JP5681658B2 - 配信ネットワークシステム、フィルタ制御方法、配信ノード装置および受信ノード装置 - Google Patents

配信ネットワークシステム、フィルタ制御方法、配信ノード装置および受信ノード装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数のノード装置が伝送媒体を共有して接続するネットワークにおいて、配信ノード装置が特定の宛先グループにトラフィックフローを配信するネットワーク技術に係り、特に、IP(Internet Protocol)マルチキャストを配信する配信ネットワークシステム、フィルタ制御方法、配信ノード装置および受信ノード装置に関する。
複数のノードが伝送媒体を共有して接続するネットワーク(以下、共有メディア接続型のネットワークという)において、IPマルチキャストを配信する技術として、例えば、E−PON(Ethernet(登録商標) Passive Optical Network)の下り方向の通信や、イーサネット(登録商標:以下同様)の通信が知られている。ここで、E−PON(Passive Optical Network)、イーサネットについては非特許文献1に開示されている。
共有メディア接続型のネットワークにおいて、上位の配信ノードから送信されるトラフィックフロー(以下、単にフローという)のフレームは、他の全ての接続ノードに届くため、マルチキャストやユニキャストのように宛先を限定したい場合、受信ノードがフレームを透過または廃棄するフィルタリング制御を行う必要がある。
ここで、共有メディア接続型のネットワークがPONの場合、上位の配信ノードとは局側通信装置(OLT:Optical Line Terminal)を示し、他の全ての接続ノードとは加入者終端装置(ONU:Optical Network Unit)を示す。また、共有メディア接続型のネットワークがLAN(Local Area Network)の場合、上位の配信ノードとは例えばイーサネットの接続端末であるサーバやスイッチを示し、他の全ての接続ノードとはイーサネットのネットワークインタフェースカード(NIC)を示す。以下、共有メディア接続型のネットワークがPONの場合の従来技術および問題と、LANの場合の従来技術および問題とを挙げる。
〔PONシステム〕
共有メディア接続型のネットワークがPONの場合(E−PONの場合)、下り方向のIPマルチキャスト配信を行う方法として、主として以下に示す3つの方法がある。
(第1の方法)
第1の方法として、OLTがフレームを、配信対象であるONU回線数の分だけ複製して、ユニキャスト用の論理リンクを用いて各ユーザ個別に転送する方法が考えられる。以下、第1の方法をユニキャストコピー配信方式ともいう。
この第1の方法は、既存のユニキャスト方式を流用できるという利点があるが、同一フレームをPON区間で重複して転送するため、PON区間の配信帯域における帯域利用効率の低下が懸念される。また、フレーム配信する回線数分だけフレームを複製する処理が必要となるため、フレーム処理性能が懸念される。すなわち、一般的に、パケット複製の処理負荷は、単位時間当たりの複製フレーム数に依存するので、転送帯域が同一である場合でも、ショートフレームはロングフレームより処理負荷が高く、ワイヤレートの転送性能を確保する必要があるような場合、実装性能を上げる必要があり、コストの増加を招く。
(第2の方法)
第2の方法として、ブロードキャスト用の論理リンクを用い、OLTが、全てのONU回線にブロードキャスト配信し、ONUが受信フレームのフィルタ制御を行う方法が考えられる。この方法は、さらに以下の3つの方法に大きく分類できる。なお、明細書中の記号「/(スラッシュ)」は、「又は」を意味するものとする。
(方法2−A)ONUのみにIGMP/MLD機能を配備
(方法2−B)ONUとOLTにIGMP/MLD機能を配備
(方法2−C)OLTのみにIGMP/MLD機能を配備
方法2−Aと方法2−Bは、ONUにIGMP/MLDルータ(プロキシ)機能を配備して、例えばSTB(Set Top Box)である加入者端末からのIGMP/MLDレポートのパケットに応じて、ONUがフロー単位の透過/廃棄を実現する。これは、本来はイーサネット装置であるONUに高度なIPレイヤ機能を搭載する必要があり、チップコストの増加が懸念される。
これに対し、方法2−Cは、OLTに、IPv4の場合はIGMPルータ(プロキシ)機能、IPv6の場合はMLDルータ(プロキシ)機能を配備し、IGMP/MLDレポートのパケットの受信を契機に、ONUにフロー毎のフィルタ設定を遠隔制御する方法が挙げられる。本方法は、ONUにIP機能を搭載する必要がないため、方法2−Aや方法2−Bに比べて、装置コスト的なメリットが期待できる。
なお、ここで、IGMPは、Internet Group Management Protocolの略であり、非特許文献2には、そのバージョン3が開示されている。また、MLDは、Multicast Listener Discoveryの略であり、非特許文献3には、そのバージョン2が開示されている。
この第2−Cの方法について図21〜図23を参照して実現例を説明する。図21はフロー1について配信を開始する場合に相当しており、図22はフロー1について配信を停止する場合に相当しており、図23はフロー1について配信を停止してフロー2について配信を開始する場合に相当している。
図21に示す加入者端末(STB)810を収容する加入者終端装置(ONU)808は、局側通信装置(OLT)804からの事前のフィルタ設定指示によって、ある時点では、フロー1に対して廃棄フィルタを設定している。そのため、局側通信装置804の側からのフロー1は、加入者終端装置808にてフィルタ廃棄され(破線で示すフローF10)、その先の加入者端末810には到達しない。
この初期状態において、加入者端末810がフロー1の受信を要求するために、非特許文献3に記載のMLD配信要求レポート(Join)のパケットを送信する(ステップS11)。すると、局側通信装置804は、MLD配信要求レポート(Join)のパケットを受信し(ステップS12)、フロー1のフィルタについての設定を変更し(ステップS13)、フロー1のフィルタ条件を透過とする設定情報をOAMフレームに格納して加入者終端装置808に送信する(ステップS14)。加入者終端装置808は、フレームを受信し(ステップS15)、フロー1のフィルタを透過フィルタへと設定変更する(ステップS16)。設定変更後、局側通信装置804の側からのフロー1は、加入者終端装置808にてフィルタ透過され(破線で示すフローF11)、その先の加入者端末810に到達することとなる。なお、OAM(operations,administration,maintenance)については非特許文献1に記載されている。
図21のシーケンスでは、加入者端末810がMLD配信要求レポートのパケットを送信してからフロー1が到達するまでの時間は、配信開始の待ち時間t1で表される。待ち時間t1のうち、局側通信装置804がOAMフレームを送信した後に要した時間は、フィルタの変更時間t10で表される。フィルタの変更時間t10は、PON区間における伝送時間t11と、加入者終端装置(ONU)808内部の処理に要する時間t12とから成る。
図21のシーケンスに続いて、図22に示すように、加入者端末810がフロー1の受信停止を要求するためMLD離脱要求レポート(Leave)のパケットを送信する(ステップS21)。すると、局側通信装置804は、MLD離脱要求レポートのパケットを受信し(ステップS22)、フロー1のフィルタについての設定を変更し(ステップS23)、フロー1のフィルタ条件を廃棄とする設定情報をOAMフレームに格納して加入者終端装置808に送信する(ステップS24)。加入者終端装置808は、フレームを受信し(ステップS25)、フロー1のフィルタを廃棄フィルタへと設定変更する(ステップS26)。設定変更後、局側通信装置804の側からのフロー1は、加入者終端装置808にてフィルタ廃棄され(破線で示すフローF10)、その先の加入者端末810に到達しなくなる。
図22のシーケンスでは、加入者端末810がMLD離脱要求レポートのパケットを送信してからフロー1が到達しなくなるまでの時間は、配信終了の待ち時間t2で表される。待ち時間t2のうち、局側通信装置804がOAMフレームを送信した後に要した時間は、フィルタの変更時間t20で表される。フィルタの変更時間t20は、PON区間における伝送時間t21と、加入者終端装置(ONU)808内部の処理に要する時間t22とから成る。
受信フローの切替えについても同様である。図23に示すシーケンス図では、例えばある時点では、フロー1に透過フィルタを設定し、フロー2に廃棄フィルタを設定している場合を想定している。この状態において、加入者端末810がフロー1の受信停止(Leave)を示すMLDの離脱要求レポートのパケットと、フロー2の受信開始(Join)を示すMLDの配信要求レポートのパケットとを送信する(ステップS31)。すると、局側通信装置804は、これらのMLDレポートパケットを受信し(ステップS32)、フロー1,2のフィルタ条件について設定変更し(ステップS33a,S33b)、フロー1のフィルタ条件を廃棄、フロー2のフィルタ条件を透過とするOAMフレームを加入者終端装置808に送信する(ステップS34)。加入者終端装置808は、各フレームを受信し(ステップS35)、フロー1を廃棄フィルタへと設定変更すると共にフロー2を透過フィルタへと設定変更する(ステップS36a,S36b)。
図23のシーケンスでは、加入者端末810が、2つのMLD要求レポートのパケットを送信した後、フロー1からフロー2へと配信が切り替えられるまでの時間は、配信切替の待ち時間t3で表される。この待ち時間t3のうち、局側通信装置804が各OAMフレームを送信した後に要した時間は、フィルタの変更時間t30で表される。フィルタの変更時間t30は、PON区間における伝送時間t31と、加入者終端装置(ONU)808内部の処理に要する時間t32とから成る。
第2−Cの方法では、各フローのフィルタ条件(例えば、宛先MACアドレス(Media Access Control address)単位の透過/廃棄)をOAMフレームに格納し、OLTからONUへ通知することにより、ONUのフィルタを設定する。フィルタ設定後は、ONUは、フレームを受信する都度、ONUに設定したフィルタ設定情報(例えば、宛先MACアドレス毎の透過/廃棄条件)と、を比較照合して受信フレームのフィルタ制御を行う。
第2−Cの方法を含む3つの第2の方法は、第1の方法(ユニキャストコピー配信方式)とは異なり、PON区間の配信帯域における帯域利用効率の低下はない。しかし、第2−Cの方法は、フィルタ対象となる全てのフローに対するフィルタ条件(例えば、宛先MACアドレス毎の透過/廃棄条件)をONUに設定する必要がある。よって、以下の2点の理由からフィルタリング制御が可能なフロー数に上限が生じるという問題がある。
1点目は、フィルタの設定数に応じたメモリ領域の確保が必要となる点が挙げられる。すなわち、制御フロー数の拡大が求められる場合、使用メモリ量の増加が懸念される。
2点目は、フィルタ照合にかかる処理時間がフィルタエントリ数に応じて増加する点が挙げられる。すなわち、高速化が求められる場合には、照合処理の並列化やチップ性能の改善等が必要となり、コストの増加が懸念される。
また、第2−Cの方法において、OLTは、加入者端末(STB)810からフローの配信要求(IGMP/MLDレポート)のパケットを受信する都度、ONUのフィルタ設定を変更しなければならない。よって、以下の理由から配信制御の容量上限や処理遅延、確実性が問題となる。
すなわち、問題となる点として、配信要求のパケットを受信する度にフィルタ設定に伴うOAM処理が発生する点が挙げられる。この第2−Cの方法を例えば、地上波デジタル放送のIP再送信サービスに適用した場合を考えると、特定ユーザが頻繁に番組チャネルを切り替える高速ザッピングが行われたり、人気番組の開始時刻に多数ユーザが同時に配信要求(DoS攻撃(Denial of Service attack)も含む)を行ったりする可能性がある。この場合、OLTは、一度に大量のIGMP/MLDレポートのパケットを受信処理して、一度に大量のOAMフレームを応答送信する必要がある。ここで、PON区間は多重されているため、他のユーザデータ通信や保守用通信(ONUのバージョンアップや設定)と帯域競合が発生する。すなわち、OAMフレームの遅延や損失により、サービス制御品質が劣化する懸念がある。これに対して、OAMフレームを他の通信より優先転送する方法もあるが、このように優先転送する方法は、本来のデータ通信帯域を圧迫する問題がある。この観点から、OAMフレームに対して流量制限が設けられるのが通常である。よって、この流量制限を超えた配信制御の要求が発生すると、配信開始/配信停止/チャネル切替えの応答時間が遅延したり、応答ロスとなったりする場合がある。応答ロスの場合には、ロスの検出や再送などの復旧処理が必要となる。つまり、第2−Cの方法は、制御の確実性という観点では問題がある。
(第3の方法)
第3の方法は、本願発明者らがこれまでに提案している方法である(特許文献1参照)。第3の方法では、PONに収容する回線数分の、ビット列から成る配信識別子を定義する。フレーム構成の中で配信識別子を格納する場所(フィールド)としては、例えば、E−PONのLLID(Logical Link ID、つまり論理リンクID)やVLAN−ID(IEEE 802.1adやIEEE 802.1ah)を流用することができる。そして、配信識別子の各ビットを回線毎に1対1で対応づけ、各ビットの値(0/1)により配信状態(非配信(Leave)/配信中(Join))を表す。この配信識別子は、フロー毎に設定される。OLTは、特定フローに対するIGMP/MLDレポートのパケットを受信する都度、当該フローに対する配信識別子に対し、IGMP/MLDレポートのパケットを受信した回線IDに対応するビットの値を設定する。そして、配信フローのフレームに、当該フローに対する配信識別子を付与してPON区間へ配信する。この配信されたフロー(配信識別子を付与されたフレーム)を受信した各ONUは、配信識別子を参照し、自回線IDに対するビット値を検査して、値に応じて受信フレームの透過/廃棄を判定することでフィルタリング制御を実現する。
この第3の方法について図24〜図26を参照し、第2の方法(図21〜図23)と対比させて実現例を説明する。図24はフロー1について配信を開始する場合に相当しており、図25はフロー1について配信を停止する場合に相当しており、図26はフロー1について配信を停止してフロー2について配信を開始する場合に相当している。
図24では、例えばある時点では、フロー1に廃棄フィルタを設定している場合を想定している。この場合、局側通信装置904の側からのフロー1は、加入者終端装置908にてフィルタ廃棄され(破線で示すフローF10)、その先の加入者端末910には到達しない。この状態において、加入者端末910がフロー1の受信開始(Join)を示すMLDの配信要求レポートのパケットを送信する(ステップS41)。すると、局側通信装置904は、MLDレポートパケットのパケットを受信し(ステップS42)、フロー1のフィルタ条件を透過へと設定変更する(ステップS43)。設定変更後、局側通信装置904の側からのフロー1は、加入者終端装置908にてフィルタ透過され(破線で示すフローF11)、その先の加入者端末910に到達することとなる。図24のシーケンスでは、加入者端末910が、MLD要求レポートのパケットを送信してからフロー1が到達するまでの時間は、配信開始の待ち時間t4で表される。待ち時間t4は、図21に示す待ち時間t1よりも短縮される。
図24のシーケンスに続いて、図25に示すように、加入者端末910がフロー1の受信停止(Leave)を示すMLDの離脱要求レポートのパケットを送信する(ステップS51)。すると、局側通信装置904は、MLDレポートパケットを受信し(ステップS52)、フロー1のフィルタ条件を廃棄へと設定変更する(ステップS53)。設定変更後、局側通信装置904の側からのフロー1は、加入者終端装置908にてフィルタ廃棄され(破線で示すフローF10)、その先の加入者端末910に到達しないことになる。図25のシーケンスでは、加入者端末910がMLD要求レポートのパケットを送信してからフロー1が到達しなくなるまでの時間は、配信停止の待ち時間t5で表される。待ち時間t5は、図22に示す待ち時間t2よりも短縮される。
受信フローの切替えについても同様である。図26に示すシーケンス図では、例えばある時点では、フロー1に透過フィルタを設定し、フロー2に廃棄フィルタを設定している場合を想定している。この状態において、加入者端末910がフロー1の受信停止(Leave)を示すMLDの離脱要求レポートのパケットと、フロー2の受信開始(Join)を示すMLDの配信要求レポートのパケットとを送信する(ステップS61)。すると、局側通信装置904は、これらのMLDレポートパケットを受信し(ステップS62)、フロー1のフィルタ条件を廃棄へと設定変更し(ステップS63a)、フロー2のフィルタ条件を透過へと設定変更する(ステップS63b)。図26のシーケンスでは、加入者端末910が2つのMLD要求レポートのパケットを送信した後、フロー1からフロー2へと配信が切り替えられるまでの時間は、配信切替の待ち時間t6で表される。待ち時間t6は、図23に示す待ち時間t3よりも短縮される。
第3の方法では、OLTは、ONUにフロー毎のフィルタリング条件を設定する必要がなくなり、ONUは、受信フレームの配信識別子の自回線に対応するビットのみ参照することでフィルタリング制御が実現できるため、ONUの実装が簡素化するメリットがある。また、OLTは、アウトチャネルでOAM信号を送信する必要がないため、PON区間の負荷の影響を受けない。すなわち、OLT内部の処理を高速化および確実化することにより、サービス配信制御の応答を高速化し、信頼性を向上させることができる。
〔イーサネットLAN/VLAN〕
イーサネットLANやVLAN(Virtual Local Area Network)の場合、加入者端末等がマルチキャストを受信する方法としては、次の方法が一般的である。すなわち、端末のアプリケーションから配信要求(IGMPやMLD等)を行い、マルチキャスト受信ソケット(宛先マルチキャストアドレス等を指定)の生成を契機に、端末のネットワークインタフェースカード(NIC)に対して、該当するマルチキャストのフィルタ条件(例えば、MACアドレス)を登録/削除する方法が一般的である。
例えば、イーサネットLAN/VLAN内に、マルチキャストを受信する端末と、受信しない端末(受信させたくない端末)とが混在する場合、仮に、当該マルチキャストを受信しない端末のNICに対して廃棄フィルタを設定しなければ、本来受信させたくない端末が、到達する全てのマルチキャストフレームを受信処理することになり、この端末のリソースを浪費する問題が生じる。
そこで、通常のNICでは、ユニキャスト/ブロードキャスト/マルチキャスト/オールマルチキャスト/プロミスキャスト等の受信フィルタモードを実装している。特に、マルチキャストに関しては、個々のアドレスのみ受信するマルチキャストフィルタと、全アドレスを受信するオールマルチキャストフィルタと、が存在する。前記した端末リソースを浪費する問題を回避するには、マルチキャストはデフォルト廃棄し、特定アドレスのみ透過するように、マルチキャストフィルタを設定するのが推奨される。よって、NICに対して全てのMACアドレスを設定し、配信開始/配信停止のたびにMACアドレスを設定変更する必要が生じる問題がある。
特開2010−268322号公報
IEEE Std 802.3 -2005, 12 December 2005 IETF,"Internet Group Management Protocol, Version 3",[online],[平成23年12月22日検索],インターネット<URL:http://www.rfc-editor.org/rfc/rfc3376.txt> IETF,"Multicast Listener Discovery Version 2 (MLDv2) for IPv6"",[online],[平成23年12月22日検索],インターネット<URL:http://www.rfc-editor.org/rfc/rfc3810.txt> IEEE Std 802.1ad-2006, 26 May 2006 IEEE Std 802.1ah-2008, 12 Aug 2008
〔PONシステム〕
例えば、E−PONの場合、下り方向のIPマルチキャスト配信を行う3つの方法のうち、第1の方法(ユニキャストコピー配信方式)は、PON区間の配信帯域における帯域利用効率の低下が懸念される。この心配の無い第2の方法において、第2−Cの方法は、OLTが端末からIGMP/MLDレポートのパケットを受信する都度、アウトチャネルの信号(OAMフレーム)を用いて、OLTからONUへフロー単位のフィルタ設定情報を送信する必要がある。これにより、PONシステムの流量制限を超えた配信制御の要求が発生すると、すなわち、PONシステムのリソース輻輳が生じると、OAMフレームの応答遅延やロスが発生する。一方、特許文献1に記載の技術を用いた第3の方法では、OAMフレームを用いず、受信フローのヘッダ情報を参照することで透過/廃棄のフィルタリング制御が可能であるため、第1および第2の方法における問題が解決できる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、回線数の分だけのbit列を確保する必要があるため、PONの収容回線数(収容分岐数)に制約があるという問題がある。
例えば、LLIDは16bitであるため、最大16回線までしか収容できない。これに対し、例えば次の(A1)〜(A4)の解決案が考えられるが、それぞれ問題がある。
(A1)LLIDフィールド長を拡大する案
(A2)VLANタグ(IEEE802.1ad)を利用する案
(A3)Mac−in−Mac(IEEE802.1ah)方式のB−BMACおよびISID(The initiator part of the Session Identifier)フィールドを利用する案
(A4)これらを併用する案
前記(A1)の案では、フレーム構造においてプリアンブル領域(プリアンブルフィールド)を変更するため、イーサネットのフレーム同期制御に悪影響を与えるリスクがある。
前記(A2)の案では、32分岐(E−PONの最大分岐)を超えるためには、フレーム構造においてタグのデュアルスタック化が必要であり、その場合には転送オーバヘッドが増加する。
前記(A3)の案では、本来の適用想定を超えてオーバスペックであると共に、前記(A2)の案と同じく転送オーバヘッドが増加する。
よって、PONの収容回線数(収容分岐数)を拡大したとしても、既存のLLIDフィールド(16bit)程度の長さで対応可能なフィルタ制御を可能とする技術が求められる。
〔イーサネットLAN/VLAN〕
従来技術は、マルチキャストフレームに、フィルタリング制御の情報が含まれないため、フレーム受信に連動した柔軟なNIC設定ができず、端末管理者によるNICの手動設定やアプリケーションによるNICの自動設定が必要になる。
特許文献1に記載の技術は、受信フローのヘッダ情報を参照することで、透過/廃棄のフィルタリング制御が可能であるため、上記の問題が解決できる。しかし、特許文献1に記載の技術は、ヘッダ情報の定義構造に起因し、収容数の分だけbit列を確保する必要があるため、イーサネットLAN/VLANに属するNICの収容数に制約があるという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、送受信ノード装置間の配信帯域における帯域利用効率が高く、制御信号が一斉多発した場合も制御遅延や制御ロスがなく、かつ収容回線数を拡大することができる配信ネットワークシステム、フィルタ制御方法、配信ノード装置および受信ノード装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る配信ネットワークシステムは、配信ノード装置と複数の受信ノード装置とが伝送媒体を介して接続され、前記配信ノード装置が特定の宛先グループにトラフィックフローを配信する配信ネットワークシステムであって、前記配信ノード装置が、記憶手段と、前記受信ノード装置に配信するフローをフレーム毎に識別するフロー識別手段と、前記配信ネットワークシステム内で対象とするすべての受信ノード装置を複数のエリアに分割して管理し、各エリアに所属する受信ノード装置に対して所属エリアのエリア識別子とエリア毎にノード固有の回線番号との組を割り当てたエリア回線番号テーブルを生成して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、前記受信ノード装置から受信するメッセージに基づきフロー毎かつ受信ノード装置毎にフローの配信状態が配信中または非配信のいずれであるかを示す配信状態テーブルを生成して記憶手段に格納して管理する配信状態管理手段と、前記配信状態テーブルと前記エリア回線番号テーブルとに基づいて、フロー毎かつエリア毎に、前記回線番号毎の配信状態を示した配信識別子を生成し、前記配信識別子をテーブル化した振り分け転送テーブルを記憶手段に格納して管理すると共に、前記フロー識別手段で識別されたフローのフレームに、対応するエリア識別子と配信識別子との組を全ての前記複数のエリアが含まれるように同一フローに属するフレーム毎に変更して付与し、前記受信ノード装置に転送する振り分け転送手段と、を備え、前記受信ノード装置が、自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組と、前記配信ノード装置から受信するフレームに付与された前記エリア識別子と配信識別子との組とを照合することで受信フロー単位に転送または廃棄のフィルタ設定自動学習およびフィルタリング制御を行うことを特徴とする。
かかる構成の配信ネットワークシステムでは、配信ノード装置が特定の宛先グループにフローを配信するため、ユニキャストコピー配信方式に比べて配信帯域における帯域利用効が高くなる。また、受信ノード装置が、受信フローに付与されたエリア識別子と配信識別子との組の情報を参照することで透過または廃棄のフィルタ設定自動学習およびフィルタリング制御が可能であるため、例えばJoin/Leaveの制御信号が一斉多発した場合も、配信制御の制御遅延や制御ロスがなくなる。また、配信ネットワークシステムでは、配信ノード装置が、受信ノード装置に対して所属エリアのエリア識別子とノード固有の回線番号との組を割り当てるので、配信ノード装置は、例えば、分割されたエリアに属する一部の受信ノード装置の回線数のbit列と、そのエリアを識別するエリア識別子のbit列とを確保すればよい。したがって、例えば、既存のLLIDフィールド(16bit)程度の長さのbit列を確保しさえすれば、転送効率を下げること無く、PONの分岐数(収容回線数)を増やすことができる。また、配信ノード装置は、フローのフレームに、対応するエリア識別子と配信識別子との組を全てのエリアが含まれるように同一フローに属するフレーム毎に変更して付与するので、分割された各エリアに属する受信ノード装置に対して同様なフィルタリング制御を実施させることができる。
また、本発明に係る配信ネットワークシステムは、前記受信ノード装置が、記憶手段と、自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組を前記配信ノード装置から取得して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、前記配信ノード装置から受信したフレームが属するフローを識別するフロー識別手段と、前記受信したフローに付与されているエリア識別子が自ノード装置のエリア識別子と一致するか否か計算により判定し、一致する場合、前記受信したフローに付与されている配信識別子において自ノード装置の回線番号に割り当てられている配信状態を抽出し、前記抽出した配信状態が配信中を示す場合、前記受信したフローの識別情報と透過フィルタとをフロー管理テーブルに設定登録し、前記抽出した配信状態が非配信を示す場合、前記受信したフローの識別情報と廃棄フィルタとを前記フロー管理テーブルに設定登録するフレームフィルタ計算手段と、前記受信したフローの識別情報が、前記フロー管理テーブルにおいて前記透過フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローのフレームから前記エリア識別子と配信識別子との組を削除した上で当該フローの宛先へ転送し、前記廃棄フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローを廃棄するフレームフィルタ制御手段と、を備えることが好ましい。
かかる構成の配信ネットワークシステムは、受信ノード装置(ONU)が、自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組を配信ノード装置から取得して記憶手段に格納し、配信ノード装置から受信するフレームに付与されたエリア識別子と配信識別子との組と照合することで、受信フレームを自ノード装置に配信中であるのか非配信であるのか検出できる。よって、イーサネット装置のONUにIGMPルータやMLDルータ等のIP機能を実装する方法に比べてONUの実装が簡素化できるため、ONU装置単体のコスト削減が期待できる。また、OAM等のアウトチャネルの外部信号が不要となるため、OLT単体の内部処理を高速化するだけで、受信開始/受信停止などの配信制御を高速化できる。
また、前記課題を解決するため、本発明に係るフィルタ制御方法は、配信ノード装置と複数の受信ノード装置とが伝送媒体を介して接続され、前記配信ノード装置が特定の宛先グループにトラフィックフローを配信する配信ネットワークシステムにおけるフィルタ制御方法であって、前記配信ノード装置が、前記配信ネットワークシステム内で対象とするすべての受信ノード装置を複数のエリアに分割して管理し、各エリアに所属する受信ノード装置に対して所属エリアのエリア識別子とエリア毎にノード固有の回線番号との組を割り当てたエリア回線番号テーブルを生成するステップと、前記受信ノード装置から受信するメッセージに基づきフロー毎かつ受信ノード装置毎にフローの配信状態が配信中または非配信のいずれであるかを示す配信状態テーブルを生成するステップと、前記配信状態テーブルと前記エリア回線番号テーブルとに基づいて、フロー毎かつエリア毎に、前記回線番号毎の配信状態を示した配信識別子を生成し、前記配信識別子をテーブル化した振り分け転送テーブルを生成するステップと、前記受信ノード装置に配信するフローのフレームに、対応するエリア識別子と配信識別子との組を全ての前記複数のエリアが含まれるように同一フローに属するフレーム毎に変更して付与し、前記受信ノード装置に転送するステップと、を実行し、前記受信ノード装置が、自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組と、前記配信ノード装置から受信するフレームに付与された前記エリア識別子と配信識別子との組とを照合することで受信フロー単位に転送または廃棄のフィルタ設定自動学習およびフィルタリング制御を行うことを特徴とする。
かかる手順のフィルタ制御方法によれば、配信ノード装置が、受信ノード装置に対して所属エリアのエリア識別子とノード固有の回線番号との組を割り当てるので、例えば、分割されたエリアに属する一部の受信ノード装置の回線数bit列と、そのエリアを識別するエリア識別子のbit列とを確保するだけで、転送効率を下げること無く、PONの分岐数(収容回線数)を増やすことができる。また、フィルタ制御方法によれば、配信ノード装置が、配信するフローのフレームに、対応するエリア識別子と配信識別子との組を全てのエリアが含まれるように同一フローに属するフレーム毎に変更して付与するので、分割された各エリアに属する受信ノード装置に対して同様なフィルタリング制御を実施させることができる。また、フィルタ制御方法によれば、配信ノード装置が特定の宛先グループにフローを配信するため、ユニキャストコピー配信方式に比べて配信帯域における帯域利用効が高くなり、受信ノード装置が、受信フローに付与されたエリア識別子と配信識別子を参照することで透過または廃棄のフィルタ設定自動学習およびフィルタリング制御が可能であるため、例えばJoin/Leaveの制御信号が一斉多発した場合も、配信制御の制御遅延や制御ロスがなくなる。
また、本発明に係るフィルタ制御方法は、前記受信ノード装置が、自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組を前記配信ノード装置から取得するステップと、前記配信ノード装置からフレームを受信するステップと、前記受信したフローに付与されているエリア識別子が自ノード装置のエリア識別子と一致するか否か計算により判定するステップと、一致する場合、前記受信したフローに付与されている配信識別子において自ノード装置の回線番号に割り当てられている配信状態を抽出するステップと、前記抽出した配信状態が配信中を示す場合、前記受信したフローの識別情報と透過フィルタとをフロー管理テーブルに設定登録するステップと、前記抽出した配信状態が非配信を示す場合、前記受信したフローの識別情報と廃棄フィルタとを前記フロー管理テーブルに設定登録するステップと、前記受信したフローの識別情報が前記透過フィルタと前記廃棄フィルタのいずれとして登録されているか判別するステップと、前記受信したフローの識別情報が前記透過フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローのフレームから前記エリア識別子と配信識別子との組を削除した上で当該フローの宛先へ転送するステップと、前記受信したフローの識別情報が前記廃棄フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローを廃棄するステップと、を実行することが好ましい。
かかる手順のフィルタ制御方法によれば、受信ノード装置が、自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組を配信ノード装置から取得して記憶手段に格納し、配信ノード装置から受信するフレームに付与されたエリア識別子と配信識別子との組と照合することで、受信フレームを自ノード装置に配信中であるのか非配信であるのか検出できる。そのため、受信ノード装置の実装が簡素化されるのでコスト削減が期待でき、また、内部処理を高速化するだけで、受信開始/受信停止などの配信制御を高速化できる。
また、本発明に係る配信ノード装置は、配信ノード装置と複数の受信ノード装置とが伝送媒体を介して接続され、前記配信ノード装置が特定の宛先グループにトラフィックフローを配信する配信ネットワークシステムにおける前記配信ノード装置であって、記憶手段と、前記受信ノード装置に配信するフローをフレーム毎に識別するフロー識別手段と、前記配信ネットワークシステム内で対象とするすべての受信ノード装置を複数のエリアに分割して管理し、各エリアに所属する受信ノード装置に対して所属エリアのエリア識別子とエリア毎にノード固有の回線番号との組を割り当てたエリア回線番号テーブルを生成して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、前記受信ノード装置から受信するメッセージに基づきフロー毎かつ受信ノード装置毎にフローの配信状態が配信中または非配信のいずれであるかを示す配信状態テーブルを生成して記憶手段に格納して管理する配信状態管理手段と、前記配信状態テーブルと前記エリア回線番号テーブルとに基づいて、フロー毎かつエリア毎に、前記回線番号毎の配信状態を示した配信識別子を生成し、前記配信識別子をテーブル化した振り分け転送テーブルを記憶手段に格納して管理すると共に、前記フロー識別手段で識別されたフローのフレームに、対応するエリア識別子と配信識別子との組を全ての前記複数のエリアが含まれるように同一フローに属するフレーム毎に変更して付与し、前記受信ノード装置に転送する振り分け転送手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る受信ノード装置は、前記配信ノード装置から共有する伝送媒体を介してトラフィックフローを受信する受信ノード装置であって、記憶手段と、自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組を前記配信ノード装置から取得して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、前記配信ノード装置から受信したフレームが属するフローを識別するフロー識別手段と、前記受信したフローに付与されているエリア識別子が自ノード装置のエリア識別子と一致するか否か計算により判定し、一致する場合、前記受信したフローに付与されている配信識別子において自ノード装置の回線番号に割り当てられている配信状態を抽出し、前記抽出した配信状態が配信中を示す場合、前記受信したフローの識別情報と透過フィルタとをフロー管理テーブルに設定登録し、前記抽出した配信状態が非配信を示す場合、前記受信したフローの識別情報と廃棄フィルタとを前記フロー管理テーブルに設定登録するフレームフィルタ計算手段と、前記受信したフローの識別情報が、前記フロー管理テーブルにおいて前記透過フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローのフレームから前記エリア識別子と配信識別子との組を削除した上で当該フローの宛先へ転送し、前記廃棄フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローを廃棄するフレームフィルタ制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、送受信ノード装置間のアクセス回線の収容数を特許文献1に記載の技術に比べて大幅に拡大することができる。また、本発明によれば、収容回線数を拡大する効果に加えて、送受信ノード装置間の配信帯域における帯域利用効率が高くなり、制御信号が一斉多発した場合も制御遅延や制御ロスがなくなる効果を奏する。また、本発明によれば、低負荷時だけでなく輻輳時にも配信フローの高速切替え(ザッピング)性能を維持することができる。
本発明の実施形態に係る配信ネットワークシステムの系構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る加入者終端装置(ONU)の構成を示すブロック図である。 図1のPONシステムにおける配信系の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)において管理するエリア回線番号テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)において管理する配信状態テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)において管理する振り分け転送テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)においてエリア識別子と配信識別子との組をフレーム毎にラウンドロビンで変更する様子を示す概念図である。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)においてエリア識別子と配信識別子との組がラウンドロビンでヘッダに格納されたフレームを示す概念図である。 本発明の実施形態に係る加入者終端装置(ONU)において設定登録するフロー管理テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)におけるエリア回線番号テーブル生成処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)におけるエリア回線番号テーブルの更新処理の流れを示すフローチャートであって、(a)は追加更新処理、(b)は削除更新処理を示している。 本発明の実施形態に係る加入者終端装置(ONU)における個別エリア回線番号テーブル生成処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)における配信状態テーブル生成処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)における配信状態テーブルの更新処理の流れを示すフローチャートであって、(a)はJoin、(b)はLeaveを示している。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)における振り分け転送テーブル生成処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)における振り分け転送テーブル更新処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る局側通信装置(OLT)におけるフロー配信制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る加入者終端装置(ONU)におけるフィルタ設定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る加入者終端装置(ONU)におけるフィルタ制御処理の流れを示すフローチャートである。 従来のアウトチャネルでの処理を伴うフィルタ制御方法においてフローの配信を開始する場合の配信制御シーケンスの概念図である。 従来のアウトチャネルでの処理を伴うフィルタ制御方法においてフローの配信を停止する場合の配信制御シーケンスの概念図である。 従来のアウトチャネルでの処理を伴うフィルタ制御方法において停止するフローと開始するフローとを切り替える場合の配信制御シーケンスの概念図である。 特許文献1のインチャネルでの処理によるフィルタ制御方法においてフローの配信を開始する場合の配信制御シーケンスの概念図である。 特許文献1のインチャネルでの処理によるフィルタ制御方法においてフローの配信を停止する場合の配信制御シーケンスの概念図である。 特許文献1のインチャネルでの処理によるフィルタ制御方法において停止するフローと開始するフローとを切り替える場合の配信制御シーケンスの概念図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための実施形態に係る配信ネットワークシステムについて詳細に説明する。
(第1実施形態)
[1.PONシステムの概要]
本発明の第1実施形態に係る配信ネットワークシステムをPONシステムとして、このPONシステムを用いた情報配信ネットワークシステムを図1に示す。図1に示す情報配信ネットワークシステムは、共有メディア接続型のネットワークであるPONシステム(配信ネットワークシステム)100を上位網2とその伝送路3を介して配信サーバ1に接続して構成される。この情報配信ネットワークシステムでは、配信サーバ1がマルチキャスト配信する情報データのトラフィックフロー(以下、単にフローという)は、上位網2と伝送路3を経由してPONシステム100へ転送される。
PONシステム100は、配信ノード装置である局側通信装置(OLT)4と、複数の受信ノード装置である加入者終端装置(ONU)8a,8b,8c,…とを備える。
局側通信装置4と、加入者終端装置8a,8b,8c,…とは、伝送媒体である光伝送路5を共有している。光伝送路5は、一端が局側通信装置4に接続され、他端が光分岐部6に接続されている。光分岐部6は、個別の回線である光分岐伝送路7a,7b,7c,…を介して加入者終端装置8a,8b,8c,…とそれぞれ接続されている。
局側通信装置4は、光伝送路5を介して加入者終端装置8a,8b,8c,…にフローを配信するものである。この局側通信装置4は、詳細は後記するが、フローのフレームに対して、エリア識別子と配信識別子との組を付与して配信する。
加入者終端装置8a,8b,8c,…は、詳細は後記するが、予め取得した自ノード装置のエリア識別子と回線ID(回線番号)との組と、局側通信装置4から受信するフレームに付与されたエリア識別子と配信識別子との組とを照合することで、受信フロー単位に転送または廃棄のフィルタ設定自動学習、フィルタリング制御を行う。
加入者終端装置8aには、宅内伝送路9を介して加入者端末10が接続される。なお、図示を省略するが、加入者終端装置8b,8c,…にもそれぞれ宅内伝送路9を介して加入者端末10が接続される。
加入者端末10は例えばSTB(Set Top Box)からなり、加入者終端装置8a,8b,8c,…から転送されるマルチキャストフローを受信する。
以下では、加入者終端装置8a,8b,8c,…を特に区別しない場合、加入者終端装置8と表記する。また、後記する16台の加入者終端装置8を識別するときには、識別番号としてONU1,…,ONU16のように表記する。つまり、ONU8のように半角数字で表記するときには、加入者終端装置8とは異なる意味で用いている。
[2.局側通信装置の構成例]
局側通信装置4は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、メモリやハードディスク等の記憶装置(記憶手段)と、外部との間で各種情報の送受信を行うインタフェース装置とを備え、図1および図2に共通して示すように、上位接続インタフェース41と、上位間フレーム転送部42と、転送制御回路43と、PON間フレーム転送部44と、PON接続インタフェース45とを備えている。
<上位接続インタフェース41>
上位接続インタフェース41は、物理層(PHY)の機能に相当する。
上位接続インタフェース41は、受信IF(Interface)部4101と、送信IF部4102と、を備える。
受信IF部4101は、上位網2と接続してフレームを受信し、上位間フレーム転送部42に出力する。
送信IF部4102は、上位網2と接続して、上位間フレーム転送部42からのフレームを送信する。
これらの受信IF部4101及び送信IF部4102により上位網2との間で物理レイヤの送受信を行う。
<上位間フレーム転送部42>
上位間フレーム転送部42は、データリンク層(MAC)の機能に相当する。
上位間フレーム転送部42は、フレーム受信部4201と、フレーム送信部4202と、を備える。
フレーム受信部4201は、受信IF部4101により光信号として受信されたフレームを転送制御回路43へ送信する。
フレーム送信部4202は、PON間フレーム転送部44から出力される配信要求を送信IF部4102を介して配信サーバ1に向け送信する。
<転送制御回路43>
転送制御回路43は、上位接続インタフェース41および上位間フレーム転送部42を介して受信したマルチキャストフレームのフローに対して、エリア識別子と当該エリアの配信識別子を付与し、PON間フレーム転送部44およびPON接続インタフェース45を経由して加入者終端装置8方向へ受信フレームを転送するものである。この転送制御回路43の詳細については後記する。
<PON間フレーム転送部44>
PON間フレーム転送部44は、データリンク層(MAC)の機能に相当する。
PON間フレーム転送部44は、フレーム送信部4401と、フレーム受信部4402と、を備える。
フレーム送信部4401は、転送制御回路43から出力される、配信フレームやIGMP/MLDクエリのパケットを、PON接続インタフェース45を介して加入者終端装置8へ送信する。
フレーム受信部4402は、加入者終端装置8から受信する配信要求(IGMP/MLDレポート)のパケットを、PON接続インタフェース45を介して転送制御回路43に出力する。
<PON接続インタフェース45>
PON接続インタフェース45は、物理層(PHY)の機能に相当する。
PON接続インタフェース45は、送信IF部4501と、受信IF部4502と、を備える。
送信IF部4501は、加入者終端装置8と接続して、PON間フレーム転送部44からのフレームを送信する。
受信IF部4502は、加入者終端装置8と接続してパケットを受信し、PON間フレーム転送部44に出力する。
これらの送信IF部4501及び受信IF部4502により、加入者終端装置8との間で物理レイヤの送受信を行う。
<転送制御回路43の詳細な構成>
転送制御回路43は、図2に示すように、フロー識別部4301と、エリア回線番号管理部4302と、配信状態管理部4303と、振り分け転送部4304と、を備える。
≪フロー識別部4301≫
フロー識別部(フロー識別手段)4301は、加入者終端装置8に配信するフローをフレーム毎に識別するものである。フロー識別部4301は、上位網2から受信するフローを識別する。フロー識別部4301は、例えば、宛先MACアドレスや、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス等の情報により、フローを識別するための判定を行う。フローの識別結果は振り分け転送部4304に通知される。
≪エリア回線番号管理部4302≫
エリア回線番号管理部(エリア回線番号管理手段)4302は、PONシステム100内で対象とする全ての加入者終端装置8を複数のエリアに分割して管理するものである。
エリア回線番号管理部4302は、各エリアに所属する加入者終端装置8に対して所属エリアのエリア識別子とエリア毎にノード固有の回線ID(回線番号)との組を割り当てたエリア回線番号テーブルT41(図5参照)を生成する。エリア回線番号管理部4302は、生成したエリア回線番号テーブルT41を図示しない記憶手段に格納して管理する。
図5に示すエリア回線番号テーブルT41は、項目として、ONU IDと、エリア識別子と、回線IDとを備えている。
ONU IDは、加入者終端装置8を識別するための識別情報である。
エリア識別子は、PONシステム100内で対象とする全ての加入者終端装置8を複数のエリアのいずれかに所属するように分割して管理する際のエリアを識別するための識別情報である。
回線IDは、エリア内で加入者終端装置8を識別するための識別情報である。
なお、各識別情報は番号で表した。
図5に示すエリア回線番号テーブルT41は図4のエリア割り当て例に対応している。図4には、一例として16台の加入者終端装置8がPONに収容され、これら16台の加入者終端装置8を4つのエリアに分割して配置し、各エリアに4台ずつの加入者終端装置8を割り当てた状態を示した。つまり、分割エリア数NA=4、エリア内所属数NB=4とした。また、この例では、M本のフロー(フロー1,フロー2,…,フローM)をOLT4が、加入者終端装置8の指定された宛先アドレスに配信する。なお、分割エリア数NAやエリア内所属数NBは、4に限定されるものではない。
図4および図5に示すように、エリア識別子が1であるエリア1には、ONU IDが1であるONU1、ONU IDが2であるONU2、ONU IDが3であるONU3、および、ONU IDが4であるONU4が所属している。
エリア識別子が2であるエリア2には、ONU IDが5であるONU5、ONU IDが6であるONU6、ONU IDが7であるONU7、および、ONU IDが8であるONU8が所属している。
エリア識別子が3であるエリア3には、ONU IDが9であるONU9、ONU IDが10であるONU10、ONU IDが11であるONU11、および、ONU IDが12であるONU12が所属している。
エリア識別子が4であるエリア4には、ONU IDが13であるONU13、ONU IDが14であるONU14、ONU IDが15であるONU15、および、ONU IDが16であるONU16が所属している。
言い換えると、ONU1、ONU2、ONU3およびONU4には、同じエリア識別子が割り当てられている。また、ONU5〜ONU8には同じエリア識別子が割り当てられ、ONU9〜ONU12には同じエリア識別子が割り当てられ、ONU13〜ONU16には同じエリア識別子が割り当てられている。
図5に示すように、エリア1において、ONU1、ONU2、ONU3およびONU4には、それぞれ固有の回線IDとして、1、2、3、4が割り当てられている。
エリア2において、ONU5、ONU6、ONU7およびONU8には、それぞれ固有の回線IDとして、4、3、2、1が割り当てられている。
エリア3において、ONU9、ONU10、ONU11およびONU12には、それぞれ固有の回線IDとして、2、4、3、1が割り当てられている。
エリア4において、ONU13、ONU14、ONU15およびONU16には、それぞれ固有の回線IDとして、3、1、4、2が割り当てられている。
図2に戻って、転送制御回路43の構成の説明を続ける。
≪配信状態管理部4303≫
配信状態管理部(配信状態管理手段)4303は、IGMP/MLDルータの機能に相当する。配信状態管理部4303は、加入者端末10(図1参照)から、加入者終端装置8を介して受信したメッセージに基づきフロー毎かつ加入者終端装置8毎にフローの配信状態が配信中または非配信のいずれであるかを示す配信状態テーブルT42(図6参照)を生成するものである。ここで、加入者端末10から受信するメッセージとは、例えば、加入者終端装置8から受信するIGMP/MLDレポート(Join/Leave)のパケットである。
配信状態管理部4303は、生成した配信状態テーブルT42を図示しない記憶手段に格納して管理する。配信状態管理部4303は、配信状態テーブルT42に基づきフロー毎の配信状態を管理する。
図6の配信状態テーブルT42は、項目として、フロー番号と、配信フラグとを備えている。フロー番号は、フローを識別するための識別情報である。
配信フラグについては、一例として、IGMP/MLDレポートのパケットがJoinの場合にフラグを立てて1を割り当て、Leaveの場合に0を割り当てた場合を示している。すなわち、bit値=1の場合に配信中の状態を示し、bit値=0の場合に非配信の状態を示している。図6では、図4に例示した16台のONUを収容するPONにおいて、M本のフローに関する配信状態を示している。例えば、フロー番号が2であるフロー(フロー2)は、ONU2、ONU4、ONU7、ONU9、ONU11、ONU13、ONU15の回線に配信されている状態を示す。
図2に戻って、転送制御回路43の構成の説明を続ける。
≪振り分け転送部4304≫
振り分け転送部(振り分け転送手段)4304は、フローを振り分けるための情報を生成する第1機能と、この情報にしたがってフローを実際に振り分ける第2機能とを有している。
振り分け転送部4304は、前記第1機能として、配信状態テーブルT42(図6参照)とエリア回線番号テーブルT41(図5参照)とに基づいて、フロー毎(図6参照)かつエリア毎(図5参照)に、エリア内の適切な回線のみが受信するためのONUの設定学習情報として、回線ID毎の配信状態をビット列で示した配信識別子を生成する。振り分け転送部4304は、配信識別子をテーブル化した振り分け転送テーブルT43(図7参照)を図示しない記憶手段に格納して管理する。なお、振り分けとは、所定のフローを適切な回線に配信することを意味する。
図7に示す振り分け転送テーブルT43は、図4および図5のエリア割り当て例に対応している。ここでは、16台の加入者終端装置8を4つのエリアに分割して配置し、M本のフローが配信される状態を例示した。
振り分け転送テーブルT43は、図7に示すように、項目として、フロー番号と配信識別子とを有している。
フロー番号は、フローを識別するための識別情報である。
配信識別子の項目は、エリア1、エリア2、エリア3およびエリア4のサブ項目に分かれている。各サブ項目に格納されている配信識別子は、図5のエリア回線番号テーブルと図6の配信状態テーブルから導かれたものであって、この例では、エリア内の加入者終端装置8の台数(4台)と同じビット長(4bit長)を有している。
各サブ項目に格納されている配信識別子の各bitはエリア内の回線IDに対応しておりbit値は配信状態を示す。これらサブ項目において、例えばエリア3 回線ID(2、4、3、1)とは、この列に格納されている配信識別子が、回線ID=2,4,3,1の順番でbit列が並んでいることを意味する。すなわち、振り分け転送テーブルT43において、例えばエリア3の列であって、かつ、例えばフロー番号が2であるフロー(フロー2)の配信識別子「0110」は、回線ID=2(つまりONU9)が配信停止の状態と、回線ID=4(つまりONU10)が配信中の状態と、回線ID=3(つまりONU11)が配信中の状態と、回線ID=1(つまりONU12)が配信停止の状態とを示している。
ここで例示した配信識別子「0110」は、振り分け転送テーブルT43のエリア3の列のいずれかの行のデータであるときに限って上記意味をなしており、仮にエリア4の列に同じものが記載されていた場合には意味が異なる。もしも、エリア4の列であって、かつ、フロー2の行に配信識別子「0110」が格納されていたとしたら、回線ID=3(つまりONU13)が配信停止の状態と、回線ID=1(つまりONU14)が配信中の状態と、回線ID=4(つまりONU15)が配信中の状態と、回線ID=2(つまりONU16)が配信停止の状態とを示すこととなる。
振り分け転送部4304は、前記第2機能として、振り分け転送テーブルT43(図7参照)を参照し、各フローに対するエリア識別子と当該エリアの配信識別子との組を取得する。そして、フロー識別部4301から受信した配信フローに対応するエリア識別子と配信識別子を付与し、PON間フレーム転送部44およびPON接続インタフェース45を介して、加入者終端装置8へフレームを転送する。ここで、エリア識別子と配信識別子との組は、同一フローに属するフレーム毎に変更して、必ず全てのエリア分が付与されるようにする。
第2機能の具体例について、説明を簡単にするために、エリア識別子と配信識別子との組のうち、まず、配信識別子をフレーム毎に変更する例について図8を参照(適宜図4および図7参照)して説明する。この具体例は図4のエリア割り当て例に対応している。図8は、フロー1(図7参照)のフレーム毎にラウンドロビン形式で、分割エリア数NA=4と同数の4つのエリア識別子に対応した4つの配信識別子を変更する様子の概念図を模式的に示している。
図8において、エリア識別子が1であるエリア1に対応した配信識別子は、図7の振り分け転送テーブルT43において、エリア1のサブ項目、かつ、例えばフロー番号が1であるフロー(フロー1)に対応して格納されている配信識別子「1000」のような4bit長を有している。このようにエリア1に対応した配信識別子がフロー1の例えば1番目のフレームに付与されたとする。
この場合、フロー1の2番目のフレームには、エリア1とは異なるエリアについての配信識別子を付与する。例えば、エリア識別子が2であるエリア2に対応した配信識別子を付与する(図8の601)。このような配信識別子は、図7の振り分け転送テーブルT43において、エリア2のサブ項目、かつ、例えばフロー番号が1であるフロー(フロー1)に対応して格納されている配信識別子「1010」のような4bit長を有している。
同様に、フロー1の3番目のフレームには、エリア1,2とは異なるエリアについての配信識別子を付与する。例えば、エリア識別子が3であるエリア3に対応した配信識別子を付与する(図8の602)。そして、フロー1の4番目のフレームには、残りのエリア4についての配信識別子を付与する(図8の603)。さらに、フロー1の5番目のフレームについては、分割エリア数NA=4を越えてしまっているので、フロー1の1番目のフレームに付した配信識別子を再度付与する(図8の604)。以下同様に付与する。
続いて、第2機能の具体例として、エリア識別子と配信識別子との組をフレーム毎に変更する例について図9を参照(適宜図1、図2、図4および図8参照)して説明する。この具体例は図4のエリア割り当て例に対応している。図9は、局側通信装置(OLT)4からPON接続インタフェース45を介して光伝送路5に配信されるフロー1(図7参照)のフレーム構造の遷移を模式的に示している。
フロー1の各フレーム701〜705には、ペイロードにデータが格納されており、ヘッダにエリア識別子とそのエリアの配信識別子とが格納されている。
ここで、例えばLLIDを、エリア識別子とそのエリアの配信識別子とを格納するフィールドとして利用することができる。IEEE Std 802.3ah標準の既存LLIDは、8バイトのプリアンプル領域の中で、1bitのモードフラグを合わせると16bitの領域である。図9ではフレーム構造を簡略化して示したが、例えばIEEE Std 802.3ah標準では、ペイロードにはデータのほか、VLANタグ等も含まれており、フレームのヘッダには、宛先アドレスと送信元アドレスとが格納される。プリアンプル領域は、宛先アドレスの前に付与されている。なお、フレームの先頭にはIFG(Inter Frame Gap)、最後尾にはFCS(Frame Check Sequence)がさらに付される。
図9に示すフレーム701には、ペイロードにフロー1のデータ1が格納されており、ヘッダに、エリア識別子=1と、エリア1の配信識別子とが格納されている。つまり、1番目のフレーム701には、エリア識別子=1とエリア1の配信識別子との組がヘッダに付与されている。また、2番目のフレーム702には、ペイロードにフロー1のデータ2が格納されており、ヘッダに、エリア識別子=2とエリア2の配信識別子とが格納されている。また、3番目のフレーム703には、ペイロードにフロー1のデータ3が格納されており、ヘッダに、エリア識別子=3とエリア3の配信識別子とが格納されている。
同様に、4番目のフレーム704には、ペイロードにフロー1のデータ4が格納されており、ヘッダに、エリア識別子=4とエリア4の配信識別子とが格納されている。
さらに、5番目のフレーム705については、分割エリア数NA=4を越えてしまっているので、ペイロードにフロー1のデータ5が格納されているものの、ヘッダに、エリア識別子=1とエリア1の配信識別子とが再び格納されている。このように、振り分け転送部4304は、フロー1のフレーム毎にラウンドロビン形式で、分割エリア数NA=4対応した4つのエリア識別子と配信識別子との組を変更して格納する。
[3.加入者終端装置の構成例]
加入者終端装置8は、CPU等の演算装置と、メモリやハードディスク等の記憶装置(記憶手段)と、外部との間で各種情報の送受信を行うインタフェース装置とを備え、図3に示すように、PON接続インタフェース81と、PON間フレーム転送部82と、フィルタリング制御回路83と、加入者間フレーム転送部84と、加入者接続インタフェース85とを備えている。
<PON接続インタフェース81>
PON接続インタフェース81は、物理層(PHY)の機能に相当する。
PON接続インタフェース81は、受信IF部8101と、送信IF部8102と、を備える。
受信IF部8101は、局側通信装置4と接続してフレームを受信し、PON間フレーム転送部82に出力する。
送信IF部8102は、局側通信装置4と接続して、PON間フレーム転送部82からのフレームを送信する。
これらの受信IF部8101及び送信IF部8102により、局側通信装置4との間で物理レイヤの送受信を行う。
<PON間フレーム転送部82>
PON間フレーム転送部82は、データリンク層(MAC)の機能に相当する。
PON間フレーム転送部82は、フレーム受信部8201と、フレーム送信部8202と、を備える。
フレーム受信部8201は、局側通信装置4から受信する配信フレームをフィルタリング制御回路83に出力する。
フレーム送信部8202は、加入者端末10から受信する配信要求(IGMP/MLDレポート)のパケットを、PON接続インタフェース81を介して局側通信装置4へ送信する。
<フィルタリング制御回路83>
フィルタリング制御回路83は、PON接続インタフェース81およびPON間フレーム転送部82を介して受信したフレームを、加入者間フレーム転送部84および加入者接続インタフェース85へ転送したり廃棄したりするものである。このフィルタリング制御回路83の詳細については後記する。
<加入者間フレーム転送部84>
加入者間フレーム転送部84は、データリンク層(MAC)の機能に相当する。
加入者間フレーム転送部84は、フレーム送信部8401と、フレーム受信部8402と、を備える。
フレーム送信部8401は、フィルタリング制御回路83から出力される、配信フレームやIGMP/MLDクエリのパケットを、送信IF部8501を介して加入者端末10へ送信する。
フレーム受信部8402は、受信IF部8502により光信号として受信された加入者端末10からの配信要求(IGMP/MLDレポート)のパケットをフィルタリング制御回路83へ送信する。
<加入者接続インタフェース85>
加入者接続インタフェース85は、物理層(PHY)の機能に相当する。
加入者接続インタフェース85は、送信IF部8501と、受信IF部8502と、を備える。
送信IF部8501は、加入者端末10と接続して、加入者間フレーム転送部84からのフレームを送信する。
受信IF部8502は、加入者端末10と接続してパケットを受信し、加入者間フレーム転送部84に出力する。
これらの送信IF部8501及び受信IF部8502により加入者端末10との間で物理レイヤの送受信を行う。
<フィルタリング制御回路83の詳細な構成>
フィルタリング制御回路83は、図3に示すように、フロー識別部8301と、エリア回線番号管理部8302と、フレームフィルタ計算部8303と、フレームフィルタ制御部8304と、を備える。
≪フロー識別部8301≫
フロー識別部(フロー識別手段)8301は、局側通信装置4から受信したフレームが属するフローを識別するものである。フロー識別部8301は、局側通信装置4からPON接続インタフェース81およびPON間フレーム転送部82を介して受信したフレームから、当該フレームが属するフローを識別するための情報を取得する。フロー識別情報の例としては、宛先MACアドレスや、宛先IPアドレス、送信元IPアドレスなど受信フレームのヘッダ情報がある。
≪エリア回線番号管理部8302≫
エリア回線番号管理部(エリア回線番号管理手段)8302は、自ノード装置のエリア識別子と回線ID(回線番号)との組を局側通信装置4から取得して図示しない記憶手段に格納して管理するものである。個別の加入者終端装置8で管理するエリア識別子と回線IDとの組は、局側通信装置(OLT)4で管理するエリア回線番号テーブルT41の一部の情報なので、以下では個別エリア回線番号テーブルと呼ぶ。
≪フレームフィルタ計算部8303≫
フレームフィルタ計算部(フレームフィルタ計算手段)8303は、受信フローに付与されているエリア識別子および配信識別子と、フロー識別部8301で導かれる受信フローの識別情報と、個別エリア回線番号テーブル(自装置のエリア識別子および回線ID)と、の各情報を所定の順番に判定に利用して、フロー単位の転送条件または廃棄条件を導出してフィルタとして設定するものである。このフィルタ設定処理の詳細については後記する。ここで導出されたフロー単位の転送条件または廃棄条件は、フロー管理テーブルT80(図10参照)に登録される。
図10に示すフロー管理テーブルT80は、項目として、フローIDと、宛先MACアドレスと、宛先IPアドレスと、送信元IPアドレスと、配信状態とを備えている。
フローIDは、フローを識別するための識別情報である。
宛先MACアドレス、宛先IPアドレスおよび送信元IPアドレスは、受信フレームからフロー識別部8301により取得されたフローを識別するための情報である。
配信状態は、フローを識別するための情報毎および回線ID毎(ノード装置毎)のフィルタ条件が転送条件と廃棄条件のいずれであるかを示す。Joinは転送条件(透過フィルタ)、Leaveは廃棄条件(廃棄フィルタ)を表す。
≪フレームフィルタ制御部8304≫
フレームフィルタ制御部(フレームフィルタ制御手段)8304は、フロー管理テーブルT80(図10参照)に従って、受信フローのフレームを転送したり廃棄したりする。
フレームフィルタ制御部8304は、受信したフローの識別情報が、フロー管理テーブルT80においてJoin(透過フィルタ)として登録されている場合、受信したフローのフレームのヘッダからエリア識別子と配信識別子との組を削除して通常のフレームに戻した上で当該フローの宛先である加入者端末10側へ転送する。
フレームフィルタ制御部8304は、受信したフローの識別情報が、フロー管理テーブルT80においてleave(廃棄フィルタ)として登録されている場合、受信したフローを廃棄する。
具体的には、フレームフィルタ制御部8304は、例えば図10に示すフロー管理テーブルT80を参照し、登録管理されている4つのフローのうち、フローIDが1であるフロー1と、フローIDが2であるフロー2と、フローIDが3であるフロー3については、配信状態がJoinなので、通常のフレームに戻した上でフレームを加入者端末10側へ転送する。また、フレームフィルタ制御部8304は、フローIDが4であるフロー4については、配信状態がLeaveなので、転送せずに廃棄する。なお、本実施形態では、フレームフィルタ制御部8304は、受信したフローの識別情報がフロー管理テーブルT80に登録されていない場合、フレームフィルタ計算部8303に処理を渡すこととした。
[4.PONシステムにおける各装置の動作]
<4−1.局側通信装置(OLT)におけるエリア回線番号テーブル生成処理>
図2に示す局側通信装置(OLT)4のエリア回線番号管理部4302は、処理を開始すると、図11に示すように、エリア回線番号テーブルT41を初期生成する(ステップS4101)。ここでは、エリア回線番号管理部4302は、エリア回線番号テーブルT41(図5参照)を作るための記憶領域を、図示しない記憶手段のメモリに確保する。
そして、エリア回線番号管理部4302は、PONに収容されている全てのONU回線を検査する(ステップS4102)。ここでは、エリア回線番号管理部4302は、PONシステム100内の全ての加入者終端装置8の台数を確かめる。
ステップS4102において、装置状態(正常/故障)についても確かめるようにしてもよい。このように装置状態(正常/故障)を確かめる場合には、例えば次の2つの運用方法のいずれかを適用する。第1の運用方法は、加入者終端装置8が故障しているかどうかによらず、加入者終端装置8の先に繋がっている加入者端末10が受信の状態(Join)であれば、配信するという方法である。第2の運用方法は、加入者終端装置8が故障していれば、加入者端末10も受信できない場合もあるので、配信を止めてしまうという方法である。
そして、エリア回線番号管理部4302は、管理者による手動または自動でPONの分割エリアを設定する(ステップS4103)。これにより、図5のエリア回線番号テーブルT41の2列目のように、例えば16台の加入者終端装置8を例えば4つのエリアに分割して管理することができる。エリアを自動的に分割するときの規則は、特に限定されるものではなく、各エリアの所属台数が等分になるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
そして、エリア回線番号管理部4302は、全てのONU回線(全ての加入者終端装置8)に対して、エリア識別子と回線IDの組を割り当てる計算を行って、エリア回線番号テーブルT41に登録する(ステップS4104)。このとき、何らかの規則に従って、全ての加入者終端装置8に対して回線IDを付与する。図5のエリア回線番号テーブルT41の場合、ONU IDとして1〜16までの数値が既に格納されているときに、3列目のように、エリア内の4台の加入者終端装置8に対して、1〜4の数値を順に付与してもよいし、逆順に付与してもよいし、ランダムに付与してもよい。
<4−2.局側通信装置(OLT)におけるエリア回線番号テーブル更新処理>
図2に示す局側通信装置(OLT)4のエリア回線番号管理部4302は、図12(a)に示すように、処理を開始して、ONU回線(加入者終端装置8)の追加を検出すると(ステップS4111:Yes)、追加された当該ONU回線に対して、エリア識別子と回線IDの組を新規に割り当てる計算を行って、エリア回線番号テーブルT41にエントリとして追加し(ステップS4112)、追加更新処理を終了する。なお、エリア回線番号管理部4302は、ONU回線の追加を検出しなければ(ステップS4111:No)、処理を終了する。
また、エリア回線番号管理部4302は、図12(b)に示すように、処理を開始して、ONU回線(加入者終端装置8)の削除を検出すると(ステップS4121:Yes)、当該ONU回線に対するエリア識別子と回線IDの組のエントリを、エリア回線番号テーブルT41から削除し(ステップS4122)、削除更新処理を終了する。なお、エリア回線番号管理部4302は、ONU回線の削除を検出しなければ(ステップS4121:No)、処理を終了する。
<4−3.加入者終端装置(ONU)における個別エリア回線番号テーブル生成処理>
加入者終端装置8のエリア回線番号管理部8302は、図13に示すように、処理を開始すると、局側通信装置(OLT)4から自ONU(自回線)のエリア識別子と回線IDとの組を問い合わせて取得する(ステップS8101)。そして、エリア回線番号管理部8302は、局側通信装置(OLT)4から取得した自回線のエリア識別子と回線IDとの組を、個別エリア回線番号テーブルに登録する(ステップS8102)。
<4−4.局側通信装置(OLT)における配信状態テーブル生成処理>
図2に示す局側通信装置(OLT)4の配信状態管理部4303は、処理を開始すると、図14に示すように、配信状態テーブルT42を初期生成する(ステップS4201)。そして、配信状態管理部4303は、PONに収容されている全てのONU回線に対して配信状態を確認するために、IGMP/MLDのGQ(General Query)パケット等のクエリを送信する(ステップS4202)。
そして、配信状態管理部4303は、加入者端末10からクエリに対する応答としてレポート(IGMP/MLDレポート)のパケットを1つでも受信したか否かを判別する(ステップS4203)。1つでもレポート受信した場合(ステップS4203:Yes)、配信状態管理部4303は、レポート受信したONU回線毎に、加入者端末10で受信中のフローについてフロー毎の配信状況を配信状態テーブルT42に登録し(ステップS4204)、処理を終了する。一方、クエリに対する応答パケットを受信しない場合(ステップS4203:No)、配信状態管理部4303は、ステップS4204をスキップして、処理を終了する。
<4−5.局側通信装置(OLT)における配信状態テーブルの更新処理>
図2に示す局側通信装置(OLT)4の配信状態管理部4303は、図15(a)に示すように、処理を開始して、加入者端末10からJoinレポートのパケットを受信すると(ステップS4211:Yes)、配信状態テーブルT42において、レポートを受信した回線に対するエントリ内容の配信状態を配信中(bit値=1)に更新し(ステップS4212)、処理を終了する。なお、配信状態管理部4303は、Joinレポートのパケットを受信しなければ(ステップS4211:No)、処理を終了する。
また、配信状態管理部4303は、図15(b)に示すように、処理を開始して、加入者端末10からLeaveレポートのパケットを受信すると(ステップS4221:Yes)、配信状態テーブルT42において、レポートを受信した回線に対するエントリ内容の配信状態を非配信(bit値=0)に更新し(ステップS4222)、処理を終了する。なお、配信状態管理部4303は、Leaveレポートのパケットを受信しなければ(ステップS4221:No)、処理を終了する。
<4−6.局側通信装置(OLT)における振り分け転送テーブル生成処理>
図2に示す局側通信装置(OLT)4の振り分け転送部4304は、処理を開始すると、図16に示すように、振り分け転送テーブルT43を初期生成する(ステップS4301)。そして、振り分け転送部4304は、エリア回線番号テーブルT41のエントリ情報と、配信状態テーブルT42のエントリ情報から、フロー毎かつエリア毎の配信識別子を算出して、振り分け転送テーブルT43にエントリ情報として登録する(ステップS4302)。
<4−7.局側通信装置(OLT)における振り分け転送テーブル更新処理>
図2に示す局側通信装置(OLT)4の振り分け転送部4304は、図17に示すように、処理を開始して、配信状態の変化に伴う配信状態テーブルT42の更新、または、収容回線の追加/削除に伴うエリア回線番号テーブルT41の更新があるか否かを判別する(ステップS4311)。いずれかのテーブル更新が検出された場合(ステップS4311:Yes)、配信状態テーブルT42およびエリア回線番号テーブルT41において更新されたエントリ情報から、フロー毎かつエリア毎の配信識別子を再計算し、振り分け転送テーブルT43にエントリ情報として再登録し(ステップS4312)、処理を終了する。なお、振り分け転送部4304は、配信状態テーブルT42およびエリア回線番号テーブルT41の更新を検出しなければ(ステップS4211:No)、処理を終了する。
<4−8.局側通信装置(OLT)におけるフロー配信制御処理>
ここでは、局側通信装置4におけるフロー配信制御処理について図18を参照(適宜図1、図2、図7〜図9参照)して説明する。
局側通信装置4は、処理を開始すると、上位網2からの配信フローのフレームを受信し(ステップS4401)、フロー識別部4301は、受信フレームの属するフローを識別して、受信フレームが初受信のフローのものであるか否かを判定する(ステップS4402)。上位網2からの受信フレームが初受信のフローの場合(ステップS4402:Yes)、振り分け転送部4304は、エリア識別子と配信識別子の組を付与する制御を行うためのエリアカウンタの値Cを1にセットすることで、受信フレームの属するフローに対応するエリアカウンタ値Cを初期化してメモリに記憶する(ステップS4403)。なお、振り分け転送部4304は、エリアカウンタ値Cをフロー毎に記憶して管理する。
一方、上位網2からの受信フレームが初受信のフローではない場合(ステップS4402:No)、ステップS4403をスキップする。
ステップS4403に続いて、または、ステップS4402でNoの場合、振り分け転送部4304は、ステップS4401で受信したフレームに対して識別されたフローに対応するエリアカウンタ値Cを読み出す(ステップS4404)。
そして、振り分け転送部4304は、振り分け転送テーブルT43を参照して、受信フレームに対応して識別されたフロー番号に対する複数の配信識別子の中から、現在のエリアカウンタ値Cと一致するエリア識別子に対する配信識別子を検索して読み出して、現在のエリアカウンタ値Cと一致するエリア識別子と、読み出した配信識別子との組を、受信フレームに付与する(ステップS4405)。
前記ステップS4405において、振り分け転送部4304が、図7に示す振り分け転送テーブルT43を用いる場合、具体的には次のように処理する。すなわち、例えば受信フレームの属するフローのフロー番号が2であって、このフロー2の現在のエリアカウンタ値Cが1にメモリされていたならば、図7によれば、振り分け転送部4304は、配信識別子「0101」を検索して読み出す。そして、現在のエリアカウンタ値C=1と一致するエリア識別子「1」と、配信識別子「0101」との組を、フロー2の該当フレームのヘッダに付与することになる。
図18に戻って、フロー配信制御処理の説明を続ける。
ステップS4405に続いて、振り分け転送部4304は、エリア識別子と配信識別子との組を付与した受信フレーム(受信フロー)をPONの収容回線である加入者終端装置8側へ転送する(ステップS4406)。そして、振り分け転送部4304は、この受信フローに対応するエリアカウンタ値Cをインクリメントする(ステップS4407)。すなわち、現在のエリアカウンタ値Cを1つ増加させる(C←C+1)。そして、振り分け転送部4304は、増加させた後のエリアカウンタ値Cが分割エリア数NAを超過したか(C>NA?)否かを判別する(ステップS4408)。C>NAの場合(ステップS4408:Yes)、この受信フローに対応するエリアカウンタ値Cを1にセットし(ステップS4409)、この受信フレームに対する処理を終了する。一方、C≦NAの場合(ステップS4408:No)、S4409をスキップする。前記S4409にてエリアカウンタ値Cを1にセットすることで、図9のフレーム701〜705のように、エリア識別子を順回させてフレームに付与することができる。
<4−9.加入者終端装置(ONU)におけるフィルタ設定処理>
ここでは、加入者終端装置8におけるフィルタ設定処理について図19を参照(適宜図1、図3、図7、図9および図10参照)して説明する。
加入者終端装置8のフレームフィルタ計算部8303は、処理を開始すると、エリア回線番号管理部8302にて管理している個別エリア回線番号テーブル(自ノード装置のエリア識別子と回線IDとの組)を参照して、局側通信装置4からの受信フレーム(受信したフロー)に付与されているエリア識別子が、自回線のエリア(自ノード装置のエリア識別子)と一致するか否か計算により判定する(ステップS8201)。一致する場合、受信フレームについてフロー識別部8301にて識別したフロー識別情報(宛先MACアドレス、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス等)をフレームフィルタ計算部8303が読み出して取得する(ステップS8202)。一致しない場合(ステップS8201:No)、フレームフィルタ制御部8304は、処理を終了する。
そして、前記ステップS8202に続いて、フレームフィルタ計算部8303は、受信フレーム(受信したフロー)に付与されている配信識別子のビット列において、自回線ID(自ノード装置の回線ID)に割り当てられているbit値(配信状態)を抽出し、bit値が1(配信中)であるか否かを判別する(ステップS8203)。抽出したbit値(配信状態)が1(配信中)である場合(ステップS8203:Yes)、フレームフィルタ計算部8303は、フロー管理テーブルT80において、受信フローの識別情報と透過フィルタ(Join)とを設定登録する(ステップS8204)。そして、フレームフィルタ制御部8304は、受信したフローの受信フレームのヘッダからエリア識別子と配信識別子との組を削除して通常のフレームに戻した上で当該フローの宛先である加入者端末10へ転送し(ステップS8205)、処理を終了する。
一方、前記ステップS8203において、抽出したbit値(配信状態)が0(非配信)である場合(ステップS8203:No)、フレームフィルタ計算部8303は、フロー管理テーブルT80において、受信フローの識別情報と廃棄フィルタ(Leave)とを設定登録する(ステップS8206)。そして、フレームフィルタ制御部8304は、受信したフローのフレームを廃棄する(ステップS8207)。
なお、前記ステップS8206の変形例として、抽出したbit値(配信状態)が0(非配信)である場合(ステップS8203:No)、フロー管理テーブルT80において当該エントリを削除するようにしてもよい。
<4−10.加入者終端装置(ONU)におけるフィルタ制御処理>
ここでは、加入者終端装置8におけるフィルタ設定処理について図20を参照(適宜図1、図3、図7、図9および図10参照)して説明する。
加入者終端装置8は、処理を開始すると、PONシステム100の局側通信装置4からフレームを受信する(ステップS8301)。そして、加入者終端装置8のフレームフィルタ制御部8304は、フロー管理テーブルT80を参照する(ステップS8302)。
そして、フレームフィルタ制御部8304は、フロー管理テーブルT80において、受信フレームの属するフローがエントリ登録されているか否かを判別する(ステップS8303)。すなわち、受信フローの識別情報がフロー管理テーブルT80に登録されているか否かを判別する。エントリが登録されている場合(ステップS8303:Yes)、フロー管理テーブルT80において、受信フレームの属するフローの配信状態がJoinに設定されているか否かを判別する(ステップS8304)。配信中(Join)の場合(ステップS8304:Yes)、フレームフィルタ制御部8304は、受信フレームのエリア識別子と配信識別子をヘッダから削除して加入者端末10へ転送し(ステップS8305)、処理を終了する。
一方、前記ステップS8304にて、非配信(Leave)の場合(ステップS8304:No)には、フレームフィルタ制御部8304は、受信フレームを廃棄し(ステップS8306)、処理を終了する。
また、前記ステップS8303にて、受信フレームの属するフローがフロー管理テーブルT80にエントリ登録されていない場合(ステップS8303:No)、フレームフィルタ制御部8304は、処理を終了し、フレームフィルタ計算部8303に処理を渡す。この場合、フレームフィルタ計算部8303は、図19の前記ステップS8201にて
受信フローに付与されているエリア識別子が、自回線のエリアと一致するか否かを判定する。よって、図20のステップS8303にて、受信フローがエントリされていないと判定し(ステップS8303:No)、かつ図19のステップS8201にて、受信フローのエリア識別子が自回線のエリアと一致すると判定した場合(ステップS8201:Yes)、当該受信フローをフロー管理テーブルT80に登録することができる。また、受信フローがエントリされておらず(ステップS8303:No)、かつ受信フローのエリア識別子が自回線のエリアに不一致の場合(ステップS8201:No)、当該受信フレームに対してなんら処理がなされないので、受信フレームは廃棄される。
本発明の第1実施形態に係るPONシステム100によれば、加入者終端装置8が受信するフレームのヘッダ内に、当該フレームの属するフローに対する回線毎のフィルタリング設定情報がインチャネル格納されているため、従来技術のようなOAMフレームの送信が不要となる。これにより、PON区間の配信帯域における帯域利用効率がユニキャストコピー配信方式よりも高くなる。また、Join/Leaveの制御信号が一斉多発した場合も、配信制御の制御遅延/応答遅延や、制御ロス/応答ロスがなくなる。
また、PONシステム100によれば、局側通信装置4が配信フレームにエリア識別子と配信識別子とを付与して加入者終端装置にフレーム送信するので、既存のLLIDフィールド(16bit)程度の長さのbit列を確保しさえすれば、転送効率を下げること無く、PONの分岐数(収容回線数)を増やすことができる。また、局側通信装置(OLT)4が送信フレーム毎に、エリア識別子と配信識別子を変更するので、加入者終端装置(ONU)8が全てのエリアの配信状態を受信することができる。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、配信ネットワークシステムは、PONシステムであるものとしたが、共有メディア接続型のネットワークであればよく、例えばイーサネットLAN/VLANであってもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る配信ネットワークシステムは、PONシステムの代わりに、イーサネットLAN/VLANを用いた点が第1実施形態と異なっている。したがって、第1実施形態と同じ構成には同じ符号を付して説明を適宜省略する。
本発明の第2実施形態は、図1に示す局側通信装置4を配信装置(サーバ、スイッチ、ルータ等)に変更し、かつ、加入者終端装置8を受信端末のNICに変更すれば、第1実施形態のPONシステム100の場合と同様である。
本発明の第2実施形態では、図1に示す加入者終端装置8における受信フレームの廃棄/透過について、受信端末のNICにおける受信フレームの廃棄/受信に変更すれば、PONシステム100の場合と同様である。
本発明の第2実施形態によれば、NICが受信するフレームヘッダ内に、当該フローに対するNIC毎のフィルタリング設定情報がインチャネル格納されているため、動的にフィルタリング設定することができる。
100 PONシステム
1 配信サーバ
2 上位網
3 伝送路
4 局側通信装置(OLT)
41 上位接続インタフェース
4101 受信IF部
4102 送信IF部
42 上位間フレーム転送部
4201 フレーム受信部
4202 フレーム送信部
43 転送制御回路
4301 フロー識別部(フロー識別手段)
4302 エリア回線番号管理部(エリア回線番号管理手段)
4303 配信状態管理部(配信状態管理手段)
4304 振り分け転送部(振り分け転送手段)
44 PON間フレーム転送部
4401 フレーム送信部
4402 フレーム受信部
45 PON接続インタフェース
4501 受信IF部
4502 送信IF部
5 光伝送路
6 光分岐部
7a,7b,7c 光分岐伝送路
8,8a,8b,8c 加入者終端装置(ONT)
81 PON接続インタフェース
8101 受信IF部
8102 送信IF部
82 PON間フレーム転送部
8201 フレーム受信部
8202 フレーム送信部
83 フィルタリング制御回路
8301 フロー識別部(フロー識別手段)
8302 エリア回線番号管理部(エリア回線番号管理手段)
8303 フレームフィルタ計算部(フレームフィルタ計算手段)
8304 フレームフィルタ制御部(フレームフィルタ制御手段)
84 加入者間フレーム転送部
8401 フレーム送信部
8402 フレーム受信部
85 加入者接続インタフェース
8501 送信IF部
8502 受信IF部
9 宅内伝送路
10 加入者端末
T41 エリア回線番号テーブル
T42 配信状態テーブル
T43 振り分け転送テーブル
T80 フロー管理テーブル

Claims (6)

  1. 配信ノード装置と複数の受信ノード装置とが伝送媒体を介して接続され、前記配信ノード装置が特定の宛先グループにトラフィックフローを配信する配信ネットワークシステムであって、
    前記配信ノード装置は、
    記憶手段と、
    前記受信ノード装置に配信するフローをフレーム毎に識別するフロー識別手段と、
    前記配信ネットワークシステム内で対象とするすべての受信ノード装置を複数のエリアに分割して管理し、各エリアに所属する受信ノード装置に対して所属エリアのエリア識別子とエリア毎にノード固有の回線番号との組を割り当てたエリア回線番号テーブルを生成して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、
    前記受信ノード装置から受信するメッセージに基づきフロー毎かつ受信ノード装置毎にフローの配信状態が配信中または非配信のいずれであるかを示す配信状態テーブルを生成して記憶手段に格納して管理する配信状態管理手段と、
    前記配信状態テーブルと前記エリア回線番号テーブルとに基づいて、フロー毎かつエリア毎に、前記回線番号毎の配信状態を示した配信識別子を生成し、前記配信識別子をテーブル化した振り分け転送テーブルを記憶手段に格納して管理すると共に、前記フロー識別手段で識別されたフローのフレームに、対応するエリア識別子と配信識別子との組を全ての前記複数のエリアが含まれるように同一フローに属するフレーム毎に変更して付与し、前記受信ノード装置に転送する振り分け転送手段と、を備え、
    前記受信ノード装置は、
    自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組と、前記配信ノード装置から受信するフレームに付与された前記エリア識別子と配信識別子との組とを照合することで受信フロー単位に転送または廃棄のフィルタ設定自動学習およびフィルタリング制御を行う
    ことを特徴とする配信ネットワークシステム。
  2. 前記受信ノード装置は、
    記憶手段と、
    自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組を前記配信ノード装置から取得して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、
    前記配信ノード装置から受信したフレームが属するフローを識別するフロー識別手段と、
    前記受信したフローに付与されているエリア識別子が自ノード装置のエリア識別子と一致するか否か計算により判定し、一致する場合、前記受信したフローに付与されている配信識別子において自ノード装置の回線番号に割り当てられている配信状態を抽出し、前記抽出した配信状態が配信中を示す場合、前記受信したフローの識別情報と透過フィルタとをフロー管理テーブルに設定登録し、前記抽出した配信状態が非配信を示す場合、前記受信したフローの識別情報と廃棄フィルタとを前記フロー管理テーブルに設定登録するフレームフィルタ計算手段と、
    前記受信したフローの識別情報が、前記フロー管理テーブルにおいて前記透過フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローのフレームから前記エリア識別子と配信識別子との組を削除した上で当該フローの宛先へ転送し、前記廃棄フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローを廃棄するフレームフィルタ制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の配信ネットワークシステム。
  3. 配信ノード装置と複数の受信ノード装置とが伝送媒体を介して接続され、前記配信ノード装置が特定の宛先グループにトラフィックフローを配信する配信ネットワークシステムにおけるフィルタ制御方法であって、
    前記配信ノード装置が、
    前記配信ネットワークシステム内で対象とするすべての受信ノード装置を複数のエリアに分割して管理し、各エリアに所属する受信ノード装置に対して所属エリアのエリア識別子とエリア毎にノード固有の回線番号との組を割り当てたエリア回線番号テーブルを生成するステップと、
    前記受信ノード装置から受信するメッセージに基づきフロー毎かつ受信ノード装置毎にフローの配信状態が配信中または非配信のいずれであるかを示す配信状態テーブルを生成するステップと、
    前記配信状態テーブルと前記エリア回線番号テーブルとに基づいて、フロー毎かつエリア毎に、前記回線番号毎の配信状態を示した配信識別子を生成し、前記配信識別子をテーブル化した振り分け転送テーブルを生成するステップと、
    前記受信ノード装置に配信するフローのフレームに、対応するエリア識別子と配信識別子との組を全ての前記複数のエリアが含まれるように同一フローに属するフレーム毎に変更して付与し、前記受信ノード装置に転送するステップと、を実行し、
    前記受信ノード装置は、
    自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組と、前記配信ノード装置から受信するフレームに付与された前記エリア識別子と配信識別子との組とを照合することで受信フロー単位に転送または廃棄のフィルタ設定自動学習およびフィルタリング制御を行う
    ことを特徴とするフィルタ制御方法。
  4. 前記受信ノード装置が、
    自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組を前記配信ノード装置から取得するステップと、
    前記配信ノード装置からフレームを受信するステップと、
    前記受信したフローに付与されているエリア識別子が自ノード装置のエリア識別子と一致するか否か計算により判定するステップと、
    一致する場合、前記受信したフローに付与されている配信識別子において自ノード装置の回線番号に割り当てられている配信状態を抽出するステップと、
    前記抽出した配信状態が配信中を示す場合、前記受信したフローの識別情報と透過フィルタとをフロー管理テーブルに設定登録するステップと、
    前記抽出した配信状態が非配信を示す場合、前記受信したフローの識別情報と廃棄フィルタとを前記フロー管理テーブルに設定登録するステップと、
    前記受信したフローの識別情報が前記透過フィルタと前記廃棄フィルタのいずれとして登録されているか判別するステップと、
    前記受信したフローの識別情報が前記透過フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローのフレームから前記エリア識別子と配信識別子との組を削除した上で当該フローの宛先へ転送するステップと、
    前記受信したフローの識別情報が前記廃棄フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローを廃棄するステップと、を実行する
    ことを特徴とする請求項3に記載のフィルタ制御方法。
  5. 配信ノード装置と複数の受信ノード装置とが伝送媒体を介して接続され、前記配信ノード装置が特定の宛先グループにトラフィックフローを配信する配信ネットワークシステムにおける前記配信ノード装置であって、
    記憶手段と、
    前記受信ノード装置に配信するフローをフレーム毎に識別するフロー識別手段と、
    前記配信ネットワークシステム内で対象とするすべての受信ノード装置を複数のエリアに分割して管理し、各エリアに所属する受信ノード装置に対して所属エリアのエリア識別子とエリア毎にノード固有の回線番号との組を割り当てたエリア回線番号テーブルを生成して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、
    前記受信ノード装置から受信するメッセージに基づきフロー毎かつ受信ノード装置毎にフローの配信状態が配信中または非配信のいずれであるかを示す配信状態テーブルを生成して記憶手段に格納して管理する配信状態管理手段と、
    前記配信状態テーブルと前記エリア回線番号テーブルとに基づいて、フロー毎かつエリア毎に、前記回線番号毎の配信状態を示した配信識別子を生成し、前記配信識別子をテーブル化した振り分け転送テーブルを記憶手段に格納して管理すると共に、前記フロー識別手段で識別されたフローのフレームに、対応するエリア識別子と配信識別子との組を全ての前記複数のエリアが含まれるように同一フローに属するフレーム毎に変更して付与し、前記受信ノード装置に転送する振り分け転送手段と、
    を備えることを特徴とする配信ノード装置。
  6. 請求項5に記載の配信ノード装置から共有する伝送媒体を介してトラフィックフローを受信する受信ノード装置であって、
    記憶手段と、
    自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組を前記配信ノード装置から取得して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、
    前記配信ノード装置から受信したフレームが属するフローを識別するフロー識別手段と、
    前記受信したフローに付与されているエリア識別子が自ノード装置のエリア識別子と一致するか否か計算により判定し、一致する場合、前記受信したフローに付与されている配信識別子において自ノード装置の回線番号に割り当てられている配信状態を抽出し、前記抽出した配信状態が配信中を示す場合、前記受信したフローの識別情報と透過フィルタとをフロー管理テーブルに設定登録し、前記抽出した配信状態が非配信を示す場合、前記受信したフローの識別情報と廃棄フィルタとを前記フロー管理テーブルに設定登録するフレームフィルタ計算手段と、
    前記受信したフローの識別情報が、前記フロー管理テーブルにおいて前記透過フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローのフレームから前記エリア識別子と配信識別子との組を削除した上で当該フローの宛先へ転送し、前記廃棄フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローを廃棄するフレームフィルタ制御手段と、
    を備えることを特徴とする受信ノード装置。
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