JP5256118B2 - 情報配信システム及び情報配信方法 - Google Patents
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Description
すなわち、先ずPONシステムにおけるフィルタリング制御方法では、フィルタ対象となる全フローに対してフィルタ条件(例えばMACアドレス)をONU側に設定しなければならないため、以下の2つの理由により制御フロー数が制限を受ける。
2点目の理由としては、フィルタの照合にかかる処理時間がフィルタエントリ数に応じて増加する点が挙げられる。すなわち、高速化が求められる場合には、照合処理の並列化やチップ性能の改善等が必要であるため、コストの増加が懸念される。
1点目の理由としては、OLT及びONUに対して追加的な負荷が加わる点が挙げられる。すなわち、ONUに関しては、OAMフレームを受信するたびにONU内部で設定内容を反映する処理が生じる。また、OLTに関しては、加入者側からの配信要求の度にOAMフレームを生成してONUへ送信することで処理の確実性を保つためには、ONUの設定に関する正常性確認や異常時の例外処理(再試行等)を行う必要がある。
すなわち、先ずPONシステムにおいては、ONU側にマルチキャストフロー単位に、MACアドレス等のフィルタ条件を設定する必要がある。また、加入者端末からのMLD要求やOLT設定による配信開始や配信停止の要求があるたびに、ONUのフィルタ設定を変更する必要があるため、ONU実装の複雑化やコスト増が懸念される。
すなわち、先ず配信側ノードに、情報配信のフローごとに当該フローに対する上記複数の受信側ノードの参加の有無を表す配信先リストを管理する手段と、配信対象の情報が受信された場合に、当該配信情報のフローをもとに上記配信先リストを参照して当該フローに参加している受信側ノードを検索する手段と、上記検索された受信側ノードに対応するビットをオンに設定すると共にその他のビットをオフに設定し、かつこれらのビットを上記複数の受信側ノードに対応付けて予め定められたビット位置に配列した配信識別子を生成する手段と、上記生成された配信識別子を、上記受信された配信情報のヘッダに宛先アドレスとは別に付加又は挿入し、この配信識別子が付加又は挿入された配信情報を上記複数の受信側ノードへ上記共有伝送媒体を介して送信する送信手段とを備える。一方、受信側ノードには、上記配信識別子において自ノードに割り当てられたビット位置を表す情報を上記配信側ノードから予め取得し記憶する手段と、上記配信側ノードから送信された配信情報を上記共有伝送媒体を介して受信する受信手段と、上記受信された配信情報のヘッダから上記配信識別子を抽出し、この抽出した配信識別子と上記記憶されたビット位置を表す情報とに基づいて、上記受信された配信情報を透過又は廃棄処理する手段を備えるようにしたものである。
第1の態様は、配信側ノードの送信手段において、上記受信側ノードの最大数が15以下の場合に、ヘッダ中のEPON(IEEE802.3ah標準)で規定されているLLIDフィールドの15ビット空間に配信識別子を挿入するものである。
このようにすると、配信情報のヘッダに新たなフィールドを設けることなく配信識別子を伝送することが可能となる。すなわち、既存の規格の範囲内でこの発明を実現できる。
このようにすると、システムに収容される受信側ノード数が15を超える場合でも、既存の規格の範囲で配信識別子を伝送することが可能となる。
このようにすると、論理積演算を行うだけで透過/廃棄処理の判定を行うことが可能となり、受信側ノードのフィルタリング制御に関する処理をきわめて簡単化することができる。
図1は、この発明に係わる情報配信ネットワークシステムの一実施形態の構成を示すブロック図である。このシステムは、PONシステムを上位網2とその伝送路3を介して配信サーバ1に接続し、配信サーバ1からPONシステムに対し情報データをマルチキャスト配信するものである。
すなわち、OLT4は、上位接続インタフェース41と、上位間フレーム転送部42と、転送制御回路43と、PON間フレーム転送部44と、PON接続インタフェース45とを備えている。
PON接続インタフェース45は、送信インタフェース部(送信IF部)4501及び受信インタフェース部(受信IF部)4502を有し、これらの送信IF部4501及び受信IF部4502により、加入者終端装置(ONU)8a,8b,8c,…との間で光信号の送受信を行う。
このうち、先ずフロー識別部4301は、上位間フレーム転送部42のフレーム受信部4201から転送されたマルチキャストフレームのフローを識別し、このフローの識別結果を振り分け転送部4304に通知する。
ONU8a,8b,8c,…は、PON接続インタフェース81と、フレーム転送部82と、フィルタリング制御回路83と、加入者接続インタフェース84を備えている。
加入者接続インタフェース84は、送信インタフェース部(送信IF部)8401と、受信インタフェース部(受信IF部)8402を有し、これらの送信IF部8401及び受信IF部8402により加入者端末10との間で配信フレーム及び配信要求を送受信する。
配信識別子格納部8301は、上記フレーム受信部8201により受信された配信識別子フィールドの情報をメモリに格納する。そして、この格納された配信識別フィールドの情報をメモリから読み出してビットマスク演算処理部8304へ渡す。回線番号管理部8302は、OLT4から自己のONUに割り当てられた固有の回線IDを保存し、この回線IDをマスク演算子生成部8303へ渡す。
フレーム透過廃棄処理部8305は、上記フレーム受信部8201により受信されたマルチキャスト配信フレームについて、上記ビットマスク演算処理部8304の演算結果に基づいて透過或いは廃棄処理する。
(1)OLT4における各種テーブルの生成管理
OLT4は、回線番号テーブル、配信状態テーブル及び振り分け転送テーブルの生成とその管理を以下のように行う。図9はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
ONU8a,8b,8c,…に対する回線IDの設定は、以下のように行われる。図11はONU8a,8b,8c,…の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
すなわち、ONU8a,8b,8c,…は、回線番号管理部8302によりOLT4からの回線IDの到来を監視している(ステップS41)。そして、この状態OLT4から自己に割り当てられた回線IDが送られると、回線番号管理部8302はフレーム受信部8202により受信された当該回線IDをステップS42により回線番号管理部8302内のメモリに保存する。そして、回線番号管理部8302は上記保存された自己の回線IDをステップS43によりマスク演算子生成部8303に渡す。マスク演算子生成部8303は、ステップS44において、上記渡された自己の回線IDをもとにマスク演算子を生成する。そして、この生成されたマスク演算子をマスク演算子生成部8303内のメモリに保存する。
上記(1)及び(2)において設定された各種テーブル及び回線IDを用いて、PON区間のマルチキャスト転送は以下のように行われる。
先ずOLT4では、転送制御回路43により以下のような転送制御処理が行われる。図12はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
すなわち、フレーム転送部82のフレーム受信部8201は、ステップS201においてOLT4からの配信フレームの受信を監視している。この状態で、配信フレームが受信されると、フィルタリング制御回路83の配信識別子格納部8301は、ステップS202により、上記受信された配信フレームに付与されている配信識別子フィールドを読み込み、この読み込んだ配信識別子フィールドの情報をメモリに保存したのちビットマスク演算処理部8304に渡す。
そこで、この場合には、例えば図20(b),(c)に示すように、PON区間ではIEEE802.1ah標準で規定されているMAC−in−MAC方式を導入して、B−MAC(宛先)アドレスの48ビット空間のうち32ビットを配信識別子フィールドに割り当てる方法が考えられる。さらに、PONの分岐数をさらに増加させたい場合は、予約に割当てた7ビット、B−MAC(送信元)アドレスの48ビットを追加利用する方法も考えられる。
Claims (8)
- 配信側ノードから複数の受信側ノードへ、共有伝送媒体を介しかつ配信側ノードが受信側ノードの宛先アドレスを指定して情報を配信する情報配信システムであって、
前記配信側ノードは、
情報配信のフローごとに当該フローに対する前記複数の受信側ノードの参加の有無を表す配信先リストを管理する手段と、
配信対象の情報が受信された場合に、当該配信情報のフローをもとに前記配信先リストを参照して当該フローに参加している受信側ノードを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された受信側ノードに対応するビットをオンに設定すると共にその他のビットをオフに設定し、かつこれらのビットを前記複数の受信側ノードに対応付けて予め定められたビット位置に配列した配信識別子を生成する手段と、
前記生成された配信識別子を、前記受信された配信情報のヘッダに宛先アドレスとは別に付加又は挿入し、この配信識別子が付加又は挿入された配信情報を前記複数の受信側ノードへ前記共有伝送媒体を介して送信する送信手段と
を備え、
前記複数の受信側ノードの各々は、
前記配信識別子において自ノードに割り当てられたビット位置を表す情報を前記配信側ノードから予め取得し記憶する手段と、
前記配信側ノードから送信された配信情報を前記共有伝送媒体を介して受信する受信手段と、
前記受信された配信情報のヘッダから前記配信識別子を抽出し、この抽出した配信識別子と前記記憶されたビット位置を表す情報とに基づいて、前記受信された配信情報を透過又は廃棄処理する手段と
を備えることを特徴とする情報配信システム。 - 前記配信側ノードの送信手段は、前記受信側ノードの最大数が15以下の場合、ヘッダ中のEPON(IEEE802.3ah標準)で規定されているLLIDフィールドの15ビット空間に配信識別子を挿入することを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
- 前記配信側ノードの送信手段は、前記受信側ノードの最大数が15を越える場合に、ヘッダ中のIEEE802.1ah標準でMAC−in−MAC方式として規定されているB−MACアドレス空間中の前記受信側ノード数に対応するビット空間に配信識別子を挿入することを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
- 前記配信情報を透過又は廃棄処理する手段は、前記受信された配信情報のヘッダから抽出した配信識別子と、前記記憶されたビット位置を表すビット列情報との間で論理積演算を行い、この論理積演算の結果自ノードに対応するビットがオンの場合に前記受信された配信情報を透過処理し、オフの場合に前記受信された配信情報を廃棄処理することを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
- 配信側ノードから複数の受信側ノードへ、共有伝送媒体を介しかつ配信側ノードが受信側ノードの宛先アドレスを指定して情報を配信する情報配信方法であって、
前記配信側ノードが、情報配信のフローごとに当該フローに対する前記複数の受信側ノードの参加の有無を表す配信先リストを管理する過程と、
前記配信側ノードが、配信対象の情報が受信された場合に当該配信情報のフローをもとに前記配信先リストを参照して当該フローに参加している受信側ノードを検索する検索過程と、
前記配信側ノードが、前記検索過程により検索された受信側ノードに対応するビットをオンに設定すると共にその他のビットをオフに設定し、かつこれらのビットを前記複数の受信側ノードに対応付けて予め定められたビット位置に配列した配信識別子を生成する過程と、
前記配信側ノードが、前記生成された配信識別子を前記受信された配信情報のヘッダに宛先アドレスとは別に付加又は挿入する過程と、
前記配信側ノードが、前記配信識別子が付加又は挿入された配信情報を前記複数の受信側ノードへ前記共有伝送媒体を介して送信する過程と、
前記複数の受信側ノードの各々が、前記配信識別子において自ノードに割り当てられたビット位置を表す情報を前記配信側ノードから予め取得し記憶する過程と、
前記複数の受信側ノードの各々が、前記配信側ノードから送信された配信情報を前記共有伝送媒体を介して受信する過程と、
前記複数の受信側ノードの各々が、前記受信された配信情報のヘッダから前記配信識別子を抽出し、この抽出した配信識別子と前記記憶されたビット位置を表す情報とに基づいて、前記受信された配信情報を透過又は廃棄処理する過程と
を具備することを特徴とする情報配信方法。 - 前記配信側ノードによる配信識別子を配信情報のヘッダに付加又は挿入する過程は、前記受信側ノードの最大数が15以下の場合、ヘッダ中のEPON(IEEE802.3ah標準)で規定されているLLIDフィールドの15ビット空間に配信識別子を挿入することを特徴とする請求項5記載の情報配信方法。
- 前記配信側ノードによる配信識別子を配信情報のヘッダに付加又は挿入する過程は、前記受信側ノードの最大数が15を越える場合に、ヘッダ中のIEEE802.1ah標準でMAC−in−MAC方式として規定されているB−MACアドレス空間中の前記受信側ノード数に対応するビット空間に配信識別子を挿入することを特徴とする請求項5記載の情報配信方法。
- 前記配信情報を透過又は廃棄処理する過程は、前記受信された配信情報のヘッダから抽出した配信識別子と、前記記憶されたビット位置を表すビット列情報との間で論理積演算を行い、この論理積演算の結果自ノードに対応するビットがオンの場合に前記受信された配信情報を透過処理し、オフの場合に前記受信された配信情報を廃棄処理することを特徴とする請求項5記載の情報配信方法。
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