JP2010268322A - 情報配信システム及び情報配信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信側のノードの複雑化や高価格化を防止し、かつ設定変更に伴うネットワーク帯域の浪費や配信側及び受信側のノードの処理負荷の軽減を図る。
【解決手段】OLT4において、ONU数と等しいビット長の配信識別子を用意して、各ビットの位置を個々のONUに1対1で関連付け、各ビットの値をフローの配信/非配信に対応付ける。また、配信要求フレームを参照して配信フローごとのONUリストを生成して振り分け転送テーブルで管理すると共に、配信ONUリストからフローごとの配信識別子の値を生成し管理する。そして、受信した配信フレームからフローを識別し、当該フローに関連付けた配信識別子を付与したフレームをONUへ送信する。これに対しONUは、受信フレームの配信識別子を参照して、自ONUに割当てられたビット位置の値(0/1)に従い、受信フレームを透過もしくは廃棄処理する。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数のノードでネットワークの伝送媒体を共有しかつ宛先を指定して情報を配信する情報配信システム及び情報配信方法に関する。
従来、イーサネット(登録商標)やPON(Passive Optical Network)等のネットワークを複数のノードで共有し、局側のノードから加入者側のノードへ映像コンテンツ等の情報をマルチキャスト方式により宛先を指定して配信するシステムが種々提案されている。この種のシステムでは、加入者側のノードは自己宛のフレーム以外のフレームを受信した場合に、当該受信フレームを廃棄処理する必要がある。
そこで、PONシステムやイーサネットシステムでは、受信側のノードにマルチキャスト通信のフローごとに宛先アドレスをもとにフレームの通過の可否を判断するフィルタ手段を設け、ユーザからのマルチキャスト通信への参加要求に応じて上記フィルタ手段の設定を変更し、該当するマルチキャスト通信の宛先アドレスを保有するフレームを通過させる方式が考えられている。
例えば、PON(非特許文献1に記載されるIEEE802.3ah標準のEPON等)システムでは、ブロードキャスト用の論理リンクを用いて、局側の通信装置(OLT;Optical Line Terminal)から全ての加入者側の回線終端装置(ONU;Optical Network Unit)に向けて情報データをブロードキャスト配信し、各ONU側においてフィルタリング制御を行う方法が考えられている。
図21および図23は、加入者端末(例えばSTB;Set Top Box)から送信されるMLD要求(RFC3810標準)を契機としたONUに対するフィルタ設定シーケンスを示すもので、図1はフロー“1”を開始、図2はフロー“2”を停止、図3はフロー“1”を停止してフロー“2”を開始する場合を示している。同図に示すように、各フローのフィルタ条件(MACアドレスに対する透過/廃棄等)をOAMフレームに格納してOLTからONUへ通知することにより、ONUのフィルタを設定する。尚、フィルタの設定後、ONUはフレームを受信するたびに、フレーム内の論理リンクID(LLID)を参照して、受信フレームのMACアドレスとONUに設定したMACアドレスエントリ群とを比較する。その結果、一致するエントリが存在すれば透過転送処理し、一致するエントリが存在しなければ廃棄処理する。
一方、イーサネット(非特許文献2に記載されたIEEE 802.3標準)システムでは、例えば加入者端末に装着されるネットワークインタフェースカード(NIC;Network Interface Card)から配信要求(IGMPやMLD等)を送信し、上位側の配信装置(サーバ又はスイッチ等)がマルチキャスト用の受信ソケット(宛先マルチキャストアドレス等を指定)の生成を契機に、加入者端末のNICに対して該当するマルチキャストのフィルタ条件(例えばMACアドレス)を登録/削除する方法が一般的である。
IEEE Std 802.1ah -2008 、14 August 2008 IEEE Std 802.3 -2005 、12 December 2005
ところが、上記PONシステム及びイーサネットシステムにおける従来のフィルタリング制御方法には、次のような課題があった。
すなわち、先ずPONシステムにおけるフィルタリング制御方法では、フィルタ対象となる全フローに対してフィルタ条件(例えばMACアドレス)をONU側に設定しなければならないため、以下の2つの理由により制御フロー数が制限を受ける。
1点目の理由としては、フィルタ条件数に応じたメモリ領域の確保が必要となる点が挙げられる。すなわち、制御フロー数の拡大が求められる場合には、メモリ割当ての再設計やメモリの増設が必要であり、コストの増加が懸念される。
2点目の理由としては、フィルタの照合にかかる処理時間がフィルタエントリ数に応じて増加する点が挙げられる。すなわち、高速化が求められる場合には、照合処理の並列化やチップ性能の改善等が必要であるため、コストの増加が懸念される。
また、加入者端末からフローの配信要求(MLDやIGMPフレーム受信等)がある度に、ONUのフィルタを設定変更しなければならないため、以下の2つの理由によりPONシステム全体に加わる負荷が増大する。
1点目の理由としては、OLT及びONUに対して追加的な負荷が加わる点が挙げられる。すなわち、ONUに関しては、OAMフレームを受信するたびにONU内部で設定内容を反映する処理が生じる。また、OLTに関しては、加入者側からの配信要求の度にOAMフレームを生成してONUへ送信することで処理の確実性を保つためには、ONUの設定に関する正常性確認や異常時の例外処理(再試行等)を行う必要がある。
2点目の理由としては、加入者端末からの配信要求の頻度に応じて、ONUのフィルタ設定に伴う通信帯域を消費する点が挙げられる。例えば、IPTV(Internet Protocol Television)の配信に適用した場合に、頻繁に番組チャネルを切替えるザッピングやDOS攻撃が行われると、OAMフレームの送信帯域が増大するので、PON区間を他通信と多重する場合にはPONシステムの利用可能帯域を浪費する懸念がある。よって、他の加入者通信や保守用通信(バージョンアップや設定等)と競合しないような送信制限や、競合時における優先制御等を考慮した適用が必要となる。
一方、イーサネットシステムにおけるフィルタリング制御方法では、例えばLAN内にマルチキャストを受信する端末と受信しない端末が混在する場合、当該マルチキャストを受信しない加入者端末のNICに対して廃棄フィルタを設定しなければ、到達する全てのマルチキャストフレームを受信処理することになり、端末リソースを浪費する。
そこで、通常のNICは、ユニキャスト/ブロードキャスト/マルチキャスト/オールマルチキャスト/プロミスキャスト等の受信フィルタモードを実装している。特に、マルチキャストに関しては、個々のアドレスのみを受信するマルチキャストフィルタと全アドレスを受信するオールマルチキャストフィルタが存在する。この場合、前述した課題を回避するには、マルチキャストをデフォルト廃棄して特定アドレスのみ透過するように、マルチキャストフィルタを設定することが推奨される。従って、NICに対して全MACアドレスを設定し、配信開始/配信停止のたびにMACアドレスを設定変更する必要が生じる。
以上述べたように従来のフィルタリング制御方法には、以下のような課題があった。
すなわち、先ずPONシステムにおいては、ONU側にマルチキャストフロー単位に、MACアドレス等のフィルタ条件を設定する必要がある。また、加入者端末からのMLD要求やOLT設定による配信開始や配信停止の要求があるたびに、ONUのフィルタ設定を変更する必要があるため、ONU実装の複雑化やコスト増が懸念される。
さらに、ONUのフィルタ設定がOLTからの指示(OAM機能等)で実行される場合、IPTVのザッピング等により頻繁な配信要求が発生すると、設定変更に伴うPONシステムのネットワーク帯域の浪費や、OAM送受信等によるOLT/ONUの負荷増が懸念される。
一方、イーサネットシステムにおいては、NIC側にマルチキャストフロー単位にフィルタ条件(MACアドレス等)を設定する必要がある。また、アプリケーションからのMLD要求の受信や端末設定による配信開始や配信停止の要求があるたびに、NICのフィルタ設定を変更する必要がある。このため、NIC実装の複雑化やコスト増加が懸念される。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、受信側のノードの構成および処理の複雑化や高価格化を防止し、かつフィルタ条件の設定変更に伴うネットワーク帯域の浪費や配信側及び受信側のノードの処理負荷の軽減を図った情報配信システム及び情報配信方法を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の一観点は、配信側ノードから複数の受信側ノードへ共有伝送媒体を介しかつ配信側ノードが受信側ノードの宛先アドレスを指定して情報を配信する情報配信システムにあって、以下のような構成要素を備えたものである。
すなわち、先ず配信側ノードに、情報配信のフローごとに当該フローに対する上記複数の受信側ノードの参加の有無を表す配信先リストを管理する手段と、配信対象の情報が受信された場合に、当該配信情報のフローをもとに上記配信先リストを参照して当該フローに参加している受信側ノードを検索する手段と、上記検索された受信側ノードに対応するビットをオンに設定すると共にその他のビットをオフに設定し、かつこれらのビットを上記複数の受信側ノードに対応付けて予め定められたビット位置に配列した配信識別子を生成する手段と、上記生成された配信識別子を、上記受信された配信情報のヘッダに宛先アドレスとは別に付加又は挿入し、この配信識別子が付加又は挿入された配信情報を上記複数の受信側ノードへ上記共有伝送媒体を介して送信する送信手段とを備える。一方、受信側ノードには、上記配信識別子において自ノードに割り当てられたビット位置を表す情報を上記配信側ノードから予め取得し記憶する手段と、上記配信側ノードから送信された配信情報を上記共有伝送媒体を介して受信する受信手段と、上記受信された配信情報のヘッダから上記配信識別子を抽出し、この抽出した配信識別子と上記記憶されたビット位置を表す情報とに基づいて、上記受信された配信情報を透過又は廃棄処理する手段を備えるようにしたものである。
したがって、受信側ノードでは、配信側ノードから事前に取得した、自ノードに割り当てられたビット位置の情報を用いるだけで、全ての配信情報に対して同一のフィルタ条件で透過廃棄処理を行うことが可能となる。このため、受信側ノードの実装を簡素化して当該ノードの高価格化を防止できる。また、配信側ノードは受信側ノードに対しフローごとにフィルタ条件を設定する必要がなくなり、これによりネットワーク帯域の浪費を防止すると共に、配信側ノード及び受信側ノードの処理負荷を軽減することができる。
また、この発明の一観点は以下のような種々態様を備えることを特徴とする。
第1の態様は、配信側ノードの送信手段において、上記受信側ノードの最大数が15以下の場合に、ヘッダ中のEPON(IEEE802.3ah標準)で規定されているLLIDフィールドの15ビット空間に配信識別子を挿入するものである。
このようにすると、配信情報のヘッダに新たなフィールドを設けることなく配信識別子を伝送することが可能となる。すなわち、既存の規格の範囲内でこの発明を実現できる。
第2の態様は、配信側ノードの送信手段において、上記受信側ノードの最大数が15を越える場合に、ヘッダ中のIEEE802.1ah標準でMAC−in−MAC方式として規定されているB−MACアドレス空間中の上記受信側ノード数に対応するビット空間に配信識別子を挿入するものである。
このようにすると、システムに収容される受信側ノード数が15を超える場合でも、既存の規格の範囲で配信識別子を伝送することが可能となる。
第3の態様は、配信情報を透過又は廃棄処理する手段において、上記受信された配信情報のヘッダから抽出した配信識別子と、上記記憶されたビット位置を表すビット列情報との間で論理積演算を行い、この論理積演算の結果自ノードに対応するビットがオンの場合に上記受信された配信情報を透過処理し、オフの場合に上記受信された配信情報を廃棄処理する。
このようにすると、論理積演算を行うだけで透過/廃棄処理の判定を行うことが可能となり、受信側ノードのフィルタリング制御に関する処理をきわめて簡単化することができる。
すなわちこの発明によれば、受信側のノードの複雑化や高価格化を防止し、かつ設定変更に伴うネットワーク帯域の浪費や配信側及び受信側のノードの処理負荷の軽減を図った情報配信システム及び情報配信方法を提供することができる。
この発明に係わる情報配信ネットワークシステムの一実施形態の構成を示すブロック図である。 図1に示したPONシステムにおける局側通信装置(OLT)の構成を示すブロック図である。 図1に示したPONシステムにおける加入者終端装置(ONU)の構成を示すブロック図である。 図1に示したPONシステムにおける配信系の一例を示す図である。 図4に示した配信系に対し使用される回線番号テーブルの構成例を示す図である。 図4に示した配信系に対し使用される配信状態テーブルの構成例を示す図である。 図4に示した配信系に対し使用される振り分け転送テーブルの構成例を示す図である。 図4に示した配信系に対し行われるマスク演算の一例を示す図である。 図2に示した局側通信装置(OLT)による回線番号テーブル、配信状態テーブル及び振り分け転送テーブルの生成管理処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図9に示した生成管理処理による振り分け転送テーブルの状態遷移の一例を示す図である。 図3に示した加入者終端装置(ONU)による回線IDの処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図2に示した局側通信装置(OLT)による転送処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図3に示した加入者終端装置(ONU)によるフィルタリング処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図1に示したPONシステムにおける配信開始シーケンスを示す図である。 図1に示したPONシステムにおける配信終了シーケンスを示す図である。 図1に示したPONシステムにおける配信切替シーケンスを示す図である。 図4に示した配信系の具体例を示すもので、PONシステムの分岐数が最大15の場合を示す図である。 図17に示した配信系に対し使用されるフレーム構成の一例を示す図である。 図4に示した配信系の具体例を示すもので、PONシステムの分岐数が最大32の場合を示す図である。 図19に示した配信系に対し使用されるフレーム構成の一例を示す図である。 PONシステムに適用される従来のフィルタリング制御方法による配信開始シーケンスを示す図である。 PONシステムに適用される従来のフィルタリング制御方法による配信終了シーケンスを示す図である。 PONシステムに適用される従来のフィルタリング制御方法による配信切替シーケンスを示す図である。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
図1は、この発明に係わる情報配信ネットワークシステムの一実施形態の構成を示すブロック図である。このシステムは、PONシステムを上位網2とその伝送路3を介して配信サーバ1に接続し、配信サーバ1からPONシステムに対し情報データをマルチキャスト配信するものである。
PONシステムは、局側通信装置(OLT)4と、複数の加入者終端装置(ONU)8a,8b,8c,…とを備え、これらの間を光伝送路5、光分岐部6及び光分岐伝送路7a,7b,7c,…を介して接続したものとなっている。また、上記ONU8a,8b,8c,…にはそれぞれ宅内伝送路9を介して加入者端末10が接続される。加入者端末10は例えばSTB(Set Top Box)からなり、上記ONU8a,8b,8c,…から転送されるマルチキャストフローを受信する。
先ず、局側通信装置(OLT)4は以下のように構成される。図2はその構成を示すブロック図である。
すなわち、OLT4は、上位接続インタフェース41と、上位間フレーム転送部42と、転送制御回路43と、PON間フレーム転送部44と、PON接続インタフェース45とを備えている。
上位接続インタフェース41は、受信インタフェース部(受信IF部)4101及び送信インタフェース部(送信IF部)4102を有し、これらの受信IF部4101及び送信IF部4102により上位網2との間で光信号の送受信を行う。
PON接続インタフェース45は、送信インタフェース部(送信IF部)4501及び受信インタフェース部(受信IF部)4502を有し、これらの送信IF部4501及び受信IF部4502により、加入者終端装置(ONU)8a,8b,8c,…との間で光信号の送受信を行う。
上位間フレーム転送部42は、MACレイヤにおける送受信処理を行うもので、フレーム受信部4201及びフレーム送信部4202を有する。フレーム受信部4201は、上記受信IF部4101により光信号として受信されたフレームを、転送制御回路43へ送信する。フレーム送信部4202は、後述するPON間フレーム転送部44から出力される配信要求を上記送信IF部4102から配信サーバ1に向け送信させる。
PON間フレーム転送部44は、MACレイヤにおける送受信処理を行うもので、フレーム送信部4401及びフレーム受信部4402を有する。フレーム送信部4401は、後述する転送制御回路43から出力される振り分け後の配信フレーム及び回線IDをPON接続インタフェース45からONU8a,8b,8c,…へ送信させる。フレーム受信部4402は、PON接続インタフェース45において光信号として受信された配信サーバ宛のデータ及び配信要求をそれぞれ上記上位間フレーム転送部42のフレーム送信部4202及び転送制御回路43に渡す。
ところで転送制御回路43は、フロー識別部4301と、回線番号管理部4302と、配信状態管理部4303と、振り分け転送部4304を備えている。
このうち、先ずフロー識別部4301は、上位間フレーム転送部42のフレーム受信部4201から転送されたマルチキャストフレームのフローを識別し、このフローの識別結果を振り分け転送部4304に通知する。
回線番号管理部4302は、各ONU8a,8b,8c,…に対しPONシステム内で定めた固有の回線IDを割り当て、回線番号テーブルを生成管理する。図5はこの回線番号テーブルの一例を示すものである。なお、この例は、図4に示すように配信サーバ1によるマルチキャストフロー数Mに対して、ONUが8台の場合の設定例を示したものである。
配信状態管理部4303は、システム管理者による設定や、加入者端末10から送信されたMLDの要求フレーム(join/leave)のスヌープによって、マルチキャストフローごとの配信ONUリストを生成し管理する。例えば、配信系が図4に示したようにマルチキャストフロー数Mに対してONUが8台の場合には、フロー単位の各ONUへの配信状況を関連付けた配信状態テーブルを図6に示すように生成する。そして、システム管理者による設定変更や、加入者端末10からMLD要求フレームが送信されると、各フラグビットの値を適宜変更しながらテーブルを生成管理する。
振り分け転送部4304は、上記配信状態管理部4303により管理される配信状態テーブルと、上記回線番号管理部4302により管理される回線番号テーブルとから、フローごとの配信回線IDを関連付けた振り分け転送テーブルを生成し管理する。図10にその一例を示す。転送制御回路43は、上記振り分け転送部4304により管理される振り分け転送テーブルを参照して、配信フローに該当する配信識別子を付与したフレームをONU8a,8b,8c,…へ向け送信する。
次に、加入者終端装置(ONU)8a,8b,8c,…は以下のように構成される。図3はその構成を示すブロック図である。
ONU8a,8b,8c,…は、PON接続インタフェース81と、フレーム転送部82と、フィルタリング制御回路83と、加入者接続インタフェース84を備えている。
PON接続インタフェース81は、受信インタフェース部(受信IF部)8101と、送信インタフェース部(送信IF部)8102を有し、これらの受信IF部8101及び送信IF部8102によりOLT4との間で光信号を送受信する。
加入者接続インタフェース84は、送信インタフェース部(送信IF部)8401と、受信インタフェース部(受信IF部)8402を有し、これらの送信IF部8401及び受信IF部8402により加入者端末10との間で配信フレーム及び配信要求を送受信する。
フレーム転送部82は、MACレイヤにおける送受信処理を行うもので、OLT用のフレーム受信部8201及びフレーム送信部8202と、加入者端末用のフレーム送信部8203及びフレーム受信部8204を有する。OLT用のフレーム受信部8201は、上記PON接続インタフェース81の受信IF部8101により光信号として受信された配信フレーム、配信識別子及び回線IDを、それぞれ後述するフィルタリング制御回路83内のフレーム透過廃棄処理部8305、配配信識別子格納部8301及び回線番号管理部8302に渡す。加入者端末用のフレーム送信部8203は、上記フィルタリング制御回路83のフレーム透過廃棄処理部8305から出力された配信フレームを、加入者接続インタフェース84から加入者端末10へ送信させる。
加入者端末用のフレーム受信部8204は、加入者接続インタフェース84により受信された配信要求をOLT用のフレーム送信部8202に転送する。OLT用のフレーム送信部8202は、上記加入者端末用のフレーム受信部8204から転送された配信要求を上記PON接続インタフェース81からOLT4へ送信させる。
ところで、フィルタリング制御回路83は、配信識別子格納部8301と、回線番号管理部8302と、マスク演算子生成部8303と、ビットマスク演算処理部8304と、フレーム透過廃棄処理部8305を有する。
配信識別子格納部8301は、上記フレーム受信部8201により受信された配信識別子フィールドの情報をメモリに格納する。そして、この格納された配信識別フィールドの情報をメモリから読み出してビットマスク演算処理部8304へ渡す。回線番号管理部8302は、OLT4から自己のONUに割り当てられた固有の回線IDを保存し、この回線IDをマスク演算子生成部8303へ渡す。
マスク演算子生成部8303は、自己の回線IDに対応するビットのみフラグを“オン”としたマスク(AND)演算子を生成して管理し、この演算子をビットマスク演算処理部8304へ渡す。図8はその一例を示すもので、(a)は初期状態におけるマスク演算結果を、(b)は回線ID“6”が割り当てられたONU(3)に収容されるユーザがフローfの配信要求を送信した場合のマスク演算結果を、(c)は回線ID“5”が割り当てられたONU(6)に収容されるユーザがフローfの停止要求を送信した場合のマスク演算結果をそれぞれ示している。
ビットマスク演算処理部8304は、配信識別子フィールドをマスク演算子によりマスク(AND)演算して、その演算結果をフレーム透過廃棄処理部8305に渡す。
フレーム透過廃棄処理部8305は、上記フレーム受信部8201により受信されたマルチキャスト配信フレームについて、上記ビットマスク演算処理部8304の演算結果に基づいて透過或いは廃棄処理する。
次に、以上のように構成されたPONシステムの動作を説明する。
(1)OLT4における各種テーブルの生成管理
OLT4は、回線番号テーブル、配信状態テーブル及び振り分け転送テーブルの生成とその管理を以下のように行う。図9はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
すなわち、先ず回線番号管理部4302は、ステップS11において、PONシステムに収容する最大分岐数Nのサイズを有する回線番号テーブルを初期生成する。そして、この状態でステップS12により回線IDが付与されていない新規ONUを検出すると、ステップS13においてPONシステム内で空いている回線IDを当該新規ONUに対し割り当て、この割り当てた回線IDを上記新規ONUへ送信する。続いて、ステップS14において、上記新規ONUの番号と当該ONUに対し割り当てた回線IDを上記回線番号テーブルに格納する。つまり、回線番号テーブルに対する回線IDの追加変更処理をする。最後に、ステップS15により、上記回線番号テーブルの追加変更情報を振り分け転送部4304に通知する。
以後同様に、新規ONUが検出されるごとに、回線番号管理部4302はステップS12〜ステップS14により回線番号テーブルを追加変更する。この結果、例えば図4に示すように配信系の最大分岐数Nが8であり、これらにそれぞれONU8a,8b,8c,…が接続されたとすれば、図5に示すような回線番号テーブルが構成される。
次に配信情報管理部4303は、ステップS21により、収容するフローごとに当該フローに対するONUの参加の有無を表す配信先リストを管理するための配信情報管理テーブルを初期生成する。そして、この状態で加入者端末10から配信要求又は設定変更要求が到来すると、配信情報管理部4303はステップS22からステップS23に移行し、配信状態管理テーブルに対し当該配信要求もしくは設定変更要求により指定されるフローに対応付けてONUへの配信状態を表す情報の追加削除を行う。例えば、図6に示すように該当するONUに対応する配信フラグを、配信の場合には“1”に、非配信の場合には“0”にそれぞれ設定する。
最後に配信情報管理部4303は、ステップS24により、上記配信状態テーブルの変更結果を振り分け転送部4304に通知する。以後同様に、配信要求又は設定変更要求が受信されるごとに、上記ステップS22〜ステップS23により配信状態管理テーブルに設定された情報の追加削除を行う。
振り分け転送部4304は、先ずステップS31において、上記回線番号テーブル及び配信情報テーブルの初期設定情報に基づいて振り分け転送テーブルを初期生成する。そして、この状態でステップS32により、上記回線番号テーブル及び配信情報テーブルの設定内容の追加変更を監視する。そして、いずれか一方のテーブルで追加変更があると、ステップS33により、上記振り分け転送テーブルに当該フローに追加削除する回線IDを反映して、当該フローに対する配信識別子の修正を行う。
図10に振り分け転送テーブルの状態遷移例を示す。同図から明らかなように各回線IDに対する配信状態を示すビット値が変化することにより、フローごとに付与する配信識別子の値が変化する。同図(b)は回線ID6が割り当てられたONU3に収容される加入者端末(ユーザ)からフローfの配信要求が送信された場合を例示したもので、回線ID6に対応する配信フラグが非配信を示す“0”から配信を示す“1”に変化する。また、同図(c)は回線ID5が割り当てられたONU6に収容される加入者端末(ユーザ)からフローfの停止要求が送信された場合を例示したもので、回線ID5に対応する配信フラグが配信を示す“1”から非配信を示す“0”に変化する。
(2)加入者終端装置(ONU)に対する回線IDの設定
ONU8a,8b,8c,…に対する回線IDの設定は、以下のように行われる。図11はONU8a,8b,8c,…の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
すなわち、ONU8a,8b,8c,…は、回線番号管理部8302によりOLT4からの回線IDの到来を監視している(ステップS41)。そして、この状態OLT4から自己に割り当てられた回線IDが送られると、回線番号管理部8302はフレーム受信部8202により受信された当該回線IDをステップS42により回線番号管理部8302内のメモリに保存する。そして、回線番号管理部8302は上記保存された自己の回線IDをステップS43によりマスク演算子生成部8303に渡す。マスク演算子生成部8303は、ステップS44において、上記渡された自己の回線IDをもとにマスク演算子を生成する。そして、この生成されたマスク演算子をマスク演算子生成部8303内のメモリに保存する。
(3)PON区間におけるマルチキャスト転送制御
上記(1)及び(2)において設定された各種テーブル及び回線IDを用いて、PON区間のマルチキャスト転送は以下のように行われる。
先ずOLT4では、転送制御回路43により以下のような転送制御処理が行われる。図12はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
すなわち、フロー識別部4301がステップS101において上位側からのフレームの受信を監視している。この状態で、配信サーバ1から送信されたマルチキャスト配信フレームが上位接続インタフェース41を介して上位間フレーム転送部42で受信されると、フロー識別部4301はステップS102により、受信したフレームのヘッダ情報(VID値やIPアドレス)からマルチキャストのフローを識別する。
次に振り分け転送部4304は、ステップS103において振り分け転送テーブルを参照して、上記識別したマルチキャストフローに対応する配信識別子を検索する。そして振り分け転送部4304は、ステップS104により、上記検索した配信識別子を上記受信フレームに配信識別子フィールドとして付与し、この配信識別子フィールドが付与された配信フレームをPON間フレーム転送部44のフレーム送信部4401へ出力する。この結果、上記配信識別子フィールドが付与された配信フレームは、フレーム送信部4401からPON接続インタフェース45の送信IF部4501を介して光信号としてONU8a,8b,8c,…に向け送信される。
例えば、いま配信サーバ1からフロー番号3のマルチキャスト配信フレームが送信されたとすると、OLT4の振り分け転送部4304では図7に示した振り分け転送テーブルから配信識別子“10100001”が検索される。そして、この配信識別子“10100001”が配信識別子フィールドとして付与された配信フレームがONU8a,8b,8c,…へ送信される。
これに対しONU8a,8b,8c,…では、フィルタリング制御回路83において以下のような処理が行われる。図13はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
すなわち、フレーム転送部82のフレーム受信部8201は、ステップS201においてOLT4からの配信フレームの受信を監視している。この状態で、配信フレームが受信されると、フィルタリング制御回路83の配信識別子格納部8301は、ステップS202により、上記受信された配信フレームに付与されている配信識別子フィールドを読み込み、この読み込んだ配信識別子フィールドの情報をメモリに保存したのちビットマスク演算処理部8304に渡す。
ビットマスク演算処理部8304は、上記配信識別子格納部8301から渡された配信識別子フィールドの情報と、マスク演算子生成部8303により事前に生成されたマスク演算子とをもとにマスク(AND)演算を行う。そして、このマスク演算結果をもとに、当該配信識別子フィールド中の自ONUに割り当てられた回線IDに対応するビット位置のビット値が“1”(オン)か“0”(オフ)かを判定する。
そして、この判定結果に基づいてフレーム透過廃棄処理部8305は、上記受信フレームの透過/廃棄処理を行う。例えば、いまONU3がフローfを受信した場合を例にとると、図8(a)に示す初期状態では、フローfの配信識別子フィールドとマスク演算子とのAND演算の結果、自ONUに対応する6ビット目のビット値は“0”となる。このため、上記受信フレームは自ONU宛の配信フレームではないと判断し、当該受信フレームを廃棄処理する(ステップS204)。
これに対し、図8(b)に示す配信要求及び図8(c)に示す停止要求では、受信フローfの配信識別子フィールドとマスク演算子とのAND演算の結果、自ONUに対応する6ビット目のビット値は“1”となる。このため、上記受信フレームは自ONU宛の配信フレームであると判断して当該受信フレームをフレーム転送部82のフレーム送信部8203へ出力する。この結果、上記受信フレームはフレーム送信部8203により加入者接続インタフェース84の送信IF8401を介して加入者端末10へ送信される(ステップS205)。
なお、図17に示すような最大分岐数が15以下の場合のPONシステムであれば、OLT4からONU8a,8b,8c,…へ配信識別子を通知する方法としては、図18に示すように既存のEPON(IEEE802.3ah標準)で規定されているLLIDフィールドの15ビット空間を配信識別子フィールドとして割り当てる方法が考えられる。このようにすると、既存のフレーム構成をそのまま利用して配信識別子を通知することが可能となる。
以上詳述したようにこの実施形態では、以下のようなマルチキャスト転送のための構成及び方法を採用している。すなわち、OLT4において、収容するONU数と等しいビット長からなる配信識別子フィールドを用意して、各ビットの位置を個々のONUに1対1で関連付け、各ビットの値(0/1)をフローの配信/非配信に対応付けて配信状態テーブルで管理する。そして、上記配信識別子フィールドの各割当てビット位置を該当するONUへ事前に通知する。また、OLT4において、加入者端末10から送信された配信要求フレーム(MLD等)やOLT設定を参照することにより、配信フローごとのONUリストを生成し振り分け転送テーブルで管理すると共に、配信ONUリストからフローごとの配信識別子の値を生成し管理する。そして、受信した配信フレームからフローを識別し、当該フローに関連付けた配信識別子を付与したフレームをONU8a,8b,8c,…へ送信する。これに対しONU8a,8b,8c,…は、受信フレームの配信識別子を参照して、自ONUに割当てられたビット位置の値(0/1)に従い、受信フレームを透過もしくは廃棄処理するようにしている。
したがって、ONU8a,8b,8c,…にはフロー毎のフィルタ条件を設定する必要がなくなる。すなわち、全てのフレームに対して同一のフィルタ条件で廃棄判定処理が可能となる。このため、フローを開始/停止した際にフィルタ条件を変更する必要がなくなり、初期設定の段階でOLT4から固定割当てされたビット位置の値(O/1)だけでフィルタリングの処理が可能となり、ONU8a,8b,8c,…の実装が簡素化する。言い換えれば、フィルタ条件用のメモリとして1エントリ分だけ固定割当てし、受信フレーム毎に1回のフィルタ制御を行うだけで済むため、ONU8a,8b,8c,…単体のコスト削減や高速化が期待できる。また、フィルタ処理に関するメモリ使用量が少なく一定であるため、ONUがフィルタ可能なフロー数に上限がなくなる。
さらに、例えば図14の配信開始シーケンス、図15の配信停止シーケンス、図16の配信切替シーケンスに示すように、OLT4からONU8a,8b,8c,…に対するOAMフレームを使用した遠隔設定手順が不要となり、MLD受信やOLT設定等の配信要求に対する処理がOLT4内のみで行われるため、OLT4を高速化することにより、配信の開始/停止までのサービス応答時間を短縮できる。なお、OLT4の処理に関しては、配信要求(MLD受信やOLT設定等)に応じて、該当フローの配信識別子に対する回線IDごとのビット値を反転するだけの単純な処理で済むため高速化し易い。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では図17に示したように最大分岐数が15以下の場合のPONシステムを例にとって説明した。しかし、図19に示すようなPON当たりの回線収容数が32以下の系にあっては、32ビット分の配信識別子を既存のEPON(IEEE802.3ah標準)で規定されているLLIDフィールドの15ビット空間を使用して伝送することはできない。
そこで、この場合には、例えば図20(b),(c)に示すように、PON区間ではIEEE802.1ah標準で規定されているMAC−in−MAC方式を導入して、B−MAC(宛先)アドレスの48ビット空間のうち32ビットを配信識別子フィールドに割り当てる方法が考えられる。さらに、PONの分岐数をさらに増加させたい場合は、予約に割当てた7ビット、B−MAC(送信元)アドレスの48ビットを追加利用する方法も考えられる。
また、前記実施形態ではこの発明をPONシステムに適用した場合を例にとって説明したが、イーサネットシステムに適用することも可能である。この場合には、配信側ノードとしてのOLT4を配信装置(サーバ、スイッチ、ルータ等)に変更し、受信側ノードとしてのONUを受信端末のNICに変更すれば、PONシステムの場合と同様に実現できる。なお、NICは1つでも複数でもよく、NICそれぞれが受信側ノードとしての機能を果たす。
この発明を適用したイーサネットシステムによれば、NICは全てのフレームに対して同一のフィルタ条件で廃棄判定処理が可能となり、配信を開始/停止する度にフィルタ条件を変更する必要がなくなるため、NICの実装は簡素化される。すなわち、フィルタ条件用のメモリとして1エントリ分だけ固定割当てし、受信フレームごとに1回のフィルタ制御を行うだけで済むため、NIC単体のコスト削減や高速化が期待できる。また、フィルタ処理に関するメモリ使用量が少なく一定であるため、NICがフィルタ可能なフロー数に上限がなくなる。
すなわち、この発明はPONシステム及びイーサネットシステムに限定されるものではなく、複数の受信側ノードが伝送路を共有しかつ受信側ノードに対しその宛先を指定して情報を配信するネットワークシステムであれば、PONやイーサネット以外のネットワークでも同様に適用可能である。
また、前記実施形態ではマルチキャスト配信を行う場合を例にとって説明した。しかし、これに限らず、局側通信装置から特定の一つの受信側ノードの宛先を指定して情報を配信する、いわゆるユニキャスト配信を行う場合にも、この発明は適用可能である。その他、配信側ノード及び受信側ノードの構成やその処理手順及び処理内容等、ネットワークの種類や構成等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…配信サーバ、2…上位網、3…伝送路、4…局側通信装置(OLT)、5…光伝送路、6…光分岐部、7a,7b,7c,…光分岐伝送路、8a,8b,8c,…加入者終端装置(ONU)、9…宅内伝送路、10…加入者端末、41…上位接続インタフェース、42…上位間フレーム転送部、43…転送制御回路、44…PON間フレーム転送部、45…PON接続インタフェース、81…PON接続インタフェース、82…フレーム転送部、83…フィルタリング制御回路、84…加入者接続インタフェース、4101,4502,8101,8402…受信インタフェース部(受信IF部)、4102,4501,8101,8401…送信インタフェース部(送信IF部)、4201,4402,8201,8204…フレーム受信部、4202,4401,8202,8203…フレーム送信部、4301…フロー識別部、4302…回線番号管理部、4303…配信状態管理部、4304…振り分け転送部、8301…配信識別子格納部、8302…回線番号管理部、8303…マスク演算子生成部、8304…ビットマスク演算処理部、8305…フレーム透過廃棄処理部。

Claims (8)

  1. 配信側ノードから複数の受信側ノードへ、共有伝送媒体を介しかつ配信側ノードが受信側ノードの宛先アドレスを指定して情報を配信する情報配信システムであって、
    前記配信側ノードは、
    情報配信のフローごとに当該フローに対する前記複数の受信側ノードの参加の有無を表す配信先リストを管理する手段と、
    配信対象の情報が受信された場合に、当該配信情報のフローをもとに前記配信先リストを参照して当該フローに参加している受信側ノードを検索する手段と、
    前記検索された受信側ノードに対応するビットをオンに設定すると共にその他のビットをオフに設定し、かつこれらのビットを前記複数の受信側ノードに対応付けて予め定められたビット位置に配列した配信識別子を生成する手段と、
    前記生成された配信識別子を、前記受信された配信情報のヘッダに宛先アドレスとは別に付加又は挿入し、この配信識別子が付加又は挿入された配信情報を前記複数の受信側ノードへ前記共有伝送媒体を介して送信する送信手段と
    を備え、
    前記複数の受信側ノードの各々は、
    前記配信識別子において自ノードに割り当てられたビット位置を表す情報を前記配信側ノードから予め取得し記憶する手段と、
    前記配信側ノードから送信された配信情報を前記共有伝送媒体を介して受信する受信手段と、
    前記受信された配信情報のヘッダから前記配信識別子を抽出し、この抽出した配信識別子と前記記憶されたビット位置を表す情報とに基づいて、前記受信された配信情報を透過又は廃棄処理する手段と
    を備えることを特徴とする情報配信システム。
  2. 前記配信側ノードの送信手段は、前記受信側ノードの最大数が15以下の場合、ヘッダ中のEPON(IEEE802.3ah標準)で規定されているLLIDフィールドの15ビット空間に配信識別子を挿入することを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
  3. 前記配信側ノードの送信手段は、前記受信側ノードの最大数が15を越える場合に、ヘッダ中のIEEE802.1ah標準でMAC−in−MAC方式として規定されているB−MACアドレス空間中の前記受信側ノード数に対応するビット空間に配信識別子を挿入することを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
  4. 前記配信情報を透過又は廃棄処理する手段は、前記受信された配信情報のヘッダから抽出した配信識別子と、前記記憶されたビット位置を表すビット列情報との間で論理積演算を行い、この論理積演算の結果自ノードに対応するビットがオンの場合に前記受信された配信情報を透過処理し、オフの場合に前記受信された配信情報を廃棄処理することを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
  5. 配信側ノードから複数の受信側ノードへ、共有伝送媒体を介しかつ配信側ノードが受信側ノードの宛先アドレスを指定して情報を配信する情報配信方法であって、
    前記配信側ノードが、情報配信のフローごとに当該フローに対する前記複数の受信側ノードの参加の有無を表す配信先リストを管理する過程と、
    前記配信側ノードが、配信対象の情報が受信された場合に当該配信情報のフローをもとに前記配信先リストを参照して当該フローに参加している受信側ノードを検索する過程と、
    前記配信側ノードが、前記検索された受信側ノードに対応するビットをオンに設定すると共にその他のビットをオフに設定し、かつこれらのビットを前記複数の受信側ノードに対応付けて予め定められたビット位置に配列した配信識別子を生成する過程と、
    前記配信側ノードが、前記生成された配信識別子を前記受信された配信情報のヘッダに宛先アドレスとは別に付加又は挿入する過程と、
    前記配信側ノードが、前記配信識別子が付加又は挿入された配信情報を前記複数の受信側ノードへ前記共有伝送媒体を介して送信する過程と、
    前記複数の受信側ノードの各々が、前記配信識別子において自ノードに割り当てられたビット位置を表す情報を前記配信側ノードから予め取得し記憶する過程と、
    前記複数の受信側ノードの各々が、前記配信側ノードから送信された配信情報を前記共有伝送媒体を介して受信する過程と、
    前記複数の受信側ノードの各々が、前記受信された配信情報のヘッダから前記配信識別子を抽出し、この抽出した配信識別子と前記記憶されたビット位置を表す情報とに基づいて、前記受信された配信情報を透過又は廃棄処理する過程と
    を具備することを特徴とする情報配信方法。
  6. 前記配信側ノードによる配信識別子を配信情報のヘッダに付加又は挿入する過程は、前記受信側ノードの最大数が15以下の場合、ヘッダ中のEPON(IEEE802.3ah標準)で規定されているLLIDフィールドの15ビット空間に配信識別子を挿入することを特徴とする請求項5記載の情報配信方法。
  7. 前記配信側ノードによる配信識別子を配信情報のヘッダに付加又は挿入する過程は、前記受信側ノードの最大数が15を越える場合に、ヘッダ中のIEEE802.1ah標準でMAC−in−MAC方式として規定されているB−MACアドレス空間中の前記受信側ノード数に対応するビット空間に配信識別子を挿入することを特徴とする請求項5記載の情報配信方法。
  8. 前記配信情報を透過又は廃棄処理する過程は、前記受信された配信情報のヘッダから抽出した配信識別子と、前記記憶されたビット位置を表すビット列情報との間で論理積演算を行い、この論理積演算の結果自ノードに対応するビットがオンの場合に前記受信された配信情報を透過処理し、オフの場合に前記受信された配信情報を廃棄処理することを特徴とする請求項5記載の情報配信方法。
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