JP5679304B2 - 多重極スピーカ群とその配置方法と、音響信号出力装置とその方法と、その方法を用いたアクティブノイズコントロール装置と音場再生装置と、それらの方法とプログラム - Google Patents
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Description
〔多重極スピーカの配置方法〕
音源の3次元空間における任意の指向特性は、球調和関数Ym n(θ,φ)を用いて次式で表せる。
球調和関数を表現できる多重極スピーカの配置を決定した後は、各多重極スピーカに接続される適応フィルタのフィルタ係数を決定する。図4にフィルタ係数を決定するための機能構成例を示す。その機能構成は、信号源40と、球調和関数展開係数生成部41と、複数の適応フィルタ1〜nと、適応フィルタ1〜nにそれぞれ接続される多重極スピーカ101〜10nと、複数のマイクロホン120〜12nと、適応アルゴリズム130と、を備える。
図6に、この発明の音響信号出力装置を応用したアクティブノイズコントロール装置200の機能構成例を示す。アクティブノイズコントロール装置200は、この発明の多重極スピーカの配置方法によって配置された多重極スピーカと適応フィルタ部とを用いることで効果的にノイズを除去する。
図7に、この発明の音響信号出力装置を応用した音場再現装置300の機能構成例を示す。音場再現装置300は、例えば遠隔地にある原音場80の音場を、再生音場81で再現するものである。音場再現装置300は、応用例1のアクティブノイズコントロール装置200の騒音観測用マイクロホン65の代わりに信号源20と、源音場80内で信号源20の音を放音するスピーカ81と、源音場80内の音を収音するフィルタ係数決定用マイクロホン120′〜122′とを備える点と、多チャネル適応アルゴリズム70が、源場80内に配置されるマイクロホン120′〜122′からの収音信号にも基づいて適応動作を行う点が異なる。
図8に、この発明の多重極スピーカの配置方法によって配置された多重極スピーカ群のを示す。図8に、スピーカの放音方向をy軸、スピーカが配置される平面と平行な軸をx軸とした場合、図1の1行目(Y0 0)と、4行目(Im[Y1 1],Im[Y−1 1])と、9行目(Im[Y2 2],−Im[Y−2 2])に示すスピーカ配置の組み合わせで多重極スピーカ群が構成される。なお、図3は各多重極の対称性を崩してスピーカ数の削減を重視した例であり、図8はスピーカ数を削減することなく各多重極の対称性を重視したスピーカ配置の例である。
Claims (8)
- 球調和関数で表現された3次元空間における任意の指向特性をデカルト座標系に変換し、その変換後の変数と当該変数の次数によって複数のスピーカの相対的な配置が決定される多重極スピーカであって、
原点に音源からの信号の振幅と位相をそのまま出力する+音源と、
上記変換したデカルト座標系の各座標軸ごとに、座標軸の変数が1次であれば原点を挟んで配置される+音源と、音源からの信号の振幅はそのままに位相を反転して出力する−音源と、
上記座標軸の変数がn次であればn−1次の原点からその軸に沿って一方に配置された多重極の音源を1個の多重極音源として、その1個の多重極音源と当該多重極音源の多重極の位相を反転させて原点を挟んで配置されるもう1個の多重極音源と、
異なる軸上の変数同士の積については、一方の変数に対応する座標軸の多重極音源を1個の音源と見做して、その1個の音源と、当該1個の音源の位相を反転させた多重極音源と、
上記変数の和については、上記原点に配置される、その変数に複数の多重極音源間の大きさを調整する係数を乗じた多重極音源と、
+音源の位置に−音源が配置される場合にはその位置にスピーカを配置しないようにして複数のスピーカの相対的な配置を決定した多重極スピーカ群。 - 信号源と、
上記信号源の信号が入力され、多重極スピーカ群のそれぞれの多重極スピーカに接続される3次元空間における任意の指向特性を球調和関数に展開した展開係数と補正係数との積で表せるフィルタ係数を持つ複数の適応フィルタ部と、
上記複数の適応フィルタ部の出力信号を入力として上記多重極スピーカのそれぞれに入力する多重極スピーカ駆動信号を合成する多重極スピーカ駆動信号合成部と、
を具備する音響信号出力装置。 - 請求項2に記載した音響信号出力装置において、
上記補正係数は、
上記球調和関数の係数の比と上記適応フィルタ部の出力信号の比が同じになるように設定されることを特徴とする音響信号出力装置。 - 信号源と、
騒音源からの音を観測する騒音観測用マイクロホンと、
フィルタ係数決定用マイクロホンと、
請求項1に記載された多重極スピーカ群と、
外部から信号が入力され、出力に複数の上記多重極スピーカがそれぞれ接続される3次元空間における任意の指向特性を球調和関数に展開した展開係数と補正係数との積で表せるフィルタ係数を持つ複数の適応フィルタ部と、
上記騒音源と上記複数の多重極スピーカとが同時に放音している状態で、上記補正係数を、上記騒音源の音を打ち消すように設定する多チャネル適応アルゴリズムと、
を具備するアクティブノイズコントロール装置。 - 信号源と、
原音場内に、上記信号源の信号を放音する原音場スピーカと、
上記原音場スピーカが放音する音響信号を収音する複数の第1マイクロホンと、
請求項1に記載された多重極スピーカ群と、
上記信号源の信号が入力され、出力に複数の多重極スピーカがそれぞれ接続される3次元空間における任意の指向特性を球調和関数に展開した展開係数と補正係数との積で表せるフィルタ係数を持つ複数の適応フィルタ部と、
上記複数の第1マイクロホンと同じ配置で上記再生音場内に配置される上記複数の第1マイクロホンと同数の第2のマイクロホンと、
上記第1マイクロホンで収音された複数の収音信号同士の比と、上記第2のマイクロホンで収音される再生音場収音信号同士の比とが同じになるように上記補正係数を設定する多チャネル適応アルゴリズムと、
を具備する音場再現装置。 - 球調和関数で表現された3次元空間における任意の指向特性をデカルト座標系に変換し、その変換後の変数と当該変数の次数によって複数のスピーカの相対的な配置を決定する多重極スピーカの配置方法であって、
原点に+音源を配置し、
上記変換したデカルト座標系の各座標軸ごとに、座標軸の変数が1次であれば原点を挟んで配置される+音源と−音源を配置し、
上記座標軸の変数がn次であればn−1次の原点からその軸に沿って一方に配置された多重極の音源を1個の多重極音源として、その1個の多重極音源と、当該多重極音源の多重極の位相を反転させたもう1個の多重極音源との1組を原点を挟んで配置し、
異なる軸上の変数同士の積については、一方の変数に対応する座標軸の多重極音源を1個の音源と見做して、その1個の音源と、当該1個の音源の位相を反転させた多重極音源の1組を原点を挟んで配置し、
上記変数の和については、上記原点に、その変数に複数の多重極音源間の大きさを調整する係数を乗じた多重極音源を重ねて配置し、
+音源の位置に−音源が配置される場合にはその位置にスピーカを配置しないようにして複数のスピーカの相対的な配置を決定する多重極スピーカの配置方法。 - 信号源の信号が入力され、請求項1に記載された多重極スピーカ群のそれぞれの多重極スピーカに接続される3次元空間における任意の指向特性を球調和関数に展開した展開係数と補正係数との積で表せるフィルタ係数を持つ複数の適応フィルタ過程と、
上記複数の適応フィルタ過程の出力信号を入力として上記多重極スピーカのそれぞれに入力する多重極スピーカ駆動信号を合成する多重極スピーカ駆動信号合成過程と、
を備える音響信号出力方法。 - 請求項2乃至5の何れかに記載した音響信号出力装置又はアクティブノイズコントロール装置又は音場再現装置としてコンピュータを機能させるための装置プログラム。
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