JP5676760B2 - コンタクトレンズ包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、コンタクトレンズを保存液と共に収容するコンタクトレンズ包装容器に係り、特にソフトコンタクトレンズを市場へ提供する際に好適に用いられるコンタクトレンズ包装容器に関する。
コンタクトレンズは、包装容器に収容された密封状態で市場に提供されており、特に含水性ソフトコンタクトレンズなどは、一般に、保存液と共にコンタクトレンズ包装容器に収容して提供されている。かかるコンタクトレンズ包装容器としては、従来から、特開平7−322911号公報(特許文献1)や米国特許第4691820号公報(特許文献2)に記載されているブリスターパッケージが採用されている。このブリスターパッケージは、例えば図15に示されているように、硬質樹脂製の容器本体2に形成された窪み3に、保存液4とコンタクトレンズ5を収容してカバーフィルム6で封止した構造とされている。
しかしながら、このような従来構造のブリスターパッケージは、窪み3に貯留された保存液4中に、コンタクトレンズ5を浮遊状態で収容して平衡状態(外力による変形のない状態)に保持するものである。それ故、窪み3を充分な深さと容積で形成する必要があり、窪み3内に多くの保存液4が収容されることから、レンズ使用者がパッケージ開封時に保存液4の処分に困ることがあった。
また、コンタクトレンズ5が、上方に開口する窪み3内に、凹形のレンズ後面7を上方に向けて収容されていることから、レンズ使用者がコンタクトレンズ5を装用する際の取扱いが面倒で、雑菌も付着し易いという問題があった。即ち、図16(a),(b)に示されているように、片方の手の指先8をコンタクトレンズ5のレンズ後面7に重ね合わせて窪み3の内面に摺接させつつ摘み出した後、図16(c)のように他方の手の指先9にコンタクトレンズ5を移しかえてから、眼に装用しなければならなかった。このように、コンタクトレンズ5を両手間で移しかえることが必要とされ、移しかえに際してコンタクトレンズ5が折れ重なったり指に張り付く等し易いことから、その取扱いの作業が面倒であった。しかも、装用時に角膜に重ね合わされるレンズ後面7に指先8が直接に触れることから、指先8からコンタクトレンズ5に付着する雑菌等の眼への悪影響が大きくなり易いという問題もあった。
なお、特開平10−313928号公報(特許文献3)には、窪みの底面に球面形の凸部を設けて、コンタクトレンズの凹面を該凸部に重ね合わせて載置したコンタクトレンズ収容容器が提案されている。ところが、凸部の周囲には上方に拡開する湾曲周壁によって大容量の収納部が形成されていることから、多量の保存液が必要になり、開封時における保存液の処理が問題になることに変わりない。しかも、球面形の凸部に対してコンタクトレンズの凹面が略密着して載置されることから、コンタクトレンズが凸部に吸着されてしまい、コンタクトレンズを指先で取り出し難いという問題もあった。加えて、凸部が、周囲に形成された大容量の収納部に収容されており、収納部から外方に突出していないことから、凸部に載置されたコンタクトレンズを指先で摘み取ろうとしても、指先が収納部に入り込まず、作業が困難であるという問題もあった。
特開平7−322911号公報 米国特許第4691820号公報 特開平10−313928号公報
本発明は、上述の事情を背景として為されたものであり、その解決課題とするところは、コンタクトレンズの収容領域に注入される保存液量を少なくできると共に、コンタクトレンズを収容状態下で安定して位置決め保持せしめつつ、開封時にはコンタクトレンズを片手で容易に取り出すことができる、新規な構造のコンタクトレンズ包装容器を提供することにある。
本発明の特徴とするところは、ベース側プレートの上面に蓋側プレートが重ね合わされており、それら両プレートの重ね合わせ面間に形成された収容領域に、保存液と共にコンタクトレンズが収容されたコンタクトレンズ包装容器において、前記ベース側プレートにおける前記収容領域の形成面が凸形の球冠形状を有するレンズ支持面とされると共に、前記蓋側プレートにおける該収容領域の形成面を凹形の球冠形状を有するレンズ覆面とされており、前記コンタクトレンズにおける凹形のレンズ後面が該レンズ支持面に重ね合わされて該収容領域に収容配置されている一方、該レンズ支持面に少なくとも一つの平面部が形成されており、該平面部と該コンタクトレンズとの重ね合わせ面間に間隙が設けられていることにある。
本発明に従う構造とされたコンタクトレンズ包装容器では、凸形の球冠形状のレンズ支持面と凹形の球冠形状のレンズ覆面との対向面間において、コンタクトレンズの収容領域が略ドーム形状をもって形成される。それ故、かかる収容領域を球冠形状のコンタクトレンズに対応させることができ、収容領域の容積ひいては収容される保存液の量を充分に少なくして、開封時における保存液の処理を容易とすることが可能となる。
また、収容領域において、凸形の球冠形状のレンズ支持面に対して凹形の球冠形状とされたコンタクトレンズ後面が重ね合わされることから、保存液を介在させて相互に近接配置されたレンズ支持面とコンタクトレンズ後面との間に吸着作用が生ぜしめられる。これにより、開封前の輸送や携行等に際しても、コンタクトレンズがレンズ支持面上に安定位置して保持されて、コンタクトレンズの変形や損傷が効果的に防止され得る。
一方、開封してコンタクトレンズを取り出す際には、コンタクトレンズにおいてレンズ支持面の平面部へ重ね合わされた部位を指先で押圧することにより、レンズ支持面とコンタクトレンズ後面との間における吸着作用が軽減乃至は解消されて、コンタクトレンズを手指で摘んで容易に取り出すことができる。即ち、レンズ支持面とコンタクトレンズとの間の間隙が、平面部によって部分的に大きくされていることから、平面部上でコンタクトレンズを押圧することにより、コンタクトレンズが平面部上で部分的に押圧変形されると共に、平面部とコンタクトレンズとの間の間隙に充填されていた保存液が外周側に向かって押し出される。その結果、レンズ支持面からコンタクトレンズを浮き上がらせて、吸着力を低下させることにより、コンタクトレンズをレンズ支持面から取り外し易くすることが出来るのである。
しかも、凸形の球冠形状とされたレンズ支持面に載置されたコンタクトレンズは、片方の手の指先で摘んで取り出し、他方の手に持ちかえることなくそのまま装用することが出来る。それ故、コンタクトレンズ包装容器を開封してコンタクトレンズを装用するまでの作業を、容易に且つ速やかに行うことが可能になり、コンタクトレンズ後面への指先の接触も可及的に回避され得る。
ところで、上述の如き本発明のコンタクトレンズ包装容器では、以下の如き各種の態様が、必要に応じて適宜に組み合わされて、採用され得る。
すなわち、本発明のコンタクトレンズ包装容器では、前記平面部の一つが、前記レンズ支持面の頂部に位置して接平面と平行に形成されている態様が、採用され得る。本態様では、平面部による間隙がコンタクトレンズの頂部付近に設けられていることから、コンタクトレンズを取り出す際にコンタクトレンズの頂部付近を指先で押さえて間隙内の保存液をコンタクトレンズの外周側に向けて容易に且つ効率的に移動させることが出来、コンタクトレンズを取り出す作業が一層容易となる。しかも、落下や他部材への打ち当り等で外力が及ぼされ易い頂部に間隙が形成されていることから、蓋側プレートを介して外力が作用した場合でも、間隙の存在によりコンタクトレンズがレンズ支持面側に容易に変形して逃げることが出来、コンタクトレンズへ悪影響を及ぼす程の大きな外力の作用が効果的に回避され得る。
また、本発明のコンタクトレンズ包装容器では、前記平面部の少なくとも一つが、前記レンズ支持面に重ね合わされた前記コンタクトレンズの外周縁部に至らない中央部分に形成されている態様が、採用され得る。本態様では、レンズ支持面におけるコンタクトレンズの支持領域の中央部分に平面部が形成されていることから、該平面部とコンタクトレンズとの間の間隙が周囲で狭窄されており、かかる間隙がコンタクトレンズの外周縁部で大きく開放されることが避けられる。それ故、当該平面部を覆うコンタクトレンズを指先で押圧した際に、間隙内の保存液が全周囲に向かって効率的に押し出されて、コンタクトレンズを浮き上がらせるように作用し易くなり、コンタクトレンズを手指でつまみ上げる作業が一層容易となる。
更にまた、本発明のコンタクトレンズ包装容器では、前記レンズ支持面の曲率半径が、前記コンタクトレンズの後面の曲率半径より大きい態様が、採用され得る。本態様では、レンズ支持面によるコンタクトレンズの支持状態下で、コンタクトレンズの中央部分においてレンズ支持面との間に間隙が一層効率的に形成され得る。しかも、コンタクトレンズの後面中央部分のレンズ支持面への当接が抑えられて、コンタクトレンズが外周縁部においてレンズ支持面に当接されて支持されることから、収容領域内でコンタクトレンズの局部的な変形を抑えつつ一層安定して位置決め支持させることが可能になる。
さらに、本発明のコンタクトレンズ包装容器では、前記レンズ覆面の曲率半径が、前記コンタクトレンズの前面の曲率半径より大きい態様が、採用され得る。本態様では、コンタクトレンズの前面がレンズ覆面に対して当接した場合でも、部分的な当接に止められて当接面積が抑えられることから、コンタクトレンズの前面のレンズ覆面への密着や張り付きが防止される。それ故、ベース側プレートから蓋側プレートを離隔させて開封するに際して、コンタクトレンズが蓋側プレートに張り付いてしまうことが防止され、レンズ支持面への載置状態での開封がより安定して実現され得る。
また、本発明のコンタクトレンズ包装容器では、前記ベース側プレートから前記蓋側プレートが離隔可能とされており、それら両プレートの離隔によって前記収容領域が開封されるようになっていると共に、該ベース側プレートを下側に且つ該蓋側プレートを上側にした状態が開封時の正規状態であることを示す上下表示が付されている態様が、採用され得る。本態様では、慣れないレンズ使用者が誤った開封操作をしてしまうことが防止され得、前述の如き発明の効果が有効に享受され得る。
また、本発明のコンタクトレンズ包装容器では、前記ベース側プレートにおいて前記レンズ支持面の外周縁部から外方に広がるベース側フランジ状部が形成されていると共に、前記蓋側プレートには前記レンズ覆面の外周縁部から外方に広がる蓋側フランジ状部が形成されており、それらベース側フランジ状部と蓋側フランジ状部とが前記収容領域の外周側で全周に亘って溶着されることにより該収容領域が封止されている態様が、採用され得る。本態様では、ベース側プレートおよび蓋側プレートにおける各フランジ状部を手指で摘んだり持ったりすることで、開封や保持等の操作を容易に行うことが可能になる。また、ベース側プレートおよび蓋側プレートにおける両フランジ状部の重ね合わせ部分を溶着することにより、溶着面積や溶着圧力を容易に且つ効率的に確保でき、収容流体の流体密性を高い信頼性をもって容易に得ることが可能となる。
更にまた、本発明のコンタクトレンズ包装容器では、前記ベース側プレートにおける前記レンズ支持面の形成部分と、前記蓋側プレートにおける前記レンズ覆面の形成部分とが、何れも下方に開口する逆ボウル形状の壁部とされている態様が、採用され得る。本態様では、ベース側プレートおよび蓋側プレートを、略一定の厚さ寸法のプレート構造をもって形成することが可能になり、目的とする機能を確保しつつ、コンタクトレンズ包装容器の軽量化や使用樹脂量の減少などが実現可能となる。
また、本発明のコンタクトレンズ包装容器では、前記ベース側プレートおよび前記蓋側プレートが何れも金属箔に熱可塑性合成樹脂フィルムを積層したラミネート材である態様が、採用され得る。本態様では、ラミネート材を採用することにより、高いガスバリア性能や保存液の蒸発阻止性能等を確保しつつ、コンタクトレンズ包装容器の薄肉軽量化や軟質化を更に向上させることが可能となる。
また、本発明のコンタクトレンズ包装容器では、前記レンズ覆面に凹凸が付されている態様が、採用され得る。更にまた、本発明のコンタクトレンズ包装容器では、前記レンズ支持面にプラズマ加工が施されている態様が、採用され得る。これらの各態様では、凹凸の存在及び/又はプラズマ加工により、レンズ覆面へのコンタクトレンズの密着や張り付きが防止されることから、開封時にコンタクトレンズが蓋側プレートに張り付いてしまう不具合が回避され得る。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされたコンタクトレンズ包装容器においては、保存液量を少なくして開封時の保存液の処理を容易とすることが出来ると共に、コンタクトレンズの収容状態下ではレンズ支持面上にコンタクトレンズを安定して吸着保持させつつ、開封時にはコンタクトレンズをレンズ支持面から容易に取り外すことが可能となり、且つ、レンズ後面に触れることなく速やかに装着することが出来るのである。
本発明の第一の実施形態としてのコンタクトレンズ包装容器の縦断面図。 図1に示されたコンタクトレンズ包装容器を構成するベース側プレートの正面図。 図2に示されたベース側プレートの平面図。 コンタクトレンズの載置状態を示すベース側プレートの正面説明図。 図1に示されたコンタクトレンズ包装容器の開封操作を説明するための縦断面説明図。 図1に示されたコンタクトレンズ包装容器において別形状の蓋側プレートを採用した態様例を示す縦断面図。 図1に示されたコンタクトレンズ包装容器からのコンタクトレンズの取出操作を説明するための正面説明図。 図7に示された取出操作に続いて行われるコンタクトレンズを装用するための操作を説明するための説明図。 本発明の第二の実施形態としてのコンタクトレンズ包装容器を構成するベース側プレートの正面図。 図9に示されたベース側プレートの平面図。 本発明の第三の実施形態としてのコンタクトレンズ包装容器を構成するベース側プレートの正面図。 図11に示されたベース側プレートの平面図。 本発明の第四の実施形態としてのコンタクトレンズ包装容器を構成するベース側プレートの正面図。 図13に示されたベース側プレートの平面図。 従来構造のブリスターパッケージの縦断面図。 (a)〜(c)は、従来構造のブリスターパッケージからコンタクトレンズを取り出して装着する作業を説明するための説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1には、本発明の第一の実施形態としてのコンタクトレンズ包装容器10が示されている。コンタクトレンズ包装容器10は、中空構造の収容領域12を形成する容器本体14を備えている。そして、収容領域12には、保存液16が封入されていると共に、ソフトタイプのコンタクトレンズ18が保存液16に浸漬されて収容されている。なお、以下の説明中、上下方向とは、開封時に上下方向とされる図1中の上下方向をいう。
より詳細には、容器本体14は、ベース側プレート20および蓋側プレート22から構成されており、ベース側プレート20と蓋側プレート22が、互いにプレート厚方向となる上下方向で重ね合わされている。
まず、図1〜3に示されているようにベース側プレート20には、下方に開口する、逆向きの円形碗形状乃至は逆ボウル形状の壁部により形成されたレンズ支持部24が設けられている。また、レンズ支持部24の下端の開口周縁部には、外周側に向かって広がる平板形状のベース側フランジ状部26が一体形成されている。そして、レンズ支持部24の凸側表面が全体として凸形の球冠形状を有するレンズ支持面28とされている。なお、ベース側フランジ状部26の外周縁部には、開封時の操作性の向上等を目的として、手指で把持できる摘み片30が外方に突出して一体形成されている。
蓋側プレート22は、ベース側プレート20と略同様に、平板形状のプレート中央部分が上方に向かって膨らんだ形状とされている。即ち、蓋側プレート22の中央部分には、下方に開口する逆向きの円形碗形状乃至は逆ボウル形状の壁部により形成されたレンズ覆部32が設けられていると共に、レンズ覆部32の下端の開口周縁部から外周側に広がる平板形状の蓋側フランジ状部34が一体形成されている。そして、このレンズ覆部32の凹側表面が全体として凹形の球冠形状を有するレンズ覆面36とされている。
また、レンズ支持面28に比して、レンズ覆面36は、曲率が大きくされて上方に大きく突出されている。更に、レンズ覆面36の開口部内径が、レンズ支持面28の開口部外径よりも僅かに大きくされている。
そして、ベース側プレート20の上面に蓋側プレート22が重ね合わされることにより、ベース側フランジ状部26に蓋側フランジ状部34が密接状態で重ね合わされている。また、レンズ支持面28の開口部外周面にレンズ覆面36の開口部内周面が嵌め合わされていると共に、レンズ支持面28からレンズ覆面36が上方に離隔して対向位置せしめられている。そして、これらレンズ支持面28とレンズ覆面36との間に、収容領域12が画成されている。なお、本実施形態では、かかる収容領域12が、全体として円形の略ドーム形状とされていると共に、収容領域12における法線方向の内法寸法が、裾部となる下方外周部分に向かって次第に小さくされている。
さらに、互いに上下方向に重ね合わされたベース側プレート20と蓋側プレート22は、収容領域12の形成面としてのレンズ支持面28およびレンズ覆面36の外周を全周に亘って囲む位置で、ベース側プレート20と蓋側プレート22との重ね合わせ部位において互いに固着されている。これにより、収容領域12が外部空間に対して遮断された密閉構造とされている。なお、両プレート20,22の固着は、流体密性が維持されるものであれば良く、接着剤による接着や、凹凸嵌合等による機械的嵌着の他、溶着等によって実現され得る。
特に本実施形態では、ベース側プレート20と蓋側プレート22が、少なくとも互いの重ね合わせ面において熱可塑性樹脂とされており、両プレート20,22を互いに重ね合わせ方向に加圧および加熱して相互に溶着することによって固着されている。なお、重ね合わせ面が熱可塑性樹脂で形成されたベース側プレート20および蓋側プレート22は、例えば熱可塑性樹脂の射出成形等で得ることができる。その他、予め平板形状に成形したプレートをプレス型成形でレンズ支持部24やレンズ覆部32を膨出形成することによって得ること等も可能である。その際、ベース側プレート20および蓋側プレート22としては、全体をナイロンやポリエステル、ポリオレフィン等の合成樹脂材料で形成したものが採用される他、アルミニウム箔などの金属箔やポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂層等を積層したラミネートシート等を用いることも可能である。
特に、アルミニウム箔と合成樹脂層とのラミネートシートとしては、耐蝕性能や外力への耐強度性能等も考慮して、例えばナイロンとアルミニウム合金とポリプロピレンとからなるように、3層以上の多重層からなり、50〜200μm厚のアルミニウム箔を含んだ総厚さが80〜250μmとされることが望ましく、より好適には80〜150μm厚のアルミニウム箔を含んで120〜200μmの総厚さとされる。総厚さが250μmを超えると、強度が大きくなり過ぎて開封作業等に支障がでるおそれがあると共に、廃棄時に嵩張り易くなる。合成樹脂シートとしては、透明性を確保し易い利点があるが、ガスバリア性能や高圧蒸気滅菌後の蒸気バリア性能および耐強度性能等を考慮して、例えばナイロンとエチレンビニルアルコール共重合樹脂とポリプロピレンとからなるように、3層以上の多重層からなり、総厚さが100〜250μmとされることが望ましく、より好適には150〜200μmの総厚さとされる。
また、好適には、ベース側プレート20および蓋側プレート22は、収容領域12を画成するレンズ支持部24およびレンズ覆部32の少なくとも一方が、少なくとも一部において可視光線を透過する透明構造とされる。これにより、収容領域12におけるコンタクトレンズ18や保存液16の収容状態を、開封することなく外部から目視確認することが可能となる。
このように形成された密閉構造の収容領域12には、保存液16が略充填状態で収容されていると共に、コンタクトレンズ18が保存液16に浸漬されて収容されている。収容領域12への保存液16の収容は、例えば蓋側プレート22を表裏反転させて上方に開口させたレンズ覆部32の中に所定量の保存液16を注入した後、表裏反転させたベース側プレート20を重ね合わせ、ベース側プレート20のレンズ支持部24をレンズ覆部32に嵌め入れた状態で、互いに重ね合わせた両フランジ状部26,34を固着すること等によって実現され得る。このような方法に従えば、収容領域12を密閉形成すると同時に、保存液16およびコンタクトレンズ18を収容領域12に収容することができる。
なお、収容領域12は、コンタクトレンズ包装容器10の開封期限までコンタクトレンズ18を保存液16への浸漬状態に保持し得るに充分な保存液量を確保しつつ、開封時に多量の保存液16の処理に困らないように、所定の保存液16の容量を設定することが要求される。一方、収容されたコンタクトレンズ18が、大きな押圧力を及ぼされない略平衡状態に保持されると共に、振動や衝撃が外部から及ぼされても内部で反転したり折れ曲がったりしないように、収容領域12の大きさや形状が設定される。好適には、収容領域12の容積(保存液16の注入量)が0.10〜0.40mLとされ、より好適には0.20〜0.30mLとされる。また、収容領域12の大きさは、全体として半球以下の大きさの略円形ドーム形状とされ、且つ法線方向の内法寸法(深さ寸法)の最大値が5mm以下、より好適には1〜3mmとされる。
特に本実施形態では、コンタクトレンズ18のベースカーブである凹型のレンズ後面38の曲率半径に比して、レンズ支持面28の曲率半径が大きくされていると共に、レンズ覆面36の曲率半径が、コンタクトレンズ18の凸型のレンズ前面40の曲率半径より大きくされている。これにより、レンズ支持面28に対してレンズ後面38を重ね合わせるようにして、コンタクトレンズ18をレンズ支持部24に載置することにより、球冠形状のコンタクトレンズ18は、レンズ後面38の外周縁部におけるエッジ部42の付近においてレンズ支持面28に当接され、レンズ後面38の中央部分がレンズ支持面28から上方に離隔する状態で支持されるようになっている。また、レンズ支持面28から上方に離隔したコンタクトレンズ18の中央部分は、そのレンズ前面40も、レンズ覆面36から離隔している。これにより、収容領域12に収容配置されたコンタクトレンズ18は、収容領域12の内面によって不必要な外力を及ぼされることなく、略平衡状態で安定した形状に保持され得るようになっている。
具体的には、コンタクトレンズ18は、一般に、BC(ベースカーブ)が8.4〜8.7mm、DIA(レンズ外径)が13.5〜14.5mmとされていることから、レンズ支持面28は、11〜13mm程度の曲率半径で形成されることが望ましい。一方、レンズ覆面36は、下端の開口部付近の内径寸法が16〜20mm程度とされると共に、9〜11mm程度の曲率半径で形成されることが望ましい。これにより、例えばレンズ覆面36の下端の内径寸法を19mm、レンズ支持面28の曲率半径を12mm、レンズ覆面36の曲率半径を10mmとすると、収容領域12の中央部分における最大の内法寸法(深さ寸法)を略2mmに設定できる。コンタクトレンズ18は、そのCT(中心部厚さ)が0.05〜0.1mm程度であることと、保存液16の表面張力等の作用でレンズ支持面28に沿うように変形し易いことなどを考慮すると、収容領域12の深さ寸法を1〜3mmとすることで、コンタクトレンズ18を略平衡状態に保持することが可能である。
なお、収容されるコンタクトレンズ18は、弾性変形可能であれば良く、その材質や光学特性に関して特に限定されるものでない。例えば、HEMA系イオン性高含水ソフトコンタクトレンズの他、シリコーン成分を有するシリコーンハイドロゲルソフトコンタクトレンズ等のように粘性が比較的大きい材質からなるコンタクトレンズであっても良い。
また、コンタクトレンズ18のレンズ後面38とレンズ支持面28との曲率半径差により、コンタクトレンズ18のレンズ後面38とレンズ支持面28との間に隙間が形成され易いものの、コンタクトレンズ18の外周縁部では狭窄されている。しかも、コンタクトレンズ18は、その変形により、レンズ支持面28に対して部分的に沿うようにして重なることもある。それ故、レンズ支持面28に載置されたコンタクトレンズ18は、当接部分における摩擦抵抗に加えて、レンズ支持面28との間に介在する保存液16の表面張力も作用して、レンズ支持面28上の所定位置に安定して位置決め保持され得る。
なお、コンタクトレンズ18の幾何学中心を、レンズ支持面28上の略頂点に位置決めする保持力を一層効果的に得るために、例えばレンズ支持面28の曲率半径を変化させて、コンタクトレンズ18の載置領域よりも下方に位置する部分の曲率半径を大きくしても良い。或いは、レンズ支持面28上でコンタクトレンズ18が位置ずれした際に、コンタクトレンズ18の外周縁部がベース側フランジ状部26に当接することで位置ずれ規制されるように、ベース側フランジ状部26からのレンズ支持面28の突出量を、載置されるコンタクトレンズ18の大きさに応じて設定しても良い。
さらに、上述のようにコンタクトレンズ18が載置されるレンズ支持面28には、その頂部に位置して平面部44が形成されている。特に本実施形態では、かかる平面部44が、レンズ支持面28の頂点の接平面と平行な円形平面とされている。
そして、かかる平面部44が形成されていることにより、レンズ支持面28の頂点の高さが小さくされている。その結果、レンズ支持面28に載置されたコンタクトレンズ18と平面部44との重ね合わせ面間である対向面間には、レンズ支持面28とコンタクトレンズ18との対向面間距離が他の部分に比して大きくされた間隙46が形成されている。特に本実施形態では、平面部44の外周縁部が、全周に亘って、コンタクトレンズ18で覆われる領域に設定されており、コンタクトレンズ18の外周縁部に至らない中央部分に位置せしめられている。これにより、かかる間隙46は、コンタクトレンズ18の外周に開放されることなく、コンタクトレンズ18の中央部分に設けられている。
また、間隙46の大きさは、レンズ支持面28の曲率半径R、平面部44の大きさ(直径)φ、コンタクトレンズ18のDIAとBCとによって設定される。具体的には、図4(a),(b)に例示されているように、コンタクトレンズ18のDIAが14.0mm、BCが8.6mmである場合に、レンズ支持面28の曲率半径Rを11mm又は12mmとし、平面部44の大きさ(直径)φを3mm、5mm又は8mmとすることにより、間隙46の最大値(頂点を通る法線上の距離)を、1.19mm〜2.04mmの範囲に設定することができる。
ここにおいて、かかる間隙46の最大値は、1.2〜3.0mmの範囲内で設定することが望ましく、より好適には1.5〜2.5mm、更に好ましくは1.7〜2.3mmとされる。また、間隙46を形成する平面部44は、本実施形態のように円形でレンズ支持面28の頂点に独立して形成される場合、外径寸法が3〜8mmの範囲に設定されることが望ましく、より好適には4〜6mmの範囲に設定される。
なお、間隙46や平面部44が小さすぎると、後述するコンタクトレンズ18の摘み取り時の操作性の向上効果が充分に発揮され難くなる。一方、間隙46や平面部44が大きくなる過ぎると、コンタクトレンズ18とレンズ支持面28とが離れ過ぎ易くなり、レンズ支持面28へのコンタクトレンズ18の吸着力や保持力が充分に得られ難くなる。その結果、コンタクトレンズ18のレンズ支持面28上での保持安定性が低下して、コンタクトレンズ18を指先で摘んでレンズ支持面28から取り外す際等に、コンタクトレンズ18が表裏反転したり、二つ折れしてくっついたりするなどして、ハンドリングが低下するおそれがある。
このような平面部44とコンタクトレンズ18との重ね合わせ面間に所定の大きさの間隙46が形成されていることによって、密閉された収容領域12内でコンタクトレンズ18をレンズ支持面28上に安定して保持せしめることを可能と為しつつ、収容領域12を開封して装用時する際にコンタクトレンズ18を手指で摘んで容易に且つ速やかに取り出すことが可能となる。
すなわち、本実施形態のコンタクトレンズ包装容器10を開封して、レンズ使用者がコンタクトレンズを取り出して装用するに際しては、先ず、図5に示されているように、ベース側フランジ状部26と蓋側フランジ状部34とを手指で持って互いに引き離すように力を加えることで固着部分を引き剥がし、ベース側プレート20から蓋側プレート22を捲り揚げる等して開封操作を行う。これにより、収容領域12が大気中に開放され、レンズ支持面28上に載置された状態でコンタクトレンズ18が露出されることとなる。なお、開封操作に際して、収容領域12に充填されていた保存液16が流出することとなるが、保存液16の収容量が少ないことから、例えば下方に紙や布を敷いておくことで容易に処理することが出来る。
なお、本実施形態のコンタクトレンズ包装容器10には、ベース側プレート20を下側に、且つ蓋側プレート22を上側にした状態が開封時の正規状態であることを示す上下表示が付されていることが好ましい。例えば、蓋側フランジ状部34の上面に印刷や凹凸などにより文字や記号等の表示を付して、それが上面であることを表す表示を行ったり、或いはベース側フランジ状部26の下面に同様な表示を付してそれが下面であることを表すなどによって実現される。これにより慣れないレンズ使用者が誤った開封操作をしてしまうことが防止できる。
また、収容領域12内でレンズ支持面28で支持されたコンタクトレンズ18は、レンズ覆面36から離隔配置されていることから、開封時に蓋側プレート22に張り付くことなく、レンズ支持面28への載置状態で安定して保持され得る。尤も、レンズ覆面36の曲率半径がコンタクトレンズ18のレンズ前面40の曲率半径よりも大きくされており、たとえコンタクトレンズ18がレンズ覆面36に当接していても当接面積が充分に小さく抑えられることから、開封時にコンタクトレンズ18のレンズ覆面36への付着が防止され得る。
なお、開封時におけるコンタクトレンズ18のレンズ覆面36への付着をより効果的に防止するために、例えばレンズ覆面36にエンボス加工等を施して凹凸を付すことも有効である。また、コンタクトレンズ18のレンズ覆面36への当接時における当接面積を一層小さくして付着力を低下させるために、例えばコンタクトレンズ18の頂部に対向位置するレンズ覆面36の頂部において、他の領域よりも大きな曲率半径を設定しても良い。或いは、図6に示されているように、蓋側プレート22のレンズ覆部32の頂部内面で、コンタクトレンズ18の頂部に対抗位置するレンズ覆面36を、法線に直交する平面形状とすることも可能である。なお、図6ではかかるレンズ覆面36をコンタクトレンズ18のDIAよりも小さな外径寸法の円形としているが、例えば後述する多面体形状のレンズ支持面(図9〜14参照)の如き多面体形状でレンズ覆面36を形成してもよい。このようなレンズ覆部32は、プレス加工やモールド成形等によって形成され得るが、略一定の肉厚寸法で形成されることが望ましく、特に形成材料の硬度や弾性の程度等を考慮して形状を設定することで、落下などの外力作用時におけるコンタクトレンズ18への悪影響を防止することも可能となる。具体的には、例えばアルミフィルム等でレンズ覆部32を形成する場合には図6の如き平面形状の頂部が強度的に良好であり、一方、透明積層樹脂フィルムなどでレンズ覆部32を形成する場合には図1の如き球冠形状の頂部が強度的に好ましい。また一方、コンタクトレンズ18のレンズ支持面28への保持力を向上させる目的で、レンズ支持面28におけるコンタクトレンズ18の載置領域にプラズマ加工による表面処理を施して親水性向上等を図ることも有効である。
そして、上述の如き開封操作によりレンズ支持面28への載置状態で露呈されたコンタクトレンズ18は、図5に示されているように、レンズ前面40を上方にして載置されており、この状態からコンタクトレンズ18をレンズ使用者が手指で摘み取ることとなる。その際、先ず、図7のように、一本の指(例えば人指し指)の腹を上方からコンタクトレンズ18の略中央部分に重ね合わせ、他の一本の指(例えば親指)をコンタクトレンズの外周部分に重ね合わせて、それら二本の指でコンタクトレンズ18を摘み取るようにされる。
特に、コンタクトレンズ18が載置されたレンズ支持面28は、平板形状のベース側プレート20から上方に突出して、周囲を覆われることなく剥き出しの状態で形成されていることから、コンタクトレンズ18に対して上方や側方から容易に指先を重ねることが出来、コンタクトレンズ18を摘み取る操作を容易に行うことが可能である。
ここにおいて、コンタクトレンズ18の中央部分には、レンズ支持面28との間に、平面部44で形成された比較的大きな間隙46が存在することから、一本の指の腹を上方からコンタクトレンズ18の中央部分に重ね合わせることにより、コンタクトレンズ18の中央部分が押されて間隙46を潰すようにしてレンズ支持面28側に移動する。そして、間隙46が潰されると、そこに充填されていた保存液16が、レンズ支持面28とコンタクトレンズ18との間を外周側に押し出されて広がる。その結果、コンタクトレンズ18のレンズ後面38の広い領域に対して、保存液16の圧力が作用し、コンタクトレンズ18が、特に外周部分においてレンズ支持面28から浮き上がるようになる。これにより、コンタクトレンズ18のレンズ支持面28への付着力が軽減され、コンタクトレンズ18を手指で摘んで容易に摘み取ることが出来るのである。
しかも、片手の二本の指で摘み取ったコンタクトレンズ18は、図8に示されているように、中央部分に重ね合わされた一本の指の腹上において、そのまま後面38を上方に向けて載置され得る。それ故、他方の手の指先に載せ変える必要もなく、レンズ支持面28からコンタクトレンズ18を摘み取った手指に載せたままで、レンズ使用者が自分の眼に速やかに装用することが出来る。
従って、本実施形態のコンタクトレンズ包装容器10を用いれば、レンズメーカーから販売店やレンズ使用者への搬送時やレンズ使用者による携行時において、収容領域12に収容されたコンタクトレンズ18をレンズ支持面28上に安定して保持せしめ、コンタクトレンズ18の折れや屈曲等を可及的に回避して、保存液16への浸漬状態に収容することが出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はかかる実施形態における具体的な記載によって限定的に解釈されるものでない。例えば、レンズ支持面28における平面部44は、その大きさの他、位置や傾斜方向などに関しても限定されるものでない。例えば、レンズ支持面28の頂部を外れた位置に平面部44を形成しても良いし、レンズ支持面28の法線への直交面に対して所定の傾斜角度をもって平面部44を形成しても良い。
また、レンズ支持面28に複数の平面部44を形成することも可能である。具体的には、例えば図9,10に示されているように合計9個の平面部44を備えたレンズ支持面28を採用しても良い。なお、図10に示されたレンズ支持面28では、頂点とその上下左右とに設けられた合計5個の平面部が、コンタクトレンズ18の外周縁部に開放されないでコンタクトレンズ18の中央部分に位置して全面を覆われることとなる。
更にまた、レンズ支持面28を複数の平面を連設した多面体形状とすることも可能である。具体的には、例えば図11,12に示されている合計17個の平面部44からなる多面体形状のレンズ支持面28や、図13,14に示されている合計41個の平面部44からなる多面体形状のレンズ支持面28なども採用可能である。なお、かかる17面体からなるレンズ支持面28では、頂点とその周囲に設けられた合計9個の平面部44が、コンタクトレンズ18の外周縁部に開放されないで中央部分に位置して全面を覆われることとなる。また、上記41面体からなるレンズ支持面28では、頂点とその周囲に設けられた合計21個の平面部44が、コンタクトレンズ18の外周縁部に開放されないで中央部分に位置して全面を覆われることとなる。
上述のように複数の平面部44をレンズ支持面28に設けることにより、レンズ支持面28とコンタクトレンズ18との間隙46の最大値が過大になるのを回避しつつ、コンタクトレンズ18の中央部分において間隙46の容積を大きく設定したり、広い領域に間隙46を形成することが可能となる。その結果、コンタクトレンズ18を摘み取るに際して、コンタクトレンズ18を指先で押さえる位置の自由度を大きくしたり、コンタクトレンズ18を指先で押さえた際の外周部分の浮上量を大きくすることも可能となる。
なお、図9〜14では、その理解を容易とするために、前記実施形態と同様な構造とされた部材および部位に対して、それぞれ、前記実施形態と同一の符号を図中に付しておく。
さらに、ベース側プレート20において、蓋側プレート22との固着領域の外周側に位置して上方に開口する凹所を形成することも可能である。かかる凹所を形成することで、開封時に収容領域12から溢れ出す保存液16を収容せしめて、コンタクトレンズ包装容器10から外部への零れ出しを軽減乃至は防止することができる。
また、前記実施形態では、ベース側プレート20と蓋側プレート22とが、相互に独立した別部品で構成されていたが、例えばそれらベース側プレート20と蓋側プレート22とを単一のシート状部品で一体形成し、蝶番構造で折り返して重ね合わせること等も可能である。
10:コンタクトレンズ包装容器、12:収容領域、16:保存液、18:コンタクトレンズ、20:ベース側プレート、22:蓋側プレート、26:ベース側フランジ状部、28:レンズ支持面、34:蓋側フランジ状部、36:レンズ覆面、38:レンズ後面、40:レンズ前面、44:平面部、46:間隙

Claims (11)

  1. ベース側プレートの上面に蓋側プレートが重ね合わされており、それら両プレートの重ね合わせ面間に形成された収容領域に、保存液と共にコンタクトレンズが収容されたコンタクトレンズ包装容器において、
    前記ベース側プレートにおける前記収容領域の形成面が凸形の球冠形状を有するレンズ支持面とされると共に、前記蓋側プレートにおける該収容領域の形成面を凹形の球冠形状を有するレンズ覆面とされており、前記コンタクトレンズにおける凹形のレンズ後面が該レンズ支持面に重ね合わされて該収容領域に収容配置されている一方、該レンズ支持面に少なくとも一つの平面部が形成されており、該平面部と該コンタクトレンズとの重ね合わせ面間に間隙が設けられていることを特徴とするコンタクトレンズ包装容器。
  2. 前記平面部の一つが、前記レンズ支持面の頂部に位置して接平面と平行に形成されている請求項1に記載のコンタクトレンズ包装容器。
  3. 前記平面部の少なくとも一つが、前記レンズ支持面に重ね合わされた前記コンタクトレンズの外周縁部に至らない中央部分に形成されている請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ包装容器。
  4. 前記レンズ支持面の曲率半径が、前記コンタクトレンズのレンズ後面の曲率半径より大きい請求項1〜3の何れか1項に記載のコンタクトレンズ包装容器。
  5. 前記レンズ覆面の曲率半径が、前記コンタクトレンズのレンズ前面の曲率半径より大きい請求項1〜4の何れか1項に記載のコンタクトレンズ包装容器。
  6. 前記ベース側プレートから前記蓋側プレートが離隔可能とされており、それら両プレートの離隔によって前記収容領域が開封されるようになっていると共に、該ベース側プレートを下側に且つ該蓋側プレートを上側にした状態が開封時の正規状態であることを示す上下表示が付されている請求項1〜5の何れか1項に記載のコンタクトレンズ包装容器。
  7. 前記ベース側プレートには前記レンズ支持面の外周縁部から外方に広がるベース側フランジ状部が形成されていると共に、前記蓋側プレートには前記レンズ覆面の外周縁部から外方に広がる蓋側フランジ状部が形成されており、それらベース側フランジ状部と蓋側フランジ状部とが前記収容領域の外周側で全周に亘って溶着されることにより該収容領域が封止されている請求項1〜6の何れか1項に記載のコンタクトレンズ包装容器。
  8. 前記ベース側プレートにおける前記レンズ支持面の形成部分と、前記蓋側プレートにおける前記レンズ覆面の形成部分とが、何れも下方に開口する逆ボウル形状の壁部とされている請求項1〜7の何れか1項に記載のコンタクトレンズ包装容器。
  9. 前記ベース側プレートおよび前記蓋側プレートが何れも金属箔に熱可塑性合成樹脂フィルムを積層したラミネート材である請求項1〜8の何れか1項に記載のコンタクトレンズ包装容器。
  10. 前記レンズ覆面に凹凸が付されている請求項1〜9の何れか1項に記載のコンタクトレンズ包装容器。
  11. 前記レンズ支持面にプラズマ加工が施されている請求項1〜10の何れか1項に記載のコンタクトレンズ包装容器。
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