「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。本明細書で「例示的」と記載されたいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈すべきではない。本明細書で説明する技法は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークなど様々なワイヤレス通信ネットワークに対して使用できる。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access)(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、Wideband−CDMA(W−CDMA)および低チップレート(LCR)を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、移動通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications)(GSM)(登録商標)などの無線技術を実装することができる。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDMAなどの無線技術を実装することができる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(Universal Mobile Telecommunication System)(UMTS)の一部である。ロングタームエボリューション(Long Term Evolution)(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの今度のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTSおよびLTEは、「第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project)」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2(3rd Generation Partnership Project 2)」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は当技術分野で知られている。
シングルキャリア変調および周波数領域等化を利用するシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、1つの技法である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同様の性能および本質的に同じ全体的な複雑さを有する。SC−FDMA信号は、その特有のシングルキャリア構造のためにより低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは特に、より低いPAPRが送信電力効率の点でモバイル端末に大幅な利益を与えるアップリンク通信において大きい注目を引いている。それは現在、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、または進化型(Evolved) UTRAにおけるアップリンク多元接続方式に関する実用的な前提である。
いくつかの態様では、マクロスケールのカバレッジ(たとえば、一般にマクロセルネットワークと呼ばれる、3rd Generation(3G)ネットワークなどの広域セルラーネットワーク)、およびより小さいスケールのカバレッジ(たとえば、住居ベースまたは建築物ベースのネットワーク環境)を含むネットワーク中で、本明細書の教示を採用することができる。アクセス端末(「AT」)がそのようなネットワーク中を移動するとき、アクセス端末は、あるロケーションでは、マクロカバレッジを与える基地局によってサービスされ、他のロケーションでは、より小規模のカバレッジを与えるホームアクセスポイントによってサービスされることがある。いくつかの態様では、より小さいカバレッジノードを使用して、(たとえば、よりロバストなユーザ経験のために)増分キャパシティの増大と、屋内カバレッジと、様々なサービスとを与えることができる。本明細書での説明では、比較的大きいエリアにわたるカバレッジを与えるノードを、マクロノードと呼ぶ。比較的小さいエリア(たとえば、住居)にわたるカバレッジを与えるノードを、フェムトノードと呼ぶ。マクロエリアよりも小さく、フェムトエリアよりも大きいエリアにわたるカバレッジを与える(たとえば、商業建築物内のカバレッジを与える)ノードを、ピコノードと呼ぶ。
マクロノード、フェムトノード、またはピコノードに関連付けられたセルを、それぞれ、マクロセル、フェムトセル、またはピコセルと呼ぶ。いくつかの実装形態では、各セルをさらに1つまたは複数のセクタに関連付ける(たとえば、分割する)ことができる。
様々な適用例では、マクロノード、フェムトノード、またはピコノードを指すために他の用語を使用することがある。たとえば、マクロノードを、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、eNodeB、マクロセルなどとして構成する、または呼ぶことがある。また、フェムトノードを、Home NodeB、Home eNodeB、アクセスポイント基地局、フェムトセルなどとして構成する、または呼ぶことがある。
図1に、例示的なワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ワイヤレス通信ネットワーク100は、何人かのユーザ間の通信をサポートするように構成される。ワイヤレス通信ネットワーク100は、1つまたは複数のセル102a〜102gに分割できる。セル102a〜102g中の通信カバレッジが、1つまたは複数のノード104a〜104gによって与えられ得る。ノード104a〜104gの各々は、対応するセル102a〜102gに通信カバレッジを与えることができる。ノード104a〜104gは、複数のアクセス端末(AT)106a〜106lと対話することができる。
AT106a〜106lの各々は、所与の瞬間に順方向リンク(「FL」)および/または逆方向リンク(「RL」)上で1つまたは複数のノード104a〜104gと通信することができる。FLは、ノードからATへの通信リンクである。RLは、ATからノードへの通信リンクである。ノード104a〜104gは、たとえば、適切なワイヤードまたはワイヤレスインターフェースによって相互接続でき、互いに通信することが可能である。したがって、AT106a〜106lの各々は、1つまたは複数のノード104a〜104gを通してAT106a〜106lのうちの別の1つと通信することができる。たとえば、AT106jは、次のようにAT106hと通信することができる。AT106jがノード104dと通信することができる。次いで、ノード104dはノード104bと通信することができる。次いで、ノード104bはAT106hと通信することができる。したがって、AT106jとAT106hとの間に通信が確立される。
ワイヤレス通信ネットワーク100は広い地理的領域にわたってサービスを提供することができる。たとえば、セル102a〜102gは、近傍内の数ブロックまたは地方環境における数平方マイルのみをカバーすることがある。一実施形態では、各セルは、1つまたは複数のセクタ(図示せず)にさらに分割できる。
上述のように、ノード(たとえば、104a)は、そのカバレッジエリア内で、たとえばインターネットまたはセルラーネットワークなどの通信ネットワークへのアクセスをアクセス端末(AT)(たとえば、AT106a)に与えることができる。
AT(たとえば、106a)は、通信ネットワークを介してボイスまたはデータを送信および受信するためにユーザによって使用されるワイヤレス通信デバイス(たとえば、携帯電話、ルータ、パーソナルコンピュータ、サーバなど)とすることができる。アクセス端末(AT)は、本明細書では、ユーザ機器(UE)、移動局(MS)、または端末デバイスと呼ばれることもある。図示のように、AT106a、106h、および106jはルータを備える。AT106b〜106g、106i、106k、および106lは携帯電話を備える。ただし、AT106a〜106lの各々は、任意の好適な通信デバイスを備えることができる。
図2に、2つ以上の通信ネットワークの例示的な相互動作を示す。AT220が、AT221などの別のATに情報を送信し、そこから情報を受信することが望ましいことがある。図2は、AT220がAT221と通信することができる仕方を示している。図2に示すように、マクロノード205が、マクロエリア230内のアクセス端末に通信カバレッジを与えることができる。たとえば、AT220は、メッセージを生成し、それをマクロノード205に送信することができる。そのメッセージは、様々なタイプの通信(たとえば、ボイス、データ、マルチメディアサービスなど)に関係する情報を備えることができる。AT220は、ワイヤレスリンクを介してマクロノード205と通信することができる。AT220とマクロノード205との間のワイヤレスリンクは、FL(たとえば、基地局からアクセス端末に送信されるチャネルおよび/またはワイヤレス信号)と、RL(たとえば、アクセス端末から基地局に送信されるチャネルおよび/またはワイヤレス信号)とを備えることができる。
また、マクロノード205は、通信ネットワーク250中で動作するモバイル交換センター(MSC)252などのMSCと通信することができる。たとえば、マクロノード205は、AT220から受信されたメッセージをMSC252に送信することができる。一般に、MSC252は、最初に、マクロノード205を介してAT220から受信されたメッセージを受信することによってAT220とAT221との間の通信を容易にすることができる。次いで、MSC252は、フェムトノードを介して最終的にAT221に送信するために、そのメッセージをフェムトコンバージェンスサーバ(FCS)254などのFCSに送信することができる。FCSはまた、マクロフェムトインターネットワーキング機能(MFIF)、MSC/MSCeおよび/またはフェムトスイッチとも呼ばれることがある。マクロノード205とMSC252はワイヤードリンクを介して通信することができる。たとえば、直接ワイヤードリンクは光ファイバまたはイーサネット(登録商標)リンクを備えることができる。マクロノード205およびMSC252は、共同設置してもよく、異なるロケーションに展開してもよい。
また、MSC252は、フェムトコンバージェンスサーバ(FCS)254と通信することができる。一般に、FCS254は、最初に、マクロノード205およびMSC252を介してAT220からメッセージを受信することによって220とAT221との間の通信を容易にすることができる。次いで、FCS254は、AT221に送信するために、そのメッセージをフェムトノードにルーティングすることができる。MSC252およびFCS254は、上述のように直接ワイヤードリンクを介して通信することができる。MSC252およびFCS254は、共同設置してもよく、異なるロケーションに展開してもよい。
また、FCS254は、ネットワーク240(および/または別の適切なワイドエリアネットワーク)と通信することができる。一般に、ネットワーク240は、最初に、マクロノード205、MSC252、およびFCS254を介してAT220からメッセージを受信することによってAT220とAT221との間の通信を容易にすることができる。次いで、ネットワーク240は、AT221に送信するために、そのメッセージをフェムトノード212などのフェムトノードに送信することができる。FCS254は、上述のように、ワイヤードまたはワイヤレスリンクを介してネットワーク240と通信することができる。
また、ネットワーク240は、フェムトノード210、212などのフェムトノードと通信することができる。フェムトノード212は、フェムトエリア217内でAT220への通信カバレッジを与えることによって、AT220とAT221との間の通信を容易にすることができる。たとえば、フェムトノード212は、AT220において発生するメッセージを、マクロノード205、MSC252、FCS254、およびネットワーク240を介して受信することができる。次いで、フェムトノード212はフェムトエリア217中のAT221にそのメッセージを送信することができる。フェムトノード212はワイヤレスリンクを介してAT221と通信することができる。AT221とフェムトノード212との間のワイヤレスリンクは、FL(たとえば、基地局からアクセス端末に送信されるチャネルおよび/またはワイヤレス信号)と、RL(たとえば、アクセス端末から基地局に送信されるチャネルおよび/またはワイヤレス信号)とを備えることができる。
上述のように、マクロノード205、MSC252、FCS254、ネットワーク240、およびフェムトノード212は、AT220とAT221との間に通信リンクを形成するように相互動作することができる。たとえば、AT220はメッセージを送信生成し、それをマクロノード205に送信することができる。次いで、マクロノード205は、そのメッセージをMSC252に送信することができる。その後、MSC252は、そのメッセージをFCS254に送信することができる。次いで、FCS254は、そのメッセージをネットワーク240に送信することができる。次いで、ネットワーク240は、そのメッセージをフェムトノード212に送信することができる。次いで、フェムトノード212は、そのメッセージをAT221に送信することができる。同様に、AT221からAT220への逆の経路をたどることができる。
一実施形態では、フェムトノード210、212は、個人消費者によって展開され、家庭、アパート、オフィスビルなどの中に配置されることがある。フェムトノード210、212は、所定のセルラー伝送帯域を利用して、フェムトノード210、212の所定の範囲(たとえば、100m)内にあるATと通信することができる。一実施形態では、フェムトノード210、212は、デジタル加入者回線(たとえば、非対称DSL(ADSL)、高データレートDSL(HDSL)、超高速DSL(VDSL)などを含むDSL)、インターネットプロトコル(IP)トラフィックを搬送するTVケーブル、電力線を介したブロードバンド(BPL)接続、または他のリンクなど、インターネットプロトコル(IP)接続を通してネットワーク240と通信することができる。別の実施形態では、フェムトノード210、212は直接リンクを介してFCS254と通信することができる。
ネットワーク240は、たとえば、以下のネットワーク、すなわち、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含むコンピュータおよび/またはデバイスの任意のタイプの電子的に接続されたグループを備えることができる。さらに、ネットワークへの接続性は、たとえば、リモートモデム、イーサネット(IEEE802.3)、トークンリング(IEEE802.5)、ファイバ分散データリンクインターフェース(Fiber Distributed Datalink Interface)(FDDI)非同期転送モード(ATM)、ワイヤレスイーサネット(IEEE802.11)、またはBluetooth(登録商標)(IEEE802.15.1)とすることができる。コンピューティングデバイスは、デスクトップ、サーバ、ポータブル、ハンドヘルド、セットトップ、または他の所望の構成のタイプでもよいことに留意されたい。本明細書で使用する、ネットワーク240は、パブリックインターネット、インターネット内のプライベートネットワーク、インターネット内のセキュアなネットワーク、プライベートネットワーク、公衆ネットワーク、付加価値ネットワーク、イントラネットなど、ネットワーク変形体を含む。いくつかの実施形態では、ネットワーク240は、バーチャルプライベートネットワーク(VPN)をも備えることができる。
フェムトノード210の事業者は、たとえば、3Gモバイルサービスなど、通信ネットワーク250(たとえば、モバイル事業者コアネットワーク)を介して提供されるモバイルサービスに加入することができる。さらに、アクセス端末222は、マクロ環境(たとえば、マクロエリア)と、より小さいスケールの(たとえば、住居、フェムトエリア、ピコエリアなど)ネットワーク環境との両方で動作することが可能であることがある。言い換えれば、アクセス端末222の現在のロケーションに応じて、アクセス端末222は、マクロノード205によって、またはフェムトノードのセットのうちのいずれか1つ(たとえば、フェムトノード210、212)によって、通信ネットワーク250にアクセスすることができる。たとえば、加入者は、自宅の外にいるときはマクロノード(たとえば、ノード205)によってサービスされ、自宅にいるときはフェムトノード(たとえば、ノード210)によってサービスされる。フェムトノード210は既存のアクセス端末222と後方互換性(backward compatible)があるものとすることができることをさらに了解されたい。
フェムトノード210は、単一の周波数を介して、または、代替として、複数の周波数を介して通信することができる。特定の構成に応じて、単一の周波数、あるいは複数の周波数のうちの1つまたは複数は、マクロノード(たとえば、ノード205)および/または別のフェムトノード(たとえば、フェムトノード212)によって使用される1つまたは複数の周波数と重複することがある。
一実施形態では、アクセス端末222は、特定の(たとえば、好適な)フェムトノード(たとえば、アクセス端末222のホームフェムトノード)の通信範囲内にあるときはいつでもそのフェムトノードに接続するように構成できる。たとえば、アクセス端末222は、フェムトエリア215内にあるとき、フェムトノード210のみと通信することができる。
別の実施形態では、アクセス端末221は、ノードと通信しているが、(たとえば、好適ローミングリストにおいて定義された)好適なノードとは通信していない。本実施形態では、アクセス端末221は、ベターシステムリセレクション(Better System Reselection)(「BSR」)を使用して、好適なノード(たとえば、好適なフェムトノード210)を探索し続けることができる。BSRは、より良いシステムが現在利用可能であるかどうかを判断するための、利用可能なシステムの周期的走査を備える方法を備えることができる。BSRは、利用可能な好適なシステムに関連付けようと試みることをさらに備えることができる。アクセス端末222は、BSRを、1つまたは複数の特定の帯域および/またはチャネルにわたる走査に限定することができる。好適なフェムトノード(たとえば、フェムトノード210)を発見すると、アクセス端末222は、フェムトエリア215内で通信ネットワーク250にアクセスするために通信するためのフェムトノード210を選択する。
一実施形態では、ノードは、いくつかのサービスをいくつかのアクセス端末のみに提供することができる。そのようなノードは「制限された」または「限定」ノードと呼ばれることがある。制限されたフェムトノードを備えるワイヤレス通信ネットワークでは、マクロノードと、フェムトノード(たとえば、フェムトノード210)の定義されたセットとによってのみ、所与のアクセス端末にサービスすることができる。他の実装形態では、ノードは、シグナリング、データアクセス、登録、ページング、またはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限できる。
一実施形態では、(限定加入者グループホームノードBと呼ばれることもある)制限されたフェムトノードは、アクセス端末の制限されたプロビジョニングされたセットにサービスを提供するノードである。このセットは、必要に応じて、追加のまたはより少ないアクセス端末を含むように、一時的にまたは恒久的に変更できる。いくつかの態様では、限定加入者グループ(「CSG」)は、アクセス端末の共通のアクセス制御リスト(たとえば、アクセス端末の制限されたプロビジョニングされたセットのリスト)を共有するアクセスノード(たとえば、フェムトノード)のセットとして定義できる。領域中のすべてのフェムトノード(またはすべての制限されたフェムトノード)が動作するチャネルをフェムトチャネルと呼ぶことがある。
したがって、所与のフェムトノードと所与のアクセス端末との間には様々な関係が存在する。たとえば、アクセス端末の観点から、開いたフェムトノードは、制限された関連付けをもたないフェムトノードを指す。制限されたフェムトノードは、何らかの形で限定および/または制限された(たとえば、関連付けおよび/または登録について制限された)フェムトノードを指す。ホームフェムトノードは、アクセス端末がアクセスし、その上で動作することを許可されるフェムトノードを指す。ゲストフェムトノードは、アクセス端末がアクセスし、またはその上で動作することを一時的に許可されるフェムトノードを指す。外来フェムトノードは、おそらく非常事態(たとえば、911番)を除いて、アクセス端末がアクセスし、またはその上で動作することを許可されないフェムトノードを指す。
制限されたフェムトノードの観点から、ホームアクセス端末は、制限されたフェムトノードへのアクセスを許可されるアクセス端末を指す。ゲストアクセス端末は、制限されたフェムトノードへの一時的アクセスをもつアクセス端末を指す。外来アクセス端末は、おそらく911番などの非常事態を除いて、制限されたフェムトノードにアクセスするための許可を有しないアクセス端末を指す。
便宜のために、本明細書の開示では、フェムトノードに関係する様々な機能について説明する。ただし、ピコノードは、同じまたは同様の機能をより大きいカバレッジエリアに与えることができることを諒解されたい。たとえば、所与のアクセス端末に対して、ピコノードを制限すること、ホームピコノードを定義することなどが可能である。
ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレスアクセス端末のための通信を同時にサポートすることができる。上述のように、各アクセス端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上の送信を介して1つまたは複数のノードと通信することができる。順方向リンク(またはダウンリンク)は、ノードからアクセス端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)は、アクセス端末からノードへの通信リンクを指す。この通信リンクは、単入力単出力システム、多入力多出力(「MIMO」)システム、または何らかの他のタイプのシステムを介して確立できる。
MIMOシステムは、データ送信のために複数(NT個)の送信アンテナと複数(NR個)の受信アンテナとを採用する。NT個の送信アンテナとNR個の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルと呼ばれることもあるNS個の独立チャネルを備えることができ、ここで、NS≦min{NT,NR}である。NS個の独立チャネルの各々は1つの次元に対応する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された追加の次元数が利用された場合、MIMOシステムは改善されたパフォーマンス(たとえば、より高いスループットおよび/またはより大きい信頼性)を与えることができる。
MIMOシステムは時分割複信(「TDD」)および周波数分割複信(「FDD」)をサポートすることができる。TDDシステムでは、順方向および逆方向リンク送信が同一周波数領域上で行われるので、相反定理による逆方向リンクチャネルからの順方向リンクチャネルの推定が可能である。これにより、複数のアンテナがデバイス(たとえば、ノード、アクセス端末など)において利用可能であるとき、そのデバイスは順方向リンク上で送信ビームフォーミング利得を抽出することが可能になる。
本明細書の教示は、少なくとも1つの他のデバイス(たとえば、ノード、アクセス端末など)と通信するための様々な構成要素を採用するデバイスに組み込むことができる。
上述のように、複数のフェムトノード210、212が、マクロエリア230内に展開されることがある。マクロエリア230中での複数のフェムトノード210、212の展開により、マクロノード205からフェムトノード210に呼をハンドオフするプロセスを改善することが望ましくなることがある。たとえば、AT222は、マクロノード205と通信することによって呼を開始することができる。AT222は、FL(たとえば、基地局からアクセス端末に送信されるチャネルおよび/またはワイヤレス信号)と、RL(たとえば、アクセス端末から基地局に送信されるチャネルおよび/またはワイヤレス信号)とを使用してマクロノード205と通信することができる。しかしながら、AT222がその呼中に移動すると、マクロノード205がその呼をフェムトノード210にハンドオフすることが有利であることがある。さらに、AT222によって送信されたワイヤレス信号は、フェムトノード210および212によって受信できる。たとえば、AT222は、ワイヤレス信号をマクロノード205に送信しており、フェムトノード210および212は、AT222から送信されたワイヤレス信号を受信するためにレンジ内にあり得る。したがって、フェムトノード210および212が、AT222から送信されたワイヤレス信号を受信および/または処理するとき、AT222は、フェムトノード210とのRLと、フェムトノード212とのRLとを形成することができる。一実施形態では、AT222がフェムトノード210および212との呼中にないので、AT222はフェムトノード210および212とのFLを形成しない。
一例では、フェムトノード210は、マクロノード205によって与えられるカバレッジが劣化し始める、マクロエリア230のエッジに配置されることがある。しかしながら、同じエリアにおいて、フェムトエリア215中のフェムトノード210によって与えられるカバレッジが強いことがある。したがって、マクロノード205がAT222をフェムトノード210にハンドオフすることが望ましいことがある。カバレッジの劣化を緩和することに加えて、他の理由で、マクロノード205がAT222をフェムトノード210にハンドオフすることが望ましいことがある。たとえば、マクロノード205は、多数のATに通信カバレッジを与えることができる。ATをフェムトノードにハンドオフすることによってAT通信トラフィックの一部をマクロノード205からオフロードすることが、全体的なシステムパフォーマンスにとって有益であることがある。いずれの場合も、フェムトノード212および他のフェムトノードが存在することがあるので、マクロノード205からハンドオフするプロセスでは、フェムトノード210、212のうちのどちらが、意図されたハンドインターゲットであるかを識別することが必要になることがある。マクロエリア230内で追加のフェムトノードを展開するとき、ハンドインプロセス中にフェムトノードを識別する仕方を改善することが望ましいことがある。
一実施形態では、フェムトノード210および/またはマクロノード205はパイロット信号をブロードキャストすることができる。パイロット信号は、AT(たとえば、AT222)においてフェムトノード210および/またはマクロノード205から受信された信号の強度を判断するための既知の信号を備えることができる。実際の受信したパイロット信号は、信号品質を判断するために、AT222において基準信号と比較することができる。たとえば、基準信号は、実際の受信したパイロット信号を比較する際に使用する波形またはウェーブシーケンスとすることができる。フェムトノード210および/またはマクロノード205から受信された信号の強度は、Ecp/Io比(パイロット信号エネルギー対総受信信号エネルギー比)または信号対雑音比を備えることができる。また、パイロット信号はオフセット擬似雑音(PN)ショートコードを備えることができる。オフセットPNショートコードは、ノードおよび/またはノードタイプ(たとえば、フェムトノード、マクロノード、ピコノード)を識別するコードまたは数字のシーケンスを備えることができる。オフセットPNショートコードは、PNオフセットが適用されたPNショートコードを備えることができる。PNオフセットは、PNショートコードに適用される、真のネットワーク同期時間からの遅延を示すことができる。一実施形態では、ノードのすべてが、同じPNショートコードを使用することがある。ただし、ノードによって、そのPNショートコードに異なるPNオフセットを適用することがある。したがって、PNオフセットはオフセットPNショートコードに直接相関し、「PNオフセット」および「オフセットPNショートコード」という用語は、本明細書では互換的に使用できる。一実施形態では、PNオフセットは、パイロット信号を送信するノードのタイプ(たとえば、フェムトノード、マクロノード、ピコノード)を識別するために使用できる。たとえば、フェムトノードを識別するためにPNオフセットの特定のセットを予約することができる。しかしながら、使用できるPNオフセットの数が、マクロエリア230内のフェムトノードの数よりも少ないことがある。たとえば、フェムトノードが使用するための8つの一意のPNオフセットをとっておくことができる。しかしながら、8つを超えるフェムトノードがマクロエリア230内に展開されることがある。その結果、マクロエリア230内の複数のフェムトノードが、同じPNオフセットを使用することがある。
一例では、マクロノード205などのマクロノードと通信している、AT222などのATは、フェムトノード210などのフェムトノードからパイロット信号を受信することができる。AT222は、パイロット信号からPNオフセットおよび信号強度を判断し、これらの値をマクロノード205に報告するように構成できる。受信信号強度およびPNオフセットに基づいて、マクロノード205は、フェムトノード210へのハンドオフが行われるべきであることを判断することができる。たとえば、マクロノード205とAT222との間の信号の強度、雑音レベル、信号対雑音比、最大データレート、スループット、誤り率、および/または他のハンドオフ基準により、AT222をフェムトノード210にハンドインすることが正当化されることを、マクロノード205は判断することができる。しかしながら、フェムトノード210によって使用されるPNオフセットは一意でないことがあるので、AT222からマクロノード205に送信された情報は、フェムトノード210を一意に識別するには不十分であることがある。たとえば、フェムトノード212は、フェムトノード210と同じPNオフセットを使用することがある。
上記の例についてはPNオフセットに関して説明したが、そのような例は説明のために使用したものであり、限定的なものとして解釈すべきではない。本システムおよび方法は、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)およびLong Term Evolution(LTE)などの他の通信規格に等しく適用可能である。たとえば、UMTSシステムでは、フェムトノードによって使用されるスクランブリングコード(SC)が、フェムトノードを一意に識別するには不十分であり得る識別子として働くことがある。同様に、LTEシステムでは、フェムトノードによって使用される物理セル識別子が、フェムトノードを一意に識別するには不十分であり得る識別子として働くことがある。各場合において、フェムトノードを一意に識別するために追加情報が必要になることがある。
AT222をマクロノード205からフェムトノード210にハンドインすることを可能にするために、FCS254は、フェムトノード210および212から得られたデータを使用して、AT222がフェムトノード210および212のうちのどちらにハンドインすべきかを判断することができる。図2に示すように、フェムトノード210および212は、AT222から信号を受信することができる。一実施形態では、FCS254は、フェムトノード210および212に、AT222とのそれらのそれぞれのRL上で測定を実行するように命令するメッセージを、フェムトノード210および212の各々に送信することができる。たとえば、FCSは、フェムトノード210に、フェムトノード210がAT222とのRL上で受信するエネルギー量を測定するように命令するメッセージを、ネットワーク240を介してフェムトノード210に送信することができる。フェムトノード210がAT222からRL上で受信するエネルギー量(たとえば、Ecp,@femto1)は、以下の式を使用して計算できる。
上式で、PilPwrMATは、AT222によって送信された信号の電力であり、PL1は、フェムトノード210とAT222との間の経路損失(たとえば、信号がある距離を進むときの電力の損失)の量である。一実施形態では、PilPwrMATおよびPL1のうちの少なくとも1つは、デシベル(dB)で考えることができる。FCSはまた、フェムトノード212にフェムトノード212がAT222とのRL上で受信するエネルギー量を測定するように命令するメッセージを、ネットワーク240を介してフェムトノード212に送信することができる。フェムトノード212がAT222からRL上で受信するエネルギー量(たとえば、Ecp,@femto2)は、以下の式を使用して計算できる。
上式で、PilPwrMATは、AT222によって送信された信号の電力であり、PL2は、フェムトノード212とAT222との間の経路損失(たとえば、信号がある距離を進むときの電力の損失)の量である。一実施形態では、PilPwrMATおよびPL2のうちの少なくとも1つは、デシベル(dB)で考えることができる。
一実施形態では、フェムトノード210は、フェムトノード210がAT222からRL上で指定された時間期間にわたって受信するエネルギー量(たとえば、Ecp,@femto1)を測定し得る。たとえば、フェムトノード210は、2秒の持続時間(duration)にわたってEcp,@femto1を測定し得る。別の例では、フェムトノード210は、500ミリ秒の持続時間にわたってEcp,@femto1を測定し得る。別の実施形態では、フェムトノード210は、Ecp,@femto1を周期的に測定し、各測定をある時間期間の間実行することができる。たとえば、フェムトノード210は、2秒ごとに1回、1秒の期間の間、Ecp,@femto1を測定し得る。別の例では、フェムトノード210は、800ミリ秒ごとに1回、200ミリ秒の間、Ecp,@femto1を測定し得る。フェムトノード212は、フェムトノード210に関連して上記で説明したように、Ecp,@femto2を同様に測定し得る。
別の実施形態では、複数のフェムトノード(たとえば、フェムトノード210および212)がそれぞれ、それぞれのフェムトノードがAT222からRL上で受信するエネルギー量を測定していることがある。複数のフェムトノードの各々は、異なる時間に、または異なる期間に従って、測定を実行し得る。AT222が時間とともに位置を移動するにつれて、複数のフェムトノードによってAT222から受信されるエネルギー量は変化し得る。たとえば、AT222は、フェムトノード212からさらに遠ざかり、フェムトノード210に近づくことがある。フェムトノードによって実行される測定間の時間の差は、不正確な測定値を生じることがある。たとえば、フェムトノード210が、第1の時点において、AT222から−50dBのエネルギーを測定する場合を考える。その場合、第2の時点において、AT222は、フェムトノード212に近づき、フェムトノード210から遠ざかることがある。第2の時点において、フェムトノード212は、AT222から−55dBのエネルギーを測定し得る。しかしながら、AT222がフェムトノード210から遠ざかったので、第2の時点においてフェムトノード210によって受信されるエネルギー量は−60dBである。しかし、第2の時点において、フェムトノード210による測定は実行されない。したがって、FCS254は、フェムトノード210から−50dBの第1の測定値を受信し、フェムトノード212から−55dBの第2の測定値を受信することができるが、これらの測定値は時間とともに変化し得る。したがって、FCS254は、複数のフェムトノードの各々が測定を行った持続時間および/または時間を知ることが望ましいことがある。
一実施形態では、FCS254は、複数のフェムトノード(たとえば、フェムトノード210および212)の各々に、その複数のフェムトノードがその時にまたはその間に測定を実行すべき特定の時間、持続時間および/または周期的間隔(periodic intervals)を通知することができる。たとえば、FCS254は、複数のフェムトノード(たとえば、フェムトノード210および212)に、第1の時点において1秒間測定を実行することを通知することができる。別の例では、FCS254は、複数のフェムトノードに、第2の時点から開始して500ミリ秒ごとに、200ミリ秒間測定を実行することを通知することができる。別の実施形態では、フェムトノードは、FCS254に、フェムトノードによって行われた測定の特定の時間、持続時間および/または周期的間隔を通知することができる。たとえば、フェムトノード210は、FCS254に、フェムトノード210が1回目に500ミリ秒持続する第1の測定を行い、2回目に200ミリ秒持続する第2の測定を行ったことを通知することができる。FCS254は、フェムトノード(たとえば、フェムトノード210および212)によって与えられた時間、持続時間および/または周期的間隔を使用して、フェムトノードによって実行された測定が正確であるかどうかを判断することができる。
一実施形態では、測定を実行するときに、フェムトノード(たとえば、フェムトノード210および212)は測定を連続的に実行することができる。別の実施形態では、フェムトノードは、複数の持続時間にわたってサンプルをとることによって測定を実行することができる。一実施形態では、フェムトノードが要する測定の測定時間は、フェムトノードとAT222との間のRL上で発生することがある高速フェージング(たとえば、信号のエネルギーの降下)を除去および/または平均化するのに十分に長くすることができる。
一実施形態では、フェムトノード210は値Ecp,@femto1をFCS254に送信し、フェムトノード212は値Ecp,@femto2をFCS254に送信することができる。AT222によって送信された信号の電力(たとえば、PilPwrMAT)は式(1)および式(2)において同じ値であることがあるが、PilPwrMATの実効値はフェムトノード210および212によって知られていないことがある。FCS254は、フェムトノード210および212から受信された値Ecp,@femto1とEcp,@femto2とを使用して、フェムトノード210が受けた経路損失(たとえば、PL1)とフェムトノード212が受けた経路損失(たとえば、PL2)との間の差を判断することができる。フェムトノード210が受けた経路損失(たとえば、PL1)とフェムトノード212が受けた経路損失(たとえば、PL2)との間の差は、式(1)と式(2)とを結合して以下の式にすることによって計算できる。
したがって、フェムトノード210とフェムトノード210とが受けた経路損失の差は、Ecp,@femto1からEcp,@femto2を減算することによって計算できる。式(3)に示すように、Ecp,@femto1からEcp,@femto2を減算することは、PL2−PL1に等しい。
一実施形態では、FCS254は、信号対干渉比(たとえば、SIRまたはEcp/I0)に関してAT222にとって最良のFLをもつフェムトノードを選択することができる。信号対干渉比またはEcp/I0は、ノードから受信されるエネルギー量(たとえば、フェムトノード210から受信されるEcp,femto1、またはフェムトノード212から受信されるEcp,femto2)と受信されるエネルギー総量(たとえば、Io)との比である。受信されるエネルギーの総量(I0)は、他の送信機から受信されるエネルギー(たとえば、干渉)および雑音などのものを含み得る。第1のリンクのEcp/I0比が第2のリンクのEcp/I0比よりも高い場合、これは、データを送信および/または受信するために使用するために、第1のリンクが第2のリンクよりも良好なリンクであることを示し得る。たとえば、フェムトノード210とAT222との間のFLのEcp/I0比が、フェムトノード212とAT222との間のFLのEcp/I0比よりも高い場合、これは、フェムトノード210からAT222によって受信されるエネルギー量(たとえば、Ecp,femto1)が、フェムトノード212からAT222によって受信されるエネルギー量(たとえば、Ecp,femto2)よりも高いことを示す。一実施形態では、ハンドインターゲットであるフェムトノードを識別するために、AT222において最高の対応するEcp/Io測定値をもつフェムトノードを識別する必要がある。
一実施形態では、フェムトノード210とAT222との間の信号対干渉比は、dB領域における以下の式を使用して計算できる。
上式で、TxPilPwrfemto1は、フェムトノード210によって送信されたパイロット信号の電力であり、PL1bは、フェムトノード210とAT222との間のFL上の経路損失の量である。フェムトノード210は、フェムトノード210が送信しているパイロット信号の電力(たとえば、TxPilPwrfemto1)をFCS254に与えることができる。フェムトノード210は、ネットワーク240を通って送信されるメッセージを介して、この情報をFCS254に送信することができる。フェムトノード212とAT222との間の信号対干渉比は、dB領域における以下の式を使用して計算できる。
上式で、TxPilPwrfemto2は、フェムトノード212によって送信された信号のパイロット電力であり、PL2bは、フェムトノード212とAT222との間のFL上の経路損失の量である。フェムトノード212は、フェムトノード212が送信しているパイロット信号の電力(たとえば、TxPilPwrfemto2)をFCS254に与えることができる。フェムトノード212は、ネットワーク240を通って送信されるメッセージを介して、この情報をFCS254に送信することができる。dB領域において、信号対干渉比は、式(4)および式(5)に示すような減算として示されることに留意されたい。
AT222によって特定のFLキャリア上で受信されたエネルギー総量(たとえば、I0)が他のFLと同じであるので、項I0は、式(4)および式(5)から除去でき、式(4)と式(5)を結合して以下の式にすることができる。
上記の式(6)が正値である場合、これは、第1のフェムトノード220がAT222においてより高いEcp/Io測定値を有し、実際のハンドインターゲットノードであることを意味する。一実施形態では、フェムトノード210とAT222との間のFLと、フェムトノード212とAT222との間のFLとの経路損失の差は、PL2−PL1として計算できる。フェムトノード210とAT222との間のFLと、フェムトノード212とAT222との間のFLとの経路損失の差(たとえば、PL2−PL1)は、既知でないことがある。一実施形態では、FCS254は、式(3)(たとえば、PL2−PL1)に示す、フェムトノード210および212とAT222との間のRL上の経路損失の差を使用し、式(6)において、値PL2−PL1で値PL2b−PL1bを置換することができる。フェムトノード210および212とAT222との間のRL上の経路損失の量は、フェムトノード210および212とAT222との間のFL上の経路損失の量と同様とすることができる。PL2−PL1でPL2b−PL1bを置換すると、以下の式になる。
式(3)に示すように、PL2−PL1は、Ecp,@femto1−Ecp,@femto2に等しく、Ecp,@femto1−Ecp,@femto2で項PL2−PL1を置換することができる。Ecp,@femto1−Ecp,@femto2でPL2−PL1を置換すると、以下の式になる。
式8は、フェムトノードの送信パイロット電力(たとえば、TxPilPwrfemto1)とATからフェムトノードによって受信されたエネルギー(たとえば、Ecp,@femto1)との和が、フェムトセル(たとえば、フェムトノード210)からのFL信号強度(たとえば、Ecp,femto1)に等価なメトリックになり得ることを示す。上の式7および式8に示すように、異なるフェムトセルからのFLのEcpの差が、送信パイロット電力とRLのEcpとの和の差と等価であるので、これは真である。
上記で説明したように、フェムトノード210は、TxPilPwrfemto1とEcp,@femto1との値をFCS254に与えることができる。また、上記で説明したように、フェムトノード212は、TxPilPwrfemto2とEcp,@femto2との値をFCS254に与えることができる。フェムトノード210および212によって与えられた上記の値の和をランク付けすることによって、FCS254は、フェムトノード210からAT222によって受信されたエネルギー量(たとえば、Ecp,femto1)と、フェムトノード212からAT222によって受信されたエネルギー量(たとえば、Ecp,femto2)とを比較することができる。フェムトノード210からAT222によって受信されたエネルギー量(たとえば、Ecp,femto1)と、フェムトノード212からAT222によって受信されたエネルギー量(たとえば、Ecp,femto2)との間で、どちらがより大きいかに応じて、FCS254は、AT222がフェムトノード210および212のうちのどちらにハンドインすべきかを判断することができる。たとえば、Ecp,femto1−Ecp,femto2の値が正数である場合、Ecp,femto1はEcp,femto2よりも高い値であり、これは、フェムトノード210が、AT222とのフェムトノード212よりも強いFLを有することを示す。したがって、フェムトノード210がハンドインターゲットになり得る。別の例では、Ecp,femto1−Ecp,femto2の値が負数である場合、Ecp,femto2はEcp,femto1よりも高い値であり、これは、フェムトノード212が、AT222とのフェムトノード210よりも強いFLを有することを示す。したがって、フェムトノード212がハンドインターゲットになり得る。
一実施形態では、フェムトノード210は、フェムトノード210の構成要素中の較正問題のために不正確な測定を実行することがある。フェムトノードは、この不正確さを補償するために、フェムトノード210から、AT222によって受信されたエネルギー量(たとえば、Ecp,femto1)に「重み」値を適用することができる。たとえば、フェムトノード210は、Ecp,femto1をTxPilPwrfemto1と加算する前に、Ecp,femto1に重み0.8を適用する(たとえば、Ecp,femto1の値に0.8を乗算する)ことができる。別の実施形態では、様々な重みを値TxPilPwrfemto1および値Ecp,femto1のいずれかに使用することができる。たとえば、TxPilPwrfemto1に重み1.3を適用し、Ecp,femto1に重み0.7を適用することができる。
一実施形態では、フェムトノード210はビーコン信号を使用することができる。たとえば、フェムトノード210は、第1の周波数および/またはチャネル上でビーコン信号を送信することができる。しかし、フェムトノード210は、実際に第2の周波数および/またはチャネル上でAT222などのデバイスと通信することができる。ビーコン信号を使用して、フェムトノード210を、異なる周波数および/またはチャネルを使用していることがあるより多くのAT222などのデバイスによって検出することが可能になる。一実施形態では、フェムトノード210は、項TxPilPwrfemto1の値に対してビーコン信号の送信電力を使用することができる。別の実施形態では、フェムトノード210は、項TxPilPwrfemto1の値に対して、フェムトノード210がAT222と通信するために使用する実際の周波数および/またはチャネルのパイロット信号の送信電力を使用することができる。
図2について、2つのフェムトノード210および212のみを使用して説明したが、任意の異なる数のフェムトノードに対して上記の式(1)〜式(8)を適用することができる。一実施形態では、FCS254は、複数のフェムトノードの各々について、フェムトノードによって送信された信号の電力(たとえば、TxPilPwrfemto1)と、フェムトノードがAT222からRL上で受信するエネルギー量(たとえば、Ecp,@femto1)とを得ることができる。たとえば、FCS254は、フェムトノード210について値TxPilPwrfemto1と値Ecp,@femto1とを得、フェムトノード212について値TxPilPwrfemto2と値Ecp,@femto2とを得、第3のフェムトノード(図2に図示せず)について値TxPilPwrfemto3と値Ecpcp,@femto3とを得ることができる。FCS254は、各フェムトノードについて受信された値を結合し、各フェムトノードについてその結合値をランク付けすることができる。たとえば、FCS254は、フェムトノード210についてTxPilPwrfemto1とEcp,@femto1とを加算し、フェムトノード212についてTxPilPwrfemto2とEcp,@femto2とを加算し、第3のフェムトノード(図2に図示せず)についてTxPilPwrfemto3とEcpcp,@femto3とを加算することができる。一実施形態では、これらの値の両方ともdB領域中にあり得る。FCS254は、結合値をある順序で(たとえば、最大から最小に、または最小から最大に)ランク付けすることができる。FCS254は、最大の結合値をもつフェムトノードをハンドインターゲットとして選択することができる。たとえば、フェムトノード210の場合、Ecp,@femto1に加算されたTxPilPwrfemto1は−100に等しく、フェムトノード212の場合、Ecp,@femto2に加算されたTxPilPwrfemto2は−90に等しく、第3のフェムトノード(図2に図示せず)の場合、Ecp,@femto3に加算されたTxPilPwrfemto3は−95に等しくなり得る。結合値に基づいて、FCS254は、60が最大数であるので、結合値60を選択することができ、FCS254は、フェムトノード210をハンドインターゲットとして選択することができる。
一実施形態では、フェムトノード210は、値TxPilPwrfemto1と値Ecp,@femto1とを別個の値として送信することができる。たとえば、フェムトノード210は、少なくとも値TxPilPwrfemto1と値Ecp,@femto1とを備える測定報告(たとえば、測定情報をもつ報告)をFCS254に送信することができる。別の実施形態では、フェムトノード210は、値TxPilPwrfemto1と値Ecp,@femto1とを結合値として送信することができる。たとえば、フェムトノード210は、値TxPilPwrfemto1と値Ecp,@femto1とを加算して結合値PwrcombinedFemto1にすることができる。フェムトノードは、少なくとも値PwrcombinedFemto1を備える測定報告をFCS254に送信することができる。
図3に、図1に示すワイヤレス通信ネットワーク100の例示的なカバレッジエリアを示す。カバレッジエリア300は、AT(たとえば、図2に示すAT220)がネットワーク(たとえば、図2に示すネットワーク240)にアクセスすることができる1つまたは複数の地理的エリアを備えることができる。図示のように、カバレッジエリア300は、いくつかのトラッキングエリア302A〜302C(またはルーティングエリアまたは位置登録エリア)を備える。トラッキングエリア302A〜302Cの各々は、図2に関して上記で説明したマクロエリア230と同様とすることができる、304Aおよび304Bなどのいくつかのマクロエリアを備える。ここで、トラッキングエリア302A、302B、および302Cに関連付けられたカバレッジのエリアは太線によって輪郭を描かれて示され、304Aおよび304Bなどのマクロエリアは六角形によって表されている。トラッキングエリア302A〜302Cはまた、図2に関して上記で説明したフェムトエリア230と同様とすることができる、フェムトエリア306A〜306Cなどのフェムトエリアを備えることができる。この例では、フェムトエリアの各々(たとえば、フェムトエリア306C)は、マクロエリア(たとえば、マクロエリア304B)内に示されている。しかしながら、フェムトエリア(たとえば、フェムトエリア306C)が完全にマクロエリア(たとえば、マクロエリア304B)内にあるわけではないことを諒解されたい。実際には、多数のフェムトエリア(たとえば、フェムトエリア306C)を所与のトラッキングエリア(たとえば、トラッキングエリア302B)またはマクロエリア(たとえば、マクロエリア304B)内に画定することができる。また、1つまたは複数のピコエリア(図示せず)を所与のトラッキングエリア(たとえば、トラッキングエリア302B)またはマクロエリア(たとえば、マクロエリア304B)内に画定することができる。
図4は、図2の通信ネットワークのうちの1つにおける、第1の例示的なフェムトノード410と第1の例示的なアクセス端末450との機能ブロック図である。図示のように、MIMOシステム400は、フェムトノード410とアクセス端末450(たとえば、AT222)とを備える。フェムトノード410では、いくつかのデータストリームのトラフィックデータが、データソース412から送信(「TX」)データプロセッサ414に供給される。
一実施形態では、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ414は、コード化データを供給するために、そのデータストリーム用に選択された特定のコーディング方式に基づいて、データストリームごとにトラフィックデータをフォーマット化し、コーディングし、インタリーブする。
各データストリームのコード化データは、OFDM技法を使用してパイロットデータで多重化できる。パイロットデータは、典型的には、知られている方法で処理され、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用できる既知のデータパターンである。次いで、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよびコード化データは、変調シンボルを供給するために、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)される。各データストリームのデータレート、コーディング、および変調は、プロセッサ430によって実行される命令によって決定される。データメモリ432は、フェムトノード410のプロセッサ430または他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶する。
次いで、すべてのデータストリームの変調シンボルがTX MIMOプロセッサ420に供給され、TX MIMOプロセッサ420はさらに(たとえば、OFDMの場合)その変調シンボルを処理する。次いで、TX MIMOプロセッサ420は、NT個の変調シンボルストリームをNT個のトランシーバ(「XCVR」)422A〜422Tに供給する。いくつかの態様では、TX MIMOプロセッサ420は、データストリームのシンボルと、シンボルの送信元のアンテナとにビームフォーミング重みを適用する。
トランシーバ422A〜422Tの各々は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を生成し、さらに、それらのアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した変調信号を供給する。次いで、トランシーバ422A〜422TからのNT個の変調信号は、それぞれ、NT個のアンテナ424A〜424Tから送信される。
フェムトノード450では、送信された変調信号はNR個のアンテナ452A〜452Rによって受信され、アンテナ452A〜452Rの各々からの受信信号は、それぞれのトランシーバ(「XCVR」)454A〜454Rに供給される。トランシーバ454A〜454Rの各々は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化して、サンプルを供給し、さらにそれらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを供給する。
次いで、受信(「RX」)データプロセッサ460は、特定の受信機処理技法に基づいてNR個のトランシーバ454A〜454RからNR個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、NT個の「検出」シンボルストリームを供給する。次いで、RXデータプロセッサ460は、各検出シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号して、データストリームに対するトラフィックデータを回復する。RXデータプロセッサ460によって実行される処理は、フェムトノード410におけるTX MIMOプロセッサ420およびTXデータプロセッサ414によって実行される処理を補足するものである。
プロセッサ470は、どのプリコーディング行列(以下で説明する)を使用すべきかを周期的に判断する。プロセッサ470は、行列インデックス部とランク値部とを備える逆方向リンクメッセージを作成する。データメモリ472は、フェムトノード450のプロセッサ470または他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶する。
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備えることができる。次いで、逆方向リンクメッセージはTXデータプロセッサ438によって処理される。また、TXデータプロセッサ438は、データソース436からいくつかのデータストリームのトラフィックデータを受信する。変調器480はデータストリームを変調する。さらに、トランシーバ454A〜454Rは、データストリームを調整し、データストリームをフェムトノード410に返送する。
フェムトノード410では、フェムトノード450からの変調信号がアンテナ424A〜424Tによって受信される。さらに、トランシーバ422A〜422Tは変調信号を調整する。復調器(「DEMOD」)440は変調信号を復調する。RXデータプロセッサ442は、復調された信号を処理し、フェムトノード450によって送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。次いで、プロセッサ430は、ビームフォーミング重みを判断するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを判断する。さらに、プロセッサ430は、抽出されたメッセージを処理する。
さらに、フェムトノード410および/またはフェムトノード450は、本明細書で教示する干渉制御動作を実行する1つまたは複数の構成要素を備えることができる。たとえば、干渉(「INTER」)制御構成要素490は、フェムトノード410のプロセッサ430および/または他の構成要素と協働して、本明細書で教示する別のデバイス(たとえば、フェムトノード450)との間で信号を送信/受信することができる。同様に、干渉制御構成要素492は、フェムトノード450のプロセッサ470および/または他の構成要素と協働して、別のデバイス(たとえば、フェムトノード410)との間で信号を送信/受信することができる。各フェムトノード410および450について、記載の構成要素の2つ以上の機能が単一の構成要素によって提供できることを諒解されたい。たとえば、単一の処理構成要素が干渉制御構成要素490およびプロセッサ430の機能を提供することができる。さらに、単一の処理構成要素が干渉制御構成要素492およびプロセッサ470の機能を提供することができる。
図5は、図2の通信ネットワークのうちの1つの第2の例示的なアクセス端末222の機能ブロック図である。図2で上記に説明したように、AT222は、マクロノード205との間で情報を通信するために使用されるモバイルフォンとすることができる。
AT222は、マクロノード205および/または他のデバイスからインバウンドワイヤレスメッセージおよび/またはワイヤレス信号を受信するように構成された受信モジュール540を備えることができる。受信モジュール540は、AT222とマクロノード205との間のワイヤレスリンク(たとえば、RLおよびFL)の状態を測定するように構成できる。一実施形態では、受信モジュール540は、マクロノード205とAT222との間のワイヤレスリンクのデータレート、雑音、信号電力、および信号対雑音比のうちの少なくとも1つを測定することができる。別の実施形態では、受信モジュール540は、ワイヤレスリンクの状態(たとえば、雑音レベル、信号電力、および/または信号対雑音比)を示すデータを処理モジュール505に与えることができる。一実施形態では、受信モジュール540はまた、フェムトノード(たとえば、フェムトノード212)から受信された信号を測定することができる。
AT222は、受信モジュール540と処理モジュール505と記憶モジュール510とに結合できるチャネル推定器モジュール525をも備えることができる。一実施形態では、チャネル推定器モジュール525は、受信モジュール540を使用してマクロノード205とAT222との間のワイヤレスリンクのデータレート、雑音、信号電力、および信号対雑音比のうちの少なくとも1つを測定することができる。別の実施形態では、チャネル推定器モジュール525は、AT222とフェムトノード210との間のワイヤレスリンクの状態を測定することができる。さらなる実施形態では、チャネル推定器モジュール525は、ワイヤレスリンクの状態を示すデータを処理モジュール505に与えることができる。チャネル推定器モジュール525は、記憶モジュール510にデータを記憶し、それを読み取り、アクセスするために、記憶モジュール510に結合できる。別の実施形態では、チャネル推定器モジュール525は、AT222とマクロノード205との間のワイヤレスリンク(たとえば、RLおよび/またはFL)の品質が劣化しており、AT222がハンドインすべきフェムトノード(たとえば、フェムトノード210)を探索すべきであると判断することができる。一実施形態では、チャネル推定器モジュール525は、受信モジュール540を使用して、フェムトノードから受信された信号を測定することができる。別の実施形態では、チャネル推定器モジュール525は、受信モジュール540によって作成された測定値を使用し、測定メッセージ(たとえば、フェムトノードの電力測定値に関する情報を含んでいるメッセージ)を発生することができる。代替的に、チャネル推定器モジュールは、処理モジュール505を使用して測定メッセージを発生することができる。チャネル推定器モジュール525はまた、測定メッセージをマクロノード205とMSC252とを介してFCS254に送信することができるように、測定メッセージを送信モジュール541に与えることができる。一実施形態では、測定メッセージは、フェムトノードに対するPNオフセットを備えることができるパイロット強度測定メッセージ(PSMM)および/またはフェムトノード(たとえば、フェムトノード210)に対するFL信号強度(たとえば、信号対雑音比)を備えることができる。別の実施形態では、測定メッセージはまた、AT222のための識別子(たとえば、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、国際モバイル加入者識別情報(International Mobile Subscriber Identity)(IMSI)、および/または国際モバイル機器識別情報(international mobile equipment identity)(IMEI))を備えることができる。
送信モジュール541は、アウトバウンドワイヤレスメッセージおよび/またはワイヤレス信号をフェムトノード210および/または他のデバイスに送信するように構成できる。たとえば、送信モジュール541は、AT222とフェムトノード210との間のワイヤレスリンクを確立するために、アクセスプローブ(たとえば、フェムトノードへのアクセスが許可されるかどうかを判断する登録要求)をフェムトノード210に送信するように構成できる。
処理モジュール505は、受信モジュール540と送信モジュール541の両方に結合できる。処理モジュール505は、情報を、記憶、送信のために、および/またはAT222の他の構成要素の制御のために処理するように構成できる。処理モジュール505は、さらに記憶モジュール510に結合できる。記憶モジュール510は、処理の前に、処理中に、または処理の後に、情報を記憶するように構成できる。受信モジュール540は、処理のためにインバウンドワイヤレスメッセージを処理モジュール505にパスすることができる。処理モジュール505は、記憶モジュール510にインバウンドワイヤレスメッセージを記憶することができる。処理モジュール505はまた、記憶モジュール510から情報を読み取り、またはそれに情報を書き込むことができる。処理モジュール505は、アウトバウンドワイヤレスメッセージを処理し、送信のためにアウトバウンドワイヤレスメッセージを送信モジュール541にパスすることができる。処理モジュール505は、記憶モジュール510からアウトバウンドワイヤレスメッセージを得ることができ、および/または記憶モジュール510から得られたデータを使用してアウトバウンドワイヤレスメッセージを処理することができる。一実施形態では、処理モジュール505は、受信モジュール540からワイヤレスリンクの状態を示すデータを得ることができる。処理モジュール505は、ワイヤレスリンクの状態を示すデータを処理することができる。別の実施形態では、処理モジュール505はまた、記憶モジュール510に、ワイヤレスリンクの状態を示すデータを記憶することができる。
一実施形態では、受信モジュール540は、フェムトノード210にハンドインするようにAT222に命令するハンドオーバメッセージを受信することができる。受信モジュール540は、ハンドオーバメッセージを受信し、処理のためにハンドオーバメッセージを処理モジュール505にパスすることができる。処理モジュールは、ハンドオーバメッセージを処理することができ、フェムトノード210へのAT222のハンドインを可能にするために、受信モジュール540、送信モジュール541、および記憶モジュール510と通信することができる。
受信モジュール540および送信モジュール541は、アンテナ(図5に図示せず)を備えることができる。受信モジュール540は、フェムトノード210および/またはマクロノード205から来るインバウンドワイヤレスメッセージを復調するように構成できる。送信モジュール541は、フェムトノード210および/またはマクロノード205に行くアウトバウンドワイヤレスメッセージを変調するように構成できる。アウトバウンドワイヤレスメッセージはアンテナを介して送信でき、インバウンドワイヤレスメッセージはアンテナを介して受信できる。そのアンテナは、1つまたは複数のチャネルを介してフェムトノード210およびマクロノード205と通信するように構成できる。アウトバウンドワイヤレスメッセージおよび/またはインバウンドワイヤレスメッセージは、ボイスおよび/またはデータのみの情報(本明細書では「データ」と総称する)を備えることができる。処理モジュール505および/またはチャネル推定器モジュール525は、送信すべきデータを与えることができる。
記憶モジュール510は、様々なレベルが様々な容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層キャッシュを含む、処理モジュールキャッシュを備えることができる。記憶モジュール510はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または不揮発性ストレージデバイスを備えることができる。ストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)などの光ディスク、フラッシュメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、およびZipドライブを含むことができる。
別個に説明したが、アクセス端末222に関して説明した機能ブロックは別個の構造要素である必要がないことを了解されたい。たとえば、処理モジュール505と記憶モジュール510とを単一のチップにおいて実施することができる。処理モジュール505は、追加、または代替として、レジスタなどのメモリを含むことができる。同様に、機能ブロックのうちの1つまたは複数、または様々なブロックの機能の部分を、単一のチップにおいて実施することができる。代替的に、特定のブロックの機能を2つ以上のチップ上に実装することができる。
処理モジュール505およびチャネル推定器モジュール515など、AT222に関して説明した機能ブロックのうちの1つまたは複数、および/あるいは機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジック、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の好適な組合せとして実施できる。AT222に関して説明した機能ブロックのうちの1つまたは複数、および/あるいは機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSP通信と連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装することもできる。
図6は、図2の通信ネットワークのうちの1つの第2の例示的なフェムトノード210の機能ブロック図である。図2に関して上記で説明したように、フェムトノード210は、AT221に対するハンドインターゲットとすることができる。
フェムトノード210は、AT222および/または他のデバイスによって送信されたワイヤレス信号(たとえば、インバウンドワイヤレスメッセージ)を受信するように構成された受信モジュール630を備えることができる。一実施形態では、受信モジュール630は、ネットワーク240を介してFCS254から測定要求(たとえば、測定を実行する、フェムトノード210に対する要求)を受信するように構成される。測定要求は、AT222のための識別子(たとえば、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、ロングコードマスク(たとえば、AT222を識別するためのコード)および/または国際モバイル機器識別情報(IMEI))など、ATのための識別子を備えることができる。測定要求はまた、図2において上記で説明したように、フェムトノード210がその時にまたはその間に測定を実行すべき時間、持続時間および/または周期的間隔を示すデータを備えることができる。フェムトノード210はまた、送信モジュール631を備えることができる。送信モジュール631は、ワイヤレス信号をAT222に送信するように構成できる。送信モジュール631はまた、アウトバウンドメッセージをAT222に送信することができる。送信モジュール631はまた、アウトバウンドメッセージを他のデバイスに送信することができる。受信モジュール630および送信モジュール631は処理モジュール605に結合できる。受信モジュール630および送信モジュール631はまた、それぞれ、ネットワーク240からインバウンドワイヤードメッセージを受信し、アウトバウンドメッセージをネットワーク240にパスするように構成できる。受信モジュール630は、処理のためにインバウンドワイヤードメッセージを処理モジュール605にパスすることができる。受信モジュール630はまた、処理のために測定要求を処理モジュール605にパスすることができる。処理モジュール605は、ネットワーク240に送信するために、ワイヤードアウトバウンドメッセージを処理し、それを送信モジュール631にパスすることができる。
処理モジュール605は、さらに1つまたは複数のバスを介して記憶モジュール610に結合できる。処理モジュール605は、記憶モジュール610から情報を読み取り、またはそれに情報を書き込むことができる。たとえば、記憶モジュール610は、処理モジュール605と受信モジュール630とから受信された測定要求を記憶するように構成できる。処理モジュール605はまた、フェムトノード210の他の構成要素を制御するように構成できる。処理モジュール605はまた、測定モジュール620に結合できる。測定モジュール620はまた、処理モジュール605と受信モジュール630とから受信された測定要求を処理することができる。測定モジュール620は、測定要求の内容(たとえば、AT222のための識別子)に少なくとも部分的に基づいて、測定値がAT222からのRL上で必要とされると判断することができる。測定モジュール620は、測定要求に少なくとも部分的に基づいて、フェムトノード210がAT222からRL上で受信するパイロットエネルギー量(たとえば、Ecp,@femto1)を測定するように構成できる。測定モジュール620は、フェムトノード210がAT222からのRL上で受信するパイロットエネルギー量(たとえば、Ecp,@femto1)を測定するとき、受信モジュール640を使用することができる。測定モジュール620はまた、測定報告を発生することができる。測定報告は、図2で上記に説明したように、フェムトノード210がAT222からRL上で受信するパイロットエネルギー量(たとえば、Ecp,@femto1)および/またはフェムトノード210のパイロット送信電力を備えることができる。測定モジュール620が実行することができる機能に関するさらなる情報については、図2および図10の説明を参照されたい。
測定報告を発生した後、測定モジュール620は、受信モジュール630を介して受信すべきハンドオーバメッセージを待つことができる。ハンドオーバメッセージが到着した場合、測定モジュール620は、フェムトノード210がハンドインターゲットとして選択されたと判断し、マクロノード205からAT222のハンドインを受け付ける準備をすることができる。ハンドオーバメッセージがない場合、測定モジュール620は、フェムトノード210がハンドインターゲットとして選択されていないと判断することができる。
受信モジュール630および送信モジュール631は、少なくとも1つのアンテナ(図6に図示せず)を備えることができるか、または少なくとも1つのアンテナに接続できる。送信モジュール631は、AT222に行くワイヤレスアウトバウンドメッセージを変調するように構成できる。受信モジュール631は、AT222から来るインバウンドメッセージを復調するように構成できる。ワイヤレスアウトバウンドメッセージは少なくとも1つのアンテナを介して送信でき、インバウンドメッセージは少なくとも1つのアンテナを介して受信できる。少なくとも1つのアンテナは、1つまたは複数のチャネルを介してAT222との間でアウトバウンドワイヤレスメッセージとインバウンドワイヤレスメッセージとを送信および/または受信するように構成できる。アウトバウンドワイヤレスメッセージおよびインバウンドワイヤレスメッセージは、ボイスおよび/またはデータのみの情報(本明細書では「データ」と総称する)を備えることができる。受信モジュール630は、受信されたデータを復調することができる。送信モジュール631は、ワイヤレスネットワークインターフェース610を介してフェムトノード210から送信すべきデータを変調することができる。処理モジュール605は、送信すべきデータを与えることができる。
受信モジュール630および送信モジュール631は、モデムを備えることができる。モデムは、ネットワーク240に行くアウトバウンドワイヤードメッセージを変調するように構成できる。モデムはまた、ネットワーク240から来るインバウンドワイヤードメッセージを変調するように構成できる。受信モジュール630は、受信されたデータを復調することができる。復調されたデータは処理モジュール605に送信できる。送信モジュール631は、ワイヤードネットワークインターフェース630を介してフェムトノード210から送信すべきデータを変調することができる。処理モジュール605および/または測定モジュール620は、送信すべきデータを与えることができる。
記憶モジュール610は、様々なレベルが様々な容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層キャッシュを含む、処理モジュールキャッシュを備えることができる。記憶モジュール610はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または不揮発性ストレージデバイスを備えることができる。ストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)などの光ディスク、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気テープ、およびZipドライブを含むことができる。
別個に説明したが、フェムトノード210に関して説明した機能ブロックは別個の構造要素である必要がないことを諒解されたい。たとえば、処理モジュール605と記憶モジュール610とを単一のチップにおいて実施することができる。処理モジュール605は、追加、または代替として、レジスタなどのメモリを含むことができる。同様に、機能ブロックのうちの1つまたは複数、または様々なブロックの機能の部分を、単一のチップにおいて実施することができる。代替的に、特定のブロックの機能を2つ以上のチップ上に実装することができる。
処理モジュール605および測定モジュール620など、フェムトノード210に関して説明した機能ブロックのうちの1つまたは複数、および/あるいは機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジック、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の好適な組合せとして実施できる。フェムトノード210に関して説明した機能ブロックのうちの1つまたは複数、および/あるいは機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSP通信と連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装することもできる。
図7は、図2に示す例示的なマクロノード205の機能ブロック図である。図2に関して上記で説明したように、マクロノード205は、セルラーまたはモバイル通信ネットワークの基地局とすることができる。マクロノード205はまた、AT222から測定メッセージを受信し、その測定メッセージをMSC252に送信することによって、マクロノード205からフェムトノード210へのハンドインを可能にすることができる。マクロノード205は、AT222から測定メッセージを受信し、AT222にアウトバウンドワイヤレスメッセージを送信するように構成されたワイヤレスネットワークインターフェース741を備えることができる。ワイヤレスネットワークインターフェース741は、処理モジュール705に結合できる。処理モジュール705は、ワイヤレスネットワークインターフェース741を介してAT222から来るかまたはAT222に行く測定メッセージとアウトバウンドワイヤレスメッセージとを処理するように構成できる。処理モジュール705はまた、マクロノード205の他の構成要素を制御するように構成できる。処理モジュール705はさらにワイヤードネットワークインターフェース740に結合できる。ワイヤードネットワークインターフェース740は、MSC252からインバウンドワイヤードメッセージを受信し、MSC252に測定メッセージを送信するように構成できる。ワイヤードネットワークインターフェース740は、インバウンドワイヤードメッセージを受信し、処理のためにインバウンドワイヤードメッセージを処理モジュール705にパスすることができる。処理モジュール705は、アウトバウンドワイヤードメッセージ(たとえば、測定メッセージ)を処理し、MSC252に送信するためにアウトバウンドワイヤードメッセージをワイヤードネットワークインターフェース740にパスすることができる。一実施形態では、処理モジュール705は、MSC252が測定メッセージを受信した元のマクロノード205のための識別子(たとえば、スクランブリングコード)を測定メッセージに追加することができる。別の実施形態では、処理モジュール705は、MSC252が測定メッセージを受信した元のマクロノード205のための識別子を備える別個のアウトバウンドメッセージを発生することができる。マクロノード205のための識別子は、図9および図11において以下で説明するように、FCS254によって使用できる。
処理モジュール705は、さらに1つまたは複数のバスを介して記憶モジュール710に結合できる。処理モジュール705は、記憶モジュール710から情報を読み取り、またはそれに情報を書き込むことができる。記憶モジュール710は、インバウンドまたはアウトバウンドの、ワイヤードまたはワイヤレスメッセージを処理する際に使用する情報を記憶するように構成できる。記憶モジュール710はまた、測定メッセージを記憶するように構成できる。
ワイヤレスネットワークインターフェース741はアンテナとトランシーバとを備えることができる。そのトランシーバは、AT222に行くかまたはAT222から来るアウトバウンド/インバウンドワイヤレスメッセージを変調/復調するように構成できる。インバウンド/アウトバウンドワイヤレスメッセージは、そのアンテナを介して送信/受信することができる。そのアンテナは、1つまたは複数のチャネルを介して、マクロノード205からアウトバウンド/インバウンドワイヤレスメッセージを送信および/または受信するように構成できる。アウトバウンド/インバウンドワイヤレスメッセージは、ボイスおよび/またはデータのみの情報(本明細書では「データ」と総称する)を備えることができる。ワイヤレスネットワークインターフェース741は、受信されたデータを復調することができる。ワイヤレスネットワークインターフェース741は、ワイヤレスネットワークインターフェース741を介してマクロノード205から送信すべきデータを変調することができる。処理モジュール705は、送信すべきデータを与えることができる。
ワイヤードネットワークインターフェース740はモデムを備えることができる。そのモデムは、MSC252に行くかまたはMSC252から来るアウトバウンド/インバウンドワイヤードメッセージを変調/復調するように構成できる。ワイヤードネットワークインターフェース740は、当技術分野で知られている方法を使用して1つまたは複数のワイヤード規格に従って、受信したデータを復調することができる。復調されたデータは処理モジュール705に送信できる。ワイヤードネットワークインターフェース740は、当技術分野で知られている方法を使用して1つまたは複数のワイヤード規格に従って、ワイヤードネットワークインターフェース740を介してマクロノード741から送信すべきデータを変調することができる。処理モジュール705は、送信すべきデータを与えることができる。
記憶モジュール710は、様々なレベルが様々な容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層キャッシュを含む、プロセッサキャッシュを備えることができる。記憶モジュール710はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または不揮発性ストレージデバイスを備えることができる。ストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)などの光ディスク、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気テープ、およびZipドライブを含むことができる。
別個に説明したが、マクロノード205に関して説明した機能ブロックは別個の構造要素である必要がないことを了解されたい。たとえば、処理モジュール705と記憶モジュール710とを単一のチップにおいて実施することができる。処理モジュール705は、追加、または代替として、プロセッサレジスタなどのメモリを含むことができる。同様に、機能ブロックのうちの1つまたは複数、または様々なブロックの機能の部分を、単一のチップにおいて実施することができる。代替的に、特定のブロックの機能を2つ以上のチップ上に実装することができる。
処理モジュール705など、マクロノード205に関して説明した機能ブロックのうちの1つまたは複数、および/あるいは機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジック、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の好適な組合せとして実施できる。マクロノード205に関して説明した機能ブロックのうちの1つまたは複数、および/あるいは機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSP通信と連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装することもできる。
図8は、図2に示す例示的なモバイル交換センター(MSC)252の機能ブロック図である。図2に関して上記で説明したように、MSC252は、マクロノード205とFCS254との間のメッセージをルーティングするように構成されたルータとして動作することができる。MSC252は、マクロノード205またはFCS254から測定メッセージを受信し、そこにアウトバウンドメッセージを送信するように構成されたネットワークインターフェース810を備えることができる。ネットワークインターフェース810は処理モジュール820に結合できる。処理モジュール820は、ネットワークインターフェース810によって受信された測定メッセージとネットワークインターフェース810によって送信されたアウトバウンドメッセージとを処理するように構成できる。処理モジュール820は、さらに1つまたは複数のバスを介して記憶モジュール825に結合できる。処理モジュール820は、記憶モジュール825から情報を読み取り、またはそれに情報を書き込むことができる。記憶モジュール825は、処理の前に、処理中に、または処理の後に、インバウンドおよびアウトバウンドメッセージを記憶するように構成できる。特に、記憶モジュール825は、測定メッセージを記憶するように構成できる。
処理モジュール820は、さらにルーティングモジュール830に結合できる。処理モジュール820は、追加の処理のために測定メッセージをルーティングモジュール830にパスすることができる。ルーティングモジュール830は、測定メッセージを分析して、測定メッセージの内容に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の宛先を判断することができる。たとえば、測定メッセージは、フェムトノード210のPNオフセットを含むことができる。ルーティングモジュール830は、PNオフセットを分析し、フェムトノード210がFCS254に関連付けられていることを判断することができる。ルーティングモジュール830は、ルーティング決定を行うことを容易にするために、記憶モジュール825に直接結合できる。たとえば、記憶モジュール825は、PNオフセット値をFCSのためのアドレスまたは他の識別子に関連付ける情報を含んでいるデータ構造、たとえば、リストまたはテーブルを記憶することができる。ルーティングモジュール830は、PNオフセットを使用して、記憶モジュール825中で、あるFCSのための識別子をルックアップするように構成できる。ルーティングモジュール830はまた、測定メッセージを送信すべき先のFCS254のためのアドレスまたは他の識別子などの情報を処理モジュール820に供給するように構成できる。処理モジュール820は、測定メッセージをFCS254に転送するために、ルーティングモジュール830からのこの情報を使用するように構成できる。処理モジュール820は、FCS254に送信するためにアウトバウンドメッセージをネットワークインターフェース810にパスすることができる。
ネットワークインターフェース810はモデムを備えることができる。そのモデムは、アウトバウンド/インバウンドメッセージを変調/復調するように構成できる。ネットワークインターフェース810は、それに応じて受信されたデータを復調することができる。復調されたデータは処理モジュール820に送信できる。ネットワークインターフェース810は、MSC252から送信すべきデータを変調することができる。送信すべきデータは処理モジュール820から受信できる。
記憶モジュール825は、様々なレベルが様々な容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層キャッシュを含む、プロセッサキャッシュを備えることができる。記憶モジュール825はまた、ランダムアクセス記憶モジュール(random access storing module)(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または不揮発性ストレージデバイスを備えることができる。ストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)などの光ディスク、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気テープ、およびZipドライブを含むことができる。
別個に説明したが、MSC252に関して説明した機能ブロックは別個の構造要素である必要がないことを諒解されたい。たとえば、処理モジュール820とメモリ825とを単一のチップにおいて実施することができる。処理モジュール820は、追加、または代替として、プロセッサレジスタなどのメモリを含むことができる。同様に、機能ブロックのうちの1つまたは複数、または様々なブロックの機能の部分を、単一のチップにおいて実施することができる。代替的に、特定のブロックの機能を2つ以上のチップ上に実装することができる。
処理モジュール820およびルーティングモジュール830など、MSC252に関して説明した機能ブロックのうちの1つまたは複数、および/あるいは機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジック、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の好適な組合せとして実施できる。MCS252に関して説明した機能ブロックのうちの1つまたは複数、および/あるいは機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSP通信と連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装することもできる。
図9は、図2に示す例示的なフェムトコンバージェンスサーバ(FCS)254の機能ブロック図である。図2に関して上記で説明したように、FCS254は、ネットワーク240を介してMSC252とフェムトノード210および212との間のメッセージをルーティングするように構成されたフェムトスイッチとして動作する。さらに、FCS254は、図2で上記に説明したように、RLおよび/またはFL測定情報に基づいてフェムトノード210などのハンドインターゲットを識別するのを助けるように構成できる。FCS254は、マクロノード205とMSC252とを介してAT222から測定メッセージを受信するように構成された受信モジュール940を備えることができる。FCS254はまた、ネットワーク240を介して測定要求をフェムトノード210および212に送信するために送信モジュール941を備えることができる。受信モジュール940および送信モジュール941は、処理モジュール920に結合できる。処理モジュール920は、インバウンドおよびアウトバウンドメッセージを処理するように構成できる。処理モジュール920は、さらに1つまたは複数のバスを介して記憶モジュール925に結合できる。処理モジュール920は、記憶モジュール925から情報を読み取り、またはそれに情報を書き込むことができる。記憶モジュール925は、処理の前に、処理中に、または処理の後に、インバウンドおよびアウトバウンドメッセージを記憶するように構成できる。特に、記憶モジュール925は、上記で説明した測定要求と測定メッセージとを記憶するように構成できる。
処理モジュール920は、測定メッセージを分析して、フェムトノードのためのPNオフセットを判断することができる。たとえば、測定メッセージは50のPNオフセットを備えることができる。処理モジュール920は、測定メッセージ中のPNオフセットを分析して、AT222が50のPNオフィスを有するフェムトノード(たとえば、フェムトノード210)にアクセスできるかどうかを判断することができる。フェムトノード210が開いたノードである場合、および/またはAT222がフェムトノード210のためのアクセスリストのメンバーである場合、AT222は、フェムトノード210にアクセスすることができる。図8で上記に説明したように、MSC252は、測定メッセージ中のマクロノード205のための識別子を追加することができ、および/またはMSC252は、マクロノード205のための識別子をもつ別個のメッセージを送信することができる。処理モジュール920は、マクロノード205のための識別子(たとえば、スクランブリングコード)を得ることができる。処理モジュール920は、マクロノード205のための識別子と50のPNオフセットとを使用して、50のPNオフセットを使用する、マクロノード205の周りのあるエリア中のすべてのフェムトノードのリストを得ることができる。たとえば、処理モジュール920は、50のPNオフセットを使用する合計6つのフェムトノードが200フィート半径のマクロノード205内にあると判断することができる。処理モジュール920は、フェムトノードのリスト中に6つのフェムトノードを含むことができる。別の例では、処理モジュール920は、50のPNオフセットを使用する合計20個のフェムトノードが1マイル半径のマクロノード205内にあると判断することができる。処理モジュール920は、フェムトノードのリスト中に20個のフェムトノードを含むことができる。マクロノード205の周りのあるエリア中のフェムトノードのリストを得るときに、マクロノード205の周りの多種多様なエリア、サイズおよび形状を使用することができる。
処理モジュール920はまた、測定要求を発生し、測定要求をフェムトノードのリスト中のすべてのフェムトノードに送信することができる。図2および図6で上記に説明したように、測定要求を受信した後、測定要求を受信するフェムトノード(たとえば、フェムトノード210および212)は、RLおよび/またはFL測定を実行することができる。フェムトノードは、RLおよび/またはFL測定を実行した後、測定報告をFCS254に送信することができる。処理モジュール920は、受信モジュール940および/または処理モジュール920から測定報告を得ることができる。一実施形態では、処理モジュール920は、記憶モジュール925に測定報告を記憶することができる。別の実施形態では、処理モジュール920は、測定報告を選択モジュール931に直接パスすることができる。
選択モジュール931は、50のPNオフセットをもつ異なるフェムトノード(たとえば、フェムトノード210および212)から受信された測定報告のすべてを分析することができる。各フェムトノードから受信された各測定報告について、選択モジュール931は、フェムトノードによって送信されたパイロット信号の電力(たとえば、TxPilPwrfemto1)と、フェムトノードがAT222からRL上で受信するパイロットエネルギー量(たとえば、Ecp,@femto1)とを分析することができる。選択モジュール931は、各フェムトノードについて受信された値を結合し、各フェムトノードについて結合値をランク付けすることができる。たとえば、選択モジュール931は、フェムトノード210についてTxPilPwrfemto1とEcp,@femto1とを加算し、フェムトノード212についてTxPilPwrfemto2とEcp,@femto2とを加算することができる。選択モジュール931は、結合値をある順序で(たとえば、最大から最小に、または最小から最大に)ランク付けすることができる。図2で上記に説明したように、選択モジュール931は、最大結合値をもつフェムトノード(たとえば、フェムトノード210)をハンドインターゲットとして選択することができる。処理モジュール920は、マクロノード205からフェムトノード210へのAT222のハンドインを容易にするために、ハンドオーバメッセージを発生し、マクロノード205を介してAT222に、および/またはフェムトノード210にハンドオーバメッセージを送信することができる。処理モジュール920は、送信モジュール941を使用して、ハンドオーバメッセージをAT222および/またはフェムトノード210に送信することができる。ハンドオーバメッセージは、少なくとも、行うべきハンドインのための指定された時間と、ハンドインすることになるATのための識別子(たとえば、AT222のためのIMSI)とを備えることができる。
受信モジュール940および送信モジュール941は、モデムを備えることができる。そのモデムは、FCS254に行くかまたはFCS254から来るアウトバウンド/インバウンドメッセージを変調/復調するように構成できる。受信モジュール940は、受信されたデータを復調することができる。復調されたデータは処理モジュール920に送信できる。送信モジュール941は、MSC252から送信すべきデータを変調することができる。送信すべきデータは処理モジュール920から受信できる。
記憶モジュール925は、様々なレベルが様々な容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層キャッシュを含む、プロセッサキャッシュを備えることができる。記憶モジュール925はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性ストレージデバイス、または不揮発性ストレージデバイスを備えることができる。ストレージは、ハードドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)などの光ディスク、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気テープ、およびZipドライブを含むことができる。
別個に説明したが、FCS254に関して説明した機能ブロックは別個の構造要素である必要がないことを諒解されたい。たとえば、処理モジュール920と記憶モジュール925とを単一のチップにおいて実施することができる。処理モジュール920は、追加、または代替として、プロセッサレジスタなどのメモリを含むことができる。同様に、機能ブロックのうちの1つまたは複数、または様々なブロックの機能の部分を、単一のチップにおいて実施することができる。代替的に、特定のブロックの機能を2つ以上のチップ上に実装することができる。
処理モジュール920および選択モジュール931など、FCS254に関して説明した機能ブロックのうちの1つまたは複数、および/あるいは機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジック、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の好適な組合せとして実施できる。FCS254に関して説明した機能ブロックのうちの1つまたは複数、および/あるいは機能ブロックの1つまたは複数の組合せは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSP通信と連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装することもできる。
上記実施形態はフェムトノードについて説明したが、本発明の他の実施形態は任意のタイプのノード(たとえば、マクロノード、ノードBなど)に適用可能であり得る。
(たとえば、添付の図の1つまたは複数に関して)本明細書で説明した機能は、いくつかの態様では、添付の特許請求の範囲において同様に指定された「手段」機能に対応することがある。図5〜図9を参照すると、フェムトノード210、AT222、マクロノード205、MSC252、およびFCS254が、一連の相互に関連する機能モジュールとして表されている。
図5〜図9のモジュールの機能は、本明細書の教示に合致する様々な方法で実装できる。いくつかの態様では、これらのモジュールの機能は、1つまたは複数の電気構成要素として実装できる。いくつかの態様では、これらのブロックの機能は、1つまたは複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実装できる。いくつかの態様では、これらのモジュールの機能は、たとえば、1つまたは複数の集積回路(たとえば、ASIC)の少なくとも一部を使用して実装できる。本明細書で説明するように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関係する構成要素、またはそれらの何らかの組合せを含むことができる。これらのモジュールの機能は、本明細書で教示する何らかの他の仕方で実装することもできる。
図10は、図6に示すフェムトノード210によって実行され得る第1の例示的な通信プロセス1000を示すフローチャートである。フェムトノード210がFCS254から測定要求を受信したとき、フェムトノード210がプロセス1000を実行する。プロセス1000は、開始ブロック1004において開始し、終了ブロック1032において終了する。図10の説明において、図2、図5、および図6を参照する。一実施形態では、図6に示すフェムトノード210の処理モジュール605および測定モジュール620のうちの少なくとも1つが、プロセス1300の一部を実行する。フェムトノード210がFCS254から測定要求を受信するたびに、プロセス1000を実行する。
プロセス1000は、開始ブロック1004において開始し、ブロック1008に移動し、そこでフェムトノード210が測定要求を受信する。フェムトノード210は、受信モジュール630を使用して測定要求を受信し、処理モジュール605および測定モジュール620のうちの少なくとも1つを使用して測定要求を処理する。図6において説明したように、測定要求は、図2に示すAT222などのATのための識別子を備える。測定要求を処理した後、プロセス1000はブロック1012に移動し、そこで、図2において上記で説明したように、測定モジュール620は、AT(たとえば、AT222)とフェムトノード210との間のRLの少なくとも1つの測定値を得る。測定モジュール620は、受信モジュール630を使用して少なくとも1つの測定値を得る。たとえば、受信モジュール630は、少なくとも1回の測定を実行し、少なくとも1つの測定値を示すデータを測定モジュール620に与える。少なくとも1つの測定値を得た後、プロセス1000はブロック1016に移動し、そこで、図2において上記で説明したように、測定モジュール620は、フェムトノード210の送信パイロット電力を得る。測定モジュール620は、送信モジュール631を使用してフェムトノード210の送信電力を得る。たとえば、測定モジュール620は、送信モジュール631に問い合わせてフェムトノード210の送信電力を判断する。
送信電力を得た後、プロセス1000はブロック1020に移動し、そこで、図2および図6において上記で説明したように、測定モジュール620は、測定報告を発生する。測定報告は、AT222から受信されたパイロットエネルギーとフェムトノード212の送信パイロット電力とを示すデータを備える。測定モジュールは、送信モジュール631を使用して、ネットワーク240を介して測定報告をFCS254に送信する。測定報告を送信した後、プロセス1000はブロック1024に移動し、そこで、測定モジュール620は、フェムトノード210がAT222のためのハンドインターゲットとして選択されたかどうかを判断する。図6および図9で説明したように、測定モジュール620は、受信モジュール630を介して到着するハンドオーバメッセージを待つことによって、この判断を行う。ハンドオーバメッセージが到着しない場合、プロセス1000は終了ブロック1032に移動し、そこでプロセス1000は終了する。ハンドオーバメッセージを受信した場合、プロセス1000はブロック1028に移動し、そこで、フェムトノード212はモバイルデバイス(たとえば、AT222)のハンドインを受け付ける。モバイルデバイスのハンドインを受け付けた後、プロセス1000は終了ブロック1032に移動し、そこでプロセス1000は終了する。
図11は、図9に示すフェムトコンバージェンスサーバ(FCS)254によって実行され得る第2の例示的な通信プロセス1100を示すフローチャートである。FCS254がマクロノード205を介してAT222から測定メッセージを受信したとき、FCS254がプロセス1200を実行する。プロセス1100は、開始ブロック1104において開始し、終了ブロック1040において終了する。図11の説明において、図2、図5、図6、および図9を参照する。一実施形態では、図9に示すFCS254の処理モジュール920および選択モジュール931のうちの少なくとも1つが、プロセス1100の一部を実行する。FCS254がAT222から測定メッセージを受信するたびに、プロセス1100を実行する。
プロセス1100は、開始ブロック1104において開始し、ブロック1108に移動し、そこで、受信モジュール940はマクロノード205を介してAT222から測定メッセージを受信する。受信モジュールは、測定メッセージを処理モジュール920にパスする。また、測定メッセージを処理モジュール920にパスし、記憶モジュール925に記憶する。測定メッセージは、少なくともターゲットフェムトノード(たとえば、フェムトノード210)のためのPNオフセットと、モバイルデバイスのための識別子(たとえば、AT222のためのIMSI)とを備える。測定メッセージを受信した後、プロセス1100はブロック1116に移動し、そこで、処理モジュール920は、指定されたPNオフセットを使用するあるエリア中のすべてのフェムトノードのリストを得る。図9において上記で説明したように、処理モジュール920は、マクロノード205のための識別子と指定されたPNオフセットとを使用して、指定されたPNオフセットを使用する、マクロノード205の周りのあるエリア中のすべてのフェムトノードのリストを得る。
指定されたPNオフセットを使用する、あるエリア中のすべてのフェムトノードのリストを得た後、プロセスはブロック1120に移動し、そこで、処理モジュール920は、フェムトノードのリスト中のフェムトノードによる測定を求める測定要求を発生する。一実施形態では、処理モジュール920は、1つの測定要求のみを発生する。別の実施形態では、処理モジュール920は、複数の測定要求を発生する。少なくとも1つの測定要求を発生した後、プロセスはブロック1124に移動し、そこで、送信モジュール941を使用して、少なくとも1つの測定要求をフェムトノードのリスト中のすべてのフェムトノードに送信する。少なくとも1つの測定要求をフェムトノードのリスト中のフェムトノードのすべてに送信した後、プロセス1100はブロック1128に移動し、そこで、選択モジュール931は、フェムトノードからのデータを待つためのタイマーが満了したかどうかを判断する。選択モジュール931は、フェムトノードのリスト中のフェムトノードからデータを受信すべき指定された時間期間(たとえば、タイマー)の間待つ。タイマーが満了しなかった場合、プロセス1100はブロック1128にループバックし、そこで、プロセス1100はフェムトノードからのより多くのデータを待つ。たとえば、FCS254は、データを受信したかどうかを検査するために5秒間のみ待つ。別の例では、FCS254は、データを受信したかどうかを検査するために10秒のみ待つ。タイマーが満了した場合、プロセス1100はブロック1132に移動し、そこで、選択モジュール931は、図2において上記で説明したように、最高のエネルギー測定値をもつノードを選択することによって、ハンドインターゲットを選択する。選択モジュール931は、図2において上記で説明したように、報告中の値に基づいてハンドインターゲットフェムトノードを選択する。ハンドインターゲットフェムトノードを選択した後、プロセスはブロック1134に移動し、そこで、処理モジュール920および処理モジュール920のうちの少なくとも1つを使用して、モバイルデバイス(たとえば、AT222)がハンドインターゲット(たとえば、フェムトノード210)にアクセスできるかどうかを判断する。図2において上記で説明したように、フェムトノードが開いたノードであるか、および/またはAT222がフェムトノードのアクセス制御リストのメンバーである場合、AT222はフェムトノードにアクセスできる。AT222がハンドインターゲット(たとえば、フェムトノード210)にアクセスできない場合、プロセス1100は終了ブロック1140に移動し、そこでプロセス1100は終了する。AT222がハンドインターゲットにアクセスできた場合、プロセスはブロック1136に移動し、選択モジュール941は、送信モジュール941を使用してハンドオーバメッセージをAT222および/またはフェムトノード210に送信する。FCS254によって送信されたハンドオーバメッセージに少なくとも部分的に基づいて、AT222は、フェムトノード210との通信リンク(RLおよびDL)を確立する。次いで、プロセス1100は終了ブロック1140に移動し、そこでプロセス1100は終了する。
図12は、図2の通信ネットワークのうちの1つの第3の例示的なフェムトノードの機能ブロック図である。図示のように、フェムトノード210は、処理モジュール1205と、記憶モジュール1210と、取得モジュール1220と、受信モジュール1230と、送信モジュール1231とを備えることができる。処理モジュール1205は、記憶モジュール1210と、取得モジュール1220と、受信モジュール1230と、送信モジュール1231とに結合される。取得モジュール1220は記憶モジュール1210に結合される。処理モジュール1205は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で説明するプロセッサに対応することがある。記憶モジュール1210は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で説明するメモリに対応することがある。受信モジュール1230は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で説明するトランシーバおよび/またはアンテナに対応することがある。送信モジュール1231は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で説明するトランシーバおよび/またはアンテナに対応することがある。取得モジュール1220は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で説明する図6に示す測定モジュール620に対応することがある。
図13は、図2の通信ネットワークのうちの1つの第2のフェムトコンバージェンスサーバ(FCS)の機能ブロック図をである。図示のように、FCS254は、生起(causing)モジュール1305と、記憶モジュール1325と、識別モジュール1331と、受信モジュール1340と、送信モジュール1341とを備えることができる。生起モジュール1305は、記憶モジュール1325と、識別モジュール1331と、受信モジュール1340と、送信モジュール1342とに結合される。識別モジュール1331は記憶モジュール1325に結合される。生起モジュール1305は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で説明するプロセッサに対応することがある。記憶モジュール1325は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で説明するメモリに対応することがある。受信モジュール1340は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で説明するトランシーバおよび/またはアンテナに対応することがある。送信モジュール1341は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で説明するトランシーバおよび/またはアンテナに対応することがある。識別モジュール1331は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で説明する図9に示す選択モジュール931に対応することがある。
図12〜図13のモジュールの機能は、本明細書の教示に合致する様々な方法で実装できる。いくつかの態様では、これらのモジュールの機能は、1つまたは複数の電気構成要素として実装できる。いくつかの態様では、これらのブロックの機能は、1つまたは複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実装できる。いくつかの態様では、これらのモジュールの機能は、たとえば、1つまたは複数の集積回路(たとえば、ASIC)の少なくとも一部を使用して実装できる。本明細書で説明するように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関係する構成要素、またはそれらの何らかの組合せを含むことができる。これらのモジュールの機能は、本明細書で教示する何らかの他の仕方で実装することもできる。
(たとえば、添付の図の1つまたは複数に関して)本明細書で説明した機能は、いくつかの態様では、添付の特許請求の範囲において同様に指定された「手段」機能に対応することがある。図12〜図13を参照すると、フェムトノード210およびFCS254が、一連の相互に関連する機能モジュールとして表されている。
図12〜図13のモジュールの機能は、本明細書の教示に合致する様々な方法で実装できる。いくつかの態様では、これらのモジュールの機能は、1つまたは複数の電気構成要素として実装できる。いくつかの態様では、これらのブロックの機能は、1つまたは複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実装できる。いくつかの態様では、これらのモジュールの機能は、たとえば、1つまたは複数の集積回路(たとえば、ASIC)の少なくとも一部を使用して実装できる。本明細書で説明するように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関係する構成要素、またはそれらの何らかの組合せを含むことができる。これらのモジュールの機能は、本明細書で教示する何らかの他の方法で実装することもできる。
本明細書における「第1」、「第2」などの名称を使用した要素への言及は、それらの要素の数量または順序を概括的に限定するものでないことを理解されたい。むしろ、これらの名称は、本明細書において2つ以上の要素またはある要素の複数の例を区別する便利な方法として使用できる。したがって、第1および第2の要素への言及は、そこで2つの要素のみが採用できること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。また、別段の規定がない限り、要素のセットは1つまたは複数の要素を備えることがある。さらに、明細書または特許請求の範囲において使用される「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という形式の用語は、「AまたはBまたはC、あるいはこれらの要素の任意の組合せ」を意味する。
本明細書で提示する実施形態および他の実施形態については、さらに添付の付録においてより詳細に説明されている。本明細書では本発明の特定の例について説明しているが、当業者なら、発明の概念を逸脱することなく本発明の変形を考案することができる。たとえば、本明細書の教示は、回路交換ネットワーク要素について言及しているが、パケット交換ドメインネットワーク要素に等しく適用可能である。
情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれを使用しても表すことができることを、当業者なら理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及されるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表すことができる。
さらに、本明細書で開示した例に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、方法およびアルゴリズムは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装できることを、当業者は理解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に説明するために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、方法、およびアルゴリズムについて、概してそれらの機能に関して上記で説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装することができるが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
本明細書で開示した例に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジック、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンとすることができる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装することもできる。
本明細書で開示した例に関して説明した方法またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはそれらの2つの組合せで実施できる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐することができる。記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み取り、その記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合できる。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化することができる。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐することができる。
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明した機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装できる。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶するか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信することができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、あるいは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、もしくは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができる。また、接続を使用して、コンピュータ可読媒体を送信および/または受信することができる。たとえば、ソフトウェアは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信できる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
開示した例の前述の説明は、当業者が本発明を実施または使用できるようにするために与えたものである。これらの例の様々な変更形態は、当業者には容易に明らかになるものであり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の例に適用できる。したがって、本発明は、本明細書で示した例に限定されるものではなく、本明細書で開示した原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲が与えられるべきである。
以下に本件出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]ワイヤレス通信システム中で動作可能なデバイスであって、
ワイヤレス通信デバイスから複数の通信ノードのうちの1つによって受信された信号の電力レベルを示し、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信されたパイロット信号の送信電力を示すそれぞれのデータを、前記複数の通信ノードの各々から受信するように構成された受信機と、
前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって受信された前記信号の前記電力レベルと、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信された前記パイロット信号の前記電力レベルとに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信ノードからターゲット通信ノードを識別するように構成された選択モジュールと、
前記ワイヤレス通信デバイスに前記ターゲット通信ノードとの通信チャネルを確立させるように構成されたプロセッサと、
を備える、デバイス。
[2]前記選択モジュールは、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって受信された前記パイロット信号の前記電力レベルと、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信された前記パイロット信号の前記電力レベルとの最高の和をもつ前記複数の通信ノードのうちの前記1つを識別することによって、前記複数の通信ノードから前記ターゲット通信ノードを識別する、[1]に記載のデバイス。
[3]前記プロセッサは、第1の通信ノードおよび前記ワイヤレス通信デバイスのうちの少なくとも1つに終了時間を示すデータを与えることであって、前記ワイヤレス通信デバイスと前記第1の通信ノードとの間の第2の通信チャネルが前記終了時間において終了される、終了時間を示すデータを与えることと、前記ターゲット通信ノードおよび前記ワイヤレス通信デバイスのうちの少なくとも1つに開始時間を示すデータを与えることであって、前記ワイヤレス通信デバイスと前記ターゲット通信ノードとの間の前記通信チャネルが第2の時間に確立される、開始時間を示すデータを与えることと、を行うようにさらに構成された、[1]に記載のデバイス。
[4]前記複数の通信ノードのうちの1つによって送信された前記パイロット信号は、信号品質と識別子とを判断するための所定の信号を備える、[1]に記載のデバイス。
[5]前記複数の通信ノードの各々の前記それぞれのデータは、前記複数の通信ノードの各々に送信された要求に応答して受信され、前記要求は、前記複数の通信ノードの各々に前記それぞれのデータを送信させる、[1]に記載のデバイス。
[6]前記複数の通信ノードの各々は実質的に同じ識別子をブロードキャストする、[1]に記載のデバイス。
[7]前記選択モジュールは、前記ワイヤレス通信デバイスが前記複数の通信ノードにアクセスできるかどうかを判断するようにさらに構成された、[1]に記載のデバイス。
[8]前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信された前記パイロット信号は、第1のチャネルおよびビーコンチャネルのうちの少なくとも1つを介して送信される、[1]に記載のデバイス。
[9]前記要求は、前記複数の通信ノードのうちの少なくとも1つによって少なくとも1回の測定を実行するための時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを備える、[5]に記載のデバイス。
[10]前記複数の通信ノードの各々から受信された前記それぞれのデータは、前記複数の通信ノードのうちの少なくとも1つによって実行される少なくとも1回の測定の時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを備える、[1]に記載のデバイス。
[11]前記選択モジュールは、時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示す前記データに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信ノードから前記ターゲット通信ノードを識別するようにさらに構成された、[10]に記載のデバイス。
[12]前記ワイヤレス通信デバイスは、セルフォン、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、およびワイヤレスカードのうちの少なくとも1つを備え、前記複数の通信ノードの各々は、ピコノードおよびフェムトノードのうちの少なくとも1つを備え、前記第1の通信ノードは、ノードB、基地局、セルタワー、およびマクロノードのうちの少なくとも1つを備える、[3]に記載のデバイス。
[13]ワイヤレス通信デバイスから複数の通信ノードのうちの1つによって受信された信号の電力レベルを示し、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信されたパイロット信号の送信電力を示す、それぞれのデータを、前記複数の通信ノードの各々から受信することと、
前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって受信された前記パイロット信号の前記電力レベルと、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信された前記パイロット信号の前記電力レベルと、に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信ノードからターゲット通信ノードを識別することと、
前記ワイヤレス通信デバイスに前記ターゲット通信ノードとの通信チャネルを確立させることと
を備える、通信の方法。
[14]前記ターゲット通信ノードを識別することは、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって受信された前記パイロット信号の前記電力レベルと、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信された前記パイロット信号の前記電力レベルとの最高の和をもつ前記複数の通信ノードのうちの前記1つを識別することを備える、[13]に記載の方法。
[15]第1の通信ノードおよび前記ワイヤレス通信デバイスのうちの前記少なくとも1つに終了時間を示すデータを与えることであって、前記ワイヤレス通信デバイスと前記第1の通信ノードとの間の第2の通信チャネルは前記終了時間において終了される、終了時間を示すデータを与えることと、前記ターゲット通信ノードおよび前記ワイヤレス通信デバイスのうちの少なくとも1つに開始時間を示すデータを与えることであって、前記ワイヤレス通信デバイスと前記ターゲット通信ノードとの間の前記通信チャネルは第2の時間に確立される、開始時間を示すデータを与えることと、をさらに備える、[13]に記載の方法。
[16]前記複数の通信ノードのうちの1つによって送信された前記パイロット信号は、信号品質と識別子とを判断するための所定の信号を備える、[13]に記載の方法。
[17]前記複数の通信ノードの各々の前記それぞれのデータは、前記複数の通信ノードの各々に送信された要求に応答して受信され、前記要求は、前記複数の通信ノードの各々に前記それぞれのデータを送信させる、[13]に記載の方法。
[18]前記複数の通信ノードの各々は、実質的に同じ識別子をブロードキャストする、[13]に記載の方法。
[19]ワイヤレス通信デバイスが前記複数の通信ノードにアクセスできるかどうかを判断することをさらに備える、[13]に記載の方法。
[20]前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信された前記パイロット信号は、第1のチャネルおよびビーコンチャネルのうちの少なくとも1つを介して送信される、[13]に記載の方法。
[21]前記要求は、前記複数の通信ノードのうちの少なくとも1つによって少なくとも1回の測定を実行するための時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを備える、[17]に記載の方法。
[22]前記複数の通信ノードの各々から受信された前記それぞれのデータは、前記複数の通信ノードのうちの少なくとも1つによって実行される少なくとも1回の測定の時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを備える、[13]に記載の方法。
[23]時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示す前記データに少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲット通信ノードを識別することをさらに備える、[22]に記載の方法。
[24]前記ワイヤレス通信デバイスは、セルフォン、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、およびワイヤレスカードのうちの少なくとも1つを備え、前記複数の通信ノードの各々は、ピコノードおよびフェムトノードのうちの少なくとも1つを備え、前記第1の通信ノードは、ノードB、基地局、セルタワー、およびマクロノードのうちの少なくとも1つを備える、[15]に記載の方法。
[25]ワイヤレス通信システム中で動作可能なデバイスであって、
ワイヤレス通信デバイスから複数の通信ノードのうちの1つによって受信された信号の電力レベルを示し、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信されたパイロット信号の送信電力を示すそれぞれのデータを、前記複数の通信ノードの各々から受信するための手段と、
前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって受信された前記パイロット信号の前記電力レベルと、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信された前記パイロット信号の前記電力レベルと、に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信ノードからターゲット通信ノードを識別するための手段と、
前記ワイヤレス通信デバイスに前記ターゲット通信ノードとの通信チャネルを確立させるための手段と、
を備える、デバイス。
[26]識別するための前記手段は、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって受信された前記パイロット信号の前記電力レベルと、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信された前記パイロット信号の前記電力レベルとの最高の和をもつ前記複数の通信ノードのうちの前記1つを識別することによって、前記複数の通信ノードから前記ターゲット通信ノードを識別する、[25]に記載のデバイス。
[27]前記複数の通信ノードの各々から受信された前記それぞれのデータは、前記複数の通信ノードのうちの少なくとも1つによって実行される少なくとも1回の測定の時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを備える、[25]に記載のデバイス。
[28]確立させるための前記手段は、第1の通信ノードおよび前記ワイヤレス通信デバイスのうちの少なくとも1つに終了時間を示すデータを与えることであって、前記ワイヤレス通信デバイスと前記第1の通信ノードとの間の第2の通信チャネルは前記終了時間において終了される、終了時間を示すデータを与えることと、前記ターゲット通信ノードおよび前記ワイヤレス通信デバイスのうちの少なくとも1つに開始時間を示すデータを与えることであって、前記ワイヤレス通信デバイスと前記ターゲット通信ノードとの間の前記通信チャネルは第2の時間に確立される、開始時間を示すデータを与えることと、を行うようにさらに構成された、[25]に記載のデバイス。
[29]前記ワイヤレス通信デバイスは、セルフォン、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、およびワイヤレスカードのうちの少なくとも1つを備え、前記複数の通信ノードの各々は、ピコノードおよびフェムトノードのうちの少なくとも1つを備え、前記第1の通信ノードは、ノードB、基地局、セルタワー、およびマクロノードのうちの少なくとも1つを備える、[28]に記載のデバイス。
[30]コンピュータに、ワイヤレス通信デバイスから複数の通信ノードのうちの1つによって受信されたパイロット信号の電力レベルを示し、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信されたパイロット信号の送信電力を示す、それぞれのデータを、前記複数の通信ノードの各々から受信させるためのコードと、
コンピュータに、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって受信された前記信号の前記電力レベルと、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信された前記パイロット信号の前記電力レベルと、に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の通信ノードからターゲット通信ノードを識別させるためのコードと、
コンピュータに、前記ワイヤレス通信デバイスに前記ターゲット通信ノードとの通信チャネルを確立させることを行わせるためのコードと、
を備えるコンピュータ可読媒体
を備える、コンピュータプログラム製品。
[31]コンピュータに、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって受信された前記パイロット信号の前記電力レベルと、前記複数の通信ノードのうちの前記1つによって送信された前記パイロット信号の前記電力レベルと、の最高の和をもつ前記複数の通信ノードのうちの前記1つを識別することによって、前記複数の通信ノードから前記ターゲット通信ノードを識別させるためのコードをさらに備える、[30]に記載のコンピュータプログラム製品。
[32]前記複数の通信ノードの各々から受信された前記それぞれのデータは、前記複数の通信ノードのうちの少なくとも1つによって実行される少なくとも1回の測定の時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを備える、請求項30に記載のコンピュータプログラム製品。
[33]コンピュータに、第1の通信ノードおよび前記ワイヤレス通信デバイスのうちの前記少なくとも1つに終了時間を示すデータを与えることであって、前記ワイヤレス通信デバイスと前記第1の通信ノードとの間の第2の通信チャネルは前記終了時間において終了される、終了時間を示すデータを与えることと、前記ターゲット通信ノードおよび前記ワイヤレス通信デバイスのうちの少なくとも1つに開始時間を示すデータを与えることであって、前記ワイヤレス通信デバイスと前記ターゲット通信ノードとの間の前記通信チャネルは第2の時間に確立される、開始時間を示すデータを与えることと、を行わせるためのコードをさらに備える、[30]に記載のコンピュータプログラム製品。
[34]前記ワイヤレス通信デバイスは、セルフォン、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、およびワイヤレスカードのうちの少なくとも1つを備え、前記複数の通信ノードの各々は、ピコノードおよびフェムトノードのうちの少なくとも1つを備え、前記第1の通信ノードは、ノードB、基地局、セルタワー、およびマクロノードのうちの少なくとも1つを備える、[33]に記載のコンピュータプログラム製品。
[35]ワイヤレス通信システム中で動作可能なデバイスであって、
パイロット信号をワイヤレス通信デバイスに送信するように構成された送信機と、
前記ワイヤレス通信デバイスから受信された信号の電力レベルと、前記パイロット信号の送信電力と、を得るように構成された測定モジュールと、
を備え前記送信機は、前記ワイヤレス通信デバイスから受信された前記信号の前記電力レベルを示し、前記パイロット信号の前記送信電力を示す、データを通信サーバに送信するようにさらに構成された、デバイス。
[36]前記パイロット信号は、第1のチャネルおよびビーコンチャネルのうちの少なくとも1つを介して送信される、[35]に記載のデバイス。
[37]受信機は、前記測定モジュールによって、前記信号の前記電力レベルと前記パイロット信号の前記送信電力とを得るための時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを受信するようにさらに構成された、[35]に記載のデバイス。
[38]前記測定モジュールは、時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つの間に、前記信号の前記電力レベルと前記パイロット信号の前記送信電力とを得るようにさらに構成された、[35]に記載のデバイス。
[39]前記送信機は、前記測定モジュールが前記信号の前記電力レベルと前記パイロット信号の前記送信電力とを得た時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを送信するようにさらに構成された、[35]に記載のデバイス。
[40]前記受信機は、前記通信サーバからメッセージを受信するようにさらに構成され、前記受信機および前記送信機のうちの少なくとも1つは、前記メッセージに少なくとも部分的に基づいて前記ワイヤレス通信デバイスとの通信チャネルを確立するようにさらに構成された、[35]に記載のデバイス。
[41]パイロット信号をワイヤレス通信デバイスに送信することと、
前記ワイヤレス通信デバイスから受信された信号の電力レベルを示し、前記パイロット信号の送信電力を示す、データを得ることと、
ワイヤレス通信デバイスから受信された信号の電力レベルを示し、前記パイロット信号の送信電力を示す前記データを通信サーバに送信することと、
を備える通信の方法。
[42]前記パイロット信号は、第1のチャネルおよびビーコンチャネルのうちの少なくとも1つを介して送信される、[41]に記載の方法。
[43]測定モジュールによって、前記信号の前記電力レベルと前記パイロット信号の前記送信電力とを得るための時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを受信することをさらに備える、[41]に記載の方法。
[44]時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つの間に、ワイヤレス通信デバイスから受信された信号の電力レベルを示し、前記パイロット信号の送信電力を示す、前記データを得ることをさらに備える、[41]に記載の方法。
[45]ワイヤレス通信デバイスから受信された信号の電力レベルを示し前記パイロット信号の送信電力を示す前記データが得られた、時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを送信することをさらに備える、[41]に記載の方法。
[46]前記通信サーバからメッセージを受信することと、前記メッセージに少なくとも部分的に基づいて前記ワイヤレス通信デバイスとの通信チャネルを確立することとをさらに備える、[41]に記載の方法。
[47]ワイヤレス通信システム中で動作可能なデバイスであって、
パイロット信号をワイヤレス通信デバイスに送信するための手段と、
前記ワイヤレス通信デバイスから受信された信号の電力レベルと前記パイロット信号の送信電力とを得るための手段と、
を備え、送信するための前記手段が、前記ワイヤレス通信デバイスから受信された前記信号の前記電力レベルと前記パイロット信号の前記送信電力とを示すデータを送信するようにさらに構成された、デバイス。
[48]前記パイロット信号は、第1のチャネルおよびビーコンチャネルのうちの少なくとも1つを介して送信される、[47]に記載のデバイス。
[49]受信するための前記手段は、前記測定モジュールによって、前記信号の前記電力レベルと前記パイロット信号の前記送信電力とを得るための時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを受信するようにさらに構成された、[47]に記載のデバイス。
[50]得るための前記手段は、時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つの間に、ワイヤレス通信デバイスから受信された信号の電力レベルを示し、前記パイロット信号の送信電力を示す、前記データを得るようにさらに構成された、[47]に記載のデバイス。
[51]送信するための前記手段は、ワイヤレス通信デバイスから受信された信号の電力レベルを示し前記パイロット信号の送信電力を示す前記データが得られた、時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを送信するようにさらに構成された、[47]に記載のデバイス。
[52]受信するための前記手段は、前記通信サーバからメッセージを受信するようにさらに構成され、送信するための前記手段および受信するための前記手段のうちの少なくとも1つは、前記メッセージに少なくとも部分的に基づいて前記ワイヤレス通信デバイスとの通信チャネルを確立するように構成された、[47]に記載のデバイス。
[53]コンピュータに、パイロット信号をワイヤレス通信デバイスに送信させるためのコードと、
コンピュータに、ワイヤレス通信デバイスから受信された信号の電力レベルと前記パイロット信号の送信電力とを取得させるためのコードと、
コンピュータに、前記ワイヤレス通信デバイスから受信された前記信号の前記電力レベルと、前記パイロット信号の前記送信電力と、を示すデータを送信させるためのコードと、
を備えるコンピュータ可読媒体
を備える、コンピュータプログラム製品。
[54]前記パイロット信号は、第1のチャネルおよびビーコンチャネルのうちの少なくとも1つを介して送信される、[53]に記載のコンピュータプログラム製品。
[55]コンピュータに、測定モジュールによって、前記信号の前記電力レベルと前記パイロット信号の前記送信電力とを得るための、時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを受信させるためのコードをさらに備える、[53]に記載のコンピュータプログラム製品。
[56]コンピュータに、時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つの間に、ワイヤレス通信デバイスから受信された信号の電力レベルを示し、前記パイロット信号の送信電力を示す、前記データを取得させるためのコードをさらに備える、[53]に記載のコンピュータプログラム製品。
[57]コンピュータに、ワイヤレス通信デバイスから受信された信号の電力レベルを示し、前記パイロット信号の送信電力を示す、前記データが得られた、時間、持続時間、および周期的間隔のうちの少なくとも1つを示すデータを送信させるためのコードをさらに備える、[53]に記載のコンピュータプログラム製品。
[58]コンピュータに、前記通信サーバからメッセージを受信させ、前記メッセージに少なくとも部分的に基づいて前記ワイヤレス通信デバイスとの通信チャネルを確立させるためのコードをさらに備える、[53]に記載のコンピュータプログラム製品。