JP5675262B2 - スカーフ加工用治具及びそれを用いたスカーフ加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スカーフ加工用治具及びそれを用いたスカーフ加工方法に関し、特に、繊維強化プラスチック(FRP)からなる部材をスカーフ加工する治具及びそれを用いたスカーフ加工方法に関するものである。
FRPなどの複合材からなる部品が衝撃損傷した場合、損傷部位をスカーフ加工にて除去し、除去部に新たな複合材を補填することで修理が行われる。現状、スカーフ加工は手作業で実施されているため長い作業時間を要する。また、スカーフ加工を手作業で実施すると、作業者によって加工精度のバラつきが大きいという問題がある。
上記問題を解決するためのスカーフ加工用の加工装置が、特許文献1に記載されている。特許文献1の加工装置は、加工工具が可動フレームに固定され、フレームを動かすことでスカーフ加工を行う機構を有している。
米国特許第5207541号明細書
特許文献1に記載の加工装置は、様々な加工面の条件に対応させるために、機構が多数あり、装置が大掛かりになる。そのため、装置の製造コストが高くなる、加工部の面積が狭い場合は適応できないなどの問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、加工面積が狭い場合でも適用可能であり、且つ、精度良くスカーフ加工できる簡素化された加工装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複合材にスカーフ面を加工するためのスカーフ加工用治具であって、切削工具を円周にそってガイドする環状の円周方向ガイドと、前記円周方向ガイドの内周側に前記円周方向ガイドの内周に沿って旋回可能に配置され、且つ、前記円周方向ガイドの径方向に切削工具を滑走可能にする貫通穴が設けられた径方向ガイドと、前記貫通穴の前記径方向に沿った両側壁面に設けられ、前記切削工具を支持し、且つ、前記切削工具を前記径方向ガイドの深さ方向にガイドする深さ方向ガイドと、を備え、前記深さ方向ガイドのガイド面が、所定形状のスカーフ面に対応する角度で傾斜されたスカーフ加工用治具を提供する。
上記発明によれば、切削工具は円周方向ガイドの円周方向、径方向、深さ方向の3軸に移動することができる。深さ方向ガイドのガイド面は傾斜されているため、切削工具をガイド面に倣わせることで切削面が徐々に深さ方向に移動され、所定形状のスカーフ面を精度良く形成することができる。切削工具は、深さ方向ガイドに支持され、径方向ガイドに設けられた貫通穴を通り、ガイド面を滑走することができる。そのため、貫通穴のサイズを調整することで、既存の切削工具を適用することが可能となる。
上記発明の一態様において、前記円周方向ガイドを前記複合材に固定するための固定部をさらに備えることが好ましい。
円周方向ガイドを固定部で複合材に固定することにより、作業性が良く、所定箇所に精度良くスカーフ加工することができるようになる。
上記発明の一態様において、前記円周方向ガイドが、該円周方向ガイドの内壁に、前記径方向ガイドを支持する径方向ガイド支持部を備えることが好ましい。
上記一態様によれば、径方向ガイドの両端部での反力を保持しつつ、所定形状のスカーフ面を形成することができる。そのため、同一の直径を有する円周方向ガイドを用いた場合に、より大きなスカーフ面を加工することが可能となる。
上記発明の一態様において、前記径方向ガイド支持部が、前記円周方向ガイドと中心軸を同じとする環状の肩部であって良い。
上記一態様によれば、簡素な構成で径方向ガイドを旋回可能に支持することができる。
上記発明の一態様において、前記径方向ガイド支持部が、前記円周方向ガイドの内壁面に円周方向に沿って環状に形成された溝であり、前記径方向ガイドが、対向する端部の同じ高さにそれぞれ突出部を有し、該突出部が、前記環状に形成された溝に嵌合されていても良い。
径方向ガイド支持部が肩部である場合、径方向ガイドを旋回させる際に垂直下方向に押さえる力と、進行方向に加える力とが必要となる。上記一態様によれば、溝に突出部を嵌合させるため、径方向ガイドを旋回させる際に垂直下方向に押さえる必要がなくなる。
前記径方向ガイドの前記突出部は、2本のガイドピンであって良い。そのようにすることで、径方向ガイド支持部が曲がっている場合でも、引っかかることなく追従させることができる。
上記発明の一態様において、前記深さ方向ガイドが、前記貫通穴の前記両側壁面にそれぞれ設けられた肩部であり、前記肩部が、前記複合材と反対側にガイド面を備えていても良い。
上記一態様によれば、簡素な構成で切削工具を滑走可能に支持することができる。
上記発明の一態様において、前記深さ方向ガイドが、前記貫通穴の前記両側壁面にそれぞれ形成された溝であり、前記切削工具を保持し、対向する端部の同じ高さにそれぞれ突出部を有する工具保持部を備え、前記突出部が、前記溝に嵌合されていても良い。
上記一態様によれば、溝に突出部を嵌合するため、深さ方向ガイドのガイド面に沿って切削工具を滑走させる際に、垂直下方向に押さえる必要がなくなる。
前記工具保持部の突出部は、2本のガイドピンであって良い。切削工具を2つの突出部で支持された工具保持部で保持することにより、切削工具の動作を安定化させることができる。
上記発明の一態様において、前記切削工具と前記深さ方向ガイドに設けられた前記肩部との間に配置され、切削工具の切削部の高さを調整する工具高さ調整部材を備えていても良い。
上記一態様によれば、同一の円周方向ガイドを用いた場合であっても、加工深さ及びか広範囲を調整することが可能となる。
上記発明の一態様において、前記径方向ガイドが、板ばね材であっても良い。
上記一態様によれば、複合材が一軸を中心とする曲面(シングルコンタ)を有する場合であっても、径方向ガイドの両端部を目的Rで支持することで、ガイド面が上記曲面に追従できる。
また、本発明は、上記構成のスカーフ加工用治具を用いて複合材にスカーフ面を加工するスカーフ加工方法であって、円周方向ガイドを複合材の所定箇所に固定する固定工程と、径方向ガイドの貫通穴に切削工具を配置する工具配置工程と、前記径方向ガイドを前記円周方向ガイドの円周方向に旋回させて円溝を形成させる溝形成工程と、前記切削工具を深さ方向ガイドのガイド面上を滑走させて径方向に所定距離移動させる工具移動工程とを備え、前記円溝形成工程と、前記工具移動工程と、を繰り返して所定形状のスカーフ面を形成するスカーフ加工方法を提供する。
上記発明によれば、円周方向ガイドを複合材に固定するため、所定箇所に精度良くスカーフ面を加工することができる。切削工具の位置を径方向に移動させるため、中心軸が同一である径の異なる円溝を複数形成することができる。
また、本発明は、上記構成のスカーフ加工用治具を用いて複合材にスカーフ面を加工するスカーフ加工方法であって、円周方向ガイドを複合材の所定箇所に固定する固定工程と、径方向ガイドの貫通穴に切削工具を配置する工具配置工程と、前記切削工具を深さ方向ガイドのガイド面上を滑走させて径方向に溝を形成させる溝形成工程と、前記径方向ガイドを旋回させて、前記切削工具を前記円周方向ガイドの円周方向に移動させる移動工程とを備え、前記溝形成工程と、前記工具移動工程と、を繰り返して所定形状のスカーフ面を形成するスカーフ加工方法を提供する。
上記発明によれば、円周方向ガイドを複合材に固定するため、所定箇所に精度良くスカーフ面を加工することができる。また、径方向に延びる直線溝を複数連ねることで、所定形状のスカーフ面を形成することができる。
上記発明の一態様によれば、前記切削工具と前記深さ方向ガイドのガイド面との間に工具高さ調整部材を配置し、前記複合材に対する前記切削工具の切削部の高さを調整する工程を備えていても良い。
上記一態様によれば、同一の円周方向ガイドを用いた場合であっても、加工深さ及びか広範囲を調整することが可能となる。
本発明によれば、構成が簡素であるため、低コストで製造することができ、コンパクトなスカーフ加工用治具となる。また、切削工具を所望の距離だけ径方向へ移動させることができるため、加工面積が狭い場合でも適用することができる。径方向ガイド部材のガイド面が傾斜しているため、所定形状のスカーフ面を精度良く加工することができる。
第1実施形態に係るスカーフ加工用治具の斜視図である。 径方向ガイド及び深さ方向ガイドの側面図である。 高さ調整部材を説明する図である。 スカーフ面を加工した複合材の図である。 第2実施形態に係るスカーフ加工用治具の斜視図である。 第3実施形態に係るスカーフ加工用治具の斜視図である。 第3実施形態に係るスカーフ加工用治具の側面図である。 径方向ガイド及び工具保持部の上面図及び断面図である。 円周方向ガイドの一例を示す図である。 径方向ガイドの一例を示す図である。
以下に、本発明に係るスカーフ加工用治具及びそれを用いたスカーフ加工方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
本実施形態に係るスカーフ加工用治具1は、円周方向ガイド2と、固定部3と、径方向ガイド4と、深さ方向ガイド5と、を備えている。
図1に、本実施形態に係るスカーフ加工用治具の斜視図を示す。図2に、径方向ガイド及び深さ方向ガイドの側面図を示す。
円周方向ガイド2は環状とされ、複合材に加工する所定形状のスカーフ面よりも大きな径を有する。スカーフ面は、逆円錐台で加工される。
円周方向ガイド2の外周には、被加工部材(複合材)に円周方向ガイド2を固定するための固定部3が設けられている。固定部3は、複合材に円周方向ガイド2を固定できる手段であれば良い。本実施形態では、固定部3として、真空引き可能な複数の吸盤が設けられている。吸盤の数は、複合材の表面形状に応じて適宜設定されれば良い。なお、円周方向ガイド2を被加工部材に固定する方法は、固定部3に限定されず、クランプや接着などの他の手段であっても良い。
円周方向ガイド2の内周側には、径方向ガイド4が円周方向ガイド2の内周に沿って旋回可能に配置されている。径方向ガイド4の対向する端部は曲面とされ、円周方向ガイドの内壁面に接している。
径方向ガイド4には、円周方向ガイド2の径方向に延びる貫通穴6が設けられている。貫通穴6は、切削工具の切削部7が貫通可能な幅で形成されている。図1において貫通穴は円周方向ガイド2の略直径にわたり形成されているが、略半径にわたり形成されていても良い。
径方向ガイド4の材質は、樹脂やバネ鋼などとされる。複合材の表面形状が平面である場合、径方向ガイド4は、スカーフ面の加工中にかかる負荷によって変形しない程度の剛性を有することが好ましい。複合材の表面形状が一軸を中心とする曲面を有する場合、径方向ガイド4は、複合材の表面形状に沿って変形することが好ましい。
貫通穴6の径方向に沿った両側壁面には、深さ方向ガイド5が設けられている。深さ方向ガイド5は、工具の面圧によって変形されない素材を用いて形成される。本実施形態において、深さ方向ガイド5は、貫通穴6の径方向に沿った両側壁面に設けられた肩部とされる。肩部は、切削工具の切削部を貫通穴に挿入した際に、切削部が所定量突出するような高さで形成される。肩部の上面(複合材と反対側の面)は切削工具を深さ方向にガイドするガイド面8とされる。ガイド面8は所定形状のスカーフ面に対応する角度で傾斜されている。具体的には、径方向ガイド4の一端部側から径方向ガイド4の中心側に向けて徐々に複合材面に近づくように傾斜されている。
次に、本実施形態に係るスカーフ加工用治具を用いたスカーフ加工方法を複合材の損傷部の修理を例に説明する。
被加工部材は、航空機の翼を構成する複合材とされ、着雷や衝突などによる損傷部を有する。
スカーフ加工用治具は、所定形状のスカーフ面を加工可能な傾斜を有するガイド面を備えた治具を使用する。例えば、複合材の損傷部の中心の深さを測定し、円周方向ガイドの深さよりも深ければ凹面と考えて、その形に対応した傾斜を有するガイド面を備えた治具を使用すると良い。複合材の表面形状が一軸を中心とする曲面を有する場合は、板バネ材(バネ鋼)からなる径方向ガイドを使用すると良い。
切削工具には、回転式のサンディング工具を用いる。
本実施形態に係るスカーフ加工方法は、固定工程と、工具配置工程と、溝形成工程と、工具移動工程とを備える。
(固定工程)
円周方向ガイド2を、損傷部を囲うように配置する。吸盤を複合材に吸着させ、真空引きすることで円周方向ガイド2を複合材に固定する。
(工具配置工程)
貫通穴6に、切削工具の切削部7を挿入し、径方向ガイドの下面から突出させる。また、切削工具のルータ9は、深さ方向ガイド5のガイド面8に支持させる。切削部7の突出量によって加工部の半径及び加工部の深さを決定することができる。半径を小さくしたい場合は、図3に示すように、ルータ9とガイド面8との間に所望高さを有する高さ調整部材を配置すると良い。また、本実施形態では、径方向ガイド4が複合材表面で支持されているため、スカーフ面加工後も径方向ガイド4の両端部が所定面積の被加工複合材表面で支持されるよう考慮する。
(溝形成工程及び工具移動工程)
径方向ガイド4を円周方向ガイドの円周方向に旋回させて円溝を形成する。その後、切削工具を深さ方向ガイドのガイド面上で滑走させ、円周方向ガイド2の径方向に向けて移動させる。
上記溝形成工程及び工具移動工程を繰り返し実施する。切削工具は、円溝の幅と同等もしくはそれよりも小さい距離で移動させることが好ましい。そうすることによって、溝を連続させ、所定形状のスカーフ面を加工することができる。
図4に、上記工程で加工したスカーフ面を有する複合材を示す。図4(a)が斜視図、図4(b)がスカーフ面の断面図である。
スカーフ面10は、逆円錐台形状をしており、中心部分(底部)は外表面に平行な面11とされる。この外表面に平行な面11部分は、本実施形態に係るスカーフ加工用治具を用いずに、別工程で座繰り加工により形成されても良い。
通常、複合材12は、複数の複合材シートを積層して形成されている。円溝は、積層された複合材シートの面に対して実質的に平行な面内に形成される。そのため、スカーフ加工後に新たな複合材を補填した場合に、スカーフ面10と補填された複合材との密着性を良好とすることができる。円溝は、外側から内側に向けて加工されると良い。
〔第2実施形態〕
本実施形態に係るスカーフ加工用治具20は、径方向ガイド支持部を備える以外は、第1実施形態と同様の構成とされる。
図5に、本実施形態に係るスカーフ加工用治具の斜視図を示す。径方向ガイド支持部21は、円周方向ガイド2の内壁に設けられている。本実施形態において、径方向ガイド支持部21は、円周方向ガイド2の内壁に設けられた肩部とされる。肩部は、環状とされ、円周方向ガイド2と中心軸を同じとする。肩部の表面には、潤滑剤として登録商標「テフロン」などが塗布されていても良い。
本実施形態において、径方向ガイド4は、その両端部が径方向ガイド支持部21上を滑走可能に支持されている。径方向ガイド4は、円周方向ガイド2の内周に沿って旋回することができる。これによって、径方向ガイド4の両端部での反力を保持しつつ、所定形状のスカーフ面を形成することができる。
〔第3実施形態〕
本実施形態に係るスカーフ加工用治具は、円周方向ガイドと、固定部と、径方向ガイドと、深さ方向ガイドと、径方向ガイド支持部と、工具保持部とを備えている。
図6に、本実施形態に係るスカーフ加工用治具の斜視図を示す。図7に、本実施形態に係るスカーフ加工用治具の側面図を示す。図8に、径方向ガイド及び工具保持部の上面図及び断面図を示す。
円周方向ガイド32及び固定部33は、第1実施形態と同様とされる。
円周方向ガイド32の内壁には、径方向ガイド支持部31が設けられている。本実施形態において、径方向ガイド支持部31は、円周方向ガイド2の内壁面に、円周方向に沿って環状に形成された溝とされる。
径方向ガイド34は、対向する端部の同じ高さにそれぞれ2つ突出部37を有している。突出部37は、Crなどでメッキ処理されていることが好ましい。径方向ガイド34は、円周方向ガイド32の内周側に配置され、突出部36は、上記環状に形成された溝に嵌合されている。径方向ガイド34は、円周方向ガイド32の内周に沿って旋回することができる。
円周方向ガイド32は、図9に示すように、突出部37を環状に形成された溝に嵌めるための出入口43を備えていても良い。
本実施形態によれば、溝に突出部37を嵌合させるため、径方向ガイドを旋回させる際に垂直下方向に抑える必要がなくなる。
径方向ガイド34には、第1実施形態と同様に、貫通穴36が設けられている。
径方向ガイド34の材質は、樹脂やバネ鋼などとされる。複合材の表面形状が平面である場合、径方向ガイド34は、スカーフ面の加工中にかかる負荷によって変形しない程度の剛性を有することが好ましい。複合材の表面形状が一軸を中心とする曲面を有する場合、径方向ガイド34は、複合材の表面形状に沿って変形することが好ましい。
貫通穴36の径方向に沿った両側壁面には、深さ方向ガイド35が設けられている。本実施形態において、深さ方向ガイド35は、貫通穴36の径方向に沿った両側壁面に形成された溝とされる。溝は、切削工具の切削部7を貫通穴36に挿入した際に、切削部が所定量突出するような高さで形成される。また、溝は、所定形状のスカーフ面に対応する角度で傾斜させて形成される。具体的には、径方向ガイド34の一端部側から径方向ガイド34の中心側に向けて徐々に複合材面42に近づくように傾斜させて形成される。
工具保持部38は、切削工具を保持穴39で保持することができ、対向する端部の同じ高さにそれぞれ2つの突出部40を有する。工具保持部38は、貫通穴36内に配置され、突出部40は、上記溝に嵌合されている。工具保持部38は、深さ方向ガイド35(溝)のガイド面に沿って滑走可能とされる。
なお、径方向ガイド34は、工具保持部38の突出部40を溝に嵌めるための出入口を備えていても良い。出入口を備えた径方向ガイド34の一例を図10に示す。図10に示した径方向ガイド34は一端部が開口し略U字形状をしている。このような径方向ガイド34を用いる場合、開口部が広がるのを防止するためにクランプ44を設けても良い。
次に、本実施形態に係るスカーフ加工用治具を用いたスカーフ加工方法を複合材の損傷部の修理を例に説明する。溝形成工程と工具移動工程が異なる以外は、第1実施形態と同様の手順でスカーフ加工を行う。
被加工部材は、一軸を中心とする曲面を有する複合材とされる。例えば、複合材の表面曲率はR2400程度とされる。
スカーフ加工用治具は、所定形状のスカーフ面を加工可能な傾斜を有するガイド面を備えた治具を使用する。また、径方向ガイド34は、バネ鋼からなり、複合材の表面曲率と略同一となるよう形成されたものを使用すると良い。
切削工具には、回転式のサンディング工具を用いる。
本実施形態に係るスカーフ加工方法は、固定工程と、工具配置工程と、溝形成工程と、工具移動工程とを備える。
固定工程は、第1実施形態と同様に実施する。
(工具配置工程)
工具保持部38の保持穴に切削工具のルータ9を保持させる。その際、所定量の切削部7が径方向ガイドの下面から突出するように高さを調整する。
(溝形成工程及び工具移動工程)
工具保持部38を、深さ方向ガイド35の溝(ガイド面)内に沿って滑走させ、径方向に溝を形成させる。その後、径方向ガイド34を旋回させて、切削工具の切削部7を円周方向ガイド32の円周方向に移動させる。
上記溝形成工程及び工具移動工程を繰り返し実施する。切削工具は、円溝の幅と同等もしくはそれよりも小さい距離で移動させることが好ましい。そうすることによって、溝を連続させ、所定形状のスカーフ面を加工することができる。
本実施形態によれば、溝に突出部40を嵌合するため、深さ方向ガイド35のガイド面に沿って工具保持部(切削工具)を滑走させる際に、垂直下方向に抑える必要がなくなる。径方向ガイド34がバネ鋼であれば、径方向ガイド34の両端部を目的のRで支持することで、その間の深さ方向ガイドもほぼ追従されるため、形状を保つことができる。
また、径方向ガイドが曲面形状とされる場合、深さ方向ガイド35も曲がる。本実施形態によれば、工具保持部38は、2つの突出部39で両端が支持されているため、溝内をスムーズに移動することができる。また、切削工具の動作を安定化させることができる。
なお、本実施形態に係るスカーフ加工用治具を用い、第1実施形態と同様の手順でスカーフ加工することも可能である。
なお、第1実施形態乃至第3実施形態において、複合材の切削加工は、加工面を冷やしながら行うと良い。例えば、スカーフ加工用治具が加工面に空気を送風する冷却機構を備えていても良い。または、冷却機構を備えた切削工具を使用しても良い。そうすることによって、切削によって発生する摩擦熱によって、母材の物理的特性が変化することを抑制できる。
本発明は航空機の翼だけでなく、航空機の胴体等、複合材からなる部品であれば全て適用できる。
また、被加工部材の板厚が薄い場合は、裏当て材を用いても良い。
また、工具の突出量がわかるような表示(目盛り)が設けられても良い。
また、第1実施形態乃至第3実施形態において、スカーフ加工用治具が集塵機構を備えていても良い。
1、20、30 スカーフ加工用治具
2、32 円周方向ガイド
3、33 固定部
4、34 径方向ガイド
5、35 深さ方向ガイド
6、36 貫通穴
7 切削部
8、48 ガイド面
9 ルータ
10 スカーフ面
11 平面
12、42 複合材
21、31 径方向ガイド支持部
37 突出部(径方向ガイド)
38 工具保持部
39 保持穴
40 突出部(工具保持部)
43 出入口(円周方向ガイド)
44 クランプ

Claims (14)

  1. 複合材にスカーフ面を加工するためのスカーフ加工用治具であって、
    切削工具を円周にそってガイドする環状の円周方向ガイドと、
    前記円周方向ガイドの内周側に前記円周方向ガイドの内周に沿って旋回可能に配置され、且つ、前記円周方向ガイドの径方向に切削工具を滑走可能にする貫通穴が設けられた径方向ガイドと、
    前記貫通穴の前記径方向に沿った両側壁面に設けられ、前記切削工具を支持し、且つ、前記切削工具を前記径方向ガイドの深さ方向にガイドする深さ方向ガイドと、
    を備え、
    前記深さ方向ガイドのガイド面が、所定形状のスカーフ面に対応する角度で傾斜されたスカーフ加工用治具。
  2. 前記円周方向ガイドを前記複合材に固定するための固定部をさらに備えた請求項1に記載のスカーフ加工用治具。
  3. 前記円周方向ガイドが、該円周方向ガイドの内壁に、前記径方向ガイドを支持する径方向ガイド支持部を備えた請求項1または請求項2に記載のスカーフ加工用治具。
  4. 前記径方向ガイド支持部が、前記円周方向ガイドと中心軸を同じとする環状の肩部である請求項3に記載のスカーフ加工用治具。
  5. 前記径方向ガイド支持部が、前記円周方向ガイドの内壁面に円周方向に沿って環状に形成された溝であり、
    前記径方向ガイドが、対向する端部の同じ高さにそれぞれ突出部を有し、
    該突出部が、前記環状に形成された溝に嵌合される請求項3に記載のスカーフ加工用治具。
  6. 前記径方向ガイドの前記突出部が、2本のガイドピンである請求項5に記載のスカーフ加工用治具。
  7. 前記深さ方向ガイドが、前記貫通穴の前記両側壁面にそれぞれ設けられた肩部であり、
    前記肩部が、前記複合材と反対側にガイド面を備えた請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のスカーフ加工用治具。
  8. 前記深さ方向ガイドが、前記貫通穴の前記両側壁面にそれぞれ形成された溝であり、
    前記切削工具を保持し、対向する端部の同じ高さにそれぞれ突出部を有する工具保持部を備え、
    前記突出部が、前記溝に嵌合される請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のスカーフ加工用治具。
  9. 前記工具保持部の突出部が、2本のガイドピンである請求項8に記載のスカーフ加工用治具。
  10. 前記切削工具と前記深さ方向ガイドに設けられた前記肩部との間に配置され、切削工具の切削部の高さを調整する工具高さ調整部材を備える請求項7に記載のスカーフ加工用治具。
  11. 前記径方向ガイドが、バネ鋼からなる請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のスカーフ加工用治具。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のスカーフ加工用治具を用いて複合材にスカーフ面を加工するスカーフ加工方法であって、
    円周方向ガイドを複合材の所定箇所に固定する固定工程と、
    径方向ガイドの貫通穴に切削工具を配置する工具配置工程と、
    前記径方向ガイドを前記円周方向ガイドの円周方向に旋回させて円溝を形成させる溝形成工程と、
    前記切削工具を深さ方向ガイドのガイド面上を滑走させて径方向に所定距離移動させる工具移動工程と、
    を備え、
    前記円溝形成工程と、前記工具移動工程と、を繰り返して所定形状のスカーフ面を形成するスカーフ加工方法。
  13. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のスカーフ加工用治具を用いて複合材にスカーフ面を加工するスカーフ加工方法であって、
    円周方向ガイドを複合材の所定箇所に固定する固定工程と、
    径方向ガイドの貫通穴に切削工具を配置する工具配置工程と、
    前記切削工具を深さ方向ガイドのガイド面上を滑走させて径方向に溝を形成させる溝形成工程と、
    前記径方向ガイドを旋回させて、前記切削工具を前記円周方向ガイドの円周方向に移動させる移動工程と、
    を備え、
    前記溝形成工程と、前記工具移動工程と、を繰り返して所定形状のスカーフ面を形成するスカーフ加工方法。
  14. 前記切削工具と前記深さ方向ガイドのガイド面との間に工具高さ調整部材を配置し、前記複合材に対する前記切削工具の切削部の高さを調整する工程を備える請求項12または請求項13に記載のスカーフ加工方法。
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