JP5674481B2 - 新規なポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物 - Google Patents

新規なポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP5674481B2
JP5674481B2 JP2010550138A JP2010550138A JP5674481B2 JP 5674481 B2 JP5674481 B2 JP 5674481B2 JP 2010550138 A JP2010550138 A JP 2010550138A JP 2010550138 A JP2010550138 A JP 2010550138A JP 5674481 B2 JP5674481 B2 JP 5674481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
residue
polyorganosiloxane
group
polyorganosiloxane compound
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010550138A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011517708A (ja
Inventor
ランゲ、ホースト
ヴァーグナー、ローランド
ホフミュラー、グンナー
ゾッケル、カール−ハインツ
ジモン、ヴァルター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Momentive Performance Materials GmbH
Original Assignee
Momentive Performance Materials GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Momentive Performance Materials GmbH filed Critical Momentive Performance Materials GmbH
Publication of JP2011517708A publication Critical patent/JP2011517708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5674481B2 publication Critical patent/JP5674481B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G71/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a ureide or urethane link, otherwise, than from isocyanate radicals in the main chain of the macromolecule
    • C08G71/04Polyurethanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/42Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences
    • C08G77/445Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences containing polyester sequences
    • C08G77/448Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences containing polyester sequences containing polycarbonate sequences
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/42Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences
    • C08G77/458Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences containing polyurethane sequences
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/10Block or graft copolymers containing polysiloxane sequences

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

本発明は、新規なポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物、その製造方法、用途、これらを含む機能的配合物、これらを製造するための前駆体、およびこの前駆体を含む反応性組成物に関する。
第四級アンモニウム構造を含むシロキサンブロック共重合体が広く知られている。これらは、シロキサン/第四級アンモニウム単位を含むジブロック共重合体(DE3340708、EP282720、US6,240,929、US6,730,766)であってもよい。一方、シロキサン/第四級アンモニウムポリエーテルブロック単位を含むトリブロック共重合体が開発されている(WO02/10256、WO02/10257、WO02/10259、WO2004/090007、WO03/078504、WO2004/041912、WO2004/042136参照)。このトリブロック共重合体の主な利点は、その構造が柔軟で、かなり大幅に具体的な製品要求を満たせることにある。
GB1128642には、ウレア基とウレタン基を含む第四級アンモニウム化合物が開示されている。末端にアミノ基を有するシロキサンまたは末端にヒドロキシ基を有するシロキサンとジイソシアネートとの反応によって、末端にイソシアネート基を有する中間体が生成し、これらの中間体は、次に、例えば第一級ないし第三級のジアミンまたはトリアミンと反応し、第三級アミノ基は四級化される。例えば、オリゴエチレングリコールが鎖延長剤として用いられてもよいが、この場合、イソシアネート基の消費により、直接に第四級アンモニウム基の数の低減が引き起こされる。そのため、この方案の欠陥は、柔軟性をもって大幅に具体的な製品要求を満たすことができないことにある。
また、ウレタン基を含むシロキサン改質のジ第四級化合物を合成するための結合基として非対称置換カーボネートを用いることが提案されている(WO2005/058863)。
また、シロキサン単位およびアミン塩単位を含んでいるポリウレタンブロック共重合体を合成する過程において、前記非対称置換カーボネート結合基が用いられている(C.Novi、A.Mourran、H.Keul、M.Moller、Macromol.Chem.Phys.2006、ページ207、273−286)。これらの具体的なブロック共重合体の欠陥は、アミン塩という形のpH高感度の電荷のみを有するため、持続性が低減されることにある。カーボネート結合基を用いた方法の一般的な欠陥は、離脱基であるフリーフェノールが現れること、またはフェノールを完全に回避して炭酸塩構造を対応する前駆体に結合し難いことである。
また、カーボネート官能性シロキサンと第一級および第二級のアミノ基またはヒドロキシル基を含有する炭化水素を反応させて、ウレタン基を含有するシリコーンまたは対応するエステルに変換することは知られている。カーボネート官能性シロキサンは、オレフィン性不飽和カーボネートをSiH−シロキサンを用いてハイドロシリレーション処理することによって得られる(US5,672,338、US5,686,547)か、またはCO2をエポキシシランにおけるエポキシ基に導入することによって得られる(DE19505892参照)。これらの公開出願には、第四級アンモニウム単位を含む材料の合成について、記載がない。
本発明は、これを鑑みて、その構造が柔軟性をもって大幅に具体的な製品要求を満たし、供与体−受容体の相互作用(例えばウレタン基による)によって製品の実質的特性に影響を与える新規なポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を提供することを目的とする。また、本発明は、最終製品にフェノールが含まれていること、また、第四級ブロック共重合体を生成するための好適な前駆体に近接し難いという従来技術の前記欠点を解決することを目的とする。
新規なポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、簡単、安全かつ特異的に生産され、また、注目に値する新規な性能を有する。
本発明は、式(1)の中の構成単位を少なくとも1つ含む、新規なポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物、またはこれらの酸付加物および/または塩に関する。
Figure 0005674481
式中、
Rは水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、
1は水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、
2は水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、R1が残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、
ST1は2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素数1000以下であり、かつ、
−O−、
−C(O)−、および、
ケイ素原子数2〜1000のポリオルガノシロキサン単位
から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、
ここで、ST1は式−O−C(O)−O−の基も、式−O−C(O)−NH−の基も含まず、
複数の残基ST1がある場合、これらは同じでも異なってもよく、
Yは、それぞれ独立に−O−、−S−、−NR6−から選ばれ、ここで、
6は水素、または直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素原子数40以下であり、−O−、−C(O)−、−NH−、−NR3−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、R3は上記と同義であり、
6は、残基ST2に結合する結合基であり、環状構造を構成し、
ST2は、2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素原子数1000以下であり、かつ、
−O−、
−C(O)−、
−NH−、
−NR3−、
Figure 0005674481
ケイ素原子数2〜1000のポリオルガノシロキサン単位
から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、ここで、
3は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素原子数40以下であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、この炭化水素残基は場合によって、アルコキシシリル基(例えば、トリアルコキシシリル基)のようなシリル基で置換されてもよく、
5は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素数100以下であり、且つ−O−、−C(O)−、−NH−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、この炭化水素残基は場合によって、アルコキシシリル基(例えば、トリアルコキシシリル基)のようなシリル基で置換されてもよく、または、窒素原子に結合する2つの残基R5は、この窒素原子を含んで5〜7員環を構成し、この環は場合によって、1つまたは2つの他のヘテロ原子を含んでもよく、または、R5はR6と共に2価のアルキレン残基を構成し、このアルキレン残基はYとST2を含む環状構造を形成する。
複数の残基ST2が存在する場合、これらは同じでも異なってもよく、
ただし、残基ST1および/またはST2の少なくとも1つは、1つのポリオルガノシロキサン残基を含む。
好ましくは、Yは−O−、−NR6−を示し、ここで、
好ましいR6は水素、または直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素原子数20以下であり、かつ−O−、−C(O)−、−NR3−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、ここで、R3は下記と同義であり、および/または
6は、ST2に結合する結合基を形成し、環状構造が形成される。この過程において、R6と残基ST2は、残基R5を介して結合されることが好ましい。
好ましいST1は2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素原子数400以下であり、かつ、
−O−、
−C(O)−、および
ケイ素原子数2〜500のポリオルガノシロキサン単位
から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよい。
好ましいST2は、2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素数400以下であり、かつ、
−O−、
−C(O)−、
−NH−、
−NR3−、
Figure 0005674481
ケイ素原子数2〜1000のポリオルガノシロキサン単位
から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、ここで、
3は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素原子数20以下であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、
5は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素原子数20以下であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、または、窒素原子に結合する2つの残基R5は、この窒素原子を含んで5〜7員環を構成し、この環は場合によって、1つまたは2つの他のヘテロ原子を含んでもよく、または、R5はR6と共に2価のアルキレン残基を構成し、このアルキレン残基はYとST2を含む環状構造を構成する。
例えば、R5がR6と共に、YとST2を含む環状構造を構成する2価のアルキレン残基を構成することは、本発明に係る化合物を製造するために前駆化合物HY−ST3−NR5 2として例えばメチルピペラジンを用いる場合にあたる。この場合、Y=−NR6であり、R6とR5がアルキレン残基を構成する。以下は、これについて詳述する。
酸付加物とは、塩酸、硫酸、リン酸、C1〜C22カルボン酸(酢酸など)のような無機または有機プロトン酸によって、本発明に係るアミノ含有化合物を必要に応じて一部中和して生じた化合物である。
本発明に係る化合物の塩類は主に、正電荷を中和するためにアニオンが求められる第四級アンモニウム基の存在によって生じる。このようなアニオンとは、特に、例えばアセテート、ステアレート、オレエート、ウンデカノエート、ドデカノエートのようなカルボン酸塩アニオン、塩化物、臭化物、ヨウ化物のようなハロゲンアニオン、硫酸塩、ハイドロゲン硫酸塩、リン酸塩である。
本発明に係る化合物において、プロトン化されたアンモニウム基(H−N+)と第四級アンモニウム基(NR4 +)が同時に存在してもよい。
本発明に係る化合物の1つの好ましい実施形態によれば、残基R、R1とR2の少なくとも1つは水素である。好ましくは、残基R、R1とR2がいずれも水素であり、これによって、式(1a)
Figure 0005674481
の化合物が得られる。
本発明の1つの好ましい実施形態によれば、本発明に係る化合物は、線形構造を有する。線形構造とは、ポリマーにおける、式(1)の各単位からなる主鎖がほぼ直線となり、すなわち、分岐がない。これに関わらず、この線形ポリマーの主鎖において環状の構成単位を含んでもよい。
本発明の1つの好ましい実施形態によれば、残基ST1とST2はいずれも2価の残基である。すなわち、本発明の化合物は線形化合物であり、R1とST1を含む環状構造が存在しない。
本発明に係る化合物には、分岐されたポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物も含まれ、特に、そのポリマーの主鎖の分岐が残基ST1とST2の少なくとも1つを介してなされるものの場合には、残基が必ず2価以上である。
具体的には、線形化合物は、下記式(6)および(7)の出発化合物から得られる。
Figure 0005674481
ST2−(Y−H)q (7)
式中、ST1、R、ST2とYは前記と同義であり、pとqはいずれも2である。具体的には、本発明に係る分岐化合物は、qおよび/またはp>2の前記した前駆化合物を利用することによって得られる。
また、本発明の分岐化合物は、ポリマーの主鎖における反応基を後で反応または架橋させることによって得られてもよい。
例えば、
Figure 0005674481
(ただし、p=2)と、ST2−(Y−H)q(例えば、式NH2CH2CH2N(CH3)CH2CH2NH2の化合物、式NH2CH2CH2CH2N(CH3)CH2CH2NH2NH2の化合物またはアミノエチルピペラジン)を反応させて、式(1b)または(1c)の化合物を得ることができる。
Figure 0005674481
Figure 0005674481
式中、ST2における第三級アミノ基は例えば、ST4v(−Q)tのような多官能性第四級化剤によって反応または架橋されてもよい。
なお、本発明に係る化合物は、本発明の水酸基でポリイソシアネート、ポリカルボン酸、または、その誘導体、例えば酸塩化物またはポリエポキシドのヒドロキシル基を用いて後で架橋を行うこともできる。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、少なくとも1つのポリオルガノシロキサン残基を有し、このポリオルガノシロキサン残基は、式(2)を有することが好ましい。
Figure 0005674481
式中、R4は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素原子数20以下であり、および/または、R4はアルコキシル残基であり、そのアルキル部分は直鎖、環状または分岐の、飽和のアルキル基であり、このアルキル基は炭素原子数20以下であり、このアルキル基は、例えば、ポリアルキレンオキシアルコキシ基である場合に、1つまたは複数の酸素原子を含んでもよく、また
s=1〜999である。
好ましくは、
4はC1〜C20で、好ましくはC1〜C9で、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、特に好ましくはメチル、フェニルであり、また
sは1〜999で、特に1〜99である。
特に好ましくは、シロキサン単位(2)は下記の構造を有する。
Figure 0005674481
sは前記と同義である。
次の化合物は、例えば、R4の違い、すなわちアルコキシおよび/またはアルキルに対応した化合物ST2−(Y−H)qを構成する。
Figure 0005674481
本発明に係る化合物を、ヘアケア分野のような化粧品分野に特に好適に用いる実施形態において、s>199が好ましい。
本発明に係る化合物を、特に織物における柔軟剤として用いる特に好ましい実施形態において、sは20〜200が好ましく、20〜120が特に好ましい。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、式(2)の少なくとも2つのポリオルガノシロキサン残基を含むことが特に好ましい。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、式(1)の構成単位を少なくとも2つ含むことが好ましく、式(1)の構成単位を少なくとも3つ含むことがさらに好ましい。
しかし、本発明の化合物が式(1)の構成単位を1つのみ有する場合も、本発明の範囲内に含まれる。この化合物は「蝶形」化合物と称することもある。このような化合物の例としては、下記のものである。
Figure 0005674481
(1molの
Figure 0005674481
と2molのST2−(Y−H)2との反応で生じた化合物)
より複雑な蝶形構造は、ST2−(Y−H)2
Figure 0005674481
との逐次反応の後、HY−ST3−NR5 2およびST4V(−Q)2と反応するように構成される。
Figure 0005674481
前記反応は、本発明の化合物の末端基を形成する可能性も示している。これらの末端基は、用いられる多官能性モノマーの非反応性末端基から得られるか、または、反応性単官能化合物、例えばアルコール、アミンなどのCH−酸化合物から得られ、また連鎖停止するための水、または酸が加えられる。
本発明のポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物において、Y=−NR6−が好ましく、R6は前記と同義である。Y=−NH−が特に好ましい。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、アミノ基、プロトン化されたアミノ基、第四級アンモニウム基および/またはポリエーテル基を有することが好ましく、第四級アンモニウム基および/またはポリエーテル基を有することが特に好ましい。これは、本発明の化合物に優れた直接性と十分な親水性を与えるためである。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物において、ST1はST2と異なることが好ましい。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物において、好ましい実施形態によれば、ST1および/またはST2は、ポリオルガノシロキサン含有残基、ポリエーテル含有残基、ポリオルガノシロキサンおよびポリエーテル含有残基、単環または多環の炭化水素基、非環式で場合によって酸素を含む炭化水素基、芳香族基を有し且つ場合によって酸素を含む炭化水素基からなる群から選ばれる。残基ST1および/またはST2のうちの少なくとも1つは、1つのポリアルキレンオキシ基を有することが好ましい。
本発明の他の好ましい実施形態によれば、ST1および/またはST2を含む前記ポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、下記の式の構成単位を含む。
Figure 0005674481
式中、sは前記と同義であり、かつ、r=1〜12である。
具体的には、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、式(6)の化合物の1つと式(7)の化合物の少なくとも1つとの反応によって製造される。
Figure 0005674481
式中、R、R1、R2およびST1は前記と同義であり、かつ、p≧2であり、好ましくはp=2である。
ST2−(Y−H)q (7)
式中、ST2およびYは前記と同義であり、かつ、q≧2であり、好ましくはq=2である。好ましくは、Y=NR6であり、R6は前記と同義であり、好ましくは水素である。
本発明の他の好ましい実施形態によれば、このポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、式(5)の少なくとも1つの残基ST2を有する。
−ST3−N+(R52−ST4−N+(R52−ST3− +2A- (5)
式中、R5は前記と同義であり、
ST3は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素基は炭素原子数2〜100であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−および/またはNR3−を含んでもよく、ここで、R3は前記と同義であり、
ST4は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素基は炭素原子数2〜200であり、この炭化水素残基は、−O−、−C(O)−、−NH−、−NR3−、および/または、ケイ素原子数2〜500、好ましくは2〜200を含むポリオルガノシロキサン単位を含んでもよく、ここで、R3は前記と同義であり、かつ、
-は有機または無機のアニオンである。
ST3とST4の炭化水素残基に用いられる置換基は、1つまたは複数を含み、好ましくは1つ〜3つであり、好ましくは、これらはヒドロキシ、フッ素または塩素のようなハロゲンおよびシアノからなる群から選ばれる。特にST4の場合には、ヒドロキシが特に好ましい。
好ましい実施形態によれば、式(2)を用いることによって、本発明の四級化ポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物に用いられる式(3)が得られる。
Figure 0005674481
式中、R、R1、R2、ST1、ST3、ST4、R6およびR5は前記と同義であり、A-は有機または無機アニオンである。
ただし、残基ST1、ST3とST4のうちの少なくとも1つは、1つのポリオルガノシロキサン残基を有する。
前記した本発明の化合物は、式(6)の化合物と式(8)の化合物および式(9)の化合物とを反応させる方法によって製造されることが好ましい。
Figure 0005674481
式中、R、R1、R2およびST1は前記と同義であり、かつ、p≧2であり、好ましくはp=2である。
HY−ST3−NR5 2 (8)
式中、ST3、YおよびR5は前記と同義である。
ST4V(−Q)t (9)
式中、Qは、アミノ基をアルキル化できる残基であり、ST4Vは四級化反応後にQから生じた分子部分とともに残基ST4を構成し、かつ、t≧2であり、好ましくはt=2である。
好ましくはY=NR6であり、式中、R6は前記と同義であり、好ましくは水素である。
ST3を導入するための反応物HY−ST3−NR5 2は、第一級ないし第三級または第二級ないし第三級のジアミノ構造を有するもの、例えば、N,N−ジメチルプロピレンジアミンである。また、N−メチルピペラジンを用いることも好ましいが、この場合上記と同様に処理した結果、YとST2を含む環状構造を形成し得る可能性がある。これで、例えば、HY−ST3−NR5 2(Y=NR6、ST3=−CH2−CH2−、R5=−CH3、R5とR6が−CH2−CH2−を構成する)としてN−メチルピペラジンを用いる場合に、式(3a)の化合物が形成される。
Figure 0005674481
原則的に、第一級ないし第二級ジアミンを使用してST3を導入してもよい。その後、残りのアミン基に対して四級化処理を施して鎖状構造とする。第一級または第二級アミノ基を有するST3前駆体によって、ポリウレタンを構成する。
その代わりに、HOCH2CH2N(CH32のような第三級アミノ官能性アルコールを用いてST3を導入してもよい。この場合、ポリカーボネート(炭酸エステル)が形成される。
少なくとも2つの第三級アミン官能基を有する高官能性アミンによって、分岐したST3構造を形成することも本発明の範囲に入る。
例を挙げると、
N,N,N',N'−テトラメチルジプロピレントリアミン(Jeffcat ZR50B Huntsman)、および
N,N,N',N'−テトラメチルジエチレントリアミンである。
ST4を含む反応物ST4V(−Q)tは、多官能性、特に二官能性のアルキル化剤であり、これらは、エポキシ基、ハロカルボン酸エステル基、ハロゲンアルキル基を有することが好ましい。さらに好ましくは、炭化水素系エポキシド誘導体は、
−炭化水素ジエポキシド、例えば、ビニルシクロへキセンジエポキシド、
−エピクロロヒドリン、
−エポキシ末端ポリエーテル、好ましくはエチレンオキシド系ポリエーテルおよびプロピレンオキシド系ポリエーテル、例えばグリシジル末端ポリエーテル
−エポキシ末端ポリエステル、
−エポキシ末端ポリカーボネートである。
ハロゲン官能性炭化水素誘導体、好ましくは塩化物および臭化物は、
−場合によってポリオルガノシロキサン単位に中断される炭化水素ジハロゲン化物、
−ハロゲン末端ポリエーテル、好ましくはエチレンオキシド系またはプロピレンオキシド系ポリエーテル、
−炭化水素ジオールおよびポリエーテルのハロカルボン酸エステル、好ましくはエチレンオキシド系ポリエーテル、プロピレンオキシド系エーテル、特に炭化水素ジオールおよびポリエーテルのクロロ酢酸エステル、クロロプロピオン酸エステル、クロロブタン酸エステルであることが好ましい。
同様に、二官能性酸アルコキシレートを対応するグリシジル、ハロゲンまたはハロカルボン酸エステル誘導体に転化して本発明のように用いることも本発明の範囲に入る。例えば、これらはコハク酸から誘導される。これらの化合物の例には、
Figure 0005674481
が含まれる。
式中、Dは、脂肪族または芳香族の場合によって置換される炭化水素残基であり、その例としては、下記のものである。
Figure 0005674481
既知方法(「Organikum、Organisch−chemisches Grundpraktikum」、1988年、第17版、ページ402−408、ドイツ科学出版社(ベルリン))によれば、ジオール成分と対応するハロカルボン酸無水物またはハロカルボン酸塩化物との反応によって、特に好ましいクロロ−カルボン酸エステルを合成する。
他の実施形態によれば、炭化水素基ST4は、α,ω−ヒドロキシ官能性のプレポリマーから誘導される複合α,ω−エポキシ構造またはハロゲン末端構造である。
これらのα,ω−ヒドロキシ官能性のプレポリマーは、
−ジオールとジイソシアネートの反応性生物、
−OH末端ポリエーテル、好ましくはエチレンオキシド系ポリエーテル、プロピレンオキシド系ポリエーテルとジイソシアネートの反応生成物、
−OH末端ポリエステル、
−OH末端ポリカーボネート
であることが好ましい。
1つの好ましい実施形態によれば、これらのα,ω−ヒドロキシ官能性のプレポリマーは、対応するα,ω−ハロカルボン酸エステル、特にクロロ酢酸エステル、クロロプロピオン酸エステル、クロロブタン酸エステルに転化される。
本発明によれば、好ましくは下記のものを介してシロキサンブロックを導入する。
−α,ω−エポキシ末端シロキサン、好ましくはα,ω−グリシジル末端シロキサン、エポキシシクロへキシル末端シロキサン、
−α,ω−ハロゲンアルキル末端シロキサン、好ましくはクロロプロピル末端シロキサン、クロロプロペニル末端シロキサン、
−α,ω−ハロカルボン酸エステル末端シロキサン、好ましくはクロロ酢酸、クロロプロピオン酸、クロロブタン酸のエステル、
−α,ω−ハロカルボン酸エステル末端ポリエーテルシロキサン、好ましくはクロロ酢酸、クロロプロピオン酸、クロロブタン酸のエステルである。
ST4に導入されるα,ω−エポキシ末端シロキサンとα,ω−ハロゲンアルキル末端シロキサンの製造方法は、既に従来技術に記載されている(「Silicone、Chemie und Technologie」、1989年、85〜90、120ページ、Vulkan出版社(エッセン))。
α,ω−ハロカルボン酸エステル末端シロキサンは、WO02/10256の実施例1を参照して調製することができる。この場合、SiH−シロキサンとオレフィン性不飽和またはアセチレン性不飽和のアルコールのハロカルボン酸エステルとを反応させる。
α,ω−ハロカルボン酸エステル末端ポリエーテルシロキサンは、WO02/10257の実施例1を参照して調製することができる。この場合、SiH−シロキサンとオレフィン性不飽和またはアセチレン性不飽和のポリエーテルのハロカルボン酸エステルとを反応させる。その代わりに、ポリエーテルシロキサンとハロカルボン酸、その無水物またはその酸塩化物と反応させてもよい(US5,153,294、US5,166,297)。
他の実施形態によれば、好ましくは対応するα,ω−ヒドロキシアルキルまたはα,ω−ヒドロキシポリエーテル末端シロキサンプレポリマーから得られるα,ω−エポキシ官能性のシロキサンプレポリマーまたはハロゲン官能性のシロキサンプレポリマーを介して、シロキサンブロックをST4へ導入する。
これらのOH末端シロキサン含有プレポリマーは、好ましくは、
α,ω−ヒドロキシアルキル末端シロキサンとジイソシアネートとの反応、
α,ω−ポリエーテル末端シロキサンとジイソシアネートとの反応
によって製造されてから、エポキシ誘導体とハロゲン誘導体に転化することによって得られる。1つの好ましい実施形態は、例えば無水物および塩化物とエステル化することによって得られるα,ω−ハロカルボン酸官能性のシロキサンプレポリマーを示している。
ある特有の実施形態によれば、ST4に用いられる炭化水素系プレポリマー、シロキサン系プレポリマーは、α,ω−エポキシ官能性の前駆体またはハロゲン官能性の前駆体と、ビス第二級アミンの化学量論的欠損部、例えば、ピペラジンやビス第二級アミノ官能性のシロキサンとの反応によって得られてもよい。例えば、
Figure 0005674481
もう1つの特別な実施形態によれば、ST4に用いられる炭化水素系プレポリマー、シロキサン系プレポリマーは、α,ω−エポキシ官能性の前駆体と、例えばエタノールアミン、NH2CH2CH2CH2Si(CH32OSi(CH33またはNH2CH2CH2CH2Si[OCH(CH32]3などの第一級アミンの化学量論欠損部との反応によって得られてもよい。例えば、これによって、シロキサン、シラン、または反応性アルコキシシラン構造を特異的にST4に導入する可能性が得られる。例えば、
Figure 0005674481
なお、高官能性炭化水素系物質またはシロキサン系物質を用いて残基ST4を形成することも本発明の範囲に入る。これらの材料は、前記のエポキシ官能基またはハロゲン官能基のうちの2つを超える基を含む。
高官能性炭化水素系物質は、例えば、グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビトールのグリシジルまたはクロロ酢酸エステル誘導体、それらのエトキシレート/プロポキシレートである。同様に、高官能性酸アルコキシレートを対応するグリシジルまたはクロロ酢酸エステル誘導体に転化して本発明のように用いることも本発明の範囲に入る。例えば、トリメリット酸またはピロメリット酸から誘導されてもよい。
例えば、アリルアルコール、ブテンジオールおよびアリルアルコールまたはブテンジオールのアルコキシレートを対応するSiH−シロキサンに付加することによって得られるヒドロキシ官能性の前駆体から得ることができる。高官能性のシロキサン系物質は、α,ω−および/または櫛形のエポキシ置換基またはハロゲン置換基、好ましくはハロカルボン酸エステル置換基を含む。その代わりに、例えば不飽和のエポキシまたはハロカルボン酸エステル官能性の前駆体を対応するSiH−シロキサンに付加してもよい。
重要なことは、これらの高官能炭化水素系またはシロキサン系物質の官能価は2より大きいということである。
なお、単官能炭化水素系またはシロキサン系物質を用いて残基ST4を形成することも本発明の範囲に入る。これらの材料は、前記のエポキシ官能基またはハロゲン官能基のうちの1つを含む。
単官能炭化水素系物質は、例えば、エタノール、2−プロパノール、ドデカノール、オクタデカノールのようなアルカノール、アリルアルコール、ヘキセノール、オレイルアルコールのようなアルケノール、プロピノールのようなアルキノール、および特に前記単官能アルコールのエトキシレート/プロポキシレートのようなアルコキシレートのグリシジルまたはクロロ酢酸エステル誘導体である。また、脂肪酸アルコキシレートを対応するグリシジルまたはクロロ酢酸エステル誘導体に転化して本発明のように用いることも本発明の範囲に入る。
例えば、エポキシまたはハロゲン、好ましくはハロカルボン酸エステル置換基を含む好適な単官能シロキサン系物質は、WO02/10256から公知である。これらは例えば、対応するSiH−シロキサンに付加される不飽和のエポキシまたはハロカルボン酸エステル官能性の前駆体から得られてもよい。
エポキシ含有物質をST4の導入に使用する場合に、従来技術における公知の手段によって、化学量論量で酸を加える。アニオンA-とは、例えばハロゲン化物、特に塩化物の無機アニオン、および、カルボン酸塩(特に、C2〜C18カルボン酸塩)、アルキルポリエーテルカルボン酸塩、アルキル硫酸塩(特に、メト硫酸塩)、スルホン酸塩(特に、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、さらに特にトリルスルホン酸塩)の有機アニオンである。
ST1の導入に用いられる分子は、多官能、特に二官能性のシクロカーボネート前駆体である。これらの前駆体は、炭化水素系またはシロキサン系の構造から誘導される。
1つの好ましい実施形態によれば、炭化水素系またはシロキサン系シクロカーボネート前駆体は、対応するエポキシ官能性誘導体から誘導される。これらは、塩基触媒により、CO2をエポキシ環に挿入して対応するシクロカーボネートに転化してもよい(DE 195 05 892)。
そのため、式(10)の前記化合物は、CO2と反応するためのエポキシ官能性誘導体として好適である。
Q−ST4V−Q (10)
ST1の生成に用いられるシクロカーボネートを発生させるエポキシ誘導体は、
−炭化水素ジエポキシド、例えば、ビニルシクロへキセンジエポキシド、
−エポキシ末端ポリエーテル、好ましくはエチレンオキシド系ポリエーテル、およびプロピレンオキシド系ポリエーテル、例えばグリシジル末端ポリエーテル、
−エポキシ末端ポリエステル、
−エポキシ末端ポリカーボネートであることが好ましい。
なお、二官能性酸アルコキシレートを、例えばコハク酸から誘導される対応するグリシジル誘導体に転化して本発明のように用いることも本発明の範囲に入る。
他の実施形態によれば、炭化水素基ST1は、複合α,ω−エポキシド−プレポリマーから誘導される構造である。
同様に、これらのプレポリマーは、好ましくはα,ω−ヒドロキシ官能性のプレポリマーから由来し、例えば
−ジオールとジイソシアネートの反応性生物、
−OH末端ポリエーテル、好ましくはエチレンオキシド系ポリエーテル、プロピレンオキシド系ポリエーテルとジイソシアネートの反応生成物、
−OH末端ポリエステル、
−OH末端ポリカーボネート
から由来し、これらは、例えば、エピクロロヒドリンとの反応によってエポキシドに転化される。
ST1の生成に用いられるシクロカーボネートを発生させるシロキサン系エポキシ誘導体は、
−その合成がST4前駆体を説明する時に既に述べられたα,ω−エポキシ末端シロキサン、好ましくはα,ω−グリシジル末端シロキサンおよびエポキシシクロへキシル末端シロキサンであることが好ましい。
他の実施形態によれば、シロキサン系エポキシ前駆体は、α,ω−ヒドロキシポリエーテル末端シロキサンプレポリマーのα,ω−エポキシ誘導体であってもよい。
他の好ましい実施形態によれば、対応するビス1,2−ジオール官能性の誘導体から炭化水素系またはシロキサン系シクロカーボネート前駆体を誘導する。これらは、ホスゲンとの反応、またはジメチルカーボネートのようなジアルキルカーボネートとの触媒エステル交換反応によって対応するシクロカーボネートに転化されてもよい。(DE19505892)
ST1の生成に用いられるシクロカーボネートを発生させるビス1,2−ジオール誘導体は、ジグリセロール、高級オリゴグリセロールまたはビスグリセロール末端エーテルまたはポリエーテル構造であることが好ましい。同様に、二官能性酸を対応するビス1,2−ジオール誘導体に転化することも本発明の範囲に入る。その例としては、コハク酸のようなジカルボン酸のビスグリセロールエステルである。
ST1の生成に用いられるシクロカーボネートを発生させるシロキサン系ビス1,2−ジオール誘導体は、
−α,ω−1,2−ジオール末端シロキサン、好ましくはSiHシロキサンと、グリセロールモノアリルエーテルまたはトリメチロールプロパンモノアリルエーテルから合成されるものであることが好ましい。
他の好ましい実施形態によれば、ST1を発生させるためのシロキサン系α,ω−シクロカーボネートは、対応するシロキサンから誘導される。これらは、オレフィン性不飽和またはアセチレン性不飽和のシクロカーボネートに付加することによって、直接にシクロカーボネート末端構造に転化されてもよい(US5,672,338、US5,686,547)。好ましいオレフィン性不飽和のシクロカーボネートの一例としては、グリセロールカーボネートアリルエーテルである。このグリセロールカーボネートアリルエーテルは、CO2−挿入によってアリルグリサイドエーテルから得られるか、またはホスゲンとの反応、またはジメチルカーボネートとのエステル交換反応によってグリセロールモノアリルエーテルから得られることが好ましい。
他の好ましい実施形態によれば、ジカルボン酸エステル構造、好ましくは炭化水素系ジカルボン酸エステル構造から、ST1を発生させるためのシクロバーボネートを誘導する。そのため、例えば、対応するジカルボン酸または酸ハロゲン化物とグリセロールカーボネートとを直接にエステル化する。好適なジカルボン酸は、例えばコハク酸である。
なお、高官能性炭化水素系またはシロキサン系物質を用いて残基ST4を形成することも本発明の範囲に入る。これらの材料は、前記シクロカーボネート官能基のうちの2つを超える基を含む。
高官能性炭化水素系物質は、例えばグリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビトールおよびそれらのエトキシレート/プロポキシレートのシクロカーボネート誘導体であり、それらは、グリシジル誘導体から誘導されることが好ましい。高官能性酸アルコキシレートを対応するグリシジル誘導体、それからシクロカーボネート誘導体に転化して本発明のように用いることも本発明の範囲に入る。例えば、これらはトリメリット酸またはピロメリット酸から誘導される。
高官能性シクロカーボネートエステルは、このような高官能性酸、例えば、トリメリット酸やピロメリット酸から、例えばグリセロールカーボネートとの反応によって誘導される。
好ましくは、SiH、エポキシ−または1,2−ジオール官能性の材料から、α,ω−および/または櫛形のシクロカーボネート置換基を有する好適な高官能性シロキサン系物質が誘導される。前述したように、これらの材料は、それぞれ適当な反応によって対応する高官能性シクロカーボネートに転化できる。
重要なことは、これらの高官能性炭化水素系またはシロキサン系物質の官能価は2より大きいということである。
なお、末端基として1つのシクロカーボネート官能基を有する部分的単官能性炭化水素系またはシロキサン系物質を用いて残基ST1を形成することも本発明の範囲に入る。
単官能性炭化水素系物質は、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、グリセロールカーボネート、アルカノール(例えば、エタノール、2−プロパノール、ドデカノールおよびオクタデカノール)、アルケノール(例えば、アリルアルコール、ヘキセノール、オレイルアルコール)、アルキノール(例えば、プロピノール)、およびアルコキシレート(特に、前記単官能アルコールのエトキシレート/プロポキシレート)のカーボネートエーテル誘導体である。脂肪酸アルコキシレートを対応するカーボネートエーテル誘導体に転化して本発明のように用いることも本発明の範囲に入る。
また、酢酸、ラウリン酸、ステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸のような飽和および不飽和カルボン酸由来の単官能カーボネートエステル誘導体を用いることも本発明の範囲に入る。前記のように、これらは、酸ハロゲン化物と、例えばグリセロールカーボネートとの反応によって合成されることが好ましい。
SiH、エポキシ、または1,2−ジオール−官能性の材料から、好適なシロキサン系の単官能シクロカーボネートが誘導される。前記のように、これらの材料は、それぞれ適当な反応によって対応する単官能シクロカーボネートに転化できる。
実質的には、単官能および/または高官能性のST1およびST2またはST4前駆体を、分子量を制御するために使用し、また高官能性化合物の場合には、二官能性のST1およびST2またはST4前駆体による線形構造の特異的なズレを達成し、分子量と分岐度に特異的に影響するように使用する。さらに、単官能および/または高官能性のST1およびST2またはST4前駆体を用いて、内的割合ST1:ST2またはST4を特異的にシフトさせることができる。例えば、二官能性および三官能性のST2前駆体と単官能性および二官能性のST1前駆体とを組み合わせることによって、ST2またはST4のセグメントに対するST1のセグメントのモル過剰が引き起こされる。
反応プロセス全体の結果によれば、具体的には、第四級アンモニウム化合物ST4V(−Q)tを用いる過程において、ポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン・ポリアンモニウム化合物が得られ、それは、構成単位ST1および/またはST2のうちの少なくとも1つでシロキサン単位を有する。もちろん、ポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン・ポリアミノ化合物を調製し、次に、ST4V(−Q)t(ただし、t≦1)のような単・多官能第四級化剤との第四級アンモニウム化反応を行って、第四級化アンモニウム化された窒素原子を導入することができる。
具体的には、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、式(6)の化合物の1つと式(7)の化合物の少なくとも1つとの反応によっても製造される。
Figure 0005674481
式中、R、R1、R2およびST1は前記と同義であり、かつ、p≧2であり、
ST2−(Y−H)q (7)
式中、ST2およびYは前記と同義であり、かつ、q≧2である。
この場合、Yは、好ましくはNR6であり、R6は前記と同義であり、さらに好ましくは水素である。
特に好ましくは、式(4)の化合物を用いる。
Figure 0005674481
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を製造するための反応は、室温〜160℃、好ましくは室温〜140℃の範囲内で行うことが好ましい。反応時間は、数秒間〜数分間である。この場合、アミノ官能前駆体は、一般的には、ヒドロキシ官能前駆体よりも反応性を有する。
反応時間、反応温度、および得られた転化率は、特に、HY−前駆体でのアミノ基の種類に依存する。一般的には、第二級アミノ基より、第一級アミノ基のほうが反応しやすい。
また、反応時間、反応温度、および得られた転化率は、特に、ST2に対する四級化またはアルキル化の能力がある基Qの種類にも依存する。一般的には、例えばハロゲンアルキル基より、ハロカルボン酸エステル基のほうが反応しやすい。
本発明によれば、溶媒を用いずまたは用いて反応プロセス全体またはそのそれぞれの部分的なステップを行う。好ましい溶媒は、例えば、メトキシプロピルアセテート、ブチルアセテート、トルエンなどの典型的なラッカー溶媒である。同様に、例えば、エタノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、1−メトキシ−2−プロパノールのようなアルコール、高級エチレンオキシド誘導体、またはプロピレンオキシド誘導体といったプロトン溶媒において反応を行うことも有利であり得る。
四級化試薬を用いて前記反応プロセス全体を行う結果によれば、アミノ基および/またはアンモニウム基を有するポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物が得られ、それは、構成要素ST1またはST2のうちの少なくとも1つにおいてポリシロキサン単位を有する。
また、本発明は、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物の用途、即ち、塗料、表面改質剤、エラストマー、熱硬化性樹脂、接着剤、金属やプラスチック表面用のプライマー、高分子添加剤、洗剤添加剤、レオロジー剤、化粧品、繊維改質剤の製造への適用に関する。
毛髪に用いられる化粧品配合物において、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は特に、いわゆるコンディショナーの機能を果たし、特に、毛髪の柔らかさ、艶、弾性、梳きやすさなどの特性の改善に有利である。具体的には、本発明の化合物は、ポリアルファオレフィン、フッ化オイル、フッ化ワックス、フッ化弾性ゴム、炭素数10以上のカルボン酸エステル、カチオンポリマー、不溶性または可溶性のシリコン、ミネラル油、植物油、動物油およびこれらの混合物といった他の汎用されているコンディショナーと組み合わせて使用してもよく、これらは例えばWO99/009939に記載されている。
本発明はさらに、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を、例えばガラス、セラミック、セラミックタイル、セメント、および例えば自動車本体、船体のような鋼質部材といった硬い表面に表面改質を行うためまたは薬剤または塗料の製造に適用することに関する。
さらに、本発明は好適には、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を、シリコーンエラストマーを、鋼、アルミニウム、ガラス、例えば、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリテレフタレートのようなポリエステルなどのプラスチックといった他の下地と結合させるためのプライマーの製造に適用することに関する。
本発明の他の好ましい実施形態において、本発明は、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ(メタ)アクリレート、ポリカーボネートのような熱可塑性合成材料用の改質剤の製造に適用することに関する。
本発明の他の好ましい実施形態において、本発明は、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を、低温耐衝撃性の改質剤の製造に適用することに関する。
前記した「〜の製造に適用する」とは、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物が、特定の用途のためだけに利用される場合も含む。すなわち、例えば、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物そのものが、直接低温耐衝撃性の改質剤として使用され得ることを意味する。これらは、必要に応じて混合、複合、マスターバッチ製造によって予め適切に調製されてもよい。
また、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、好適には接着材と封止材における成分として用いられ、すなわちケーブルクラッド層であるケーブルカバー、軟管、封止部材、キーボードパッド、および、ガスを選択的に通過させるための薄膜のような薄膜といった熱可塑性エラストマーの素材として用いられることが好ましい。また、本発明の共重合体のその他の用途は、塗料、例えば、汚れ防止塗料、粘着防止塗料、組織適合性塗料、難燃塗料、および生物適合性材料に用いられてもよい。
本発明の化合物は、化粧品、ボディケア製品、塗料添加剤、洗剤における補助剤、泡防止剤配合物、および樹脂を改質またはアスファルト改質するための織物加工のコーティング剤に用いられてもよい。
さらに、電子素子の包装材、隔離・遮蔽材、結露水が形成されるキャビティ(例えば、飛行機、船、自動車)の封止材、洗剤、クリーン剤や保守製品の添加剤、ボディケア製品の添加剤、木材、紙シートや板紙のコーティング材、離型剤、コンタクトレンズなどの医薬用の生物適合性材料、織物繊維および織物組織用のコーティング材、革および毛皮のような天然材料用のコーティング材、薄膜用の材料、および例えばフォトリソグラフィー、光学的データ保存または光学的データ伝送などの感光系用の材料を含む。
本発明の他の好ましい実施形態によれば、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、粘度調整剤、帯電防止剤、シリコーン弾性ゴム用の混合成分、洗浄の前、途中および後に織物繊維を加工する織物繊維柔軟剤、天然繊維および合成された繊維(例えば、毛髪、綿繊維、およびポリエステル繊維、ポリアミド繊維のような合成繊維)および混紡織物を改質する薬剤、織物仕上げ剤、および例えば洗剤、クリーン剤のような洗浄剤を含む配合物の製造に適用され、前記シリコーン弾性ゴム用の混合成分は、過酸化反応またはヒドロシリル化反応(白金触媒)によって架橋されてエラストマーを形成し、そこに、ガスや液体などの拡散を変化させるため、または、シリコーンエラストマーの膨潤挙動を変更するために表面改質を行わせるものである。
さらに、本発明は、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を含む新規な洗剤配合物、化粧品配合物、繊維処理配合物に関する。
これを鑑みて、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、固体または液体の洗剤配合物においては、例えば配合物全量の約0.1〜10重量%を占めてもよく、化粧品配合物、および織物処理剤のような繊維加工用の配合物においては、配合物全量の約0.1〜50重量%を占めてもよい。
好ましくは、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、ガラス、セラミック、セラミックタイル、プラスチック表面、金属表面、特に船体や自動車本体などのラッカー面、硬い表面の処理および仕上げに用いることができる。さらに特に、自動的に自動車を洗う乾燥剤配合物においても、好ましくはシリコーンエラストマーを、鋼、アルミニウム、ガラス、エポキシ樹脂、ポリアミドのような他の下地と結合させるための接着剤またはプライマーとして、また、過酸化反応かつ白金触媒による架橋のもとでの炭化水素系ポリマーおよびシリコーン系エラストマーシステムのための改質剤、例えば、低温耐衝撃性改質剤、極性改質剤として用いられる。
また、本発明の化合物は、繊維加工用の特定の薬剤、特にアニオン、非イオン、カチオンの界面活性剤を含む洗剤配合物において、とりわけ織物の形状である天然繊維および合成繊維、例えば、綿毛、羊毛、ポリエステル系の合成繊維やポリアミド系の合成繊維の加工に適用される。この場合、本発明の化合物は、直接に洗剤に配合でき、調薬された様式で個別に洗浄途中に配合され、または洗浄過程終了後に配合され、加工すべき下地の柔らかさ、弾性を改善し、許容可能な親水性を保持しながらしわの傾向を低減することができる。
同様に、これらはまた、とりわけカチオン界面活性剤の下で繊維と織物の洗浄終了後に添加する別々の柔軟剤系の成分、織物しわを抑制または消去するアイロン助剤または薬剤として用いられる。
また、繊維の仕上げ、特に織物の形状である綿毛、羊毛、ポリエステル系合成繊維およびポリアミド系合成繊維、紙および木材に対する初期仕上げおよび加工にも用いられる。
また、上述したように、有利には毛髪および皮膚処理用の化粧品系にも用いられる。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物の特に好ましい適用分野としては、水性の溶液、混合物、エマルション、マイクロエマルションが好ましく、特に化粧品配合物のベース用途が好ましい。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物は、純物質、溶液、混合物、エマルション、およびマイクロエマルションとして用いることができ、また、液体、クリームまたはペーストの形状で、異なる粘度を有する本発明の適切な化粧品配合物を製造するための供給原料としてもよい。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物の配合物を製造するための方法、例えば硬いまたは柔らかい下地を処理するための方法は、
a)本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を含む溶液、混合物またはエマルションの形状をした予備混合物を製造するステップと、
b)a)の予備混合物を用い、必要によって他の界面活性剤、補材および他の添加剤を加えて他種の混合物を製造するステップ、または
c)撹拌機、溶解機、混練機、ポンプ、混合螺旋、混合ノズル、低圧乳化装置、高圧乳化装置によって各成分を混合することにより、ステップa)とb)を組み合わせるステップと
を含む。
本方法は、従来技術(Ullmann's Enzyklopadie)に開示された機器、装置、例えば上記のような適切な容器、装置または混合機であるあらゆる形状の撹拌機によって実現される。
全ての成分を直接に混合してもよい。しかし、予備混合物を製造することが、より速くより良好な分布を実現できる事から好ましいと共に、一部には、種々の物質のグループは、多大な努力のみでは相互の混合や乳化、分散ができないことから不可欠である。予備混合物または中間混合物は、溶液、ペースト、クリームまたは他の形状のエマルションあるいは分散液として現れることが好ましい。特に好ましくは、化粧品配合物における平均粒子径10〜200nmのマイクロエマルションを製造して使用する。
例えば、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を含む配合物は、異なる剤形、例えばヘアトリートメントとして製造されてもよい。本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を含む成分は、ヒトおよび動物の毛髪や皮膚のようなケラチン含有物質を処理するための化粧品配合物、アルコールまたはポリアルコール性の溶液、またはエマルションとして用いられることが好ましい。製造の間に用いられる原料、補助剤および混合方法によって、明るい、濁った、または白色の配合物である。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を含む溶液および混合物を製造するために、アルコールまたはポリアルコール性溶液、それと水、油分を含有しかつ一般的なシリコーン、(とりわけポリジメチルシロキサン)との混合物、溶媒および/または油分含有物質および/またはシリコーンの二成分系および三成分系を採用することが好ましい。この場合、特に好ましい溶媒は、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、エチレングリコールエーテル、ポリエチレングリコールおよびそのエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールエーテル、プロピレングリコールおよびそのエーテル、グリセリン、およびこれらの混合物である。特に好ましい油分含有物質は、ミネラルオイル製品や、植物油、動物油および合成由来のオリジンの油およびその混合物である。本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物と異なるシリコーンとしては、例えば、環状および線形のポリジメチルシロキサンおよびその混合物が特に好ましい。これらの混合物は、例えば、(INCIによる)シクロメチコーン、シクロテトラシロキサン、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、25℃での粘度が0.65〜60000000mPa.sの範囲内にあるジメチコーン、および25℃での粘度が10〜60000000mPa.sの範囲内にあるジメチコノールである。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を含む好ましい溶液および混合物は、下記の成分および全重量に対する重量%を含む。
溶液または混合物:
0.1〜99.9% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物
0.1〜99.9% 溶媒および/またはオイルおよび/またはシリコーン、および/または水
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物のエマルションの成分は、
エマルションを製造するために、一般的に、水と、非イオン、カチオン、両性界面活性剤および界面活性剤との混合物を採用する。また、エマルションは、例えば無機および有機酸、塩基、バッファー、塩、増粘剤、「キサンタンガム」のようなエマルション用の安定剤、防腐剤、泡安定剤、泡防止剤や、例えばアルコール(エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリコールエーテル、グリセリンおよびその混合物)などの溶媒といった補助剤を含んでもよい。
エマルションに用いられる本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物そのものは、エマルションの製造過程において乳化剤として使用されてもよい。
例えば、化粧品配合物の製造に好ましく用いられる好ましいエマルションは、下記の成分および全重量に対する重量%を含む。

10〜50% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物、
1〜35% 界面活性剤、
0〜10% 補助剤、
0〜20% 溶媒、
残量 水
次に、化粧品配合物、織物および他の繊維状の下地に対する仕上げ剤、または硬い表面に対する塗料に用いられるマイクロエマルションについて記載する。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物の活性成分量が高いマイクロエマルションを調製することが特に好ましい。これは、この化合物が、透明な化粧品配合物を製造できることに加え、水性配合物において技術的処理(「コールドプロセス」)を行う際に単純であるという利点があるからである。前記溶液および混合物の形状でマイクロエマルションを製造する場合に、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物が用いられる可能性がある。このエマルションにおいて、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物の好ましい活性成分量は、全量の5〜60重量%、特に好ましくは10〜50重量%である。
本発明を制限するものではないが、特に好ましいマイクロエマルションは、下記の成分および全量に対する重量%を有する。

20〜80% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物
0〜35% 界面活性剤
0〜10% 補助剤
0〜20% 溶媒
残量 水
本発明は、化粧品配合物において本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物から調製される溶液、混合物またはエマルションを適用することを他の課題とする。
これらの化粧品配合物は、あらかじめ調製された溶液またはエマルションを用いて調製されてもよく、直接各成分から個々に調製されてもよい。
化粧品配合物
化粧品配合物は例えば、
ツーインワン(2in1)シャンプー、「ボディシャンプー」、洗浄中および洗浄後または染髪後のヘアトリートメント、または、脱色、ストレートパーマまたはウェーブパーマの前にヘアトリートメントを行うためのコンディショナーといったいわゆる「洗い流す(rinse-off)」製品と、ヘアトニック、ケアクリーム、スタイリングクリーム、ヘアジェル、ヘアスタイリング製品、ヘアセット製品、ヘアスプレー、ポンプスプレー、ヘアマッサージ剤、ドライヘアスプレーのようないわゆる「洗い流さない(leave-in)」製品を含む。また、前記化粧品配合物は、達成された染色効果の洗髪に対する耐性によって、永久的、半永久的、一時的染髪剤に分けられる染髪剤をさらに含む。ここで毛髪という用語は、全てのケラチン含有繊維を含むが、特にヒトの毛髪を指す。染髪剤は、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物に加えて、従来のシリコーン、界面活性剤、補助剤および染料を含む。これらの成分はそれぞれ単独に、または他の成分と組み合わせて用いられ、また、配合物において、体積、梳きやすさ、およびつやを向上させ、またヒトおよび動物の毛髪のような染色されたケラチン含有下地の退色と脱色を低減させるという付加機能を示し、本発明のポリウレタン・ポリエステル・ポリシロキサン化合物を少なくとも1つ含む。
化粧品配合物に関して記述される略語は、INCI(アメリカトイレ化粧品・香料工業協会)に説明されている。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物以外に含まれるシリコーンは、例えば、
25℃での粘度が0.65〜200000000mPasである環状、線形および分岐のポリジメチルシロキサン、およびオクタオルガノシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカオルガノシクロぺンタシロキサン、ドデカオルガノシクロヘキサシロキサンなどの混合物を含む。ここで、好ましい有機残基は、例えばGEバイエルシリコーンズ社(GE BayerSilicones)のSF1173、SF1202、SF1217、SF1204、SF1258などのメチル、例えばモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社(Momentive Performance Materials)のbaysilons M oil(M3〜M2000000)、SE30、SF1214、SF1236、SF1276、CF1251などのジメチコーン、例えばモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社のbaysilons adhesive ZWTR/OH、すなわち、SiOH末端ポリジメチルシロキサン 2〜20kPa.sなどのジメチコノール、ダウ・コーニング社(Dow Corning)のDC1501、DC1503である。
前記ポリジメチルシロキサンを、非イオン、アニオンおよびカチオンエマルション、例えばモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社のSM2169、SM2785、SM555、SM2167、SM2112の形状で、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物のエマルションと組み合わせて使用すること、および/または、前記ポリジメチルシロキサンの混合物および溶液を、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物と組み合わせて使用することが特に好ましい。これは、今日までに公知であるアミノ官能シリコーンについての文献(WO99/44565、WO99/44567、WO99/49836、WO99/53889、WO97/12594、US6,028,031、EP0811371、WO98/18443、WO98/43599、US2002−0182161)に詳述しているように、これらの組み合わせによってヘアケア製品の特有属性を導き出すことができるからである。
固体シリコーン、いわゆるMQ樹脂、例えばモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社のSR1000、およびその溶媒(例えば前記シリコーン、イソドデカン)脂肪族溶媒における溶液も、同様にここに適用される。
例えばアルキル、アリール、アリールアルキル、フェニル、フルオロアルキルなどのオルガノ官能基シリコーン、例えばモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社の品番SF1632、SF1642、SF1555、Baysilones CF1301、Baysilones PK20、FF157、SF1188A、SF1288、SF1388などのポリエーテル改質のシリコーンも、同様にここに適用される。
界面活性剤
化粧品の配合成分としての界面活性剤は、「Die kosmetischen Praparate」A.Domsch 化学工業出版社1992年第4版、「Kosmetikjahrbuch」1995 化学工業出版社1995年、「Tensidtaschenbuch」、H.Stache、carl hanser出版社1981年第2版に説明されている。
アニオン界面活性剤
下記のアニオン界面活性剤は、配合物成分として好適であるが、ただ例示のものであり、制限的ではない。
すなわちアルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルカリル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩、アシルイソチオネート、アシルグルタメート、アルキルエーテルカルボン酸塩、メチルタウライド、タウライド、サルコサイド、スルホスクシネート、蛋白質/脂肪酸縮合体、アルキルリン酸塩およびアルキルエーテルリン酸塩などが挙げられる。ここで、自由酸およびそのアルカリメタル塩、マグネシウム、アンモニウムおよびモノ・ジ・トリエタノールアミン塩が使用できる。
一般には、アルキル基とアシル基は炭素原子数8〜18であり、かつ、不飽和であってもよい。アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩は、1〜10個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位、またはエチレンオキシドとプロピレンオキシド単位の組み合わせを含んでもよい。
両性界面活性剤
下記の両性界面活性剤は、配合成分として好適であるが、ただ例示のものであり、制限的ではない。
すなわちアルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、スルホベタイン、アセテート、ジアセテート、イミダゾリン、プロピオネート、およびアルキルアミンオキシドなどが挙げられる。
この場合、アルキル基とアシル基は、炭素原子数8〜19である。
非イオン界面活性剤
下記の非イオン界面活性剤は、配合成分として好適であるが、ただ例示のものであり、制限的ではない。
すなわちアルキルエトキシレート、アリールエトキシレート、エトキシレートエステル、ポリグリコールアミド、ポリソルベート、グリセリン・脂肪酸エトキシレート、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、および例えばアルキルグリコシドのような糖界面活性剤などが挙げられる。
カチオン界面活性剤
カチオン界面活性剤は、純粋なカチオン界面活性剤とカチオンポリマーに分けられる。
純粋なカチオン界面活性剤
下記の非イオン系界面活性剤は、配合成分として好適であるが、ただ例示のものであって、制限的ではない。
すなわちモノアルキルクワット、ジアルキルクワット、トリアルキルクワット、テトラアルキルクワット、ベンジルアンモニウム塩、ピリジン塩、アルカノールアンモニウム塩、イミダゾリン塩、オキサゾリン塩、チアゾリン塩、アミンオキシドの塩、スルホニウム塩などが挙げられ、ここで、「クワット」という用語は、少なくとも1つの第四級アンモニウム基が存在することを意味する。
カチオンポリマー
具体的には、「ツーインワン」シャンプーの場合に、純粋なカチオン界面活性剤に加えて、カチオン改質されたポリマーが使用され得る。US5,977,038およびWO01−41720A1には、このポリマーについて詳細に説明している。ここでは、カチオンポリアクリルアミド、カチオン蛋白質誘導体、ヒドロキシアルキルセルロースエーテル、およびカチオングア誘導体が好ましい。CTFA名がグアヒドロキシプロピルトリモニウム塩化物であるカチオングア誘導体が特に好ましい。これらの類は、商品名:Cosmedia Guar C261(ヘンケル社(Henkel))、Diagum P5070(ジアモルト社(Diamalt))、およびJaguarC−typesおよびJaguar EXCEL(ロディア社(Rhodia))から入手できる。
補助剤:
「Die kosmetischen Praparate」A.Domsch 化学工業出版社1992年第4版、「Kosmetikjahrbuch」1995 化学工業出版社1995年には、特に化粧品配合物成分に用いられる補材を述べている。
下記の補助剤は、配合成分として好適であるが、ただ例示のものであり、制限的ではない。
すなわち無機・有機酸、塩基およびバッファー、塩、例えば、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのアルコール、グリコールエーテルとグリセリン、増粘剤、キタサンガムなどのエマルション用の安定剤、保湿剤、防腐剤、泡安定剤、泡防止剤、例えば、グリコールジステアレートおよびチタニウムジオキシドのような真珠光沢剤と遮光剤()、コラゲンヒドロリセート、ケラチンヒドロリセート、シルクヒドロリセート、ジンクピリチオンのようなアンチダンドラフ活性の化合物、サリチル酸、セレニウムジスルフィド、硫黄およびタール製剤、ポリマー乳化剤、ビタミン、染料、UVフィルター、ベントナイト、香油、芳香剤、スタイリングポリマー、モイスチャー、植物抽出物およびその他の天然または天然同等の材料などが挙げられる。
ヒトおよび動物の毛髪のようなケラチン含有下地を保護・処理するために、化粧品配合物に油性および水溶性のUVフィルター(日焼け止め成分)またはUVフィルターまたはその組み合わせを添加することにより、染料の退色および染色されたケラチン含有下地の脱色や退色を大幅に回避し、ひいては完全に回避できることが知られている。
染髪剤の成分:
「Die kosmetischen Praparate」A.Domsch 化学工業出版社1992年第4版には、染料および染髪剤の他の成分について説明している。「化粧品規制令(kosmetik Verordnung)」第3条および付記3−1997年「連邦法律公報」第1部第2412ページおよび「欧州共同体(EC)指令」76/68/EEC付記IVには、染料について説明している。
以下、染髪剤を永久的、半永久的と一時的染髪剤に分ける。
永久的染髪剤
10回以上の複数回の洗髪をしても洗い流されない永久的染髪は、洗髪剤の前駆体間の酸化条件下での過酸化水素による化学反応によって形成される。この場合、得られる染色効果は、対応する成分の混合物により決められる。
前駆体は、酸化塩基(顕色剤)とカップリング成分(修飾剤)に分けられる。
酸化塩基:
下記の酸化塩基は、配合成分として好適であるが、ただ例示のものであり、制限的ではない。
すなわちm−・p−フェニレンジアミン(ジアミノベンゼン)、そのN−置換誘導体および酸、o−フェニレンジアミンのN−置換誘導体、o−・m−・p−トルイレンジアミン(メチルジアミノベンゼン)、そのN−置換誘導体および酸、p−アミノジフェニルアミン、−塩酸塩および硫酸塩、o−・m−・p−アミノフェノールおよびその塩酸塩、2,4−ジアミノイソ硫酸塩(4−メトキシ−m−フェニレンジアミン硫酸塩)、o−クロロ−p−フェニレンジアミン硫酸塩、ピクラミン酸(2,4−ジニトロ−6−アミノフェノール)および2,4−ジニトロ−1−ナフトール−スルホン酸およびそのナトリウム塩などが挙げられる。
カップリング成分:
下記のカップリング成分は、配合成分として好適であるが、ただ例示のものであり、制限的ではない。
すなわちヒドロキノン(1,4−ジヒドロキシベンゼン)、レゾルシン(1,3−ジヒドロキシベンゼン)、プロカテコール(1,2−ジヒドロキシベンゼン)、α−ナフトール(1−ヒドロキシナフタレン)、ピロガロール(1,2,3−トリヒドロキシベンゼン)および2,6−ジアミノピリジンなどが挙げられる。
一般には、酸化塩基およびカップリング成分を界面活性剤とともに水中油型エマルションに添加するが、単純な溶液またはシャンプーは、配合物とも称される。配合物はさらに、例えば、前駆体を安定させるための硫酸ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム、アスコルビン酸またはチオグリコール酸などの酸化防止剤を含み、また、アンモニアなどのアルカリ性物質と合わせてpH値8〜12(好ましくは9〜11)に調整される。また、界面活性剤としての湿潤剤、重金属用の錯化剤、アンモニア臭を隠すための芳香剤、毛髪の触感の改善や毛髪の保護のためのコンディショナー、および例えば、エタノール、エチレングリコール、グリセリンやベンジルアルコールなどの溶媒がさらに添加される。
一般には、永久的染髪剤は、2つの成分系として供され、前述のクリームまたはシャンプーなどの染色溶液および顕色剤溶液からなる。この顕色剤溶液は、6〜12%の過酸化水素を含み、また選択的に、染色成分を含む配合成分が加えられ得る。しかし、当該過酸化水素溶液を注意深く安定化させる必要がある。
半永久的染髪剤:
半永久的染髪は、退色することなく6〜10回のシャンプーによる洗髪に耐えることができる。この場合、実質的にニトロ−、アゾ−およびアントラキノン洗髪剤の群に属するいわゆる直接染髪剤が用いられる。これらの染料は、微粒子が十分に毛髪に浸入できるほど小さい。一般的に用いられる配合物としては、溶液、クリーム、シャンプー、またはエーロゾルフォームが挙げられる。その成分は、永久的染髪の色成分を含む配合成分に類似する。
一時的染髪剤:
着色(tint)とも称される一時的染髪は半永久的染髪剤と異なり、毛髪に浸入できないより大きい染料分子を含む。一時的洗髪剤は、退色することなく1〜6回の洗髪に耐えることができる。この場合一般には、アゾ染料、塩基性染料、アジン・チアジン誘導体が用いられる。前記半永久的および永久的染髪剤に関する記述が、ここでの配合物成分に適用される。「Die kosmetischen Praparate」A.Domsch 化学工業出版社1992年第4版には、染料と染髪剤の他の成分について説明している。「化粧品規制令(kosmetik Verordnung)」第3条および付記3−1997年「連邦法律公報」第1部第2412ページ、および「欧州共同体(EC)指令」76/68/EEC付記IVには、染料について説明している。
化粧品配合物において本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を含む混合物を用いるために、本発明を制限するものではないが、各官能基活性化合物が、このカテゴリーの単一の化合物または複数の化合物の混合物として生じる下記の配合物がとりわけ好ましい。
毛髪を保護および調整するための、本発明の典型的なシャンプー配合物は、本発明を制限するものではないが下記の成分および配合物全体に対する重量%を有する。

0.01〜10% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物
2〜15% アニオン界面活性剤
0〜10% 両性界面活性剤
0〜15% 非イオン界面活性剤
0〜10% カチオン界面活性剤
0〜10% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
0〜10% 補助剤
残量 水
特定のシャンプー配合物は、本発明を制限するものではないが下記の成分および重量%を有する。

0.1〜12% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物
1〜35% ナトリウムまたはアンモニウムラウリルまたはラウレス硫酸塩(20〜30%)
1〜6% ココアミドプロピルベタイン(25〜35%)
0〜3% グアヒドロキシプロピルトリモニウム塩化物
0〜5% ポリクオタニウム−10
0〜12% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
0.01〜1% ジナトリウムEDTA
0.01〜1% フェノキシエチノール(および)メチルパラベン(および)ブチルパラベン(および)エチルパラベン(および)プロピルパラベン
0〜1% 香料(芳香剤)
0〜1% 染料
0〜1% クエン酸
0〜2% ナトリウム塩化物
残量 水
毛髪を保護および調整するための本発明による典型的なヘアケア剤およびヘアコンディショナーは、本発明を制限するものではないが下記の成分および重量%を有する。

0.1〜15% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物
0〜10% 両性界面活性剤
0.1〜15% 非イオン界面活性剤
0〜10% カチオン界面活性剤
0〜15% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
0〜20% 補助剤
残量 水
ヘアコンディショナーの特定の構成は、本発明を制限するものではないが下記の成分および重量%を有する。

0.5〜15% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物(非イオン乳化剤を有する43.5%水中エマルションとする)
0〜15% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
0〜10% セトリモニウム塩化物(25〜35%)
0〜3% グアヒドロキシプロピルトリモニウム塩化物
1〜10% セテアリールアルコール
0〜10% グリセリン
0.01〜1% フェノキシエチノール(および)メチルパラベン(および)ブチルパラベン(および)エチルパラベン(および)プロピルパラベン
0〜1% 香料(芳香剤)
0〜1% 染料
0〜1% クエン酸
残量 水
毛髪を保護および調整するための本発明による典型的なヘアケア剤およびヘアトリートメントは、本発明を制限するものではないが下記の成分および重量%を有する。

0.4〜20% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物
0〜15% 非イオン界面活性剤
0〜10% カチオン界面活性剤
0〜20% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
0〜20% 補助剤
残量 水
特定のヘアケア・トリートメントは、本発明を制限するものではないが下記の成分および重量%を有する。

1〜20% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物(非イオン乳化剤を有する43.5%水中エマルションとする)
0.5〜10% ステアリルアルコール(および)ステアレス−7(および)ステアレス−10
0〜20% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
0〜10% セトリモニウム塩化物(25〜35%)
0〜3% グアヒドロキシプロピルトリモニウム塩化物
0〜5% ジメチコーン
0〜5% パラフィン油
1〜10% ステアリルアルコール
0〜10% グリセリン
0.01〜1% フェノキシエチノール(および)メチルパラベン(および)ブチルパラベン(および)エチルパラベン(および)プロピルパラベン
0〜1% 香料(芳香剤)
0〜1% 染料
0〜1% クエン酸
0〜2% ナトリウム塩化物
残量 水
極めて特定のヘアケア・トリートメントは、本発明を制限するものではないが下記の成分および重量%を有する。

2〜5% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物(非イオン乳化剤を有する43.5%水中エマルションとする)
0〜5% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
0〜2% セトリモニウム塩化物(25〜35%)
0.5〜5% グリセリン
0.25〜2.5% プロピレングリコール
0.05〜0.2% 香料
0.1〜0.5% ポリソルベート20
残量 水
一時的、半永久的または永久的染髪、毛髪の保護および調整のための、本発明の典型的な染料含有配合物は、本発明を制限するものではないが下記の成分および重量%を有する。

0.1〜10% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物
1〜10% 所望の髪色による髪染料前駆体または染料
0〜15% アニオン界面活性剤
0〜10% 両性界面活性剤
0〜10% 非イオン界面活性剤
0〜10% カチオン界面活性剤
0〜1% 亜硫酸ナトリウム
0〜5% バッファー
0〜10% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
0〜10% 補助剤
残量 水
永久的染髪用の本発明の特定のカラークリームは、本発明を制限するものではないが下記の成分および重量%を有する。

0.1〜10% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物(非イオン乳化剤を有する20%水中エマルションとする)
1〜5% 所望の髪色による髪染料前駆体または染料
2〜15% アニオン界面活性剤
0〜10% 両性界面活性剤
0〜10% 非イオン界面活性剤
0〜10% カチオン界面活性剤
0.1〜1% 亜硫酸ナトリウム
0.1〜5% pH=8〜12のためのバッファー
0〜10% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
0〜10% 補助剤
残量 水
永久的染髪用の本発明の特定の染料溶液は、本発明を制限するものではないが下記の下列成分および重量%を有する。

0.1〜10% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物(非イオン乳化剤を有する20%水中エマルションとする)
1〜5% 所望の髪色による髪染料前駆体または染料
0.1〜1% 亜硫酸ナトリウム
5〜15% プロピレングリコール
5〜15% アンモニア(28%)
10〜30% オレイン酸
5〜15% イソプロパノール
10〜30% アルカノールアミド
0〜10% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
残量 水
永久的染髪用の本発明の特定の顕色剤配合物は、本発明を制限するものではないが下記の成分および重量%を有する。

0.1〜10% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物
10〜30% 過酸化水素(30%)
0〜15% アニオン界面活性剤
0〜10% 両性界面活性剤
0〜10% 非イオン界面活性剤
0〜10% カチオン界面活性剤
0〜5% pH=2〜6のためのバッファーまたは酸
0〜10% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
0〜10% 補助剤
残量 水
永久的染髪用の、本発明の典型的な顕色剤クリームは、本発明を制限するものではないが下記の成分および重量%を有する。

0.1〜5% 本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物(非イオン乳化剤を有する20%水中エマルションとする)
10〜30% 過酸化水素(30%)
0〜5% シリコーンコンディショナー(製剤補助剤)
1〜10% セテアリルアルコール
0.5〜5% トリデセス−2カルボキシアミドMEA
0.5〜5% セテアレス−30
0.5〜5% グリセリン
0.05〜2% ペンタナトリウムペンテテート(ペンタナトリウムジエチルエントリアミン・パンタアセテート
0.05〜2% スズ酸ナトリウム
0.05〜2% テトラナトリウムピロリン酸塩
残量 水
本発明の溶液または混合物が、化粧品配合物、例えば、染色された下地および染色されるべき下地を処理、調整、洗浄および/または保護するための配合物の製造に好適に適用することが分かる。
すなわち、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を少なくとも1つ含む配合物は、繊維または平面物質を洗浄、保護および調整するために特に使用され、それらが染色される場合には染色の影響が大いに保持される。
本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を少なくとも1つ含む配合物はまた、ケラチン含有下地の洗浄、保護、処理および調整に用いられてもよい。これは、これら配合物が羊毛の洗浄剤として、洗浄および/または体積増加および/または梳きやすさおよび/またはつや向上に適しており、および/または染色されたケラチン含有下地、または例えばヒトおよび動物の毛髪などの染色されるべきケラチン含有下地の退色と脱色の減少にも適しているからである。
さらに、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を少なくとも1つ含む配合物は、特に、染髪プロセスの前、途中および/または後にケラチン含有繊維または毛髪の洗浄、保護および処理、洗浄および保護に用いられる。これは、このように配合された染髪剤は、柔らかさの向上、および/または湿った状態および乾いた状態でのコーミング力および/またはつや向上、および/または毛髪の体積増加、および/または着色された毛髪および染色された毛髪の退色と脱色の減少を同時に達成できるからである。
柔軟剤配合物
剤形から見れば、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を、不透明な柔軟剤分散液または柔軟剤エマルション、および透明なマイクロエマルションまたは溶液に組み込んでもよい。
このような不透明または透明な配合物に用いられる他の典型的な成分としては、下記のものがある。
−柔軟剤としての第四級アンモニウム化合物、好ましくはアルカノール酸エステル単位を含む第四級アンモニウム化合物、
−配合物の溶解性と透明性を改善するための有機溶媒、好ましくはエタノール、2−プロパノール、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、へキシレングリコール、ジプロピレングリコールといった1価および多価のアルコール、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジアセテートといったグリコールおよびオリゴグリコールのエステルおよびエーテル、
−柔軟剤成分の可溶性を向上させるための長鎖炭化水素のジオール、および2,2,4−トリメチル−1,3−パンタンジオールといった高級アルコール、
−エマルションの安定およびマイクロエマルションの調製のための非イオン界面活性剤、好ましくは分岐するまたは分岐しないC8〜C40アルコールのアルコキシレートおよびアルキレンオキシドの脂肪酸エステル、
−香料、
−粘度調整剤、
−染料、
−防腐剤。
記載された付加的な官能性成分および好ましい代表的成分は、例えばUS6,376,455から公知である。
一方、本発明のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を、ランドリーフレッシュナーシステムにおいて固体キャリアに加え、その後きれいにすべきおよび/または柔軟化すべき織物と接触するように洗濯物乾燥機に入れる。キャリアを備えるランドリーフレッシュナーシステムおよびその官能性成分は、例えば、US4,824,582、US4,808,086、US4,756,850、US4,749,596、US3,686,025から公知である。
このようなキャリアを備えるランドリーフレッシュナーシステムの典型的な成分は、
−コンディショナーとしての脂肪族アミンまたはアニオン界面活性剤を含むその合成物、
−柔軟剤としての第四級アンモニウム化合物、好ましくはアルカノール酸エステル単位を含む第四級アンモニウム化合物、
−非イオン柔軟剤、例えば、ソルビタンエステルまたは脂肪族アルコールアルコキシレートに由来するもの、
−「汚れ遊離剤」、例えばセルロースエーテル、グアガムまたはテレフタル酸ブロック共重合体に由来するもの
がある。
このキャリア材料は、海綿状または多孔質のシート状の材料であり、ランドリーフレッシュナーの配合物を収容するのに十分な容量を有する。「織」材料と「不織」材料が用いられる。これらは、例えば羊毛、綿毛、サイザル、亜麻、セルロースエーテル、ポリビニル化合物、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステルのような天然または合成のポリマーに由来する。
また、本発明は、式(6)の少なくとも1つの化合物、式(7)の少なくとも1つの化合物、式(8)の少なくとも1つの化合物、および式(10)の少なくとも1つの化合物を含む、反応性組成物に関する。
Figure 0005674481
(式中、R、R1、R2およびST1は前記と同義であり、またp≧2である。)
ST2−(Y−H)q
(式中、ST2およびYは前記と同義であり、またq≧2である。
ただし、残基ST1およびST2のうちの少なくとも1つは、1つのポリオルガノシロキサン残基を有する。
この場合、好ましいYはNR6であり、式中、R6は前記と同義であり、特に好ましくは水素である。)
HY−ST3-NR5 2
(式中、ST3、YおよびR5は前記と同義である。)
Q−ST4V−Q (10)
(式中、Qは前記と同義である。
ただし、残基ST1、ST3および/またはST4のうちの少なくとも1つは、1つのポリオルガノシロキサン残基を有する。)
この場合、R、R1、R2は水素であることが好ましく、YはNR6であることが好ましく、ここで、R6は前記と同義であり、特に好ましくは水素である。
また、本発明は、前記反応性組成物を硬化処理することによって得られる複数の硬化組成物に関する。具体的には、反応性組成物の硬化処理は、繊維などの下地、プラスチック、金属などの硬い表面にコート層を製造するために行われる。この硬化処理は、室温(20℃)〜約250℃の温度で行える。前述したように、循環するジカーボネートの反応期間中または反応後に、ポリイソシアネートのような他の反応性架橋剤を用いてもよい。
このようにして、熱弾性、ゴム弾性または熱成形のボディーや封止化合物を製造することも可能である。
次に、下記の実施例によって本発明をさらに説明する。
実施例1
カーボネート末端シロキサンの合成
Figure 0005674481
のような構造のエポキシ末端ポリエーテ400gとテトラブチルアンモニウム臭化物4gとを窒素下で混合し、130℃まで加熱する。19時間にわたって、200mbarの過圧でそれにCO2を導入する。その後、オイルポンプバキュームで、130℃で1時間加熱することにより、揮発性を取り除く。生成物は、
Figure 0005674481
のような構造のカーボネート326gである。
実施例2
シロキサン系カーボネート由来のブロック共重合体の合成
窒素下で、実施例1のカーボネート末端シロキサン
Figure 0005674481
50g(12.47mmol)と、H2NCH2CH2CH2N(CH32 2.55g(29.9mmol)とを2−プロパノール66gにおいて還流温度まで10時間加熱する。1H−NMRによって決定されるカーボネート基の転化率は96%である。次に、バッチを還流温度までさらに3時間加熱する。
その後、
Figure 0005674481
のような構造のクロロ酢酸エステル13.1g(12.47mmol)を滴下し、続いて混合物を還流温度までさらに10時間加熱する。これによって、透明な琥珀色の溶液が得られる。このポリマーは、下記の構成要素を含む。
Figure 0005674481
実施例3
カーボネート末端炭化水素の合成
Figure 0005674481
のような構造の市販のエポキシ末端ポリエーテル200gと、テトラブチルアンモニウム臭化物2gとを窒素下で混合し、130℃まで加熱する。20時間にわたって、200mbarの過圧でCO2を導入する。その後、オイルポンプバキュームにおいて、130℃で1時間加熱することによって揮発性を取り除く。1H−NMR分光法により、形成されたポリエーテルカーボネート
Figure 0005674481
は、もはやエポキシド基を含んでいないということが確定される。生成物は203gである。
実施例4
炭化水素系カーボネート由来のブロック共重合体の合成
窒素下で、実施例3のカーボネート末端ポリエーテル
Figure 0005674481
10g(16mmol)と、H2NCH2CH2CH2N(CH32 3.3g(32mmol)とをプロピレングリコールモノメチルエーテル59gに溶解させ、115〜120℃まで9時間加熱する。その後、WO02/10256の実施例1のように、CH≡CCH2OC(O)CH2Clと対応するα,ω−SiH末端シロキサンとの白金を触媒とするヒドロシリル化反応によって作製された、
Figure 0005674481
のような構造のクロロ酢酸エステル45.5g(16mmol)を滴下し、続いて混合物を120〜125℃までさらに10時間加熱する。これによって、透明かつ赤みを帯びた溶液が得られる。このポリマーは、下記の構成要素を含む。
Figure 0005674481
実施例5
Figure 0005674481
のような構造の市販のエトキシ官能アミノシロキサン150g(390mmol NH2、2.6mmol NH2/g)、およびKOH0.5gを含むメタノール溶液1.5gを、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル180gに加える。混合物は120〜130℃まで加熱される。軽真空(380mmHg)を適用した後、低沸点化合物24.8gが留出される。それから、酢酸0.6gを加える。その後、バッチは135℃まで0.5時間加熱され、ここで、残基の揮発性を取り除くために380mmHgの軽真空が適用されている。
これによって、アミン含有量が1.348mmolNH2/gであり、構造が、
Figure 0005674481
である生成物289gが得られる。
実施例6
本発明のカーボネート末端ポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物の合成
窒素下で、実施例5のように作製された
Figure 0005674481
のような構造のアルコキシ官能アミノシロキサン9.25g(12.47mmol NH2基、1.348mmol NH2/g)および実施例1のように作製され、プロピレングリコールモノメチルエーテル61gに溶解された
Figure 0005674481
のような構造のカーボネート末端シロキサン49.25g(24.94mmolシクロカーボネート基に対応する12.47mmol)が、120〜122℃まで13時間加熱される。これによって、次の式の化合物が得られる。
Figure 0005674481
ここで、インデックスmおよびnは出発材料のmおよびnに対応し、また、R4は、出発アミンにおけるアルコキシに対応する。
実施例7
架橋できるアルコキシシリル基を有するブロック共重合体の合成
実施例6の化合物の溶液に、H2NCH2CH2CH2N(CH32 1.27g(12.47mmol)が加えられる。この混合物は120〜122℃に9時間保持される。最終的に、
Figure 0005674481
のような構造のクロロ酢酸エステル6.55g(6.235mmol)が加えられ、バッチは120〜125℃で9時間攪拌される。
これによって、やや濁った淡黄色の粘着性溶液を得られる。ここで、ポリマーは、下記の構成単位を含む。
Figure 0005674481
式中、
ブロック1はY−ST3−NR2、すなわち
Figure 0005674481
ブロック2はCar−ST1−Car、すなわち
Figure 0005674481
ブロック3はY−ST2−Y、すなわち
Figure 0005674481
ブロック4はY−ST3−NR2、すなわち
Figure 0005674481
ブロック5はQ−ST4−Q、すなわち
Figure 0005674481
である。
実施例2、4、6および7のポリマーは、例えば0.5〜3%の量で、特にアニオンおよび/または非イオン界面活性剤に基づく粉末状および液状の洗濯剤に加えることができ、洗浄される繊維材料に対して柔軟効果を示す。
実施例8
カーボネート末端シロキサンの合成
窒素下で、
Figure 0005674481
のような構造のエポキシ末端ポリエーテル400gと、テトラブチルアンモニウム臭化物4gとを混合し、130℃まで加熱する。34時間にわたって、200mbarの過圧でCO2が導入される。その後、オイルポンプバキュームにおいて130℃で揮発物を1時間加熱することによって揮発性が取り除かれる。生成物は、
Figure 0005674481
のような構造のカーボネート376gである。
実施例9
カーボネート末端炭化水素の合成
窒素下で、
Figure 0005674481
のような構造の市販のエポキシ末端ポリエーテル200gと、テトラブチルアンモニウム臭化物2gとを混合し、130℃まで加熱する。20時間にわたって、200mbarの過圧でCO2を導入する。その後、オイルポンプバキュームに130℃で1時間加熱することによって揮発性が取り除かれる。1H−NMR分光法によって、形成されたポリエーテルカーボネート
Figure 0005674481
は、もはやエポキシド基を含んでいないということが確定される。生成物は203gである。
実施例10
シロキサン系カーボネートおよび炭化水素系カーボネート由来のブロック共重合体の合成
窒素下で、実施例8のカーボネート末端シロキサン
Figure 0005674481
55.8g(8mmol)、実施例9のカーボネート末端炭化水素
Figure 0005674481
5g(8mmol)、およびH2NCH2CH2CH2N(CH3)CH2CH2CH2NH2 2.3g(16mmol)を、プロピレングリコールモノメチルエーテル63gに溶解させ、118℃まで12時間加熱する。その後、ClCH2C(O)OCH2CH3 1.96g(16mmol)およびプロピレングリコールモノメチルエーテル35gが滴下され、混合物は118℃で8時間保持される。これによって、やや濁った粘着性溶液が得られる。
形成されたポリマーは、下記のモル比1:1の構成要素を含む。
Figure 0005674481
Figure 0005674481
実施例10のポリマーは、好適には0.5〜3%の量で特にアニオンおよび/または非イオン界面活性剤に基づく粉末状および液状洗濯剤に加えることができ、洗濯される繊維材料に柔軟効果を示す。

Claims (32)

  1. 式(1):
    Figure 0005674481
    (式中、Rは水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、R1は水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、R2は水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、R1が残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、ST1は2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素数1000以下であり、かつ、−O−、−C(O)−、および、ケイ素原子数2〜1000のポリオルガノシロキサン単位から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、式中、ST1は式−O−C(O)−O−の基も、式−O−C(O)−NH−の基も含まず、複数の残基ST1がある場合、これらは同じでも異なってもよく、Yは、それぞれ独立に−O−、−S−、−NR6−から選ばれ、ここで、R6は水素、または直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素数40以下であり、−O−、−C(O)−、−NH−、−NR3−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、R3は前記と同義であり、またはR6は、残基ST2に結合する結合基であり、環状構造を構成し、ST2は、2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素基であり、この炭化水素基は、炭素数1000以下であり、且つ、−O−、−C(O)−、−NH−、−NR3−、
    Figure 0005674481
    ケイ素原子数2〜1000のポリオルガノシロキサン単位から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、式中、R3は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素数40以下であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、この炭化水素残基は場合によって、シリル基で置換されてもよく、R5は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素数100以下であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、この炭化水素残基は場合によって、シリル基で置換されてもよく、または、窒素原子に結合する2つの残基R5は、この窒素原子を含んで5〜7員環を構成し、この環は場合によって、1つまたは2つの他のヘテロ原子を含んでもよく、または、R5はR6と共に2価のアルキレン残基を構成し、このアルキレン残基はYとST2を含む環状構造を形成し、複数の残基ST2が存在する場合、これらは同じでも異なってもよく、ただし、残基ST1および/またはST2のうちの少なくとも1つは、1つのポリオルガノシロキサン残基を有する。)の構成単位を少なくとも1つ含むポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物であって、該ポリオルガノシロキサン残基が、
    式(2):
    Figure 0005674481
    (式中、R4は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素原子数20以下であり、および/または、R4はアルコキシ残基であり、そのアルキル部分は直鎖、環状または分岐の、飽和アルキル基であり、このアルキル基は炭素原子数20以下であり、このアルキル基は1つまたは複数の酸素原子を含んでもよく、かつ、s=1〜999である。)を有するものである、ポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物、またはこれらの酸付加物および/または塩。
  2. 残基R、R1およびR2のうちの少なくとも1つは水素である請求項1記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  3. 残基R、R1およびR2は水素である請求項2記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の線形ポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  5. ST1とST2は、それぞれ2価の残基である請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  6. 式(1)の構成要素の少なくとも2つを含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  7. 式(2)の少なくとも2つのポリオルガノシロキサン残基を含む請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  8. Y=−NH−である請求項1〜7のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  9. アミノ基、プロトン化されたアミノ基、第四級アンモニウム基、および/またはポリエーテル基を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  10. ST1≠ST2である
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  11. ST1は、下記式:
    Figure 0005674481
    (式中、sは前記と同義であり、かつr=1〜12である。)
    の構成要素を有する請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  12. ST2は、式(5):
    −ST3−N+(R52−ST4−N+(R52−ST3− +2A- (5)
    (式中、R5は前記と同義であり、ST3は2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素原子数2〜100であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−および/またはNR3−を含んでもよく、式中、R3は前記と同義であり、またST4は2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素原子数2〜100であり、−O−、−C(O)−、−NH−、−NR3−および/またはケイ素原子数2〜500のポリオルガノシロキサン単位を含んでもよく、式中、R3は前記と同義であり、またA-は有機または無機のアニオンである。)の残基を表す請求項1〜11のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  13. 下記式(3):
    Figure 0005674481
    (式中、R、R1、R2、ST1、ST3、ST4、R6およびR5は前記と同義であり、またA-は有機または無機のアニオンであり、ただし、残基ST1、ST3およびST4のうちの少なくとも1つはポリオルガノシロキサン残基を有する。)の、請求項1〜12のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  14. ST1および/またはST2は、ポリオルガノシロキサン含有残基、ポリエーテル含有残基、ポリオルガノシロキサンおよびポリエーテル含有残基、単環または複数環の炭化水素残基、非環式かつ場合によって酸素含有炭化水素基、および芳香族基を有し、場合によって酸素含有炭化水素残基からなる群から選ばれる請求項1〜13のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  15. 残基ST1および/またはST2は、ポリアルキレンオキシ基を有する請求項1〜14のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物。
  16. 式(6):
    Figure 0005674481
    (式中、R、R1、R2およびST1は前記と同義であり、またp≧2である。)
    の1つの化合物の反応と、
    式(7):
    ST2−(Y−H)q(7)
    (式中、ST2およびYは前記と同義であり、またq≧2である。)
    の少なくとも1つの化合物との反応を含む請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を製造する方法。
  17. Y=NR6であり、式中、R6は前記と同義である請求項16記載の方法。
  18. 式(6):
    Figure 0005674481
    (式中、R、R1、R2およびST1は前記と同義であり、且つp≧2である。)
    の化合物と、
    式(8):
    HY−ST3−NR5 2(8)
    (式中、ST3、YおよびR5は前記と同義である。)
    の化合物と、
    式(9):
    ST4V(−Q)t(9)
    (式中、Qはアミノ基をアルキル化できる残基であり、ST4Vは第四級化反応後でQから生じた成分とともに残基ST4を構成し、かつ、t≧2である。)
    の化合物との反応を含む請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物を製造する方法。
  19. Y=NR6であり、式中、R6は前記と同義である請求項18記載の方法。
  20. Qは、エポキシ基およびハロゲンアルキル基から選ばれる請求項18または19記載の方法。
  21. 硬い表面、すなわち、ガラス、セラミック、タイル、セメント、または、自動車本体もしくは船体の鋼質部材に表面改質を行うための、塗料または薬剤の製造に適用される請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物の使用。
  22. シリコーンエラストマーを、他の下地、すなわち、鋼、アルミニウム、ガラス、または、プラスチック(すなわち、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィドもしくはポリエステル)と結合させるための、プライマーの製造に適用される請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物の使用。
  23. ポリオレフィン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ(メタ)アクリレート、または、ポリカーボネートである熱可塑性合成材料のための改質剤の製造に適用される請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物の使用。
  24. 前記改質剤は、低温耐衝撃性の改質剤である請求項23記載の使用。
  25. 前記改質剤は、粘度調整剤、帯電防止剤、曇り止め剤、過酸化反応またはヒドロキシリル化反応(白金触媒)によって架橋されエラストマーを形成するシリコーン弾性ゴム用の混合成分、洗浄の前、途中および後に織物繊維を処理する織物繊維柔軟剤、天然繊維および合成繊維(すなわち、毛髪、綿繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維)および混紡織物を改質する薬剤、織物仕上げ剤、並びに、洗剤、クリーン剤から選択される洗浄剤を含む配合物のための柔軟剤から選択される請求項23記載の使用。
  26. 請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物の少なくとも1つを含む洗濯剤配合物、化粧品配合物または繊維処理用の配合物。
  27. 式(6):
    Figure 0005674481
    (式中、Rは水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、R1は水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、R2は水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、R1が残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、ST1は2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素数1000以下であり、かつ、−O−、−C(O)−、および、ケイ素原子数2〜1000のポリオルガノシロキサン単位から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、式中、ST1は式−O−C(O)−O−の基も、式−O−C(O)−NH−の基も含まず、複数の残基ST1がある場合、これらは同じでも異なってもよく、かつp≧2である。)の少なくとも1つの化合物と、
    式(7):
    ST2−(Y−H)q(7)
    (式中、ST2は、2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素基であり、この炭化水素基は、炭素数1000以下であり、且つ、−O−、−C(O)−、−NH−、−NR3−、
    Figure 0005674481
    ケイ素原子数2〜1000のポリオルガノシロキサン単位から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、式中、R3は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素数40以下であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、この炭化水素残基は場合によって、シリル基で置換されてもよく、R5は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素数100以下であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、この炭化水素残基は場合によって、シリル基で置換されてもよく、または、窒素原子に結合する2つの残基R5は、この窒素原子を含んで5〜7員環を構成し、この環は場合によって、1つまたは2つの他のヘテロ原子を含んでもよく、または、R5はR6と共に2価のアルキレン残基を構成し、このアルキレン残基はYとST2を含む環状構造を形成し、複数の残基ST2が存在する場合、これらは同じでも異なってもよく、Yは、それぞれ独立に−O−、−S−、−NR6−から選ばれ、ここで、R6は水素、または直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素数40以下であり、−O−、−C(O)−、−NH−、−NR3−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、R3は前記と同義であり、またはR6は、残基ST2に結合する結合基であり、環状構造を構成し、またq≧2であり、ただし、残基ST1およびST2のうちの少なくとも1つは、ポリオルガノシロキサン残基を有する。)
    の少なくとも1つの化合物とを含む反応性組成物であって、
    該ポリオルガノシロキサン残基が、
    式(2):
    Figure 0005674481
    (式中、R4は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素原子数20以下であり、および/または、R4はアルコキシ残基であり、そのアルキル部分は直鎖、環状または分岐の、飽和アルキル基であり、このアルキル基は炭素原子数20以下であり、このアルキル基は1つまたは複数の酸素原子を含んでもよく、かつ、s=1〜999である。)を有するものである、反応性組成物。
  28. Y=NR6であり、ただし、R6は前記と同義である請求項27記載の反応性組成物。
  29. 式(6):
    Figure 0005674481
    (式中、Rは水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、R1は水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、R2は水素、アルキルまたは残基ST1に結合する結合基から選ばれ、R1が残基ST1に結合する結合基であれば、環状構造となり、ST1は2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素数1000以下であり、かつ、−O−、−C(O)−、および、ケイ素原子数2〜1000のポリオルガノシロキサン単位から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、式中、ST1は式−O−C(O)−O−の基も、式−O−C(O)−NH−の基も含まず、複数の残基ST1がある場合、これらは同じでも異なってもよく、またp≧2である。)の少なくとも1つの化合物と、
    式(8):
    HY−ST3−NR5 2(8)
    (式中、ST3は2価または多価の、直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の、置換または非置換の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素原子数2〜100であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−および/またはNR3−を含んでもよく、式中、R3は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は炭素数40以下であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、この炭化水素残基は場合によって、シリル基で置換されてもよく、Yは、それぞれ独立に−O−、−S−、−NR6−から選ばれ、ここで、R6は水素、または直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素数40以下であり、−O−、−C(O)−、−NH−、−NR3−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、R3は前記と同義であり、またはR6は、残基ST3に結合する結合基であり、環状構造を構成し、R5は直鎖、環状または分岐の、飽和、不飽和または芳香族の炭化水素残基であり、この炭化水素残基は、炭素数100以下であり、かつ−O−、−C(O)−、−NH−から選ばれる1つまたは複数の基を含んでもよく、この炭化水素残基は場合によって、シリル基で置換されてもよく、または、窒素原子に結合する2つの残基R5は、この窒素原子を含んで5〜7員環を構成し、この環は場合によって、1つまたは2つの他のヘテロ原子を含んでもよく、または、R5はR6と共に2価のアルキレン残基を構成し、このアルキレン残基はYとST3を含む環状構造を形成する。)の少なくとも1つの化合物と、
    式(10):
    Q−ST4V−Q(10)
    (式中、Qはアミノ基をアルキル化できる残基であり、ST4Vは第四級化反応後でQから生じた成分とともに残基ST4を構成し、ただし、残基ST1、ST3および/またはST4のうちの少なくとも1つは、ポリオルガノシロキサン残基を有する。)
    の少なくとも1つの化合物とを含む反応性組成物。
  30. R、R1、R2はいずれも水素であり、Y=NR6であり、ただし、R6は前記と同義である請求項29記載の組成物。
  31. 請求項27〜30のいずれか1項に記載の反応性組成物を硬化処理することによって得られる硬化組成物。
  32. コート層およびエラストマーから選ばれる請求項31記載の硬化組成物。
JP2010550138A 2008-03-11 2009-03-05 新規なポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物 Expired - Fee Related JP5674481B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102008013584.4 2008-03-11
DE102008013584A DE102008013584A1 (de) 2008-03-11 2008-03-11 Neue Polycarbonat-Polyorganosiloxan- und/oder Polyurethan-Polyorganosiloxan-Verbindungen
PCT/EP2009/052594 WO2009112418A1 (de) 2008-03-11 2009-03-05 Neue polycarbonat-polyorganosiloxan- und/oder polyurethan-polyorganosiloxan-verbindungen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011517708A JP2011517708A (ja) 2011-06-16
JP5674481B2 true JP5674481B2 (ja) 2015-02-25

Family

ID=40600100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010550138A Expired - Fee Related JP5674481B2 (ja) 2008-03-11 2009-03-05 新規なポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物

Country Status (9)

Country Link
US (1) US8673985B2 (ja)
EP (1) EP2257586B1 (ja)
JP (1) JP5674481B2 (ja)
KR (1) KR20100134653A (ja)
CN (1) CN102015832A (ja)
AT (1) ATE543854T1 (ja)
BR (1) BRPI0908926B1 (ja)
DE (1) DE102008013584A1 (ja)
WO (1) WO2009112418A1 (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8263543B2 (en) 2009-04-17 2012-09-11 The Procter & Gamble Company Fabric care compositions comprising organosiloxane polymers
RU2518465C2 (ru) 2009-11-25 2014-06-10 Дайнитисейка Колор & Кемикалс Мфг. Ко., Лтд. Полигидрокси-полиуретановая смола, модифицированная полисилоксаном, способ ее получения, содержащий эту смолу термочувствительный материал для записи, искусственная кожа, кожеподобный материал из термопластичной полиолефиновой смолы, материал для уплотнителя и уплотнитель
JP2011132208A (ja) * 2009-11-25 2011-07-07 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 5員環環状カーボネートポリシロキサン化合物およびその製造方法
JP5492652B2 (ja) * 2010-04-30 2014-05-14 大日精化工業株式会社 ウェザーストリップ用材料及びウェザーストリップ
CN102958978B (zh) 2010-06-24 2014-11-19 大日精化工业株式会社 自交联型多羟基聚氨酯树脂及其制造方法、以及使用该树脂而成的相关材料
CN103270071B (zh) 2010-08-26 2014-11-26 大日精化工业株式会社 自交联型聚硅氧烷改性多羟基聚氨酯树脂、含有该树脂的树脂材料、该树脂的制造方法、使用该树脂形成的人造革及热塑性聚烯烃表皮材料
JP5558992B2 (ja) * 2010-09-29 2014-07-23 大日精化工業株式会社 剥離性処理剤
JP5277233B2 (ja) * 2010-11-19 2013-08-28 大日精化工業株式会社 熱可塑性ポリヒドロキシウレタンの製造方法
GB201102750D0 (en) 2011-02-16 2011-03-30 Dow Corning Foam control composition
WO2012137726A1 (ja) 2011-04-04 2012-10-11 大日精化工業株式会社 自己架橋型ポリシロキサン変性ポリヒドロキシポリウレタン樹脂、該樹脂の製造方法、該樹脂を含む樹脂材料および該樹脂を利用した擬革
DE102011109614A1 (de) * 2011-08-03 2013-02-07 Evonik Goldschmidt Gmbh Verfahren zur Herstellung von verzweigten Polyethercarbonaten und ihre Verwendung
DE102011109545A1 (de) * 2011-08-03 2013-02-07 Evonik Goldschmidt Gmbh Verfahren zur Herstellung von Polyethersiloxanen enthaltend Polyethercarbonatgrundstrukturen
WO2013034705A1 (en) 2011-09-09 2013-03-14 Momentive Performance Materials Gmbh Use of ionic polysiloxanes as a solvent in organic reactions
MX367856B (es) 2012-02-16 2019-09-09 Dow Corning Agente de control de espuma granulado para el ciclo de enjuague mediante el uso de cera de siloxano.
FR2997700B1 (fr) * 2012-11-05 2015-01-16 Bostik Sa Polymeres de [4-(methylether)-1,3-dioxolane-2-one de polyether polyol]
FR2997699B1 (fr) * 2012-11-05 2016-01-29 Bostik Sa Polymeres a faible masse molaire comprenant au moins un groupement terminal 4-methylether-1,3-dioxolane-2-one
DK3024901T3 (en) * 2013-07-22 2017-07-10 Basf Se COATING MATERIALS CONTAINING A RELATIONSHIP WITH AT LEAST TWO CYCLIC CARBONATE GROUPS AND A SILOXAN GROUP
GB201314284D0 (en) 2013-08-09 2013-09-25 Dow Corning Cosmetic compositions containing silicones
RU2660116C2 (ru) 2013-08-13 2018-07-05 Дау Силиконз Корпорейшн Способ приготовления противовспенивающей гранулы
US11179312B2 (en) 2017-06-05 2021-11-23 Momentive Performance Materials Inc. Aqueous compositions for the treatment of hair
US10982051B2 (en) 2017-06-05 2021-04-20 Momentive Performance Materials Inc. Aqueous compositions for hair treatment comprising polyorganosiloxanes with polyhydroxyaromatic moieties
EP3501488B1 (en) 2017-12-21 2021-04-14 Momentive Performance Materials GmbH Aqueous silicone polymer compositions
CN108467463A (zh) * 2018-04-03 2018-08-31 长春工业大学 一种防水型涂料用水性聚氨酯-聚丙烯酸酯复合乳液及其制备方法
CN109517131B (zh) * 2018-11-12 2022-02-18 万华化学集团股份有限公司 热塑性有机硅聚氨酯及其合成方法
CN109736093A (zh) * 2018-11-22 2019-05-10 江阴兴吴呢绒科技有限公司 一种可机洗羊毛面料的防毡缩整理方法
US20200163850A1 (en) 2018-11-24 2020-05-28 Momentive Performance Materials Gmbh Use of polyhydroxyaromatic compounds for the treatment of fibrous amino acid based substrates
US10617617B1 (en) 2018-12-04 2020-04-14 Momentive Performance Materials Inc. Polycarboxylic acid compounds for the treatment of fibrious amino acid based substrates, especially hair
US11090255B2 (en) 2018-12-04 2021-08-17 Momentive Performance Materials Inc. Use of polycarboxylic acid compounds for the treatment of fibrious amino acid based substrates, especially hair
CN110452361B (zh) * 2019-07-09 2021-09-21 广东德美精细化工集团股份有限公司 一种聚氨酯丙烯酸改性有机硅无氟防水剂的合成方法及防水剂
US20230323031A1 (en) * 2020-10-26 2023-10-12 Agency For Science, Technology And Research Polymer comprising a plurality of active amine groups, related polymers and related methods thereof
CN114763438B (zh) * 2021-01-14 2023-08-11 万华化学集团股份有限公司 一种有机硅固化配方及固化方法和由其制备的硅橡胶
CN115260900A (zh) * 2022-08-08 2022-11-01 佛山市高明大都化工有限公司 一种tpr材料表面处理剂及其制备方法

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1570576B2 (de) 1965-05-28 1973-05-03 Verfahren zur herstellung von waessrigen, emulgatorfreien organopolysiloxan-emulsionen
US3686025A (en) 1968-12-30 1972-08-22 Procter & Gamble Textile softening agents impregnated into absorbent materials
LU84463A1 (fr) 1982-11-10 1984-06-13 Oreal Polymeres polysiloxanes polyquaternaires
US4808086A (en) 1985-03-06 1989-02-28 The Procter & Gamble Company Articles and methods for treating fabrics
US4749596A (en) 1985-08-22 1988-06-07 The Procter & Gamble Company Articles and methods for treating fabrics
US4824582A (en) 1986-11-14 1989-04-25 The Procter & Gamble Company Articles and methods for treating fabrics
DE3705121A1 (de) 1987-02-18 1988-09-01 Goldschmidt Ag Th Polyquaternaere polysiloxan-polymere, deren herstellung und verwendung in kosmetischen zubereitungen
US4756850A (en) 1987-06-10 1988-07-12 The Procter & Gamble Company Articles and methods for treating fabrics
US5166297A (en) 1991-03-25 1992-11-24 Siltech Inc. Silicone ester quaternary compounds
US5153294A (en) 1991-03-25 1992-10-06 Siltech Inc. Silicone ester quaternary compounds
US5795846A (en) 1994-08-01 1998-08-18 Rhone-Poulenc Agriculture Limited Herbicidal compositions
DE19505892C1 (de) 1995-02-21 1996-03-14 Goldschmidt Ag Th Verfahren zur Herstellung von Carbonatgruppen enthaltenden Organopolysiloxanen
FR2739281B1 (fr) 1995-09-29 1997-10-31 Oreal Composition topique contenant un polymere greffe silicone et une silicone aminee et/ou une gomme ou une resine siliconee
US5672338A (en) 1996-03-14 1997-09-30 General Electric Company Cosmetic compositions made with hydroxy carbamate functionalized silicones
US5686547A (en) 1996-03-14 1997-11-11 General Electric Company Carbonate and hydroxy carbamate functionalized silicones
FR2748203B1 (fr) 1996-05-06 1998-06-19 Oreal Compositions cosmetiques detergentes a usage capillaire et utilisation
GB9616411D0 (en) 1996-08-05 1996-09-25 Unilever Plc Shampoo compositions and method
US5980877A (en) 1996-10-25 1999-11-09 The Procter & Gamble Company Conditioning shampoo composition
GB9706486D0 (en) 1997-03-27 1997-05-14 Unilever Plc Hair treatment composition
FR2767473B1 (fr) 1997-08-25 2000-03-10 Oreal Compositions cosmetiques contenant un copolymere bloc silicone polyoxyalkylene amine et un agent conditionneur et leurs utilisations
AU2105999A (en) 1998-01-09 1999-07-26 Witco Corporation Novel quaternary ammonium compounds, compositions containing them, and uses thereof
GB9804720D0 (en) 1998-03-05 1998-04-29 Unilever Plc Shampoo compositions
GB9804725D0 (en) 1998-03-05 1998-04-29 Unilever Plc Shampoo compositions
GB9806826D0 (en) 1998-03-30 1998-05-27 Unilever Plc Hair conditioning compositions
FR2777010B1 (fr) 1998-04-01 2000-06-16 Oreal Polymeres silicies de polyammonium quaternaire heterocyclique et leur utilisation dans les compositions cosmetiques
GB9808310D0 (en) 1998-04-20 1998-06-17 Unilever Plc Shampoo compositions
US6120905A (en) * 1998-06-15 2000-09-19 Eurotech, Ltd. Hybrid nonisocyanate polyurethane network polymers and composites formed therefrom
FR2802086A1 (fr) 1999-12-08 2001-06-15 Oreal Compositions cosmetiques contenant une silicone quaternisee et un polymere cationique et leurs utilisations
ATE340210T1 (de) 2000-07-27 2006-10-15 Ge Bayer Silicones Gmbh & Co Ein- oder mehrfachquartäre polysiloxane
US7217777B2 (en) * 2000-07-27 2007-05-15 Ge Bayer Silicones Gmbh & Co. Kg Polymmonium-polysiloxane compounds, methods for the production and use thereof
US7041767B2 (en) 2000-07-27 2006-05-09 Ge Bayer Silicones Gmbh & Co. Kg Polysiloxane polymers, method for their production and the use thereof
BR0208643A (pt) 2001-04-06 2004-03-02 Unilever Nv Composição para tratamento de cabelos
DE10139963A1 (de) 2001-08-14 2003-03-06 Wacker Chemie Gmbh Quaternäre Ammoniumgruppen aufweisende Organopolysiloxane und Verfahren zu deren Herstellung
CN1311003C (zh) 2002-03-20 2007-04-18 Ge拜尔硅股份有限公司 支链聚有机硅氧烷聚合物
WO2004041912A1 (de) 2002-11-04 2004-05-21 Ge Bayer Silicones Gmbh & Co. Kg Lineare polyamino- und/oder polyammonium-polysiloxancopolymere i
ATE395458T1 (de) 2002-11-04 2008-05-15 Momentive Performance Mat Inc Lineare polyamino- und/oder polyammonium- polysiloxancopolymere ii
DE10316662A1 (de) 2003-04-11 2004-11-11 Ge Bayer Silicones Gmbh & Co. Kg Reaktive Amino- und/oder Ammonium-Polysiloxanverbindungen
EP1541568A1 (de) * 2003-12-09 2005-06-15 Deutsches Wollforschungsinstitut an der Rheinisch-Westfälischen Technischen Hochschule Aachen e.V. Reaktive cyclische Carbonate und Harnstoffe zur Modifizierung von Biomolekülen, Polymeren und Oberflächen
CN101096418A (zh) * 2006-06-30 2008-01-02 戈尔德施米特股份公司 有机官能化改性的聚硅氧烷在生产聚氨酯泡沫中的用途
JP2008285538A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Konishi Co Ltd 硬化性樹脂組成物及びそれを用いた接着剤組成物
CN102093702B (zh) * 2010-12-13 2012-10-17 成都大成塑胶有限公司 热塑性聚氨酯-聚硅氧烷嵌段共聚物的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011517708A (ja) 2011-06-16
KR20100134653A (ko) 2010-12-23
ATE543854T1 (de) 2012-02-15
BRPI0908926A2 (pt) 2015-08-18
WO2009112418A1 (de) 2009-09-17
CN102015832A (zh) 2011-04-13
EP2257586B1 (de) 2012-02-01
BRPI0908926B1 (pt) 2019-06-18
US20110039948A1 (en) 2011-02-17
US8673985B2 (en) 2014-03-18
DE102008013584A1 (de) 2009-09-17
EP2257586A1 (de) 2010-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5674481B2 (ja) 新規なポリカーボネート・ポリオルガノシロキサン化合物および/またはポリウレタン・ポリオルガノシロキサン化合物
JP5484332B2 (ja) ポリ尿素ポリ有機シロキサン化合物、その生成方法、その使用、その一成分系または二成分系、およびそれによる硬化組成物
JP5624883B2 (ja) ポリウレタンのポリ有機シロキサン化合物、その生成方法、洗剤製剤、化粧品製剤、繊維処理用製剤、反応性組成物、並びに、硬化物
JP5731119B2 (ja) 新規ポリアミド−ポリシロキサン化合物
JP2010521569A5 (ja)
JP5350407B2 (ja) 新規のアンモニウム−ポリウレタン化合物および/またはポリカーボネート化合物
DE102007027027A1 (de) Neue Polyharnstoff- und/oder Polyurethan-Polyorganosiloxan-Verbindungen

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130828

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140609

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140708

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20141001

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20141008

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5674481

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees