JP5673342B2 - 基地局装置、通信制御方法および無線通信システム - Google Patents

基地局装置、通信制御方法および無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP5673342B2
JP5673342B2 JP2011109787A JP2011109787A JP5673342B2 JP 5673342 B2 JP5673342 B2 JP 5673342B2 JP 2011109787 A JP2011109787 A JP 2011109787A JP 2011109787 A JP2011109787 A JP 2011109787A JP 5673342 B2 JP5673342 B2 JP 5673342B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propagation delay
detection window
preamble
delay amount
mobile device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011109787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012244248A (ja
Inventor
友樹 岡崎
友樹 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2011109787A priority Critical patent/JP5673342B2/ja
Priority to US13/425,490 priority patent/US9078204B2/en
Publication of JP2012244248A publication Critical patent/JP2012244248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5673342B2 publication Critical patent/JP5673342B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W56/00Synchronisation arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、基地局装置、通信制御方法および無線通信システムに関する。
LTEでは、上りリンクの同期を確立する際やハンドオーバを実行する際に、上り方向のチャネルであるRACH(Random Access CHannel)を用いたプリアンブル信号の送信が行われる。すなわち、送信側の移動機は、所定のプリアンブル系列をRACHへ送信する。一方、受信側の基地局装置は、移動機から到来するプリアンブル系列と既知のデータ系列とを相関演算して遅延プロファイルを求め、求めた遅延プロファイルのピークと閾値とを検出窓を用いて比較することにより、プリアンブル信号の送信の有無を検出する。
このようなプリアンブルの検出手法では、移動機から到来するプリアンブル系列にノイズやフェージングなどの伝搬環境要因が付与された場合に、プリアンブル信号が誤検出されることがある。具体的には、移動機から到来するプリアンブル系列にノイズやフェージングなどの伝搬環境要因が付与された場合には、遅延プロファイルのピークが変動する。すると、実際は移動機からプリアンブル信号が送信されていないにも関わらず、基地局装置が、検出窓において遅延プロファイルのピークが所定の閾値を超えたと判定し、移動機からプリアンブル信号の送信があったことを誤って検出する。以下では、移動機からプリアンブル信号の送信があったことを誤って検出することを、「プリアンブル信号の誤検出」と呼ぶこととする。
そこで、プリアンブル信号の誤検出を回避するために、移動機と基地局装置との間の伝搬遅延量に応じて検出窓の幅を調整する従来技術が提案されている。この従来技術では、検出窓の幅を調整することにより、隣接する他の検出窓に対応するプリアンブル系列との干渉を抑制することができ、プリアンブル信号の誤検出を低減することができる。
国際公開第2008/016112号 国際公開第2008/129797号
しかしながら、検出窓の幅を調整する従来技術では、移動機が基地局の近傍または基地局の収容するセルの端部に存在する場合に、プリアンブル信号を誤検出する恐れがあるという問題がある。
すなわち、移動機が基地局の近傍またはセルの端部に存在する場合には、遅延プロファイルのピークが検出窓の境界付近に発生し、遅延プロファイルのサイドローブが隣接する他の検出窓に漏れ込むことがある。このような場合に、上記した従来技術では、上りリンクの同期を確立する際やハンドオーバを実行する際に、移動機によるプリアンブル系列の送信が開始されるとき、まず、基地局が、系列番号の若番から老番となる順番で全てのプリアンブル系列を用いて送信を行うように移動機に対して指示する。このため、従来技術では、全ての検出窓に対応するプリアンブル系列が移動機から基地局へ送信され、遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込んだ他の検出窓において遅延プロファイルのピークが所定の閾値を超えたと誤って判定されてしまう。結果として、プリアンブル信号を誤検出する恐れがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、移動機が基地局の近傍またはセルの端部に存在する場合のプリアンブル信号の誤検出を回避することができる基地局装置、通信制御方法および無線通信システムを提供することを目的とする。
本願の開示する基地局装置は、取得部と、指示部とを備える。取得部は、移動機と通信する他の基地局装置から当該他の基地局装置と前記移動機との間の伝搬遅延量を取得する。指示部は、前記取得部により取得された伝搬遅延量に基づく、自装置と前記移動機との間の伝搬遅延量が、前記移動機から送信されるプリアンブル系列の検出に用いられる検出窓の境界から所定の範囲に存在する場合に、当該境界を介して隣接する他の検出窓に対応する前記プリアンブル系列の送信を停止するよう前記移動機に対して指示する。
本願の開示する基地局装置の一つの態様によれば、移動機が基地局の近傍またはセルの端部に存在する場合のプリアンブル信号の誤検出を回避することができるという効果を奏する。
図1は、プリアンブル系列の一例を示す図である。 図2は、プリアンブル系列の検出を説明するための図である。 図3は、プリアンブル検出窓内の遅延プロファイルのピークの位置と、基地局装置と移動機との間の伝搬遅延量との関係を示す図である。 図4は、従来のプリアンブル系列の送信方法を説明するための図である。 図5は、本実施例のプリアンブル系列の送信方法を説明するための図である。 図6は、本実施例に係る基地局装置を含む無線通信システムの構成例を示す図である。 図7は、伝搬遅延量推定部による処理の一例を説明するための図(その1)である。 図8は、伝搬遅延量推定部による処理の一例を説明するための図(その2)である。 図9は、補正係数テーブルの一例を示す図である。 図10は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在する場合のプリアンブル系列の送信指示を説明するための図である。 図11は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在する場合のプリアンブル系列の送信指示を説明するための図である。 図12は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在するUEが1つである場合のプリアンブル系列の送信を示す図である。 図13は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在するUEが2つである場合のプリアンブル系列の送信を示す図である。 図14は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在するUEが1つである場合のプリアンブル系列の送信を示す図である。 図15は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在するUEが2つである場合のプリアンブル系列の送信を示す図である。 図16は、本実施例に係る基地局装置による処理手順を示すフローチャートである。 図17は、プリアンブル系列送信指示処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、本願の開示する基地局装置、通信制御方法および無線通信システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、実施例の説明を行う前に、RACHを用いて送信されるプリアンブル系列について説明する。送信側の移動機は、所定のプリアンブル系列をRACHへ送信する。図1は、プリアンブル系列の一例を示す図である。図1に示すように、RACHを用いて送信されるプリアンブル系列は、Zadoff−Chu系列を巡回シフト(CS:Cyclic shift)することで生成される。ここでは、一例として、Zadoff−Chu系列を巡回シフトすることでN個(系列番号CS=0〜N−1)のプリアンブル系列が生成された場合を示している。なお、図1の黒色の四角は、プリアンブル系列の先頭位置を示す。
一方、受信側の基地局装置は、プリアンブル系列の送信の有無を検出する。図2は、プリアンブル系列の検出を説明するための図である。図2に示すように、まず、基地局装置は、移動機から送信されるプリアンブル系列の検出に用いられる監視区間であるプリアンブル検出窓をプリアンブル系列の系列番号(CS=0〜N−1)に対応付けて生成する。そして、基地局装置は、移動機から到来するプリアンブル系列と既知のプリアンブル系列とを相関演算して遅延プロファイルを求め、求めた遅延プロファイルのピークと閾値とをプリアンブル検出窓内で比較することで、プリアンブル系列の送信の有無を検出する。ここでは、系列番号CS=0に対応するプリアンブル検出窓における遅延プロファイルのピークが閾値を超えているため、系列番号CS=0に対応するプリアンブル検出窓においてプリアンブル系列の送信が有ったことが検出される。なお、図2において、横軸は時間を表し、縦軸は電力レベルを表している。
次いで、プリアンブル検出窓内の遅延プロファイルのピークの位置と、基地局装置と移動機との間の伝搬遅延量との関係を説明する。図3は、プリアンブル検出窓内の遅延プロファイルのピークの位置と、基地局装置と移動機との間の伝搬遅延量との関係を示す図である。図3の状態31は、基地局装置(eNB:evolutional Node B)と移動機(UE:User Equipment)との間の伝搬遅延量がΔt1である場合を示す。図3の状態32は、eNBとUEとの間の伝搬遅延量がΔt2である場合を示す。なお、Δt1<Δt2であるものとする。
図3の状態31および状態32で示されるように、eNBとUEとの間の伝搬遅延量は、プリアンブル検出窓内の遅延プロファイルのピークの位置に相当する。また、eNBとUEとの間の伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界付近に存在することは、UEがeNBの近傍に存在することを意味する。また、eNBとUEとの間の伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界付近に存在することは、UEがeNBにより収容されるセルの端部に存在することを意味する。
特に、UEがeNBの近傍またはeNBにより収容されるセルの端部に存在する場合には、遅延プロファイルのピークがプリアンブル検出窓の境界付近に発生する。すると、遅延プロファイルのサイドローブが隣接する他のプリアンブル検出窓に漏れ込む。言い換えると、eNBとUEとの伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の境界付近に存在する場合には、遅延プロファイルのサイドローブが隣接する他のプリアンブル検出窓に漏れ込む。例えば、図3の状態33では、eNBとUEとの伝搬遅延量が系列番号CS=N−1のプリアンブル検出窓の始端側の境界付近に存在するため、遅延プロファイルのサイドローブが、隣接する系列番号CS=N−2のプリアンブル検出窓に漏れ込む場合を示している。このように、あるプリアンブル検出窓内の遅延プロファイルのサイドローブが隣接する他のプリアンブル検出窓に漏れ込むと、eNBは、他のプリアンブル検出窓において遅延プロファイルのピークが所定の閾値を超えたと誤って判定してしまう。
次に、本実施例の基地局装置を含む無線通信システムによるプリアンブル系列の送信方法を説明する前に、その前提となる従来のプリアンブル系列の送信方法について説明する。
図4は、従来のプリアンブル系列の送信方法を説明するための図である。なお、図4では、基地局装置(eNB)との間の通信を既に確立している移動機(UE)がハンドオーバやフレームの再同期を実行する際に実行されるプリアンブル系列の送信を示している。
まず、eNBは、送信すべきプリアンブル系列を指示するRA Preamble assignment信号をUEに対して送信する(図4の(1)参照)。このとき、eNBは、系列番号の若番から老番となる順序での割り当てにて、プリアンブル系列の送信を行う旨の指示をRA Preamble assignment信号としてUEに対して送信する。
続いて、RA Preamble assignment信号を受信したUEは、Random Access Preamble信号をeNBに対して送信する(図4の(2)参照)。このとき、UEは、系列番号の若番から老番となる順序での割り当てにて、プリアンブル系列をRandom Access Preamble信号としてeNBに対して送信する。
続いて、Random Access Preamble信号を受信したeNBは、Random Access Response信号をUEに対して返信する(図4の(3)参照)。例えば、eNBは、自身で検出したプリアンブル系列の系列番号などの情報をRandom Access Response信号としてUEに対して返信する。
次いで、上記図4に示したプリアンブル系列の送信方法における問題点を説明する。上記図4に示した例では、UEによるプリアンブル系列の送信が開始される際に、まず、eNBが、系列番号の若番から老番となる順序で割り当てを行い、全てのプリアンブル系列を用いて送信を行うようにUEに対して指示する。そのため、eNBにて生成された全てのプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列が各UEからeNBへ送信される。したがって、あるプリアンブル検出窓内の遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込んだ隣接する他のプリアンブル検出窓において、遅延プロファイルのピークが所定の閾値を超えたと誤って判定される可能性がある。結果として、プリアンブル信号が誤検出される恐れがある。
例えば、図3の状態33で示した系列番号CS=N−2のプリアンブル検出窓は、系列番号CS=N−1のプリアンブル検出窓内の遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込んでいる。このため、系列番号CS=N−2のプリアンブル検出窓において遅延プロファイルのピークが所定の閾値を超えたと誤って判定され、その結果、プリアンブル信号が誤検出される。
そこで、本実施例では、UEに対するプリアンブル系列の送信指示を工夫することにより、従来のプリアンブル系列の送信方法におけるプリアンブル信号の誤検出の問題点を回避する。
次に、本実施例のプリアンブル系列の送信方法について説明する。図5は、本実施例のプリアンブル系列の送信方法を説明するための図である。なお、図5では、基地局装置(eNB)との間の通信を既に確立している移動機(UE)がハンドオーバやフレームの再同期を実行する際に実行されるプリアンブル系列の送信を示している。
まず、eNBは、送信すべきプリアンブル系列を指示するRA Preamble assignment信号をUEに対して送信する(図5の(1)´参照)。このとき、eNBは、遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込む可能性があるプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止する旨の指示をRA Preamble assignment信号としてUEに対して送信する。なお、遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込む可能性があるプリアンブル検出窓は、例えば、図3の状態33で示した系列番号CS=N−2のプリアンブル検出窓である。
続いて、RA Preamble assignment信号を受信したUEは、Random Access Preamble信号をeNBに対して送信する(図5の(2)´参照)。このとき、UEは、遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込む可能性があるプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止し、それ以外のプリアンブル系列をRandom Access Preamble信号としてeNBに対して送信する。例えば、UEは、図3の状態33で示した系列番号CS=N−2のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止し、系列番号CS=1〜N−3およびN−1のプリアンブル系列をRandom Access Preamble信号としてeNBに対して送信する。
続いて、Random Access Preamble信号を受信したeNBは、Random Access Response信号をUEに対して返信する(図5の(3)´参照)。
このように、本実施例では、UEによるプリアンブル系列の送信が開始される際に、まず、eNBが、遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込む可能性があるプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようにUEに対して指示する。これにより、eNBは、遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込んだプリアンブル検出窓を用いてプリアンブル系列の検出を行うことを回避することができ、結果として、プリアンブル信号の誤検出を回避することができる。
次に、本実施例に係る基地局装置を含む無線通信システムの構成例について説明する。図6は、本実施例に係る基地局装置を含む無線通信システムの構成例を示す図である。図6に示す無線通信システムは、移動機(UE)10、基地局装置(eNB)20およびeNB100を含む。
UE10は、移動可能な無線通信装置であり、例えば、携帯電話端末である。UE10は、無線送受信部11及び制御部12を備える。なお、無線送受信部11はアナログ回路等、制御部12はCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより実現することができる。
無線送受信部11は、ハンドオーバ(HO:Hand Over)元eNBとなる後述のeNB20との間で各種情報を送受する。また、無線送受信部11は、HO先eNBとなるeNB100に対し上述のプリアンブル系列を送信する。さらに、無線送受信部11は、eNB100から、後述するプリアンブル系列の送信の停止を指示する信号を受信する。
制御部12は、無線送受信部11で受信したプリアンブル系列の送信の停止を指示する信号に基づき、eNB100へのプリアンブル系列の送信を規制(停止)する制御を行う。
eNB20およびeNB100は、無線通信領域であるセルを収容し、自局が収容するセル内に位置するUE10に対して無線リンクを提供することでUE10と通信を行う基地局装置である。このうち、eNB20は、UE10に対して無線リンクを既に提供し、UE10と通信を行っている。一方、eNB100は、UE10に対して無線リンクを未だ提供しておらず、UE10と通信を行っていない。以下では、UE10と通信するeNB20をハンドオーバ(HO:Hand Over)元eNBと呼ぶことがあるものとし、UE10と通信していないeNB100をHO先eNBと呼ぶことがあるものとする。HO先eNBとなるeNB100が、本実施例の基地局装置に相当する。
eNB100は、IF部110、無線送受信部120およびプリアンブル送信指示制御部130を有する。IF部110は、HO元eNBとなるeNB20との間で各種情報を送受する。無線送受信部120は、UE10との間で各種情報を送受する。なお、無線送受信部120は、移動機に対し、後述するプリアンブル系列の送信の停止を指示する信号を送信する。
プリアンブル送信指示制御部130は、UE10に対するプリアンブル系列の送信指示を制御する。具体的には、プリアンブル送信指示制御部130は、伝搬遅延量取得部131、伝搬遅延量推定部132、検出窓判定部133、系列送信指示部134およびプリアンブル系列検出部135を有する。
伝搬遅延量取得部131は、HO元eNBとなるeNB20からeNB20とUE10との間の伝搬遅延量であるHO元伝搬遅延量を取得する。例えば、eNB20がUE10の位置を示すGPS(Global Positioning System)値を保持している場合には、伝搬遅延量取得部131は、GPS値をHO元伝搬遅延量として取得する。また、eNB20がUE10からの信号の遅延時間を示すDelay値を保持している場合には、伝搬遅延量取得部131は、Delay値をHO元伝搬遅延量として取得する。伝搬遅延量取得部131は、取得部の一例である。
伝搬遅延量推定部132は、伝搬遅延量取得部131により取得されたHO元伝搬遅延量に基づいて、HO先eNBとなるeNB100とUE10との間の伝搬遅延量であるHO先伝搬遅延量を推定する。伝搬遅延量推定部132は、推定部の一例である。
例えば、HO元伝搬遅延量がUE10のGPS値である場合に、伝搬遅延量推定部132は、UE10のGPS値とeNB100のGPS値とからUE10とeNB100との距離を算出し、算出した距離を光速で除算することにより、HO先伝搬遅延量を推定する。
また、HO元伝搬遅延量がDelay値である場合には、伝搬遅延量推定部132は、図7に示すようにしてHO先伝搬遅延量を推定する。すなわち、伝搬遅延量推定部132は、HO先伝搬遅延量=eNB間伝搬遅延量−HO元伝搬遅延量という式を用いて、HO先伝搬遅延量を推定する。ただし、eNB間伝搬遅延量は、HO元eNBとHO先eNBとの距離を光速で除算することで得られる時間であり、予め内部メモリなどに保持されている。なお、図7は、伝搬遅延量推定部132による処理の一例を説明するための図(その1)である。図7の「eNB_1」は、HO元eNBとなるeNB20に相当し、「eNB_2」は、HO先eNBとなるeNB100に相当し、「UE」は、UE10に相当する。
ここで、HO元eNBとHO先eNBとを結ぶ直線近傍にUEが存在する場合には、図7に示した手法で推定されたHO先伝搬遅延量は比較的に精度が高いと言える。ただし、図8に示したように、HO元eNBとHO先eNBとを結ぶ直線から離れた位置にUEが存在する場合には、図7に示した手法で推定されたHO先伝搬遅延量と実際のHO先伝搬遅延量との間に推定誤差が生じる。この場合の伝搬遅延量推定部132による処理の具体例を、以下図8を用いて説明する。
図8は、伝搬遅延量推定部132による処理の一例を説明するための図(その2)である。図8の「eNB_1」は、HO元eNBとなるeNB20に相当し、「eNB_2」は、HO先eNBとなるeNB100に相当し、「UE」は、UE10に相当する。まず、伝搬遅延量推定部132は、仮のHO先伝搬遅延量=eNB間伝搬遅延量−HO元伝搬遅延量という式を用いて、仮のHO先伝搬遅延量を算出する。そして、伝搬遅延量推定部132は、内部メモリに保持した補正係数テーブルから読み出した補正係数αを仮のHO先伝搬遅延量に乗算することにより、HO先伝搬遅延量を推定する。補正係数テーブルは、eNB20のセクタと重複するeNB100のセクタに対応して予め定められた補正係数を記憶する。なお、セクタとは、eNBが収容するセルを任意に分割した領域である。
図9は、補正係数テーブルの一例を示す図である。図9に示した補正係数テーブルは、HO元セクタ番号、HO先セクタ番号および補正係数αを対応付けて記憶する。HO元セクタ番号は、HO元eNBとなるeNB20のセクタを識別するための識別番号である。HO先セクタ番号は、HO先eNBとなるeNB100のセクタのうちeNB20と重複するセクタを識別するための識別番号である。補正係数αは、仮のHO先伝搬遅延量を補正するための補正係数αである。例えば、図9の1行目は、eNB20のセクタ#「2」と重複するeNB100のセクタ#「6」にUE10が存在する場合に、仮のHO先伝搬遅延量に乗算される補正係数αが「1.3」であることを示す。また、図9の2行目は、eNB20のセクタ#「3」と重複するeNB100のセクタ#「6」にUE10が存在する場合に、仮のHO先伝搬遅延量に乗算される補正係数αが「1.0」であることを示す。また、図9の3行目は、eNB20のセクタ#「4」と重複するeNB100のセクタ#「6」にUE10が存在する場合に、仮のHO先伝搬遅延量に乗算される補正係数αが「1.3」であることを示す。
図6に戻り、検出窓判定部133は、伝搬遅延量推定部132により推定されたHO先伝搬遅延量(以下「推定伝搬遅延量」という)を取得する。そして、検出窓判定部133は、推定伝搬遅延量が、プリアンブル系列検出部135により用いられるプリアンブル検出窓の境界から所定の範囲に存在するか否かを判定する。検出窓判定部133は、判定部の一例である。
具体的には、検出窓判定部133は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界から所定の範囲に存在するか否かを判定する。推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界から所定の範囲に存在することは、UE10がeNB100の近傍に存在することを意味する。UE10がeNB100の近傍に存在すると、始端側の境界を介して隣接する他のプリアンブル検出窓に遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込む可能性が高い。
一方、検出窓判定部133は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界から所定の範囲に存在しない場合には、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界から所定の範囲に存在するか否かを判定する。推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界から所定の範囲に存在することは、UE10がeNB100により収容されるセルの端部に存在することを意味する。UE10がeNB100により収容されるセルの端部に存在すると、終端側の境界を介して隣接する他のプリアンブル検出窓に遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込む可能性が高い。
ここで、検出窓判定部133による処理の具体例を説明する。時間軸においてプリアンブル検出窓の始端側の境界が「0」であり、プリアンブル検出窓の終端側の境界が「Ncsvalue」であるものとする。検出窓判定部133は、推定伝搬遅延量が時間軸上の「0」〜「t1」の範囲に存在する場合に、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在すると判定する。また、検出窓判定部133は、推定伝搬遅延量が時間軸上の「t2(>t1)」〜「Ncsvalue」の範囲に存在する場合に、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在すると判定する。
系列送信指示部134は、検出窓判定部133により推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の境界から所定の範囲に存在すると判定された場合に、隣接する他のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようUE10に対して指示する。具体的には、系列送信指示部134は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界から所定の範囲に存在する場合に、始端側の境界を介して隣接する他のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようUE10に対して指示する。一方、系列送信指示部134は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界から所定の範囲に存在する場合に、終端側の境界を介して隣接する他のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようUE10に対して指示する。系列送信指示部134は、指示部の一例である。
なお、上記の移動機に対するプリアンブル系列の送信を停止する指示の具体的処理は、eNB100からUE10へ、プリアンブル系列の送信の停止を指示する信号を送ることによりなされる。具体例として、系列送信指示部134は、当該指示の情報を、移動機へ送られるRA Preamble assignment信号に含める制御を行う。この場合、無線送受信部120から当該指示の情報が含められたRA Preamble assignment信号が移動機に送信される。
ここで、図10および図11を用いて、系列送信指示部134によるプリアンブル系列の送信指示の具体例を説明する。図10は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在する場合のプリアンブル系列の送信指示を説明するための図である。図11は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在する場合のプリアンブル系列の送信指示を説明するための図である。図10および図11の横軸は、時間を表し、縦軸は電力レベルを表す。また、時間軸においてプリアンブル検出窓の始端側の境界が「0」であり、プリアンブル検出窓の終端側の境界が「Ncsvalue」であるものとする。
図10において、推定伝搬遅延量が系列番号CS=1のプリアンブル検出窓における「0」〜「t1」の範囲に存在する。このため、系列送信指示部134は、始端側の境界「0」を介して隣接する系列番号CS=0のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようUE10に対して指示する。これにより、遅延プロファイルのサイドローブが系列番号CS=0のプリアンブル検出窓に漏れ込んだ場合に、プリアンブル系列検出部135が系列番号CS=0のプリアンブル検出窓を用いてプリアンブル系列の検出を行うことを回避することができる。
一方、図11において、推定伝搬遅延量が系列番号CS=1のプリアンブル検出窓における「t2(>t1)」〜「Ncsvalue」の範囲に存在する。このため、系列送信指示部134は、終端側の境界「Ncsvalue」を介して隣接する系列番号CS=2のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようUE10に対して指示する。これにより、遅延プロファイルのサイドローブが系列番号CS=2のプリアンブル検出窓に漏れ込んだ場合に、プリアンブル系列検出部135が系列番号CS=2のプリアンブル検出窓を用いてプリアンブル系列の検出を行うことを回避することができる。
また、系列送信指示部134は、隣接する他のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようUE10に対して指示するとともに、他のプリアンブル検出窓を用いたプリアンブル系列の検出を停止するようプリアンブル系列検出部135に指示する。
プリアンブル系列検出部135は、プリアンブル系列の送信の有無を検出する。具体的には、プリアンブル系列検出部135は、まず、プリアンブル検出窓をプリアンブル系列の系列番号(CS=0〜N−1)に対応付けて生成する。そして、プリアンブル系列検出部135は、UE10から到来するプリアンブル系列と既知のプリアンブル系列とを相関演算して遅延プロファイルを求める。そして、プリアンブル系列検出部135は、求めた遅延プロファイルのピークと閾値とをプリアンブル検出窓内で比較することで、プリアンブル系列の送信の有無を検出する。このとき、プリアンブル系列検出部135は、系列送信指示部134により指示を受けたプリアンブル検出窓を用いたプリアンブル系列の検出を停止する。プリアンブル系列検出部135は、検出部の一例である。
なお、伝搬遅延量取得部131、伝搬遅延量推定部132および検出窓判定部133は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA (Field Programmable Gate Array)などの集積回路により構成することが可能である。また、系列送信指示部134およびプリアンブル系列検出部135は、例えば、ASICやFPFAなどの集積回路により構成することが可能である。さらに、伝搬遅延量取得部131、伝搬遅延量推定部132および検出窓判定部133は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路により構成することも可能である。また、系列送信指示部134およびプリアンブル系列検出部135は、CPUやMPUなどの電子回路により構成することも可能である。
次に、図12〜図15を用いて、系列送信指示部134からの送信指示を受けたUE10が行うプリアンブル系列の送信について説明する。
図12は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在するUE10が1つである場合のプリアンブル系列の送信を示す図である。図12の灰色の四角は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在することを示す。図12の黒色の四角は、UE10がプリアンブル系列の送信を停止したことを示す。図12の白色の四角は、UE10がプリアンブル系列の送信を行ったことを示す。また、四角内の数字は、プリアンブル系列の系列番号を示す。
図12から分かるように、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在する場合には、UE10は、系列番号が一つ前のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止する。さらに、UE10は、系列番号が一つ前のプリアンブル検出窓以外のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列を送信する。
図13は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在するUE10が2つである場合のプリアンブル系列の送信を示す図である。図13の灰色の四角は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在することを示す。図13の黒色の四角は、UE10がプリアンブル系列の送信を停止したことを示す。図13の白色の四角は、UE10がプリアンブル系列の送信を行ったことを示す。また、四角内の数字は、プリアンブル系列の系列番号を示す。
図13から分かるように、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在する場合には、2つのUE10は、それぞれ、系列番号が一つ前のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止する。さらに、2つのUE10は、それぞれ、系列番号が一つ前のプリアンブル検出窓以外のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列を送信する。
図14は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在するUE10が1つである場合のプリアンブル系列の送信を示す図である。図14の灰色の四角は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在することを示す。図14の黒色の四角は、UE10がプリアンブル系列の送信を停止したことを示す。図14の白色の四角は、UE10がプリアンブル系列の送信を行ったことを示す。また、四角内の数字は、プリアンブル系列の系列番号を示す。
図14から分かるように、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在する場合には、UE10は、系列番号が一つ後のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止する。さらに、UE10は、系列番号が一つ後のプリアンブル検出窓以外のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列を送信する。
図15は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在するUE10が2つである場合のプリアンブル系列の送信を示す図である。図15の灰色の四角は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在することを示す。図15の黒色の四角は、UE10がプリアンブル系列の送信を停止したことを示す。図15の白色の四角は、UE10がプリアンブル系列の送信を行ったことを示す。また、四角形内の数字は、プリアンブル系列の系列番号を示す。
図15から分かるように、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在する場合には、2つのUE10は、それぞれ、系列番号が一つ後のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止する。さらに、2つのUE10は、それぞれ、系列番号が一つ後のプリアンブル検出窓以外のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列を送信する。
次に、本実施例に係る基地局装置による処理手順について説明する。図16は、本実施例に係る基地局装置による処理手順を示すフローチャートである。図16に示すように、eNB100の伝搬遅延量取得部131は、HO元eNBとなるeNB20からHO元伝搬遅延量を取得する(ステップS101)。続いて、伝搬遅延量推定部132は、伝搬遅延量取得部131により取得されたHO元伝搬遅延量に基づいて、HO先伝搬遅延量を推定する(ステップS102)。
続いて、検出窓判定部133は、推定伝搬遅延量が、プリアンブル検出窓の境界から所定の範囲に存在するか否かを判定する(ステップS103)。具体的には、検出窓判定部133は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界から所定の範囲に存在するか否かを判定する。そして、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界から所定の範囲に存在しない場合には、検出窓判定部133は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界から所定の範囲に存在するか否かを判定する。
続いて、系列送信指示部134は、プリアンブル系列送信指示処理を行う(ステップS104)。以下では、プリアンブル系列送信処理の処理手順について説明する。
図17は、プリアンブル系列送信指示処理の処理手順を示すフローチャートである。図17に示すように、系列送信指示部134は、まず、プリアンブル系列の系列番号CSを示すパラメータnに0を設定する(ステップS201)。
そして、系列送信指示部134は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在する場合(ステップS202肯定)、以下の処理を行う。すなわち、系列送信指示部134は、系列番号CS=n−1のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようUE10に対して指示する(ステップS203)。また、系列送信指示部134は、系列番号CS=n−1のプリアンブル検出窓を用いたプリアンブル系列の検出を停止するようプリアンブル系列検出部135に指示する(ステップS204)。なお、系列番号CS=−1は、系列番号CS=N−1に対応する。さらに、系列送信指示部134は、系列番号CS=nのプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列を送信するようUE10に対して指示する(ステップS205)。つまり、系列送信指示部134は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍に存在する場合、始端側の境界を介して隣接する他のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようUE10に対して指示する。その後、系列送信指示部134は、パラメータnを1だけ加算し(ステップS206)、ステップS214に移行する。
一方、系列送信指示部134は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在する場合(ステップS202否定、ステップS207肯定)、以下の処理を行う。すなわち、系列送信指示部134は、系列番号CS=n+1のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようUE10に対して指示する(ステップS208)。また、系列送信指示部134は、系列番号CS=n+1のプリアンブル検出窓を用いたプリアンブル系列の検出を停止するようプリアンブル系列検出部135に指示する(ステップS209)。さらに、系列送信指示部134は、系列番号CS=nのプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列を送信するようUE10に対して指示する(ステップS210)。つまり、系列送信指示部134は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の終端側の境界近傍に存在する場合、終端側の境界を介して隣接する他のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようUE10に対して指示する。その後、系列送信指示部134は、パラメータnを2だけ加算し(ステップS211)、ステップS214に移行する。
一方、系列送信指示部134は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の始端側の境界近傍にも終端側の境界近傍にも存在しない場合(ステップS207否定)、以下の処理を行う。すなわち、系列送信指示部134は、遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込む可能性があるプリアンブル検出窓が無いため、系列番号CS=nのプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列を送信するようUE10に対して指示する(ステップS212)。その後、系列送信指示部134は、パラメータnを1だけ加算し(ステップS213)、ステップS214へ移行する。
ステップS214において、系列送信指示部134は、パラメータnが最大の系列番号であるN−1以下である場合に(ステップS214肯定)、処理をステップS202に戻す。一方、系列送信指示部134は、パラメータnがN−1を超えた場合に(ステップS214否定)、プリアンブル系列送信指示処理を終了する。
上述してきたように、本実施例に係るeNB100は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の境界近傍に存在する場合に、境界を介して隣接する他のプリアンブル検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するようUE10に指示する。ここで、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の境界近傍に存在することは、UE10がeNB100の近傍またはeNB100により収容されるセルの端部に存在することを意味する。このため、eNB100は、UE10がeNB100の近傍またはeNB100の収容するセルの端部に存在する場合に、遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込んだプリアンブル検出窓を用いてプリアンブル系列の検出を行うことを回避することができる。結果として、移動機が基地局の近傍またはセルの端部に存在する場合のプリアンブル信号の誤検出を回避することができる。
また、本実施例に係るeNB100は、推定伝搬遅延量がプリアンブル検出窓の境界近傍に存在する場合に、境界を介して隣接する他のプリアンブル検出窓を用いたプリアンブル系列の検出を停止するようプリアンブル系列検出部135に対して指示する。このため、遅延プロファイルのサイドローブが漏れ込んだプリアンブル検出窓を用いたプリアンブル系列の検出処理自体を省略することができ、プリアンブル信号の誤検出をより確実に回避することができる。
10 UE(移動機)
20 eNB(他の基地局装置)
100 eNB(基地局装置)
110 IF部
120 無線送受信部
130 プリアンブル送信指示制御部
131 伝搬遅延量取得部
132 伝搬遅延量推定部
133 検出窓判定部
134 系列送信指示部
135 プリアンブル系列検出部

Claims (6)

  1. 移動機と通信する他の基地局装置から当該他の基地局装置と前記移動機との間の伝搬遅延量を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された伝搬遅延量に基づいて、自装置と前記移動機との間の伝搬遅延量を推定する推定部と、
    前記推定部により推定された前記自装置と前記移動機との間の伝搬遅延量が、前記移動機から送信されるプリアンブル系列の検出に用いられる検出窓の境界から所定の範囲に存在する場合に、当該境界を介して隣接する他の検出窓に対応する前記プリアンブル系列の送信を停止するよう前記移動機に対して指示する指示部と
    を備えたことを特徴とする基地局装置。
  2. 前記指示部は、前記推定部により推定された前記自装置と前記移動機との間の伝搬遅延量が前記検出窓の始端側の境界から所定の範囲に存在する場合に、当該始端側の境界を介して前記検出窓に隣接する他の検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するよう前記移動機に対して指示し、前記推定部により推定された前記自装置と前記移動機との間の伝搬遅延量が前記検出窓の終端側の境界から所定の範囲に存在する場合に、当該終端側の境界を介して前記検出窓に隣接する他の検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するよう前記移動機に対して指示することを特徴とする請求項に記載の基地局装置。
  3. 前記移動機から送信されるプリアンブル系列を前記検出窓を用いて検出する検出部をさらに備え、
    前記指示部は、前記他の検出窓に対応するプリアンブル系列の送信を停止するよう前記移動機に対して指示するとともに、前記他の検出窓を用いたプリアンブル系列の検出を停止するよう前記検出部に対して指示することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  4. 前記推定部は、前記他の基地局装置と自装置との間の伝搬遅延量から前記取得部により取得された伝搬遅延量を減算して仮の伝搬遅延量を算出し、前記他の基地局装置のセクタと重複する自装置のセクタに対応して予め定められた補正係数を用いて前記仮の伝搬遅延量を補正することにより、自装置と前記移動機との間の伝搬遅延量を推定することを特徴とする請求項に記載の基地局装置。
  5. 基地局装置が、
    移動機と通信する他の基地局装置から当該他の基地局装置と前記移動機との間の伝搬遅延量を取得し、
    前記取得された伝搬遅延量に基づいて、前記自装置と前記移動機との間の伝搬遅延量を推定し、推定された前記自装置と前記移動機との間の伝搬遅延量が、前記移動機から送信されるプリアンブル系列の検出に用いられる検出窓の境界から所定の範囲に存在する場合に、当該境界を介して隣接する他の検出窓に対応する前記プリアンブル系列の送信の停止を指示する信号を前記移動機に対して送信し、
    前記移動機が、前記基地局装置から送信された前記プリアンブル系列の送信を停止することを指示する前記信号を受信する、
    ことを含むことを特徴とする通信制御方法。
  6. 基地局装置が、
    移動機と通信する他の基地局装置から当該他の基地局装置と前記移動機との間の伝搬遅延量を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された伝搬遅延量に基づいて、前記自装置と前記移動機との間の伝搬遅延量を推定する推定部と、
    前記推定部により推定された前記自装置と前記移動機との間の伝搬遅延量が、前記移動機から送信されるプリアンブル系列の検出に用いられる検出窓の境界から所定の範囲に存在する場合に、当該境界を介して隣接する他の検出窓に対応する前記プリアンブル系列の送信の停止を指示する信号を前記移動機に対して送信する無線送受信部とを備え、
    移動機が、
    前記基地局装置から送信された前記プリアンブル系列の送信を停止することを指示する前記信号を受信する受信部を備えた
    ことを特徴とする無線通信システム。
JP2011109787A 2011-05-16 2011-05-16 基地局装置、通信制御方法および無線通信システム Expired - Fee Related JP5673342B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011109787A JP5673342B2 (ja) 2011-05-16 2011-05-16 基地局装置、通信制御方法および無線通信システム
US13/425,490 US9078204B2 (en) 2011-05-16 2012-03-21 Base station, communication control method, and wireless communication system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011109787A JP5673342B2 (ja) 2011-05-16 2011-05-16 基地局装置、通信制御方法および無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012244248A JP2012244248A (ja) 2012-12-10
JP5673342B2 true JP5673342B2 (ja) 2015-02-18

Family

ID=47175309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011109787A Expired - Fee Related JP5673342B2 (ja) 2011-05-16 2011-05-16 基地局装置、通信制御方法および無線通信システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9078204B2 (ja)
JP (1) JP5673342B2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2012102842A (ru) 2012-01-27 2013-08-10 ЭлЭсАй Корпорейшн Инкрементное обнаружение преамбулы
RU2012116579A (ru) * 2012-04-24 2013-10-27 ЭлЭсАй Корпорейшн Детектирование преамбулы с двойной выдержкой на основе фрагментов
RU2012137095A (ru) * 2012-08-30 2014-03-10 ЭлЭсАй Корпорейшн Обнаружение преамбулы с использованием векторных процессоров
TW201434287A (zh) * 2013-02-26 2014-09-01 Novatek Microelectronics Corp 時脈內嵌資料的產生裝置及傳輸方法
US9923595B2 (en) 2013-04-17 2018-03-20 Intel Corporation Digital predistortion for dual-band power amplifiers
US9813223B2 (en) 2013-04-17 2017-11-07 Intel Corporation Non-linear modeling of a physical system using direct optimization of look-up table values
US9615386B2 (en) * 2014-01-27 2017-04-04 Texas Instruments Incorporated Random access channel false alarm control
JP2015233247A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 富士通株式会社 通信システム及び基地局
CN107734515A (zh) * 2016-08-10 2018-02-23 北京信威通信技术股份有限公司 一种随机接入信号的检测方法及装置
US9819456B1 (en) * 2016-10-17 2017-11-14 Seagate Technology Llc Preamble detection and frequency offset determination
US10164760B1 (en) 2016-10-18 2018-12-25 Seagate Technology Llc Timing excursion recovery
US10152457B1 (en) 2016-10-25 2018-12-11 Seagate Technology Llc Target parameter adaptation
US10277718B1 (en) 2016-11-22 2019-04-30 Seagate Technology Llc Preamble defect detection and mitigation
US10084553B1 (en) 2016-12-22 2018-09-25 Seagate Technology Llc Iterative recovery from baseline or timing disturbances
US9954537B1 (en) 2016-12-23 2018-04-24 Seagate Technology Llc Wide frequency range clock generation with phase interpolation
US9979573B1 (en) 2016-12-23 2018-05-22 Seagate Technology Llc Position error signal burst demodulation
US9998136B1 (en) 2017-02-17 2018-06-12 Seagate Technology Llc Loop consistency using multiple channel estimates
US10382166B1 (en) 2017-02-22 2019-08-13 Seagate Technology Llc Constrained receiver parameter optimization
US9928854B1 (en) 2017-05-03 2018-03-27 Seagate Technology Llc MISO equalization with ADC averaging

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3479935B2 (ja) 1998-08-19 2003-12-15 富士通株式会社 Cdma移動通信におけるハンドオーバ方法並びにcdma移動通信システム、その基地局及び移動局
JP2003218740A (ja) 2002-01-18 2003-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd ランダムアクセス信号受信装置、ランダムアクセス信号受信方法及びその方法をコンピュータに実行させるプログラム
US7321645B2 (en) * 2003-08-29 2008-01-22 Lucent Technologies Inc. Method and arrangement for detecting a random access channel preamble using multiple antenna reception in a communication system
JP2007311952A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Nec Corp 移動通信システム、無線基地局、その動作制御方法及びプログラム
US8081617B2 (en) 2006-08-03 2011-12-20 Panasonic Corporation Radio transmitting apparatus and radio transmitting method
EP2675088B1 (en) 2007-03-19 2015-11-04 Godo Kaisha IP Bridge 1 Sequence report method and sequence report device
JP2009270697A (ja) 2008-05-12 2009-11-19 Saginomiya Seisakusho Inc 流路切換弁
CN101646251B (zh) * 2008-08-07 2012-07-18 中兴通讯股份有限公司 随机接入过程和测量间隙冲突的处理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012244248A (ja) 2012-12-10
US9078204B2 (en) 2015-07-07
US20120295657A1 (en) 2012-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5673342B2 (ja) 基地局装置、通信制御方法および無線通信システム
US9252934B2 (en) Support of network based positioning by sounding reference signal
KR102059868B1 (ko) 빔-스캔 시간 인디케이터
US8059765B2 (en) Method and apparatus to detect random access channel preamble
KR102332471B1 (ko) 동기 신호 검출을 위한 장치 및 방법
JP2016539559A (ja) ワイヤレス・ネットワークにおけるランダム・アクセス手順を改善するための方法および装置
EP2259639A2 (en) A method and apparatus for downlink power control
KR102356442B1 (ko) 랜덤 액세스용 프리엠블의 타이밍 추정 방법, 랜덤 액세스용 프리엠블 검출 방법 및 랜덤 액세스용 프리엠블 검출 장치
EP2978148B1 (en) A method and device in a communication network
EP2298014B1 (en) Methods and apparatus for measuring round-trip delay at a mobile station
JP6859462B2 (ja) 通信接続方法及び基地局
KR20090101088A (ko) 통신 시스템, 단말 장치 및 통신 방법
EP3340555A1 (en) Method, apparatus and system for demodulating uplink information
CN107211383B (zh) 计算在无线通信中的定时偏移
WO2018075467A1 (en) System and method for preamble sequence transmission and reception to control network traffic
US10715265B2 (en) Methods and apparatuses for controlling measurements bandwidth to account for impairments
EP2850794A1 (en) Frequency offset estimation between a mobile communication terminal and a network node
KR20110054029A (ko) 이동국 및 이동통신방법
CN114208253A (zh) 用于检测交叉链路干扰的设备、方法、装置和计算机可读介质
KR101683295B1 (ko) 이동통신시스템에서 otdoa 추정 장치 및 방법
JP2011041271A (ja) 無線セルラ通信ネットワークにおいて、ホーム基地局のセル内に位置する移動端末によってホーム基地局を識別できるようにする系列を転送するための方法及びデバイス、無線セルラ通信ネットワークにおいて、1つの基地局又はホーム基地局を識別できるようにする系列が転送されるか否かを移動端末によって判断するための方法及びデバイス、並びにそれらの方法のコンピュータプログラム
JP5282820B2 (ja) 無線通信システム、移動局および無線通信方法
CN108024234B (zh) 用于mtc设备的相邻小区测量的方法和设备
KR20130096319A (ko) 무선 기지국에서 시스템 타이밍을 도출하기 위한 방법 및 장치
KR20140015100A (ko) 다중 요소 반송파 시스템에서 상향링크 동기의 수행장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5673342

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees