JP5671794B2 - バーナ装置 - Google Patents
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Description
このフィルタは、上記微粒子よりも小さな孔を複数備える多孔質体であるセラミックス等によって形成されており、上記微粒子の通過を阻止することによって微粒子の捕集を行っている。
このようなフィルタの目詰まりを防止するために、例えば特許文献1に示されるように、フィルタに対して高温ガスを供給することによって、フィルタに捕集された微粒子を燃焼させて除去する方法が用いられている。
また、着火前においては、燃焼領域となる領域における流体の流速が速い場合には、火炎核が吹き飛ばされて成長できない場合があり、着火性が悪化する。
しかしながら、このようなバーナ装置では、排気ガス通過流路の流れ方向と直交する方向に着火領域と保炎領域とが配列されるため、管体部の背丈が高くなり、排気ガス通過流路から管体部が大きく突出することとなる。
燃焼領域における流体の流速は、管体部が接続される排気ガス通過流路から管体部に流れ込む排気ガスの流速に大きく依存する。これに対して、本発明によれば、流速調節板によって、燃焼領域に排気ガス通過流路から供給される排気ガスの流速を調節することが可能となり、燃焼領域における着火性及び燃焼安定性を向上させることが可能となる。
図1は、本実施形態のバーナ装置S1の概略構成を示す断面図である。
このバーナ装置S1は、上流側に配置されるディーゼルエンジン等の排気ガスを排出する装置の排気口と接続され、供給される排気ガスX(酸化剤)と燃料を混合して燃焼させることによって高温ガスZを発生させると共に当該高温ガスZを後流側のフィルタに供給するためのものであり、例えばディーゼルエンジンとパティキュレートフィルタとの間に配置される。
そして、このバーナ装置S1は、供給流路1(排気ガス通過流路)と、燃焼部2とを備えている。
なお、燃料保持部は、例えば、金網、焼結金属、金属繊維、ガラス布、セラミック多孔体、セラミックファイバ、軽石等によって形成される多孔質体から構成される。
そして、取込流路R1は、取込板8aによって取り込まれた排気ガスXを、取込板8aと管体部4の天井との隙間を介して燃焼領域R2に供給する。
この流速調節板8dは、複数の貫通孔8d1を備えており、この貫通孔8d1を介して供給流路1を流れる排気ガスXを燃焼領域R2に供給することによって、排気ガスXの流速を燃焼領域R2で着火性が向上し燃焼安定性が向上する流速に低減する。すなわち、流速調節板8dが備える貫通孔8d1の流速調節板8dの表面に対する開口割合は、通過する排気ガスXの流速が燃焼領域R2で着火性が向上し燃焼安定性が向上する流速となるように定められている。
そして、本実施形態において燃料噴射装置5は、取込流路R1から燃焼領域R2に向かう流れの上流側から燃焼を燃焼領域R2に噴射する。
一方で、不図示の制御装置下において着火装置7が加熱され、燃料噴射装置5から着火装置7に向けて燃料Nが噴射される。
着火装置7に供給された燃料Nは、揮発されて混合気Yとなり、その後さらに加熱されて着火する。このように混合気Yが着火されることによって火炎Fが形成される。
このため、本実施形態のバーナ装置S1によれば、容易に混合気Yに対して着火することが可能となる。
ここでも、流速調節板8dによって、供給流路1から燃焼領域R2に供給される排気ガスXの流速が低減されているため、燃焼領域R2における燃焼を安定させることが可能である。
燃焼領域R2における流体の流速は、管体部4が接続される供給流路1から管体部4に流れ込む排気ガスXの流速に大きく依存する。これに対して、本実施形態のバーナ装置S1によれば、流速調節板8dによって、燃焼領域R2に供給流路1から供給される排気ガスXの流速を調節することが可能となり、燃焼領域R2における着火性及び燃焼安定性を向上させることが可能となる。
このため、取込流路R1から燃焼領域R2に供給する排気ガスXの流れの偏りを解消し、燃焼領域R2における燃焼の安定性を向上させることが可能となる。
このため、燃焼させる必要がある燃料の全てを燃焼領域R2に供給する必要がなくなり、燃焼領域R2における着火性及び燃焼安定性を向上させることができる。
このため、燃焼領域R2に安定して酸素を供給することができ、燃焼を安定させることが可能となる。
なお、空気供給部9は必須構成ではなく、図2に示すように、バーナ装置S1から省略することも可能である。
このため、燃焼領域R2に向かう排気ガスXの流れに乗せて燃料を燃焼領域R2に供給することができるため、効率的に燃焼領域R2に燃料Nを供給することが可能となり、燃焼を安定させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
また、本実施形態のバーナ装置S2においては、上述の流速調節板8dが2次燃焼領域R3と供給流路1との境界領域に設けられ、当該流速調節板8dによって、供給流路1から2次燃焼領域R3に直接供給される排気ガスXの流速が低減される。
したがって、本実施形態のバーナ装置S2によれば、より安定した燃焼及び着火を行うことが可能となる。
Claims (6)
- 酸化剤と燃料との混合気の燃焼を行うバーナ装置であって、
排気ガスが通過する排気ガス通過流路と、
内部が中空とされると共に当該内部が前記排気ガス通過流路に対して接続される管体部と、
前記管体部に支持されると共に一端が前記排気ガス通過流路側に配置される板部材であり、取り込んだ前記排気ガスを前記酸化剤として前記管体部内部の燃焼領域に供給する取込流路に、前記排気ガス通過流路から前記排気ガスを取り込む取込板と、
前記管体部と前記排気ガス通過流路との境界領域に配置されると共に複数の貫通孔を備える板部材であり、前記取込流路を介することなく直接前記排気ガス通過流路から前記燃焼領域に供給される前記排気ガスの流速を調節する流速調節板と
を備えることを特徴とするバーナ装置。 - 前記取込流路に設置されると共に複数の貫通孔を備える板部材であり、前記燃焼領域に供給される前記排気ガスの流量分布を均一化する絞り板を備えることを特徴とする請求項1記載のバーナ装置。
- 前記流速調整板と別体として前記管体部に支持される板部材であり、前記燃料を前記燃焼領域と前記排気ガス通過流路とに分流する分流板を備えることを特徴とする請求項1または2記載のバーナ装置。
- 前記管体部の内部と接続されると共に前記燃焼領域に空気を供給する空気供給部を備えることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のバーナ装置。
- 前記取込流路から前記燃焼領域に向かう流れの上流側から前記燃料を前記燃焼領域に噴射する燃料噴射装置を備えることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のバーナ装置。
- 前記燃焼領域は、排気ガス通過流路の延在方向に隣接して配列される1次燃焼領域と2次燃焼領域とを有することを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載のバーナ装置。
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