JP5521465B2 - バーナ装置 - Google Patents
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Description
このフィルタは、上記微粒子よりも小さな孔を複数備える多孔質体であるセラミックス等によって形成されており、上記微粒子の通過を阻止することによって微粒子の捕集を行っている。
このようなフィルタの目詰まりを防止するために、例えば特許文献1に示されるように、フィルタに対して高温ガスを供給することによって、フィルタに捕集された微粒子を燃焼させて除去する方法が用いられている。
一方で、燃焼に用いる酸化剤として空気を用いるバーナ装置も提案されているが、この場合には、大型のエアポンプを設置する必要があり、バーナ装置の大型化を招く。
また、排気ガスに燃焼に必要な酸素量が含まれていない場合であっても、着火領域における燃焼は継続することができ、安定して高温ガスの生成を行うことができる。
図1は、本実施形態のバーナ装置S1の概略構成を示す断面図である。
このバーナ装置S1は、上流側に配置されるディーゼルエンジン等の排気ガスを排出する装置の排気口と接続され、供給される排気ガスX(酸化剤)と燃料を混合して燃焼させることによって高温ガスZを発生させると共に当該高温ガスZを後流側のフィルタに供給するためのものであり、例えばディーゼルエンジンとパティキュレートフィルタとの間に配置される。
そして、このバーナ装置S1は、供給流路1(排気ガス通気流路)と、燃焼部2とを備えている。
なお、燃料保持部5aとしては、例えば、金網、焼結金属、金属繊維、ガラス布、セラミック多孔体、セラミックファイバ、軽石等によって形成することができる。
そして、中央板8aによって排気ガス流路領域R1と着火領域R2及び保炎領域R3とが区分けされ、側板8bによって着火領域R2と保炎領域R3とが区分けされている。
また、仕切り部材8は、図1に示すように、中央板8aと管体部4の底部との隙間によって排気ガス流路領域R1から着火領域R2に排気ガスXを通気可能とする。
つまり、仕切り部材8は、排気ガス流路領域R1と、着火領域R2と、保炎領域R3とを順に通気可能に区分けしている。
また、仕切り部材8は、排気ガス流路領域R1を流れる排気ガスXを中央板8aと管体部4の底部との隙間を介して着火領域R2に供給する。
また、保炎領域R3は、供給流路1に接続されているため、供給流路1を流れる排気ガスXの一部が酸化剤として保炎領域R3の内部に供給される。
なお、本実施形態のバーナ装置S1において、排気ガス流路領域R1から着火領域R2に供給される排気ガスXは、着火領域R2における燃焼温度を低下させ、これによってコーキングの発生を抑制するためのものである。このため、絞り板10は、着火領域R2の燃焼温度がコーキングの発生が抑制できる温度となるだけの排気ガスXを取り込むように構成されている。
このように、本実施形態のバーナ装置S1においては、絞り板10が、供給流路1を流れる排気ガスXの一部を着火領域R2に導入する排気ガス導入部として機能する。
一方で、不図示の制御装置下において着火装置7が加熱され、供給部5bから燃料保持部5aに供給された燃料が着火領域R2において揮発する。
そして、着火領域R2に供給された空気X1と揮発する燃料とが混合されて混合気Yが生成され、さらに着火装置7によって着火温度以上に加熱されることによって混合気Yが着火される。
また、混合気Yが着火された後は、着火領域R2においても、混合気Yの着火後には火炎が形成される。このため、混合気Yは、着火領域R2において空気X1を酸化剤として1次燃焼し、その後保炎領域R3において排気ガスXを酸化剤として2次燃焼する。
なお、着火領域R2には、絞り板10を介して排気ガスXが供給される。これによって着火領域R2の酸素濃度が僅かに低下し、着火領域R2における燃焼温度の低下が図られる。
また、排気ガスXに燃焼に必要な酸素量が含まれていない場合であっても、着火領域R2における燃焼は継続することができ、安定して高温ガスZの生成を行うことができる。
このため、空気X1のみを酸化剤とする燃焼と比較して、着火領域R2の酸素濃度が僅かに低下し、着火領域R2における燃焼温度を低下させることができ、着火領域R2におけるコーキングの発生を抑制することが可能となる。
このため、エアポンプ9から排出された空気X1が燃料保持部5aに直接吹付けられることを防止し、さらに着火領域R2における空気X1の流速を低減させることができ、これによって着火性を向上することができる。また、空気X1が着火領域R2から供給される以前に排気ガスXと混合されるため着火領域R2における酸素濃度を均一化することができ、燃料過濃でかつ酸素濃度が高い領域で生成されやすいすすの生成を抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
つまり、本実施形態のバーナ装置S2においては、管体部4、その内部構造(仕切り部材8、燃料供給部5、着火装置7及び絞り板10)及び接続構造(エアポンプ9)が、供給流路1の上部に取り付けられている。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、側板8bに十分な大きさの貫通孔を形成し、当該貫通孔を介して着火領域R2に排気ガスXを供給するようにしても良い。このような場合には、上記貫通孔を備える側板8bが本発明の排気ガス導入部(すなわち燃焼温度低下手段)として機能することとなる。
また、このような構成を採用する場合には、排気ガス流路領域R1を設ける必要はない。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、着火領域R2に不活性ガス等を供給することによって着火領域R2の燃焼温度を低下させるようにしても良い。
このような場合には、上記不活性ガスを着火領域R2に供給すための装置が本発明における燃焼温度低下手段として機能することとなる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、燃料保持部5aに燃料を吹付ける供給部を用いても良い。
Claims (1)
- 酸化剤と燃料との混合気の燃焼を行うバーナ装置であって、
排気ガスが通過する排気ガス通過流路と、内部が中空とされると共に当該内部が前記排気ガス通過流路に接続する管体部と、該管体部の内部を前記混合気に着火する着火領域と前記混合気の燃焼を維持する保炎領域とに通気可能に区分けする仕切り部材とを備え、
前記着火領域における前記酸化剤として空気を用い、前記保炎領域における前記酸化剤として前記排気ガス通過流路を流れる前記排気ガスを用い、
前記排気ガス通過流路を流れる前記排気ガスの一部を前記着火領域に導入する排気ガス導入部からなり、前記着火領域における燃焼温度を低下させる燃焼温度低下手段を備え、
前記管体部の内部が、前記仕切り部材により、前記排気ガス導入部によって取り込まれた前記排気ガスが流れる流路領域が形成されるように区分けされ、前記排気ガスが流れる流路領域を介して前記空気を前記着火領域に供給する
ことを特徴とするバーナ装置。
Priority Applications (1)
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JP2009226371A JP5521465B2 (ja) | 2009-09-30 | 2009-09-30 | バーナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009226371A JP5521465B2 (ja) | 2009-09-30 | 2009-09-30 | バーナ装置 |
Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
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