JP5670154B2 - 表示装置及び表示装置の駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画素回路、画素回路の駆動方法、画素回路の駆動回路及び電気光学装置に関する。
消費電力を通常の電気光学装置より大幅に抑えた、超低消費電力の、LCD等のアクティブマトリックス型電気光学装置を実現する技術として、各画素にSRAM(Static Random Access Memory)ベースのメモリ回路を内蔵したMIP(Memory In Pixel)という技術が知られている。しかし、従来のSRAMベースのMIPでは、画素に少なくとも6素子以上のトランジスタが必要となり、例えばスマートフォン等で求められる表示画像の更なる高精細化要求に対応することが出来ない。また、CMOS構成ではプロセスマスク枚数削減も困難であり、低コスト要求に答えることも難しい。
そのような高精細化要求や低コスト要求に応えるための技術として、例えば特許文献1がある。特許文献1には、画素内部のトランジスタが3個という簡便な回路構成で、超低消費電力アクティブマトリックスアレイ装置を実現可能にするという技術が開示されている。
特表2006−523323号公報 特開2008−40451号公報
しかし、特許文献1に開示された画素回路は、第3のスイッチのスレッショルド電圧が変動すると、正常な電圧レベルに画素をリフレッシュすることができなくなるという問題を有する。また、オフ画素に対するリフレッシュ動作が行われないためにオフ画素に書き込まれた画像データを保持し続けることができないという問題も有する。
さらに、LCDのように極性反転駆動を行う場合、電気光学素子への印加電圧の正極方向への反転(以下、正極性リフレッシュと称する)、印加電圧の負極方向への反転(以下、負極性リフレッシュと称する)毎に各制御信号のアクティブタイミングが異なっている。そのため、周辺回路、特に走査線駆動回路の構成が複雑となり、走査線駆動回路を制御するための制御回路の回路規模も増大することから、小型化が難しくなるとともに無駄な電力が消費されてしまうという問題と、正極性リフレッシュから負極性リフレッシュの期間と、負極性リフレッシュから正極性リフレッシュの期間、すなわち電気光学素子の端子間電圧が正極性である期間と、負極性である期間が異なるため、長期的には液晶層へ直流電圧が印加されることとなり、液晶寿命に悪影響を与えるという問題を有する。
さらに、電気光学素子の一端をコモン電極に接続し、保持容量の一端を固定電圧としていることから、液晶層への直流印加が発生し、液晶寿命に悪影響を及ぼすことになるという問題も有する。
一方、特許文献2には、画素回路内において、電気光学素子(OLED)への電流を制御するトランジスタのスレッショルド電圧の変動を補償して、画素の輝度ばらつきを抑えることを可能にするという技術が開示されている。しかし、特許文献2に開示された画素回路は、画素外部から入力されたデータ信号に対してトランジスタのスレッショルド電圧を重畳させることはできるが、画素内部に保持されたデータ信号に対してトランジスタのスレッショルド電圧を重畳させることはできないという問題を有する。
また、画素へデータ信号を取り込む際には、OLEDや第1電源ELVDDとの接続を遮断するためのトランジスタ(M4、M5)が必要となり、画素内部の素子数増加により高精細化の妨げとなるという問題も有する。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、超低消費電力を実現しながら、画素回路内の素子数を削減し、さらに画素回路内のトランジスタのスレッショルド電圧の変化にも対応することが可能な、新規かつ改良された画素回路、画素回路の駆動方法、画素回路の駆動回路及び電気光学装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、電気光学素子と、第2制御信号線上の第2制御信号により制御される第2スイッチ素子と、前記第2スイッチ素子の制御端子に一方の電極端子が接続され、前記第2スイッチ素子の一方の電極端子に他方の電極端子が接続され、第1制御信号線上の第1制御信号により制御される第1スイッチ素子と、前記電気光学素子に保持された画像データに対応する電圧レベルのサンプリング結果を保持する容量素子と、を備え、前記電気光学素子の一端は対向電極に、他端は前記第2スイッチ素子の他方の電極端子にそれぞれ接続され、前記電気光学素子に保持された画像データに対応する電圧レベルが、前記第1スイッチ素子をオンすることにより、前記第2スイッチ素子を介して前記容量素子にサンプリングされることを特徴とする、画素回路が提供される。
前記容量素子の一方の端子が前記第2制御信号線に接続され、他方の端子が前記第2スイッチ素子の制御端子に接続されていてもよい。
上記画素回路は、前記第2スイッチ素子の制御端子に一方の電極端子が接続され、前記第2スイッチ素子をオンにするための初期化電圧の供給を制御する第4スイッチ素子をさらに備えていてもよい。また、前記第4スイッチ素子の他方の電極端子がデータ線に接続されていてもよい。
上記画素回路は、第3制御信号線上の第3制御信号により制御される第3スイッチ素子をさらに備えていてもよい。また、前記第3スイッチ素子が、一方の電極端子が前記第2スイッチ素子の一方の電極端子に接続され、他方の電極端子がデータ線に接続されていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、電気光学素子を備える画素回路の駆動方法であって、前記画素回路内の、第1制御信号線上の第1制御信号により制御される第1スイッチ素子をオンすることにより、第2スイッチ素子を介して、前記電気光学素子に保持された画像データに対応する電圧レベルをサンプリングするサンプリング駆動ステップと、前記サンプリング駆動ステップによるサンプリング結果を、第2制御信号線上の第2制御信号の電圧レベルに重畳する電圧重畳ステップと、を備え、前記サンプリング結果を前記第2制御信号に重畳した電圧レベルにより、前記第2スイッチ素子を制御することを特徴とする、画素回路の駆動方法が提供される。
前記第2制御信号が、該第2制御信号がアクティブになる前に、所定の電圧レベルでプリセットされるようにしてもよい。
前記プリセットされる所定の電圧レベルが、前記第2スイッチ素子の特性に応じた電圧レベルであってもよい。
前記プリセットされる所定の電圧レベルが、前記第2制御信号のインアクティブ電圧と前記電気光学素子に保持された画像データに対応する電圧レベルとの中間電圧であってもよい。
前記サンプリング結果を前記第2制御信号に重畳した電圧レベルにより制御される前記第2スイッチ素子を介して供給される電圧を、前記電気光学素子に印加することにより、前記電気光学素子に保持された画像データをリフレッシュするようにしてもよい。
前記画素回路は、前記第2スイッチ素子の制御端子に一方の電極端子が接続され、前記第2スイッチ素子をオンにするための初期化電圧の供給を制御する第4スイッチ素子をさらに備え、前記第4スイッチ素子が、前記サンプリング前にオンし、前記サンプリング中はオフするようにしてもよい。
前記第4スイッチ素子の他方の電極端子がデータ線に接続され、前記データ線上のデータ信号が、前記第4スイッチ素子がオンするタイミングに同期して、前記第2スイッチ素子をオンにするための初期化電圧レベルに設定されるようにしてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、電気光学素子を備える画素回路の駆動回路であって、前記画素回路内の、第1制御信号線上の第1制御信号により制御される第1スイッチ素子をオンすることにより、第2スイッチ素子を介して、前記電気光学素子に保持された画像データに対応する電圧レベルをサンプリングするサンプリング駆動手段と、前記サンプリング駆動手段によるサンプリング結果を、第2制御信号線上の第2制御信号の電圧レベルに重畳する電圧重畳手段と、を備え、前記サンプリング結果を前記第2制御信号に重畳した電圧レベルにより、前記第2スイッチ素子を制御することを特徴とする、画素回路の駆動回路が提供される。
前記第2制御信号が、該第2制御信号がアクティブになる前に、所定の電圧レベルでプリセットされるようにしてもよい。
前記第2スイッチ素子の制御端子に一方の電極端子が接続され、前記第2スイッチ素子をオンにするための初期化電圧の供給を制御する第4スイッチ素子を、前記サンプリング前にオンさせて、前記サンプリング中はオフさせることを特徴とするようにしてもよい。
前記第4スイッチ素子の他方の電極端子がデータ線に接続され、前記データ線上のデータ信号を、前記第4スイッチ素子がオンするタイミングに同期して、前記第2スイッチ素子をオンにするための初期化電圧レベルに設定するようにしてもよい。
上記画素回路の駆動回路は、前記画素回路内に保持された画像データのリフレッシュ後に、前記画素回路の周辺回路の動作を停止させる手段をさらに備えていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記画素回路がマトリクス状に配置されたアクティブマトリクスアレイ回路と、上記画素回路を駆動する上記画素回路の駆動回路と、を備えることを特徴とする、電気光学装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、超低消費電力を実現しながら、画素回路内の素子数を削減し、さらに画素回路内のトランジスタのスレッショルド電圧の変化にも対応することが可能な、新規かつ改良された画素回路、画素回路の駆動方法、画素回路の駆動回路及び電気光学装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態におけるアクティブマトリクス型電気光学装置のブロック図である。 本発明の第1の実施形態における画素回路構成図である。 本発明の第1の実施形態における画素回路の駆動方法を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態における画素回路の動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態におけるACタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態における走査線駆動回路構成図である。 本発明の第1の実施形態におけるデータ線駆動回路構成図である。 本発明の第1の実施形態における走査線駆動回路およびデータ線駆動回路の駆動方法を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるアクティブマトリクス型電気光学装置のブロック図である。 本発明の第2の実施形態における画素回路構成図である。 本発明の第2の実施形態における画素回路の駆動方法を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態における画素回路の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態におけるACタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態における走査線駆動回路構成図である。 本発明の第2の実施形態における走査線駆動回路およびデータ線駆動回路の駆動方法を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態における画素回路構成図の変形例である。 本発明の第2の実施形態における画素回路構成図の変形例である。 従来の発明によるアクティブマトリクス型電気光学装置における画素回路構成図である。 従来の発明によるアクティブマトリクス型電気光学装置の制御において不具合の可能性を示すACタイミングチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[1−1.画素回路を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置の構成]
まず、本発明の第1の実施形態にかかる画素回路を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による画素回路を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置の構成を示す説明図である。以下、図1を用いて本発明の第1の実施形態による画素回路を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置の構成について説明する。
図1に示したように、アクティブマトリクス型電気光学装置は、画素回路がアレイ状に配置されているアクティブマトリクスアレイ回路100と、走査線駆動回路101と、データ線駆動回路102と、データ信号出力回路103と、駆動電圧生成回路104と、制御回路105と、を具備する。
制御回路105は、走査線駆動回路101と、データ線駆動回路102と、データ信号出力回路103とを制御し、さらに、対向電極電圧信号VCOMを生成し、図示しない対向電極およびアクティブマトリクスアレイ回路100に供給するとともに、その電圧レベルを制御することで、アクティブマトリクスアレイ回路100を駆動する。
駆動電圧生成回路104は、アクティブマトリクスアレイ回路100において、アレイ状に配置されている画素回路を制御する制御信号の電圧レベルV,V,V,Vと、データ信号の高電圧レベルVDHおよび低電圧レベルVDLと、を生成し、制御回路105に供給する。さらに、初期化電圧VINTを生成し、アクティブマトリクスアレイ回路100に供給する。
走査線駆動回路101は、制御回路105により制御され、アクティブマトリクスアレイ回路100を駆動する制御信号を生成する。
データ線駆動回路102とデータ信号出力回路103は、制御回路105により制御され、アクティブマトリクスアレイ回路100へ出力するデータ信号を生成する。
ここで、アクティブマトリクス型電気光学装置における1画素は、RGBのサブ画素からなり、それぞれのサブ画素は同一の画素回路を備えている。なお、図1では、アクティブマトリクスアレイ回路100に含まれる各画素回路については、素子を省略して図示し、具体的な画素回路の構成については図2で説明することにする。
以上、図1を用いて本発明の第1の実施形態による画素回路を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置の構成について説明した。次に、アクティブマトリクスアレイ回路100の1サブ画素である画素回路の構成について説明する。
[1−2.画素回路の構成]
図2は、図1に示したアクティブマトリクスアレイ回路100の1サブ画素である画素回路の構成を示す説明図である。以下、図2を用いて、アクティブマトリクスアレイ回路100の1サブ画素である画素回路の構成について説明する。
図2において、画素回路201はアクティブマトリクスアレイ回路100の奇数行における画素回路の1つであり、画素回路202は偶数行における画素回路の1つである。本実施形態においてそれぞれの画素回路は同一であってよい。
画素回路201,202は、スイッチ素子SW,SW,SW,SWと、静電容量がCSMPであるサンプリングキャパシタCと、静電容量がCSTである保持キャパシタCと、静電容量CLCを備えた電気光学素子LCと、を具備する。電気光学素子LCと保持キャパシタCとは、並列に接続されており、一端には、スイッチ素子SW,SWを介してデータ信号DATAが供給され、保持キャパシタCの他端には、共通信号供給線から対向電極電圧信号VCOMが供給され、電気光学素子LCの他端には、対向電極から対向電極電圧信号VCOMが供給される。
なお、特許文献1(特表2006−523323号公報)に記載の先行技術においては、電気光学素子と保持キャパシタである第1容量性サブ素子とは、一端は本実施形態と同様に共通に接続され、該一端にデータ信号が供給され、電気光学素子の他端は、対向電極(コモン電極)に接続されている。しかし、第1容量性サブ素子の他端は、本実施形態とは異なり、例えば次列のアドレス指定導体に接続されることが述べられている。
画素回路201,202には、データ信号DATAと、電気光学素子LCの対向電極電圧信号VCOMと、スイッチ素子SWをアクティブ状態にする電圧レベルである初期化電圧VINTと、データ信号DATAの画素回路201,202内への供給を制御する画像データ取り込み制御信号G、Gと、ノードNの電圧レベルの初期化を制御する初期化制御信号INT,INTと、ノードNの電圧レベルに対応する電圧レベルをサンプリングキャパシタCにサンプリングするタイミングを制御するサンプリング制御信号ENA、ENAと、画素回路201,202内の電気光学素子LCおよび保持キャパシタCをリフレッシュするタイミングを制御する画像データリフレッシュ制御信号SET、SETと、が入力され、画素回路201,202を制御する。ここで、各制御信号の符号最後の1,2は奇数行に対する制御信号(1)か、偶数行に対する制御信号(2)か、を示している。
詳細な制御及び動作は後述するが、スイッチ素子SWは、サンプリング制御信号ENAにより制御され、ノードNの電圧レベルに対応する電圧レベルをサンプリングキャパシタCにサンプリングする。スイッチ素子SWは、画像データリフレッシュ制御信号SETとサンプリングキャパシタCの電圧レベルにより制御される。スイッチ素子SWは、画像データ取り込み制御信号Gにより制御され、データ信号DATAを画素回路201,202内に供給する。
なお、サンプリングキャパシタCの静電容量CSMPは、保持キャパシタCの静電容量CSTと電気光学素子LCの静電容量CLCの合計の容量に対して、1/10以下にすることが望ましい。これは、サンプリング時に保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCとに保持された電荷の変動が表示に影響を与えないようにするためには、可能な限り小さい容量であることが望ましいが、一方でスイッチ素子を駆動するための十分な電圧レベルを確保するためには一定以上の容量が必要となるからである。
以上、図2を用いて、アクティブマトリクスアレイ回路100の1サブ画素である画素回路の構成について説明した。次に、本発明の第1の実施形態に係る画素回路201,202の制御動作原理について説明する。
[1−3.画素回路の制御動作原理]
図3及び図4は、本発明の第1の実施形態に係る画素回路201,202の制御動作原理について説明する説明図である。以下、図3及び図4を用いて本発明の第1の実施形態に係る画素回路201,202の制御動作原理について説明する。
図4の(a)から(d)は、画素回路201,202の制御動作原理を示すものである。ただし、図4はあくまでも原理的なものであり、実際の画素回路201,202の制御動作については図5以降のACタイミングにおいてさらに詳しく説明する。
まず、図示しない通常表示においては、画像データ取り込み制御信号Gをアクティブにし、スイッチ素子SWをオンにする。さらに、初期化制御信号INTをアクティブにしてスイッチ素子SWをオンすることにより、ノードNの電圧レベルを初期化電圧VINTにし、スイッチ素子SWをオンにする。したがって、スイッチ素子SW,SWを介して、データ信号DATAの画像データを保持キャパシタCと電気光学素子LCへ書き込むことが可能となる。保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCが画像データに対応する電圧レベルまで充電された後、画像データ取り込み制御信号Gおよび初期化制御信号INTをインアクティブにして、スイッチ素子SW,SWをオフにする。なお、スイッチ素子SWはサンプリングキャパシタCに充電された電荷が放電されるまではオフとはならない場合があるが、スイッチ素子SWがオフとなっているため、電気光学素子LCおよび静電容量CLCに充電された画像データを保持する。
通常表示が終了後、図4の(a)に示されている初期化動作を行う。初期化動作では、初期化期間TINTにおいて初期化制御信号INTをアクティブにすることにより、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、初期化電圧VINTがサンプリングキャパシタCにサンプリングされ、スイッチ素子SWがオンする。初期化動作後、初期化制御信号INTをインアクティブにすることで、スイッチ素子SWをオフにする。
初期化動作の後、図4の(b)に示されているサンプリング動作を行う。サンプリング動作では、サンプリング期間TSMPにおいてサンプリング制御信号ENAをアクティブにすることにより、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、保持キャパシタCおよび電気光学素子LCの静電容量CLCに保持している画像データに対応する電圧レベルが、ダイオード接続状態のスイッチ素子SWを介して、サンプリングキャパシタCにサンプリングされる。このとき、サンプリングキャパシタCにサンプリングされた電圧レベルは、保持している画像データに対応する電圧レベルに、スイッチ素子SWのスレッショルド電圧を加算したものとなっている。サンプリング後、サンプリング制御信号ENAをインアクティブにすることで、スイッチ素子SWをオフにする。
サンプリング動作の後、図4の(c)に示されているリフレッシュ動作を行なう。リフレッシュ動作では、リフレッシュ期間TREFにおいて画像データ取り込み制御信号Gをアクティブにし、データ信号DATAをノードNへ取り込む。さらに画像データリフレッシュ制御信号SETを所定のアクティブレベルにし、画像データリフレッシュ制御信号SETのアクティブレベルとサンプリングキャパシタCに保持された電圧レベルと、ノードNの電圧レベルに基づき、スイッチ素子SWのオン/オフ制御を行なう。スイッチ素子SWのオン/オフ状態に応じて、データ信号DATAの電圧レベルを保持キャパシタCと電気光学素子LCへ印加する。
リフレッシュ動作の後、図4の(d)に示されているデータ保持動作を行う。データ保持動作では、画像データ取り込み制御信号Gをインアクティブにすることで、スイッチ素子SWをオフにし、保持期間THOLDの間、保持キャパシタCと電気光学素子LCに印加された画像データを保持する。
そして、サンプリング動作とリフレッシュ動作を定期的に適宜繰り返す期間(以下、低消費電力表示期間と称する)においては、各画素の自己保存データに基づいた画像データのリフレッシュが行われるため、全画素同時のリフレッシュが可能である。このため、サンプリング動作とリフレッシュ動作以外の低消費電力表示期間においては、周辺回路動作を停止することができ、かつデータ書き換えに伴うデータ線の充放電電流も生じないため、消費電力が削減可能となる。
以上の動作原理に基づき、特許文献1(特表2006−523323号公報)の先行技術における回路および各種制御信号による制御を検討すると、図18に示す、スイッチ素子SWのスレッショルド電圧のばらつきや、経時変化によって誤動作してしまうという問題の他にも、後述する(5)、(6)式を満たさないため、図19に示すように、オフ画素のリフレッシュ動作中に、本来オフとならなければならないスイッチ素子SWがオフとならない場合が生じ、その結果、オフ画素がリフレッシュ動作後にオン画素となってしまう誤動作が生じる可能性があることが判明した。
また、特許文献1においては、図18に示すように、保持キャパシタCの一端が各走査線上で共通化または隣接する走査線に接続されている。しかし、そのような構成では、電気光学素子の対向電極に供給されるVCOM電圧と保持キャパシタCの一端から供給される信号電圧との差分電圧と、保持キャパシタCの静電容量CSTと電気光学素子LCの静電容量CLCとの容量比に応じて生じる電圧とが、電気光学素子の端子間電圧VLCに直流電圧として重畳されてしまい、電気光学素子の表示に不具合を生じることになる。特に電気光学素子が液晶である場合には、直流電圧の重畳が、液晶寿命に悪影響を及ぼすことは言うまでもない。
そこで本発明の第1の実施形態においては、画素回路201,202の制御信号の1つである画像データリフレッシュ制御信号SET,SETに、該制御信号のアクティブ前に所定の電圧をプリセットすることで、オフ画素における誤動作を回避するとともに制御に必要な電圧レベル数を削減する。
また、保持キャパシタCの一端を全画素で共通化して対向電極電圧信号VCOMを供給することにより、電気光学素子LCの一端に供給される対向電極電圧信号VCOMとの差分電圧と、保持キャパシタCの静電容量CSTと電気光学素子LCの静電容量CLCとの容量比に応じて生じる電圧とが、電気光学素子の端子間電圧VLCに直流電圧として重畳されてしまうことを解消する。これにより、電気光学素子の端子間電圧VLCに不要な直流電圧が重畳されることはなくなり、フリッカを防止することができ、さらに、電気光学素子の長寿命化が実現できる。
以下に、本発明の第1実施形態による第1ACタイミングについて、図2及び図5を参照しながら詳細に説明する。
[1−4.画素回路のACタイミング]
図5は、図2に示されている本発明の第1の実施形態による画素回路201,202を制御する制御信号のACタイミングチャートを示す説明図である。以下、図2及び図5を用いて、本発明の第1の実施形態における動作に必要な制御信号のタイミングおよび必要な電圧を明確にするために詳述する。
図5では、結果としてライン反転駆動となるように、制御信号INT,ENA,G,SETによる奇数行毎の駆動と、制御信号INT,ENA,G,SETによる偶数行毎の駆動とに、グループに分けて駆動を行う例を示している。フレーム反転駆動を行う場合には、図5に示す奇数行への制御信号を偶数行にも入力することにより実現できることは言うまでもない。
今、スイッチ素子SW,SW,SW,SWは、それぞれスレッショルド電圧Vthが1[V]のトランジスタであると仮定する。そして、電気光学素子LCにオン電圧が4[V]の垂直配向液晶を用い、対向電極電圧信号VCOMおよびデータ信号DATAの高電圧レベルVDHおよび低電圧レベルVDLをそれぞれVDH=4[V]、VDL=0[V]と仮定する。さらに各制御信号が取り得る電圧レベルは、V=12[V]、V=4[V]、V=0[V]、V=−4[V]に設定されるが、これらの電圧設定に限定されるものではない。
例えば、電圧レベルVはデータ信号DATAの低電圧レベルVDL(=0[V])−対向電極電圧信号VCOMの振幅電圧(=4[V])+スレッショルド電圧Vth(=1[V])以下となればよく、Vはデータ信号DATAの高電圧レベルVDH(=4[V])+対向電極電圧信号VCOMの振幅電圧(=4[V])+スレッショルド電圧Vth(=1[V])以上となればよい。
さらに、データ信号DATAの電圧レベルVDL,VDHをオフセットさせ、それに応じて電圧レベルV,V,V,Vの設定を適宜変更してもよい。また、スイッチ素子SWやスイッチ素子SWがオフする際のキックバック電圧等により、液晶層に直流電圧が重畳されると、フリッカ等が生じることがある。この場合には、対向電極電圧信号VCOMおよびデータ信号DATAの電圧レベルを各々独立に制御してオフセット電圧を加えてもよい。
なお、図5に示す電圧レベルVは、上記の各電圧レベルVDH,VDL,V,V,V,Vの電圧設定に応じて必然的に定まるものであり、この場合V=8[V]となる。
また、初期化電圧VINTは、スイッチ素子SWをオンさせるに足る電圧であればよく、例えばVINT=10[V]に設定される。
図2に示す本発明の一実施形態である画素回路201を制御するための各制御信号の設定に必要な条件を以下に列挙する。図5に示す第1ACタイミングは、この設定条件に基づいて、各制御信号のタイミングおよび電圧を設定したものである。
1)VCOM信号(対向電極電圧信号)
サンプリング&リフレッシュ期間中、対向電極電圧信号VCOMは、Lレベルの期間とHレベルの期間を有すること。
2)DATA信号(データ信号)
(a)サンプリング&リフレッシュ期間中、データ信号DATAは、対向電極電圧信号VCOMがLレベルの期間に少なくとも1回HレベルからLレベルへ遷移すること。
(b)サンプリング&リフレッシュ期間中、データ信号DATAは、対向電極電圧信号VCOMがHレベルの期間に少なくとも1回HレベルからLレベルへ遷移すること。
3)INT信号(初期化制御信号)
(a)サンプリング&リフレッシュ期間中、初期化制御信号INTは、サンプリング制御信号ENAがアクティブ前に、アクティブとなること。
(b)初期化制御信号INTのアクティブ電圧は、電圧Vとすることが望ましい。これは、スイッチ素子SWを介して初期化電圧VINTをノードNへ印加し、スイッチ素子SWをオンさせるためである。また、サンプリング制御信号ENAのアクティブ電圧と同一とすることにより、周辺回路の簡素化が可能となるためである。
(c)初期化制御信号INTのインアクティブ電圧は、電圧Vとすることが望ましい。これは、他の制御信号のインアクティブ電圧と同一にすることにより、周辺回路を簡素化することが可能となるためである。
4)ENA信号(サンプリング制御信号)
(a)サンプリング&リフレッシュ期間中、サンプリング制御信号ENAは、画像データ取り込み制御信号Gがアクティブ前、かつ、対向電極電圧信号VCOMがHレベルの期間中にアクティブとなることが望ましい。
(b)サンプリング制御信号ENAのアクティブ電圧は、電圧Vとすることが望ましい。これは、ノードNの電圧レベルが最大で、データ信号DATAの高電圧レベルVDH(=4[V])+対向電極電圧信号VCOMの振幅電圧(=4[V])の電圧レベルV(=8[V])となるため、アクティブ電圧としてはそれよりもスレッショルド電圧Vth分以上高い電圧レベルが必要だからである。また、アクティブ電圧を他の制御信号と一律で電圧Vとすることにより、周辺回路を簡素化することが可能となるためである。
(c)サンプリング制御信号ENAのインアクティブ電圧は、電圧Vとすることが望ましい。これは、他の制御信号のインアクティブ電圧と同一にすることにより、周辺回路を簡素化することが可能となるためである。
5)G信号(画像データ取り込み制御信号)
(a)サンプリング&リフレッシュ期間中、画像データ取り込み制御信号Gは、データ信号DATAのHレベル、Lレベル両方を包含する期間でアクティブとなること。
(b)正極性リフレッシュ期間では、データ信号DATAの極性と対向電極電圧信号VCOMの極性が逆極性である期間においてアクティブとなり、データ信号DATAの極性と対向電極電圧信号VCOMの極性が同極性である期間においてインアクティブとなること(図5におけるリフレッシュ期間TRP1,TRP2)。
(c)負極性リフレッシュ期間では、データ信号DATAの極性と対向電極電圧信号VCOMの極性が同極性である期間においてアクティブとなり、データ信号DATAの極性と対向電極電圧信号VCOMの極性が逆極性である期間においてインアクティブとなること(図5におけるリフレッシュ期間TRN1,TRN2)。
(d)画像データ取り込み制御信号Gのアクティブ電圧は、電圧Vとすることが望ましい。これは、サンプリング制御信号ENAのアクティブ電圧と同一とすることにより、周辺回路の簡素化が可能となるためである。
(e)画像データ取り込み制御信号Gのインアクティブ電圧は、電圧Vとすることが望ましい。これは、他の制御信号のインアクティブ電圧と同一にすることで周辺回路を簡素化することが可能となるためである。
6)SET信号(画像データリフレッシュ制御信号)
(a)サンプリング&リフレッシュ期間中、画像データリフレッシュ制御信号SETは、データ信号DATAがHレベルであり、かつ画像データ取り込み制御信号Gがアクティブの期間において、アクティブとなること。
(b)画像データリフレッシュ制御信号SETは、リフレッシュ期間前に、該制御信号のインアクティブ電圧とサンプリング期間におけるノードNの電圧の中間レベルにプリセットすることが望ましい。
より詳しくは、正極性リフレッシュ期間前にオンの画像データを保持している場合(ノードNの電圧がVN1=0[V])、ダイオード接続状態のスイッチ素子SWを介してサンプリングキャパシタCにサンプリングされた電圧レベルは、画像データに対応する電圧レベル(ノードNの電圧レベル)にスイッチ素子SWのスレッショルド電圧を加算したものとなっているので(ノードNの電圧がVN2=VN1+Vth)、プリセット電圧VPSTは、該制御信号の立ち下がり時にスイッチ素子SWをオフさせるために、
PST>−(VDL+Vth)+(VN1+Vth)+V ・・・・(1)
となり、正極性リフレッシュ期間前にオフの画像データを保持している場合(ノードNの電圧がVN1=4[V])、プリセット電圧VPSTは、該制御信号の立ち下がり時にスイッチ素子SWをオンさせるために、
PST≦−(VDL+Vth)+(VN1+Vth)+V ・・・・(2)
となる。よって、(1)、(2)式と上述の電圧設定条件より、正極性リフレッシュ期間におけるVPSTの設定可能な電圧範囲は、
0[V]≧VPST>−4[V] ・・・・(3)
となる。図5のサンプリング期間TSMP1,TSMP4では、(3)式の電圧範囲に基づいて、プリセット電圧VPSTを適宜設定すればよいが、電圧V=0[V]に設定することが、より望ましい。これは、他の制御信号の電圧レベルと同一にすることで周辺回路を簡素化することが可能となるためである。
一方、負極性リフレッシュ期間前にオンの画像データを保持している場合(ノードNの電圧がVN1=8[V])、上述のとおりサンプリングキャパシタCにサンプリングされた電圧レベルは、画像データに対応する電圧レベル(ノードNの電圧レベル)にスイッチ素子SWのスレッショルド電圧を加算したものとなっているので(ノードNの電圧がVN2=VN1+Vth)、プリセット電圧VPSTは、該制御信号の立ち下がり時にスイッチ素子SWをオンさせるために、
PST≦−(VDL+Vth)+(VN1+Vth)+V ・・・・(4)
となり、負極性リフレッシュ期間前にオフの画像データを保持している場合(ノードNの電圧がVN1=4[V])、プリセット電圧VPSTは、該制御信号の立ち下がり時にスイッチ素子SWをオフさせるために、
PST>−(VDL+Vth)+(VN1+Vth)+V ・・・・(5)
となる。よって、(4)、(5)式と上述の電圧設定条件より、負極性リフレッシュ期間におけるVPSTの設定可能な電圧範囲は、
4[V]≧VPST>0[V] ・・・・(6)
となる。図5のサンプリング期間TSMP2,TSMP3では、(6)式の設定可能な電圧範囲に基づいて、プリセット電圧VPSTを適宜設定すればよいが、電圧V=4[V]に設定することが、より望ましい。これは、他の制御信号の電圧レベルと同一にすることで周辺回路を簡素化することが可能となるためである。
このプリセット動作を行わない場合には、負極性リフレッシュ時における画像データリフレッシュ制御信号SETのアクティブ後のインアクティブ電圧を電圧Vより低い電圧レベルに下げる必要が生じる。しかし、予め上述の条件に基づいてプリセットすることにより、画像データリフレッシュ制御信号SETのインアクティブ電圧は電圧Vに統一され、制御信号の電圧レベル数を削減することが可能になるとともに周辺回路を簡素化できる。
また、(1)、(2)、(4)、(5)式に示したとおり、スイッチ素子SWのスレッショルド電圧が相殺されることにより、スイッチ素子SWのスレッショルド電圧がアクティブマトリクスアレイ回路内でばらついたり、経時変化によって変動したりしても、常に補償されることになるので、低消費電力表示期間中の誤動作を防止することができる。
(c)画像データリフレッシュ制御信号SETのアクティブ電圧VSETは、上述のとおりサンプリングキャパシタCにサンプリングされた電圧レベルが、画像データに対応する電圧レベル(ノードNの電圧レベル)にスイッチ素子SWのスレッショルド電圧を加算したものとなっているので(ノードNの電圧がVN2=VN1+Vth)、該制御信号の立ち上がり時にスイッチ素子SWをオンさせるために、
SET≧VDH+Vth−(VN1+Vth)+VPST ・・・・(7)
となる。
正極性リフレッシュ期間前にオンの画像データを保持している場合(ノードNの電圧がVN1=0[V])、上述のとおりプリセット電圧VPSTを電圧V=0[V]に設定すれば、
SET≧4[V] ・・・・(8)
となり、正極性リフレッシュ期間前にオフの画像データを保持している場合(ノードNの電圧がVN1=4[V])、上述のとおりプリセット電圧VPSTを電圧V=0[V]に設定すれば、
SET≧0[V] ・・・・(9)
となる。よって、(8)、(9)式より、画像データリフレッシュ制御信号SETのアクティブ電圧VSETは、
SET≧4[V] ・・・・(10)
となる。図5の正極性リフレッシュ期間TRP1,TRP2では、(10)式の設定可能な電圧範囲に基づいて、画像データリフレッシュ制御信号SETのアクティブ電圧VSETを適宜設定すればよいが、電圧V=4[V]に設定することが、より望ましい。これは、該制御信号のアクティブ電圧レベルを同一にすることで周辺回路を簡素化することが可能となるためである。
一方、負極性リフレッシュ期間前にオンの画像データを保持している場合(ノードNの電圧がVN1=8[V])、上述の通りプリセット電圧VPSTを電圧V=4[V]に設定すれば、
SET≧0[V] ・・・・(11)
となり、負極性リフレッシュ期間前にオフの画像データを保持している場合(ノードNの電圧がVN1=4[V])、上述のとおりプリセット電圧VPSTを電圧V=4[V]に設定すれば、
SET≧4[V] ・・・・(12)
となる。よって、(11)、(12)式より、画像データリフレッシュ制御信号SETのアクティブ電圧VSETは、
SET≧4[V] ・・・・(13)
となる。図5の負極性リフレッシュ期間TRN1,TRN2では、(13)式の設定可能な電圧範囲に基づいて、画像データリフレッシュ制御信号SETのアクティブ電圧VSETを適宜設定すればよいが、電圧V=4[V]に設定することが、より望ましい。これは、該制御信号のアクティブ電圧レベルを同一にすることで周辺回路を簡素化することが可能となるためである。
また、(7)式に示したとおり、スイッチ素子SWのスレッショルド電圧は相殺されるので、スレッショルド電圧のばらつきや経時変化によって起こりうる低消費電力表示期間中の誤動作を防止することができる。
(d)画像データリフレッシュ制御信号SETのインアクティブ電圧は、電圧Vとすることが望ましい。これは、他の制御信号のインアクティブ電圧と同一にすることで周辺回路を簡素化することが可能となるためである。
以上の条件を基に、図2及び図5を参照しながら、各制御信号のタイミングおよび電圧レベルについて説明する。
まず通常表示期間NDでは、通常のライン反転駆動による動画階調表示または静止画低消費電力表示のデータ書き込みが行われる。ここで、初期化制御信号INT、画像データ取り込み制御信号Gのアクティブ電圧は、サンプリング期間およびリフレッシュ期間における制御信号のアクティブ電圧Vであり、同様にインアクティブ電圧もサンプリング期間およびリフレッシュ期間における制御信号のインアクティブ電圧Vとする。まず、初期化制御信号INTをアクティブにすることでスイッチ素子SWをオンにする。これにより、ノードNの電圧レベルが初期化電圧VINTとなり、スイッチ素子SWがオンする。同時に、画像データ取り込み制御信号Gをアクティブにすることで、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、データ信号DATAの電圧レベルをスイッチ素子SW,SWを介して保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCに保持させることができる。
なお、初期化制御信号INT、画像データ取り込み制御信号Gの電圧レベルについては、アクティブ電圧を電圧V、インアクティブ電圧を電圧Vとしたが、これに限られるものではない。しかし、電圧V,Vを用いることにより周辺回路の簡素化が図れるという点において優位である。
通常表示期間NDによるデータの書き込み後、低消費電力表示期間LDへ移行し、サンプリング動作および正極性/負極性リフレッシュ動作が行なわれる。
低消費電力表示期間LDでは、まず、奇数行の正極性リフレッシュ動作のための初期化を行う初期化期間TINT1となる。
初期化期間TINT1では、初期化制御信号INTをアクティブにし、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、スイッチ素子SWを介して、初期化電圧VINTがサンプリングキャパシタCにサンプリングされ、ノードNの電圧レベルが初期化電圧VINTとなり、スイッチ素子SWがオンする。
サンプリング期間TSMP1では、対向電極電圧信号VCOMがHレベル(電圧VDH)の期間において、画像データリフレッシュ制御信号SETを電圧Vにプリセットするとともに、サンプリング制御信号ENAをアクティブにし、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、ダイオード接続状態となったスイッチ素子SWを介して、ノードNの電圧(オン画素の場合は電圧V、オフ画素の場合には電圧V)が、サンプリングキャパシタCにサンプリングされる。このとき、サンプリングキャパシタCにサンプリングされた電圧にはスイッチ素子SWのスレッショルド電圧が加算される。サンプリングキャパシタCに、ノードNの電圧(+スイッチ素子SWのスレッショルド電圧)に対応する電荷が充電された後、サンプリング制御信号ENAはインアクティブとなり、スイッチ素子SWはオフとなる。
その後、正極性リフレッシュ動作または負極性リフレッシュ動作を行なうリフレッシュ期間に入る。図5では、サンプリング期間TSMP1の次には、奇数行において正極性リフレッシュ動作を行なうリフレッシュ期間TRP1が示されている。
正極性リフレッシュ期間TRP1では、対向電極電圧信号VCOMがLレベル(電圧VDL)かつデータ信号DATAがHレベル(電圧VDH)からLレベル(電圧VDL)に遷移する期間において、画像データ取り込み制御信号Gをアクティブにし、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、ノードNには、スイッチ素子SWを介してデータ信号DATAが到達する。
そして、データ信号DATAがHレベルの期間において、画像データリフレッシュ制御信号SETを該制御信号のプリセット電圧である電圧Vから該制御信号のアクティブ電圧である電圧Vにすることで、ノードNの電圧を画像データリフレッシュ制御信号SETの電圧変動分(=4[V])だけ変化させる。
このとき、オン画素であれば、ノードNの電圧は電圧(V+Vth)となる。これは、ノードNにおける電圧、すなわち、スイッチ素子SWを通過してきたデータ信号DATAの電圧VDH(=電圧V)よりも十分に高い電圧である。したがって、スイッチ素子SWがオンとなる。これにより、データ信号DATAの電圧VDH(=電圧V)が、スイッチ素子SW,SWを介して保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCに印加される。
オフ画素の場合には、ノードNの電圧は電圧(V+Vth)となる。これは、ノードNにおける電圧、すなわち、スイッチ素子SWを通過してきたデータ信号DATAの電圧VDH(=電圧V)よりも十分に高い電圧である。したがって、スイッチ素子SWがオンとなる。これにより、データ信号DATAの電圧VDH(=電圧V)が、スイッチ素子SW,SWを介して保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCに印加される。
その後、データ信号DATAがLレベルの期間において、画像データリフレッシュ制御信号SETを該制御信号のアクティブ電圧である電圧Vからインアクティブ電圧である電圧Vにすることで、ノードNの電圧を、画像データリフレッシュ制御信号SETの電圧変動分(=−8[V])だけ変化させる。
このとき、オン画素であれば、ノードNの電圧は電圧(V+Vth)となる。これは、ノードNにおける電圧、すなわち、スイッチ素子SWを通過してきたデータ信号DATAの電圧VDL(=電圧V)よりも十分に低い電圧である。したがって、スイッチ素子SWがオフとなり、ノードNがデータ信号DATAと切断されるため、ノードNの電圧は、保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCにより保持された電圧Vに維持される。
ここで、電気光学素子LCの端子間電圧VLCは、ノードNの電圧−対向電極電圧信号VCOMの電圧である。対向電極電圧信号VCOMはLレベルの区間であるため、電気光学素子LCの端子間電圧VLCは、ノードNの電圧である電圧V(4[V])−対向電極電圧信号VCOMの電圧VDL(0[V])、すなわち+4[V]となり、オン画素の正極性リフレッシュ動作が終了する。
オフ画素の場合には、ノードNの電圧は電圧(V+Vth)となり、ノードNにおける電圧、すなわち、スイッチ素子SWを通過してきたデータ信号DATAの電圧VDL(=電圧V)よりも十分に高い電圧である。したがって、スイッチ素子SWがオンとなる。これにより、データ信号DATAの電圧VDL(=電圧V)が、スイッチ素子SW,SWを介して保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCに印加される。
その後、画像データ取り込み制御信号Gがインアクティブとなり、スイッチ素子SWをオフにする。これにより、ノードNがデータ信号DATAと切断されるため、ノードNの電圧は、保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCにより保持された電圧Vに維持される。
ここで、対向電極電圧信号VCOMはLレベルの区間であるため、電気光学素子LCの端子間電圧VLCは、ノードNの電圧である電圧V(0[V])−対向電極電圧信号VCOMの電圧VDL(0[V])、すなわち0[V]となり、オフ画素の正極性リフレッシュ動作が終了する。
次に、偶数行の負極性リフレッシュ動作のための初期化を行う初期化期間TINT2となる。
初期化期間TINT2では、初期化制御信号INTをアクティブにし、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、スイッチ素子SWを介して、初期化電圧VINTがサンプリングキャパシタCにサンプリングされ、ノードNの電圧レベルが初期化電圧VINTとなり、スイッチ素子SWがオンする。
サンプリング期間TSMP2では、対向電極電圧信号VCOMがHレベル(電圧VDH)の期間において、画像データリフレッシュ制御信号SETを電圧Vにプリセットするとともに、サンプリング制御信号ENAをアクティブにし、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、ダイオード接続状態となったスイッチ素子SWを介して、ノードNの電圧(オン画素の場合は電圧V、オフ画素の場合には電圧V)が、サンプリングキャパシタCにサンプリングされる。このとき、サンプリングキャパシタCにサンプリングされた電圧にはスイッチ素子SWのスレッショルド電圧が加算される。サンプリングキャパシタCに、ノードNの電圧(+スイッチ素子SWのスレッショルド電圧)に対応する電荷が充電された後、サンプリング制御信号ENAはインアクティブとなり、スイッチ素子SWはオフとなる。
サンプリング期間TSMP2の終了後、偶数行において負極性リフレッシュ動作をおこなう負極性リフレッシュ期間TRN2に入る。
負極性リフレッシュ期間TRN2では、対向電極電圧信号VCOMがHレベル(電圧VDH)かつデータ信号DATAがHレベル(電圧VDH)からLレベル(電圧VDL)に遷移する期間において、画像データ取り込み制御信号Gをアクティブにし、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、ノードNには、スイッチ素子SWを介してデータ信号DATAが到達する。
そして、データ信号DATAがHレベルの期間において、画像データリフレッシュ制御信号SETを該制御信号のプリセット電圧である電圧Vのままに維持することで、ノードNの電圧をサンプリングキャパシタCの充電電圧に維持する。
このとき、オフ画素であれば、ノードNの電圧は電圧(V+Vth)となる。これは、ノードNにおける電圧、すなわち、スイッチ素子SWを通過してきたデータ信号DATAの電圧VDH(=電圧V)よりも十分に高い電圧である。したがって、スイッチ素子SWがオンとなる。これにより、データ信号DATAの電圧VDH(=電圧V)が、スイッチ素子SW,SWを介して保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCに印加される。
オン画素の場合には、ノードNの電圧は電圧(V+Vth)となる。これは、ノードNにおける電圧、すなわち、スイッチ素子SWを通過してきたデータ信号DATAの電圧VDH(=電圧V)よりも十分に高い電圧である。したがって、スイッチ素子SWがオンとなる。これにより、データ信号DATAの電圧VDH(=電圧V)が、スイッチ素子SW,SWを介して保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCに印加される。
その後、データ信号DATAがLレベルの期間において、画像データリフレッシュ制御信号SETを該制御信号のアクティブ電圧である電圧Vからインアクティブ電圧である電圧Vにすることで、ノードNの電圧を、画像データリフレッシュ制御信号SETの電圧変動分(=−8[V])だけ変化させる。
このとき、オフ画素であれば、ノードNの電圧は電圧(V+Vth)となる。これは、ノードNにおける電圧、すなわち、スイッチ素子SWを通過してきたデータ信号DATAの電圧VDL(=電圧V)よりも十分に低い電圧である。したがって、スイッチ素子SWがオフとなり、ノードNがデータ信号DATAと切断されるため、ノードNの電圧は、保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCにより保持された電圧Vに維持される。
ここで、対向電極電圧信号VCOMはHレベルの区間であるため、電気光学素子LCの端子間電圧VLCは、ノードNの電圧である電圧V(4[V])−対向電極電圧信号VCOMの電圧VDH(4[V])、すなわち0[V]となり、オフ画素の負極性リフレッシュ動作が終了する。
オン画素の場合には、ノードNの電圧は電圧(V+Vth)となり、ノードNにおける電圧、すなわち、スイッチ素子SWを通過してきたデータ信号DATAの電圧VDL(=電圧V)よりも十分に高い電圧である。したがって、スイッチ素子SWがオンとなる。これにより、データ信号DATAの電圧VDL(=電圧V)が、スイッチ素子SW,SWを介して保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCに印加される。
その後、画像データ取り込み制御信号Gがインアクティブとなり、スイッチ素子SWをオフにする。これにより、ノードNがデータ信号DATAと切断されるため、ノードNの電圧は、保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCにより保持された電圧Vに維持される。
ここで、対向電極電圧信号VCOMはHレベルの区間であるため、電気光学素子LCの端子間電圧VLCは、ノードNの電圧である電圧V(0[V])−対向電極電圧信号VCOMの電圧VDH(4[V])、すなわち−4[V]となり、オン画素の負極性リフレッシュ動作が終了する。
正極性/負極性リフレッシュ動作終了後から、次のサンプリング動作、リフレッシュ動作までの一定期間は、周辺駆動回路を停止させる。
その後、奇数行の初期化期間TINT3、奇数行のサンプリング期間TSMP3、奇数行の負極性リフレッシュ期間TRN1、偶数行の初期化期間TINT4、偶数行のサンプリング期間TSMP4、偶数行の正極性リフレッシュ期間TRP2において、それぞれ上述と同様の制御をする。そして、以降は、同様の制御を繰り返すことになる。
なお、画像データリフレッシュ制御信号SETのプリセットは、サンプリング制御信号ENAのアクティブと同時としたが、これに限定されるものではない。前のリフレッシュ動作終了後から、次のリフレッシュ動作における画像データリフレッシュ制御信号SETがアクティブになる前までの期間であって、かつサンプリング制御信号ENAがインアクティブである期間ならば、適宜プリセット可能である。しかし、画像データリフレッシュ制御信号SETのプリセットは、サンプリング制御信号ENAに同期させる方が、周辺回路の簡素化の観点から望ましい。
以上説明した各制御信号のタイミング設定および電圧設定によれば、スイッチ素子SWのスレッショルド電圧が、サンプリングキャパシタCにサンプリングされた電圧に重畳されることにより、該スレッショルド電圧がアクティブマトリクスアレイ回路内でばらついたり、経時変化によって変動したりしても、常に補償されることになる。また、オン画素だけでなく、オフ画素へもオフ電圧を書き込み、それを維持する制御が行なわれる。これらにより、特許文献1で懸念される低消費電力表示期間LD中の誤動作と、オフ画素電圧が不定になる問題点が解消できる。
さらに、奇数行が、あるリフレッシュ期間において正極性リフレッシュを行った場合には、偶数行は負極性リフレッシュを行い、次のリフレッシュ期間では奇数行が負極性リフレッシュを行い、偶数行が正極性リフレッシュを行うことにより、液晶印加電圧波形の交流化およびライン反転駆動が実現されている。
上記の制御信号による駆動方法によれば、定期的なリフレッシュ動作を行うことにより通常表示期間NDに各画素に書き込まれたデータを保持することが可能となるため、消費電力を削減することができる。例えばVGA(640×480)の電気光学装置をライン反転駆動する場合を考える。ここで、消費電力Pは一般にP=CFVで表せる。通常表示においては、各走査線に接続された各画素へのデータ書き込みのためにデータ線に入力されるデータ信号は、1フレームの間に240回振幅する。一方、本実施形態の駆動方法では、1フレーム(=奇数行/偶数行のサンプリングおよびリフレッシュ動作から次のサンプリングおよびリフレッシュ動作までの間)に入力されるデータ信号の振幅は2回のみとなる。したがって、本実施形態においては周波数Fが、通常表示よりも1/120となるため、他のC、Vを同じとすれば消費電力Pも1/120となり、大幅に消費電力を削減できる。
さらに、通常表示では周辺回路を常に動作させておかなければならないが、本実施形態では、サンプリング動作、リフレッシュ動作の期間のみ駆動させればよく、それ以外の期間においては周辺回路の動作を停止させることができる。
図19に示す特許文献1のACタイミングでは、正極性リフレッシュのための制御信号ENA,G,SETがアクティブとなってから、次の負極性リフレッシュのための制御信号ENA,G,SETがアクティブとなるまでのそれぞれの間隔と、負極性リフレッシュのための制御信号ENA,G,SETがアクティブとなってから、次の正極性リフレッシュのための制御信号ENA,G,SETがアクティブとなるまでのそれぞれの間隔が異なっている。
そのため、電気光学素子の端子間電圧が正極性である区間TP1,TP2と、負極性である区間TN1,TN2の間隔が異なってしまう。したがって、この間隔の差が長期的には電気光学素子への直流印加となり、液晶寿命に影響する。またこのようなタイミングの制御信号で制御するには、走査線駆動回路の構成が複雑となってしまうため好ましくない。
本実施形態における第1ACタイミングでは対向電極電圧信号VCOM、データ信号DATAの極性反転タイミングを調整することにより、サンプリング制御信号ENA、画像データ取り込み制御信号G、画像データリフレッシュ制御信号SETのアクティブタイミングの間隔を一定に保つようにした。
本実施形態では、これにより、特許文献1のACタイミングでのアクティブタイミングの間隔のズレに伴い生じていた液晶印加電圧への直流印加を防止でき、液晶の寿命をさらに延ばす効果がある。また本実施形態では、走査線駆動回路の構成を簡便化することも可能となる。
以下に、本発明の第1実施形態による周辺回路の構成および動作について、図6、図7、図8を参照しながら詳細に説明する。
図6において、走査線駆動回路101は、シフトレジスタ601と、NORゲート602と、インバータゲート603と、トランスミッションゲート604と、n型チャネルトランジスタ605を具備する。
シフトレジスタ601には、スタートパルス信号STVと、シフトクロック信号SCLKと、モード切替信号MODEが入力される。シフトレジスタ601から出力される走査線制御信号GCNm(m=1,2,...,m)は、NORゲート602の一方の入力端子に接続され、他方の入力端子には、奇数行の場合には奇数行走査線制御信号GCL1が接続され、偶数行の場合には偶数行走査線制御信号GCL2が接続される。
NORゲート602の出力は、各行の制御信号の出力を制御するトランスミッションゲート604の負極性制御端子とn型チャネルトランジスタ605のゲートに接続されると共に、インバータゲート603の入力端子に接続される。インバータゲート603の出力は、トランスミッションゲート604の正極性制御端子に接続される。トランスミッションゲート604は、各行の制御信号線INT,ENA,G,SET毎に設けられ、各トランスミッションゲート604の入力端子は、対応する基本初期化制御信号INT、基本サンプリング制御信号ENA、基本画像データ取り込み制御信号G、基本画像データリフレッシュ制御信号SETに接続される。n型チャネルトランジスタ605は、トランスミッションゲート604と同様、各行の制御信号線INT,ENA,G,SET毎に設けられ、一方の電極端子は、各制御信号線に接続され、他方の電極端子は電源VSSに接続される。
図8に示すとおり、通常表示期間NDにおいては、モード切替信号MODEがLレベルとなり、シフトレジスタ601に入力されたスタートパルス信号STVが、シフトクロック信号SCLKに同期して走査線制御信号GCNmとして順次排他的に出力される。走査線制御信号GCNmがHレベルになると、対応する行のトランスミッションゲート604がオンし、基本初期化制御信号INTと、基本サンプリング制御信号ENAと、基本画像データ取り込み制御信号Gと、基本画像データリフレッシュ制御信号SETとが、対応する行の制御信号線と接続される。
トランスミッションゲート604がオンし、水平帰線期間毎のプリチャージ動作が終了した後に、初期化制御信号INTと画像データ取り込み制御信号Gがアクティブ電圧レベルとなり、サンプリング制御信号ENAと画像データリフレッシュ制御信号SETはインアクティブ電圧レベルを維持する。走査線制御信号GCNmがLレベルになると、対応する行のトランスミッションゲート604がオフし、n型チャネルトランジスタ605がオンする。これによって、電源VSSが各制御信号線と接続される。電源VSSの電圧レベルを電圧Vとすることにより、各制御信号線はインアクティブ電圧レベルとなる。
一方、低消費電力表示期間LDにおいては、モード切替信号MODEがHレベルとなり、シフトレジスタ601は動作を停止し、走査線制御信号GCNmの出力はLレベルとなる。サンプル&リフレッシュ期間においては、奇数行走査線制御信号GCL1と偶数行走査線制御信号GCL2が排他的にHレベルとなることにより、対応する行のトランスミッションゲート604がオンし、基本初期化制御信号INTと、基本サンプリング制御信号ENAと、基本画像データ取り込み制御信号Gと、基本画像データリフレッシュ制御信号SETとが、奇数行制御信号線、偶数行制御信号線に排他的に接続される。
奇数行走査線制御信号GCL1がHレベルとなっている期間においては、図5で説明した奇数行の各制御信号のタイミング設定および電圧設定に従って、各基本制御信号のタイミングおよび電圧レベルが設定される。同様に、偶数行走査線制御信号GCL2がHレベルとなっている期間においては、図5で説明した偶数行の各制御信号のタイミング設定および電圧設定に従って、各基本制御信号のタイミングおよび電圧レベルが設定される。
奇数行走査線制御信号GCL1または偶数行走査線制御信号GCL2がLレベルになると、対応する行のトランスミッションゲート604がオフし、n型チャネルトランジスタ605がオンする。これによって、電源VSSが各制御信号線と接続される。電源VSSの電圧レベルを電圧Vとすることにより、各制御信号線はインアクティブ電圧レベルとなる。
図7において、データ線駆動回路102は、デマルチプレクサ801と、プリチャージスイッチ802を具備する。図7、図8に示すとおり、通常表示期間NDにおいて、デマルチプレクサ801は、デマルチプレクサ制御信号DM,DM,DMを排他的にHレベルとすることにより、データ信号出力回路103から入力されるソース信号S(n=1,2,...,n)を、RGBサブ画素のデータ線に振り分けて出力する。プリチャージスイッチ802は、水平帰線期間毎にプリチャージ制御信号PRCをHレベルとすることにより、データ信号線をプリチャージ電圧信号VPRC供給線に接続し、所望の電圧レベルに充電する。
一方、低消費電力表示期間LDにおいては、モード切替信号MODEがHレベルとなり、データ信号出力回路103の動作を停止すると共に、デマルチプレクサ制御信号DM,DM,DMをLレベルとし、デマルチプレクサ801の動作を停止する。また、プリチャージ制御信号PRCを常時Hレベルとし、静止画低消費電力表示用のデータ信号DATAをプリチャージ電圧信号VPRC供給線から供給する。
上記の駆動回路構成および駆動方法によれば、低消費電力表示期間LDにおいて、周辺回路の大部分を停止することができ、停止した回路の消費電流は静止電流レベルとなるため、大幅な消費電力削減ができる。
また、各データ線へ入力されるデータ信号も、低消費電力表示期間LDにおいては、アクティブマトリクスアレイ回路上の全画素において共通信号でよく、この点においても消費電力が削減可能となる。
さらに、データ線駆動回路においては、プリチャージ電圧信号供給線から静止画低消費電力表示用のデータ信号を出力する構成としたので、通常の動画階調表示アクティブマトリクスアレイ型電気光学装置のデータ線駆動回路構成と何ら変更することなく、本実施形態の駆動を実現できるという点において優位である。
<2.第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図9は、本願発明の第2の実施形態による画素回路を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置の構成を示す説明図である。以下、図9を用いて、本願発明の第2の実施形態による画素回路を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置の構成について説明する。
第1実施形態と異なるのは、画素回路が図10に示す構成に変更されている点、走査線駆動回路が図14に示す構成に変更されている点および初期化電圧VINTを供給する信号線がない点であり、それに応じて制御回路の入出力信号も変更されている。その他は第1実施形態と同一であるので説明を省略する。なお、図9では、アクティブマトリクスアレイ回路100’に含まれる各画素回路については、素子を省略して図示し、具体的な画素回路の構成については図10で説明することにする。
図10は、本発明の第2実施形態によるアクティブマトリクスアレイ回路100’の1サブ画素である画素回路の構成図を示している。第1実施形態と異なるのは、第1実施形態において初期化電圧VINT供給線に接続されていたスイッチ素子SWの端子が、データ線に接続されている点であり、その他は第1実施形態と同一であるので説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態による画素回路の制御動作原理を、図11、図12を参照しながら説明する。
図12の(a)から(d)は、画素回路の制御動作原理を示すものである。ただし、図12はあくまでも原理的なものであり、実際の画素回路1001、1002の制御については図13以降のACタイミングにおいてさらに詳しく説明する。
まず、図示しない通常表示においては、画像データ取り込み制御信号Gおよび画像データリフレッシュ制御信号SETをアクティブにすることにより、スイッチ素子SW,SWをオンにする。したがって、スイッチ素子SW,SWを介して、データ信号DATAの画像データを保持キャパシタCと電気光学素子LCへ書き込むことが可能となる。保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCが画像データに対応する電圧レベルまで充電された後、画像データ取り込み制御信号Gおよび画像データ書き換え制御信号SETをインアクティブにして、スイッチ素子SW,SWをオフにする。なお、スイッチ素子SWを確実に制御するために、画像データ取り込み制御信号Gおよび画像データリフレッシュ制御信号SETをアクティブにする前に、予め初期化制御信号INTをアクティブにしてスイッチ素子SWをオンし、データ信号DATAの電圧レベルをサンプリングキャパシタCにサンプリングしておくことが望ましい。また、スイッチ素子SWはサンプリングキャパシタCに充電された電荷が放電されるまではオフとはならない場合があるが、スイッチ素子SWがオフとなっているため、電気光学素子LCおよび静電容量CLCに充電された画像データを保持する。
通常表示が終了後、図12の(a)に示されている初期化動作を行う。初期化動作では、初期化期間TINTにおいて初期化制御信号INTをアクティブにすることにより、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、データ信号DATAの電圧レベルVINTがサンプリングキャパシタCにサンプリングされる。初期化動作後、初期化制御信号INTをインアクティブにすることで、スイッチ素子SWをオフにする。
初期化動作の後、図12の(b)に示されているサンプリング動作、(c)に示されているリフレッシュ動作、(d)に示されているデータ保持動作を順次行うが、これらの動作は第1実施形態と同一であるので説明を省略する。
そして、サンプリング動作とリフレッシュ動作を定期的に適宜繰り返す低消費電力表示期間においては、各画素の自己保存データに基づいた画像データのリフレッシュが行われるため、全画素同時のリフレッシュが可能である。このため、サンプリング動作とリフレッシュ動作以外の低消費電力表示期間においては、周辺回路動作を停止することができ、かつデータ書き換えに伴うデータ線の充放電電流も生じないため、消費電力が削減可能となる。
さらに、第1の実施形態におけるアクティブマトリクスアレイ回路内の初期化電圧VINT供給線が不要となるので、更なる高精細化が可能になると共に、周辺回路の簡素化を図ることが可能となる。
以下に、本発明の第2の実施形態による第2ACタイミングについて、図10及び図13を参照しながら詳細に説明する。
図13は、図10に示されている本発明の第2の実施形態による画素回路1001,1002を制御する制御信号のACタイミングチャートを示す説明図である。以下、図10及び図13を用いて、本発明の第2実施形態における動作に必要な制御信号のタイミングおよび必要な電圧を明確にするために詳述する。
図13では、結果としてライン反転駆動となるように、制御信号INT,ENA,G,SETによる奇数行毎の駆動と、制御信号INT,ENA,G,SETによる偶数行毎の駆動とに、グループに分けて駆動を行う例を示している。フレーム反転駆動を行う場合には、図13に示す奇数行への制御信号を偶数行にも入力することにより実現できることは言うまでもない。
ここで、スイッチ素子SW,SW,SW,SWおよび電気光学素子LCの特性および対向電極電圧信号VCOM、データ信号DATA、各制御信号が取り得る電圧レベルV,V,V,Vの設定値、さらに画素回路1001を制御するための各制御信号の設定に必要な条件については、第1実施形態と同一であるので説明を省略する。
以上を基に、図10及び図13を参照しながら、各制御信号のタイミングおよび電圧レベルについて説明する。
まず通常表示期間NDでは、通常のライン反転駆動による動画階調表示または静止画低消費電力表示のデータ書き込みが行われる。ここで、画像データ取り込み制御信号G、画像データリフレッシュ制御信号SETのアクティブ電圧は、サンプリング期間およびリフレッシュ期間における制御信号のアクティブ電圧Vであり、同様にインアクティブ電圧もサンプリング期間およびリフレッシュ期間における制御信号のインアクティブ電圧Vとする。まず、画像データ取り込み制御信号Gと画像データリフレッシュ制御信号SETをアクティブにすることで、スイッチ素子SW,SWをオンにする。これにより、データ信号DATAの電圧レベルをスイッチ素子SW,SWを介して保持キャパシタCと電気光学素子LCの静電容量CLCに保持させることができる。
スイッチ素子SWを確実に制御するために、画像データ取り込み制御信号Gおよび画像データリフレッシュ制御信号SETをアクティブにする前に、初期化制御信号INTをアクティブにしてスイッチ素子SWをオンし、データ信号DATAの電圧レベルをサンプリングキャパシタCにサンプリングしておくことが望ましい。ここで、初期化制御信号INTのアクティブ電圧は画像データ取り込み制御信号G、画像データリフレッシュ制御信号SETと同様に電圧Vとし、インアクティブ電圧も同様に電圧Vとする。
なお、画像データ取り込み制御信号G、画像データリフレッシュ制御信号SET、初期化制御信号INTの電圧レベルについてはアクティブ電圧を電圧V、インアクティブ電圧を電圧Vとしたが、これに限られるものではない。しかし、電圧V,Vを用いることにより周辺回路の簡素化が図れるという点において優位である。
通常表示期間NDによるデータの書き込み後、低消費電力表示期間LDへ移行し、サンプリング動作および正極性/負極性リフレッシュ動作が行なわれる。なお、第1実施形態と同様に、正極性/負極性リフレッシュ動作における、画像データリフレッシュ制御信号SET,SETのアクティブ電圧は、電圧Vとする。
まず、奇数行の正極性リフレッシュ動作のための初期化を行う初期化期間TINT1となる。
初期化期間TINT1では、初期化制御信号INTをアクティブにし、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、スイッチ素子SWを介して、データ信号DATAの電圧レベルVINTがサンプリングキャパシタCにサンプリングされ、ノードNの電圧レベルが初期化電圧VINTとなり、スイッチ素子SWがオンする。
続く、サンプリング期間TSMP1およびリフレッシュ期間TRP1の動作については、第1実施形態と同一であるので説明を省略する。
次に、偶数行の負極性リフレッシュ動作のための初期化を行う初期化期間TINT2となる。
初期化期間TINT2では、初期化制御信号INTをアクティブにし、スイッチ素子SWをオンにする。これにより、スイッチ素子SWを介して、データ信号DATAの電圧レベルVINTがサンプリングキャパシタCにサンプリングされ、ノードNの電圧レベルが初期化電圧VINTとなり、スイッチ素子SWがオンする。
続く、サンプリング期間TSMP2およびリフレッシュ期間TRN2の動作については、第1実施形態と同一であるので説明を省略する。
以降の具体的な動作は、第1実施形態と同一であるので説明を省略する。
当該第2の実施形態においては、第1実施形態で得られる効果に加えて、アクティブマトリクスアレイ回路内の初期化電圧VINT供給線が不要となるので、更なる高精細化が可能になると共に、周辺回路の簡素化を図ることが可能となる。
以下に、本発明の第2実施形態による走査線駆動回路の構成および動作について、図14、図15を参照しながら詳細に説明する。なお、データ線駆動回路の構成および動作については、第1実施形態と同一であるので説明を省略する。
図14において、走査線駆動回路101’は、シフトレジスタ1401と、NORゲート1402と、インバータゲート1403と、トランスミッションゲート1404と、n型チャネルトランジスタ1405を具備する。
シフトレジスタ1401には、スタートパルス信号STVと、シフトクロック信号SCLKと、モード切替信号MODEが入力される。シフトレジスタ1401から出力される走査線制御信号GCNm(m=1,2,...,m)は、NORゲート1402の一方の入力端子に接続され、他方の入力端子には、モード切替信号MODEが接続される。
NORゲート1402の出力は、各行の制御信号の出力を制御するトランスミッションゲート1404の負極性制御端子とn型チャネルトランジスタ1405のゲートに接続されると共に、インバータゲート1403の入力端子に接続される。インバータゲート1403の出力は、トランスミッションゲート1404の正極性制御端子に接続される。トランスミッションゲート1404は、各行の制御信号線INT,ENA,G,SET毎に設けられ、各トランスミッションゲート1404の入力端子は、奇数行においては、対応する基本初期化制御信号INT、基本サンプリング制御信号ENA、基本画像データ取り込み制御信号G、基本画像データリフレッシュ制御信号SETに接続され、偶数行においては、対応する基本初期化制御信号INT、基本サンプリング制御信号ENA、基本画像データ取り込み制御信号G、基本画像データリフレッシュ制御信号SETに接続される。n型チャネルトランジスタ1405は、トランスミッションゲート1404と同様、各行の制御信号線INT,ENA,G,SET毎に設けられ、一方の電極端子は、各制御信号線に接続され、他方の電極端子は電源VSSに接続される。
図15に示すとおり、通常表示期間NDにおいては、モード切替信号MODEがLレベルとなり、シフトレジスタ1401に入力されたスタートパルス信号STVが、シフトクロック信号SCLKに同期して走査線制御信号GCNmとして順次出力される。走査線制御信号GCNmがHレベルになると、対応する行のトランスミッションゲート1404がオンする。奇数行のトランスミッションゲート1404がオンすると、基本初期化制御信号INTと、基本サンプリング制御信号ENAと、基本画像データ取り込み制御信号Gと、基本画像データリフレッシュ制御信号SETとが、対応する行の制御信号線と接続される。一方、偶数行のトランスミッションゲート1404がオンすると、基本初期化制御信号INTと、基本サンプリング制御信号ENAと、基本画像データ取り込み制御信号Gと、基本画像データリフレッシュ制御信号SETとが、対応する行の制御信号線と接続される。
トランスミッションゲート1404がオンすると、まず初期化制御信号INTがアクティブ電圧レベルとなり、水平帰線期間毎のプリチャージ動作が終了した後に、画像データ取り込み制御信号Gと画像データリフレッシュ制御信号SETがアクティブ電圧レベルとなり、サンプリング制御信号ENAはインアクティブ電圧レベルを維持する。走査線制御信号GCNmがLレベルになると、対応する行のトランスミッションゲート1404がオフし、n型チャネルトランジスタ1405がオンする。これによって、電源VSSが各制御信号線と接続される。電源VSSの電圧レベルを電圧Vとすることにより、各制御信号線はインアクティブ電圧レベルとなる。
一方、低消費電力表示期間LDにおいては、モード切替信号MODEがHレベルとなり、シフトレジスタ1401は動作を停止し、走査線制御信号GCNmの出力はLレベルとなる。サンプル&リフレッシュ期間においては、モード切替信号MODEがHレベルとなることにより、トランスミッションゲート1404がオンし、奇数行制御信号線には、基本初期化制御信号INTと、基本サンプリング制御信号ENAと、基本画像データ取り込み制御信号Gと、基本画像データリフレッシュ制御信号SETとが、接続され、偶数行制御信号線には、基本初期化制御信号INTと、基本サンプリング制御信号ENAと、基本画像データ取り込み制御信号Gと、基本画像データリフレッシュ制御信号SETとが、接続される。
サンプル&リフレッシュ期間においては、図13で説明した各制御信号のタイミング設定および電圧設定に従って、各基本制御信号のタイミングおよび電圧レベルが設定される。
<3.まとめ>
以上説明したように、上記各実施形態における、上記の駆動回路構成および駆動方法によれば、低消費電力表示期間LDにおいて、周辺回路の大部分を停止することができ、停止した回路の消費電流は静止電流レベルとなるため、大幅な消費電力の削減ができる。
また、各データ線へ入力されるデータ信号も、低消費電力表示期間LDにおいては、アクティブマトリクスアレイ回路上の全画素において共通信号でよく、この点においても消費電力が削減可能となる。
上記述べた第1実施形態および第2実施形態においては、スイッチ素子SW,SW,SW,SWは、n型チャネルトランジスタで構成されているが、これに限定されるものではなく他のスイッチ素子で構成してもよい。例えば、p型チャネルトランジスタで構成する場合には、入力信号の極性等を見直すことにより適用可能である。
また、図16、図17に示すように、スイッチ素子SWのみをp型チャネルトランジスタで構成すれば、初期化電圧VINTと電圧Vを同一にすることができ、周辺回路の更なる簡素化が可能となる。
さらに、電気光学素子LCは液晶として構成されているが、これに限定されるものではなく有機ELなどであってもよい。
なお、上記各実施形態における駆動回路及び駆動方法を備える電気光学装置を携帯電話といった携帯機器に用いた場合、待ち受け画面表示や時計表示など頻繁な画面書き換えを必要としない表示を行う際に、消費電力を大幅に削減することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 アクティブマトリクスアレイ回路
101 走査線駆動回路
102 データ線駆動回路
103 データ信号出力回路
104 駆動電圧生成回路
105 制御回路
201、202 画素回路
601 シフトレジスタ
602 NORゲート
603 インバータゲート
604 トランスミッションゲート
605 n型チャネルトランジスタ
801 デマルチプレクサ
802 プリチャージスイッチ
1401 シフトレジスタ
1402 NORゲート
1403 インバータゲート
1404 トランスミッションゲート
1405 n型チャネルトランジスタ

Claims (10)

  1. 画素回路を含むアクティブマトリクスアレイ回路と、
    シフトレジスタを含む走査線駆動回路と、
    デマルチプレクサを含むデータ線駆動回路と、
    データ信号出力回路と、
    を含み、
    前記画素回路は、
    一端が第1ノードに接続され、他端が対向電極に接続された電気光学素子と、
    一端が前記第1ノードに接続され、他端が共通信号供給線に接続された第1容量素子と、
    一端が第1制御信号線に接続され、他端が第2ノードに接続された第2容量素子と、
    制御端子が走査線に接続され、一方の電極端子がデータ線に接続され、他方の電極端子が第3ノードに接続された第3トランジスタと、
    制御端子が前記第2ノードに接続され、一方の電極端子が前記第3ノードに接続され、他方の電極端子が前記第1ノードに接続された第2トランジスタと、
    制御端子が第2制御信号線に接続され、一方の電極端子が前記第2ノードに接続され、他方の電極端子が前記第3ノードに接続された第1トランジスタと、
    制御端子が第3制御信号線に接続され、一方の電極端子が初期化電圧供給線に接続され、他方の電極端子が前記第2ノードに接続された第4トランジスタと
    を備えることを特徴とする、表示装置。
  2. 前記初期化電圧供給線は前記データ線であることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記請求項1に記載の表示装置を駆動する方法であって、
    通常表示期間が終了するステップと、
    前記第3トランジスタをオフさせて、通常表示期間で充電された画像データを前記電気光学素子及び前記第1容量素子に保持するステップと、
    前記第4トランジスタをオンさせることによって、前記第2トランジスタのスレッショルド電圧以上の電圧を有する初期化電圧が前記第2トランジスタの制御端子に印加されて前記第2トランジスタをオンさせる初期化ステップと、
    前記第4トランジスタをオフさせるステップと、
    前記第1トランジスタをオンさせることによって、前記第2トランジスタを介して前記第2容量素子に前記画像データを充電し、且つ前記第1制御信号線に予め設定されたプリセット電圧が印加されるサンプリングステップと、
    前記第1トランジスタをオフさせるステップと、
    前記第3トランジスタをオンさせ、且つ前記第1制御信号線にアクティブ電圧を印加することによって、前記第2トランジスタを介してハイレベルのデータ信号を前記第1容量素子及び前記電気光学素子に印加し、前記ハイレベルのデータ信号を前記第1容量素子及び前記電気光学素子に印加した後に、前記データ信号がロウレベルの期間に前記第1制御信号線にインアクティブ電圧を印加するリフレッシュステップと、
    前記第3トランジスタをオフさせることによって前記第1容量素子及び前記電気光学素子に印加された電圧レベルを維持するステップと
    を備えることを特徴とする、表示装置の駆動方法。
  4. 前記プリセット電圧は前記第1制御信号線のインアクティブ(inactive)電圧と前記サンプリングステップの前記第1ノードの電圧との間の電圧であることを特徴とする、請求項3に記載の表示装置の駆動方法。
  5. 奇数行の前記画素回路と偶数行の前記画素回路は独立して駆動されることを特徴とする、請求項3に記載の表示装置の駆動方法。
  6. 奇数行の前記画素回路が正極性リフレッシュ動作を行う第1ステップと、
    偶数行の前記画素回路が負極性リフレッシュ動作を行う第2ステップと、
    奇数行の前記画素回路が負極性リフレッシュ動作を行う第3ステップと、
    偶数行の前記画素回路が正極性リフレッシュ動作を行う第4ステップと
    をさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載の表示装置の駆動方法。
  7. 前記第2ステップと前記第3ステップとの間で前記走査線駆動回路及び前記データ線駆動回路のうちの少なくとも一つの作動が予め決められた時間の間、停止することを特徴とする、請求項6に記載の表示装置の駆動方法。
  8. 前記第4ステップが行われた後、前記走査線駆動回路及び前記データ線駆動回路のうちの少なくとも一つの作動が予め決められた時間の間、停止することを特徴とする、請求項6に記載の表示装置の駆動方法。
  9. 前記通常表示期間が終了した後に、前記走査線駆動回路及び前記データ線駆動回路のうちの少なくとも一つの作動が予め決められた時間の間、停止することを特徴とする、請求項3に記載の表示装置の駆動方法。
  10. 前記通常表示期間が終了した後に、前記シフトレジスタ、前記データ信号出力回路及び前記デマルチプレクサのうちの少なくとも一つの作動が予め決められた時間の間、停止することを特徴とする、請求項3に記載の表示装置の駆動方法。
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