JP5669885B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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本発明の画像処理装置における他の態様は、眼科装置で得られた断層画像を処理する画像処理装置であって、被写体の第1の断層画像及び前記被写体の第2の断層画像を取得する取得手段と、前記被写体の網膜に沿った方向に前記第1の断層画像及び前記第2の断層画像に積算した第1の積算画像と、前記第2の断層画像を第2の方向に積算した第2の積算画像とを得る積算手段と、前記第1の積算画像及び前記第2の積算画像に基づいて、前記第1の断層画像の位置ずれを補正する補正手段とを有する。
また、本発明の画像処理装置におけるその他の態様は、眼科装置で得られた断層画像を処理する画像処理装置であって、被写体の断層画像を取得する取得手段と、前記被写体の網膜に沿った方向に前記断層画像を積算した積算画像を得る積算手段とを有する。
本発明の眼科装置は、被写体の第1の断層画像及び前記被写体の第2の断層画像を取得する取得手段と、前記被写体の網膜に沿った方向に前記第1の断層画像及び前記第2の断層画像に積算した第1の積算画像と、前記第2の断層画像を第2の方向に積算した第2の積算画像とを得る積算手段と、前記第1の積算画像及び前記第2の積算画像に基づいて、前記第1の断層画像の位置ずれを補正する補正手段とを有する。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る撮影装置100のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る撮影装置100の機能構成の一例を示す模式図である。なお、以下の説明においては、図3に示す第1の実施形態に係る撮影装置100を「撮影装置100−1」として説明を行う。
図4は、図3に示す断層画像取得部120の内部構成の一例を示す模式図である。本実施形態の断層画像取得部120は、例えば、フーリエドメイン方式のOCTを具備して構成されている。
図5は、図4に示す断層画像取得部120(画像再構成部129)において取得される断層画像を説明するための模式図である。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る撮影装置100の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS610において、指示取得部110は、操作者が入力した、被験者の眼底を被写体(被検眼)とする注目断層画像の撮影指示の情報を取得する。ここで、撮影指示の情報としては、例えば、断層画像の取得対象における眼底上の部位や位置、撮影範囲などの撮影パラメータ等の指示を取得する。この撮影指示は、指示取得部110におけるキーボード107やマウス108を介して、操作者によって入力される。そして、指示取得部110は、取得した指示情報を断層画像取得部120へ送信する。
続いて、ステップS620において、断層画像取得部120は、指示取得部110が取得した断層画像の撮影指示(撮影パラメータ等)に基づいて、被検眼の網膜の断層画像を3次元的に撮影して、注目断層画像(注目3次元断層画像)を取得する処理を行う。ここで、ステップS620で取得される注目断層画像(注目3次元断層画像)は、第1の断層画像を構成し、また、ステップS620の処理を行う断層画像取得部120は、第1の断層画像取得手段を構成する。そして、断層画像取得部120は、取得した注目断層画像を記憶部150や断層画像解析部130に出力する。
続いて、ステップS630において、まず、断層画像位置補正部160及び断層画像解析部130において所定の処理が行われる。その後、断層画像撮影パラメータ設定部140は、ステップS620で取得された注目断層画像の位置ずれ補正に用いる最適な参照断層画像を撮影するための参照断層画像撮影パラメータを設定する処理を行う。
続いて、ステップS640において、断層画像取得部120は、ステップS630において設定した参照断層画像撮影パラメータに基づいて、参照断層画像を撮影して取得する処理を行う。ここで、ステップS640で取得される参照断層画像は、第2の断層画像を構成し、また、ステップS640の処理を行う断層画像取得部120は、第2の断層画像取得手段を構成する。そして、断層画像取得部120は、取得した参照断層画像を記憶部150に出力する。
続いて、ステップS650において、断層画像位置補正部160は、ステップS640で取得された参照断層画像を用いて、注目断層画像の位置ずれ補正を行う。具体的に、断層画像位置補正部160は、参照断層画像と注目断層画像(注目3次元断層画像)との位置関係を特定し、当該注目断層画像のY方向の位置ずれ補正を行う。そして、断層画像位置補正部160は、X,Y,Z方向の位置ずれ補正がされた注目断層画像(注目3次元断層画像)を記憶部150や外部装置へ送信する。なお、本実施形態のステップS650における処理の詳細については、図9を用いて後述する。
続いて、ステップS660において、表示部170は、ステップS650において位置ずれ補正がされた注目断層画像(注目3次元断層画像)を記憶部150から入力して、これをモニタ106に表示する。例えば、表示部170は、注目断層画像(注目3次元断層画像)を3次元表示する際に、各注目B−スキャン画像の(x,y,z)の位置ずれ補正情報に基づいて、3次元表示空間に各注目B−スキャン画像を配置して表示する。或いは、表示部170は、3次元表示空間に各注目B−スキャン画像を配置した後に注目B−スキャン画像間での補間を行って、表示を行うようにしてもよい。
続いて、ステップS670において、例えば指示取得部110は、外部から取得した注目断層画像の処理を終了するか否かの指示情報に基づいて、注目断層画像の処理を終了するか否かの判断を行う。この指示は、ステップS610の説明と同様に、指示取得部110におけるキーボード107やマウス108を介して、操作者によって入力される。
図7は、本発明の第1の実施形態を示し、図6のステップS630における参照断層画像撮影パラメータの設定処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、図7のステップS631において、断層画像主走査方向位置補正部161は、断層画像取得部120で撮影し取得された注目断層画像(注目3次元断層画像)のB−スキャン画像同士のX方向、Z方向の位置ずれ補正を行う。そして、断層画像主走査方向位置補正部161は、主走査方向の位置ずれ補正がなされた注目断層画像(注目3次元断層画像)を断層画像解析部130及び記憶部150へ出力する。
具体的に、本実施形態では、主走査方向の補正は、B−スキャン画像面方向、または、X,Z方向での補正とも呼ぶ。本実施形態では、処理対象である注目3次元断層画像をB−スキャン画像の集合と考え、それぞれのB−スキャン画像に対して以下の2次元画像処理を実行する。
続いて、ステップS632において、断層画像解析部130は、XZ補正された注目3次元断層画像を記憶部150から読み出し、その特徴量を抽出する処理を行う。ここで、本例では、特徴量として、コントラストの変化量を抽出するものとする。
続いて、ステップS633において、断層画像撮影パラメータ設定部140は、ステップS632で抽出された特徴量に基づいて、参照断層画像の撮影パラメータを設定する。即ち、本実施形態では、断層画像撮影パラメータ設定部140は、ステップS632で抽出されたコントラストの変化量g(i,j,k)を用いて、できるだけコントラストの変化の多い領域を通る参照断層画像を撮影するためのパラメータを設定する。
断層画像撮影パラメータ設定部140は、図8(a)に示す参照断層画像820が、図8(a)に示す注目3次元断層画像810においてできるだけ特徴量の多い部分と交差するように、当該参照断層画像820の撮影パラメータを設定する。
まず、断層画像撮影パラメータ設定部140は、注目3次元断層画像810のk番目のB−スキャン画像において、ステップS632で算出されたコントラストの変化量gをZ方向に積算した値が最大となる位置P(k)を、以下の(3)式により計算する。
図9は、本発明の第1の実施形態を示し、図6のステップS650における注目断層画像の位置ずれ補正処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。このステップS650において、断層画像副走査方向位置補正部162は、XZ補正された注目3次元断層画像に対して、Y方向の位置ずれを補正する処理を行う。
まず、図9のステップS651において、断層画像副走査方向位置補正部162は、図8に示す注目3次元断層画像810を記憶部150から取り出し、そのうちの1枚目の注目B−スキャン画像b(k)を取得する。以下のステップにおいて、取得した注目B−スキャン画像と参照断層画像との位置あわせ処理を行う。
続いて、ステップS652において、断層画像副走査方向位置補正部162は、現在処理対象の注目B−スキャン画像を構成する各A−スキャンの中で、参照断層画像820(参照B−スキャン画像)中で最も類似度の高いA−スキャンの位置R(k)を特定する。ここで、類似度の評価は、本実施形態では、(1)式で表されるSSDを注目B−スキャン画像内の各A−スキャンと、参照断層画像内の各A−スキャンに対して計算することで行う。
続いて、ステップS653において、断層画像副走査方向位置補正部162は、ステップS652で得られたA−スキャンの位置R(k)に基づいて、現在の処理対象の注目B−スキャン画像の位置(Y方向位置)を決定して補正する。即ち、断層画像副走査方向位置補正部162は、図8(d)に示すように、k番目のB−スキャン画像の参照断層画像に基づく位置を位置R(k)に対応する、破線で示す位置にあるものとして補正を行う。ここで、位置R(k)がk番目のB−スキャン画像のY方向の位置情報(y)とする。さらに、そのY方向の位置情報を、ステップS631で得られた注目B−スキャン画像のX及びZ方向の位置情報と1つの組(x、y、z)として、その注目B−スキャン画像とともに記憶部150へ送信する。
続いて、ステップS654において、断層画像副走査方向位置補正部162は、注目3次元断層画像の次の処理すべき注目B−スキャン画像(即ち、Y方向の位置ずれ補正処理を行っていない注目B−スキャン画像)があるか否かを判断する。
図10において、注目3次元断層画像1010は、ステップS631でXZ補正された注目3次元断層画像であり、参照断層画像1020は、ステップS640で撮影された参照断層画像である。B−スキャン画像1030及び1040は、注目3次元断層画像1010のB−スキャン画像である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図11に示すように、点線で示されている注目3次元断層画像1110の中に、参照断層画像の撮影範囲1120がある。注目3次元断層画像1110は、B−スキャン画像面方向の位置ずれを補正した後の注目3次元断層画像である。また、図11のA、B及びCは、参照断層画像のサイズを表している。具体的に、Aは注目3次元断層画像1110の主走査方向におけるサイズを示し、Bは注目B−スキャン画像を交差する方向におけるサイズを示し、Cは注目B−スキャン画像の奥行き方向におけるサイズを示している。
図7のステップS633において、断層画像撮影パラメータ設定部140は、ステップS632で抽出された特徴量に基づいて、参照断層画像の撮影パラメータを設定する。本実施形態のステップS633の具体的な処理について以下に説明する。
30,000/64=468 ・・・ (4)
図12は、本発明の第2の実施形態を示し、図6のステップS650における注目断層画像の位置ずれ補正処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、図12のステップS1201において、断層画像主走査方向位置補正部161は、参照断層画像(参照3次元断層画像)のB−スキャン画像面方向の位置ずれを補正する。ここで、この参照断層画像のB−スキャン画像面方向の位置ずれ補正の具体的方法については、図7のステップS631における処理と同様であるため、説明は省略する。
続いて、ステップS1202において、断層画像副走査方向位置補正部162は、図11の注目3次元断層画像1110で示される、XZ補正された注目3次元断層画像を記憶部150から取り出し、そのうちの1枚目の注目B−スキャン画像b(k)を取得する。以下のステップにおいて、取得した注目B−スキャン画像と参照断層画像との位置あわせ処理を行う。
続いて、ステップS1203において、例えば断層画像副走査方向位置補正部162は、現在処理対象の注目B−スキャン画像からROIを決定し、参照断層画像中で最も類似度の高い注目領域を有する参照B−スキャン画像のY方向の位置R(k)を特定する。ここで、類似度の評価は、本実施形態では、(1)式で表されるSSDを注目B−スキャン画像内のROIと、参照断層画像内のROIに対して計算することで行う。
ステップS1203で特定された位置R(k)は、注目3次元断層画像1110のk番目のB−スキャン画像1320内のROI1321に対して参照断層画像1310中で最も類似度の高い参照B−スキャン画像1311の位置である。この位置R(k)の情報は、例えば断層画像副走査方向位置補正部162内のメモリ(不図示)に記憶される。
続いて、ステップS1204において、断層画像副走査方向位置補正部162は、ステップS1203で得られた参照断層画像の位置R(k)に基づいて、現在の処理対象の注目B−スキャン画像の位置(Y方向位置)を決定して補正する。即ち、断層画像副走査方向位置補正部162は、位置R(k)をk番目の注目3次元断層画像のY方向位置とし、ステップS631で得られたX及びZ方向の位置情報と併せて記憶部150に送信する。
続いて、ステップS1205において、断層画像副走査方向位置補正部162は、注目3次元断層画像の次の処理すべき注目B−スキャン画像(即ち、Y方向の位置ずれ補正処理を行っていない注目B−スキャン画像)があるか否かを判断する。
ステップS1206に進むと、断層画像副走査方向位置補正部162は、当該次の処理すべき注目B−スキャン画像を記憶部150から取得する。その後、ステップS1203に戻って、ステップS1206で取得した次の処理すべき注目B−スキャン画像を処理対象の注目B−スキャン画像として、ステップS1203以降の処理を行う。
以上の図12に示す処理を経ることにより、本実施形態における図6のステップS650の処理がなされる。
かかる構成によれば、被写体の断層画像における位置ずれ補正を高精度で行うことができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図14(a)には、2次元断層画像Tiと、血管像がない位置におけるA−スキャンに沿った2次元断層画像Tiの輝度値の一例が示されている。また、図14(b)には、2次元断層画像Tjと、血管像がある位置におけるA−スキャンに沿った2次元断層画像Tjの輝度値の一例が示されている。
図15は、本発明の第3の実施形態に係る撮影装置100の機能構成の一例を示す模式図である。なお、以下の説明においては、図15に示す第3の実施形態に係る撮影装置100を「撮影装置100−3」として説明を行い、また、図15に示す機能構成において図3に示す機能構成と同様のものについては同じ符号を付し、その説明は省略する。
まず、ステップS1601において、断層画像主走査方向位置補正部161は、図7のステップS631と同様に、断層画像取得部120で撮影し取得された注目断層画像(注目3次元断層画像)のB−スキャン画像同士のX方向、Z方向の位置ずれ補正を行う。そして、断層画像主走査方向位置補正部161は、主走査方向の位置ずれ補正がなされた注目断層画像(注目3次元断層画像)を断層画像解析部130及び記憶部150へ出力する。
続いて、ステップS1602において、積算画像作成部1510は、ステップS620で断層画像取得部120によって撮影された注目断層画像のn個のB−スキャン画像のそれぞれについてZ方向(第1の方向)に積算した積算画像を作成する処理を行う。
ここで、再び、図16の説明に戻る。
ステップS1602の処理が終了すると、ステップS1603に進む。
ステップS1603に進むと、断層画像解析部130は、ステップS1602で作成された積算画像から特徴量である血管を含む領域を抽出する処理を行う。ここで、血管の抽出方法としては、例えば、非特許文献2や非特許文献3に示すような画像処理方法を用いて行うことができる。なお、血管の抽出方法としては、この2手法に限定する必要はなく、複数の手法を組み合わせてもよい。
続いて、ステップS1604において、断層画像撮影パラメータ設定部140は、ステップS1603の特徴量である血管を含む領域の抽出結果に基づいて、参照断層画像の撮影パラメータを設定する。ここでは、図7のステップS633と同様に、参照断層画像候補の中から、1番多くの血管像を含む断層画像を用いて参照断層画像の撮影パラメータを設定する。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
まず、ステップS1801において、断層画像主走査方向位置補正部161は、図7のステップS631と同様に、参照断層画像のB−スキャン画像面方向(XZ方向)の位置ずれ補正を行う。
続いて、ステップS1802において、積算画像作成部1510は、ステップS640で断層画像取得部120によって撮影された参照断層画像の積算画像を作成する処理を行う。このステップS1802では、ステップS1602のように断層画像の深度方向(第1の方向)に積算した積算画像を作成するのではなく、注目3次元断層画像のX方向(第2の方向)と同じ方向に参照断層画像を積算した積算画像(第2の積算画像)を作成する。
この図19には、参照断層画像1910と、注目3次元断層画像1110のX方向に積算された積算画像1920が示されている。
続いて、ステップS1803において、積算画像作成部1510は、参照断層画像と同じ領域の注目3次元断層画像の積算画像を作成する処理を行う。このステップS1803では、ステップS1802と同様に、断層画像の深度方向(第1の方向)に積算をするのではなく、注目B−スキャン画像のX方向(第2の方向)に積算して、注目3次元断層画像の積算画像(第1の積算画像)を作成する。ここで積算される注目B−スキャン画像の領域は、参照断層画像が撮影されたと想定される領域である。
続いて、ステップS1804において、断層画像位置補正部160は、まず、ステップS1803で作成された注目B−スキャンの積算画像とステップS1802で作成された参照断層画像の積算画像を比較して、積算画像同士のパターンマッチングを行う。具体的に、注目B−スキャン画像の積算画像はZ方向の1次元ベクトルであるので、参照断層画像の積算画像を構成するZ方向の1次元ベクトルと比較をして、参照断層画像の積算画像の一番類似する1次元ベクトルを検索する。この際、類似度を算出するために既存の技術を用いることができる。この場合、注目B−スキャン画像の積算画像の1次元ベクトルと一番類似する参照断層画像の積算画像の1次元ベクトルのY方向の位置が、当該注目B−スキャン画像のY方向位置になる。そして、断層画像位置補正部160(断層画像副走査方向位置補正部162)は、上述した処理を注目3次元断層画像のすべてのB−スキャン画像に対して行って、注目3次元断層画像のB−スキャン画像(注目B−スキャン画像)間の位置補正を行う。そして、断層画像位置補正部160は、位置ずれ補正がされた注目断層画像(注目3次元断層画像)を記憶部150や外部装置へ送信する。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図20は、本発明の第5の実施形態を示し、断層画像における白斑像(特徴)の一例を示す模式図である。
図20には、左側にB−スキャン画像(2次元断層画像)Tjが示され、右側に白斑像がある位置におけるA−スキャンに沿ったB−スキャン画像Tjの輝度値の一例が示されている。即ち、図20の右側には、B−スキャン画像TjのA−スキャンとして示されている線上の座標と輝度値との関係が示されている。
図21は、本発明の第5の実施形態に係る撮影装置100の機能構成の一例を示す模式図である。なお、以下の説明においては、図21に示す第5の実施形態に係る撮影装置100を「撮影装置100−5」として説明を行い、また、図21に示す機能構成において図15に示す機能構成と同様のものについては同じ符号を付し、その説明は省略する。
図22は、本発明の第5の実施形態に係る撮影装置100の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図22に示すフローチャートの各ステップにおいて、図6に示すフローチャートのステップと同様の処理を行うものについては、同じステップ番号を付している。
続いて、ステップS2210において、広域画像取得部2110は、指示取得部110が取得した広域画像の撮影指示(撮影パラメータ等)に基づいて、被検眼の眼底画像を2次元的に撮影して、これを広域画像として取得する処理を行う。そして、広域画像取得部2110は、取得した広域画像を記憶部150等に出力する。広域画像取得部2110は、眼底の広域画像を撮影する撮影部を備えて構成されており、例えば、眼底カメラやSLOを備えて構成されている。
続いて、ステップS2220において、まず、広域画像解析部2120、断層画像位置補正部160及び断層画像解析部130等において所定の処理が行われる。その後、断層画像撮影パラメータ設定部140は、ステップS620で取得された注目断層画像の位置ずれ補正に用いる最適な参照断層画像を撮影するための参照断層画像撮影パラメータを設定する処理を行う。このステップS2220における処理の詳細については、図23を用いて後述する。
図23は、本発明の第5の実施形態を示し、図22のステップS2220における参照断層画像撮影パラメータの設定処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS2221において、断層画像主走査方向位置補正部161は、図7のステップS631と同様に、断層画像取得部120で撮影し取得された注目断層画像(注目3次元断層画像)のB−スキャン画像同士のX方向、Z方向の位置ずれ補正を行う。そして、断層画像主走査方向位置補正部161は、主走査方向の位置ずれ補正がなされた注目断層画像(注目3次元断層画像)を断層画像解析部130及び記憶部150へ出力する。
続いて、ステップS2222において、広域画像解析部2120は、まず、記憶部150からステップS2210で取得された眼底の広域画像を読み出して、当該広域画像に対して解析処理を行う。そして、広域画像解析部2120は、広域画像の解析結果に基づいて、広域画像の特徴量を抽出する処理を行う。ここで、本例では、白斑など、広域画像に現れる病変(病変の存在位置)を特徴量として抽出する。なお、白斑の抽出方法としては、例えば、非特許文献4に示すような画像処理方法を用いて抽出処理を行う。
続いて、ステップS2223において、断層画像解析部130(或いは断層画像位置補正部160)は、ステップS2222で抽出された広域画像の特徴量(白斑)の、注目断層画像上での位置を特定するために、広域画像と注目断層画像との位置合わせを行う。そして、例えば断層画像解析部130は、注目断層画像を深度方向に積算した積算画像と、広域画像との双方から同一の白斑領域を特徴量として抽出し、これらの白斑領域に基づいて、広域画像の白斑に相当する注目断層画像の断面領域の位置を特定する。この際、同一の白斑領域を算出するため、パターンマッチングの処理が用いられる。
続いて、ステップS2224において、断層画像撮影パラメータ設定部140は、ステップS2223で得られた注目断層画像上での白斑の位置情報に基づいて、参照断層画像の撮影パラメータを設定する。ここでは、第2の実施形態におけるステップS633の処理と同様に、参照断層画像候補の中から、1番多くの特徴量(白斑像)を含む断層画像を撮影するための撮影パラメータ情報を用いて、参照断層画像の撮影パラメータを設定する。
上述した各実施形態の撮影装置100では、断層画像や眼底広域画像の解析を行って、その解析結果から得られる特徴量を用いて注目3次元断層画像中の特徴量の多い領域の抽出し、その抽出結果に基づいて参照断層画像の撮影パラメータを設定するものであった。しかしながら、本発明の趣旨は、これに限定されるものではない。
かかる構成によれば、操作者の入力指示によって、注目3次元断層画像の位置ずれ補正を行うための参照断層画像撮影パラメータの設定を行うことが可能である。そして、注目3次元断層画像の位置合わせに有効な特徴を含む参照断層画像の撮影が可能になり、高い精度で3次元断層画像の位置ずれを補正することが可能になる。
Claims (18)
- 被写体の断層画像の位置を補正する画像処理装置であって、
前記被写体の第1の断層画像の解析結果に基づいて撮影された前記被写体の第2の断層画像を取得する第2の断層画像取得手段と、
前記第2の断層画像を用いて前記第1の断層画像の位置ずれを補正する補正手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1の断層画像と前記第2の断層画像は、同一の断層画像取得手段で取得されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記第1の断層画像を解析してその特徴量を抽出する断層画像解析手段と、前記断層画像解析手段の解析結果に基づいて、前記被写体の前記第2の断層画像を撮影する際の撮影パラメータを設定する撮影パラメータ設定手段とを備える撮影装置で設定された前記撮影パラメータを用いて前記第2の断層画像は取得されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 被写体の第1の断層画像及び前記被写体の第2の断層画像を取得する取得手段と、
前記被写体の網膜に沿った方向に前記第1の断層画像及び前記第2の断層画像に積算した第1の積算画像と、前記第2の断層画像を第2の方向に積算した第2の積算画像とを得る積算手段と、
前記第1の積算画像及び前記第2の積算画像に基づいて、前記第1の断層画像の位置ずれを補正する補正手段と
を有することを特徴とする眼科装置。 - 前記第2の断層画像は、前記第1の断層画像の解析結果に基づいて撮影されたことを特徴とする請求項4に記載の眼科装置。
- 前記被写体の第1の断層画像を取得する第1の断層画像取得手段と、
前記第1の断層画像を解析する断層画像解析手段と、
前記断層画像解析手段の解析結果に基づいて、前記被写体の第2の断層画像を撮影する際の撮影パラメータを設定する撮影パラメータ設定手段と、
前記撮影パラメータ設定手段で設定された撮影パラメータに基づき撮影された前記第2の断層画像を取得する第2の断層画像取得手段と、
を更に有することを特徴とする請求項4又は5に記載の眼科装置。 - 前記撮影パラメータ設定手段で設定された撮影パラメータを表示する表示手段と、
操作者の入力指示を取得する指示取得手段と
を更に有し、
前記指示取得手段で取得した入力指示に応じて前記撮影パラメータを修正することを特徴とする請求項6に記載の眼科装置。 - 前記積算の方向は、前記第1の断層画像及び前記第2の断層画像を取得した撮影装置の副走査方向であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記補正手段は、前記第2の断層画像を用いて前記第1の断層画像の撮影に係る副走査方向の位置ずれを補正する副走査方向位置補正手段とともに、前記第1の断層画像の撮影に係る主走査方向の位置ずれを補正する主走査方向位置補正手段を含み構成されていることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 眼科装置で得られた断層画像を処理する画像処理装置であって、
被写体の第1の断層画像及び前記被写体の第2の断層画像を取得する取得手段と、
前記被写体の網膜に沿った方向に前記第1の断層画像及び前記第2の断層画像に積算した第1の積算画像と、前記第2の断層画像を第2の方向に積算した第2の積算画像とを得る積算手段と、
前記第1の積算画像及び前記第2の積算画像に基づいて、前記第1の断層画像の位置ずれを補正する補正手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 眼科装置で得られた断層画像を処理する画像処理装置であって、
被写体の断層画像を取得する取得手段と、
前記被写体の網膜に沿った方向に前記断層画像を積算した積算画像を得る積算手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 被写体の断層画像の位置を補正する画像処理方法であって、
前記被写体の第1の断層画像の解析結果に基づいて撮影された前記被写体の第2の断層画像を取得する第2の断層画像取得ステップと、
前記第2の断層画像を用いて前記第1の断層画像の位置ずれを補正する補正ステップと
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 被写体の第1の断層画像及び前記被写体の第2の断層画像を取得する取得ステップと、
前記被写体の網膜に沿った方向に前記第1の断層画像及び前記第2の断層画像に積算した第1の積算画像と、前記第2の断層画像を第2の方向に積算した第2の積算画像とを得る積算ステップと、
前記第1の積算画像及び前記第2の積算画像に基づいて、前記第1の断層画像の位置ずれを補正する補正ステップと
を有することを特徴とする眼科装置の制御方法。 - 眼科装置で得られた断層画像を処理する画像処理方法であって、
被写体の第1の断層画像及び前記被写体の第2の断層画像を取得する取得ステップと、
前記被写体の網膜に沿った方向に前記第1の断層画像及び前記第2の断層画像に積算した第1の積算画像と、前記第2の断層画像を第2の方向に積算した第2の積算画像とを得る積算ステップと、
前記第1の積算画像及び前記第2の積算画像に基づいて、前記第1の断層画像の位置ずれを補正する補正ステップと
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 眼科装置で得られた断層画像を処理する画像処理方法であって、
被写体の断層画像を取得する取得ステップと、
前記被写体の網膜に沿った方向に前記断層画像を積算した積算画像を得る積算ステップと
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1、2、3、10及び11のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
- 請求項4乃至9のいずれか1項に記載の眼科装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
- 請求項16又は17に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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