本発明に係る表示装置の一実施形態について、図1〜図10に基づいて説明すると以下の通りである。なお、以下に示す実施形態では、表示装置がPC内蔵テレビ1である場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(PC内蔵テレビ1の外観)
まず、PC内蔵テレビ(表示装置)1の外観について、図2を参照して以下に説明する。図2の(a)は、本発明の一実施形態に係るPC内蔵テレビ1を表示画面側から見た場合の外観を示す図である。図2の(b)は、PC内蔵テレビ1を横(PCユニット20の設置側)から見た場合の外観を示す図である。
図2の(a)および(b)に示すように、PC内蔵テレビ1は、TVユニット(第1のユニット)10にPCユニット(第2のユニット)20が設けられた構成の装置である。本実施形態のTVユニット10は、液晶テレビジョン装置としての構成および機能を備えたサブユニットである。一方、PCユニット20はいわゆるパーソナルコンピュータとしての構成および機能を備えたサブユニットである。両者が一体化されて一つのPC内蔵テレビ1を構成する。さらに両者は互いに連携して動作することによって、ユーザに対し、これまでにない充実したコンテンツ再生(視聴、閲覧)体験を提供する。
ユーザはリモコン9を使用してPC内蔵テレビ1を操作する。よって、リモコン9さえあれば、TVユニット10を操作して放送番組を視聴することができる。さらに、同じリモコン9を使用することによって、PCユニット20を操作して各種のソフトウェアアプリケーションを実行したり、インターネット上のウェブサイトにアクセスしてウェブページを閲覧したりすることができる。
(PC内蔵テレビ1の要部構成)
PC内蔵テレビ1の内部構成および機能について、図1を参照して以下に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るPC内蔵テレビ1の要部構成を示すブロック図である。
図1に示すように、PC内蔵テレビ1のTVユニット10は、映像出力部(表示手段)11、音声出力部12、コンテンツ処理部13、コンテンツ合成部(合成手段)14、コンテンツ取得部(第1のコンテンツ取得手段、放送波受信手段)15、コンテンツ受信部(コンテンツ受信手段)16、ユーザ入力部(入力手段)17、制御情報通信部(制御情報送信手段)18、制御部19および表示情報生成部(生成手段)30およびを備えている。一方、PCユニット20は、コンテンツ処理部21、コンテンツ取得部(第2のコンテンツ取得手段)22、コンテンツ送信部(コンテンツ送信手段)23、記憶部(内部記憶装置)24、制御情報通信部(制御情報受信手段)25、ユーザ入力部26、制御部(制御手段)27およびアプリケーション実行部(実行手段)28を備えている。
本実施形態に係るPC内蔵テレビ1は、映像(第1のコンテンツ)と、PCユニット20の機能を表す表示情報とを合成して表示する。具体的には、TVユニット10は、放送波(テレビ放送)を受信してデコードすることによって、放送番組(第1のコンテンツ)を取得する。また、TVユニット10では、PCユニット20の機能を表す表示情報を生成する。
本明細書において「表示情報」とは、PCユニット20の機能を表す情報が意図され、たとえばアイコン等の静止画像、映像または文字などにより、「PC機能メニュー」として表示される。PCユニット20の機能とは、PCユニット20において実行される機能であれば限定されるものではなく、たとえば検索機能、ゲーム機能または記録再生機能などが挙げられる。
また、TVユニット10では、少なくとも放送番組内の映像および表示情報を、それぞれが画面上の異なる位置に配置されるように合成して1つの合成映像(合成コンテンツ)を生成し、ディスプレイ(画面)2に出力する。
これにより、ユーザはディスプレイ2上に表示される映像を視聴しながら、PCユニット20の機能を容易に把握することが可能であり、ディスプレイ上で表示された表示情報を選択することにより、当該表示情報に対応する機能をPCユニット20に実行させることができる。よって、ユーザの使い勝手を向上させることができる。さらに、映像および表示情報を重ならないように表示するため、映像が表示情報によって欠けることない。したがって、表示情報を表示させた場合であっても、ユーザによる映像の視聴に支障を来たすことがなく、快適に視聴することができる。
その後TVユニット10は、表示された表示情報に対するユーザの選択を受け付けると、選択された表示情報に対応する制御情報をPCユニット20に送信する。一方、PCユニット20は、TVユニット10から送信された制御情報に基づき、ウェブページ、動画コンテンツなどのPCコンテンツ(第2のコンテンツ)を取得してTVユニット10に提供する。この場合、TVユニット10は、映像、表示情報およびPCコンテンツを合成して1つの合成映像を生成し、ディスプレイ2に出力する。これによりディスプレイ2は当該合成映像を表示する。ディスプレイ2は、たとえば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイまたは有機ELディスプレイとして実現される。
(TVユニット10の詳細)
次に、TVユニット10を構成する各ブロックの機能について、さらに説明する。
映像出力部11は、コンテンツ合成部14から送られた映像信号をディスプレイ2に出力する。
音声出力部12は、コンテンツ合成部14から送られた音声信号をスピーカ3に出力する。
コンテンツ処理部13は、コンテンツ取得部15から入力されたコンテンツを処理する。本実施形態では、受信された放送波をデコードして放送番組を生成し、コンテンツ合成部14に出力する。
コンテンツ合成部14は、コンテンツ処理部13から入力された放送番組、および表示情報生成部30が生成した表示情報を合成して、1つの合成コンテンツを生成する。このとき、コンテンツ合成部14は放送番組および表示情報を、それぞれが画面上の異なる位置に配置されるように合成する。また、コンテンツ合成部14が、たとえばコンテンツ受信部16がPCユニット20から受信したPCコンテンツも含めて合成コンテンツを生成する場合、当該PCコンテンツも重ならないように画面上の異なる位置に配置されるように合成すればよい。
コンテンツ取得部15は、アンテナ4を通じて放送波を受信し、コンテンツ処理部13に出力する。なお、放送波の受信方法はアンテナ4を通じたものに限定されない。コンテンツ取得部15は、ケーブルテレビ放送網を通じて放送波を受信することもできる。他にも、インターネット8を通じてIP放送データ(IP放送波)を受信することもできる。
コンテンツ受信部16は、PCユニット20から送信されたPCコンテンツを受信し、コンテンツ合成部14に出力する。
ユーザ入力部17は、ユーザによるPC内蔵テレビ1に対する入力操作を受け付ける。たとえば、ユーザ入力部17は表示された表示情報に対する、ユーザの選択を受け付ける。ユーザ入力部17に対する入力は、たとえばユーザによる入力操作に応じてリモコン9が発した信号を受信すればよい。他にも、TVユニット10本体へのユーザの直接操作によって発生せられた信号を受信することもできる。さらに、ユーザ入力部17は、ユーザの操作により、ディスプレイ2上の任意の位置を選択するための選択用オブジェクトが表示情報の表示位置に移動したとき、当該表示情報へのユーザによる入力を受け付けることもできる。ユーザ入力部17は、このように受信した信号を制御部19に出力する。
制御情報通信部18は、PCユニット20と制御情報をやり取りする。具体的には、ユーザにより選択された表示情報に対応する制御情報を、PCユニット20の制御情報通信部25に送信したり、あるいは、制御情報通信部25から送信された制御情報を受信したりする。ここで制御情報には、たとえば、PCユニット20またはTVユニット10を操作するための操作情報が含まれる。他にも、取得したコンテンツを他方のユニットに提供すべき旨を規定した情報が含まれる。さらに、コンテンツを取得するためのアクセス情報(リンク情報)が含まれる。
表示情報生成部30は、PCユニット20の機能を表す表示情報を生成する。表示情報生成部30は、たとえばPCユニット20の制御情報通信部25から取得された情報に基づき、表示情報を生成する。表示情報は、たとえばアイコンまたは文字等のデータによって表される。表示情報生成部30は、このように生成した表示情報をコンテンツ合成部14に出力する。
制御部19は、TVユニット10を構成する各ブロックを統括制御する。
(PCユニット20の詳細)
次に、PCユニット20を構成する各ブロックの機能について、さらに説明する。
コンテンツ処理部21は、コンテンツ取得部22が取得したPCコンテンツを処理する。
コンテンツ取得部22は、外部からPCコンテンツを取得する。たとえば、記録ディスク(記録メディア)7またはインターネット(通信ネットワーク)8からPCコンテンツを取得する。PCコンテンツは、コンピュータによって処理され再生可能なコンテンツのことである。たとえばテキスト、映像、音声、動画等のコンテンツがこれに該当し、さらにこれらの組み合わせからなるマルチメディアコンテンツも該当する。他にも、ウェブページもPCコンテンツに含まれる。これらのPCコンテンツは各所から取得できる。取得先はたとえばインターネット8上のウェブサイト、PC内蔵テレビ1に接続された外部装置、および記録ディスク7である。
コンテンツ送信部23は、コンテンツ処理部21が処理したコンテンツをコンテンツ受信部16へ送信する。
記憶部24は、各種のPCコンテンツを記憶する。たとえば、ハードディスクまたはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置として実現される。記憶部24には、PCコンテンツに加えて、アプリケーション実行部28によって実行される各種のソフトウェアアプリケーションが記憶されている。
制御情報通信部25は、制御情報通信部18と制御情報のやり取りをする。具体的には、制御情報をTVユニット10の制御情報通信部18に送信したり、あるいは、制御情報通信部18から送信された制御情報を受信したりする。
ユーザ入力部26は、ユーザによるPC内蔵テレビ1に対する入力操作を受け付ける。具体的には、ユーザによる入力操作に応じて操作装置(本実施形態ではマウス5およびキーボード6)が発した信号を受信し、制御部27に出力する。当該操作装置の他の例として、トラックボールおよびトラックパッドなどのポインティングデバイス、ならびにジョイスティックも含まれる。
制御部27は、受信された制御情報に基づき、PCユニット20における各種動作を制御する。
アプリケーション実行部28は、制御部27による制御に従い、記憶部24に記憶されているソフトウェアアプリケーションを読み出し、実行する。
(PC内蔵テレビ1の詳細な内部構成)
次に、PC内蔵テレビ1の詳細な内部構成について、図3を参照して説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るPC内蔵テレビ1の詳細な内部構成を示すブロック図である。図1に示す各機能ブロックは、図3に示す各ブロックのいずれかまたはその組み合わせによって、実現される。
RF(Radio Frequency)受信部101は、外部から送られてくる信号を受信する。すなわち、RF受信部101は、たとえば、地上波デジタル放送として無線で送られてくる映像信号等のデジタル放送信号を受け付ける映像信号入力部である。なお、RF部101が受信する信号は、地上波デジタル放送として送られてくる信号に限定されるものではなく、たとえば、一般のアナログ放送、衛星放送、またはケーブルテレビ放送等として送られてくる信号であってもよい。
これらの信号としては、たとえば、デジタル放送の場合はMPG2またはMPEG4等のシステムとしてデジタル化された映像信号が挙げられる。また、RF受信部101に入力される信号は、当該映像信号に限定されるものではなく、たとえば、デジタル化されたオーディオ信号、データ放送、電子番組表情報またはネットワーク情報などのデジタル放送信号(放送波)であってもよい。
デモジュレータ102は、RF受信部101に入力されたデジタル放送信号を復調し、デコーダ103に送る。
デコーダ103は、たとえばMPEG2TSなどの復調された信号を、ビデオ成分(信号)とオーディオ成分(信号)とに分解する。また、デコーダ103は、分解した信号のうちビデオ信号をデコードし、オーディオ信号をオーディオプロセッサ104に送る。このとき、オーディオ信号に付随するデータは、CPU109に送られ、そこで処理される。
オーディオプロセッサ104は、デコーダ103から受け取ったオーディオ信号をデコードする。なお、オーディオ信号には多数のフォーマットがあるため、通常、オーディオ信号のデコード処理はオーディオプロセッサ104にて行なう。しかしながら、これに限定されるものではなく、デコーダ103またはCPU109において、オーディオ信号をデコードしてもよい。処理されたオーディオ信号は、スピーカ105に送られる。
スピーカ105は、オーディオプロセッサ104においてデコードされたオーディオ信号を出力する。なお、本実施形態では、表示部112およびスピーカ105を備えたテレビの形態を示すが、これに限定されるものではなく、たとえば、BD(BluRay)レコーダまたはSTB(Set Top Box)などの場合、スピーカ105の代わりに、外部機器にオーディオ信号を出力してもよい。
リモコン通信部106は、図示しないリモコンからの制御信号を受信する。制御信号を送信するリモコン9としては、たとえば、1方向に信号を送信する赤外線リモコン、または双方向に信号を送信する無線リモコンが挙げられる。リモコン通信部106が受信した制御信号は、CPU109に送られる。
外部入力部107は、PCユニット20の映像出力部208から出力された信号を受信する。外部入力部107としては、たとえば、HDMIインターフェースまたはDVI・D端子などが挙げられる。また、外部入力部107が受信する信号は、デコードされたデータまたは圧縮形式のデータ(たとえば、MPEG4等)を含む。
外部入力部107が受信したオーディオ信号は、オーディオプロセッサ104に出力される。一方、外部入力部107が受信した映像信号は、グラフィックメモリ110に出力され、展開される。また、たとえば、外部入力部107が受信した映像信号が圧縮画像であって場合、受信した映像信号は、デコーダ103をいったん経由してグラフィックメモリ110に送られる。なお、デコーダ103を経由するか否かによって、グラフィックメモリ110に出力される映像信号に本質的な差異はない。
メモリ108は、プログラムまたはデータを格納するメモリである。
CPU109は、TVユニット10全体の制御を行なうCPUである。
グラフィックメモリ110は、2つ以上の映像および表示データを保持する。表示データとしては、たとえば、データ放送、およびOSD(オンスクリーンディスプレイ)データ、および設定メニュー等のデータが挙げられる。グラフィックメモリ110は、複数のプレーンからなり、それぞれのプレーンを重ね合わせたり、アルファブレンディングを行なったりすることが可能である。
グラフィックコントローラ111は、グラフィックメモリ110に保持される映像および表示データを合成し、1画面を作成する。すなわち、グラフィックコントローラ111は、CPU109からの制御に応じて、たとえば、複数のプレーンの拡大縮小または位置設定などを行ない、合成して最終画面を作り出す。この最終画面は、表示部112へ送られる。
表示部112は、グラフィックコントローラ111から受け取った映像を表示する。たとえば液晶パネルなどの表示デバイスに映像を表示してもよいし、外部機器に映像データを出力してもよい。
LAN(Local Area Network)コントローラ113は、ネットワークを通じて外部機器と接続する。LANコントローラ113は、DLNA(Digital Living Network Alliance、登録商標)などのホームネットワーク規格によって他の機器と接続しても、インターネットを通じて映像サービスと接続してもよい。また、外部機器との接続は、有線または無線のどちらでもよい。なお、LANコントローラ113から取得された映像信号は、特に限定されないが、RF受信部101を通じて取得された映像信号と同様に扱うことが好ましい。
I/F部114は、LAN、USBまたはシリアル等を制御するインターフェース部である。I/F部114では、静止画等を含む制御情報をPCユニット20とやり取りする。なお、I/F部114における制御情報の送受信方式は、特に限定されない。
電源部115は、TVユニット10における電源回路である。また、電源部204は、PCユニット20における電源回路である。これらの電源部115,204は、共通の電源300から電力の供給を受ける。この際、1つのACプラグによって電力の供給を受けることが望ましい。
入力部201は、外部からの入力を受け付ける。このように、PCユニット20は、独自の入力部が存在し得る。入力部201としては、たとえば、Bluetooth(登録商標)のワイヤレスキーボードまたはワイヤレスマウス等を利用できることが好ましい。
IOプロセッサ202は、各種外部インターフェースを制御する。
LANコントローラ203は、IPネットワークと接続する。なお、LANコントローラ113とLANコントローラ203とは、互いに1つのIPアドレスを共用することが好ましい。また、TVユニット10およびPCユニット20において、それぞれ個別のLANコントローラ113,203を備えている場合、PC内蔵のテレビ1の内部においてブリッジ機能を有することが好ましい。これにより、たとえば、有線LANを接続する場合に、1つのLANケーブルを挿すだけで、TVユニット10およびPCユニット20を同時にネットワークに接続させることができる。
メモリ205は、各種制御を行なうCPU206のメモリである。
CPU206は、PCユニット20に含まれる各ブロックを統括的に制御する。たとえば、圧縮されたPCコンテンツをソフトウェア的にデコードして、元のサイズのPCコンテンツに変換する。本実施形態において、PCユニット20は、TVユニット10におけるデコーダ103のようなハードウェアを備えていない。しかしながら、これに限定されるものではなく、たとえば、PCユニット20がデコーダ103のようなハードウェアを備えていてもよい。
グラフィックコントローラ207は、映像描画時のグラフィック処理を高速化する。
映像出力部208は、グラフィックコントローラ207によって処理された映像信号を、たとえばHDMI(登録商標)等の形式によって出力する。なお、オーディオ信号も映像信号と同様に、TVユニット10に送信される。
記憶部209は、インターネット8または記録ディスク7を通じて取得されたPCコンテンツを恒久的に記憶する。記憶部209としては、たとえば、ハードディスク、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、DVD(Digital Video Disc)またはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等が挙げられる。CPU206は、ネットワークを経由して取得した映像、または記憶部209に記憶されている映像を再生し、TVユニット10に送信する。
ここで、映像とは、動画に限定されるものではなく、音楽、書籍、写真、スライドショー、ワープロドキュメント、またはゲーム等のアプリケーションが作成する画面が挙げられる。
(PC内蔵テレビ1の操作方法)
図4の(a)は、リモコン9を使用してPC内蔵テレビ1を操作する際の信号伝達の流れを図である。図4の(b)は、入力装置(キーボード6またはマウス5)を使用してPC内蔵テレビ1を操作する際の信号伝達の流れを図である。
上述したように、ユーザは、リモコン9を使用してTVユニット10およびPCユニット20の両方を操作できる。ユーザの入力に応じてリモコン9が発信する信号(操作信号)は、ユーザ入力部17を経由して制御部19に入力される。制御部19は、操作信号を解析することによって、TVユニット10を操作するための信号か、またはPCユニット20を操作するための信号なのかを判定する。前者だと判定した場合には、操作信号の内容に応じて、TVユニット10内の各ブロックを制御する。これらの処理の結果、ユーザはリモコン9を使用してTVユニット10を操作できる。
一方、制御部19は、操作信号がPCユニット20を操作するための信号だと判定した場合には、PCユニット20を制御するための制御情報を生成し、制御情報通信部18を通じてPCユニット20に送信する。当該制御情報は制御情報通信部25を経由してPCユニット20の制御部27に入力される。PCユニット20は、入力された制御情報に基づき、PCユニット20内の各ブロックを制御する。これらの処理の結果、ユーザは、リモコン9を使用してPCユニット20を操作できる。
上述したように、ユーザは、マウス5またはキーボード6(以下、操作装置と総称)を使用して、PCユニット20およびTVユニット10の両方を操作できる。ユーザの入力に応じて操作装置が発信する信号(操作信号)は、ユーザ入力部26を経由して制御部27に入力される。制御部27は、操作信号を解析することによって、PCユニット20を操作するための信号か、またはTVユニット10を操作するための信号なのかを判定する。前者だと判定した場合には、操作信号の内容に応じて、PCユニット20内の各ブロックを制御する。これらの処理の結果、ユーザはマウス5またはキーボード6を使用してPCユニット20を操作できる。
一方、制御部27は、操作信号がTVユニット10を操作するための信号だと判定した場合には、TVユニット10を制御するための制御情報を生成し、制御情報通信部25を通じてTVユニット10に送信する。当該制御情報は制御情報通信部18を経由してTVユニット10の制御部19に入力される。制御部19は、入力された制御情報に基づき、TVユニット10内の各ブロックを制御する。これらの処理の結果、ユーザは、操作装置(マウス5またはキーボード6)を使用してTVユニット10を操作できる。
以上のように、本実施形態のPC内蔵テレビ1は、1つの操作装置を使用して、まったく異なる機能を持った2つのユニット(TVユニット10、PCユニット20)を操作できる。特に、PCユニット20の操作がリモコン9によって可能になる点は、ユーザにとってのメリットが大きい。マウス5またはキーボード6に比べて、リモコン9の操作は洗練され、直感的で分かりやすいからである。さらに、PCを操作するためのPC機能メニュー(表示情報)がアイコンとして表示されている場合、ユーザはリモコン9によってワンアクションで当該機能を選択することが可能である。
したがって、本実施形態のPC内蔵テレビ1を使用するユーザは、PCユニット20によって提供される各種のサービス(アプリケーションの実行、ウェブページの閲覧)を、汎用のパーソナルコンピュータを用いる場合よりも手軽に体験できる。
(合成コンテンツの生成)
PC内蔵テレビ1における合成コンテンツの生成処理の流れについて、図5を参照して説明する。図5は、PC内蔵テレビ1における映像合成および表示の流れの一例を示す図である。
上述したように、本実施形態に係るPC内蔵テレビ1では、TVユニット10において、放送番組の映像31とPCユニット20の機能を表すPC機能メニュー(表示情報)32とを、それぞれが重ならないように、画面上の異なる位置に配置されるように合成する。なお、本実施形態では、PC内蔵テレビ1は、映像31およびPC機能メニュー32に加えて、PCユニット20から提供されるPCコンテンツの映像33も重ならないように合成する。
図5に示すように、TVユニット10のコンテンツ取得部15は、たとえば放送局からアンテナ4を通じて、放送番組の映像31を取得する。また、TVユニット10では、表示情報生成部30がPCユニット20の機能を表すPC機能メニュー32を生成する。これら映像31およびPC機能メニュー32は、コンテンツ処理部13を経由してコンテンツ合成部14に提供される。
一方、PCユニット20のコンテンツ取得部22は、たとえばインターネット8または記録ディスク7から、PCコンテンツに含まれる映像33を取得する。映像33は、コンテンツ取得部22、コンテンツ処理部21、およびコンテンツ送信部23を経由してTVユニット10に送信される。TVユニット10では、映像33がコンテンツ受信部16を経由してコンテンツ合成部14に提供される。なお、PCユニット20には、TVユニット10から、映像33をTVユニット10に提供すべきことを規定した制御情報が事前に送信されている。PCユニット20は、この制御情報の受信に応じて映像33をTVユニット10に提供する。なお、PCユニット20は、映像33に加えて、TVユニット10から送信された制御情報に対応する関連情報をさらにTVユニット10へ提供することもできる。この場合、TVユニット10では当該関連情報もさらに表示する。
コンテンツ合成部14は、入力された映像31、PC機能メニュー32および映像33を合成して1つの合成映像を生成する。本実施形態ではグラフィックメモリ110を利用し、3つのプレーンのそれぞれにデータを書き込む。具体的には、第1のプレーンに映像31、第2のプレーンに映像33、ならびに第3のプレーンにPC機能メニュー32を書き込む。このようにして得た3つのプレーンを合成し、図5に示す1つの合成映像を生成する。
このとき、合成映像における各プレーンの大きさまたは配置は、グラフィックコントローラ111によって設定される。具体的には、グラフィックコントローラ111はCPU109からの制御に従い、各プレーンの大きさまたは配置を設定する。
各プレーンの大きさまたは配置は、それぞれのプレーンが重ならないように配置される限り限定されないが、たとえば映像31を拡大縮小するとき、当該映像31が全画面表示した際と同一のアスペクト比になるように設定されることがより好ましい。これにより、合成コンテンツを生成するときに映像31の大きさを縮小した場合であっても、元の画像(全画面表示された画像)と同一のアスペクト比に縮小されるため、映像31の視聴に支障を来たすことがない。
また、生成された合成映像(合成コンテンツ)は、映像出力部11を経由してディスプレイ2に入力される。これらの処理の結果、ユーザはディスプレイ2を通じて当該合成映像を視認する。
このように、PC内蔵テレビ1では、映像および表示情報は重ならないように表示されるため、映像が表示情報によって欠けることない。したがって、ユーザは、表示情報によって映像が妨げられることなく、快適に視聴することができる。また、TVコンテンツおよびPCコンテンツの映像を同時に表示させることにより、TVユニット10において取得される放送番組を視聴しながら、PCユニット20によって取得される映画コンテンツをサブ画面で楽しむ、といったことが可能になる。
(ディスプレイ2に表示される画面の例)
図6は、ディスプレイ2に表示される画面の各例を示す図である。
図6の(a)では、TV全画面60のみがディスプレイ2の全面に表示されている。このとき、リモコン9に設けられた「PCボタン」をユーザが押下することにより、図6の(a)の画面が図6の(b)のそれに切り替わる。図6の(b)では、TV主画面61、PC機能メニュー62〜65、およびPC子画面66がディスプレイ2に表示されている。ユーザは、TVユニット10によって再生されるTVコンテンツ(放送番組)の視聴を中心にPC内蔵テレビ1を使用する。一方、PCコンテンツは補助的に視聴する。
図6の(b)の画面が表示されているとき、リモコン9に設けられた「PCボタン」をユーザが押下することにより、図6の(b)の画面が図6の(c)のそれに切り替わる。図6の(c)では、TV画面の表示位置とPC画面の表示位置とが入れ替わる。具体的には、TV主画面61の表示位置にPC主画面69が表示され、一方、PC子画面66の表示位置にTV子画面68が表示される。これらの処理によって、ユーザは、PCユニット20の操作および当該操作によって再生されるPCコンテンツの視聴を中心にPC内蔵テレビ1を使用する。一方、放送番組は補助的に視聴する。
図6の(c)の画面が表示されている時、ユーザがPC機能メニュー62〜65におけるその他のメニューを選択すれば、図6の(d)に示すように、PC子画面68を最大化することもできる。すなわち、PC全画面67がディスプレイ2に表示される。なお、ユーザが「PCボタン」を押下した場合も、同様に、図6の(d)の表示に切り替わる。
(PCコンテンツ表示の切り換えの例)
図7は、PC内蔵テレビ1が、PC機能メニューの選択に応じてPC子画面におけるPCコンテンツの表示を切り換える様子の一例を示す図である。
図7の(a)では、ディスプレイ2に、TV主画面61、PC機能メニュー71〜74、およびPC子画面75を表示している。PC子画面75は、PC機能メニュー71〜74のいずれかを選択した時に表示される。
つまり、PC子画面75は、ユーザがリモコン9を用いてフォーカス(選択用オブジェクト)をPC機能メニュー71〜74のいずれかに合わせ、さらにリモコン9に設けられた「決定ボタン」などを押すことによって表示される。
また、本実施形態に係るPC内蔵テレビ1によれば、当該フォーカスをPC機能メニュー71〜74のいずれかに合わせることのみで、PC子画面75の表示を直ちに切り換えることができる。たとえば、ユーザがメニュー項目72を選択した時、図7の(b)に示すように、当該メニュー項目72に関連するPC子画面76が直ちに表示される。
したがって、アイコンまたは文字データ等によって示されるPC機能メニューからはPCユニット20の機能を十分に把握することができない場合であっても、フォーカスを任意のPC機能メニューに移動させるだけで、当該PC機能メニューに対応するPCコンテンツをPC子画面75に表示させて、当該PC機能を即時に把握することができる。
なお、PC機能メニューのいずれかを選択する選択用オブジェクトとしては、ディスプレイ2上の任意の位置を選択することができるものであれば特に限定されるものではない。
(PC機能メニューの選択に応じた処理の例)
本実施形態のPC内蔵テレビ1では、表示情報生成部30がPCユニット20の機能を表すHTML形式のデータを処理することによって、PC機能メニューをディスプレイ2に表示する。本実施形態においてこのPC機能メニューは複数表示されており、PC内蔵テレビ1は、表示されたPC機能メニューの中から選択された項目に対するリンク情報に応じた処理を実行する。この具体例について、図8を参照して以下に説明する。
図8は、PC内蔵テレビ1が、PC機能メニューを示す情報の選択結果に応じて、PC子画面を表示したりPC子画面の表示位置を変更したりする様子の一例を示す図である。
図8の(a)の例では、PC内蔵テレビ1は、表示情報生成部30がメニューデータ80を処理してPC機能メニューを表示する。
ここで、メニューデータ80とは、PCユニット20の機能に対応するリンク情報が複数保持されたデータが意図され、各リンク情報は、項目名(グルメ、検索、ゲーム等)に個別に対応している。メニューデータ80には、以下に示すリンク情報81およびリンク情報82を含む4つのリンク情報が含まれている。
ここで、ユーザが「グルメ」項目を選択したとする。このときPC内蔵テレビ1は、当該項目に対応したリンク情報81を処理する。具体的には、リンク情報(アクセス情報)81が示すウェブサイト(通信ネットワーク上の外部装置)にアクセスし、サーバが返信してくるウェブページ(第2のコンテンツ)を取得して、PC子画面84に表示する。なお、このときTV主画面83も同時に表示する。
一方、ユーザが「ゲーム2(サイズ指定)」項目を選択したとする。このときPC内蔵テレビ1は、当該項目に対応したリンク情報82を処理する。具体的には、リンク情報82が示すゲームアプリケーションを起動し、このアプリが出力するコンテンツ(第2のコンテンツ)をPC子画面85に表示する。このとき、リンク情報82に規定されている表示制御情報を参照して、PC子画面85の表示位置およびサイズを決定する。なお、ディスプレイ2にはTV主画面83も同時に表示する。TV主画面83のサイズは、TV全画面のサイズと同一のアスペクト比となることが好ましく、ディスプレイ2の画面サイズからPC子画面85のサイズを演算(たとえば減算)して得た値に基づき決定する。
(画面表示処理の流れの例)
図9は、本発明のPC内蔵テレビ1においてTV全画面およびPC子画面を表示する際の情報処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図10は、図9に示すシーケンス処理によってディスプレイ2に表示される画面の一例を示す図である。
図9の処理が始まる前の前提として、TVユニット10は、事前に、放送局から放送波を受信してデコードし、放送番組を取得済みである。また、各種の放送関連情報を、放送波の受信に合わせて随時受信している。放送関連情報としては、たとえばデータ放送、電子番組表、字幕、クローズドキャプション、ネットワークからの情報、現在視聴しているチャネルを表す情報、ユーザの居住地域を表す情報などがある。
図9のシーケンスでは、まずTVユニット10がTV主画面61を表示する(ステップS1)。次にユーザがリモコン9を用いてPC表示コマンドを入力する(ステップS2)。この入力に基づきTVユニット10はメニュー情報をPCユニット20にリクエストする(ステップS3)。PCユニット20は受信したリクエストをサービスサーバ(外部装置)に転送する(ステップS4)。サービスサーバはメニュー情報をPC内蔵テレビ1に送信し、これをPCユニット20が受信する(ステップS5)。PCユニット20は受信したメニュー情報をTVユニット10に転送する(ステップS6)。TVユニット10は、受信したメニュー情報を処理して、メニュー62〜65をディスプレイ2に表示する(ステップS7)。さらに、PC子画面66を表示する(ステップS8)。
ユーザは、リモコン9を用いてメニュー項目のいずれかを選択する(ステップS9)。TVユニット10は、選択されたメニュー項目を表す選択情報をPCユニット20に送信する(ステップS10)。PCユニット20は、受信した選択情報によって特定されるソフトウェアアプリケーションを実行する(ステップS11)。この実行時にアプリケーションが生成した映像をTVユニット10に送信する。なお、PCユニット20は、アクセス履歴、購買履歴、コンテンツ視聴履歴、アクセス時刻、アクセス時間等の各種PCコンテンツ情報も、TVユニット10に送信する。TVユニット10は、受信した映像をPC子画面75に表示する。結果、PC子画面75の表示が変化する(ステップS12)。
このときTVユニット10は、放送コンテンツ関連情報および受信したPCコンテンツ情報を使用して、これら2つの情報に基づく表示情報を生成し、メニュー項目62〜65のいずれかに表示してもよい。図10の例ではメニュー項目65がその例である。すなわちPC内蔵テレビ1は、放送関連情報およびPCコンテンツ関連情報を用いて、表示メニューを適応的に切り換える。なお、このような適応的なメニューの生成は、TVユニット10に限らずPCユニット20またはサービスサーバが実行することもできる。この場合、TVユニット10は生成されたメニューをPCユニット20から取得しディスプレイ2に表示する。
以上に説明したほか、PC内蔵テレビ1には次のような様々な工夫が可能である。
(メニュー表示の工夫)
PC内蔵テレビ1では、カテゴリの分類および操作を直感的に分かり易くする。これにより、コンピュータの初心者であっても、PC内蔵テレビ1を簡単に操作することができる。ポータルウェブサイトを踏襲したカテゴリに対応したメニュー項目を一覧にして表示する。これによりユーザは、普段使用しているコンピュータと同じ操作によって、同様にメニュー項目を選択できる。
PC内蔵テレビ1は、フォーカス中のメニュー項目に応じたコンテンツをPC子画面に表示する。そのためユーザがコンテンツを選択するたびに、PC子画面に表示されている映像が切り換わる。結果、ユーザは直感的にコンテンツを選択できる。なお、初期設定として、ユーザにとって魅力的なウェブサイトを予め用意しておくことが好ましい。
さらにPC内蔵テレビ1にはカテゴリの一種として「便利機能」というメニュー項目がある。ユーザは、使用頻度の高いソフトウェアアプリケーションを当該便利機能に登録できる。なお、TV画面に表示されるメニュー項目の表示順位は、コンテンツプロバイダーに応じて変更してもよい。さらに、表示順位に応じて決まる掲載料金を、コンテンツプロバイダーから徴収するビジネスも可能になる。
PC内蔵テレビ1は、ディスプレイ2にたとえばユーザがよく利用するウェブサイトへのリンクをカテゴリ別に分類して項目として易く表示する。この結果、インターネット8上のウェブサイトへアクセスする際の入り口として、PC機能メニューを活用できる。ユーザは、PC主画面69に切り換える設定等をすることなく、TV主画面61を通じて放送番組を視聴中に、この入り口(PC機能メニュー)から項目を選択することによって、インターネットに直接アクセスできる。これらの工夫によって本発明は、コンピュータの初心者から上級者に至るまで、PC内蔵テレビ1に対する購入意欲を高めることができる。
メニュー項目の具体例として、検索ウェブサイト、ウェブログ、SNS(Social
Networking Service)、一般情報(たとえば、ニュース、天気、交通情報または路線案内)、暮らしの情報(たとえば、病気、地域情報または子育て)、食べ物(たとえば、飲食店またはレシピ集)、学習(たとえば、辞書または子供の教育)、趣味(たとえば、株、旅行、ショッピングまたはファッション)、または娯楽(たとえば、ゲーム、動画ウェブサイトまたは音楽ダウンロードウェブサイト)などが挙げられる。
ユーザは、次の手順によって、上述したカテゴリごとのウェブサイトに接続できる。まず、画面上に表示されたカテゴリ別のPC機能メニューの中から、所望のカテゴリに関するメニュー項目を選択する。次に、選択した項目のカテゴリに属するウェブサイトのURLリストが表示されるので、当該URLリストの中から所望のウェブサイトを選択する。具体的には、画面上にTV主画面、複数のメニュー項目、およびPC子画面が表示されているとき、ユーザがリモコン操作によって所望のカテゴリのメニュー項目を選択する。その後、たとえばPC主画面を表示するように選択すれば、画面上ではPC画面が大きくなり、インターネット視聴用に切り換わる。
(利用サービスの多様性)
PC内蔵テレビ1のユーザは、従来の汎用コンピュータによって利用可能なインターネットサービスを、全てPC内蔵テレビ1においても利用できる。完全なコンピュータとして機能し、TVユニット10と連携して動作するPCユニット20が、PC内蔵テレビ1に備えられているからである。したがってPC内蔵テレビ1は、従来のように限られたインターネットサービスしか利用できないネットテレビに比べて、その活用範囲は遥かに広い。
(大画面化による利点)
ディスプレイ2にPC全画面を表示した場合、ユーザは、PCユニット20をマウス5またはキーボード6を使用して操作できる。ディスプレイ2を大画面としたPC内蔵テレビ1では、ユーザは、PCコンテンツを大画面かつ高画質のディスプレイ2を通じて楽しむことができる。従来のコンピュータではこのような用途のためにはPC本体の他に別途大画面のディスプレイを用意する必要があった。しかしPC内蔵テレビ1はこれ一台で、コンピュータも大いに活用するパワーユーザの要望をも満たすことができる。特にPCユニット20はコンピュータであるため各種の周辺機器と連携して機能を柔軟に追加することが可能であり、こうした機能追加によって得られる利点を、大画面かつ高画質の表示を通じてユーザに実感させることができる。
(電源の連動)
ユーザは、PCユニット20を起動するための煩雑な操作をしなくてもよい。PC内蔵テレビ1において、TVユニット10の電源と、PCユニット20の電源とが連動するからである。すなわち、TVユニット10aの電源を入れると同時にPCの電源も入る。TVユニット10の起動完了後、ユーザは直ちに放送番組の視聴が可能になる。一方、その後もPCユニット20の起動処理は続く。TVユニット10よりもPCユニット20の方が、起動の完了に要する時間が長いからである。ユーザは、PCユニット20の起動完了まで無用にまたせることなく、放送番組を楽しめる。また、PCユニット20の起動完了後は、リモコン9による簡単な操作によって、いつでもPCユニット20を操作できる。
(設置の容易性)
TVユニット10およびPCユニット20が一体化されているため、ユーザはPC内蔵テレビ1を簡単に設置できる。TVユニット10のディスプレイ2にLEDバックライト採用してもよい。これにより、TVユニット10の軽量化および薄型化が可能になるため、PC内蔵テレビ1の設置方向を縦横のいずれにも自由にできる。
(PC内蔵テレビ1の販売)
PC内蔵テレビ1の外観は、通常のテレビジョン装置のそれに酷似している。したがって、販売店はPC内蔵テレビ1をコンピュータ売り場ではなくテレビ売り場に置く。販売員は、PC内蔵テレビ1を見込み客に売り込むときに、簡単な操作でコンピュータも利用できることを訴求できる。結果、コンピュータ売り場は行かないがテレビの売り場なら行くような顧客、すなわちコンピュータは苦手だがテレビは使える一般的なユーザに対し、PC内蔵テレビ1への購入意欲を高めさせることができる。PC内蔵テレビ1はコンピュータも使えるという付加価値を有しており、その分単価を高く設定でき、利益率も高い。したがって、PC内蔵テレビ1の製造会社も、販売店もより高い利益をPC内蔵テレビ1によって得られる。
(消費電力の表示)
PC内蔵テレビ1は、自身の消費電力に関する情報を取得し、表示用の情報に変換して、ディスプレイ2に表示してもよい。
〔実施形態2〕
本発明に係る第の実施形態について、図11および図12を参照して以下に説明する。なお、上述した第1の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(PC内蔵テレビ1aの外観例)
図11の(a)は、着脱可能なPCユニット20aがTVユニット10aに装着された後のPC内蔵テレビ1aを表示画面側から見た場合の外観を示す図である。図11の(b)は、着脱可能なPCユニット20aがTVユニット10aに装着される前のPC内蔵テレビ1aを背面側から見た場合の外観を示す図である。
この図に示すように、本実施形態のPC内蔵テレビ1aは、TVユニット10aおよびPCユニット20aによって構成されている。この点において、第1の実施形態に係るPC内蔵テレビ1と何ら変わりはない。しかし本実施形態のPC内蔵テレビ1aでは、PCユニット20aがPC内蔵テレビ1aから着脱可能である。したがって、PC内蔵テレビ1の拡張性および保守性を高めることができる。なお、装着を解除した後、TVユニット10aもPCユニット20aもそれぞれ単独で利用できる。
PCユニット20aには、図11の(a)に示すように、複数の外部端子150〜152が設けられている。具体的にはイーサネット(登録商標)端子150、USB端子151、および映像/音声入出力端子152である。また、図11の(b)に示すように、PCユニット20aには、TVユニット10aと信号をやり取りするための外部端子153〜155も設けられている。具体的には、映像信号(HDMI信号を含むSDVO:Serial Digital Video OutPut)端子153、制御信号端子154、および電源端子155である。これらの端子があることによって、PCユニット20aとTVユニット10aとの間で、映像信号、制御信号、および電源信号を互いに送受信できる。なお、これらに加えて音声信号端子を設け、音声信号を互いに送受信することも当然に可能である。
PCユニット20aは単体で動作可能であり、製品として成り立つ。回路および配線はPCユニット20aの内部に全て収められ、外部には一切むき出しにされていない。TVユニット10aも同様である。したがって両者の接続時に配線の手間が一切不要である。結果、ユーザは簡便な手順によってPCユニット20aをTVユニット10aに装着できる。すなわち、PCユニット20aをその装着位置にただ差し込めば良いのである。
PC内蔵テレビ1から外したPCユニット20aは、周辺機器に接続させることによって、様々な用途に活用できる。たとえば、モニタと接続可能なクレードルに、取り外したPCユニット20aを装着する。こうすれば、PCユニット20aをデスクトップコンピュータとして使用できる。なお、PCユニット20aとクレードルとを接続する端子としては、他にもイーサネット(登録商標)端子、およびシリアルポート端子を利用できる。
(PC内蔵テレビ1aの要部構成)
図12は、本発明の一実施形態に係るPC内蔵テレビ1の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、TVユニット10aのコンテンツ取得部15は、アンテナ4を通じての他、記録ディスク7からも、インターネット8を通じてからも、また外部機器(外部記憶装置)160からも、再生対象のコンテンツを取得できる。すなわち、本実施形態のTVユニット10aが処理するコンテンツは、放送番組に限らず、たとえばテキスト、映像、音声、動画等のコンテンツも該当し、さらにこれらの組み合わせからなるマルチメディアコンテンツも該当する。他にも、ウェブページも含まれる。
以上のように、PCユニット20aは周辺機器を活用した拡張性を有しており、従来の汎用コンピュータに比べて活用の幅が広い。また、仮にPCユニット20aをTVユニット10aから離脱させた状態でも、あるいはPCユニット20aが故障した場合でも、TVユニット10a単独で、放送番組および各種のコンテンツを外部から取得できる。
〔実施形態3〕
本発明に係る第3の実施形態について、図13を参照して以下に説明する。なお、上述した第1および第2の実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態では、本発明はBD内蔵テレビ1bとして実現される。ここで「BD」とはBlu−ray(ブルーレイ、登録商標)録画再生機器のことである。BD内蔵テレビ1bは、放送番組の再生および記録ディスク7への録画、ならびにブルーレイコンテンツの再生が可能な装置である。
(BD内蔵テレビの外観例)
図13は、着脱可能なBDユニット20b(第2のユニット)がTVユニット10aに装着された後のBD内蔵テレビ1bの外観例を示す図である。BDユニット20bはブルーレイ録画再生装置としての構成および機能を有しており、それ単体でも動作するユニットである。本実施形態では、PCユニット20aの装着が可能なTVユニット10aに、BDユニット20bを装着して1つのBD内蔵テレビ1bを構成する。すなわち、TVユニット10aの装着スロットにはPCユニット20aもBDユニット20bもそれぞれが着脱式で装着可能になっている。また、これらのユニット以外にも、たとえばDVDレコーダとしての構成および機能を有するDVDユニットも、TVユニット10aに装着可能である。
TVユニット10aは、装着されたBD内蔵テレビ1bと連携して動作する。したがって、ユーザはリモコン9を使用してTVユニット10aもBDユニット20bも操作できる。すなわち、放送番組の視聴、放送番組の記録ディスク7への録画、記録ディスク7に録画されたコンテンツの再生は、1つのリモコン9によっていずれも可能である。
なお、BDユニット20bは、第1の実施形態に係るTVユニット10に支持される形で装着されることもできる。この場合、たとえばUSB2.0の規格に従った端子間での接続が可能である。
(付記事項)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。当業者は、請求項に示した範囲内において、本発明をいろいろと変更できる。すなわち、請求項に示した範囲内において、適宜変更された技術的手段を組み合わせれば、新たな実施形態が得られる。
本発明の表示装置は、第1のユニットおよび複数の第2のユニットによって構成されていても良い。第2のユニットは、汎用コンピュータ、ブルーレイ再生(録画)機器、DVD再生(録画)機器、およびハードディスクレコーダのいずれかとして実現され得る。これらのうち任意の複数の第2のユニットと、第1のユニットとを組み合わせて、1つの表示装置を構成する。結果、たとえば1つの表示装置が2つのPCユニット20を備えている構成、ならびに、1つの表示装置が1つのPCユニット20aおよび1つのBDユニット20bを備えている構成は、いずれも本発明の範疇に含まれる。如何なる第2のユニットも、第1のユニットから着脱可能とすることもできるし、または、第1のユニットの筐体本体に内蔵することもできる。
PCユニット20aがTVユニット10aの筐体本体に内蔵された構成のPC内蔵テレビ1も、実現可能である。この場合、PCユニット20aはTVユニット10aの内部に完全に隠されている。したがって、PCユニット20aを外部環境から守ることができる。なお、ユーザは、PCユニット20aをTVユニット10aの内部から取り出して、別のPCユニット20aに交換することができる。
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、PC内蔵テレビ1に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわちPC内蔵テレビ1は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。
この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアであるPC内蔵テレビ1のプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。PC内蔵テレビ1に、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしてのPC内蔵テレビ1(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
プログラムコードをPC内蔵テレビ1に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、PC内蔵テレビ1を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介してPC内蔵テレビ1に供給する。この通信ネットワークはPC内蔵テレビ1にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明に係る表示装置は、上記の課題を解決するために、
第1のコンテンツを処理する第1のユニットと、上記第1のユニットから制御を受け付ける第2のユニットとを備えた表示装置であって、
上記第1のユニットは、
上記第2のユニットの機能を表す表示情報を生成する生成手段と、
上記第1のコンテンツおよび上記表示情報を、それぞれが画面上の異なる領域に配置されるように合成することによって、合成コンテンツを生成する合成手段と、
上記画面上に上記合成コンテンツを表示する表示手段と、
表示された上記表示情報に対する、ユーザの選択を受け付ける入力手段と、
選択された上記表示情報に対応する制御情報を、上記第2のユニットに送信する制御情報送信手段とを備え、
上記第2のユニットは、
上記第1のユニットから送信された上記制御情報を受信する制御情報受信手段と、
受信された上記制御情報に基づき、上記第2のユニットにおける動作を制御する制御手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る表示装置は、第1のコンテンツを処理する第1のユニットと、当該第1のユニットから制御を受け付ける第2のユニットとを備えており、第1のユニットにおいて、第1のコンテンツ、および第2のユニットの機能を表す表示情報を合成して表示する。
具体的には、第1のユニットは、第1のコンテンツおよび当該表示情報を合成して合成コンテンツを生成し、表示する。また、第1のユニットは、表示された表示情報に対するユーザの選択を受け付けると、選択された表示情報に対応する制御情報を第2のユニットに送信する。一方、第2のユニットは、第1のユニットから送信された制御情報を受信すると、この制御情報に基づき、動作を実行する。
本明細書において「表示情報」とは、第2のユニットの機能を表す情報が意図され、たとえば静止画像、映像または文字により表示される情報を含む。また、第2のユニットの機能とは、特に限定されるものではなく、たとえば検索機能、ゲーム機能または記録再生機能などが挙げられる。
また、本発明に係る表示装置では、当該第1のコンテンツおよび表示情報を、画面上の異なる領域に配置されるように合成して合成コンテンツを生成し、当該合成コンテンツを表示する。
したがって、ユーザが表示装置において第1のコンテンツを視聴しながら、第2のユニットの機能を容易に把握し、選択することができるため、ユーザの使い勝手を向上させることができる。さらに、第1のコンテンツおよび表示情報は重ならないように表示されるため、第1のコンテンツが表示情報によって欠けることない。したがって、表示装置内の機能に関する情報を表示させた場合であっても、ユーザによる映像の視聴に支障を来たすことがない。
(第2のユニット=PC)
また、本発明に係る表示装置では、さらに、
上記第2のユニットは、
上記制御手段による制御に従い、ソフトウェアアプリケーションを実行する実行手段と、
上記ソフトウェアアプリケーションの実行時に生成されるコンテンツを、第2のコンテンツとして取得する第2のコンテンツ取得手段と、
取得された上記第2のコンテンツを上記第1のユニットに送信するコンテンツ送信手段とをさらに備え、
上記第1のユニットは、
上記コンテンツ送信手段から送信された上記第2のコンテンツを受信するコンテンツ受信手段をさらに備え、
上記合成手段は、上記第1のコンテンツ、上記第2のコンテンツおよび上記表示情報を合成することが好ましい。
上記の構成によれば、第2のユニットが汎用コンピュータとしての機能を有する。このため、表示装置を、コンピュータ機能を有する装置として実現できる。
(第2のコンテンツの表示切り換え)
また、本発明に係る表示装置では、さらに、
上記入力手段は、上記画面上の任意の位置を選択するための選択用オブジェクトが上記表示情報の表示位置に移動したとき、当該表示情報への上記ユーザによる入力を受け付けることが好ましい。
上記の構成によれば、第2のコンテンツが画面上に表示されている場合、選択用オブジェクトを任意の表示情報の表示位置に移動させるだけで、当該第2のユニットの機能内容が表示される。よって、表示された表示情報から第2のユニットの機能を十分に把握することができない場合、当該選択用オブジェクトを表示位置に移動させるだけで、表示情報に対応する第2のユニットの機能を把握することができる。
(コンテンツの合成)
また、本発明に係る表示装置では、さらに、
上記合成手段は、上記合成コンテンツを生成するとき、上記第1のコンテンツを上記画面と同一のアスペクト比になるように合成することが好ましい。
上記の構成によれば、合成コンテンツを生成するときに第1のコンテンツの大きさを縮小した場合であっても、元の画像と同一のアスペクト比に縮小されるため、第1のコンテンツの視聴に支障を来たすことがない。
(第1のコンテンツの取得源)
また、本発明に係る表示装置では、さらに、
上記第1のユニットは、
放送波、通信ネットワーク、外部記憶装置、内部記憶装置および記録メディアの少なくともいずれかを通じて、上記第1のコンテンツを取得する第1のコンテンツ取得手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、第1のユニットは様々な取得先から第1のコンテンツを取得することができる。
(第1のユニット=TV)
また、本発明に係る表示装置では、さらに、
上記第1のユニットは、
上記放送波を受信する放送波受信手段をさらに備え、
上記第1のコンテンツ取得手段は、受信された上記放送波をデコードして上記第1のコンテンツを取得することが好ましい。
上記の構成によれば、第1のユニットは放送番組を再生できる。したがって、本発明に係る表示装置をテレビ装置の一種として実現することができる。
(第2のコンテンツの取得源)
また、本発明に係る表示装置では、
上記第2のコンテンツ取得手段は、さらに、通信ネットワーク、外部記憶装置、内部記憶装置および記録メディアの少なくともいずれかを通じて、上記第2のコンテンツを取得することが好ましい。
上記の構成によれば、表示装置は多種多様なコンテンツを再生できる。
(アクセス情報に基づく第2のコンテンツの取得)
また、本発明に係る表示装置では、さらに、
上記制御情報は、上記通信ネットワーク内の上記外部記憶装置における上記第2のコンテンツへのアクセス情報を含んでおり、
上記第2のコンテンツ取得手段は、上記アクセス情報に基づき上記第2のコンテンツを上記外部記憶装置から取得することが好ましい。
上記の構成によれば、第2のユニットにおける第2のコンテンツの取得を、第1のユニットを操作することによって実現できる。
(第2のユニットは着脱可能)
また、本発明に係る表示装置では、さらに、
上記第2のユニットは、上記第1のユニットから着脱可能であることが好ましい。
上記の構成によれば、表示装置の拡張性および保守性をより高めることができる。
(第2のユニットは内蔵)
また、本発明に係る表示装置では、さらに、
上記第2のユニットは、上記第1のユニットの筐体本体に内蔵されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第2のユニットを外部環境から守ることができる。
(表示手段の表示先)
また、本発明に係る表示装置では、さらに、
上記表示手段は、上記合成コンテンツを液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイまたはEL(エレクトロルミネセンス)ディスプレイに表示させることが好ましい。
上記の構成によれば、第1のユニットにおいて生成された合成コンテンツを多種多様なディスプレイに表示できる。
(プログラム、記録媒体)
なお、本発明に係る表示装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより本発明に係る表示装置をコンピュータにおいて実現するプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。