JP5667635B2 - 配送貴重品管理用の通信プロトコルのための方法 - Google Patents

配送貴重品管理用の通信プロトコルのための方法 Download PDF

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Description

最近の国際商取引においては、世界を流通する貴重品の追跡および監視を可能にすること、およびそのセキュリティを確保することが、これまでになく重要になってきている。加えて、政府および/または営利団体は、特定の貴重品の現在位置、特定の貴重品のセキュリティ状態を知りたい場合があり、さらには特定の貴重品の輸送行程の正確で信頼できる履歴記録およびそれに対応する輸送中のセキュリティ状態を取得したい場合がある。海上輸送のコンテナは、世界中を移動する貴重品が追跡および監視される多くの例の一つを示す。特定の貴重品に関する情報、例えば、その現在の位置、経由した場所、その経路上の個々の場所にどれほどの期間滞留したのか、その経路においてどのような条件にさらされたのかについては、営利事業体と政府事業体の両方にとって非常に重要な情報となり得る。このため、世界中のあらゆる場所において貴重品を追跡および監視し、輸送中の貴重品の経験に関する情報を収集および伝達し、貴重品のセキュリティを遠隔で監視および制御するためのデバイスが必要とされている。さらには、そのような貴重品の追跡および監視のデバイスにおいて、正確かつ効率的な通信を可能にする通信プロトコルが必要とされている。
一実施形態において、ワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法を開示する。この方法は、第1の期間中に規定の間隔で通信フレームを連続的に送信する処理を含む。そして、この方法は、第1の期間の後に、第2の期間、通信フレームの送信を停止する処理を含む。そして、この方法は、第2の期間の後に、第1の期間、規定の間隔で通信フレームを連続的に送信することに戻り、繰り返し続ける。
一実施形態において、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法を開示する。この方法は、ワイヤレスネットワークを介して送信される媒体アクセス制御(MAC)フレームを生成するように、送信デバイスを動作させることを含む。MACフレームの生成は、フレーム送信タイプを表示するために、MACフレームのフレーム制御フィールドを設定することを含む。また、MACフレームを生成することは、表示されたフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様に従って、MACフレームのペイロード部を定義することも含む。また、この方法は、生成されたMACフレームを、ワイヤレスネットワークを介して送信するように、送信デバイスを動作させることも含む。この方法では、ワイヤレスネットワークを介してMACフレームを受信するように、受信デバイスを動作させる。また、この方法は、表示されたフレーム送信タイプとしてMACフレームを認識するように、受信デバイスを動作させることも含む。また、この方法は、表示されたフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様に従って、MACフレームのペイロード部を処理するように、受信デバイスを動作させることも含む。
一実施形態において、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信するようにデバイスを規定する。このデバイスは、ワイヤレス送受信機と、プロセッサとを備える。プロセッサは、ワイヤレス送受信機と協働して動作することにより、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレス通信の送受信を行うように規定されている。プロセッサは、ワイヤレスネットワークを介して送信されるMACフレームを生成するように規定されている送信モジュールを有する。MACフレームの生成は、フレーム送信タイプを表示するためにMACフレームのフレーム制御フィールドを設定することを含む。また、MACフレームの生成は、表示されたフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様に従って、MACフレームのペイロード部を定義することを含む。また、送信モジュールは、生成されたMACフレームを、ワイヤレスネットワークを介して送信するように、ワイヤレス送受信機に指示するように規定されている。また、プロセッサは、ワイヤレスネットワークからワイヤレス送受信機を介して受信したMACフレームを処理するように規定された受信モジュールを有する。受信モジュールは、受信したMACフレームのフレーム送信タイプを認識するように規定されている。また、受信モジュールは、認識したフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様に従って、受信したMACフレームのペイロード部を処理するように規定されている。
本発明のその他の態様および効果は、本発明を例によって示し添付図面を併用して行なわれる以下の詳細な説明から、より明らかとなるであろう。
本発明の一実施形態による、ネットワークのスター型トポロジの例を示す図。 本発明の一実施形態による、ネットワークのピアツーピア・トポロジの例を示す図。 本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのビーコン方式のビーコンフレームのタイミング図。 本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのブロードキャスト方式のブロードキャスト・パケットのタイミング図。 802.15.4プロトコルの一般的なMACフレーム・フォーマットを示す図。 本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのビーコンフレーム構造を示す図。 本発明の一実施形態による、様々に異なるタイプの送信デバイスについてのデバイスタイプ・フィールドのデータ値の表を示す図。 本発明の一実施形態による、ビーコンタイプ・フィールド内のMSB設定とそれに対応する意味の表を示す図。 本発明の一実施形態により、ビーコンタイプ・フィールドに用いられるビットマスク値と、それに対応する、データ・フィールドにあると考えられるデータタイプの表を示す図。 本発明の一実施形態による、ビーコンタイプ・フィールドのビットマスクの例を示す図。 本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのブロードキャスト・ネットワーク探索(BND)フレーム構造を示す図。 本発明の一実施形態による、メッセージタイプ・フィールドの値とそれに対応するデータの説明の表を示す図。 本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのコマンドフレーム構造を示す図。 本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのデータフレーム構造を示す図。 本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルの確認応答(ACK/NAK)フレーム構造を示す図。 本発明の一実施形態による、ワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法のフローチャート。 本発明の一実施形態により、配送貴重品管理(DAMC)プロトコルに従って、ワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法のフローチャート。 本発明の一実施形態により、配送貴重品管理プロトコルに従って、ワイヤレスネットワークを介してデータ通信するように規定されたデバイスを示す図。 本発明の一実施形態による、mLOCKのデバイス・アーキテクチャを示す図。 本発明の一実施形態による、図11のmLOCKの概略を示す図。 本発明の一実施形態による、mLOCKの物理的構成要素を示す図。 本発明の一実施形態による、フロントシェル、リアシェル、連動板、およびプッシュ板の、より詳細な拡大図。 本発明の一実施形態による、標準的なシャックルとロック機構の構成要素の拡大図。
以下の説明では、本発明の理解を与えるため、多くの具体的な詳細が記載される。しかしながら、これらの具体的な詳細の一部または全部がなくても、本発明を実施できることは、当業者には明らかであろう。その他の場合は、本発明を不必要に不明瞭にすることがないように、周知の処理動作については詳細に記載していない。
概要
配送貴重品管理通信(DAMC)プロトコルについて説明する。DAMCプロトコルは、IEEE802.15.4(以下、「802.15.4」)準拠の集積回路(IC)無線機を利用し、十分な計算およびそれに付随する記憶の能力を有する、あらゆるデバイスで基本的に使用することができる。DAMCプロトコルは、802.15.4プロトコルの範囲内での実装用に定義される。また、DAMCプロトコルは、802.15.4プロトコルの機能を拡張するように定義される。より具体的には、DAMCプロトコルは、特有の通信フレーム・ペイロード・フォーマットと、DAMCプロトコルに固有の、配送貴重品管理および情報交換のための内容とを含んでいる。さらに、DAMCプロトコルは、802.15.4対応機器間で生じる通常の通信プロセスのための802.15.4仕様と矛盾することなく、配送貴重品管理および情報交換を可能にするための802.15.4通信フレームの変更すなわち拡張を規定している。本明細書で記載するDAMCプロトコルは、読み取りデバイス、ロック・デバイス、タグ・デバイス、ハンドヘルド・デバイスにおいて使用可能であり、または、802.15.4準拠のIC無線機を利用し、十分な計算およびそれに付随する記憶の能力を有する、その他の適切に装備される基本的にあらゆるデバイスで使用することができる。
DAMCプロトコルは802.15.4プロトコルの範囲内での実装用に定義されたものであるが、当然のこととして、DAMCプロトコルは、すべての実施形態において、802.15.4規格にあらゆる面で厳密に準拠している必要はない。つまり、一部の実施形態では、DAMCプロトコルは、802.15.4規格の適当な部分に準拠するデバイスで実施することができる。しかし、一実施形態では、DAMCプロトコルは802.15.4規格に完全に準拠するデバイスで実施される。また、DAMCプロトコルの実施に密接に関係する802.15.4規格の部分に各デバイスが準拠している限りにおいて、一部のデバイスは他のデバイスよりも多く、または少なく802.15.4規格に準拠するという、いくつかのバリエーションのあるデバイスを含む通信ネットワーク内で、DAMCプロトコルを実施することもできる。さらに、802.15.4規格またはその一部に準拠すると断言はされないものの、密接に関係する802.15.4規格の部分と矛盾しないように動作するデバイスで、DAMCプロトコルを実施してもよい。説明の都合上、802.15.4 IC無線機、またはDAMCプロトコルの実施に関してこれと同等のものを、以下、「適合無線機」と呼ぶ。
輸送コンテナなどの配送貴重品用の物流追跡・監視タグ・デバイスは、配備されている間は、外部電源へのアクセス、またはバッテリを充電する手段を持たない。このため、貴重品追跡タグ・デバイスは、配備時間の98%超の間その通信システムを無効にし、タグ・デバイスがスリープしたままでいることができる大幅節電の動作モードが必要となる。貴重品追跡タグ・デバイスの利用が複雑なのは、貴重品追跡タグ・デバイス用の通信プロトコルが、通常はその通信受信機を無効にしているタグ・デバイスによる(1秒未満の)速い応答時間を要求するためである。例えば、この種の迅速な応答時間要件があり得るのは、読み取りデバイスを備える計量所および入口ゲートにおいて、「車で通過する」タグ・デバイスが読み取りデバイスによって読み取られる際に、車両速度が高い場合である。また、物流ネットワークは、多くの数のタグ・デバイスを保持することができ、例えば、輸送ターミナルまたは物流センターのアクティブ・ネットワークでは、1,000から10,000台のタグ・デバイスを保持することができる。このような適用例では、データの報告は比較的低頻度であり、ネットワーク・トラフィック、電力管理、およびセキュリティを扱うためのネットワーク管理が必要である。
本明細書に記載のDAMCプロトコルは、適合無線機を利用するタグ・デバイスの適応的ネットワーク管理のための方法およびシステムを規定する。DAMCプロトコルは、特に、データ報告頻度、電力管理、無線チャネル利用、およびネットワーク保守のための命令を提供するラジオビーコン、ブロードキャスト、コマンド、データ、および確認応答のフレームのペイロードの、明確に定義された仕様を用いて、実装される。DAMCプロトコルによると、受信機のデューティ比を1%から2%に維持しながら、タグ・デバイスは、低レイテンシ応答時間で動作することが可能である。さらに、不要なタグ・デバイスによる送信を排除し、複数の無線チャネル間でネットワーク・トラフィックをバランス調整することにより、また、タグ・デバイスの動作モードを調整するためにネットワークへの到着と離脱を確認することにより、電力管理が最適化される。
本明細書で用いる場合の「タグ・デバイス」という用語は、当然のことながら、適応無線機を利用するように構成され、DAMCプロトコルを実行するために十分な計算およびそれに付随する記憶の能力を有し、DAMCプロトコルを実行するように規定されたデバイスを指している。また、説明の目的で、「読み取りデバイス」という用語は、本明細書では、通信ネットワークに接続され、DAMCプロトコルに従ってタグ・デバイスに情報を送信し、タグ・デバイスから情報を受信するように規定された、あらゆるタイプの通信デバイスを指すために用いられる。
ネットワーク物理層
DAMCプロトコルは、任意の数のタグ・デバイスと読み取りデバイスを含むことができるワイヤレス通信ネットワーク内で使用するように規定される。ワイヤレス通信ネットワークの物理層には、タグ・デバイスと読み取りデバイスの両方の適合無線機が含まれる。本明細書に記載のDAMCプロトコルは、通常、タグ・デバイスと読み取りデバイスの適合無線機の間で伝送される通信パケットのペイロード部を通して実装されるように規定される。
適合無線機は、低電力動作用に設計されたものである。例えば、一実施形態において、適合無線機のICは1.8V(ボルト)コアを採用している。また、適応無線機では、1つのコマンドを用いて、発振器を停止させ、電力を削減し、構成(設定)データを保存することができる。多くの実施形態において、適合無線機は、複数のメーカから低コストで容易に入手できるシステムオンチップ設計のものとして規定される。加えて、適合無線機の通信プロトコルは、ネットワーク・ビーコン間の動作のスリープモードをサポートしており、ネットワーク・ビーコン周波数はユーザによる制御が可能である。また、ネットワーク・ビーコンは、ウェイク・サイクルを有している。一部の実施形態では、適合無線機は、準拠性テストされた、ハードウェア実装によるAES 128(高度暗号化標準128)暗号化の形で、統合セキュリティを含むことができる。
適合無線機は、2.405GHz(ギガヘルツ)から2.483GHzの周波数範囲をカバーする無線周波数のISM(産業、科学、医療)バンドの範囲内で、国際的に受け入れられる。一実施形態では、2.405GHzから2.483GHzの間に16の使用可能なチャネルがある。そして、各チャネルは、250,000ビット/秒のデータレートをサポートしている。また、一実施形態では、860MHzおよび916MHzの無線周波数オプションは、DAMCプロトコルを伴う使用から除外される。また、適合無線機は、DAMCプロトコルの実施を補うチャネル競合解消のキャリア検知多重アクセス(CSMA)法を実装する。CSMA法では、ホールドオフを最大10ms(ミリ秒)とすることができる。また、適合無線機ネットワークでは、QPSK(Quadrature Phase‐Shift Keying:4位相偏移変調)と共にDSSS(直接シーケンス・スペクトラム拡散)変調を利用することができる。さらに、適合無線機は反射環境においてうまく機能する。
一実施形態において、ネットワーク内のタグ・デバイスは、約10dBmの送信電力(1ミリワット(mW)を基準にする、測定電力のデシベル(dB)での電力比)を有する。しかし、当然のことながら、ネットワーク内のタグ・デバイスは、10dBmより大きいまたは小さい送信電力を有していてもよい。また、ネットワーク内の読み取りデバイスは、地域の規制ごとに、読み取り機によって異なる送信電力を持つことができる。一実施形態において、360度の視野(FOV)を持ち、海抜約30m(メートル)の位置にある固定の(移動不可能な)読み取りデバイスは、1km(キロメートル)から3kmに及ぶレンジを持つことができる。しかし、当然のことながら、ネットワーク内の読み取りデバイスは、目的が実質的に異なり得るし、それに応じてレンジも異なり得る。例えば、レーンまたは出口の読み取りデバイスは、指向性を持ち、制御された形で、その動作要件に応じて3mから100mに及ぶレンジを持つように作動させることができる。
ネットワーク内における、タグ・デバイスのスリープ状態からの典型的な応答時間は、約1秒である。しかし、当然のことながら、個々のタグ・デバイスの構成およびシステムに応じて、スリープ状態からの応答時間は、1秒よりも長い、または短いこともあり得る。また、ネットワーク通信においては、最大サイズのパケット長を約4msで伝送することができる。そして、完全な双方向通信トランザクション、すなわち、最大サイズのパケット長の送信とACK(確認応答)の返信を、7ms未満で行うことができる。しかし、当然のことながら、ネットワークの状態、およびリアルタイム・ネットワーク通信に影響を及ぼし得るその他の要因によって、ネットワーク内での伝送時間は上記の4msおよび7msの値から変動することがある。
さらに、DAMCプロトコルは、所与の読み取りデバイスと通信するタグ・デバイスの数を制御するためのネットワーク管理を提供する。一実施形態において、DAMCプロトコルのネットワーク管理機能は、所与の読み取りデバイスに対するタグ・デバイスの密度のアプリケーション・ベースの管理を提供する。例えば、DAMCプロトコルを用いてビーコン間隔およびレポート間隔などネットワーク管理機能を設定することと、CSMAおよび高い伝送速度という適合無線機の機能との組み合わせにより、1つの場所(位置)で1つの読み取りデバイスにより何万台ものタグ・デバイスを扱うことが可能である。
ネットワーク・トポロジ
適合無線機間で通信するワイヤレス通信ネットワークは、とりわけ、ピアツーピア・トポロジ(すなわち、ポイントツーポイント・トポロジ)、スター型トポロジ(すなわち、ポイントツーマルチポイント・トポロジ)、リピータ構成(トラック通信の場合)、およびこれらの任意の組み合わせを含むことができる。図1Aは、本発明の一実施形態による、ネットワークのスター型トポロジの例を図示している。図1Bは、本発明の一実施形態による、ネットワークのピアツーピア・トポロジの例を図示している。ネットワークにおいて、基本的にあらゆる方法でタグ・デバイスを配備展開することができる。一実施形態では、タグ・デバイスは、配送貴重品の追跡および管理を可能にするために、配送貴重品上に配備展開される。例えば、タグ・デバイスは、世界中で輸送コンテナの追跡および監視を可能にするために、各々の輸送コンテナに取り付けることができる。
一実施形態において、輸送コンテナなどの移動貴重品に固定されるタグ・デバイスは、タグ・トーク・ラスト(TTL:Tag Talk Last)手続きに従って動作するように規定され、この場合、タグ・デバイスは、その送信機をアクティブにする前に読み取りデバイスによる送信信号(例えば、ブロードキャスト・コマンドまたはネットワーク・ビーコン)を検出する必要がある。TTL手続きでは、読み取りデバイスがブロードキャスト・コマンドまたはネットワーク・ビーコンを発しない限り、タグ・デバイスがネットワーク通信を開始することはない。例えば、TTL手続きでは、タグ・デバイスは、所定のネットワーク内の読み取りデバイスから送信信号を受信しなければ、その所定のネットワークに参加しようと試みることはない。しかし、TTL手続きでは、タグ・デバイスが一旦ネットワークに参加すると、そのタグ・デバイスは、何らかの用途および/または目的で、ネットワーク内で一方的に送信信号を発することができる。例えば、所定のネットワークに既に参加しているタグ・デバイスは、低レイテンシ・アラーム(重要なアラーム)、出口(出口通過ポストを通過する移動)、入口(入口通過ポストを通過する移動)などに関して、ネットワーク内で一方的に送信信号を発することができる。また、TTL手続でのタグ・デバイスとローカル読み取りデバイスとの間の正常な通信は、ローカル読み取りデバイスが接続されている通信ネットワーク上でのタグ・デバイスのローカル認証を伴う。
DAMCネットワーク探索
DAMCプロトコルでは、レンジ内において、タグ・デバイスがネットワークを探索し、ネットワークと通信するための2つの方法を有している。第1の方法は、ビーコン・ネットワーク探索および通信によるものである、第2の方法は、ブロードキャスト・ネットワーク探索および通信によるものである。
DAMCビーコン・ネットワーク探索
DAMCプロトコルのビーコン方式に従って、ネットワーク探索のための動作をするビーコン・ベースのネットワークは、一般的に、長距離・読み取りデバイスに使用される。ビーコン・ベースのネットワークは、多くのデバイスを含むことができ、持続的ネットワーク接続をサポートすることができる。また、ビーコン・ベースのネットワークは、複数の用途のために混合タイプのデータ接続を提供する。例えば、ビーコン・ベースのネットワークは、数あるタイプの用途の中でも、(タグから読み取り機への)データのアップロード、複数の暗号化方式、タグ認証、およびネットワーク・アクセス制御に使用することができる。さらに、ビーコン・ベースのネットワークは、チャネル割り当てとTDMA(時分割多元接続)とによりネットワーク負荷分散を提供し、タグ・デバイスごとに割り当てられる異なるタイムスロットに信号を分割することにより、複数のタグ・デバイスが同じ周波数チャネルを共有することができる。
DAMCプロトコルのビーコン方式は、適合無線ビーコンフレーム(例えば、後述のようなビーコン形式のMACフレーム)を利用し、そのビーコンフレームのビーコン・ペイロード部を通してDAMCプロトコルを実現する。ビーコン方式では、適合無線ビーコンフレームは、適合無線仕様に従って処理される。しかし、ビーコンフレーム内のDAMCプロトコル・ペイロードは、DAMCプロトコルに従って、ネットワーク・デバイスにより処理され、この場合のネットワーク・デバイスは、DAMCプロトコルを実行するように規定/プログラムされている。
一実施形態では、適合無線ビーコンフレーム送信において通常は使用可能である保証付きタイム・スロット(GTS)は、DAMCプロトコルのビーコン方式では許可されていない。また、一実施形態では、適合無線ビーコンフレーム送信において通常は使用可能であるショートアドレスの割り当ては、DAMCプロトコルのビーコン方式では許可されていない。従って、この実施形態では、タグ・デバイスは、ショートアドレスなしで動作可能でなければならない。
ビーコン方式において、ネットワーク・アクセスは、アソシエーション要求とアソシエーション応答とにより制御される。ビーコン方式では、読み取りデバイスの動作は、適切であれば、タグ・デバイスへのネットワーク・アクセスを拒否するように規定される。また、ビーコン方式では、タグ・デバイスが読み取りデバイスとの通信によりネットワークに参加する場合の認証データおよび暗号鍵の管理と交換を規定している。さらに、アソシエーション要求の一部として、タグと読み取りデバイスとの間で電力モードおよびデバイス動作モードを交換することもできる。タグ・デバイスが読み取りデバイスを通してネットワークにアソシエートされると、読み取りデバイスは、ピアツーピアで、いつでも自由にタグ・デバイスに命令することができる。
DAMCプロトコルのビーコン方式ではビーコン・タイミング法を実施し、これにより、タグ・デバイスは、DAMCプロトコル・ペイロードがその中に埋め込まれている受信した適合無線ビーコンフレームを認識することが可能である。DAMCプロトコル・ペイロードをその中に持つビーコンフレームの受信を認識すると、タグ・デバイスは、これに応えて、そのビーコンフレームの送信元であるネットワークに参加しようと試みるように規定されている。
図2Aは、本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのビーコン方式のビーコンフレームのタイミング図を示している。DAMCプロトコルによると、ビーコンフレームは読み取りデバイスから周期的に発せられ、これにより、読み取りデバイスのレンジ内に存在し得るタグ・デバイスに対して、ネットワークが利用可能であることがアナウンスされる。DAMCプロトコルの一実施形態では、ビーコンフレームは、ネットワーク内の適応無線機の呼出チャネル15、17、21、および23に伝送される。しかし、当然のことながら、ビーコンフレームのDAMCプロトコル・ペイロードは、後に続く通信のために貴重品(すなわち、タグ・デバイス)を代替チャネルへリダイレクトするように規定することができる。一実施形態では、代替チャネルへの貴重品のリダイレクトは、リアルタイムのネットワーク負荷状況に基づいて実行される。
図2Aの図において、時間軸203に沿って間隔をおいた各垂直線201は、ネットワーク内の読み取りデバイスからのビーコンフレーム送信を表している。DAMCプロトコルに従って、ビーコン期間は、多くのビーコンフレームが規定の間隔で連続的に送信される期間として定義される。図2Aの実施形態では、ビーコン期間205は、その間に、ビーコンフレームが、6msから19msの範囲内で規定することができる間隔で連続的に送信される1秒の期間として定義される。DAMCプロトコルは、さらに、ビーコン期間の合間に、ネットワーク・アソシエーションおよびデータ伝送が発生することが可能な期間であるドウェル時間を指定する。図2Aの実施形態では、ドウェル時間207は、1sから255sに及ぶ範囲内で規定することができる。
タグ・デバイスは、その電源を持続するため、所定の時間間隔で、スリープ状態から短時間、復帰するように規定することができ、これにより、タグ・デバイスは、レンジ内の発信源すなわち読み取りデバイスからの送信信号を受信することが可能である。例えば、タグ・デバイスは、毎秒、そのうちの20msの間、復帰するように規定することができる。タグ・デバイスは、復帰している間、レンジ内の読み取りデバイスからの送信信号を待って受信するように動作する。当然のことながら、タグ・デバイスが読み取りデバイスの伝送レンジを通過する間に、タグ・デバイスが復帰状態にあって、読み取りデバイスからのビーコンフレーム送信を受信する可能性が十分であるように、DAMCプロトコルのビーコン送信スケジュール(すなわち、ビーコン期間、ビーコンフレーム間隔、およびドウェル時間の組み合わせ)が規定される。
タグ・デバイスがビーコンフレームを受信すると、タグ・デバイスは、受信したビーコンフレームに関連付けられているネットワークに既に接続されているか否かを判断する。つまり、タグ・デバイスは、ビーコンフレームの送信に関与している読み取りデバイスが接続されているネットワークに既に接続されているかどうか判断する。ビーコンを送信している読み取りデバイスのネットワークに、タグ・デバイスが既に接続されている場合、タグ・デバイスは、そのネットワークに接続されたままとなり、受信したビーコンフレームのDAMCプロトコル・ペイロード内で与えられた命令を実行する。ビーコンを送信している読み取りデバイスのネットワークに、タグ・デバイスがまだ接続されていない場合、タグ・デバイスは、ビーコンを送信している読み取りデバイスとの通信を通じて、そのネットワークに参加しようと試みる。DAMCプロトコルでは、タグ・デバイスは、ビーコンを送信している読み取りデバイスは、その送信位置での動作を認可されているものとみなす。
タグ・デバイスがビーコンのネットワークに接続されていて、指定された時間、ビーコンフレームを受信しない場合、タグ・デバイスは、ビーコンのネットワークから切断されたものと仮定して動作することができる。また、タグ・デバイスは、ビーコンのネットワークに接続されたら、受信したビーコン・フレームに対する応答をどのような頻度で送るべきかについて指示を受けることができる。一実施形態では、ビーコンフレームに対するタグ・デバイスの応答は、タグ・デバイスがビーコンフレームを受信する頻度に基づいている。当然のことながら、受信したビーコンフレームのDAMCプロトコル・ペイロードの命令を処理するためにタグ・デバイスにより消費される電力は、受信したビーコンフレームに対する応答を送信する際にタグ・デバイスにより消費される電力に比べて非常に小さい。このため、タグ・デバイスは、特定の数のビーコンフレームを受信した後にのみ、受信したビーコンフレームに対する応答を送信するように指示されることがある。例えば、タグ・デバイスは、ビーコンのネットワークに接続されたら、100個のビーコンフレームを受信するまでは、受信したビーコンフレームに対する応答を控えるように指示されることがある。
DAMCブロードキャスト・ネットワーク探索
DAMCプロトコルのブロードキャスト方式に従って、ネットワーク探索のための動作をするブロードキャスト・ベースのネットワークは、主として、短距離・読み取りデバイスおよび高速通信において使用することが意図されている。例えば、ブロードキャスト・ベースのネットワークは、数ある中でも、ゲート読み取り機、計量所読み取り機、レーン読み取り機などの読み取りデバイスを含むことができる。一適用例では、ブロードキャスト・ベースのネットワークは、タグ・デバイスから短距離・読み取りデバイスへのタグ・ステータス・データの高速通信に使用される。一実施形態において、ブロードキャスト方式により返されるタグ・デバイスのステータス・データは、通常、暗号化されておらず、デフォルト・ステータス・パケットを含んでいる。しかし、一部の実施形態では、ブロードキャスト方式は、送信データの暗号化をサポートすることができる。一実施形態では、1秒から1時間の接続時間を持つ通過読み取りデバイスにおいて、ブロードキャスト方式を効率的に利用することができる。また、DAMCプロトコルのブロードキャスト方式では、タグ・デバイスと読み取りデバイスとの間に暗黙の長期的関係はない。
DAMCプロトコルのブロードキャスト方式は、ブロードキャスト・タイミング法を実施し、これにより、タグ・デバイスは、DAMCプロトコルのブロードキャスト・ペイロードが埋め込まれている、受信した適合無線ブロードキャスト・パケットを認識することが可能である。DAMCプロトコルのブロードキャスト・ペイロードをその中に持つブロードキャスト・パケットの受信を認識したら、これに応えてタグ・デバイスは、そのブロードキャスト・パケットに応答するように規定されている。
図2Bは、本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのブロードキャスト方式のブロードキャスト・パケットのタイミング図を示している。DAMCプロトコルによると、ブロードキャスト・パケットは読み取りデバイスから周期的に発せられ、これにより、読み取りデバイスのレンジ内に存在するかもしれないタグ・デバイスに対して、ネットワークが利用可能であることがアナウンスされる。DAMCプロトコルの一実施形態では、ブロードキャスト・パケットは、ネットワーク内の適応無線機の呼出チャネル15、17、21、および23に伝送される。しかし、当然のことながら、ブロードキャスト・パケットのDAMCプロトコル・ペイロードは、後に続く通信のために貴重品(すなわち、タグ・デバイス)を代替チャネルへリダイレクトするように規定することができる。一実施形態では、代替チャネルへの貴重品のリダイレクトは、リアルタイムのネットワーク負荷状況に基づいて実行される。
図2Bの図において、時間軸403に沿って間隔をおいた各垂直線401は、ネットワーク内の読み取りデバイスからのブロードキャスト・パケット送信を表している。DAMCプロトコルに従って、ブロードキャスト期間は、多くのブロードキャスト・パケットが規定の間隔で連続的に送信される期間と定義される。図2Bの実施形態では、ブロードキャスト期間405は、その間に、ブロードキャスト・パケットが、6msから19msの範囲内で規定することができる間隔で連続的に送信される、1秒の期間として定義される。DAMCプロトコルは、さらに、ブロードキャスト・パケットの合間に、ネットワーク・アソシエーションおよびデータ伝送が発生することが可能な期間であるドウェル時間を指定する。図2Bの実施形態では、ドウェル時間407は、1sから255sに及ぶ範囲内で規定することができる。
当然のことながら、タグ・デバイスが読み取りデバイスの伝送レンジを通過する間に、タグ・デバイスがウェイク状態にあって、読み取りデバイスからのブロードキャスト・パケット送信を受信する可能性が十分であるように、DAMCプロトコルのブロードキャスト・パケット送信スケジュール(すなわち、ブロードキャスト期間、ブロードキャスト・パケット間隔、およびドウェル時間の組み合わせ)が規定される。
媒体アクセス制御(MAC)フレーム
DAMCプロトコルは、802.15.4プロトコルの範囲内で実現され、適合無線機を備えたデバイス間における通信に使用されるMACフレーム・フォーマットを含んでいる。図3Aは、802.15.4プロトコルの一般的なMACフレーム・フォーマットを示している。MACフレームは、MACヘッダ(MHR)部201、MACペイロード部203、およびMACフッタ(MFR)部205を含んでいる。
MHR201は、フレーム・タイプ、アドレス指定フィールド、およびその他の制御フラグを規定するための情報が入るフレーム制御フィールド(FCF)207を含んでいる。802.15.4プロトコルでは、FCF207内で指定されるフレーム・タイプは、ビーコンフレーム、データフレーム、確認応答(ACK/NAK)フレーム、コマンドフレーム、または他のタイプのフレームの、いずれかとすることができる。しかし、注目すべきことは、DAMCプロトコルでは、さらにブロードキャストフレーム・タイプを含むように、802.15.4プロトコルを拡張していることである。FCF207は、フレームを送信しているデバイスが後続のフレームで送信する受信デバイス宛のさらなるデータを有しているか否かを示すフラグを含んでいる。また、FCF207は、データフレームまたはコマンドフレームのいずれかの受信時に受信デバイスからの確認応答が必要であるか否かを示すフラグを含んでいる。また、FCF207は、フレームの宛先および送信元のアドレス指定モードに関する他のデータを含んでいる。
MHR201は、さらに、フレームのシーケンス識別子を指定する情報が入るシーケンス番号フィールド209を含んでいる。ビーコンフレームの場合には、シーケンス番号フィールド209は、ビーコン・シーケンス番号を指定する。データフレーム、確認応答フレーム、コマンドフレーム、ブロードキャストフレームのいずれかの場合には、シーケンス番号フィールド209は、与えられる確認応答フレームをそれに対応するデータフレーム、コマンドフレーム、またはブロードキャストフレームと照合するために使用されるデータ・シーケンス番号を指定する。
MHR201は、さらに、フレーム宛先およびフレーム送信元のアドレスを指定するアドレス指定フィールド211を含んでいる。フレーム宛先アドレスは、フレームの予定受信者のパーソナルエリア・ネットワーク(PAN)の識別子として、および/または予定受信者自体の識別子として、指定することができる。フレーム送信元アドレスは、フレームの発信元のパーソナルエリア・ネットワーク(PAN)の識別子として、および/または発信元自体の識別子として、指定することができる。MHR201は、さらに、補助セキュリティ・ヘッダ・フィールド213を含んでおり、これは、フレームをどのように保護するか、どのようなキーイング情報がセキュリティ方式により必要とされるか、など、セキュリティ処理に必要な情報を指定する。
フレームのMACペイロード部203は、FCF207において指定されるフレーム・タイプに特有の情報を含んでいる。そして、DAMCプロトコルでは、MACペイロード部203は、DAMCプロトコルの要件に従ってフォーマットされている、指定されたフレーム・タイプのDAMCプロトコルに特有の情報を含んでいる。従って、FCF207においてビーコンフレーム・タイプが指定されていると、MACペイロード部203は、DAMCプロトコル・ビーコンフレーム用のフォーマットのDAMCプロトコルに特有の情報を含んでいる。FCF207においてブロードキャストフレーム・タイプが指定されていると、MACペイロード部203は、DAMCプロトコル・ブロードキャストフレーム用のフォーマットのDAMCプロトコルに特有の情報を含んでいる。FCF207においてデータフレーム・タイプが指定されていると、MACペイロード部203は、DAMCプロトコル・データフレーム用のフォーマットのDAMCプロトコルに特有の情報を含んでいる。FCF207においてコマンドフレーム・タイプが指定されていると、MACペイロード部203は、DAMCプロトコル・コマンドフレーム用のフォーマットのDAMCプロトコルに特有の情報を含んでいる。そして、FCF207において確認応答フレーム・タイプが指定されていると、MACペイロード部203は、DAMCプロトコル・確認応答フレーム用のフォーマットのDAMCプロトコルに特有の情報を含んでいる。
MACフレームのMFR部205は、フレームチェック・シーケンス(FCS)データを含んでいる。一実施形態では、FCSデータは、2バイトの長さであって、16ビット ITU‐T CRC値(16ビット国際電気通信連合・電気通信標準化部門・巡回冗長検査値)が入る。一実施形態において、FCSは、MACフレームのMHR201およびMACペイロード部203について計算される。
DAMCプロトコル・ビーコンフレーム
図3Bは、本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのビーコンフレーム構造を示している。DAMCプロトコル・ビーコンフレーム構造は、次のフィールドを含んでいる。
・FCF 207
・シーケンス番号フィールド209
・アドレス・フィールド211
・補助セキュリティ・ヘッダ・フィールド213
・以下のものを含むMACペイロード部203
・スーパーフレーム仕様フィールド309
・GTS(保証付きタイムスロット)フィールド311
・DAMCプロトコル・ビーコン・ペイロード313
・FCSを含むMFR 205
FCF207、シーケンス番号フィールド209、アドレス・フィールド211、補助セキュリティ・ヘッダ・フィールド213、およびMFR205は、上記でMACフレーム構造に関して述べたものと同じである。しかし、MACペイロード部203は、DAMCプロトコルに特有のフォーマットのデータを含んでいる。具体的には、MACペイロード部203は、DAMCプロトコルに従って定義されるDAMCプロトコル・ビーコン・ペイロード313を含んでいる。ビーコンフレームのMACペイロード部203は、DAMCプロトコル・ビーコン・ペイロード313の前に、スーパーフレーム仕様フィールド309とGTSフィールド311とを含んでいる。DAMCプロトコルでは、保証付きタイムスロットの使用を許可していない。このため、GTSフィールド311は、非GTSを示すように設定される。また、DAMCプロトコルでは、ビーコンフレームでのショートアドレスの割り当ての使用を許可していない。このため、タグ・デバイスは、ショートアドレスの割り当てなしで動作することが可能でなければならない。
DAMCプロトコル・ビーコン・ペイロード313は、ネットワーク管理およびタグ・デバイスの利用を容易にするため、情報、命令、およびデータを提供するいくつかのフィールドに区分されている。タグ・デバイスおよび読み取りデバイスは、ビーコンフレームによって伝達されるDAMCプロトコル・ビーコン・ペイロードを解析し、解釈するように規定されている。当然のこととして、DAMCプロトコル・ビーコン・ペイロード313は、802.15.4プロトコルの外で規定される。
DAMCプロトコル・ビーコン・ペイロード構造313は、次のフィールドを含んでいる。
・デバイスタイプ・フィールド317
・ビーコンタイプ・フィールド319
・代替チャネル・フィールド321
・ビーコン間隔フィールド323
・アソシエーション・タイムアウト・フィールド325
・応答間隔フィールド327
・データ長フィールド329
・データ・フィールド331
・CRC(巡回冗長検査)フィールド333
デバイスタイプ・フィールド317は、ビーコンフレーム送信デバイスのデバイスタイプを識別するデータを含んでいる。図3Cは、本発明の一実施形態による、様々に異なるタイプの送信デバイスについてのデバイスタイプ・フィールド317のデータ値の表を示している。一実施形態において、タグ・デバイスは、特定のデバイスタイプとのインタラクションをログ記録するように動作することができる。また、DAMCプロトコルのデバイスタイプ・フィールド317で使用可能なデータ値および対応するデバイスタイプ・カテゴリは、図3Cに示すように、DAMCプロトコルの拡張、および他のデバイスタイプまたはネットワークタイプとの相互運用を可能にしている。
ビーコンタイプ・フィールド319は、ビーコンフレーム送信で示すビーコンのタイプを識別するデータを含んでいる。一実施形態では、255種類までの異なるビーコンタイプが存在し得る。ビーコンタイプ・フィールド319のビーコンタイプ指定に基づいて、タグ・デバイスは、DAMCプロトコル・ビーコン・ペイロード・データ(データ・フィールド331)をどのようにして復号化すべきかについて知ることになる。一実施形態において、ビーコンタイプ、およびデータ・フィールド331内のデータの復号化方法を識別するために、ビーコンタイプ・フィールド319の最上位ビット(MSB)が使用される。図3Dは、本発明の一実施形態による、ビーコンタイプ・フィールド319内のMSB設定とそれに対応する意味の表を示している。
図3Dに示すように、MSBが0x00である場合は、データ・フィールド331は空であると見なされることになる。MSBが0x80である場合は、ビーコンタイプ・フィールド319の残りの7ビットが、データ・フィールド331内に存在するデータのタイプ、そしてそれに対応して、データ・フィールド331内のデータをタグ・デバイスにより如何にして解析および処理すべきかを示す、ビットマスクとして解釈されることになる。図3Eは、本発明の一実施形態により、ビーコンタイプ・フィールド319に用いられるビットマスク値と、それらに対応して、データ・フィールド331にあるとみなされるデータタイプの表を示している。
図3Fは、本発明の一実施形態による、ビーコンタイプ・フィールド319のビットマスクの例を示している。この例では、ビーコンタイプ・フィールド319に値0x83が入っている。MSB値0x80は、ビーコンタイプ・フィールド319の残りの7ビットがビットマスクと解釈されるべきであることを示している。そして、そのビットマスクは、ビットマスク順にビット値0x01と0x02とを含んでおり、これは、データ・フィールド331が、ビットマスクの順に、読み取り機の日付および時刻(ビット値0x01に相当)と、読み取り機の識別情報(ビット値0x02に相当)とを含んでいることを示している。図3Fの実施形態では、読み取り機の日付および時刻のデータを指定するのに7バイトが使用されており、読み取り機の識別データを指定するのに20バイトが使用されている。
再び図3Bを参照して、代替チャネル・フィールド321は、ネットワーク・アソシエーションのためにタグ・デバイスにより使用されるべき代替無線チャネルを識別するために用いられる。一実施形態において、代替チャネル・フィールド321のサイズは1バイトである。この実施形態では、代替チャネル・フィールド321のMSBは、タグ・デバイスによる代替チャネルの使用が強制であるか否かを示すために用いられ、例えば、0は非強制を示し、1は強制を示している。指定された代替チャネルが、ビーコンフレームを受信した現在のチャネルと異なる場合、タグ・デバイスは、ネットワーク・アソシエーション要求の送信と、それに続く読み取りデバイスへのデータ送信に、指定された代替チャネルを使用するように規定される。一実施形態において、可能な代替チャネル値には、11から26が含まれる。代替チャネル・フィールド321での代替チャネル指定が使用可能であることによって、当然のことながら、より長時間のデータ通信の伝送を非呼出チャネルで行うようにタグ・デバイスを誘導し、これにより、呼出チャネルを解放して、ビーコンを送信する読み取りデバイスのレンジ内でより多くのタグ・デバイスとの接触を可能にしている。
ビーコン間隔フィールド323は、DAMCプロトコルのドウェル時間、すなわち各ビーコン期間の合間の時間を秒で表す整数値を指定するために使用される。一実施形態において、ビーコン間隔フィールド323のサイズは1バイトである。ビーコン間隔フィールド323の値0は、ビーコンフレームがドウェル時間なしで連続的に送信されることを示している。ビーコン間隔フィールド323の値1〜255は、その秒数でドウェル時間が定義されることを示している。例えば、ビーコン間隔フィールド323の値60は、60秒のドウェル時間を示している。一実施形態では、長距離・読み取りデバイス(800〜1,000メートルのレンジ)についてのドウェル時間は60秒である。また、一実施形態では、短距離・読み取りデバイス(50〜100メートル)についてのドウェル時間は15秒である。しかし、当然のことながら、上記実施形態におけるドウェル時間は単なる例として提示されている。ドウェル時間は、個々のネットワーク状況に応じて、1から255秒の適当な値に設定することができる。
アソシエーション・タイムアウト・フィールド325は、タグ・デバイスがビーコンのネットワークとのアソシエーションを解除されるために、タグ・デバイスが不在でなければならない、ビーコン間隔フィールド323で指定されるビーコン間隔の整数値を指定するために使用される。タグ・デバイスは、もはやビーコンのネットワークのレンジ内には居ないことで、ビーコンのネットワークとのアソシエーションを解除されることにより、動作モードをより適切なモードに自由に変更することができるようになる。一実施形態において、アソシエーション・タイムアウト・フィールド325のサイズは1バイトである。アソシエーション・タイムアウト・フィールド325の値0は、タグ・デバイスをビーコンのネットワークからタイムアウトさせてはならない、すなわちアソシエーションを解除してはならないことを示している。アソシエーション・タイムアウト・フィールド325の値1〜255は、タイムアウト時間を設定するためのドウェル時間への乗数である。例えば、アソシエーション・タイムアウト・フィールド325の値10は、ビーコン間隔フィールド323の値が60の場合、タグ・デバイスが、連続する600秒(10*60秒)以内にビーコンを受信しなければ、そのビーコンのネットワークとのアソシエーションを解除すべきであることを示している。一実施形態では、長距離・読み取りデバイスについて、アソシエーション・タイムアウト・フィールド325の値10が用いられる。また、一実施形態では、短距離・読み取りデバイスについて、アソシエーション・タイムアウト・フィールド325の値4が用いられる。しかし、当然のことながら、上記実施形態におけるアソシエーション・タイムアウト・フィールド325の値は、単なる例として提示されるものである。アソシエーション・タイムアウト・フィールド325の値は、個々のネットワーク状況に応じて、1から255の適当な値に設定することができる。
応答間隔フィールド327は、ネットワークへの接続を維持するために、タグ・デバイスがそのステータスを読み取りデバイスに伝えることが必要となるまで持続することができる、ビーコン間隔フィールド323で指定されるビーコン間隔の整数値を指定するために使用される。タグ・デバイスは、応答間隔フィールド327の値によって、ネットワーク指定の間隔で、タグ・デバイスのステータス・データで応答することにより、電力消費を削減することが可能である。また、応答間隔フィールド327の値は、タグ・デバイスのネットワーク・アソシエーションのタイミングに基づいて、ネットワーク上のデータ・トラフィックをランダム化し、分散させるのに役立つ。一実施形態において、応答間隔フィールド327のサイズは1バイトである。応答間隔フィールド327の値0は、タグ・デバイスが、応答を読み取りデバイスにより最初に要求/指示されることなく、読み取りデバイスに応答してはならないことを示している。応答間隔フィールド327の値1〜255は、要求なしでのタグ・デバイスの応答の間隔を設定するためのドウェル時間への乗数である。例えば、応答間隔フィールド327の値30は、ビーコン間隔フィールド323の値が60の場合、タグ・デバイスが、その最近のステータス通信から1800秒(30×60秒)以内に、要求なしでそのステータスを読み取りデバイスに提供すべきであることを示している。
データ長フィールド329は、データ・フィールド331に入るデータとCRCフィールド333に入るデータの両方の長さをバイト数で指定している。データ・フィールド331は、ビーコンタイプ・フィールド319内に提供されるデータタイプ表示に対応するデータを含んでいる。本発明の一実施形態による、データ・フィールド331のデータの様々なタイプの例を図3Eに示している。CRCフィールド333は、DAMCプロトコル・ビーコン・ペイロード313のデータに関連付けられたCRCデータ値を含んでいる。一実施形態において、CRCデータは、CRC CCITT(0xffff)など業界標準CRC仕様に従って計算される。DAMCプロトコル・ビーコン・ペイロード313に固有のCRCデータを用いることは、当然のことながら、ビーコンフレームに関連付けられた802.15.4エラー検出、すなわちMFR205を強化するのに役に立つ。
DAMCブロードキャストフレーム
図4Aは、本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのブロードキャスト・ネットワーク探索(BND)フレーム構造を示している。DAMCプロトコルBNDフレーム構造は、次のフィールドを含んでいる。
・FCF207
・シーケンス番号フィールド209
・以下のものを含むアドレス・フィールド211
・宛先PAN ID(パーソナルエリア・ネットワーク識別子)505
・ブロードキャスト・ショートアドレス(0xFF 0xFFの)507
・送信元アドレス・フィールド509
・補助セキュリティ・ヘッダ・フィールド213
・以下のものを含むMACペイロード部203
・DAMCプロトコル・ブロードキャスト・ペイロード513
・FCSを含むMFR205
FCF207、シーケンス番号フィールド209、アドレス・フィールド211、補助セキュリティ・ヘッダ・フィールド213、およびMFR205は、上述のMACフレーム構造からのものである。アドレス・フィールド211は、宛先PAN IDフィールド505、ブロードキャスト・ショートアドレス・フィールド507、および送信元アドレス・フィールド509を含んでいる。宛先PAD IDフィールド505は、BNDフレームの予定受信者の固有のPAN識別子を指定するために使用される。ブロードキャスト・ショートアドレス・フィールド507は、宛先デバイスの短縮したアドレスを指定するために使用される。送信元アドレス・フィールド509は、フレーム発信元のPAN識別子および/またはフレーム発信元の識別子を指定するために使用される。BNDフレームのMACペイロード部203は、DAMCプロトコルに特有のフォーマットでデータを含んでいる。具体的には、BNDフレームのMACペイロード部203は、DAMCプロトコルに従って定義されるDAMCプロトコル・ブロードキャスト・ペイロード513を含んでいる。
ブロードキャスト・ペイロード513は、DAMCプロトコルに従って定義されており、ネットワーク管理およびタグ・デバイスの利用を容易にするため、情報、命令、およびデータを提供するいくつかのフィールドに区分されている。タグ・デバイスおよび読み取りデバイスは、BNDフレームによって伝達されるDAMCプロトコル・ブロードキャスト・ペイロードを解析し、解釈するように規定されている。DAMCプロトコル・ブロードキャスト・ペイロード構造513は、次のフィールドを含んでいる。
・デバイスタイプ・フィールド519
・メッセージタイプ(0xff)フィールド521
・代替チャネル・フィールド523
・ブロードキャスト間隔フィールド525
・応答間隔フィールド527
・オプション・フィールド529
・データ・フィールド531
・CRC(巡回冗長検査)フィールド533
デバイスタイプ・フィールド519は、ブロードキャスト・パケット送信デバイスのデバイスタイプを識別するデータを含んでいる。ビーコンのネットワーク内の様々な異なるタイプの送信デバイスに関する図3Cに示すデバイスタイプのデータ値は、同様にブロードキャスト・ネットワーク内の様々な異なるタイプの送信デバイスに適用可能である。一実施形態において、タグ・デバイスは、特定のデバイスタイプとのインタラクションをログ記録するように動作することができる。また、DAMCプロトコルのデバイスタイプ・フィールド519で使用可能なデータ値および対応するデバイスタイプ・カテゴリは、図3Cに示すように、DAMCプロトコルの拡張、および他のデバイスタイプまたはネットワークタイプとの相互運用を可能にしている。
メッセージタイプ・フィールド521は、ブロードキャスト・パケット内にどのようなタイプのメッセージが、すなわち、どのようなタイプのデータが含まれているかをタグ・デバイスに対して特定する。図4Bは、本発明の一実施形態による、メッセージタイプ・フィールド521の値とそれに対応するデータの説明の表を示している。図4Bの実施形態において、ブロードキャスト・パケットは、数あるデータタイプの中でも、コマンドデータ、一般データ、確認応答ステータス(ACKまたはNAK)を伝えることができる。また、ブロードキャスト・パケットは、メッセージタイプ・フィールド521において値0xFFを指定することにより、ブロードキャスト・ネットワーク探索に使用することができる。
代替チャネル・フィールド523は、ネットワーク・アソシエーションのためにタグ・デバイスにより使用されるべき代替無線チャネルを識別するために用いられる。一実施形態において、代替チャネル・フィールド523のサイズは1バイトである。この実施形態では、代替チャネル・フィールド523のMSBは、タグ・デバイスによる代替チャネルの使用が強制であるか否かを示すために用いられ、例えば、0は非強制を示し、1は強制を示している。指定された代替チャネルが、ブロードキャスト・パケットを受信した現在のチャネルと異なる場合、タグ・デバイスは、ネットワーク・アソシエーション要求の送信と、それに続く読み取りデバイスへのデータ送信に、指定された代替チャネルを使用するように規定される。一実施形態において、可能な代替チャネル値には、11から26が含まれる。代替チャネル・フィールド523での代替チャネル指定が使用可能であることによって、当然のことながら、より長時間のデータ通信の伝送を非呼出チャネルで行うようにタグ・デバイスを誘導し、これにより、呼出チャネルを解放して、ブロードキャストを送信する読み取りデバイスのレンジ内でより多くのタグ・デバイスとの接触を可能にしている。
ブロードキャスト間隔フィールド525は、DAMCプロトコルのドウェル時間、すなわち各ブロードキャスト期間の合間の時間を秒で表す整数値を指定するために使用される。一実施形態において、ブロードキャスト間隔フィールド525のサイズは1バイトである。ブロードキャスト間隔フィールド525の値0は、ブロードキャスト・パケットがドウェル時間なしで連続的に送信されることを示している。ブロードキャスト間隔フィールド525の値1〜255は、その秒数でドウェル時間が定義されることを示している。例えば、ブロードキャスト間隔フィールド525の値60は、60秒のドウェル時間を示している。一実施形態では、長距離・読み取りデバイス(800〜1,000メートルのレンジ)についてのドウェル時間は60秒である。また、一実施形態では、短距離・読み取りデバイス(50〜100メートル)についてのドウェル時間は15秒である。しかし、当然のことながら、上記実施形態におけるドウェル時間は単なる例として提示されるものである。ドウェル時間は、個々のネットワーク状況に応じて、1から255秒の適当な値に設定することができる。
応答間隔フィールド527は、ネットワークへの接続を維持するために、タグ・デバイスが、そのステータスを読み取りデバイスに伝えることが必要となるまで持続することができる、ブロードキャスト間隔フィールド525で指定されるブロードキャスト間隔の整数値を指定するために使用される。タグ・デバイスは、応答間隔フィールド527の値によって、ネットワーク指定の間隔で、タグ・デバイスのステータス・データで応答することにより、電力消費を削減することが可能である。また、応答間隔フィールド527の値は、タグ・デバイスのネットワーク・アソシエーションのタイミングに基づいて、ネットワーク上のデータ・トラフィックをランダム化し、分散させるのに役立つ。一実施形態において、応答間隔フィールド527のサイズは1バイトである。応答間隔フィールド527の値0は、タグ・デバイスが、応答を読み取りデバイスにより最初に要求/指示されることなく、読み取りデバイスに応答してはならないことを示している。応答間隔フィールド527の値1〜255は、要求なしでのタグ・デバイスの応答の間隔を設定するためのドウェル時間への乗数である。例えば、応答間隔フィールド527の値30は、ブロードキャスト間隔フィールド525の値が60の場合、タグ・デバイスが、その最近のステータス通信から1800秒(30×60秒)以内に、要求なしでそのステータスを読み取りデバイスに提供すべきであることを示している。
オプション・フィールド529は、BNDフレーム送信のデータ・フィールド531にあるオプションデータ・フィールドのタイプを識別するデータ値を含んでいる。一実施形態において、データ・フィールド531には、255種類までの異なるタイプのオプションデータ・フィールドが存在することが可能である。オプション・フィールド529のデータタイプ指定に基づいて、タグ・デバイスは、DAMCプロトコル・ブロードキャスト・ペイロード・データ(データ・フィールド531)をどのようにして復号化すべきかについて知ることになる。一実施形態において、データ・フィールド531内のデータのタイプおよびデータの復号化方法を識別するために、オプション・フィールド529の最上位ビット(MSB)が使用される。ビーコン方式と同様に、図3Dは、本発明の一実施形態による、オプション・フィールド529内のMSB設定とそれに対応する意味の表を示している。
図3Dに示すように、MSBが0x00である場合は、データ・フィールド531は空であると見なされることになる。MSBが0x80である場合は、オプション・フィールド529の残りの7ビットが、データ・フィールド531内に存在するデータのタイプ、そしてそれに対応して、データ・フィールド531内のデータをタグ・デバイスにより如何にして解析および処理すべきかを示す、ビットマスクとして解釈されることになる。ビーコン方式と同様に、図3Eは、本発明の一実施形態により、オプション・フィールド529に用いられるビットマスク値と、それらに対応して、データ・フィールド531にあるとみなされるデータタイプの表を示している。
データ・フィールド531は、オプション・フィールド319内に提供されるデータタイプ表示に対応するデータを含んでいる。本発明の一実施形態により、ブロードキャスト方式で送信することができる、データ・フィールド531のデータの様々なタイプの例を、ビーコン方式と同様に図3Eに示している。CRCフィールド533は、DAMCプロトコル・ブロードキャスト・ペイロード513のデータに関連付けられたCRCデータ値を含んでいる。一実施形態において、CRCデータは、CRC CCITT(0xffff)など業界標準CRC仕様に従って計算される。DAMCプロトコル・ブロードキャスト・ペイロード513に固有のCRCデータを用いることは、当然のことながら、MACフレームに関連付けられた802.15.4エラー検出を強化するのに役に立つ。
タグ・デバイスが、BNDフレームの受信と処理を通してブロードキャスト・ネットワークを見つけると、タグ・デバイスは、いくつかの追加のタイプの通信を、ブロードキャスト・ネットワークを介して受け取ることができる。これらの追加のタイプの通信には、とりわけ、コマンド、データ、および確認応答が含まれる。これらの追加のタイプの通信は、ビーコンのネットワークを介して、それぞれ、DAMCプロトコル・コマンドフレーム、DAMCプロトコル・データフレーム、およびDAMCプロトコル確認応答フレームで伝送される。
DAMCプロトコル・コマンドフレーム
図5は、本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのコマンドフレーム構造を示している。DAMCプロトコル・コマンドフレーム構造は、次のフィールドを含んでいる。
・FCF207
・シーケンス番号フィールド209
・以下のものを含むアドレス・フィールド211
・宛先PAN ID(パーソナルエリア・ネットワーク識別子)505
・宛先8バイトIEEE MACアドレス・フィールド551
・送信元アドレス・フィールド509
・補助セキュリティ・ヘッダ・フィールド213
・以下のものを含むMACペイロード部203
・DAMCコマンド・ペイロード553
・FCSを含むMFR205
FCF207、シーケンス番号フィールド209、補助セキュリティ・ヘッダ・フィールド213、およびMFR205は、上述のMACフレーム構造に関するものと同じである。MACペイロード部203は、DAMCプロトコルに特有のフォーマットでデータを含んでいる。具体的には、MACペイロード部203は、DAMCプロトコルに従って定義されるDAMCプロトコル・コマンド・ペイロード553を含んでいる。
DAMCプロトコル・コマンド・ペイロード553は、ネットワーク管理およびタグ・デバイスの利用を容易にするため、情報、命令、およびデータを提供するいくつかのフィールドに区分されている。タグ・デバイスおよび読み取りデバイスは、MACフレームによって伝達されるDAMCプロトコル・コマンド・ペイロード553を解析し、解釈するように規定されている。
DAMCプロトコル・コマンド・ペイロード553構造は、次のフィールドを含んでいる。
・デバイスタイプ・フィールド519
・メッセージタイプ・フィールド521(0に等しく設定される)
・コマンド長フィールド561
・コマンド識別子(ID)フィールド563(2バイト)
・コマンドデータ・フィールド565
・CRC/MIC(メッセージ完全性符号)フィールド567
デバイスタイプ・フィールド519は、DAMCプロトコル・コマンドを送信しているデバイスのタイプを特定している。メッセージタイプ・フィールド521は、このMACフレームがコマンドフレームであることを示すため、0に等しく設定される。コマンド長フィールド561は、当該コマンドフレーム内にあるコマンドデータの長さ、すなわち何バイトであるかを指定する。コマンドIDフィールド563は、当該コマンドフレームにより伝達されるコマンドのタイプを指定する。一実施形態では、65536の異なるコマンド識別子が可能である。コマンドデータ・フィールド565は、コマンドIDフィールド563で識別されるコマンドのためのデータを含んでいる。CRC/MICフィールド567は、暗号化が有効でない場合にはCRCデータを含み、暗号化が有効である場合には8バイトMICを含んでいる。
一実施形態において、ピアツーピア・ネットワークトポロジなどの場合に、読み取りデバイスは、DAMCプロトコル・コマンドフレームによって、関連する遠隔の貴重品すなわちタグ・デバイスに命令を与えることができる。この実施形態では、BNDフレームのブロードキャスト・ショートアドレス(0xFF 0xFF)507は、宛先8バイトIEEE MACアドレス・フィールド551内の対象の遠隔の貴重品すなわち対象のタグ・デバイスのロングアドレスで置き換えられる。ブロードキャスト・ネットワーク探索では、1つのコマンドを発行することができ、または、指定された時間、遠隔の貴重品のタグ・デバイスがアクティブのままでいるべきであることを表示することができる。遠隔のタグ・デバイスは、読み取りデバイスとの命令の動作を完了するため、一定の時間、アクティブなままでいることが可能である。一部の例では、遠隔の貴重品のタグ・デバイスは、BNDフレームに示される代替無線チャネルに一時的に切り替えることができる。
DAMCプロトコル・データフレーム
図6は、本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルのデータフレーム構造を示している。DAMCプロトコル・データフレーム構造は、次のフィールドを含んでいる。
・FCF207
・シーケンス番号フィールド209
・以下のものを含むアドレス・フィールド211
・宛先PAN ID(パーソナルエリア・ネットワーク識別子)505
・宛先8バイトIEEE MACアドレス・フィールド551
・送信元アドレス・フィールド509
・補助セキュリティ・ヘッダ・フィールド213
・以下のものを含むMACペイロード部203
・DAMCプロトコル・データ・ペイロード601
・FCSを含むMFR205
FCF207、シーケンス番号フィールド209、補助セキュリティ・ヘッダ・フィールド213、およびMFR205は、上述のMACフレーム構造に関するものと同じである。宛先PAN IDフィールド505、宛先8バイトIEEE MACアドレス・フィールド551、および送信元アドレス・フィールド509は、上述の図5のDAMCプロトコル・コマンドフレームに関するものと同じである。MACペイロード部203は、DAMCプロトコルに特有のフォーマットでデータを含んでいる。具体的には、MACペイロード部203は、DAMCプロトコルに従って定義されるDAMCプロトコル・データ・ペイロード601を含んでいる。
DAMCプロトコル・データ・ペイロード601は、ネットワーク管理およびタグ・デバイスの利用を容易にするため、情報、命令、およびデータを提供するいくつかのフィールドに区分されている。タグ・デバイスおよび読み取りデバイスは、MACフレームによって伝達されるDAMCプロトコル・データ・ペイロード601を解析し、解釈するように規定されている。
DAMCプロトコル・データ・ペイロード601構造は、次のフィールドを含んでいる。
・デバイスタイプ・フィールド519
・メッセージタイプ・フィールド521(1に等しく設定される)
・データ長フィールド603
・パケット識別子(ID)フィールド605(2バイト)
・データ・フィールド607
・CRC/MICフィールド567
デバイスタイプ・フィールド519は、DAMCプロトコル・データを送信しているデバイスのタイプを特定している。メッセージタイプ・フィールド521は、このMACフレームがDAMCプロトコル・データフレームであることを示すため、1に等しく設定される。データ長フィールド603は、当該データフレーム内のデータは何バイトであるかを指定する。パケットIDフィールド605は2バイトを含んでいる。パケットIDフィールド605の第1バイトのMSBは、含まれているデータが保存されたデータすなわち非リアルタイム・データであるか否かを指定するために、予約されている。一実施形態において、MSBの値1は、保存データを指定し、0のMSBは、リアルタイム・データを指定している。パケットIDフィールド605の2バイトによって、32768までの異なるパケット識別子を定義することが可能である。データ・フィールド607は、パケットIDフィールド605に対応するデータを含んでいる。CRC/MICフィールド567は、暗号化が有効でない場合にはCRCデータを含み、暗号化が有効である場合には8バイトMICを含んでいる。一実施形態において、DAMCプロトコル・データフレームによって伝達される商業上の機密データは、暗号化により保護されることがあり、この保護はトリップごとに行われてもよい。
DAMCプロトコル・データフレームは、とりわけ、次のデータタイプのいずれかを伝達するために使用することができる。
・タグ・デバイスを介して監視される遠隔の貴重品のヘルス&ステータス・データ
・タグ・デバイスがGPS受信機を備える場合は、追跡およびGPSデータ
・タグ・デバイスの技術データ(バッテリ・ステータス、タイマーなど)
・トリップのためのタグ・デバイスのパラメータおよびコミッショニング・データ
・位置および読み取り機の名前を含む、ログ記録された読み取り機データ
・タグ・デバイスの“通過読み取り”の際の時間タグ付き保存データおよびリアルタイム・データ
DAMCプロトコル確認応答フレーム
図7は、本発明の一実施形態による、DAMCプロトコルの確認応答(ACK/NAK)フレーム構造を示している。ACKという用語は、エラーなしの確認応答を指している。NAKという用語は、エラーありの確認応答を指している。DAMCプロトコル・ACK/NAKフレーム構造は、次のフィールドを含んでいる。
・FCF207
・シーケンス番号フィールド209
・以下のものを含むアドレス・フィールド211
・宛先PAN ID(パーソナルエリア・ネットワーク識別子)505
・宛先8バイトIEEE MACアドレス・フィールド551
・送信元アドレス・フィールド509
・補助セキュリティ・ヘッダ・フィールド213
・以下のものを含むMACペイロード部203
・DAMCプロトコル・ACK/NAKペイロード701
・FCSを含むMFR205
FCF207、シーケンス番号フィールド209、補助セキュリティ・ヘッダ・フィールド213、およびMFR205は、上述のMACフレーム構造に関するものと同じである。宛先PAN IDフィールド505、宛先8バイトIEEE MACアドレス・フィールド551、および送信元アドレス・フィールド509は、上述の図5のDAMCプロトコル・コマンドフレームに関するものと同じである。MACペイロード部203は、DAMCプロトコルに特有のフォーマットでデータを含んでいる。具体的には、MACペイロード部203は、DAMCプロトコルに従って定義されるDAMCプロトコル・ACK/NAKペイロード701を含んでいる。
DAMCプロトコル・ACK/NAKペイロード701は、ネットワーク管理およびタグ・デバイスの利用を容易にするため、情報、命令、およびデータを提供するいくつかのフィールドに区分されている。タグ・デバイスおよび読み取りデバイスは、MACフレームによって伝達されるDAMCプロトコル・ACK/NAKペイロード701を解析し、解釈するように規定されている。
DAMCプロトコル・ACK/NAKペイロード701構造は、次のフィールドを含んでいる。
・デバイスタイプ・フィールド519
・メッセージタイプ・フィールド521(2に等しく設定される)
・ACK長フィールド703
・ACK値フィールド705
・シーケンス番号フィールド707
・パケットIDフィールド709
・レディ・フィールド711
・コマンドカウント・フィールド713
・ウェイクタイマー・フィールド715
・ネットワークチャネル・フィールド717
・CRC/M1Cフィールド567
デバイスタイプ・フィールド519は、DAMCプロトコル・ACK/NAKフレームを送信しているデバイスのタイプを特定している。メッセージタイプ・フィールド521は、このMACフレームがDAMCプロトコル・ACK/NAKフレームであることを示すため、2に等しく設定される。ACK長フィールド703は、ACK/NAKフレーム・ペイロード701の長さをバイト数で指定する。ACK値フィールド705は、ACK/NAKフレームがACK(成功応答)を表すか、NAK(失敗応答)を表すかを指定する。一実施形態において、ACK値フィールド705の値0x02はACKを示し、ACK値フィールド705の値0x00はNAKを示している。
シーケンス番号フィールド707は、確認応答されている受信フレームのシーケンス番号を指定する。受信フレームのシーケンス番号は、受信フレームのシーケンス番号フィールド209で伝送される。ACK値フィールド705でACKを指定する場合、パケットIDフィールド709は、確認応答されているパケットの識別子を指定する。ACK値フィールド705でNAKを指定する場合、パケットIDフィールド709は、エラータイプを指定する。レディ・フィールド711は、確認応答しているデバイスがさらなるデータを受け取る準備ができているかどうかを指定する。一実施形態において、レディ・フィールド711の値0は、確認応答しているデバイスがさらなるデータを受け取る準備ができていることを指定している。レディ・フィールド711の0以外の値は、確認応答しているデバイスによりさらなるデータの受信の前に要求される遅延の秒数を指定している。
コマンドカウント・フィールド713は、処理されたコマンドのシーケンス番号を示すインクリメント・カウンタの値を指定する。ウェイクタイマー・フィールド715は、送信デバイスが使用しているスリープタイマーの値を指定する。ネットワークチャネル・フィールド717は、送信デバイスがデータ転送に使用している現在のネットワークチャネルを指定する。CRC/MICフィールド567は、暗号化が有効でない場合にはCRCデータを含み、暗号化が有効である場合には8バイトMICを含んでいる。DAMCプロトコル・NAK/ACKフレームは、やはりセキュリティ向上のために暗号化することが可能である。
上述のように、DAMCプロトコル・NAK/ACKフレームは、ネットワーク通信フレームの受信の確認に加えて、コマンドカウント、スリープ・パラメータ、アクティブなネットワークチャネル、およびフロー制御情報を伝達するために使用することができる。また、NAKの場合には、DAMCプロトコル・ACK/NAKフレームは、伝送に失敗したときのエラー状態を送信者に返すために使用することができる。例えば、エラー状態は、数ある中でも、CRCエラー、暗号化エラー、コマンドエラーを含み得る。送信デバイスは、特定されたエラー状態に対して、所定の方法で応答するように規定することができる。例えば、送信デバイスは、CRCエラーが特定されたことに応えて、失敗した伝送の再送を直ちに行うように規定することができる。送信デバイスは、暗号化エラーが特定されたことに応えて、失敗した伝送の再送を停止するように規定することができる。送信デバイスは、コマンドエラーが特定されたことに応えて、対象のデバイスがレンジ外にあるか、コマンドデータの欠損があると考えて、失敗した伝送の再送を停止するように規定することができる。
DAMCプロトコル暗号化
DAMCプロトコルでは、リンクレベルの通信のパケット暗号化はオプションである。また、ネットワークは、商業上の機密データの保護を可能とするように、DAMCプロトコルを用いて非暗号化と暗号化の両方のモードで同時に動作することができる。DAMCプロトコル・フレーム(ビーコン、BND、コマンド、データ、または確認応答)が暗号化される場合は、フレーム制御フィールド(FCF)207の暗号化ビットが暗号化を示すように設定される。暗号化されたDAMCプロトコル・フレームは、MACペイロード203の初めに5バイトのナンスを含んでいる。ナンスのフォーマットは、IEEE802.15.4で規定されている。DAMCプロトコルでは、暗号鍵は、暗黙(implicit)または明確(explicit)とすることができる(802.15.4鍵モードは、0、1、2、または3とすることができる)。当然のことながら、暗号鍵の管理は、ネットワーク・アソシエーション・プロセスにおいて行われる。
単純なIEEE802.15.4暗号化方式には、いくつかの弱点がある。例えば、802.15.4では、ACK/NAKフレームはアドレス指定も暗号化もされていない。これによって、標準的な802.15.4通信は、通信伝達の再試行を妨げることができる「中間者」攻撃を受けやすい状態のままにされる。また、802.15.4では、偽造ACKが後に続くバースト雑音を用いることにより、悪意を持ってメッセージを取り消すことができる。さらに、802.15.4集積回路は、アクセス制御リスト用の限られた空間をサポートしている。このため、複数の暗号化方式および鍵は、API管理を必要とする。また、ノードごとに別々のナンスを使用しなければならないことは、パワーダウン時にリスクとなる。さらに、パワーダウン時にアクセス制御リストの状態が失われることによって、ネットワークの切断に至る可能性がある。また、単純な802.15.4暗号化は、「ブラインド」ナンス(nonce)を使用しているため、ナンス列がパワーダウン時に失われることがあり得る。
また、802.15.4で高度暗号化標準(AES)をカウンタ(CTR)モードで用いる場合、悪意を持って最大ナンス・カウンタでパケットを偽造するエンティティにより、サービス妨害が引き起こされる可能性がある。AES CTRモードでの暗号化によると、802.15.4パケットにMACが挿入されないことに起因して、ネットワークは、機能停止されることに対して極めて脆弱となる。また、AES CTRモードの暗号化によると、パケットを新しいアドレスでコピーする場合に、認証コードにそのアドレスを含めなければならない。さらに、802.15.4でAESを暗号ブロック連鎖(CBC)モードで用いる場合、カウンタモードの保護が欠如していることによって、ネットワーク通信は、リプレイ攻撃に対して脆弱となる。
DAMCプロトコルによって、単純な802.15.4暗号化方式の上記弱点に対処するための改善が得られる。具体的には、DAMCプロトコルは、確認応答(ACK)の暗号化および認証を規定し、これにより、偽造確認応答の排除を図る。また、DAMCプロトコルでは、ACKは、アプリケーション・レベルで管理される。このため、802.15.4準拠のデバイスは、DAMCプロトコルで動作し続けることができる。さらに、DAMCプロトコルは、AES‐CCM‐MAC‐64モード暗号化の利用を規定する。この暗号化モードは、最小限の要求を満たすと共に、リプレイ攻撃および認証に対処し、また、より少ないオーバーヘッドで強力なメッセージ認証コードを提供する。また、DAMCプロトコルは、ナンスを暗号化なしで伝送することを可能にする。これは、同期エラーによるネットワーク停止のリスクを最小限に抑えるのに役立つ。
典型的な実施形態
図8は、本発明の一実施形態による、ワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法のフローチャートを示している。この方法は、第1の期間中に規定の間隔で通信フレームを連続的に送信するオペレーション801を含む。第1の期間は、前述のビーコン期間か、またはブロードキャスト期間か、どちらかを指すことができる。この方法は、さらに、第1の期間の後に、第2の期間、通信フレームの送信を停止するオペレーション803を含んでいる。第2の期間は、ネットワーク探索のビーコン方式およびブロードキャスト方式に関して前述したドウェル時間を指すことができる。この方法は、さらにオペレーション805を含み、この処理では、第2の期間の後に、当該方法はオペレーション801に戻る。
一実施形態において、連続する通信フレーム送信の間の規定の間隔は、6ミリ秒から19ミリ秒の範囲内で設定される。また、一実施形態では、第1の期間は、その持続時間が1秒である。また、一実施形態では、第2の期間は、その持続時間が1秒から255秒に及ぶ範囲内である。
一実施形態において、図8の方法における通信フレームは、IEEE802.15.4通信プロトコルの媒体アクセス制御(MAC)フレームである。一実施形態では、MACフレームは、ビーコンフレームとしてフォーマットされており、そのビーコンフレームは、IEEE802.15.4通信プロトコルとは別の配送管理(DAMC)プロトコルに従ってフォーマットされたペイロード部を含んでいる。他の実施形態では、MACフレームは、ブロードキャスト・ネットワーク探索(BND)フレームとしてフォーマットされており、そのBNDフレームは、IEEE802.15.4通信プロトコルとは別の配送管理(DAMC)プロトコルに従ってフォーマットされたペイロード部を含んでいる。
図8の方法は、ネットワーク・デバイスが、通信フレームを受信し、処理するように動作させることを含むことができる。さらに、この方法は、ネットワーク・デバイスが、ネットワークへの参加要求を、通信フレームの送信元のデバイスに送信することにより、通信フレームに応答するように動作させることを含むことができる。通信フレームの送信元のデバイスは、ネットワーク・デバイスがネットワークに参加することを許可するように動作するか、またはネットワーク・デバイスがネットワークに参加することを拒否するように動作するか、いずれかとすることができる。
図9は、本発明の一実施形態により、配送貴重品管理(DAMC)プロトコルに従って、ワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法のフローチャートを示している。この方法は、送信デバイスが、ワイヤレスネットワークを介して送信されるMACフレームを生成するように動作させるオペレーション901を含んでいる。オペレーション901においてMACフレームを生成することは、フレーム送信タイプを表示するためにMACフレームのフレーム制御フィールドを設定することを含む。一実施形態において、フレーム送信タイプは、ビーコンフレーム、ブロードキャスト・ネットワーク探索フレーム、データフレーム、コマンドフレーム、確認応答フレームのうちの1つである。また、オペレーション901においてMACフレームを生成することは、表示されたフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理(DAMC)プロトコルのペイロード仕様に従って、MACフレームのペイロード部を定義することを含む。
この方法は、送信デバイスが、生成したMACフレームを、ワイヤレスネットワークを介して送信するように動作させるオペレーション903をさらに含んでいる。オペレーション905では、受信デバイスが、ワイヤレスネットワークを介してMACフレームを受信するように動作させる。そして、オペレーション907において、受信デバイスが、MACフレームを、表示されたフレーム送信タイプとして認識するように動作させる。この方法は、さらに、受信デバイスが、表示されたフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理(DAMC)プロトコルのペイロード仕様に従って、MACフレームのペイロード部を処理するように動作させるオペレーション909を含んでいる。
図9の方法では、送信デバイスおよび受信デバイスの各々は、IEEE802.15.4規格と配送貴重品管理(DAMC)プロトコルの両方に準拠している。MACフレームの非ペイロード部は、IEEE802.15.4規格に準拠したワイヤレス通信デバイスで処理されるように規定される。そして、MACフレームのペイロード部は、配送貴重品管理(DAMC)プロトコルに準拠したワイヤレス通信デバイスで処理されるように規定される。
一実施形態において、図9の方法におけるフレーム送信タイプは、ビーコンフレームである。この実施形態において、ビーコンフレームに対応する配送貴重品管理(DAMC)プロトコルのペイロード仕様は、以下のものを含んでいる。
・送信デバイスのデバイスタイプの識別情報、
・ビーコンフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプの識別情報、
・後続の通信に使用される代替チャネルの識別情報、
・送信デバイスのビーコン間隔期間の指定、
・受信デバイスのアソシエーション・タイムアウト時間の指定、
・受信デバイスの応答間隔期間の指定、
・ビーコンフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータの長さの指定、
・ビーコンフレームのペイロードのデータ部、および
・ビーコンフレームのペイロードに関連付けられた巡回冗長データの指定。
一実施形態において、ビーコンフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプは、デバイスの日付と時刻、デバイスの識別情報、デバイスの位置、デバイスの速度、およびデバイスの差分全地球測位システム補正、のうちの1つ以上を含んでいる。また、一実施形態において、送信デバイスのビーコン間隔期間は、連続するビーコン期間の合間を秒数で表す整数値である。この実施形態では、各ビーコン期間は、ビーコンフレーム・タイプのMACフレームが連続的に設定間隔で送信される期間の持続時間である。一実施形態では、ビーコン間隔期間は1秒から255秒の範囲内であり、ビーコン期間の持続時間は1秒であり、設定間隔は6ミリ秒から19ミリ秒の範囲内である。
受信デバイスのアソシエーション・タイムアウト時間は、受信デバイスが送信デバイスのワイヤレスネットワークとのアソシエーションを解除される前に通信することなく経過しなければならないビーコン間隔の数として定義される。また、受信デバイスの応答間隔期間は、受信デバイスがそのステータスを送信デバイスに伝えることが必要となる前に経過することが許されるビーコン間隔の最大数と定義される。
一実施形態において、図9の方法におけるフレーム送信タイプは、ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームである。この実施形態において、ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームに対応する配送貴重品管理(DAMC)プロトコルのペイロード仕様は、以下のものを含んでいる。
・送信デバイスのデバイスタイプの識別情報(識別)、
・ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームとしてのメッセージタイプの識別情報、
・後続の通信に使用される代替チャネルの識別情報、
・送信デバイスのブロードキャスト間隔期間の指定(仕様)、
・受信デバイスの応答間隔期間の指定、
・ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプの識別情報、
・ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードのデータ部、および
・ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードに関連付けられた巡回冗長データの指定。
一実施形態において、ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプは、デバイスの日付と時刻、デバイスの識別情報、デバイスの位置、デバイスの速度、およびデバイスの差分全地球測位システム補正、のうちの1つ以上を含んでいる。また、一実施形態において、送信デバイスのブロードキャスト間隔期間は、連続するブロードキャスト期間の合間を秒数で表す整数値である。各ブロードキャスト期間は、ブロードキャスト・ネットワーク探索フレーム・タイプのMACフレームが連続的に設定間隔で送信される期間の持続時間である。一実施形態では、ブロードキャスト間隔期間は1秒から255秒の範囲内であり、ブロードキャスト期間の持続時間は1秒であり、設定間隔は6ミリ秒から19ミリ秒の範囲内である。一実施形態において、受信デバイスの応答間隔期間は、受信デバイスがそのステータスを送信デバイスに伝えることが必要となる前に経過することが許されるブロードキャスト間隔の最大数である。
一実施形態において、図9の方法におけるフレーム送信タイプは、コマンドフレームである。この実施形態において、コマンドフレームに対応する配送貴重品管理(DAMC)プロトコルのペイロード仕様は、以下のものを含んでいる。
・送信デバイスのデバイスタイプの識別情報、
・コマンドフレームとしてのメッセージタイプの識別情報、
・コマンドフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータの長さの指定、
・コマンドフレームで伝えられるコマンドのタイプの識別情報、
・コマンドフレームのペイロードのデータ部、および
・コマンドフレームのペイロードに関連付けられた巡回冗長データの指定。
一実施形態において、図9の方法におけるフレーム送信タイプは、データフレームである。この実施形態において、データフレームに対応する配送貴重品管理(DAMC)プロトコルのペイロード仕様は、以下のものを含んでいる。
・送信デバイスのデバイスタイプの識別情報、
・データフレームとしてのメッセージタイプの識別情報、
・データフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータの長さの指定、
・データフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータに関連付けられたパケットタイプの識別情報、
・データフレームのペイロードのデータ部、および
・データフレームのペイロードに関連付けられた巡回冗長データの指定。
一実施形態において、データフレーム内のパケットのタイプの識別情報は、保存されているデータまたはリアルタイム・データのどちらかとしての、データフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータの識別情報を含んでいる。
一実施形態において、図9の方法におけるフレーム送信タイプは、確認応答フレームである。この実施形態において、確認応答フレームに対応する配送貴重品管理(DAMC)プロトコルのペイロード仕様は、以下のものを含んでいる。
・送信デバイスのデバイスタイプの識別情報、
・確認応答フレームとしてのメッセージタイプの識別情報、
・確認応答フレームの長さの指定、
・成功応答または失敗応答のどちらかとしての確認応答値の指定、
・確認応答フレームにより確認される通信のシーケンス番号の識別情報、
・成功応答の場合には確認応答フレームにより確認されるパケット識別子の識別情報、あるいは失敗応答の場合にはエラータイプの識別情報、
・送信デバイスのレディ状態の指定、
・処理されたコマンドのシーケンスを示すインクリメント・カウンタ値の指定、
・送信デバイスが使用しているスリープタイマー値の指定、
・送信デバイスがワイヤレスネットワークを介した通信に使用している現在のネットワークチャネルの識別情報、および
・確認応答フレームのペイロードに関連付けられた巡回冗長データの指定。
一実施形態において、確認応答フレーム内の送信デバイスのレディ状態は、送信デバイスがさらなるデータを受け取る準備ができている場合のゼロであるか、または送信デバイスがさらなるデータを受け取る準備ができるまでに遅延するゼロより大きい秒数であるか、いずれかとして指定される。上述の図9の方法に関する実施形態では、いずれも、送信デバイスのデバイスタイプは、固定の読み取りデバイス、可搬型の読み取りデバイス、ハンドヘルド・デバイス、およびタグ・デバイスのうちの1つである。
図10は、本発明の一実施形態により、配送貴重品管理(DAMC)プロトコルに従って、ワイヤレスネットワークを介してデータ通信するように規定されたデバイス1001の図を示している。一実施形態において、デバイス1001は、固定の読み取りデバイス、可搬型の読み取りデバイス、ハンドヘルド・デバイス、およびタグ・デバイスのうちの1つである。デバイス1001は、ワイヤレス送受信機1003とプロセッサ1005とを備えている。プロセッサ1005は、ワイヤレス送受信機1003と連携して動作することにより、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレス通信の送受信を行うように規定されている。
プロセッサ1005は、ワイヤレスネットワークを介して送信されるMACフレームを生成するように規定された送信モジュール1007を有している。MACフレームを生成することは、フレーム送信タイプを表示するためにMACフレームのフレーム制御フィールドを設定することを含む。一実施形態では、フレーム送信タイプは、ビーコンフレーム、ブロードキャスト・ネットワーク探索フレーム、データフレーム、コマンドフレーム、および確認応答フレーム、のうちの1つである。MACフレームを生成することは、さらに、表示されたフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理(DAMC)プロトコルのペイロード仕様に従って、MACフレームのペイロード部を定義することを含む。送信モジュール1007は、さらに、生成されたMACフレームを、ワイヤレスネットワークを介して送信するように、ワイヤレス送受信機1003に指示するように規定されている。
プロセッサ1005は、さらに、ワイヤレスネットワークからワイヤレス送受信機1003を介して受信したMACフレームを処理するように規定された受信モジュール1009を有している。受信モジュール1009は、受信したMACフレームのフレーム送信タイプを認識するように規定されている。受信モジュール1009は、さらに、認識したフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理(DAMC)プロトコルのペイロード仕様に従って、受信したMACフレームのペイロード部を処理するように規定されている。
一実施形態において、プロセッサ1005およびワイヤレス送受信機1003は、IEEE802.15.4規格と配送貴重品管理(DAMC)プロトコルの両方に準拠するように規定される。MACフレームの非ペイロード部は、IEEE802.15.4規格に準拠したワイヤレス通信デバイスで処理されるように規定される。そして、MACフレームのペイロード部は、配送貴重品管理(DAMC)プロトコルに準拠したワイヤレス通信デバイスで処理されるように規定される。
タグ・デバイスの例としてのmLOCK
本明細書に記載のDAMCプロトコルの典型的な背景を提供するため、IEEE802.15.4準拠の集積回路無線機と、DAMCプロトコルを実施するために十分な計算およびそれに付随する記憶の能力が組み込まれたmLOCKデバイスについて、以下で簡単に説明する。当然のこととして、DAMCプロトコルは以下で説明するmLOCKデバイス例での使用によく適しているものの、DAMCプロトコルは、mLOCKデバイス例での使用、またはmLOCKデバイス例の特定のアーキテクチャに限定されるものではない。
図11は、本発明の一実施形態による、mLOCK P100のデバイス・アーキテクチャを示す図である。mLOCK P100は、無線周波数(RF)の追跡・通信システムと、セキュリティ・ロック機構とを備えている。mLOCK P100は、チップP101上に規定されたプロセッサP103を備えている。mLOCK P100は、さらに、チップP101上に規定された無線部(無線機)P105を備えている。無線部P105は、国際周波数で動作するものであって、電力消費を効率的に管理するように規定されている。一実施形態では、無線部P105は、電気電子技術者協会(IEEE)802.15.4準拠の無線部P105として規定されている。無線部P105は、プロセッサP103と電気通信するように接続されている。IEEE 802.15.4準拠の無線部105を実装していることにより、当然のこととして、国際的に動作することおよび安全な通信、さらには効率的な電力管理が可能となる。
mLOCK P100は、さらに、チップP101のプロセッサP103と電気通信するように規定された位置決定装置(LDD)P111を備えている。一実施形態では、LDD P111は、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)の受信機として規定されている。さらに、mLOCK P100は、電源P143を備えており、これは、プロセッサP103、無線部P105、LDD P111、および図12に関して以下で説明するmLOCK P100のその他の受電要素に対して、電力を供給するように規定されている。様々な実施形態において、電源P143は、充電式のものであって、さらに、太陽エネルギーによるトリクル充電により補助されるものとすることができる。mLOCK P100は、最小限のメンテナンスでmLOCK P100の長期の配備展開を可能とするように規定された電力管理システムを実装している。
mLOCK P100は、安全なネットワークへの近接度、地理的な場所に基づき、あるいは無線リンクを通じたユーザ・コマンドによって、mLOCK P100のロック機構を作動させる機能を制御することにより、輸送コンテナ内の貨物などのような貴重品を保護する電子ロックである。mLOCK P100のロック機構は、mLOCK P100のシャックル(掛け金)が開くことを、mLOCK P100のそのような操作を電気機械ロック・アクチュエータP146が可能にしない限り阻止する機械的機構により、保護されている。
ロック・アクチュエータP146は、プロセッサP103により電力増幅電子回路を介して制御されるモータを利用する。ロック・アクチュエータP146は、プロセッサP103により生成される低電力信号に基づいて、電力および信号の変換を行うように機能し、これにより、ロック・モータの動作を適切に制御するために適当な電力を生成する。ロック・モータは、mLOCK P100のシャックルの機械的なロック(施錠)とロック解除(解錠)を行うように規定されている。一実施形態では、ロック・モータはDCモータである。また、一実施形態では、ロック・モータの出力軸をカム機構にリンクするようにバネを配置しており、カム機構は、mLOCK P100の操作、すなわちmLOCK P100のシャックルの操作を可能/不可にする。一実施形態では、ロック・アクチュエータP146は、低電圧DCモータ用に設計されたHブリッジ増幅器として規定されている。
mLOCK P100は、さらに、ロック・アクチュエータP146の状態(ロックまたはロック解除)およびmLOCK P100のシャックルの状態を特定するための、1つまたは複数のロック・センサP148を備えている。一実施形態では、ロック・センサP148は、ロック・アクチュエータP146の個別の状態、すなわち“ロック”または“ロック解除”を示すデータを伝達するリミット・スイッチである。プロセッサP103は、ロックを作動させる際に、ロック・センサP148の信号データを用いて、ロック・アクチュエータP146が正しい状態にあるときを特定するように規定されており、このようにして、ロック・アクチュエータP146によるロック・モータの始動/停止制御を可能にするためのフィードバックがプロセッサP103に対して行われる。ロック機構が指令された正しい状態にあることをロック・センサP148が示している場合、プロセッサP103は、何の制御動作も起こさない。ロック・センサP148は、シャックル・センサ(またはケーブル・センサ)を含むことができる。シャックル・センサは、シャックルが実際に開いているか閉じているかを示す。従って、シャックル・センサは、mLOCK P100のロック機構が実際に開かれたこと、あるいは閉じられたことを示すインジケータであり、これによって、mLOCK P100が装着されている貴重品のセキュリティ状態を示している。
mLOCK P100は、さらに、ユーザインタフェース・ディスプレイP144を備えており、これを通して、mLOCK P100のユーザに、mLOCK P100の現在の状態の理解を可能にする視覚情報を伝えることができる。一実施形態では、ユーザインタフェース・ディスプレイP144は、8文字×2行の液晶ディスプレイとして規定される。しかし、当然のことながら、他の実施形態において、ユーザインタフェース・ディスプレイP144は、mLOCK P100のフォームファクタに適合するものであれば、基本的に、電子コンポーネント内でテキスト情報を視覚的に表示するために使用するのに適したあらゆるタイプ、あらゆるサイズの表示装置として、ユーザインタフェース・ディスプレイP144を規定することができる。一実施形態では、mLOCK P100は、ユーザインタフェース・ディスプレイP144に表示される種々に異なる画面の選択を可能にするように接続された、少なくとも1つのユーザ操作可能なボタンを有している。当然のことながら、ユーザインタフェース・ディスプレイP144は、プロセッサP103へのユーザインタフェースを提供する。一実施形態において、ユーザインタフェース・ディスプレイP144に表示することが可能である種々に異なる画面により伝達される情報は、限定するものではないが、以下のものを含んでいる。
a)mLOCK P100の識別番号、
b)mLOCK P100の状態(ロックまたはロック解除)、
c)mLOCK P100の場所と時間(GPSによる位置)、
d)mLOCK P100がモデムを含んでいる場合、モデムの状態、
e)mLOCK P100が信頼済みのネットワーク領域に現在ある場合、ネットワークの状態。
一実施形態において、mLOCK P100は、輸送コンテナなどの貴重品に装着することが可能な、内蔵バッテリで作動するデバイスであって、貴重品の移動と状態に関する安全な追跡と通信を提供するためのもの、また、貴重品のアクセス保護を提供するためのものとして規定される。一部の実施形態では、mLOCK P100は、さらに、貴重品に関連するセキュリティ・アプリケーションを提供/実行するように構成され得る。貴重品が輸送中であるとき、輸送手段(例えば、船舶、トラック、列車)に載っているとき、およびターミナルにあるときに、ローカルおよびグローバルな通信ネットワーク、例えば、DAMCプロトコルを実行するビーコンおよび広域(ブロードキャスト)ネットワーク、を介する通信によって、mLOCK P100は、自身に割り当てられた貴重品に関連するデータおよびそのセキュリティ状態を伝えることが可能である。
以下の説明から分かるように、mLOCK P100は、世界のどこにおいても、完全に自律的な位置決定および貴重品位置(緯度と経度)のログ記録を提供する。mLOCK P100の電子部品部は、通過点の位置、セキュリティ・イベント、および状態に関連するデータを、mLOCK P100のオンボードの不揮発性メモリに保存する機能を提供する。mLOCK P100は、さらに、不揮発性メモリ内のデータ記憶の分離(分別)および優先順位付けをサポートするように規定される。mLOCK P100にインタフェース接続された外部デバイスにより生成されたデータを含めて、mLOCK P100の動作に関連する商業的コンテンツおよび/またはセキュリティ・コンテンツの通信は、不揮発性メモリにおいて仮想的および/または物理的に分離されることが可能である。
さらに、一実施形態では、mLOCK P100のワイヤレス通信システムが、ネットワーク・アクセスを検出して、遠距離のネットワーク・ゲートウェイと交渉するように規定されている。mLOCK P100のプロセッサP103は、このmLOCK P100のシリアル番号の確実な認証、ワイヤレス・ネットワーク内でのmLOCK P100と読み出し機器との間の双方向暗号化通信、ネットワーク・ゲートウェイの範囲内にあるときのネットワーク接続の維持のために必要なすべての機能を実行するように規定されている。
一実施形態において、mLOCK P100の種々の構成要素は、プリント回路基板上に配置されており、種々の構成要素間の必要な電気接続は、プリント回路基板の範囲内に規定された導電トレースにより構成されている。典型例である一実施形態では、mLOCK P100のプリント回路基板は、低コストで、硬質の、4層、0.062”(インチ)、FR‐4誘電体・ガラス繊維基板である。しかし、当然のことながら、他の実施形態において、mLOCK P100の種々の構成要素の支持および相互接続のためのプラットフォームとして、他のタイプのプリント回路基板または類似の機能をもつアセンブリを使用することができる。具体的な一実施形態では、チップP101は、テキサス・インスツルメンツ社(Texas Instruments)製の型番CC2430‐64のチップとして規定され、また、LDD P111は、SiRF社製の型番GSC3f/LPのシングルチップASICとして実装される。
図12は、本発明の一実施形態による、図11のmLOCK P100の概略を示す図である。様々な例である実施形態において、プロセッサP103と無線部P105の両方を含むチップP101は、数ある中でも特に、以下のチップのいずれかとして実装することができる。
テキサス・インスツルメンツ社製の型番CC2430のチップ、
テキサス・インスツルメンツ社製の型番CC2431のチップ、
テキサス・インスツルメンツ社製の型番CC2420のチップ、
Freescale社製の型番MC13211のチップ、
Freescale社製の型番MC13212のチップ、
Freescale社製の型番MC13213のチップ。
上記に示したチップP101の各実施形態において、無線部P105は、2.4GHz帯(ギガヘルツ)の周波数で動作するIEEE802.15.4準拠の無線部として規定される。当然のことながら、他の実施形態では、無線部P105が、国際周波数で動作し、mLOCK P100の動作および配備展開の要件を満たすのに十分な電力管理機能を提供するように規定されていれば、チップP101のタイプは異なるものであってもよい。加えて、他の実施形態では、プロセッサP103が、必要に応じてmLOCK P100の要求を処理することが可能であり、チップP101にオンボードで実装される無線部P105を介する通信を可能にするのであれば、チップP101のタイプは異なるものであってもよい。チップP101は、さらに、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのメモリP104を備えており、メモリP104に対しては、mLOCK P100の動作に関連するデータを保存するため、プロセッサP103による読み出しおよび書き込みのアクセスが可能である。
mLOCK P100は、無線部P105の通信範囲を広げるために、電力増幅器P107および低雑音増幅器(LNA)P137をさらに備えている。無線部P105は、矢印P171で示すように、送信/受信(RX/TX)スイッチP139を通じてRF信号を受信および送信するように接続されている。無線部P105の送信経路は、矢印P171で示すように無線部P105からスイッチP139へ、そして、矢印P179で示すようにスイッチP139から電力増幅器P107へ、つぎに、矢印P183で示すように電力増幅器P107から別のRX/TXスイッチP141へ、さらに、矢印P185で示すようにRX/TXスイッチP141から無線アンテナP109へと延びている。
無線部P105の受信経路は、矢印P185で示すように無線アンテナP109からRX/TXスイッチP141へ、そして、矢印P181で示すようにRX/TXスイッチP141からLNA P137へ、つぎに、矢印P177で示すようにLNA P137からRX/TXスイッチP139へ、さらに、矢印P171で示すようにRX/TXスイッチP139から無線部P105へと延びている。RX/TXスイッチP139およびP141は、連携して作動するように規定されており、これによって、送信と受信の動作がそれぞれ行われるときに、無線部P105の送信経路と受信経路を互いから絶縁させることができる。すなわち、RF信号を、送信の際には電力増幅器P107を通して、受信の際には電力増幅器P107を迂回させてルーティングするように、RX/TXスイッチP139およびP141を作動させることができる。このようにして、電力増幅器P107のRF出力を、無線部P105のRF入力から絶縁させることができる。
一実施形態において、RX/TXスイッチP139およびP141の各々は、ヒッタイト社(Hittite)製の型番HMC174MS8のスイッチとして規定される。しかし、当然のことながら、他の実施形態において、RX/TXスイッチP139およびP141の各々は、制御信号に応じて送信チャネルと受信チャネルの間で移行させることが可能であれば、別のタイプのRFスイッチであっても良い。また、一実施形態において、電力増幅器P107は、ヒッタイト社製の型番HMC414MS8の2.4GHz帯の電力増幅器として規定される。しかし、当然のことながら、他の実施形態において、電力増幅器P107は、長距離通信の場合のRF信号の処理が可能であって、制御信号に応じて電力管理が可能なものであれば、他のタイプの増幅器であっても良い。一実施形態では、電力増幅器P107およびRX/TXスイッチP139およびP141は、例えばテキサス・インスツルメンツ社製の型番CC2591のデバイスのように、単一のデバイスにまとめることができる。
mLOCK P100は、さらに、RX/TX制御回路P189を備えており、これは、RX/TXスイッチP139およびP141の連携作動を管理し、電力増幅器P107およびLNA P137の電力制御を管理するように規定されている。RX/TX制御回路P189は、矢印P191で示すように、チップ101PからRX/TX制御信号を受信する。このRX/TX制御信号に応えて、RX/TX制御回路P189は、矢印P193とP195でそれぞれ示すように、RX/TXスイッチP139およびP141に対して個別の制御信号を送信し、これにより、チップP101から受信したRX/TX制御信号による指示の通りに、送信経路または受信経路のどちらかに沿って連続性が確立される。同様に、RX/TX制御信号に応えて、RX/TX制御回路P189は、矢印P201で示すように、電力増幅器P107に対して電力制御信号を送信する。この電力制御信号は、電力増幅器P107に対して、RF送信経路が使用されるときには出力を上げることを指示し、RF送信経路がアイドルになるときには出力を下げることを指示する。
一実施形態において、LDD P111は、プロセッサP113と、RAMなどのメモリP115とを備えており、メモリP115は、LDD P111の動作に関連するデータを保存するため、プロセッサP113によって読み出しおよび書き込みのためにアクセスされ得る。一実施形態では、LDD P111とチップP101は、矢印P161で示すように、互いに接続されており、これによって、チップP101のプロセッサP103は、LDD P111のプログラミングが可能となるように、LDD P111のプロセッサP113と通信することができる。様々な実施形態において、LDD P111とチップP101との間の接続(インタフェース)は、ユニバーサル・シリアルバス(USB)などのシリアルポート、mLOCK P100のプリント回路基板上の導電トレース、あるいは、デジタル信号の伝達に適した基本的に他のあらゆるタイプのインタフェースを用いて実現することができる。加えて、当然のことながら、一部の実施形態では、LDD P111のプロセッサP113は、必要に応じてmLOCK P100の要求が処理される際に、チップP101のプロセッサP103と連携して動作する、あるいはそれに代わって動作するように規定されても良い。
また、一実施形態において、LDD P111のピンは、動作の低電力モードすなわちスリープモードからのLDD P111のウェイクアップを可能にする外部割り込みピンとして用いるように規定される。例えば、矢印165で示すように、チップP101を、LDD P111の外部割り込みピンに接続して、チップP101からLDD P111へのウェイクアップ信号の伝達を可能にすることができる。LDD P111は、さらに、矢印P163で示すように、LDD P111からチップP101へのデータ通信が可能となるように、チップP101に接続されている。
LDD P111は、さらに、矢印P157で示すように、RF信号を受信するように規定されている。LDD P111により受信されるRF信号は、矢印P159で示すように、LDDアンテナP121から低雑音増幅器(LNA)P117に伝送される。そして、矢印P155で示すように、RF信号は、LNA P117から信号フィルタP119に伝送される。RF信号は、つぎに、矢印P157で示すように、フィルタP119からLDD P111に伝送される。
また、一実施形態において、LDD P111は、オンボード・フラッシュメモリP115とARM社のプロセッサコアP113とを含むシングルチップASICとして規定される。例えば、様々な実施形態において、LDD P111は、数ある中でも特に、以下のタイプのGPS受信機のいずれかとして実装することができる。
SiRF社製の型番GSC3f/LPのGPS受信機、
SiRF社製の型番GSC2f/LPのGPS受信機、
SiRF社製の型番GSC3e/LPのGPS受信機、
Nemerix社製の型番NX3のGPS受信機、
Nemerix社製の型番NJ030AのGPS受信機。
LNA P117および信号フィルタP119は、LDDアンテナP121から受け取ったRF信号を増幅し、雑音除去するために設けられている。一実施形態において、LNA P117は、18dBiの低雑音増幅器などのLバンド・デバイスとして実装することができる。例えば、この実施形態の場合、LNA P117は、NEC社製の型番UPC8211TKの増幅器として実装することができる。別の実施形態では、LNA P117は、インフィニオン社(Infineon)製の型番BGA615L7の増幅器として実装することができる。また、LNA P117は、矢印P153で示すように、LDD P111から制御信号を受け取るための制御入力を有するように規定される。従って、LNA P117は、LDD P111から受け取った制御信号を解釈して、それに従って動作するように規定される。LDD P111がSiRF社の型番GSC3f/LPのGPS受信機として実装される実施形態においては、LNA P117の出力を制御するために、GSC3f/LPチップのGPIO4ピンを用いることができ、これにより、LNA P117の出力を制御アルゴリズムに従って増減することが可能である。
一実施形態において、信号フィルタP119は、弾性表面波(SAW)フィルタなどのLバンド・デバイスとして規定される。例えば、一実施形態では、信号フィルタP119は、エプコス社(EPCOS)製の型番B39162B3520U410のSAWフィルタとして実装される。前述のように、信号フィルタP119の出力は、矢印P157で示すように、LDD P111のRF入力に接続されている。一実施形態では、信号フィルタP119の出力をLDD P111のRF入力に接続するために、mLOCK P100のプリント回路基板上の50オームのマイクロストリップ・トレースを用いる。また、一実施形態において、信号フィルタP119は、LDD P111のRF入力にRF信号を1575MHzで送出するように調整されている。
mLOCK100は、さらに、様々な外部デバイスがmLOCK P100のLDD P111およびチップP101に電気的に接続することを可能にするように規定されたデータ・インタフェースP123を備えている。例えば、一実施形態では、チップP101が、いくつかの再構成可能な汎用インタフェースを備えており、これらはデータ・インタフェースP123のそれぞれのピンに電気的に接続されている。このため、この実施形態では、矢印P169で示すように、データ・インタフェースP123を介してチップP101と通信するように、外部デバイス(例えば、商用アプリケーションおよび/またはセキュリティ・アプリケーションのためのセンサなど)を電気的に接続することができる。LDD P111も、やはり、矢印P167で示すように、外部要素とLDD P111との間での電気通信が可能となるように、データ・インタフェースP123に接続されている。例えば、外部要素は、LDD P111をプログラムするために、データ・インタフェースP123を介してLDD P111に接続されるものとすることができる。当然のことながら、データ・インタフェースP123は、様々な実施形態において、種々に異なる態様で規定され得る。例えば、一実施形態において、データ・インタフェースP123は、外部デバイスを接続することができるいくつかのピンを備えたシリアル・インタフェースとして規定される。他の例では、データ・インタフェースは、数ある中でも特に、USBインタフェースとして規定することができる。
mLOCK100は、さらに、矢印P175で示すように、チップP101のプロセッサP103に接続された拡張メモリP135を備えている。拡張メモリP135は、データの保存および取得のため、プロセッサP103によるアクセスが可能な不揮発性メモリとして規定される。一実施形態では、拡張メモリP135は、フラッシュメモリなどの固体不揮発性メモリとして規定される。拡張メモリP135は、セグメント化された不揮発性記憶域を提供するように規定されたものとすることができ、また、プロセッサP103で実行されるソフトウェアによる制御が可能なものである。一実施形態において、拡張メモリP135内の個々のメモリブロックは、セキュリティ・アプリケーションまたは商用アプリケーションのどちらかにより専用使用されるように割り当てられるものとすることができる。一実施形態では、拡張メモリP135は、STマイクロエレクトロニクス社(ST Microelectronics)製の型番M25P10‐Aのフラッシュメモリである。別の実施形態では、拡張メモリP135は、ニューモニクス社(Numonyx)製の型番M25PE20のフラッシュメモリである。当然のことながら、他の実施形態において、拡張メモリP135は、操作可能にプロセッサP103にインタフェース接続されることが可能なものであれば、他の多くの異なるタイプの拡張メモリP135を用いることができる。
mLOCK P100は、さらに、矢印P173で示すように、チップP101すなわちプロセッサP103と電気通信するモーション・センサP133を備えている。モーション・センサP133は、mLOCK P100の物理的動きを検出するように規定されており、これによって、mLOCK P100が装着されている貴重品の物理的動きを検出する。プロセッサP103は、モーション・センサP133から動き検出信号を受信するように規定されており、この受信した動き検出信号に基づいて、mLOCK P100の動作の適切なモードを決定する。多くの異なるタイプのモーション・センサP133を、種々の実施形態において使用することができる。例えば、一部の実施形態では、モーション・センサP133は、数あるタイプの中でも特に、加速度計、ジャイロ、水銀スイッチ、マイクロ振り子として規定されるものとすることができる。さらに、一実施形態において、mLOCK P100は、チップP101と電気通信する複数のモーション・センサP133を備えるものとすることができる。複数のモーション・センサP133の使用は、検出技術/刺激に冗長性および/または多様性を持たせるために、実施されることがある。例えば、一実施形態では、モーション・センサP133は、アナログ・デバイセズ社(Analog Devices)製の型番ADXL330のモーション・センサである。別の例となる実施形態では、モーション・センサP133は、アナログ・デバイセズ社製の型番ADXL311の加速度計である。さらに別の実施形態では、モーション・センサP133は、アナログ・デバイセズ社製の型番ADXRS50のジャイロである。
mLOCK P100は、さらに、電源P143に接続された電圧レギュレータP187を備えている。電圧レギュレータP187は、電源P143がバッテリとして実装されている場合に、出力ドロップアウトを最小限とするように規定されている。電圧レギュレータP187は、さらに、mLOCK P100の受電要素に対して最適な電圧制御および調整を提供するように規定されている。一実施形態では、電圧レギュレータP187の出力に容量性フィルタが接続されており、これは、mLOCK P100の電源プレーンとグランド電位との間で同調バイパス回路と連携して機能し、これにより、雑音、ならびに、それぞれLDD P111および無線部P105とLNA P117およびP137とのRF結合を最小限に抑える。
また、一実施形態において、無線部P105およびLDD P111は、電圧レギュレータP187から共通のリセット信号およびブラウンアウト保護信号を受け取るように接続されており、これらは、mLOCK P100の起動を同期させるため、さらには、電源の立ち上がりが遅いときに、あるいは例えばバッテリである電源P143のブラウンアウト(電圧低下)時に、破損したメモリ(P115/P104)を実行することから保護するためのものである。例となる一実施形態において、電圧レギュレータ187は、テキサス・インスツルメンツ社製の型番TPS77930の電圧レギュレータである。別の例となる実施形態では、電圧レギュレータP187は、テキサス・インスツルメンツ社製の型番TPS77901の電圧レギュレータである。当然のことながら、電圧レギュレータは、mLOCK P100の受電要素に対して最適な電圧制御および調整を提供するように規定されたものであれば、種々に異なるタイプの電圧レギュレータP187を、他の実施形態において用いることができる。
最小限のメンテナンスでmLOCK P100の長期の配備展開を可能とするため、チップP101のプロセッサP103は、mLOCK P100の電力管理プログラムを実行するように動作する。電力管理プログラムにより、mLOCK P100内の種々の構成要素、なかでも特にLDD P111および無線部P105への電力供給が制御される。mLOCK P100には、4つの主な電源状態がある。
1)LDD P111がオフで、無線部P105がオフ、
2)LDD P111がオフで、無線部P105がオン、
3)LDD P111がオンで、無線部P105がオフ、
4)LDD P111がオンで、無線部P105がオン。
電力管理プログラムは、mLOCK P100の通常の動作状態が、LDD P111と無線部P105の両方の電源がオフにされているスリープモードであるように規定されている。電力管理プログラムは、観測された状況、外部刺激、および予めプログラムされた設定などのイベントに応えて、LDD P111および/または無線部P105の電源をオンにするように規定されている。LDD P111と無線部P105のどちらかまたは両方をスリープモードから復帰させるイベントとして、例えば、モーション・センサP133により検出されてプロセッサP103に伝達される、動きのイベントまたは動きの時間的記録を用いることができる。別の例では、予めプログラムされたスケジュールを用いて、LDD P111と無線部P105のどちらかまたは両方をスリープモードから復帰させることができる。加えて、通信要求の受信、外部センサのデータ、地理位置情報、あるいはそれらの組み合わせなど、他のイベントを、LDD P111と無線部P105のどちらかまたは両方をスリープモードから復帰させるトリガとすることができる。
電力管理プログラムは、さらに、要求された処理あるいは必要な処理が完了した後に、できる限り速やかにmLOCK P100の構成要素の電源を落とすように規定されている。実行される処理によっては、電力管理プログラムは、電源を落とす(電源を切る)ことをLDD P111または無線部P105のどちらかに、他方の動作を継続させながら、指示するものとすることができる。あるいは、動作状況によって、電力管理プログラムは、LDD P111と無線部P105の両方の電源を同時に落とすことが可能である場合がある。
mLOCK P100は、電力管理プログラムを支援するため、4つの個別の水晶発振器を用いる。具体的には、図2を参照して、チップP101の基本動作クロックを提供するため、矢印P149で示すように、チップP101は、32MHz(メガヘルツ)の発振器P125を使用する。チップP101は、さらに、動作のスリープモードからのチップP101のウェイクアップのためのリアルタイムクロックを提供するため、矢印P151で示すように、32kHz(キロヘルツ)の発振器P127を使用する。LDD P111の基本動作クロックを提供するため、LDD P111は、矢印P147で示すように、24MHzの発振器P129を使用する。LDD P111は、さらに、動作のスリープモードからのLDD P111のウェイクアップのためのリアルタイムクロックを提供するため、矢印P145で示すように、32kHzの発振器P131を使用する。しかしながら、当然のこととして、他の実施形態において、チップP101およびLDD P111に必要なクロックを提供するため、他の発振器構成を用いることができる。例えば、LDD P111およびチップP101の動作要件に応じて、異なる周波数の水晶発振器を使用することができる。
ロック・アクチュエータP146は、矢印P176で示すように、プロセッサP103から制御信号を受信するように規定されている。プロセッサP103から受信した制御信号に応えて、ロック・アクチュエータP146は、ロック・モータ機構を制御する電力を供給するための2つの増幅された離散信号を生成するように規定されている。ロック・アクチュエータP146により供給される2つの増幅された離散信号は、それぞれ、ロック・モータを2つの可能な向きの各々に駆動するための、電力および正しい電流極性を提供する。
ロック・センサP148は、矢印P178で示すように、データ信号をプロセッサP103に伝達するように規定されている。ロック・センサP148により伝達されるデータ信号は、mLOCK P100のシャックル位置(開/閉)の状態を提供する第1のデータ信号と、mLOCK P100のロック・モータ位置(ロック/ロック解除)の状態を提供する第2のデータとを含んでいる。ロック・センサP148により伝達されるデータ信号は、プロセッサP103により監視され、これにより、mLOCK P100の状態の制御および監視が可能となる。
ユーザインタフェース・ディスプレイP144および付属するユーザ入力ボタン(複数の場合もある)は、プロセッサP103と双方向通信するように規定される。ユーザインタフェース・ディスプレイP144は、プロセッサP103により管理されている。一実施形態では、プロセッサP103からユーザインタフェース・ディスプレイP144に伝送されるデータは、テキスト形式すなわち英数字形式で、ユーザインタフェース・ディスプレイP144に表示される。加えて、プロセッサP103が、1つまたは複数のユーザ入力ボタンの状態を監視し、これにより、ユーザインタフェース・ディスプレイP144に表示される情報をユーザが制御/選択すること、および/または、mLOCK P100における特定の状況をユーザが引き起こすことを可能にしている。
mLOCK P100のいくつかのRF部の間のRFインピーダンス整合を提供するため、mLOCK P100に誘導ループが組み込まれている。一実施形態において、その誘導ループは、波長トレースにわたって0.5nH(ナノヘルツ)の無効負荷を提供するように調整されている。一実施形態では、無線部105からのRF出力とRX/TXスイッチP139との間の整合インピーダンスは50オームである。また、RF電力増幅器P107は、RX/TXスイッチP141と容量性カップリングにより接続されている。さらに、一実施形態では、無線部P105からの電源P143のデカップリングを提供するため、8つの高周波セラミックコンデンサを、チップP101の電源ピンとmLOCK P100のグランド電位との間に接続している。
一実施形態では、チップP101の電源プレーンは、分割された独立内部電源プレーンとして規定されており、これは、RFチョークおよび容量性フィルタを介してLDD P111の電源プレーンとDC結合されている。この実施形態では、無線部P105内の位相ロックループ回路からの雑音が、チップP101の内部電源プレーンを介してLDD P111の電源プレーンに結合することがない。このようにして、無線部P105とLDD P111の両方が同時に動作する際に、無線部P105の動作に付随する高周波高調波が、LDD P111と有意に結合することが防止され、これによって、LDD P111の感度が維持される。
RF信号が、実質的な信号損失なくLDD P111により確実に受信できるように、インピーダンス整合回路が、やはり設けられている。より具体的には、LDD P111へのRF入力に、mLOCK P100の回路基板の誘電特性に合わせて調整されたインピーダンス整合回路を用いる。一実施形態では、LDDアンテナP121からLNA P117への接続は、100pf(ピコファラド)のコンデンサを用いてLNA P117のRF入力からDC絶縁されており、50オームにインピーダンス整合されている。また、一実施形態において、LNA P117の出力は、50オームにインピーダンス整合されている。
図13は、本発明の一実施形態によるmLOCK P100の物理的構成要素を示している。電子部品部P409は、上記で図12に関して述べたように、プリント回路基板上に規定されている。図12に関して説明された構成要素に加えて、電子部品部P409は、さらに、ユーザインタフェース・ディスプレイP144を含んでいる。mLOCK P100への電力は、バッテリP407により供給される。さらに、一実施形態では、mLOCK P100は、太陽電池膜P405を備えており、これは、バッテリP407の寿命を延ばすため、バッテリP407にトリクル充電を提供するように規定されている。参照符号P411で示す、シャックルとロック機構の構成要素を、さらに図示している。図15は、参照符号P411のシャックルとロック機構の構成要素の、より詳細な図を示している。電子部品部P409、バッテリP407、太陽電池膜P405、シャックルとロック機構の構成要素P411は、mLOCK P100の本体内すなわちシェル内に固定されている。図14は、本発明の一実施形態による、フロントシェルP413、リアシェルP415、連動板P421、およびプッシュ板P419の、より詳細な拡大図を示している。
mLOCK P100の本体は、フロントシェルP413とリアシェルP415とにより画成されており、これらは互いに嵌合して、mLOCK P100の構成要素を挟み込むようにして取り囲んでいる。さらに、mLOCK P100は、プッシュ板P419と連動板P421とを有している。プッシュ板は、mLOCK P100のシェルの内部で可動である。連動板P421は、ファスナP417によって、リアシェルP415に接続されている。プッシュ板P419を動かすように外力が加えられると、プッシュ板P419はmLOCK P100内で動いて、シャックルのロック機構を解除する。これについては、図15に関連して、さらに詳細に説明する。mLOCK P100は、さらに、ボタン・オーバーレイP403Aとディスプレイ・オーバーレイP403Bとを有している。さらに、一実施形態においては耐久性を高めるため、mLOCK P100は、ゴム製のシャックル・モールドP401Aと、ゴム製の本体モールドP401Bとを備えるものとすることができる。
当然のことながら、mLOCK P100は、ロックされたmLOCK P100を分解するためのアクセスが可能な外部アセンブリといったものは、一切含んでいない。mLOCK P100は、mLOCK P100の内部にある止めネジP468でのみ分解が可能である。この止めネジP468は、mLOCK P100のシャックルがロック解除されて開いているときにのみアクセス可能である。
図15は、本発明の一実施形態による、参照符号P411のシャックルとロック機構の構成要素の拡大図を示している。シャックルP450は、mLOCK P100のリアシェルP415の中のチャネル内に配置されるように規定されている。シャックルP450は、チャネルの長さに沿って可動であるように規定されており、さらに、チャネル内で回転可能であるように規定されている。リテーナP460が、シャックルP450に取り付けられており、これによって、シャックルP450がチャネルから完全に引き抜かれてしまうことを防止すると共に、チャネル内でのシャックルP450の回転量を制御している。シャックルP450は、シャックル・ループP472を閉じるために、シェルの開口部P470に挿入されるように規定されている。さらに、シャックルP450は、シャックル・ループP472を開くために、シェルの開口部P470から解放されるように規定されている。
ラッチ板がシェルの内部に配置されており、これは、シャックル・ループP472を閉じるためにシャックルP450がシェルの開口部P470に挿入されると、シャックルP450に係合してシャックルP450をロックするように規定されている。より具体的には、ラッチ板は、方向P474に動いて、シャックルP450に形成されたロッキング・スロットP452に係合するように、また、方向P476に動いて、シャックルP450に形成されたロッキング・スロットP452から外れるように、規定されている。前述のように、プッシュ板P419がシェルの内部に配置されており、これは、方向P474およびP476に動かされるように規定されている。具体的には、プッシュ板P419は、図14に矢印P478で示すように、プッシュ板P419に外力が加えられると、方向P476に動くように規定されている。
モータP458が、プッシュ板P419に機械的に固定されており、これによって、プッシュ板P419が方向P474またはP476に動くと、モータP458がプッシュ板P419と共に同じ方向に動くようになっている。カムP456が、モータP458により方向P480に動かされてラッチ板P454と係合するように、機械的に接続されている。カムP456は、モータP458に剛結合されており、このため、プッシュ板P419が動くことによってモータP458が動くと、これによってカムP456が対応する動きをするようになっている。従って、外力P478が加わることによりプッシュ板P419が方向P476に動くと、モータP458がカムP456をラッチ板P454に係合させるように作動して、ラッチ板P454がシャックルP450から外れるように方向P476に動き、これによりシャックルP450は自由となってシェルから解放され、シャックル・ループP472が開く。
モータP458がカムP456を動かしてラッチ板P454に係合させるように作動していないときに、第1のバネP464が、カムP456をラッチ板P454から外すように規定されている。一実施形態では、第1のバネP464は、ねじりバネである。プッシュ板P419を動かす外力P478が加えられていない場合に、さらに、カムP456がラッチ板P454と係合するように動かされると、第2のバネP466が、ラッチ板P454をシャックルP450に、すなわちシャックルP450のロッキング・スロットP452に係合させるように規定されている。第3のバネP462が、プッシュ板P419を動かすように加えられる外力P478に抵抗するように規定されており、これによって、プッシュ板P419は、外力P478が加えられていないときには定位置に戻される。
連動板P421は、mLOCK P100の本体内に配置されて、プッシュ板P419、モータP458、カムP456、ラッチ板P454、およびシャックルP450を覆うように、シェルP415に固定されており、このため、連動板P421を取り外すことなくmLOCK P100のロック機構にアクセスすることは不可能になっている。さらに、連動板P421は、シャックルP450がシェルP415の開口部P470から解放されてシャックル・ループP472が開いているときに、そのシェルP415の開口部P470を通じてのみアクセス可能であるファスナすなわち止めネジP468で、シェルP415に固定されている。
当然のことながら、プッシュ板P419とラッチ板P454は物理的に相互に当接しており、これによって、シャックルP450に加わる力が、シャックルP450を通じてラッチ板P454へ、プッシュ板P419へ、シェルP415へと伝達される。従って、モータP458およびカムP456は、シャックルP450に加わる力から隔離されている。さらに、mLOCK P100のオンボードのプロセッサが、mLOCK P100の状態を監視し、モータP458を自律制御することで、観測されたmLOCK P100の状態に基づいてカムP456を動かすように規定されている。
本明細書において記載したように、mLOCK P100は電子ロックであり、これは、その中のロック機構を駆動することにより、mLOCK P100が、a)安全なネットワークの範囲外にある、b)緯度と経度(GPS)に基づく所定の通過点から逸脱した、c)期限が過ぎたスケジュールがある、d)動きが検出された、のうちのいずれかであるときに、貴重品を自動的に保護することができる。また、mLOCK P100は、mLOCK P100が安全なネットワークとネゴシエーションする際に、あるいはユーザが規定した通過点に到着するときに、自動的にロックを解除するように設定することができる。mLOCK P100の動作は、遠隔からの(安全な)コマンドにより変更することができ、これによって、例えば輸送用コンテナの移動ごとに、個々の時点での個々の使用に合わせてmLOCK P100の動作を設定することが可能である。
国際商取引の拡大によって運送業が後押しされている。船舶、列車、およびトラックにより、貨物コンテナが、どちらかというと持ち主不在で注意を払われることなく、世界中に運ばれる。これらは、テロリストおよび窃盗犯が悪用することができる脆弱性領域である。当然のこととして、mLOCK P100は、特に、輸送コンテナのセキュリティ、コンテナ追跡処理、および航空貨物コンテナのセキュリティの用途によく適している。mLOCK P100は、本明細書で記載した、a)シャックルの開/閉/切断アラームを持つドアロック、b)組み込まれた位置および追跡情報、c)世界的なマルチモード通信リンク、を含むその機能を用いて、特に、貨物コンテナの中に危険物が入れられること、あるいは重要な貴重品がコンテナから抜き取られることからの保護を提供する。
配送貴重品の追跡および監視のためにmLOCK P100に実装される技術は、当然のことながら、mLOCK P100以外のデバイスにおいて用いることもできる。例えば、mLOCK P100の電子アーキテクチャは、ロック機構に関連する技術を除いて、配送貴重品の監視および追跡に使用される他のデバイスに実装することができる。mLOCK P100および同様の電子アーキテクチャを実現する他のデバイスは、当然のことながら、本明細書に記載のDAMCプロトコルに従って動作し得る。
本明細書で記載した発明は、コンピュータ読取り可能な媒体上のコンピュータ読取り可能なコードとして具現化することができる。コンピュータ読取り可能な媒体は、データを保存することができるデータ記憶装置であって、後にコンピュータシステムによりそのデータを読み出すことが可能なものである。コンピュータ読み取り可能な媒体は、データを保存することができるデータ記憶装置であって、後にコンピュータシステムによりそのデータを読み出すことが可能なものである。コンピュータ読み取り可能な媒体の例には、ハードドライブ、ネットワーク接続ストレージ(NAS)、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、CD‐ROM、CD‐R、CD‐RW、磁気テープ、ならびに他の光学式および非光学式のデータ記憶装置が含まれる。コンピュータ読み取り可能なコードは、接続されたコンピュータシステムのネットワーク上に分散させることもでき、これにより、コンピュータ読み取り可能なコードは分散的に記憶および実行される。また、本発明のいずれかの実施形態を実施するためのユーザインタフェースを提供するため、コンピュータ読み取り可能な媒体上のコンピュータ読み取り可能なコードとして実装されるグラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)を構築することができる。
本発明について、いくつかの実施形態によって説明を行ったが、当然のことながら、当業者であれば、上記明細書を読み、図面を詳査することで、種々の変更、追加、置換、およびその均等物を思いつくであろう。従って、本発明は、発明の真の精神および範囲に含まれるすべての変更、追加、置換、および均等物を含むものである。
適用例1:(a)第1の期間中に規定の間隔で通信フレームを連続的に送信することと、(b)前記第1の期間の後に、第2の期間、前記通信フレームの送信を停止することと、(c)前記第2の期間の後に、処理(a)、(b)、および(c)を繰り返すことと、を含むワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法。
適用例2:連続する通信フレーム送信の間の前記規定の間隔は、6ミリ秒から19ミリ秒の範囲内に設定される、適用例1に記載のワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法。
適用例3:前記第1の期間の持続時間は1秒である、適用例1に記載のワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法。
適用例4:前記第2の期間の持続時間は1秒から255秒の範囲内である、適用例1に記載のワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法。
適用例5:前記通信フレームは、IEEE802.15.4通信プロトコルの媒体アクセス制御(MAC)フレームである、適用例1に記載のワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法。
適用例6:前記MACフレームは、ビーコンフレームとしてフォーマットされており、
前記ビーコンフレームは、前記IEEE802.15.4通信プロトコルとは別の配送管理プロトコルに従ってフォーマットされたペイロード部を含む、適用例5に記載のワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法。
適用例7:前記MACフレームは、ブロードキャスト・ネットワーク探索(BND)フレームとしてフォーマットされており、前記BNDフレームは、前記IEEE802.15.4通信プロトコルとは別の配送管理プロトコルに従ってフォーマットされたペイロード部を含む、適用例5に記載のワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法。
適用例8:前記通信フレームを受信および処理するように、ネットワーク・デバイスを動作させることと、ネットワークへの参加要求を前記通信フレームの送信元のデバイスに送信することにより前記通信フレームに応答するように、前記ネットワーク・デバイスを動作させることと、をさらに含む、適用例1に記載のワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法。
適用例9:前記ネットワーク・デバイスがネットワークに参加することを許可、あるいは前記ネットワーク・デバイスがネットワークに参加することを拒否、するように、前記通信フレームの送信元の前記デバイスを動作させることをさらに含む、適用例8に記載のワイヤレスネットワーク・オペレーションの方法。
適用例10:配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法であって、前記ワイヤレスネットワークを介して送信される媒体アクセス制御(MAC)フレームを生成するように、送信デバイスを動作させることと、前記MACフレームの生成は、フレーム送信タイプを表示するように前記MACフレームのフレーム制御フィールドを設定することと、前記表示されているフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様に従って、前記MACフレームのペイロード部を定義することと、を含み、前記ワイヤレスネットワークを介して、前記生成されたMACフレームを送信するように、前記送信デバイスを動作させることと、前記ワイヤレスネットワークを介して、前記MACフレームを受信するように、受信デバイスを動作させることと、前記表示されたフレーム送信タイプとして前記MACフレームを認識するように、前記受信デバイスを動作させることと、前記表示されているフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様に従って、前記MACフレームのペイロード部を処理するように、前記受信デバイスを動作させることと、を備える、方法。
適用例11:前記送信デバイスおよび前記受信デバイスの各々は、IEEE802.15.4規格および前記配送貴重品管理プロトコルの両方に準拠しており、前記MACフレームの非ペイロード部は、前記IEEE802.15.4規格に準拠するワイヤレス通信デバイスで処理されるように規定され、前記MACフレームのペイロード部は、前記配送貴重品管理プロトコルに準拠するワイヤレス通信デバイスで処理されるように規定されている、適用例10に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例12:前記フレーム送信タイプは、ビーコンフレーム、ブロードキャスト・ネットワーク探索フレーム、データフレーム、コマンドフレーム、および確認応答フレーム、のうちの1つである、適用例10に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例13:前記フレーム送信タイプはビーコンフレームであり、このビーコンフレームに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様は、前記送信デバイスのデバイスタイプの識別情報と、前記ビーコンフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプの識別情報と、後続の通信に使用される代替チャネルの識別情報と、前記送信デバイスのビーコン間隔期間の指定と、前記受信デバイスのアソシエーション・タイムアウト時間の指定と、前記受信デバイスの応答間隔期間の指定と、前記ビーコンフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータの長さの指定と、前記ビーコンフレームのペイロードのデータ部と、前記ビーコンフレームのペイロードに関連付けられている巡回冗長データの指定と、を含む、適用例10に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例14:前記送信デバイスのデバイスタイプは、固定の読み取りデバイス、可搬型の読み取りデバイス、ハンドヘルド・デバイス、およびタグ・デバイス、のうちの1つである、適用例13に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例15:前記ビーコンフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプは、デバイスの日付と時刻、デバイスの識別情報、デバイスの位置、デバイスの速度、およびデバイスの差分全地球測位システム補正、のうちの1つ以上を含む、適用例13に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例16:前記送信デバイスのビーコン間隔期間は、連続するビーコン期間の合間を秒数で表す整数値であり、各ビーコン期間は、前記ビーコンフレーム・タイプのMACフレームが設定された間隔で連続的に送信される期間の持続時間である、適用例13に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例17:前記ビーコン間隔期間は1秒から255秒の範囲内であり、前記ビーコン期間の持続時間は1秒であり、前記設定間隔は6ミリ秒から19ミリ秒の範囲内である、適用例16に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例18:前記受信デバイスのアソシエーション・タイムアウト時間は、前記受信デバイスが前記送信デバイスのワイヤレスネットワークとのアソシエーションを解除される前に通信することなく経過しなければならないビーコン間隔の数である、適用例16に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例19:前記受信デバイスの応答間隔期間は、前記受信デバイスがそのステータスを前記送信デバイスに伝えることが必要となる前に経過することが許されるビーコン間隔の最大数である、適用例16に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例20:前記フレーム送信タイプはブロードキャスト・ネットワーク探索フレームであり、このブロードキャスト・ネットワーク探索フレームに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様は、
前記送信デバイスのデバイスタイプの識別情報と、前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームとしてのメッセージタイプの識別情報と、後続の通信に使用される代替チャネルの識別情報と、前記送信デバイスのブロードキャスト間隔期間の指定と、前記受信デバイスの応答間隔期間の指定と、前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプの識別情報と、前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードのデータ部と、前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードに関連付けられている巡回冗長データの指定と、を含む、適用例10に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例21:前記送信デバイスのデバイスタイプは、固定の読み取りデバイス、可搬型の読み取りデバイス、ハンドヘルド・デバイス、およびタグ・デバイス、のうちの1つである、適用例20に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例22:前記送信デバイスのブロードキャスト間隔期間は、連続するブロードキャスト期間の合間を秒数で表す整数値であり、各ブロードキャスト期間は、前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレーム・タイプのMACフレームが設定された間隔で連続的に送信される期間の持続時間である、適用例20に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例23:前記ブロードキャスト間隔期間は1秒から255秒の範囲内であり、前記ブロードキャスト期間の持続時間は1秒であり、前記設定間隔は6ミリ秒から19ミリ秒の範囲内である、適用例22に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例24:前記受信デバイスの応答間隔期間は、前記受信デバイスがそのステータスを前記送信デバイスに伝えることが必要となる前に経過することが許されるブロードキャスト間隔の最大数である、適用例22に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例25:前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプは、デバイスの日付と時刻、デバイスの識別情報、デバイスの位置、デバイスの速度、およびデバイスの差分全地球測位システム補正、のうちの1つ以上を含む、適用例20に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例26:前記フレーム送信タイプはコマンドフレームであり、このコマンドフレームに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様は、前記送信デバイスのデバイスタイプの識別情報と、前記コマンドフレームとしてのメッセージタイプの識別情報と、前記コマンドフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータの長さの指定と、前記コマンドフレームで伝えられるコマンドのタイプの識別情報と、前記コマンドフレームのペイロードのデータ部と、前記コマンドフレームのペイロードに関連付けられた巡回冗長データの指定と、を含む、適用例10に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例27:前記送信デバイスのデバイスタイプは、固定の読み取りデバイス、可搬型の読み取りデバイス、ハンドヘルド・デバイス、およびタグ・デバイス、のうちの1つである、適用例26に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例28:前記フレーム送信タイプはデータフレームであり、このデータフレームに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様は、前記送信デバイスのデバイスタイプの識別情報と、前記データフレームとしてのメッセージタイプの識別情報と、前記データフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータの長さの指定と、前記データフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータに関連付けられたパケットタイプの識別情報と、前記データフレームのペイロードのデータ部と、前記データフレームのペイロードに関連付けられた巡回冗長データの指定と、を含む、適用例10に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例29:前記送信デバイスのデバイスタイプは、固定の読み取りデバイス、可搬型の読み取りデバイス、ハンドヘルド・デバイス、およびタグ・デバイス、のうちの1つである、適用例28に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例30:前記パケットタイプの識別情報は、保存されているデータまたはリアルタイム・データのいずれかとしての、前記データフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータの識別情報を含む、適用例28に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例31:前記フレーム送信タイプは確認応答フレームであり、この確認応答フレームに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様は、前記送信デバイスのデバイスタイプの識別情報と、前記確認応答フレームとしてのメッセージタイプの識別情報と、前記確認応答フレームの長さの指定と、成功応答または失敗応答のどちらかとしての確認応答値の指定と、前記確認応答フレームにより確認される通信のシーケンス番号の識別情報と、成功応答の場合には当該記確認応答フレームにより確認されるパケット識別子の識別情報、または失敗応答の場合にはエラータイプの識別情報と、前記送信デバイスのレディ状態の指定と、処理されたコマンドのシーケンスを示すインクリメント・カウンタ値の指定と、前記送信デバイスが使用しているスリープタイマー値の指定と、前記送信デバイスが前記ワイヤレスネットワークを介した通信に使用している現在のネットワークチャネルの識別情報と、前記確認応答フレームのペイロードに関連付けられた巡回冗長データの指定と、を含む、適用例10に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例32:前記送信デバイスのデバイスタイプは、固定の読み取りデバイス、可搬型の読み取りデバイス、ハンドヘルド・デバイス、およびタグ・デバイス、のうちの1つである、適用例31に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例33:前記送信デバイスのレディ状態の指定は、前記送信デバイスがさらなるデータを受け取る準備ができている場合は0であり、前記送信デバイスのレディ状態の指定は、前記送信デバイスがさらなるデータを受け取る準備ができるまで遅延させるための0より大きい秒数である、適用例31に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
適用例34:配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信するように規定されたデバイスであって、ワイヤレス送受信機と、前記ワイヤレス送受信機と協働して動作することにより、前記配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレス通信の送受信を行うように規定されているプロセッサと、を備え、前記プロセッサは、前記ワイヤレスネットワークを介して送信される媒体アクセス制御(MAC)フレームを生成するように規定されている送信モジュールを有し、前記MACフレームの生成は、フレーム送信タイプを表示するために前記MACフレームのフレーム制御フィールドを設定することと、前記表示されたフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様に従って前記MACフレームのペイロード部を定義することと、を含み、前記送信モジュールは、前記ワイヤレスネットワークを介して、前記生成されたMACフレームを送信するように、前記ワイヤレス送受信機に指示するように規定されており、前記プロセッサは、さらに、前記ワイヤレスネットワークから前記ワイヤレス送受信機を介して受信したMACフレームを処理するように規定されている受信モジュールを有し、前記受信モジュールは、前記受信したMACフレームのフレーム送信タイプを認識し、前記認識したフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様に従って、前記受信したMACフレームのペイロード部を処理するように規定されている、デバイス。
適用例35:前記デバイスは、固定の読み取りデバイス、可搬型の読み取りデバイス、ハンドヘルド・デバイス、およびタグ・デバイス、のうちの1つである、適用例34に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信するように規定されたデバイス。
適用例36:前記プロセッサおよび前記ワイヤレス送受信機は、IEEE802.15.4規格と前記配送貴重品管理プロトコルの両方に準拠するように規定されており、前記MACフレームの非ペイロード部は、前記IEEE802.15.4規格に準拠したワイヤレス通信デバイスで処理されるように規定され、前記MACフレームのペイロード部は、前記配送貴重品管理プロトコルに準拠したワイヤレス通信デバイスで処理されるように規定される、適用例34に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信するように規定されたデバイス。
適用例37:前記フレーム送信タイプは、ビーコンフレーム、ブロードキャスト・ネットワーク探索フレーム、データフレーム、コマンドフレーム、確認応答フレーム、のうちの1つである、適用例34に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信するように規定されたデバイス。

Claims (14)

  1. 配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法であって、
    前記ワイヤレスネットワークを介して送信される媒体アクセス制御(MAC)フレームを生成するように、送信デバイスを動作させることと、前記MACフレームの生成は、
    ビーコンフレーム送信タイプを表示するように前記MACフレームのフレーム制御フィールドを設定することと、
    前記送信デバイスのデバイスタイプの識別情報と、
    前記ビーコンフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプの識別情報と、
    後続の通信に使用される代替チャネルの識別情報と、
    前記送信デバイスのビーコン間隔期間の指定と、
    前記受信デバイスのアソシエーション・タイムアウト時間の指定と、
    前記受信デバイスの応答間隔期間の指定と、
    前記ビーコンフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータの長さの指定と、
    前記ビーコンフレームのペイロードのデータ部と、
    前記ビーコンフレームのペイロードに関連付けられている巡回冗長データの指定と、を含めるために前記MACフレームのペイロード部を定義することと、
    を含み、
    前記ワイヤレスネットワークを介して、前記生成されたMACフレームを送信するように、前記送信デバイスを動作させることと、
    前記ワイヤレスネットワークを介して、前記MACフレームを受信するように、受信デバイスを動作させることと、
    前記表示されたフレーム送信タイプとして前記MACフレームを認識するように、前記受信デバイスを動作させることと、
    前記表示されているフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様に従って、前記MACフレームのペイロード部を処理するように、前記受信デバイスを動作させることと、を備える、方法。
  2. 前記送信デバイスおよび前記受信デバイスの各々は、IEEE802.15.4規格および前記配送貴重品管理プロトコルの両方に準拠しており、
    前記MACフレームの非ペイロード部は、前記IEEE802.15.4規格に準拠するワイヤレス通信デバイスで処理されるように規定され、
    前記MACフレームのペイロード部は、前記配送貴重品管理プロトコルに準拠するワイヤレス通信デバイスで処理されるように規定されている、請求項1に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
  3. 前記送信デバイスのデバイスタイプは、固定の読み取りデバイス、可搬型の読み取りデバイス、ハンドヘルド・デバイス、およびタグ・デバイス、のうちの1つである、請求項1に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
  4. 前記ビーコンフレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプは、デバイスの日付と時刻、デバイスの識別情報、デバイスの位置、デバイスの速度、およびデバイスの差分全地球測位システム補正、のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
  5. 前記送信デバイスのビーコン間隔期間は、連続するビーコン期間の合間を秒数で表す整数値であり、
    各ビーコン期間は、前記ビーコンフレーム・タイプのMACフレームが設定された間隔で連続的に送信される期間の持続時間である、請求項1に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
  6. 前記ビーコン間隔期間は1秒から255秒の範囲内であり、
    前記ビーコン期間の持続時間は1秒であり、
    前記設定間隔は6ミリ秒から19ミリ秒の範囲内である、請求項5に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
  7. 前記受信デバイスのアソシエーション・タイムアウト時間は、前記受信デバイスが前記送信デバイスのワイヤレスネットワークとのアソシエーションを解除される前に通信することなく経過しなければならないビーコン間隔の数である、請求項5に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
  8. 前記受信デバイスの応答間隔期間は、前記受信デバイスがそのステータスを前記送信デバイスに伝えることが必要となる前に経過することが許されるビーコン間隔の最大数である、請求項5に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
  9. 配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法であって、
    前記ワイヤレスネットワークを介して送信される媒体アクセス制御(MAC)フレームを生成するように、送信デバイスを動作させることと、前記MACフレームの生成は、
    ブロードキャスト・ネットワーク探索フレーム送信タイプを表示するように前記MACフレームのフレーム制御フィールドを設定することと、
    前記送信デバイスのデバイスタイプの識別情報と、
    前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームとしてのメッセージタイプの識別情報と、
    後続の通信に使用される代替チャネルの識別情報と、
    前記送信デバイスのブロードキャスト間隔期間の指定と、
    前記受信デバイスの応答間隔期間の指定と、
    前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプの識別情報と、
    前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードのデータ部と、
    前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードに関連付けられている巡回冗長データの指定と、を含めるために前記MACフレームのペイロード部を定義することと、
    を含み、
    前記ワイヤレスネットワークを介して、前記生成されたMACフレームを送信するように、前記送信デバイスを動作させることと、
    前記ワイヤレスネットワークを介して、前記MACフレームを受信するように、受信デバイスを動作させることと、
    前記表示されたフレーム送信タイプとして前記MACフレームを認識するように、前記受信デバイスを動作させることと、
    前記表示されているフレーム送信タイプに対応する配送貴重品管理プロトコルのペイロード仕様に従って、前記MACフレームのペイロード部を処理するように、前記受信デバイスを動作させることと、を備える、方法。
  10. 前記送信デバイスのデバイスタイプは、固定の読み取りデバイス、可搬型の読み取りデバイス、ハンドヘルド・デバイス、およびタグ・デバイス、のうちの1つである、請求項9に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
  11. 前記送信デバイスのブロードキャスト間隔期間は、連続するブロードキャスト期間の合間を秒数で表す整数値であり、
    各ブロードキャスト期間は、前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレーム・タイプのMACフレームが設定された間隔で連続的に送信される期間の持続時間である、請求項9に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
  12. 前記ブロードキャスト間隔期間は1秒から255秒の範囲内であり、
    前記ブロードキャスト期間の持続時間は1秒であり、
    前記設定間隔は6ミリ秒から19ミリ秒の範囲内である、請求項11に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
  13. 前記受信デバイスの応答間隔期間は、前記受信デバイスがそのステータスを前記送信デバイスに伝えることが必要となる前に経過することが許されるブロードキャスト間隔の最大数である、請求項11に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
  14. 前記ブロードキャスト・ネットワーク探索フレームのペイロードのデータ部に含まれるデータのタイプは、デバイスの日付と時刻、デバイスの識別情報、デバイスの位置、デバイスの速度、およびデバイスの差分全地球測位システム補正、のうちの1つ以上を含む、請求項9に記載の、配送貴重品管理プロトコルに従ってワイヤレスネットワークを介してデータ通信する方法。
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