JP5665271B2 - 骨髄腫の処置のためのhdac阻害剤の使用 - Google Patents

骨髄腫の処置のためのhdac阻害剤の使用 Download PDF

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Description

本発明は骨髄腫の処置用医薬の製造のためのHDAC阻害剤の使用;動物に治療上有効量のHDAC阻害剤、とりわけ本明細書に定義の式(I)の化合物を投与することを含む、骨髄腫を有する温血動物、とりわけヒトの処置法;HDAC阻害剤および骨髄腫細胞のアポトーシスを引き起こす化合物、好ましくはボルテゾミブ(bortezomib)、ならびに所望により少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む、同時、個別または逐次使用のための組合せ剤;そして前記組合せを含む商品パッケージに関する。
「骨髄腫」なる用語は、本明細書において使用するとき、通常骨髄において発見されるタイプの細胞からなる腫瘍に関する。「多発性骨髄腫」なる用語は、本明細書において使用するとき、多発性骨髄腫瘍巣およびM成分(モノクローナル免疫グロブリンフラグメント)の分泌によって特徴付けられる血漿細胞の拡散性悪性新生物を意味し、これは骨疼痛、病的骨折、高カルシウム血症および正色素性正球性貧血をもたらす広範囲の溶骨性病変に関連する。多発性骨髄腫は常套の高用量化学療法の使用によっては治癒しない。
本明細書に定義の式(I)の化合物は、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤(「HDAC阻害剤」)である。ヒストンの可逆性アセチル化は、転写因子の受容性を変化させることによってDNAに作用する、主要な遺伝子発現のレギュレーターである。通常の細胞ではヒストンデアセチラーゼ(HDA)およびヒストンアセチルトランスフェラーゼが共にヒストンのアセチル化レベルを制御してバランスを維持している。HDAの阻害は高アセチル化ヒストンの蓄積をもたらし、これは細胞応答の変化をもたらす。
驚くべきことに、本発明においてHDAC阻害剤、とりわけ本明細書に定義の式(I)の化合物が骨髄腫細胞系およびFlt−1を発現する患者骨髄腫細胞の増殖を直接阻害することを見出した。さらに、かかる化合物は骨髄腫細胞遊走を阻害することがトランスウェル細胞遊走アッセイによって測定された。さらに、かかる化合物は骨髄間質細胞(BMSC)に接着する骨髄腫細胞の増殖、ならびに骨髄腫細胞とBMSCの結合によって誘導されるIL−6の分泌の両方を阻害することができる。
したがって、本発明は骨髄腫の処置用医薬の製造のためのHDAC阻害剤の使用に関する。
HDAC阻害剤化合物
本発明の組合せ剤に使用するためにとりわけ興味深いHDAC阻害剤化合物は、式(I)
Figure 0005665271
〔式中、
はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、とりわけメチル、エチルもしくはn−プロピルであり、ここでメチル、エチルおよびn−プロピル置換基は非置換であるか、または下記アルキル置換基の1個以上の置換基によって置換されており;
はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えばメチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;−(CHC(O)R;−(CHOC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CHから選択され;
およびRは同一または異なって、独立して、H;C−Cアルキル;アシル;orアシルアミノであるか、または
およびRは、それらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRを意味するか、または
はそれが結合している窒素と一体となって、そしてRはそれが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;または混合アリールおよび非アリールポリヘテロ環を形成してもよく
はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;ならびに混合アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択され;
n、n、nおよびnは同一または異なって、そして独立して、0〜6から選択され、nが1−6であるとき、各炭素原子は所望により独立して、Rおよび/またはRで置換されていてもよく;
XおよびYは同一または異なって、そして独立して、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011であり;
はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;OR12;ならびにNR1314であり;
はOR15;SR15;S(O)R16;SO17;NR1314;およびNR12SOから選択され;
はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルから選択され;
はC−Cアルキル、例えばCHおよびCF;C(O)−アルキル、例えばC(O)CH;ならびにC(O)CFから選択され;
10およびR11は同一または異なって、そして独立して、H;C−Cアルキル;および−C(O)−アルキルから選択され;
12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;混合アリールおよび非アリール多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ならびにヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルから選択され;
13およびR14は同一または異なって、そして独立して、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;アミノアシルから選択されるか;または
13およびR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;または混合アリールおよび非アリールポリヘテロ環であり;
15はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;および(CHZR12から選択され;
16はC−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;および(CHZR12から選択され;
17はC−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;芳香族性多環;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
mは0〜6から選択される整数であり;そして
ZはO;NR13;S;およびS(O)から選択される〕
に記載のヒドロキサメート化合物またはその薬学的に許容される塩である。
必要に応じて、「置換されていない」とは置換基が存在しないか、置換基が水素のみであることを意味する。
ハロ置換基はフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード、好ましくはフルオロまたはクロロから選択される。
アルキル置換基には、他に記載がない限り直鎖および分枝鎖C−Cアルキルを含む。適当な直鎖および分枝鎖C−Cアルキル置換基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、2−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル等が含まれる。他に記載がない限り、アルキル置換基には置換されていないアルキル基および1個以上の、不飽和、すなわち1個以上の2重または3重C−C結合が存在するアシル;シクロアルキル;ハロ;オキシアルキル;アルキルアミノ;アミノアルキル;アシルアミノ;およびOR15、例えばアルコキシが含まれる適当な置換基によって、置換されているアルキル基である。アルキル基の好ましい置換基には、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、オキシアルキル、アルキルアミノおよびアミノアルキルが含まれる。
シクロアルキル置換基には、他に記載がない限り、C−Cシクロアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等を含む。他に記載がない限り、シクロアルキル置換基は置換されていないシクロアルキル基および1個以上の、C−Cアルキル、ハロ、ヒドロキシ、アミノアルキル、オキシアルキル、アルキルアミノおよびOR15、例えばアルコキシを含む適当な置換基によって置換されているシクロアルキル基を含む。シクロアルキル基の好ましい置換基にはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、オキシアルキル、アルキルアミノおよびアミノアルキルが含まれる。
アルキルおよびシクロアルキル置換基の上記記載はまた、他の置換基のアルキル部分、例えばこれに限定されないが、アルコキシ、アルキルアミン、アルキルケトン、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アルキルスルホニルおよびアルキルエステル置換基等に適用される。
ヘテロシクロアルキル置換基は、窒素、硫黄、酸素から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、3〜9員脂肪族環、例えば4〜7員脂肪族環を含む。適当なヘテロシクロアルキル置換基の例には、ピロリジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチオフラニル、ピペリジル、ピペラジル、テトラヒドロピラニル、モルフィリノ、1,3−ジアザパン、1,4−ジアザパン、1,4−オキサゼパンおよび1,4−オキサチアパンが含まれる。他に記載がない限り、環は非置換であるかまたは、炭素原子で1個以上の、C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;ハロ;アミノ;アルキルアミノおよびOR15、例えばアルコキシを含む適当な置換基によって置換されている。他に記載がない限り、窒素ヘテロ原子は非置換であるか、H、C−Cアルキル;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;アシル;アミノアシル;アルキルスルホニル;およびアリールスルホニルによって置換されている。
シクロアルキルアルキル置換基はn5が1〜6の整数である式−(CHn5−シクロアルキルの化合物を含む。適当なアルキルシクロアルキル置換基にはシクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル等が含まれる。かかる置換基は非置換であるかまたは、アルキル位置もしくはシクロアルキル位置で、アルキルおよびシクロアルキルについて上記のものを含む適当な置換基によって置換されている。
アリール置換基には置換されていないフェニルおよび1個以上の、C−Cアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;O(CO)アルキル;オキシアルキル;ハロ;ニトロ;アミノ;アルキルアミノ;アミノアルキル;アルキルケトン;ニトリル;カルボキシアルキル;アルキルスルホニル;アミノスルホニル;アリールスルホニルおよびOR15、例えばアルコキシを含む適当な置換基によって置換されているフェニルが含まれる。好ましい置換基にはC−Cアルキル;シクロアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アルコキシ;オキシアルキル;ハロ;ニトロ;アミノ;アルキルアミノ;アミノアルキル;アルキルケトン;ニトリル;カルボキシアルキル;アルキルスルホニル;アリールスルホニルおよびアミノスルホニルが含まれる。適当なアリール基の例には、C−Cアルキルフェニル、C−Cアルコキシフェニル、トリフルオロメチルフェニル、メトキシフェニル、ヒドロキシエチルフェニル、ジメチルアミノフェニル、アミノプロピルフェニル、カルボエトキシフェニル、メタンスルホニルフェニルおよびトリルスルホニルフェニルが含まれる。
芳香族性多環にはナフチル、および1個以上の、C−Cアルキル;アルキルシクロアルキル、例えばシクロプロピルメチル;オキシアルキル;ハロ;ニトロ;アミノ;アルキルアミノ;アミノアルキル;アルキルケトン;ニトリル;カルボキシアルキル;アルキルスルホニル;アリールスルホニル;アミノスルホニルおよびOR15、例えばアルコキシを含む適当な置換基によって置換されているナフチルが含まれる。
ヘテロアリール置換基にはN、OおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子、例えば1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員芳香環を有する化合物を含む。典型的なヘテロアリール置換基にはフリル、チエニル、ピロール、ピラゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピリミジン、イソオキサゾリル、ピラジン等が含まれる。他に記載がない限り、ヘテロアリール置換基は非置換であるかまたは、炭素原子で1個以上の、アルキル、上記アルキル置換基、および他のヘテロアリール置換基を含む適当な置換基によって置換されている。窒素原子は非置換であるか、または例えばR13;とりわけH、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含む有用なN置換基によって置換されている。
アリールアルキル置換基は式−(CHn5−アリール、−(CHn5−1−(CH−アリール)−(CHn5−アリールまたは−(CHn5−1CH(アリール)(アリール)〔式中、アリールおよびn5は上記定義のとおりである〕の基を含む。かかるアリールアルキル置換基にはベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、トリル−3−プロピル、2−フェニルプロピル、ジフェニルメチル、2−ジフェニルエチル、5,5−ジメチル−3−フェニルペンチル等が含まれる。アリールアルキル置換基は非置換であるか、またはアルキル基もしくはアリール基、またはその両方で、上記アルキルおよびアリール置換基のとおりに置換されている。
ヘテロアリールアルキル置換基は式−(CHn5−ヘテロアリール〔式中、ヘテロアリールおよびn5は上記定義のとおりであり、架橋基はヘテロアリール部分の炭素または窒素と結合している〕の基、例えば2−、3−または4−ピリジルメチル、イミダゾリルメチル、キノリルエチルおよびピロリルブチルを含む。ヘテロアリール置換基は非置換であるか、または上記ヘテロアリールおよびアルキル置換基のとおりに置換されている。
アミノアシル置換基は式−C(O)−(CH−C(H)(NR1314)−(CH−R〔式中、n、R13、R14およびRは上記のとおりである〕の基を含む。適当なアミノアシル置換基には天然または非天然アミノ酸、例えばグリシニル、D−トリプトファニル、L−リシニル、D−またはL−ホモセリニル、4−アミノブチル酸アシルおよび±−3−アミン−4−ヘキセノイルが含まれる。
非芳香族性多環置換基は二環式および三環式縮合環系を含み、ここで各環は4〜9員であり、そして各環は0、1またはそれ以上の2重および/または3重結合を含み得る。非芳香族性多環の適当な例には、デカリン、オクタヒドロインデン、ペルヒドロベンゾシクロヘプテンおよびペルヒドロベンゾ−[f]−アズレンが含まれる。かかる置換基は非置換であるか、上記シクロアルキル基のとおりに置換されている。
混合アリールおよび非アリール多環置換基は二環式および三環式縮合環系を含み、ここで各環は4〜9員であり、そして少なくとも1個の環は芳香族性であり得る。混合アリールおよび非アリール多環の適当な例には、メチレンジオキシフェニル、ビスメチレンジオキシフェニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、ジベンゾスベラン、ジヒドロアントラセンおよび9H−フルオレンが含まれる。かかる置換基は非置換であるか、またはニトロによって、もしくは上記シクロアルキル基のとおりに置換されている。
ポリヘテロアリール置換基は二環式および三環式縮合環系を含み、ここで各環は独立して5〜6員であり、そして縮合環系が芳香族性であるようにO、NまたはSから選択される1個以上のヘテロ原子、例えば1、2、3または4個のヘテロ原子を含み得る。ポリヘテロアリール環系の適当な例には、キノリン、イソキノリン、ピリドピラジン、ピロロピリジン、フロピリジン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフラン、ベンズインドール、ベンゾオキサゾール、ピロロキノリン等が含まれる。他に記載がない限り、ポリヘテロアリール置換基は非置換であるか、または炭素原子で1個以上の、アルキル、上記アルキル置換基および式−O−(CHCH=CH(CH)(CH))1−3Hの置換基を含む適当な置換基によって置換されている。窒素原子は非置換であるか、または例えばR13、とりわけ有用な、H、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含むN置換基によって置換されている。
非芳香族性ポリヘテロ環式置換基は二環式および三環式縮合環系を含み、ここで各環は4〜9員であり、O、NまたはSから選択される1個以上のヘテロ原子、例えば1、2、3または4個のヘテロ原子を含み、そして0もしくは1個、またはそれ以上のC−C2重結合または3重結合を含み得る。非芳香族性ポリヘテロ環の適当な例には、ヘキシトール、シスペルヒドロシクロヘプタ[b]ピリジニル、デカヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピニル、2,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン、ヘキサヒドロチエノ[3,2−b]チオフェン、ペルヒドロピロロ[3,2−b]ピロール、ペルヒドロナフチリジン、ペルヒドロ−1H−ジシクロペンタ[b,e]ピランが含まれる。他に記載がない限り、非芳香族性ポリヘテロ環式置換基は非置換であるか、または炭素原子でアルキルおよび上記アルキル置換基を含む1個以上の置換基によって置換されている。窒素原子は非置換であるか、または例えばR13、とりわけ有用なH、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含むN置換基によって置換されている。
混合アリールおよび非アリールポリヘテロ環置換基は二環式および三環式縮合環系を含み、ここで各環は4〜9員であってもよく、O、NまたはSから選択される1個以上のヘテロ原子を含んでもよく、そして少なくとも1個の環が芳香族性でなければならない。混合アリールおよび非アリールポリヘテロ環の適当な例には、2,3−ジヒドロインドール、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、5,11−ジヒドロ−10H−ジベンズ[b,e][1,4]ジアゼピン、5H−ジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン、1,2−ジヒドロピロロ[3,4−b][1,5]ベンゾジアゼピン、1,5−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−4−オン、1,2,3,4,6,11−ヘキサヒドロ−ベンゾ[b]ピリド[2,3−e][1,4]ジアゼピン−5−オンが含まれる。他に記載がない限り、混合アリールおよび非アリールポリヘテロ環式置換基は非置換であるか、または炭素原子で1個以上の、−N−OH、=N−OH、アルキルおよび上記アルキル置換基を含む適当な置換基によって置換されている。窒素原子は非置換であるか、または、例えばR13;とりわけ有用なH、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含むN置換基によって置換されている。
アミノ置換基は1級、2級および3級アミンならびに塩形の4級アミンを含む。アミノ置換基の例にはモノおよびジアルキルアミノ、モノおよびジアリールアミノ、モノおよびジアリールアルキルアミノ、アリール−アリールアルキルアミノ、アルキル−アリールアミノ、アルキル−アリールアルキルアミノ等が含まれる。
スルホニル置換基にはアルキルスルホニルおよびアリールスルホニル、例えばメタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トシル等が含まれる。
アシル置換基には式−C(O)−W、−OC(O)−W、−C(O)−O−W、またはC(O)NR1314〔式中、WはR16、Hまたはシクロアルキルアルキルである〕の基が含まれる。
アシルアミノ置換基には式−N(R12)C(O)−W、N(R12)C(O)−O−W、および−N(R12)C(O)−NHOH〔R12およびWは上記定義のとおりである〕の置換基が含まれる。
置換基HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−は式
Figure 0005665271
の基である。
好ましい各置換基には下記のものまたはその薬学的に許容される塩が含まれる:
がH、ハロまたは直鎖C−Cアルキルである;
がH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CHC(O)R、アミノアシルおよび−(CHから選択される;
およびRが同一または異なって、そして独立してHおよびC−Cアルキルから選択されるか、または
およびRがそれらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRを意味する;
がH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、芳香族性多環、非芳香族性多環、混合アリールおよび非アリール多環、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、ならびに混合アリールおよび非アリールポリヘテロ環から選択される;
n、n、nおよびnが同一または異なって、そして独立して、0〜6から選択され、nが1〜6であるとき、各炭素原子は非置換であるか、または独立してRおよび/またはRで置換されている;
XおよびYが同一または異なって、そして独立して、H、ハロ、C−Cアルキル、CF、NO、C(O)R、OR、SR、CNおよびNR1011から選択される;
がH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、OR12およびNR1314から選択される;
がOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択される;
がH、OR15、NR1314、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアリールアルキルから選択される;
がC−CアルキルおよびC(O)−アルキルから選択される;
10およびR11が同一または異なって、そして独立して、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから選択される;
12がH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアリールアルキルから選択される;
13およびR14が同一または異なって、そして独立して、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよびアミノアシルから選択される;
15がH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CHZR12から選択される;
16がC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CHZR12から選択される;
17がC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよびNR1314から選択される;
mは0〜6から選択される整数であり;そして
ZがO、NR13、SおよびS(O)から選択される。
有用な式(I)の化合物には、R、X、Y、RおよびRが各々Hであるもの、nおよびnの一方が0であり他方が1であるもの、とりわけRがHまたは−CH−CH−OHであるものが含まれる。
ヒドロキサメート化合物の一つの適当な種類は、式(Ia)
Figure 0005665271
〔式中、nは0〜3であり;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CHC(O)R、アミノアシルおよび−(CHから選択され;そして
はヘテロアリール;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;混合アリールおよび非アリール多環;ポリヘテロアリールまたは混合アリール;ならびに非アリールポリヘテロ環である〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。
ヒドロキサメート化合物の他の適当な種類は、式(Ia)
Figure 0005665271
〔式中、nは0〜3であり;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CHC(O)R、アミノアシルおよび−(CHから選択され;そして
はアリール;アリールアルキル;芳香族性多環;非芳香族性多環および混合アリール;ならびに非アリール多環、とりわけアリール、例えばp−フルオロフェニル、p−クロロフェニル、p−O−C−Cアルキルフェニル、例えばp−メトキシフェニル、およびp−C−Cアルキルフェニル;ならびにアリールアルキル、例えばベンジル、オルト、メタ、またはパラ−フルオロベンジル、オルト、メタ、またはパラ−クロロベンジル、オルト、メタ、またはパラ−モノ、ジまたはトリ−O−C−Cアルキルベンジル、例えばオルト、メタ、またはパラ−メトキシベンジル、m,p−ジエトキシベンジル、o,m,p−トリイメトキシベンジルおよびオルト、メタ、またはパラ−モノ、ジまたはトリ−C−Cアルキルフェニル、例えばp−メチル、m,m−ジエチルフェニルである〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。
他の興味深い種類は式(Ib)
Figure 0005665271
〔式中、
はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;(CH2−4OR21から選択され、ここでR21はH、メチル、エチル、プロピルおよびi−プロピルであり;そして
は非置換1H−インドール−3−イル、ベンゾフラン−3−イルもしくはキノリン−3−イル、または置換1H−インドール−3−イル、例えば5−フルオロ−1H−インドール−3−イルもしくは5−メトキシ−1H−インドール−3−イル、ベンゾフラン−3−イルまたはキノリン−3−イル〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。
ヒドロキサメート化合物の他の興味深い種類は、式(Ic)
Figure 0005665271
〔式中、
を含む環は芳香族性または非芳香族性であり、ここで非芳香環は飽和または不飽和であり;
はO、SまたはN−R20であり;
18はH;ハロ;C−Cアルキル(メチル、エチル、t−ブチル);C−Cシクロアルキル;アリール、例えば置換されていないフェニルまたは4−OCHもしくは4−CFによって置換されているフェニル;またはヘテロアリール、例えば2−フラニル、2−チオフェニルまたは2−、3−もしくは4−ピリジルであり;
20はH;C−Cアルキル;C−Cアルキル−C−Cシクロアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;アシル、例えばアセチル、プロピオニルおよびベンゾイル;またはスルホニル、例えばメタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニルおよびトルエンスルホニルであり;
は独立してH;C−Cアルキル;−OR19;ハロ;アルキルアミノ;アミノアルキル;ハロ;またはヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルである1、2または3個の置換基であり;
19はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルおよび(CHCH=CH(CH)(CH))1−3Hから選択され;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CHC(O)R、アミノアシルおよび−(CHから選択され;
vは0、1または2であり;
pは0〜3であり;そして
qは1〜5であり、そしてrは0であるか;または
qは0であり、そしてrは1〜5である〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。他の変化し得る置換基は上記のとおりである。
とりわけ有用な式(Ic)の化合物は、RがHまたはpが1〜3である(CHCHOHであるもの、とりわけRがHであるもの;例えばRがHであり、そしてXおよびYが各々Hであるもの、およびqが1〜3でありrが0であるか、またはqが0でありrが1〜3であるもの、とりわけZがN−R20であるものである。これらの化合物において、Rは好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、qおよびrの合計は好ましくは1である。
ヒドロキサメート化合物の他の興味深い種類は式(Id)
Figure 0005665271
〔式中、
はO、SまたはN−R20であり;
18はH;ハロ;C−Cアルキル(メチル、エチル、t−ブチル);C−Cシクロアルキル;アリール、例えば置換されていないフェニルまたは4−OCHもしくは4−CFによって置換されているフェニル;またはヘテロアリールであり;
20はH;C−Cアルキル、C−Cアルキル−C−Cシクロアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;アシル、例えばアセチル、プロピオニルおよびベンゾイル;またはスルホニル、例えばメタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニルであり;
は独立してH、C−Cアルキル、−OR19またはハロである1、2または3個の置換基であり;
19はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルから選択され;
pは0〜3であり;そして
qは1〜5であり、そしてrは0であるか;または
qは0であり、そしてrは1〜5である〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。他の変化し得る置換基は上記のとおりである。
とりわけ有用な式(Id)の化合物は、RがHまたはpが1〜3である(CHCHOHであるもの、とりわけRがHであるもの;例えばRがHであり、そしてXおよびYが各々Hであるもの、およびqが1〜3でありrが0であるか、またはqが0でありrが1〜3であるものである。これらの化合物においてRは好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、そしてqおよびrの合計は好ましくは1である。
本発明はさらに、式(Ie)
Figure 0005665271
の化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。変化し得る置換基は上記のとおりである。
とりわけ有用な式(Ie)の化合物は、R18がH、フルオロ、クロロ、ブロモ、C−Cアルキル基、置換C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基、置換されていないフェニル、パラ位で置換されているフェニル、またはヘテロアリール、例えばピリジル、環であるものである。
式(Ie)の化合物の有用な他の基は、RがHであるかまたはpが1〜3である(CHCHOHであるもの、とりわけRがHであるもの;例えばRがHであり、そしてXおよびYが各々Hであるもの、およびqが1〜3でありrが0であるか、またはqが0でありrが1〜3であるものである。これらの化合物においてRは好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、そしてqおよびrの合計は好ましくは1である。これらの化合物においてpは好ましくは1であり、そしてRおよびRは好ましくはHである。
式(Ie)の有用な他の基は、R18がH、メチル、エチル、t−ブチル、トリフルオロメチル、シクロヘキシル、フェニル、4−メトキシフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−フラニル、2−チオフェニル、または2−、3−もしくは4−ピリジルであるもの、2−フラニル、2−チオフェニルおよび2−、3−または4−ピリジル置換基が非置換であるか上記ヘテロアリール環のとおりに置換されており;RがHまたはpが1〜3である−(CHCHOHであるもの;とりわけRがHであり、そしてXおよびYが各々Hであるもの、およびqが1〜3でありrが0であるか、またはqが0でありそしてrが1〜3であるものである。これらの化合物においてRは好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、そしてqおよびrの合計は好ましくは1である。
20がHまたはC−Cアルキル、とりわけHである式(Ie)のこれらの化合物は、上記式(Ie)の化合物の各亜種の重要なメンバーである。
N−ヒドロキシ−3−[4−[[(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドおよびN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはそれらの薬学的に許容される塩は、重要な式(Ie)の化合物である。
本発明はさらに式(If)
Figure 0005665271
の化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。変化し得る置換基は上記のとおりである。
有用な式(If)の化合物には、RがHまたはpが1〜3である(CHCHOHであるもの、とりわけRがHであるもの;例えばRがHであり、そしてXおよびYが各々Hであるもの、およびqが1〜3でありrが0であるか、またはqが0でありrが1〜3であるものが含まれる。これらの化合物においてRは好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、そしてqおよびrの合計はこのましくは1である。
N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(ベンゾフル−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩は重要な式(If)の化合物である。
上記化合物はしばしば薬学的に許容される塩形で使用される。薬学的に許容される塩には、適当な場合、薬学的に許容される塩基付加塩および酸付加塩、例えばアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩のような金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩およびアミノ酸付加塩およびスルホン酸塩が含まれる。酸付加塩には塩酸塩、硫酸塩およびリン酸塩のような無機酸付加塩;およびアルキルスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩および乳酸塩のような有機酸付加塩が含まれる。金属塩の例は、リチウム塩、ナトリウム塩およびカリウム塩のようなアルカリ金属塩;マグネシウム塩およびカルシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩ならびに亜鉛塩である。アンモニウム塩の例は、アンモニウム塩およびテトラメチルアンモニウム塩である。有機アミン付加塩の例はモルホリンとの塩およびピペリジンとの塩である。アミノ酸付加塩の例はグリシンとの塩、フェニルアラニンとの塩、グルタミン酸との塩、およびリシンとの塩である。スルホン酸塩にはメシル酸塩、トシル酸塩およびベンゼンスルホン酸塩が含まれる。
式(I)の範囲内のさらなるHDAI化合物、およびそれらの合成は、WO 02/22577(公開日2002年3月21日、その全体を出典明示により本明細書の一部とする)に記載されている。WO 02/22577の範囲内の2個の好ましい化合物は、
N−ヒドロキシ−3−[4−[(2−ヒドロキシエチル){2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド
Figure 0005665271
またはその薬学的に許容される塩;および
N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド
Figure 0005665271
またはその薬学的に許容される塩である。
本発明はとりわけ、常套の化学療法に抵抗性である骨髄腫の処置用医薬の製造のための、HDAC阻害剤の使用に関する。
本発明に使用するHDAC阻害剤は上記アッセイにおいて、好ましくは50〜2,500nM、より好ましくは250〜2,000nM、もっとも好ましくは500〜1,250nMのIC50値を示す。
さらに本発明は、骨髄腫、とりわけ常套の化学療法に抵抗性である骨髄腫の処置法であって、治療上有効量のHDAC阻害剤をそれを必要とする温血動物、とりわけヒトに、このましくは治療上有効量の上記定義の式(I)の化合物または少なくとも1個の塩形性基を有するかかる化合物の塩をそれを必要とする温血動物、好ましくはヒトに投与することを含んでなる方法に関する。
本明細書および請求項において、骨髄腫は好ましくは多発性骨髄腫(MM)を意味する。
「処置」なる用語は、本明細書において使用するとき、骨髄腫を有するかまたは当該疾患の前段階である患者の、患者の疾患の進行を遅延させる処置を含む。
ボルテゾミブは骨髄腫細胞のアポトーシスを引き起こす、MMの処置のための主な薬剤である。驚くべきことに、本発明において本発明のHDAC阻害剤がボルテゾミブのMM細胞に対する効果を増大することを見出した。
したがって、本発明はまた、有効成分がそれぞれの場合において遊離形または薬学的に許容される塩形で存在する、HDAC阻害剤、好ましくは上記定義の式(I)の化合物、および骨髄腫細胞のアポトーシスを引き起こす化合物、ならびに所望により少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む、同時、個別または逐次的に使用するための、とりわけ骨髄腫の処置法に使用するための組合せ剤に関する。好ましくは、かかる組合せ剤において骨髄腫細胞のアポトーシスを引き起こす化合物はボルテゾミブである。
有効成分がそれぞれの場合において遊離形または薬学的に許容される塩形で存在する、HDAC阻害剤、および骨髄腫細胞のアポトーシスを引き起こす化合物、ならびに所望により少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む組合せ剤を、本明細書において本発明の組合せ剤と称する。
本発明の組合せ剤は組合せ製剤または医薬組成物であり得る。
「組合せ製剤」なる用語は、本明細書において使用するとき、上記定義の有効成分を独立して、または異なる量の有効成分との別個の固定された組合せの使用によって、すなわち同時に、または異なる時点で投与することができるという意味における「パーツのキット」ととりわけ定義する。キットのパーツを例えば同時にまたは時間をずらして、すなわち異なる時点で、そして任意のパーツのキットのパーツを等しいまたは異なる時間間隔で投与することができる。大変好ましくは、時間間隔はパーツの組合せ使用において処置される疾患に対する効果が、任意の一つのみの有効成分の使用によって得ることができる効果よりも大きくなるように選択される。有効成分1の合計量の、組合せ製剤において投与される有効成分2の量に対する比は、例えば、処置される患者亜母集団の必要または異なる必要が具体的な患者の疾患、年齢、性別、体重等のためであり得る1人の患者の必要に対処するために変化し得る。好ましくは、少なくとも1つの有利な効果、例えば第1および第2の有効成分の効果の相互上昇、とりわけ相乗効果、例えば相加効果以上、さらなる有利な効果、より少ない副作用、第1および第2の有効成分の1つまたは2つの非有効投与量での組合せ治療効果、およびとりわけ第1および第2の有効成分の強い相乗効果が存在する。
さらに、本発明は骨髄腫に対して共同的に治療上有効である量で本発明の組合せ剤を、それを必要とする温血動物に投与することを含む、骨髄腫の処置法を提供する。
当業者は、本明細書に記載のHDAC活性を阻害する化合物または本発明の組合せ剤の骨髄腫に対する有利な効果を証明するための関係のある試験モデルを選択することが十分可能である。HDAC活性を阻害する化合物または本発明の組合せ剤の薬理活性を例えば、適当な臨床試験または下記実施例の方法で示すことができる。適当な臨床試験は、例えば進行性骨髄腫を有する患者のオープンラベル非ランダム化用量漸増試験である。かかる試験によって、とりわけ本発明の組合せ剤の相乗効果が証明される。骨髄腫に対する有利な効果をこれらの試験結果から直接、または当業者に既知の試験デザインに変更することで測定することができる。例えば、一方の組合せパートナーに対して固定用量で投与し、そして第2の組合せパートナーに対して最大耐用量(MTD)に達するまで漸増することができる。あるいは、プラセボ対照二重盲検試験を行って本明細書の本発明の組合せ剤の利点を証明することができる。
実施例
HDAC阻害剤
N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、化合物(III)(Novartis Pharma, Basel, Switzerland)を脱イオン水に溶解し、−20℃で保存し、次いで解凍し、細胞培養実験のために培地で希釈した。動物実験のために、薬剤を滅菌水に溶解した後腹膜内注射した。
MM誘導細胞系および患者細胞
ボルテゾミブ感受性(MM.1S)およびボルテゾミブ抵抗性(MM.1R)ヒトMM細胞系、ならびにドキソルビシン(Dox40)、ミトキサントロン(MR20)、およびメルファラン(LR5)に抵抗性のRPMI−8226細胞を、10%胎児ウシ血清、2mmol/LのL−グルタミン(GIBCO, Grand Island, NY)、100U/mLのペニシリン、および100mg/mLのストレプトマイシン(GIBCO)と共にRPMI−1640培地(Cellgro, Mediatech, VA)中で培養した。薬剤抵抗性細胞系をドキソルビシン、ミトキサントロン、メルファランまたはボルテゾミブと共に培養してそれらの薬剤感受性の欠如を確認した。MM患者細胞を抗CD138MACSマイクロビーズ(Miltenyi, SanDiego, CA)での正の選択によって精製した(>95% CD138+)。骨髄単核細胞(BMMC)および末梢血単核細胞(PBMC)標本をFicoll-Hipaque密度沈降によって得て、96ウェルプレート中で化合物(III)と共に、またはなしで、インキュベートした。
BMSC培養
骨髄標本をMMを有する患者から得た。Ficoll-Hipaque密度沈降によって分離した単核細胞を使用して長期BM培養を確立した。接着細胞単層が発生した後に、細胞を0.25%トリプシンおよび0.02%EDTAを含むHBSS中に収穫し、洗浄し、遠心分離によって回収した。BMSCを平底96ウェルプレートに一晩播種し、3×10MM.1S細胞を48時間加えた。上清150μLを除去し、48時間培養の最後の8時間の間、細胞に[3H]チミジン(0.5μCi/ウェル)を加えた。Duoset ELISA(R&D System)を使用してMM.1S細胞と共に、またはなしで、化合物(III)の存在下、または非存在下でのBMSCの48時間培養物の上清中のIL−6を測定した。
DNA合成
MM細胞(3×10細胞/ウェル)を96ウェル培養プレート(Costar, Cambridge, MA)中で、培地、化合物(III)、および/またはボルテゾミブまたは組み換えIL−6(Genetics Institute, Cambridge, MA)の存在下で、48時間37℃でインキュベートした。DNA合成を3H−チミジン(NEN Products, Boston, MA)取り込みによって測定した。48時間培養の最後の8時間の間、細胞に3H−チミジン(0.5μCi/ウェル)を加えた。全実験を3連で行った。
増殖阻害アッセイ
化合物(III)のMMおよびBMSC増殖に対する阻害効果を、細胞のMTS(Promega, Madison, WI)染料吸収を測定することによって評価した。200μL培地+薬剤中24、48または72時間培養物由来の細胞に、培養の最後の4時間の間、各ウェルに40μLの5mg/mL MTSを加えた。吸収を490nmで、分光光度計(Molecular Devices Corp., Sunnyvale, CA)を使用して測定した。
細胞サイクル分析
0、8、12、18、36および42時間、化合物(III)(1μM)、化合物(III)+パン−カスパーゼ阻害剤ZVAD−FMK(20μM)(Calbiochem, San Diego, CA)、または対照培地中で培養したMM細胞型および患者MM細胞を、収穫し、PBSで洗浄し、70%エタノールで固定し、10mg/mL RNase(Roche Diagnostics Corp., Indianapolis, IN)で処置した。細胞を5mg/mLプロピジウムアイオダイド(Sigma)で染色し、細胞サイクルプロファイルをプログラムMソフトフェアを使用してEpicsフロー血球計算器(Coulter Immunology, Hialeah, FL)で測定した。データをPhoenixフローシステムを使用して分析した。
アポトーシスの検出
上記細胞サイクル分析を使用してサブG1細胞を同定することに加えて、アポトーシスをまた、アネキシンV染色を使用して確認した。MM細胞を培地のみ、または培地+1μMの化合物(III)で、37℃で24時間培養した。細胞を氷冷PBSで2回洗浄し、結合バッファー(10mmol/L HEPES、pH7.4、140mmol/L NaCl、2.5mmol/L CaCl)に再懸濁した(1×10細胞/mL)。MM細胞(1×10)をアネキシンV−FITC(5μL;Pharmingen, San Diego, CA)およびPI(5mg/mL)と15分間室温でインキュベートした。アネキシンV+PIアポトーシス細胞をEpics細胞選別機(Coulter)を使用して数えた。
イムノブロッティング
患者MM細胞およびMM.1S細胞を0.01、0.1または1μMの化合物(III)と培養し;収穫し;洗浄し;そして溶解バッファー(RIPAバッファー、2mmol/LのNaVO、5mmol/LのNaF、1mmol/Lのフェニルメチルスルホニルフルオリド(PMSF)、5mg/mLのロイペプチンおよび5mg/mLのアプロチニン)を使用して溶解した。細胞溶解物をSDS−PAGEに付し、ポリビニリデンジフルオリド(PVDF)膜に転写し、抗アセチル化ヒストン(Upstate Biotechnology, Lake Placid, NY)、抗p21抗体(Santa Cruz Biotech, Santa Cruz, CA)、抗PARP;抗カスパーゼ−8、抗カスパーゼ−9および抗カスパーゼ−3(Cell Signaling, MA);ならびに抗ポリユビキチン結合体、抗LMP7、抗β5(Affiniti, Mamhead, Exeter, Devon, UK)で免疫ブロットする。膜をはぎ、抗チューブリンまたは抗βアクチン(Sigma, St Louis, MO)で再プローブして等価タンパク質のローディングを確認する。
プロテアソーム活性アッセイ
細胞質抽出物のプロテアソーム活性を蛍光プロテアソーム基質Suc−LLVYAMC(Calbiochem, San Diego, CA)を使用して定量した。簡潔に述べると、細胞質抽出物を抽出し(5μL中タンパク質100μg)、20mMのTris−HCl(pH7.8)、0.5mMのEDTAおよび100μMのSuc−LLVY−AMCを含む反応物200μL中で、室温で90分間インキュベートした。蛍光をマイクロタイタープレートフルオロメーター(励起波長、360nm;放射波長、460nm)で測定した。
EMSA
核抽出物のEMSAを行った。二本鎖NF−κBコンセンサスオリゴヌクレオチドプローブ(5’−GGGGACTTTCCC−3’、Santa Cruz Biotechnology)を[γ−32P]ATP(222TBq/mMで50μCi;NEN, Boston, MA)で末端標識した。オリゴヌクレオチド1ngおよび核タンパク質5μgを含む結合反応を室温で20分間、全体積10mLの結合バッファー[10mMのTris−HCl(pH7.5)、50mMのNaCl、1mMのMgCl、0.5mMのEDTA、0.5mMのDTT、4%グリセロール(v/v)および0.5mgのポリ(dI.dC)(Pharmacia, Peapack, NJ)]中で行った。
異種移植片マウスモデル
5〜6週齢のBeige-Nude-Xidマウスに、右側腹に100μLのRPMI1640中3×10MM細胞を、100μLのマトリゲルベース膜マトリックス(Becton Dickinson, Bedford, MA)と共に、既報のとおりに皮下摂取させた。腫瘍が測定可能となったとき、マウスを化合物(III)25mg/kgを毎日腹腔内投与するグループ、または同じスケジュールでビークルのみ(0.9%塩酸ナトリウム)を投与する対照グループに割り当てた。化合物(III)での処置は25mg/kgで行った。最長直行腫瘍径のキャリパー測定を2日ごとに測定して、楕円の三次元体積を意味する下記式:
4π/3×(幅/2)2×(長さ/2)
を使用して評価した。腫瘍が2cmに達したとき動物を屠殺した。生存を処置の第一日目から死亡まで評価した。腫瘍増殖を処置の第一日目から最初の屠殺の日(9日目)まで評価した。
統計的分析
薬剤処置対対照培地において観察された差異の統計的有意をスチューデントt検定を使用して決定した。有意の最小レベルはp<0.05であった。化合物(III)とデキサメタゾンの相乗効果および拮抗作用を分析するために中間用量効果分析を、商業的に入手可能なソフトウェアプログラムCalcusyn(Biosoft, Ferguson, MO, USA)と組み合わせて行った。マウスの生存曲線をKaplan−Meier法を使用して計算した。対照群と処置群の間の生存時間の差をログランク検定を使用して比較した。中間生存時間をFisherの正確確立検定を使用して比較した。2本の腕における腫瘍増殖速度を比較するために、線形混合効果モデル(ランダム係数モデル)をフィットした。
さらに、実施例は化合物(III)が48時間で10n未満の中間阻害濃度で、常套の化学療法に抵抗性のMM細胞系、ならびにMM患者細胞において、MTSアッセイおよびトリチウム化チミジン取り込みによって測定したとおり、骨髄腫細胞増殖を阻害することを示す。MM.1S骨髄腫細胞増殖はまた、骨髄微小環境の刺激効果を克服する能力を示す骨髄間質細胞と共培養したとき、阻害される。プロアポトーシス効果をウェスタンブロットによって確認した。カスパーゼ8、カスパーゼ9、カスパーゼ3およびPARPの顕著な切断が20nMの化合物(III)でMM.1S細胞において観察され、このことは化合物(III)介在アポトーシスにおける内因性および外因性両方のアポトーシス経路に含まれることを示した。p21の上方制御およびc−mycの下方制御に関連していた。相乗活性プロテアソーム阻害剤であるボルテゾミブを含む組合せ剤において観察された。化合物(III)誘導性HDAC阻害が低ナノモル濃度でヒストン高アセチル化をもたらした。α−チューブリンのアセチル化はアセチル基をリシン40に付加することからなる翻訳後修飾であり、これはHDAC6またはチューブリンデアセチラーゼ(TDAC)によって反転する。チューブリンアセチル化は微小管構造および効果の分化において重要な役割を果たす。さらに、TDACはポリユビキチン化ミスフォールドタンパク質およびダイニンと構成的に結合してミスフォールドタンパク質を微小管に沿ってアグリソームを輸送するダイニンモーターに補充し、これはMM細胞のアポトーシスに対する重要な防御機構である。重要なことに、MM.1S細胞におけるTDACの用量依存阻害が化合物(II)の低ナノモル濃度で観察された。
骨髄腫に対して共同的に治療上有効な量の本発明の組合せ剤を含む医薬組成物を提供することは本発明の目的の一つである。この組成物において、組合せパートナーを同時に、逐次的に、または個別に、1個の組合せ単位投与形態または2個の別個の単位投与形態で投与することができる。単位投与形態はまた、組合せ剤を固定することができる。
組合せパートナーの個別投与のための医薬組成物、および固定された組合せ剤における投与のための医薬組成物、すなわち少なくとも2種の組合せパートナーを含む1個のガレヌス製剤を、本発明によって、自体既知の方法で製造することができ、そしてヒトを含む哺乳類(温血動物)に経腸、例えば経口または直腸、および非経腸投与に適した、少なくとも1種の治療上有効量の薬理学的に活性な組合せパートナーを単独で、または1種以上の薬学的に許容される担体と共に含む、とりわけ経腸または非経腸投与に適したものである。
新規医薬組成物は、例えば約10%〜約100%、好ましくは約20%〜約60%の有効成分を含む。経腸または非経腸投与用組合せ治療のための医薬組成物は、例えば単位投与形態のもの、例えば糖衣錠、錠剤、カプセル剤または座薬、およびさらにアンプルである。他に記載がない限り、これらは自体既知の方法、例えば常套の混合、造粒、糖コーティング、溶解または凍結乾燥手段によって製造される。かかる投与形態の個々の用量に含まれる組合せパートナーの単位成分は、必要な有効量が複数の投与単位の投与によって達成することができるので、それ自体が有効量を構成する必要はないということが理解される。
とりわけ、本発明の組合せ剤の各組合せパートナーの治療上有効量は同時または逐次、そして任意の順序で投与することができ、そして成分を個別に、または固定された組合せ剤として投与することができる。例えば、本発明の骨髄腫の処置法は、共同的に治療上有効量、好ましくは相乗効果量、例えば本明細書に記載の量に対応する日用量の、(i)遊離形または薬学的に許容される塩形の組合せパートナー(a)の投与、および(ii)遊離形または薬学的に許容される塩形の組合せパートナー(b)の同時もしくは任意の順序での逐次投与を含み得る。
本発明の組合せ剤の個々の組合せパートナーを治療コース中別個に異なる時点で、または別個もしくは1個の組合せ形態で同時に投与することができる。さらに、投与なる用語はまた、in vivoで組合せパートナーそれ自体に変換される組合せパートナーのプロドラッグの使用を包含する。したがって、本発明は同時または異なる処置の全てのかかるレジメンを含むものとして理解され、「投与」なる用語はそのように理解される。
HDAC活性を阻害するために使用する化合物および本発明の組合せ剤で使用する各組合せパートナーの有効量は使用する具体的な化合物または医薬組成物、投与形態、処置する骨髄腫、処置する骨髄腫の重症度に依存して変化し得る。したがって、本発明の組合せ剤の投与レジメンは投与経路ならびに患者の腎臓および肝臓機能を含む様々な要素によって選択される。通常の技術を有する医師、臨床医または獣医は、HDAC活性を阻害する化合物の有効量、または状態の進行を予防、逆行または阻止するために必要な本発明の組合せ剤の1種の有効成分の有効量を、容易に決定および予測することができる。毒性なく効果を得る範囲内の有効成分の濃度を達成する最適な予測には、標的部位に対する有効成分の利用能の動力学に基づくレジメンが必要である。
さらに、本発明は本発明の組合せ剤と共に、骨髄腫の処置において同時、個別または逐次使用するための指示書を含む商品パッケージを提供する。
本発明はまた、骨髄腫の処置用医薬の製造のための、本明細書に定義の式(I)の化合物の使用、および本発明の組合せ剤の使用を提供する。

Claims (2)

  1. 有効成分がそれぞれの場合に遊離形または薬学的に許容される塩形であるHDAC阻害剤および常套の化学療法に抵抗性である多発性骨髄腫細胞のアポトーシスを引き起こす化合物、ならびに所望により少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む、同時、個別または逐次使用のための組合せ剤であって、
    前記HDAC阻害剤が式(III)
    Figure 0005665271
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩であり、
    前記多発性骨髄腫細胞のアポトーシスを引き起こす化合物がボルテゾミブである、組合せ剤。
  2. 骨髄腫の処置に同時、個別または逐次使用するための、請求項1に記載の組合せ剤。
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