JP2010526149A - 消化管がんの処置のためのhdac阻害剤の使用 - Google Patents

消化管がんの処置のためのhdac阻害剤の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、消化管がんの処置用医薬の製造のためのHDAC阻害剤の使用;消化管がんを有する温血動物、特にヒトを処置する方法であって、当該動物に治療上有効量のHDAC阻害剤、特に本明細書に定義の式(I)の化合物を投与することを含む方法;ならびに医薬組成物および商品パッケージに関する。

Description

発明の分野
本発明は、消化管がんの処置用医薬の製造のためのHDAC阻害剤の使用;消化管がんを有する温血動物、特にヒトを処置する方法であって、当該動物に治療上有効量のHDAC阻害剤、特に本明細書に定義の式(I)の化合物を投与することを含む方法;ならびに医薬組成物および商品パッケージに関する。
発明の背景
消化管がんを有する患者の全生存率は低い。標準的な化学療法処置は必ずしも有効であるとは限らない。したがって、新規処置方法を開発する必要がある。
発明の要約
用語「消化管がん」は、本明細書において使用するとき、肝細胞がんおよび/または膵臓がんを含むが、これらに限定されない。
本明細書に定義する式(I)の化合物は、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤(HDAC阻害剤)である。ヒストンの可逆的アセチル化は、転写因子とDNAの近接性を変化させることによって作用する、遺伝子発現の主要なレギュレーターである。正常細胞において、ヒストンデアセチラーゼ(HDA)およびヒストンアセチルトランスフェラーゼは共に、ヒストンのアセチル化レベルを制御してバランスを維持している。HDAの阻害は、高アセチル化ヒストンの蓄積をもたらし、これは多様な細胞応答をもたらす。
驚くべきことに、本発明において、HDAC阻害剤、特に本明細書に定義する式(I)の化合物が、消化管がん、例えば肝細胞がんおよび/または膵臓がんの増殖を直接阻害することを見出した。
したがって本発明は、消化管がんの処置用医薬の製造のための、HDAC阻害剤の使用に関する。
図1は、HCT116異種移植片モデルにおいて、LBH589処置が腫瘍増殖を阻害することを示す。 図2は、Colo205結腸がん異種移植片モデルにおいて、LBH589と5−フルオロウラシルの共処置が腫瘍増殖阻害および腫瘍増殖遅延を向上させることを示す。 図3は、19種の膵臓がん細胞系におけるLBH589の抗増殖効果および細胞傷害効果を示す。
発明の詳細な説明
HDAC阻害剤化合物
本発明の組合せに使用するための特に興味のあるHDAC阻害剤化合物は、式(I):
Figure 2010526149
〔式中、
はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、当該メチル、エチルおよびn−プロピル置換基は非置換であるかまたはアルキル置換基について下記の置換基の1個以上で置換されており;
はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えばメチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;−(CHC(O)R;−(CHOC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CHから選択され;
およびRは同一または異なって、独立してH;C−Cアルキル;アシル;またはアシルアミノであるか;または
とRはそれらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか;または
とRは、Rが結合している窒素とRが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;またはアリールと非アリールの混合ポリヘテロ環を形成してもよく;
はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;アリールと非アリールの結合多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;アリールと非アリールの結合ポリヘテロ環から選択され;
n、n、nおよびnは同一または異なって、0〜6から独立して選択され、nが1〜6であるとき、各炭素原子は所望により、独立してRおよび/またはRで置換されていてもよく;
XおよびYは同一または異なって、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から独立して選択され;
はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
はOR15;SR15;S(O)R16;SO17;NR1314;およびNR12SOから選択され;
はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルから選択され;
はC−Cアルキル、例えばCHおよびCF;C(O)−アルキル、例えばC(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
10およびR11は同一または異なって、H;C−Cアルキル;および−C(O)−アルキルから独立して選択され;
12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;アリールと非アリールの結合多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルから選択され;
13およびR14は同一または異なって、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;アミノアシルから独立して選択されるか;または
13とR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;またはアリールと非アリールの結合ポリヘテロ環であり;
15はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;および(CHZR12から選択され;
16はC−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;および(CHZR12から選択され;
17はC−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;芳香族性多環;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
mは0〜6から選択される整数であり;そして
ZはO;NR13;S;およびS(O)から選択される〕
のヒドロキサメート化合物またはその薬学的に許容される塩である。
適切なとき、「非置換」は、置換基が存在しないかまたは置換基が水素のみであることを意味する。
ハロ置換基は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード、好ましくはフルオロまたはクロロから選択される。
アルキル置換基は、特に定めのない限り、直鎖および分枝鎖C−Cアルキルを含む。好適な直鎖および分枝鎖C−Cアルキル置換基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、2−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル等を含む。特に定めのない限り、アルキル置換基は非置換アルキル基と、1個以上の好適な置換基;アシル;シクロアルキル;ハロ;オキシアルキル;アルキルアミノ;アミノアルキル;アシルアミノ;およびOR15、例えばアルコキシで置換されたアルキル基の両方を含み、これは不飽和、すなわち1個以上の二重または三重C−C結合が存在していてもよい。好ましいアルキル基の置換基は、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、オキシアルキル、アルキルアミノおよびアミノアルキルを含む。
シクロアルキル置換基は、特に定めのない限り、C−Cシクロアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等を含む。特に定めのない限り、シクロアルキル置換基は非置換シクロアルキル基と、C−Cアルキル、ハロ、ヒドロキシ、アミノアルキル、オキシアルキル、アルキルアミノおよびOR15、例えばアルコキシを含む1個以上の好適な置換基で置換されたシクロアルキル基の両方を含む。好ましいシクロアルキル基の置換基は、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、オキシアルキル、アルキルアミノおよびアミノアルキルを含む。
アルキル置換基およびシクロアルキル置換基の上記説明はまた、アルコキシ、アルキルアミン、アルキルケトン、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アルキルスルホニルおよびアルキルエステル置換基等のような(これらに限定されない)他の置換基のアルキル部分にも適用する。
ヘテロシクロアルキル置換基は、窒素、硫黄、酸素から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む、3〜9員脂肪族環、例えば4〜7員脂肪族環を含む。好適なヘテロシクロアルキル置換基の例は、ピロリジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチオフラニル、ピペリジル、ピペラジル、テトラヒドロピラニル、モルフィリノ、1,3−ジアザパン、1,4−ジアザパン、1,4−オキサゼパンおよび1,4−オキサチアパンを含む。特に定めのない限り、本環は非置換であるかまたは炭素原子上で、C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;ハロ;アミノ;アルキルアミノおよびOR15、例えばアルコキシを含む1個以上の好適な置換基で置換されている。特に定めのない限り、窒素ヘテロ原子は非置換であるかまたはH、C−Cアルキル;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;アシル;アミノアシル;アルキルスルホニル;およびアリールスルホニルで置換されている。
シクロアルキルアルキル置換基は、式−(CHn5−シクロアルキル〔式中、n5は1〜6の数である〕の置換基を含む。好適なアルキルシクロアルキル置換基は、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル等を含む。当該置換基は非置換であるかまたはアルキル部分もしくはシクロアルキル部分で、アルキルおよびシクロアルキルについて上記のものを含む好適な置換基で置換されている。
アリール置換基は非置換フェニルならびにC−Cアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;O(CO)アルキル;オキシアルキル;ハロ;ニトロ;アミノ;アルキルアミノ;アミノアルキル;アルキルケトン;ニトリル;カルボキシアルキル;アルキルスルホニル;アミノスルホニル;アリールスルホニルおよびOR15、例えばアルコキシを含む1個以上の好適な置換基で置換されたフェニルを含む。好ましい置換基はC−Cアルキル;シクロアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アルコキシ;オキシアルキル;ハロ;ニトロ;アミノ;アルキルアミノ;アミノアルキル;アルキルケトン;ニトリル;カルボキシアルキル;アルキルスルホニル;アリールスルホニルおよびアミノスルホニルを含む。好適なアリール基の例は、C−Cアルキルフェニル、C−Cアルコキシフェニル、トリフルオロメチルフェニル、メトキシフェニル、ヒドロキシエチルフェニル、ジメチルアミノフェニル、アミノプロピルフェニル、カルボエトキシフェニル、メタンスルホニルフェニルおよびトリルスルホニルフェニルを含む。
芳香族性多環はナフチルならびにC−Cアルキル;アルキルシクロアルキル、例えばシクロプロピルメチル;オキシアルキル;ハロ;ニトロ;アミノ;アルキルアミノ;アミノアルキル;アルキルケトン;ニトリル;カルボキシアルキル;アルキルスルホニル;アリールスルホニル;アミノスルホニルおよびOR15、例えばアルコキシを含む1個以上の好適な置換基で置換されたナフチルを含む。
ヘテロアリール置換基はN、OおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子、例えば1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員芳香環を有する化合物を含む。典型的なヘテロアリール置換基は、フリル、チエニル、ピロール、ピラゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピリミジン、イソキサゾリル、ピラジン等を含む。特に定めのない限り、ヘテロアリール置換基は非置換であるかまたは炭素原子上で、アルキル、上記アルキル置換基および他のヘテロアリール置換基を含む1個以上の好適な置換基で置換されている。窒素原子は非置換であるかまたは、例えばR13で置換されており;特に有用なN置換基は、H、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含む。
アリールアルキル置換基は、式−(CHn5−アリール、−(CHn5−1−(CH−アリール)−(CHn5−アリールまたは−(CHn5−1CH(アリール)(アリール)〔式中、アリールおよびn5は上記に定義されている〕の基を含む。当該アリールアルキル置換基は、ベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、トリル−3−プロピル、2−フェニルプロピル、ジフェニルメチル、2−ジフェニルエチル、5,5−ジメチル−3−フェニルペンチル等を含む。アリールアルキル置換基は非置換であるかまたは、アルキル部分もしくはアリール部分またはその両方でアルキルおよびアリール置換基について上記のとおりに置換されている。
ヘテロアリールアルキル置換基は、式−(CHn5−ヘテロアリール〔式中、ヘテロアリールおよびn5は上記に定義されており、架橋基はヘテロアリール部分の炭素または窒素と結合している〕の基、例えば2−、3−または4−ピリジルメチル、イミダゾリルメチル、キノリルエチルおよびピロリルブチルを含む。ヘテロアリール置換基は非置換であるかまたは、ヘテロアリール置換基およびアルキル置換基について上記のとおりに置換されている。
アミノアシル置換基は、式−C(O)−(CH−C(H)(NR1314)−(CH−R〔式中、n、R13、R14およびRは上記に記載されている〕の基を含む。好適なアミノアシル置換基は天然および非天然アミノ酸、例えばグリシニル、D−トリプトファニル、L−リシニル、D−もしくはL−ホモセリニル、4−アミノブチル酸アシルおよび±−3−アミン−4−ヘキセノイルを含む。
非芳香族性多環置換基は、二環式および三環式縮合環系を含み、ここで各環はそれぞれ4〜9員であり、そして各環はそれぞれ0、1個またはそれ以上の二重結合および/または三重結合を含んでいてもよい。非芳香族性多環の好適な例は、デカリン、オクタヒドロインデン、ペルヒドロベンゾシクロヘプテンおよびペルヒドロベンゾ−[f]−アズレンを含む。当該置換基は非置換であるかまたはシクロアルキル基について上記のとおりに置換されている。
アリールと非アリールの混合多環置換基は、二環式および三環式縮合環系を含み、ここで各環はそれぞれ4〜9員であってよく、そして少なくとも1個の環が芳香族性である。アリールと非アリールの結合多環の好適な例は、メチレンジオキシフェニル、ビス−メチレンジオキシフェニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、ジベンゾスベラン、ジヒドロアントラセンおよび9H−フルオレンを含む。当該置換基は非置換であるかまたはニトロでもしくはシクロアルキルについて上記のとおりに置換されている。
ポリヘテロアリール置換基は、二環式および三環式縮合環系を含み、ここで各環はそれぞれ独立して5または6員であり、O、NまたはSから選択される1個以上のヘテロ原子、例えば1、2、3または4個のヘテロ原子を含んでいてもよく、該縮合環系は芳香族性である。ポリヘテロアリール環系の好適な例は、キノリン、イソキノリン、ピリドピラジン、ピロロピリジン、フロピリジン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフラン、ベンズインドール、ベンゾオキサゾール、ピロロキノリン等を含む。特に定めのない限り、ポリヘテロアリール置換基は非置換であるかまたは、炭素原子上でアルキル、上記アルキル置換基および式−O−(CHCH=CH(CH)(CH))1−3Hの置換基を含む1個以上の好適な置換基で置換されている。窒素原子は非置換であるかまたは、例えばR13で置換されており、特に有用なN置換基はH、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含む。
非芳香族性ポリヘテロ環式置換基は二環式および三環式縮合環系を含み、ここで各環はそれぞれ4〜9員であり、O、NまたはSから選択される1個以上のヘテロ原子、例えば1、2、3または4個のヘテロ原子を含み、0個、1個またはそれ以上のC−C二重または三重結合を含んでいてもよい。非芳香族性ポリヘテロ環の好適な例は、ヘキシトール、cis−ペルヒドロシクロヘプタ[b]ピリジニル、デカヒドロベンゾ[f][1,4]オキサゼピニル、2,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン、ヘキサヒドロ−チエノ[3,2−b]チオフェン、ペルヒドロピロロ[3,2−b]ピロール、ペルヒドロナフチリジン、ペルヒドロ−1H−ジシクロペンタ[b,e]ピランを含む。特に定めのない限り、非芳香族性ポリヘテロ環式置換基は非置換であるかまたは、炭素原子上でアルキルおよび上記アルキル置換基を含む1個以上の置換基で置換されている。窒素原子は非置換であるかまたは、例えばR13で置換されており、特に有用なN置換基はH、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含む。
アリールと非アリールの結合ポリヘテロ環置換基は、二環式および三環式縮合環系を含み、ここで各環はそれぞれ4〜9員であり、O、NまたはSから選択される1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよく、少なくとも1個の環が芳香族性でなければならない。アリールと非アリールの結合ポリヘテロ環の好適な例は、2,3−ジヒドロインドール、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、5,11−ジヒドロ−10H−ジベンズ[b,e][1,4]ジアゼピン、5H−ジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン、1,2−ジヒドロピロロ[3,4−b][1,5]ベンゾジアゼピン、1,5−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]ジアゼピン−4−オン、1,2,3,4,6,11−ヘキサヒドロ−ベンゾ[b]ピリド[2,3−e][1,4]ジアゼピン−5−オンを含む。特に定めのない限り、アリールと非アリールの結合ポリヘテロ環式置換基は非置換であるかまたは、炭素原子上で−N−OH、=N−OH、アルキルおよび上記アルキル置換基を含む1個以上の好適な置換基で置換されている。窒素原子は非置換であるかまたは、例えばR13で置換されており;特に有用なN置換基はH、C−Cアルキル、アシル、アミノアシルおよびスルホニルを含む。
アミノ置換基は第1級、第2級および第3級アミンならびにその塩形、第4級アミンを含む。アミノ置換基の例は、モノ−およびジ−アルキルアミノ、モノ−およびジ−アリールアミノ、モノ−およびジ−アリールアルキルアミノ、アリール−アリールアルキルアミノ、アルキル−アリールアミノ、アルキル−アリールアルキルアミノ等を含む。
スルホニル置換基は、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニル、例えばメタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トシル等を含む。
アシル置換基は、式−C(O)−W、−OC(O)−W、−C(O)−O−Wまたは−C(O)NR1314〔式中、WはR16、Hまたはシクロアルキルアルキルである〕の基を含む。
アシルアミノ置換基は、式−N(R12)C(O)−W、−N(R12)C(O)−O−Wおよび−N(R12)C(O)−NHOH〔R12およびWは上記に定義されている〕の基を含む。
置換基HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−は、式:
Figure 2010526149
の基である。
好ましい置換基はそれぞれ次のものを含む:
はH、ハロまたは直鎖C−Cアルキルである;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CHC(O)R、アミノアシルおよび−(CHから選択される;
およびRは同一または異なって、HおよびC−Cアルキルから独立して選択されるか、あるいは
とRはそれらが結合している炭素と一体となってC=O、C=SまたはC=NRである;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、芳香族性多環、非芳香族性多環、アリールと非アリールの結合多環、ポリヘテロアリール、非芳香族性ポリヘテロ環、およびアリールと非アリールの結合ポリヘテロ環から選択される;
n、n、nおよびnは同一または異なって、0〜6から独立して選択され、nが1〜6であるとき、各炭素原子はそれぞれ非置換であるかまたは独立してRおよび/またはRで置換されている;
XおよびYは同一または異なって、H、ハロ、C−Cアルキル、CF、NO、C(O)R、OR、SR、CNおよびNR1011から独立して選択される;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、OR12およびNR1314から独立して選択される;
はOR15、SR15、S(O)R16、SO17、NR1314およびNR12SOから選択される;
はH、OR15、NR1314、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアリールアルキルから選択される;
はC−CアルキルおよびC(O)−アルキルから選択される;
10およびR11は同一または異なって、H、C−Cアルキルおよび−C(O)−アルキルから独立して選択される;
12はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアリールアルキルから選択される;
13およびR14は同一または異なって、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよびアミノアシルから独立して選択される;
15はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CHZR12から選択される;
16はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよび(CHZR12から選択される;
17はC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルおよびNR1314から選択される;
mは0〜6から選択される整数である;
ZはO、NR13、SおよびS(O)から選択される;
またはその薬学的に許容される塩。
有用な式(I)の化合物は、R、X、Y、RおよびRがそれぞれHであるもの、nとnの一方が0であり、他方が1であるもの、特にRがHまたは−CH−CH−OHであるものを含む。
ある好適なヒドロキサメート化合物群は、式(Ia):
Figure 2010526149
〔式中、
が0〜3であり;
がH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CHC(O)R、アミノアシルおよび−(CHから選択され;そして
R’がヘテロアリール;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;アリールと非アリールの結合多環;ポリヘテロアリールまたは結合アリール;および非アリールポリヘテロ環である〕
のものまたはその薬学的に許容される塩である。
他の好適なヒドロキサメート化合物群は、式(Ia):
Figure 2010526149
〔式中、
が0〜3であり;
がH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CHC(O)R、アミノアシルおよび−(CHから選択され;
R’がアリール;アリールアルキル;芳香族性多環;非芳香族性多環および結合アリール;ならびに非アリール多環、特にアリール、例えばp−フルオロフェニル、p−クロロフェニル、p−O−C−Cアルキルフェニル、例えばp−メトキシフェニルおよびp−C−Cアルキルフェニル;およびアリールアルキル、例えばベンジル、オルト−、メタ−もしくはパラ−フルオロベンジル、オルト−、メタ−もしくはパラ−クロロベンジル、オルト−、メタ−もしくはパラ−モノ、ジ−もしくはトリ−O−C−Cアルキルベンジル、例えばオルト−、メタ−もしくはパラ−メトキシベンジル、m,p−ジエトキシベンジル、o,m,p−トリメトキシベンジルおよびオルト−、メタ−もしくはパラ−モノ、ジ−もしくはトリ−C−Cアルキルフェニル、例えばp−メチル、m,m−ジエチルフェニルである〕
のものまたはその薬学的に許容される塩である。
別の興味ある群は、式(Ib):
Figure 2010526149
〔式中、
R’がH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;(CH2−4OR21から選択され、R21はH、メチル、エチル、プロピルおよびi−プロピルであり;
R”が非置換1H−インドール−3−イル、ベンゾフラン−3−イルまたはキノリン−3−イルであるかまたは置換された、1H−インドール−3−イル、例えば5−フルオロ−1H−インドール−3−イルまたは5−メトキシ−1H−インドール−3−イル、ベンゾフラン−3−イルまたはキノリン−3−イルである〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。
別の興味あるヒドロキサメート化合物群は、式(Ic):
Figure 2010526149
〔式中、
を含む環が芳香族性または非芳香族性であり、該非芳香環は飽和または不飽和であり、
がO、SまたはN−R20であり;
18がH;ハロ;C−Cアルキル(メチル、エチル、t−ブチル);C−Cシクロアルキル;アリール、例えば非置換フェニルまたは4−OCHもしくは4−CFで置換されたフェニル;またはヘテロアリール、例えば2−フラニル、2−チオフェニルまたは2−、3−もしくは4−ピリジルであり;
20がH;C−Cアルキル;C−Cアルキル−C−Cシクロアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;アシル、例えばアセチル、プロピオニルおよびベンゾイル;またはスルホニル、例えばメタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニルおよびトルエンスルホニルであり;
が1、2または3個の置換基であり、これらは独立してH;C−Cアルキル;−OR19;ハロ;アルキルアミノ;アミノアルキル;ハロ;またはヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルであり;
19がH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルおよび−(CHCH=CH(CH)(CH))1−3Hから選択され;
がH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、−(CHC(O)R、アミノアシルおよび−(CHから選択され;
vが0、1または2であり;
pが0〜3であり;そして
qが1〜5でありrが0であるか;あるいは
qが0でありrが1〜5である〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。他の可変置換基は上記定義のとおりである。
特に有用な式(Ic)の化合物は、RがHまたは−(CHCHOHであり、pが1〜3であるもの、特にRがHであるもの;例えばRがHであり、XおよびYがそれぞれHであり、そしてqが1〜3であり、rが0であるものまたはqが0であり、rが1〜3であるもの、特にZがN−R20であるものである。これらの化合物のRは、好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、qとrの合計は好ましくは1である。
別の興味あるヒドロキサメート化合物群は、式(Id):
Figure 2010526149
〔式中、
がO、SまたはN−R20であり;
18がH;ハロ;C−Cアルキル(メチル、エチル、t−ブチル);C−Cシクロアルキル;アリール、例えば非置換フェニルまたは4−OCHもしくは4−CFで置換されたフェニル;またはヘテロアリールであり;
20がH;C−Cアルキル、C−Cアルキル−C−Cシクロアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;アシル、例えばアセチル、プロピオニルおよびベンゾイル;またはスルホニル、例えばメタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニルであり;
が1、2または3個の置換基であり、これらは独立してH、C−Cアルキル、−OR19またはハロであり;
19がH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルから選択され;
pが0〜3であり;そして
qが1〜5でありrが0であるか;あるいは
qが0でありrが1〜5である〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。他の可変置換基は上記定義のとおりである。
特に有用な式(Id)の化合物は、RがHまたは−(CHCHOHであり、pが1〜3であるもの、特にRがHであるもの;例えばRがHであり、XおよびYがそれぞれHであり、そしてqが1〜3であり、rが0であるものまたはqが0であり、rが1〜3であるものである。これらの化合物のRは、好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、qとrの合計は好ましくは1である。
本発明はさらに、式(Ie):
Figure 2010526149
の化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。可変置換基は上記定義のとおりである。
特に有用な式(Ie)の化合物は、R18がH、フルオロ、クロロ、ブロモ、C−Cアルキル基、置換C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基、非置換フェニル、パラ位で置換されたフェニル、またはヘテロアリール環、例えばピリジル環であるものである。
別の有用な式(Ie)の化合物群は、RがHまたは−(CHCHOHであり、pが1〜3であるもの、特にRがHであるもの;例えばRがHであり、XおよびYがそれぞれHであり、そしてqが1〜3でありrが0であるか、またはqが0でありrが1〜3であるものである。これらの化合物のRは、好ましくはHまたはCH−CH−OHであり、qとrの合計は好ましくは1である。これらの化合物のpは好ましくは1であり、RおよびRは好ましくはHである。
別の有用な式(Ie)の化合物群は、R18がH、メチル、エチル、t−ブチル、トリフルオロメチル、シクロヘキシル、フェニル、4−メトキシフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−フラニル、2−チオフェニルまたは2−、3−もしくは4−ピリジルであり、当該2−フラニル、2−チオフェニルおよび2−、3−もしくは4−ピリジル置換基が非置換であるかまたはヘテロアリール環について上記のとおりに置換されており;RがHまたは−(CHCHOHであり、pが1〜3であるもの;特にRがHであり、XおよびYがそれぞれHであり、そしてqが1〜3でありrが0であるか、またはqが0でありrが1〜3であるものである。これらの化合物のRは、好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、qとrの合計は好ましくは1である。
20がHまたはC−Cアルキル、特にHである式(Ie)の化合物はそれぞれ、上記式(Ie)の化合物の重要な下位群のメンバーである。
N−ヒドロキシ−3−[4−[[(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドおよびN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはそれらの薬学的に許容される塩は、重要な式(Ie)の化合物である。
本発明はさらに、式(If):
Figure 2010526149
の化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。可変置換基は上記定義のとおりである。
有用な式(If)の化合物は、RがHまたは−(CHCHOHであり、pが1〜3であるもの、特にRがHであるもの;例えばRがHであり、XおよびYがそれぞれHであり、そしてqが1〜3でありrが0であるか、またはqが0であり、rが1〜3であるものを含む。これらの化合物のRは、好ましくはHまたは−CH−CH−OHであり、qとrの合計は好ましくは1である。
N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(ベンゾフル−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩は重要な式(If)の化合物である。
上記化合物は、しばしば薬学的に許容される塩形で使用される。薬学的に許容される塩は、適切であるとき、薬学的に許容される塩基付加塩および酸付加塩、例えば金属塩、例えばアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩およびアミノ酸付加塩およびスルホン酸塩を含む。酸付加塩は、無機酸付加塩、例えば塩酸、硫酸およびリン酸の塩;および有機酸付加塩、例えばアルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、酢酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸および乳酸の塩を含む。金属塩の例は、アルカリ金属塩、例えばリチウム塩、ナトリウム塩およびカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えばマグネシウム塩およびカルシウム塩、アルミニウム塩および亜鉛塩である。アンモニウム塩の例は、アンモニウム塩およびテトラメチルアンモニウム塩である。有機アミン付加塩の例は、モルホリンおよびピペリジンとの塩である。アミノ酸付加塩の例は、グリシン、フェニルアラニン、グルタミン酸およびリシンとの塩である。スルホン酸塩はメシル酸塩、トシル酸塩およびベンゼンスルホン酸塩を含む。
式(I)に含まれるさらなるHDAI化合物およびそれらの合成は、WO 02/22577に記載されている。WO 02/22577に含まれる2つの好ましい化合物は:
Figure 2010526149
・ N−ヒドロキシ−3−[4−[(2−ヒドロキシエチル){2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩;および
Figure 2010526149
・ N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはそれらの薬学的に許容される塩である。
本発明は特に、消化管がんの処置用医薬の製造のためのHDAC阻害剤の使用に関する。
本発明に使用するHDAC阻害剤は、上記アッセイにおいて好ましくは50〜2500nM、より好ましくは250〜2000nM、最も好ましくは500〜1250nMのIC50値を示す。
さらにまた、本発明は、消化管がん、特に肝細胞がんまたは膵臓がんを処置する方法であって、それを必要とする温血動物、特にヒトに治療上有効量のHDAC阻害剤を投与すること、好ましくはそれを必要とする温血動物、特にヒトに治療上有効量の上記定義の式(I)の化合物または少なくとも1個の塩形成基を有する該化合物の塩を投与することを含む方法に関する。
用語「処置」は、本明細書において使用するとき、消化管がんを有するかまたは当該がんの前段階である患者の処置であって、当該患者の該疾患の進行の遅延を達成する処置を含む。
本発明は、消化管がん、特に肝細胞がんまたは膵臓がんを処置する方法であって、それを必要とする温血動物に消化管がん、特に肝細胞がんまたは膵臓がんに対して有効な量のHDAC阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
当業者は十分に、HDAC活性を阻害する化合物の消化管がんに対する本明細書に記載の有利な効果を証明するための関連した試験モデルを選択することができる。HDAC活性を阻害する化合物の薬理学的活性は、例えば好適な臨床試験または下記実施例の方法によって示すこともできる。
本発明はまた、リンパ増殖性疾患の処置用医薬の製造のための、本明細書に定義の式(I)の化合物の使用または本発明の組合せ剤の使用を提供する。
実施例
実施例1
単層増殖阻害アッセイ
MTTは細胞増殖速度を測定するための比色分析アッセイである。黄色テトラゾリウムMTT(3−(4、5−ジメチルチアゾリル−2)−2、5−ジフェニルテトラゾリウムブロマイド)は活性細胞において代謝的に、部分的にはデヒドロゲナーゼ酵素の作用によって還元されて、NADHおよびNADPHのような還元均等物を生じる。得られた細胞内紫色ホルマザンは可溶化されて、分光光度的手段によって定量することができる。生じたシグナルは、細胞数と直接比例する。MTTアッセイを詳細に記載すると、外側の列を空白にしたままでマルチウェル組織培養皿で6点または9点の薬剤力価を用いて試験を実施した。細胞を完全培地で密度10〜10細胞/mlにそれぞれ懸濁し、各ウェルにそれぞれ加えた。次いで適切な培地(200μl)を加えた。24時間後、10μlのMTS溶液を1つのプレートに加えて、化合物添加時点(T)での活性を測定した。このプレートを37℃で4時間インキュベートし、Molecular Devices ThermomaxによってSoftmaxプログラムを用いて、490nmでの吸光度を測定した。Tプレートは試験開始時の初期活性のリファレンスとして用いた。
化合物の添加は播種の24時間後、T測定と同じ時点で開始した。予めIC50値を測定した化合物それぞれの4倍、2倍、1倍、0.5倍、0.25倍および0.125倍の連続希釈を96ディープウェルプレート中で、最も高い濃度をプレートの端にして作成した。6つの希釈物をそれぞれ3連で加え、細胞を含まない空の外列に完全培地を加えた。化合物を単独または化合物III(LBH589)との組合せでプレートに加えた。該プレートを37℃で播種から72時間インキュベートした。MTS溶液を加え(Tプレートと同様に)、4時間後に読み取った。データを分析するため、培地のみの平均値(バックグラウンド)を各試験ウェルから減じ、各化合物希釈物についての3連の値を平均した。次の式を用いて増殖率を計算した。
X>Tであるとき、%増殖=100×((X−T)/(GC−T))
X<Tであるとき、%増殖=100×(X−T)/T
=T−バックグラウンドの平均値
GC=未処理細胞(3連)−バックグラウンドの平均値
X=化合物処理細胞(3連)−バックグラウンドの平均値
細胞増殖を50%阻害するために必要なLBH589の濃度であるIC50と、元の接種数の50%に細胞数を減少させる(細胞を殺す)ために必要な濃度であるLD50を測定した。「%増殖」を化合物濃度に対してプロットして、Microsoft Excelのユーザー定義スプライン関数を用いてIC50とLD50を計算した。
多様な36種の結腸がん細胞に対するLBH589の抗増殖効果および細胞傷害効果を、次の表に記載する:
Figure 2010526149
結腸がん細胞系をDMSOビークルコントロールまたは多様な濃度のLBH589で3日間処理した。細胞増殖を細胞播種日と処置の3日後に測定した。上記の通りIC50値およびLD50値を計算した。LBH589は、低ナノモル濃度のIC50値によって示されるように、試験した36種の結腸がん細胞系全てに対して強力な抗増殖効果を示した。LBH589はまた、LD50<1μM(n=31)で試験した結腸がん細胞系の大部分において強力な細胞傷害効果も示した。
実施例2
メス無胸腺ヌードマウスにHCT116結腸がん細胞を皮下的に埋め込んだ。腫瘍が120mmの平均腫瘍体積に達したとき、マウスをマウス8匹の群に無作為化した。5、10または20mg/kgのLBH589で静脈内(iv)に5回/週で3週間または75mg/kgの5−フルオロウラシルで静脈内に1回/週で3週間マウスを処置した。毎週動物をノギスで測定した。コントロール動物に対する処置動物の腫瘍体積の変化率(%T/C)として化合物の活性を測定した。開始時の腫瘍体積に対する試験終了時の最終腫瘍体積の変化率として、退縮率を測定した。5または10mg/kgのLBH589による処置はHCT116腫瘍増殖を17%および6%の%T/Cでそれぞれ阻害した。20mg/kgのLBH589による処置は、8%の腫瘍退縮をもたらした。結果を図1に記載する。
実施例3
メス無胸腺ヌードマウスにColo205結腸がん細胞を皮下的に埋め込んだ。腫瘍が220mmの平均腫瘍体積に達したとき、マウスをマウス10匹の群に無作為化した。30mg/kgのLBH589で静脈内に毎週月曜日、水曜日、金曜日に3週間、75mg/kgの5−フルオロウラシルを腹腔内に1回/週で3週間または2種の薬剤の組合せでマウスを処置した。腫瘍増殖阻害(図2A)のために、コントロール動物に対する処置動物の腫瘍体積の変化率(%T/C)として化合物の活性を測定した。開始時の腫瘍体積に対する試験終了時の最終腫瘍体積の変化率として、退縮率を測定した。腫瘍増殖の遅延(図2B)のために、腫瘍体積1000mmと予め定義した試験エンドポイントに達する平均計算時間の変化(TTE)として化合物の活性を測定した。ビークル、LBH、5−FU、および組合せ処置の平均TTEは、それぞれ39.5日、32.9日、44.5日および57.1日であった。LBH589または5−FU単剤処置によって腫瘍増殖阻害(TGI)および腫瘍増殖遅延(TGD)が導かれた。より重要なことに、組合せ処置によってTGIとTGDの両方が顕著に向上した。図2は結果を示す。
実施例4
膵臓がん細胞系をDMSOビークルコントロールまたは多様な濃度のLBH589で3日間処理した。細胞増殖は、細胞播種した日および処置の3日後に測定した。上記の通りIC50値およびLD50値を計算した。LBH589は、低ナノモル濃度のIC50値によって示されるように、試験した12種の膵臓がん細胞系全てに対して強力な抗増殖効果を示した。LBH589はまた、LD50<1μM(n=10)で試験した膵臓がん細胞系の大部分において強力な細胞傷害効果も示した。
表2は12種の膵臓がん細胞系のパネルにおけるLBH589の抗増殖効果および細胞傷害効果を記載する:
Figure 2010526149
19種の膵臓がん細胞系のパネルを細胞増殖アッセイにおいて独立して評価した。細胞をDMSOビークルコントロールまたは多様な濃度のLBH589で6日間処理した。表2に示した結果と同様に、LBH589は、低ナノモル濃度のIC50値によって示されるように、19種の膵臓がん細胞系全てに対して強力な抗増殖効果を示した。LBH589はまた、LD50<1μMで19種の膵臓がん細胞系の18種において強力な細胞傷害効果も示した。結果を図3に示す。

Claims (10)

  1. 消化管がんの処置用医薬の製造のための、HDAC阻害剤の使用。
  2. HDAC阻害剤が式(I):
    Figure 2010526149
    〔式中、
    はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、当該メチル、エチルおよびn−プロピル置換基は非置換であるかまたはアルキル置換基について下記の置換基の1個以上で置換されており;
    はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えばメチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;−(CHC(O)R;−(CHOC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CHから選択され;
    およびRは同一または異なって、独立してH;C−Cアルキル;アシル;またはアシルアミノであるか;または
    とRはそれらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか;または
    とRは、Rが結合している窒素とRが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;またはアリールと非アリールポリヘテロ環の結合環を形成してもよく;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;アリールと非アリールの結合多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;アリールと非アリールの結合ポリヘテロ環から選択され;
    n、n、nおよびnは同一または異なって、0〜6から独立して選択され、nが1〜6であるとき、各炭素原子は所望により、独立してRおよび/またはRで置換されていてもよく;
    XおよびYは同一または異なって、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から独立して選択され;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
    はOR15;SR15;S(O)R16;SO17;NR1314;およびNR12SOから選択され;
    はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルから選択され;
    はC−Cアルキル、例えばCHおよびCF;C(O)−アルキル、例えばC(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
    10およびR11は同一または異なって、H;C−Cアルキル;および−C(O)−アルキルから独立して選択され;
    12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;アリールと非アリールの結合多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルから選択され;
    13およびR14は同一または異なって、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;アミノアシルから独立して選択されるか;または
    13とR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;またはアリールと非アリールの結合ポリヘテロ環であり;
    15はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;および(CHZR12から選択され;
    16はC−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;および(CHZR12から選択され;
    17はC−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;芳香族性多環;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
    mは0〜6から選択される整数であり;そして
    ZはO;NR13;S;およびS(O)から選択される〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の使用。
  3. 式(I)の化合物が式(III):
    Figure 2010526149
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩である、請求項2に記載の使用。
  4. 消化管がんが肝細胞がんまたは膵臓がんである、請求項1〜3の何れかに記載の使用。
  5. 温血動物がヒトである、請求項1〜3の何れかに記載の使用。
  6. 消化管がんを処置するであって、それを必要とする温血動物に治療上有効量のHDAC阻害剤を投与することを含む方法。
  7. 治療上有効量の式(I):
    Figure 2010526149
    〔式中、
    はH;ハロ;または直鎖C−Cアルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルであり、当該メチル、エチルおよびn−プロピル置換基は非置換であるかまたはアルキル置換基について下記の置換基の1個以上で置換されており;
    はH;C−C10アルキル、好ましくはC−Cアルキル、例えばメチル、エチルまたは−CHCH−OH;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;−(CHC(O)R;−(CHOC(O)R;アミノアシル;HON−C(O)−CH=C(R)−アリール−アルキル−;および−(CHから選択され;
    およびRは同一または異なって、独立してH;C−Cアルキル;アシル;またはアシルアミノであるか;または
    とRはそれらが結合している炭素と一体となって、C=O、C=SまたはC=NRであるか;または
    とRは、Rが結合している窒素とRが結合している炭素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;またはアリールと非アリールポリヘテロ環の結合環を形成してもよく;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アシル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;芳香族性多環;非芳香族性多環;アリールと非アリールの結合多環;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;アリールと非アリールの結合ポリヘテロ環から選択され;
    n、n、nおよびnは同一または異なって、0〜6から独立して選択され、nが1〜6であるとき、各炭素原子は所望により、独立してRおよび/またはRで置換されていてもよく;
    XおよびYは同一または異なって、H;ハロ;C−Cアルキル、例えばCHおよびCF;NO;C(O)R;OR;SR;CN;およびNR1011から独立して選択され;
    はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;シクロアルキルアルキル、例えばシクロプロピルメチル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジルおよび2−フェニルエテニル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;OR12;およびNR1314から選択され;
    はOR15;SR15;S(O)R16;SO17;NR1314;およびNR12SOから選択され;
    はH;OR15;NR1314;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルから選択され;
    はC−Cアルキル、例えばCHおよびCF;C(O)−アルキル、例えばC(O)CH;およびC(O)CFから選択され;
    10およびR11は同一または異なって、H;C−Cアルキル;および−C(O)−アルキルから独立して選択され;
    12はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキルアルキル;アリール;アリールと非アリールの結合多環;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;およびヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチルから選択され;
    13およびR14は同一または異なって、H;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル、例えばベンジル;ヘテロアリールアルキル、例えばピリジルメチル;アミノアシルから独立して選択されるか;または
    13とR14は、それらが結合している窒素と一体となって、C−Cヘテロシクロアルキル;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;非芳香族性ポリヘテロ環;またはアリールと非アリールの結合ポリヘテロ環であり;
    15はH;C−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;および(CHZR12から選択され;
    16はC−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;ポリヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;および(CHZR12から選択され;
    17はC−Cアルキル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル;アリール;芳香族性多環;ヘテロアリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;ポリヘテロアリールおよびNR1314から選択され;
    mは0〜6から選択される整数であり;そして
    ZはO;NR13;S;およびS(O)から選択される〕
    の化合物またはその薬学的に許容される塩をそれを必要とする温血動物に投与することを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 式(I)の化合物が式(III):
    Figure 2010526149
    を有するN−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドまたはその薬学的に許容される塩である、請求項6に記載の方法。
  9. 消化管がんが肝細胞がんまたは膵臓がんである、請求項6に記載の方法。
  10. 温血動物がヒトである、請求項6に記載の方法。
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