JP5664217B2 - 水位計および水位計測方法 - Google Patents

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Description

本件は、互いの間に水が入り込む隙間を空けて上下に延びる一対の電極を有し、それら一対の電極間の静電容量に基づいて水位を計測する水位計、およびその水位計を用いた水位計測方法に関する。
従来より静電容量が水位に応じて変化することを利用して河川やタンク内の水位を計測する水位計が知られており、測定精度向上の提案もなされている。
例えば、特定の周波数の信号を利用して測定コンデンサと基準コンデンサの静電容量を比較することにより精度向上を図る技術が提案されている。
また、測定キャパシタンスとインデクタンスとにより直列共振回路を形成することにより測定精度を向上させる技術が提案されている。
しかしながら、これらの提案は、ある特定の水位近傍の水位については高精度に測定するものであり、大きく変動する水位をどの水位においても高精度に測定することについての提案ではない。
特表2003−524784号公報 特表2009−513965号公報
本件開示の水位計および水位計測方法の課題は、水位が大きく変動する場合であっても、水位を高精度に測定することにある。
本件開示の水位計は、互いの間に水が入り込む隙間を空けて上下に延びる一対の電極を有し、それら一対の電極間の静電容量に基づいて水位を計測する水位計であって、水位計測部と周波数調整部とを有する。
水位計測部は、上記一対の電極間に交流信号を印加し、それら一対の電極間のリークに起因する信号の減衰率から水位を計測する。
周波数調整部は、水位計測部により計測された水位に応じて、上記一対の電極間に印加する交流信号の周波数を調整する。
また、本件開示の水位計測方法は、互いの間に水が入り込む隙間を空けて上下に延びる一対の電極を有し、それら一対の電極間の静電容量に基づいて水位を計測する水位計を用いた水位計測方法であって、水位を計測するステップと、水位を再計測するステップとを有する。
水位を計測するステップでは、上記一対の電極に交流信号を印加しそれら一対の電極間のリークに起因する信号の減衰率から水位を計測する。
また、水位を再計測するステップでは、上記一対の電極間に印加する交流信号の周波数を、計測した水位近傍の水位における水位変化に応じた減衰率の変化が増すように調整して、水位を再度計測する。
一対の電極間に印加する交流信号の周波数によって、水位変化に対し減衰率が大きく変化する水位が異なる。本件によれば、一対の電極間に印加する交流信号の周波数を調整することにより、水位が大きく変動しても水位を高精度に測定することができる。
水位計の外観図である。 図1に示す水位計の模式図である。 図1に示す構造の水位計についての水位と静電容量との関係を示す図である。 減衰率測定のための電気回路モデルを示す図である。 図1に示す水位計についての水位と減衰率との関係を示す図である。 減衰率の理論カーブである。 第1実施形態の水位計を示すブロック図である。 水位換算テーブルを例示した図である。 第2実施形態の水位計を示すブロック図である。 周波数テーブルを示す図である。 第3実施形態の水位計を示すブロック図である。 水位/電圧変換テーブルの一例を示す図である。 第4実施形態の水位計を示すブロック図である。 周波数テーブル記憶部に記憶されている周波数テーブルの一例を示す図である。 水位計を河川やダム等に使用した使用例を示した図である。 水位計を貯水タンクに使用した使用例を示した図である。
以下、静電容量式水位計一般について説明し、次いで実施形態を説明に移る。
図1は、水位計の外観図である。
この水位計100は、センサ10を有する。このセンサ10は、センサケーブル11と外部電極12を有する。センサケーブル11は、その中央に内部電極111(図2参照)を有し、その内部電極の周囲が絶縁体112(図2参照)で覆われた構造を有する。外部電極12は、センサケーブル11との間に隙間を形成してセンサケーブル11を取り巻いた円筒形状を有する電極であり、センサケーブル11と外部電極12との間に水が入り込む構造となっている。
また、この水位計100は、その上方に検出回路20が内蔵されている。この検出回路20は、内部電極111と外部電極12との間に交流信号を印加し、それら内部電極と外部電極との間のリークに起因する信号の減衰率から水位を計測する回路である。この検出回路20の、本実施形態に関する回路構成については後述する。
図2は、図1に示す水位計の模式図である。
ここで、この水位計100における静電容量Cは、一般に以下の式で算出される。
C=2πεε・L/ln(b/a) ・・・(1)
ここで、εは、真空(空気)の誘電率
εは、センサケーブル11を構成する絶縁体112の比誘電率
aは、センサケーブル11を構成する内部電極111の直径
bは、センサケーブル11の、絶縁体112を含む直径
Lは、水位
である。
この水位計100を用いた水位計測にあたっては、内部電極111と外部電極12との間に交流信号Sが印加される。
図3は、図1に示す構造の水位計についての水位と静電容量との関係を示す図である。ここには、図1に示す構造の水位計について、(1)式に基づく理論値と実測値とが示されている。
この図3に示す通り、静電容量は、水位に応じて(1)の理論式通りに、水位の上昇に応じて増加する方向に変化する。
次に、図1,図2に示す水位計において、内部電極111と外部電極12との間に交流信号を印加したときの、それらの電極間のリークに起因する信号の減衰率について考察する。
図4は、減衰率測定のための電気回路モデルを示す図である。
この図4において、Vは入力信号、R1は回路の固定抵抗、Cは図3に示す静電容量、R2は水の電気抵抗、Vは出力信号、Iはこの回路を流れる電流である。
この図4より、
Figure 0005664217
Figure 0005664217
(3)式を(2)式に代入すると、
Figure 0005664217
よって、減衰率Rは、
Figure 0005664217
図5は、図1に示す水位計についての水位と減衰率との関係を示す図である。
ここには、図1に示す構造の水位計についての、(5)式に基づく理論値と実測値が示されている。信号の周波数は9600Hzである。
この図5に示す通り、減衰率は、(5)の理論式通り、水位の上昇に応じて減少する方向に変化する。
この図5から分かる通り、減衰率カーブは直線的ではなく、特に水位が低い部分と水位が高い部分ではカーブがなだらかになっている。すなわち、これらの部分では、減衰率変化が小さく検出精度を悪化させている。さらに換言すると、検出可能な水位範囲内であっても水位によって検出精度を維持することができない。例えば河川において上流の僅かな水位変化が下流において大きく増幅されることがあり、図5から読み取れる、例えば±5cm程度の精度では十分な精度とは言えない場合がある。また、河川だけでなく、貯水タンクや工場等における液量の管理においても±5cm程度の精度では精度不足の場合が考えられる。
以上の説明を踏まえ、次に実施形態の特徴的な構成について説明する。
水位計の全体構成は図1に示した水位計と同様である。実施形態の水位計は、検出回路20の構成が工夫されている。詳細は後述する。
図6は、減衰率の理論カーブである。ここで図6(A)は9600Hzの信号を用いた場合、図6(B)は20kHzの信号を用いた場合である。
図6(A),(B)を比較すると、丸印を付した水位30cmあたりの領域では、減衰率は図6(B)の方が急峻であり、この領域の水位検出精度が大きく向上することがわかる。
以上の考察に基づき、本実施形態の水位計は、水位に応じて周波数の異なる信号を用いて減衰率を測定することを旨とする。
図7は、第1実施形態の水位計を示すブロック図である。
この水位計100Aは、センサ10と検出回路21を有する。センサ10は、図1に示す水位計のセンサと同じである。またここでは、第1実施形態についての検出回路であることを表わすために、図1に示す検出回路の符号20に代えて、符号21を採用する。これ以降の他の実施形態についても同様である。
この図7に示す検出回路21は、発振回路211を有する。この発振回路211の出力Vはバッファ212に入力された後に、整流回路213により直流信号に変換され、さらにバッファ214を介して電圧/水位変換回路217にも入力される。バッファ212の出力Vは、センサ10を構成する内部電極111に印加される。ここで、外部電極12は接地されており、発振回路211の出力Vやバッファ212の出力V等は全て接地電位を基準としている。したがって、ここでは内部電極111と外部電極12との間に交流信号が印加されることになる。
バッファ212の出力Vは、発振回路211の出力Vよりも信号レベルが低下している。これは、内部電極111と外部電極12との間の信号リークによるものである。このリークのレベルは、水位によって変化する。
またバッファ212の出力Vは、整流回路215により直流信号に変換され、さらにバッファ216を経由して電圧/水位変換回路217に入力される。
さらに電圧/水位変換回路217には、発振回路211から、現在の発振周波数を表わす信号fも入力される。
電圧/水位変換回路217では、発振回路211の出力が整流回路213を経由して入力されてきた、発振回路211の出力Vのレベルを表わす信号Vと、整流回路215を経由して入力されてきた、減衰後の交流信号Vのレベルを表わす信号Vと、さらに発振回路211から入力された周波数を表わす信号fとに基づいて水位が算出される。
図8は、水位換算テーブルを例示した図である。
この図8には、異なる2つの周波数(10kHzと20kHz)についての、減衰率を水位に換算する水位換算テーブルが示されている。
これらの水位換算テーブル中の減衰率は、
R=V/V ・・・(6)
であらわされる値である。
電圧/水位変換回路217では、現在、発振回路211が10kHzで発振しているときは図8(A)の水位換算テーブルが参照され、発振回路211が20kHzで発振しているときは図8(B)の水位換算テーブルが参照されて、(6)式で表わされる減衰率が水位に換算される。
尚、図8(A),(B)のいずれの水位換算テーブルも、減衰率が0.2,0.4,0.6,0.8の場合のみ減衰率と水位とが対応づけられているが、それらの中間の減衰率については、補間演算により水位が算出される。補間演算自体は広く知られており、ここでの詳細説明は省略する。
また、図8には、発振周波数10kHzと20kHzの場合の水位換算テーブルが示されているが、これは例示であり、この水位換算テーブルは、必要な複数の周波数のそれぞれについて準備される。
電圧/水位変換回路217では上記のようにして水位が算出され、その算出された水位を表わす信号が出力される。この水位を表わす信号は、発振回路211にも入力され、発振回路211はその入力されてきた水位を表わす信号に応じた周波数で発振する。この発振回路211は、本件における周波数調整部の一例を含む構成要素である。発振回路211の詳細は、検出回路についてのこれ以降の各実施形態の説明に譲る。
図9は、第2実施形態の水位計を示すブロック図である。
この図9には、センサ10と検出回路22とを有する水位計100Bが示されている。センサ10は、図1に示すセンサと同一である。検出回路22は、水位検出回路220と、周波数選択回路221と、周波数テーブル記憶部222と、複数(ここでは4台)の発振器223a〜223dと、セレクタ224とを有する。
水位検出回路220は、水位を検出する回路であって、図7に示す第1例の検出回路21における整流回路215や電圧/水位変換回路217等を合わせて1つのブロックで示したものである。水位の検出に関しては、図7に示す第1実施形態で説明済であるため、この第2実施形態以降の各実施形態では、図7の第1実施形態における発振回路211の詳細を中心に説明する。
複数台の発振器223a〜223dは、互いに異なる、それぞれ周波数f〜fで発振する発振器である。セレクタ224は、周波数選択回路221からの指示に応じて、それら複数台の発振器223a〜223dのうちのいずれか1台の発振器の発振信号を出力してセンサ10に印加する。水位検出回路220により検出された水位を表わす信号は周波数選択回路221に入力される。周波数選択回路221は、周波数テーブル記憶部222に記憶されている周波数テーブルを参照して、複数台の発振器223a〜223dのうちの、その入力されてきた信号により表わされる水位に応じた発振器の出力を選択するよう、セレクタ224に指令する。
図10は、周波数テーブルを示す図である。この周波数テーブルは、周波数テーブル記憶部222に記憶されている。
この周波数テーブルには、水位の各領域と周波数との対応が示されている。
水位検出回路220で、例えば水位70cmが検出されると、周波数選択回路221では、図10に示す周波数テーブルが参照されて周波数fが選択される。そして周波数選択回路221は、セレクタ224に対し、周波数fで発振する発振器223bの発振出力をセンサ10に印加するよう指令を出す。セレクタ224は、その指令に従って発振器223bの出力をセンサ10に印加する。水位検出回路220で他の水位が検出された場合も同様である。
ただし、例えば電源投入直後やリセット直後など、水位検出回路220で水位が未だ検出されていない初回では、周波数選択回路221は、あらかじめ定められたいずれかの発振器を選択するようセレクタ224に指令が出される。このときは水位検出回路220では検出精度の低い水位が検出されることがある。ただしこの場合であっても精度は不十分ながら概略の水位が検出されるため、周波数選択回路221ではその検出された概略の水位に従って周波数が選択し直され、その後は水位検出回路220で高い精度を持って水位が検出される。
図11は、第3実施形態の水位計を示すブロック図である。この図11には、図1と同じセンサ10と、検出回路23とを有する水位計100Cが示されている。検出回路23は、水位検出回路230と、水位/電圧変換回路231と、水位/電圧変換テーブル記憶部232と、電圧出力回路233と、周波数可変型発振器234とを有する。
水位検出回路230は、水位を検出する回路であって、図9に示す第2実施形態の水位検出回路220と同じである。
電圧出力回路233からは電圧信号が出力され、周波数可変型発振器234はその電圧出力回路233から出力された電圧信号に応じた周波数で発振する。発振器234の発振出力はセンサ10に印加される。
水位検出回路230により検出された水位を表わす信号は、水位/電圧変換回路231に入力される。水位/電圧変換回路231は、水位/電圧変換テーブル記憶部232に記憶された水位/電圧変換テーブルを参照して、入力されてきた信号によりあらわされる水位に応じた電圧値からなる制御指令値を出力する。その制御指令値は電圧出力回路233に入力され、電圧出力回路233は、その入力された制御指令値に応じた電圧信号を出力する。上述の通り、この電圧信号は周波数可変型発振器234に入力され、周波数可変型発振器234は、その電圧信号に応じた周波数で発振する。
図12は、水位/電圧変換テーブルの一例を示す図である。この水位/電圧変換テーブルには、水位の各領域と、電圧を数値(Hex値)で示す電圧値との対応が示されている。この水位/電圧変換テーブルは、図11の水位/電圧変換テーブル記憶部232に記憶されている。この水位/電圧変換テーブルには、周波数は明示的にはあらわれていないが、このテーブルに示す電圧値(Hex値)は周波数と一対一に対応しており、したがってこの水位/電圧変換テーブルも周波数テーブルの一例である。したがって図11の水位/電圧変換テーブル記憶部232は、本件における周波数テーブル記憶部の一例に相当する。
水位検出回路230で例えば水位1.7mが検出されると、水位/電圧変換回路231では、水位/電圧変換テーブル記憶部232に記憶された、図12に示す水位/電圧変換テーブルに従い、電圧値01hが選択される。この電圧値01hは、電圧出力回路233に入力され、この電圧出力回路233は、その電圧値01hに応じた電圧を出力し、周波数可変型発振器234をその電圧に応じた周波数で発振させる。
水位検出回路230で他の水位が検出された場合も同様である。
また、図9に示す検出回路22の場合と同様、水位/電圧変換回路231は、電源投入直後等の初期状態ではあらかじめ定められたいずれかの電圧値を出力する。このときは水位検出回路230では精度の低い水位が検出されることがあるが、精度は不十分であっても概略の水位が検出される。そこで、水位/電圧変換回路231では、その検出された水位に従って電圧値が選択し直され、その後は水位検出回路230では高い精度をもって水位が検出される。
図13は、第4実施形態の水位計を示すブロック図である。
この図13に示す水位計100Dは、水位センサ部110と観測部240とを有する。また観測部240は、情報処理部241、周波数テーブル記憶部242、周波数制御部243、および通信部244を有する。
水位センサ部110は、図9に示す第2実施形態と対比すると、その第2実施形態におけるセンサ10と水検出回路220とを含む構成部分である。
観測部240を構成する情報処理部241は、周波数制御部243に指令を出す。周波数制御部243は、その指令を受けて、その指令に応じた周波数の発振信号を出力する。その発振信号は水位センサ部110に入力され、水位センサ部110はその発振信号を用いて水位を計測する。
ここで、周波数テーブル記憶部242には、水位と周波数との対応を表わす周波数テーブルが記憶されている。
図14は、周波数テーブル記憶部に記憶されている周波数テーブルの一例を示す図である。
水位センサ部240で例えば水位25cmが検出されると、図13の情報処理部241は、その周波数テーブルから水位25cmを含む水位領域20〜30cmに対応する周波数20000Hzを知り、周波数制御部243に、発振信号の周波数を20000Hzに調整するよう指令を出す。周波数制御部243はその指令を受けて、水位センサ部240に、その指令に応じた20000Hzの発振信号を出力して水位センサ部240に入力し、水位センサ部110は、その発振信号を用いて水位検出を行なう。
水位センサ部110で得られた水位検出結果は、通信部244にも入力される。通信部244は、この水位計100Dから離れた基地局等と通信を行ない、水位センサ部110から入力された水位を基地局に向けて送信する。
ここで、情報処理部241は、以下のような予測を含んだ処理を行なうように構成してもよい。
すなわち、情報処理部241は、水位センサ部110から送られてきた水位情報から単位時間あたりの水位変化量を計算する。そして、情報処理部241は、周波数テーブル記憶部242に記憶された周波数テーブルを参照し、その水位変化量に応じてその後の水位を測定するのに最適な周波数を決定する。この決定において、水位の変化量が大きい場合には、周波数変更ステップを1ステップ以上跳びこして変更することも可能である。
例えば、現在の水位が10cmであって図12のテーブルに従い周波数5000Hzを使用していた時、10秒間に50cmずつ水位が上昇しているような場合、現在の水位10cmから2秒程度で水位20cmに達するはずである。このような急激な水位の上昇が起こっている場合は、次の周波数10000Hzに設定するよりかはさらに1ステップ先の20000Hzもしくはさらに1ステップ先の40000Hzに先行して設定した方が最適なケースも存在する。
つまり、情報処理部241に、水位の変化速度に応じて予測して、次の測定に最適な周波数を決定するようにしてもよい。
また周波数制御部243においては、あらかじめ固定的な周波数の発信器を複数用意しておき、情報処理部241において選択する方式(図9参照)又は、周波数可変型の発振器を用意し、情報処理部241からの電圧制御により周波数を可変する方式(図11参照)等のいずれでも良い。
この実施形態の水位計100Dによれば、現在観測している水位付近において最も精度の良い状態を、水位変動とともにセンサ自身がリアルタイムに制御する事ができる。例えば、周波数を切り替える単位を水位10cm毎に設定するとした場合、ある水位から水位が10cm変動した場合に新たな水位に見合った周波数を自動設定する事ができる。
図15は、水位計を河川やダム等に使用した使用例を示した図である。
この図15に示すように、河川やダムにおいては水位を観測する堤防や土手等に水位計100Xを設置する。ここでは、これまで説明してきた各実施形態の水位計100A〜100Dを代表させて水位計100Xと表現している。この水位計100Xから出力された水位情報は上位の観測装置500により収集される。
図15に示すように、水位計100Xは必ずしも河川やダムの底から設置する必要はなく、水が氾濫する危険水域基準点よりも少し下まわる水位以上の水位が測定できる個所に設置してもよい。
また、水位計100Xは、貯水タンク内の液体の深さや工場等で使用される液体の深さを測位する場合にも適用できる。
図16は、水位計を貯水タンクに使用した使用例を示した図である。このような場合、タンク600内の液体の水位は1cm以下の誤差が要求される場合も少なくない。従って、どの水位においても高精度な精度が要求される。
本実施形態の水位計100Xは、全水位において最適な周波数に調整することが可能であり、この水位計100Xをタンク600内に設置することにより、タンク600内の液体の水位を常に高精度で測定することができる。
10 センサ
11 センサケーブル
12 外部電極
20,21,22,23 検出回路
100,100A,100B,100C,100D,100X 水位計
110 水位センサ部
111 内部電極
211 発振回路
212,215 バッファ
213 直流回路
214,215 整流回路
216 電圧/水位変換回路
220,230 水位検出回路
221 周波数選択回路
222 周波数テーブル記憶部
223a〜223d 発振器
224 セレクタ
231 水位/電圧変換回路
232 水位/電圧変換テーブル記憶部
233 電圧出力回路
234 周波数可変型発振器
240 観測部
241 情報処理部
242 周波数テーブル記憶部
243 周波数制御部
244 通信部
500 観測装置
600 タンク

Claims (5)

  1. 互いの間に水が入り込む隙間を空けて上下に延びる一対の電極を有し、該一対の電極間の静電容量に基づいて水位を計測する水位計であって、
    前記一対の電極間に交流信号を印加し、該一対の電極間のリークに起因する信号の減衰率から第1の水位を計測する水位計測部と、
    前記水位計測部により計測された水位に応じて、前記一対の電極間に印加する交流信号の周波数を調整する周波数調整部とを有し、
    前記水位計測部は、前記一対の電極間に、前記周波数調整部により周波数を調整された交流信号を印加し、該一対の電極間のリークに起因する信号の減衰率から第2の水位を計測することを特徴とする水位計。
  2. 前記周波数調整部が、
    互いに異なる周波数の交流信号を出力する複数の発振器と、
    水位と周波数との対応を表わす周波数テーブルを記憶する周波数テーブル記憶部と、
    前記周波数テーブルを参照して、前記複数の発振器のうちの前記水位計測部で計測された水位に対応する周波数に応じた発振器の出力信号を前記水位計測部に伝達する周波数選択部とを有することを特徴とする請求項1記載の水位計。
  3. 前記周波数調整部が、
    制御信号に応じた周波数の交流信号を出力して前記水位計測部に伝達する可変型発振器と、
    水位と周波数との対応を表わす周波数テーブルを記憶する周波数テーブル記憶部と、
    前記周波数テーブルを参照して、前記水位計測部で計測された水位に対応する周波数の交流信号が前記可変型発振器から出力されるように該可変型発振器を制御する周波数制御部とを有することを特徴とする請求項1記載の水位計。
  4. 前記水位計測部が、前記一対の電極間に印加する交流信号の周波数ごとの、前記減衰率と水位との対応を表わす水位テーブルを記憶しておく水位テーブル記憶部を有し、前記一対の電極間に交流信号を印加し前記減衰率を測定して該交流信号の周波数に応じた水位テーブルを参照することにより水位を求めるものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の水位計。
  5. 互いの間に水が入り込む隙間を空けて上下に延びる一対の電極を有し、該一対の電極間の静電容量に基づいて水位を計測する水位計を用いた水位計測方法であって、
    前記一対の電極に交流信号を印加し該一対の電極間のリークに起因する信号の減衰率から第1の水位を計測し、
    計測された水位に応じて、前記一対の電極間に印加する交流信号の周波数を調整し、前記一対の電極間に、周波数を調整された交流信号を印加し、該一対の電極間のリークに起因する信号の減衰率から第2の水位を計測することを特徴とする水位計測方法。
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