JP5663892B2 - 薄膜の製造方法 - Google Patents
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薄膜を形成すべきパターンに対応する部位に凹部が形成され、かつ薄膜となる材料を含むインキに対して撥液性を示す凹版を用意する工程と、
前記凹版に前記インキを供給し、前記凹版の凹部にのみ前記インキを保持させる工程と、
前記インキを保持した凹版を用いて前記インキを印刷する工程と、
印刷したインキを固化することによって薄膜をパターン形成する工程とを含む薄膜の製造方法に関する。
また本発明は、前記インキには水系溶媒または水系分散媒を用い、かつシリコーンからなる凹版を用いる、前記薄膜の製造方法に関する。
また本発明は、酸性を示すインキを用いる、前記薄膜の製造方法に関する。
また本発明は、所定の基台と、この基台上に所定のパターンで形成された導電性を示す薄膜とを備える導電性薄膜付き基板の製造方法であって、
薄膜を形成すべきパターンに対応する部位に凹部が形成され、かつ導電性を示す薄膜となる材料を含むインキに対して撥液性を示す凹版を用意し、
前記凹版に前記インキを供給し、前記凹版の凹部にのみ前記インキを保持させる工程と、
前記インキを保持した凹版を用いて前記インキを印刷する工程と、
印刷したインキを固化することによって導電性を示す薄膜を形成する工程とを含む導電性薄膜付き基板の製造方法に関する。
また本発明は、凹部を有する凹版の前記凹部へのインキの充填方法であって、
インキに対して撥液性を示す凹版に前記インキを供給して、前記凹版の凹部にのみ前記インキを保持させる、前記インキの充填方法に関する。
凹版を用意する工程では、薄膜を形成すべきパターンに対応する部位に凹部が形成され、かつ薄膜となる材料を含むインキに対して撥液性を示す凹版を用意する。図1は凹版21を模式的に示す平面図であり、図2は凹版21を模式的に示す断面図である。図1では凹版21の凹部22にハッチングを施している。すなわち図1はストライプ状のパターンに凹部22が形成された凹版を示している。
本工程では、凹版に前記インキを供給し、凹版の凹部にのみ前記インキを保持させる。図3は撥液性を示す凹版21にインキを供給した状態を示す図である。インキを供給する際には、凹版21の凹凸が形成されている側の表面を鉛直方向の上方に向けて凹版を配置し、この凹版21上にインキを供給する。
本工程では基台上の前記薄膜が形成されるべき部位にインキを印刷する。インキの印刷は、凹部にのみインキを保持させた凹版を被印刷物に押圧することによって行われる。たとえば図5に示すように、凹版21の凹部22にのみインキが充填された凹版21を所定の速度で回転しつつ、所定の圧力で基台に押し当てることによって印刷が行われる。
本工程では印刷したインキを固化することによって薄膜をパターン形成する。印刷した薄膜の固化は、たとえば溶媒を除去することによって行なわれる。溶媒の除去は、自然乾燥、加熱乾燥および真空乾燥などによって行なわれる。またインキが、光や熱などのエネルギーを加えることによって重合する材料を含む場合、インキを印刷した後に光や熱などのエネルギーを加えることによって薄膜を固化してもよい。
凹版は、インキに対して撥液性を示す材料を用いて形成すればよく、シリコーン、樹脂、ガラス、金属などを用いて形成すればよい。また凹版がインキに対して所期の撥液性を示さない場合、凹版の表面に撥液処理を施すことによって、所期の撥液性を示す凹版を構成してもよい。少なくとも凸部23の表面が撥液性を示す場合、凸部23上に供給されたインキは弾かれて凹部22に充填されるので、撥液処理は、少なくとも凸部23の表面に行えばよい。
次に導電性薄膜付き基板の製造方法について説明する。本発明は、所定の基台と、この基台上に所定のパターンで形成された導電性を示す薄膜とを備える導電性薄膜付き基板の製造方法であって、薄膜を形成すべきパターンに対応する部位に凹部が形成され、かつ導電性を示す薄膜となる材料を含むインキに対して撥液性を示す凹版を用意し、前記凹版に前記インキを供給し、前記凹版の凹部にのみ前記インキを保持させる工程と、前記インキを保持した凹版を用いて前記インキを印刷する工程と、印刷したインキを固化することによって導電性を示す薄膜を形成する工程とを有する導電性薄膜付き基板の製造方法である。
まずガラス基板にクロムを成膜し、このクロム薄膜をパターニングすることによって線幅が50μm、ピッチが200μmのストライプ状のマスクをガラス基板上に形成した。このクロムマスクを介してガラスエッチングを行い、線幅が130μm、深さが40μm、ピッチが200μmのストライプ状の凹部をガラス基板に形成した。このようにして作製したガラスの鋳型に信越シリコーン社製シリコーン樹脂KE−17を流し込み、所定のシリコーン樹脂製凹版を得た。
PEDOT(H.C.Starck社製;Baytron AI4083) 65重量部と、グリセリン 33重量部と、界面活性剤サーフィノール 2重量部とからなる導電性薄膜形成用のインキを調製した。このインキの表面張力は44mN/mであり、粘度は16mPa・sであった。また凹版とインキとの接触角は87°であった。
上記で作製した凹版を版胴に取り付け、このシリコーン凹版の端部と、凹版に対向して配置された平板状の塗工部材とにインクを供給し、さらに版胴を回転させることによって凹版にインクを供給し、これをガラス基板に転写したところ、所定のストライプ状のパターンでインキを塗布することができた。
21 凹版
22 凹部
23 凸部
24 版胴
25 塗工部材
31 基台
32 マスク
33 鋳型
Claims (5)
- 所定の基台上に薄膜をパターン形成する薄膜の製造方法であって、
薄膜を形成すべきパターンに対応する部位に凹部が形成され、かつ薄膜となる材料を含むインキに対して、凸部および凹部の接触角が40°以上の撥液性を示す凹版を用意する工程と、
前記凹版に、粘度が10〜25mPa・sの前記インキを供給し、前記凹版の凹部にのみ前記インキを保持させる工程と、
前記インキを保持した凹版を用いて前記インキを印刷する工程と、
印刷したインキを固化することによって薄膜をパターン形成する工程とを含む薄膜の製造方法。 - 前記凹版に供給する前記インキの表面張力が、65mN/m以下である、請求項1記載の薄膜の製造方法。
- 前記インキには水系溶媒または水系分散媒を用い、かつシリコーンからなる凹版を用いる、請求項1または2に記載の薄膜の製造方法。
- 酸性を示すインキを用いる、請求項1〜3のいずれかに記載の薄膜の製造方法。
- 所定の基台と、この基台上に所定のパターンで形成された導電性を示す薄膜とを備える導電性薄膜付き基板の製造方法であって、
薄膜を形成すべきパターンに対応する部位に凹部が形成され、かつ導電性を示す薄膜となる材料を含むインキに対して、凸部および凹部の接触角が40°以上の撥液性を示す凹版を用意し、
前記凹版に、粘度が10〜25mPa・sの前記インキを供給し、前記凹版の凹部にのみ前記インキを保持させる工程と、
前記インキを保持した凹版を用いて前記インキを印刷する工程と、
印刷したインキを固化することによって導電性を示す薄膜を形成する工程とを含む導電性薄膜付き基板の製造方法。
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