JP5663071B1 - 版貼り機および版貼り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常長さのスリーブおよび分割スリーブを安定して保持し、版の交換を補助する版貼り機を提供する。【解決手段】両端を軸受け12a、12b、12cによって回転自在に支持されている回転軸13と、その回転軸の周囲にそれぞれ回転軸の軸心と平行に配置され、印刷用のスリーブSを内面側から保持する、少なくとも3本の支持棒14と、前記支持棒14と回転軸13との間に介在され、それぞれの支持棒14を回転軸の軸心から離れた拡張位置と接近した収縮位置との間で同調して作動する拡縮機構15とを備えた版貼り機10。先端部側の第2軸受け12cは着脱自在であり、基部側の第1軸受け12a、12bは回転軸13を片持ち支持することができる。【選択図】図1

Description

本発明は凸版印刷やオフセット印刷、あるいはフレキソ印刷やグラビア印刷などで使用されるスリーブに版(刷版)を貼り付けるときにスリーブを保持する版貼り機および版貼り方法に関する。
凸版印刷やオフセット印刷では、鋼製のマンドレルに印刷する文字や図形に合わせた凹凸を有する合成樹脂ないしゴム製の版を巻き付けるように貼り付けて使用する。そして版を交換する方法としては、マンドレルを印刷機に取り付けたまま、元の版をマンドレルから外して次の版を取り付ける方法、マンドレルを印刷機から外して版を交換する方法(特許文献1参照)、片持ちタイプのマンドレルに、版を貼り付けた、あるいは版を彫り込んだスリーブを固定しておき、スリーブをマンドレルから外して交換する方法(特許文献2参照)などがある。このような方法は、フレキソ印刷やグラビア印刷においても採用できる。
紙袋を製造する場合、ロールから引き出した帯状の紙に内容物を表示する文字や図形、模様などを印刷し、ついで左右の側縁を中央に向けて折り重ねてチューブを製造し、所定の長さに切断し、袋の底を形成する(特許文献3の図1参照)。このような製袋ラインで包装用の紙袋を製造する場合、製造ロットごとに印刷する文字や図形の版を交換するので、交換回数が多い。そのため、版の交換のためラインを停止する時間はできるだけ短くしたい。
さらにトイレットペーパーの集積袋を製造する場合(特許文献4参照)、紙幅が1.8mと大きいため、マンドレルごと交換することは、作業効率の点でも経済性の点でも望ましくない。さらにスリーブだけを取り外して版を交換する場合も、大型で重量のあるスリーブの取り扱いは煩雑で、しかも大きい版を正確に貼り付ける作業は熟練と時間を要する。
特開2000−301693号公報 特開平9−207308号公報 特開2000−25130号公報 特開2003−182767号公報
本発明は、マンドレルから取り外したスリーブを安定して保持し、版の交換を容易にする版貼り機を提供することを技術課題とする。本発明は、とくに本出願人が開発した分割式のスリーブについても、容易に、かつ、正確に版を交換することができる版貼り機を提供することを技術課題としている。さらに本発明は、このような版貼り機にとくに適合し、生産効率を向上させる版貼り方法を提供することをも技術課題とする。
本発明の版貼り機(請求項1)は、回転自在に支持されている回転軸と、その回転軸の周囲にそれぞれ回転軸の軸心と平行に配置され、印刷用のスリーブを内面側から保持する、少なくとも3本の支持部材と、前記支持部材と回転軸との間に介在され、それぞれの支
持部材を回転軸の軸心から離れた拡張位置と接近した収縮位置との間で同調して作動する拡縮機構とを備えていることを特徴としている。
このような版貼り機においては、前記回転軸の基部を回転自在に支持する第1軸受けと、回転軸の先端部を回転自在に支持する第2軸受けとを有し、前記第2軸受けを回転軸から離れた位置に操作可能とすると共に、その間、第1軸受けだけで回転軸を片持ち支持できるものが好ましい(請求項2)。
前記拡縮機構としては、前記回転軸に固定された固定部材と、その固定部材から軸方向に離れた位置で、前記回転軸に軸方向移動自在に設けられた可動部材と、基端が前記固定部材に回動自在に連結され、先端が支持部材に回動自在に連結された第1連結リンクと、基端が前記可動部材に回動自在に連結され、先端が前記第1連結リンクの先端と近接する位置で前記支持部材に回動自在に連結された第2連結リンクと、前記可動部材を軸方向に操作する操作手段とを備えているものが好ましい(請求項3)。
また、前記拡縮機構を複数セット備え、それぞれの拡縮機構の可動部材が同調して操作されるように補助ロッドで互いに連結されており、その補助ロッドが前記固定部材によって軸方向摺動自在に支持されている版貼り機がさらに好ましい(請求項4)。
前記いずれの版貼り機においても、前記支持部材で支持されるスリーブに線を引くための線引き具が、前記回転軸に接近/離隔可能に設けられている版貼り機が好ましい(請求項5)。その場合、前記線引き具が回転軸の軸心方向に移動自在に設けられているものがさらに好ましい(請求項6)。
本発明の版貼り方法(請求項7)は、ベースシートに印刷しようとする文字または模様を反転状態で表示し、そのベースシートに、透光性および可撓性を有する合成樹脂シートを重ね合わせ、別途作成した透光性を有する版を合成樹脂シートを透過して見えるベースシートの文字または模様に合わせるようにして合成樹脂シートに貼り合わせ、得られた版付き合成樹脂シートを、内側から保持し、回転自在に支持した印刷用のスリーブの周囲に巻き付けて貼り付けることを特徴としている。
このような版貼り方法においては、1度に印刷する部分版を、2枚以上の合成樹脂シートに貼り付け、それぞれの合成樹脂シートを対応するように分割したスリーブの周囲に貼り付けるのが好ましい。
本発明の版貼り機(請求項1)は、拡縮機構によって拡張位置と収縮位置の間で同調して作用する複数の支持部材を備えているため、スリーブを収縮させた支持部材の周囲に配置し、ついで拡縮機構によって支持部材を拡張操作することにより、スリーブを内側から押し拡げてしっかりと固定することができる。そしてその状態で回転軸を回転させ、版をスリーブの上に巻き付けながら貼り付けることができる。貼り付けが完了すると、拡縮機構によって支持部材を収縮させ、スリーブを簡単に取り外すことができる。
スリーブの軽量化、取り扱いの容易化のため、印刷が必要な部位だけスリーブおよび版を使用する分割スリーブを複数個用いる場合は、それぞれの分割スリーブを支持部材の周囲に緩く装着し、相対的な軸心廻りの角度位置を調整した後、支持部材を拡大させて固定する。それにより、複数の分割スリーブにそれぞれ分割した版を貼り付けることができる。なお、分割スリーブの場合、マンドレルに装着するときに、相対的な角度を最終的に調整・変更することができる。
このような版貼り機において、前記回転軸の基部を回転自在に支持する第1軸受けと、回転軸の先端部を回転自在に支持する第2軸受けとを有し、前記第2軸受けを回転軸から離れた位置に操作可能とすると共に、その間、第1軸受けだけで回転軸を片持ち支持できるようにした場合(請求項2)は、第1軸受けで回転軸を片持ち支持させると、第2軸受け側では、吊り上げたり支えたりする必要がなく、自由になる。そのため、継ぎ目のないスリーブを第2軸受け側から簡単に装着することができ、また、抜き取ることができる。
前記拡縮機構が前記回転軸に固定された固定部材と、その固定部材から軸方向に離れた位置で、前記回転軸に軸方向移動自在に設けられた可動部材と、基端が前記固定部材に回動自在に連結され、先端が支持部材に回動自在に連結された第1連結リンクと、基端が前記可動部材に回動自在に連結され、先端が前記第1連結リンクの先端と近接する位置で前記支持部材に回動自在に連結された第2連結リンクと、前記可動部材を軸方向に操作する操作手段とを備えている場合(請求項3)は、可動部材を固定部材側に移動させると、第1連結リンクおよび第2連結リンクの基端同士が近づき、それぞれの回転軸の軸心に対する角度が急角度になる。それにより、各連結リンクの先端が外向きに、すなわち軸心から遠ざかる。それによりそれぞれ連結リンクの先端で支持されている支持部材は、軸心から離れるように拡張していく。
可動部材を固定部材から離れる方向に移動させると、前述とは逆に、各連結リンクの軸心に対する角度が緩い角度になる。それにより、連結リンクの先端で支持されている支持部材は、軸心に近づくように移動し、収縮していく。
前記拡縮機構を複数セット備えており、それぞれの拡縮機構の可動部材が同調して操作されるように補助ロッドで互いに連結されており、その補助ロッドが前記固定部材によって軸方向摺動自在に支持されている場合(請求項4)は、支持部材は軸心と平行状態を維持しながら安定して拡縮作動を行うことができる。また、回転軸に雄ネジを形成し、その雌ネジと螺合する回転操作部材で補助ロッドを軸方向に操作する場合でも、補助ロッドは固定部材によって軸心廻りの回動が阻止されるので、補助ロッドや支持部材に捻れが生ずることがない。
前記いずれかの版貼り機において、前記支持部材で支持されるスリーブに線を引くための線引き具が、前記回転軸に接近/離隔可能に設けられている場合(請求項5)は、支持部材によってスリーブを支持している状態で線引き具を回転軸に接近するように移動させてスリーブに当接させ、その状態で回転軸を回転させると、スリーブに対して周方向に版を貼るときの基準となる線(0点:ゼロ点)を引くことができる。それにより、スリーブに対して一層正確に版を貼り付けることができる。
前記線引き具が回転軸の軸心方向に移動自在に設けられている場合(請求項6)は、スリーブを取り付けている状態で、回転軸を回転させずに線引き具を軸心方向に移動させると、スリーブに軸心と平行な線を引くことができる。それによりその線を基準として版を一層正確な位置に、正確な角度で貼り付けることができる。
本発明の版貼り方法(請求項7)では、印刷しようとする文字や図柄のデータに基づいてベースシートを作成し、そのベースシートに重ねた透光性を有する合成樹脂シートに文字や図形の塊ごとに作成した部分版を貼り付けて全体または分割した版を作成する。そして得られた版をスリーブの周囲に巻き付けて貼り付ける。したがって設計通りの版を製作することができ、スリーブに取り付けることができる。
このような印刷方法において、1度に印刷する版を2枚以上の合成樹脂シートに分割して貼り合わせ、それぞれの合成樹脂シートを対応するように分割したスリーブの周囲に貼
り付ける場合(請求項8)は、分割したスリーブは軽量で大きさも小さくなるので、取り扱い易い。
本発明の版貼り機の一実施形態を示す斜視図である。 図1の版貼り機の一実施形態を示す正面図である。 図1の版貼り機の平面図である。 図2のIV-IV線断面図である。 図1の版貼り機の側面図である。 図1の版貼り機の拡縮機構が閉じた状態および開いた状態を示す部分拡大図である。 図1の版貼り機の連結リンクを示す平面図である。 図1の版貼り機にスリーブを取り付ける手順を示すフローチャートである。 本発明の版貼り方法の一実施形態示す斜視図である。 図10a、図10bはそれぞれ本発明の版貼り方法で版を貼り付けたスリーブの実施形態を示す斜視図である。
図1に示す版貼り機10は、左右に長いフレーム11と、そのフレームの一端に設けた片持ち支持が可能な第1軸受け(図2、図3の符号12a、12b)と、他端に設けた開閉自在な第2軸受け12cと、それらの軸受けによって回転自在に支持される回転軸13とを備えている。回転軸13は鋼製のパイプなどで製造する。回転軸13の周囲には、スリーブSを支持するための6本の支持棒(支持部材)14が回転軸13の軸心回りに周方向等間隔で配置されている(図4参照)。各支持棒14は、回転軸13の軸方向にほぼ等間隔に配置される拡縮機構15に連結されており、拡縮機構の作動に伴って外側に向かって拡大したり、内側に向かって収縮したりする。
回転軸13の基部13aは第1軸受け12a、12bによって回転自在に支持されている。回転軸13の先端部13bは第2軸受け12cで支持されており、その先端側には、拡縮機構15を拡大・収縮操作するための操作部16が設けられている。さらに支持棒14の上方には、前記スリーブSの表面に水平線および垂直線を記すための線引き装置17が設けられている。線引き装置17は、回転軸13の軸心と平行に延びるガイドレール17aと、そのガイドレールに沿って移動自在に設けられる保持部材17bと、その保持部材17bによって垂直移動自在に設けられる把持具17cとからなる。把持具17cは鉛筆、ボールペン、ケガキ針などの筆記具17dを把持するものである。
前記第2軸受け12cは、図5に示すようにエアシリンダ18およびガイド18aによって昇降駆動されるブラケット18bに取り付けられ、ブラケット18bは下端で回動自在に支持され、外側(図2の右側)に開くようにしている。軸受け12cの天面は断面半円状ないしU字状の凹湾面に形成されている。図3に示すように、回転軸13の基部13aを支持する第1軸受け12a、12bは、軸方向に所定の間隔をあけて配置された2個の軸受けによって構成している。それにより、第2軸受け12cを降下させて回転軸13の先端部13bがフリーな状態においても、回転軸13を確実に支持することができ、水平状態を保持することができる。
図3に示すように、第1軸受け12a、12bの近辺には、回転軸13を回転駆動するためのモータMが設けられている。第1軸受け12a、12bとモータMは、フレーム11に固定した台座19に取り付けられている。モータMは正転と逆転の両方向に回転可能なタイプが好ましく、減速機Gで減速し、ギヤ、ベルトまたはチェーンによって回転軸13に連結される。正転、停止、逆転は、たとえばフットスイッチ(図1の符号FS)によ
って切り替えるようにすると、両手で貼り込み作業ができるので好ましい。
前述の拡縮機構15は、この実施形態では軸方向の3個所に設けられており、それによって支持棒14を確実に支持することができる。図6に示すように、それぞれの拡縮機構15は、回転軸13に締結した鍔付き円筒状の固定部材19と、回転軸13に軸方向摺動自在に設けられる可動部材20と、これらの固定部材19と前記支持棒14、前記可動部材20と前記支持棒14とをそれぞれ連結する第1連結リンク21および第2連結リンク22からなる。この実施形態では、固定部材19は回転軸13の基部13a側(駆動側)に配置され、可動部材20は先端部13b側に配置されている。ただし逆でもよい。固定部材19をいずれの側にするかは、拡縮機構15ごとに定めることもできる。
固定部材19に連結されている第1連結リンク21は、回転軸13の先端13b側にいくに従って軸心から離れるように傾斜し、可動部材20側の第2連結リンク22は、回転軸13の基部13a側にいくにしたがって軸心から離れるように傾斜して、両者一対でハ字状を呈している。各連結リンク21、22の自由端は、互いに向き合う形でそれぞれ支持棒14に固着した突片23に回動自在に連結されている。この実施形態では、それぞれの連結リンク21、22は、図7に示すように、2個所で折曲げた板材21a、21aを2枚組み合わせて構成している。2枚の板材21a、21aは基部側では所定の幅Wを有し、先端側で突片23の両側に重ねた略三角形状の形態を有する。そして先端側はピン23aによって突片23に回動自在に連結し、基部側は固定部材19の鍔部24および可動部材20の鍔部28に固定した一対の立ち上がり片25、25に回動自在に連結している。そのため、連結リンク21、22は安定した状態で回転軸13に対して往復回動することができ、支持棒14の保持も安定する。支持棒14は鋼製のパイプの端部をキャップで閉じたものなどが使用される。固定部材19の筒部26は、一個所に軸方向のスリットが形成されたものであり、ネジでスリット部分を締め付けることにより、回転軸13に固定することができる。固定部材19の鍔部24はネジなどで筒部26の側面に固着する。可動部材20の筒部27は回転軸13の外周面に沿って軸方向にスライドするものであり、鍔部28はネジなどで筒部27の側面に固定されている。
このように構成される拡縮機構15は、図6に想像線で示すように、可動部材20を固定部材19側に近づけると連結リンク21、22の軸心に対する角度が急角度となって先端側が軸心から離れる。それにより6本の支持棒14が拡がる。逆に可動部材20を固定部材19から離れるように移動させると、連結リンク21、22の軸心に対する角度が緩くなり、自由端が軸心に近づく。それにより6本の支持棒14が閉じていく。これらの作用は傘を開閉するときの骨の作用と同様である。
3個所の拡縮機構15の可動部材20は3本の補助ロッド29で結合され、一体として移動するようにしている。それにより3個所の拡縮機構15は同調して開閉作動し、支持棒14は軸心との平衡状態を維持しながら開閉する。3本の補助ロッド29は可動部材20の鍔部28に形成された貫通孔を貫通し、鍔部28に取り付けた締め付け具30によって固定している。それにより3個の可動部材20は同調して軸方向に移動することになる。締め付け具30は円筒状で、一個所に軸方向のスリットが形成されたものであり、スリット部分を締め付けることにより、可動部材20の鍔部28に補助ロッド29を固定することができる。
他方、3本の補助ロッド29はそれぞれ固定部材18の鍔部24に形成した孔を貫通して摺動自在に保持されている。そして補助ロッド29の先端側は、最も先端側の可動部材20に固定された後、可動部材20を貫通して操作部16に連結されている。操作部16は、回転軸12に形成した雄ねじ31と、その雄ねじ31に螺合させたナット32と、そのナットに連結した操作ホイール33と、その操作ホイールに対してスラストベアリング
などの軸方向の力を伝達しうるボールベアリング34を介して回転自在に連結された連結リング35とからなる。補助ロッド29の先端は連結リング32に連結されている。
このように構成される操作部16は、操作ホイール33を一方向(たとえば右方向)に回転させると、ナット32も同方向に回転し、回転軸13の軸方向に沿って螺進する。それにより連結リング35が軸方向左側に操作され、補助ロッド29の引っ張り、押し込み操作を介して可動部材20を軸方向に操作することができる。それにより操作ホイール33を他方向(左側)に回転させると、回転で支持棒14を開くことができ、他方向の回転で支持棒14を閉じることができる。
つぎに図7を参照して上記のごとく構成される版貼り機10にスリーブSを装着する作業を説明する。始めにエアシリンダ18を縮めて開閉用の第2軸受け12cを下げ、ついでブラケット18bを開く方向に回動させる。この状態では回転軸13は基部13a側の第1軸受け12a、12bで片持ち支持され、先端部13bではフリーである。この状態で支持棒14の周囲にスリーブSを装着する(装着工程S1)。ついでエアシリンダ18を伸ばし、回転軸13の先端部13bを第2軸受け12cで支える。そして操作部16の操作ホイール33を回転し、支持棒13を開き、スリーブSを固定する(突っ張り工程S2)。支持棒14はスリーブSの弾力で閉じる方向に力を受けるが、雄ねじ31とナット32のネジ作用により、閉じる方向の力に抗することができる。
スリーブSを装着した後、ホルダー17cをレールに沿って滑らせてスリーブSの表面に筆記具17dによって水平線を描き、さらにモータMを回転させてスリーブの表面に円周方向の線を描く(ケガキ工程S3)。そして水平線および円周方向の線に合わせて版Hの上端を貼り付ける。さらにモータMを回転させながら、両手で版Hをスリーブの表面に押し当てて密着させ、版の裏面に設けた両面粘着テープでスリーブSに版Hを貼り付ける(版貼り工程S4)。スリーブが軸方向に離れた2個所以上の領域に分割された分割スリーブである場合は、それぞれの分割スリーブに対して分割した版を巻き付けて貼る。このとき、分割した2個以上のスリーブを互いに所定の間隔をあけて、かつ、所定の角度でもって支持棒14に取り付けると、全体の印刷状態を確認しやすい。
スリーブSに版Hを貼り付けた後は、印刷機のマンドレルにスリーブSを取り付けて印刷する。マンドレルがいわゆるエアーマンドレルで、スリーブSがその内面をマンドレル表面に密着して保持させるものである場合は、スリーブSの内面が平滑で係合する部位がない。しかし図1の版貼り機10を用いると、内面が平滑であっても、内側から支持棒で突っ張るようにして固定することができる。さらに軸方向に2個以上に分割されたスリーブであっても、互いの位置関係を確認しながら版を装着することができる。スリーブSがガラス繊維強化プラスチック製の薄肉筒状(肉厚1〜5mm程度)である場合は、支持棒14で内面から強く突っ張るといくらか弾力的に変形する。しかし支持棒14から外すと元の円筒状に戻るので、マンドレルに装着するのに差しつかえない。スリーブSとして厚手の積層樹脂などを採用するときは、重量が重くなる。しかし複数本の支持棒14でしっかりと、かつ、略均等の力で支持することができる。
版Hを作成する方法としては、図9に示すように、まず、袋を形成するときの折り目線40を表示し、印刷すべき文字41や図形を反転状態で表示したベースシート42と、透明ないし半透明で可撓性を有する合成樹脂シート43と、透明ないし半透明の可撓性を有し、文字40や図形を反転状態で凹凸表示した比較的厚い合成樹脂製の部分版44、44、44・・・を準備しておく。ベースシート42の折り目線40や文字41などは、たとえば電子データに基づいてプリンタで印刷する。部分版44の輪郭についても、合わせてベースシート42に表示しておくと、部分版44を貼り付けるとき、位置を決めやすい。部分版44は表面に印刷する図形に合わせてインクが乗る凸部を形成した合成樹脂の柔軟
な板である。そしてベースシート42の上に透明な合成樹脂シート43を重ね合わせ、さらにその上に、合成樹脂シート42を透過して見えるベースシート42の文字や図形に合わせるように部分版44、44、44・・・を貼り付ける。このようにして得られる透明ないし半透明の合成樹脂シート43に部分版44を貼り付けたものが版Hである。トイレットペーパーの集積包装袋(家庭用の8〜12個入りの包装袋を12〜24個集積するもの)のような大きい紙袋の場合、印刷する文字41や図形が広い範囲に離れて配置される。その場合は合成樹脂シート43を2枚以上に分割し、それぞれを軸方向に分割した分割スリーブS(図10a参照)に巻いて貼り付ける。このような分割した版Hについても、同様に作成することができる。図10bのように、長いスリーブSに版H全体を貼り付けることもできる。
前記実施形態では、支持棒14は6本であるが、少なくとも3本あればよく、それにより断面円形のスリーブSの内面を突っ張り支持することができる。4本、5本あるいは7本以上としてもよい。図4などでは、支持棒14として丸棒を記載しているが、長尺材であれば角棒、平板などの支持部材を採用することもできる。前記実施形態では連結リンク21、22を用いて拡縮機構15を構成しているが、たとえば傾斜面を摺動するカムを採用することもできる。前記実施形態では手動で操作ホイール33を回転させるようにしているが、モータ駆動とすることもできる。回転軸13はモータ駆動としているが、手動で回転させることもできる。
10 版貼り機
11 フレーム
12a、12b (片持ち支持が可能な)第1軸受け
12c (開閉自在な)第2軸受け
13 回転軸
13a 基部
13b 先端部
S スリーブ
14 支持棒
15 拡縮機構
16 操作部
17 線引き装置
17a ガイドレール
17b 保持部材
17b 把持具
17d 筆記具
18 エアシリンダ
18a ガイド
18b ブラケット
M モータ
19 固定部材
20 可動部材
21 第1連結リンク
22 第2連結リンク
23 突片
23a ピン
24 鍔部
25 立ち上がり片
26 筒部(固定部材)
19a 貫通孔
27 筒部(可動部材)
28 鍔部
29 補助ロッド
31 雄ねじ
32 ナット
33 操作ホイール
34 スラストベアリング
35 連結リング
H 版
40 折り目線
41 文字
42 ベースシート
43 合成樹脂シート
44 部分版

Claims (8)

  1. 回転自在に支持されている回転軸と、
    その回転軸の周囲にそれぞれ回転軸の軸心と平行に配置され、印刷用のスリーブを内面側から保持する、少なくとも3本の支持部材と、
    前記支持部材と回転軸との間に介在され、それぞれの支持部材を回転軸の軸心から離れた拡張位置と接近した収縮位置との間で同調して作動する拡縮機構
    とを備えた版貼り機。
  2. 前記回転軸の基部を回転自在に支持する第1軸受けと、回転軸の先端部を回転自在に支持する第2軸受けとを有し、
    前記第2軸受けを回転軸から離れた位置に操作可能とすると共に、その間、第1軸受けだけで回転軸を片持ち支持できる請求項1記載の版貼り機。
  3. 前記拡縮機構が、
    前記回転軸に固定された固定部材と、
    その固定部材から軸方向に離れた位置で、前記回転軸に軸方向移動自在に設けられた可動部材と、
    基端が前記固定部材に回動自在に連結され、先端が支持部材に回動自在に連結された第1連結リンクと、
    基端が前記可動部材に回動自在に連結され、先端が前記第1連結リンクの先端と近接する位置で前記支持部材に回動自在に連結された第2連結リンクと、
    前記可動部材を軸方向に操作する操作手段とを備えている、
    請求項1または2記載の版貼り機。
  4. 前記拡縮機構を複数セット備えており、それぞれの拡縮機構の可動部材が同調して操作されるように補助ロッドで互いに連結されており、その補助ロッドが前記固定部材によって軸方向摺動自在に支持されている請求項3記載の版貼り機。
  5. 前記支持部材で支持されるスリーブに線を引くための線引き具が、前記回転軸に接近/離隔可能に設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の版貼り機。
  6. 前記線引き具が回転軸の軸心方向に移動自在に設けられている請求項5記載の版貼り機。
  7. ベースシートに印刷しようとする文字または模様を反転状態で表示し、
    そのベースシートに、透光性および可撓性を有する合成樹脂シートを重ね合わせ、
    別途作成した透光性を有する部分版を合成樹脂シートを透過して見えるベースシートの文字または模様に合わせるようにして合成樹脂シートに貼り合わせ、
    得られた部分版付き合成樹脂シートを、内側から保持し、回転自在に支持した印刷用のスリーブの周囲に巻き付けて貼り付ける、版貼り方法。
  8. 1度に印刷する部分版を、2枚以上の合成樹脂シートに貼り付け、それぞれの合成樹脂シートを対応するように分割したスリーブの周囲に貼り付ける、請求項7記載の版貼り方法。
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