JP5662288B2 - ウィンドレギュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、ウィンドガラスをスライドさせて車両のウィンドを開閉するウィンドレギュレータに関する。
車両のウィンドを開閉するウィンドレギュレータとしては、ドアパネルに上下方向に取り付けたガイドレールに対し、ウィンドガラスを支持するキャリアを摺動自在に係合させ、ガイドレール内を長手方向に通過させた無端ループ状のワイヤをモータで引っ張り、モータの駆動方向に応じてキャリアを上げ下げするワイヤ式のものが公知である。
また、モータ駆動力の伝達手段として、ワイヤに代えて、一定間隔に貫通孔を形成したテープを用い、貫通孔に係合する歯部を備えたスプロケットをガイドレールの上端および下端に設けたうえで両スプロケットにテープを掛け渡し、一方のスプロケットをモータで回転駆動することで、キャリアに保持されたウィンドガラスを上げ下げするようにしたウィンドレギュレータも提案されている(特許文献1,2参照)。
特許第3720500号公報 特許第3616246号公報
しかしながら、従来のウィンドレギュレータでは、ワイヤまたはテープに所定の張力を付与しなければならず、ワイヤまたはテープが伸びた場合には再度張力を付与しなければならず、初期設定およびメンテナンスが面倒である。また、引用文献1,2に記載の発明では、テープの表面に砂塵や埃が付着し易く、テープの貫通孔とスプロケットの歯部との円滑な係合が阻害され、駆動抵抗が大きくなったり異音が生じたりする虞もある。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、モータ駆動力の伝達手段の張力設定を不要にして取り扱いを容易にするとともに、砂塵などの付着による悪影響を受け難く、且つ摩擦抵抗および摺動音小さく、軽量でかつ部品点数が少ないウィンドレギュレータを提供することを主な目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、押し引きすることによってウィンドガラス(2)を車体(1)に取り付けられたガラスガイド(4)に沿ってスライドさせるウィンドレギュレータ(10)であって、前記車体に取り付けられるフレーム(11)と、前記フレームに取り付けられるモータ(15)と、前記フレームに回転自在に支持され、前記モータにより駆動される歯車(17)と、キャリア(14)を介して前記ウィンドガラスが一端(18b)に連結されるとともに、前記歯車に噛み合うラック歯(18a)が長手方向に沿って一方の側面(18e)に形成されたラック部材(18)と、少なくとも前記ラック部材と前記歯車との噛合部(50)と前記キャリアとの間で前記ラック部材を案内するガイド部材(12、11)と、前記フレームにより回転自在に支持され、前記噛合部において前記ラック部材を他方の側面(18f)から支持するローラ(19)とを備えた構成とする。
この構成によれば、モータの駆動力伝達手段であるラック部材は、所定の張力が付与された状態で無端のループ状に形成される必要がないため、初期設定が容易であり、ラック部材が伸びた場合であっても伸びに対する再設定が必要ないため、メンテナンスも容易である。また、噛合部においてラック部材をその他方の側面側から支持するローラを有することにより、例えば、砂塵がラック部材に付着した場合であっても、駆動時に噛合部においてラック部材がローラ側へ押される力を受けたときに、ラック部材の他方の面は、ローラに支持されてローラを回転させるだけであり、大きな接触荷重をもって摺動するわけではないため、摩擦抵抗の増大や摺動音の発生を抑制できる。
また、本発明の一側面によれば、前記モータは、少なくとも2本のボルト(32)により前記フレームに取り付けられ、前記ボルト(32a)が前記ローラを回転自在に支持する支持軸をなす構成とすることができる。
この構成によれば、モータをフレームに取り付けるためのボルトとローラの支持軸とを共通のボルトとすることがきるため、部品点数を削減するとともに、重量の増大を抑制することができる。
また、本発明の一側面によれば、前記モータは、少なくとも2箇所のモータ取付部(31)をもって前記フレームに取り付けられ、前記モータ取付部が、前記噛合部に対して前記ローラ側に配置された第1モータ取付部(31a)と、前記噛合部に対して前記歯車側に配置された第2モータ取付部(31b)とを含む構成とすることができる。
ラック部材が歯車により駆動されると、歯車の支持軸とローラの支持軸とが互いに離間する方向の力を受ける。また、フレームは歯車とローラとを支持するため、この部分の剛性を確保するためには、フレームを肉厚にするなどの対策が必要となる。そこで、このような構成とすることにより、フレームがモータによってローラと歯車とを跨ぐように連結されるため、フレームの力が作用する部位を肉厚にすることなく有効に補強することができる。
また、本発明の一側面によれば、前記フレームは、少なくとも2箇所のフレーム取付部(34)をもって前記車体に取り付けられ、前記フレーム取付部が、前記歯車の回転中心(17x)から前記ローラの回転中心(19x)を通る方向へ伸ばした直線(L)上に配置された第1フレーム取付部(34a)と、前記噛合部に対して前記歯車側に配置された第2フレーム取付部(34b)とを含み、前記フレームが、前記第1フレーム取付部と前記ローラの回転中心とを結ぶリブ(36)を有する構成とすることができる。
この構成によれば、ラック部材が歯車により駆動されたときにローラに加わるラック部材からの力を、リブを介して剛性の高い第1フレーム取付部で受け止めて車体に伝えることができる。
また、本発明の一側面によれば、前記フレームは、前記第1フレーム取付部を頂点として前記ローラの回転中心を2辺で挟む三角形状を呈する構成とすることができる。
この構成によれば、ラック部材が歯車により駆動されたときにラック部材からローラが受ける力に対し、第1フレーム取付部の支持強度を有効に高めることができる。
このように本発明によれば、モータ駆動力の伝達手段にラック部材を用いることにより、ケーブルの張力設定を不要にして取り扱いを容易にするとともに、砂塵などの付着による悪影響を受け難く、且つ摩擦抵抗および摺動音小さく、軽量でかつ部品点数が少ないウィンドレギュレータを提供することができる。
本発明に係るウィンドレギュレータを適用したドアを車室側から見た透視図 図1中のII−II断面図 図1中のIII−III断面図 図3中のIV−IV断面図 図1中のV−V線に沿って示すウィンドレギュレータの要部断面図 図5中のVI−VI線に沿って示す要部断面図 電動モータの取り付け状態を示す側面図
以下、本発明に係るウィンドレギュレータ10を車両のフロントドア1に適用した実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、ウィンドレギュレータ10は、ウィンドガラス2を上下に押し引きすることによってフロントドア1に形成された窓3を開閉するものであり、フロントドア1の内部に取り付けられる。フロントドア1の内部には、ウィンドガラス2の前縁および後縁を案内する互いに並行な前後のガラスガイド4,5が配置されており、前後のガラスガイド4,5の中間位置にウィンドレギュレータ10が配置される。ウィンドレギュレータ10がウィンドガラス2を上下に押し引きすることにより、ウィンドガラス2はガラスガイド4,5に沿ってスライドする。なお、本実施形態では、フロントドア1が窓3を形成しているため、ガラスガイド4,5がフロントドア1のドア本体から上方へ突出しているが、ガラスガイド4,5がフロントドア1のドア本体から突出することなくドア本体の内部のみに設けられてもよい。
ウィンドレギュレータ10は、フロントドア1の図示されないインナパネルに取り付けられる樹脂製のベースフレーム11を備えている。ベースフレーム11には、上方へ突出してガラスガイド4,5と並行に延在するガイドレール12が取り付けられている。ガイドレール12の上端には、樹脂製のブラケット13が取り付けられており、このブラケット13がベースフレーム11と同様にフロントドア1のインナパネルに取り付けられることにより、ガイドレール12の位置が固定される。
ガイドレール12には、ウィンドガラス2の中央部下端を保持するキャリア14が摺動可能に設けられている。ベースフレーム11にはまた、ウィンドガラス2を上下動させるべく、後述するラックベルト18を介してキャリア14を摺動駆動するための電動モータ15が取り付けられるとともに、ラックベルト18のアイドル部分、つまり駆動力の伝達を行うことなく余っている部分をガイドするためのアイドルベルトガイド16が一体形成されている。なお、アイドルベルトガイド16は、ラックベルト18のアイドル部分を案内するアイドルガイドレール16aと、アイドルガイドレール16aを湾曲状に支持する支持フレーム16bとから構成される。
電動モータ15を作動させてウィンドガラス2を上方へスライドさせると、ウィンドガラス2はフロントドア1の窓3の上縁に設けられた図示しないウェザーストリップに当接し、その移動を規制される。一方、ウィンドガラス2の下方への過度なスライドを規制するため、ベースフレーム11におけるガイドレール12との接続部には、キャリア14の軌道上に弾性体からなるストッパ25が設けられている。
図2に示すように、ガイドレール12は、断面が略長方形を呈するとともに、一長辺の一部に開放部21が形成された案内溝20を画成している。以下、開放部21を除いた部分において案内溝20が短辺方向に沿う幅aを有するものとして説明する。この案内溝20の内部には偏平断面形状を有するラックベルト18が挿通される。ラックベルト18は、長手方向に延在するケーブル18cを断面の長手方向に2本配置して射出成型した樹脂製であり、その長手方向については伸縮性を有さず、2本のケーブル18cの配列方向と直角方向、すなわち断面の短手方向については弾性変形によって湾曲する特性を有している。
図3に示すように、キャリア14は、案内溝20の内部に設けられてラックベルト18に連結するスライダ部14aと、スライダ部14aから開放部21を通って案内溝20の外部へ延出する延出部14bと、延出部14bの先端に設けられ、案内溝20の外部でウィンドガラス2を支持するブラケット部14cとを有している。ガイドレール12における案内溝20の長辺を画成する一対の壁にスライダ部14aが挟まれ、スライダ部14aとブラケット部14cとがガイドレール12における案内溝20の短辺を画成する開放部21側の壁を挟むことにより、キャリア14はがたつくことなくガイドレール12に沿って摺動する。
図4に示すように、ラックベルト18の上端部18b(一端)は、案内溝20の短辺方向の幅aに比べて薄く形成されるとともに、軸方向に沿って配置された複数(ここでは2つ)の貫通孔18hを有している。一方、キャリア14のスライダ部14aも、ラックベルト18と同様に案内溝20の短辺方向の幅aに比べて薄く形成されるとともに、貫通孔18hに嵌入する複数(2つ)の凸部14dを有しており、案内溝20の内部でラックベルト18と重なり合った状態でラックベルト18の上端部18bと連結される。
図2にも併せて示されるように、ラックベルト18の車両後方側の第1側面18eには、長手方向に沿って一定間隔に複数のラック歯18aが形成されている。一方、ラックベルト18の車両前方側の第2側面18f、すなわちラック歯18aが形成された第1側面18eと相反する側の側面は、幅方向の中央に配置された長手方向に延びる溝18gにより二分された平坦面となっている。
キャリア14のスライダ部14aには、凸部14dと相反する側の面にガイドレール12の長手方向に沿って緩やかに膨出する複数(ここでは2つ)のシュー14e(摺動部)が形成されており、スライダ部14aがガイドレール12に噛むことなく円滑に摺動するようになっている。
図5、図6に示すように、ベースフレーム11には、案内溝20と同様な断面形状を呈してベースフレーム11の内部でラックベルト18を案内する案内溝22(図6)が、ガイドレール12の案内溝20およびアイドルガイドレール16aに接続するように形成されている。なお、図6中では、ラックベルト18の一部のみを示している。
ベースフレーム11においては、案内溝22を画成する壁の一部がラックベルト18のラック歯18aの突出方向と同じ側に大きく膨らんだ第1膨出部分23が形成されるとともに、案内溝22を挟んで第1膨出部分23と相反する側に膨らんだ第2膨出部分24が形成されている。第1膨出部分23には、ベースフレーム11によって回転自在に支持され、ラックベルト18をスライド駆動する歯車(以下、ピニオン17と記す。)が配置されている。ピニオン17は、ラックベルト18のラック歯18aに噛み合う歯17aを周方向に一定間隔に有しており、電動モータ15によって回転駆動される。
第2膨出部分24には、ベースフレーム11によって回転自在に支持され、ピニオン17とラックベルト18との噛合部50においてラックベルト18をその第2側面18f側から支持するローラ19が配置されている。ローラ19は、ラックベルト18がピニオン17によりスライド駆動されるときに、ラックベルト18の第2側面18fに当接して、ローラ19側に押されるラックベルト18に反力を付与する。
第1膨出部分23および第2膨出部分24は、ラックベルト18の幅a方向の面(図5における下方の面)に開口しており、電動モータ15が組み付けられたモータユニット26により塞がれている。図7に併せて示すように、本実施形態では、モータユニット26は、電動モータ15が組み付けられる樹脂製のモータフレーム27を有し、ねじ歯車が形成された電動モータ15の出力軸(ウォーム28)に噛み合うように、はす歯歯車が形成されたウォームホイール29をモータフレーム27内に収容している。ウォームホイール29には、比較的小径のピニオン17が同軸に一体に取り付けられており、ピニオン17が減速機構を介して電動モータ15に連結される構成となっている。
モータユニット26がベースフレーム11に組み付けられた状態において、ウォームホイール29およびピニオン17を支持する軸ピン30の両端は、それぞれモータフレーム27とベースフレーム11とにより支持される。モータユニット26は、ウォームホイール29の軸ピン30を中心として周方向に略等角度に配置された複数箇所(ここでは3箇所)のモータ取付部31(31a、31b、31c)において、ボルト32(32a、32c、32c)によりベースフレーム11に締結される。
モータユニット26をベースフレーム11に取り付けるボルト32の1本(32a)は、ローラ19の回転中心19xに配置されている。つまり、このボルト32aは、カラー33を介してローラ19を支持し、ローラ19の支持軸としても機能している。3つのモータ取付部31がこのように配置されたことにより、そのうちの1つ(31a)が、ラックベルト18のピニオン17との噛合部50に対してローラ19側に配置され、他の2つ(31b、31c)が、ラックベルト18のピニオン17との噛合部50に対してピニオン17側に配置されることになる。
一方、ベースフレーム11は、複数箇所(ここでは3箇所)のフレーム取付部34(第1〜第3のフレーム取付部34a、34b、34c)をもってフロントドア1に取り付けられ、ブラケット13は、1つのブラケット取付部37(図1参照)をもってフロントドア1に取り付けられる。第1フレーム取付部34aは、ピニオン17の回転中心17xからローラ19の回転中心19xを通る方向へ伸ばした直線L上に配置され、第2フレーム取付部34bは、アイドルガイドレール16aの略中心であって、ラックベルト18のピニオン17との噛合部50に対してピニオン17側に配置され、第3フレーム取付部34cは、最下端に配置される。ベースフレーム11は、第1フレーム取付部34aを頂点としてローラ19の回転中心19xを2辺で挟む三角形状のフレーム部35を有するとともに、第1フレーム取付部34aとローラ19の回転中心19xとの間にこれらを連結するリブ36を有している。
このように構成されたウィンドレギュレータ10によれば、電動モータ15がピニオン17を回転駆動すると、ラックベルト18のアイドル部分がアイドルガイドレール16aの内部で摺動し、ラックベルト18のドライブ部分、すなわち駆動力の伝達を行う部分が案内溝22および案内溝20にて摺動し、ラックベルト18の端部に連結されたキャリア14を介してウィンドガラス2を上げ下げする。なお、ラックベルト18は、案内溝22および案内溝20によって案内されることにより、引く力だけでなく押す力も伝達することができるため、無端のループ状に形成しなくてもウィンドガラス2を上げ下げすることができる。そのため、組み付け時にケーブル18cに対する張力などを調整する必要がなく、初期設定が容易であり、長期の使用によってケーブル18cが伸びたとしても対応策をとる必要がないため、メンテナンスも容易である。
ラックベルト18は、キャリア14と連結された上端部18bからピニオン17との噛合部50までの部分が動力の伝達を行うドライブ部分をなし、ピニオン17との噛合部50から他端までの部分が動力の伝達を行わないアイドル部分をなす。つまり、ガイドレール12とベースフレーム11とがラックベルト18のドライブ部分を案内するガイド部材となっている。そして、ラックベルト18のアイドル部分は、アイドルベルトガイド16によって所定の曲率半径以上の湾曲状に案内されることにより、摺接部分に過大な摩擦抵抗を生じることがない。
また、図2に示すように、ラックベルト18は、ラック歯18aを開放部21と相反する側に向けてガイドレール12の案内溝20に挿入されている。そのため、開放部21から砂塵などが案内溝20に進入しても、ラックベルト18のラック歯18aに付着し難い。したがって、ラックベルト18とピニオン17とが円滑に噛み合い、駆動抵抗の増大や異音の発生などが抑制される。
そして、ピニオン17とラックベルト18との噛合部50において、ラックベルト18に対してピニオン17と相反する側にローラ19が配置され、このローラ19がラックベルト18を第2側面18f側から支持するため、ピニオン17により駆動されたときにラックベルト18が円滑に摺動する。つまり、駆動時には、噛合部50においてラックベルト18がローラ19側へ押される力を受ける。すると、ローラ19がない構造では、ラックベルト18の他方の面が大きな接触荷重をもってベースフレーム11に摺接することなり、摩擦抵抗や摺動音が大きくる。これに対し、本実施形態の構造では、駆動時に噛合部50においてラックベルト18がローラ19側へ押される力を受けたときに、ラックベルト18の他方の面は、ローラ19に支持されてローラ19を回転させるだけであり、大きな接触荷重をもって摺動するわけではないため、摩擦抵抗の増大や摺動音の発生が抑制される。
また、モータユニット26をベースフレーム11に取り付けるボルト32aがローラ19の支持軸となっているため、部品点数が削減され、重量の増大も抑制される。
ラックベルト18がピニオン17により駆動されると、ピニオン17の支持軸とローラ19の支持軸とが互いに離間する方向の力を受ける。また、ベースフレーム11は、モータフレーム27側に開口する第1膨出部分23および第2膨出部分24が形成されたことによって曲がり易い構造となっている。これに対し、モータ取付部31が噛合部50に対してローラ19側とピニオン17側とに配置されたことにより、モータフレーム27がベースフレーム11を開口面側にてローラ19とピニオン17とを跨ぐように連結し、ピニオン17の支持軸とローラ19の支持軸とを互いに離反させる力を受け止める。つまり、ベースフレーム11の力が作用する部位をモータフレーム27が有効に補強する。
そして、ベースフレーム11が、第1フレーム取付部34aをピニオン17の回転中心17xからローラ19の回転中心19xを通る方向へ伸ばした直線L上に有するとともに、第2フレーム取付部34bを噛合部50に対してピニオン17側に有し、且つ第1フレーム取付部34aとローラ19の回転中心19xとを結ぶリブ36を有することにより、ローラ19に加わるラックベルト18からの力を、リブ36を介して剛性の高い取付部で受け止めて車体に伝えることができる。
加えて、ベースフレーム11が第1フレーム取付部34aを頂点としてローラ19の回転中心19xを2辺で挟む三角形状を呈することにより、ローラ19からの力に対する第1フレーム取付部34aの支持強度が有効に高まる。
以上で具体的実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。なお、上記実施形態に示した本発明に係る車両のウィンドレギュレータ10の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択可能である。
1 フロントドア(車体)
2 ウィンドガラス
4 ガラスガイド
10 ウィンドレギュレータ
11 ベースフレーム(ガイド部材)
12 ガイドレール(ガイド部材)
14 キャリア
15 電動モータ
17 ピニオン(歯車)
17x 回転中心
18 ラックベルト(ラック部材)
18a ラック歯
18e 第1側面
18f 第2側面
19 ローラ
19x 回転中心
26 モータユニット
27 モータフレーム
31 モータ取付部
31a 第1モータ取付部
31b 第2モータ取付部
32 ボルト
34 フレーム取付部
34a 第1フレーム取付部
34b 第2フレーム取付部
36 リブ
50 噛合部

Claims (3)

  1. 押し引きすることによってウィンドガラスを車体に取り付けられたガラスガイドに沿ってスライドさせるウィンドレギュレータであって、
    前記車体に取り付けられるフレームと、
    前記フレームに取り付けられるモータと、
    前記フレームに回転自在に支持され、前記モータにより駆動される歯車と、
    キャリアを介して前記ウィンドガラスが一端に連結されるとともに、前記歯車に噛み合うラック歯が長手方向に沿って一方の側面に形成されたラック部材と、
    少なくとも前記ラック部材と前記歯車との噛合部と前記キャリアとの間で前記ラック部材を案内するガイド部材と、
    前記フレームにより回転自在に支持され、前記噛合部において前記ラック部材をその他方の側面側から支持するローラと
    を備え、
    前記フレームには、前記噛合部に対して前記ローラ側に配置された第1モータ取付部と、前記噛合部に対して前記歯車側に配置された第2モータ取付部とを含む少なくとも2つのモータ取付部が形成され、
    前記モータが、少なくとも2本のボルトにより前記モータ取付部において前記フレームに取り付けられ、
    前記第1モータ取付部に取り付けられるボルトが前記ローラを回転自在に支持する支持軸をなすことを特徴とするウィンドレギュレータ。
  2. 前記フレームは、少なくとも2箇所のフレーム取付部をもって前記車体に取り付けられ、
    前記フレーム取付部が、前記歯車の回転中心から前記ローラの回転中心を通る方向へ伸ばした直線上に配置された第1フレーム取付部と、前記噛合部に対して前記歯車側に配置された第2フレーム取付部とを含み、
    前記フレームが、前記第1フレーム取付部と前記ローラの回転中心とを結ぶリブを有することを特徴とする、請求項に記載のウィンドレギュレータ。
  3. 前記フレームは、前記第1フレーム取付部を頂点として前記ローラの回転中心を2辺で挟む三角形状を呈することを特徴とする、請求項に記載のウィンドレギュレータ。
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