JP5658687B2 - センサー一体照光式キーシート - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機、パーソナル・ハンディホン・システム(PHS) 、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA) 、ナビゲーションシステム、ノートパソコンなどの情報機器や、小型オーディオプレーヤー、携帯楽曲プレーヤなどのAV機器や、ゲーム機器、ゲーム機器の操作に使用されるコントローラなど、各種電子機器の内部に組み込まれるセンサー一体照光式キーシートに関する。
情報機器、AV機器、ゲーム機器などの各種電子機器には、押釦を押圧操作することによってスイッチのオン/オフを判断する押釦スイッチが入力部品として使用されている。この押釦スイッチには、接点スイッチを配置した回路基板上に押釦(キートップ)を有するキーシートを被せた構造のものが用いられている。さらにこのような構造の押釦スイッチでは、暗所でも操作し易いように、回路基板上に配置した内部光源によってキーシートのキートップを照光する照光機能が付加されていることが多い。
こうした押釦スイッチの入力操作は、各種電子機器の高機能化に伴って多様化しつつあり、オン/オフの2値入力を行う押圧入力操作だけでなく、撫でる操作やタッチ操作で座標入力を行うスライド入力操作も求められている。例えば、特開2008−139961号公報(特許文献1)には、図18で示すようなキー部材112、導光板113、押圧シート114などと共に座標入力手段115を備えるセンサー一体照光式キーシート111を組み込んだ入力装置が記載されている。この入力装置は、金属ドームを接点スイッチとして利用し押圧入力操作を行い、座標入力手段115を利用してスライド入力操作を行うものである。この座標入力手段115は基材115aを挟んで第1電極115bと第2電極115cが形成された構成である。そして照光機能については導光板113の表面側に空気層116を形成し、導光板113の光導波性を充分に確保してキー部材112の輝度を高めている。
特開2008−139961号公報
ところで、特許文献1の入力装置は、押圧入力操作やスライド入力操作が可能で照光機能も備えているが、各部材が別体で具備されているため、全体の厚さを薄くし難い構造であって、この入力装置を組み込んだ電子機器は小型化し難いという問題もある。さらに導光板113におけるキー部材112側の面にミリ単位の凸部113aを設けてキー部材112と導光板113との間に空気層116を形成するため、入力装置全体の厚さを薄くすることが難しい。また、ミリ単位の凸部113aで形成されるミリ単位厚さの空気層116によって、キー部材112の操作面と座標入力手段115との間が広がるため、座標入力手段115の感度が鈍くなり易く、その結果として誤動作が多く発生するおそれがある。
以上のような従来技術を背景としてなされたのが本発明である。すなわち、本発明の目的は、照光時の明るさを確保しながら、押釦スイッチにおける全体の厚みを薄くできると共に、スライド入力操作の感度及び精度を高める技術を提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明は以下のように構成される。
すなわち、光を伝える導光シートと、導光シートの操作面側に接触状態で設ける操作部と、スライド入力操作に用いる静電容量センサーと、を備えるセンサー一体照光式キーシートであって、静電容量センサーは、導光シートによる基材と、その導光シートの操作面側または操作面側とは反対の裏面側の少なくとも一方に形成される電極と、でなるセンサー一体照光式キーシートを提供する。
本発明では、静電容量センサーの基材が導光シートである。このため静電容量センサーとは別体に導光シートを備える必要が無く、照光時の明るさを導光シートで確保しながら、キーシート全体の厚さを薄くすることができる。よってこのセンサー一体照光式キーシートを組み込んだ電子機器を小型化することができる。
また、前述したように、スライド操作面を有する操作部と静電容量センサーとの間がミリ単位厚さの空気層によって離れていると、操作面と座標入力手段との間隔が広がり、静電容量センサーの感度を鈍くして誤動作を生じることがある。しかし本発明では、静電容量センサーの基材である導光シートの操作面側に操作部が接触状態で設けられている。このため操作部の操作面と静電容量センサーとの間隔を小さくすることができ、スライド入力操作の感度及び精度を高めることができる。よって正確なスライド入力操作を行えるセンサー一体照光式キーシートを実現することができる。
操作部がブロック形状に形成される複数のキートップを備えることができる。このようにすれば、押圧操作位置を目視と触感によって明確にすることができ、押圧入力操作を行い易くすることができる。
操作部にキートップを備えるセンサー一体照光式キーシートについては、操作部が、キートップどうしの間にフレームシートを備えることができる。このようにすれば、キートップどうしの隙間をフレームシートで埋めることができ、キートップどうしの隙間を広げてもキートップの天面とフレームシートの天面でスライド操作面を構成することができる。よってスライド操作面の段差を少なくすことができ、スライド操作面から静電容量センサーまでの間隔を略一定に保つことができる。したがって静電容量センサーの感度を安定させることができ、スライド入力操作の精度を高めることができる。また、フレームシートによってキートップどうしの隙間を広げることができれば、押圧入力操作の際に、隣接するキートップを連動し難くすることができ、押圧入力操作の誤入力を起き難くすることができる。
なお、操作部にキートップを備える場合、フレームシートを配置する替わりに電子機器の筐体に設けた桟でキートップどうしの隙間を埋めることができる。しかしこの構成では、筐体の成形時に起こる熱収縮によってキートップと筐体の桟との間隔が、キートップとフレームシートとの間隔よりやや広がり易くなるため、見映えが悪くなることがある。また、キートップどうしを狭間に配置してフレームシートを省くことができる。しかしこの構成では、押圧入力操作の際に隣接するキートップも連動して押圧荷重が大きくなることがある。
キートップとフレームシートを操作部とするセンサー一体照光式キーシートについては、キートップとフレームシートを同等の誘電率の材料で形成することができる。静電容量センサーでは、その電極とスライド入力操作する指との間の静電容量の変化を感知する。このためキートップとフレームシートとの誘電率が異なると、略同じ厚みのキートップとフレームシートを用いたとしても、キートップの天面に指を置いた場合とフレームシートの天面に指を置いた場合とで、電極と指との間の静電容量が異なってしまう。すると静電容量センサーが正確な情報を感知できず、静電容量センサーから出力される信号値で誤動作を起こすおそれがある。しかし本発明のように、キートップとフレームシートを同等の誘電率の材料で形成すれば、このような誤動作を起き難くすることができ、静電容量センサーの精度を高めることができる。なお、キートップとフレームシートとを同等の誘電率とするには、両者を同材質の材料で形成することが好ましい。また両者を同材質の材料で形成すれば、同一の加工方法を用いて高精度な安定生産を実現することができる。
操作部にキートップを備えるセンサー一体照光式キーシートについては、キートップを導光シートの操作面側に積層するカバーシートに設けることができる。つまり操作部はキートップとカバーシートを備えている。このようにすれば、静電容量センサーの操作面側をカバーシートで覆うことができ、静電容量センサーの操作面側を構成する部材を傷付け難くすることができる。よって静電容量センサーの感度を安定させることができ、スライド入力操作の精度を高めることができる。また、キートップを設けたカバーシートは、導光シートの操作面側に接触状態で積層しているため、操作部の操作面と静電容量センサーとの間隔を小さくすることができ、スライド入力操作の感度及び精度を高めることができる。よって正確なスライド入力操作を行えるセンサー一体照光式キーシートを実現することができる。
操作部にカバーシートを備えるセンサー一体照光式キーシートについては、カバーシートにおける導光シートとの対向面を、ブラスト面とすることができる。ブラスト面はミクロン単位の凹凸が形成されている微細な凹凸面である。このようにカバーシートのブラスト面を導光シートに接触状態で積層すれば、導光シートの操作面側にミクロン単位の微細な空間を形成することができる。空間は導光シートに比べて屈折率が小さいため、導光シート内を伝わる光は空間と接する面で反射し易くなり、その面から外部へ漏れ難くすることができる。よって導光シートの導光効率を高めることができ、明るい照光を実現することができる。
また本発明は、操作部を一定の厚さに形成される平板形状の表面シートとすることができる。このようにすれば、表面シートの操作面から静電容量センサーまでの間隔を一定に保つことができ、静電容量センサーの感度を安定させることができる。よって操作面でスライド操作した場合に静電容量センサーの精度を高めることができ、正確なスライド入力操作を行うことができる。
以上、上述した本発明のセンサー一体照光式キーシートについては、導光シートと電極との間に、透明樹脂層を設けることができる。静電容量センサーの電極は平坦な面上に形成することが好ましい。これは電極を凹凸な面上に形成すると、断線し易くなり、静電容量を正確に感知できなくことがあるためである。しかし本発明のように透明樹脂層を介して形成すれば、導光シートの操作面や裏面に対して部分的に他の層が設けられていたり、導光シートの操作面や裏面自体が凹凸形状に形成されていても、その上を透明樹脂層で均すことができ、電極を平坦な面上に形成することができる。よって静電容量を正確に感知して、高精度なスライド入力操作を行うことができる。
透明樹脂層を設けるセンサー一体照光式キーシートについては、透明樹脂層が導光シートより屈折率の低い樹脂で形成することができる。このようにすれば、導光シートと透明樹脂層との界面で光の反射効率を高めることができ、導光シート内に伝わる光を透明樹脂層へ入射し難くすることができる。よって導光シートの外部へ光を漏出し難くすることができ、導光シートの導光効率を高めることができる。
透明樹脂層を設けるセンサー一体照光式キーシートについては、導光シートと透明樹脂層との接触面を平滑面とすることができる。このようにすれば、導光シートと透明樹脂層との界面で光を拡散し難くすることができ、導光シート内で伝わる光を効率よく導光シート内へ反射させることができる。よって導光シート内の光を透明樹脂層へ入射し難くすることができ、導光シートの外部へ光を漏出し難くすることができる。
また、上述した本発明のセンサー一体照光式キーシートについては、導光シートの裏面側に、遮光印刷層を設けることができる。この遮光印刷層は光を吸収または反射する性質の層で、光は遮光印刷層を透過し難い。電子機器の内部では、内部光源から照射された光の一部が導光シートへ入射せずにセンサー一体照光式キーシートと回路基板との間で乱反射している。この乱反射した光がセンサー一体照光式キーシートの裏面側から導光シートに入射すると、そのまま導光シートの操作面側から放射され易く、本来照光を意図していない操作部の一部分も照光してしまう。そこで本発明のように導光シートの裏面側に遮光印刷層を設ければ、乱反射している光をセンサー一体照光式キーシートの裏面側から導光シートへ入射し難くすることができ、照光時の見映えをよくすることができる。
特に、導光シートの裏面側に透明樹脂層を設けるセンサー一体照光式キーシートについては、その透明樹脂層の裏面に光を吸収する性質の遮光印刷層を設けることができる。このようにすれば、導光シートと遮光印刷層との間に介在する透明樹脂層が導光シート内の光を透明樹脂層へ入射し難くしているため、導光シート内の光を遮光印刷層で吸収し難くすることができ、遮光印刷層を備えていても導光シートの導光効率を高めることができる。
本発明のセンサー一体照光式キーシートによれば、静電容量センサーの基材が導光シートであるため、静電容量センサーとは別体に導光シートを備える必要が無く、照光時の明るさを導光シートで確保しながら、キーシート全体の厚さを薄くすることができる。よってこのセンサー一体照光式キーシートを組み込んだ電子機器を小型化することができる。さらにこのセンサー一体照光式キーシートは前述のように構成部材を削減しているため、製造工程を簡略化することができる。
また、導光シートの操作面側に操作部が接触状態で設けられているため、操作部の操作面と静電容量センサーとの間隔を小さくすることができ、スライド入力操作の感度及び精度を高めることができる。よって正確なスライド入力操作を行えるセンサー一体照光式キーシートを実現することができる。
第1実施形態のセンサー一体照光式キーシートを示す平面図。 図1のSA−SA線断面図。 第2実施形態のセンサー一体照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第3実施形態のセンサー一体照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第3実施形態のセンサー一体照光式キーシートにおける変形例を示す図2相当断面図。 第4実施形態のセンサー一体照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第4実施形態のセンサー一体照光式キーシートにおける変形例を示す図2相当断面図。 第5実施形態のセンサー一体照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第5実施形態のセンサー一体照光式キーシートにおける変形例を示す図2相当断面図。 第6実施形態のセンサー一体照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第6実施形態のセンサー一体照光式キーシートにおける変形例を示す図2相当断面図。 第7実施形態のセンサー一体照光式キーシートを示す図2相当断面図。 第7実施形態のセンサー一体照光式キーシートにおける変形例1を示す図2相当断面図。 第7実施形態のセンサー一体照光式キーシートにおける変形例2を示す図2相当断面図。 第7実施形態のセンサー一体照光式キーシートにおける変形例3を示す図2相当断面図。 第7実施形態のセンサー一体照光式キーシートにおける変形例4を示す図2相当断面図。 第7実施形態のセンサー一体照光式キーシートにおける変形例5を示す図2相当断面図。 従来技術のセンサー一体照光式キーシートを示す断面図。
本発明について図面を参照してさらに詳しく説明する。なお、本実施形態では携帯電話機の入力部品に用いられるセンサー一体照光式キーシートを例に挙げて示す。また、各実施形態で共通する構成については同一の符号を付して重複説明を省略し、さらに共通する材質、作用、効果、製造方法などについても重複説明を省略する。
第1実施形態〔図1,図2〕
第1実施形態のセンサー一体照光式キーシート11を図1、図2に示す。図1はセンサー一体照光式キーシート11の平面図であり、図2はセンサー一体照光式キーシート11のSA−SA線断面図である。本実施形態のセンサー一体照光式キーシート11は、「操作部」としての表面シート12、表面型静電容量センサー13、遮光印刷層14、押し子シート15を備えている。
表面シート12はセンサー一体照光式キーシート11の操作面側を形成する部材であり、一定の厚さの平板形状に形成されている。この表面シート12の操作面とは反対の裏面には図外の表示層が設けられており、表面型静電容量センサー13の全面を覆うように固着している。
表面シート12の材質は、透明な樹脂フィルムを使用する。特に透明性の高い熱可塑性樹脂フィルムが好ましい。例えば、ポリカーボネート樹脂フィルム、ポリメチルメタクリレート樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、ウレタン樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムなどが挙げられる。なかでも可視光領域に波長の吸収領域がなく高透明性のポリカーボネート樹脂フィルム、ポリメチルメタクリレート樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、ウレタン樹脂フィルムなどが好ましい。
なお、本実施形態では、後述する表面型静電容量センサー13の導光シート13aに対して、表面シート12を図外の両面テープで固着している。そして導光シート13aの屈折率を両面テープにおける粘着層の屈折率より0.06以上大きくすれば粘着層と導光シート13aとの界面で光の反射効率を高めることができ、導光シート13a内に伝わる光を粘着層へ入射し難くすることができる。
表面型静電容量センサー13はスライド入力操作の際に位置検出を行う部材であり、基材となる導光シート13a、拡散層13b、電極13c、透明樹脂層13dを備えている。
ところで、静電容量センサーの検出方式には、表面型と投影型の2種類がある。表面型の構成では基材の片面に電極が形成され、投影型の構成では基材の両面に電極が形成されている。そこで表面型にすれば、導光シート13aの裏面側に電極13cを形成することで、導光シート13aの操作面側では電極を不要にすることができ、照光時に電極を視認し難くすることができる。
導光シート13aはその面方向に光を伝える部材でもあり、透明な樹脂フィルムで形成されている。この導光シート13aの操作面側となる表面は平坦な平滑面1とされている。ここで、平坦とは起伏が無く平らなことをいい、平滑とはシボや艶消しなどのように視認できる微視的な凹凸が無く滑らかなことをいう。こうした平滑面1は、特に鏡面加工した表面あるいは、鏡面加工したロールや金型の転写面であることが好ましい。導光シート13aの表面が平坦であれば、導光シート13a内を導光する光を効率よく反射させることができ、導光シート13aにおける光の入射位置から離れている位置まで光を伝え易くすることができる。さらに導光シート13aの表面が平滑であれば、表面からの拡散反射による光の漏出を低減することができる。導光シート13aの厚さは、30μm〜500μmが好ましい。厚さが30μm未満では導光シートが薄いため導光シート内を伝わる光量が小さくなり、センサー一体照光式キーシートの照光輝度が低くなってしまう。厚さが500μmを超えると変形応力が大きくなるため押圧荷重が増えしまい押圧操作性が悪くなってしまう。さらに好ましい厚みは100μm〜300μmである。
導光シート13aの材質は、透明性の高い熱可塑性樹脂フィルムを使用することが好ましい。例えば、ポリオレフィン系樹脂フィルム、ビニル系樹脂フィルム、アクリル系樹脂フィルム、ポリアミド系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、ポリカーボネート樹脂フィルム、ポリウレタン系樹脂フィルム、ポリエーテル系樹脂フィルムなどが挙げられる。なかでも可視光領域に波長の吸収領域がなく高透明性のポリカーボネート樹脂フィルム、アクリル系樹脂フィルム、ウレタン系樹脂フィルムが好ましい。
拡散層13bは光の進路を操作面側へと変更する層であり、導光シート13aの裏面に対し押圧操作部に対応して形成されている。この拡散層13bは充填材が添加された樹脂塗膜でなり、導光シート13aとの接触面は粗面2に形成されている。このような拡散層13bの厚さは5μm〜30μmとすることができる。なお、文字や記号などの照光させたい形状やドット状に配置した構成とすることができる。
拡散層13bに用いる樹脂の材質は、導光シート13aに印刷形成が可能な樹脂を使用する。例えば、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂などが挙げられる。
さらに、高屈折率の充填材や光反射率の高い充填材を添加することができる。このような充填材には、例えば、酸化チタンが挙げられる。この充填材は、配合量を調整して輝度を調整することができる。例えば、光の入射位置に近い部分の拡散層13bは充填材の配合量を少なくして、光の入射位置から遠い部分の拡散層13bでは配合量を増やすことで、全体として均一な輝度にすることができる。また、拡散層13bの厚みやパターンで輝度を調整しても良い。
拡散層13bを導光シート13aの裏面に印刷形成する際には、そのインキに含まれる溶剤で導光シート13aの固着面を粗面2にするものを用いることが好ましい。例えば、ポリカーボネート樹脂フィルムでなる導光シート13aに対しては、芳香族系、ケトン系、エステル系などの溶剤を含むインキを用いれば、ポリカーボネート樹脂フィルムの固着面を粗面2とすることができる。また、インキを塗布して拡散層13bを形成するのではなく、サンドペーペーで擦ったり、粗面2に形成された金型を熱を加えながら押し付けたりして、粗面2化することでもできる。
電極13cは平面視で導光シート13aよりやや小さい矩形状に形成されており、均一な導電膜と四隅に設けた位置検出用電極とから構成されている。そして導光シート13aの裏面に対し拡散層13bを覆って形成されている。
電極13cの材質は、導電性高分子、導電性金属、導電性金属酸化物を含有する樹脂を使用できる。例えば、透明導電性高分子としては、ポリチオフェン系、ポリアセチレン系などが挙げられる。導電性金属としては、金、銀、白金、ニッケルなどが挙げられる。導電性金属酸化物としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛、酸化インジウム、アンチモン添加酸化錫、フッ素添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、カリウム添加酸化亜鉛、シリコン添加酸化亜鉛、酸化亜鉛−酸化錫系、酸化インジウム−酸化錫系、酸化亜鉛−酸化インジウム−酸化マグネシウム系、酸化亜鉛、スズ酸化膜などが挙げられる。またこれら導電性金属酸化物を含有する樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などが挙げられる。
なお、本実施形態のように導光シート13aと電極13cとが接触する場合には、導光シート13aより屈折率の低い材料または80%以上の透過率を有する材料で電極13cを形成することが好ましい。このようにすれば、導光シート13a内を伝わる光を電極13cとの界面で漏れ難くすることができる。そして透過率が高く導光シート13aに対して印刷で電極を形成できる材料としては、透明導電性高分子が好適である。また、本実施形態ように導光シート13aの裏面側に電極13cを設ける場合は、透光性が求められないため、銀やカーボンなど透明ではない導電材料を用いた導電インクを用いることができる。また、電極13cの酸化を防ぐため、電極13cを覆うようにレジストインクを塗布しても良い。
透明樹脂層13dは導光シート13aの導光効率を高める層であり、導光シート13aの裏面に対し電極13cを覆って導光シート13aと略同等の大きさに形成されている。この透明樹脂層13dは導光シート13aに対し非浸食性塗液を塗布して形成される透明な樹脂塗膜であり、導光シート13aとの接触面は平坦な平滑面1に形成されている。
このような透明樹脂層13dの厚さは5μm〜200μmとすることができる。厚さが5μmより薄いと、電極13cを確実に覆うことができないおそれがある。厚さが200μmより厚いと、変形応力が大きくて押圧荷重が高くなったり、センサー一体照光式キーシート11が厚くなってしまう。さらに好ましい厚みは5μm〜30μmである。
透明樹脂層13dの屈折率は、導光シート13aの屈折率より低いことが好ましい。透明樹脂層13dの屈折率が導光シート13aの屈折率よりも低ければ、その界面で導光シート13a内の面方向へ伝わる光を全反射し易くすることができる。さらに両者の屈折率差が0.06以上であれば、効率よく全反射することができる。このように導光シート13a内の面方向へ伝わる光を全反射し易くすれば、導光効率を高めて、さらに光漏れし難くすることができる。透明樹脂層13dの裏面には遮光印刷層14を形成しているため、透明樹脂層13dへ入射する光を少なくすれば、遮光印刷層14に入射する光も少なくすることができ、遮光印刷層14による光の吸収を小さくすることができる。よってセンサー一体照光式キーシート11に遮光印刷層14を付加しても照光輝度の低下を少なくすることができる。
透明樹脂層13dの材質は、透明性が高く、導光シート13aを粗面化しない非浸食性塗液を使用する。具体的には、無溶剤の紫外線硬化型、EB硬化型などの活性エネルギー線硬化型樹脂、水系やアルコール系などの溶剤を含有する2液硬化型樹脂、熱硬化型樹脂などを用いる。こうした塗液には、例えば、紫外線硬化型ウレタンアクリレート系インキ、熱硬化型のウレタン系インキなどが挙げられる。透明樹脂層13dを架橋又は硬化型のインキで形成することで、透明樹脂層13dに積層する遮光印刷層14やその他の印刷層によって浸食され難い層とすることができる。
遮光印刷層14は黒色や濃紺色などの暗い配色で光が透過し難い層であり、表面型静電容量センサー13の裏面に対し表面型静電容量センサー13と略同等の大きさに形成されている樹脂塗膜である。つまり透明樹脂層13dの裏面に対し透明樹脂層13dと略同等の大きさに形成されている。
このような遮光印刷層14の厚さは5μm〜50μmとすることができる。厚さが5μmより薄いと、光を遮断する効果が低下するおそれがある。厚さが50μmより厚いと、遮光効果は変わらずにセンサー一体照光式キーシート11が厚くなってしまう。
なお、遮光印刷層14は、塗装による遮光塗装層、蒸着による遮光蒸着層など、他の方法で形成した遮光性の層と置き換えることができる。
押し子シート15は、図示しないがセンサー一体照光式キーシート11の裏面側に備えられる回路基板上の接点スイッチを押圧できるように、押圧操作部に対応して裏面側に向けて突出する押し子部15aが形成されている部材である。この押し子部15aはベース部15bによって一体に繋がっており、このベース部15bが遮光印刷層14の裏面に固着されている。
押し子シート15の材質は、樹脂やゴム状弾性体を使用する。例えば、樹脂としては、ポリウレタン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。ゴム状弾性体としては、シリコーンゴムやウレタンゴムなどの熱硬化性エラストマー、スチレン系やポリエステル系などの熱可塑性エラストマーが挙げられる。
なお、押し子シートを遮光性にすれば、遮光印刷層を省くことができる。
ここでセンサー一体照光式キーシート11の製造方法について説明する。
先ず、表面型静電容量センサー13を製造する。導光シート13aとして樹脂フィルムを準備し、この樹脂フィルムの片面(裏面)に拡散層13bを印刷形成する。そしてこの拡散層13bを覆うようにして電極13cを印刷形成し、この電極13cを覆うようにして導光シート13aを粗面化しない非浸食性塗液を塗布して透明樹脂層13bを印刷形成する。こうして、表面型静電容量センサー13を得る。
次に、表面型静電容量センサー13の裏面に遮光印刷層14を印刷形成した後、表面型静電容量センサー13の表面に、図外の表示層を設けた表面シート12を図外の両面テープで固着する。
最後に、遮光印刷層14の裏面に別途形成した押し子シート15を固着して、センサー一体型キーシート11を得る。
センサー一体照光式キーシート11の作用、効果について説明する。
センサー一体照光式キーシート11によれば、表面型静電容量センサー13の基材が導光シート13aであるため、表面型静電容量センサー13とは別体に導光シートを備える必要が無く、照光時の明るさを導光シート13aで確保しながら、センサー一体照光式キーシート11全体の厚さを薄くすることができる。よってこのセンサー一体照光式キーシート11を組み込んだ電子機器を小型化することができる。
また、表面型静電容量センサー13の基材である導光シート13aの操作面側に表面シート12が接触状態で設けられているため、表面シート12の操作面と表面型静電容量センサー13との間隔を小さくすることができ、スライド入力操作の感度及び精度を高めることができる。よって正確なスライド入力操作を行えるセンサー一体照光式キーシート11を実現することができる。
一定の厚さに形成されている平板形状の表面シート12を操作部とするため、表面シート12の操作面から表面型静電容量センサー13までの間隔を一定に保つことができ、表面型静電容量センサー13の感度を安定させることができる。よって操作面でスライド操作した場合に表面型静電容量センサー13の精度を高めることができ、正確なスライド入力操作を行うことができる。
透明樹脂層13dの裏面に遮光印刷層14を設けている。つまり導光シート13aよりも裏面側に透明樹脂層13dを介して遮光印刷層14を設けているため、センサー一体照光式キーシートと回路基板との間で乱反射している光をセンサー一体照光式キーシートの裏面側から導光シートへ入射し難くすることができ、照光時の見映えをよくすることができる。
第2実施形態〔図3〕
第2実施形態のセンサー一体照光式キーシート21を図3に示す。図3はセンサー一体照光式キーシート21の断面図である。本実施形態のセンサー一体照光式キーシート21が第1実施形態のセンサー一体照光式キーシート11と異なるのは、表面型静電容量センサー23の構成である。その他の構成は、センサー一体照光式キーシート11と同じである。
表面型静電容量センサー23は表面型静電容量センサー13と同様に、スライド入力操作の際に位置検出を行う部材であり、基材となる導光シート23a、拡散層23b、電極23c、透明樹脂層23dを備えている。表面型静電容量センサー13と異なるのは、導光シート23aと電極23cとの間に、透明樹脂層23dを備えている点である。つまり、導光シート23aの裏面には、拡散層23bを覆うようにして透明樹脂層23dが備えられており、電極23cは導光シート23aに接していない。
センサー一体照光式キーシート21の製造方法について説明する。導光シート23aとしての樹脂フィルムの片面(裏面)に拡散層23bを印刷形成する。そしてこの拡散層23bを覆うようにして透明樹脂層23bを印刷形成し、この透明樹脂層23bの裏面に電極23cを印刷形成する。こうして、表面型静電容量センサー23を得る。次に、表面型静電容量センサー23の裏面に遮光印刷層14を印刷形成した後、表面型静電容量センサー23の表面に表面シート12を固着する。最後に、遮光印刷層14の裏面に押し子シート15を固着して、センサー一体型キーシート21を得る。
センサー一体照光式キーシート21によれば、導光シート23aに対して透明樹脂層23dを介して電極23cを形成するため、導光シート23aの裏面に対して部分的に拡散層23cが設けられ、導光シート23aの裏面に凹凸が形成されていても、その上を透明樹脂層23dで均すことができ、電極23cを平坦な面上に形成することができる。よって静電容量を正確に感知して、高精度なスライド入力操作を行うことができる。
透明樹脂層23dを導光シート23aより屈折率の低い樹脂で形成すれば、導光シート23aと透明樹脂層23dとの界面で光の反射効率を高めることができ、導光シート23a内に伝わる光を透明樹脂層23dへ入射し難くすることができる。よって導光シート23aの外部へ光を漏出し難くすることができ、導光シート23aの導光効率を高めることができる。
導光シート23aと透明樹脂層23dとの接触面が平滑面1であるため、導光シート23aと透明樹脂層23dとの界面で光を拡散し難くすることができ、導光シート23a内で伝わる光を効率よく導光シート23a内へ反射させることができる。よって導光シート23a内の光を透明樹脂層23dへ入射し難くすることができ、導光シート23aの外部へ光を漏出し難くすることができる。
第3実施形態〔図4〕
第3実施形態のセンサー一体照光式キーシート31を図4に示す。図4はセンサー一体照光式キーシート31の断面図である。本実施形態のセンサー一体照光式キーシート31が第2実施形態のセンサー一体照光式キーシート21と異なるのは、表面シート12を備えずに「操作部」としてのカバー部材32を備えている点である。その他の構成は、センサー一体照光式キーシート21と同じである。
カバー部材32は表面シート12と同様に、センサー一体照光式キーシート31の操作面側を形成する部材であり、表面型静電容量センサー23の全面を覆うように固着している。表面シート12と異なるのは、押圧操作部が操作面側へ膨出するブロック形状のキートップ部32aであり、各キートップ部32aがベース部32bで一体に繋がっている。
カバー部材32の材質には、種々の樹脂を用いることができるが、カバー部材32の形成が容易な紫外線硬化型樹脂を用いることが好ましい。紫外線硬化型樹脂を用いれば、カバー部材32の成形と同時に導光シート23aに固着することができる。キートップ部の厚さは0.2mm〜0.6mmとすることが好ましい。キートップ部32aの厚さは薄いほど、キートップ部32aの天面の操作面から表面型静電容量センサー23までの間隔が近くなり、感度を良くすることができるが、0.2mmより薄いと押圧操作中に割れてしまう。キートップ部32aの厚さを一定とすれば、キートップ部32aの操作面から表面型静電容量センサー23までの間隔が一定になり誤認識を起こし難くすることができる。
センサー一体照光式キーシート31の製造方法について説明する。センサー一体照光式キーシート21と同様にして、表面型静電容量センサー23を得る。次に、表面型静電容量センサー23の裏面に遮光印刷層14を印刷形成した後、表面型静電容量センサー23の表面に図外の表示層を形成してカバー部材32を成形固着する。最後に、遮光印刷層14の裏面に押し子シート15を固着して、センサー一体型キーシート31を得る。
センサー一体照光式キーシート31によれば、カバー部材32がブロック形状に形成されるキートップ部32aを備えるため、押圧操作位置を目視と触感によって明確にすることができ、押圧入力操作を行い易くすることができる。
第3実施形態の変形例〔図5〕
第3実施形態のセンサー一体照光式キーシート31では表面型静電容量センサー23を備える例を示したが、変形例のセンサー一体照光式キーシート31aでは表面型静電容量センサー13を備えることができる。
このようにしても、表面型静電容量センサー13とは別体に導光シートを備える必要が無く、照光時の明るさを導光シート13aで確保しながら、センサー一体照光式キーシート31a全体の厚さを薄くすることができる。
第4実施形態〔図6〕
第4実施形態のセンサー一体照光式キーシート41を図6に示す。図6はセンサー一体照光式キーシート41の断面図である。本実施形態のセンサー一体照光式キーシート41が第3実施形態のセンサー一体照光式キーシート31と異なるのは、「操作部」としてのカバーシート42の構成である。その他の構成は、センサー一体照光式キーシート31と同じである。
カバー部材42はカバー部材32と同様に、センサー一体照光式キーシート41の操作面側を形成する部材であり、表面型静電容量センサー23の全面を覆うように接触状態で固着されずに載置されている。カバー部材32と異なるのは、押圧操作部としてブロック形状のキートップ42aと、各キートップ42aを一体に繋げるカバーシート42bと、が別体に形成されており、接着層42cによって一体化されている。そしてカバーシート42bの裏面はブラスト面となっており、カバーシート42bの裏面と表面型静電容量センサー23における導光シート23aの表面との間には、接触状態ながらカバーシート42bのブラスト面によるミクロン単位の微細な空間42dが形成されている。
キートップ42aの材質としては、透明性の高い熱可塑性樹脂や反応硬化性樹脂を使用する。例えば、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、アルキド樹脂などが挙げられる。これらの樹脂の中でも加工性や強度の観点から、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂を用いることが好ましい。キートップ部の厚さは、0.2mm〜0.6mmとすることが好ましい。
カバーシート42bの材質としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、フッ素フィルム、アイオノマーフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムなどの樹脂フィルムを用いることができる。さらに、着色層や導光層を設けることができる。カバーシート42bの厚さは、薄型化の要請から、150μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましい。
接着層42cの材質は、キートップ42aをカバーシート42bに固着でき、透光性を有する種々の接着剤を用いることができる。さらに透明であれば好ましい。例えば、紫外線硬化型樹脂、ホットメルト樹脂などが挙げられる。
センサー一体照光式キーシート41の製造方法について説明する。センサー一体照光式キーシート31と同様にして、表面型静電容量センサー23を得る。次に、表面型静電容量センサー23の裏面に遮光印刷層14を印刷形成した後、遮光印刷層14の裏面に押し子シート15を固着する。最後に、図外の表示層を有するキートップ42aをカバーシート42bに接着層42cで固着して形成したカバー部材42を、表面型静電容量センサー23の表面に接触状態で載置して、センサー一体型キーシート41を得る。
センサー一体照光式キーシート41によれば、カバー部材42はキートップ42aとカバーシート42bを備えているため、表面型静電容量センサー23の操作面側をカバーシート42bで覆うことができ、表面型静電容量センサー23の操作面側を傷付け難くすることができる。よって表面型静電容量センサー23の感度を安定させることができ、スライド入力操作の精度を高めることができる。また、キートップ42aを設けたカバーシート42bは、表面型静電容量センサー23における導光シート23aの操作面側に接触状態で積層しているため、キートップ42aの天面である操作面と表面型静電容量センサー23との間隔を小さくすることができ、スライド入力操作の感度及び精度を高めることができる。よって正確なスライド入力操作を行えるセンサー一体照光式キーシート41を実現することができる。
カバーシート42bのブラスト面を表面型静電容量センサー23における導光シート23aに接触状態で積層するため、導光シート23aの操作面側にミクロン単位の微細な空間42dを形成することができる。空間42dは導光シート23aに比べて屈折率が小さいため、導光シート23a内を伝わる光は空間42dと接する表面で反射し易くなり、その表面から外部へ光を漏れ難くすることができる。よって導光シート23aの導光効率を高めることができ、明るい照光を実現することができる。
第4実施形態の変形例〔図7〕
第4実施形態のセンサー一体照光式キーシート41では表面型静電容量センサー23を備える例を示したが、変形例のセンサー一体照光式キーシート41aでは表面型静電容量センサー13を備えることができる。
このようにしても、表面型静電容量センサー13とは別体に導光シートを備える必要が無く、照光時の明るさを導光シート13aで確保しながら、センサー一体照光式キーシート41a全体の厚さを薄くすることができる。
第5実施形態〔図8〕
第5実施形態のセンサー一体照光式キーシート51を図8に示す。図8はセンサー一体照光式キーシート51の断面図である。本実施形態のセンサー一体照光式キーシート51が第3実施形態のセンサー一体照光式キーシート31と異なるのは、カバー部材32を備えずに「操作部」としてのキートップ52aとフレームシート52eを備える点である。その他の構成は、センサー一体照光式キーシート31と同じである。
キートップ52aはカバー部材42のキートップ42aと同様に、押圧操作部としてブロック形状に形成されており、接着層52cによって表面型静電容量センサー23の操作面側に固着されている。
フレームシート52eは、キートップ52aどうしの間を埋めてさらにキートップ52a群の外周を囲むように形成されており、接着層52cによって表面型静電容量センサー23の操作面側に固着されている。
フレームシート52eの材質は、印刷層や蒸着層が形成できる樹脂フィルムを使用する。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、フッ素フィルム、アイオノマーフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムなどが挙げられる。またフレームシート52eの厚さは、キートップ52aの厚さよりやや薄い0.2mm〜0.5mm程度が好ましい。なお、フレームシート52eとキートップ52aとを同等の誘電率を有する材料で形成することが好ましく、両者を同材質の材料で形成すれば、誘電率を同一にすることができる。
センサー一体照光式キーシート51の製造方法について説明する。センサー一体照光式キーシート31と同様にして、表面型静電容量センサー23を得る。次に、表面型静電容量センサー23の裏面に遮光印刷層14を印刷形成した後、遮光印刷層14の裏面に押し子シート15を固着する。最後に、表面型静電容量センサー23の表面に、図外の表示層を有するキートップ52aとフレームシート52eをそれぞれ接着層52cで固着して、センサー一体型キーシート51を得る。
センサー一体照光式キーシート51によれば、操作部がキートップ52aとフレームシート52eを備えるため、キートップ52aどうしの隙間をフレームシート52eで埋めることができ、キートップ52aどうしの隙間を広げてもキートップ52aの天面とフレームシート52eの天面でスライド操作面を構成することができる。よってスライド操作面の段差を少なくすことができ、スライド操作面から表面型静電容量センサー23までの間隔を略一定に保つことができる。したがって表面型静電容量センサー23の感度を安定させることができ、スライド入力操作の精度を高めることができる。また、フレームシート52eによってキートップ52aどうしの隙間を広げれば、押圧入力操作の際に、隣接するキートップ52aを連動し難くすることができ、押圧入力操作の誤入力を起き難くすることができる。
キートップ52aとフレームシート52eを同等の誘電率の材料で形成すれば、表面型静電容量センサー23の精度を高めることができ、誤動作を起き難くすることができる。
第5実施形態の変形例〔図9〕
第5実施形態のセンサー一体照光式キーシート51では表面型静電容量センサー23を備える例を示したが、変形例のセンサー一体照光式キーシート51aでは表面型静電容量センサー13を備えることができる。
このようにしても、表面型静電容量センサー13とは別体に導光シートを備える必要が無く、照光時の明るさを導光シート13aで確保しながら、センサー一体照光式キーシート51a全体の厚さを薄くすることができる。
第6実施形態〔図10〕
第6実施形態のセンサー一体照光式キーシート61を図10に示す。図10はセンサー一体照光式キーシート61の断面図である。本実施形態のセンサー一体照光式キーシート61が第5実施形態のセンサー一体照光式キーシート51と異なるのは、キートップ52aとフレームシート52eを備えずに「操作部」としてのカバーシート62を備える点である。その他の構成は、センサー一体照光式キーシート51と同じである。
カバー部材62はセンサー一体照光式キーシート61の操作面側を形成する部材であり、表面型静電容量センサー23の全面を覆うように接触状態で固着されずに載置されている。このカバー部材62は、キートップ62aとフレームシート62eとを接着層62cによってカバーシート62bに固着して形成されている。キートップ62aは押圧操作部としてブロック形状に形成されており、フレームシート62eはキートップ62aどうしの間を埋めてさらにキートップ62a群の外周を囲むように形成されている。カバーシート62bは裏面がブラスト面となっており、カバーシート62bの裏面と表面型静電容量センサー23における導光シート23aの表面との間には、接触状態ながらカバーシート62bのブラスト面によるミクロン単位の微細な空間62dが形成されている。
センサー一体照光式キーシート61の製造方法について説明する。センサー一体照光式キーシート51と同様にして、表面型静電容量センサー23を得る。次に、表面型静電容量センサー23の裏面に遮光印刷層14を印刷形成した後、遮光印刷層14の裏面に押し子シート15を固着する。最後に、図外の表示層を有するキートップ62aとフレームシート62eとをカバーシート62bに接着層62cで固着して形成したカバー部材62を、表面型静電容量センサー23の表面に接触状態で載置して、センサー一体型キーシート61を得る。
センサー一体照光式キーシート61によれば、カバーシート62bを備えるため、表面型静電容量センサー23の操作面側をカバーシート62bで覆うことができ、表面型静電容量センサー23における導光シート23aを傷付け難くすることができる。よって表面型静電容量センサー23の感度を安定させることができ、スライド入力操作の精度を高めることができる。また、キートップ62aとフレームシート62eを設けたカバーシート62bは、表面型静電容量センサー23における導光シート23aの操作面側に接触状態で積層しているため、キートップ62aやフレームシート62eの天面である操作面と表面型静電容量センサー23との間隔を小さくすることができ、スライド入力操作の感度及び精度を高めることができる。よって正確なスライド入力操作を行えるセンサー一体照光式キーシート61を実現することができる。
カバーシート62bのブラスト面を表面型静電容量センサー23における導光シート23aに接触状態で積層するため、導光シート23aの操作面側にミクロン単位の微細な空間62dを形成することができる。空間62dは導光シート23aに比べて屈折率が小さいため、導光シート23a内を伝わる光は空間62dと接する表面で反射し易くなり、その表面から外部へ光を漏れ難くすることができる。よって導光シート23aの導光効率を高めることができ、明るい照光を実現することができる。
第6実施形態の変形例〔図11〕
第6実施形態のセンサー一体照光式キーシート61では表面型静電容量センサー23を備える例を示したが、変形例のセンサー一体照光式キーシート61aでは表面型静電容量センサー13を備えることができる。
このようにしても、表面型静電容量センサー13とは別体に導光シートを備える必要が無く、照光時の明るさを導光シート13aで確保しながら、センサー一体照光式キーシート61a全体の厚さを薄くすることができる。
第7実施形態〔図12〕
第7実施形態のセンサー一体照光式キーシート71を図12に示す。図12はセンサー一体照光式キーシート71の断面図である。本実施形態のセンサー一体照光式キーシート71が第2実施形態のセンサー一体照光式キーシート21と異なるのは、表面型静電容量センサー23を備えずに投影型静電容量センサー73を備える点である。その他の構成は、センサー一体照光式キーシート21と同じである。
投影型静電容量センサー73はスライド入力操作の際に位置検出を行う部材であり、基材となる導光シート73a、拡散層73b、第1電極73c、第2電極73d、透明樹脂層73eを備えている。本実施形態のように投影型静電容量センサー73を用いれば、多点検出をすることができ、スライド入力操作を多様化することができる。但し、X座標またはY座標の一方向のみの位置を検出する場合には、どちらか一方の電極を形成すれば良い。
導光シート73aは導光シート23aと同様に、その面方向に光を伝える部材でもあり、透明な樹脂フィルムで形成されている。この導光シート73aの操作面側となる表面は平坦な平滑面1とされている。
拡散層73bは拡散層23bと同様に、光の進路を操作面側へと変更する層であり、導光シート73aの裏面に対し押圧操作部に対応して形成されている。
第1電極73cはX座標またはY座標の一方を検出する部材であり、導光シート73aの裏面に対し透明樹脂層73eを介して形成されている。つまり第1電極73cは導光シート73aに接していない。この第1電極73cは並行に伸びる複数の導電膜で構成されている。
第2電極73dはX座標またはY座標の他方を検出する部材であり、導光シート73aの表面に対し透明樹脂層73eを介して形成されている。つまり第2電極73dも導光シート73aに接していない。この第2電極73dも並行に伸びる複数の導電膜で構成されており、伸長方向は第1電極73cの伸長方向と垂直に交差している。
透明樹脂層73eは透明樹脂層23dと同様に、導光シート73aの導光効率を高める層であり、導光シート73aの裏面に対しては拡散層73bを覆うようにして導光シート73aと略同等の大きさに形成されている。導光シート73aの表面に対しても導光シート73aと略同等の大きさに形成されている。この透明樹脂層73eは導光シート73aに対し非浸食性塗液を塗布して形成される透明な樹脂塗膜であり、導光シート73aとの接触面は平坦な平滑面1に形成されている。
センサー一体照光式キーシート71の製造方法について説明する。導光シート73aとしての樹脂フィルムの片面(裏面)に拡散層73bを印刷形成する。そしてこの拡散層73bを覆うようにして透明樹脂層73eを印刷形成し、この透明樹脂層73eの裏面に第1電極73cを印刷形成する。さらに樹脂フィルムの表面を覆うようにして透明樹脂層73eを印刷形成し、この透明樹脂層73eの表面に第2電極73dを印刷形成する。こうして、投影型静電容量センサー73を得る。次に、投影型静電容量センサー73の裏面に遮光印刷層14を印刷形成した後、投影型静電容量センサー73の表面に表面シート12を固着する。最後に、遮光印刷層14の裏面に押し子シート15を固着して、センサー一体型キーシート71を得る。
センサー一体照光式キーシート71によれば、投影型静電容量センサー73とは別体に導光シートを備える必要が無く、照光時の明るさを導光シート73aで確保しながら、センサー一体照光式キーシート71全体の厚さを薄くすることができる。よってこのセンサー一体照光式キーシート71を組み込んだ電子機器を小型化することができる。さらにこのセンサー一体照光式キーシート71は構成部材を削減しているため、製造工程を簡略化することができる。
また、導光シート73aの操作面側に表面シート12が接触状態で設けられているため、表面シート12の操作面と投影型静電容量センサー73との間隔を小さくすることができ、スライド入力操作の感度及び精度を高めることができる。よって正確なスライド入力操作を行えるセンサー一体照光式キーシート71を実現することができる。
導光シート73aに対して透明樹脂層73eを介して第1電極73cを形成するため、導光シート73aの裏面に対して部分的に拡散層73cが設けられ、導光シート73aの裏面に凹凸が形成されていても、その上を透明樹脂層73eで均すことができ、第1電極73cを平坦な面上に形成することができる。よって静電容量を正確に感知して、高精度なスライド入力操作を行うことができる。
透明樹脂層73eを導光シート73aより屈折率の低い樹脂で形成すれば、導光シート73aと透明樹脂層73eとの界面で光の反射効率を高めることができ、導光シート73a内に伝わる光を透明樹脂層73eへ入射し難くすることができる。よって導光シート73aの外部へ光を漏出し難くすることができ、導光シート73aの導光効率を高めることができる。
導光シート73aと透明樹脂層73eとの接触面が平滑面1であるため、導光シート73aと透明樹脂層73eとの界面で光を拡散し難くすることができ、導光シート73a内で伝わる光を効率よく導光シート73a内へ反射させることができる。よって導光シート73a内の光を透明樹脂層73eへ入射し難くすることができ、導光シート73aの外部へ光を漏出し難くすることができる。
第7実施形態の変形例1〔図13〕
第7実施形態のセンサー一体照光式キーシート71では投影型静電容量センサー73を備える例を示したが、変形例1のセンサー一体照光式キーシート71aでは投影型静電容量センサー76を備えることができる。
投影型静電容量センサー76は、基材となる導光シート76aの裏面に対し拡散層76bを覆うようにして第1電極76cが形成されており、さらにこの導光シート76aの裏面に対して第1電極76cを覆って導光シート76aと略同等の大きさの透明樹脂層76eが形成されている。導光シート76aの表面に対し第2電極76dが形成されており、さらにこの導光シート76aの表面に対して第2電極76dを覆って導光シート76aと略同等の大きさの透明樹脂層76eが形成されている。つまり第1電極76c、第2電極76dは導光シート76aに接している。
このようにしても、投影型静電容量センサー76とは別体に導光シートを備える必要が無く、照光時の明るさを導光シート76aで確保しながら、センサー一体照光式キーシート71a全体の厚さを薄くすることができる。
第7実施形態の変形例2〔図14〕
第7実施形態のセンサー一体照光式キーシート71では表面シート12を備える例を示したが、変形例2のセンサー一体照光式キーシート71bではカバー部材32を備えることができる。
このようにしても、カバー部材32がブロック形状に形成されるキートップ部32aを備えるため、押圧操作位置を目視と触感によって明確にすることができ、押圧入力操作を行い易くすることができる。また、センサー一体照光式キーシート71bについても、投影型静電容量センサー73に替えて投影型静電容量センサー76を備えることができる。
第7実施形態の変形例3〔図15〕
第7実施形態のセンサー一体照光式キーシート71では表面シート12を備える例を示したが、変形例3のセンサー一体照光式キーシート71cではカバーシート42を備えることができる。
このようにしても、投影型静電容量センサー73の操作面側をカバーシート42bで覆うことができ、投影型静電容量センサー73の操作面側を傷付け難くすることができる。また、キートップ42aの天面である操作面と投影型静電容量センサー73との間隔を小さくすることができ、スライド入力操作の感度及び精度を高めることができる。さらに導光シート23aの操作面側にミクロン単位の微細な空間42dを形成することができ、導光シート23a内を伝わる光は空間42dと接する表面で反射し易くなり、その表面から外部へ光を漏れ難くすることができる。また、センサー一体照光式キーシート71cについても、投影型静電容量センサー73に替えて投影型静電容量センサー76を備えることができる。
第7実施形態の変形例4〔図16〕
第7実施形態のセンサー一体照光式キーシート71では表面シート12を備える例を示したが、変形例4のセンサー一体照光式キーシート71dではキートップ52aとフレームシート52eを備えることができる。
このようにしても、キートップ52aの天面とフレームシート52eの天面でスライド操作面を構成するため、スライド操作面の段差を少なくすことができ、スライド操作面から投影型静電容量センサー73までの間隔を略一定に保つことができる。さらにキートップ52aとフレームシート52eを同等の誘電率の材料で形成すれば、投影型静電容量センサー73の精度を高めることができ、誤動作を起き難くすることができる。また、センサー一体照光式キーシート71dについても、投影型静電容量センサー73に替えて投影型静電容量センサー76を備えることができる。
第7実施形態の変形例5〔図17〕
第7実施形態のセンサー一体照光式キーシート71では表面シート12を備える例を示したが、変形例5のセンサー一体照光式キーシート71eではカバーシート62を備えることができる。
このようにしても、投影型静電容量センサー73の操作面側をカバーシート62bで覆うことができ、投影型静電容量センサー73における透明樹脂層73eを傷付け難くすることができる。また、キートップ62aやフレームシート62eの天面である操作面と投影型静電容量センサー73との間隔を小さくすることができ、スライド入力操作の感度及び精度を高めることができる。また、センサー一体照光式キーシート71eについても、投影型静電容量センサー73に替えて投影型静電容量センサー76を備えることができる。
各実施形態に共通する変形例
以下に、各実施形態のセンサー一体照光式キーシート11,21,31,41,51,61,71およびそれらの各変形例に共通する変形例を説明する。
共通する変形例1は、遮光印刷層14を省くことができる。このようにすれば、遮光印刷層14による光の吸収が無くなるため、各導光シートの裏面側に設けた透明樹脂層も省くことができ、センサー一体照光式キーシートを薄型化することができる。
共通する変形例2は、押し子シート15に替わって硬質樹脂でなる押し子体を設けることができる。この場合、押し子体は形成が容易な紫外線硬化型樹脂を用いることが好ましい。このようにすれば、押し子体による衝撃吸収が無く、接点スイッチのクリック感を正確に伝えることができる。
さらに押し子体も無くしてセンサー一体照光式キーシートの裏面側を平坦にすることができる。このようにすれば、センサー一体照光式キーシートを薄型化することができる。
共通する変形例3は、操作部を省いて各静電容量センサーに直接表示層を設けることができる。このようにすれば、スライド入力操作の感度及び精度を高めることができ、さらにセンサー一体照光式キーシートを薄型化することができる。
共通する変形例4は、拡散層13bを導光シート13aの操作面側となる表面に設けることや、導光シート13aの表裏面に設けることもできる。このようにしても、光の進路を操作面側へと変更することができる。
1 平滑面
2 粗面
11 センサー一体照光式キーシート(第1実施形態)
12 表面シート(操作部)
13 表面型静電容量センサー
13a 導光シート(基材)
13b 拡散層
13c 電極
13d 透明樹脂層
14 遮光印刷層
15 押し子シート
15a 押し子部
15b ベース部
21 センサー一体照光式キーシート(第2実施形態)
23 表面型静電容量センサー
23a 導光シート(基材)
23b 拡散層
23c 電極
23d 透明樹脂層
31 センサー一体照光式キーシート(第3実施形態)
31a センサー一体照光式キーシート(第3実施形態の変形例)
32 カバー部材(操作部)
32a キートップ部
32b ベース部
41 センサー一体照光式キーシート(第4実施形態)
41a センサー一体照光式キーシート(第4実施形態の変形例)
42 カバー部材(操作部)
42a キートップ
42b カバーシート
42c 接着層
42d 空間
51 センサー一体照光式キーシート(第5実施形態)
51a センサー一体照光式キーシート(第5実施形態の変形例)
52a キートップ(操作部)
52c 接着層
52e フレームシート(操作部)
61 センサー一体照光式キーシート(第6実施形態)
61a センサー一体照光式キーシート(第6実施形態の変形例)
62 カバー部材(操作部)
62a キートップ
62b カバーシート
62c 接着層
62d 空間
62e フレームシート
71 照光式キーシート(第7実施形態)
71a センサー一体照光式キーシート(第7実施形態の変形例1)
71b センサー一体照光式キーシート(第6実施形態の変形例2)
71c センサー一体照光式キーシート(第6実施形態の変形例3)
71d センサー一体照光式キーシート(第6実施形態の変形例4)
71e センサー一体照光式キーシート(第6実施形態の変形例5)
73 投影型静電容量センサー
73a 導光シート(基材)
73b 拡散層
73c 第1電極
73d 第2電極
73e 透明樹脂層
76 投影型静電容量センサー
76a 導光シート(基材)
76b 拡散層
76c 第1電極
76d 第2電極
76e 透明樹脂層
111 センサー一体照光式キーシート(従来技術)
112 キー部材
113 導光板
113a 凸部
114 押圧シート
115 座標入力手段
115a 基材
115b 第1電極
115c 第2電極
116 空気層

Claims (7)

  1. 光を伝える導光シートと、
    導光シートの操作面側に接触状態で設ける操作部と、
    スライド入力操作に用いる静電容量センサーと、を備えるセンサー一体照光式キーシートであって、
    静電容量センサーは、前記導光シートによる基材と、その導光シートの操作面側または操作面側とは反対の裏面側の少なくとも一方に形成される電極とでなり、
    前記導光シートと電極との間には、導光シートより屈折率の低い樹脂でなる透明樹脂層を備えるセンサー一体照光式キーシート。
  2. 光を伝える導光シートと、
    導光シートの操作面側に接触状態で設ける操作部と、
    スライド入力操作に用いる静電容量センサーと、を備えるセンサー一体照光式キーシートであって、
    静電容量センサーは、前記導光シートによる基材と、その導光シートの操作面側または操作面側とは反対の裏面側の少なくとも一方に形成される電極とでなり、
    前記導光シートと電極との間に透明樹脂層を設け、導光シートと透明樹脂層との接触面が平滑面であるセンサー一体照光式キーシート。
  3. 透明樹脂層が導光シートより屈折率の低い樹脂でなる請求項2記載のセンサー一体照光式キーシート。
  4. 操作部がカバーシートを有しており、カバーシートにおける導光シートとの対向面がブラスト面である請求項1〜請求項3何れか1項記載のセンサー一体照光式キーシート。
  5. 操作部が一定の厚さに形成される平板形状の表面シートである請求項1〜請求項3何れか1項記載のセンサー一体照光式キーシート。
  6. 導光シートの裏面側に遮光印刷層を設ける請求項1〜請求項5何れか1項記載のセンサー一体照光式キーシート。
  7. 透明樹脂層が導光シートを粗面化しない非浸食性塗液の樹脂塗膜でなる請求項1〜請求項6何れか1項記載のセンサー一体照光式キーシート。
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