JP5657428B2 - 押し下げ開封式プラスチックキャップ - Google Patents

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本発明は、プラスチック製ボトルなどの容器に装着され、スポーツなどの活動を行っている最中にワンタッチで移動栓体を移動させて容器を開封させることによって内容物を口にすることができるようにした、所謂、スポーツキャップと称されるプラスチックキャップに関するものであり、特に、キャップの移動栓体を押し下げて開封できる押し下げ開封式プラスチックキャップに関するものである。
スポーツキャップと称されるプラスチックキャップは、特許文献1及び特許文献2に示されているように、ボトルなどの容器に栓体を装着し、その栓体の外側に移動栓体を移動可能に装着し、移動栓体を上方へ引き上げることにより栓体を開口させ、その状態で上方に移動させた移動栓体を口にくわえてボトル内の内容物を吸引若しくは押し出して飲むように構成されている。
例えば特許文献1に記載されているスポーツキャップは、移動栓体を栓体に対して擦り合わせた状態で上方へ引き上げるように構成されており、また特許文献2に記載されたスポーツキャップは、ネジ構造によって移動栓体を回転させて上方へ移動させるように構成されている。
特開平10−35702号公報 米国特許第5810185号明細書
上述した特許文献1や特許文献2に記載されているスポーツキャップは、開栓操作として移動栓体を容器に対して上方に移動させる構造であるから、容器を押さえた状態で移動栓体を引き上げ、あるいは回転させる必要がある。すなわち両手を使う必要があるので、スポーツなどの活動の最中に使用するキャップとしては操作性が必ずしも良好ではなかった。また、移動栓体に飲み口もしくは注出口となる開口部分が形成されているから、その移動栓体を手で触って操作する構造であるために、その飲み口もしくは注出口となる部分に触れてしまう可能性が多分にある。なお、移動栓体を歯や唇で引き上げることも可能ではあるが、子供にとっては難しい作業となる。このように従来では、スポーツ中などで手が汚れている場合には飲み口となる移動栓体に手を触れて飲み口が汚れて好ましくないので、飲み口に手を触れる必要の無いスポーツキャップの出現が望まれているのが実情である。
本発明は上記の事情に鑑み、移動栓体に手を触れても飲み口が汚れることのないスポーツキャップを提供することを課題としている。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、容器の口部に装着された栓体と、該栓体の外側を容器軸方向に移動可能に装着された移動栓体を備えた押し下げ開封式プラスチックキャップにおいて、前記栓体の内部は、前記容器の口部に取り付けられる基部と注出口を備えた先端側の先端部とに隔壁によって区画されるとともに、前記基部と先端部とのそれぞれには、それぞれの内外を連通させる開口部が形成され、前記移動栓体には、前記栓体に対して押し下げられた場合に、前記各開口部のそれぞれに個別に一致して連通する貫通孔が上下に離隔して形成されるとともに、それらの貫通孔を前記移動栓体の内部で連通される通路空間が形成されており、前記移動栓体を前記栓体に対して押し下げた状態で、前記栓体の各開口部と前記移動栓体の各貫通孔とが連通して、前記容器の内容物が前記栓体の基部から前記移動栓体の通路空間を通って前記注出口から流出可能とするとともに、前記栓体の先端が飲み口を形成するように構成されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記栓体と前記移動栓体とには、互いに係合することにより移動栓体を上端位置に保持する突起部が形成され、また前記栓体と前記移動栓体とのいずれか一方に、上下方向に向けたガイド溝が形成されるとともに、他方にはそのガイド溝に挿入されて前記移動栓体をガイド溝の方向に案内するガイド突起が形成され、前記移動栓体を前記栓体に対して押し下げることによって前記ガイド突起が前記ガイド溝の端部に突き当たった位置が前記移動栓体の下端位置とされていることを特徴とする押し下げ開封式プラスチックキャップである。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記栓体と前記移動栓体との間に、前記移動栓体を閉栓位置である上端位置で回転させることにより係合して前記移動栓体の前記栓体に対する押し下げを阻止するロック機構が設けられていることを特徴とする押し下げ開封式プラスチックキャップである。
請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記ガイド溝には、円周方向に延びて前記ガイド突起を上下方向で係合させることにより、前記移動栓体を上端位置に固定するロック機構としての係合部が形成されていることを特徴とする押し下げ開封式プラスチックキャップである。
本発明によれば、飲み口もしくは注出口となる部分を直接開閉せずに、その飲み口もしくは注出口となる部分の外側に容器の軸線方向に上下動する移動栓体を取り付け、その移動栓体により容器の口部と飲み口もしくは注出口を連通させ、あるいはその連通を遮断するように構成されているので、飲み口もしくは注出口に触れることなく容器の口部を実質的に開栓することができる。すなわち、本発明によれば、飲み口もしくは注出口となる部分に触れる必要がないので、清潔な状態を保つことができる。
本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップの断面図であり、左半分が閉栓状態を示しており、右半分が開栓状態を示している。 本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップにおける栓体の開口の周りで、移動栓体との間に周方向に設置されるパッキングの例を示した部分拡大断面図である。 本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップを使用中に不用意に移動栓体が開栓方向に移動しないようにするロック機構の一例を示した移動栓体の内側から見た部分断面図であり、(a)がロック解除状態を示し、(b)がロック状態を示している。
本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップについて、好適な実施例を図面に従って説明する。図1は、本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップ1(以下、開封式キャップ1と記す)の断面図であり、左半分が閉栓状態を示しており、右半分が開栓状態を示している。この開封式キャップ1は、オレフィン樹脂などを金型間に射出して成形する射出成形法などの従来方法で作られる。
図1に示す開封式キャップ1は、適宜な容器2における口部20に着脱できるように構成されている。その容器2の例を挙げれば、ペットボトルやオレフィン樹脂製ボトルやパウチと呼ばれる袋状容器などである。この発明に係る開封式キャップ1は、その容器2における口部20に取り付けられるいわゆる本体部分もしくは基体部分である栓体3と、その栓体3に可動状態で嵌め込まれた移動栓体4とを備えている。
先ず、その栓体3の構造について説明すると、この栓体3は、容器2の口部20より僅かに大径の円筒状に形成されており、その内部の軸線方向(図1での上下方向)でのほぼ中間部に隔壁33が形成され、この隔壁33によって基部30と、先端部31とに区画されている。基部30は、主として、容器2の口部20に取り付けるための部分であって、内周面の下部に、容器2の口部20に螺合させるために雌ネジが形成されている。その雌ネジが形成されている部分より上側(隔壁33側)に斜め下側に向けたリップ部39が形成されており、基部30を容器2の口部20にねじ込んで取り付けた場合に、そのリップ部39が口部20の上端に密着して口部20と基部30との間の隙間を容器2の内部に対して封止するように構成されている。
また、上記のリップ部39と隔壁33との間には、基部30の内外に貫通した開口部35が形成されている。図1に示す例では、この開口部35は、円周方向に長い長方形状もしくは円弧形状をなしており、円周方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。
さらに、基部30の外面の下端部に、突起37が半径方向で外側に向けた突出した状態に形成されている。この突起37は、後述するように、移動栓体4の上下方向での位置を決めるためのものであり、基部30の外周面に円周方向に一定の間隔を空けて複数(好ましくは三箇所以上)、形成されている。
そして、基部30の外面で、上記の突起37と干渉しない位置に、前述した移動栓体4の移動を案内するためのガイド突起38が形成されている。このガイド突起38は、移動栓体4の内面に達する程度の長さに形成されており、好ましく基部30の外周面に円周方向に所定の間隔を空けた三箇所以上に設けられている。
つぎに栓体3における先端部31の構造について説明すると、先端部31は実質的な飲み口となる部分であり、したがってその図1での上端にはテーパー状に絞って開口径を小さくした注出口32が形成されている。また、この注出口32よりも隔壁33側の円筒状をなす側壁34には、その側壁34を内外に貫通した開口部36が形成されている。この開口部36は、上記の基部30における開口部35と同様のものであって、図1に示す例では、この開口部36は、円周方向に長い長方形状もしくは円弧形状をなしており、円周方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。
移動栓体4は上記の構成を備えた栓体3における基部30の内部と先端部31の内部、すなわち容器2の内部と注出口32とを選択的に連通させ、あるいは遮断するためのものであり、栓体3の外周側に嵌合させられている。この移動栓体4は、全体として円筒状に形成されており、その図1でのほぼ下半分は一重の周壁部からなる円筒部48として形成され、これに対して図1でのほぼ上半分は、内周壁41aと外周壁41bとによって中空二重構造に形成され、その内部が通路空間40となっている。
さらに具体的に説明すると、円筒部48の下端部の内周面には、上下に離隔している係止突起45a,45bが形成されている。これらの係止突起45a,45bは、前述した栓体3の下端部に形成されている突起37を上下に挟み込んで突起37に係合することにより、移動栓体4を栓体3に対する上端位置に保持するように構成されている。また、円筒部48のうち係止突起45a,45bより上側の部分は、係止突起45a,45b同士の間の部分と同程度の薄さの薄肉部44とされている。すなわち、この薄肉部44は、その内面を外周側に後退させてその内面に栓体3における突起37の先端が僅か接触し、もしくは接触しない程度の肉厚に形成された部分である。
なお、係止突起45a,45bは、上述したように栓体3における突起37に係合するものであるから、これらの突起37に対応して設けられており、したがって突起37と同様に、円周方向に所定の間隔を空けて突起37と同数、設けられている。また、移動栓体4は、栓体3に対して、基本的には、上下動させるものであるから、そのような上下動を安定的に行わせるために、前述した基部30に形成されているガイド突起38を嵌合させたガイド溝46が円筒部48の内面に上下方向に向けて形成されている。移動栓体4はそのガイド溝46の長さの範囲で上下動できるようになっており、したがってガイド溝46の上端部に前記ガイド突起38が突き当たった位置が移動栓体4の下端位置になっている。
上記の円筒部48の軸線方向での長さは、栓体3における基部30の軸線方向の長さ以上になっている。図1に示す例では、上記の係止突起45a,45bが栓体3における突起37に係合して移動栓体4が上端位置に保持されている状態で、円筒部48の上端が栓体3における隔壁33より上側に位置する程度の長さになっている。したがって、移動栓体4が上端位置に保持されている場合には、その円筒部48の内周面が、栓体3において隔壁33より下側に形成されている開口部35に密着してその開口部35を閉じるようになっている。前述した通路空間40はこの円筒部48の上側に形成されており、その軸線方向の長さは、前述した栓体3における上下の開口部35,36の上下方向での間隔以上に設定されている。そして、この通路空間40を形成している内周壁41aの内径は栓体3の外径と実質的に同じになっていて、その内周壁41aは栓体3の外周面に密着している。
その内周壁41aの上下に離隔した箇所に内周壁41aを内外に貫通して貫通孔42,43が形成されている。これらの貫通孔42,43は、上記の上下の開口部35,36を通路空間40を介して連通させるためのものであり、換言すれば、栓体3における基部30と先端部31とを通路空間40を介して連通させるためのものであり、したがって各貫通孔42,43は栓体3における各開口部35,36と同じ数、同じ開口形状に形成されている。すなわち、各貫通孔42,43は、円周方向に長い長方形状もしくは円弧形状をなしており、円周方向に所定の間隔を空けて、開口部35,36に対応する位置に、開口部35,36と同じ数、形成されている。さらに、図1における下側の貫通孔42と上側の貫通孔43との上下方向での間隔は、栓体3における上下の開口部35,36の上下方向での間隔と同じに設定され、また移動栓体4が前述した下端位置に下げられている状態では、下側の貫通孔42が下側の開口部35に一致し、かつ上側の貫通孔43が上側の開口部36に一致するように設定されている。また、移動栓体4が前述した上端位置に保持されている状態では、図1の左半分に示すように、先端部31の側壁34に形成されている開口部36が、上下の貫通孔42,43の間に位置し、その結果、この開口部36が移動栓体4における内周壁41aによって密閉されるように構成されている。
各開口部35,36および各貫通孔42,43は容器2の内容物が流通する箇所であり、これに対して開口部35,36が形成されている栓体3と貫通孔42,43が形成されている移動栓体4とは相対的に摺動するように構成されているから、これら栓体3と移動栓体4との間に容器2の内容物が進入したり、その隙間から外部に漏洩したりしないようにするために、これら栓体3と移動栓体4との間を液密状態にシールすることが好ましい。図2にそのシール構造の一例を部分拡大断面図で示してある。図2に示す例では、栓体3の外周面のうち、各開口部35,36を挟んだ上下両側に、Oリングなどパッキング6が嵌合させられている。
上述した構成から知られるように本発明に係る上記の開封式キャップ1は、注出口32を移動栓体4によって開閉する構造ではなく、注出口32に到る通路を移動栓体4によって開閉する構造であり、したがって移動栓体4が下端位置に不用意に移動することを防止するとともに注出口32をカバーするオーバーキャップ5が設けられている。図1に示すオーバーキャップ5は、移動栓体4における外周壁41bの外径とほぼ等しい内径のいわゆる有底円筒状に形成されており、注出口32の開口端に密着する天板部と、その天板部の外周部に連続して形成されて前記移動栓体4における外周壁41bの外周面に密着する円筒部とを備えている。その円筒部の軸線方向(上下方向)での長さは、栓体3(先端部31)の上端から、上端位置にある移動栓体4における外周壁41bの下端部までの長さとほぼ同じになっている。そして、外周壁41bが前記円筒部48より外周側に突き出ていてその下端部が半径方向で内側に屈曲しているので、その屈曲箇所にオーバーキャップ5の下端部が係合するように構成されている。すなわちオーバーキャップ5は、移動栓体4を上端位置に保持させた状態で開封式キャップ1にかぶせることにより、その天板部が注出口32を覆って外部から遮蔽するとともに、円筒部の下端部が前記外周壁41bの下端部に引っ掛かって移動栓体4の上端部を外部から覆い隠し、かつ移動栓体4を上端位置に保持するように構成されている。
つぎに上記の開封式キャップ1の作用および開閉操作について説明する。図1の左半分に示すように、移動栓体4が上端位置にある状態では、その円筒部48の下端内周面に形成した係止突起45a,45bの間に、栓体3の下端部に形成されている突起37が挟み込まれ、その結果、移動栓体4の上下動が阻止されて移動栓体4が上端位置に保持される。また、この状態でオーバーキャップ5をかぶせると、その円筒部の下端部が移動栓体4における外周壁の下端部に引っ掛かり、オーバーキャップ5が開封式キャップ1に装着される。この状態では、注出口32が外部から遮蔽されて異物の付着や侵入が防止され、また移動栓体4の上端部が覆い隠されるので、移動栓体4を不用意に押し下げてしまうことが防止される。
さらに、移動栓体4が上端位置にある状態では、移動栓体4の円筒部48の内周面が、栓体3の基部30に形成されている開口部35の開口端に密着してここを液密状態に閉止している。また、栓体3の先端部31に形成されている開口部35の開口端には、移動栓体4における内周壁41aの内周面が密着し、その結果、その開口部35が液密状態に閉止されている。したがって、容器2の口部20は、外部に対して閉じられており、容器2の内容物が漏れ出すことはない。
そして、オーバーキャップ5を取り外した状態で、移動栓体4の上端部に指を掛けて図1の下向きに押すと、移動栓体4における円筒部48が弾性変形して外側に広がってその係止突起45a,45bと栓体3に形成されている突起37との係合が外れ、移動栓体4が図1の下側に移動する。
栓体3の基部30における外面にはガイド突起38が形成され、これに移動栓体4に形成されたガイド溝46が係合しているので、移動栓体4はこれらのガイド部材に案内されて真っ直ぐ押し下げられる。やがて、突起37が薄肉部44の上端に当接し、同時に、ガイド突起38がガイド溝46の上端部に突き当たることにより移動栓体4の下降が阻止され、その位置が下端位置であり、移動栓体4は下端位置に留め置かれる。この状態では図1の右半分に示すように、移動栓体4の上側のほぼ半分の部分に形成されている各貫通孔42,43が、栓体3の上下の各位置に形成されている開口部35,36に一致して連通する。すなわち、栓体3における基部30の内部あるいは容器2の口部20が、栓体3の先端部31の内部あるいは注出口32に、通路空間40を介して連通して、容器2が実質的に開栓される。したがって、容器2を圧迫して内圧を高くし、あるいは容器2を傾けることにより、内容物が下側の開口部35およびこれに一致している貫通孔35から通路空間40ならびに上側の貫通孔36およびこれに一致している開口部36を経て先端部31の内部に到り、そして注出口32に口を付けてその内容物を飲み込み、あるいはコップなどの他の容器に入れることができる。
したがって、上記の開封式キャップ1では、開栓するにあたり注出口32より外周側にある移動栓体4を押し下げればよいので、口を付けたり内容物が流出する注出口32には手もしくは指を触れることがなく、注出口32やその周囲の唇や他の容器が接触する箇所を清潔な状態に維持することができる。
なお、本発明では、移動栓体4が押し下げられることを阻止するロック機構を設けることができる。図3のその例を示してあり、ここに示す例は、ガイド溝46の形状を工夫することにより、ガイド突起38を移動栓体4の円筒部48に係合させて移動栓体4の下降を阻止するように構成した例である。具体的に説明すると、前述した図1に示す例におけるガイド溝46が上下方向に向けた直線状であるのに対して図3に示すロック用溝47は、その下端側の部分の幅が広がっており、あるいは円周方向に直角に折れ曲がっていて、全体として「L」字形状になっている。したがってロック用溝47の下端側の部分に、下向きの受け面である係合部47aが形成されている。このロック用溝47は前述したガイド溝46に替わるものであって、栓体3の基部30に設けられたガイド突起38がそのロック用溝47に挿入されている。そして、上記の係合部47aは、移動栓体4を閉栓位置である上端位置に押し上げてある状態でガイド突起38の上面に一致する位置に形成されている。したがって、図3に示す構成では、移動栓体4を上端位置まで引き上げると、図3の(a)に示すように、係合部47aがガイド突起38上面に一致し、もしくは僅か上側に位置する。この状態で移動栓体4を回すと、係合部47aがガイド突起38側に移動してガイド突起38の上面に係合する。すなわち、係合部47aがガイド突起38に引っ掛かることにより、移動栓体4の下降が阻止され、閉栓位置である上端位置にロックされる。
なお、本発明は上記の具体例に限定されないのであって、注出口や各開口部あるいは貫通孔の形状は、必要に応じて適宜の形状とすることができる。また、オーバーキャップは、移動栓体にヒンジによって連結し、移動栓体を押し下げることにより開くように構成してもよい。さらに、ガイド突起とガイド溝とは、いずれか一方が栓体に形成され、他方が移動栓体に形成されていればよい。同様に、係止突起とこれに係合する突起とは、いずれか一方が栓体に形成され、他方が移動栓体に形成されていればよい。
1…押し下げ開封式プラスチックキャップ、 2…容器、 20…口部、 3…栓体、 30…基部、 31…先端部、 32…注出口、 33…隔壁、 34…側壁、 35,36…開口部、 37…突起、 38…ガイド突起、 4…移動栓体、 40…通路空間、 41a…内周壁、 41b…外周壁、 42,43…貫通孔、 44…薄肉部、 45a,45b…係止突起、 46…ガイド溝、 47…ロック用溝、 5…オーバーキャップ。

Claims (4)

  1. 容器の口部に装着された栓体と、該栓体の外側を容器軸方向に移動可能に装着された移動栓体を備えた押し下げ開封式プラスチックキャップにおいて、
    前記栓体の内部は、前記容器の口部に取り付けられる基部と注出口を備えた先端側の先端部とに隔壁によって区画されるとともに、
    前記基部と先端部とのそれぞれには、それぞれの内外を連通させる開口部が形成され、
    前記移動栓体には、前記栓体に対して押し下げられた場合に、前記各開口部のそれぞれに個別に一致して連通する貫通孔が上下に離隔して形成されるとともに、それらの貫通孔を前記移動栓体の内部で連通される通路空間が形成されており、
    前記移動栓体を前記栓体に対して押し下げた状態で、前記栓体の各開口部と前記移動栓体の各貫通孔とが連通して、前記容器の内容物が前記栓体の基部から前記移動栓体の通路空間を通って前記注出口から流出可能とするとともに、前記栓体の先端が飲み口を形成するように構成されている
    ことを特徴とする押し下げ開封式プラスチックキャップ。
  2. 前記栓体と前記移動栓体とには、互いに係合することにより移動栓体を上端位置に保持する突起部が形成され、
    また前記栓体と前記移動栓体とのいずれか一方に、上下方向に向けたガイド溝が形成されるとともに、他方にはそのガイド溝に挿入されて前記移動栓体をガイド溝の方向に案内するガイド突起が形成され、前記移動栓体を前記栓体に対して押し下げることによって前記ガイド突起が前記ガイド溝の端部に突き当たった位置が前記移動栓体の下端位置とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の押し下げ開封式プラスチックキャップ。
  3. 前記栓体と前記移動栓体との間に、前記移動栓体を閉栓位置である上端位置で回転させることにより係合して前記移動栓体の前記栓体に対する押し下げを阻止するロック機構が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の押し下げ開封式プラスチックキャップ。
  4. 前記ガイド溝には、円周方向に延びて前記ガイド突起を上下方向で係合させることにより、前記移動栓体を上端位置に固定するロック機構としての係合部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の押し下げ開封式プラスチックキャップ。
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