JP5656050B2 - 画像評価装置および画像評価方法 - Google Patents

画像評価装置および画像評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5656050B2
JP5656050B2 JP2010122604A JP2010122604A JP5656050B2 JP 5656050 B2 JP5656050 B2 JP 5656050B2 JP 2010122604 A JP2010122604 A JP 2010122604A JP 2010122604 A JP2010122604 A JP 2010122604A JP 5656050 B2 JP5656050 B2 JP 5656050B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
evaluation value
impression
image data
condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010122604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011248717A (ja
Inventor
北 耕次
耕次 北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Precision Co Ltd
Original Assignee
NK Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NK Works Co Ltd filed Critical NK Works Co Ltd
Priority to JP2010122604A priority Critical patent/JP5656050B2/ja
Publication of JP2011248717A publication Critical patent/JP2011248717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5656050B2 publication Critical patent/JP5656050B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)

Description

本発明は、画像評価技術、特に、画像分類や画像検索に用いるための画像評価技術に関する。
デジタルカメラ等の発展および普及により、膨大な量の画像データが身近に存在するようになっている。そのため、画像データを効率的に管理する方法への要望が高まっており、種々の画像分類や画像検索技術が提案されている。
例えば、1つの形容詞に対し、統計的に複数の異なるシーンの画像に共通して現れやすい輝度面のヒストグラムの分布形状のモデルを、少なくとも曲率と非対称性に関して設定するモデル設定手段と、入力画像に対し、輝度面のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、前記モデルのヒストグラムの分布形状とマッチングを取ることによって、前記入力画像が前記形容詞で表される感性的な印象を備えているか否かを判別する判別手段と、を備えた画像分類装置がある(特許文献1参照)。
この特許文献1の画像分類装置では、画像データから得られる色成分(色相、彩度、明度)のヒストグラムの形状と形容詞に関連付けられたヒストグラムの形状とのマッチングをとることにより、画像データがその形容詞で表される感性的な印象を備えているか否かを判別している。
また、保存すべき画像データの入力を受け付ける入力受付手段と、前記画像データを保存する画像保存手段と、前記画像データの視覚的特徴を抽出する特徴抽出手段と、前記画像データと前記視覚的特徴との対応関係を記録する管理手段と、前記画像保存手段に保存される画像データについて、少なくとも前記視覚的特徴を検索条件に用いて検索処理を行う検索手段と、画像の視覚的特徴をパターン化してなる画像の色彩的特徴を表す識別情報を複数種類格納する識別情報格納手段と、前記識別情報格納手段に格納された識別情報の中から、前記特徴抽出手段が抽出した視覚的特徴に類似する識別情報を選択する識別情報選択手段と、を備え前記管理手段は、前記画像データと前記識別情報との対応関係を記録し、前記検索手段は、前記識別情報を検索条件に用いて、前記画像保存手段に保存される画像データに係る検索を行う画像管理装置がある(特許文献2参照)。この特許文献2の画像管理装置では、画像の色彩的特徴を用いて検索を行うことができる。
特開2010−72699号公報 特開2006−99267号公報
しかしながら、特許文献1の画像分類装置では色成分のヒストグラムの形状に基づいて形容詞が判別されるため、形容詞と画像を構成する個々の色との結び付きが小さくなり、適切な分類ができないおそれがある。また、特許文献2の画像管理装置では、画像に多く含まれている色のみを用いているため、複数の色が同程度に含まれている画像を管理することは困難である。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、複数の色により構成されている画像データの印象を的確に評価する画像評価技術を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明の画像評価装置は、画像データを取得する画像データ取得部と、視覚により生じる印象と当該印象を与える1以上の色を規定する色条件とを関連付けて記憶する印象条件記憶部と、前記色条件に対する前記画像データの評価値である色評価値を算出する色評価値算出部と、前記色評価値に基づいて前記印象に対する前記画像データの評価値である印象評価値を算出する印象評価値算出部と、を備え、前記色評価値算出部は、前記色条件に対する前記画像データの各々の画素の評価値を算出するとともに、当該算出された評価値に基づいて前記色評価値を算出し、前記印象条件記憶部は前記色条件に関連付けられた重みである色重みを記憶しており、前記印象評価値算出部は前記色重みを用いて前記色評価値を加重平均することにより前記印象評価値を算出する。
この構成では、それぞれの印象とその印象を生じさせる色を規定する色条件とが関連付けられている。すなわち、本発明では、印象は1以上の色の組み合わせにより生じることを前提としている。画像データを構成する画素の画素値に基づいて、各色条件に対する色評価値が算出され、各色評価値に基づいて印象評価値が算出される。したがって、画像データが複数の優位な色により構成されている場合でも、的確に画像データの印象を評価することができる。
また、画像データから受ける印象は画像を構成する色の割合によっても異なる場合がある。そのため、この構成では1の印象に関連付けられている色条件に対して色重みが付与されており、色重みを用いて色評価値を加重平均することにより印象評価値を算出している。これにより、色の割合に依存する印象を的確に評価することができる。
本発明の画像評価装置の好適な実施形態の一つでは、前記色条件は色相に関する色相条件、彩度に関する彩度条件、明度に関する明度条件を含み、前記色評価値算出部は、画像データの前記色相条件、彩度条件および明度条件に対する充足度に基づいて前記色評価値を算出する。
色空間には種々の空間があるが、色を規定する場合にはRGB空間よりもHSV空間等の均等色空間の方が便宜である。そのため、この構成では、色条件は色相、彩度および明度に関する条件である色相条件、彩度条件、明度条件を含んでいる。これにより、色相条件、彩度条件および明度条件の充足度に基づいて適切な色評価値を求めることができる。
上述の構成は、画像データに対する印象を評価するものであったが、この評価結果を画像データ間の類似度の評価に用いることもできる。そのような画像評価装置の好適な実施形態の一つでは、前記印象条件記憶部にはN個(N>1)の前記印象が記憶されており、前記印象評価値算出部は前記N個の印象に対するN個の前記印象評価値を算出し、前記N個の印象評価値のうち少なくともM個(1<M≦N)の前記評価値をM次元空間の各座標値とすることにより、前記印象評価値を前記M次元空間の座標点に変換する座標点変換部と、基準画像データに対する前記座標点と、対象画像データに対する前記座標点との距離を算出することにより前記基準画像データに対する前記対象画像データの類似度を評価する類似度評価部と、を備えている。
この構成では、複数の印象に対する印象評価値を用いて画像データを多次元空間中の点として表現し、画像データ間の類似性をその多次元空間中における距離として評価している。これにより、単純な距離計算により画像データ間の類似度を評価することができる。
本発明の画像評価装置の技術的特徴は、同様の画像評価方法にも適用することができる。そのような画像評価方法として、例えば、画像データを取得するステップと、視覚により生じる印象に関連付けられた1以上の色を規定する色条件に対する前記画像データの評価値である色評価値を算出するステップと、前記色評価値に基づいて前記印象に対する前記画像データの評価値である印象評価値を算出するステップと、を備え、前記色評価値を算出するステップは、前記色条件に対する前記画像データの各々の画素の評価値を算出するとともに、当該算出された評価値に基づいて前記色評価値を算出し、前記印象評価値を算出するステップは、前記色条件に関連付けられた重みである色重みを用いて前記色評価値を加重平均することにより前記印象評価値を算出する画像評価方法に適用することができる。当然ながら、このような画像評価方法にも、上述した画像評価装置の付加的特徴を適用することができる。
画像評価装置の各機能部を表す機能ブロック図である。 画像評価処理の流れを表すフローチャートである。 印象条件記憶部に記憶されている印象と色条件の例である。 色条件「緑」の例である。 色条件「茶」の例である。 色条件「ベージュ」の例である。 色評価値算出の処理の流れを表すフローチャートである。 画像データ間の類似度を評価する画像評価装置の各機能部を表す機能ブロック図である。 画像検索処理の流れを表すフローチャートである。
以下に図面を用いて本発明の画像評価装置を説明する。本実施形態では、画像評価装置は汎用コンピュータにより構成されている。図1は、画像評価装置Aの各機能部を表す機能ブロック図である。図に示すように、画像評価装置Aは、画像データを記録する画像記録部1、視覚により生じる印象とその印象を与える1以上の色を規定する色条件とを関連付けて記憶する印象条件記憶部2、画像評価装置A全体の処理を制御する制御部3、印象に対する画像データの評価値(以下、印象評価値と称する)を算出する評価値算出部4を備えている。
また、評価値算出部4は、色条件に対する画像データの評価値(以下、色評価値と称する)を算出する色評価値算出部4a、色評価値に基づいて印象に対する画像データの印象評価値を算出する印象評価値算出部4bを備えている。
画像記録部1はハードディスクドライブ等の不揮発性記録媒体により構成されており、ユーザはデジタルカメラや画像データが記録された記録媒体等、またはネットワークを介して画像を記録する。
印象条件記憶部2は不揮発性記録媒体により構成されており、視覚により生じる印象とその印象を与える色を規定する色条件とが関連付けられて記憶されている。
制御部3は、画像評価装置A全体の処理を制御する機能を有している。また、本実施形態では、画像記録部1から画像データを取得し、メモリ(図示せず)に一次記憶させる機能を有している。したがって、本実施形態では、制御部3は画像取得部として機能する。
色評価値算出部4aは、各印象の各色条件に対するメモリに一次記憶された画像データの色評価値を算出する。したがって、色評価値算出部4aは、印象毎にその印象に関連付けられている色条件と同数の色評価値を算出する。
印象評価値算出部4bは、色評価値算出部4aにより算出された色評価値に基づいて画像データの印象評価値を算出する。
制御部3、評価値算出部4はソフトウェアにより構成されているが、ハードウェアにより構成しても構わないし、ソフトウェアとハードウェアとを協働させることにより構成しても構わない。
図2は画像評価装置Aの処理の流れを表すフローチャートである。以下の処理は一の画像データについての処理のみを示すが、複数の画像データが存在する場合には下記の処理を繰り返せばよい。
先ず、画像データ取得部としての制御部3は画像記録部1から画像データを取得する(#01)。なお、本実施形態では、画像データはRGB空間で表現された画素値を持つ画素により構成されている。そのため、制御部3は公知の変換手法により画像データの画素値を均等色空間に変換し(#02)、メモリに記憶させる。なお、本実施形態では均等色空間としてHSV空間を用いているが他の空間を用いても構わない。その後、制御部3は、評価値算出部4に対してその画像データの色評価値を算出するよう指示を送る。制御部3から指示を受けた評価値算出部4は、メモリから画像データを取得すると、印象条件記憶部2から一の印象を選択し(#03)、その印象に関連付けられている色条件を取得する(#04)。
上述したように、印象条件記憶部2には、視覚により生じる印象とその印象を生じさせる色の色条件とが関連付けられて記憶されている。図3は印象条件記憶部2に記憶されている印象と色条件の例である。この例では、8つの印象が記憶されており、各印象に対しては少なくとも1つの色条件が関連付けられている。また、各色条件には色重みが設定されている。例えば、印象「ナチュラル(自然)」に対しては「緑」,「茶」および「ベージュ」に対する色条件が設定されており、各色条件には色重みとして0.5,0.25および0.25が設定されている。
この例では、評価値算出部4は先ず印象「ナチュラル(自然)」に関連付けられた色条件を取得する。すなわち、評価値算出部4は色条件「緑」,「茶」および「ベージュ」を取得する。
図4から図6は、印象「ナチュラル(自然)」に関連付けられた色条件「緑」,「茶」および「ベージュ」の例である。本実施形態では、色条件は色の3要素(色相、彩度、明度)の値に対する重みとして表現している。本実施形態では、色空間を、色相を24、彩度を10、明度を10に分割し、それぞれの区間に重みを設定している。図4から図6にはこれらの重みを示している。
図4(a),図5(a)および図6(a)はそれぞれ、色条件「緑」,「茶」および「ベージュ」の色相値に対する重みである。なお、これらの図中(a)に示すRGBCMYの記号はそれぞれ赤、緑、青、シアン、マゼンタ、イエローを示している。これらの図から明らかなように、色条件「緑」の色相値に対する重みは、G(緑)を中心として大きな重みを持っている。また、色条件「茶」および「ベージュ」の色相値に対する重みはY(イエロー)付近を中心として大きな重みを持っている。
図4(b),図5(b)および図6(b)はそれぞれ、色条件「緑」,「茶」および「ベージュ」の彩度値に対する重みである。これらの図から明らかなように、色条件「緑」の彩度値に対する重みは、低彩度から中彩度にかけて大きくなっている。一方、色条件「茶」および「ベージュ」の彩度値に対する重みは、低彩度付近を中心に大きくなっている。
図4(c),図5(c)および図6(c)はそれぞれ、色条件「緑」,「茶」および「ベージュ」の明度値に対する重みである。これらの図から明らかなように、色条件「緑」の明度値に対する重みは一様である。一方、色条件「茶」の明度値に対する重みは中明度付近を中心として大きくなっており、他方、色条件「ベージュ」の明度値に対する重みは高明度付近を中心として大きなっている。
なお、これらの重みは経験的に決定しても構わないし、ニューラルネットワーク等の統計的手法により決定しても構わない。
評価値算出部4は、色条件を取得すると色評価値算出部4aに対して、各色条件に対する画像データの評価値の算出を指示する。色評価値算出部4aは、上述の色条件(重み)を用いて、各色条件に対する画像データの色評価値を算出する(#05)。具体的には、図7のフローチャートの処理が行われる。なお、以下ではHSV空間での画素値をP(i,j)=(H(i,j),S(i,j),V(i,j))と表記する。ここで、(i,j)は画像データ中における画素の座標である。
色評価値算出部4aは、先ず、一の画素値P(i,j)を選択する(#11)。そして、画素値P(i,j)の#04の処理で選択した色条件に対する評価値を算出する(#12)。
具体的な評価値の算出方法を「緑」に関する色条件(図4参照)が選択された場合を例に説明する。上述したように、本実施形態では色条件は色相,彩度,明度の値に対する重みとして表現されており、一種のLUT(Look-Up Table)とみなすことができる。ここで、色相,彩度および明度の値に対する重みをそれぞれCH[],CS[]およびCV[]と表記し、FH(),FS(),FV()をそれぞれ、色相,彩度,明度に対する重み(LUT)のインデックス番号を返す関数とすると、画素P(i,j)の色条件「緑」に対する評価値E(緑,P(i,j))は、
Figure 0005656050
により求められる。
上述の演算を全ての画素について行うと(#13のYes分岐)、色評価値算出部4aは、これらの評価値に基づいて、画像データの色条件に対する色評価値を算出する(#14)。具体的には、各画素の色条件に対する評価値の平均値が色評価値となる。例えば、画像データIの色条件「緑」に対する色評価値E(緑,I)は、
Figure 0005656050
により求められる。なお、Numは画像データIの画素数である。
上述の処理を全ての色条件に対して行うと(#06のYes分岐)、評価値算出部4は印象評価値算出部4bに対して、画像データIの印象評価値を算出するように指示を出す。
指示を受けた印象評価値算出部4bは、色評価値算出部4aにより算出された色評価値に基づいて印象評価値を算出する(#07)。具体的には、印象評価値算出部4bは色評価値に色条件の重みを乗じた値を加算することにより印象評価値を算出する。例えば、印象画像データIの「ナチュラル(自然)」に対する印象評価値E(ナチュラル,I)は
Figure 0005656050
となる。なお、ここでw()は図3における色重みである。また、本実施形態では一の印象に対する色重みの総和は1としているため印象評価値は色評価値の加重和となっているが、色重みの総和が1でない場合には、数3の結果を色重みの総和で除し、印象評価値は色評価値の加重平均とする。
上述の処理を全ての印象について行うと(#08)、処理は終了する。
このようにして求められた画像データに対する評価値は画像分類や画像検索に用いることができる。以下にその応用例を示す。
〔画像検索〕
図8は、本発明に係る画像評価技術により評価された画像データ間の類似度を評価する機能を備えた画像評価装置Aの機能ブロック図である。本実施形態では、画像データ間の類似度により画像検索を行う場合を説明する。
図に示すように、画像評価装置Aは、図1に示した画像評価装置の機能部に加え、所定の画像データに類似する画像データを画像記録部1から検索する画像検索部11を備えている。また、画像検索部11は、各画像データに付与されている印象評価値に基づいて、画像データの特徴量を多次元空間中の座標点に変換する座標点変換部11a、画像データ間の類似度を多次元空間中の座標点間の距離として評価する類似度評価部11bを備えている。
なお、本実施形態では、上述した画像評価処理により得られた画像データに対する印象評価値が画像データと関連付けられて記録されている。すなわち、各々の画像データに対して8の印象評価値が付与されている。本実施形態では、各画像データIに付与された印象評価値を{E(expi,I)}(i=1〜8)と表記する。なお、expiはi番目の印象を示している。
図9は本実施形態における画像検索処理のフローチャートである。先ず、制御部3はユーザからの指示により検索キーとして、一の画像データを決定する(#21)。なお、検索キーとしての画像データの指定は、画像評価装置Aに構築されるGUI(Graphical User Interface)等を介してユーザから取得してもよいし、制御部3自身が行っても構わない。一の画像データが検索キーとして決定されると、その検索キーは画像検索部11に送られる。
検索キーとしての画像データ(以下、検索キー画像データIkと称する)を取得した画像検索部11は、画像記録部1から検索キー画像データIkの印象評価値{E(expi,Ik)}を取得する(#22)。
取得された印象評価値{E(expi,Ik)}は座標点変換部11aにより、印象評価値を座標軸とする多次元空間中の座標点に変換される(#23〜#24)。すなわち、各画像データが持つ印象はこの多次元空間上の点で表現することができる。したがって、この多次元空間を印象空間Sと称する。
本実施形態では、印象数が8あるため、全ての印象に対する印象評価値を用いると印象空間Sの次元は8となる。しかしながら、後述する類似度演算の演算量を低減するためには印象空間Sの次元数を低減することが望ましい。そのため、本実施形態では全ての印象評価値を用いるのではなく、検索キー画像データIkを最もよく表している印象評価値のみを用いる。
そこで、座標点変換部11aは検索キー画像データIkの印象評価値{E(expi,Ik)}を参照して、印象空間Sの座標軸に対応させる印象expiを決定する(#23)。具体的には、印象評価値E(expi,Ik)が所定の閾値以上となる印象expiを選択したり、印象評価値E(expi,Ik)を降順にソートするとともに印象評価値E(expi,Ik)の総和を求め、この総和に対する印象評価値E(expi,Ik)の累積値が所定閾値を超えるまでの印象expiを選択したりすることができる。以下では、この処理により印象{ナチュラル,マイルド,フレッシュ}が選択されたとして説明する。
このようにして、印象空間Sの座標軸に対応させる印象expiが決定されると、座標点変換部11aは、検索キー画像データIkの印象評価値{E(expi,Ik)}を印象空間の点Pkに変換する(#24)。上述したように、本例では印象{ナチュラル,マイルド,フレッシュ}が選択されているため、印象空間Sの次元は3であり、Pk=(E(ナチュラル,Ik),E(マイルド,Ik),E(フレッシュ,Ik))となる。このようにして得られた印象空間Sにおける点Pkは類似度評価部11bに送られる。
検索キー画像データIkの印象空間S上の座標点Pkが求まると、画像検索部11は評価対象となる画像データ(以下、評価対象画像データIeと称する)を選択し、選択された評価対象画像データIeの印象評価値{E(expe,Ik)}を画像記録部1から取得する(#25)。取得された印象評価値{E(expe,Ik)}は座標点変換部11aに送られる。
評価対象画像データIeの印象評価値{E(expe,Ik)}を取得した座標点変換部11aは、この{E(expe,Ik)}を印象空間S上の座標点Peに変換する(#26)。このとき、座標点変換部11aは印象空間Sの座標軸に対応する印象は決定せず、#24の処理により決定した印象expiを用いる。したがって、評価対象画像データIeの印象評価値{E(expe,Ie)}は点Pe=(E(ナチュラル,Ie),E(マイルド,Ie),E(フレッシュ,Ie))となる。変換された座標点Peは類似度評価部11bに送られる。
印象空間S上の検索キー画像データの座標点Pkと評価対象画像データの座標点Peとを取得した類似度評価部11bは、これらの座標点を用いて検索キー画像データIkと評価対象画像データIeとの類似度を評価する(#27)。本実施形態では、類似度は印象空間Sにおける距離を用いるが他の評価値を用いても構わない。また、距離はユークリッド距離(2ノルム)でも構わないし、マハラノビス距離等を用いても構わない。このようにして得られた類似度は画像検索部11に送られる。
類似度を取得した画像検索部11は、類似度が所定の閾値以上であれば評価対象画像データIeを検索結果リストに追加する(#28)。
上述の処理が評価対象となる全ての画像データに対して繰り返され(#29のYes分岐)、検索結果リストに含まれる画像データが検索結果として制御部3に送られる。
このように、本実施形態では、画像データに付与された印象評価値に基づいて画像データを印象空間上の点として表現し、その点間の類似度(例えば、距離)により画像データ間の類似度を評価することができる。
〔画像分類〕
画像データに付与された印象評価値は画像分類に用いることができる。換言すると、画像データを印象に基づいて検索することができる。この場合、画像データIをその印象評価値E(expe,I)が最も大きい印象expeに分類しても構わないが、例えば、印象評価値E(expe,I)が所定閾値以上である印象expeに分類する等のように印象間で重複を許すように分類することが望ましい。
このような画像分類は、例えば画像データを元にしてアルバムを作成する際に用いることができる。例えば、アルバムの一つのページに同じ印象の画像データが配置されるように画像データを選択することができる。また、逆に一つのページに同じ印象の画像データが配置されないように画像データを選択することができる。さらに、一つのページに同じ印象の画像データを配置した場合には、その印象にあったテンプレート(アルバムの背景となる画像データ)を選択することもできる。
本発明は、画像分類や画像検索のための評価値の算出に利用することができる。
A:画像評価装置
1:画像記録部
2:印象条件記憶部
3:制御部
4:評価値算出部
4a:色評価値算出部
4b:印象評価値算出部
11:画像検索部
11a:座標点変換部
11b:類似度評価部

Claims (4)

  1. 画像データを取得する画像データ取得部と、
    視覚により生じる印象と当該印象を与える1以上の色を規定する色条件とを関連付けて記憶する印象条件記憶部と、
    前記色条件に対する前記画像データの評価値である色評価値を算出する色評価値算出部と、
    前記色評価値に基づいて前記印象に対する前記画像データの評価値である印象評価値を算出する印象評価値算出部と、を備え、
    前記色評価値算出部は、前記色条件に対する前記画像データの各々の画素の評価値を算出するとともに、当該算出された評価値に基づいて前記色評価値を算出し、
    前記印象条件記憶部は前記色条件に関連付けられた重みである色重みを記憶しており、
    前記印象評価値算出部は前記色重みを用いて前記色評価値を加重平均することにより前記印象評価値を算出することを特徴とする画像評価装置。
  2. 前記色条件は色相に関する色相条件、彩度に関する彩度条件、明度に関する明度条件を含み、
    前記色評価値算出部は、画像データの前記色相条件、彩度条件および明度条件に対する充足度に基づいて前記色評価値を算出することを特徴とする請求項1記載の画像評価装置。
  3. 前記印象条件記憶部にはN個(N>1)の前記印象が記憶されており、
    前記印象評価値算出部は前記N個の印象に対するN個の前記印象評価値を算出し、
    前記N個の印象評価値のうち少なくともM個(1<M≦N)の前記評価値をM次元空間の各座標値とすることにより、前記印象評価値を前記M次元空間の座標点に変換する座標点変換部と、
    基準画像データに対する前記座標点と、対象画像データに対する前記座標点との距離を算出することにより前記基準画像データに対する前記対象画像データの類似度を評価する類似度評価部と、を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の画像評価装置。
  4. 画像データを取得するステップと、
    視覚により生じる印象に関連付けられた1以上の色を規定する色条件に対する前記画像データの評価値である色評価値を算出するステップと、
    前記色評価値に基づいて前記印象に対する前記画像データの評価値である印象評価値を算出するステップと、を備え、
    前記色評価値を算出するステップは、前記色条件に対する前記画像データの各々の画素の評価値を算出するとともに、当該算出された評価値に基づいて前記色評価値を算出し、
    前記印象評価値を算出するステップは、前記色条件に関連付けられた重みである色重みを用いて前記色評価値を加重平均することにより前記印象評価値を算出することを特徴とする画像評価方法。
JP2010122604A 2010-05-28 2010-05-28 画像評価装置および画像評価方法 Expired - Fee Related JP5656050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010122604A JP5656050B2 (ja) 2010-05-28 2010-05-28 画像評価装置および画像評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010122604A JP5656050B2 (ja) 2010-05-28 2010-05-28 画像評価装置および画像評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011248717A JP2011248717A (ja) 2011-12-08
JP5656050B2 true JP5656050B2 (ja) 2015-01-21

Family

ID=45413882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010122604A Expired - Fee Related JP5656050B2 (ja) 2010-05-28 2010-05-28 画像評価装置および画像評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5656050B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3074925B2 (ja) * 1992-03-30 2000-08-07 富士ゼロックス株式会社 画像評価方法および装置
JP2001195579A (ja) * 2000-01-07 2001-07-19 Omron Corp 画像評価装置
JP3972914B2 (ja) * 2004-03-29 2007-09-05 富士ゼロックス株式会社 画像印象評価装置、画像印象評価方法及び画像印象評価プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011248717A (ja) 2011-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108647641B (zh) 基于双路模型融合的视频行为分割方法和装置
JP4335476B2 (ja) 画像の顕著性及びアピール性に基づいて写真印画の数、寸法、及び、倍率を変更する方法
US8660351B2 (en) Auto-cropping images using saliency maps
US8248431B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, program, and recording medium
US6711288B2 (en) Method for designating local representative color value and auto-determining detection algorithm on color image
US6738494B1 (en) Method for varying an image processing path based on image emphasis and appeal
US7623712B2 (en) Image processing method and apparatus
Hwang et al. Context-based automatic local image enhancement
JP2003153007A (ja) 画像重要度に基づく画像圧縮制御システム及び方法
US7468812B2 (en) Image processing apparatus and its method for color correction
JP5173898B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、及びプログラム
CN102576461A (zh) 评估数字图像的美学质量
JP2010273144A (ja) 画像処理装置及びその制御方法とプログラム
JP6840957B2 (ja) 画像類似度算出装置、画像処理装置、画像処理方法、及び記録媒体
Hristova et al. Style-aware robust color transfer
JP2004062605A (ja) シーン識別方法および装置ならびにプログラム
WO2017215194A1 (zh) 一种图像处理方法及其装置、存储介质
JP4230730B2 (ja) 画像処理システム及び画像処理方法
CN114359323A (zh) 一种基于视觉注意机制的图像目标区域检测方法
JP4245872B2 (ja) 類似度判定方法および装置並びにプログラム
JP2004005303A (ja) 画像検索装置、画像検索方法及び画像検索プログラム
JP4146506B1 (ja) モザイク画像生成装置、方法及びプログラム
JP2011043872A (ja) カラーヒストグラム生成装置、カラーヒストグラム生成方法及びプログラム
JP5656050B2 (ja) 画像評価装置および画像評価方法
JP2005352718A (ja) 代表画像選択装置,代表画像選択方法および代表画像選択プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140320

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5656050

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees