JP5655108B2 - 周波数アンラッピングによる画像リサンプリング - Google Patents

周波数アンラッピングによる画像リサンプリング Download PDF

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Description

本発明は、デジタル画像処理に関し、特に、回復されたエイリアス周波数を有する出力画像の画像サンプルを判定することを含む入力画像を処理する方法及び装置に関する。
シーンの画像がサンプリングされる際(例えば、デジタルカメラのセンサにおいて画像を撮像している間)、サンプルの密度がそれ程高くない場合に撮像画像においてエイリアシングが起こる。サンプルの密度は、センサの構成及びカメラのレンズシステムにより決まり、シーンの画像が撮像される解像度を示す。サンプリングされている画像がナイキスト限界1/(2d)より高い周波数を含む際、エイリアシングが起こる。ここで、dはサンプル間の間隔を示す。エイリアシングは、エイリアシングの影響を受けやすい周波数を除去するように撮像時に画像を光学的にローパスフィルタリングすることで除去されてもよい。しかし、ローパスフィルタリングが画像をぼけさせるため、一般にカメラ光学系は、画像が僅かにアンダーサンプリングされてサンプリング画像の識別できる鮮鋭度を向上させるように設計される。これは、同様の望ましい鮮鋭度を有し且つコンピュータにより生成された画像にも当てはまる。コンピュータグラフィックスをレンダリングする多くの方法もエイリアシングを発生させる。
撮像画像を閲覧する際、通常僅かな量のエイリアシングは検出されない。しかし、画像がより高い解像度でリサンプリングされる場合、元の画像におけるエイリアシングは、誇張されてより高い解像度画像において非常により可視になる。エイリアシングにより生じたアーチファクトは、特に画像データのエッジに沿って可視であり、この場合それらを「ジャギー」と呼ぶ場合もある。そのようなアーチファクトは、アップスケーリング画像における品質低下の重大な原因である。
一般に、入力画像の画素からより高い解像度画像の画素を生成するための補間処理を使用して画像の解像度を向上させる。エッジシェーブがある状態での補間処理の変更に基づく多くの方法は、エイリアシングによる問題に対処するために提案されている。例えば、補間カーネルにより生成された結果として得られる鮮鋭度は、エッジ領域において変動されてもよく、あるいは、エッジの配向に一致するように変更又は配向されるカーネルが選択されてもよい。いくつかの技術において、画素パターンは、失われた出力サンプルを生成する特定の補間規則を提供する辞書とマッチングされる。機械学習方法は、補間規則を生成する手段としても提案されているが、他の方法はハンドコードされた規則を使用する。これらの方法の多くは、エッジの配向が量子化されるという事実の影響を受ける。そのような事実により、種々のカーネルが適用されている領域間の境界において可視のアーチファクトが発生する。他の方法は、それらの規則が固定レートの補間にしか適用できないために制限される。補間処理の変更に基づく全ての方法は、それらの経験的構成又は任意の構成の結果である予測不可能なアーチファクトからの影響を受ける。そのようなアーチファクトを防止するために、多くの場合更なる予測不可能性及び複雑性を増加し且つ実際にはある特定の状況において画質を劣化させる可能性のある別個の規則の集合を通して、技術の使用を抑制する必要がある。
データに従ってカーネル選択を最適化するより理論的な方法が提案されているが、一般にこれらは、消費者向けの電子機器用のハードウェアを実現するには複雑すぎる反復技術である。
ほぼ全ての適応補間アルゴリズムの目的は、のこぎり歯状のアーチファクトの原因であるエイリアス周波数を除去することである。しかし、エイリアス周波数を除去することにより、結果として得られる画像のエッジはぼける。最も鮮鋭なアップサンプリング画像を生成するために、エイリアス周波数は、除去されるのではなく回復されるべきである。
従って、更なるアーチファクトを発生させずにエイリアス周波数を復元できる効率的な補間法が必要である。
本発明の目的は、既存の構成の1つ以上の欠点を実質的に克服するか、あるいは少なくとも改善することである。
本開示の第1の態様によると、入力グリッド上の入力画像から出力画像の出力グリッド上の対応する所望の出力位置の少なくとも1つの画像値を判定する方法であって、
(a)入力画像の局所化領域において出力位置を通過するエッジの配向を判定することと、
(b)入力画像の領域に対して周波数スペクトルを拡張することと、
(c)エッジの配向に基づいて、入力グリッド及び出力グリッドの集合から選択されるグリッドの第1のサンプリング軸に対して平行な拡張された周波数スペクトルにおいてエッジの主周波数帯域を整列することと、
(d)第1のサンプリング軸に対して直交するグリッドの第2のサンプリング軸に沿って整列された主周波数帯域をフィルタリングすることであり、フィルタリングすることが、複製帯域と関連付けられた周波数を除去し且つ主周波数帯域を維持することと、
(e)所望の出力位置においてフィルタリングされたエッジから画像値を判定することと、
(f)判定された画像値を出力画像の一部として格納することとを備えることを特徴とする方法が提供される。
本開示の第2の態様によると、第2の解像度の入力グリッド上の入力画像から第1の解像度の出力画像の出力グリッド上の所望の出力位置における画像値を判定する方法であって、
入力画像の領域において出力サンプル位置を通過するエッジの配向を推定するステップと、
配向に従って判定された第1の方向とエッジとの交点に配置される複数の補助点のそれぞれについて場所を判定するステップと、
入力グリッドの第1の方向の補助点の場所に基づいて、複数の補助点のそれぞれについて、入力画像においてエイリアシング周波数をアンラッピングするように構成される第1のフィルタを選択するステップと、
第1の方向に選択されたフィルタを適用することで前記補助点の各々の値を判定するステップと、
入力グリッドの第2の方向の入力グリッドに対する出力位置に基づいて、複数のフィルタのうちの第2のフィルタを選択するステップと、
第2のフィルタをエッジに沿う複数の補助点の前記値に適用することにより、所望の出力位置における画像値を判定するステップとを備えることを特徴とする方法が提供される。
本開示の更に別の態様によると、低解像度入力画像をアップサンプリングして所望の出力解像度の高解像度出力画像を形成する方法であって、
入力画像において局所化領域の局所配向値を判定することと、
所望の出力解像度を使用して入力画像をデフォルトアップサンプリングして第1の画像を形成することと、
第1の態様又は第2の態様の方法に従って判定された局所配向値を使用してその各局所化領域において入力画像を配向適応的にアップサンプリングして第2の画像を形成することと、
判定された局所配向値を使用して第1の画像と第2の画像とを合成して所望の解像度の出力画像を形成することとを備えることを特徴とする方法が提供される。
本開示の更に別の態様によると、上述の方法のうちのいずれか1つを実現する装置が提供される。
本開示の更に別の態様によると、上述の方法のうちのいずれか1つを実現するコンピュータプログラムを記録したコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品が提供される。
本発明の他の態様が更に開示される。
次に、以下の図面を参照して本発明の少なくとも1つの実施形態を説明する。
図1は、空間ドメインにおけるアンダーサンプリング線を示す図である。 図2は、アンダーサンプリング線のスペクトルを示す図である。 図3は、配向適応画像アップサンプリングシステムを示す概略ブロック図である。 図4は、フーリエドメインにおいて周波数アンラッピングにより画像をリサンプリングする方法を示すフローチャートである。 図5は、拡張された帯域幅のスペクトルを示す図である。 図6は、図1の領域に対応する分解領域の一例を示す図である。 図7は、水平サンプリング軸に対して整列されたスペクトルを示す図である。 図8は、エイリアススペクトルを変調した結果を示す図である。 図9は、拡張された帯域幅のスペクトルを算出する方法を示すフローチャートである。 図10は、空間ドメインにおいて周波数アンラッピングにより画像をリサンプリングする方法を示すフローチャートである。 図11は、画像特徴と、入力画素と、出力画素と、補助点との間の幾何学的関係を示す図である。 図12は、サブサンプリングウィンドウsincフィルタを示す図である。 図13は、ウィンドウsincフィルタを示す図である。 図14は、画像の各画素における局所的配向を推定する方法を示すフローチャートである。 図15は、干渉計により撮像された画像の振幅スペクトルを示す図である。 図16は、図15のサブスペクトルに対応するサブ画像を抽出する方法を示す概略的なフローチャートである。 図17Aは、説明した構成を実行できる電子デバイスの概略ブロック図表現を包括的に形成する図である。 図17Bは、説明した構成を実行できる電子デバイスの概略ブロック図表現を包括的に形成する図である。
エイリアシングの簡単な説明
カメラ等によりシーンの画像が撮像される場合、画像は離散点においてサンプリングされ、サンプルは、撮像画像を形成するための画像画素値又は単に「画素」として格納される。離散点においてシーンをサンプリングする1つの一般的な方法は、入力画像に適用された矩形のサンプリング入力グリッドを使用する方法である。次に、サンプリング画像の解像度を向上させるために、撮像画像上でアップサンプリングを使用できる。アップサンプリング処理中、出力画像画素値である出力サンプルは、バイリニア補間等の補間法を入力サンプルに適用することで算出される。
画像が、エッジ等の定方位高周波数特性を含み、且つ矩形のサンプリンググリッドを使用してサンプリングされた場合、エイリアシングは、撮像画像が表示される際にその特性に沿う繰返しステップパターンとして現れるだろう。繰返しは、エイリアシングが現れる周波数を示し、その周波数は、画像の解像度及びサンプリング周波数の関数である。撮像画像からより高い解像度画像を再構成するために補間が使用される場合、シーンにおいておおよそ一定の強度である線又は曲線に沿う再構成された出力画像画素値において、エイリアス周波数は強度の周期的変動をもたらす。線又はエッジの配向は、90度に設定されたベクトルとして規定されるか、あるいは線又はエッジ上の特定の点における線又はエッジに対して垂直である。x度で配向された線又はエッジが(x+180)度で配向された同一のエッジ又は線とは区別ができないため、正のx軸とベクトルとの間の角度を示す配向ベクトルの方向は、0度〜180度であると考えられる。あるいは、この不明瞭さを回避するために、画像特徴の配向は、x軸と配向ベクトルとの間の角度が倍にされる倍角表示を使用して表されてもよい。
空間ドメイン及びフーリエドメインにおけるエイリアシング
図1は、配向110を有し、且つナイキストにより説明されたサンプリング定理により要求されるレートを下回るレートでサンプリングされており且つ上述されている線100のサンプリング画像を示す。すなわち、画像は、アンダーサンプリングされているためにエイリアシングを含む。図1の線100の振幅スペクトルを図2に示す。図2において、エイリアス周波数210は、明らかに可視であり且つ基本周波数成分又は主周波数成分220とは異なる。図2において、周波数210及び220の各々は、図において識別しやすいように円で示され、図2の再成の品質に左右されて終了周波数が白色ページの背景に対して可視でない可能性のある低い強度に漸減することを示す。帯域幅不足のためにエイリアス周波数210が発生することにより、成分220はラップする。空間ドメインにおいて、これらのエイリアス周波数は、線に沿う強度の周期的変動として現れる。図1の空間ドメイン表現において明らかに示されるように、強度の周期的変動は、線に沿う「のこぎり歯状の」アーチファクトとして現れる。のこぎり歯状のアーチファクトの周波数は、画像特徴100の配向110により判定される。エイリアシングの周波数は、サンプリンググリッドの軸に対して45度で配向された画像特徴の場合に最大限になり、水平軸及び垂直軸に対して平行に配向された画像特徴の場合に最小限になる。すなわち、サンプリングが実行される水平軸及び垂直(直交)軸に対して平行な画像特徴の場合、画像特徴に沿う強度の変動はない。45度より大きく135度未満の角度で配向された画像特徴を「ほぼ水平」と呼び、45度未満又は135度より大きい角度で配向された画像特徴は、「ほぼ垂直」であると考えられる。
適応アップサンプリングアーキテクチャ
配向適応フィルタリングを特徴とする画像アップサンプリング方法399のアーキテクチャの一例を図3に示す。低解像度画像300及び所望の出力解像度値370は、所望の出力解像度370で高解像度画像390を出力する方法に入力される。高解像度画像390は、混合段階380により第1の画像360と第2の画像340とを組み合わせることで形成される。これは、入力画像300の局所的構造を判定することに依存するが出力解像度370における適応アップサンプリング方法である。すなわち、配向推定処理には低解像度画像300の解像度に関連するサブ画素精度が必要である。データに依存しない(デフォルト)アップサンプリング段階350を使用して低解像度画像300を出力解像度370にアップサンプリングすることにより、第1の画像360を生成する。データに依存しないアップサンプリング段階350は、共バイリニア補間及びバイキュービック補間等の方法を使用してもよい。
配向適応アップサンプリング段階330を使用して低解像度画像300を出力解像度370にアップサンプリングすることにより、第2の画像340を取得する。配向適応アップサンプリング段階330は、低解像度画像300、出力解像度370及び局所的配向推定値320を入力とする。局所的配向推定値320は、出力画像390の画素毎のサブ画素位置に対応する入力画像300における局所化領域の配向を推定する配向フィルタ310により算出される。配向フィルタ310は、低解像度画像300及び出力解像度370を入力とし、高解像度画像390における所望の出力サンプル位置に対応する入力画像300の局所化領域におけるエッジ又は局所化領域を通過するエッジ等の高周波数遷移の配向を確認するように動作する。図14を参照してフィルタ310の特定の例の動作を後述する。
フィルタ320により判定された局所化領域における局所的配向に基づいて、適応的にアップサンプリングされた画像340は、混合段階380により画素単位で補間画像360と組み合わされて高解像度画像390を生成する。すなわち、高解像度画像390の各画素は、配向適応アップサンプリング画像340又は補間画像360から選択される。そのようにするために、各出力画素を取り囲む局所化領域に対する配向ベクトルの整合性の基準が必要である。領域における全ての配向ベクトルのベクトル和を算出し、且つ領域における各配向ベクトルの大きさの和により結果を正規化することにより、領域に対する配向の整合性を推定してもよい。領域における全ての配向ベクトルが同一の配向を有する場合、この方法は1の値を与える。配向整合性が高い場合、適応的にアップサンプリングされた画像340が混合段階380により選択されるか、あるいは補間画像360が選択される。
エイリアス周波数をアンラッピングすることによる画像アップサンプリング
上述したように、共一次補間又は双三次補間等の標準的なリサンプリング方法を使用してアンダーサンプリング画像をアップサンプリングする場合、エイリアシングにより著しいのこぎり歯状のアーチファクトが発生する。データに依存しないアップサンプリングを実行する前にエイリアス周波数をアンラッピングすることにより、そのようなアーチファクトは本開示に従って回避される。画像特徴の配向により判定されるエイリアス周波数をアンラッピングすることにより、画像特徴の高解像度スペクトルは回復される。アンラッピングされた周波数スペクトルは、拡張された周波数スペクトルとも呼ばれてもよい。エイリアス周波数をアンラッピングすることで画像をリサンプリングすることは、配向適応技術であり、1つの構成において図3の配向適応段階330により実現される。
ハードウェアの実現例
図17A及び図17Bは、説明される図3のアーキテクチャ及び種々の構成を実施できる汎用コンピュータシステム1700を示す。
図17Aに示されるように、コンピュータシステム1700は、コンピュータモジュール1701と、キーボード1702、マウスポインタデバイス1703、スキャナ1726、撮像用のカメラ1727及びマイク1780等の入力デバイスと、プリンタ1715、表示装置1714及びスピーカ1717を含む出力デバイスとを備える。外部変復調器(モデム)送受信機デバイス1716は、接続1721を介して通信ネットワーク1720と通信するためにコンピュータモジュール1701により使用されてもよい。通信ネットワーク1720は、インターネット、セルラ電気通信ネットワーク等のワイドエリアネットワーク(WAN)又は専用WANであってもよい。接続1721が電話線である場合、モデム1716は従来の「ダイヤルアップ」モデムであってもよい。あるいは、接続1721が大容量(例えば、ケーブル)接続である場合、モデム1716はブロードバンドモデムであってもよい。無線モデムは、通信ネットワーク1720に無線接続するために更に使用されてもよい。
コンピュータモジュール1701は、一般に、少なくとも1つのプロセッサユニット1705と、メモリユニット1706とを備える。例えばメモリユニット1706は、半導体ランダムアクセスメモリ(RAM)及び半導体読み出し専用メモリ(ROM)を有してもよい。コンピュータモジュール1701は、ビデオディスプレイ1714、スピーカ1717及びマイク1780に接続するオーディオ−ビデオインタフェース1707と、キーボード1702、マウス1703、スキャナ1726、カメラ1727及び必要に応じてジョイスティック又は他のヒューマンインタフェースデバイス(不図示)に接続する入出力(I/O)インタフェース1713と、外部モデム1716及びプリンタ1715用のインタフェース1708とを含む複数のI/Oインタフェースを更に備える。いくつかの実現例において、モデム1716は、インタフェース1708等のコンピュータモジュール1701内に組み込まれてもよい。コンピュータモジュール1701は、接続1723を介してコンピュータシステム1700がローカルエリアネットワーク(LAN)として既知であるローカルエリア通信ネットワーク1722に接続できるようにするローカルネットワークインタフェース1711を更に有する。図17Aに示されるように、ローカル通信ネットワーク1722は、一般にいわゆる「ファイアウォール」デバイス又は同様の機能性を備えたデバイスを含むワイドネットワーク1720に接続1724を介して更に接続してもよい。ローカルネットワークインタフェース1711は、Ethernet回路カード、BluetoothTM無線装置又はIEEE802.11無線装置を備えてもよいが、多数の他の種類のインタフェースがインタフェース1711に対して実施されてもよい。
I/Oインタフェース1708及び1713は、直列接続性及び並列接続性のいずれか一方又は双方を提供してもよい。一般に直列接続性は、USB(Universal Serial Bus)規格に従って実現され、対応するUSBコネクタ(不図示)を有する。記憶装置1709が提供され、一般に記憶装置1709は、ハードディスクドライブ(HDD)1710を含む。フロッピディスクドライブ及び磁気テープドライブ(不図示)等の他の記憶装置が更に使用されてもよい。光ディスクドライブ1712は、一般に、データの不揮発性ソースとして動作するように提供される。例えば、光ディスク(例えば、CD−ROM、DVD、Blu−ray DiscTM)、USB−RAM、取り外し可能な外部ハードドライブ及びフロッピディスク等のポータブルメモリ装置は、システム1700に対する適切なデータソースとして使用されてもよい。
コンピュータモジュール1701の構成要素1705〜1713は、一般に、結果として当業者に既知であるコンピュータシステム1700の動作の従来のモードから得られる方法で相互接続バス1704を介して通信する。例えばプロセッサ1705は、接続1718を使用してシステムバス1704に接続される。同様に、メモリ1706及び光ディスクドライブ1712は、接続1719によりシステムバス1704に接続される。説明した構成を実施できるコンピュータの例には、IBMのPC及び互換性のあるもの、Sun SparcstationsTM、Apple MacTM又は同様のコンピュータシステムが含まれる。
画像アップサンプリングの方法は、コンピュータシステム1700を使用して実現されてもよい。説明される図3〜図16の処理は、コンピュータシステム1700内で実行可能な1つ以上のソフトウェアアプリケーションプログラム1733として実現されてもよい。特に、アップサンプリング方法のステップは、コンピュータシステム1700内で実行されるソフトウェア1733で命令1731(図17Bを参照)により実施される。ソフトウェア命令1731は、各々が1つ以上の特定のタスクを実行する1つ以上のコードモジュールとして形成されてもよい。ソフトウェアは2つの別個の部分に更に分割されてもよく、第1の部分及び対応するコードモジュールはアップサンプリング方法を実行し、第2の部分及び対応するコードモジュールは、第1の部分とユーザとの間のユーザインタフェースを管理する。
例えばソフトウェアは、以下に説明する記憶装置を含むコンピュータ可読媒体に格納されてもよい。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体からコンピュータシステム1700にロードされ、コンピュータシステム1700により実行される。そのようなソフトウェア又はコンピュータプログラムを記録したコンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品である。コンピュータシステム1700においてコンピュータプログラム製品を使用することにより、周波数アンラッピングを使用して画像アップサンプリング又は画像リサンプリング用の有利な装置を実施することが好ましい。
一般にソフトウェア1733は、HDD1710又はメモリ1706に格納される。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体からコンピュータシステム1700にロードされ、コンピュータシステム1700により実行される。従って、例えばソフトウェア1733は、光ディスクドライブ1712により読み出される光学的に読み出し可能なディスク記憶媒体(例えば、CD−ROM)1725上に格納されてもよい。そのようなソフトウェア又コンピュータプログラムを記録したコンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品である。コンピュータシステム1700においてコンピュータプログラム製品を使用することにより、画像アップサンプリング/リサンプリング用の装置を実施することが好ましい。
いくつかの例において、アプリケーションプログラム1733は、1つ以上のCD−ROM1725上で符号化された状態でユーザに提供されてもよく、対応するドライブ1712を介して読み出されてもよい。あるいは、アプリケーションプログラム1733は、ユーザによりネットワーク1720又は1722から読み出されてもよい。また、ソフトウェアは、他のコンピュータ可読媒体からコンピュータシステム1700に更にロードされる。コンピュータ可読記憶媒体は、実行及び/又は処理するために記録された命令及び/又はデータをコンピュータシステム1700に提供するあらゆる非一時的な有形記憶媒体を示す。そのような記憶媒体の例には、フロッピディスク、磁気テープ、CD−ROM、DVD、Blu−ray DiscTM、ハードディスクドライブ、ROM又は集積回路、USBメモリ、光磁気ディスク、あるいは例えばPCMCIAカード等のコンピュータ可読カードが含まれ、そのようなデバイスは、コンピュータモジュール1701の内部又は外部にある。ソフトウェア、アプリケーションプログラム、命令及び/又はデータをコンピュータモジュール1701に提供することに更に関係してもよい一時的又は非一時的なコンピュータ可読伝送媒体の例には、無線送信チャネル又は赤外線送信チャネル及び別のコンピュータ又はネットワーク化されたデバイスへのネットワーク接続、並びに電子メール送信及びウェブサイト上等に記録された情報を含むインターネット又はイントラネットが含まれる。
上述したアプリケーションプログラム1733の第2の部分及び対応するコードモジュールは、ディスプレイ1714上にレンダリングされるかあるいは表される1つ以上のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を実現するように実行されてもよい。一般にキーボード1702及びマウス1703を操作することにより、コンピュータシステム1700及びアプリケーションのユーザは、GUIと関連付けられたアプリケーションに制御コマンド及び/又は入力を提供するように機能的に適応可能な方法でインタフェースを操作してもよい。他の形式の機能的に適応可能なユーザインタフェース、例えばスピーカ1717を介して出力された音声プロンプト及びマイク1780を介して入力されたユーザボイスコマンドを利用するオーディオインタフェースが更に実現されてもよい。
図17Bは、プロセッサ1705及び「メモリ」1734を示す詳細な概略ブロック図である。メモリ1734は、図17Aのコンピュータモジュール1701がアクセス可能な全てのメモリモジュール(HDD1709及び半導体メモリ1706を含む)の論理的な集合体を示す。
コンピュータモジュール1701の電源が最初に投入される場合、power-on self-test(POST)プログラム1750が実行する。一般にPOSTプログラム1750は、図17Aの半導体メモリ1706のROM1749に格納される。ソフトウェアを格納するROM1749等のハードウェアデバイスは、ファームウェアと呼ばれる場合もある。POSTプログラム1750は、コンピュータモジュール1701内のハードウェアを調査して適切に機能することを保証し、一般に、正しく動作するために、プロセッサ1705、メモリ1734(1709、1706)及び一般にROM1749に更に格納された基本入出力システム(BIOS)ソフトウェアモジュール1751をチェックする。POSTプログラム1750が正常に実行したら、BIOS1751は図17Aのハードディスクドライブ1710を起動する。ハードディスクドライブ1710を起動することにより、ハードディスクドライブ1710上に常駐するブートストラップローダプログラム1752がプロセッサ1705を介して実行する。これにより、オペレーティングシステム1753は、RAMメモリ1706にロードされると動作を開始する。オペレーティングシステム1753は、プロセッサ1705により実行可能なシステムレベルのアプリケーションであり、プロセッサ管理、メモリ管理、デバイス管理、ストレージ管理、ソフトウェアアプリケーションインタフェース及び汎用ユーザインタフェースを含む種々のハイレベルな機能を実行する。
オペレーティングシステム1753は、メモリ1734(1709、1706)を管理し、コンピュータモジュール1701上で実行する処理又はアプリケーションの各々が別の処理に割り当てられたメモリと衝突することなく実行する十分なメモリを有することを保証する。また、図17Aのシステム1700で使用可能な種々のメモリは、各処理が効率的に実行できるように適切に使用されなければならない。従って、集約メモリ1734は、メモリの特定の部分がどのように割り当てられるのかを示すことを意図するのではなく(特に記載されない限り)、コンピュータシステム1700によりアクセス可能なメモリの概略図及びそのようなメモリがどのように使用されるのかを提供する。
図17Bに示されるように、プロセッサ1705は、制御ユニット1739、演算論理装置(ALU)1740及びキャッシュメモリと呼ばれる場合もあるローカルメモリ又は内部メモリ1748を含む多数の機能モジュールを含む。一般にキャッシュメモリ1748は、レジスタ部に複数の記憶レジスタ1744〜1746を含む。1つ以上の内部バス1741は、これらの機能モジュールを機能的に相互接続する。一般にプロセッサ1705は、接続1718を使用してシステムバス1704を介して外部デバイスと通信する1つ以上のインタフェース1742を更に有する。メモリ1734は、接続1719を使用してバス1704に接続される。
アプリケーションプログラム1733は、条件付き分岐命令及びループ命令を含んでもよい一連の命令1731を含む。プログラム1733は、プログラム1733を実行するために使用されるデータ1732を更に含んでもよい。命令1731及びデータ1732は、それぞれ、記憶場所1728、1729、1730及び1735、1736、1737に格納される。命令1731及び記憶場所1728〜1730の相対的なサイズに依存して、特定の命令は、記憶場所1730に示された命令により示されたように単一の記憶場所に格納されてもよい。あるいは、命令は、記憶場所1728及び1729に示された命令部分により示されたように、各々が別個の記憶場所に格納される多数の部分にセグメント化されてもよい。
一般にプロセッサ1705は、そこで実行される命令の集合を与えられる。プロセッサ1105は、命令の別の集合を実行することによりプロセッサ1705が反応する後続の入力を待つ。各入力は、入力デバイス1702、1703の1つ以上により生成されたデータ、ネットワーク1720、1702のうちの一方を介して外部ソースから受信したデータ、記憶装置1706、1709のうちの一方から検索したデータ又は対応する読み取り装置1712に挿入された記憶媒体1725から検索したデータを含む多数のソースのうちの1つ以上から提供されてもよく、その全てを図17Aに示す。いくつかの例において、命令の集合を実行した結果、データが出力される。実行することは、データ又は変数をメモリ1734に格納することを更に含んでもよい。
開示されるアップサンプリング構成は、対応する記憶場所1755、1756、1757においてメモリ1734に格納される入力変数1754を使用する。アップサンプリング構成は、対応する記憶場所1762、1763、1764においてメモリ1734に格納される出力変数1761を生成する。中間変数1758は、記憶場所1759、1760、1766及び1767に格納されてもよい。
図17Bのプロセッサ1705を参照すると、レジスタ1744、1745、1746、演算論理装置(ALU)1740及び制御ユニット1739は、プログラム1733を構成する命令集合において命令毎に「取り込み、復号化及び実行」サイクルを実行するのに必要なマイクロ動作のシーケンスを実行するように共に動作する。取り込み、復号化、及び実行、のサイクルの各々は、以下を含む。
(a)記憶場所1728、1729、1730からの命令1731を取り込むかあるいは読み取る取り込み動作
(b)制御ユニット1739が取り込まれた命令を判定する復号化動作
(c)制御ユニット1739及び/又はALU1740が命令を実行する実行動作
その後、次の命令に対する更なる取り込み、復号化、及び実行、のサイクルが実行されてもよい。同様に、制御ユニット1739が値を記憶場所1732に格納するかあるいは書き込むことにより、格納サイクルが実行されてもよい。
図3〜図16の処理におけるステップ又はサブ処理の各々は、プログラム1733の1つ以上のセグメントと関連付けられ、プログラム1733の示された部分に対して命令集合において命令毎に取り込み、復号化、及び実行、のサイクルを実行するように共に動作するプロセッサ1705のレジスタ部1744、1745、1747、ALU1740及び制御ユニット1739により実行される。
画像サンプリングの方法又はそれらの一部は、画像アップサンプリング/リサンプリングの機能又はサブ機能を実行する1つ以上の集積回路等の専用ハードウェアで代わりに実現されてもよい。そのような専用ハードウェアは、例えばフーリエ変換を実行するためのグラフィックプロセッサ、デジタル信号プロセッサ又は1つ以上のマイクロプロセッサ及び連想メモリを備えてもよい。
周波数アンラッピングのフーリエドメインの実現例
図4は、フーリエドメインにおける周波数アンラッピングにより画像をリサンプリングすることで入力画像の周波数スペクトルを拡張する方法499を示すフローチャートである。方法499は、上述のアプリケーションプログラム1733の構成要素等のソフトウェアにおいて実行され、且つ例えばカメラ1727により撮像されてHDD1710上に格納されるか、あるいはネットワーク1720及び1722又は記憶媒体1725からコンピュータモジュール1701に供給された画像データに対してコンピュータシステム上で実行可能であることが好ましい。所望の出力解像度は、更に図3の低解像度画像300に対応するステップ400における低解像度画像を入力とし、且つ図3の適応的にアップサンプリングされた画像340に対応する高解像度画像405を出力する方法に入力される。所望の出力解像度は、所定の値であってもよく、あるいはユーザが1つの解像度を選択するために例示的な出力解像度のピックリストを提示したディスプレイ1714上に表されたGUI等のユーザインタフェースを介して入力されてもよい。GUIは、任意の所望の出力解像度を入力する機会を更にユーザに与えてもよい。図5、図6、図7、図8及び図9を参照して図4の方法を説明する。
方法499は局所領域抽出段階410において開始し、入力画像400の領域をウィンドウアウト又は抽出する。一般に領域は、32画素×32画素でサイズを決められるが、広範囲の領域サイズが使用されてもよい。単一の画素が領域として使用されてもよいが、一般に領域は、グリッド上で複数の画素により形成されるため、少なくとも4つの画素が必要である。拡張された周波数スペクトルは、入力画像の局所化領域毎にそのように判定され、各領域は、高解像度出力画像における出力サンプル位置に対応する。ステップ420において、方法499はステップ310から推定された配向320を受信する。局所領域の配向は、一般に、エネルギーテンソル、二乗勾配テンソル、構造テンソル又は他のそのような手法を使用して少なくとも推定あるいは判定される。一般に、領域は矩形であり、配向は、一般に更に矩形である入力画像の軸と整列され、画素は入力画像の入力グリッド上にある。
配向推定後、選択された領域のスペクトルは、ナイキスト限界が0.5サイクル/画素から1サイクル/画素に増加するように算出される。これは、1/2だけ帯域幅を拡張することに等しい。これは、拡張スペクトル算出段階430により実行される。そのようなスペクトル500の一例を図5に示す。図5は、0.5サイクル/画素における元のナイキスト限界505と、高解像度画像特徴のスペクトルに対応するアンラッピングされた主スペクトル成分又は主周波数510と、ナイキスト限界を2倍にした結果得られる複製帯域520とを示す。ナイキスト限界は、空間ドメイン又はフーリエドメインにおいて増加してもよい。増加したナイキスト限界を含む周波数スペクトルは、拡張された周波数スペクトルに等しい。
空間ドメインにおいてナイキスト限界を2倍にするために、ゼロサンプルが領域の各画素間に挿入される。この動作の結果得られる領域を分解領域と呼ぶ。図6は、図1の領域に対応する分解領域の一例を示す。32画素×32画素の局所領域の場合、結果として得られる分解領域は64画素×64画素である。次に、ステップ430に従って増加したナイキスト限界を含むスペクトルは、分解領域の離散フーリエ変換を計算することで算出される。
フーリエドメインにおいて増加したナイキスト限界を含むスペクトルを算出するために、局所領域のスペクトルは、隣接タイルにおける局所領域のスペクトルを複製することでタイル表示されてもよい。拡張スペクトルを算出する別の方法999を図9に示す。方法999は、スペクトル算出段階910により入力画像900の離散フーリエ変換(DFT)を算出することで開始する。例えば方法999が方法499のステップ430で代わりに使用される場合、入力画像900はより大きな画像の領域又はタイルであってもよい。次に、ステップ910からのスペクトル画像は、1/2だけ拡大することによりステップ920でサイズ変更される。これは、スペクトル画像をゼロで埋めることで実行される。これはフーリエ補間として既知である。次に、逆DFTは空間ドメインへの変換段階930により算出される。その後、結果として得られる空間ドメイン画像935は、結果として得られる画像のスペクトルが入力画像の元のナイキスト限界を超えてシフトされるようにステップ940で変調される。
そのようなスペクトル800の一例を図8に示す。図8は、入力画像900のナイキスト限界に対応する元のナイキスト限界830と、拡張されたナイキスト限界850と、ステップ940で使用された変調周波数840と、変調の結果2つの部分810を有する主スペクトル成分と、エイリアス成分820とを示す。変調は、元のナイキスト限界を超えて結果として得られる画像をシフトするように空間ドメイン画像935にコサイン画像を掛けることで実行される。図2のスペクトルに対応する画像特徴がほぼ垂直である時、コサイン画像の水平周波数はゼロであり、垂直周波数はナイキスト限界850に等しい。ほぼ水平の画像特徴の場合、コサイン画像の垂直周波数はゼロに設定され、水平周波数はナイキスト限界850に設定される。
ステップ940での変調後、空間ドメイン画像935及び変調画像945は、合成段階950により共に追加される。最後に、合成画像955のDFTは、入力画像900の拡張スペクトル970を出力するスペクトル算出段階960により実行される。
図4に戻り、領域の配向が既知である時、スペクトルは、剪断(shear)変換又は回転変換を実現するスペクトル整列段階440によりサンプリング軸に対して整列される。この一例を図7に示す。図7は、図5のスペクトルを剪断した結果を示す。それにより、例えば主周波数帯域成分510は、水平軸に対して整列され且つ帯域730内にある成分710を与えるように変換される。このように図5のスペクトルを剪断することにより、帯域730が複製成分720を全く含まず且つ1次元フィルタを使用してフィルタリングを可能にすることを保証する。
スペクトルがスペクトル整列段階440によりサンプリング軸と整列された後、アンチエイリアシング段階450に進む。この段階の目的は、結果として得られるスペクトルが主周波数成分710のみを含むように、主周波数成分710を維持しつつ、複製成分720を除去するようにアンチエイリアシングフィルタを適用することである。これは、ローパスフィルタの通過帯域が帯域730に対応する垂直方向に構成されたローパスフィルタを使用して図7の例に対して実行される。この場合、複製成分720は、フィルタのローパス帯域より大きい正の周波数及び負の周波数である。あるいは、複製成分720の場所に対応するいくつかのノッチを含むノッチフィルタが使用されてもよい。
アンチエイリアシングフィルタ段階450の後、画像は、配向推定段階420により測定されたスペクトルの配向を復元する段階460に進む。これは、剪断変換又は回転変換を使用して実行され、スペクトル整列段階440により実行された動作の逆である。次に逆DFTは、空間ドメインへの変換段階470により結果として得られるスペクトルに適用されて現在の領域に対する空間ドメイン画像を形成する。空間ドメイン画像は、アップサンプリング画像が形成される出力グリッドの位置において画素を含む。最後に、空間ドメイン画像は格納段階480に進む。格納段階480は、現在の領域の空間ドメイン画像を例えばメモリ1706に格納された出力画像における対応する場所に書き込む。
その後、局所領域抽出段階410により次の領域を処理するか、あるいは入力画像400全体が処理されている場合には画像をリサンプリング段階490に送出するかを判定する判断段階485に進む。周波数アンラッピングの処理が画像のサイズを2倍にする時、アップサンプリング又はダウンサンプリングにより画像を適宜所望の出力解像度に更にサイズ変更するためにリサンプリング段階490が必要である。エイリアス周波数が回復されている時、アーチファクトを発生させずにアンラッピングされた2倍サイズの画像の画素間の補間画素値を判定するために、リニア補間又はバイキュービック補間等の簡単なデータ独立補間を使用できる。補間値の数は、所望の出力解像度を使用して判定される。リサンプリング段階490の出力は高解像度画像405である。プロセッサ1705は、出力画像の一部としてHDD1710等のメモリに高解像度画像405を格納できる。
所望の出力解像度が単に入力画像の2倍である場合、アンラッピングされた2倍サイズの画像が使用されてもよく、リサンプリングステップ490は必要ない。例えば入力画像の5倍の所望の出力解像度が必要な場合、アンラッピングされた2倍サイズの画像の出力画素の各対間で3つの画素値を補間するためにリサンプリングステップ490が必要である。
周波数アンラッピングの空間ドメインの実現例
図4に示されたようなフーリエドメインにおける周波数アンラッピングにより画像リサンプリングを実現することの代わりとなるものは、図10の方法1099に示されるような空間ドメインの実現例である。方法1099は、図3の低解像度画像300に対応する低解像度画像と共に所望の出力解像度が入力される(1000)。方法1099は、図3の適応的にアップサンプリングされた画像340に対応する高解像度画像1090を出力する。図11を参照して図10の方法を説明する。図11は、実質的に入力画素1100の全範囲により規定された局所領域1180における画素位置の入力水平/垂直グリッドにおいて形成された入力画素1100と、出力画素1110と、この場合は線又はエッジである画像特徴1150に対する補助点1115との間の関係を示す。出力画素1110は、所望の解像度のアップサンプリング画像の画素の出力グリッドにおける出力位置にある。一般に、画素の出力グリッドは、解像度の差異にもかかわらず、入力画像における画素の入力グリッドと整列する。
第1のステップとして、位置判定段階1010は、出力画像における現在の出力画素1110の位置及び入力画像における対応するサブ画素位置を算出する。画像特徴1150の局所的配向1160は、入力画像におけるサブ画素位置を使用して配向推定段階1020により推定される。局所的配向は、エネルギーテンソル、二乗勾配テンソル、構造テンソル又は他のそのような手法を使用して推定される。
局所的配向1160の推定値を与えられると、画像特徴1150はサンプリング軸に対して整列される。図11の例の場合、画像特徴1150は、入力画素1100のグリッドの軸である垂直グリッド1140に対して整列される。これは、画像特徴に沿う補助点1115の集合の位置及び強度を推定(又は評価)することにより実行される。最初に、補助点1115の位置は補助点算出段階1030により判定される。補助点1115は、現在の出力画素1110の両側で画像特徴1150に沿って位置決めされる。画像特徴1150がほぼ水平であるため、補助点1115は、入力画像画素1100のグリッドの水平方向である行上、すなわちグリッドの水平軸と画像特徴(エッジ)1150との交点にあるように位置決めされる。ほぼ垂直の画像特徴の場合、補助点は、入力画像画素グリッドの垂直方向である列上にあるように制限される。補助点の数は、アンチエイリアシングフィルタの品質に比例し、一般に9に設定される。補助点の場所を与えられると、強度推定段階1040により算出される各補助点の強度の推定値が必要である。単一の画素位置の場合、処理1030及び1040は、入力画像画素の領域に対する周波数スペクトルを拡張し、且つ拡張された周波数スペクトル内のサンプリンググリッドの少なくとも一方向においてエッジ1150の主周波数帯域を整列するように動作する。
補助点1115の強度を推定するために、最初にゼロ画素1130は、出力画素1110と関連付けられた局所領域内の各入力画素1100間に挿入され、分解局所領域を与える。結果として得られる分解領域は、0.5サイクル/画素から1サイクル/画素に増加したナイキスト限界を有する。局所領域における各補助点1115は、分解領域において対応する場所を有する。次に、補助点の強度は、ウィンドウsincフィルタ等の1次元補間フィルタを分解領域における対応する点に集中させることで判定される。適切な補間フィルタの一例を図13に示す。図13は、連続ウィンドウsincフィルタ1300及び19タップ離散化1310を示す。補間は、ほぼ水平の画像特徴の場合には水平軸に沿って適用され、ほぼ垂直の画像特徴の場合には垂直軸に沿って実行される。これは、拡張された周波数スペクトルの複製帯域と関連付けられた周波数を除去するように、サンプリンググリッドの少なくとも1つの他の方向でエッジ1150と同義であるエッジ1150の主周波数帯域をフィルタリングする効果を有する。
分解法及び補間法を使用して各補助点の強度を推定するためにコンピュータモジュール1701及び特にプロセッサ1705が必要とする計算が重要であってもよい。各補助点の強度を推定するより効率的な方法は、局所領域において直接補間を実行する方法である。これは、サブサンプリング補間フィルタを用いてフィルタリングすることにより達成される。例えば離散フィルタ1310は、1/2だけサブサンプリングされて、図12のsincフィルタ1200において示されるような「奇数」フィルタと呼ばれる9タップフィルタ1210及び「偶数」フィルタと呼ばれるような10タップフィルタ1220(すなわち、奇数フィルタタップ及び偶数フィルタタップ)を生成してもよい。各補助点の強度は、偶数フィルタ又は奇数フィルタを使用して補間により推定される。偶数フィルタ又は奇数フィルタは、分解領域における補助点の対応する場所に基づいて選択される。すなわち、補助点の対応する場所が入力画素に最近接する場合、偶数フィルタが選択される。あるいは、補助点の対応する場所が挿入されたゼロ画素に最近接する場合、奇数フィルタが選択される。分解フィルタ方法に対する例と同様に、補間は、ほぼ水平の画像特徴に対する水平方向及びほぼ垂直の画像特徴に対する垂直方向に適用される。
各補助点の強度の推定値を与えられると、出力画素の強度は、1次元補間フィルタを実現する強度推定段階1050により推定されてもよい。補間フィルタは、補助点に適用され、図4の方法により使用されたアンチエイリアシングフィルタ450に等しい。従って、強度推定段階1050は、ローパスフィルタ又はノッチフィルタを実現する。図11の画像特徴1150がほぼ水平である時、補間フィルタは出力画素1110のy成分に集中する。ほぼ垂直の画像特徴の場合、補間フィルタはx成分に集中する。
次に、例えば出力画素の値は、強度格納段階1060によりメモリ1706に格納され、判断段階1070に進む。判断段階1070において、プロセッサ1705は、出力画素位置判定段階1010により次の出力画素の位置を算出するか、あるいは処理対象の出力画素が残っていない場合には高解像度画像をリサンプリング段階1080に送出するかを判定する。周波数アンラッピングの処理が画像のサイズを2倍にする時、画像を所望の出力解像度にサイズ変更するためにリサンプリング段階1080が必要である。エイリアス周波数が回復されている時、アーチファクトを発生させずにリニア補間又は双三次補間等の簡単なデータ独立補間を使用できることにより、アンラッピングされた2倍サイズの画像の画素間の所望の出力解像度で画素値を形成する。最後に、リサンプリング段階1080の出力が出力され、高解像度画像1090を与える。
配向を推定する方法の説明
図14は、例えば配向フィルタ310により実行されたような画像のサブ画素位置において局所的配向を推定する例示的な方法1499を示し、推定値320は、図4(ステップ420における)及び図10(ステップ1020における)の周波数アンラッピング方法に入力される。配向ベクトル場1490は、入力画像1400に対する配向推定方法1499により出力される。入力画像1400に加えて、配向推定方法1499は、配向ベクトル場1490の解像度を特定することにより方法1499への入力を形成する所望の出力解像度等の出力解像度1402を必要とする。配向ベクトル場1490が複素数値画像として考えられてもよいため、各画素値は、実数部及び虚数部から成る複素数である。配向ベクトル場1490は、第1の複素画像1465及び第2の複素画像1445により形成されるエネルギー演算子から取得される。
第1の複素画像1465は、一次勾配算出段階1410により生成される。一次勾配算出段階1410において、複素画像1465の実数部は水平方向で入力画像1400の勾配に比例し、虚数部は垂直方向で入力画像1400の勾配に比例する。水平勾配及び垂直勾配はそれぞれ、プロセッサ1705が入力画像1400をカーネルr及びrで畳み込むことにより算出される。カーネルは以下のように規定される。
勾配場が複素空間において示される時、配向の180度の周期性は、プロセッサ1705が勾配場の各値の二乗を判定することにより段階1450で勾配場を倍角表示に変換することで回避される。二乗を算出するために、勾配場におけるベクトルは複素数として処理される。
次に、第1の複素画像1465は、プロセッサ1705が倍角表示を平滑化するように平均化フィルタ1460を適用することにより取得される。平均化フィルタ1460は、倍角表示をカーネルbで畳み込むことにより実現されてもよい。1つのそのようなカーネルは以下の通りである。
エネルギー演算子段階1470に入力される第2の複素画像1445を算出するために、入力画像1400の二次勾配場1425が必要である。これは段階1420で算出される。二次勾配場は、更に複素画像として考えられてもよく、プロセッサ1705がカーネルr及びrを一次勾配場1415に適用することにより算出される。二次勾配場1425の実数部は、2つの実像間の差に等しい。これらの画像の第1の画像は、勾配場1415の実数部及びrを畳み込むことで形成される。同様に、第2の画像は、勾配場1415の虚数部及びrを畳み込むことで形成される。二次勾配場1425の虚数部は、プロセッサ1705が勾配場1415の実数部を2倍にし、且つその結果をrで畳み込むことにより生成される。同等に、二次勾配場1425の虚数部は、勾配場1415の虚数部を2倍にし、且つその結果をrで畳み込むことにより生成されてもよい。
二次勾配場1425に加えて、入力画像1400のハイパスフィルタリング画像1435は、第2の複素画像1445を算出するために使用される。画像1400のDC成分が配向推定方法と干渉するため、ハイパスフィルタリング画像1435は、画像1400のDC成分を除去するために使用されるハイパスフィルタ1430により生成される。ハイパスフィルタ1430は、プロセッサ1705が画像1400をカーネルhで畳み込むことにより実現される。この構成において、ハイパスフィルタカーネルは以下の通りである。
次に、第2の複素画像1445は合成段階1440により形成される。これは、プロセッサ1705がハイパスフィルタリング画像1435に二次勾配場1420を掛けることにより達成される。乗算は画素単位の演算として実現される。
2つの複素画像1465及び1445を与えられると、次に複素エネルギー演算子は、プロセッサ1705が第1の複素画像1465から第2の複素画像1445を減算することにより段階1470で算出される。この演算の結果を複素画像1475であるとも考えることができる。次に、複素エネルギー演算子画像1475は、サイズ変更段階1480により所望の出力解像度に補間される。これは、プロセッサ1705が入力解像度1402を使用して最近接の隣接補間又はリニア補間を別個に複素エネルギー演算子画像の実数部及び虚数部に適用することにより実現されてもよい。あるいは、水平勾配及び垂直勾配は、多相フィルタリングを使用して解像度1402により規定された画像1400のサブ画素位置においてプロセッサ1705により直接算出されてもよい。これにより、補間を用いずに入力画像1400のサブ画素位置における配向を直接推定できる。サイズ変更段階1480により出力された配向ベクトル場1490の各画素を入力画像1400における対応する場所の倍角形式の配向を示すベクトルとして考えることができる。
周波数アンラッピングによる画像リサンプリングの別の適応例
周波数アンラッピングによるリサンプリングは、いくつかのサブ画像を含む画像からアーチファクトを除去するために更に使用されてもよい。例えば図15は、干渉計により撮像された画像の振幅スペクトル1500を示す。図15のスペクトル1500は、DC成分1510、水平成分1520、垂直成分1530及び調和成分1540を特徴とする。DC成分1510、水平成分1520及び垂直成分1530の各々が特定のサブ画像に対応するため、それらはサブスペクトルであると考えられる。搬送周波数又は主周波数及び各サブスペクトルの帯域幅のため、各サブスペクトルと調和成分1540との間にはかなりの干渉がある。この干渉により、各サブスペクトルの対応するサブ画像を抽出する際に深刻なアーチファクトが発生する。これらのアーチファクトを、本開示に係る周波数アンラッピングにより抽出されたサブ画像をリサンプリングすることで減少させてもよい。
図16は、図15のサブスペクトルに対応するサブ画像を抽出する方法1699のフローチャートを示す。干渉計画像1600、所望の出力解像度1602及びサブ画像の搬送波周波数1604の各々は、サブ画像1670を出力する方法に入力される。
方法1699は、周波数ドメインへの変換段階1610において開始する。周波数ドメインへの変換段階1610において、プロセッサ1705は干渉計画像1600のDFTを算出する。これに続いて、サブスペクトルは、復調段階1620によりサブ画像の搬送波周波数1602に基づいてDCにシフトされる。復調段階1620において、プロセッサ1705は、図9の変調段階940の成分に類似した処理を実行する。次に、サブスペクトルを含む領域は、ステップ1630でプロセッサ1705により抽出され、プロセッサ1705が逆DFTを実現する段階1640により空間ドメインに変換される。画像1600が干渉計により撮像された時、画像1600の位相は段階1650により算出される。次に、位相画像である位相算出段階1650の出力は、図4又は図10により説明された方法のうちの1つを実現する周波数アンラッピングによるリサンプリング段階1660に進む。リサンプリング段階1660の出力は、減少したアーチファクトを含むサブ画像1670である。
産業上の適用例
説明した構成は、コンピュータ産業及びデータ処理産業、並びに特に解像度を向上させるための画像のダウンサンプリングに対して特に画像からのこぎり歯状のエッジを除去することに適用可能である。
上記の記述は本発明のいくつかの実施形態のみを説明し、本発明の範囲及び趣旨から逸脱せずに、いくつかの実施形態に対して変形及び/又は変更を行なうことができる。実施形態は、限定するものではなく例示するものである。
[関連特許出願の参照]
本出願は、2012年4月20日に出願されたオーストラリア国特許出願第2012202349号についての優先権を、35U.S.C.セクション119に基づいて請求するものであり、その全ての記載内容の参照により本出願に援用する。

Claims (16)

  1. 入力グリッド上の入力画像から出力画像の出力グリッド上の対応する所望の出力位置の少なくとも1つの画像値を決定する方法であって、
    (a)前記入力画像の局所化領域において前記出力位置を通過するエッジの配向を決定することと、
    (b)前記入力画像の前記領域に対して周波数スペクトルを拡張することと、
    (c)前記エッジの前記配向に基づいて、前記入力グリッド及び前記出力グリッドの集合から選択されるグリッドの第1のサンプリング軸に対して平行な前記拡張された周波数スペクトルにおいて前記エッジの主周波数帯域を整列することと、
    (d)前記第1のサンプリング軸に対して直交する前記グリッドの第2のサンプリング軸に沿って前記整列された主周波数帯域をフィルタリングすることであり、前記フィルタリングすることが、複製帯域と関連付けられた周波数を除去し且つ前記主周波数帯域を維持することと、
    (e)前記所望の出力位置において前記フィルタリングされたエッジから前記画像値を決定することと、
    (f)前記決定された画像値を前記出力画像の一部として格納することと、
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 前記入力画像の前記第1のサンプリング軸は水平であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記入力画像の前記第1のサンプリング軸は垂直であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記主周波数帯域は剪断により整列されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記主周波数帯域は回転により整列されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記周波数スペクトルを拡張することは、サブサンプリング補間フィルタを用いて前記領域をフィルタリングすることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記周波数スペクトルを拡張することは、
    前記入力画像の少なくとも一部のスペクトル画像を取得することと、
    前記スペクトル画像をサイズ変更することと、
    前記スペクトル画像を前記空間ドメインに変換して空間画像を形成することと、
    そのスペクトルが前記入力画像のナイキスト限界を超えてシフトするように前記空間画像を変調することと、
    前記空間画像と前記変調された空間画像とを合成して合成画像を形成することと、
    前記合成画像のスペクトルを取得して前記入力画像の拡張スペクトルを形成することと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. (g)前記出力画像の少なくとも1つの更なる画像値に対して(a)〜(f)を実行することと、
    (h)前記画像値と前記更なる画像値との間で前記出力画像の少なくとも1つの更なる画像値を補間することで前記出力画像をリサンプリングすることとを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. (g)は、前記入力画像の領域に対して(a)〜(f)を実行することを含み、(h)は前記領域にわたりリサンプリングすることを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 低解像度入力画像をアップサンプリングして所望の出力解像度の高解像度出力画像を形成する方法であって、
    前記入力画像において局所化領域の局所的配向値を決定することと、
    前記所望の出力解像度を使用して前記入力画像をデフォルトアップサンプリングして第1の画像を形成することと、
    請求項の方法に従って前記決定された局所的配向値を使用してその各局所化領域において前記入力画像を配向適応的にアップサンプリングして第2の画像を形成することと、
    前記決定された局所的配向値を使用して前記第1の画像と前記第2の画像とを合成して前記所望の解像度の前記出力画像を形成することと、
    を備えることを特徴とする方法。
  11. 前記合成することは、前記第1の画像及び前記第2の画像のうちの1つから前記所望の解像度の出力画素値を選択することを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記入力画像の領域に対して前記局所的配向値を前記決定することは、前記出力画像における所望の出力サンプル位置に対応する前記入力画像の局所化領域における高周波数遷移の配向又は局所化領域を通過する高周波数遷移の配向を決定することを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  13. 前記決定することは、
    (i)前記入力画像の一次勾配場から取得した倍角表示及び平均化により第1の複素画像を生成することと、
    (ii)前記入力画像のハイパスフィルタリング画像を前記入力画像の前記一次勾配場から取得した二次勾配場と合成することにより、第2の複素画像を生成することと、
    (iii)前記複素画像からエネルギー演算子画像を形成することと、
    (iv)前記所望の出力解像度を使用して前記エネルギー演算子画像をサイズ変更して前記所望の出力解像度の前記入力画像の配向ベクトル場を形成することとを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 出力解像度のサブスペクトルに対応するサブ画像を抽出するように干渉計入力画像を処理する方法であって、
    前記入力画像を前記サブ画像と関連付けられた前記サブスペクトルを含む周波数ドメイン画像に変換することと、
    前記サブ画像の搬送波周波数に基づいて前記サブスペクトルをDCにシフトすることと、
    前記サブ画像に対応する領域を抽出すること及び前記抽出された画像を前記空間ドメインに変換することと、
    前記空間ドメイン画像の位相を算出することと、
    前記空間ドメイン画像をリサンプリングして前記出力解像度の前記サブ画像を形成することであり、前記リサンプリングすることが、
    (a)前記入力画像の局所化領域において前記出力位置を通過するエッジの配向を決定することと、
    (b)前記入力画像の前記領域に対して周波数スペクトルを拡張することと、
    (c)前記エッジの前記配向に基づいて、前記入力グリッド及び前記出力グリッドの集合から選択されるグリッドの第1のサンプリング軸に対して平行な前記拡張された周波数スペクトルにおいて前記エッジの主周波数帯域を整列することと、
    (d)前記第1のサンプリング軸に対して直交する前記グリッドの第2のサンプリング軸に沿って前記整列された主周波数帯域をフィルタリングすることであり、前記フィルタリングすることが、複製帯域と関連付けられた周波数を除去し且つ前記主周波数帯域を維持することと、
    (e)前記所望の出力位置において前記フィルタリングされたエッジから前記画像値を決定することと、
    (f)前記決定された画像値を前記出力画像の一部として格納することと、
    を備えることを特徴とする方法。
  15. 入力グリッド上の入力画像から出力画像の出力グリッド上の対応する所望の出力位置の少なくとも1つの画像値を決定する演算装置であって、
    (a)前記入力画像の局所化領域において前記出力位置を通過するエッジの配向を決定する手段と、
    (b)前記入力画像の前記領域に対して周波数スペクトルを拡張する手段と、
    (c)前記エッジの前記配向に基づいて、前記入力グリッド及び前記出力グリッドの集合から選択されるグリッドの第1のサンプリング軸に対して平行な前記拡張された周波数スペクトルにおいて前記エッジの主周波数帯域を整列する手段と、
    (d)前記第1のサンプリング軸に対して直交する前記グリッドの第2のサンプリング軸に沿って前記整列された主周波数帯域をフィルタリングする手段であり、前記フィルタリングする手段が、複製帯域と関連付けられた周波数を除去し且つ前記主周波数帯域を維持し、
    (e)前記所望の出力位置において前記フィルタリングされたエッジから前記画像値を決定する手段と、
    (f)前記決定された画像値を前記出力画像の一部として格納する手段と、
    を備えることを特徴とする演算装置。
  16. 出力解像度のサブスペクトルに対応するサブ画像を抽出するように干渉計入力画像を処理する演算装置であって、
    前記入力画像を前記サブ画像と関連付けられた前記サブスペクトルを含む周波数ドメイン画像に変換する手段と、
    前記サブ画像の搬送波周波数に基づいて前記サブスペクトルをDCにシフトする手段と、
    前記サブ画像に対応する領域を抽出し、前記抽出された画像を前記空間ドメインに変換する手段と、
    前記空間ドメイン画像の位相を算出する手段と、
    前記空間ドメイン画像をリサンプリングして前記出力解像度の前記サブ画像を形成する手段とを備え、前記リサンプリングすることが、
    (a)前記入力画像の局所化領域において前記出力位置を通過するエッジの配向を決定することと、
    (b)前記入力画像の前記領域に対して周波数スペクトルを拡張することと、
    (c)前記エッジの前記配向に基づいて、前記入力グリッド及び前記出力グリッドの集合から選択されるグリッドの第1のサンプリング軸に対して平行な前記拡張された周波数スペクトルにおいて前記エッジの主周波数帯域を整列することと、
    (d)前記第1のサンプリング軸に対して直交する前記グリッドの第2のサンプリング軸に沿って前記整列された主周波数帯域をフィルタリングすることであり、前記フィルタリングすることが、複製帯域と関連付けられた周波数を除去し且つ前記主周波数帯域を維持することと、
    (e)前記所望の出力位置において前記フィルタリングされたエッジから前記画像値を決定することと、
    (f)前記決定された画像値を前記出力画像の一部として格納することと、
    を備えることを特徴とする演算装置。
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