JP5654956B2 - 視差画像生成装置および視差画像生成プログラム - Google Patents
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Description
すなわち、位相相関法は、図15に示すように、まず、2つの入力画像L(n1,n2),R(n1,n2)〔n1,n2は、画像内の座標〕をそれぞれフーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)して位相成分(パワースペクトル)を取り出す。そして、位相相関法は、図15および図16に示すように、2つの入力画像から取り出された2つのパワースペクトルを合成し、逆フーリエ変換(IFFT:Inverse FFT)を施すことにより、位相相関関数P(n1,n2)を求める。そして、位相相関法は、位相相関関数P(n1,n2)のピーク(最大値)を検出し、座標中心(原点座標)からそのピーク位置までの距離dを求める。この位相相関関数で求められる距離dが、2つの画像L(n1,n2),R(n1,n2)の平行移動量を示している。
すなわち、位相相関法を用いた視差推定法は、図17に示すように、左右の視点位置で撮影した2つの入力画像L(n1,n2),R(n1,n2)から切り出した対応する2つのブロックBl(p1,p2),Br(p1,p2)〔p1,p2は、ブロック内の座標〕をそれぞれフーリエ変換(FFT)して位相成分を取り出し、これらを合成したものに逆フーリエ変換(IFFT)を施すことにより、位相相関関数P(p1,p2)を求める。そして、この視差推定法は、位相相関関数P(p1,p2)のピークを検出し、座標中心(原点座標)からそのピーク位置までの距離dを求めることで、2つのブロックの平行移動量、すなわち、視差を求める。
そして、視差画像生成プログラムは、視差候補抽出手段によって、基準ブロックおよび参照ブロックごとに、位相の相関を示す位相相関関数の極大値の大きい順に、位相相関関数の原点座標から極大値を示す座標までの距離に対応する複数の視差を視差候補として抽出して視差候補記憶手段に記憶する。
また、視差画像生成プログラムは、共通視差候補抽出手段によって、視差候補記憶手段に記憶されている基準ブロックごとの視差候補から、基準画像における視差を求める対象画素ごとに、当該対象画素を含む複数の基準ブロックで共通の視差候補を共通視差候補として抽出する。
そして、視差画像生成装置は、視差選択手段によって、共通視差候補の中から、類似度算出手段で算出された類似度が最も高い共通視差候補を対象画素における視差として選択する。これによって、対象画素ごとの視差の値で構成される視差画像が生成されることになる。
請求項1,4に記載の発明によれば、基準ブロックと参照ブロックとにおいて複数の視差候補から、画素ごとに最も画像特徴が類似する視差を当該画素の視差として選択するため、画素単位で精度よく視差画像を生成することができる。また、これによって、ブロック内に前景や背景が混在している場合であっても、前景と背景との境界で精度よく視差を表すことができる。
さらに、請求項1,4に記載の発明によれば、対象画素が属するブロックで抽出した視差候補であっても、対象画素を含んだ複数のブロックで共通に現れる頻度が低い視差の場合は、当該対象画素の視差の可能性の低い候補として除外することができるため、視差ごとの類似度を算出するための演算量を抑えることができ、高速に視差画像を生成することができる。
[視差画像推定装置の概要]
まず、図1,図2を参照して、本発明の実施形態に係る視差画像生成装置の概要について説明する。図1に示すように、視差画像生成装置1(1B)は、被写体を撮影した基準画像Isと参照画像Irとを入力し、被写体の奥行き(視差)を示す視差画像Izを生成するものである。
すなわち、基準画像Isおよび参照画像Irは、図2に示すように、水平方向(視差方向)において異なる位置に配置されたカメラ(基準カメラCs,参照カメラCr)で撮影された画像である。このとき、基準カメラ(左視点カメラ)Csおよび参照カメラ(右視点カメラ)Crは、カメラの光軸が平行になるように設置され、高さも同じであることが好ましい。もちろん、カメラを厳密な位置に配置することは困難であるため、事前に、基準となるマーカ等を撮影し、撮影される画像を較正することで、基準画像Isおよび参照画像Irを平行化することとしてもよい。
以下、本発明の実施形態に係る視差画像生成装置1(1B)の構成および動作について詳細に説明する。
まず、図3を参照して、本発明の実施形態に係る視差画像生成装置1の構成について説明する。
図3に示すように、視差画像生成装置1は、ブロック切出手段11と、視差候補抽出手段12と、視差候補記憶手段13と、共通視差候補抽出手段14と、視差候補評価手段15と、を備えている。
なお、ブロックの大きさは、基準ブロックおよび参照ブロックにおいて、被写体の重なり領域を確保して、平行移動量を求めることが可能な大きさとし、例えば、64×64画素(ピクセル)とする。もちろん、事前にこのブロックの大きさでは、ブロック同士の画像のずれが大きいため、平行移動量を求めることができないと分かっているときは、例えば、128×128画素、256×256画素等とブロックの大きさを予め大きくしておけばよい。
また、基準画像Isと参照画像Irの画像全体での平行移動量が分かっているときは、参照ブロックの切り出し位置は、対応する基準ブロックの切り出し位置から画像全体での平行移動量分ずらした位置とすればよい。
ここでは、ブロック切出手段11は、基準ブロック切出手段11aと、参照ブロック切出手段11bと、を備えている。
ここでは、視差候補抽出手段12は、位相相関関数生成手段12aと、極大値視差検出手段12bと、を備えている。
ここで、基準ブロックの各画素の画素値(輝度情報または色情報)をBs(p1,p2)、参照ブロックの各画素の画素値をBr(p1,p2)とする。なお、p1,p2は、ブロック(基準,参照)内のX座標およびY座標を示す。
ここでは、極大値視差検出手段12bは、極大値を大きい順に検出し、その極大値をとる位相相関関数のX座標の値を視差候補として順次抽出する。このとき、極大値視差検出手段12bは、位相相関関数のY座標の値の絶対値が予め定めた閾値より大きい極大値の個数を累計し、その累計がブロック(基準、参照)の総画素数に対する予め定めた割合となるまで視差候補を抽出することとする。
これによって、Y座標、すなわち、垂直方向に大きな相関を有する極大値に対応する視差を、視差候補から除外することができる。
ここでは、説明を簡略化するため、図5(a)に示すように、基準ブロックBsおよび参照ブロックBrには、それぞれ対応する前景Fgと、背景Bg1,Bg2とが撮影されているものとする。このとき、位相相関関数生成手段12aにおいて、位相相関法によって求められる位相相関関数には、図5(b)に示すように、大きく3個の極大値が検出される。通常、平行に設置されたカメラで撮影された画像(基準ブロック,参照ブロック)、あるいは、事前に平行化された画像(基準ブロック,参照ブロック)から位相相関関数を求めると、正しい視差は、水平方向への移動のみになることから、X軸上(水平方向)に現れる。しかし、基準ブロックBsおよび参照ブロックBrは、3個の極大値以外にも、多くの極大値が存在する(図示せず)。
なお、極大値視差検出手段12bは、これ以外にも、例えば、極大値の個数の最大数を予め限定し、位相相関関数P(p1,p2)の極大値の個数がその最大数になるまで、極大値の大きい順に位相相関関数のX座標p2の値を視差として検出することとしてもよい。あるいは、極大値視差検出手段12bは、極大値の大きさを閾値で限定し、位相相関関数P(p1,p2)の極大値が、その閾値を超えるX座標p2の値を視差として検出することとしてもよい。
この極大値視差検出手段12bは、抽出した複数の視差候補を、その視差候補を抽出した基準ブロックごとに対応付けて、視差候補記憶手段13に記憶する。
図3に戻って、視差画像生成装置1の構成について説明を続ける。
この視差候補記憶手段13には、基準ブロックを特定する情報と、複数の視差候補とを対応付けて記憶する。ここで、基準ブロックを特定する情報は、基準ブロックが、基準画像Isにおいて、どの位置のブロックであるのかを特定する情報であればよい。例えば、基準画像Isにおける切り出し順序番号、切り出し座標(例えば、基準ブロックの左上座標)等である。
図6(a)に示すように、基準画像Isにおいて、視差を求める画素(対象画素Ps)は、4つの基準ブロックBs1,Bs2,Bs3,Bs4に含まれている。一方、図6(b)に示すように、基準ブロックBs1,Bs2,Bs3,Bs4のそれぞれの視差候補は、視差候補抽出手段12によって抽出され、視差候補記憶手段13に記憶されている。
そこで、共通視差候補抽出手段14は、視差を求める対象画素Psが基準ブロックBs1,Bs2,Bs3,Bs4で共通の領域(ブロック重複領域Q)の画素である場合、基準ブロックBs1,Bs2,Bs3,Bs4に共通に含まれている視差(図中、d5,d7)を共通視差候補として抽出する。
図3に戻って、視差画像生成装置1の構成について説明を続ける。
ここでは、視差候補評価手段15は、類似度算出手段15aと、視差選択手段15bと、を備えている。
このように、類似度を算出するための画像領域を、ブロックの大きさよりも小さくすることで、ブロック内の前景と背景との境界付近においても細かく類似度を求めることができ、視差を選択するための精度を高めることができる。
図3に戻って、視差画像生成装置1の構成について説明を続ける。
この視差選択手段15bは、その選択した視差を、基準画像Isの対象画素における視差として、対象画素と同じ座標上において視差を画素値に設定した視差画像Izを生成する。
なお、視差画像生成装置1には、基準画像Isおよび参照画像Irを、それぞれフレーム(またはフィールド)として連続して入力されることで、動画像から、フレーム(またはフィールド)に対応した視差画像を生成することも可能である。
次に、図8を参照(構成については、適宜図3参照)して、本発明の実施形態に係る視差画像生成装置1の動作について説明する。なお、ここでは、基準画像Isおよび参照画像Irが連続する動画が、視差画像生成装置1に入力されるものとして説明を行う。
そして、視差画像生成装置1は、ブロック切出手段11によって、ステップS1で入力された基準画像Isおよび参照画像Irから、予め定めた同じ大きさのブロックである基準ブロックおよび参照ブロックを切り出す(ステップS2)。
すなわち、視差画像生成装置1は、ブロック切出手段11の基準ブロック切出手段11aによって、基準画像Isから、基準ブロックを切り出し、ブロック切出手段11の参照ブロック切出手段11bによって、参照画像Irから、基準ブロックと同じ大きさ、同じ位置で参照ブロックを切り出す。
そして、視差画像生成装置1は、視差候補抽出手段12の極大値視差検出手段12bによって、位相相関関数において、複数の極大値を求め、極大値の大きい順に、位相相関関数の原点座標から極大値を示す座標までの距離に対応する複数の視差を視差候補として抽出して、ブロック(基準ブロック)に対応付けて視差候補記憶手段13に記憶する。
このステップS4において、画像全体についてブロックの切り出しが終了していない場合(ステップS4でNo)、視差画像生成装置1は、ステップS2に戻って、ブロック切出手段11によって、切り出し位置をずらして、次のブロックを切り出す。
一方、画像全体についてブロックの切り出しが終了した場合(ステップS4でYes)、視差画像生成装置1は、ステップS5に動作を進める。
すなわち、視差画像生成装置1は、視差候補評価手段15の類似度算出手段15aによって、ステップS5で抽出された対象画素における共通視差候補の視差ごとに、当該対象画素を含んだ基準画像Isにおける所定の大きさの画像領域と、参照画像Irにおける対象画素の位置から当該視差だけずらした画素(対応画素)を含んだ所定の大きさの画像領域との画像の類似度を算出する(ステップS6)。
そして、視差画像生成装置1は、視差候補評価手段15の視差選択手段15bによって、ステップS6で算出された類似度(評価値)が最も高い視差を当該対象画素における視差として選択する(ステップS7)。
これによって、視差画像Izの対象画素位置における画素値が視差の値によって特定されることになる。
一方、全画素について処理が完了した場合(ステップS8でYes)、視差画像生成装置1は、ブロック切出手段11によって、動画におけるフレームのすべてについて処理が完了したか否かを判定する(ステップS9)。
一方、視差画像生成装置1は、全フレームについて視差画像の生成処理が完了した場合(ステップS9でYes)、動作を終了する。
以上の動作によって、視差画像生成装置1は、異なる視点位置で撮影された基準画像Isおよび参照画像Irから、被写体の奥行きを示す視差画像Izを生成することができる。
次に、図9を参照して、参考例の実施形態に係る視差画像生成装置1Bの構成について説明する。
この視差画像生成装置1Bは、図3で説明した視差画像生成装置1の構成から、ブロックごとに画像全体の視差候補を記憶する視差候補記憶手段13、および、ブロック間で共通する視差候補を抽出する共通視差候補抽出手段14を省き、ブロック切出手段11および視差候補評価手段15を、その機能を変えたブロック切出手段11Bおよび視差候補評価手段15Bに替えて構成している。
図9に示すように、ブロック切出手段11Bは、基準ブロック切出手段11Baと、参照ブロック切出手段11Bbと、を備えている。
図9に示すように、視差候補評価手段15Bは、類似度算出手段15Baと、視差選択手段15Bbと、を備えている。
なお、視差を求める対象画素は、基準ブロック内の予め定めた位置に対応する画素とする。例えば、基準ブロックの中心画素とする。ただし、ブロックの水平、垂直画素数が偶数であれば、中心4画素のうちの予め定めた1画素、例えば、左上画素とする。
図9に戻って、視差画像生成装置1Bの構成について説明を続ける。
この視差選択手段15Bbは、その選択した視差を、基準画像Isの対象画素における視差として、対象画素と同じ座標上において視差を画素値に設定した視差画像Izを生成する。
この視差画像生成装置1Bは、視差画像生成装置1と同様に、基準画像Isおよび参照画像Irを、それぞれフレーム(またはフィールド)として連続して入力されることで、動画像から、フレーム(またはフィールド)に対応した視差画像を生成することも可能である。
このように、ブロックの切り出し間隔を広げる場合、その間隔に対応させて、基準ブロックBs内の対象画素を増やせば、基準画像Isの全画素について、漏れなく対象画素として視差を求めることができる。
次に、図14を参照(構成については、適宜図9参照)して、参考例の実施形態に係る視差画像生成装置1Bの動作について説明する。なお、ここでは、基準画像Isおよび参照画像Irが連続する動画が、視差画像生成装置1Bに入力されるものとして説明を行う。
そして、視差画像生成装置1Bは、ブロック切出手段11Bによって、ステップS11で入力された基準画像Isおよび参照画像Irから、予め定めた同じ大きさのブロックである基準ブロックおよび参照ブロックを切り出す(ステップS12)。
すなわち、視差画像生成装置1Bは、ブロック切出手段11Bの基準ブロック切出手段11Baによって、基準画像Isから、基準ブロックを切り出し、ブロック切出手段11Bの参照ブロック切出手段11Bbによって、参照画像Irから、基準ブロックと同じ大きさ、同じ位置で参照ブロックを切り出す。
すなわち、視差画像生成装置1Bは、視差候補抽出手段12の位相相関関数生成手段12aによって、基準ブロックと参照ブロックとにおいて、位相相関法(位相限定相関法)により、位相相関関数を生成する。
そして、視差画像生成装置1Bは、視差候補抽出手段12の極大値視差検出手段12bによって、位相相関関数において、複数の極大値を求め、極大値の大きい順に、位相相関関数の原点座標から極大値を示す座標までの距離に対応する複数の視差を視差候補として抽出する。
すなわち、視差画像生成装置1Bは、視差候補評価手段15Bの類似度算出手段15Baによって、ステップS13で抽出された対象画素における複数の視差候補ごとに、当該対象画素を含んだ基準画像Isにおける所定の大きさの画像領域と、参照画像Irにおける対象画素の位置から当該視差だけずらした画素(対応画素)を含んだ所定の大きさの画像領域との画像の類似度を算出する(ステップS14)。
そして、視差画像生成装置1Bは、視差候補評価手段15Bの視差選択手段15Bbによって、ステップS14で算出された類似度(評価値)が最も高い視差を当該対象画素における視差として選択する(ステップS15)。
このステップS16において、全画素について処理が完了していない場合(ステップS16でNo)、視差画像生成装置1Bは、ステップS12に戻って、ブロック切出手段11Bによって、切り出し位置をずらして、次のブロックを切り出す。
一方、全画素について処理が完了した場合(ステップS16でYes)、視差画像生成装置1Bは、ブロック切出手段11Bによって、動画におけるフレームのすべてについて処理が完了したか否かを判定する(ステップS17)。
一方、視差画像生成装置1Bは、全フレームについて視差画像の生成処理が完了した場合(ステップS17でYes)、動作を終了する。
以上の動作によって、視差画像生成装置1Bは、異なる視点位置で撮影された基準画像Isおよび参照画像Irから、被写体の奥行きを示す視差画像Izを生成することができる。
例えば、ここでは、視差画像生成装置1,1Bは、対象画素ごとに1画素単位で視差を求めることとしたが、予め定めた大きさ、例えば、2画素×2画素の範囲についての複数画素を、視差を求める対象画素とし、そのうちの1画素について視差を求め、他の画素についてはその求めた視差と同じとすることとしてもよい。これによって、視差画像の解像度を荒くする代わりに、演算量を減らして高速に視差画像を生成することができる。
この場合、視差画像生成装置1,1Bは、ブロック切出手段11,11Bによって、複数のカメラで撮影された画像から、それぞれブロックを切り出すこととし、視差候補抽出手段12が、複数のカメラで撮影された画像のうち、ある基準となるカメラで撮影された画像(基準画像)と他のカメラで撮影された画像(参照画像)とから切り出したブロックをペアとして、それぞれ位相相関関数の極大値を求め、極大値の大きいものから順に視差を抽出すればよい。
11 ブロック切出手段
11a 基準ブロック切出手段
11b 参照ブロック切出手段
12 視差候補抽出手段
12a 位相相関関数生成手段
12b 極大値視差検出手段
13 視差候補記憶手段
14 共通視差候補抽出手段
15 視差候補評価手段
15a 類似度算出手段
15b 視差選択手段
Claims (4)
- 同一の被写体を異なる視点位置で撮影した一方の画像である基準画像と他方の画像である参照画像とから、前記被写体の奥行きを示す視差画像を生成する視差画像生成装置であって、
前記基準画像および前記参照画像から、それぞれ予め定めた同じ大きさのブロックである基準ブロックおよび参照ブロックを、対応する位置で同一方向に切り出し位置を順次ずらして切り出すブロック切出手段と、
このブロック切出手段で切り出された基準ブロックおよび参照ブロックごとに、位相の相関を示す位相相関関数の極大値の大きい順に、前記位相相関関数の原点座標から前記極大値を示す座標までの距離に対応する複数の視差を視差候補として抽出する視差候補抽出手段と、
この視差候補抽出手段で抽出された視差候補を前記基準ブロックごとに記憶する視差候補記憶手段と、
前記視差候補記憶手段に記憶されている基準ブロックごとの視差候補から、前記基準画像における視差を求める対象画素ごとに、当該対象画素を含む複数の基準ブロックで共通の視差候補を共通視差候補として抽出する共通視差候補抽出手段と、
この共通視差候補抽出手段で抽出された対象画素における共通視差候補のそれぞれについて、当該対象画素を含んだ前記基準画像における所定の大きさの画像領域と、前記参照画像における前記対象画素の位置から当該共通視差候補で示される視差だけずらした対応画素を含んだ所定の大きさの画像領域との類似度を算出する類似度算出手段と、
前記共通視差候補の中から、前記類似度算出手段で算出された類似度が最も高い共通視差候補を前記対象画素における視差として選択する視差選択手段と、
を備えることを特徴とする視差画像生成装置。 - 前記ブロック切出手段は、水平方向においては前記ブロックの水平画素数の半分ずつ、垂直方向においては前記ブロックの垂直画素数の半分ずつ、前記切り出し位置をずらして、前記基準ブロックおよび前記参照ブロックを切り出すことを特徴とする請求項1に記載の視差画像生成装置。
- 前記位相相関関数のX座標を視差方向であるブロックの水平方向にとり、Y座標を垂直方向にとったとき、
前記視差候補抽出手段は、前記位相相関関数の極大値の個数として、当該極大値をとるY座標の値の絶対値が予め定めた閾値よりも大きい個数が、前記ブロックの総画素数に対する予め定めた割合となるまで、当該極大値をとるX座標の値を前記視差候補として抽出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の視差画像生成装置。 - 同一の被写体を異なる視点位置で撮影した一方の画像である基準画像と他方の画像である参照画像とから、前記被写体の奥行きを示す視差画像を生成するために、コンピュータを、
前記基準画像および前記参照画像から、それぞれ予め定めた同じ大きさのブロックである基準ブロックおよび参照ブロックを、対応する位置で同一方向に切り出し位置を順次ずらして切り出すブロック切出手段、
このブロック切出手段で切り出された基準ブロックおよび参照ブロックごとに、位相の相関を示す位相相関関数の極大値の大きい順に、前記位相相関関数の原点座標から前記極大値を示す座標までの距離に対応する複数の視差を視差候補として抽出して視差候補記憶手段に記憶する視差候補抽出手段、
前記視差候補記憶手段に記憶されている基準ブロックごとの視差候補から、前記基準画像における視差を求める対象画素ごとに、当該対象画素を含む複数の基準ブロックで共通の視差候補を共通視差候補として抽出する共通視差候補抽出手段、
この共通視差候補抽出手段で抽出された対象画素における共通視差候補のそれぞれについて、当該対象画素を含んだ前記基準画像における所定の大きさの画像領域と、前記参照画像における前記対象画素の位置から当該共通視差候補で示される視差だけずらした対応画素を含んだ所定の大きさの画像領域との類似度を算出する類似度算出手段、
前記共通視差候補の中から、前記類似度算出手段で算出された類似度が最も高い共通視差候補を前記対象画素における視差として選択する視差選択手段、
として機能させることを特徴とする視差画像生成プログラム。
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