JP5652339B2 - 車両運動制御システム - Google Patents
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Description
前記左輪および前記右輪の各々に対応して配設され、それぞれが、自身の基準位置からの動作量を増減させ、その動作量の増減に応じて、自身に対応する車輪と車体との上下方向における距離である車体車輪間距離を変更する左輪距離変更装置および右輪距離変更装置と、
それら左輪距離変更装置および右輪距離変更装置を制御して、前記左輪距離変更装置の動作量と前記右輪距離変更装置の動作量とに差を設けることで、車体を傾斜させる車体傾斜制御装置と
を備え、
前記車体傾斜制御装置が、
実現させるべき車体の傾斜の程度に基づいて、前記左輪距離変更装置の動作量と前記右輪距離変更装置の動作量との差である目標動作量差を決定する目標動作量差決定部と、
その決定された目標動作量差の、(i)動作量を増加させる前記左輪距離変更装置と前記右輪距離変更装置との一方の動作量と(ii)動作量を減少させる前記左輪距離変更装置と前記右輪距離変更装置との他方の動作量とへの配分である増減配分を決定する増減配分決定部と、
その決定された増減配分に基づいて、前記左輪距離変更装置の目標動作量および前記右輪距離変更装置の目標動作量を決定する目標動作量決定部と
を有する車両運動制御システム。
横風の強さが設定された強さを超えた場合に、前記左輪距離変更装置と前記右輪距離変更装置とのうちの対応する車輪についての車体車輪間距離を増加させるべく動作させるものの動作量が、それら左輪距離変更装置と右輪距離変更装置とのうちの対応する車輪についての車体車輪間距離を減少させるべく動作させるものの動作量より多くなるように、前記増減配分を決定するように構成された(9)項に記載の車両運動制御システム。
車速が設定値を超えた場合に、車体の重心が前記目標動作量差に依らず一定の高さとなるように、前記増減配分を決定する(11)項または(12)項に記載の車両運動制御システム。
前記左輪距離変更装置と前記右輪距離変更装置とのうちの対応する車輪についての車体車輪間距離を増加させるべく動作させるものの動作量を0とし、それら左輪距離変更装置と右輪距離変更装置とのうちの対応する車輪についての車体車輪間距離を減少させるべく動作させるものの動作量が、前記目標動作量差に相当する動作量となるように、前記増減配分を決定するように構成された(1)項ないし(8)項のいずれか1つに記載の車両運動制御システム。
図1に、実施例の車両運動制御システムが搭載された車両を示す。本車両は、菱形車輪配置の車両であり、次世代コミュータとして期待されている。本車両は、車体10と、それの前方部に設けられた前輪12Fと、その前輪12Fの後方において車体10の左部,右部にそれぞれ設けられた左輪14L,右輪14Rと、それら左輪14L,右輪14Rの後方に設けられた後輪12Rとを有している。当該車両の平面視を示す図2から解るように、前輪12F,後輪12Rは、車幅方向における中央に配設されている。なお、以下の説明において、前輪12F,後輪12Rの区別を要しない場合には、車輪12と総称し、左輪14L,右輪14Rの区別を要しない場合には、車輪14と総称することとする。前輪12F,後輪12R,左輪14L,右輪14Rに関係する構成要素,パラメータ等についても同様とする。
本車両の運動は、図2に全体構成を示す車両運動制御システムによって制御される。このシステムは、当該システムの中核をなす制御装置としての電子制御ユニット(以下、「ECU」と略す)130を備えている。この、ECU130は、コンピュータを主体とする装置であり、左輪駆動装置[DL]64L,右輪駆動装置[DR]64R,左輪制動装置[BL]70L,右輪制動装置[BR]70R,左輪ばね支持位置調整装置[HL]44L,右輪ばね支持位置調整装置[HR]44R,前輪転舵装置[SF]98F,後輪転舵装置[SR]98Rを制御することで、当該車両の運動を制御するように構成されている。ちなみに、ECU130は、それら各装置の電磁モータの作動の制御のためのドライバ回路をも有している。
i)車体傾斜制御の概要
先に説明したように、左輪14L,右輪14Rの各々を支持するサスペンションスプリング46の上端部は、それぞれ、左輪ばね支持位置調整装置44L,右輪ばね支持位置調整装置44Rを介して車体に取り付けられている。例えば、それらばね支持位置調整装置44によって、サスペンションスプリング46の各々の上端部の車体に対する位置、つまり、ばね支持位置を下降させれば、サスペンションスプリング46が押し縮められ、サスペンションスプリング46のばね反力が増加するとともに、車体がある程度上昇する。逆に、ばね支持位置調整装置44によって、ばね支持位置を上昇させれば、左輪14L,右輪14Rを支持するサスペンションスプリング46が伸ばされ、サスペンションスプリング46のばね反力が減少するとともに、車体がある程度下降する。つまり、左輪ばね支持位置調整装置44L,右輪ばね支持位置調整装置44Rは、それぞれ、左輪14Lの車体との上下方向における距離および右輪14Rと車体との上下方向における距離を、自身の基準位置からの動作量の増減に応じて変更する距離変更装置として機能するものとなっているのである。
車体傾斜制御においては、まず、車両の走行状態に応じて、車体を傾斜させる程度を決定する。先にも述べたように、本車体傾斜制御は、横風に対処するために車体を傾斜させるとともに、旋回時に車体を傾斜させるものである。詳しくは、車体傾斜制御においては、横風に対処すべく、横風センサ138の検出結果から車体に達する横風の中で最大のものを認定し、その認定された横風の風速Vwに応じて車体を傾斜させる程度、つまり、左輪ばね支持位置調整装置44Lの動作量と右輪ばね支持位置調整装置44Rの動作量との差である目標動作量差を変更するようになっている。具体的には、横風に対処するための目標動作量差である横風対応動作量差ΔLWが、風速Vwに応じて、図5に示すような変化を示すように制御される。具体的には、横風対応目標動作量差ΔLWが、風速Vwに応じて設定されてECU130内に格納されたマップデータを参照しつつ決定される。図5からも分かるように、風速Vwが大きくなるほど、横風対応動作量差ΔLWも大きくなるようになっている。
ΔLG=α・ΔLB
なお、その補正係数αは、車速vに応じて、図7に示すようなマップデータを用いて決定される。
ΔL=ΔLW+ΔLG
ちなみに、目標動作量差ΔL,横風対応動作量差ΔLW,旋回対応動作量差ΔLGは、車体を左側に傾斜させる場合のもの、つまり、左輪ばね支持位置調整装置44Lの動作量が右輪ばね支持位置調整装置44Rの動作量より大きい場合のものを、正の符号で表し、車体を右側に傾斜させる場合のもの、つまり、右輪ばね支持位置調整装置44Rの動作量が左輪ばね支持位置調整装置44Lの動作量より大きい場合のものを、負の符号で表している。
次いで、車体傾斜制御においては、上述のように決定された目標動作量差ΔLを、左右輪14のうちの車体車輪間距離を増加させるものに対応するばね支持位置調整装置44の動作量(以下、「増加動作量ΔLUP」と呼ぶ場合がある)と、車体車輪間距離を減少させるものに対応するばね支持位置調整装置44の動作量(以下、「減少動作量ΔLDW」と呼ぶ場合がある)とに配分すべく、それらへの配分比である増減配分比r(=ΔLUP/ΔLDW)が決定される。なお、本車両は、車体の重心位置が比較的低く、増減配分比を1とすると、つまり、増加動作量ΔLUPおよび減少動作量ΔLDWをともに、目標動作量差ΔLの半分の動作量とすると、車体の重心位置が車体を傾斜させた方向とは反対方向に移動することになる。
上記のように目標動作量差ΔLおよび増減配分比rが決定されれば、それらに基づいて、左輪ばね支持位置調整装置44Lの目標動作量と、右輪ばね支持位置調整装置44Rの目標動作量とが、次式に従って決定される。
ΔL>0の場合
ΔLL *=−(2−r)・ΔL/2
ΔLR *=r・ΔL/2
ΔL<0の場合
ΔLL *=−r・ΔL/2
ΔLR *=(2−r)・ΔL/2
そして、その目標動作量ΔLL *,ΔLR *だけ、ばね支持位置を変更するように、左輪ばね支持位置調整装置44L,右輪ばね支持位置調整装置44Rが制御されるのである。
本車両運動制御システムによる車体傾斜制御は、制御装置としてのECU130が、図9にフローチャートを示す車体傾斜制御プログラムを実行することによって行われる。このプログラムは、短い時間ピッチ(例えば、数〜数十μ秒)で繰り返し行われる。このプログラムでは、まず、ステップ1,2(以下、ステップを「S」と略す)において、横風対応目標動作量差が決定され、次いで、S3,4において、旋回対応目標動作量差ΔLが、取得される。それらの取得の後、S5において、それらを足し合わせて目標動作量差ΔLが決定され、さらに続くS6において、増減配分比rを決定する処理が行われる。
Claims (4)
- (a)自身の左右にそれぞれ配置された左輪および右輪と(b)自身の車幅方向中央において前記左輪および前記右輪より前方に配置された前輪と後方に配置された後輪との少なくとも一方とを有する車両に搭載され、その車両の運動を制御する車両運動制御システムであって、
前記左輪および前記右輪の各々に対応して配設され、それぞれが、自身の基準位置からの動作量を増減させ、その動作量の増減に応じて、自身に対応する車輪と車体との上下方向における距離である車体車輪間距離を変更する左輪距離変更装置および右輪距離変更装置と、
それら左輪距離変更装置および右輪距離変更装置を制御して、前記左輪距離変更装置の動作量と前記右輪距離変更装置の動作量とに差を設けることで、車体を傾斜させる車体傾斜制御装置と
を備え、
前記車体傾斜制御装置が、
実現させるべき車体の傾斜の程度に基づいて、前記左輪距離変更装置の動作量と前記右輪距離変更装置の動作量との差である目標動作量差を決定する目標動作量差決定部と、その決定された目標動作量差の、(i)動作量を増加させる前記左輪距離変更装置と前記右輪距離変更装置との一方の動作量と(ii)動作量を減少させる前記左輪距離変更装置と前記右輪距離変更装置との他方の動作量とへの配分である増減配分を決定する増減配分決定部と、
その決定された増減配分に基づいて、前記左輪距離変更装置の目標動作量および前記右輪距離変更装置の目標動作量を決定する目標動作量決定部と
を有し、
前記増減配分決定部が、
横風の強さが設定された強さを超えた場合に、前記左輪距離変更装置と前記右輪距離変更装置とのうちの対応する車輪についての車体車輪間距離を増加させるべく動作させるものの動作量が、それら左輪距離変更装置と右輪距離変更装置とのうちの対応する車輪についての車体車輪間距離を減少させるべく動作させるものの動作量より多くなるように、前記増減配分を決定するように構成された車両運動制御システム。 - 前記目標動作量差決定部が、前記目標動作量差を、横風の強さに基づいて決定するように構成された請求項1に記載の車両運動制御システム。
- 前記目標動作量差決定部が、横風の強さが強いほど、前記目標動作量差を大きく決定するように構成された請求項2に記載の車両運動制御システム。
- 当該車両運動制御システムが搭載される車両が、前記前輪と前記後輪との両者を有するものである請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の車両運動制御システム。
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