JP5648329B2 - 付着土砂除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、付着土砂除去装置および付着土砂除去方法に関するものであり、具体的には、効率的な土砂の破砕混合と付着土砂除去を図ることができる技術に関する。
円筒状容器の中でフレキシブル剛体を高速回転させることにより、上方より投入した土砂等の材料を破砕混合し、土砂の改質等を行う破砕混合機がある。この破砕混合機において湿った土砂等を破砕する場合、容器内壁に破砕片等が付着して成長し、処理物の排出経路を塞いだり、装置動作を妨げるなどの問題を生じることがある。こうした問題に対処する技術としては、例えば、容器内に傾斜したフィンを配置して土砂付着をしにくくする技術(例:特許文献1〜3など)が提案されている。
しかしこれらの技術では、土砂が付着してしまうと除去できず、付着土砂が成長してしまうおそれがある。そこで、容器内に付着した土砂らを掻き落とすべく、上下に伸びて容器内壁に配置したスクレーパーと容器とを相対回転させる技術(特許文献4)などが提案されている。
特許第3643587号公報 特許第3389202号公報 特許第3554829号公報 特許第3842062号公報
ところが特許文献4に開示される従来技術において、スクレーパーと容器とを相対回転させる機構に投入物が噛み込むと、回転が停止して掻き落とし不能となる恐れもある。この場合、容器や機構の清掃や補修が必要となる上、付着土砂の除去効率も著しく低下することとなる。
また、土砂は容器内壁にて一様に付着する訳でもなく、これをスクレーパーで掻き落とす際には、ランダムに大きな土塊となって容器底部に向け落下することになる。そのため、本来は適宜に破砕・混合された状態で容器底部から回収されるはずの投入物が、土塊となって回収されることになり、破砕混合効率の低下を招くことになる。こうした土塊が混入してしまうことで、当然ながら、処理済みの土砂量もばらつきを生じることになる。
そこで本発明では、効率的な土砂の破砕混合と付着土砂除去を図ることができる技術の提供を目的とする。
上記課題を解決する本発明の付着土砂除去装置は、破砕混合機の容器内壁における付着土砂を除去する装置であり、容器内壁を被覆する弾性体と、当該弾性体を変形させる駆動手段とを備え、前記駆動手段が、容器内壁の上部と下部とで弾性体を反対方向に回転させ、または、容器内壁の上部または下部のいずれか一方で弾性体を回転させて捻るものであることを特徴とする。
これによれば、容器内壁は弾性体で覆われ、駆動手段が土砂を直接浴びることも無いから、従来懸念されていた土砂の噛み込みによる稼働停止等の問題は生じない。また、弾性体表面は、一定期間毎に全体的な変形が繰り返されている状態となるから、そもそも土砂が付着しにくく、土塊が生じて大きく成長する懸念も少ない。従って、投入土砂が土塊となって回収され、破砕混合効率の低下を招くことや、処理済みの土砂量がばらつくといった従来の問題は解決される。つまり、効率的な土砂の破砕混合と付着土砂除去を図ることができる。更に、容器内壁を弾性体で覆う構造となっていることで、破砕混合処理時に飛散する土砂の衝撃を弾性体で受け止め、飛散土砂による容器損傷や騒音の発生を防ぐことも可能となる。また、弾性体はその弾性ゆえに取り扱いやすく、容器内壁からの回収や再設置の作業も容易であり、メンテナンス性も高いと言える。
また、前記駆動手段が、容器内壁の上部と下部とで弾性体を反対方向に回転させ、または、容器内壁の上部または下部のいずれか一方で弾性体を回転させて捻るので、弾性体が捻れる際の大きな表面変形により、付着土砂が効率的に剥がれ落ちることとなり、容器内での土塊の発生・成長といった懸念は少ない。また、弾性体をねじる駆動手段は、破砕混合を行う機構とは無関係の位置に配置できるから、土砂を直接浴びて土砂の噛み込みを生じることもない。
また、前記駆動手段が、容器内壁の上部ないし下部のいずれか一方で弾性体を回転させて捻る場合、弾性体にねじりを加える駆動手段を容器の上部ないし下部のいずれか一方のみとし、他方は固定しているだけでよく、容器周辺の空間が狭小である場合などでも装置構成を行う事が出来る。また、より単純な機構で弾性体に捻りを加えることが可能となる。
また、本発明は、破砕混合機の容器内壁における付着土砂を除去する装置であり、容器内壁を被覆する弾性体と、当該弾性体を変形させる駆動手段とを備え、前記弾性体が、流体が密封された袋構造をなしており、前記駆動手段が、前記弾性体に対し容器上下方向への押圧と開放ないし引っ張りとを交互に実行し、容器内空への弾性体の膨張と収縮の動作を繰り返すことで弾性体を変形させるものであるとしてもよい。
これによれば、駆動手段の稼働エリアを容器外周に確保する必要はなく、容器上方および底部に稼働エリアを抑えることでき、容器周辺の余裕空間が容器の上下方向のみに限定されるような場合でも装置構成を行う事が出来る。また、弾性体への押圧等の量を制御するか、或いは、流体充填量の異なる弾性体を用意しておき、必要な表面変形量に応じて弾性体を選択的に使用するなどすれば、投入土砂の性状等に柔軟に対応して付着土砂の除去や土砂の付着防止を効率的かつ確実に図ることもできる。
また、本発明は、破砕混合機の容器内壁における付着土砂を除去する装置であり、容器内壁を被覆する弾性体と、当該弾性体を変形させる駆動手段と、容器内壁と弾性体との間に挿入され、弾性体の当接部位を容器内空に向けて凸に変形させる変形用部材を備え、前記駆動手段が、前記変形用部材を容器上下方向に移動させることで弾性体表面を変形させるものであるとしてもよい。
これによれば、容器周辺の余裕空間が容器の一側方のみに限定されるような場合でも、該当位置に駆動手段を配置することで装置構成を行う事が出来る。また、例えば、径の異なる変形用部材を用意しておき、必要な表面変形量に応じて変形用部材を選択的に使用するなどすれば、投入土砂の性状等に柔軟に対応して付着土砂の除去や土砂の付着防止を効率的かつ確実に図ることもできる。
本発明によれば、効率的な土砂の破砕混合と付着土砂除去を図ることができる。
本実施形態における付着土砂除去装置の適用例1を示す図である。 本実施形態における適用例1の解説図である。 本実施形態における付着土砂除去装置の適用例2を示す図である。 本実施形態における適用例2の解説図である。 本実施形態における付着土砂除去装置の適用例3を示す図である。 本実施形態における適用例3の解説図である。 本実施形態における付着土砂除去装置の適用例4を示す図である。 本実施形態における適用例4の解説図である。 本実施形態における付着土砂除去装置の適用例5を示す図である。 本実施形態における適用例5の解説図である。
−−−適用例1−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態における付着土砂除去装置の適用例1を示す図である。土工を伴う工事現場では、大量の排土等が発生する。特に、工事対象となる地盤の土質が低品位であれば、排土の再利用を図ったり、そのまま搬出するにも問題がある。そこで、破砕混合機を用いて排土の改良、改質を図る場合がある。ここで破砕混合機1の構造について概説しておく。破砕混合機1は、例えば、鋼製など適宜な強度を備える円筒状の容器10、容器内空11にてスピンしチェーン12を高速回転させる回転軸13、この回転軸13を回転自在に支持する軸受け14、回転軸13を駆動する回転軸用モータ15などから構成される。掘削現場等で生じた排土5は、例えばベルトコンベヤーなどの搬送手段6により搬送され、容器10の上部に備わる投入口16から破砕混合機1に供給されることになる。また、排土5の改質、改良を図るための添加材料3も投入口16から容器内に供給してよい。
投入口16から供給された排土5は、容器内空11に落下してチェーン12による破砕・混合の処理を受け、一部は容器内壁20に飛散して付着し、その他は更に容器下方のドラム27に落下する。ドラム27は、例えばスリーブのあるロール面を備えたもので、落下してきた処理土をスリーブを介してドラム内空に通過させ、当該ドラム27の回転に伴って混ぜ返す一方、送風機28からの送気で処理土の含水率低減を図っている。ドラム内空で混ぜ返された処理土は再びスリーブを通過して適宜落下する。落下した処理土はベルトコンベアー29により搬出される。また、送風機28からの送気は排気口30を介して破砕混合機内から排出される。
なお、破砕混合機1が処理する排土5としては、掘削土砂のみならず、礫や岩塊、コンクリート塊、アスファルト塊、ガラス、浚渫土などであってもよい。また、添加材料としては、ベントナイト、セメント系の固化剤、石炭系の固化剤など必要に応じて各種適用してよい。
一方、こうした破砕混合機1に設置され、効率的な土砂の破砕混合と付着土砂除去を図るのが付着土砂除去装置100となる。この付着土砂除去装置100は、破砕混合機1の容器内壁20における付着土砂を除去する装置であり、容器内壁20を被覆する弾性体110と、当該弾性体110を変形させる駆動手段130とから構成されている。弾性体110は適宜な弾性を備えて変形可能なものであればいずれの素材、構造のものでも採用できる。本実施形態においては、弾性体110の一例として、ゴムシートで構成された円筒体140をあげた。この弾性体たる円筒体140は、破砕混合機1の容器内空11に挿入され、その外形が容器内壁20の形状と略同じとなっている。また、この円筒体140の上部および下部は、適宜な剛性を備えた短筒状部材111、112で構成されており、短筒状部材111、112の間を円筒状のゴムシートで連結している構造とも言える。
なお、本実施形態にて例示する図は、弾性体110の動きを判りやすくするために構造や動作等を適宜デフォルメしたものとなっている。よってこうした図において特に図示はしないが、弾性体110の変形範囲(例:捻り等により容器内空側に撓む範囲など)を、チェーン12の回転範囲内に入らない程度に抑える場合もあり得る。この場合、当然ながら、事前に弾性体110の変形量と駆動手段130での駆動動作との関係を明らかにしておいて、弾性体110の変形量がチェーンの12の回転範囲内に入らないよう、駆動手段130の駆動動作を設定しておくことになる。こうした設定や制御を行う場合には、高速回転するチェーン12が接触することによる、弾性体110の磨耗や損傷などを回避することができる。
また、短筒状部材111、112のうち、少なくともいずれか一方の側面115には、駆動手段たる駆動用モータ150が配置されている。この駆動用モータ150は、ローラーや歯車などの回転伝達部151を回転軸にて軸支している。駆動用モータ150は、例えば一定時間毎に所定回転量だけ駆動するよう、駆動用モータ150への給電時間と給電量を制御する制御用コンピュータが接続され、その制御下におかれている。他方、短筒状部材の側面115は、当接される前記ローラーと摩擦接触してその伝達力を確実に受け取る適宜な表面粗さを備えるか、或いは前記歯車(ピニオン)と噛み合うラックを巻回している。
また、短筒状部材111、112のうち、その側面115に駆動用モータ150が配置されたものは、例えばステー180を介して容器10の回転軸13で軸支されている。ただし、回転軸13がスピン中であってもその影響を受けないよう、該当短筒状部材のステー180と回転軸13とはベアリング117などを介して固定されている。他方、その側面115に駆動用モータ150が配置されていない短筒状部材については、その端面が容器10と固定されて回転しないものである。
こうした構成において、駆動用モータ150が稼働して回転伝達部151を回転させると、回転伝達部151が短筒状部材の側面115に対して回転力を付与する。この回転力を得た短筒状部材111あるいは112は、ベアリング117で回転支持された回転軸13を軸にして回転しようとする。例えば図に示すように、短筒状部材111に駆動用モータ150が配置されている場合、短筒状部材111が回転し、短筒状部材112が固定されていることで、これら短筒状部材111、112の間にある円筒体140は、短筒状部材111の回転方向に捻られることになる。その後、駆動用モータ150の駆動を止め回転伝達部151を空転させるか、或いは駆動用モータ150を逆回転させることで、前記短筒状部材111も逆回転して元の位置に戻る。すなわち円筒体140も捻りから解放される(図2参照)。
なお、上下の短筒状部材111、112のいずれにも駆動用モータ150を配置する場合、各駆動用モータ150の回転方向が互いに逆になるよう配置する。また、この場合、いずれの短筒状部材111、112も上記同様に、容器10の回転軸13でベアリング117等を介して軸支されている。こうした構成において、各駆動用モータ150が稼働してローラーないし歯車などの回転伝達部151をそれぞれ回転させると、各回転伝達部151が各短筒状部材の側面115に対して回転力をそれぞれ付与する。それぞれに回転力を得た各短筒状部材111、112は、ベアリング117等で縁切りしてある回転軸13を軸にして互いに逆方向に回転する動きを示し、その結果、円筒体140は捻られることになる。
これによれば、弾性体たる円筒体140が捻れる際にその表面に大きな変形を生じることになり、表面に付着した付着土砂が効率的に剥がれ落ちることとなる。こうしたねじれによる表面変形を定期的に繰り返すことで、容器内での土塊の発生・成長といった懸念は少ない。また、弾性体たる円筒体140をねじる駆動用モータ150(駆動手段)は、破砕混合を行う機構とは無関係の位置に配置できるから、土砂を直接浴びて土砂の噛み込みを生じることもない。
なお、前記円筒体140は、容器内空11の側の表面に、筋状突起114を備えているとしてもよい(図1の一部断面拡大図)。この筋状突起114は、例えば、容器10の上下方向すなわち縦方向に伸びる筋、容器10の周方向すなわち横方向に伸びる筋、および斜め方向に伸びる筋の少なくともいずれか、またはそれらの組み合わせとなっている。このような筋状突起114を備えることで、円筒体140が捻れる際に円筒体表面に働く変形作用が、筋状突起間の領域ごとに集中しやすくなり、付着土砂が効率的に剥がれ落ちることとなる。
また、容器内壁20は弾性体である円筒体140で覆われた構造となっていることで、破砕混合処理時に飛散する土砂の衝撃を円筒体140で受け止め、飛散土砂による容器損傷や騒音の発生を防ぐことも可能となる。また、ゴムシート等で構成される前記弾性体はその弾性ゆえに取り扱いやすく、容器内壁20からの回収や再設置の作業も容易であり、メンテナンス性も高いと言える。
−−−適用例2−−−
次に、他の適用例について説明する。図3は、本実施形態における付着土砂除去装置100の適用例2を示す図である。この場合の弾性体110は、空気や水など流体7の充填が可能な内空118を備えた袋体141(袋構造)となっている。また、駆動手段130は、前記袋体141の内空118への流体7の注入と除去とを交互に実行し、袋体141の膨張と収縮の動作を繰り返すことで袋体141を変形させる流体ポンプ152となる。流体ポンプ152は、例えば一定時間毎に所定圧力で流体の圧送ないし吸入を行うよう、流体ポンプ152の動作を制御する制御用コンピュータが接続され、その制御下におかれている。
流体ポンプ152と袋体141の内空118との間は、流体7を搬送するための配管153で結ばれている。また、流体ポンプ152は、内空118を満たして袋体141に膨張を生じさせるために必要な量の流体7を蓄える流体タンク154を備えている。
こうした流体ポンプ152の動作としては、例えば、流体タンク154に蓄えられている流体7を配管153を介して袋体141の内空118に注入する動作と(図4)、その後、袋体141の内空118に充填されている流体7を吸入して流体タンク154に戻す動作とになる。
これによれば、モータとギアなどの回転機構ではなく、流体ポンプ152と配管153等により袋体141すなわち弾性体110の変形を実現できる。また、稼働による部材同士の接触機会がモータや歯車等より少なく、静音性により優れたものとなる。また、弾性体110にねじりを加えるべく回転する駆動用モータ150等の稼働エリアが必要なくなるから、容器周辺の空間が狭小である場合などでも装置構成を行う事が出来る。また、流体ポンプ152によって袋体141への流体充填量を制御することで、袋体141すなわち弾性体の表面の変形量を容易に変更可能であり、投入土砂の性状等に柔軟に対応して付着土砂の除去や土砂の付着防止を効率的かつ確実に図ることもできる。
−−−適用例3−−−
さらに、他の適用例について説明する。図5は、本実施形態における付着土砂除去装置の適用例3を示す図である。この場合の弾性体110は、空気や水など流体7が内空に密封された袋体142(袋構造)となっている。図に示す例では、複数の袋体142が上下に連結されて筒状となり、容器内壁20に沿っている構造となっている。また、駆動手段130は、例えば、容器10の上部にあって、袋体142の天端と接続された当接板155を下方に押圧および上方に引っ張り上げる油圧シリンダ156を想定できる。当接板155に油圧シリンダ156の力を伝達するアーム170が、上下方向にスライドできるよう、容器10の側面には上下方向のスリット17が設けられている。勿論、こうした押圧やひっぱりを実現する機構であれば、駆動手段130として油圧シリンダ156以外の種々の機構を採用できる。駆動手段130たる油圧シリンダ156は、例えば一定時間毎に所定距離だけシリンダの延伸ないし収縮を行うよう、油圧機構を制御する制御用コンピュータが接続され、その制御下におかれている。
こうした構成において、駆動手段130たる油圧シリンダ156が稼働して当接板155を上方に引っ張り上げたとする。すると、当接板155に接続されている袋体142の天端も上方に引き上げられ、袋体142らは縦に引き延ばされる格好となる。つまり、袋体142の断面が細くなる。その後、油圧シリンダ156が当接板155への引っ張りを解放すると、縦に引き延ばされていた袋体142らは長さ、断面とも元のサイズに復帰する。すなわち、容器内空11への袋体142すなわち弾性体110の収縮と膨張の動作が行われることになる。こうした動作を繰り返すことで袋体142すなわち弾性体の変形が連続的になされる。この場合、袋体142の底部は容器10の底部に固定されている。
一方、駆動手段130たる油圧シリンダ156が稼働して当接板155を下方に押圧したとする動作形態も適用できる。この場合、当接板155に接続されている袋体142の天端は下方に押し下げられ、袋体142らは全体として縦に押しつぶされる格好となる(図6)。つまり、袋体142の断面が太くなる。その後、油圧シリンダ156が当接板155への押圧を解放すると、縦に押しつぶされていた袋体142らは長さ、断面とも元のサイズに復帰する。すなわち、容器内空11への袋体142すなわち弾性体110の膨張と収縮の動作が行われることになる。こうした動作を繰り返すことで袋体142すなわち弾性体の変形が連続的になされる。
これによれば、駆動手段の稼働エリアを容器外周に確保する必要はなく、容器上方および底部に稼働エリアを抑えることでき、容器周辺の余裕空間が容器10の上下方向のみに限定されるような場合でも装置構成を行う事が出来る。また、弾性体110たる袋体142への押圧や引っ張りの量を制御するか、或いは、流体充填量の異なる袋体142を用意しておき、必要な表面変形量に応じて袋体142を選択的に使用するなどすれば、投入土砂の性状等に柔軟に対応して付着土砂の除去や土砂の付着防止を効率的かつ確実に図ることもできる。
−−−適用例4−−−
更に、他の適用例について説明する。図7は、本実施形態における付着土砂除去装置の適用例4を示す図である。この場合、容器内壁20と弾性体110との間に、弾性体110の当接部位8を容器内空11に向けて凸に変形させる変形用部材160を挿入している。弾性体110としては上述したゴムシートで構成された円筒体140があげられる。
また、変形用部材160は、容器内壁20と円筒体140との間の狭小なエリア9にて、容器内壁20に沿った形状となるよう例えば棒体を成形した略環状の部材となる。当接部位8でゴムシートが凸に変形する高さは、変形用部材160を構成する棒体等の断面径に比例することになる。
また、変形用部材160を容器上下方向に移動させる駆動手段130としては、例えば、変形用部材160の端部161を、容器10の側面にて上下方向に設けられたスリット17を介して把持する把持部157と、この把持部157を垂直に上下移動させるシャフト機構158とを備えたものが適用できる。シャフト機構158は、例えば一定時間毎に所定距離だけシャフトが伸縮するよう、シャフトの制御をする制御用コンピュータが接続され、その制御下におかれている。勿論、シャフト機構158に代えて、把持部157を上下移動させることができる機構であればいずれのものを採用してもよい。
こうした構成において、前記駆動手段130たるシャフト機構158が、前記変形用部材160を、例えば一定時間毎に容器上下方向に移動させる。すると、エリア9において変形用部材160が弾性体110たるゴムシートを押しのけて容器内空11に向けて凸変形させ、この凸部18が容器内空11で上下に移動することになる(図8)。すなわち、弾性体表面に変形が連続的に生じることになる。
これによれば、容器周辺の余裕空間が容器の一側方のみに限定されるような場合でも、該当位置に駆動手段130たるシャフト機構158を配置することで装置構成を行う事が出来る。また、例えば、径の異なる変形用部材160を用意しておき、必要な表面変形量に応じて変形用部材160を選択的に使用するなどすれば、投入土砂の性状等に柔軟に対応して付着土砂の除去や土砂の付着防止を効率的かつ確実に図ることもできる。
−−−適用例5−−−
次に、他の適用例について説明する。図9は、本実施形態における付着土砂除去装置の適用例5を示す図である。この場合、上述してきた様々なタイプの弾性体110に対し、振動を加えてその表面を変形させる駆動手段130を適用する。駆動手段130としては、例えば、ピストンで駆動するハンマー159などがあげられる。このハンマー159は、例えば一定時間毎に所定力でハンマーのシャフトを伸縮させるよう制御する制御用コンピュータが接続され、その制御下におかれている。なお、弾性体110の表面に振動を加えられる機構であればその種類は問わない。
ハンマー159が、例えば弾性体110たるゴムシートを一定間隔で叩いた場合、ゴムシートは容器内空11に向けて凸となるような変形と、本来形状に復元する変形とを繰り返すことになり、ゴムシート表面は変形を繰り返す(図10)。このように、ハンマー159のごとくごく簡単な機構のみで弾性体110に変形を生じさせることができる。また、必要な表面変形量に応じてハンマー159における加振量を変更することで、投入土砂の性状等に柔軟に対応して付着土砂の除去や土砂の付着防止を効率的かつ確実に図ることが可能となる。
なお、上記いずれの適用例においても、付着土砂除去の観点にて説明を行ったが、本実施形態の技術にて付着土砂の除去を連続的に行うことで土砂の付着自体を効果的に抑制できるから、本実施形態の付着土砂除去装置および付着土砂除去方法は、土砂の付着防止装置および付着防止方法として適用できる。
以上、本実施形態によれば、破砕混合機の容器内壁は弾性体で覆われ、駆動手段が土砂を直接浴びることも無いから、従来懸念されていた土砂の噛み込みによる稼働停止等の問題は生じない。また、弾性体表面は、一定期間毎に全体的な変形が繰り返されている状態となるから、そもそも土砂が付着しにくく、土塊が生じて大きく成長する懸念も少ない。従って、投入土砂が土塊となって回収され、破砕混合効率の低下を招くことや、処理済みの土砂量がばらつくといった従来の問題は解決される。つまり、効率的な土砂の破砕混合と付着土砂除去を図ることができる。更に、容器内壁を弾性体で覆う構造となっていることで、破砕混合処理時に飛散する土砂の衝撃を弾性体で受け止め、飛散土砂による容器損傷や騒音の発生を防ぐことも可能となる。また、弾性体はその弾性ゆえに取り扱いやすく、容器内壁からの回収や再設置の作業も容易であり、メンテナンス性も高いと言える。
したがって、効率的な土砂の破砕混合と付着土砂除去を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1 破砕混合機
3 添加材料
5 排土
6 ベルトコンベヤー(搬送手段)
7 流体
8 当接部位
9 エリア
10 容器
11 容器内空
12 チェーン
13 回転軸
14 軸受け
15 回転軸用モータ
16 投入口
17 スリット
20 容器内壁
100 付着土砂除去装置
110 弾性体
111、112 短筒状部材
114 筋状突起
115 短筒状部材の側面
117 ベアリング
118 内空
130 駆動手段
140 円筒体
141、142 袋体(袋構造)
150 駆動用モータ
151 回転伝達部
152 流体ポンプ
153 配管
154 流体タンク
155 当接板
156 油圧シリンダ
157 把持部
158 シャフト機構
159 ハンマー
160 変形用部材
161 端部

Claims (3)

  1. 破砕混合機の容器内壁における付着土砂を除去する装置であり、
    容器内壁を被覆する弾性体と、当該弾性体を変形させる駆動手段とを備え
    前記駆動手段が、容器内壁の上部と下部とで弾性体を反対方向に回転させ、または、容器内壁の上部または下部のいずれか一方で弾性体を回転させて捻るものであることを特徴とする付着土砂除去装置。
  2. 破砕混合機の容器内壁における付着土砂を除去する装置であり、
    容器内壁を被覆する弾性体と、当該弾性体を変形させる駆動手段とを備え、
    前記弾性体が、流体が密封された袋構造をなしており、
    前記駆動手段が、前記弾性体に対し容器上下方向への押圧と開放ないし引っ張りとを交互に実行し、容器内空への弾性体の膨張と収縮の動作を繰り返すことで弾性体を変形させるものであることを特徴とする付着土砂除去装置。
  3. 破砕混合機の容器内壁における付着土砂を除去する装置であり、
    容器内壁を被覆する弾性体と、当該弾性体を変形させる駆動手段と、
    容器内壁と弾性体との間に挿入され、弾性体の当接部位を容器内空に向けて凸に変形させる変形用部材と、を備え、
    前記駆動手段が、前記変形用部材を容器上下方向に移動させることで弾性体表面を変形させるものであることを特徴とする付着土砂除去装置。
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