JP5641300B2 - ストレージシステム及びストレージシステムのメモリキャッシュ領域制御方法 - Google Patents

ストレージシステム及びストレージシステムのメモリキャッシュ領域制御方法

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Description

本発明は、ストレージシステム及びストレージシステムのメモリキャッシュ領域制御方法に関する。
一般的に、ストレージシステムにおいて、メモリキャッシュを用いてアクセス要求を制御する技術が知られている。ストレージシステムは、メモリキャシュを用いることにより、ストレージ部からデータの読み出し、及びストレージ部へのデータの書き込みを高速に行うことができるようになる。
また、空き資源の不足時に、優先度の低い資源利用者から優先的に資源を回収することにより、早いもの順ではなく重要な使用者に優先的に資源を割り当て、また、遊休資源を有効に使い回す資源割当てシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−097435号公報
従来、キャッシュアルゴリズムの改善や、メモリキャッシュの領域を予め複数領域用意して、アクセスに応じて書き込み領域を制御するなどにより、ストレージシステム全体のアクセス性能を向上させる手法については検討されているものの、ユーザのアクセス数に応じてアクセス性能を調整する手法については検討がされてない。
例えば、ストレージシステムにおいて、優先度の高いユーザのアクセス要求に対して優先度の低いユーザのアクセス要求が少ない場合、又は、優先度の高いユーザのアクセス要求に対して優先度の低いユーザのアクセス要求が多い場合などのアクセス状況に応じて、アクセス性能を調整することは行われていなかった。
一方、特許文献1の技術をメモリキャッシュの領域制御に適用した場合、優先度の低いユーザのアクセス要求が多い結果、メモリキャッシュの領域が不足するような状況では、かえって優先度の低いユーザが使用できるメモリキャッシュの領域が減ってしまいアクセス性能が低下するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、優先度の高いユーザ及び優先度の低いユーザのアクセス状況に応じて処理能力を向上させることができるストレージシステム及びストレージシステムのメモリキャッシュ領域制御方法を提供することにある。
本発明は、データを記憶するストレージ部と、データを一時的に保持するメモリキャッシュと、前記メモリキャッシュを制御するキャッシュ制御部とを備えたストレージシステムであって、前記メモリキャッシュは、優先度の高いユーザのアクセス要求に基づくデータを保持する第1の領域と、優先度の低いユーザのアクセス要求に基づくデータを保持する第2の領域とを有し、前記キャッシュ制御部は、過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数及び前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数に基づいて、前記第1の領域と前記第2の領域とを制御する、ストレージシステムである。
本発明によると、優先度の高いユーザ及び優先度の低いユーザのアクセス状況に応じて処理能力を向上させることができるストレージシステム及びストレージシステムのメモリキャッシュ領域制御方法を提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係るシステム全体の構成を示す図である。 同第1の実施の形態に係るキャッシュ用ユーザ情報の一例を示す図である。 同第1の実施の形態に係るメモリキャッシュの領域制御の一例を示すフローチャートである。 同第1の実施の形態に係る拡張された高優先ユーザ用メモリキャッシュ部の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る高優先ユーザのアクセス要求の受信処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、システム全体の構成を示す図である。図1に示すように、ストレージシステム101は、ネットワーク102を介して、認証サーバ201、クライアント301,302とそれぞれ接続されている。
ストレージシステム101は、メモリキャッシュ110、キャッシュ制御部120、ストレージ部130を有している。また、メモリキャッシュ110は、第1の領域である高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111、第2の領域である低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112、キャッシュ用ユーザ情報部113を有しており、ストレージ部130は、ディスク131を複数有している。
認証サーバ201は、ストレージシステム101へアクセスするクライアント301,302のディレクトリ認証を行うサーバである。ここで、ディレクトリ認証とは、一元化したユーザ情報(ディレクトリ)とアプリケーション・システムを連携してユーザを認証するシステムである。
より詳細には、認証サーバ201は、ストレージシステム101にアクセス要求を行ったユーザのユーザ名をキャッシュ制御部120から受信した場合、ディレクトリから当該ユーザ名を検索し、当該ユーザ名が検索できた場合には、当該検索したユーザ名に割り当てられている、ストレージシステム101へのアクセスの優先度を示す優先度情報をキャッシュ制御部120へ送信する。本実施の形態では、優先度情報は、「高い」を示す情報又は「低い」を示す情報のいずれかである。なお、キャッシュ制御部120がアクセス要求を行ったユーザの優先度を認証サーバ201から取得する技術については従来よりあるものと同様であるため詳細な説明は省略する。
クライアント301,302はそれぞれ、ユーザの操作に基づいて、ネットワーク102を介してストレージシステム101にアクセス可能となっている。また、本実施の形態では、認証サーバ201において、クライアント301からストレージシステム101にアクセス要求を行うユーザの優先度は、「高い」、クライアント302からストレージシステム101にアクセス要求を行うユーザの優先度は、「低い」が設定されている。
ストレージシステム101は、クライアント301,302からネットワーク102を介して受信したアクセス要求に基づいて、ストレージ部130のディスク131からデータを読み出し、又は、ディスク131にデータを書き込む。
次に、ストレージシステム101の各部について説明する。
メモリキャッシュ110は、データを一時的に保持するメモリである。メモリキャッシュ110は、既述のように高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111と、低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112と、キャッシュ用ユーザ情報部113と有しており、それぞれ保持するデータが異なっている。
高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111は、優先度の高い高優先ユーザ(クライアント301)から送信されるアクセス要求に基づくデータを保持する。
また、低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112は、優先度の低い低優先ユーザ(クライアント302)から送信されるアクセス要求に基づくデータを保持する。
さらに、キャッシュ用ユーザ情報部113は、アクセス要求の要求元ユーザのユーザ名及び当該ユーザの優先度を対応付けて保持する。
キャッシュ制御部120は、ユーザからアクセス要求を受信した場合、当該アクセス要求から要求元のユーザのユーザ名を特定し、この特定したユーザ名を用いて認証サーバ201から当該ユーザ名と対応する優先度を取得する。そして、キャッシュ制御部120は、ユーザ名と当該ユーザの優先度とをキャッシュ用ユーザ情報としてキャッシュ用ユーザ情報部113に保持する。このキャッシュ用ユーザ情報部113に保持されるキャッシュ用ユーザ情報の一例については図2を参照して後述する。
また、キャッシュ制御部120は、アクセス要求を受信した場合、メモリキャッシュ110の高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域と低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112の領域とを変更する制御を行う。
例えば、キャッシュ制御部120は、1つのアクセス要求を受信した場合、キャッシュ用ユーザ情報部113に保持したキャッシュ用ユーザ情報に基づいて、当該アクセス要求を行ったユーザが優先度の高いユーザであるか否かを判断する。優先度の高いユーザであると判断した場合、キャッシュ制御部120は、高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域が低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112の領域より大きくなるようにメモリキャッシュ110を制御し、高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111へのアクセスを実行する。一方、優先度の低いユーザであると判断した場合、キャッシュ制御部120は、低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112へのアクセスを実行する。
また、例えば、複数のアクセス要求を受信した場合、キャッシュ制御部120は、ストレージ部130が高負荷の状態にない場合、及びストレージ部130が高負荷の状態にある場合、かつ、過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が当該過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少なくない場合は、高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域が低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112の領域より大きくなるようにメモリキャッシュ110を制御する。また、キャッシュ制御部120は、ストレージ部130が高負荷の状態にある場合、かつ、過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が当該過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少ない場合は、既述の領域を大きくした高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域の一部が低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112の領域となるようにメモリキャッシュ110の領域を制御する。
このメモリキャッシュ110の領域制御の詳細については、図3及び図4を参照して後述する。
ストレージ部130は、ディスク131を複数有しており、高優先ユーザ、及び/又は低優先ユーザからのアクセス要求に基づいてディスク131にデータを記憶し、又は、ディスク131からデータを読み出す。
図2は、キャッシュ用ユーザ情報部113に保持されるキャッシュ用ユーザ情報131aの一例を示す図である。
図2に示すように、キャッシュ用ユーザ情報131aは、ユーザ名と優先度とが対応付けられて構成されている。例えば、クライアント301(高優先ユーザ)、及びクライアント302(低優先ユーザ)からアクセス要求を受信した場合、キャッシュ用ユーザ情報131aは、図2に示すように、クライアント301のユーザ名と優先度「高い」とが対応づけられた情報、及びクライアント302のユーザ名と優先度「低い」とが対応づけられた情報を含むようになる。なお、図2に示すキャッシュ用ユーザ情報131aの形式は一例であり、アクセス要求を行ったユーザのユーザ名と当該ユーザの優先度とが対応付けて保持されればどのような形式でキャッシュ用ユーザ情報131aが保持されてもよい。
次に、キャッシュ制御部120が実行するメモリキャッシュ110の領域制御について図3を参照して説明する。
キャッシュ制御部120は、ストレージ部130を監視し、高I/O状態か否かを判断する(S101)。この判断は、例えば、所定時間当たりのI/O処理の回数が所定数以上か否かで判断される。
高I/O状態であると判断した場合(S101:YES)、キャッシュ制御部120は、キャッシュ用ユーザ情報部113において過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が当該過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少ないか否かを判断する(S102)。より詳細には、キャッシュ制御部120は、例えば、図2を参照して既述したキャッシュ用ユーザ情報部113を参照し、優先度の高いユーザ名数が優先度の低いユーザ名数より非常に少ない場合に、少ないと判断する。なお、どの程度の数が非常に少ないかは、メモリキャッシュ110の容量等に基づいて決定されることが望ましい。
一方、高I/O状態でないと判断した場合(S101:NO)、及び高I/O状態であると判断し(S101:YES)、かつ、キャッシュ用ユーザ情報部113において過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が当該過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少なくないと判断した場合(S102:NO)、キャッシュ制御部120は、優先度の高いユーザのアクセス要求と優先度の低いユーザのアクセス要求とを略同時にアクセス要求を受信したか否かを判断する(S103)。
受信していないと判断した場合(S103:NO)、キャッシュ制御部120は、既述の1つのアクセス要求を受信した場合の処理を行う。この処理は、既述したため、詳細な説明は省略する。
受信したと判断した場合(S103:YES)、キャッシュ制御部120は、低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112に保持されているデータをストレージ部130へ強制的に書き出す(S104)。
このようにステップ104においてデータをストレージ部130へ強制的に書き出した場合、キャッシュ制御部120は、低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112の領域の一部を削減する処理を行う(S105)。
次に、キャッシュ制御部120は、ステップS105において削減した一部の領域を高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111に割り当てる(S106)。これにより、高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域は拡張される。
なお、高優先ユーザのアクセス要求の処理が終了した場合、キャッシュ制御部120は、高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111として拡張した既述の一部の領域を高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111から削減し、この削減した一部の領域を低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112に割り当てる処理を行う。また、低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112の領域をどの程度削減し、高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111に割り当てるかは、メモリキャッシュ110の容量等を考慮して決定されることが望ましい。
一方、キャッシュ用ユーザ情報部113において過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が当該過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少ないと判断した場合(S102:YES)、キャッシュ制御部120は、高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域の一部を削減する(S107)。例えば、この一部の領域は、既述の制御によって高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111に割り当てられた領域である。
次に、キャッシュ制御部120は、高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111から削減した一部の領域を低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112に割り当て(S108)、この処理を終了する。これにより、領域が少なくなっていた低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112の領域は拡張する。
なお、キャッシュ用ユーザ情報部113において、ストレージ部130のI/O処理が高負荷の状態でなくなった場合、又は過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が当該過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少ないという条件を満たさなくなった場合、キャッシュ制御部120は、低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112として拡張した既述の一部の領域を低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112から削減し、この削減した一部の領域を高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111に割り当てる処理を行う。
上述のメモリキャッシュ110の領域制御が終了した後、キャッシュ制御部120は、アクセス要求に基づくアクセスを実行する。より詳細には、優先度の高いユーザのアクセス要求に基づくデータを高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111に一時的に保持し、優先の低いユーザのアクセス要求に基づくデータを低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112に一時的に保持して、アクセス要求が処理される。
図4は、キャッシュ制御部120により高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111が拡張された場合のメモリキャッシュ110を示す図である。
図4と図1とを比較すると、図1の低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112の一部の領域が図4では高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域に割り当てられており、図1に示す高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111より図4に示す高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111が広い領域となっていることが視認できる。
また、ストレージ部130が高負荷の状態にある場合、かつ、過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が当該過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少ない場合は、高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111に割り当てられた領域が低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112に割り当てられるので、図4に示すメモリキャッシュ110の状態から図1に示すメモリキャッシュ110の状態に戻される。
この第1の実施の形態によると、ストレージシステム101は、優先度の高いユーザのアクセス要求を受信した場合、キャッシュ用ユーザ情報部113に保持したキャッシュ用ユーザ情報(ユーザ名及び優先度)に基づいて、メモリキャッシュ110の高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域を拡張することができる。
したがって、ストレージシステム101は、アクセス要求を行ったユーザが優先度の高いユーザである場合、メモリキャッシュ110の高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域を常に拡張して当該アクセス要求を処理することができる。このため、ストレージシステム101は、優先度が高いユーザのアクセス要求のメモリヒット率を常に向上させることができる。このようにメモリヒット率を向上させることができるので、ストレージシステム101は、優先度の高いユーザに対して、ストレージ部130への実I/Oによる処理の遅延を隠蔽することができる。
さらに、ストレージシステム101は、低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112の領域の一部を高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111に割り当てるため、低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112の領域が過度に高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111に割り当てられることを制限することができる。
また、ストレージシステム101は、ストレージ部130が高I/O状態、かつ、過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が当該過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少ない場合、既述のように拡張された高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域の一部を、低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112に割り当て、低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112の領域を動的に拡張することができるので、優先度が低いユーザに対してアクセス要求のメモリヒット率を向上させるとともに、高優先ユーザのアクセス遅延を最小限に留めることができる。
さらに、ストレージシステム101は、高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域の一部を低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112に割り当てるため、高優先ユーザ用メモリキャッシュ部111の領域が過度に低優先ユーザ用メモリキャッシュ部112に割り当てられることを制限することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、ストレージシステム101に同時にアクセスできる高優先ユーザを制限した点が既述の第1の実施形態と異なっている。したがって、以下では、上記第1の実施の形態について異なる点について詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
ストレージシステム101に同時にアクセスできる高優先ユーザの上限数は、この第2の実施の形態ではキャッシュ制御部120に設定されている。この同時にアクセスできる高優先ユーザの上限数は、メモリキャッシュ110の容量に応じて設定されることが望ましい。
また、キャッシュ制御部120は、優先度の高いアクセス要求を受信した場合、キャッシュ用ユーザ情報部113を参照し、優先度の高いユーザ名の数が上限数以上であるか否かを判断し、上限数以上であると判断した場合は、優先度の高いアクセス要求を優先度の低いアクセス要求に振り替えて受信する。
次に、キャッシュ制御部120がストレージシステム101に同時にアクセスできる高優先ユーザを制限する処理の詳細について図5を参照して説明する。
キャッシュ制御部120は、高優先ユーザのアクセス要求を受信した場合、高優先ユーザのアクセス数は上限数以上か否かを判断する(S201)。この判断は、例えば、キャッシュ用ユーザ情報部113に保持されている優先度が「高い」ユーザ名の数と、既述の予め設定された上限数とに基づいて行われる。
高優先ユーザのアクセス数が上限数以上でないと判断した場合(S201:NO)、キャッシュ制御部120はこの処理を終了する。したがって、当該アクセス要求はアクセス制限を受けないため、優先度の高いアクセス要求として処理される。
一方、高優先ユーザのアクセス数が上限数以上であると判断した場合(S201:YES)、キャッシュ制御部120は、受信した高優先ユーザのアクセス要求を一時的に低優先ユーザのアクセス要求として振り替える(S202)。つまり、キャッシュ用ユーザ情報部113において当該アクセス要求の優先度が「低い」に設定される。なお、優先度を振り替えたアクセス要求であることを示す情報は、例えば、図2を参照して既述したキャッシュ用ユーザ情報131aのユーザ名に対応付けたフラグを用いて優先度の振替えの有無を管理すればよい。これにより、当該アクセス要求は、低優先ユーザのアクセス要求として処理される。
次に、キャッシュ制御部120は、再び高優先ユーザのアクセス数が上限数以上か否かを判断する(S203)。この判断は、既述のようにキャッシュ用ユーザ情報部113に保持されている優先度が「高い」ユーザ名の数と、予め設定された上限数とに基づいて判断される。
高優先ユーザのアクセス数が上限数以上であると判断した場合(S203:YES)、キャッシュ制御部120は当該判断を繰り返す。
一方、高優先ユーザのアクセス数が上限数以上でないと判断した場合(S203:NO)、キャッシュ制御部120は、一時的に低優先ユーザのアクセス要求に振り替えられていたアクセス要求を高優先ユーザのアクセス要求に戻す(S204)。つまり、キャッシュ用ユーザ情報部113において当該アクセス要求の優先度が「高い」に設定される。これにより当該アクセス要求は、高優先ユーザのアクセス要求として処理される。
この第2の実施の形態によると、ストレージシステム101は、高優先ユーザのアクセス要求を予め設定された上限数以上受信した場合、当該アクセス要求を低優先ユーザのアクセス要求に振り替えて受信することができる。
また、ストレージシステム101は、当該アクセス要求を低優先ユーザのアクセス要求として処理するため一時的にメモリヒット率が低下するが、高優先ユーザのアクセス要求が上限数以上でない状態となった場合、当該アクセス要求を高優先ユーザのアクセス要求に戻して処理するため、高優先ユーザのアクセス要求に戻した後は、当該アクセス要求のメモリヒット率を向上さることができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、その実施に際して様々な変形が可能である。
上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
データを記憶するストレージ部と、データを一時的に保持するメモリキャッシュと、前記メモリキャッシュを制御するキャッシュ制御部とを備えたストレージシステムであって、
前記メモリキャッシュは、優先度の高いユーザのアクセス要求に基づくデータを保持する第1の領域と、優先度の低いユーザのアクセス要求に基づくデータを保持する第2の領域とを有し、
前記キャッシュ制御部は、過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数及び前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数に基づいて、前記第1の領域と前記第2の領域とを制御する、ストレージシステム。
(付記2)
前記キャッシュ制御部は、
前記ストレージ部が高負荷の状態にない場合、及び前記ストレージ部が高負荷の状態にある場合、かつ、前記過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少なくない場合は、前記第1の領域が前記第2の領域より大きくなるように前記メモリキャッシュを制御し、
前記ストレージ部が高負荷の状態にある場合、かつ、前記過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少ない場合は、前記領域を大きくした第1の領域の一部が前記第2の領域となるように前記メモリキャッシュの領域を制御する、付記1記載のストレージシステム。
(付記3)
データを記憶するストレージ部と、データを一時的に保持するメモリキャッシュと、前記メモリキャッシュを制御する行うキャッシュ制御部とを備えたストレージシステムのメモリキャッシュ制御方法であって、
過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数及び前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数に基づいて、前記第1の領域と前記第2の領域とを制御するステップを有する、ストレージシステムのメモリキャッシュ領域制御方法。
(付記4)
前記制御するステップは、
前記ストレージ部が高負荷の状態にない場合、及び前記ストレージ部が高負荷の状態にある場合、かつ、前記過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少なくない場合は、前記第1の領域が前記第2の領域より大きくなるように前記メモリキャッシュの領域を制御するステップと、
前記ストレージ部が高負荷の状態にある場合、かつ、前記過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少ない場合は、前記領域を大きくした第1の領域の一部が前記第2の領域となるように前記メモリキャッシュの領域を制御するステップと、
を含む、付記3記載のストレージシステムのメモリキャッシュ領域制御方法。
優先度の高いユーザ及び優先度の低いユーザのアクセス要求に応じてメモリキャッシュの領域制御を行うストレージシステム及びストレージシステムの制御方法に広く適用可能である。
101・・・ストレージシステム
102・・・ネットワーク
110・・・メモリキャッシュ
111・・・高優先ユーザ用メモリキャッシュ部
112・・・低優先ユーザ用メモリキャッシュ部
113・・・キャッシュ用ユーザ情報部
113・・・キャッシュ用ユーザ情報
120・・・キャッシュ制御部
130・・・ストレージ部
131・・・ディスク
201・・・認証サーバ
301・・・クライアント(高優先ユーザ)
302・・・クライアント(低優先ユーザ)

Claims (2)

  1. データを記憶するストレージ部と、データを一時的に保持するメモリキャッシュと、前記メモリキャッシュを制御するキャッシュ制御部とを備えたストレージシステムであって、
    前記メモリキャッシュは、優先度の高いユーザのアクセス要求に基づくデータを保持する第1の領域と、優先度の低いユーザのアクセス要求に基づくデータを保持する第2の領域とを有し、
    前記キャッシュ制御部は、過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数及び前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数に基づいて、前記ストレージ部が高負荷の状態にない場合、及び前記ストレージ部が高負荷の状態にある場合、かつ、前記過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少なくない場合は、前記第1の領域が前記第2の領域より大きくなるように前記メモリキャッシュの領域を制御し、前記ストレージ部が高負荷の状態にある場合、かつ、前記過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少ない場合は、前記領域を大きくした第1の領域の一部が前記第2の領域となるように前記メモリキャッシュの領域を制御する、ストレージシステム。
  2. データを記憶するストレージ部と、優先度の高いユーザのアクセス要求に基づくデータを一時的に保持する第1の領域と優先度の低いユーザのアクセス要求に基づくデータを一時的に保持する第2の領域を有するメモリキャッシュと、前記メモリキャッシュを制御する行うキャッシュ制御部とを備えたストレージシステムのメモリキャッシュ制御方法であって、
    過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数及び前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数に基づいて、前記ストレージ部が高負荷の状態にない場合、及び前記ストレージ部が高負荷の状態にある場合、かつ、前記過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少なくない場合は、前記第1の領域が前記第2の領域より大きくなるように前記メモリキャッシュの領域を制御し、前記ストレージ部が高負荷の状態にある場合、かつ、前記過去一定期間内に受信した優先度の高いユーザのアクセス要求数が前記過去一定期間内に受信した優先度の低いユーザのアクセス要求数より少ない場合は、前記領域を大きくした第1の領域の一部が前記第2の領域となるように前記メモリキャッシュの領域を制御するステップ、
    を含む、ストレージシステムのメモリキャッシュ領域制御方法。
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