JP5639939B2 - 対向式斜板型ピストンポンプ・モータ - Google Patents

対向式斜板型ピストンポンプ・モータ Download PDF

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Description

本発明は、シリンダブロックの両側に、傾転可能な第一斜板と第二斜板を備える対向式斜板型ピストンポンプ・モータに関する。
特許文献1に開示された対向式斜板型ピストンポンプ・モータは、複数のシリンダが開口するシリンダブロックと、シリンダブロックの両側に設けられる第一斜板と第二斜板とを備える。ピストンポンプ・モータの第一ピストンと第二ピストンは、シリンダブロックの回転に伴って第一と第二斜板に追従してシリンダを往復動する。
この従来のピストンポンプ・モータは、第一と第二斜板を互いに連動させる傾転連動機構と、第一斜板を傾転させるサーボ機構とを備える。このため、単一のサーボ機構を用いて第一と第二斜板の傾転角度を変えられる。
特開2009−203927号公報
しかし、第二斜板の傾転中に、モータシャフトを中心として第二斜板を回転させようとする力(第二斜板をこじる(ねじる)力)が発生する。これは、第二斜板を駆動する力の作用点が、第二斜板を支持する二つの軸受部の間でなく外側にあるためである。この結果、バネの力によって軸受部に付勢されている第二斜板が、第二斜板を保持するための軸受部の軸受メタルから離れて浮いてしまうという問題が生じる。
本発明は、上記の問題に鑑みて、対向式斜板型ピストンポンプ・モータにおいて、第二斜板が、軸受部の軸受メタルから浮かないようにすることを目的とする。
本発明に係る対向式斜板型ピストンポンプ・モータは、複数のシリンダが形成されたシリンダブロックと、前記シリンダブロックを収容するハウジングと、前記シリンダブロックの両側に設けられ、第一軸受部及び第二軸受部によってそれぞれ前記ハウジングに支持される第一斜板及び第二斜板と、前記シリンダブロックの回転に伴って前記第一斜板及び第二斜板にそれぞれ追従して各シリンダを往復動する第一ピストン及び第二ピストンと、前記第一斜板を傾転させるサーボ機構と、を有する。前記ピストンポンプ・モータは、前記第一斜板の傾転中に、前記第一斜板側において前記第一斜板から付勢されて揺動する揺動リンクと、前記揺動リンクを揺動可能に支持する支持ピンと、前記揺動リンクの前記第二斜板側の凹部に摺動可能に嵌合するスライドメタルと、前記第二斜板に取付けられるとともに前記スライドメタルに接続され、前記支持ピンまたはこれに保持される部材に対して前記第一斜板側の先端部において摺接するサイドプレートと、を備える。
本発明のある態様において、前記サイドプレートの前記先端部は円弧面を備え、前記支持ピンは、円弧面からなる凹部を有する円環状の鍔部を備え、前記サイドプレートの前記先端部の前記円弧面が、前記支持ピンの前記鍔部の前記凹部に対して摺接し、前記先端部の前記円弧面と前記凹部の前記円弧面とは、前記第二斜板の傾転中心軸を中心とする円弧面である。本発明の別の態様において、前記サイドプレートの前記先端部が、前記支持ピンに回転可能に保持される円環状部材の凹部に対して摺接する。
本発明によると、第二斜板の傾転中に第二斜板をモータシャフトのまわりで回転させようとする力が発生しても、支持ピン側(又は第一斜板側)へのサイドプレートの移動が規制される。この結果、サイドプレートに固定された第二斜板が、第二軸受部に対して浮くことが防止できる。
第一実施形態に係るピストンモータの横断面図である。 第一実施形態に係るピストンモータの縦断面図である。 (a)第一実施形態に係る支持ピンとサイドプレートの構成の一例を示す断面図である。(b)第一実施形態に係る支持ピンとサイドプレートの構成の他の例を示す断面図である。(c)第一実施形態に係る支持ピンとサイドプレートの構成のさらなる他の例を示す断面図である。 (a)第二実施形態に係るピストンモータの部分横断面図である。(b)第二実施形態に係る支持ピンとサイドプレートの構成の一例を示す断面図である。
<第一実施形態>
図1と図2は、第一実施形態に係るピストンモータ1を示す。ピストンモータ1は、作業車両等に変速機として搭載されるハイドロスタティックトランスミッション(HST)に用いられる。
図1のように、ピストンモータ1は、対向式斜板型ピストンポンプ・モータであり、ピストンモータ1は、ポンプとしても使用できる。ピストンモータ1は、シリンダブロック4の両側に第一斜板30と第二斜板40を備える。なお、ピストンモータ1の基本構造は、特開2009−203927号公報に開示された従来のピストンモータと同様である。
ピストンモータ1は、ケース25とポートブロック50とによりハウジング室24が形成され、このハウジング室24にシリンダブロック4および第一、第二斜板30、40等が収容される。なお、ケース25とポートブロック50をまとめて、ハウジング(収容部材)と呼ぶ場合がある。
モータシャフト5は、シリンダブロック4を貫通してこれに取付けられる。モータシャフト5は、軸受91を介してポートブロック50に回転可能に支持され、軸受92を介してケース25に回転可能に支持される。
シリンダブロック4にはその軸心回りの同一円周上に複数のシリンダ6が一定の間隔を持って形成される。シリンダ6には両側から第一ピストン8と第二ピストン9がそれぞれ挿入され、これらの間に容積室10が形成される。
第一、第二ピストン8、9の一端は、シリンダブロック4の両端面からそれぞれ突出し、第一、第二斜板30、40にシュー21、22を介して支持される。シリンダブロック4が回転すると、第一、第二ピストン8、9は第一、第二斜板30、40との間で互いに反対方向に往復動する。
図1のように、各容積室10に作動油を給排する油通路は、ポートブロック50の第一軸受部32(第一すべり軸受部)に開口する対の軸受ポート39と、第一斜板30に開口する対の斜板ポート16と、斜板プレート60に開口するシリンダ6と同数のバルブポート61と、各シュー21を貫通するシューポート19とによって形成される。
ピストンモータ1における作動油の流れは、一方の軸受ポート39→一方の斜板ポート16→バルブポート61→シューポート19→容積室10→シューポート19→バルブポート61→他方の斜板ポート16→他方の軸受ポート39となる。各容積室10に導かれる作動油圧によって第一、第二ピストン8、9がシリンダ6を互いに反対方向に往復動し、シリンダブロック4とモータシャフト5が回転する。
シュー21、22を付勢する手段として、複数のスプリング95、96が設けられる。シリンダブロック4の穴93、94のそれぞれにスプリング95、96が入れられる。一方の各スプリング95の付勢力は、リテーナホルダ97、リテーナプレート98を介して各シュー21に伝えられ、この付勢力により各シュー21が斜板プレート60に押し付けられる。他方の各スプリング96の付勢力はリテーナホルダ87、リテーナプレート88を介して各シュー22に伝えられ、この付勢力により各シュー22が第二斜板40に押し付けられる。この結果、二斜板40は、スプリング96のバネの力(弾性力)によって、後述の第二軸受部42に付勢されている。
第一、第二斜板30、40は、それぞれ第一軸受部32と第二軸受部42によって、斜板背面ジャーナル部31、41を介して傾転可能に支持され、ピストンモータ1の1回転当たりの押しのけ容積を変えられるようになっている。入力側のポンプシャフトと出力側のモータシャフト5の回転数の比率は、ピストンポンプとピストンモータ1の押しのけ容積の比に応じて変化する。
サーボ機構33は、ピストンモータ1のポートブロック50に設けられ、第一斜板30を傾転させる。サーボ機構33は、ポートブロック50に摺動可能に収装されるサーボレギュレータピストン34を備える。サーボレギュレータピストン34が油圧等によって移動することにより、駆動用係合ピン65、スライドメタル66を介して第一斜板30が傾転する。サーボレギュレータピストン34には、スライドメタル66を摺動可能に係合させる環状の凹部67が形成され、駆動用係合ピン65はスライドメタル66を介して凹部67に係合する。サーボレギュレータピストン34の動きはスライドメタル66、駆動用係合ピン65を介して第一斜板30に伝えられる。
ピストンモータ1には第一、第二斜板30、40を互いに連動させる傾転連動機構45が設けられる。傾転連動機構45は、ケース25に支持ピン49を介して揺動可能に連結される揺動リンク48と、第二斜板40をこの揺動リンク48の一端に係合させる第二係合ピン54と、第一斜板30をこの揺動リンク48の他端に係合させる第一係合ピン53とを備える。後述するように第一、第二斜板30、40の傾転角度が所定の関係をもって変化するように各部の寸法が設定される。
第一係合ピン53は、第一斜板30の側部から突出しており、スライドメタル75を介して揺動リンク48の凹部58に摺動可能に係合する。第二係合ピン54は、第二斜板40の側部から突出しており、スライドメタル62を介して揺動リンク48の凹部55に摺動可能に係合する。
支持ピン49、第一係合ピン53、第二係合ピン54、駆動用係合ピン65は、それぞれの中心軸がモータシャフト5の中心軸O5と直交し、第一、第二斜板30、40の傾転中心軸O30、O40と平行に延びるように配置される。
図1に示すように、サーボ機構33と傾転連動機構45とを両者の間に第一斜板30が挟まれるように配置される。駆動用係合ピン65と第一係合ピン53は第一斜板30の両側部からそれぞれ反対方向に突出する。
第二斜板40の一方の側部にはサイドプレート46が2本のボルト76、77を介して締結される。このサイドプレート46の先端部から第二係合ピン54が突出して設けられる。第二係合ピン54は、サイドプレート46を介して第二斜板40の傾転中心軸O40よりも第一斜板30側に配置される。サイドプレート46は、第二斜板40に対して斜板背面ジャーナル部41と反対側に突出する先端部46a(突出部)を有する。
揺動リンク48は、支持ピン49に軸受63を介して揺動可能に支持される。支持ピン49はブラケット82にナット83を介して締結される。ブラケット82は複数のビス84を介してケース25に締結される。
揺動リンク48は、支持ピン49から第一斜板30に向けて延びる第一リンク部48aと、支持ピン49から第二斜板40に向けて延びる第二リンク部48bとを有する。第一リンク部48aにスライドメタル75に係合する凹部58が形成され、第二リンク部48bにスライドメタル62に係合する凹部55が形成される。スライドメタル62は、揺動リンク48の凹部55に摺動可能であるとともに、第二係合ピン54に対して揺動可能(回転可能)である。スライドメタル75は、揺動リンク48の凹部58に摺動可能であるとともに、第一係合ピン53に対して揺動可能(回転可能)である。
サーボ機構33のサーボレギュレータピストン34が移動することにより、第一斜板30が傾転するとともに、第二斜板40が傾転連動機構45を介して第一斜板30に連動して傾転する。ピストンモータ1の容量は、サーボレギュレータピストン34のストロークに応じて連続的に変えられる。
図2はピストンモータ1が最大容量に切換えられた状態を示し、第一斜板30の傾転角度が最大値(例えば16〜17°)になるとともに、第二斜板40の傾転角度(例えば16〜17°)が最大値になる。ピストンモータ1が最小容量に切換えられた状態では、第一斜板30の傾転角度が0°になり、第二斜板40の傾転角度TH5が0°より大きい最小値(例えば6〜7°)になる。
第一斜板30は、斜板背面ジャーナル部31を介して傾転中心軸O30を中心として回動する。一対の斜板背面ジャーナル部31は、第一斜板30の背後からハーフログ形に突出し、その円柱面状の摺動面がポートブロック50の第一軸受部32の軸受メタル38を介して摺動可能に支持される。円弧状断面を有する第一軸受部32及び軸受メタル38は、円筒の一部の形状を有し、この円筒の軸が傾転中心軸O30に一致する。斜板背面ジャーナル部31は、第一斜板30と一体で形成されるが、これに限らず第一斜板30と別体で形成しても良い。
駆動用係合ピン65と第一係合ピン53は、斜板背面ジャーナル部31に形成された各穴に圧入して固定される。これにより、駆動用係合ピン65と第一係合ピン53は、斜板背面ジャーナル部31の側面からそれぞれ突出して設けられる。
第二斜板40は、傾転中心軸O40を中心として回動する。一対の斜板背面ジャーナル部41は、第二斜板40の背後からハーフログ形に突出し、その円柱面状の摺動面がケース25の第二軸受部42(第二すべり軸受部)の軸受メタル44を介して摺動可能に支持される。円弧状断面を有する第二軸受部42及び軸受メタル44は、円筒の一部の形状を有し、この円筒の軸が傾転中心軸O40に一致する。斜板背面ジャーナル41は、第二斜板40と別体で形成され、2本のノックピンを介して第二斜板40に固定される。なお、これに限らず、斜板背面ジャーナル41を第二斜板40と一体で形成しても良い。
以下、ピストンモータ1が従来のピストンモータから改良された点について述べる。
支持ピン49は、支持ピン49のシリンダブロック側の端に位置する円環状の鍔部(又はフランジ部)49aを有する。円環状の鍔部49aとブラケット82で揺動リンク48を挟み込むことにより、揺動リンク48の揺動軸方向内(支持ピン49の軸方向内)での移動が制限される。
図3(a)のように、支持ピン49の鍔部49aにおいて、円弧状の凹部49bが形成されている。円弧状の凹部49bの表面は、第二斜板40の傾転中心軸O40を中心とする円弧面(断面が円弧状の面)である。サイドプレート46は、鍔部49aの凹部49bに摺接するように突出する先端部46a(突出部)を第一斜板側に備える。
図3(a)において、サイドプレート46の先端部46aは、鍔部49aの凹部49bに摺接する摺接面として、第二斜板40の傾転中心軸O40を中心とする円弧面を有する。先端部46aの円弧面は、鍔部49aの凹部49bの表面と形状的に適合して、鍔部49aの凹部49bに対して面接触しながら摺動する。
これにより、第二斜板40の傾転中に第二斜板をこじる力が発生しても、モータシャフト5の中心軸O5方向やこじる方向(中心軸O5に関する円周方向)に関してサイドプレート46の移動が確実に規制される。この結果、サイドプレート46に固定された第二斜板40の斜板背面ジャーナル41が、第二軸受部42の軸受メタル44に対して浮くことが防止できる。
なお、代替として、図3(b)のように、サイドプレート46の第一斜板側の先端部46aは、鍔部49aの凹部49bと点接触又は線接触するよう鋭利な形状を有してもよい。これにより、第二斜板40の傾転が妨げられずに、サイドプレート46及びこれに固定された第二斜板40が、第二軸受部42の軸受メタル44に対して浮くことが防止できる。
また、代替として、図3(c)のように、円環状の鍔部49aの凹部49bを省略してもよい。この場合、サイドプレート46の先端部46aは、第二斜板40の傾転中心軸O40を中心とする円弧面を有し、この円弧面は、鍔部49aに対して線接触しながら摺動する。これにより、第二斜板40の傾転中に第二斜板をこじる力が発生しても、少なくともモータシャフト5の中心軸O5方向に関して、サイドプレート46及びこれに固定された第二斜板40の移動が確実に規制される。
次に、本実施形態の作用効果について述べる。本実施形態によると、サイドプレート46は、第二斜板40に取付けられるとともにスライドメタル62に接続され、支持ピン49に対して第一斜板側の先端部において摺接する。
これにより、第二斜板40の傾転中に、第二斜板をモータシャフト(出力軸)の周りで回転させようとする力が発生しても、モータシャフト5の中心軸O5方向(即ち、第二斜板40が第二軸受部42に対して浮く方向)に関して、サイドプレート46の移動が規制される。この結果、サイドプレート46に固定された第二斜板40が、第二軸受部42に対して浮くことが防止できる。
また、一例として、サイドプレート46の先端部46aは円弧面を備え、支持ピン49は、円弧面からなる凹部49bを有する円環状の鍔部49aを備える。サイドプレート46の先端部46aの円弧面が、支持ピン49の鍔部49aの凹部49bに対して摺接する。サイドプレート46の先端部46aの円弧面と鍔部49aの凹部49bの円弧面とは、第二斜板40の傾転中心軸O40を中心とする円弧面である。このため、モータシャフト5の中心軸O5方向(即ち、第二斜板40が第二軸受部42に対して浮く方向)に関して、サイドプレート46の移動が確実に規制される。この結果、サイドプレート46に固定された第二斜板40が、第二軸受部42に対して浮くことが確実に防止できる。
<第二実施形態>
図4(a)(b)を参照して、第二実施形態について説明する。第二実施形態において、円弧状の凹部100aを有する円環状部材100が、回転可能に支持ピン49に保持されている。そして、この円環状部材100に対して、サイドプレート46の突出する先端部46aが摺接する。他の構成は、第一実施形態と同じであり説明を省略する。
円環状部材100には支持ピン49が挿入され、円環状部材100は支持ピン49に対して回転可能である。支持ピン49は、支持ピン49のシリンダブロック側の端に位置する円環状の鍔部(又はフランジ部)49aを有する。円環状部材100は、円環状の鍔部49aと揺動リンク48との間に配置され、支持ピン49の軸方向内での移動が制限される。
図4(b)のように、円環状部材100において、円弧状の凹部100aが形成されている。サイドプレート46は、円環状部材100の凹部100aに摺接するように突出する先端部46a(突出部)を第一斜板側に備える。サイドプレート46の先端部46aは、円環状部材100の凹部100aに摺接する摺接面として、第二斜板40の傾転中心軸O40を中心とする円弧面を有する。円環状部材100の凹部100aの表面は、先端部46aの円弧面と同じ曲率を有する円弧面であり、傾転中心軸O40を中心とする円弧面である。
第二実施形態によると、ピストンモータ1は、支持ピン49に回転可能に保持される円環状部材100を備える。サイドプレート46の先端部46aが、円環状部材100の凹部100aに対して摺接する。ピストンモータ1の組立時において、円環状部材100の凹部100aの円弧面がサイドプレート46の先端部46aの円弧面に揃うように、円環状部材100は回転する。これにより、ピストンモータ1の組立が容易になる。そして、完成したピストンモータ1において、サイドプレート46の先端部46aの摺接面は、円環状部材100の凹部100aの円弧面に形状的に適合して、面接触しながら摺動できる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。例えば、第一係合ピン53と第二係合ピン54は、それぞれ第一斜板30の斜板背面ジャーナル部31とサイドプレート46に設けられたが、それぞれスライドメタル75とスライドメタル62に設けることもできる。この場合に、第一係合ピン53と第二係合ピン54に嵌合する穴が、それぞれ斜板背面ジャーナル部31とサイドプレート46に設けられる。また、例えば、ピストンモータ1は、斜板型油圧ピストンポンプ・モータとして油圧ポンプとしても使用できる。
1 ピストンモータ(ピストンポンプ・モータ)
4 シリンダブロック
5 モータシャフト
6 シリンダ
8 第一ピストン
9 第二ピストン
10 容積室
25 ケース(ハウジング)
30 第一斜板
32 第一軸受部
40 第二斜板
42 第二軸受部
46 サイドプレート
48 揺動リンク
49 支持ピン
49a 鍔部
50 ポートブロック(ハウジング)
55 凹部
62 スライドメタル
100 円環状部材
O5 中心軸
O30 傾転中心軸
O40 傾転中心軸

Claims (3)

  1. 複数のシリンダが形成されたシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックを収容するハウジングと、
    前記シリンダブロックの両側に設けられ、第一軸受部及び第二軸受部によってそれぞれ前記ハウジングに支持される第一斜板及び第二斜板と、
    前記シリンダブロックの回転に伴って前記第一斜板及び第二斜板にそれぞれ追従して各シリンダを往復動する第一ピストン及び第二ピストンと、
    前記第一斜板を傾転させるサーボ機構と、を有する対向式斜板型ピストンポンプ・モータであって、
    前記第一斜板の傾転中に、前記第一斜板側で前記第一斜板から付勢されて揺動する揺動リンクと、
    前記揺動リンクを揺動可能に支持する支持ピンと、
    前記揺動リンクの前記第二斜板側の凹部に摺動可能に嵌合するスライドメタルと、
    前記第二斜板に取付けられるとともに前記スライドメタルに接続され、前記支持ピンまたはこれに保持される部材に対して前記第一斜板側の先端部において摺接するサイドプレートと、
    を備えることを特徴とする対向式斜板型ピストンポンプ・モータ。
  2. 前記サイドプレートの前記先端部は、円弧面を備え、
    前記支持ピンは、円弧面からなる凹部を有する円環状の鍔部を備え、
    前記サイドプレートの前記先端部の前記円弧面が、前記支持ピンの前記鍔部の前記凹部に対して摺接し、
    前記先端部の前記円弧面と前記凹部の前記円弧面とは、前記第二斜板の傾転中心軸を中心とする円弧面であることを特徴とする請求項1に記載の対向式斜板型ピストンポンプ・モータ。
  3. 前記対向式斜板型ピストンポンプ・モータは、前記支持ピンに回転可能に保持される円環状部材を備え、
    前記サイドプレートの前記先端部が、前記円環状部材の凹部に対して摺接することを特徴とする請求項1に記載の対向式斜板型ピストンポンプ・モータ。
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