JP5639004B2 - 閃光加熱を用いて下地上のインクを平滑化する方法 - Google Patents

閃光加熱を用いて下地上のインクを平滑化する方法 Download PDF

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Description

印刷処理では、マーキング材が下地上に塗布されて画像を形成する。一部処理では、印刷画像はマイクロバンディングやプリントスルーを呈することがある。
下地上でインクを平滑化する方法と、異種の下地上に高品質の印刷画像を生成することのできる印刷における有用な装置を提供することが、望ましい筈である。
下地上にインクを平滑化する方法および印刷に有用な装置が、提供される。下地上にインクを平滑化する方法の例示実施形態は、少なくとも1個の閃光灯が照射する照射線を用いて多孔質下地の第1の面に付着させたインクを照射し、この照射線が少なくともインクの粘性閾値温度までインクを閃光加熱し、インクが第1の面を側方に流動するようにし、インクの平滑化をもたらす。インクを十分素早く加熱し、これにより平滑化期間中のインクから下地への熱伝達を十分小さくし、したがって下地界面上のインクを粘性閾値温度未満の温度へ冷却し、それによって第1の表面から下地内に相当量のインクが浸透しないよう阻止する。
ゲルインクに関する温度の関数としての粘性を示す曲線を示す。 印刷に有用な装置の例示実施形態を表わす。 異なる粘性を有するインク間でのインク平滑化処理期間中の時間の関数として波形構造を有するインク画像の高低差についてのモデル関係を示す。 インクの融解および凝固処理期間中の調合の異なる紫外線硬化ゲルインクに関する複合粘度と温度との間の関係を示す。 1msのエネルギパルスを用いて下地上に紫外線硬化ゲルインクのインク層を加熱するモデル結果で、加熱前のインク形状と温度とを示す。 1msのエネルギパルスを用いて下地上に紫外線硬化ゲルインクのインク層を加熱するモデル結果で、加熱から生ずる1ms時点でのインク形状と温度とを示す。 閃光灯からのエネルギパルスを用いたインク層の加熱から生ずる1ms時点での位置の関数としてのインク粘度のモデル結果を示す。 インク層の加熱から生ずる1ms時点での位置の関数としての厚さ方向の下地温度のモデル結果を示す。 閃光灯装置の例示実施形態を表わす。 セリウムドープガラス管を有するA型キセノン閃光灯の照射スペクトルを示す。 アクリライトOP−3フィルタの透過スペクトルを示す。 濾波をしないセリウムドープガラス管を用いたA型キセノン閃光灯の照射スペクトルと、アクリライトOP−3フィルタを用いて濾波した後の閃光灯のスペクトル照射量を示す。 B型キセノン閃光灯を用いた閃光平滑化から生ずる異なる下地材料上の600dpiのシアン紫外線硬化単一画素線についての線幅成長を示す。 B型キセノン閃光灯を用いた閃光平滑化から生ずる異なる下地材料上の600dpiのブラック紫外線硬化単一画素線についての線幅成長を示す。 標準的な液滴寸法で噴射されマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックのそれぞれの単一600dpi層が吸着するアクリライトOP−3フィルタを用いたA型キセノン電灯が照射する総エネルギフラックスの大きさを示す。 多孔質下地のインクプリントスルーのレベルを評価する例示標準画像基準(SIR)チャートを示す。 図17Aと図17Bは、シアンインク(図17A)とマゼンタインク(図17B)用の第1種用紙についての線幅計測値に対するモデル適合を示す。 図18Aと図18Bは、シアンインク(図18A)とマゼンタインク(図18B)用の第2種用紙についての線幅計測値に対するモデル適合を示す。
図1は、下地上でインクを平滑化する開示方法の例示実施形態に適合する特性を有する典型的なゲルインクについての温度の関数としての粘度を示す曲線を表わす。図示の如く、ゲルインク用の粘度特性は鋭い閾値を有しており、インクは、比較的狭い温度範囲に亙って、比較的粘性があって(例えば、約約10cPの桁以上の粘度を有する)簡単に流動できない状態から、比較的粘性がなく(例えば、10cPの桁未満の粘度を有する)簡単に流動できる状態へ遷移する。この種のゲルインクは、例えば約40℃未満、約30℃未満、約20℃未満、あるいは約10℃未満の小さな温度範囲に亙って粘度が大きな変化を呈することがある。この種のゲルインクは十分な剛性のある状態に熱的に急冷し、下地温度に対して上昇した温度で十分急峻な融解遷移を持ち、下地上でインクを平滑化する開示方法の例示実施形態に適合する。
図1に示す曲線は粘性閾値温度Tを示すものであり、これはインクの粘度がその最小値と最大値との中間にある温度として定義される。Tにおいて、インクの粘度は簡単に流動できるほど十分に低いものとなる。Tは通常、例示ゲルインクでは約55℃から約65℃の範囲とすることができる。例示実施形態では、インクは少なくとも粘性閾値温度まで加熱し、下地面に対する表面/界面張力と界面毛管力の影響下でインクを十分に流動させて所望の熱的平滑化効果を達成することができる。
本方法と装置の実施形態は、下地上に形成された画像を平滑化し、平滑化期間中に画像との物理的な接触を伴うことなく画像のマイクロバンディングを緩和することができる。本方法と装置の実施形態は、インクの最小のプリントスルーをもって多孔質下地上でインクを平滑化することができる。多孔質下地は、インクが反対側の裏面(その上にもインクを付着させることができる)に向けて付着する前面から延在する開気孔を有する。開気孔は、前面と裏面により定義される下地の厚さ寸法を通って部分的あるいは完全に延在することがある。気孔は、インクが浸透可能である。
本方法と装置は、ゲルインク等のインクを、塗被紙、プラスチック、および金属フィルムや積層体等の普通紙以外の下地上で平滑化するのに用いることもできる。これらの下地は、インクに対し非浸透性であるインク付着面を含むことがある。下地は、感熱プラスチック等の感熱材料で構成することができる。装置の実施形態は、乾式複写、平版印刷、およびフレキソ印刷に使用することができる。
装置の実施形態には、下地上に塗布されたインクを加熱するために照射線を照射する少なくとも1個の閃光灯が含まれる。照射された照射線は、短い持続時間の露光をもたらす。照射線露光はインクに十分な熱エネルギを供給し、それらを十分に高い温度に加熱し、それらの粘度を低減し、下地面上の表面張力により駆動される側方リフローによりインクを平滑化する。側方リフローは、インクが形成する画像のマイクロバンディングを緩和する。
実施形態では、閃光灯から照射される照射線は、インクから下地への最小の熱伝達だけを生ずるよう十分に高温かつ十分に短い加熱をもたらす。閃光加熱時間は、TRADと呼ばれる。この熱伝達は望ましくは、インク融点を上回る温度までインクに接する下地を加熱するには不十分とされる。照射線露光は、普通紙等の多孔質下地上のゲルインクのプリントスルー等を効果的に最小化することができる。
多孔質下地の表面のインクを特定の温度とすると、インク粘度と表面張力による表面の側方リフローによりインクの表面積を低減させることができる。
このインクの側方リフローを達成する時間量が、tL−Rである。同様に、下地の気孔内の毛管力は下地内への浸透をもたらす。この種の気孔内を所与の距離に亙ってインクが浸透する時間量が、tPERMである。インクが吸収した熱は熱伝導によってより低温の下地に伝達され、下地の表面近傍領域を最も加熱し、結果的に下地の反対側の面へ伝わる。下地内でこの種の放熱を起こさせるべく、特性時間tDIFFが存在する。tDIFFの値は、下地の熱容量と熱拡散率に加えて温度勾配も含む要因に依存する。
平滑化処理の実施形態では、これらの時間値間には下記の関係が望ましく、すなわち、tRADはtL−RおよびtPERMと同等かそれよりも短く、tPERMはtL−Rよりも長く、tL−RはtDIFFよりもずっと短くする。これらの関係は、下記の如く書き表すことができる。すなわち、tRAD≦tL−R<tPERM≪tDIFFである。tDIFFが十分に長いときは、たとえtPERMが短い場合でも、下地内の熱勾配は十分大きく、インクは下地の上面近傍で急冷され、その表面に沿って主に側方にリフローすることになる。
図2は、印刷に有用な装置100の例示実施形態を表わす。この装置100は、インク112を下地上に付着させるマーキング装置110と、付着させたばかりのインクを選択されたスペクトルの照射線122で照射し、インクを平滑化する平滑化装置120とを含んでいる。例示した装置100は、平滑化されたばかりの紫外線硬化インクを、画像を形成するのにこの種のインクを下地上に随意選択的に用いたときに、照射紫外線132で照射し、インクを架橋結合させて耐久性をもたらす随意選択的な紫外線硬化装置130もまた含んでいる。
図2は、プラテン150上に支持された下地140を示す。プラテン150は、静止したままとすることができる。他の実施形態では、プラテン150は平滑化装置120に対し処理方向Aに沿って可動とすることができる。他の実施形態では、別個の印刷プラテン(図示せず)をマーキング装置110に配設することができ、別個のプラテン(図示せず)を平滑化装置120に配設することができ、別個のプラテン(図示せず)を硬化装置130に配設することができる。装置100内のプラテンは、例えばプレートとすることができる。ローラ等の他種の装置を、下地140の移送に用いることもできる。塗布されたばかりのインク144の層が、下地140の上面142に図示してある。プラテン150は、マーキング装置110、平滑化装置120、および随意選択的な硬化装置130を通過して下地140を処理方向Aに移送するように移動し、下地140上に画像を生成することができる。平滑化装置120は通常、処理方向Aに沿って約10cmから約50cmの距離だけマーキング装置110から離間させることができる。
マーキング装置110には、1以上の印刷ヘッド(図示せず)を含めることができる。例えば、印刷ヘッドは被加熱圧電印刷ヘッドとすることができる。一般に、マーキング装置110はこのマーキング装置110内に通常互い違いに配列された複数の一連の印刷ヘッドを含む。印刷ヘッドは、ステンレス鋼等で構成することができる。印刷ヘッドは、異なる寸法の下地を用いて印刷を行なうモジュラー型拡張規模可変配列を提供することができる。印刷ヘッドは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを用いて、異なる色のインクがそれぞれの上に印刷できるようにすることができる。
印刷ヘッドは、インクを十分に高い温度まで加熱し、ノズルからの噴射に向けインク粘度を所望粘度に低減することができる。高温のインクは、印刷ヘッドのノズルからマーキング装置110の静止あるいは可動下地上へ液滴として噴射される。
紫外線硬化ゲルインク等のゲルインクは、マーキング装置110の印刷ヘッドに用いることができる。他の実施形態では、ワックスインク等の適当な特性を有する他のインク種をマーキング装置110内に使用して画像を形成することができる。このインクは、冷却あるいは加熱期間中に温度の小さな変化に対し粘度の大きな変化を呈することがある。例えば、ゲルインクは印刷ヘッド内で粘度閾値温度を超える温度まで加熱することができる。紫外線硬化ゲルインクは通常、印刷ヘッド内で少なくとも約80℃の温度まで加熱し、噴射用に所望の粘度を発現させることができる。紫外線硬化インクは通常、例えば約80℃から約70℃の如く、噴射温度から約10℃だけ冷却したときに粘度の大幅な増大を呈することがある。インクが普通紙等の下地に衝突すると、より温度の低い下地へインクから熱が伝わる。付着させたばかりのインクは急速に冷却し、下地上にゲル稠度を発現させる。急速冷却のために、側方へのリフローあるいは下地上で平滑化するのにインクは十分な時間を持たない。その結果、インクを用いて下地上に形成された画像はマイクロバンディングを呈することがある。
平滑化装置120は、インク144に照射する照射線122を照射する少なくとも1個の閃光灯を含んでいる。一般に、通常の閃光灯は、閃光灯筺体から約25mmの距離(図9の長さd)にある下地上の約25mm(図9に示す長さX)の幅狭の区域だけを照射する。平滑化処理を介する下地の処理量は、インクを効率的に平滑化する1パルス当たりの十分な光学エネルギをもって照射する区域の長さと閃光灯のパルス駆動レートとに依存する。処理量は、閃光灯の数および/またはそれらをパルス駆動するレートを増やすことで増大させることができる。通常、4個以上の閃光灯からなる一群を共通拡張反射器と共に用い、より長い平滑化域を均一に照らし、それによって平滑化装置の処理能力を増大させることができる。照射線には、電磁スペクトルの可視光−赤外線部分に含まれる照射スペクトルを持たせることができる。実施形態では、照射エネルギ源は例えば可視光域(約400nmから700nm)を包含し、赤外線域(700nm超)に亙る照射スペクトルを有する広帯域IR−VIS(赤外線−可視光照射線)照射エネルギ源とすることができる。
平滑化装置に使用する閃光灯は、例えば約25mmから約200mmの範囲の露光域焦点幅を達成することができる。
実施形態では、閃光灯と下地は共に静止したままとすることができる。他の実施形態では、下地は下地の照射期間中に閃光灯に対し移動させることができる。原則として、平滑化装置に対する下地の所与の移送速度では、閃光灯の焦点幅を減らすことで下地上のインクの露光時間は減らされる。しかしながら、一般に閃光灯の露光時間は約1msである。したがって、1m/sの下地速度では、下地は約100mmから約200mmの露光域内を閃光期間中に約1mmだけ移動する。
下地140を支えるプラテン150は、平滑化装置120でのインクの照射期間中に下地140の底面から放熱するよう温度制御し、平滑化処理期間中にインクと下地の温度を制御し、プリントスルーを最小化することができる。下地140に当接するプラテン150の面は、例えば約2℃から約22℃の温度に保つことができる。平滑化温度は、平滑化プラテン150上での水の凝縮を阻止するのに必要な環境制御量もまた最小化しつつ、許容可能なプリントスルーを達成するよう選択される。
他の実施形態では、インクの照射期間中に下地のいずれかの部分が十分な高温に達して多孔質下地内のインクの最小量の垂直移送を上回る結果を招くという懸念を伴わずに、下地上のインクの十分な側方リフローが達成できるときは、下地を支持するプラテンを温度制御しなくてもよい。実施形態では、多孔質下地にインクの充分な定着をもたらすには若干量のインクの垂直搬送が望まれる。非多孔質プラスチックや金属等の非多孔質下地では、下地面に対するインクの化学結合や下地面での微細孔が下地に対するインクの十分な固着をもたらすことができる。
図2に示す装置100では、平滑化装置120の閃光灯が下地140上のインク144を照射する。閃光灯は、約5ms未満、約4ms未満、約3ms未満、約2ms未満、あるいは約1ms未満等の約10ms未満のパルスをもって照射線を照射することができる。単一の閃光灯は、使用する特定の閃光灯と反射器装置とに応じて約25mmから約50mmの十分な総平滑化エネルギをもって処理方向Aにおける一定距離を覆う照射線を照射することができる。
平滑化期間中にプラテン150により下地を移動させる実施形態では、下地140は閃光灯に対し通常約1m/sから約2m/sまでの速度で移動させることができる。移動する下地140上のインク144は、閃光灯によって短い時間量だけ照射される。原則として、下地の移送速度を増やすことで下地140上のインク144の露光時間が減る。しかしながら、一般的に、閃光灯の露光時間は約1msであり、共通拡張反射器内で約4個から8個の閃光灯を通常使用することができる。したがって、1m/sの下地速度については、下地は約100mmから約200mmの露光域内での閃光期間中に約1mmだけ移動することになる。
図9は、平滑化装置120に使用することのできる単一の閃光灯装置160の例示実施形態を示す。閃光灯装置160は、閃光灯162と、閃光灯162が照射する照射線165を反射するよう位置決めされた反射器164と、筺体166とを含んでいる。下地170は、閃光灯装置160の下側に配置して図示されている。閃光灯は、それが放射線を発する各時点で短い時間量だけ起動される電灯の一種である。下地上でインクを平滑化するのに用いることのできる例示的な種類の閃光灯は、キセノン閃光灯である。キセノン閃光灯は、極めて短い持続時間に亙って非常に強烈な非干渉性の全スペクトル白色光を生成する電気発光放電灯である。この電灯は、主にキセノンの気体混合物を充填した封止管、例えば融解水晶と、気体混合物に電流を搬送する電極とを備える。気体混合物に通電するのに、高圧電源が用いられる。この高電圧は通常コンデンサに蓄えられ、電灯のトリガー時に極めて高い電流の極めて高速の給電を可能にする。使用することのできる適当な例示閃光灯は、マサチューセッツ州ウィルミントン市のXenon Corporation社から入手可能な型番RC802−LH840Interweave閃光灯である。この閃光灯は、直線形であり、16インチの長さを有しており、例えば毎秒3パルスで稼働させることができ、閃光灯筺体から約1インチの距離dで下地上に1パルス当たり約1.25J/cmの公称エネルギ密度を給送することができる。約1から4J/cmの1閃光当たりのエネルギ密度を給送することのできる他の閃光灯もまた、用いることができる。実施形態では、インクへのエネルギ入力は約0.1J/cmから約3J/cm、すなわち入来閃光エネルギの約10%から約75%の吸収率とすることができる。また、実施形態では、共通の拡張された反射器を有する4個以上の閃光灯が通常用いられ、被拡張域を照射して平滑化装置を介するより高い処理量を可能にする。
例示反射器164は、楕円反射器である。図9には、反射器に関する光線軌跡が示してある。図示の如く、楕円反射器164および直線閃光灯162は処理方向に沿って約1インチの露光域X上に集中露光をもたらすことができる。
装置100では、閃光灯によりインク144に対し照射された照射線はインクを加熱するのに有効であり、インク粘度を十分に低下させて側方リフロー、すなわち下地140の上面142に対する熱によるインクのリフロー平滑化を可能にする。インクは、照射エネルギによって部分的に融解させるかあるいは完全に融解させることができ、完全融解ではより大きなリフロー被覆面積とより望ましい平滑化とがもたらされる。インクは閃光加熱器により十分高速に加熱し、これによりインクから平滑化期間中の下地140への熱伝達を十分小さなものとし、したがって下地界面でのインクを粘性閾値温度未満の温度に冷却し、それによって下地140への相当量のインクの浸透を阻止することができる。「下地界面」はインクが下地と接触する所として定義され、それは上面142または上面142の下側とすることができる。加熱から生ずる下地140内へのインク144の浸透は、例えば約20μm未満、約10μm未満、約5μm未満、約4μm未満、約3μm未満、あるいは約2μm未満の最大深度に限定することができる。その結果、垂直インク流による普通紙等の多孔質下地のプリントスルーを実質除去することができる。インク144の側方リフローは、下地140上のインク144のマイクロバンディングを緩和することによって光学密度を改善する。
本方法と装置の実施形態に使用することのできる異なるインクは、平滑化目標温度で異なる粘度と表面張力とを持たせることができる。平滑化時間と照射出力と閃光加熱器の照射スペクトルとを含む平滑化処理パラメータは、本方法と装置に使用するインクの特性に整合し、表面張力と毛管力とにより駆動されるインクの所望のリフローと平滑化とをもたらす。
図3は、インク平滑化処理期間中に時間の関数としての波形構造を有するインク画像の高低差間のモデル関係を示す。モデルは、平滑化期間中に、1cp、10cp、100cpおよび1000cpのインク粘度と、20μmの波形寸法と、10μmの始端高低差と、30ダイン/cmのインク表面張力とを用いる。図示の如く、インク粘度が減少するにつれて、高低差の所与の低減を達成するのに必要な時間量は減少する。これらの結果は、平滑化処理に関する時間尺度が表面張力とインクの粘度の両方に加えて波形の長さ寸法にも依存することを示すものである。表面張力により駆動される粘性液体については、無次元時間tNDにより時間依存度を特性解明することができる。ここで、tND=(表面張力×時間)/(粘度×長さ)約0.1の無次元化時間が、平滑化にとって望ましい。これらの結果は、インクに対する照射線の0.1msの持続時間が、表面張力30ダイン/cmを有する液体については100cpで20μmの波形あるいは10cpで200μmの波形の平滑化にとって十分であることを示すものである。
図4は、インクの融解処理と凝固処理期間中の異なる紫外線硬化ゲルインクの形成に関する複合粘度と温度との間の関係を示すものである。これらの曲線は、市販の血流計で直接計測した。インクAからEは、下記の重量組成を有しており、すなわち、インクA:低濃度ゲル(5%)−低濃度ワックス(2%)、インクB:低濃度ゲル(5%)−高濃度ワックス(10%)、インクC:高濃度ゲル(10%)−低濃度ワックス(2%)、インクD:高濃度ゲル(10%)−高濃度ワックス(10%)、インクE:7.5%ゲル−5%ワックスである。図4の結果は、平滑化を特性解明するのに融解処理を用いたときに粘度が30℃で約10cpから80℃で約10cpまで変化することを示すものである。
図5と図6は、短時間、すなわち1msのエネルギパルスを用いた下地に対する紫外線硬化ゲルインクのインク層の加熱に関するモデル結果を示す。パルスは、閃光灯により生成することができる。図5は加熱前のインク形状と温度とを示すものであり、図6は加熱から生ずる1msの時点でのインク形状と温度とを示す。モデルでは、インク層に対するエネルギ入力は、0.12J/cm(入来閃光エネルギの約12%の吸収率)である。図5と図6では、x軸(幅次元)とz軸(深さ方向)はcm単位を有し、温度はケルビンである。ゲル化した紫外線硬化インクの行ピーク間の間隔は、42μm(600dpi印刷用の間隔)である。ゲル化したインクの行の開始高さは、下地上の5μmの連続インク層上で20μmである。このインク高さは、約2層の印刷されたばかりのインク(例えば、シアンインク+マゼンタインクの合成層等の等和色)に対応する。図6に示す如く、インク層の持続時間の短い加熱がインクを平滑化する。インクは、ピーク領域において最大温度に達する。
図7は、閃光灯からエネルギのパルスを用いたインク層の加熱から生ずる1msの時点での位置の関数としてのインク粘度を示す。図示の如く、インク粘度はピーク領域において最小値をとる。
図8は、インク層の加熱から1ms経過後の位置の関数としての厚さ方向における下地温度を示す。図示の如く、下地はインク層の加熱によって認め得るほどに加熱されることはない。用紙上部の約1μmの厚さの極めて薄い層内の最も温暖な点は48℃に過ぎず、ここではインク粘度は10cPを相当に上回るものとなる。
図10は、セリウムドープガラス管を有するA型キセノン閃光灯の照射スペクトルを示す。ガラス管は、中波長紫外線(290から320nm)と短波長紫外線(200から290nm)照射線を濾波除去し、これによりランプは長波長紫外線(320から400nm)照射線のみを照射する。
紫外線硬化インクは、長波長紫外線に対し感度を有する光重合開始剤を含むことができる。紫外線硬化ゲルインクの重合を引き起こし得る閃光灯の長波長紫外線照射スペクトルの全ての部分を濾波除去することが、望ましい。この種の重合は、閃光灯が生成する熱リフローエネルギが生成する所望の平滑化を阻止することがある。図10は、大量の長波長紫外線がA型キセノン閃光灯内のセリウムガラスにより320nmから350nmの範囲で取り除かれることを示すものである。照射スペクトルの相当部分が、350nmから400nmの範囲内に残る。
図11は、アクリライトOP−3フィルタの透過スペクトルを示す。図示の如く、フィルタは400nm未満の波長を有する照射線を取り除く。
図12は、濾波をしないセリウムドープガラス管を用いたA型キセノン閃光灯とアクリライトOP−3フィルタを用いて濾波した後のこの閃光灯の照射スペクトルとを示す。図示の如く、フィルタは400nm未満の波長を有する電灯閃光の照射線を取り除く。A型キセノン閃光灯の照射スペクトルの一部の濾波は、シアンとマゼンタとブルー(シアンの上にマゼンタ)を含む異なるインク色ごとに閃光灯の平滑化性能を改善することができる。この改善は、ブルーインクにとって意義深いものとなりうる。
線幅成長は、インクの閃光平滑化から生ずる下地面上のインクの拡散量の測度として用いることができる。図13と図14は、異なる下地材料上の600dpiのシアン(図13)とブラック(図14)の紫外線硬化ゲルインクの単一画素線に関する線幅成長を示すものである。それらの全範囲を用いた線幅計測値が、異なる下地について、閃光灯平滑化を施したものと対比し閃光灯平滑化を施していないものについて図示してある。下地材料には、光沢紙、ポリウレタン被覆アルミニウム、アクリル被覆ポリエステル、およびアクリル被覆ポリプロピレンが含まれる。
図13と図14において、「オフ」は閃光平滑化を伴わないことを意味し、「オン」は閃光平滑化を伴うことを意味する。3Hzで3インチ/sの処理量で作動する(DNA基対を崩壊させる254nm紫外光までを通過させる)Germicil型水晶管を有する直線形B型キセノンランプを用い、インクを照射した。400nmから1100nmの領域におけるB型キセノンランプの照射スペクトルは図12のA型ランプのものと実質同一であるが、B型ランプは長波長紫外線(320から400nm)と中波長紫外線(290から320nm)と短波長紫外線(200から290nm)照射線もまた含むものである。図13と図14に示す結果は、一般にB型キセノン閃光灯がシアンよりもブラック線に対し大きな線幅成長を生み出すことを実証するものである。
図13と図14に示すシアン線を上回るブラック線に関するより大きな線幅は、シアンインクよりもブラックインクによるキセノンスペクトルの吸収が上回ることに起因するものである。図15は、標準的な21ng(ナノグラム)液滴寸法で噴射されたマゼンタ、イエロー、シアン、およびブラックの各インクの単一の600dpi層により吸収されるアクリライトOP−3付きA型キセノンランプが照射する全エネルギフラックスの大きさを示す。波長全体に照射および吸収スペクトルを畳み込み積算することで得られた大きさは、下記の如くであり、すなわちブラックが89%、シアンが59%、イエローが38%、マゼンタが32%である。図13と図14に示す如く、閃光平滑化後の線幅の標準偏差は、閃光平滑化前の付着されたばかりの線を概ね上回るものとなる。この結果は、少なくとも部分的に直線形電灯からの閃光の非均一性に起因することは確かである。
インクを高速加熱する閃光灯を使用し、下地の若干の加熱しか伴わずに下地上での高速リフロー平滑化を可能にすることで、普通紙等の多孔質下地内へのインクの浸透を緩和し、最低要求から最高要求までの範囲のアプリケーション向けに許容可能なプリントスルーを達成することができる。実施形態では、平滑化用のインクの熱リフローの有効性はインクの加熱から生ずる線幅成長量に基づき評価することができる。例えば、熱リフローは、600dpiの単一の画素線インクが約60μmの付着されたばかりの線幅から約100μmの拡散したばかりの線幅まで拡散するときの平滑化について許容可能であるとして評価することができる。固体インクでは、60μmから100μmの線幅成長は、完全に欠落した深刻な噴射/印刷線までの掠れや誤誘導された噴射の欠陥をマスクするのに十分である。実施形態では、100μmの幅の平滑化されたばかりの線幅は、600dpiで印刷された照射線硬化ゲルインクを用いた単一パス印刷向けの許容可能な値として選択することができる。
下地上でインクを平滑化する方法の実施形態では、インクの同時硬化を実質一切伴うことなく下地面上でのインクの平滑化を生み出すことが望ましい。硬化は、下地衝突時にインク液滴の凝固により形成される波形構造の平滑化を妨げることになる。平滑化が妨げられた場合、マイクロバンディングは効果的に緩和されず、完全に欠落した線を効果的に隠せないことになる。インクの硬化は、インク内に架橋結合あるいは重合反応が行われる際に生ずる。実施形態では、インクの平滑化に用いる照射線源は平滑化期間中に硬化を実質的に生じないインクに照射線エネルギを照射するよう選択される。
インク平滑化方法の他の実施形態では、照射線源の照射スペクトルの一部分が平滑化対象であるインク組成物の硬化を引き起こすことがある場合、インクの平滑化期間中に比較的少量の硬化もまた生じ、濾波等ではこの部分は除去されない。しかしながら、これらの実施形態では、照射線源は、インクの架橋結合または重合がインク粘度を増大させることができるよりも高速でおよび/またはより大きな程度でインク粘度を低減させながら、平滑化を生み出すのに十分な温度までインクを加熱するのに有効な照射線エネルギを照射することができる。温度変化によってこうした態様にてインク粘度が低減される結果、平滑化期間中に生ずることのあるどのような硬化も実質的に平滑化を妨げず、インクに対する平滑化の所望の結果を依然として達成することができる。このことは図14に見てとることができ、ここではブラックインクによるBランプからの放射エネルギの高率吸収が、紫外線硬化照射線の相当の硬化線量がブラックインクに対しても入射したとしても、線幅(100nmを上回る)の十分な増大をもたらし、全ての下地に対する効果的な平滑化をもたらす。図13のシアンインクには、同一線量の平滑化照射線と硬化照射線もまた入射させた。線幅は平滑化照射線により再び増大するが、シアンインクによる可視光および近赤外光平滑化照射線の低率吸収が故に、粘度はブラックインクほどに効果的に低減はされなかった。紫外線硬化照射線もまた吸収され、一部の重合/架橋結合が生じ、そのことがインクの粘度を上昇させるのに資する。本質的な影響は、マイクロバンディングを緩和し、あるいは欠落した線を完全に隠す上で、硬化が平滑化を妨げ、(100nm未満の)不十分な線幅成長が達成される点にある。
下地上の画像の耐久性を達成するのにインクの硬化が望まれる実施形態では、インクの平滑化に続くインク組成物の所望の硬化を生み出すのに有効な放射線エネルギにインクを曝すことができる。
図16は、普通紙等の多孔質下地のインクのプリントスルーのレベルを格付けするのに用いることのできる例示的な標準画像基準(SIR)を示す。図示の如く、SIRチャートの数値レーティング目盛は0から4の範囲にあり、0は最小のプリントスルーを、4は最大を表わす。SIR値0は、全てのアプリケーションについて許容可能と判断され、SIR値1は、要求の最も厳しいものを除き全てのアプリケーションについて許容可能と判断され、SIR値2は要求の最も低いものを除き全てのアプリケーションについて許容不能と判断され、SIR値3は、全てのアプリケーションについて許容不能と判断され、SIR値4もまた全てのアプリケーションについて許容不能と判断される。一般に多孔質下地内のプリントスルーは、SIRチャートに従い0または1のレーティングが達成された場合、許容可能であると判断することができる。
DOE(実験計画法)を実行し、多孔質下地に付着させたインクの許容可能なライン幅成長と許容可能なプリントスルーを達成するための例示印刷処理条件を割り出した。Xerox Corporation社から入手可能な2種の普通紙、Xerox 4200(4200番)とXerox Color Expressions(白色度98のCX98番)とを、使用した。Xerox4200番は相対的に有孔度の高い普通紙であり、CX98番は相対的に有孔度の低い普通紙である。図2に表わした装置上で、DOEを実行した。装置では、マーキング装置110の静止した印刷プラテン上と平滑化装置120の静止した平滑化プラテン上とに用紙を支持した。印刷プラテンと平滑化プラテンを、再循環グリコール温度コントローラを用いて冷却した。マーキング装置110は、単一の画素線幅にて600dpiの被加熱シアンおよびマゼンタのゲルインクを用紙に付着させる印刷ヘッドを含むものであった。シアンインクは、高濃度ゲル(10%)−高濃度ワックス(10%)インクであり、マゼンタインクは7.5%ゲル−5%ワックスを含む標準的な調合であった。平滑化装置120は、インクの非接触画像平滑化を生成するアクリライトOP−3フィルタを有するA型キセノン閃光灯(図9)を含むものであった。閃光灯の濾波された照射スペクトルが、図12に示してある。平滑化から生ずる画素線の線幅成長を、計測した。
4200番用紙に関する線幅計測値に対するDOEモデル適合は、シアンインクについて図17Aに、またマゼンタインクについて図17Bに示してある。CX98番用紙に関する線幅計測値に対するDOEモデル適合は、シアンインクについて図18Aに、またマゼンタインクについて図18Bに示してある。図17Aから図20Fでは、「A閃光」に関する値−1.0は閃光灯が消灯した(平滑化を伴わなかった)ことを意味し、「A閃光」に関する値1.0は閃光灯が点灯した(平滑化を伴った)ことを意味する。図17Aから図20Fの全てにおいて、「プラテンT」は印刷プラテン温度を指し、「赤外線プラテンT」は平滑化プラテン温度を指す。
図17A、17B、18A、18B内のDOEモデル適合から見てとることのできる4200番普通紙とCX98番普通紙上の閃光平滑化実験の結果に基づき、A型キセノン閃光灯を用いた相当の線幅成長が達成される。シアンとマゼンタの線幅は、DOEの範囲全体でプラテン温度に対して極めて微かに依存するだけである。シアン線は、閃光平滑化の結果として、付着させたばかりの約60μmから約120μm〜約130μmへ成長し、一方マゼンタ線は約60μmから約110μmへ成長する。本願明細書に記載した規範によれば、シアンインクとマゼンタインク両方の線幅成長は、マイクロバンディングを緩和し、さらにまた完全に欠落した深刻な噴射/印刷線までの掠れや誤誘導された噴射の欠陥をマスクする上で許容可能である。マゼンタ用の若干より小さな線幅は、図15に示す如く、シアンインクよりもマゼンタインクによるA型キセノン閃光灯の閃光エネルギのより低い吸着に起因することは確かである。シアンインクとマゼンタインクが吸着した閃光灯エネルギの合計の大きさは、59%シアンと32%マゼンタと既に算出されている。

Claims (4)

  1. 下地上にインクを平滑化する方法であって、
    少なくとも1個の閃光灯が照射する照射線を用いて多孔質下地の第1の面に付着させるインクを照射する工程を含み、照射線の照射は少なくともインクの粘性閾値温度までインクを閃光加熱する一方でインクから下地への熱伝達を抑制するように短時間に設定され、前記加熱により第1の面上を側方にインクを流動させインクの平滑化をもたらし、下地界面上のインクを粘性閾値温度未満の温度へ冷却して第1の表面から下地内へのインク浸透を所与の深度に限定する方法。
  2. 下地の第1の面に付着させたインクが波形構造と印刷線幅とを有し、
    平滑化がインク幅を増大させる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記少なくとも1個の閃光灯によって照射された照射線を照射してもインクの硬化が実質的に生じない、請求項1に記載の方法。
  4. 各閃光灯は、電磁スペクトルの可視光部分から赤外線部分までの範囲に含まれる照射スペクトルを有する、請求項1に記載の方法。
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