JP5635541B2 - 包装方法およびその装置 - Google Patents
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Description
フィルム供給源から引き出した帯状フィルムを筒状に成形し、筒状フィルムを左右外側から内側に折り込んで該筒状フィルムを扁平に折り重ねる工程と、
前記フィルムにおいて外縁で扁平に折り重なる折曲縁部に、該折曲縁部で重なる2枚のフィルムの間を、得られる包装体のカバー側と物品収納側とに分断するように切り込みを形成する工程と、
前記折曲縁部において2枚に分断したフィルム重合部を加熱してフィルム搬送方向に連続する所定幅の縁シールを施す工程と、
折り重なったフィルムを帯状に展開する工程と、
展開されたフィルムを筒状に成形すると共に得られた筒状フィルムに物品を所定間隔毎に供給し、該筒状フィルムの重合端縁部に縦シールを施す工程と、
前記折り重ねにより形成された内折り部に沿って筒状フィルムを左右外側から押し込み、該筒状フィルム中の物品を挟む前後で横シールを施すと共に筒状フィルムを切断する工程とを有することを特徴とする。
フィルム供給源から引き出された帯状フィルムを筒状に成形する成形手段と、
該成形手段で成形した筒状フィルムを左右外側から内側に折り込んで該筒状フィルムを扁平に折り重ねる折り込み手段と、
前記フィルムにおいて外縁で扁平に折り重なる折曲縁部に、該折曲縁部で重なる2枚のフィルムの間を、得られる包装体のカバー側と物品収納側とに分断するように切り込みを形成する切り込み手段と、
前記折曲縁部において2枚に分断したフィルム重合部を加熱してフィルム搬送方向に連続する所定幅の縁シールを施す縁シール手段と、
折り重なったフィルムを帯状に展開する展開手段と、
該展開手段で展開されたフィルムを筒状に成形する製袋手段と、
物品が所定間隔毎に供給された筒状フィルムの重合端縁部に縦シールを施す縦シール手段と、
前記折り込み手段での折り重ねにより形成された内折り部に沿って筒状フィルムを左右外側から押し込むガセット形成手段と、
前記筒状フィルム中の物品を挟む前後で横シールを施すと共に該筒状フィルムを切断する横シール手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1および3に係る発明によれば、保形性を備えた包装体を得るにあたり、形状や仕上がり寸法などが不揃いになり難く、安定して良好な包装体を得ることができる。広い開口状態で開封し得ると共に、開封部を縁シールで強度を高めて不用意に開封されるのを防止できるなどの付加価値を高めた包装体を製袋充填機により得ることができる。また、1枚のフィルムから包装体を得ることができるので、2枚のフィルムの幅方向の重合ずれを見越して、フィルムを重合してシールした縁部を切り落とすようにした従来方式と比べて、フィルムの切り屑が生じることなく、また、その切り取り代のために余裕を持たせた幅のフィルムを使用する必要がないので、1包装あたりのフィルム使用量を低減できるなど、環境に配慮した包装をなし得る。その他、2枚のフィルムを用いることに起因する種々の問題を解消でき、生産効率を高めることができる。
請求項4に係る発明によれば、一対の案内部材と一対の折り込みガイドとを備えた折り込み手段によって、筒状フィルムをきれいに折り重ねて安定した縁シールを施すことができ、得られる包装体の形状や仕上がり寸法のばらつきを防止することができる。
前記成形ガイドの下流端には、前記台形の平行な二辺の内の短辺から延出する幅狭案内部材と、前記短辺の対辺となる長辺から延出する幅広案内部材とを設けたことを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、成形ガイドのフィルム搬送方向下流端側を断面台形状に形成し、幅狭案内部材と幅広案内部材とによりフィルム内面を案内することで、対向面の一方の左右縁部において縁シール部が左右に延出した包装体を形崩れすることなく良好に得ることができる。
請求項6に係る発明によれば、折り重ねたフィルムの折曲縁部に対してナイフによって切り込みを円滑に形成することができる。両縁シール部に形成された切り込みに沿って開封することで、大きな開口状態で開封できる包装体を得ることができる。
請求項2および7に係る発明によれば、2つの縁シール部間で包装体を開封する際に、開封裂止部によってフィルムの分離を途中で規制し、開封時の力の入れ具合で不用意に力を入れ過ぎた際にも、フィルムが一気に分離して物品が飛び出すようなことはない包装体を得ることができる。
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。なお、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1)実施例では、上方のフィルム供給源20から引き出したフィルムFを下方の製袋手段52まで案内して、帯状フィルムFの長手方向端縁部を下方で重合して筒状フィルムFを得る横形製袋充填機として例示したが、下方のフィルム供給源から引き出したフィルムを上方の製袋手段まで案内し、帯状フィルムの長手方向端縁部を上方で重合して筒状フィルムを得るようにした形態、または、フィルム供給源を製袋手段の側方に配置する、あるいは、帯状フィルムを側方で重合した筒状フィルムとするなど、種々の形態からなる横形製袋充填機を採用し得る。また、フィルムの送り方式は、間欠または連続送りの何れであってもよい。更に、横形・縦形を問わず各種の製袋充填機に採用し得る。
(2)成形手段の成形ガイド26は、使用するフィルムやその他のフィルム搬送特性を考慮して必要に応じて角筒状やその他の形状にしてもよい。また成形ガイド26の上流側と下流側とで形状が変化する構成に限らず、上流から下流まで同一の断面形状としてもよい。
(3)折り込みガイド32に代えて、筒状フィルムFを内側に折り込む固定の案内部材などにしてもよい。
(4)切り込み手段36の配設位置は、折り込み手段28の下流側から縁シール手段40の上流側までの間であればよく、例えば一対の補助繰り出しローラ34,34の上流側に配設してもよい。それらの各手段による処理間隔に応じて配設位置を適宜設定するよう対応し得る。
(5)ナイフ38は、刃先を折曲縁部FbにおけるフィルムFの重なり方向から内側に向けて配置し、フィルムFの内側に刃先を受ける受け板を配置するなどによって、折曲縁部Fbで重なる2枚のフィルムFの一方に対して折曲縁部Fbの折曲端よりも内側で切り込みを形成してもよい。
(6)縁シール手段40は、フィルムFが通過し得る間隔で離間する加熱ブロック42に折曲縁部Fbを通過させて加熱することでフィルムFを溶着して縁シール部14を得るシール形態に代えて、例えば一対の回転シールローラで挟持して縁シール部14を得るシール形態やその他の各種シール形態を採用し得る。
(7)折曲縁部Fbに形成される切り込みは、連続、ミシン目等の非連続あるいはハーフカットであってもよい。
22 成形手段,26 成形ガイド,28 折り込み手段,30 幅狭案内部材,
31 幅広案内部材,32 折り込みガイド,36 切り込み手段,38 ナイフ,
40 縁シール手段,44 補強シール手段,50 展開手段,52 製袋手段,
54 縦シール手段,56 ガセット形成手段,58 横シール手段,F フィルム,
Fb 折曲縁部,Fa 内折り部,G 物品
Claims (7)
- フィルム供給源(20)から引き出した帯状フィルム(F)を筒状に成形し、筒状フィルム(F)を左右外側から内側に折り込んで該筒状フィルム(F)を扁平に折り重ねる工程と、
前記フィルム(F)において外縁で扁平に折り重なる折曲縁部(Fb)に、該折曲縁部(Fb)で重なる2枚のフィルム(F,F)の間を、得られる包装体(10)のカバー側と物品収納側とに分断するように切り込みを形成する工程と、
前記折曲縁部(Fb)において2枚に分断したフィルム重合部を加熱してフィルム搬送方向に連続する所定幅の縁シールを施す工程と、
折り重なったフィルム(F)を帯状に展開する工程と、
展開されたフィルム(F)を筒状に成形すると共に得られた筒状フィルム(F)に物品(G)を所定間隔毎に供給し、該筒状フィルム(F)の重合端縁部に縦シールを施す工程と、
前記折り重ねにより形成された内折り部(Fa)に沿って筒状フィルム(F)を左右外側から押し込み、該筒状フィルム中の物品(G)を挟む前後で横シールを施すと共に筒状フィルム(F)を切断する工程とを有する
ことを特徴とする包装方法。 - 前記縁シールを施して縁シール部(14)を形成した後に、該縁シール部(14)に開封裂止部(18)を形成する工程を有することを特徴とする請求項1記載の包装方法。
- フィルム供給源(20)から引き出された帯状フィルム(F)を筒状に成形する成形手段(22)と、
該成形手段(22)で成形した筒状フィルム(F)を左右外側から内側に折り込んで該筒状フィルム(F)を扁平に折り重ねる折り込み手段(28)と、
前記フィルム(F)において外縁で扁平に折り重なる折曲縁部(Fb)に、該折曲縁部(Fb)で重なる2枚のフィルム(F,F)の間を、得られる包装体(10)のカバー側と物品収納側とに分断するように切り込みを形成する切り込み手段(36)と、
前記折曲縁部(Fb)において2枚に分断したフィルム重合部を加熱してフィルム搬送方向に連続する所定幅の縁シールを施す縁シール手段(40)と、
折り重なったフィルム(F)を帯状に展開する展開手段(50)と、
該展開手段(50)で展開されたフィルム(F)を筒状に成形する製袋手段(52)と、
物品(F)が所定間隔毎に供給された筒状フィルム(F)の重合端縁部に縦シールを施す縦シール手段(54)と、
前記折り込み手段(28)での折り重ねにより形成された内折り部(Fa)に沿って筒状フィルム(F)を左右外側から押し込むガセット形成手段(56)と、
前記筒状フィルム(F)中の物品(G)を挟む前後で横シールを施すと共に該筒状フィルム(F)を切断する横シール手段(58)とを備えた
ことを特徴とする包装装置。 - 前記折り込み手段(28)は、筒状フィルム(F)を内側から案内する一対の案内部材(30,31)と、該両案内部材(30,31)間において、該筒状フィルム(F)を内側へ向けて折り曲げ案内する一対の折り込みガイド(32,32)とを備えたことを特徴とする請求項3記載の包装装置。
- 前記成形手段(22)は、筒状フィルム(F)の内周を案内する成形ガイド(26)を有し、該成形ガイド(26)におけるフィルム搬送方向下流端側の横断面外形形状を台形とし、
前記成形ガイド(26)の下流端には、前記台形の平行な二辺の内の短辺から延出する幅狭案内部材(30)と、前記短辺の対辺となる長辺から延出する幅広案内部材(31)とを設けたことを特徴とする請求項4記載の包装装置。 - 前記切り込み手段(36)は、前記折曲縁部(Fb)の側方から内側に刃先を向けて配置した一対のナイフ(38,38)から構成したことを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の包装装置。
- 前記縁シール手段(40)のフィルム搬送方向下流側に離間し、該縁シール手段(40)で形成した縁シール部(14)を部分的に再加熱して溶着し、開封裂止部(18)を得る補強シール手段(44)を配設したことを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の包装装置。
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