JP5634939B2 - 放射線撮像装置 - Google Patents

放射線撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5634939B2
JP5634939B2 JP2011101544A JP2011101544A JP5634939B2 JP 5634939 B2 JP5634939 B2 JP 5634939B2 JP 2011101544 A JP2011101544 A JP 2011101544A JP 2011101544 A JP2011101544 A JP 2011101544A JP 5634939 B2 JP5634939 B2 JP 5634939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
breast
pair
compression
subject
rods
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011101544A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012231889A (ja
Inventor
正佳 松浦
正佳 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2011101544A priority Critical patent/JP5634939B2/ja
Publication of JP2012231889A publication Critical patent/JP2012231889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5634939B2 publication Critical patent/JP5634939B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、例えば、医療に用いられる放射線撮像装置に関する。
特許文献1には、フィルムによって被験者の乳房を圧迫する放射線撮像装置(マンモグラフィ装置)が開示されている。
特許文献2には、可撓性を有すると共に撮影台側に凸状に湾曲された乳房押圧板を備える放射線撮像装置(マンモグラフィ装置)が開示されている。この構成では、押圧板支持機構を撮影台側に所定量移動させたとき、突出する乳房押圧板の中央部が胸壁から乳頭に至る乳房の一部に当接し、乳房を位置決めする。次いで、撮影技師が手を引き抜いた後、乳房押圧板をさらに撮影台側に移動させると、乳房から受ける反力によって乳房押圧板の中央部が筐体部側に押圧される。この結果、乳房押圧板が平面形状となり、乳房が、所定の状態として撮影台に位置決め固定される。
米国特許出願公開第2009/0135997号明細書 特表2002−531156号公報
特許文献2のように、放射線撮像装置では、技師が手で乳房を引き伸ばすと共に、技師が乳房を手で押さえて位置決めしながら圧迫板により圧迫することが通例であった。このため、技師による引き伸ばしの技術に依存するという問題があった。
本発明の課題は、技師の手を用いなくても、撮影台に載せられた乳房を均一に引き伸ばすことができる放射線撮像装置を提供することである。
請求項1の発明は、被験者が正対した状態で当該被験者の乳房が載せられる撮影台と、前記撮影台に載せられた乳房に放射線を照射する照射部と、前記撮影台に載せられた乳房を上方から覆って当該乳房を前記撮影台へ圧迫するフィルム状の圧迫部材と、前記撮影台に対して正対した状態における被験者の前後方向に沿って延び、前記乳房を圧迫している圧迫部材を介して当該乳房を押圧しながら当該被験者の左右方向に沿って互いが離間する一対の押圧部材と、を備える放射線撮像装置である。
請求項1の構成によれば、被験者が撮影台に対して正対した状態で当該被験者の乳房が撮影台に載せられる。撮影台に載せられた乳房は、フィルム状の圧迫部材によって上方から覆われて撮影台へ圧迫される。一対の押圧部材が、乳房を圧迫する圧迫部材を介して乳房を押圧しながら被験者の左右方向に沿って互いが離間する。そして、照射部が、圧迫部材で圧迫された乳房に放射線を照射することで、放射線画像が撮像される。
請求項1では、一対の押圧部材が、乳房を圧迫する圧迫部材を介して乳房を押圧しながら被験者の左右方向に沿って互いが離間するので、圧迫部材によって圧迫された状態で乳房が被験者の左右方向へ引き伸ばされる。これにより、技師の手を用いなくても、撮影台に載せられた乳房を均一に引き伸ばすことができる。
請求項2の発明は、前記押圧部材による離間動作に伴って、前記圧迫部材に張力を付与する張力付与部材を備える請求項1に記載の放射線撮像装置である。
請求項2の構成によれば、押圧部材による離間動作に伴って、張力付与部材が圧迫部材に張力を付与する。これにより、押圧部材の離間動作により乳房が被験者の左右方向へ引き伸ばされることで発生する圧迫部材の弛みが解消され、乳房が引き伸ばされた状態を維持したまま、圧迫部材で乳房を圧迫できる。
請求項3の発明は、前記張力付与部材が、前記前後方向に沿って延び、前記圧迫部材における前記左右方向の両端部が固定され、前記前後方向を回転軸とする回転により、前記押圧部材による離間動作に伴って前記圧迫部材を巻き取って前記圧迫部材に張力を付与する一対の巻取部材である、請求項2に記載の放射線撮像装置である。
請求項3の構成によれば、押圧部材による離間動作に伴って、一対の巻取部材が回転して、圧迫部材を巻き取って圧迫部材に張力を付与する。巻取部材によれば、被験者の左右方向や上下方向に移動することなく、圧迫部材に張力を付与できるので、省スペース化が図れる。
請求項4の発明は、前記乳房に対する前記圧迫部材の圧迫圧力を検出する圧力検出部を備え、前記圧力検出部が検出した圧迫圧力に基づき、前記張力付与部材によって前記圧迫部材に付与される張力が制御される請求項2又は3に記載の放射線撮像装置である。
請求項4の構成によれば、圧力検出部が検出した圧迫圧力に基づき、張力付与部材によって圧迫部材に付与される張力が制御される。
これにより、押圧部材の離間動作により乳房が被験者の左右方向へ引き伸ばされることで発生する圧迫部材の弛みに応じて、必要な張力を圧迫部材に付与できるので、圧迫部材に付与される張力が過剰となるのを抑制できる。
請求項5の発明は、前記一対の押圧部材は、前記被験者に対する手前側の端部が、前記被験者に対する奥側を中心に上下方向に回動可能とされている請求項1〜4のいずれか1項に記載の放射線撮像装置である。
請求項5の構成によれば、乳房の表面における胸壁側から乳頭への傾斜に沿って押圧部材の角度を変えることができる。このように押圧部材の角度を変えることで、乳房の形状・大きさに合わせて、押圧部材が、圧迫部材を介して乳房を押圧しながら被験者の左右方向に沿って互いが離間する際における乳房に対する胸壁側から乳頭までの圧力分布を変えることができる。これにより、効果的に乳房を均一に引き伸ばすことができる。
請求項6の発明は、前記一対の押圧部材は、前記手前側の端部が下方を向くように傾斜した状態で当該端部が前記圧迫部材を介して前記乳房の根元側を押圧した後、下方に移動しながら当該端部が上方へ回動して前記乳房の根元側から乳頭側にかけて徐々に又は段階的に前記圧迫部材を介して押圧する請求項5に記載の放射線撮像装置である。
請求項6の構成によれば、一対の押圧部材は、被験者に対する手前側の端部が、下方を向くように傾斜した状態で当該端部が圧迫部材を介して乳房の根元側を押圧した後、下方に移動しながら当該端部が上方へ回動して乳房の根元側から乳頭側にかけて徐々に又は段階的に圧迫部材を介して押圧する。
これにより、乳房が被験者の左右方向に加えて、被験者の前方向へも引き延ばされるので、より効果的に乳房を均一に引き伸ばすことができる。
請求項7の発明は、前記一対の押圧部材は、それぞれが、独立して前記左右方向へ移動可能とされている請求項1〜6のいずれか1項に記載の放射線撮像装置である。
請求項7の構成によれば、一対の巻取部材は、それぞれが、独立して被験者の左右方向へ移動可能とされているので、左右非対称である乳房の形状にあわせて、一対の押圧部材を移動させて、乳房を引き伸ばすことができる。
本発明によれば、技師の手を用いなくても、撮影台に載せられた乳房を均一に引き伸ばすことができる。
本実施形態に係る放射線撮像装置の構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る放射線撮像装置の構成を示す正面図である。 本実施形態に係る圧迫機構の構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る圧迫機構の構成を示す平断面図である。 本実施形態に係る圧迫機構の構成を示す側断面図である。 本実施形態に係る圧迫機構において駆動を制御する制御構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る圧迫機構における圧迫動作を示す正面図である。 本実施形態に係る圧迫機構における引き伸ばし動作を示す正面図である。 本実施形態に係る圧迫機構における引き伸ばし動作を示す平面図である。 変形例に係る圧迫機構の構成を示す斜視図である。 変形例に係る圧迫機構の構成を示す平断面図である。 変形例に係る圧迫機構の構成を示す側断面図である。 変形例に係る圧迫機構において駆動を制御する制御構成を示すブロック図である。 変形例に係る圧迫機構における引き伸ばし動作を示す側断面図である。 変形例に係る圧迫機構における引き伸ばし動作を示す正面図である。 変形例に係る圧迫機構における引き伸ばし動作を示す平面図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(放射線撮像装置の構成)
まず、本実施形態に係る放射線撮像装置の構成を説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る放射線撮像装置の構成を示す図である。図中の「○」の中に「×」が記載されたものは、紙面の手前から奥へ向かう矢印を意味し、図中の「○」の中に「・」が記載されたものは、紙面の奥から手前へ向かう矢印を意味する。また、図中において、Y方向・−Y方向は上下方向を示し、Z方向・−Z方向は、被験者Lの前後方向を示し、X方向・−X方向は、被験者Lの左右方向を示す。なお、ここでいう被験者Lとは、CC撮影時における放射線撮像装置10(具体的には後述の撮影台22の胸壁当接部30)に正対した状態(図1及び図4に示す状態)の被験者Lである。以下同様に、「被験者L」は、CC撮影時における放射線撮像装置10に正対した状態の被験者Lを意味するものとして説明する。また、放射線撮像装置10における矢印−Z方向側が、被験者Lに近い手前側(装置正面側)であり、放射線撮像装置10における矢印Z方向側が、被験者Lから離れた奥側(装置背面側)である。
放射線撮像装置10は、立位状態の被験者Lの乳房N(図7参照)を放射線(例えば、X線)で撮影する装置(所謂、マンモグラフィ)であり、CC(頭尾方向。(Cranio&Caudal))撮影とMLO(内外斜位方向。Medial−Lateral−Oblique)撮影との両者を行うことができる装置とされている。
放射線としては、例えば、X線、γ線などが適用される。また、放射線撮像装置10としては、被験者Lがいす等に座った座位状態において、その被験者Lの乳房Nを撮影する装置であってもよく、少なくとも被験者Lの上半身が立位した状態でその被験者Lの乳房Nが撮像される装置であればよい。
放射線撮像装置10は、図1に示すように、放射線撮像装置10における装置正面側(−Z方向側)に設けられた側面視(−X方向視)略C字状(コの字状)の測定部12と、放射線撮像装置10における装置背面側(Z方向側)から測定部12を支持する基台部14と、を備えている。測定部12には、測定部12から装置背面側へ延び出した回動軸16が設けられており、回動軸16が基台部14に支持されることによって測定部12が基台部14に回動可能に支持されている。
さらに、測定部12は、被験者Lが正対した状態で被験者Lの乳房Nが載せられる撮影台22と、乳房Nを撮影台22へ圧迫する圧迫機構40と、圧迫機構40によって撮影台22に圧迫された乳房Nに放射線を照射する照射部の一例としての放射線照射装置24と、撮影台22(具体的には、後述の載置面20)と放射線照射装置24とが所定間隔離れるように撮影台22及び放射線照射装置24を保持する保持部28と、を備えて構成されている。なお、圧迫機構40の具体的な構成については、後述する。
放射線照射装置24は、放射線源としての管球(図示省略)を備えており、この管球(図示省略)から放射線を照射するようになっている。保持部28には、CC撮影時に被験者Lが把持する一対のハンドル34が、撮影台22を挟むように設けられている。
撮影台22の上面には、被験者Lの乳房Nが載せられる平面状の載置面20が形成されている。撮影台22における装置正面側の面には、CC撮影時には被験者Lの乳房Nよりも下方の胸部分(胸壁)を当接させる胸壁当接部30が設けられている。また、撮影台22の内部には、乳房N及び載置面20を通過した放射線を検出する放射線検出器(図示省略)が設けられている。
(圧迫機構の構成)
次に、本実施形態に係る圧迫機構40の構成について説明する。図3は圧迫機構の斜視図であり、図4は圧迫機構の平面図であり、図5は圧迫機構の側面図である。
圧迫機構40は、図3、図4及び図5に示すように、撮影台22に載せられた乳房N(図7参照)を上方から覆って乳房Nを撮影台22へ圧迫するための圧迫フィルム42(フィルム状の圧迫部材の一例)と、圧迫フィルム42の左右方向(X方向・−X方向)両端部が固定され被験者L(図4参照、以下同様)の前後方向(Z方向・−Z方向)に沿って延びる一対の棒状のロッド144(張力付与部材及び巻取部材の一例)と、一対のロッド144を駆動する駆動機構150と、を備えている。
圧迫フィルム42としては、例えば、樹脂材料で構成されたフィルム(具体的には、例えばMYLAR(登録商標))が用いられ、圧迫フィルム42は、丸みのある乳房Nの表面に沿って変形(湾曲)可能に構成されている。圧迫部材としては、樹脂材料で構成されたフィルムに限られず、例えば、ゴム材料で構成されたフィルム状(シート状)部材であってもよく、樹脂・ゴム・その他の弾性材料から構成されたフィルム状(シート状)の弾性部材を用いることができる。
各ロッド144は、放射線撮像装置10における装置背面側から装置正面側(−Z方向側)に向かって延びる円柱状又は円筒状で構成されている。すなわち、各ロッド144は、撮影台22に載せられた乳房Nの乳頭側から被験者Lの胸壁側に沿って延びている(図9参照)。また、一対のロッド144は、被験者Lの左右方向(X方向・−X方向)に間隔をおいて配置されている。一対のロッド144には、圧迫フィルム42の左右方向端部がそれぞれ巻き付けられている。
駆動機構150は、各ロッド144をその軸周り(図3におけるC方向)に回転させる回転機構160と、一対のロッド144を上下方向(Y方向・−Y方向)に昇降させる昇降機構180と、を備えている。
回転機構160は、図3及び図5に示すように、それぞれが各ロッド144の長手方向一端部(Z方向側端部)をその軸周りに回転可能に支持する一対の支持部材162と、それぞれが各ロッド144をその軸周りに回転させる一対の駆動部164と、を備えて構成されている。
本実施形態では、各支持部材162は、ブロック状に形成されている。各支持部材162には、後述のネジシャフト182が螺合されるネジ孔162Cと、ガイド184が挿し通される通し孔162Dとが、上下方向に沿って貫通している。
各駆動部164は、例えば、ステッピングモータ等の駆動モータで構成されている。また、各駆動部164は、各ロッド144の基端部(Z方向側端部)に配置され、各支持部材162に取り付けられている。
この回転機構160では、各駆動部164が各ロッド144を正転させることで各ロッド144が圧迫フィルム42を巻き取り、各駆動部164が各ロッド144を逆転させることで各ロッド144が圧迫フィルム42を送り出すようになっている。
なお、回転機構160としては、上記の構成に限られるものではなく、種々の構成とすることが可能である。
昇降機構180は、図3及び図5に示すように、それぞれが各支持部材162のネジ孔162Cに螺合すると共に上下方向へ延びる一対のネジシャフト182と、それぞれが各ネジシャフト182に沿って延びると共に各支持部材162を上下方向へ案内する案内部としての一対のガイド184と、それぞれが各ネジシャフト182の長手方向両端部を回転可能に支持すると共にガイド184の長手方向両端部が固定された一対の支持部材186と、それぞれが各ネジシャフト182をその軸周りに回転させる一対の駆動部188と、を備えて構成されている。
各ガイド184は、各支持部材162の通し孔162Dに挿し通されており、各支持部材162が各ガイド184に沿って上下方向へ移動可能とされている。各駆動部188は、例えば、ステッピングモータ等の駆動モータで構成されている。また、各駆動部188は、各ネジシャフト182の上端部に配置され、各支持部材186の上面に取り付けられている。
各ネジシャフト182の外周には、一方向へ周回する螺旋状のネジ182Bが形成されている。このネジ182Bと支持部材162のネジ孔162Cとの間には、ボール(図示省略)が設けられており、ボールねじ構造とされている。
この昇降機構180では、各駆動部188が各ネジシャフト182を正転させることで各支持部材162・各ロッド144を介して圧迫フィルム42を上方へ移動させ、各駆動部188が各ネジシャフト182を逆転させることで各支持部材162・各ロッド144を介して圧迫フィルム42を下方へ移動させるようになっている。
なお、一対のロッド144の上昇状態において、圧迫フィルム42と撮影台22との間に乳房Nを撮影台22の載置面20に載置可能な間隔を有するように、一対のロッド144の上昇距離が設定されている。
昇降機構180としては、上記の構成に限られるものではなく、ワイヤ・ベルト等の機械要素を用いた種々の構成とすることが可能である。
圧迫機構40は、図3、図4及び図5に示すように、さらに、被験者L(図4参照、以下同様)の前後方向(Z方向・−Z方向)に沿って延び、乳房Nを圧迫している圧迫フィルム42を介して乳房Nを押圧しながら被験者Lの左右方向に沿って互いが離間する一対の棒状のロッド44(押圧部材の一例)と、一対のロッド44を駆動する駆動機構50と、を備えている。
各ロッド44は、放射線撮像装置10における装置背面側から装置正面側(−Z方向側)に向かって延びる円柱状又は円筒状で構成されている。すなわち、各ロッド44は、撮影台22に載せられた乳房Nの乳頭側から被験者Lの胸壁側に沿って延びている(図9参照)。また、一対のロッド44は、圧迫フィルム42の上方であって、かつ一対のロッド144の間において、被験者Lの左右方向(X方向・−X方向)に間隔をおいて配置されている。また、圧迫フィルム42に対する摺動性のよい材料で構成されることが望ましい。この材料としては、例えば、PP、PEその他の樹脂が用いられる。また、一対のロッド44としては、アルミ等の金属材料で構成された部材の外周をシリコーンやラバーで被覆したものあってもよい。
駆動機構50は、各ロッド44をその軸周りに一方向(図3におけるA方向)へ回転させる回転機構60と、一対のロッド44を左右方向(図3及び図4におけるB方向)へ接離(接近及び離間)させる接離機構70と、一対のロッド44を上下方向(Y方向・−Y方向)に昇降させる昇降機構80と、を備えている。
回転機構60は、図3及び図5に示すように、それぞれが各ロッド44をその軸周りに回転可能に支持する一対の支持部材62と、それぞれが各ロッド44をその軸周りに回転させる一対の駆動部64と、を備えて構成されている。
各支持部材62は、後述のネジシャフト72及びガイド74によって支持される被支持部62Aと、ロッド44の長手方向一端部(Z方向側端部)をその軸周りに回転可能に支持する支持部62Bと、を備えて構成されている。
本実施形態では、各被支持部62Aは、ブロック状に形成されている。各被支持部62Aには、後述のネジシャフト72が螺合されるネジ孔62Cと、ガイド74が挿し通される通し孔62Dとが、被験者Lの左右方向に沿って貫通している。
各支持部62Bは、各被支持部62Aの前端部(−Z方向側端部)から下方へ突出し、被験者Lの前後方向に沿って厚みを有する板状に形成されている。この支持部62Bと被支持部62Aとは、一体に形成されている。
各駆動部64は、例えば、ステッピングモータ等の駆動モータで構成されている。また、各駆動部64は、ロッド44の基端部(Z方向側端部)に配置され、各支持部62Bの背面側(Z方向側)に取り付けられている。
なお、回転機構60としては、上記の構成に限られるものではなく、種々の構成とすることが可能である。
接離機構70は、図3及び図4に示すように、各支持部材62のネジ孔62Cに螺合すると共に被験者Lの左右方向に沿って延びるネジシャフト72と、ネジシャフト72に沿って延びると共に各支持部材62を被験者Lの左右方向へ案内する案内部としてのガイド74と、ネジシャフト72の長手方向両端部を回転可能に支持すると共にガイド74の長手方向両端部が固定された支持部材76と、ネジシャフト72をその軸周りに回転させる駆動部78と、を備えて構成されている。
ガイド74は、各支持部材62の通し孔62Dに挿し通されており、各支持部材62がガイド74に沿って被験者Lの左右方向へ移動可能とされている。
支持部材76は、後述のネジシャフト82及びガイド84によって支持される被支持部76Aと、ネジシャフト72の長手方向両端部を回転可能に支持すると共にガイド74の長手方向両端部が固定された支持部76Bと、を備えて構成されている。
本実施形態では、被支持部76Aは、ブロック状に形成されている。被支持部76Aには、後述のネジシャフト82が螺合されるネジ孔76Cと、ガイド84が挿し通される通し孔76Dとが、上下方向に沿って貫通している。
支持部76Bは、平面視(−Y方向視)にて、装置正面側が開口したC字状(コの字状)に形成されている。支持部76Bと被支持部76Aとは一体に形成されている。
駆動部78は、例えば、ステッピングモータ等の駆動モータで構成されている。また、駆動部78は、ネジシャフト72のX方向側端部に配置され、支持部76BにおけるX方向側の側板76Eの外面に取り付けられている。
ネジシャフト72の長手方向中央部72Aは、ネジ(ネジ溝)が形成されていない非形成部とされている。ネジシャフト72の長手方向中央部72Aの一端側(−X方向側)には、一方向へ周回する螺旋状のネジ(ネジ溝)72Bが形成され、ネジシャフト72の長手方向中央部72Aの他端側(X方向側)には、ネジ72Bとは逆方向へ周回する螺旋状のネジ(ネジ溝)72Cが形成されている。
一対の支持部材62のうち、一方(−X方向側)の支持部材62がネジ72Bに配置されて当該支持部材62のネジ孔62Cにネジ72Bが螺合し、他方(X方向側)の支持部材62がネジ72Cに配置されて当該支持部材62のネジ孔62Cにネジ72Cが螺合している。また、ネジ72B及びネジ72Cと、各支持部材62のネジ孔62Cとの間には、ボール(図示省略)が設けられており、ボールねじ構造とされている。
この接離機構70では、駆動部78がネジシャフト72を正転させることで一対の支持部材62をネジシャフト72の長手方向外側に移動させて一対のロッド44を離間させ、駆動部78がネジシャフト72を逆転させることで一対の支持部材62をネジシャフト72の長手方向内側に移動させて一対のロッド44を接近させるようになっている。
なお、ネジシャフト72の長手方向中央部72Aは、ネジが形成されていない非形成部となっており、一対のロッド44を接近させた場合において、所定の間隔をあけた状態で停止するようになっている。
また、一対のロッド44の接近状態において、一対のロッド44が共に乳房Nを押圧可能な位置、図8(A)に示すように、平面視(−Y方向視)にて乳房Nと重なる位置に位置するように、ネジシャフト72におけるネジが形成されていない非形成部の長さが規定されている。
また、一対のロッド44の離間状態において、乳房Nの幅(被験者Lの左右方向に沿った長さ)を超えて離間し、乳房Nの幅方向外側に退避するように離間距離が設定されている。
接離機構70としては、上記の構成に限られるものではなく、ワイヤ・ベルト等の機械要素を用いた種々の構成とすることが可能である。
昇降機構80は、図3及び図5に示すように、支持部材76のネジ孔76Cに螺合すると共に上下方向へ延びるネジシャフト82と、ネジシャフト82に沿って延びると共に各支持部材76を上下方向へ案内する案内部としてのガイド84と、ネジシャフト82の長手方向両端部を回転可能に支持すると共にガイド84の長手方向両端部が固定された支持部材86と、ネジシャフト82をその軸周りに回転させる駆動部88と、を備えて構成されている。
ガイド84は、支持部材76の通し孔76Dに挿し通されており、支持部材76がガイド84に沿って上下方向へ移動可能とされている。駆動部88は、例えば、ステッピングモータ等の駆動モータで構成されている。また、駆動部88は、ネジシャフト82の上端部に配置され、支持部材86の上面に取り付けられている。
ネジシャフト82の外周には、一方向へ周回する螺旋状のネジ82Bが形成されている。このネジ82Bと支持部材76のネジ孔76Cとの間には、ボール(図示省略)が設けられており、ボールねじ構造とされている。
この昇降機構80では、駆動部88がネジシャフト82を正転させることで支持部材76を介して一対のロッド44を上方へ移動させ、駆動部88がネジシャフト82を逆転させることで支持部材76を介して一対のロッド44の下方へ移動させるようになっている。
なお、一対のロッド44の上昇状態において、圧迫フィルム42と撮影台22との間に乳房Nを撮影台22の載置面20に載置可能な間隔を有するように、一対のロッド44の上昇距離が設定されている。
昇降機構80としては、上記の構成に限られるものではなく、ワイヤ・ベルト等の機械要素を用いた種々の構成とすることが可能である。
なお、撮影台22には、ネジシャフト82、ガイド84、駆動部88、一対のネジシャフト182、一対のガイド184及び一対の駆動部188を収容する筐体89が設けられている。筐体89の装置正面側の壁には、上下方向に沿ったスリット89A及びスリット89Bが形成されている。スリット89Aからは、支持部76Bにおける側板76E、76Fが装置正面側へ突出し、スリット89Bからは、ロッド144が装置正面側へ突出している。
また、放射線撮像装置10は、図6に示すように、各ロッド144のトルクを検出するトルク検出部としてのトルクセンサ46と、乳房Nに対する圧迫フィルム42の圧迫圧力を検出する圧力検出部としての圧力センサ148と、各ロッド144が圧迫フィルム42から受ける上下方向の圧力(荷重)を検出する圧力センサ48と、を備えている。トルクセンサ46及び圧力センサ148は、各ロッド144の基端部(X方向側端部)に設けられている。圧力センサ48は、各ロッド44の基端部(X方向側端部)に設けられている。
圧力センサ148では、各ロッド144が圧迫フィルム42から受ける上下方向の圧力(荷重)を検出することで、乳房Nに対する圧迫フィルム42の圧迫圧力を検出するようになっている。すなわち、圧力センサ148では、各ロッド144を介して圧迫フィルム42の圧迫圧力を検出する。なお、圧力検出部としては、例えば、撮影台22が乳房Nから受ける圧力(荷重)を検知する構成であってもよい。また、圧力検出部としては、各ロッド144のトルク及び各ロッド144の高さから、乳房Nに対する圧迫フィルム42の圧迫圧力を検出する構成とすることもできる。
さらに、放射線撮像装置10は、図6に示すように、技師等により操作される操作パネル等の入力手段47と、入力手段47を介して装置外部から入力された指示信号及びトルクセンサ46・圧力センサ48の検知結果に基づき、駆動部164、188、64、78、88の駆動を制御する制御部49と、を備えている。
なお、トルクセンサ46を用いてロッド44の駆動を制御する構成に替えて又は加えて、ロッド44に所定値以上(所定値を超えた)のトルクが生じるとロッド44を空回りさせるトルクリミッタがロッド44に設けられていてもよい。
(放射線撮像装置10の作用)
次に、放射線撮像装置10の作用を、被験者Lの乳房Nを撮像する撮像手順を示しながら説明する。
ここでは、図7(A)に示すように、圧迫フィルム42が撮影台22の上方で撮影台22から離間した状態を初期状態として説明する。この初期状態では、圧迫フィルム42と撮影台22との間に、乳房Nを撮影台22の載置面20に載置可能な間隔を有した状態となっている。また、初期状態では、一対のロッド144は、圧迫フィルム42を巻き取って圧迫フィルム42が張架された状態(圧迫フィルム42が弛んでいない状態)とされている。なお、圧迫フィルム42が張架された状態か否かは、一対のロッド144で圧迫フィルム42を巻き取った際に生じるロッド144のトルクをトルクセンサ46が検出することで検知される。
また、この初期状態では、一対のロッド44が接近した接近状態となっている。この接近状態において、一対のロッド44が共に乳房Nを押圧可能な位置、図9(A)に示すように、平面視(−Y方向視)にて乳房Nと重なる位置に位置する。従って、この接近状態における一対のロッド44の間隔は、乳房Nの幅(−X方向・X方向に沿った長さ)よりも狭い間隔とされている。
放射線撮像装置10において乳房Nを撮像する場合には、まず、被験者Lが撮影台22に正対した状態で、乳房Nが撮影台22の載置面20に載せられる。そして、入力手段47(図6参照)を介して装置外部から圧迫開始の信号が入力されると、制御部49(図6参照)によって駆動部188が駆動され、駆動部188によってネジシャフト182が逆転することで、圧迫フィルム42が支持部材162・ロッド144と一体にネジシャフト182に沿って下方へ移動する(圧迫工程開始)。
圧迫フィルム42が下方へ移動することで、図7(B)に示すように、撮影台22の載置面20に載せられた乳房Nに対して圧迫フィルム42が当接を開始し、圧迫フィルム42がさらに下方へ移動することで、図7(C)に示すように、乳房Nは、圧迫フィルム42によって上方から覆われて撮影台22へ圧迫される(圧迫工程完了)。
なお、圧迫フィルム42を下方へ移動させて乳房Nを圧迫する際には、圧力センサ148によって圧迫フィルム42(ロッド44)の圧迫圧が検出される。圧力センサ148によって圧迫フィルム42の圧迫圧が所定圧力値(又は所定圧力範囲)に達したことを検知すると、圧迫圧が所定圧力範囲を超えないように、制御部49によって駆動部164が駆動されて一対のロッド144が逆転することで、圧迫フィルム42を送り出して圧迫フィルム42の圧迫圧を所定圧力範囲に維持しながら、圧迫フィルム42が下方へ移動する。
また、圧迫フィルム42を下方へ移動させて乳房Nを圧迫する際には、圧力センサ48の検出に加えて又はこれに替えて、トルクセンサ46によって一対のロッド144のトルクが検出してもよい。トルクセンサ46によって一対のロッド144のトルクが所定圧力値(又は所定圧力範囲)に達したことを検知すると、トルクが所定圧力範囲を超えないように、制御部49によって駆動部164が駆動されて一対のロッド144が逆転することで、圧迫フィルム42を送り出して一対のロッド144のトルクを所定圧力範囲に維持しながら、圧迫フィルム42が下方へ移動する。
次に、制御部49(図6参照)によって駆動部88が駆動され、駆動部88によってネジシャフト82が逆転することで、一対のロッド44が支持部材76及び支持部材62と一体にネジシャフト82に沿って下方へ移動する(引き伸ばし工程開始)。
一対のロッド44が下方へ移動することで、図8(A)に示すように、圧迫フィルム42に圧迫されている乳房Nに対して、一対のロッド44が圧迫フィルム42を介して当接を開始し、一対のロッド44がさらに下方へ移動することで、図8(B)に示すように、一対のロッド44が圧迫フィルム42を介して乳房Nを押圧する。
乳房Nを押圧する一対のロッド44に生じる圧力が所定圧力値(所定圧力範囲)になったことを圧力センサ48(図6参照)が検出すると、その検出信号が制御部49へ送られる。この検知信号を制御部49が取得すると、制御部49によって駆動部88の駆動が停止されると共に、駆動部64及び駆動部78が駆動される。
これにより、一対のロッド44の下方への移動が停止する共に、一対のロッド44が圧迫フィルム42を介して乳房Nを押圧した状態で回転しながら、駆動部78によってネジシャフト72が正転することで、図8(C)及び図9(B)に示すように、一対の支持部材62がネジシャフト72の長手方向外側に移動して一対のロッド44が離間する。
これにより、圧迫フィルム42によって圧迫された状態の乳房Nが、一対のロッド44によって被験者Lの左右方向へ引き伸ばされる。これにより、技師の手を用いなくても、撮影台22に載せられた乳房Nを均一に引き伸ばすことができる。
なお、このとき、一対のロッド144は、圧迫フィルム42が張架された状態(圧迫フィルム42が弛んでいない状態)を維持するように、制御部49によって駆動部164が駆動されて一対のロッド144が正転することで、圧迫フィルム42を巻き取って圧迫フィルム42に張力を付与する。
具体的には、圧力センサ148によって一対のロッド144に生じる圧力を検出し、この圧力が所定圧力値(又は所定圧力範囲)未満となった場合に、制御部49によって駆動部164が駆動されて一対のロッド144が正転することで、圧迫フィルム42を巻き取り、圧迫フィルム42の圧迫圧を所定圧力値(又は所定圧力範囲)にする。このように、一対のロッド144による圧迫フィルム42の巻取り量が制御される。
このように、圧迫フィルム42を巻き取ることにより、一対のロッド44の離間動作により乳房Nが被験者Lの左右方向へ引き伸ばされることで発生する圧迫フィルム42の弛みが解消され、乳房Nが引き伸ばされた状態を維持したまま、圧迫フィルム42で乳房Nを圧迫できる。
また、圧力センサ148が検出した圧迫圧力に基づき、一対のロッド144による圧迫フィルム42の巻取り量が制御されるので、圧迫フィルム42の弛みに応じて、必要な張力を圧迫フィルム42に付与できるので、圧迫フィルム42に付与される張力が過剰となるのを抑制できる。
さらに、一対のロッド144では、被験者Lの左右方向や上下方向に移動することなく、圧迫フィルム42の巻き取りにより圧迫フィルム42に張力を付与できるので、省スペース化が図れる。
図8(D)に示すように、一対のロッド44が離間状態となると、制御部49によって駆動部64及び駆動部78の駆動が停止される(引き伸ばし工程終了)。一対のロッド44に離間状態では、図8(D)及び図9(C)に示すように、平面視(−Y方向視)にて、乳房Nと重ならない位置へ退避する。
そして、乳房Nを圧迫している圧迫フィルム42を介して、一対のロッド44によって押圧された乳房Nに対して、放射線照射装置24から放射線が照射される。圧迫フィルム42で乳房Nが圧迫された状態で放射線撮影がなされ、撮影が終了すると、制御部49によって駆動部88及び駆動部188が駆動される(圧迫工程終了)。これにより、駆動部88によってネジシャフト82が正転することで、一対のロッド44が支持部材76・支持部材62と一体にネジシャフト82に沿って上方へ移動し、駆動部188によってネジシャフト182が正転することで、圧迫フィルム42がロッド144・支持部材162と一体にネジシャフト182に沿って上方へ移動する。
さらに、制御部49によって駆動部78が駆動される。これにより、駆動部78によってネジシャフト72が逆転することで、一対の支持部材62がネジシャフト72の長手方向内側に移動して一対の支持部材62が接近し、初期状態に戻る。
以上のように、放射線撮像装置10における撮像手順では、圧迫工程、引き伸ばし工程を含んでいる。なお、制御部49による駆動部164、188、64、78、88の駆動動作(駆動タイミング)は、上記の内容に限られるものではない。
本実施形態では、ネジシャフト72に回転により一対の支持部材62が共に移動する構成とされていたが、各支持部材62が独立して移動する構成としてもよい。各支持部材62が独立して移動する構成としては、例えば、ネジシャフト72をその長手方向中央部で分割して独立して回転可能な2つのネジシャフトとし、当該ネジシャフトのそれぞれに当該ネジシャフトを回転駆動する駆動部及び支持部材62を設ける構成とすることができる。
この構成によれば、一対のロッド44のうち、一方のロッド44を停止させると共に他方のロッド44を移動させること、一方のロッド44及び他方のロッド44で異なる速度で移動させること、一方のロッド44及び他方のロッド44で異なる方向へ移動させることが可能となる。すなわち、一対のロッド44を非対称に左右方向へ移動させることが可能となる。これにより、左右非対称である乳房Nの形状にあわせて圧迫することができる。
また、圧迫フィルム42に張力を付与する張力付与部材としては、圧迫フィルム42を巻き取る一対のロッド144に限られず、例えば、被験者Lの左右方向に沿って離間することで圧迫フィルム42に張力を付与するように構成された部材を用いてもよく、圧迫フィルム42に張力を付与できるものであればよい。
また、押圧部材としては、回転しながら離間する一対のロッド44に限らず、例えば、回転せずに離間するように構成された部材であってもよい。この場合では、当該部材は、離間動作において圧迫フィルム42に摺動することになる。
(圧迫機構40の変形例)
次に、変形例に係る圧迫機構400の構成について説明する。図10は圧迫機構400の斜視図であり、図11は圧迫機構400の平面図であり、図12は圧迫機構400の側面図である。なお、前述した圧迫機構40と同一機能を有する部分には、同一符号を付して説明を適宜省略する。
変形例に係る圧迫機構400では、図10及び図11に示すように、駆動機構50は、回転機構60、接離機構70及び昇降機構80に加えて、一対のロッド44の基端部(Z方向側端部)を中心に一対のロッド44の先端部(−Z方向側端部)を上下方向に回動する回動機構90を備えている。すなわち、一対のロッド44は、被験者Lに対する手前側の端部が、被験者Lに対する奥側を中心に上下方向に回動可能に構成されている。
回動機構90では、図10に示すように、支持部76Bは、支持部76Bに固定された回動軸92A(図11及び図12参照)を中心に回動可能に、被支持部76Aに支持されている。被支持部76Aには、支持部76Bの回動軸92Aをその軸周りに回動する駆動部96が設けられている。駆動部96は、例えば、ステッピングモータ等の駆動モータで構成されている。
この回動機構90では、図12に示すように、駆動部96によって支持部76Bの回動軸92Aを正転させることで一対のロッド44の先端部を上方へ回動させ、駆動部96によって支持部76Bの回動軸92Aを逆転させることで一対のロッド44の先端部を下方へ回動させるようになっている。すなわち、支持部76Bの回動軸92Aの正転により、一対のロッド44の先端部が上方を向くように一対のロッド44が傾斜し、支持部76Bの回動軸92Aの逆転により一対のロッド44の先端部が下方を向くように一対のロッド44が傾斜するようになっている。
また、変形例に係る構成では、図13に示すように、制御部49は、駆動部164、188、64、78、88に加えて、駆動部96の駆動を制御するようになっている。
この構成によれば、図7(C)に示すように、乳房Nが、圧迫フィルム42によって上方から覆われて撮影台22へ圧迫されると、(圧迫工程完了すると)、制御部49によって駆動部96が駆動され、駆動部96によって支持部76Bの回動軸92Aを逆転させることで、一対のロッド44の先端部を下方へ所定角度(所定回動量)回動させる。これにより、一対のロッド44は、その先端部が下方を向くように所定角度傾斜した傾斜状態となる。なお、一対のロッド44は、初期状態において、この傾斜状態となっていてもよい。
次に、制御部49によって駆動部88が駆動され、駆動部88によってネジシャフト82が逆転することで、傾斜状態の一対のロッド44がネジシャフト82に沿って下方へ移動する。
これにより、図14(A)、図15(A)及び図16(A)に示すように、一対のロッド44の先端部が、乳房Nにおける根元側(被験者Lの胸壁側)を圧迫フィルム42を介して押圧し、ロッド44が受ける圧力が所定圧力値(所定圧力範囲)になったことを圧力センサ48が検出すると、その検出信号が制御部49へ送られる。この検知信号を制御部49が取得すると、制御部49によって駆動部88、96が駆動され、駆動部96によって支持部76Bの回動軸92Aを正転させることで一対のロッド44の先端部を所定角度(所定回動量)、上方へ回動させると共に、駆動部88によってネジシャフト82が逆転することで、一対のロッド44に巻かれた圧迫フィルム42がネジシャフト82に沿って下方へ移動する。
これにより、一対のロッド44は、その先端部が上方を向くように所定角度傾斜するとともに下方へ移動する。
これにより、図14(B)及び図15(B)に示すように、一対のロッド44が圧迫フィルム42を介して、その先端から基端にかけて徐々に(又は段階的に)乳房Nを押圧し、最終的には、一対のロッド44の全体が乳房Nを押圧する。そして、ロッド44が受ける圧力が所定圧力値(所定圧力範囲)になったことを圧力センサ48が検出すると、その検出信号が制御部49へ送られる。この検知信号を制御部49が取得すると、制御部49によって駆動部88の駆動が停止されると共に、駆動部64及び駆動部78が駆動される。
これにより、圧迫フィルム42の下方への移動が停止する共に、一対のロッド44が圧迫フィルム42を介して乳房Nを押圧した状態で回転しながら、駆動部78によってネジシャフト72が正転することで、図15(C)及び図16(B)に示すように、一対の支持部材62がネジシャフト72の長手方向外側に移動して一対のロッド44が離間する。
これにより、圧迫フィルム42によって圧迫された状態の乳房Nが、一対のロッド44によって被験者Lの左右方向へ引き伸ばされる。これにより、技師の手を用いなくても、撮影台22に載せられた乳房Nを均一に引き伸ばすことができる。なお、これ以降の撮像手順は、前述の圧迫機構40の場合と同様である。
なお、変形例における制御部49による駆動部64、78、88、96の駆動動作(駆動タイミング)は上記のもの限られない。例えば、一対のロッド44の全体が乳房Nを押圧するように、乳房Nの表面における胸壁側から乳頭への傾斜に沿った角度(例えば、図14(B)に示す角度)に一対のロッド44を回動してから、一対のロッド44を下方へ移動させて乳房Nを押圧するようにしてもよい。
このように一対のロッド44の角度を変えることで、乳房Nの形状・大きさに合わせて、一対のロッド44が乳房Nを押圧した状態で離間する際における乳房Nに対する胸壁側から乳頭までの圧力分布を変えることができる。これにより、効果的に乳房Nを均一に引き伸ばすことができる。
また、本実施形態に係る放射線撮像装置10は、圧迫機構40(圧迫機構400)及び撮影台22に対して放射線照射装置24の角度を変更できるようにし、ステレオ撮影、トモシンセンス撮影に用いられるように構成してもよい。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成しても良い。
10 放射線撮像装置
22 撮影台
24 放射線照射装置(照射部の一例)
42 圧迫フィルム(圧迫部材の一例)
44 ロッド(巻取り部材の一例)
L 被験者
N 乳房

Claims (7)

  1. 被験者が正対した状態で当該被験者の乳房が載せられる撮影台と、
    前記撮影台に載せられた乳房に放射線を照射する照射部と、
    前記撮影台に載せられた乳房を上方から覆って当該乳房を前記撮影台へ圧迫するフィルム状の圧迫部材と、
    前記撮影台に対して正対した状態における被験者の前後方向に沿って延び、前記乳房を圧迫している圧迫部材を介して当該乳房を押圧しながら当該被験者の左右方向に沿って互いが離間する一対の押圧部材と、
    を備える放射線撮像装置。
  2. 前記押圧部材による離間動作に伴って、前記圧迫部材に張力を付与する張力付与部材を備える請求項1に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記張力付与部材が、
    前記前後方向に沿って延び、前記圧迫部材における前記左右方向の両端部が固定され、前記前後方向を回転軸とする回転により、前記押圧部材による離間動作に伴って前記圧迫部材を巻き取って前記圧迫部材に張力を付与する一対の巻取部材である、
    請求項2に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記乳房に対する前記圧迫部材の圧迫圧力を検出する圧力検出部を備え、
    前記圧力検出部が検出した圧迫圧力に基づき、前記張力付与部材によって前記圧迫部材に付与される張力が制御される請求項2又は3に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記一対の押圧部材は、前記被験者に対する手前側の端部が、前記被験者に対する奥側を中心に上下方向に回動可能とされている請求項1〜4のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記一対の押圧部材は、前記手前側の端部が下方を向くように傾斜した状態で当該端部が前記圧迫部材を介して前記乳房の根元側を押圧した後、下方に移動しながら当該端部が上方へ回動して前記乳房の根元側から乳頭側にかけて徐々に又は段階的に前記圧迫部材を介して押圧する請求項5に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記一対の押圧部材は、それぞれが、独立して前記左右方向へ移動可能とされている請求項1〜6のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
JP2011101544A 2011-04-28 2011-04-28 放射線撮像装置 Active JP5634939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011101544A JP5634939B2 (ja) 2011-04-28 2011-04-28 放射線撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011101544A JP5634939B2 (ja) 2011-04-28 2011-04-28 放射線撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012231889A JP2012231889A (ja) 2012-11-29
JP5634939B2 true JP5634939B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=47432882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011101544A Active JP5634939B2 (ja) 2011-04-28 2011-04-28 放射線撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5634939B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11350891B2 (en) 2018-05-25 2022-06-07 Hologic, Inc. Compression arm devices and methods

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106344056B (zh) * 2016-09-19 2019-07-12 东软医疗系统股份有限公司 可横向自由移动的压迫板组件及乳腺机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11350891B2 (en) 2018-05-25 2022-06-07 Hologic, Inc. Compression arm devices and methods
US11890120B2 (en) 2018-05-25 2024-02-06 Hologic, Inc. Compression arm devices and methods

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012231889A (ja) 2012-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030031291A1 (en) X-ray apparatus
CN103841892B (zh) X射线摄像装置
KR20160125851A (ko) 엑스선 장치 및 시스템
CN109512447A (zh) 一种电动可伸缩悬挂式g型臂及其工作方法
US10517551B2 (en) X-ray photographing apparatus and method
JP5634939B2 (ja) 放射線撮像装置
JP5634938B2 (ja) 放射線撮像装置、圧迫機構
JP6784786B2 (ja) マンモグラフィ装置
KR102120867B1 (ko) 엑스선 영상 장치 및 그에 따른 엑스선 영상 장치 제어방법
JP2010088586A (ja) マンモグラフィ装置
KR101660129B1 (ko) X선 촬영장치
US10568590B2 (en) Radiation imaging apparatus
JP2012125305A (ja) 寝台装置及び画像診断装置
JP5099055B2 (ja) 放射線断層撮影装置
CN108366767B (zh) X射线摄影装置
KR100966883B1 (ko) 천정형 x선 촬영장치
CN110507340B (zh) X射线ct装置以及医用诊床装置
JP5677058B2 (ja) 寝台装置及び画像診断装置
KR20120095040A (ko) 장기 진단용 엑스선 촬영장치
EP3238628A1 (en) Lifting apparatus for pressure paddle and x-ray image photographing device including same
JP5638453B2 (ja) 放射線撮像装置
JP5638454B2 (ja) 放射線撮像装置
JP3199839U (ja) 立位用放射線撮影台および立位用放射線撮影装置
KR101389939B1 (ko) 엑스선 영상 장치
US11116460B2 (en) X-ray imaging apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5634939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250