JP5631754B2 - スイッチ装置、輻輳防止方法、及び輻輳防止プログラム - Google Patents

スイッチ装置、輻輳防止方法、及び輻輳防止プログラム Download PDF

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Description

本発明は、スイッチ装置に関する。
近年、所謂クラウドコンピューティングと称するネットワークコンピューティングが全盛となり、従来では中央処理装置とLAN(Local Area Network)経由で接続されていた装置が、インターネットを含むWAN(Wide Area Network)経由で接続されるようになっている。このような事情から、LANのみを経由して接続されることを前提に開発された従来の装置(以下、レガシー装置ともいう)をWANに接続して使用するケースが出てきている。
なお、WAN及びLAN間のデータの流れを制御する仕組みに関しては、LAN/WANインタフェースにて、PAUSEフレーム機能を利用するレート制限システム及び方法に関する技術が知られている。
特開2005−198301号公報
ところで、LANのみを経由して装置が接続される場合、データの伝送速度は、データの送信点から受信点まで一定であり、その途中でパケットの滞留は発生しない。従って、そのような場合には、接続される装置が、例えばRFC(Request for Comments)2001のスロースタート機能等のような伝送遅延による輻輳防止機能を備えていないレガシー装置であっても輻輳は発生しなかった。
しかしながら、そのようなレガシー装置をWANに接続すると、そのレガシー装置では、最初に最大サイズのデータを含むパケットを連続して送信する等というように、パケットを連続して大量に送信することが行われることから、次のようにして輻輳が発生する。まず、そのような送信が行われると、ネットワーク上に大量のパケットが滞留する。そして、その滞留によりパケットの伝送が遅れ、送信先へのパケットの到着が遅れる。その結果、送信元では、送信先からの確認応答パケットが返らないのでタイムアウトと判定され、パケットの再送が行われる。このときのパケットの再送は、その再送が必要となったパケットが未だネットワーク上に滞留している状態で行われるため、パケットが更に滞留することとなり、輻輳が発生する。例えば、WAN上の広帯域な部分と狭帯域な部分を持つ伝送路において連続して複数のパケットが伝送される場合、その境界にはパケットが滞留し、送信した順番が後になるほど、送信先から送信元への確認応答パケットが遅延する。その結果、送信元では、その遅延時間がタイムアウト監視時間を超過して、パケットの再送が発生してしまう。このようなことから、上記のレガシー装置のようなWAN未対応装置がWANに接続されると、輻輳が発生して最終的にはパケットの伝送ができなくなる虞がある。
本発明は、上記実情に鑑み、WAN未対応装置がWANに接続されたときに発生し得る輻輳を防止することができる、スイッチ装置、輻輳防止方法、及び、輻輳防止プログラムを提供することを目的とする。
装置の一観点によれば、WAN未対応装置とWANとの間に接続されるスイッチ装置であって、判定部と、第1のテーブルと、第2のテーブルと、フロー制御部と、全体制御部とを備えるスイッチ装置が提供される。ここで、判定部は、受信したパケットの送信元となる装置が当該スイッチ装置に直接接続されている装置であるか否かを判定する。第1のテーブルは、当該スイッチ装置に直接接続されていると判定部により判定された装置毎の情報が登録される。第2のテーブルは、第1のテーブルに情報が登録された装置が確立したコネクション毎の情報が登録される。フロー制御部は、フロー制御を行う。全体制御部は、第2のテーブルに登録されたコネクションの情報を、当該コネクションの確立中に当該スイッチ装置が受信した当該コネクションに係るパケットの内容に応じて更新する。また、全体制御部は、第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置に対するフロー制御をフロー制御部に行わせる。
方法の一観点によれば、次のような、WAN未対応装置とWANとの間に接続されるスイッチ装置が行う輻輳防止方法が提供される。この方法では、受信したパケットの送信元となる装置が当該スイッチ装置に直接接続されている装置であるか否かを判定する。受信したパケットの送信元となる装置が当該スイッチ装置に直接接続されていると判定された装置毎の情報を第1のテーブルに登録する。第1のテーブルに情報が登録された装置が確立したコネクション毎の情報を第2のテーブルに登録する。第2のテーブルに登録されたコネクションの情報を、当該コネクションの確立中に当該スイッチ装置が受信した当該コネクションに係るパケットの内容に応じて更新する。第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置に対するフロー制御を行う。
プログラムの一観点によれば、次のような、WAN未対応装置とWANとの間に接続されるスイッチ装置の輻輳防止プログラムが提供される。このプログラムは、次のような処理をコンピュータに実行させる。受信したパケットの送信元となる装置が当該スイッチ装置に直接接続されている装置であるか否かを判定する。受信したパケットの送信元となる装置が当該スイッチ装置に直接接続されていると判定された装置毎の情報を第1のテーブルに登録する。第1のテーブルに情報が登録された装置が確立したコネクション毎の情報を第2のテーブルに登録する。第2のテーブルに登録されたコネクションの情報を、当該コネクションの確立中に当該スイッチ装置が受信した当該コネクションに係るパケットの内容に応じて更新する。第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置に対するフロー制御を行う。
開示の装置、方法、及びプログラムは、WAN未対応装置がWANに接続されたときに発生し得る輻輳を防止することができる、という効果を奏する。
一実施例に係るスイッチ装置を含む通信ネットワークシステムの構成例を示す図である。 直接接続装置一覧テーブルの一例を示す図である。 コネクション一覧テーブルの一例を示す図である。 一実施例に係るスイッチ装置が行う輻輳防止動作の一例を示す第1のフローチャートである。 一実施例に係るスイッチ装置が行う輻輳防止動作の一例を示す第2のフローチャートである。 一実施例に係るスイッチ装置が行う輻輳防止動作の一例を示す第3のフローチャートである。 一実施例に係るスイッチ装置が行う輻輳防止動作の一例を示す第4のフローチャートである。 一実施例に係るスイッチ装置が行う輻輳防止動作の一例を示す第5のフローチャートである。 一実施例に係るスイッチ装置が備えるコンピュータシステムの構成例を示す図である。
図1は、一実施例に係るスイッチ装置を含む通信ネットワークシステムの構成例を示す図である。
図1に示したように、この通信ネットワークシステムは、本実施例に係るスイッチ装置100と、WAN対応装置200と、WAN未対応装置300と、WAN400とを含む。WAN対応装置200とWAN未対応装置300は、スイッチ装置100に直接接続され、当該スイッチ装置100を介してWAN400に接続されている。なお、直接接続されているとは、装置間に別の装置が介在していないことを意味する。
このような接続構成により、例えば、WAN対応装置200とWAN400上の装置との間や、WAN未対応装置300とWAN400上の装置との間で、スイッチ装置100を介して通信を行うことが可能になっている。
なお、図1に示した通信ネットワークシステムにおいては、スイッチ装置100に複数のWAN未対応装置300が直接接続される構成とすることも可能である。また、スイッチ装置100に複数のWAN対応装置200が接続される構成とすることも可能であるし、WAN対応装置200が接続されない構成とすることも可能である。
WAN対応装置200は、LANのみに限らずWANを経由して接続されることも前提に構成された装置である。従って、WAN対応装置200は、輻輳防止機能を備えるイーサネット(登録商標)インタフェースを有する。本実施例では、WAN対応装置200が、その輻輳防止機能としてRFC2001のスロースタート機能を備えるイーサネットインタフェースを有するものとする。
一方、WAN未対応装置300は、LANのみを経由して接続されることを前提に構成されたレガシー装置であって、WANを経由して接続されることを前提に構成されていない装置である。従って、WAN未対応装置300は、上記のWAN対応装置200のような輻輳防止機能を備えないイーサネットインタフェースを有する。
スイッチ装置100は、直接接続装置判定部110、フロー制御部120、記憶部130、及び全体制御部140を含み、一般的なレイヤー3スイッチとしての動作の他、詳しくは後述する輻輳防止動作等を行うことができる。なお、直接接続装置判定部110は、判定部の一例である。
直接接続装置判定部110は、スイッチ装置100が受信したパケットの送信元となる装置が、スイッチ装置100に直接接続されている装置であるかを判定する。例えば、直接接続装置判定部110は、スイッチ装置100がパケットを受信したときに、そのパケットの種類がアドレス解決プロトコル要求のブロードキャストパケットである場合に、そのパケットの送信元となる装置をスイッチ装置100に直接接続されている装置と判定する。なお、アドレス解決プロトコル要求は、送信元となる装置が送信先となる装置のMAC(Media Access Control address)アドレスを得るために行われるものであり、以下では、これをARP(Address Resolution Protocol)要求という。また、ブロードキャストパケットは、送信元となる装置と同一のセグメント上に存在する装置に対して送信されるパケットである。
フロー制御部120は、スイッチ装置100に直接接続されている装置の中で、詳しくは後述する所定の条件を満たす装置に対して、パケット送信を抑止させたり、その抑止を終了させたりするためのフロー制御を行う。例えば、フロー制御部120は、パケット送信を抑止させるためのフロー制御として、対象となる装置に対して、PAUSEフレームを送信する。また、フロー制御部120は、パケット送信の抑止を終了させるためのフロー制御として、対象となる装置に対して、PAUSE解除フレームを送信する。なお、PAUSEフレームを受信した装置では、パケットの送信が停止される。また、PAUSE解除フレームを受信した装置では、停止されていたパケットの送信が再開される。
記憶部130は、直接接続装置一覧テーブル131と、コネクション一覧テーブル132とを記憶する。なお、直接接続装置一覧テーブル131は第1のテーブルの一例であり、コネクション一覧テーブル132は第2のテーブルの一例である。直接接続装置一覧テーブル131には、スイッチ装置100に直接接続されている装置毎の情報が登録される。一方、コネクション一覧テーブル132には、直接接続装置一覧テーブル131に登録されている装置が確立したコネクション毎の情報が登録される。
なお、図1では、直接接続装置一覧テーブル131とコネクション一覧テーブル132とを1つの記憶部130が記憶する構成としたが、これらのテーブルを別々の記憶部に記憶する構成とすることも可能である。
全体制御部140は、上述の各部を含むスイッチ装置100全体の動作を制御する。例えば、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されたコネクションの情報を、当該コネクションの確立中にスイッチ装置100が受信した当該コネクションに係るパケットの内容に応じて更新する。また、例えば、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置に対するフロー制御をフロー制御部120に行わせる。
図2は、直接接続装置一覧テーブル131の一例を示す図である。
図2に示したように、直接接続装置一覧テーブル131には、直接接続装置判定部110によりスイッチ装置100に直接接続されていると判定された装置毎に、次のような情報が登録される。すなわち、その装置毎に、装置の「MACアドレス」と、装置の「IPアドレス」と、その装置が送信元又は送信先となるパケットを送受した最後の日時となる「最終通信日時」の情報が登録される。なお、IPアドレスは、Internet Protocol アドレスである。
図3は、コネクション一覧テーブル132の一例を示す図である。
図3に示したように、コネクション一覧テーブル132には、直接接続装置一覧テーブル131に登録されている装置が確立したコネクション毎に、次のような情報が登録される。すなわち、そのコネクション毎に、送信元(「SRC」)の「IPアドレス」とポート番号(「PortNo」)、及び、送信先(「DEST」)の「IPアドレス」とポート番号(「PortNo」)の情報が登録される。なお、SRCは Source のことであり、DESTは Destination のことである。さらに、そのコネクション毎に、「NextSeqNo」、「AckSeqNo」、「最大可能サイズ」、「最大到達SeqNo」、「最大到達フラグ」、及び、「最終通信日時」の情報が登録される。
「NextSeqNo」は、そのコネクションにおける「SRC」から「DEST」へのパケットに含まれるシーケンス番号(SeqNo)とデータのサイズ(TCPパケットのデータサイズ)とを加算した値の情報である。
「AckSeqNo」は、そのコネクションにおける「SRC」から「DEST」へのパケットに含まれるシーケンス番号(SeqNo)の値の情報である。或いは、「AckSeqNo」は、「DEST」から「SRC」への確認応答パケットに含まれる確認応答番号の値の情報である。なお、以下では、確認応答パケットをACK(Acknowledge)パケットといい、確認応答番号をACK番号という。
「最大可能サイズ」は、そのコネクションにおいて、ACKパケットを未受信な状態で「SRC」が送信可能なデータの最大サイズを定める最大許容送信データサイズの情報である。
「最大到達SeqNo」は、そのコネクションにおいて、ACKパケットを未受信な状態で「SRC」が送信したデータのサイズが「最大可能サイズ」を超えたときの「NextSeqNo」の値の情報である。
「最大到達フラグ」は、そのコネクションにおいて、ACKパケットを未受信な状態で「SRC」が送信したデータのサイズが「最大可能サイズ」を超えたか否かを示すフラグである。それが「最大可能サイズ」を超えた場合にON(1)になり、超えていない場合にOFF(0)になる。
「最終通信日時」は、そのコネクションにおけるパケットを送受した最後の日時の情報である。
次に、図1に示した通信ネットワークシステムにおいて、本実施例に係るスイッチ装置100が行う輻輳防止動作について詳細に説明する。なお、この動作は、スイッチ装置100の全体制御部140の制御の下に行われる動作でもある。
図4、図5、図6、図7、及び図8は、その動作の一例を示すフローチャートである。
図4に示したように、スイッチ装置100がパケットを受信すると、全体制御部140は、まず、記憶部130に記憶されている直接接続装置一覧テーブル131に、通信をしていない装置の情報が登録されているか否かを判定する(S101)。例えば、全体制御部140は、直接接続装置一覧テーブル131の「最終通信日時」に登録されている日時の中で、現時点までの所定時間の間に含まれない日時がある場合には、その日時に対応する装置を通信をしていない装置とみなして、判定を行うことができる。
S101の判定結果がYesの場合、全体制御部140は、通信をしていない装置とみなした装置の情報の登録を直接接続装置一覧テーブル131から削除し(S102)、当該テーブル131を更新する。
S101の判定結果がNoの場合、又は、S102の後は、直接接続装置判定部110は、スイッチ装置100が受信したパケットの種類がARP要求のブロードキャストパケットであるか否かを判定する(S103)。
S103の判定結果がYesの場合、直接接続装置判定部110は、スイッチ装置100が受信したパケットの送信元となる装置を、当該スイッチ装置100に直接接続されている装置と判定する。そして、全体制御部140は、直接接続されていると直接接続装置判定部110により判定された装置の情報が、直接接続装置一覧テーブル131に登録されているか否かを判定する(S104)。なお、この判定は、例えば、スイッチ装置100が受信したパケットの送信元IPアドレスが直接接続装置一覧テーブル131の「IPアドレス」に登録されているか否かを判定することにより行うことができる。ここで、その判定結果がNoの場合、全体制御部140は、直接接続されていると直接接続装置判定部110により判定された装置の情報を直接接続装置一覧テーブル131に登録する(S105)。すなわち、全体制御部140は、その装置に係る情報として、スイッチ装置100が受信したパケットの送信元MACアドレスと送信元IPアドレスを、直接接続装置一覧テーブル131の「MACアドレス」と「IPアドレス」に登録する。また、現在の日時を、直接接続装置一覧テーブル131の「最終通信日時」に登録する。
S104の判定結果がYesの場合、又は、S105の後は、処理が図8のS129へ進む。
一方、S103の判定結果がNoの場合、全体制御部140は、スイッチ装置100が受信したパケットの種類がTCPパケットであるか否かを判定する(S106)。なお、この判定において、スイッチ装置100が受信したパケットがTCPパケットを含む場合には、その判定結果がYesとなる。
S106の判定結果がNoの場合には、処理が図8のS129へ進む。
S106の判定結果がYesの場合には、全体制御部140は、スイッチ装置100が受信したパケットの送信元が直接接続装置一覧テーブル131に登録されており、且つ、そのパケットがコネクション切断要求時のパケットでないか否かを判定する(S107)。なお、そのパケットの送信元が直接接続装置一覧テーブル131に登録されているか否かは、例えば、そのパケットの送信元IPアドレスが直接接続装置一覧テーブル131の「IPアドレス」に登録されているか否かを判定することにより行うことができる。
S107の判定結果がNoの場合には、処理が図6のS120へ進む。
S107の判定結果がYesの場合には、全体制御部140は、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの情報が、記憶部130に記憶されているコネクション一覧テーブル132に登録されているか否かを判定する(S108)。
なお、S108の判定結果がNoになる場合は、例えば、そのパケットが、コネクション確立要求時のパケットである場合である。
S108の判定結果がNoの場合、全体制御部140は、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの情報をコネクション一覧テーブル132に登録すると共に初期値を設定する(S109)。すなわち、全体制御部140は、そのパケットに係るコネクションの情報として、そのパケットの送信元IPアドレスとポート番号を、コネクション一覧テーブル132の「SRC」の「IPアドレス」と「PortNo」に登録する。また、そのパケットの送信先(宛先)IPアドレスとポート番号を、コネクション一覧テーブル132の「DEST」の「IPアドレス」と「PortNo」に登録する。また、現在の日時を、コネクション一覧テーブル132の「最終通信日時」に設定する。さらに、初期値として、コネクション一覧テーブル132の「最大可能サイズ」に536を設定すると共に、「最大到達フラグ」にOFF(0)を設定する。
なお、「最大可能サイズ」の初期値を536とする理由は、次のような理由による。RFC2001のスロースタート機能では、送信先との間でコネクションが確立されると、輻輳ウィンドウが1セグメントサイズに初期化される。このときの1セグメントサイズが一般に536バイトであるからである。
また、このときに、全体制御部140は、直接接続装置一覧テーブル131に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットの送信元に対応する装置の「最終通信日時」に現在の日時を設定し、当該テーブル131を更新する。
S109の後は、処理が図8のS129へ進む。
S108の判定結果がYesの場合、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「最終通信日時」に現在の日時を設定し(S110)、当該テーブル132を更新する。また、このときに、全体制御部140は、直接接続装置一覧テーブル131に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットの送信元に対応する装置の「最終通信日時」に現在の日時を設定し、当該テーブル131を更新する。
次に、図5に示したように、全体制御部140は、スイッチ装置100が受信したパケットが、当該パケットに係るコネクション確立後の初回目のパケットであるか否かを判定する(S111)。ここで、その判定結果がYesの場合、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「NextSeqNo」と「AckSeqNo」に、次のような値を設定する(S112)。すなわち、その「NextSeqNo」に、スイッチ装置100が受信したパケットに含まれるシーケンス番号(SeqNo)と、そのパケットに含まれるデータのサイズ(TCPパケットのデータサイズ)とを加算した値を設定する。また、その「AckSeqNo」に、スイッチ装置100が受信したパケットに含まれるシーケンス番号(SeqNo)の値を設定する。
なお、TCPパケットのデータサイズは、例えば、IPパケットサイズからTCPパケットサイズを求め、そのTCPパケットサイズからTCPヘッダサイズを差し引くことにより求めることができる。例えば、IPv4(Internet Protocol Version 4)では、IPヘッダに含まれるTotal Length から20を差し引くことによりTCPパケットサイズを求める。そして、そのTCPパケットサイズから、TCPヘッダに含まれる Data Offset を4倍したものを差し引くことにより、TCPパケットのデータサイズを求めることができる。
S112の後は、処理が図6のS116へ進む。
一方、S111の判定結果がNoの場合、全体制御部140は、スイッチ装置100が受信したパケットが再送されたパケットであるか否かを判定する(S113)。例えば、全体制御部140は、その判定を、次のようにして行う。まず、スイッチ装置100が受信したパケットのシーケンス番号(SeqNo)とデータサイズ(TCPパケットのデータサイズ)とを加算した値と、コネクション一覧テーブル132に登録されている、そのパケットに係るコネクションの「NextSeqNo」の値とを比較する。そして、前者の値が後者の値以下である場合には、スイッチ装置100が受信したパケットが再送パケットであると判定する。
S113の判定結果がYesの場合、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「最大可能サイズ」を現在の値の1/2倍に設定し(S114)、当該テーブル132を更新する。
なお、このようにS113の判定結果がYesになる場合は、スイッチ装置100が受信したパケットが、再送されたパケットである場合である。このような場合には、通信回線の品質が悪い状態と考えることができるので、輻輳防止の観点から、S114では、「最大可能サイズ」を現在の値の1/2倍に設定する。
S114の後は、処理が図6のS120へ進む。
S113の判定結果がNoの場合、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「NextSeqNo」へ、次のような値を設定する(S115)。すなわち、その「NextSeqNo」へ、スイッチ装置100が受信したパケットのシーケンス番号(SeqNo)とデータサイズ(TCPパケットのデータサイズ)とを加算した値を設定し、当該テーブル132を更新する。
次に、図6に示したように、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「NextSeqNo」、「AckSeqNo」、及び「最大可能サイズ」を参照し、次のような判定を行う。すなわち、その「NextSeqNo」の値から「AckSeqNo」の値を差し引いた値が、「最大可能サイズ」の値よりも大きいか否かを判定する(S116)。なお、その「NextSeqNo」の値から「AckSeqNo」の値を差し引いた値は、当該コネクションを確立した装置がACKパケットを未受信な状態で送信先へ送信したデータのサイズに対応する。
S116の判定結果がNoの場合には、処理がS120へ進む。
S116の判定結果がYesの場合には、フロー制御部120は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「SRC」に対して、パケット送信を抑止させるためのフロー制御を行う(S117)。例えば、フロー制御部120は、パケット送信を抑止させるためのフロー制御として、その「SRC」の装置へPAUSEフレームを送信する。これにより、そのPAUSEフレームを受信した、その「SRC」の装置では、パケット送信が停止され、パケット送信の抑止が開始される。
なお、このようにS116の判定結果がYesになる場合は、次のような場合が考えられる。例えば、スイッチ装置100が受信したパケットの送信元がWAN未対応装置300であって、そのパケットに係るコネクションにおいて、そのWAN未対応装置300がACKパケットを未受信な状態で連続的にパケットの送信を行っている場合である。従って、このような場合には輻輳が発生してしまう虞があると考えることができるので、S117では、そのようなWAN未対応装置300に対して、パケット送信を抑止させるためのフロー制御を行う。
次に、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「最大到達可能フラグ」がOFF(0)であるか否かを判定する(S118)。ここで、その判定結果がNoの場合には、処理がS120へ進む。
S118の判定結果がYesの場合には、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「最大到達可能フラグ」と「最大到達SeqNo」に対して、次のような設定を行う(S119)。すなわち、その「最大到達可能フラグ」をON(1)に設定し、その「最大到達SeqNo」に、当該コネクションの「NextSeqNo」の値を設定し、当該テーブル132を更新する。
次に、全体制御部140は、スイッチ装置100が受信したパケットの送信先が直接接続装置一覧テーブル131に登録されており、且つ、そのパケットがコネクション確立要求時又は切断要求時のパケットでないか否かを判定する(S120)。なお、そのパケットの送信先が直接接続装置一覧テーブル131に登録されているか否かは、そのパケットの送信先IPアドレスが直接接続装置一覧テーブル131の「IPアドレス」に登録されているか否かを判定することにより行うことができる。
S120の判定結果がNoの場合には、処理が図8のS129へ進む
S120の判定結果Yesの場合には、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「最終通信日時」に現在の日時を設定し(S121)、当該テーブル132を更新する。また、このときに、全体制御部140は、直接接続装置一覧テーブル131に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットの送信先となる装置の「最終通信日時」に現在の日時を設定し、当該テーブル131を更新する。
次に、全体制御部140は、スイッチ装置100が受信したパケットに含まれる確認応答フラグ(以下、ACKフラグという)がON(1)である場合に、次のような判定を行う。すなわち、全体制御部140は、その場合に、そのパケットに含まれるACK番号の値が、コネクション一覧テーブル132に登録されている、そのパケットに係るコネクションの「AckSeqNo」の値よりも大きいか否かを判定する(S122)。ここで、その判定結果がNoの場合には、処理が図8のS129へ進む。なお、スイッチ装置100が受信したパケットのACKフラグがOFF(0)であった場合には、S122の判定結果がNoとなる。
S122の判定結果がYesの場合には、全体制御部140は、スイッチ装置100が受信したパケットのACK番号を、コネクション一覧テーブル132に登録されている、そのパケットに係るコネクションの「AckSeqNo」に設定し(S123)、当該テーブル132を更新する。
次に、図7に示したように、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「NextSeqNo」、「AckSeqNo」、及び「最大可能サイズ」を参照し、次のような判定を行う。すなわち、その「NextSeqNo」の値から「AckSeqNo」の値を差し引いた値が、「最大可能サイズ」の値以下であるか否かを判定する(S124)。なお、その「NextSeqNo」の値から「AckSeqNo」の値を差し引いた値は、当該コネクションを確立した装置がACKパケットを未受信な状態で送信先へ送信したデータのサイズに対応する。
S124の判定結果がNoの場合には、処理がS126へ進む。
S124の判定結果がYesの場合には、フロー制御部120は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「SRC」に対して、パケット送信の抑止を終了させるためのフロー制御を行う(S125)。例えば、フロー制御部120は、パケット送信の抑止を終了させるためのフロー制御として、その「SRC」の装置へPAUSE解除フレームを送信する。これにより、そのPAUSE解除フレームが送信された、その「SRC」の装置では、パケット送信の抑止が終了され、パケット送信が再開される。但し、このようにパケット送信の抑止が終了され、パケット送信が再開されるのは、その「SRC」の装置が、S117にてパケット送信を抑止させるためのフロー制御が行われた装置であった場合である。
なお、このようにS124の判定結果がYesになる場合は、ACKパケットを未受信な状態で送信されたデータのサイズが「最大可能サイズ」の値以下になる場合である。このような場合には、輻輳が発生する虞がないと考えることができるので、S125では、パケット送信の抑止を終了させるためのフロー制御を行う。
次に、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「最大到達フラグ」がON(1)であるか否かを判定する(S126)。ここで、その判定結果がNoの場合には、処理が図8のS129へ進む。
S126の判定結果がYesの場合には、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「最大到達SeqNo」と「AckSeqNo」とを参照し、次のような判定を行う(S127)。すなわち、その「最大到達SeqNo」の値が、「AckSeqNo」の値以下であるか否かを判定する。なお、この判定は、ACKパケットを未受信な状態で送信されたデータのサイズが最大であったときのデータについての通信が成功したか否かを判定するものでもある。
S127の判定結果がNoの場合には、処理が図8のS129へ進む。
S127の判定結果がYesの場合には、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「最大到達フラグ」と「最大可能サイズ」を次のように設定する(S128)。すなわち、その「最大到達フラグ」をOFF(0)に設定し、その「最大可能サイズ」を現在の値の2倍に設定し、当該テーブル132を更新する。
なお、このようにS127の判定結果がYesになる場合は、ACKパケットを未受信な状態で送信されたデータのサイズが最大であったときのデータについての通信が成功した場合である。このような場合には、通信回線の品質が良い状態と考えることができるので、スループット向上の観点から、S128では、「最大可能サイズ」を現在の値の2倍に設定する。また、このように2倍にすることは、RFC2001のスロースタート機能では送信先からのACKパケットが返る毎に送信元からの送信データサイズが2倍にされ得ることも考慮したものである。
次に、図8に示したように、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に、通信をしていないコネクションの情報が登録されているか否かを判定する(S129)。例えば、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132の「最終通信日時」に登録されている日時の中で、現時点までの所定時間の間に含まれない日時がある場合には、その日時に対応するコネクションを、通信をしていないコネクションとみなして、判定を行う。
S129の判定結果がYesの場合、全体制御部140は、通信をしていないコネクションとみなしたコネクションの情報の登録をコネクション一覧テーブル132から削除し(S130)、当該テーブル132を更新する。
S129の判定結果がNoの場合、又は、S130の後は、全体制御部140は、コネクション一覧テーブル132に、切断したコネクションの情報が登録されているか否かを判定する(S131)。例えば、全体制御部140は、スイッチ装置100が受信したパケットがコネクション切断要求時のパケットであり、そのパケットに係るコネクションの情報がコネクション一覧テーブル132に登録されている場合に、それを、切断したコネクションとみなして、判定を行う。
S131の判定結果がYesの場合、全体制御部140は、切断したコネクションとみなしたコネクションの情報の登録をコネクション一覧テーブル132から削除し(S132)、当該テーブル132を更新する。
そして、S131の判定結果がNoの場合、又は、S132が終了すると、本フローチャートの動作が終了する。
なお、図4乃至8に示したフローチャートにおいて、S114では、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「最大可能サイズ」を現在の値の1/2倍に設定した。しかしながら、ここで設定される値は、現在の値の1/2倍に限らず、例えば、それ以外の現在の値よりも小さい値に設定することも可能である。また、S128では、コネクション一覧テーブル132に登録されている、スイッチ装置100が受信したパケットに係るコネクションの「最大可能サイズ」を現在の値の2倍に設定した。しかしながら、ここで設定される値は、現在の値の2倍に限らず、例えば、それ以外の現在の値よりも大きい値に設定することも可能である。
以上のように、本実施例に係るスイッチ装置100によれば、スイッチ装置100に直接接続されている装置が確立したコネクションにおいて、次のようなフロー制御を行うことができる。すなわち、当該コネクションを確立した装置がACKパケットを未受信な状態で送信したデータのサイズが最大許容送信データサイズを超えた場合には、フロー制御により、その装置からのパケット送信を抑止させることができる。また、その後、その装置がACKパケットを未受信な状態で送信したデータのサイズが最大許容送信データサイズ以下となった場合には、フロー制御により、その装置からのパケット送信の抑止を終了させ、パケット送信を再開させることができる。従って、スイッチ装置100に直接接続されているWAN未対応装置300がACKパケットを未受信な状態で連続的にパケットを送信する場合には、フロー制御により、そのWAN未対応装置300からのパケット送信を抑止させることができる。よって、WAN未対応装置300がWAN400に接続されたときに発生し得る輻輳を防止することができる。
なお、本実施例に係るスイッチ装置100は、例えば、次のようなコンピュータシステムを備える構成とすることも可能である。
図9は、そのコンピュータシステムの構成例を示す図である。
図9に示したように、このコンピュータシステムは、CPU501、ROM502、RAM503、通信インタフェース504、記憶装置505、入出力装置506、可搬型記憶媒体の読取り装置507、及び、これらの全てが接続されたバス508を含む。なお、CPUは Central Processing Unit であり、ROMは Read Only Memory であり、RAMは Random Access Memory である。
記憶装置505としてはハードディスク、磁気ディスクなど様々な形式の記憶装置を使用することができる。このような記憶装置505、またはROM502に、図4乃至8のフローチャートに示した輻輳防止動作を行うための輻輳防止プログラム等が格納される。また、RAM503には、図2及び3に示したテーブル等が格納される。そして、その輻輳防止プログラムがCPU501によって実行されることにより、上記の直接接続装置判定部110、フロー制御部120、及び全体制御部140等が実現され、WAN未対応装置300がWAN400に接続されたときに生じ得る輻輳を防止することができる。
このようなプログラムは、プログラム提供者509からネットワーク510(例えばWAN400)、および通信インタフェース504を介して、例えば記憶装置505に格納されて、CPU501によって実行されることも可能である。また、市販され、流通している可搬型記憶媒体511に格納され、読取り装置507にセットされて、CPU501によって実行されることも可能である。可搬型記憶媒体511としてはCD−ROM、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、DVDディスク、USBメモリなど様々な形式の記憶媒体を使用することができる。
以上、実施例を説明したが、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
WAN未対応装置とWANとの間に接続されるスイッチ装置であって、
受信したパケットの送信元となる装置が当該スイッチ装置に直接接続されている装置であるか否かを判定する判定部と、
当該スイッチ装置に直接接続されていると前記判定部により判定された装置毎の情報が登録される第1のテーブルと、
前記第1のテーブルに情報が登録された装置が確立したコネクション毎の情報が登録される第2のテーブルと、
フロー制御を行うフロー制御部と、
前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報を、当該コネクションの確立中に当該スイッチ装置が受信した当該コネクションに係るパケットの内容に応じて更新し、前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置に対するフロー制御を前記フロー制御部に行わせる全体制御部と、
を備えることを特徴とするスイッチ装置。
(付記2)
前記判定部は、当該スイッチ装置が受信したパケットの種類がアドレス解決プロトコル要求のブロードキャストパケットである場合に、当該パケットの送信元となる装置を当該スイッチ装置に直接接続されている装置と判定する、
ことを特徴とする付記1記載のスイッチ装置。
(付記3)
前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報は、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信可能なデータの最大サイズを定める最大許容送信データサイズを含み、
前記全体制御部は、前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信したデータのサイズである送信データサイズを求め、当該送信データサイズが、当該コネクションの情報に含まれる前記最大許容送信データサイズを超えたと判定した場合には、当該コネクションを確立した装置に対するパケット送信を抑止させるためのフロー制御を前記フロー制御部に行わせる、
ことを特徴とする付記1又は2に記載のスイッチ装置。
(付記4)
前記全体制御部は、前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信したデータのサイズを求め、当該送信データサイズが、当該コネクションの情報に含まれる前記最大許容送信データサイズ以下になったと判定した場合には、当該コネクションを確立した装置に対するパケット送信の抑止を終了させるためのフロー制御を前記フロー制御部に行わせる、
ことを特徴とする付記3記載のスイッチ装置。
(付記5)
前記全体制御部は、当該スイッチ装置が受信したパケットが、前記第2のテーブルに情報が登録されたコネクションに係るパケットであって、且つ、当該コネクションを確立した装置からの再送パケットであると判定した場合には、前記第2のテーブルに登録された当該コネクションの情報に含まれる前記最大許容送信データサイズを現在の値よりも小さい値に設定する、
ことを特徴とする付記3又は4記載のスイッチ装置。
(付記6)
前記全体制御部は、当該スイッチ装置が受信したパケットが、前記第2のテーブルに情報が登録されたコネクションに係るパケットであって、且つ、当該コネクションを確立した装置を送信先とするパケットであるときに、当該パケットに含まれる確認応答番号の値から、前記最大許容送信データサイズを超えたと判定したときの前記送信データサイズのデータについての通信が成功したと判定した場合には、前記第2のテーブルに登録された当該コネクションの情報に含まれる前記最大許容データサイズを現在の値よりも大きい値に設定する、
ことを特徴とする付記3乃至5のいずれか一つに記載のスイッチ装置。
(付記7)
WAN未対応装置とWANとの間に接続されるスイッチ装置が行う輻輳防止方法であって、
当該スイッチ装置に直接接続されている装置毎の情報を第1のテーブルに登録し、
前記第1のテーブルに情報が登録された装置が確立したコネクション毎の情報を第2のテーブルに登録し、
前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報を、当該コネクションの確立中に当該スイッチ装置が受信した当該コネクションに係るパケットの内容に応じて更新し、
前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置に対するフロー制御を行う、
ことを特徴とする輻輳防止方法。
(付記8)
前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信したデータのサイズであるデータ送信サイズを求め、
当該送信データサイズが、当該コネクションの情報に含まれる、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信可能なデータの最大サイズを定める最大許容送信データサイズを超えたと判定した場合には、当該コネクションを確立した装置に対するパケット送信を抑止させるためのフロー制御を行う、
ことを特徴とする付記7記載の輻輳防止方法。
(付記9)
前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信したデータのサイズであるデータ送信サイズを求め、
当該送信データサイズが、当該コネクションの情報に含まれる前記最大許容送信データサイズ以下になったと判定した場合には、当該コネクションを確立した装置に対するパケット送信の抑止を終了させるためのフロー制御を行う、
ことを特徴とする付記8記載の輻輳防止方法。
(付記10)
WAN未対応装置とWANとの間に接続されるスイッチ装置の輻輳防止プログラムであって、
当該スイッチ装置に直接接続されている装置毎の情報を第1のテーブルに登録し、
前記第1のテーブルに情報が登録された装置が確立したコネクション毎の情報を第2のテーブルに登録し、
前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報を、当該コネクションの確立中に当該スイッチ装置が受信した当該コネクションに係るパケットの内容に応じて更新し、
前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置に対するフロー制御を行う、
処理をコンピュータに実行させる輻輳防止プログラム。
(付記11)
前記フロー制御を行う処理では、
前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信したデータのサイズであるデータ送信サイズを求め、
当該送信データサイズが、当該コネクションの情報に含まれる、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信可能なデータの最大サイズを定める最大許容送信データサイズを超えたと判定した場合には、当該コネクションを確立した装置に対するパケット送信を抑止させるためのフロー制御を行う、
ことを特徴とする付記10記載の輻輳防止プログラム。
(付記12)
前記フロー制御を行う処理では、
前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信したデータのサイズであるデータ送信サイズを求め、
当該送信データサイズが、当該コネクションの情報に含まれる前記最大許容送信データサイズ以下になったと判定した場合には、当該コネクションを確立した装置に対するパケット送信の抑止を終了させるためのフロー制御を行う、
ことを特徴とする付記11記載の輻輳防止プログラム。
100 スイッチ装置
110 接続装置判定部
120 フロー制御部
130 記憶部
131 直接接続装置一覧テーブル
132 コネクション一覧テーブル
140 全体制御部
200 WAN対応装置
300 WAN未対応装置
400 WAN

Claims (8)

  1. WAN未対応装置とWANとの間に接続されるスイッチ装置であって、
    受信したパケットの送信元となる装置が当該スイッチ装置に直接接続されている装置であるか否かを判定する判定部と、
    当該スイッチ装置に直接接続されていると前記判定部により判定された装置毎の情報が登録される第1のテーブルと、
    前記第1のテーブルに情報が登録された装置が確立したコネクション毎の情報が登録される第2のテーブルと、
    フロー制御を行うフロー制御部と、
    前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報を、当該コネクションの確立中に当該スイッチ装置が受信した当該コネクションに係るパケットの内容に応じて更新し、前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置に対するフロー制御を前記フロー制御部に行わせる全体制御部と、
    を備えることを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報は、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信可能なデータの最大サイズを定める最大許容送信データサイズを含み、
    前記全体制御部は、前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信したデータのサイズである送信データサイズを求め、当該送信データサイズが、当該コネクションの情報に含まれる前記最大許容送信データサイズを超えたと判定した場合には、当該コネクションを確立した装置に対するパケット送信を抑止させるためのフロー制御を前記フロー制御部に行わせる、
    ことを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
  3. 前記全体制御部は、前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置が確認応答パケットを未受信な状態で送信先へ送信したデータのサイズを求め、当該送信データサイズが、当該コネクションの情報に含まれる前記最大許容送信データサイズ以下になったと判定した場合には、当該コネクションを確立した装置に対するパケット送信の抑止を終了させるためのフロー制御を前記フロー制御部に行わせる、
    ことを特徴とする請求項2記載のスイッチ装置。
  4. WAN未対応装置とWANとの間に接続されるスイッチ装置が行う輻輳防止方法であって、
    受信したパケットの送信元となる装置が当該スイッチ装置に直接接続されている装置であるか否かを判定し、
    受信したパケットの送信元となる装置が当該スイッチ装置に直接接続されていると判定された装置毎の情報を第1のテーブルに登録し、
    前記第1のテーブルに情報が登録された装置が確立したコネクション毎の情報を第2のテーブルに登録し、
    前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報を、当該コネクションの確立中に当該スイッチ装置が受信した当該コネクションに係るパケットの内容に応じて更新し、
    前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置に対するフロー制御を行う、
    ことを特徴とする輻輳防止方法。
  5. WAN未対応装置とWANとの間に接続されるスイッチ装置の輻輳防止プログラムであって、
    受信したパケットの送信元となる装置が当該スイッチ装置に直接接続されている装置であるか否かを判定し、
    受信したパケットの送信元となる装置が当該スイッチ装置に直接接続されていると判定された装置毎の情報を第1のテーブルに登録し、
    前記第1のテーブルに情報が登録された装置が確立したコネクション毎の情報を第2のテーブルに登録し、
    前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報を、当該コネクションの確立中に当該スイッチ装置が受信した当該コネクションに係るパケットの内容に応じて更新し、
    前記第2のテーブルに登録されたコネクションの情報に基づいて、当該コネクションを確立した装置に対するフロー制御を行う、
    処理をコンピュータに実行させる輻輳防止プログラム。
  6. 前記判定部は、前記スイッチ装置が受信したパケットの種類がアドレス解決プロトコル要求のブロードキャストパケットである場合に、当該パケットの送信元となる装置を当該スイッチ装置に直接接続されている装置と判定する、
    ことを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
  7. 前記受信したパケットの送信元となる装置についての前記判定では、前記スイッチ装置が受信したパケットの種類がアドレス解決プロトコル要求のブロードキャストパケットである場合に、当該パケットの送信元となる装置を当該スイッチ装置に直接接続されている装置と判定する、
    ことを特徴とする請求項4記載の輻輳防止方法。
  8. 前記受信したパケットの送信元となる装置についての前記判定では、前記スイッチ装置が受信したパケットの種類がアドレス解決プロトコル要求のブロードキャストパケットである場合に、当該パケットの送信元となる装置を当該スイッチ装置に直接接続されている装置と判定する、
    ことを特徴とする請求項5記載の輻輳防止プログラム。
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