JP3845392B2 - 帯域制御装置および帯域制御システム - Google Patents

帯域制御装置および帯域制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のネットワーク間で通信を行う際に通信トラヒック量を制御する帯域制御装置に関し、特に、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access / Collision Detection)方式を用いたローカルエリアネットワーク(以下、「LAN」と称する。)のための帯域制御装置および該装置を用いた帯域制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワーク間の通信において、受信側ネットワークの通信帯域幅が送信側のそれより狭い場合には、両ネットワーク間を接続するルータにより、受信側への送信フレームが廃棄されることがあり、このようなフレームの廃棄を種々の信号に対して公平に行うべく帯域制御装置が設けられる。
【0003】
従来の帯域制御装置は、例えば、図6に示すシステム100において、送信側のネットワーク1の送信ホスト1aと、該ホスト1aから受信側のネットワーク2の受信ホスト2aへの送信フレームを中継するルータ3とを結ぶ伝送路上に設けられる。そして、送信フレームの内容および通信トラフィック量が、フレームの廃棄に関する所定条件に該当する場合、当該送信フレームを廃棄し、該当しない場合は、そのフレームをルータ3へ転送する。なお、システムの構成は、図示の例の他に、例えば、予め帯域制御装置の機能が組み込まれたルータが用いられる場合もある。
【0004】
前記したような帯域制御装置に関する技術として、後述の特許文献1に記載のものがある。文献1の技術は、LANと、該LANをインターネットのようなバックボーンネットワークに接続するルータとの間に帯域制御装置を配置し、この帯域制御装置が、各LANから輻輳状況を検出してトラヒック量を制御するものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−298472号公報(第3−4頁、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では、帯域制御装置が、ルータおよびネットワーク内の通信装置間を結ぶ伝送路上に設置されることから、装置を導入する際は、この伝送路を用いた通信を中断する必要がある。そのため、帯域制御装置の導入には手間がかかるという問題があり、また、通信装置を利用するユーザにとっては、通信が中断されることは不都合であった。
【0007】
また、従来、ルータで廃棄されたフレームの再送処理は、TCP(Transmission Control Protocol)のような上位層プロトコルに基づく通信装置間のセッション成立後に実行される。そのため、伝送路が輻輳状態にあってセッションの維持が困難となった場合は、送信側での再送処理が行われないおそれがある。
【0008】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、帯域制御機構をネットワークに円滑に導入することができ、しかも、通信装置間で授受するフレームの欠落が生じ難い帯域制御装置および帯域制御システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る帯域制御装置は、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access / Collision Detection)方式により動作する第1のネットワーク、該第1のネットワークの通信帯域幅よりも狭い通信帯域幅を有する第2のネットワーク、および、前記第1および第2の両ネットワーク間を接続するルータを備えるネットワークシステムの前記第1のネットワークにおいて該ネットワークの通信装置と並列的に前記ルータに接続され、前記第1のネットワークの通信装置から前記第2のネットワークに向けて送出される送信フレームに対しその通信帯域を制御する帯域制御装置であって、前記通信装置からの送信フレームを受信するフレーム受信部と、送信フレームの廃棄に関する所定条件に基づき、前記フレーム受信部が受信した送信フレームの廃棄の可否を判定する廃棄判定部と、前記廃棄判定部による判定の結果が送信フレームの廃棄を示すとき、前記CSMA/CD方式に沿ってフレームを廃棄するための衝突信号を前記第1のネットワークに送出する衝突信号発生部とを備える。
【0010】
本発明に係る帯域制御システムの第1の構成は、CSMA/CD方式により動作する第1のネットワーク、前記第1のネットワークの通信帯域幅よりも狭い通信帯域幅を有する第2のネットワーク、および、前記第1および第2の両ネットワーク間を接続するルータを備える帯域制御システムであって、前記第1のネットワークは、該ネットワークの通信装置と並列的に前記ルータに接続され、前記第2のネットワークに向けて送出された送信フレームに対しその通信帯域を制御する帯域制御装置を備える。
【0011】
また、本発明に係る帯域制御システムの第2の構成は、CSMA/CD方式により動作する第1のネットワーク、前記第1のネットワークの通信帯域幅よりも狭い通信帯域幅を有する第2のネットワーク、および、前記第1および第2の両ネットワーク間を接続するルータを備える帯域制御システムであって、前記第1のネットワークにおいて相互に並列的に前記ルータに接続された複数の通信装置のうちの所定の通信装置は、当該第1のネットワークから前記第2のネットワークに向けて送出された送信フレームに対しその通信帯域を制御する帯域制御部を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明に係る帯域制御装置を帯域制御システムの第1の構成に適用した実施形態を示すブロック図である。本実施形態の帯域制御システム101は、図1に示すように、従来よく知られたCSMA/CD方式で動作するLANを構成するネットワーク10と、該ネットワーク10より狭い通信帯域幅を有するネットワーク20とがルータ11を介して接続されているものである。ネットワーク10としては、例えば、Ethernet(登録商標)を適用することができる。
【0013】
ネットワーク10には、サーバコンピュータのような通信装置である送信ホスト12と、該送信ホスト12を含む他の通信装置およびルータ11間を接続するための複数のインタフェースポート(図示なし)を有する集線装置であるHUB13とが設けられている。ネットワーク10は、HUB13を用いたスター型ネットワークである。HUB13には、前記したように、送信ホスト12を含む複数の通信装置が接続されているが、他の通信装置は、送信ホスト12と同様な機能を果たすものであり、本実施形態では図示および説明を省略する。
【0014】
一般的に、CSMA/CD方式に沿ってフレームを送信する通信装置は、他の通信装置がフレームを送信していない時にフレームの送出を開始するが、通信トラヒックの変化などにより、この送信フレームと他のフレームとが衝突(collision)したことを検知した場合、この衝突を他の通信装置に報知すべく、故意に衝突を継続させるためのいわゆるジャム信号と称される信号をネットワークに送出する。このジャム信号の送出により、他の通信装置は、ネットワーク上で衝突が発生していることを認識し、衝突が継続している間は新たなフレーム送信を中断する。これにより、ネットワークの通信トラヒックが適正化され、その後、通信装置は、衝突により破壊されたフレームの再送処理を行う。
【0015】
図1に示す例において、送信ホスト12からの送信フレームは、HUB13に接続された他の通信装置に同時的に伝搬されると共に、当該HUB13からルータ11を経て、ネットワーク20の通信装置である受信ホスト21に供給される。また、ネットワーク10の送信ホスト12は、後述する衝突信号を検知したとき、対応するフレームの再送処理を行う機能を有する。
【0016】
ネットワーク10には、送信ホスト12から送出されるフレームに関し帯域制御を行う帯域制御装置14が設けられている。この帯域制御装置14は、図1に示すように、送信ホスト12と共にHUB13に接続され、当該送信ホスト12と並列的な配置関係に置かれる。従って、例えば、帯域制御装置14を新規に設置する場合や、メンテナンスにより帯域制御装置14を入れ替える場合であっても、帯域制御装置14をHUB13に接続することにより、ネットワーク10およびルータ11間の通信を妨げることなく帯域制御装置14を導入することができる。
【0017】
図2に、帯域制御装置14の構成を示す。帯域制御装置14は、図2に示すように、送信ホスト12から送出されたフレームを受信するフレーム受信部であり後述する衝突信号を送出するフレーム送受信部14aと、廃棄対象となるフレームおよび通信トラヒック量の削減目標値に関する情報を保持する事前設定情報格納部14bと、フレーム送受信部14aで受信したフレームを事前設定情報格納部14bの情報と比較するフレーム監視部14cと、過去に廃棄対象とされたフレームに関する履歴および統計を保持する履歴・統計情報格納部14dと、事前設定情報格納部14bおよび履歴・統計情報格納部14dの情報ならびにフレーム監視部14cの比較結果に基づき当該フレームの廃棄の可否を判定する廃棄判定部である適否判断部14eと、適否判断部14eによりフレームの廃棄が決定されたとき当該フレームを廃棄するための衝突信号を出力する衝突信号発生部14fとを備える。
【0018】
事前設定情報格納部14bが保持する「廃棄対象となるフレームの情報」とは、例えば、フレーム通信に関わるMACアドレスのようなハードウエアアドレス、上位層プロトコルの種類を示すフレーム種類、および、上位層プロトコルの情報等を指す。また、「通信トラヒックの削減目標値」とは、ネットワーク10より狭い通信帯域幅を持つネットワーク20との通信を考慮して設けられた値であり、具体的には、このネットワーク20の帯域幅相当の値を適用することが望ましい。
【0019】
衝突信号発生部14fが出力する衝突信号は、衝突(collision)によりフレームを電気的に破壊する前記したジャム信号と同様な信号である。この信号をネットワーク10に送出することにより、受信側のネットワーク20へ向けて送信されたフレームが、ネットワーク10内で廃棄されると共に、HUB13に接続された他の通信装置からのフレーム送出が抑制される。
【0020】
帯域制御システム101の動作を、図3に示すフローチャートに沿って説明する。ここでは、ネットワーク10の送信ホスト12からネットワーク30の受信ホスト21に向けてフレームが供給される際の帯域制御手順を説明する。
【0021】
帯域制御装置14のフレーム送受信部14aは、フレームの到達を待機し(ステップS1)、送信ホスト12から送出されたフレームが到達したことを検知したとき(ステップS2)、これをフレーム監視部14cへ送る。フレーム監視部14cは、受け取ったフレームについて、そのヘッダ情報と事前設定情報格納部14bの「廃棄対象となるフレームの情報」との比較を行い(ステップS3)、その結果、受け取ったフレームの内容が、この情報の条件に該当しないと判断したとき(ステップS3:No)、廃棄対象ではないとして、新たなフレームの待機状態に戻る(ステップS1)。この判定にあたっては、例えば、フレーム送信元のMACアドレスが所定のアドレスであるとき、当該フレームを廃棄対象とする等、予め設定しておく。また、受け取ったフレームが条件に該当すると判断したときは(ステップS3:Yes)、フレーム監視部14cは、その結果を適否判断部14eへ通知する。
【0022】
適否判断部14eは、フレーム監視部14cからの前記結果と、事前設定情報格納部14bの「通信トラヒックの削減目標値」と、履歴・統計情報格納部14dの「廃棄対象とされたフレームの履歴・統計」とに基づき、当該フレームを廃棄すべきか否かを判定する(ステップS4)。この判定にあたっては、再送処理により送られたフレームが再び廃棄されないようにする演算方法を用いることが望ましい。例えば、フレーム監視部14cから「廃棄対象となるフレームの情報」に該当するとの結果を受け、しかも、現状のトラヒック量が「通信トラヒックの削減目標値」に達していたとしても、当該フレームが、過去に廃棄されたフレームの再送である場合は、廃棄しないと判定するような演算方法を用いる。このように再送のフレームを廃棄し難くすることで、当該フレームが長期間伝送されないことを防止できる。
【0023】
適否判断部14eによりフレームの廃棄が不要であるとされたときは(ステップS4:No)、新たなフレームを待機する状態に戻る(ステップS1)。また、フレームの廃棄が決定した場合は、その旨を衝突信号発生部14fに通知する(ステップS4:Yes)。衝突信号発生部14fは、フレーム廃棄の通知を受けると、フレーム送受信部14aを介してネットワーク10へ衝突信号を出力する(ステップS5)。
【0024】
帯域制御装置14から出力された衝突信号は、送信ホスト12からの送信フレームと同様に、HUB13を介してネットワーク10全体に伝搬される。そして、この衝突信号により、送信ホスト12から送出されルータ11に向かうフレームが、ルータ11への到達前にネットワーク10で廃棄される。また、衝突信号を検知した送信ホスト12は、自ホストから送信したフレームが廃棄されたことを認識し、新たなフレームの送出を所定期間停止した後、衝突信号により廃棄されたフレームの再送処理を行う。
【0025】
図4に、送信ホスト12およびルータ11間におけるフレーム通信の一例を示す。図示の例において、フレーム1および2は、廃棄されることなくルータ11へ到達したが、引き続くフレーム3aは、帯域制御装置14での決定によりルータ11への到達前に廃棄され、その後、このフレーム3aに対する再送処理により、フレーム3bが到達したことが示されている。さらに、フレーム3bに引き続いてフレーム4が到達し、その後のフレーム5aの廃棄により、フレーム5bが再送されたことが示されている。
【0026】
図4の例から明らかなように、廃棄すべきフレームは、ルータ11に到達する前に、帯域制御装置14からの衝突信号によりネットワーク10にて廃棄されることから、ルータ11で検出される通信トラヒック量が、受信側の帯域幅を考慮した適正値を維持しやすくなる。そうすると、ルータ11によるフレーム廃棄が行われ難くなり、ルータ11のフレーム廃棄に伴う上位層プロトコルでの再送処理、すなわち送信ホスト12および受信ホスト21間のセッションが必要な再送処理を抑制することができる。これにより、輻輳状態にあってセッションが維持できずに送信ホスト12からフレームが再送されないことを回避できる。
【0027】
なお、上述の通信とは逆方向の通信、すなわち、ネットワーク20からネットワーク10へフレームが送信される場合は、受信側となるネットワーク10の帯域幅が送信側のそれよりも広いことから、受信ホスト21からの送信フレームは廃棄され難いが、より廃棄され難くするためには、例えば、帯域制御装置14の事前設定情報格納部14bに、送信側のネットワーク20に関するハードウエアアドレスを予め設定する。これにより、そのアドレスを参照したフレーム監視部14cにより、当該フレームを廃棄の対象外とする判定を行うことができる。
【0028】
以上説明したように、帯域制御システム101によれば、帯域制御装置14をHUB13に接続して、この帯域制御装置14を送信ホスト12と並列的な接続関係に置くことから、送信ホスト12およびルータ11間の通信を妨げることなく、帯域制御装置14を導入することができる。また、帯域制御装置14を、ネットワーク10のHUB13に接続したことにより、フレームの廃棄を当該ネットワーク10内でCSMA/CDに準じて行うことができる。これにより、ルータ11によるフレーム廃棄が行われ難くなると共に、上位層プロトコルに沿った再送処理が抑制されることから、フレームの再送が実行されず、その結果受信ホスト21でフレームが欠落してしまうことを防止できる。
【0029】
〈実施形態2〉
図5は、本発明に係る帯域制御システムの第2の構成の実施形態を示すブロック図である。本実施形態の帯域制御システム102は、図5に示すように、実施形態1の帯域制御システム101と同様なネットワーク構成において、帯域制御装置14の設置に替えて、HUB13に接続された通信装置の1つである送信ホスト15に、実施形態1の帯域制御装置14が行う帯域制御と同様な機能を有する帯域制御部14Aを付加したものである。この構成おいて、帯域制御部14Aは、HUB13を経由するフレームについて、実施形態1と同様な帯域制御を行う。
【0030】
帯域制御部14Aは、ネットワーク10のいずれの通信装置に設けてもよいが、好適な例としては、例えば、ネットワーク10の中で、より優先度が高いフレームを送信する通信装置に適用することができる。その動作の一例を挙げると、図5において、送信ホスト15が優先度の高いフレームを送信しようとするときに、他の送信ホスト12が既にフレーム送信を実行中である場合、送信ホスト15の帯域制御部14Aは、自ホストから送信するフレームを優先させるべく、送信ホスト12の送信フレームを廃棄する判定を行う。帯域制御部14Aには、あらかじめ送信ホスト15のフレームを優先的に送信する情報を保持させておく。そして、帯域制御部14Aからネットワーク10へ向けて衝突信号を出力し、送信ホスト12からのフレームを廃棄すると共に、他の通信装置からのフレーム送出を抑制させる。これにより、送信ホスト15からのフレームをネットワーク10から優先的に送出することができる。
【0031】
以上説明したように、帯域制御システム102によれば、帯域制御システム101の帯域制御装置14と同様な帯域制御機能を有する帯域制御部14Aが、HUB13に接続された送信ホスト15に設けられることから、実施形態1の帯域制御システム101と同様な効果を奏し、さらに、送信ホスト15からのフレーム送信にあたって、この送信ホスト15の帯域制御部14Aにより、ホスト12のような他の通信装置から送信中のフレームを廃棄できることから、送信ホスト15から送信するフレームの優先度を高め易くすることができる。
【0032】
また、送信ホスト15に帯域制御部14Aが組み込まれていることから、ネットワークの帯域制御機構を導入するために、その設置場所およびHUB13のインタフェースポートを確保する必要がなく、そして、電源を送信ホスト15と共有できることから、運用コストを抑えることができる。さらに、帯域制御部14Aを備える送信ホスト15では、フレーム廃棄に関し予め設定された「廃棄対象となるフレームの情報」等の情報をホスト上で閲覧することができ、送信ホスト15の設定によっては、それらの情報を所定時間ごとに変更するような自動制御を行うことができる。
【0033】
前記実施形態1および2においては、第1のネットワークであるネットワーク10が、HUB13を用いたスター型のネットワークである例を説明したが、本発明を実施するにあたっては、このスター型に限らず、例えば、Ethernet(登録商標)における10BASE5あるいは10BASE2のような、同軸ケーブルに複数の装置が櫛形に接続されるバス型を採用することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係る帯域制御装置によれば、第1のネットワークにおいて、通信装置からの送信フレームを廃棄するか否かを適否判定部により判定し、当該フレームの廃棄を決定したとき、衝突信号発生部が当該ネットワークに衝突信号を出力することから、廃棄対象のフレームが中継装置へ到達する前に、第1のネットワーク内にて当該フレームを廃棄することができる。これにより、中継装置によるフレームの廃棄が行われ難くなると共に、上位層プロトコルに基づく再送処理が抑制されることから、送信側により再送処理が実行されずに受信側でフレームが欠落することを回避できる。
【0035】
本発明に係る帯域制御システムの第1の構成によれば、第1のネットワークにおいて、帯域制御装置を通信装置と並列的に集線装置に接続することから、帯域制御装置の導入にあたっては、通信装置およびルータ間の通信を妨げることなく円滑に導入することができる。そして、帯域制御装置をこのような配置とすることにより、帯域制御により廃棄すべきフレームが、ルータへの到達前に、送信側のネットワーク内にて廃棄することができる。これに伴い、ルータによるフレームの廃棄が行われ難くなると共に、ネットワーク間のセッションが必要とされる上位層プロトコルに基づく再送処理が抑制されることから、セッション維持が困難となって送信側からフレームが再送されずに、受信側でフレームの欠落が生じることを回避できる。
【0036】
また、本発明に係る帯域制御システムの第2の構成によれば、第1のネットワークの所定の通信装置に、前記第1の構成の帯域制御装置と同様な機能を果たす帯域制御部を備えたことから、第1の構成と同様な効果を奏し、さらに、帯域制御部が設けられた前記所定の通信装置から送信するフレームの優先度を高め易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る帯域制御装置を帯域制御システムの第1の構成に適用した実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明による実施形態1の帯域制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明による実施形態1の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明による実施形態1におけるフレーム通信を説明するための説明図である。
【図5】本発明に係る帯域制御システムの第2の構成の実施形態を示すブロック図である。
【図6】従来の帯域制御システムの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101、102 帯域制御システム
10、20 ネットワーク
11 ルータ
12、15、21 ホスト
13 HUB
14 帯域制御装置
14A 帯域制御部
14a フレーム送受信部
14b 事前設定情報格納部
14c フレーム監視部
14d 履歴・統計情報格納部
14e 適否判断部
14f 衝突信号発生部

Claims (9)

  1. CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access / Collision Detection)方式により動作する第1のネットワーク、該第1のネットワークの通信帯域幅よりも狭い通信帯域幅を有する第2のネットワーク、および、前記第1および第2の両ネットワーク間を接続するルータを備えるネットワークシステムの前記第1のネットワークにおいて該ネットワークの通信装置と並列的に前記ルータに接続され、前記第1のネットワークの通信装置から前記第2のネットワークに向けて送出される送信フレームに対しその通信帯域を制御する帯域制御装置であって、
    前記通信装置からの送信フレームを受信するフレーム受信部と、
    送信フレームの廃棄に関する所定条件に基づき、前記フレーム受信部が受信した送信フレームの廃棄の可否を判定する廃棄判定部と、
    前記廃棄判定部による判定の結果が送信フレームの廃棄を示すとき、前記CSMA/CD方式に沿ってフレームを廃棄するための衝突信号を前記第1のネットワークに送出する衝突信号発生部とを備えることを特徴とする帯域制御装置。
  2. 前記ルータが接続されるインタフェースポートを含む複数のインタフェースポートを有する集線装置を用いたスター型ネットワークを前記第1のネットワークとして、該ネットワークの通信装置と共に相互に異なるインタフェースポートを介して前記集線装置に接続されることを特徴とする請求項1記載の帯域制御装置。
  3. 前記廃棄判定部が用いる前記所定条件は、前記判定の対象となる送信フレームが、前記通信装置の再送処理により送出されたフレームであるか否かの判定を含むことを特徴とする請求項1記載の帯域制御装置。
  4. CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access / Collision Detection)方式により動作する第1のネットワーク、前記第1のネットワークの通信帯域幅よりも狭い通信帯域幅を有する第2のネットワーク、および、前記第1および第2の両ネットワーク間を接続するルータを備える帯域制御システムであって、
    前記第1のネットワークは、該ネットワークの通信装置と並列的に前記ルータに接続され、前記第2のネットワークに向けて送出された送信フレームに対しその通信帯域を制御する帯域制御装置を備え
    前記帯域制御装置は、
    前記通信装置からの送信フレームを受信するフレーム受信部と、
    送信フレームの廃棄に関する所定条件に基づき、前記フレーム受信部が受信した送信フレームの廃棄の可否を判定する廃棄判定部と、
    前記廃棄判定部による判定の結果が送信フレームの廃棄を示すとき、前記CSMA/CD方式に沿ってフレームを廃棄するための衝突信号を前記第1のネットワークに送出する衝突信号発生部とを備えることを特徴とする帯域制御システム。
  5. 前記第1のネットワークは、前記ルータが接続されるインタフェースポートを含む複数のインタフェースポートを有する集線装置を用いたスター型ネットワークであり、
    前記帯域制御装置は、前記第1のネットワークにおいて、該ネットワークの通信装置と共に相互に異なるインタフェースポートを介して前記集線装置に接続されることを特徴とする請求項4記載の帯域制御システム。
  6. 前記第1のネットワークの通信装置は、
    前記帯域制御装置から出力された衝突信号を検知したとき、その所定期間後に、前記衝突信号により廃棄された送信フレームに関する再送処理を行う手段を有することを特徴とする請求項4又は5記載の帯域制御システム。
  7. 前記廃棄判定部が用いる前記所定条件は、前記判定の対象となる送信フレームが、前記通信装置の再送処理により送出されたフレームであるか否かの判定を含むことを特徴とする請求項6記載の帯域制御システム。
  8. CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access / Collision Detection)方式により動作する第1のネットワーク、前記第1のネットワークの通信帯域幅よりも狭い通信帯域幅を有する第2のネットワーク、および、前記第1および第2の両ネットワーク間を接続するルータを備える帯域制御システムであって、
    前記第1のネットワークにおいて相互に並列的に前記ルータに接続された複数の通信装置のうちの所定の通信装置は、当該第1のネットワークから前記第2のネットワークに向けて送出された送信フレームに対しその通信帯域を制御する帯域制御部を有し、
    前記帯域制御部は、
    他の通信装置からの送信フレームを受信するフレーム受信部と、
    送信フレームの廃棄に関する所定条件に基づき、前記フレーム受信部が受信した送信フレームの廃棄の可否を判定する廃棄判定部と、
    前記廃棄判定部による判定の結果が送信フレームの廃棄を示すとき、前記CSMA/CD方式に沿ってフレームを廃棄するための衝突信号を前記第1のネットワークに送出する衝突信号発生部とを備えることを特徴とする帯域制御システム。
  9. 前記第1のネットワークは、前記ルータが接続されるインタフェースポートを含む複数のインタフェースポートを有する集線装置に前記複数の通信装置が相互に異なるインタフェースポートを介して接続されたスター型ネットワークであることを特徴とする請求項8記載の帯域制御システム。
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