JP5627794B2 - 点火システム及び点火システムの動作方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ点火プラグと、このレーザ点火プラグにポンプ放射を供給するためのポンプモジュールと、ポンプ放射をポンプモジュールからレーザ点火プラグへと伝送するための光導体装置とを備えている、点火システム、特に自動車の内燃機関用の点火システムに関する。
更に本発明は、その種の点火システムのための動作方法に関する。
冒頭で述べたようなレーザベースの点火システムは、通常の場合、光ファイバを用いた非常に大きい光出力の伝送を必要とする。
特に、レーザ点火プラグのコンポーネントを光学的にポンピングするために使用されるポンプ放射は相当の出力が想定される。その種のシステムのレーザの信頼性を向上させるために、光ファイバの他に少なくとも一つの金属性の層も有しており、その層によって光ファイバが機械的に保護される光導体装置を使用することが既に公知である。
しかしながら、ポンプモジュールと、ポンプ放射が供給されるレーザ点火プラグとの間の正常な光学的な接続、また、ターゲットシステム、例えば内燃機関のシリンダヘッドへのレーザ点火プラグの正常な取り付けは公知の装置及び方法では検査することができず、このことは公知のシステムのレーザの信頼性と矛盾している。
従って本発明の課題は、前述の欠点が回避され、また特に、光導体装置の動作状態、とりわけ光導体装置の光学的な結合性を効果的で確実に確認することができるように、冒頭で述べたような点火システム及び点火システムのための動作方法を改善することである。
本発明によればこの課題は、冒頭で述べたような点火システムにおいて、それぞれが少なくとも部分的に光導体装置に沿って延在している、相互に独立した少なくとも二つの信号伝送装置が設けられており、評価ユニットが設けられており、この評価ユニットが、
信号伝送装置にそれぞれ検査信号を印加し、
それぞれの検査信号から得られる、信号伝送装置の応答信号を評価し、
応答信号から、対応する信号伝送装置の動作状態を推定することによって解決される。
本発明に従い、相互に独立した少なくとも二つの信号伝送装置を設けることは特に有利である。何故ならば、それによって冗長的な診断、従って非常に信頼性の高い診断を実現できるからである。その際に、場合によっては光導体装置からレーザ放射が漏れ出す結果に成りかねない光導体装置の損傷は、通常の場合、本発明に従い設けられている信号伝送装置の内の少なくとも一方の少なくとも一つの損傷の原因にもなるという作用が利用され、それにより、本発明に従い得られる応答信号の評価の範囲で、該当するコンポーネントのその種の損傷を確認することができる。このことから、有利には光導体装置の損傷、又は少なくとも光導体装置が損傷しかけている危険を推定することができ、これによって、レーザを基礎とする点火システムの安全性は著しく高められる。
本発明による相互に独立した少なくとも二つの信号伝送装置は有利には互いに依存しておらず、従って、特に互いに依存せずに監視を実施することができる。
一つの有利な実施の形態によれば、第1の信号伝送装置が、評価ユニットとレーザ点火プラグのケーシングの領域との間に、少なくとも一つの第1の電気的な伝送区間を有しており、前述の領域は、レーザ点火プラグがターゲットシステム、例えば内燃機関のシリンダヘッドに正常に取り付けられている場合にはそのターゲットシステムの基準電位と接続されている。特に有利には、評価ユニットがポンプモジュールの領域に配置される。即ち、ポンプモジュールはターゲットシステム(内燃機関)に取り付けられるレーザ点火プラグから距離を置いて配置される。択一的に、本発明による評価ユニットを、点火システムの既存のポンプモジュール又は同等の制御装置に統合することもできる。
所定の基準電位を印加することができる、又は、内燃機関のアース電位もしくは内燃機関を含む自動車のアース電位のような所定の基準電位と既に接続されている、レーザ点火プラグのケーシングの領域と評価ユニットとの間に電気的な伝送区間を設けることによって、有利には、評価ユニットから、第1の電気的な伝送区間及びレーザ点火プラグのケーシング領域を介した、ターゲットシステムの基準電位までの簡単な検査電流回路を形成することができる。一般的な実施の形態においては、評価ユニットの基準電位はターゲットシステムの基準電位、例えば自動車のアース電位と同一なので、それにより、電圧パルスとして形成されている検査パルスを評価ユニットから第1の信号伝送装置へと出力することができ、またその際に伝送区間を流れる電流から第1の信号伝送装置の完全性を推定することができる。
本発明による点火システムの特に有利な別の実施の形態においては、第1の電気的な伝送区間が、光導体装置を例えば同軸で包囲する導電性のチューブを有している。
この構成においては、有利にはそれと同時に、導電性のチューブ内に配置されている光導体装置が機械的に保護されており、また第1の電気的な伝送区間が評価ユニットとレーザ点火プラグとの間に実現されている。
特に有利には、導電性のチューブが金属チューブとして形成されており、これによって非常に良好な機械的な安定性が得られ、それに伴い光導体装置も外部の影響から保護される。更に重要であることは、光導体装置が例えばファイバ結合体から成るものであって、その結合体の内の幾つかのファイバが損傷したときに、そのファイバからエネルギの高い光が漏れ出る場合に、そのような漏れ出る光からも周囲が保護されることである。この光が保護チューブ内の隙間を発見し、そこから人間の目に入射した場合には、失明の虞がある。このことは金属チューブによって効果的に防止される。金属チューブを例えば巻き付け型のスパイラルチューブとして、又は継目の無いウェーブチューブとして形成することができるが、(巻き付け型のチューブの継目において光が漏れ出る危険があるので)後者の方が好適である。
別の実施の形態においては、第2の信号伝送装置が少なくとも一つの第2の電気的な伝送区間を、評価ユニットと、光導体装置のレーザ点火プラグへの接続領域との間に有している。第2の電気的な伝送区間は有利には絶縁された電気的な導体を有しており、この導体は実質的に光導体装置に沿って、及び/又は、光導体を包囲している導電性のチューブに沿って配置されている。従って、この本発明によるヴァリエーションにおいては、少なくとも二つの信号伝送装置が電気的な信号伝送装置として構成されている。第1の信号伝送装置と同様に、第2の信号伝送装置の第2の電気的な伝送区間も、その第1の端部領域において評価ユニットと接続することができ、他方では、第2の電気的な伝送区間の第2の端部領域はレーザ点火プラグ、又はターゲットシステム、例えば内燃機関のシリンダヘッドの導電性の領域と接続できるように構成されている。
このようにして、レーザ点火プラグをターゲットシステムに実装する際に、それと同時に、第2の電気的な伝送区間と評価ユニットとの間の導電性の接続部を確立することができ、それにより、本発明に従い形成される検査パルスを用いて、有利には、第2の信号伝送装置が内燃機関のシリンダヘッドと正常に接続されているか否かを確認することができる。
少なくとも二つの信号伝送装置を電気的に形成する代わりに、又はそれに補完的に、少なくとも一つの信号伝送装置を光学的に形成することもできる。この場合、光導体装置に付加的に、例えば別の光ファイバを評価ユニットとレーザ点火プラグとの間に設けることができ、この別の光ファイバは例えば、第2の光ファイバの第1の端部領域が評価ユニットと光学的に接続され、第2の光ファイバがレーザ点火プラグへと延びる光導体装置に沿って配置され、また、第2の光ファイバがレーザ点火プラグの取り付け位置から評価ニットの方向へと更に案内され、最終的には再び評価ユニットと光学的に接続され、それによって第2の光ファイバによって光学的な測定ループが生じるように配置されている。
択一的又は補完的に、光学的に形成されている信号伝送装置はレーザ点火プラグの領域において反射器手段も有することができ、この反射器手段は評価ユニットから送出された光学的な検査パルスを同一のファイバ内で評価ユニットへと放射することができる。別の有利な実施の形態においては更に、主としてポンプ放射の転送に使用される光導体装置に検査パルスが直接的に入射され、光導体装置においてレーザ点火プラグに対応付けられている端部領域ではやはり検査パルスを反射するための反射器手段が設けられており、光導体装置の評価ユニットに対応付けられている領域における相応の反射をそれ自体公知のフィルタ手段によって取り出し、評価ユニットによって評価することができる。
一般的に、本発明の原理によって、信号伝送装置の中断を冗長的に監視することができる。即ち、電気的な信号伝送装置において電流の流れを検出することができない場合は、対応する電気的な伝送区間の完全な中断を推定することができ、従って、光導体装置の中断、もしくは少なくとも光導体装置の損傷も推定することができる。別の信号伝送装置から必要に応じて得られる応答信号を評価することによって、第1の信号伝送装置に関して評価された結果の妥当性について有利には判断することができる。
総じて、少なくとも二つの信号伝送装置を設けることによって、光導体装置の完全性、又は、その光導体装置を含んでおり、また、少なくとも部分的に本発明による信号伝送装置も含んでいるケーブル結合体の完全性を監視するための2チャネルシステムを実現することができ、それにより冗長的な2チャネル監視システムを提供することができる。
別の有利な実施の形態においては、少なくとも一つの信号伝送装置、しかしながら有利には全ての信号伝送装置が光導体装置に沿って配置されており、また、光導体装置の全長の少なくとも80%にわたり延在しており、それによって、光導体装置の完全性をその長さにわたり非常に広範に監視又は検査することができる。
別の実施の形態によれば、電気的又は光学的な信号伝送装置に択一的又は補完的に、少なくとも一つの信号伝送装置が少なくとも部分的にワイヤレスの伝送区間、即ち無線ベースの伝送区間を有することができる。例えば、主として電気的な信号伝送装置として設計されている信号伝送装置は、光導体装置の第1の長手領域にわたり、有線式の電気的な伝送区間、例えばケーブルを有することができる。第2の長手領域にわたり、相互に通信を行う二つの送受信器によって形成されている無線区間を接続することができ、その場合、送受信器の内の一方は信号伝送装置の第1の部分、即ち有線式の電気的な伝送区間と接続されている。
別の有利な実施の形態においては、同種の複数の信号伝送装置が設けられている。
更に別の有利な実施の形態においては、複数の信号伝送装置に同時に、又は連続的に検査信号を印加し、それにより得られる応答信号から光導体装置の光学的な完全性を推定するために評価ユニットを構成することができる。
更に別の実施の形態においては、少なくとも一つの信号伝送装置の領域においてエラーが検出された場合には、点火システムのレーザの安全性を高めるためにポンプモジュールをデアクティブにすることができる。
例えば、信号伝送装置の通常の伝送機能からの所定の偏差を少なくとも一つの信号伝送装置の領域におけるエラーとして定義することができる。例えば簡単な電流ループとして実現されている電気的な信号伝送装置が設けられている場合には、電気抵抗、特に直流電流抵抗の所定の変化を既に本発明の範囲におけるエラーとみなすことができる。交流電流抵抗の変化、又は一般的に、スペクトル的な伝送特性の変化も監視の判定基準として使用することができる。
本発明の課題の別の解決手段として、請求項12に記載されている、点火システムの動作方法が提供される。本発明による方法では、それぞれが少なくとも部分的に光導体装置に沿って延在している、相互に独立した少なくとも二つの信号伝送装置が設けられており、評価ユニットが、信号伝送装置にそれぞれ検査信号を印加し、それぞれの検査信号から得られる、信号伝送装置の応答信号を評価し、応答信号から、対応する信号伝送装置の動作状態を推定する。
別の有利な実施の形態は、従属請求項に記載されている。
本願発明の更なる特徴、実施の形態及び利点は、図面に示されている、本発明の種々の実施例の以下の説明から明らかになる。ここで説明又は図示する全ての特徴は、それらが独立請求項又はその従属請求項における概要に依存せずに、また、明細書もしくは図面の表現及び記述に依存せずに、それ自体で、又は任意の組み合わせで本発明の対象となりうる。
本発明による点火システムの第1の実施の形態を概略的に示す。 内燃機関における本発明による点火システムの別の実施の形態を概略的に示す。 点火システムの別の実施の形態を概略的に示す。 本発明の別の実施の形態の詳細図を概略的に示す。 本発明による点火システムの別の実施の形態の接続領域の拡大された部分断面図を概略的に示す。 レーザ点火プラグの領域における本発明の別の実施の形態の接続領域を示す。 評価ユニットの領域における、図5aの実施の形態の接続領域を示す。 本発明による評価ユニットの複数のコンポーネントの簡略化された電気的な代替回路図を示す。 本発明による点火システムの別の実施の形態を概略的に示す。 本発明による方法の一つの実施の形態の簡単のフローチャートを示す。 図1bの点火システムのためのレーザ装置の詳細図を示す。 別の実施の形態の詳細図を示す。 図1aの点火システムと共に使用するための電気的な伝送区間の一つの実施の形態を示す。 図1aの点火システムと共に使用するための電気的な伝送区間の一つの実施の形態を示す。 図1aの点火システムと共に使用するための電気的な伝送区間の一つの実施の形態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す。
図1aには、本発明による点火システム100の第1の実施の形態が概略的に示されている。この点火システム100は、可燃性の空気/燃料混合気を点火させるために内燃機関において使用されるレーザ点火パルス24を形成するために設けられている。
このために点火システム100は、公知のやり方でレーザ点火パルス24を形成及び放射するレーザ点火プラグ110を有している。点火システム100は更にポンプモジュール120を有しており、このポンプモジュール120は少なくとも一つのポンプ光源(図示せず)を備えており、このポンプ光源によってレーザ点火プラグ110の少なくとも一つのコンポーネントを光学的にポンピングするためのポンプ放射60が形成される。ポンプ放射60を、通常はレーザ点火プラグ110から離れて配置されているポンプモジュール120からレーザ点火プラグ110に伝送するために、ポンプモジュール120とレーザ点火プラグ110との間には光導体装置130が設けられている。
光導体装置130の結合性の検査を特に点火システム100の動作中に実現するために、本発明によれば、それぞれが少なくとも部分的に光導体装置130に沿って延在している、二つの相互に独立した信号伝送装置140,150が設けられている。信号伝送装置140,150は全く一般的に、信号伝送の中断又は妨害を同様に点火システム100に配属されている評価ユニット160によって評価できるようにするために信号の伝送に使用され、それによって、信号伝送装置140,150のエラーの存在又は機械的な中断の存在を推定することができる。本発明によれば、信号伝送装置140,150は少なくとも部分的に光導体装置130に沿って配置されているので、信号伝送装置140,150の領域において評価ユニット160によって識別できるエラーがある場合には、通常の場合、(光導体装置のジャケットも含む)光導体装置130の領域におけるエラー、特に、光導体装置130の中断又は損傷も推定することができる。
信号伝送装置140,150の内の少なくとも一つが、光導体装置130の全長の主要な部分にわたり延在している場合には、有利には光導体装置130の非常に広範な監視を実現することができる。これは図1aによる本発明の実施の形態の場合である。つまり図1aによれば、二つの信号伝送装置140,150は、ポンプモジュール120における光導体装置130の第1の接続領域130aから、レーザ点火プラグ110における光導体装置130の第2の接続領域130bにまで延在している。
評価ユニット160は、信号伝送装置140,150それぞれに検査信号を印加し、それぞれの検査信号から得られる信号伝送装置140,150の応答信号を評価し、その応答信号から対応する信号伝送装置140,150の動作状態を推定するよう構成されている。
相互に別個に、即ち相互に独立して動作し、特にそれぞれが検査信号を伝送する、少なくとも二つの信号伝送装置140,150を設けることによって、有利には、複数のコンポーネント140、150の冗長的な監視が実施され、従って光導体装置130の状態の監視も実施される。
図1bには、内燃機関10に相応に配置されている、図1aの点火システム100が示されている。
内燃機関10は例えば、図示されていない自動車の駆動に使用されるか、又は、固定のガス機関等として構成されている。内燃機関10は複数のシリンダを備えており、それら複数のシリンダの内の一つだけを図1bにおいて参照番号12で表している。シリンダ12の燃焼室14はピストン16によって制限される。燃料はインジェクタ18を介して燃焼室14内に直接的に到達する。このインジェクタ18はレールとも称される燃料圧力蓄積器20に接続されている。
燃焼室14内に噴射された燃料22は、レーザパルス24によって点火される。このレーザパルス24はレーザ装置26を有しているレーザ点火プラグ110から燃焼室14へと放射される。このためにレーザ装置26には、上記において図1aを参照して既に説明した光導体装置130を介してポンプ放射60が供給される。このポンプ放射60はポンプモジュール120によって提供される。ポンプモジュール120は制御装置32によって制御され、この制御装置32はインジェクタ18も制御する。
図1bには既述の本発明による信号伝送装置140,150も示されており、それらの信号伝送装置140,150はここでもまた光導体装置130に沿って配置されている。評価ユニット160を、図1bに示されているように、例えばポンプモジュール120内に配置することができる。択一的に、評価ユニット160を制御装置32内に配置することができるか、又は、別個の外部の構造ユニットとして構成することができる。
図2には、第1の信号伝送装置140が電気的な信号伝送装置として構成されている、本発明による点火システム100の一つの実施の形態が示されている。見易くするために第2の信号伝送装置150は図2には図示していない。この第2の信号伝送装置も基本的には同様に、電気的、光学的又はその他の方式で構成することができる。
図2から見て取れるように、第1の信号伝送装置140は、例えば電気的に絶縁された導電性の保護チューブによって実現されている電気的な伝送区間141でもって、ポンプモジュール120とレーザ点火プラグ110との間に全長Lgを有している光導体装置130に沿った区間Lにわたり延在している。有利には、信号伝送装置140は可能な限り光導体装置130の全長Lgにわたり延在している。但し、特にL≧0.8×Lgである。これによって、第1の信号伝送装置140を用いる、光導体装置130の結合性の非常に広範な監視が実現される。同じことは第2の信号伝送装置150(図1aを参照されたい)にも当てはまる。
評価ユニット160は基準電位GND’を有しており、この基準電位GND’を例えば点火システム100を含む自動車又は内燃機関のアース電位として形成することができる。図2においては取り付け位置が内燃機関10のシリンダヘッド11に示されている(図1bを参照されたい)レーザ点火プラグ110は、この取り付け位置によって、従ってシリンダヘッド11との電気的な接触によって、シリンダヘッド11によって形成されるようなアース電位GNDと同様に接続されている。これによって、評価ユニット160とレーザ点火プラグ110、特に、図2から見て取れるようにシリンダヘッド11のアース電位GNDと接続されているレーザ点火プラグ110の導電性のケーシング112との間の電気的な伝送区間141に基づき、評価ユニット160とレーザ点火プラグ110との間に電流ループが生じ、これは信号伝送装置140の形態で光学的な光導体装置130の主要な長手区間Lをカバーする。このことは、長手領域Lにわたり実質的に並んで配置されている導体装置130,140の機械的な損傷、又は、実装における誤り(例えばレーザプラグがねじ込まれていない)が、通常の場合は両方の導体装置130,140に作用し、その結果、第1の信号伝送装置140の電気的に検出可能な損傷を評価することができ、また、評価ユニット160によって第1の信号伝送装置140のその種の損傷から、光導体装置130の光学的な結合性の阻害も推定できることを意味している。
図6には、本発明による評価ユニット160の一つの実施の形態の簡単な電気的な代替回路図が示されている。
評価ユニットは電圧源162、例えば直流電圧源を有しており、この電圧源162は図示されているように評価ユニットの基準電位GND’と接続されている。評価ユニット160の制御ユニット160aによって制御可能なスイッチ166を介して、第1の信号伝送装置140の第1の電気的な伝送区間141(図2を参照されたい)を選択的に電圧源162と接続することができ、これによって、検査信号として使用できる電圧パルスを信号伝送装置140に出力することができる。評価ユニット160の電流測定装置164は、電気的な伝送区間141を通ってレーザ点火プラグ110へと向かい、最終的にはシリンダヘッド11の領域内の自動車電位GNDへと流れる電流を検出する。電流の流れが検出されない場合、又は極僅かな電流の流れしか検出されない場合には、第1の信号伝送装置140又は第1の電気的な伝送区間141の中断又は損傷が推定され、このことを評価ユニット160によってエラー状態として識別することができる。
有利には、例えば電流閾値を設定することができ、この電流閾値は本発明による評価の範囲内で、電圧パルスに基づき供給される応答信号(電流パルス)を区別するために使用される。従って、所定の電流閾値を下回る場合には、第1の信号伝送装置140の範囲におけるエラーを推定することができ、反対に電流閾値を上回る場合には、電気的な伝送区間141の領域における非常に良好な導電性の接続、従って信号伝送装置140の正常な動作を推定することができる。
この場合、評価ユニット160によって有利には、光導体装置130が損傷していないことも推定することができる。
図8には、本発明による方法の一つの実施の形態の簡単なフローチャートが示されている。第1のステップ200においては、信号伝送装置140に検査信号、例えば電圧パルス(図6を参照されたい)が供給される。同様に電気的な信号伝送装置として構成されている第2の信号伝送装置150(図1a)に対しても同じ方法を実施することができる。
図8による第2のステップ210においては、それぞれの検査信号(電圧パルス)によって生じる、信号伝送装置140,150の応答信号が評価される。
最後に、更なるステップ220においては、事前に得られた応答信号から相応の信号伝送装置140,150の動作状態が推定される。この評価結果から、有利には光導体装置130の状態を推定することができる。
評価ユニット160の図6に示されている実施の形態においては、伝送区間141,151の電圧源162への選択的で相互に排除的な接続だけが実現されており、従って二つの伝送区間141,151には電圧パルスとして形成されている検査信号を交番的にしか供給できないが、本発明の別の実施の形態においては、二つの伝送区間141,151、又は一般的に、点火システムの全ての伝送区間に同時に相応の検査信号を供給することができる。
上記において図6を参照しながら説明した測定原理も同様に光学的な伝送装置に適用することができ、その場合には、電流の代わりに、点火プラグ110の領域に設けられている反射手段が評価ユニット160によって放射された検査パルスに応答することにより生じる反射の発生が評価される。
図3には、本発明による点火システムの別の実施の形態が詳細に示されている。この実施の形態においては、第1の信号伝送装置140の電気的な伝送区間141(図2を参照されたい)が有利には導電性のチューブ141aとして形成されている。導電性のチューブ141aを特に有利には金属チューブとして形成することができ、従って、この導電性のチューブ141aは電気的な伝送区間141を実現するのと同時に、内部において案内されている光導体装置130を機械的に保護するためにも使用される。
光導体装置130の第1の接続領域130aにおいては、電気的な接続部が導電性のチューブ141aと評価ユニット160との間に配置されている(回路ノード点141bを参照されたい)。別の導電性の接続部141cは、光導体装置130のレーザ点火プラグ110側の接続領域130b内において導電性のチューブ141aとレーザ点火プラグ110のケーシング112との間に設けられている。ケーシング112はシリンダヘッド11におけるレーザ点火プラグ110の配置に起因して、自動車又は内燃機関10のアース電位GNDに接続されている。
図4には、本発明による点火システムの別の実施の形態におけるポンプモジュール120の領域における接続領域130aが詳細に示されている。上記において図3を参照しながら既に説明したように、光導体装置130はこの実施の形態においても金属性のチューブ141a内に案内されている。ポンプモジュール120内に突出している、金属性のチューブ141aの端部領域142は、係止接続部142aを介してポンプモジュール120の相応の収容部と接続されている。これによって、軸方向に相応の力が加えられたときにのみチューブ141aをポンプモジュール120と接続することができ、特に再びポンプモジュール120から取り外せることが保証されている。
特に有利には、導電性のチューブ141aと、ここではポンプモジュール120に統合されている評価ユニット160との間の電気的なコンタクトが、例えばリング状又はフォーク状のコンタクト素子121によって実現されており、このコンタクト素子121に図4に示されている接続位置において導電性のチューブ141aの端部領域142を挿入することができる。端部領域142とコンタクトリング121の重畳長乃至接触長は参照符号d1で表されている。チューブ141aもしくは接続部品142のポンプモジュール120からの引き抜きが、図4においては左方向に長さd1だけチューブ141aを軸方向に移動させた後で既に、チューブ141aもしくはコンタクト部品142と評価ユニット160との間の電気的な接触接続を失わせるように、即ち、長さd2>d1を有するポンプモジュール120の収容部から接続部品142が完全に移動される遥か前に電気的な接触接続を失わせるように、接触長d1は接続部品142もしくはポンプモジュール120の接続部品142のための相応の収容部の長さd2に比べて短く選定されている。これによって、本発明による検出原理がコンポーネント142,121間の電気的なコンタクトの中断を早期に確認できることが保証されており、それによって、軸方向に力が加わりチューブ141aもしくは端部部品142がポンプモジュール120もしくは該当する収容部から完全に引き抜かれて、ポンプ放射60がポンプモジュール120の周囲に漏れることになる前に、ポンプモジュール120もしくはポンプモジュール120内に含まれているポンプ光源をデアクティブにすることができる。
図5aには、ここでもまた光導体装置130を包囲する導電性のチューブ141aが設けられている、本発明の別の実施の形態の接続領域130bが示されている。導電性のチューブ141aは、例えば上記において図3を参照して説明したように、レーザ点火プラグ110のケーシング112と導電的に接続されている。ここでは、第2の本発明による信号伝送装置150を実現するために、例えば絶縁された電気的な導体151aによって形成されている第2の電気的な伝送区間151が設けられている。絶縁された電気的な導体151aは、内燃機関10のシリンダヘッド11(図1bを参照されたい)において基準電位GNDにある領域11’と接続されている。導電性のチューブ141aに対して電気的な導体151aは電気的に絶縁されているので、二つの電気的な導体内に案内される検査パルス間の相互作用が発生することはない。
図5bには、ポンプモジュール120の領域における図5aの構成の接続領域130aが示されている。光導体装置130は、ポンプ放射60を光導体装置130に供給するためのポンプモジュール120と光学的に接続されている。光導体装置130の周囲の機械的な保護を実現するために、導電性のチューブ141aが同様にポンプモジュール120まで延びており、それによりこの導電性のチューブ141aは光導体装置130の全長Lg(図2を参照されたい)にわたり光導体装置130を包囲している。
導電性のチューブ141aの評価ユニット160への電気的な接続はノード点141bを介して行われる。絶縁された電気的な導体151aによって形成されている第2の電気的な伝送区間の電気的な接続は別のノード点151bを介して行われる。このようにして評価ユニット160は、二つの伝送区間141a,151aに本発明による検査パルスを印加し、その際に生じる電流パルスから、基準電位GNDとの正常な接続もしくは中断を推定することができる。
上記において既に説明したように、電気的に絶縁された導体151aは特に導電性のチューブ141aに対しても電気的に絶縁されており、これにより2チャネル測定が実現される。
一つの別の実施の形態によれば、コンポーネント130,141a,151aを特に有利には、それらのコンポーネント130,141a,151aを包囲する接続手段によって相互に機械的に接続することができる(図5bの参照番号132を参照されたい)。それらの接続手段を例えばチューブ(図示せず)として実現することができ、このチューブはコンポーネント141a,151aを、少なくとも電気的な伝送区間151aの長さに沿って包囲している。
図7には、第1の長手領域L2にわたり電気的な伝送区間171aを有する、電気的に動作する信号伝送装置170が設けられている、本発明の別の実施の形態が示されている。その限りにおいて、図7の構成は図2のシステムに対応している。
しかしながら、レーザ点火プラグ110の領域においては、電気的な伝送区間171aが無線伝送区間172へと移行している。このことは、相応の送信器又は送受信器171bを電気的な接続手段171aに接続することによって実現されている。送受信器171bによって、レーザ点火プラグ110の領域に配置されている、対応するトランスポンダ114との無線接続、有利には双方向の無線接続が実現されており、それにより、送受信器171bから送出された検査パルスは無線信号172としてトランスポンダ114へと到達する。同様に、トランスポンダ114は正常に機能している場合に、受信した検査信号を再び送受信器171bに放射することができ、それらの検査信号は送受信器171bによって再び線路に結合される電気的な信号に変換され、伝送区間171aを介して再び評価ユニット160に伝送される。評価ユニット160は図7に示されている構成では、例えば、電気的な接続手段171aを介して送受信器171bに検査パルスを送出し、また、トランスポンダ114から再び放射されて、接続手段171aを介して評価ユニット160へと返送される信号の形態の応答信号を受信し、本発明に従い評価することができる。
少なくとも二つの信号伝送装置140,150が設けられていることを基礎とする本発明による原理は、有利には、光導体装置130の機械的もしくは光学的な結合性の冗長的な監視を実現する。
図9には、図1bに示したレーザ点火プラグ110に組み込まれているようなレーザ装置26が詳細に示されている。図9から見て取れるように、レーザ装置26はレーザ活性固体44の他に受動的なQスイッチ46も有しているので、それらのコンポーネント44,46は入射ミラー42及び出射ミラー48と共に一つのレーザ発振器を形成している。
レーザ装置26の基本的な機能は以下の通りである:光導体装置130を介してレーザ装置26に供給されたポンプ光60が、そのポンプ光60の波長に対して透過性の入射ミラー42を通過してレーザ活性固体44に入射する。そのレーザ活性固体44においてポンプ光60は吸収され、それにより反転分布がもたらされる。受動型のQスイッチ46の透過損失は差し当たり高いので、レーザ装置26内でのレーザ発振は妨げられる。しかしながら、ポンピング時間が長くなるに連れて、レーザ活性固体44と受動型のQスイッチ46とミラー42,48とによって形成されている共振器の内部の放射密度も上昇する。ある程度の放射密度を超えると、受動型のQスイッチ46乃至受動型のQスイッチ46の可飽和吸収体が次第に機能しなくなるので、共振器内にレーザ発振が生じる。
このメカニズムによって、いわゆる巨大パルスの形態のレーザ放射24が形成され、このレーザ放射24は出射ミラー48を通過し、レーザ点火パルスとして使用される。ここで説明した受動型のQスイッチ46の代わりに、能動型のQスイッチを使用することも考えられる。
図10には、第1の信号伝送装置140の電気的な伝送区間141(図2を参照されたい)がここでもまた有利には導電性のチューブ141aとして形成されている、本発明の別の実施の形態が詳細に示されている。この図10には、チューブ141aのレーザ点火プラグ110への接続領域が示されている。
第2の信号伝送装置150(図1aを参照されたい)の電気的な伝送区間は、図10に示されている実施の形態では、絶縁された信号導体151aとして形成されている。チューブ132は金属チューブ141及び信号導体151aの周囲に配置されており、またそれらのコンポーネント141a,151aを束ね、それによりコンポーネント110,141a,151aの共通の取り扱いが簡略化される。
絶縁された信号導体151aは、光導体装置130に沿って測定された、所定の長手座標L3まで保護チューブ141aに平行に案内されており、またチューブ132によってこの保護チューブ141aに保持される。
図10には図示していない、評価ユニット160に対応付けられている信号導体151aの第1の端部は、図5に示した構成と同様に、評価ユニット160と電気的に接続されている。従って、信号導体151aは本発明による監視原理のための第2のチャネルを実現しており、その一方で、金属チューブ141aは第1の監視チャネルを形成している。
レーザ点火プラグ110の領域に配置されている、信号導体151aの第2の端部151a’は、例えばそれ自体公知のクランプ接続部152aを介して、リングケーブルシュー152と導電的に接続されている。リングケーブルシュー152はレーザ点火プラグ110に取り付けられた後に、有利には、シリンダヘッド11の領域に配置されているネジ部品11aと接続され、特にネジ締めされ、それによって有利には、車両アースGND(図5aも参照されたい)との導電的な接続部が確立され、従って、評価ユニット160と車両アースGNDとの間の信号伝送区間が形成される。
別の有利な実施の形態においては、レーザ点火プラグ110のための飛び出し防護カバー180が設けられており、この飛び出し防護カバー180は図10から見て取れるように、プラグ空洞部に取り付けられているレーザ点火プラグ110の上方においてシリンダヘッド11にネジ締めされる(ネジ部品11aを参照されたい)。飛び出し防護カバー180は有利には、シリンダヘッド11と場合によっては正常に接続されていないレーザ点火プラグ110の飛び出しを阻止する。
特に有利には、レーザ点火プラグ110のための飛び出し防護カバー180は機械的なコーディング部を有しており、このコーディング部はリングケーブルシュー152に設けられている機械的なコーディング部と相互作用し、それにより、リングケーブルシュー152が飛び出し防護カバー180に正常に固定されている場合にのみ、リングケーブルシュー152と、飛び出し防護カバー180と、ネジ部品11aとの間における、シリンダヘッド11の領域における車両アースGNDへの導電性のコンタクトが確立される。
これによって、特に、信号導体151aと、例えば機関上に固定されずに置かれているだけで捻じ込まれてはいないリングケーブルシュー152との間においてアース接触が既に誤って行われ、それによって、評価ユニット160による信号伝送区間150の相応の評価後に、ポンプモジュール120が誤ってイネーブルされることが阻止される。
特に有利には、機械的なコーディング部では、ケーブルシュー152が電気的に絶縁されたプラスチックの射出成形により包囲される。プラスチックはリング153を形成し、それにより、平坦な面に載置されるケーブルシュー152はどの位置においても面(例えばシリンダヘッド11)との電気的なコンタクトを形成することはない。電気的なコンタクトはカバー180内の高くなった目の部分181を介してしか生じない。
カバー180はプラスチックから成るものでもよく、その場合には、アースコンタクトは固定素子11a又はそれと作用する雌ネジ11bを介して確立される。プラスチックカバー180は有利には、飛び出したプラグ110をキャッチできるように機械的に安定していることが望ましい。
図10に示されている構成によって、点火システム100の非常に確実な監視が実現される。光導体装置130もしくは光導体装置130に対応付けられている伝送区間141,151の中断の他に、有利には、第2の監視チャネルの信号導体151aが正常にシリンダヘッド11に取り付けられているか否かについての検査も実施することができる。機械的なコーディング部を有している飛び出し防護カバー180が設けられている場合には、更に、飛び出し防護カバー180における信号導体151aの正常な実装(従って飛び出し防護カバー180の存在)を評価ユニット160によって検査することができる。
下記において説明する図11aから図11cには、本発明による点火システム100と共に使用される、第2の電気的な伝送区間151の別の有利な実施の形態が示されている。それらの実施の形態において、第1の電気的な伝送区間141はそれぞれ、光導体装置130を同軸に包囲している金属チューブ141aによって実現されている。図11a,11b,11cによるヴァリエーションは、特に有利には、図10による構成と組み合わされる。即ち、図10導体151aを有利には図11a,11b,11cに従い構成することができる。
図11aには、半径方向内側に光導体装置130が設けられており、更に、この光導体装置130を半径方向において包囲しており、且つ、第1の伝送区間141を実現する金属チューブ141aが設けられているケーブル装置が示されている。金属チューブ141aの周囲には、必要に応じて、電気的に絶縁された絶縁チューブ1410が配置されている。択一的又は補完的に、金属チューブ141a自体が、半径方向外側の表面に電気的な絶縁部を有することができ、この絶縁部は例えば相応の絶縁層によって形成されている。
絶縁チューブ1410又はチューブ141aの絶縁性の表面には、それ自体は絶縁されていない金属性の信号導体151aが所定のピッチもしくは相応の巻き付け間隔d5でもって巻き付けられている。
ジャケット1422又は射出成形部1423によって、信号導体151aの巻線の構成はその位置において保護チューブ1410上に固定される。信号導体151aの個々の巻線は、巻線の短絡を阻止するために接触してはならない。
信号導体151aの前述の構成は、既述の本発明による診断原理に付加的に、有利には、光導体ジャケット1422乃至1423の擦り切れを識別するためにも使用することができる。
即ち、保護チューブ1422の一部が動作中に例えば機関10の一部10aと接触する場合には、時間の経過と共に、保護チューブ1422の材料が削り取られる可能性がある。この材料の損傷箇所1422aによって、先ず信号導体151aが中断され、また、光導体130の周囲のジャケット141a自体に孔が生じ、周囲にレーザ光60が漏れる危険が発生する前に、検査信号を用いた評価ユニット160による監視に基づき、ポンプモジュール120が安全に遮断される。
信号導体151aを有利には、例えばエナメル銅線としても形成することができ、それにより別個の絶縁チューブ1410を省略することができるか、又は、金属チューブ141aの半径方向外側の表面の電気的に絶縁された構成を省略することができる。
オプションとして、付加的な内側の保護チューブ1408も光導体130の周囲に配置することができ、この内側の保護チューブ1408は例えば金属性の外側のチューブ141aの内側における摩擦による摩耗から光導体130を保護する。内側の保護チューブ1408がレーザ放射60を通さないように形成されている場合には、この内側の保護チューブ1408は有利には、ポンプ放射60の不所望な漏洩に対する付加的なバリアを形成する。
例えば評価ユニット160から信号導体151aに供給される検査信号を評価するためには、伝送区間151を実現するコンポーネントが、機関10のアース電位GNDにある金属性の機関部品10aと接触する可能性があることを顧慮しなければならない。つまり、導体151aが中断している領域1422aにおける接触接続を、ケーブルシュー152(図10を参照されたい)を介する正常な電気的な接触接続と区別できない虞がある。しかしながら、機関10の震動に基づき、この接触接続が常に存在していることは先ずありえない。従って、測定ループ乃至伝送区間151が最初に中断した際に評価ユニット160がトリガされ(例えばポンプモジュール120がデアクティブにされ)、後にアース電位GNDとの接続が再び確立された場合にもポンプモジュールがデアクティブにされることによって、このエラーを非常に高い確率で検出することができる。評価ユニット160とレーザ点火プラグ110の領域におけるアース電位GNDとの間の電気的な接続部が、システム10,11の期待される震動周波数に比べて、その震動周波数よりも2倍以上大きいサンプリング周波数でもって継続的に監視される場合には、評価の精度が更に高められる。
別の実施の形態においては、図11aによる信号導体151aのネジが例えば導電性のラッカの形態でチューブ1410上に印刷されているか、又は、導電性のプラスチックとしての2コンポーネントモジュールの形態で絶縁性のプラスチック内に埋設されている。
考えられる別の実施の形態(図11bを参照されたい)では、信号導体151aが少なくとも部分的に絶縁チューブ1410に螺旋状に巻き付けられているのではなく、網状に導電性のチューブ1500へと編まれる。このことは、この網状チューブ1500を保護チューブ1410もしくは141aとは別個に製造することができ、また、後の製造ステップにおいて漸くその保護チューブに被せ嵌めることができるという利点を有している。
この場合、チューブの網状加工部1500は有利には、単一のワイヤ1510、とりわけ電気的に絶縁された単一のワイヤ1510から十分に密に編みこまれ、それにより編み目1512相互の間隔は考えられる摩耗箇所1422a(図11aを参照されたい)よりも小さい。網状チューブ1500のレーザ点火プラグ110側の端部1520の位置を、例えば金属リング1522によって保護チューブ1410上に確定することができ(即ち、端部1520を固定することができ)、また端部1520をリングケーブルシュー152に接続することができる。特にリング1522を固定もしくは絶縁するための別のジャケット1530は装置を全体的に又は部分的に包囲することができる。
本発明の別の有利な実施の形態は、絶縁されたチューブ1410上に配置されており、特に印刷された複数の抵抗路1540と共に機能し、それらの導体路1410は有利には実質的に長手方向において光導体130に沿って延在している。有利な実施の形態によれば、複数又は全ての抵抗路1540が電気的に並列接続されており、この並列接続を、例えばポンプモジュール側(図示せず)及びレーザ点火プラグ側(図11cを参照されたい)における金属リング1522によって達成することができる。
図11cからは、抵抗路1540と接触接続されている金属リング1522が、線路151aを介して、アース電位GND(図10を参照されたい)を有するリングケーブルシュー152と接続されていることが見て取れる。この本発明のヴァリエーションでは、評価ユニット160による評価において、抵抗路1540の抵抗が測定される。抵抗路1540の内の一つが擦り切れるか、又は他の理由で損傷もしくは変化すると、伝送区間151の抵抗が即座に変化し、それによりポンプモジュール120が停止される。
特に有利な実施の形態においては、チューブ1410における周方向に沿った抵抗路1540の数及びそれら抵抗路1540の相互の間隔は、一方では摩耗箇所1422a(図11aを参照されたい)が本発明による評価でもって確実に検出されるように選定されている。例えば、チューブ1410の直径が約10mmである場合、約20個から約100個の抵抗路1540を設けることができる。
他方では、個々の導体路1540の中断も、伝送区間151の抵抗の評価の過程において確実に識別できるべきである。即ち、評価ユニット160は、例えば抵抗路1540の数が100個である場合には、抵抗値の1%の変化を確実に検出できなければならない。更には、この1%の変化は、評価ユニット160からケーブルシュー152まで、またそこからネジ固定部11a及び機関10の別のアースケーブルを介して評価ユニット160へと戻る残りの伝送区間151の抵抗の考えられる変化よりも遥かに大きくなければならない。このことは有利には、例えば、個々の抵抗路1540の抵抗がキロオームの範囲にある場合である。
図12aには、レーザ点火プラグ110が内燃機関10のシリンダヘッド11内の取り付け位置に設けられている、本発明の別の実施の形態が示されている。図10による実施の形態と同様に、図12aによるヴァリエーションにおいても、飛び出し防護カバー180がレーザ点火プラグ110を含むプラグ空洞部にわたり設けられている。
カバー180はケーブル510を通すための開口部182を有している。ケーブル510は有利には光導体装置130並びに信号伝送装置140,150、特に金属チューブ141a(図3を参照されたい)も有している。図12aにおいては、見易くするために、金属チューブ141aは図示していない。
この実施の形態においては、カバー180は更に少なくとも一つの識別子発生器184を有しており、この識別子発生器184は、問い合わせ信号を識別子発生器184に印加する評価ユニット400に識別子信号を伝送するよう構成されている。このために、評価ユニット400は適切に構成されている読み出し装置410を有することができる。
一つの有利な実施の形態においては、識別子発生器184が無線周波数を用いて識別を行うRFIDトランスポンダとして構成されており、また開口部182の領域においてカバー180に配置されている。
評価ユニット400を例えばレーザ点火プラグ110を制御する制御装置32に組み込むことができるか、又は図12aに示したように、ポンプモジュール120に組み込むことができ、また、RFID読み出し装置410をケーブル510及び/又は点火プラグ110の領域に配置し、且つ、それらと接続することができ、それにより識別子発生器184との無線接続を確立することができる。
RFIDトランスポンダとしての識別子発生器184の構成に代替的又は補完的に、識別子発生器は磁気伝導性の材料、特にフェライト材料を有することができ、これによって、誘導原理を利用する識別子発生器の識別が実現されている。
本発明による点火装置100の動作の安全性の更なる向上は、カバー180がレーザ放射、特にポンプ放射60に対して不透過性に構成されていることによって達成される。このようにして、特に点火プラグ空洞部内においてケーブル510、又はケーブル510の内側において案内されている光導体130が損傷した場合でも、レーザ放射60が点火プラグ空洞部から周囲に漏れ出ることは阻止される。
有利には、カバー180を少なくともプラスチック及び/又は金属及び/又は磁気伝導性の材料、特にフェライト材料から形成することができる。特に有利には、カバー180は、このカバー180のために使用される材料に依存せずに、突出した点火プラグ110をキャッチできるように機械的に安定した設計となっている。
図12aのように点火プラグ110から距離を置いて配置されているポンプモジュール120のケーシング120’内には評価ユニット400が設けられており、この評価ユニット400はカバー180に組み込まれているRFID識別子発生器184との無線通信を行うように構成されている。
このために、評価ユニット400はケーブル結合体412を介してRFID読み出し装置410と接続されている。ここでは、RFID読み出し装置410がケーブル510に配置されており、しかも、点火プラグ110がシリンダヘッド11に適切に取り付けられている場合には、カバー180の識別子発生器184の領域に位置している。
RFID読み出し装置410に接続されているケーブル結合体412は例えば二つの個別ケーブル412a,412bを有することができ、それらを特に有利には、レーザ点火プラグ110のケーブル510と共に一つの総ケーブル結合体512にまとめることができる。
レーザ点火プラグ110乃至カバー装置180が正常にシリンダヘッド11に配置されているか否かを検査するために、評価ユニット400はRFID読み出し装置410に制御命令を印加し、RFID読み出し装置410はこの制御命令に基づき、問い合わせ信号をカバー装置180の識別子発生器184に送出する。RFIDトランスポンダとして構成されている識別子発生器184は、公知のやり方で問い合わせ信号に応答し、RFID読み出し装置410に識別子信号を返送する。
識別子信号の受信後にRFID読み出し装置410は、それに依存する情報を評価ユニット400に転送する。
評価ユニット400は、識別子発生器184から得られた情報を、有利には不揮発性に評価ユニット400に記憶されている情報と比較し、それらの情報が相互に一致すること、もしくはそれらの情報を相互に肯定的に対応付けられることを確認すると、評価ユニット400はポンプモジュール120によるレーザ点火プラグ110の制御をイネーブルする。
識別子発生器184から得られたデータの前述の評価によって、有利には、点火プラグ110もしくはRFID読み出し装置410を備えているケーブル510が、カバー180もしくはカバー180に配置されている識別子発生器184に関して正常な取り付け位置にあるか否かを確認することができる。更には、識別子発生器184から送出される識別子信号を評価することによって、点火プラグ110が、カバー装置180もしくはその識別子発生器184に対応付けられている、互換性のあるターゲットシステム11に配属されているか否かも検査することができる。
即ち有利には、本発明に従い実現される正常な実装についての検査は、識別子発生器における、所定の特性を備えた点火プラグの所定のヴァリエーションへの特別なコードも割り当ても含む。従って、例えば、点火プラグの適切な機関固有のヴァリエーションが適当な機関に取り付けられているか否かを検査することができる。この種のタイプのコーディングは制限的な範囲において(配置幾何学のヴァリエーションの数はRFIDトランスポンダを用いる数字コーディングを実現することに比べて小さい)、誘導性の方式を用いても実現することができる。
上記において図12aを参照して説明した本発明のヴァリエーションを有利には、上記において図1aから11cを参照して説明したヴァリエーションと組み合わせることができる。特に、図12aによるRFID通信を本発明の範囲における別の伝送区間140,150とみなすこともできる。従って、評価ユニット400の機能を評価ユニット160(図1a)にも組み込むことができる。
更に有利には、それと同時に、例えばケーブル512に対応付けられている金属チューブ141a(図3を参照されたい)をRFID通信に必要とされるケーブル結合体412a,412bの内の一方に置換することができる。即ちその場合には、伝送区間140の構成要素である金属チューブ141aは評価ユニット160,400とRFID通信を実現するRFID読み出し装置410との間の信号接続部を形成する。
図12bには、内燃機関のための本発明による点火装置の別の実施の形態が示されている。
図12aによる構成とは異なり、ここではRFID読み出し装置410が、ポンプモジュール120のケーシング120’内に統合されている評価ユニット400内に配置されている。
二つの個別導体414a,414bを有しているケーブル結合体414を介して、RFID読み出し信号又は本発明による問い合わせ信号が、カバー装置180の領域に配置されているアンテナ装置414cに伝送される。このことは、読み出し装置410とアンテナ装置414cとの間において、本発明による問い合わせ信号の伝送が有線式に、即ちケーブル結合体414を介して行われることを意味している。従って、ケーブル結合体414は例えば高周波に適した伝送ケーブルとして、特に同軸ケーブルとして設計されている。アンテナ装置414cにおいて、問い合わせ信号は無線信号に変換され、識別子発生器184に送出される。
更にアンテナ装置414cは、例えば問い合わせ信号に対する応答として、識別子発生器184から送出された識別子信号を受信し、有線式の情報信号に変換して、評価ユニットもしくはその中に配置されている読み出しユニット410に伝送するように構成されている。
評価プロセスは、上記において図12aを参照して説明した方法ステップと同等のものである。
ここで有利には、ケーブル接続部414において点火プラグ110のケーブル510と共に一つのケーブル結合体512’に統合することができる。
図12cには、磁気コイル415がカバー装置180の領域に設けられており、この磁気コイル415がカバー装置180に配属されているフェライト材料186と相互作用する、本発明による点火装置の別の実施の形態が示されている。磁気コイル415は有利にはケーブル510に配置されており、特に、カバー180とレーザ点火プラグ110との間の取り付け間隔に対応する特定の長手座標に固定されている。
磁気コイル415には評価ユニット400もしくはその中に配置されている読み出し装置410から動作電圧が印加され、それによって、磁気コイル415の領域内に識別子発生器186のフェライト材料と相互作用する磁場が生じる。
フェライト識別子発生器186が設けられていない場合には、磁気コイル415の領域に別の磁場構成が生じ、ケーブル接続部414’を通って流れる電流もしくは電圧を評価することによって、公知のやり方でこの磁場を検出することができる。
識別子発生器の前述の構成184,186を相互に組み合わせることもできる。特に、カバー装置180は、RFIDトランスポンダとして構成されている少なくとも一つの第1の識別子発生器184と、フェライト材料を備えた少なくとも一つの第2の識別子発生器186とを有しており、その場合、評価ユニット400は相応のやり方で二つの識別子発生器184,186の問い合わせに備えることができる。
ここで有利には、磁気コイル415を制御するために設けられているケーブル接続部414’において、点火プラグ110のケーブル510と共に一つのケーブル結合体512’に統合することができる。
図12dには、RFID読み出し装置410がポンプモジュール120のケーシング120’内に配置されている、本発明による点火装置の別の実施の形態が示されている。レーザ点火プラグ110のケーブル510の周囲には、カバー装置180と対向する所定の位置において、第1のRFIDトランスポンダ188aが配置されている。第1のRFIDトランスポンダ188aに対向して第2のRFIDトランスポンダ188bが配置されているが、しかしながら、この第2のRFIDトランスポンダ188bは第1のトランスポンダ188aとは異なり、ケーブル510に固定されているのではなく、むしろカバー装置180に固定されている。
二つのトランスポンダ188a,188bは、それら二つのトランスポンダが空間的に相互に密接して配置されている場合にのみ、発振回路を形成するように相互に調整されている。この発振回路は、RFID読み出し装置410の問い合わせ信号に対して適切なやり方で識別子信号によって応答するように構成されている。即ちトランスポンダ188a,188bが正常な位置において相互に対向して配置されている限り、評価ユニット400はレーザ点火プラグ110がカバー装置180に関して正常に取り付けられて配置されていることを推定することができる。この場合、評価ユニット400はポンプモジュール120によるレーザ点火プラグ110の制御をイネーブルすることができる。
しかしながら、レーザ点火プラグ110がシリンダヘッド11の領域内に正常に配置されていないことに起因して、二つのトランスポンダ188a,188bが相互に密接して配置されておらず、従って所定のようにRFID読み出し装置410の問い合わせ信号に応答しない限り、評価ユニット400はレーザ点火プラグ110の正常に取り付けられていないことを推定し、レーザ点火プラグ110の制御をイネーブルしない。
上記の本発明の複数の実施の形態を有利には相互に組み合わせることができる。特に、評価ユニット160,400の機能を単一の評価ユニットにおいて実現することができ、その単一の評価ユニットを例えばポンプモジュール120に組み込むことができるか、もしくは制御装置32に組み込むこともできる。
RFID通信(図12aから図12dの実施の形態)を実現するために使用されるケーブル接続部を、有利にはそれと同時に、信号伝送装置140,150もしくは対応する伝送区間を実現するためにも使用することができる。例えば、図12aによるRFID読み出し装置410への給電用のケーブル412a,412bを、RFID読み出し装置410の領域において、数キロオームの検査抵抗を介して相互に接続することができる。検査抵抗の正確な抵抗値は、ユニット400,410間の通信に影響が及ぼされないように選定されている。有利には、ユニット400,410間の規則的な通信以外にも、評価ユニット160もしくは400が線路412a,412bを介して、検査信号(電圧パルス)を付加的に送出することができ、この検査信号により検査抵抗を介する相応の電流の流れが生じる。相応の電流の流れが評価ユニット160乃至400によって検出されない限り、線路412a,412bによって実現される伝送区間140の中断を推定することができ、また例えば、ポンプモジュール120のアクティブ化が阻止される。
特に、既存の線路412a,412bを複式に利用する、前述の本発明のヴァリエーションの別の有利な組み合わせも同様に考えられる。
更に有利には、図12aから12dに示した実施の形態のケーブル512の外側に、図11aから11cによる信号線路151aもしくは伝送区間151を設けることもできる。

Claims (18)

  1. レーザ点火プラグ(110)と、該レーザ点火プラグ(110)にポンプ放射(60)を供給するためのポンプモジュール(120)と、前記ポンプ放射(60)を前記ポンプモジュール(120)から前記レーザ点火プラグ(110)へと伝播させるための光導体装置(130)とを備えている点火システム(100)において、
    それぞれが少なくとも部分的に前記光導体装置(130)に沿って延在している、相互に独立した少なくとも二つの信号伝送装置(140,150)が設けられており、
    評価ユニット(160)が設けられており、該評価ユニット(160)は、
    前記信号伝送装置(140,150)にそれぞれ検査信号を印加し、
    それぞれの前記検査信号から得られる、前記信号伝送装置(140,150)の応答信号を評価し、
    前記応答信号から、対応する信号伝送装置(140,150)の動作状態を推定し、
    第1の信号伝送装置(140)は、前記評価ユニット(160)と前記レーザ点火プラグ(110)のケーシング(112)の領域との間に、少なくとも一つの第1の電気的な伝送区間(141)を有しており、
    前記領域は、前記レーザ点火プラグ(110)がターゲットシステム(11)に正常に取り付けられている場合には、前記ターゲットシステム(11)の基準電位(GND)と接続されている、
    ことを特徴とする、点火システム(100)。
  2. 前記ターゲットシステム(11)は、内燃機関(10)のシリンダヘッドである、請求項に記載の点火システム(100)。
  3. 前記第1の電気的な伝送区間(141)は、前記光導体装置(130)を包囲する導電性のチューブ(141a)を有している、請求項又はに記載の点火システム(100)。
  4. 第2の信号伝送装置(150)は、前記評価ユニット(160)と、前記光導体装置(130)の前記レーザ点火プラグ(110)への接続領域(130b)との間に少なくとも一つの第2の電気的な伝送区間(151)を有しており、
    前記第2の電気的な伝送区間(151)は絶縁された電気的な導体(151a)を有しており、該導体(151a)は前記光導体装置(130)に沿って、及び/又は、前記光導体装置(130)を包囲する前記導電性のチューブ(141a)に沿って配置されている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の点火システム(100)。
  5. 前記評価ユニット(160)は、検査信号として前記評価ユニット(160)の基準電位(GND’)と前記電気的な伝送区間(141,151)との間に電圧を印加し、且つ、前記信号伝送装置(140,150)の応答信号として、前記印加された電圧に基づき該当する信号伝送装置(140,150)の前記電気的な伝送区間(141,151)を流れる電流を評価する、請求項乃至のいずれか一項に記載の点火システム(100)。
  6. 少なくとも一つの信号伝送装置(140,150)は前記光導体装置(130)に沿って配置されており、且つ、前記光導体装置(130)の全長(Lg)の少なくとも80%にわたり延在している、請求項1乃至のいずれか一項に記載の点火システム(100)。
  7. 全ての信号伝送装置(140,150)は前記光導体装置(130)に沿って配置されており、且つ、前記光導体装置(130)の全長(Lg)の少なくとも80%にわたり延在している、請求項に記載の点火システム(100)。
  8. 少なくとも一つの信号伝送装置は少なくとも一つの光学的な伝送区間を有している、請求項1乃至のいずれか一項に記載の点火システム(100)。
  9. 少なくとも一つの信号伝送装置(170)は少なくとも部分的に無線式の伝送区間(172)を有している、請求項1乃至のいずれか一項に記載の点火システム(100)。
  10. 同種の複数の信号伝送装置(150)が設けられている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の点火システム(100)。
  11. 前記評価ユニット(160)は、複数の信号伝送装置(140,150,170)に同時に又は連続的に検査信号を印加し、該印加により得られる応答信号から前記光導体装置(130)の光学的な結合性を推定する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の点火システム(100)。
  12. 少なくとも一つの信号伝送装置(140,150,170)の領域においてエラーが検出された場合、前記ポンプモジュール(120)はデアクティブにされる、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の点火システム(100)。
  13. 前記点火システム(100)は、自動車の内燃機関(10)のための点火システムである、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の点火システム(100)。
  14. レーザ点火プラグ(110)と、該レーザ点火プラグ(110)にポンプ放射(60)を供給するためのポンプモジュール(120)と、前記ポンプ放射(60)を前記ポンプモジュール(120)から前記レーザ点火プラグ(110)へと伝播させるための光導体装置(130)とを備えている点火システム(100)の動作方法において、
    それぞれが少なくとも部分的に前記光導体装置(130)に沿って延在している、相互に独立した少なくとも二つの信号伝送装置(140,150)が設けられており、
    評価ユニット(160)が設けられており、
    第1の信号伝送装置(140)は、前記評価ユニット(160)と前記レーザ点火プラグ(110)のケーシング(112)の領域との間に、少なくとも一つの第1の電気的な伝送区間(141)を有しており、
    前記領域は、前記レーザ点火プラグ(110)がターゲットシステム(200)に正常に取り付けられている場合には、前記ターゲットシステム(200)の基準電位(GND)と接続されており、
    第2の信号伝送装置(150)は、前記評価ユニット(160)と、前記光導体装置(130)の前記レーザ点火プラグ(110)への接続領域(130b)との間に少なくとも一つの第2の電気的な伝送区間(151)を有しており、
    前記第2の電気的な伝送区間(151)は絶縁された電気的な導体(151a)を有しており、該導体(151a)は前記光導体装置(130)に沿って配置されており、
    前記評価ユニット(160)が、
    検査信号として前記評価ユニット(160)の基準電位(GND’)と前記電気的な伝送区間(141,151)との間に電圧を印加し、
    それぞれの前記検査信号から得られる、前記信号伝送装置(140,150)の応答信号として、前記印加された電圧に基づき該当する信号伝送装置(140,150)の前記電気的な伝送区間(141,151)を流れる電流を評価し(210)、
    前記応答信号から、対応する信号伝送装置(140,150)の動作状態を推定する(220)、
    ことを特徴とする、点火システム(100)の動作方法。
  15. 前記ターゲットシステム(11)は、内燃機関(10)のシリンダヘッドである、請求項14に記載の方法。
  16. 前記評価ユニット(160)は複数の信号伝送装置(140,150,170)に同時に又は連続的に検査信号を印加し、該印加により得られる応答信号から前記光導体装置(130)の光学的な結合性を推定する、請求項14又は15に記載の方法。
  17. 少なくとも一つの信号伝送装置(140,150,170)の領域においてエラーが検出された場合、前記ポンプモジュール(120)はデアクティブにされる、請求項14乃至16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記点火システム(100)は、自動車の内燃機関(10)のための点火システムである、請求項14乃至17のいずれか一項に記載の方法。
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