JP5627626B2 - Ctデータ照合装置、ctデータ照合方法、および患者位置決めシステム - Google Patents
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Description
の3次元座標を用いて、ICP(Iterative Closest Point)により初期位置決めを行い
、MPR(Multi Planar Reconstruction)画像を用いることにより位置決めの微調節を
行う。図13にMPR画像生成の概念図を示す。CTデータは複数の断面画像から構成され、ボクセルP1で表現することが可能である。MPR画像は、S2のようにCTデータを分断する平面を仮定した際に、分断ボクセルのCT値から作成することができる。このように、MPR画像の生成は、平面とCTデータの分断面を算出する必要があるため、計算負荷が高いという問題がある。
図1は、本発明の実施の形態1による患者位置決めシステムの構成を示すブロック図である。また、図2は、本発明の実施の形態1による患者位置決めシステムの動作を説明するための治療計画時のブロック図、図3は治療時のブロック図である。図2に示すように、治療計画時に治療台3に載せられた患者1のCT画像をCTスキャナ2で撮影して、CTデータ取得部5で治療計画時CTデータとして取得する。取得した治療計画時CTデータは治療計画時CTデータ保存部6に保存する。治療時には、図3に示すように、患者1のCT画像をCTスキャナ2で撮影してCTデータ取得部5で治療時CTデータとして取得し、移動量演算部8において治療時CTデータと治療計画時CTデータ保存部6に保存されている治療計画時CTデータとを照合することにより、位置決めを行うための治療台の移動量の演算を実施する。演算により求めた移動量のデータが治療台制御部9に送られて治療台3を移動することにより患者位置決めが行われる。このように、患者位置決めシステムの要部は、CTデータ同士を比較して照合するCTデータ照合装置10である。
換した治療計画時の3次元特徴点に最も近い治療時の3次元特徴点をX’n=(xn, yn, zn)
としたとき、以下のような式を満たす、すなわち誤差関数が最小となる移動量である移動ベクトルTと回転行列Rを算出する。
。図7では、p2i,jは治療計画時ボクセルのP1i,j内にある。この場合、新治療時CTデータのボクセルP2i,jのCT値そのものを用いて、治療計画時ボクセルのP1i,jの位置のデータとして扱う。すなわち、新治療時のボクセルのP2i,jのCT値が治療計画時
ボクセルのP1i,jの位置にあるとして、治療時CTデータを表わす。同様に、形状変換
後の治療時CTデータのP2i,j+3のCT値が治療計画時ボクセルのP1i+1,j+3にあるとして、治療時CTデータを表わす。以上の処理は、新治療時CTデータを、補間処理によらず、治療計画時CTデータのボクセル位置そのものに置き換えて治療計画時座標系のデ
ータに変換する処理であり、離散化処理といえる。離散化処理後の治療時CTデータを、離散化処理後の治療時CTデータと呼ぶ。
るスライス間隔α2と画素間隔β2=(βu2,βv2)により、治療計画時座標系へ変換できる。
βv1)を用いることで、治療計画時CTデータのスライス面の連続値s’1、ピクセル位置
の連続値(u’1, v'1)に変換することができる。ここで連続値とは、整数が離散値である
のに対し、少数以下を有する値という意味で使用している。
これらの位置のデータ値は、各ボクセルの中央位置を整数値とした連続値となっている。よって、算出した連続値の小数点以下を四捨五入して整数値とすることにより、各位置が、最も近い治療計画時のボクセルの中央位置に変換される。
SAD(Sum of Absolute Difference)、NCC(Normalized Cross-Correlation)など、周知の方法を用いればよい。移動量修正部88において移動量を修正して、以上説明した照合スライス面生成部83、照合スライス面離散化部84、相違度算出部85を用い、滑降シンプレックス法などの繰り返し計算により、相違度が最小となる最適な移動量を算出することができる。この最適な移動量が、治療台を位置決めする最終的な移動量となるので、この最終的な移動量のデータを移動量演算部8から治療台制御部9に出力して、治療台を移動することにより、治療時の位置決めを行うことができる。
Tデータを第二のCTデータ、他方のCTデータを第一のCTデータとすると、上記の説明は、第一のCTデータが治療計画時CTデータであり、第二のCTデータが治療時CTデータということになる。上記の説明において、治療時CTデータを治療計画時CTデータに置き換え、治療計画時CTデータを治療時CTデータに置き換えると、治療計画時CTデータを治療時座標系で表わすことにより移動量を求めることになる。この場合、第一のCTデータは治療時CTデータとなり、第二のCTデータが治療計画時データとなる。患者位置決めシステムは、CTデータ照合装置10により求めた移動量に基づいて治療台を移動させて位置決めを行う装置ということになる。
図9は、本発明の実施の形態2による患者位置決めシステムの構成を示すブロック図である。本実施の形態2においても実施の形態1と同様に、治療計画時に患者1のCT画像をCTスキャナ2で撮影して治療計画時CTデータを取得し、治療時において患者1のCT画像をCTスキャナ2で撮影して治療時CTデータを取得する。この治療計画時CTデータと治療時CTデータとを用いて移動量演算を行う。移動量演算では、まず、特許文献2に記載されている技術と同様に特徴点を抽出した結果を用いてICPにより初期移動量演算を行う。初期移動量演算後に、断面をCTスライス面に量子化することにより、詳細移動量演算を行う。
治療時の3次元特徴点をX’n=(xn, yn, zn)としたとき、実施の形態1と同様式(1)を
満たす移動ベクトルTと回転行列Rを算出する。
(Sum of Absolute Difference)、NCC(Normalized Cross-Correlation)といった周知の方法を用いればよい。以上のように、本実施の形態2によれば、CTデータ全体の相違度を算出する必要が無いため、計算負荷がさらに軽減できる。
図12は、本発明の実施の形態3による患者位置決めシステムの構成を示すブロック図である。実施の形態2では、局所領域を治療時CTデータから抽出していたが、実施の形態3では、治療計画時CTデータから局所領域を抽出する。局所領域抽出部87では、治療計画時CTデータ保存部6に保存されている治療計画時CTデータから、特徴的な領域のみを抽出する。たとえば、骨のコーナーやエッジといった、画像として隣接する部分と明確に識別できる箇所から、N×Mピクセルの領域を抽出する。この抽出した局所領域の治療計画時CTデータを、治療計画時局所領域CTデータと呼ぶことにする。
法を用いればよい。以上のように、本実施の形態3によれば、実施の形態2と同様、CTデータ全体の相違度を算出する必要が無いため、計算負荷がさらに軽減できる。
3:治療台 5:CTデータ取得部
6:治療時CTデータ保存部 8:移動量演算部
81:初期移動量演算部 82:詳細移動量演算部
83:照合スライス面生成部 84:照合スライス面離散化部
85:相違度算出部 86、87:局所領域抽出部
88:移動量修正部
Claims (7)
- 第一のCTデータと第二のCTデータを取得するCTデータ取得部と、
前記第一のCTデータと前記第二のCTデータとの誤差関数が最小となるようにICP法を用いて前記第二のCTデータの移動量を求めて出力する初期移動量演算部と、
入力された移動量により前記第二のCTデータを変換して新第二のCTデータを生成する照合スライス面生成部と、前記新第二のCTデータの各々のボクセルに最も近い前記第一のCTデータのボクセルを求めて、前記新第二のCTデータの各々のボクセルのCT値はそのままで、前記新第二のCTデータの各々のボクセルの位置を前記求めた最も近い前記第一のCTデータのボクセル位置に変換することにより、前記新第二のCTデータを前記第一のCTデータの座標系で表わした離散化処理後の第二のCTデータを生成する照合スライス面離散化部と、前記離散化処理後の第二のCTデータと、前記第一のCTデータとの相違度を算出する相違度算出部と、前記入力された移動量を修正して修正された移動量を前記照合スライス面生成部に出力する移動量修正部とを有し、前記照合スライス面生成部と、前記照合スライス面離散化部と、前記相違度算出部と、前記移動量修正部とにより繰り返し演算を行って、前記相違度算出部において算出する相違度が最小となる最適移動量を求める詳細移動量演算部と
を備えたことを特徴とするCTデータ照合装置。 - 前記第二のCTデータから、特徴的な領域のみを抽出して、前記第二のCTデータを局所領域の第二のCTデータとし、詳細移動量演算部においては、変換する第二のCTデータを前記局所領域の第二のCTデータに置き換えて最適移動量を求めることを特徴とする請求項1に記載のCTデータ照合装置。
- 患者の患部に放射線を照射して治療を行う放射線治療時に患者を載せる治療台を位置決めする患者位置決めシステムであって、
請求項1または2に記載のCTデータ照合装置により求めた最適移動量に基づいて前記治療台の位置決めを行うことを特徴とする患者位置決めシステム。 - 前記第一のCTデータは、治療計画時に取得した前記患者のCTデータであり、前記第二のCTデータは、治療時に取得した前記患者のCTデータであることを特徴とする請求項3に記載の患者位置決めシステム。
- 前記第二のCTデータは、治療計画時に取得した前記患者のCTデータであり、前記第一のCTデータは、治療時に取得した前記患者のCTデータであることを特徴とする請求項3に記載の患者位置決めシステム。
- 第一のCTデータと第二のCTデータを取得するCTデータ取得ステップと、
前記第一のCTデータと前記第二のCTデータとの誤差関数が最小となるようにICP法を用いて前記第二のCTデータの移動量を求める初期移動量演算ステップと、
前記求めた移動量、または修正された移動量を用いて前記第二のCTデータを変換して新第二のCTデータを生成する照合スライス面生成ステップと、
前記新第二のCTデータの各々のボクセルに最も近い前記第一のCTデータのボクセルを求めて、前記新第二のCTデータの各々のボクセルのCT値はそのままで、前記求めた最も近い前記第一のCTデータのボクセル位置に変換して前記新第二のCTデータを前記第一のCTデータの座標系で表わした離散化処理後の第二のCTデータを生成する照合スライス面離散化ステップと、前記離散化処理後の第二のCTデータと、前記第一のCTデータとの相違度を算出する相違度算出ステップと、前記照合スライス面生成ステップにおいて用いた移動量を修正して前記照合スライス面生成ステップにおいて次回用いる前記修正された移動量を決定する移動量修正ステップと、を含み、前記照合スライス面生成ステップと、前記照合スライス面離散化ステップと、前記相違度算出ステップと、前記移動量修正ステップと、を繰り返して、前記相違度算出ステップで算出する相違度が最小となる最適移動量を求める詳細移動量演算ステップと、
をCTデータ照合装置が実行することを特徴とするCTデータ照合方法。
- 前記第二のCTデータから、特徴的な領域のみを抽出して、前記第二のCTデータを局所領域の第二のCTデータとし、詳細移動量演算ステップにおいては、変換する第二のCTデータを前記局所領域の第二のCTデータに置き換えて最適移動量を求めることを特徴とする請求項6に記載のCTデータ照合方法。
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