ところで、複数のアプリケーションを備えた携帯端末を車載機器に接続し、車載機器にて携帯端末の種々のアプリケーションを利用することが考えられる。このような構成において、複数の同種のアプリケーションで共通の処理、例えば、複数のナビゲーションアプリケーションにて同じ検索条件(施設の種類、地域範囲等)での施設検索処理を行わせ、その検索結果を得るようすることは、より多くの検索結果を得ることができる点で好ましい。
しかしながら、この場合、利用者は、車載機器においてアプリケーションごとに決まった操作を行わなければならないため、例えば、複数のナビゲーションアプリケーションにおいて同じ検索条件での施設検索処理を行わせる場合でも、その複数のナビゲーションアプリケーションのそれぞれを別々に動作させて、その都度その施設検索処理をさせるための操作が必要になってしまう。このため、より多くの操作が必要となり、また、その処理結果を得るためにより多くの時間を要してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、より簡易な操作にて携帯端末に備えられた複数の同種のアプリケーションにて共通の処理を実行させてより効率的に情報を得ることができるような車載機器を提供するものである。
本発明に係る車載機器は、複数のアプリケーションを備えて各アプリケーションの実行可能な携帯端末が通信可能な状態で接続される車載機器であって、前記携帯端末との通信により当該携帯端末でのアプリケーションの実行を制御する端末アプリ制御手段と、前記携帯端末でのアプリケーションの実行により生じる情報を当該携帯端末との通信により取得する情報取得手段と、前記携帯端末において実行可能であって共通の所定処理を含む複数のアプリケーションを管理する同種アプリ管理手段とを有し、前記端末アプリ制御手段は、前記携帯端末において前記同種アプリ管理手段にて管理される複数のアプリケーションのいずれかを実行させて当該アプリケーションに前記所定処理をさせる際に、管理される前記複数のアプリケーションにおける他のアプリケーションのうちの少なくとも1つを実行させて当該他のアプリケーションに前記所定処理をさせる同種アプリ制御手段を有し、前記情報取得手段が、実行された複数のアプリケーションによる前記所定処理により生じる情報を取得する構成となる。
このような構成により、携帯端末において実行可能であって共通の所定処理を含む複数のアプリケーションが管理され、その管理される複数のアプリケーションのいずれかを実行させて当該アプリケーションに前記所定処理をさせる際に、その管理される前記複数のアプリケーションにおける他のアプリケーションのうちの少なくとも1つが実行されて当該他のアプリケーションにて前記所定処理がなされ、その実行された複数のアプリケーションによる前記所定処理により生じる情報が取得されるようになる。このため、前記複数のアプリケーションのいずれかを実行させて当該アプリケーションに前記所定処理をさせようとすると、そのアプリケーションによる所定処理により生ずる情報だけでなく、他のアプリケーションによる当該所定処理により生ずる情報をも得ることができるようになる。
本発明に係る車載機器において、前記情報取得手段にて取得された情報であって、実行された前記複数のアプリケーションによる前記所定処理により生じる情報を統合して処理結果情報を生成する処理結果情報生成手段を有する構成とすることができる。
このような構成により、複数のアプリケーションによる所定処理により生じる情報を統合した処理結果情報が生成されるので、複数のアプリケーションによる所定処理により生じる別々の情報が統合された処理結果情報として利用者に提供することができるようになる。
また、本発明に係る車載機器において、前記処理結果情報生成手段は、実行された前記複数のアプリケーションによる前記所定処理により生ずる実質的に同じ情報を重複させることなく前記処理結果情報を生成する構成とすることができる。
このような構成により、処理結果情報に実質的に同じ情報が含まれなくなるので、無駄の無い処理結果情報を得ることができるようになる。
また、本発明に係る車載機器において、利用者による操作部の所定操作に基づいて、管理される前記複数のアプリケーションにおける他のアプリケーションを実行すべきか否かを判定する判定手段を有し、前記判定手段が前記他のアプリケーションを実行すべきと判定したときに、前記同種アプリ制御手段が管理される前記複数のアプリケーションにおける他のアプリケーションのうちの少なくとも1つを実行させて当該他のアプリケーションに前記所定処理をさせる構成とすることができる。
このような構成により、管理される複数のアプリケーションのいずれかにより所定処理がなされる際に、利用者の操作部の所定操作に基づいて、管理される前記複数のアプリケーションにおける他のアプリケーションのうちの少なくとも1つを実行させて当該他のアプリケーションに前記所定の処理をさせるか否かが決まるようになるので、利用者の意思に応じて、複数のアプリケーションによる所定処理を行わせることができるようになる。
また、本発明に係る車載機器において、前記携帯端末と通信して前記同種アプリ管理手段にて管理すべきアプリケーションを登録する同種アプリ登録手段を有する構成とすることができる。
このような構成により、登録されたアプリケーションが同種アプリ管理手段により管理されるようになるので、所定処理により生ずる情報を得るための複数のアプリケーションを任意に決めることができる。
更に、本発明に係る車載機器において、前記同種アプリ管理手段は、複数のアプリケーションを1つのグループとして管理する管理テーブルを有する構成とすることができる。
このような構成により、管理テーブルを用いて所定処理により生ずる情報を得るための複数のアプリケーションを1つのグループとして管理できるようになる。
本発明に係る車載機器は、共通の所定処理を含む複数のアプリケーションと該複数のアプリケーションそれぞれとの間で情報交換可能な集約アプリケーションとを含む複数のアプリケーションを備えて各アプリケーションの実行可能な携帯端末が通信可能な状態で接続される車載機器であって、前記携帯端末との通信により当該携帯端末でのアプリケーションの実行を制御する端末アプリ制御手段と、前記携帯端末でのアプリケーションの実行により生じる情報を当該携帯端末との通信により取得する情報取得手段とを有し、前記端末アプリ制御手段は、前記共通の所定処理を含む複数のアプリケーションのいずれかを実行させる際に、前記集約アプリケーションを介して、前記アプリケーションに前記所定処理を実行させるとともに、前記共通の所定処理を含む他のアプリケーションを実行させて当該他のアプリケーションに前記所定処理をさせる同種アプリ制御手段を有し、前記情報取得手段が、前記集約アプリケーションを介して、実行された複数のアプリケーションによる前記所定処理により生じる情報を取得する構成となる。
このような構成により、共通の所定処理を含む複数のアプリケーションのいずれかを実行させる際に、携帯端末の有する集約アプリケーションを介して、当該アプリケーションとともに共通の前記所定処理を含む他のアプリケーションが実行されてそれら複数のアプリケーションにて所定処理がなされ、各アプリケーションでの前記所定処理により生じる情報が前記集約アプリケーションを介して取得されるようになる。このため、前記複数のアプリケーションのいずれかを実行させて当該アプリケーションに前記所定処理をさせようとすると、そのアプリケーションによる所定処理により生ずる情報だけでなく、他のアプリケーションによる当該所定処理により生ずる情報をも得ることができるようになる。
本発明に係る車載機器において、利用者による操作部の所定操作に基づいて、前記共通の所定処理を含む他のアプリケーションを実行すべきか否かを判定する判定手段を有し、前記判定手段が前記他のアプリケーションを実行すべきと判定したときに、前記同種アプリ制御手段が、前記集約アプリケーションを介して、前記アプリケーションに前記所定処理を実行させるとともに、前記他のアプリケーションに前記所定処理をさせる構成とすることができる。
このような構成により、利用者の操作部の操作に基づいて、集約アプリケーションを介して共通の所定処理を含む複数のアプリケーションに当該所定処理をさせるか否かが決まるようになるので、利用者の意思に応じて、複数のアプリケーションによる所定処理を行わせることができるようになる。
更に、本発明に係る車載機器において、前記端末アプリ制御手段は、前記情報取得手段にて取得された前記共通の所定処理を含む複数のアプリケーションによる前記所定処理により生じた情報から1つの情報が選択された際に、その選択された情報を生じさせたアプリケーションによりその選択された情報を用いた処理を行わせる手段を有する構成とすることができる。
このような構成により、共通の所定処理を含む複数のアプリケーションによる当該所定処理により生じた情報から選択された1つの情報が、その選択された情報を生じさせたアプリケーションにより用いられて処理されるようになるので、その選択された情報をより適切に処理することができるようになる。
本発明に係る車載機器において、前記共通の所定処理を含む複数のアプリケーションのそれぞれは、車両ナビゲーションに係るアプリケーションであり、前記共通の所定処理は、車両ナビゲーションに用いられる施設についての検索処理である構成とすることができる。
このような構成により、複数の車両ナビゲーションに係るアプリケーションのいずれかを実行させる際に、当該アプリケーションとともに他の車両ナビゲーションに係るアプリケーションが実行されてそれら複数の車両ナビゲーションに係るアプリケーションにて施設についての検索処理がなされ、各車両ナビゲーションに係るアプリケーションでの前記施設についての検索処理により得られた施設に関する情報が取得されるようになる。このため、前記複数の車両ナビゲーションに係るアプリケーションのいずれかを実行させて当該アプリケーションに施設についての検索処理をさせようとすると、そのアプリケーションによる施設についての検索処理により得られる施設に関する情報だけでなく、他の車両ナビゲーションに係るアプリケーションによる施設についての検索処理により得られる施設に関する情報をも得ることができるようになる。
本発明に係る携帯端末は、車載機器に通信可能な状態で接続され、複数のアプリケーションを備えて各アプリケーションを実行する携帯端末であって、前記複数のアプリケーションは、共通の所定処理を含む複数のアプリケーションと該複数のアプリケーションそれぞれとの間で情報交換可能な集約アプリケーションとを含み、前記集約アプリケーションの実行により、前記共通の所定処理を含む複数のアプリケーションのいずれかが実行されている際に、前記車載機器からの要求に応じてその実行されているアプリケーションに前記所定処理をさせるとともに、前記共通の所定処理を含む他のアプリケーションを実行させて当該他のアプリケーションに前記所定処理をさせる手段と、前記集約アプリケーションの実行により、前記複数のアプリケーションの前記所定処理により生じた情報を収集する手段とを有し、収集された前記情報を前記車載機器に送信する構成となる。
このような構成により、共通の所定処理を含む複数のアプリケーションのいずれかが実行されている際に、車載機器からの要求に応じて、集約アプリケーションの実行により、その実行されているアプリケーションに所定処理をさせるとともに、共通の前記所定処理を含む他のアプリケーションを実行させて当該他のアプリケーションに前記所定処理をさせ、前記複数のアプリケーションの前記所定処理により生じた情報が収集され、該情報が前記車載機器に送信されるので、前記複数のアプリケーションのいずれかによる所定処理により生ずる情報だけでなく、他のアプリケーションによる当該所定処理により生ずる情報をも車載機器に提供することができるようになる。
本発明に係る車載機器によれば、共通の所定処理を含む複数のアプリケーションのいずれかを実行させて当該アプリケーションに所定処理をさせようとすると、そのアプリケーションによる所定処理により生ずる情報だけでなく、他のアプリケーションによる当該所定処理により生ずる情報をも得ることができるようになるので、複数のアプリケーションに所定処理を行わせるための個々的な操作を行うことなく、より簡易な操作にて携帯端末に備えられた複数のアプリケーションにて共通の処理を実行させてより効率的に情報を得ることができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る車載機器について説明する。
車載機器は図1に示すように構成される。図1において、車載機器100は外部機器接続用のコネクタ19を有し、コネクタ19にはケーブルによってスマートフォン20(携帯端末)が接続可能になっている。車載機器100は、コンピュータユニット(CPUを含む)にて構成される処理ユニット11を有しており、処理ユニット11には、CDやDVD等のディスク媒体から音楽や映像を再生するAVユニット17が接続されている。更に、処理ユニット11には、AVユニット17にて利用される情報やその他各種情報を記憶するための記憶部14(例えば、ハードディスク)、車室内に設けられ、LCD等により構成される表示部13、操作ボタンや表示部13内に構成されるタッチパネル等からなる操作部12、及び車室内に設けられたスピーカ16に音声信号を供給する出力回路15が接続されている。
スマートフォン20がケーブルにて接続されるコネクタ19は、処理ユニット11に接続され、処理ユニット11は、ケーブル及びコネクタ19を介してスマートフォン20と通信可能となっている。スマートフォン20は、ナビゲーションアプリケーション、情報検索アプリケーション、ゲーム等の複数のアプリケーションを備えており、スマートフォン19独自にて各アプリケーションの実行が可能となるとともに、処理ユニット11の制御のもと、各アプリケーションの実行が可能となる。スマートフォン20が備える複数のアプリケーションには、複数の同種のアプリケーション、例えば、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCも含まれている。
この車載機器100では、スマートフォン20に備えられる複数のアプリケーションから、複数の同種のアプリケーションを1つのグループとして登録することができる。処理ユニット11は、例えば、図2に示す手順に従って、複数の同種のアプリケーションを1つのグループとして登録するための処理を行う(同種アプリ登録手段)。
図2において、処理ユニット11は、コネクタ19にスマートフォン20が接続されていることを確認すると(S11)、スマートフォン20と通信を行って、スマートフォン20に備えられたアプリケーションに関する情報を取得し、実行可能なアプリケーションを特定する情報(例えば、アイコン)の一覧を表示部13に例えば、図3に示すようなホーム画面として表示させる(S12)。そして、処理ユニット11は、同種のアプリケーションの登録処理を行う(S13)。この登録処理では、操作部12において、表示部13に表示されたホーム画面の複数のアプリケーションを表す情報から1つのグループとすべきアプリケーションを特定する情報を選択するための所定操作がなされると、その選択操作に係るアプリケーションが1つのグループとして記憶部14に格納された管理テーブル(同種アプリ管理手段)に登録される。例えば、図4に示すように、管理テーブルには、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCがグループG1として、また、2つの情報検索アプリケーションEnA、EnBがグループG2として登録される。
車載機器100(処理ユニット11)は、前述したようにグループG1として管理テーブル(図3参照)に登録された3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCを備えるスマートフォン20と通信を行って、図6に示すように、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCのそれぞれと個々的に情報交換が可能となる。スマートフォン20が備える3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCのそれぞれと機能的に接続される処理ユニット11は、スマートフォン20と通信を行いつつ図7A〜図7Cに示す手順に従って処理を行う。
図7Aにておいて、処理ユニット11は、スマートフォン20との接続を確認すると(S21)、スマートフォン20と通信を行って、スマートフォン20に備えられたアプリケーションに関する情報を取得し、実行可能なアプリケーションを特定する情報(例えば、アイコン)の一覧を表示部13にホーム画面(図3参照)として表示させる(S22)。その後、処理ユニット11は、表示部13のホーム画面においてアプリケーションの選択操作(例えば、図3に示すホーム画面におけるアイコンの指定操作)がなされたか否かを監視する(S23)。
この状態で、アプリケーションの選択操作がなされると(S23でYES)、処理ユニット11は、選択されたアプリケーションがナビゲーションアプリケーションであるか否かを判定する(S24)。選択されたアプリケーションがナビゲーションアプリケーションでない場合(S24でNO)、処理ユニット11は、その選択されたアプリケーションをスマートフォン20において起動させ、そのアプリケーションの実行により生じる情報をスマートフォン20から取得し、その取得した情報(アプリケーションの実行により生じた情報)の加工、表示等の処理を行う(S25:端末アプリ制御手段、情報取得手段)。処理ユニット11は、そのアプリケーションによる処理が終了すると、再び、ホーム画面に戻ってアプリケーションの選択操作がなされるか否かの監視を行う(S23)。
一方、選択されたアプリケーションがナビゲーションアプリケーション、例えば、ナビゲーションアプリケーションNaviAであると(S24でYES)、処理ユニット11は、その選択されたナビゲーションアプリケーションNaviAをスマートフォン20で起動させる(S26:端末アプリ制御手段)。そして、処理ユニット11は、そのナビゲーションアプリケーションNaviAの実行により生じる情報をスマートフォン20から取得し(情報取得手段)、その取得した情報の加工及び表示等に係る処理を行う(S27)。これにより、車載機器100では、ナビゲーションアプリケーションNaviAの実行に基づいた車両ナビゲーションに係る情報出力、例えば、表示部13に道路地図が表示されるとともにその道路地図上の車両位置に対応した位置に車両マークが表示され、目的地までの案内メッセージのスピーカ16からの音声出力等がなされる。
処理ユニット11は、操作部12において、スマートフォン20(ナビゲーションアプリケーションNaviA)に施設検索処理(例えば、周辺施設検索処理)を行わせるための操作がなされたか否かを監視しつつ(S28)、前述したスマートフォン20からの情報の取得、及びその取得した情報の加工及び表示等に係る処理(S27)を行っている。その過程で、操作部12において施設検索処理を行わせるための操作がなされると(S28でYES)、処理ユニット11は、スマートフォン20にナビゲーションアプリケーションNaviAで施設検処理をさせる(S29)。このとき、ナビゲーションアプリケーションNaviAの実行により生じる情報(例えば、ガイダンス)に従って施設検索処理に必要な情報(例えば、施設種類、検索地域範囲等の検索条件等)の入力がなされ、その施設検索処理に必要な情報が処理ユニット11からスマートフォン20に提供される。
その後、処理ユニット11は、ナビゲーションアプリケーションNaviAと同一のグループ内の他のナビゲーションアプリケーションによる施設検索処理(以下、適宜グループ検索処理という)を行うか否かを判定する(S30)。この判定処理では、記憶部14に格納された管理テーブル(図4参照)が参照されて、例えば、図8に示すように、選択されたナビゲーションアプリケーションNaviAと同一のグループに属する他のナビゲーションアプリケーションNaviB及びNaviCが表示部13に表示されるとともに、グループ検索処理を選択するか否かの決定を促すメッセージ、及び「YES」(選択)及び「NO」(非選択)のボタンが表示部13に表示される。
利用者がグループ検索処理を希望して操作部12により「YES」(選択)のボタンを操作すると、処理ユニット11は、グループ検索処理を行うものと判定し(S30でYES)、図4に示す管理テーブルを参照して、ナビゲーションアプリケーションNaviAと同一のグループG1に属する他のナビゲーションアプリケーションNaviB及びNaviCをスマートフォン20において起動させる(S31:同種アプリ制御手段)。そして、処理ユニット11は、それらナビゲーションアプリケーションNaviB及びNaviCで前述したのと同じ検索条件のもとで施設検索処理をするようスマートフォン20に指示する(S32:同種アプリ制御手段)。その後、図7Bに示す処理に移り、処理ユニット11は、スマートフォン20からの検索結果の受信の待ち状態になる(S33)。
スマートフォン20は、車載機器100(処理ユニット11)の制御に基づいて、ナビゲーションアプリケーションNaviAで施設検索処理を行うとともに、それに並行して、他のナビゲーションアプリケーションNaviB、NaviCで同じ検索条件での施設検索処理を行う(並列処理)。そして、実行されるナビゲーションアプリケーションによる施設検索処理での検索結果が得られる毎に、その検索結果を車載機器100に送信する。このとき、検索結果とその検索結果を得るために実行されたナビゲーションアプリケーションを特定する情報とが対応付けられている。
図7Bにおいて、前述したようにスマートフォン20からの検索結果の受信の待ち状態にある処理ユニット11は、スマートフォン20から検索結果を受信すると(S33でYES)、その検索結果をその検索結果を得るために実行されたナビゲーションアプリケーションを特定する情報とともに記憶部34に格納する(S34)。そして、処理ユニット11は、ナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCの実行により得られた全ての検索結果を受信したか否かを監視しつつ(S35)、同様の処理(S33、S34)を行う。
ナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCの実行により得られた全ての検索結果をスマートフォン20から受信すると(S35でYES)、処理ユニット11は、3つの検索結果を統合した統合検索結果を生成する(S36:処理結果情報生成手段)。例えば、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCによる検索処理の結果(検索結果)として得られた施設情報から、実質的に同じ施設情報が重複しないようにして、統合検索結果としての施設情報のリストを生成する。なお、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCによる検索結果として得られた施設情報としての施設名、住所、電話番号等を比較することにより、2つの施設情報が実質的に同じであるか否かを判定することができる。
前述したようにして統合検索結果が生成されると(S36)、処理ユニット11は、その統合検索結果を、表示部13に、例えば、図9に示す画面のように表示させる(S37)。この画面では、検索結果として得られた施設情報(施設A、施設B、施設C、施設D、施設E、施設F、施設G、施設H)に対応付けてその施設情報を得るために実行されたナビゲーションアプリケーションを特定する情報(NaviA、NaviB、NaviC)が表示される。
表示部13に統合検索結果としての施設情報のリストが表示された状態(図9参照)で、処理ユニット11は、その統合検索結果の表示終了の操作がなされるか否か(S38)及びその統合検索結果として表示された施設情報の選択操作がなされたか否か(S39)の監視を行う。その過程で、利用者が、検索により得られた施設まで車両を走行させるために、希望の施設についての施設情報の選択操作を行うと(S39でYES)、処理ユニット11は、その選択された施設を検索結果として得たナビゲーションアプリケーションによりその施設へのルート案内処理を行うようにスマートフォン20に要求する(S40:選択された情報を生じさせたアプリケーションによりその選択された情報を用いた処理を行わせる手段)。
この要求を受信したスマートフォン20は、要求に係るナビゲーションアプリケーションにより要求に係る施設を目的地としたルート案内処理を行い、そのルート案内処理により生じる情報を車載機器100に送信する。そして、処理ユニット11は、スマートフォン20から送信される情報(ルート案内処理により生じる情報)を取得し、その取得した情報の加工及び表示等の処理を行う(S41)。これにより、車載機器100において前記検索処理により得られた施設までのルート案内に係る情報出力が、その施設を検索結果として得たナビゲーションアプリケーションのルート案内処理により生じる情報に従ってなされる。
前記ルート案内に係る処理(S41)が終了すると、図7Aに戻って、処理ユニット11は、スマートフォン20に当初選択されたナビゲーションアプリケーションNaviAを実行させて、スマートフォン20からその実行により生じる情報を取得し、その取得した情報の加工及び表示等の処理を行う(S27)。以後、車載機器100では、スマートフォン20にて実行されるナビゲーションアプリケーションNaviAでの処理に基づいた処理がなされる。
なお、前述したように統合検索結果が表示部13に表示された状態(図9参照)で、その表示を終了させる操作が操作部12においてなされた(S38でYES)場合も、同様に、処理ユニット11は、検索結果についての処理をスマートフォン20に行わせることなく、図7AのステップS27に戻り、当初選択されたナビゲーションアプリケーションNaviAを実行させて、その実行により生じる情報を取得し、取得した情報の加工及び表示等の処理を行う。
一方、図7Aに戻って、選択されたナビゲーションアプリケーションNaviAをスマートフォン20において実行させ(S27、S28)、そのナビゲーションアプリケーションNaviAで施設検索処理をさせる(S29)際に、表示部13の図8に示す画面において「NO」のボタンの選択操作がなされて、グループ検索処理を行わないと判定されると(S30でNO)、処理ユニット11は、図7Bに示すように、スマートフォン20からのナビゲーションアプリケーションNaviAによる施設検索結果の待ち状態になる(S42)。
この場合、スマートフォン20は、車載機器100(処理ユニット11)の制御(S29)に基づいて、ナビゲーションアプリケーションNaviAで施設検索処理を行う。そして、スマートフォン20は、その施設検索結果を車載機器100に送信する。
上述したように施設検索結果の待ち状態にある処理ユニット11は、スマートフォン20から送信される検索結果を取得すると(S42でYES)、その検索結果を記憶部14に格納する(S43)。そして、処理ユニット11は、その検索結果を、表示部13に、例えば、図10に示す画面のように表示させる(S44)。この画面では、検索結果として得られた施設情報(施設A、施設B、施設C)が表示される。
その後、処理ユニット11は、前述したのと同様、その検索結果の表示終了の操作がなされるか否か(S45)及びその検索結果として表示された施設情報の選択操作がなされたか否か(S46)の監視を行う。そして、施設情報の選択操作がなされれば(S46でYES)、処理ユニット11は、スマートフォン20に、ナビゲーションアプリケーションNaviAでその選択された施設を目的地としたルート案内処理を行わせる(S47)。また、検索結果の表示終了の操作がなされれば(S45でYES)、図7Aに戻って、選択されたナビゲーションアプリケーションNaviAの実行に係る処理を行う(S27)。
前述したような本発明の第1の実施の形態に係る車載機器100では、スマートフォン20において実行可能な3つ(複数)のナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCがグループG1として管理テーブル(図4参照)により管理され、そのグループG1として管理される3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCののうちの1つNaviAを実行させて当該ナビゲーションアプリケーションNaviAに施設検索処理をさせる際に、そのグループG1に属する他のナビゲーションアプリケーションNaviB、NaviCで施設検索処理もなされて、3のナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCによる施設検索処理の検索結果を得ることができるようになる。このため、1つのナビゲーションアプリケーションNaviAに検索処理をさせようとすると、そのナビゲーションアプリケーションNaviAによる施設検索処理での検索結果だけでなく、他のナビゲーションアプリケーションNaviB、NaviCによる施設検索処理での検索結果も得られるようになる。従って、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCで施設検索処理をさせる個々的な操作を行うことなく、より簡易な操作にてスマートフォン20に備えられた3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCにて施設検索処理を実行させて効率的に検索結果(図9参照)を得ることができるようになる。
また、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCによる施設検索処理での個々的な検索結果を統合した統合検索結果が生成され、それが表示部13に表示されるので、利用者は、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCによる施設検索処理での個々的な検索結果を一括的に確認することができるようになる。更に、その統合検索結果には、実質的に同じ施設情報が含まれないので、無駄の無くその検索結果を利用者に提示することができるようになる。
更に、同種のアプリケーションとして管理されるべき複数のアプリケーションが利用者の操作に従って登録することができるので(図2、図4参照)、施設検索等の所定処理により生ずる情報を得るための複数の同種のアプリケーションを利用者の意思に従って決めることができるようになる。
また、管理される3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCのうちの1つNaviAにより施設検索処理がなされる際に、利用者の操作部12の所定操作に基づいて、他のナビゲーションアプリケーションNaviB、NaviCに施設検索処理をさせる(グループ検索)か否かが決まるようになるので(図5参照)、利用者の意思に応じて、3つのナビゲーションアプリケーションにNaviA、NaviB、NaviCよる施設検索を行わせることができるようになる。
更に、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCによる施設検索処理にて得られた検索結果としての施設情報から選択された1つの施設情報が、その選択された施設情報を生じさせたナビゲーションアプリケーションによりルート案内の目的地として処理されるので、その施設情報をルート案内の目的地としてより適切に処理することができるようになる。
なお、前述した車載機器100では、複数の同種のアプリケーションを管理する管理テーブル(図4参照)は、車載機器100にて生成されるものであったが、スマートフォン20に予め備えられており、あるいは、スマートフォン20にて予め生成された状態にあって、車載機器100(処理ユニット11)が必要に応じて、その管理テーブルをスマートフォン20から取得するようにしてもよい。更に、1つのアプリケーションでの所定処理がなされるときに、予め定められた同種のアプリケーションでの処理を行うか否かをスマートフォン20から車載機器100に問い合わせるようにすることもできる。この場合、車載機器100において、その問い合わせに応じて、同種のアプリケーションでの処理を行うか否かを決めることができる。
また、前述した車載機器100では、管理テーブルで1つのグループとして管理されるアプリケーションのうちのいずれかが動作されるとき、所定の操作によって、残り全てのアプリケーションを動作させるものであったが、残りのアプリケーションの少なくとも1つを動作させるものであればよい。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る車載機器について説明する。
この車載機器100は、図1に示すものと同様のハードウエア構成となっている。また、この車載機器100にコネクタ19を介して接続可能なスマートフォン20(携帯端末)は、前述したのとの同様に実行可能な複数のアプリケーションを備えている。スマートフォン20が備える複数のアプリケーションには、同種の複数のアプリケーション、例えば、図11に示すように、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCと、各ナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCのそれぞれとの間で情報交換可能なNavi集約アプリケーションとが含まれている。そして、車載機器100の処理ユニット11は、図11に示すように、スマートフォン20と通信を行って、Navi集約アプリケーションを介して3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviBとの情報交換が可能となっている。スマートフォン20が備える3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCとNavi集約アプリケーションを介して機能的に接続され得る処理ユニット11は、スマートフォン20と通信を行いつつ、図12A及び図12Bに示す手順に従って処理を行う。
図12Aにおいて、処理ユニット11は、前述した第1の実施の形態に係る車載機器の場合と同様に、スマートフォン20との接続を確認すると(S51)、スマートフォン20との通信により得られたホーム画面(図3参照)を表示部13に表示させ(S52)、そのホーム画面においてアプリケーションの選択がなされたか否かを監視する(S53)。その過程で、アプリケーションの選択操作がなされると(S53でYES)、処理ユニット11は、その選択されたアプリケーションがナビゲーションアプリケーションであるか否かを判定し(S24)、ナビゲーションアプリケーションでなければ(S54でNO)、その選択されたアプリケーションをスマートフォン20において起動させ、そのアプリケーションの実行により生じる情報をスマートフォン20から取得し、その取得した情報の加工、表示等の処理を行う(S55)。
一方、選択されたアプリケーションがナビゲーションアプリケーション、例えば、ナビゲーションアプリケーションNaviAであると(S54でYES)、処理ユニット11は、ナビゲーションアプリケーションNaviAを特定する情報をスマートフォン20に提供するとともに、Navi集約アプリケーションをスマートフォン20において起動させる(S56)。スマートフォン20では、Navi集約アプリケーションが起動され、Navi集約アプリケーションにより前記選択されたナビゲーションアプリケーションNaviAが起動される。そして、ナビゲーションアプリケーションNaviAの実行により生じる情報がNavi集約アプリケーションを介してスマートフォン20から車載機器100の処理ユニット11に送信される。処理ユニット11は、そのナビゲーションアプリケーションNaviAの実行により生じる情報を取得し、その取得した情報の加工及び表示等の処理を行う(S57)。これにより、車載機器100では、ナビゲーションアプリケーションNaviAの実行に基づいた車両ナビゲーションの情報出力がなされる。
処理ユニット11は、操作部12において施設検索処理を行わせるための操作がなされているか否かを監視しつつ(S58)、前述したようにナビゲーションアプリケーションNaviAの実行により生じる情報をスマートフォン20から取得し、その取得した情報の加工及び表示等の処理を行っている(S57)。その過程で、操作部12において施設検索処理を行わせるための操作がなされると(S58でYES)、処理ユニット11は、施設検索処理の指示をスマートフォン20に送信する(S59:同種アプリ制御手段)。その施設検索処理の指示を受信したスマートフォン20では、Navi集約アプリケーションによる処理に従ってナビゲーションアプリケーションNaviAに施設検索処理の指示がなされる。そして、その指示に従ったナビゲーションアプリケーションNaviAの実行により生じる情報(例えば、ガイダンス)がNavi集約アプリケーションを介してスマートフォン20から車載機器100に送信される。車載機器100では、処理ユニット11の制御のもと、スマートフォン20からの前記情報に従って施設検索処理に必要な情報(例えば、施設種類、検索地域範囲等の検索条件等)の入力がなされ、その施設検索処理に必要な情報が処理ユニット11からスマートフォン20に送信される。
車載機器100から送信される検索条件等の情報を取得したスマートフォン20では、Navi集約アプリケーションの処理に従ってナビゲーションアプリケーションNaviAにより前記検索条件等の情報に基づいた施設検索処理がなされる。また、Navi集約アプリケーションの処理に従って、他のナビゲーションアプリケーションNaviB、NaviCが順次起動され、それら他のナビゲーションアプリケーションNaviB、NaviCにより前記検索条件等の情報に基づいた施設検索処理が順次なされる。
スマートフォン20では、Navi集約アプリケーションにより、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCでなされる施設検索処理の結果が収集される。その収集された施設検索結果がNavi集約アプリケーションによりスマートフォン20から車載機器100に送信される。
車載機器100における処理ユニット11は、前述したようにスマートフォン20に施設検索処理の指示を送信した(S59)後、図12Bに示すように、スマートフォン20(Navi集約アプリケーション)からの施設検索結果を受信するか否かを監視している(S60)。その過程で、スマートフォン20からの施設検索結果を受信すると(S60でYES)、処理ユニット11は、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCでなされる施設検索処理により得られた3種の施設検索結果からそれらを統合した統合検索結果を生成する(S61)。この場合も、前述した第1の実施の形態に係る車載機器100の場合と同様に、実質的に同じ施設情報が重複しないようにして、統合施設結果としての施設情報のリスト(図9参照)が生成される。
処理ユニット11は、その統合検索結果としての施設情報のリストを表示部13に表示させる(S62:図9参照)。そして、処理ユニット11は、表示部13に統合検索結果としての施設情報のリストが表示された状態で、その統合検索結果の表示終了の操作がなされるか否か(S63)及びその統合検索結果として表示された施設情報の選択操作がなされたか否か(S64)の監視を行う。その過程で、利用者が、検索により得られた施設まで車両を走行させるために、希望の施設についての施設情報の選択操作を行うと(S64でYES)、処理ユニット11は、その選択された施設を検索結果として得たナビゲーションアプリケーションによりその施設へのルート案内処理を行うようにスマートフォン20に要求する(S65)。その結果、スマートフォン20は、要求に係るナビゲーションアプリケーションにより要求に係る施設を目的地としたルート案内処理を行い、そのルート案内処理により生じる情報をNavi集約アプリケーションを介して車載機器100に送信する。
スマートフォン20から送信されるルート案内処理により生じる情報を取得する処理ユニット11は、その取得した情報の加工及び表示等の処理を行う(S66)。これにより、車載機器100では、処理ユニット11での制御のもと、前記検索処理により得られた施設までのルート案内に係る情報出力がなされる。
前記ルート案内に係る処理(S66)が終了すると、図12Aに戻って、処理ユニット11は、Navi集約アプリケーションによって起動されたナビゲーションアプリケーションの実行により生じる情報をスマートフォン20から取得し、その取得した情報の加工及び表示等の処理を行う(S57)。以後、車載機器100では、Navi集約アプリケーションを介してスマートフォン20から取得されるナビゲーションアプリケーションNaviAの実行により生じる情報に従った処理がなされる。
なお、前述したように統合検索結果が表示部13に表示された状態(図9参照)で、その表示を終了させる操作が操作部12においてなされた(S63でYES)場合も、同様に、処理ユニット11は、検索結果についての処理をスマートフォン20に行わせることなく、図12AのステップS57に戻り、当初選択されたナビゲーションアプリケーションNaviAを実行させて、その実行により生じる情報をNavi集約アプリケーションを介して取得し、取得した情報の加工及び表示等の処理を行う。
前述したような本発明の第2の実施の形態に係る車載機器100では、スマートフォン20において3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCのいずれかを実行させる際に、Navi集約アプリケーションを介して当該ナビゲーションアプリケーションとともに他のナビゲーションアプリケーションが実行されてそれら3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCにて施設検索処理がなされ、各ナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCでの施設検索処理により生じる情報(検索結果)がNavi集約アプリケーションを介して取得されるようになる。このため、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCのいずれかを実行させて当該ナビゲーションアプリケーションに施設検索処理をさせようとすると、そのナビゲーションアプリケーションによる施設検索処理により生ずる情報(検索結果)だけでなく、他のナビゲーションアプリケーションによる施設検索により生ずる情報(検索結果)をも得ることができるようになる。従って、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCで施設検索処理をさせる個々的な操作を行うことなく、より簡易な操作にてスマートフォン20に備えられた3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCにて施設検索処理を実行させて効率的に検索結果(図9参照)を得ることができるようになる。
前記第2の実施の形態に係る車載機器100では、スマートフォン20において、Navi集約アプリケーションにより、常に、3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCに施設検索処理させるものであったが、第1の実施の形態に係る車載機器100と同様に、既に起動しているナビゲーションアプリケーション(例えば、NaviA)にだけ施設検索処理をさせることを選択することができるようにしてもよい(図7AのステップS30参照)。
前述した各車載機器100において、管理テーブル(図4参照)に登録された、また、Navi集約アプリケーションと情報交換可能な3つのナビゲーションアプリケーションNaviA、NaviB、NaviCの全てで施設検索処理をさせなくても、当初起動されたナビゲーションアプリケーション(例えば、NaviA)に施設検索処理をさせるとともに、残りの2つのナビゲーションアプリケーション(例えば、NaviB及びNaviC)のうちのいずれか一方に施設検索処理をさせるようにしてもよい。
また、複数の同種のアプリケーションは、ナビゲーションアプリケーションに限られず、例えば、情報検索アプリケーション等の他の種類のアプリケーションであってもよい。
車載機器100に通信可能に接続される携帯端末は、スマートフォン20に限られず、情報処理機能を備えた携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ハンディパソコン等であってもよい。
スマートフォン20等の携帯端末が、有線ではなく、無線にて車載機器100に接続される構成とすることもできる。