JP5622046B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
したがって、この種の燃焼装置においては爆発着火を防止する制御が採用されている。
またさらに、バーナから未燃焼ガスが放出されてから一定時間着火しなかった場合、強制的に燃料ガスの供給を停止する制御が考えられる。つまり、燃料ガスを一定の濃度を越えて残留させないことにより、爆発着火の発生を防止する制御である。
T1≦T2・・・・・(1)
及び下記式(2):
T1>T2/N・・・(2)
をみたすことを特徴とする燃焼装置である。
詳説すると、本発明の燃焼装置では、1台のみのバーナから未燃焼ガスが放出された場合と、複数台のバーナから同時に未燃焼ガスが放出された場合とでは、ガスが放出され始めてからガス弁を動作させるまでの時間(以下閉塞時間とする)が異なる。そして、第1の規定値T1、第2の規定値T2、同時に非燃焼状態でガスを放出したバーナの台数Nの関係が式(2)を満たしているため、複数台のバーナから同時にガスが放出された場合では、1台のみのバーナから未燃焼ガスが放出された場合に比べて閉塞時間が短くなっている。つまり、未燃焼ガスが筺体内に多量に放出されることが予測される状況においては、素早くガス弁を閉塞することができる。そして、そうでない状況においては適切な時間が経過してからガス弁を閉塞することができる。
そしてさらに、第1の規定値T1、第2の規定値T2、同時に非燃焼状態でガスを放出したバーナの台数Nの関係が式(1)を満たしていることにより、複数台のバーナから同時にガスが放出された場合において閉塞時間が短くなりすぎることがない。即ち、早過ぎるガス弁の閉塞を防止可能であり、筺体内に残留したガス量が僅かであって爆発着火の起こる可能性が少ない場合にはガス弁を閉塞しない。したがって、ガスの供給が不必要に停止されることがないため、使用者の利便性が向上する。
なお、上記した「複数のバーナが同時に非燃焼状態でガスを放出した場合における複数のバーナのガス放出時間の合計」とは、複数のバーナが同時に未燃焼ガスを放出した時間(TD)に、そのとき未燃焼ガスを放出したバーナの基数(N)を掛け合わせたもの(TD×N)に等しくなっている。
つまり、単独放出状態におけるバーナAのガス放出時間が第1の規定値に達する前に複数放出状態へと移行すると、移行した複数放出状態において、引き続きバーナAのガス放出時間が第1の規定値に達するか否かを監視すると共に、バーナAを含む複数のバーナのガス放出時間の合計値が第2の規定値に達するか否かを監視する。そして、バーナAのガス放出時間が第1の規定値に達するか、複数のバーナのガス放出時間の合計値が第2の規定値に達すると、ガス弁を閉塞する。即ち、単独放出状態と複数放出状態とが連続して発生した場合において、単独のバーナAのガス放出時間が第1の規定値に達したときにガス弁を閉塞する制御と、複数のバーナのガス放出時間の合計値が第2の規定値に達したときにガス弁を閉塞する制御とを並行して行う。このように独立する2つの制御を並行して行うことにより、より適時適切なガス弁の閉塞が可能となる。
具体的に説明すると、ある特定のバーナの未燃焼ガスの放出時間が前記第1の規定値に達しなかった場合や、複数のバーナの未燃焼ガスの放出時間の合計値が前記第2の規定値に達しなかった場合であっても、筺体内に多くの未燃焼ガスが残留してしまうおそれがある。即ち、未燃焼ガスが放出された時間が短い場合でも、短期間において複数回の未燃焼ガスの放出が起こることにより、結果的に筺体内に多くの未燃焼ガスが残留してしまうことが考えられる。当然、このような状態においても爆発着火が起こり易くなってしまう。
しかしながら、本発明では、所定の期間内にそれぞれのバーナから未燃焼ガスが放出された時間を積算できる。そのため、第1の規定値又は第2の規定値に達しない短い未燃焼ガスの放出時間を積算していくことができ、筺体内の未燃焼ガスの増加を確実に検知することができる。そして本発明では、未燃焼ガスが放出された時間の積算値が第3の規定値に達した場合にガス弁を閉塞するため、短い時間の未燃焼ガスの放出を原因とする爆発着火を確実に防止することができる。
また、燃焼装置1は筺体2内の未燃焼ガスを外部へ強制排気する掃気手段(例えば、換気用のファン)を備えておらず、自然対流によって、未燃焼ガスを外部へ排出する構造となっている。
パイロットバーナ12は、ガス供給源から種火ガス流路16を介して燃料ガスの供給を受ける。そして、点火プラグ13と、点火プラグ13に接続されたイグナイタ14によってパイロットバーナ12に点火可能となっている。また、サーモカップル15によってパイロットバーナ12の炎の有無(燃焼の有無)を検知可能となっている。
なおこの元ガス弁34は、閉弁することによって、種火ガス流路16、給湯側ガス流路23、風呂側ガス流路29といった燃焼装置1の全てのガス流路を閉じた状態とすることができる。
詳細には、コントローラ9は、サーモカップル15、給湯側フレームロッド22、風呂側フレームロッド28とそれぞれ接続され、パイロットバーナ12、給湯側バーナ21、風呂側バーナ27の炎の有無(燃焼の有無)に関する情報を取得可能となっている。
そしてコントローラ9は、元ガス弁34と接続されており、元ガス弁34の開弁状態と閉弁状態とを切り替えることができる。
さらにコントローラ9は、操作部8及び水圧応動ガス弁37と接続されており、操作部8で行われた操作に関する情報と、水圧応動ガス弁37の開弁、閉弁に関する情報とを取得可能となっている。
本実施形態の燃焼装置1は、給湯運転と、風呂追い焚き運転とが可能となっており、これらを単独又は並行して行うことができる。
本実施形態に示す燃焼装置1では、筺体2内の未燃焼の燃料ガスを外部へ強制排気する掃気手段(例えば、換気用のファン)を備えておらず、コントローラ9に未燃焼ガスの過剰な残留を防止するための制御が備えられている。この制御を行うにあたり、コントローラ9のマイコンには、給湯側バーナ21及び風呂側バーナ27からの未燃焼の燃料ガスの放出時間を積算するタイマ(図示しないタイマ手段)がプログラム上で設定されている。さらに、タイマが積算した計時値を設定したタイミングで初期化するキャンセルタイマがプログラム上で設定されている。
これらの制御について、以下で図2乃至図4を参照しつつ詳細に説明する。なお、図2乃至図4の破線はバーナから未燃焼ガスが放出されている状態を示し、実線はバーナに燃料ガスが供給されていない状態(ガス流路が閉弁されている状態)を示し、太実線はバーナが点火されている状態を示す。
具体的に説明すると、例えば、給湯運転を単独で実施する場合において、一度も点火していない状態の給湯側バーナ21に点火動作が開始されたとする。そしてこの点火動作に失敗し、図2で示されるように、動作開始時から所定時間t1まで給湯側バーナ21から未燃焼ガスが放出されたとする。このとき、給湯側バーナ21において未燃焼ガスが放出された時間Txが規定値T1に達した場合、元ガス弁34を閉塞する。
なお、追い焚き運転を単独で実施する場合も同様であるため、説明を省略する。
具体的に説明すると、例えば、給湯運転を単独で実施する場合において、給湯側バーナ21が正常に点火している状態であったとする。そして給湯側バーナ21で失火が発生し、図3で示されるように、所定時間t1から所定時間t2まで未燃焼ガスが放出されたとする。このとき、給湯側バーナ21において未燃焼ガスが放出された時間Txが規定値Taに達した場合、元ガス弁34を閉塞する。
なお、追い焚き運転を単独で実施する場合も同様であるため、説明を省略する。
第1の制御は、給湯側バーナ21と風呂側バーナ27がいずれも一度も点火されていない状態において、給湯側バーナ21と風呂側バーナ27の両方から未燃焼ガスが放出された場合、給湯側バーナ21と風呂側バーナ27のガス放出時間の合計値が既定値T2(本実施形態では4秒とする)に達すると元ガス弁34を閉塞する制御である。
第2の制御は、給湯側バーナ21と風呂側バーナ27に対してそれぞれ単独運転制御を個別に実施し、いずれかの単独運転制御で未燃焼ガスの放出時間が既定値(Ta又はT1)に達すると、元ガス弁34を閉塞する制御である。以下の説明では前者の場合を複数運転制御として説明する。
このとき、所定時間t1から所定時間t2までの間で、給湯側バーナ21において未燃焼ガスが放出された時間Txと、風呂側バーナ27において未燃焼ガスが放出された時間Tyとの合計値(Tx+Ty)が規定値T2に達した場合、元ガス弁34を閉塞する。
なお、追い焚き運転開始時に給湯運転を開始して複数運転に移行した場合でも同様であるため、説明を省略する。
積算停止制御とは、給湯側バーナ21と風呂側バーナ27からの未燃焼ガス放出時間をすべて積算し、未燃焼ガス放出時間の積算値が既定値T3(本実施例では7秒とする)に至った場合、元ガス弁34を閉塞する制御である。
なおこの積算停止制御で使用する積算値(以下積算停止制御の積算値)は、給湯側バーナ21及び風呂側バーナ27から所定時間TL(本実施例では5分とする)の間未燃焼ガスが放出されなかった場合、又は、給湯側バーナ21又は風呂側バーナ27で点火が確認された場合のいずれかの場合にクリアされ、何も積算されていない状態(例えばゼロ)に戻る。
そのため、積算停止制御では給湯側バーナ21又は風呂側バーナ27から未燃焼ガスが放出されている間、その未燃焼ガスの放出時間を積算していき、その積算値が既定値T3に至った場合にコントローラ9がガスの放出を停止する。そのことにより、わずかな未燃焼ガスの放出が複数回繰り返された場合であっても、筺体2内に多量の未燃焼ガスが残留してしまうことがない。
そしてこの積算停止制御の積算値が既定値T3に至らなかった場合において、未燃焼ガスが放出されてから所定時間TLが経過すると、筺体2内に残留していた未燃焼ガスが筺体2外へ放出されたものとして、積算停止制御の積算値をクリアする。そのことにより、不必要な積算停止制御の積算値の上昇を防止できる。
このとき、所定時間t1以降においても、着火動作開始時から給湯側バーナ21に対して行っていた単独運転制御を引き続き継続する。したがって、給湯側バーナ21の着火動作開始時から所定時間t1までの間に給湯側バーナ21が放出した未燃焼ガスの放出時間Txaと、所定時間t1から所定時間t2までの間に給湯側バーナ21が放出した未燃焼ガスの放出時間Txbの合計値(Txa+Txb)が規定値T1に達した場合、元ガス弁34を閉塞する。
それに加えて、所定時間t1から所定時間t2までの間では複数運転制御も並行して行われている。したがって、所定時間t1から所定時間t2に給湯側バーナ21が放出した未燃焼ガスの放出時間Txbと、所定時間t1から所定時間t2に風呂側バーナ27が放出した未燃焼ガスの放出時間Tyの合計値(Txb+Ty)が規定値T2に達した場合、元ガス弁34を閉塞する。
なお、追い焚き運転開始時に給湯運転を開始して複数運転に移行した場合でも同様であるため、説明を省略する。
このとき、所定時間t1から所定時間t2までの間、給湯側バーナ21に対する単独運転制御を実施する。ところで、給湯側バーナ21は複数運転開始時から所定時間t2まで未燃焼ガスを連続して放出し続けている。そのため、給湯側バーナ21が連続して放出した未燃焼ガスの放出時間は、給湯側バーナ21の運転開始時から所定時間t1までの間に給湯側バーナ21が放出した未燃焼ガスの放出時間Txaと、所定時間t1から所定時間t2までの間に給湯側バーナ21が放出した未燃焼ガスの放出時間Txbの合計値(Txa+Txb)となる。
したがって、複数運転から単独運転に切り替わった時点では、すでに筺体2内に給湯側バーナ21から放出された未燃焼ガスが残留している。そのため本実施形態では、単独運転に切り替わったときからの未燃焼ガスの放出時間(Txb)でなく、複数運転開始時からの給湯側バーナ21の未燃焼ガスの放出時間(Txa+Txb)が規定時間T1に達した場合、元ガス弁34を閉塞する。つまり、複数運転開始時から単独運転制御を実施していた場合と同じとなる。
なお、複数運転時から追い焚き運転を単独で実行する状態に移行した場合でも同様であるため、説明を省略する。
以下の説明では給湯運転を単独で行う場合を例に挙げて説明するが、追い焚き運転を単独で行った場合についても同様である。
そして、コントローラ9にて着火動作が確認されると(ステップ3)、着火動作が正常に行われた否かの判断を行う(ステップ4)。なおこの判断は、給湯側フレームロッド22で給湯側バーナ21の点火確認をすることによって行われる。
そして、積算停止制御の積算値がT3に達するか(ステップ6)、ステップ3で着火動作が確認されてからのガス放出時間、即ち、今回の着火動作のみに起因する未燃焼ガス放出時間が既定値T1に達した(ステップ7)場合、コントローラ9が元ガス弁34を閉塞する爆発着火防止動作を実施する(ステップ9)。
なお、操作者による給湯運転の停止動作が行われた場合、即ち、ステップ8でYESの場合は、単独運転時の爆発着火防止制御を終了する。このとき、単独運転制御は停止され、積算停止制御の積算値は保持される。
また、給湯側バーナ21で点火が確認された場合、即ち、ステップ4でYESの場合は失火判定に移行する。
即ち、積算停止制御の積算値をクリアして(ステップ10)、給湯側バーナ21の失火を監視する(ステップ11)。この監視は、給湯側バーナ21で炎が消失するまで実行する。またこの監視は、給湯側フレームロッド22で給湯側バーナ21の炎を検知することによって実施する。
そして、積算停止制御の積算値がT3に達するか(ステップ14)、ステップ11で点火後の失火が確認されてからのガス放出時間、即ち、今回の点火後の失火のみに起因する未燃焼ガス放出時間が既定値Taに達した(ステップ15)場合、コントローラ9が元ガス弁34を閉塞する爆発着火防止動作を実施する(ステップ9)。
なお、操作者による停止動作が行われた場合、即ち、ステップ12でYESの場合は、単独運転時の爆発着火防止制御を終了する。また、給湯側バーナ21で再点火が確認された場合、即ち、ステップ16でYESの場合は、積算停止制御の積算値をクリアして(ステップ10)、給湯側バーナ21の失火を監視する(ステップ11)。そして、給湯側バーナ21の失火が確認されるまで監視を継続し、再び給湯側バーナ21の失火が発生すると、ステップ12以下の手順を再び実行する。
次に複数運転時の爆発着火防止制御について図7、図8を参照しつつ説明する。上記したように複数運転時の爆発着火防止制御においては、複数運転制御を実行する場合と、2つの単独運転制御を独立して実行する場合がある。そして、複数運転制御と単独運転制御とを並行して実施する。さらに、積算停止制御を複数運転制御又は単独運転制御と並行して実施する。
以下の説明では、給湯運転中に追い焚き運転を実行し、給湯運転と追い焚き運転を並行して実行した場合について説明するが、追い焚き運転が開始されている状態で給湯運転を実行した場合についても同様である。
そして、火移り判定中であり(ステップ21でYESであり)、給湯側バーナ21と風呂側バーナ27のいずれにおいても点火が確認されなかった場合(ステップ22でNOの場合)、給湯側バーナ21と風呂側バーナ27の両方から未燃焼ガスが放出されているものと判断し、ステップ23に進んで複数運転制御を開始する。
さらに、取得した2つのバーナの未燃焼ガス放出時間をそれぞれ積算停止制御の積算値に加算する。したがって、給湯側バーナ21と風呂側バーナ27の両方から未燃焼ガスが放出された時間の2倍の時間が積算停止制御の積算値に加算されることとなる。
したがって、積算停止制御の積算値がT3に達した場合に爆発着火防止動作が実施される(ステップ24)。
加えて、給湯側バーナ21からの未燃焼ガスの放出時間と、風呂側バーナ27の未燃焼ガスの放出時間との合計値が既定値T2に達した場合に爆発着火防止動作を実施する(ステップ25)。なお、風呂側バーナ27の未燃焼ガスの放出時間との合計値は給湯側バーナ21と風呂側バーナ27の両方からの未燃焼ガスの放出時間の2倍の値となる。
さらに加えて、複数運転実行以前から給湯用バーナ21が単独で放出し続けた未燃焼ガス放出時間が既定値T1に達した場合もまた、爆発着火防止動作を実施する(ステップ26)
そしてまた、図7のステップ24乃至ステップ26の条件のいずれかが満たされる前に、また給湯運転又は追い焚き運転に対して操作者による停止動作が実行された場合、(ステップ27でYESであってステップ28でNOの場合)、図8のステップ41へ進む。
なおこのとき、2つの運転に対して操作者による停止動作が行われると(ステップ27とステップ28で共にYESの場合)、複数運転時の爆発着火防止制御を停止する。このとき、単独運転制御及び複数運転制御は停止され、積算停止制御の積算値は保持される。
そして、火移り判定で爆発着火防止動作を実施しなかった場合、即ち、点火が確認されなかったバーナが点火した場合は、給湯側バーナ21と風呂側バーナ27が共に点火した状態(ステップ44でYES)となり、積算停止制御の積算値をクリアして複数運転時の爆発着火防止制御を終了する。このとき、引き続き給湯側バーナ21と風呂側バーナ27には、失火を監視する単独運転制御がそれぞれに実施された状態が継続される。
対して、火移り判定で爆発着火防止動作を実施した場合、即ち、2つのバーナに点火がされず(ステップ44でNO)、爆発着火防止動作が実施され(ステップ9)ると、元ガス弁34を閉塞して複数運転時の爆発着火防止制御を終了する。
なおこのときの火移り判定は、図6で示される上記した単独運転時の失火判定と同様の手順(ステップ4以下の手順又はステップ11以下の手順)で行われるため、詳しい説明を省略する。
このとき、給湯側バーナ21が正常に点火しているか否かを判断する(ステップ29)。そして、給湯側バーナ21が正常に点火していれば(ステップ29でYESであれば)、図8のステップ40へ移行し、給湯側バーナ21に対しては失火を監視する失火判定を、風呂側バーナ27に対しては火移り判定をそれぞれ実施する。なおこのときの失火判定及び火移り判定は、図6で示される上記した単独運転時の失火判定及び火移り判定と同様の手順(ステップ4以下の手順又はステップ11以下の手順)で行われるため、詳しい説明を省略する。
そして、未点火であった風呂側バーナ27で点火が確認され、2つのバーナが共に点火した状態(ステップ44でYES)となると、積算停止制御の積算値をクリアして複数運転時の爆発着火防止制御を終了する。
対して、火移り判定で爆発着火防止動作を実施した場合、即ち、2つのバーナに点火がされず(ステップ44でNO)、爆発着火防止動作が実施される(ステップ9)と、元ガス弁34を閉塞して複数運転時の爆発着火防止制御を終了する。
さらに、取得した2つのバーナの未燃焼ガス放出時間をそれぞれ積算停止制御の積算値に加算する。したがって、給湯側バーナ21と風呂側バーナ27の両方から未燃焼ガスが放出された時間の2倍の時間が積算停止制御の積算値に加算されることとなる。
つまり、積算停止制御の積算値がT3に達した場合(ステップ32)、又は給湯側バーナ21が単独で放出した未燃焼ガス放出時間が既定値Taに達した場合(ステップ33)、又は風呂側バーナ27が単独で放出した未燃焼ガス放出時間がT1に達した場合(ステップ34)に爆発着火防止動作を実施する(ステップ9)。
なお、このとき給湯側バーナ21が単独で放出した未燃焼ガス放出時間は、複数運転実行以前からの給湯用バーナ21のみの未燃焼ガス放出時間となる。
そしてまた、図7のステップ32乃至ステップ34の条件のいずれかが満たされる前に、また給湯運転又は追い焚き運転に対して操作者による停止動作が実行された場合、(ステップ35でYESであってステップ36でNOの場合)、図8のステップ43へ進む。
なおこのとき、2つの運転に対して操作者による停止動作が行われると(ステップ35とステップ36で共にYESの場合)、複数運転時の爆発着火防止制御を停止する。このとき、単独運転制御及び複数運転制御は停止され、積算停止制御の積算値は保持される。
対して、火移り判定又は失火判定で爆発着火防止動作を実施した場合、即ち、2つのバーナに点火がされず(ステップ44でNO)、爆発着火防止動作が実施され(ステップ9)ると、元ガス弁34を閉塞して複数運転時の爆発着火防止制御を終了する。
なおこのときの火移り判定又は失火判定は、図6で示される上記した単独運転時の失火判定と同様の手順(ステップ4以下の手順又はステップ11以下の手順)で行われるため、詳しい説明を省略する。
T1≦T2・・・・・(1)
及び下記式(2):
T1>T2/N・・・(2)
をみたしているため、複数運転制御が単独運転制御より、未燃焼ガスが放出され始めてから元ガス弁34を動作させるまでの時間が短くなる。また、複数運転制御において元ガス弁34を閉塞するまでの時間が短くなりすぎることがない。
そのため、未燃焼ガスが筺体2内に多量に放出される状況においては、素早く元ガス弁34を閉塞することができ、また、早過ぎるガス弁の閉塞を防止できる。
9 コントローラ(制御手段)
21 給湯側バーナ(バーナ)
22 給湯側フレームロッド(炎検知手段)
23 給湯側ガス流路(ガス流路)
27 風呂側バーナ(バーナ)
28 風呂側フレームロッド(炎検知手段)
29 風呂側ガス流路(ガス流路)
34 元ガス弁(ガス弁)
Claims (7)
- ガスを燃料とするバーナを複数有し、前記バーナにガスを供給するガス流路を開閉可能なガス弁と、各バーナにおける非燃焼時のガス放出時間に関する情報をそれぞれ取得可能なタイマ手段と、前記タイマ手段が取得した情報に基づいてガス弁を動作させる制御手段とを備えた燃焼装置であって、
前記制御手段は、各バーナのいずれか1つのみにおける非燃焼状態のガス放出時間が第1の規定値に達したとき、又は、複数のバーナが同時に非燃焼状態でガスを放出した場合における前記複数のバーナのガス放出時間の合計が第2の規定値に達したときにガス弁を閉塞するものであり、
第1の規定値T1、第2の規定値T2、同時に非燃焼状態でガスを放出したバーナの台数Nの関係が下記式(1):
T1≦T2・・・・・(1)
及び下記式(2):
T1>T2/N・・・(2)
をみたすことを特徴とする燃焼装置。 - 1つのみのバーナが単独で非燃焼状態でガスを放出している状態から、前記1つのみのバーナを含む複数のバーナが同時に非燃焼状態でガスを放出している状態に移行した場合、
1つのみのバーナが単独で非燃焼状態でガスを放出したガス放出時間と、
複数のバーナが同時に非燃焼状態でガスを放出したとき、前記1つのみのバーナがガスを放出したガス放出時間との合計値が前記第1の規定値に達したときにガス弁を閉塞することを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。 - 複数のバーナが同時に非燃焼状態でガスを放出している状態から、前記複数のバーナの内のいずれか1つのみのバーナが単独で非燃焼状態でガスを放出している状態に移行した場合、
複数のバーナが同時に非燃焼状態でガスを放出したとき、前記1つのみのバーナがガスを放出したガス放出時間と、
1つのみのバーナが単独で非燃焼状態でガスを放出したガス放出時間の合計値が前記第1の規定値に達したときにガス弁を閉塞することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置。 - バーナの炎を検出する炎検知手段を有し、
バーナの非燃焼時にガスが放出されたとき、点火後の失火時であるか否かを判別可能であって、
点火後の失火時におけるガスの放出の場合、前記第1の規定値とは異なる第4の規定値を用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼装置。 - 前記タイマ手段が取得した各バーナにおける非燃焼時のガス放出時間を積算可能であり、所定の時間内において各バーナそれぞれの非燃焼時のガス放出時間の積算値が第3の規定値に達したときに、前記制御手段がガス弁を閉塞することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼装置。
- 1つのみのバーナの未燃焼状態でのガス放出時間が前記第1の規定値に達してガス弁を閉塞した場合と、1つのみのバーナの未燃焼状態でのガス放出時間が前記第4の規定値に達してガス弁を閉塞した場合と、前記複数のバーナのガス放出時間の合計値が前記第2の規定値に達することによってガス弁を閉塞した場合と、所定の時間内において各バーナそれぞれの非燃焼時のガス放出時間の積算値が第3の規定値に達することによってガス弁を閉塞した場合のいずれかにおいて、点火動作を行わないことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼装置。
- 前記第1の規定値が3秒以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の燃焼装置。
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