JP5619362B2 - 二重引出し防止装置付きキャビネット - Google Patents

二重引出し防止装置付きキャビネット Download PDF

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Description

本願発明は、前面開放状のキャビネット本体に対して上下多段に配置された抽斗を二重に引き出すことを防止できる装置(抽斗の二重引出し防止装置)が備えられたキャビネットに関するものである。
抽斗を多段に備えたキャビネットにおいて、従来から、キャビネットの転倒するおそれをなくするため、1つの抽斗を引き出すと他の全ての段の抽斗の引出し動を不能にする二重引出し防止装置が種々提案されている。
その例として、特許文献1には、
a)各段の抽斗に設けられた突起部の高さに対応させて、キビネット本体の側板内面に断面コ字状の支持ブロックを固定し、この支持ブロックのコ字状の溝内に、一端に断面三角状の楔部が形成された旋回ブロックを配置する
b)旋回ブロックの中途部に貫通させた縦ピンを支持ブロックの上支持片と下支持片とに装着して、旋回ブロックが水平回動可能となるように構成する
c)各段の支持ブロックの上支持片に上側ロッドの下端部が上下動可能に支持され、下支持片には下側ロッドの上端が上下動可能に支持され、上下両ロッドが上下一直線上に配置され、両ロッドの端部同士が支持ブロックの上記の溝内にて相対面して当接するように配置されている
d)両ロッドの端部の当接の高さ位置が上記旋回ブロックの楔部の先端縁(刃のように鋭い)の高さ位置と一致する高さに保持されるように、最上位置のロッドと最下位置のロッドとには、互いに接近する方向に付勢するコイルばねが設けられている
e)一つの段の抽斗が引き出される時、その抽斗の側板の外面に固定された突起部が対応する段の旋回ブロックの背中を押して回動させて、支持ブロックの上記の溝内にて上下両ロッドの端部の間に上下楔部を介挿させる
という構成が開示されている。
上記の構成において、一つの抽斗を引き出すと、その抽斗における突起部がその段の旋回ブロックの背中を押し、その旋回ブロックの楔部が両ロッドの端部の当接部の間に介挿される。これにより、上側ロッドと下側ロッドとは互いに上下方向に移動するので、他の段における支持ブロックの溝内にて相対面して両ロッドの端部の当接高さ位置が、その支持ブロックに設けられている旋回ブロックの楔部の先端縁の高さ位置に対して上又は下にずれることになる。その状態では、上記他の段の抽斗を二重に引出し動させようとして、突起部が旋回ブロックの背中を押しても、その楔部の先端縁が上側又は下側のロッドの側面に衝突して、旋回ブロックが回動しない。その結果、その段の旋回ブロックの個所を越えて突起部がキャビネット本体の前方に移動することが不能となり、引き出した段の抽斗を除いた他の段の抽斗の二重引出し動が阻止されるのである。
米国特許第5333949号公報(図2〜図9参照)
しかしながら、特許文献1の構成では、支持ブロックが、上下支持片の間に溝部が形成された一体的なものであるため、支持ブロックに旋回ブロックを装着した後、各段の抽斗の所定高さの位置に対応するように、キャビネット本体の側板内面に固定するに際して、上下のロッドの端部も予め下の段の支持ブロックから順に装着させる必要がある。
さらに、上下のロッドが一直線上に並んでそれぞれが支持ブロックに対して軽快に移動可能とするように、各支持ブロックの取付け位置を決定し、且つ取付け姿勢も正規の状態にしなければならないから、この組み付け作業が面倒であるという問題があった。そして、支持ブロック及び上下ロッドの組み付け姿勢が傾いたりすると、抽斗の二重引出し動が円滑に行なえないという問題もあった。
本願発明は、上記の従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、簡単な構成で、且つユニット化しやすく、組み付け作業も容易になるような、抽斗の二重引出し防止装置を提供することを第1の目的とするものである。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、前面開放状のキャビネット本体と、前記キャビネット本体の内部に前後水平動自在に配置された上下多段の抽斗とを備えており、前記各段の抽斗の側板外面に、前記キャビネット本体の内側部に向けて突出した突起部を設けている一方、前記キャビネット本体の内側部のうち前記各段の抽斗の側板外面に対応した高さ位置に、前記各抽斗の移動時に前記突起部にて押圧されて水平回動する作動体を装着した収容部材が固定され、上下に隣り合った収容部材の間に、前記作動体の水平回動にて上下方向の片方又は両方に移動する作用部材が配置されていてこれら作用部材は上下に隣接する収容部材に接続されており、任意の一つの段の抽斗が引き出されると、当該一つの段の抽斗の突起部に対応した作動体の回動により前記作用部材が移動して他の全ての段の作動体の回動を阻止して他の全ての段の抽斗の引出し動が阻止されるという基本構成において、前記各収容部材及び作動体並びに作用部材は、前記キャビネット本体の内側面に着脱可能に設けられた縦長支持部材に予め組み込まれており、かつ、前記各収容部材は、上下方向に分割可能な上下ケース部の組合せにて構成され、前記作動体が前記上下ケース部の間に水平回動可能に装着されている。
請求項2に記載の発明は、請求項1と同じ基本構成において、前記各収容部材及び作動体並びに作用部材は、前記キャビネット本体の内側面に着脱可能に設けられた縦長支持部材に予め組み込まれており、かつ、前記作用部材は、前記キャビネット本体の上下方向に沿って長手の複数の調整部材と、前記収容部材に上下動可能に支持された上下の作動追従体とで構成されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記作用部材は、前記キャビネット本体の上下方向に沿って長手の複数の調整部材と、前記各上ケース部に上下動可能に支持された第1作動追従体と、前記各下ケース部に上下動可能に支持された第2作動追従体と備え、
前記第1及び第2作動追従体は、その両者の頭部同士が前記キャビネット本体の上下方向に沿う一直線上にて相対面するように配置され、
前記複数の調整部材は、下段位置の前記収容部材とそれに隣接する上段位置の前記収容部材とに跨がって直列状に配置され、
前記調整部材はその下端が下段の前記収容部材の上ケース部における前記第1作動追従体に連結される一方、前記調整部材の上端は前記下段の前記収容部材に隣接する上段の収容部材の下ケース部における前記第2作動追従体に連結され、
前記一つの段の抽斗が引き出される時、その突起部が押して対応する段の前記作動体を回動させて、その作動体における楔作動部を介してその段の前記第1作動追従体と第2作動追従体とを離間させて、他の段における前記第1作動追従体と第2作動追従体との間に作動体が介挿しないように構成したものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2又3において、前記縦長支持部材の下端部には、その部分に配置された調整部材を上向き方向に付勢する付勢手段が設けられているものである。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4において、前記縦長支持部材の上下端部と前記上下端に配置された調整部材との間には、当該上下端の調整部材の一定以上の上下移動を規制するための規制手段が設けられているものである。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5において、前記縦長支持部材の上端部には、その部分に配置された調整部材を下向き方向に付勢する付勢手段が設けられているものである。
請求項1,2では、縦長支持部材に、各収容部材及び作動体並びに作用部材を予め組み込むことができる。
従って、抽斗の二重引出し防止装置の構成部品である複数の収容部材、作動体及び作用部材を縦長支持部材に予め組み込んでユニット化しておけば、作動体と作用部材との高さ位置関係が狂わないし、複数本の調整部材の直線状態も保持され、二重引出し動防止の動きも円滑となる。そして、ユニット化した縦長支持部材をキャビネット本体の内面に対して着脱する組み付け作業も至極容易となる
そして、請求項に記載の発明によれば、前記各収容部材は、上下方向に分割可能な上下ケース部の組合せにて構成され、前記作動体が前記上下ケース部の間に水平回動可能に装着されているものであるから、作動体の装着作業が容易となる。特に、上下ケース部に、作動体を水平回動可能に枢支するための軸部(支軸)が予め一体的に形成されていると、作動体の装着作業が格段に容易となると共に、部品点数が少なくて済む。
請求項3の発明によれば、従来の技術の構成に比べて、至極簡単となり、且つコンパクトにできる。
請求項4に記載の発明によれば、前記縦長支持部材の下端部には、その部分に配置された調整部材を上向き方向に付勢する付勢手段が設けられているものであるから、二重引出防止装置の作動時、及び非作動時の調整部材、第1作動追従体及び第2作動追従体の自重に対抗して上向き付勢させてバランスを取ることができて、上下動を確実なものとすることができる。
請求項5のように構成すれば、非作動状態において、各段の収容部材内における作動体の楔作動部と第1作動追従体及び第2作動追従体の当接位置の高さ同一にするという構成を確実に行なえるという顕著な効果を奏するものである。
請求項6に記載の発明によれば、前記縦長支持部材の上下端部には、上下端に配置された調整部材を互いに接近させる方向に付勢する付勢手段が設けられていることになるので、二重引出防止装置の作動時、及び非作動時の調整部材、第1作動追従体及び第2作動追従体の上下動を一層確実なものとすることができる。
キヤビネットの斜視図である。 抽斗の二重引出し防止装置の右側機構の分解斜視図である。 右側機構のユニットの図2及び図9の III−III 線矢視断面図である。 右側機構のユニットの図2及び図10のIV−IV線矢視断面図である。 (A)は収容部材に作動体を組み込んだ状態の下面側斜視図、(B)は分解斜視図である。 (A)は収容部材の上ケース部と下ケース部とを合わせた状態の下面側斜視図、(B)は平面図、(C)は図6(B)のVIC −VIC 線矢視断面図である。 (A)は作動体の側面図、(B)はVIIB−VIIB線矢視断面図である。 (A)は作動体の斜視図、(B)は平面図、(C)はVIIIC −VIIIC 線矢視側面図である。 一つの抽斗を引き出し始める状態の作用説明図である。 右側機構のユニット状態の平面図である。 (A)は一つの抽斗を引き出し始める前の収容部材内の作動体の状態を示す断面図、(B)は突起部により作動体が回動して当接部の間に楔作動部が介挿された状態を示す断面図、(C)は他の段の収容部材内の作動体の状態を示す断面図である。 (A)は図11(A)の状態に対応する縦断面図、(B)は図11(B)の状態に対応する縦断面図、(C)は図11(C)の状態に対応する縦断面図である。 上端部の構成を示す拡大断面図である。 第2実施例の作動体による抽斗二重引出し動防止機構を示す概略説明図である。 第3実施例の作動体による抽斗二重引出し動防止機構を示す概略説明図である。
以下本願発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は家具の一例としてのキャビネットの斜視図であり、キヤビネット本体1内に抽斗2が上下多段(図1では3段で示されている)にわたって配設されており、各抽斗2は各々左右一対のサスペンションレール3,3を介して前後に水平移動自在に懸架されている以下では、図1等に示すように、抽斗2の引出し、押し込み方向をX軸方向とし、キヤビネット本体1及び抽斗2の間口に沿った方向をY軸方向、キャビネット本体1の上下方向をZ軸方向として説明する。
[抽斗二重引出し動防止機構(装置)の第1実施形態]
次に、複数段の抽斗2をほぼ二重に引き出すことを実質的に阻止できる、いわゆる抽斗二重引出し動防止機構(装置)5の構成について説明する。図2〜図13は第1実施形態である。
なお、図1に示すように、抽斗二重引出し動防止機構5はキヤビネット本体1の左右両側板4,4の内面側に配置されており、左右の抽斗二重引出防止機構5は左右対称形状、及び作用を奏することになる。以下の説明では、キヤビネット本体1を前方から見た時の右側の抽斗二重引出し動防止機構5について主として説明する。なお、抽斗2を引き出す方向を矢印A方向とし、抽斗2を押し込む方向を矢印B方向とする。
例えば図9のとおり、各段の抽斗2毎の側板2aの外面には突起部6が設けられている。図9、図11(A)〜図11(C)に示すように、突起部6の平面視形状は三角形であり、図11に示すように、抽斗2の前側に位置する前辺6aは側板2aの外面からの突出角度が90度に近い大きい角度で後傾しており、抽斗2の後側に位置する後辺6bは側板2aの外面からの突出角度が20度程度の小さい角度である。
抽斗二重引出し動防止機構5におけるキヤビネット本体1側の部品は、例えば図2に示すように、各段の抽斗2毎に設けられた突起部6の配置高さ位置に対応する位置に固定される収容部材7と、各抽斗2の移動時の突起部6にて押圧される作動体8と、一つの段の抽斗2が引き出される時、その突起部6に対応する段の作動体8の回動により上下動させられる作用部材9とを有する。
各抽斗2の移動時の突起部6にて押圧される作動体8は各収容部材7内にて水平回動可能に装着されている。そして、作用部材9が上下に隣接する収容部材7に接続されていて、作用部材9は、引き出した抽斗を除いた他の全ての段の作動体8の回動を阻止して、他の全ての段の抽斗2の引出し動を阻止するように構成されている。
さらに、抽斗二重引出し動防止機構5をキヤビネット本体1側に組み付けする作業を容易にするユニット化するため、キヤビネット本体1の内面に対して着脱可能に設けられる縦長支持部材10に、各収容部材7、作動体8及び作用部材9予め組み込まれている。
実施例における縦長支持部材10は図2に示すように平板部10aとその両側の屈曲片10bとからなる横断面コ字状の金属成形品である。縦長支持部材10は、コ字状の開放部をキヤビネット本体1の側板4(図1参照)の内面に対面させており、図示しない凹溝に嵌合している。そのとき、収容部材7を構成する上下上ケース部12,13における表面板16(図5参照)の一側片16aが凹溝と屈曲片10bとに挟まれて、縦長支持部材10が外れないようにしている。縦長支持部材10の平板部10aには、上記各段の突起部6の配置高さ位置に対応する位置に応じて、各収容部材7を嵌合固定するための矩形状の取付け孔11が穿設されている。
図5(A)、図5(B)、図6(A)〜図6(C)に示すように、収容部材7は概略直方筐体状の上ケース部12と下ケース部13とを上下に組み付けたものである。上ケース部12と下ケース部13と組合せ面の一側に矩形状の開口部14が形成され、開口部14の近傍であって上下ケース部12、13の中空内部には、上下に突出形成されている上下部分15a、15bの組付けにて円柱状となる支軸15が設けられている。この支軸15に作動体8が回動可能に枢支されており、作動体8の大部分上下両ケース部12、13の中空内部に位置するように収容される。作動体8は抽斗2に向けて突出したアーム部24を有しており、収容部材7の開口部14から作動体8作動アーム部24が外に突出している。
例えば図5のとおり、上ケース部12の天板12a及び下ケース部13の天板13aには、後に詳述する作用部材9における第1作動追従体31と第2作動追従体32とをそれぞれ上下動可能に支持するための筒状の貫通ガイド孔17が穿設されている。
上ケース部12及び下ケース部13の横断面L字状の表面板16及び一側片16aは、縦長支持部材10の平板部10aと片方の屈曲片10bの外側に沿うことになる。
図5(B)、図7(A)、図7(B)、図8(A)〜図8(C)に示すように、作動体8は、上記支軸15のための軸孔25を有する基部23と、基部23の3方からそれぞれ半径外方向に突出している作動アーム部24、楔作動部26、戻しアーム部27とが一体的に備えられている。
図7(A)に明示するように、楔作動部26は、その先端刃縁26aが鋭く、厚肉部26bに向かって先端刃縁26aから上下対称状の傾斜面にて接続されている。厚肉部26bの個所が最大厚さ(高さ寸法H1)となる(8(C)参照)。厚肉部26bを挟んで先端刃縁26aと反対側には、留置凹所26cが上下対称状に凹み形成されている。この上下留置凹所26cの底面間はH2の寸法である。厚肉部26bと留置凹所26cとの連接部は滑らかな傾斜面にて接続されている。
図2に示すように、作用部材9は、キャビネット本体1の上下方向に沿って長手の調整部材の一例としての丸棒などの任意の横断面形状のロッド33と、各上ケース部12に上下動可能に支持された第1作動追従体31と、各下ケース部13に上下動可能に支持された第2作動追従体32とを備えている。第1及び第2作動追従体31、32は同一形状であって、図13に示すように、その円筒部34の先端部(頭部)34aが截頭円錐状または截頭弾頭状に窄まり形成され、円筒部34の基部には大径のフランジ部34bが一体的に形成されている。
なお、収容部材7、作動体8、作用部材9、第1作動追従体31、第2作動追従体32、及び(調整部材)ロッド33については、下段、中段、上段の区別をするために、添え数字1,2,3を付して説明することがある(図2、図3、図4等参照)。また、収容部材7、作動体8、第1作動追従体31、第2作動追従体32は、ポリアセタール樹脂(POM)製等の合成樹脂製の射出成形品であっても良いし、金属成形品であっても良い。
各ロッド33はその下端下段の収容部材7の上ケース部12における第1作動追従体31に連結される一方、ロッド33の上端は下段の収容部材7に隣接する上段の収容部材7の下ケース部13における第2作動追従体32に連結されている。
そして、複数本のロッド33は、下段位置の収容部材とそれに隣接する上段位置の収容部材とに跨がって直列状(一直線)に配置される。従って、第1及び第2作動追従体31、32は、その両者の頭部同士がキャビネット本体1の上下方向に沿う一直線上にて相対面するように配置されることになる(図3、図4、図12(A)〜図12(C)参照)。さらに、詳しくは後述するが、図12(A)に示すように、全ての抽斗2が押込み状態のとき、各段における第1及び第2作動追従体31、32の両者の頭部34a同士が当接する高さ位置と、各段における楔作動部26における先端刃縁26aの高さ位置とが一致するように設定されている。
図2,4,13に示すように、縦長支持部材10の上下端部とその上下端に配置されたロッド33(調整部材)との間には、当該上下端のロッド33の一定以上の上下移動を規制するための規制手段の一例として支持ブロック36とキャップ体37とが設けられている。キャップ体37は、最下位置のロッド33−1の下端及び最上位置のロッド33−4の上端に被嵌固定したものである。なお、キャップ体37として第1作動追従体31及び第2作動追従体32と同形状のものを採用すれば、製造コストの低減寄与できる。
図13に明示するように、縦長支持部材10の上下端には、その位置におけるキャップ体37を上下動可能に支持できる支持ブロック36が脱落不能に取付けられている。即ち、上端の支持ブロック36の一端板36aには、上向きのキャップ体37(第2作動追従体32)の頭部34a及び円筒部34のみが通過し得る溝または孔36bが形成されている。支持ブロック36の他端板36cにはロッド33は上下方向に移動可能であるがキャップ体37(第2作動追従体32)のフランジ部34bは通過できない溝または孔36dが形成されている。
同様に、下端の支持ブロック36の一端板36aには、下向きのキャップ体37(第1作動追従体31)の頭部34a及び円筒部34のみが通過し得る溝または孔36bが形成されている。支持ブロック36の他端板36cにはロッド33は上下方向に可能であるがキャップ体37(第1作動追従体31)のフランジ部34bは通過できない溝または孔36dが形成されている。
図13のとおり、上下端の支持ブロック36にキャップ体37をそれぞれ装着するとき、付勢手段の一例としてのコイルばね40を円筒部34に遊嵌させて、このコイルばね40を、一端板36aとフランジ部34bとに挟まれるように装着する。これにより、図3、図4及び図13に示すように、一直線に並んだ複数本のロッド33が互いに接近する方向に付勢されると共に、上側のキャップ体37の下向き移動を一定以上になるのが規制され、下側のキャップ体37の上向き移動一定以上になるのが規制される。さらに、上記両コイルばね40の付勢力により、下段から上段までの各収容部材7内での第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの当接する高さ位置が作動体8の楔作動部26における先端刃縁26aの高さ位置と一致するように保持される。なお、上側のコイルばね40は省略しても良い。
[組み込み態様]
上記の構成により、各収容部材7の上ケース部12と下ケース部13との間に図5(A)に示すように作動体8を予め組み込んだものを準備しておく。
次いで、図2図4において、縦長支持部材10の最下位置の取付け孔11に、まず、最初に下段の収容部材7−1(作動体8−1付き)を嵌め込み、縦長支持部材10の裏面側に上下方向に貫通ガイド孔17が位置するように固定する。次いで、下段の収容部材7−1における上ケース部12の貫通ガイド孔17にロッド33−2の下端に取付けられた第1作動追従体31を差し込む。第1作動追従体31の頭部が下ケース部13の貫通ガイド孔17内に嵌まった状態で、ロッド33−2の上端に第2作動追従体32を差し込む。次いで、中段の収容部材7−2(作動体8−2付き)を、上記下段の時と同様にして嵌め込む。
従って、ロッド33−1の上端の第2作動追従体32の頭部34aは、中段の収容部材7−2の下ケース部13の貫通ガイド孔17と対向していることになる。次に、中段の収容部材7−2における上ケース部12の貫通ガイド孔17にロッド33−3の下端に取付けられた第1作動追従体31を差し込む。上記と同様の順序で上段の収容部材7−3(作動体8−3付き)までを組み込むと、各段の収容部材7の間にロッド33−2、ロッド33−3が一直線上に並ぶことになる。
次いで、下端の支持ブロック36にキャップ体37及びコイルばね40を上述ごとくに組み込み、キャップ体37にロッド33−1の下端を差込み、当該ロッド33−1の上端に第2作動追従体32を嵌める。ロッド33−1の上端の第2作動追従体32を下段の収容部材7−1における下ケース部13の貫通ガイド孔17に挿入すると共に、縦長支持部材10の下端に支持ブロック36を固定する。
同様にして、上端の支持ブロック36にキャップ体37及びコイルばね40を上述ごとくに組み込み、キャップ体37にロッド33−4の上端を差込み、当該ロッド33−4の下端に第1作動追従体31を嵌める。ロッド33−4の下端の第1作動追従体31を上段の収容部材7−3における上ケース部12の貫通ガイド孔17に挿入する。これにより、上記両コイルばね40の付勢力により、一直線に並んだ複数本のロッド33が互いに接近する方向に付勢されると共に、下段から上段までの各収容部材7内での第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの当接する高さ位置が作動体8の楔作動部26における先端刃縁26aの高さ位置とが一致するように保持されることになる。
このようにして、縦長支持部材10に、各収容部材7、作動体8及び作用部材9を予め組み込んでユニット化しておけば、作動体8と作用部材9との高さ位置関係が狂わないし、調整部材である複数本のロッド33の直線状態も保持されるから、後述の抽斗二重引出し動防止の動きも円滑となる。
そして、ユニット化した縦長支持部材10をキャビネット本体1の内面に対して着脱する組み付け作業も至極容易となる。さらに、縦長支持部材10をキャビネット本体1の側板にセットすると、作用部材9(ロッド33等)が縦長支持部材10の裏面側(内部に)に隠れるので、ユーザがこれらの作動部に容易に触れられないから、不用意な破損や作動故障も生じないという効果を奏する。
いうまでもないが、本実施例の組み込み態様としては、この他にも各収容部材7の上ケース部12と下ケース部13との間に図5(A)に示すように作動体8を予め組み込んだものを先に縦長支持部材10に全て取付け、第1及び第2作動追従体31、32を差し込んだロッドを挿入していく態様や、あるいは第1及び第2作動追従体31、32をロッドを側方から嵌め込めるように形状変更することによりロッド33以外のパーツを組み込み最後にロッドを第1作動追従体31及び第2作動追従体32に対し嵌め込む態様、さらには組立て冶具などを利用して縦長支持部材10以外の部材を先に組立て縦長支持部材10に対して組み付けていく態様など種々の組み込み態様を選択することができる。
[初期状態]
上記の構成において、上下3段のすべての抽斗2がキャビネット本体1内に押し込まれた状態(作動体8に突起部6が当接していない状態)では、図3、図4、図11(A)及び図12(A)に示すように、各段における第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの当接個所に各作動体8の楔作動部26における先端刃縁26aが対峙し、接近している状態となる。
[抽斗の二重引出し動防止態様]
次に、例えば、中段の抽斗2を図11の矢印A方向に引き出したとする。その引出し動に応じて突起部6の前辺6aが作動アーム部24の後面に当り、この作動体8−2は、図11(A)において、反時計方向に回動させられる。その回動にて、作動体8−2の楔作動部26における先端刃縁26aが、中段における第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの当接個所の間に接近し、次いで楔作動部26の厚肉部26bを乗り越えて留置凹所26cまで介挿される(図11(B)、図12(B)参照)。
これにより、上下留置凹所26c間の厚さ(高さ)寸法H2の半分に相当する距離だけ、中段における収容部材7−2に関連する上下ロッド33−2、33−1が互いに離間する。この状態では、上下留置凹所26cには、第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの先端が嵌まっており、これらは上述の上下両コイルばね40の付勢力が働くので、突起部6が作動アーム部24の個所を通過したのちも、作動体8−2の回動姿勢は、図11(B)、図12(B)ように保持される。
上記により、上側のロッド33−2がH2/2だけ上昇し、これに押されて、上段における収容部材7−3に関連するロッド33−3、33−4もコイルばね40の付勢力に抗して上昇する。同様に、下側の33−1がH2/2だけ下降するので、下段における収容部材7−1に関連するロッド33−1もコイルばね40の付勢力に抗して下降することになる(図12(C)参照)。
従って、上段の収容部材7−3における第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの当接個所の高さ位置は、対応する作動体8−3の楔作動部26における先端刃縁26aの高さ位置より上方にずれることになる。同様にして、下段の収容部材7−1における第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの当接個所の高さ位置は、対応する作動体8−1の楔作動部26における先端刃縁26aの高さ位置より下方にずれることになる。
そうすると、ほぼ同時に他の抽斗2を引き出そうとする状態や、または中段の抽斗2が引き出された状態では、上段及び下段のいずれか一方または双方の抽斗を矢印A方向に引き出そうとして、突起部6が作動体8−3(8−1)の作動アーム部24を押しても、これらの作動体8−3(8−1)の楔作動部26における先端刃縁26aが第1作動追従体31または第2作動追従体32の側面に衝突して作動体8−3(8−1)は回動不能となる(図11(C)及び図12(C)参照)。従って、作動体8−3(8−1)は回動不能となり、一つの段の抽斗2の引出し動により、上記他の段の抽斗2の二重引出し動が阻止されるのである。
なお、図11(A)及び図11(B)を参照して理解できるように、作動体8の作動アーム部24の前面が収容部材7の開口部14の一方の縁に当接して、反時計方向への回動範囲が規制され、同様に、戻しアーム部27の後面が収容部材7の開口部14の他方の縁に当接して、時計方向への回動範囲が規制される。
引出し動させた抽斗2を矢印B方向に押し込むとき(図11(B)参照)、突起部6の後辺6bが作動体8の戻しアーム部27を押して、戻しアーム部27の後面が収容部材7の開口部14の他方の縁に当接するまで作動体8は時計方向へ回動する。この戻り回動時には、上下留置凹所26cに嵌まっている第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの先端は、上述の上下両コイルばね40の付勢力に抗して厚肉部26bの個所を乗り越えて、先端刃縁26a側へ抜け出るので、図11(A)及び図12(A)のように、作動体8は元の姿勢に復帰するのである。
[オールロック機構]
次に、抽斗二重引出し動防止機構を利用して、全ての段の抽斗2をキャビネット本体1内に押し込んだ状態にて、錠前51のロック操作により、全ての抽斗の引出し動を阻止するオールロック機構50の実施例について概要を説明する。
図1にて概略示すように、オールロック機構50は、キャビネット本体1の天板の前面に取付く錠前51と、キーにより施錠及び解錠するとき錠前51のデッドボルトの上下回動(又は上下出没動)に押されて第1の水平方向と第2の水平方向とに作動する第1連動部52と、この第1連動部52に横連動杆54を介して接続された第2連動部53とを有しており、これら連動部材51,52を介して左右両側の最上位置のロッド33−4の上昇の動作を阻止するものである。錠前51を最上段の抽斗2の前面板(鏡板)に取付けて、キーにより施錠すると錠前51のデッドボルトがキャビネット本体1の天板の下面方向に突出する構成であっても良い。
この構成により、第2連動部53が左右両側の最上位置のロッド33−4の上昇を阻止しているから、いずれの段の抽斗2を引出し動するときに、突起部6が対応する段の作動体8の作動アーム部24を押しても、楔作動部26が第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの当接個所に介挿できない。従って、突起部6が作動アーム部24の個所を矢印A方向に通過することがでないので、オールロックされたことになる。
なお、オールロック機構を付加しない実施例では、上段の収容部材7よりも上側の部品であるロッド33−4やキャップ37を省略することができる。上側のコイルばね40を省略したときには、複数本のロッド33と第1作動追従体31と第2作動追従体32の自重と下端側のコイルばね40の上向き付勢力とがバランスして、楔作動部26における先端刃縁26aと第1作動追従体31及び第2作動追従体32の両頭部34aの当接個所の両高さ位置が一致するように設計すれば良い。
[作動体8の第2実施例]
図14は、第2実施例の作動体55を各段の収容部材7に装着したものである。この作動体55における楔作動部56は、下辺が水平面であり、上側のみ傾斜面を有する形態である。そして、非作動状態(初期状態)では、各段の第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの当接個所に楔作動部56の先端刃縁が位置するように、付勢手段(コイルばね40)が設けられている。これらは第1実施例と同様に、縦長支持部材10に予め組み込みセットすることはいうまでもない。作動アーム部や戻しアーム部などの構成や、収容部材7、第1作動追従体31、第2作動追従体32等の構成は第1実施例と同様とする。なお、各部材について、下段、中段、上段の区別をするために、添え数字1,2,3を付して説明することがある。
この第2実施例によれば、例えば、中段の抽斗2を引き出し動することにより、その段の突起部や作動アーム部(図14では図示せず)を介して作動体55−2が回動する。それによって、中段における収容部材7−2内の第1作動追従体31と第2作動追従体32との間に楔作動部56が介挿される。楔作動部56は下水平面であるので、上側の第1作動追従体31のみ、作動体55の厚さ分だけ上昇する。下側の第2作動追従体32は楔作動部56の水平面にて規制されるだけで上下動しない。
従って、中段より上の段(例えば、上段)の収容部材7−2内では、ロッド33−3を介して第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの当接個所の高さ位置が上方にずれることになる。それ故、例えば、上段の抽斗2を二重に引き出そうとして、突起部が対応する段の作動体55の作動アーム部を押しても、収容部材7−2内での作動体55の楔作動部56の先端刃縁が第2作動追従体32の側面に衝突する。すると、楔作動部56が第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部の当接個所に介挿できない。
上述のように、収容部材7−2内の第2作動追従体32は作動体55の介挿により、上昇不能であるから、ロッド33−2も上昇不能である。従って、中段より下の段(例えば下段)では、下段の抽斗2を二重に引き出そうとして、突起部が対応する段の作動体55の作動アーム部を押しても、第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部の当接個所に楔作動部56の先端刃縁が介挿(進入)することができない。これらの結果として、抽斗二重引出し動は防止されるのである。
なお、第2実施例では、図14に示すように、最下段の収容部材7における上側の第1作動追従体31にフランジ31aを設けて、所定高さ以下に落下しないように構成すれば、最下段の収容部材7における下側の第2作動追従体32、ロッド33及びコイルばね40を省略することができる。また、ロッド33等の自重により上下動が確保できるならば、上側のコイルばね40も省略することができる。
[作動体8の第3実施例]
図15は、第3実施例の作動体57を各段の収容部材7に装着したものである。この作動体57における楔作動部58は、第2実施例とは逆に上辺が水平面であり、下側のみ傾斜面を有する形態である。そして、非作動状態(初期状態)では、各段の第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部の当接個所に楔作動部58の先端刃縁が位置するように、付勢手段(コイルばね40)が設けられている。その他の構成は前記各実施例と同じであるので、詳細な説明を省略する。
第3実施例では、例えば、中段の抽斗2を引き出し動することにより、その段の突起部や作動アーム部(図15では図示せず)を介して作動体57−2が回動する。それによって、中段における収容部材7−2内の第1作動追従体31と第2作動追従体32との間に楔作動部58が介挿される。楔作動部58は上水平面であるので、下側の第2作動追従体32のみ、作動体57の厚さ分だけ下降する。上側の第1作動追従体31は楔作動部58の水平面にて規制されるだけで上下動しない。
従って、中段より下の段(例えば、下段)の収容部材7−1内では、ロッド33−2を介して第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの当接個所の高さ位置が下方にずれることになる。それ故、例えば、下段の抽斗2を二重に引き出そうとして、突起部が対応する段の作動体57の作動アーム部を押しても、収容部材7−1内での作動体57の楔作動部58の先端刃縁が第1作動追従体31の側面に衝突する。すると、楔作動部58が第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部34aの当接個所に介挿できない。
上述のように、収容部材7−2内の上側の第1作動追従体31は作動体57の介挿により、下降不能であるから、ロッド33−3も下降不能である。従って、中段より上の段(例えば上段)では、上段の抽斗2を二重に引き出そうとして、突起部が対応する段の作動体57の作動アーム部を押しても、第1作動追従体31と第2作動追従体32との両頭部の当接個所に楔作動部58の先端刃縁が介挿(進入)することができない。これらの結果として、抽斗二重引出し動は防止されるのである。その他の作用効果は第1実施例と同じである。なお、第3実施例でも、ロッド33等の自重により上下動が確保できるならば、上側のコイルばね40及びロッド33−4を省略することができる。
請求項にいう「一つの段の抽斗が引き出される時、その突起部が押して対応する段の作動体を回動させて、その作動体における楔作動部を介してその段の第1及び第2作動追従体を離間させて、」とは、第1実施例のように、「その段の第1作動追従体と第2作動追従体とが互いに離間するように上下逆に動く」場合と、第2及び第3実施例のように「第1作動追従体または第2作動追従体のいずれか一方のみが上昇(下降)するような離間の形態」の両方を含むものである。また、請求項にいう「他の段における第1作動追従体と第2作動追従体との間に作動体が介挿しないように構成」とは、第1作動追従体または第2作動追従体の側面に作動体における楔作動部が衝突する態様」の他、「作動体における楔作動部の水平面にて、第1作動追従体または第2作動追従体の上昇若しくは下降が規制される(不能になる)態様」も含む意味である。
本発明は、少なくとも上下2段の抽斗を有するキャビネットであれば適用できる。
1 キャビネット本体
2 抽斗
3 サスペンションレール
5 抽斗二重引出し動防止機構
6 突起部
7 収容部材
8,55,57 作動体
9 作用部材
10 縦長支持部材
11 取付け孔
12 上ケース部
13 下ケース部
15 支軸
24 作動アーム部
26 楔作動部
26a 先端刃縁
27 戻しアーム部
31 第1作動追従体
32 第2作動追従体
33 調整部材の一例としてのロッド
40 コイルばね

Claims (6)

  1. 前面開放状のキャビネット本体と、前記キャビネット本体の内部に前後水平動自在に配置された上下多段の抽斗とを備えており、
    前記各段の抽斗の側板外面に、前記キャビネット本体の内側部に向けて突出した突起部を設けている一方、
    前記キャビネット本体の内側部のうち前記各段の抽斗の側板外面に対応した高さ位置に、前記各抽斗の移動時に前記突起部にて押圧されて水平回動する作動体を装着した収容部材が固定され、
    上下に隣り合った収容部材の間に、前記作動体の水平回動にて上下方向の片方又は両方に移動する作用部材が配置されていてこれら作用部材は上下に隣接する収容部材に接続されており、任意の一つの段の抽斗が引き出されると、当該一つの段の抽斗の突起部に対応した作動体の回動により前記作用部材が移動して他の全ての段の作動体の回動を阻止して他の全ての段の抽斗の引出し動が阻止される構成であり、
    前記各収容部材及び作動体並びに作用部材は、前記キャビネット本体の内側面に着脱可能に設けられた縦長支持部材に予め組み込まれており、
    かつ、前記各収容部材は、上下方向に分割可能な上下ケース部の組合せにて構成され、前記作動体が前記上下ケース部の間に水平回動可能に装着されている、
    重引出し防止装置付きキャビネット
  2. 前面開放状のキャビネット本体と、前記キャビネット本体の内部に前後水平動自在に配置された上下多段の抽斗とを備えており、
    前記各段の抽斗の側板外面に、前記キャビネット本体の内側部に向けて突出した突起部を設けている一方、
    前記キャビネット本体の内側部のうち前記各段の抽斗の側板外面に対応した高さ位置に、前記各抽斗の移動時に前記突起部にて押圧されて水平回動する作動体を装着した収容部材が固定され、
    上下に隣り合った収容部材の間に、前記作動体の水平回動にて上下方向の片方又は両方に移動する作用部材が配置されていてこれら作用部材は上下に隣接する収容部材に接続されており、任意の一つの段の抽斗が引き出されると、当該一つの段の抽斗の突起部に対応した作動体の回動により前記各作用部材が移動して他の全ての段の作動体の回動を阻止して他の全ての段の抽斗の引出し動が阻止される構成であり、
    前記各収容部材及び作動体並びに作用部材は、前記キャビネット本体の内側面に着脱可能に設けられた縦長支持部材に予め組み込まれており、
    かつ、前記作用部材は、前記キャビネット本体の上下方向に沿って長手の複数の調整部材と、前記収容部材に上下動可能に支持された上下の作動追従体とで構成されている、
    重引出し防止装置付きキャビネット。
  3. 前記作用部材は、前記キャビネット本体の上下方向に沿って長手の複数の調整部材と、前記各上ケース部に上下動可能に支持された第1作動追従体と、前記各下ケース部に上下動可能に支持された第2作動追従体と備え、
    前記第1及び第2作動追従体は、その両者の頭部同士が前記キャビネット本体の上下方向に沿う一直線上にて相対面するように配置され、
    前記複数の調整部材は、下段位置の前記収容部材とそれに隣接する上段位置の前記収容部材とに跨がって直列状に配置され、
    前記調整部材はその下端が下段の前記収容部材の上ケース部における前記第1作動追従体に連結される一方、前記調整部材の上端は前記下段の前記収容部材に隣接する上段の収容部材の下ケース部における前記第2作動追従体に連結され、
    前記一つの段の抽斗が引き出される時、その突起部が押して対応する段の前記作動体を回動させて、その作動体における楔作動部を介してその段の前記第1作動追従体と第2作動追従体とを離間させて、他の段における前記第1作動追従体と第2作動追従体との間に作動体が介挿しないように構成した、
    求項1に記載の二重引出し防止装置付きキャビネット。
  4. 前記縦長支持部材の下端部には、その部分に配置された調整部材を上向き方向に付勢する付勢手段が設けられている
    請求項2又は3に記載の二重引出し防止装置付きキャビネット。
  5. 前記縦長支持部材の上下端部と前記上下端に配置された調整部材との間には、当該上下端の調整部材の一定以上の上下移動を規制するための規制手段が設けられている
    請求項3又は4に記載の二重引出し防止装置付きキャビネット
  6. 前記縦長支持部材の上端部には、その部分に配置された調整部材を下向き方向に付勢する付勢手段が設けられている、
    請求項4又は5に記載の二重引出し防止装置付きキャビネット
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