JP5617064B1 - 水量制御方法及び淡水化システム - Google Patents

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Abstract

本開示の水量制御方法は、濃度センサ(18)が測定した不純物濃度が飽和濃度より低い値である第1基準値以上のとき、水量制御装置(28)が水槽(11A)の液体を排出する排出弁(27)を開き、かつ、排出弁(27)を開いてから所定の時間経過後に水槽(11A)へ液体を導入する水門(22)を開く工程と、濃度センサ(18)が測定した不純物濃度が第1基準値より低い第2基準値以上であり、かつ、温度センサ(17)が測定した温度が第3基準値以下のとき、水量制御装置(28)が排出弁(27)及び水門(22)の開きを絞る工程と、濃度センサ(18)が測定した不純物濃度が第2基準値より下の場合、水量制御装置(28)が排出弁(27)を閉じ、かつ、排出弁(27)を閉じてから所定の時間経過後に前記水門を閉じる工程と、を含む。

Description

本発明は、液体から淡水を得る水量制御方法及び淡水化システムに関する。
真水を得ることが困難な立地において真水を作り出す技術として、海水から淡水を作り出す技術が知られている。例えば、特許文献1には、撥水粒子を用いた淡水化方法が開示されている。
国際公開第2012/060036号
しかしながら、従来技術の方法では、時間が経過するにしたがって撥水粒子層の表層に不純物が析出することにより、単位時間当たりに生成する淡水の量を示す淡水化効率が低下するという課題がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、淡水化効率の低下を抑制する水量制御方法及び淡水化システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る水量制御方法は、淡水化システムの水量制御方法であって、前記淡水化システムは、液体を貯める空間を有する水槽と、前記水槽の下に位置し、かつ、複数の撥水粒子で構成される撥水粒子層と、前記撥水粒子層の下に位置し、前記撥水粒子層を通過した水蒸気を液化することにより淡水を得る液化層と、前記水槽に貯められた液体の温度、及び、前記液体の不純物濃度を測定するセンサと、前記センサの測定結果に基づいて、前記水槽に導入または排出する液体の量を制御する制御部とを備え、前記水量制御方法は、前記センサが測定した不純物濃度が飽和濃度より低い値である第1基準値以上のとき、前記制御部が前記水槽の液体を排出する排出弁を開き、かつ、前記排出弁を開いてから所定の時間経過後に前記水槽へ液体を導入する水門を開く工程と、前記センサが測定した不純物濃度が前記第1基準値より低い第2基準値以上であり、かつ、前記センサが測定した温度が第3基準値以下のとき、前記制御部が前記排出弁及び前記水門の開きを絞る工程と、前記センサが測定した不純物濃度が前記第2基準値より下の場合、前記制御部が前記排出弁を閉じ、かつ、前記排出弁を閉じてから所定の時間経過後に前記水門を閉じる工程と、を含む。
なお、これらの包括的または一部の具体的な態様は、システム、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータで読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明の水量制御方法及び淡水化システムによれば、淡水化効率の低下を抑制することができる。
図1は、基本構成における淡水化装置の構成の一例を示す図である。 図2は、基本構成における淡水化システムの構成の一例を示す断面図である。 図3は、基本構成における淡水化装置の淡水化処理の工程を示すフロー図である。 図4は、実施の形態における淡水化システムの構成の一例を示す断面図である。 図5Aは、実施の形態におけるセンサの設置位置の一例を示す断面図である。 図5Bは、実施の形態におけるセンサの設置位置の一例を示す上面図である。 図6は、実施の形態における水量制御装置の構成の一例を示す図である。 図7は、実施の形態における水量制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図8は、実施の形態における淡水化システムの水量制御処理の工程を示すフロー図である。 図9は、実施の形態における淡水化システムの水量制御処理のシーケンス図である。 図10は、実施の形態における淡水化システムの構成の別の一例を示す図である。
本明細書で「撥水性」とは、水を弾く性質を意味する。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る淡水化システムは、淡水化システムの水量制御方法であって、前記淡水化システムは、液体を貯める空間を有する水槽と、前記水槽の下に位置し、かつ、複数の撥水粒子で構成される撥水粒子層と、前記撥水粒子層の下に位置し、前記撥水粒子層を通過した水蒸気を液化することにより淡水を得る液化層と、前記水槽に貯められた液体の温度、及び、前記液体の不純物濃度を測定するセンサと、前記センサの測定結果に基づいて、前記水槽に導入または排出する液体の量を制御する制御部とを備え、前記水量制御方法は、前記センサが測定した不純物濃度が飽和濃度より低い値である第1基準値以上のとき、前記制御部が前記水槽の液体を排出する排出弁を開き、かつ、前記排出弁を開いてから所定の時間経過後に前記水槽へ液体を導入する水門を開く工程と、前記センサが測定した不純物濃度が前記第1基準値より低い第2基準値以上であり、かつ、前記センサが測定した温度が第3基準値以下のとき、前記制御部が前記排出弁及び前記水門の開きを絞る工程と、前記センサが測定した不純物濃度が前記第2基準値より下の場合、前記制御部が前記排出弁を閉じ、かつ、前記排出弁を閉じてから所定の時間経過後に前記水門を閉じる工程と、を含む。
この構成により、不純物濃度を常に飽和濃度より小さく、かつ、液体の温度を一定の値以上に維持することができるので、撥水粒子層を通過する水蒸気量の低下を抑制でき、かつ、液体を気化するまでに要する時間が延びるのを防止できる。それより、淡水化効率の低下を抑制することができる。
ここで、例えば、前記センサは、前記撥水粒子層よりも上の位置、かつ、前記水槽の底の位置に設置されている。
この構成により、撥水粒子層と水槽の界面近傍にある液体の不純物濃度および温度を測定できるので、界面近傍にある液体の温度を一定の値以上に維持し、液体を気化するまでの要する時間が延びるのを抑制することができる。それにより、撥水粒子層を通過する水蒸気量の低下をより抑制できる。
また、例えば、前記センサは、前記水槽に貯められた液体の温度を測定する温度センサと前記水槽に貯められた液体の不純物濃度を測定する濃度センサとで構成され、前記濃度センサは、前記水門から前記水槽へ液体が導入される位置よりも、前記排出弁の位置に近い前記水槽内の位置に設置されている。
この構成により、水槽内でもっとも濃度が高くなる可能性のある排出弁の近傍にある液体の不純物濃度を測定できるので、水槽内の液体全体の不純物濃度を飽和濃度より小さくすることができる。それより、淡水化効率の低下を抑制することができる。
また、例えば、前記温度センサは、前記排出弁の位置よりも前記水門から液体が導入される位置に近い前記水槽内の位置に設置されている。
この構成により、水槽内でもっとも温度が低くなる可能性のある位置の液体の温度を測定できるので、水槽内の液体全体の温度を一定の値以上に維持し、液体を気化するまでの要する時間が延びるのを抑制することができる。それにより、淡水化効率の低下を抑制することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る水量制御方法は、前記水量制御方法は、さらに、前記撥水粒子層の上に配置された前記液体を加熱することにより蒸発させて水蒸気を生成する工程と、前記液化層で前記水蒸気を液化することにより、前記淡水を得る工程とを含む。
これにより、不純物濃度を常に飽和濃度より小さく、かつ、液体の温度を一定の値以上に維持することができるので、撥水粒子層を通過する水蒸気量の低下を抑制でき、かつ、液体を気化するまでに要する時間が延びることを抑制できる。それより、淡水化効率の低下を抑制することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る淡水化システムは、液体を貯める空間を有する水槽と、前記水槽の下に位置し、かつ、複数の撥水粒子で構成される撥水粒子層と、前記撥水粒子層の下に位置し、前記撥水粒子層を通過した水蒸気を液化することにより淡水を得る液化層とを備える淡水化装置と、前記水槽に貯められた液体の温度及び前記液体の不純物濃度を測定するセンサと、前記水槽に貯められた液体を排出するための排出弁と、前記センサの測定結果に基づいて、前記水槽に導入または排出する液体の量を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記センサが測定した不純物濃度が飽和濃度より低い値である第1基準値以上のとき、前記排出弁を開き、かつ、前記排出弁を開いてから所定の時間経過後に前記水槽へ液体を導入する水門を開き、前記センサが測定した不純物濃度が前記第1基準値より低い第2基準値以上であり、かつ、前記センサが測定した温度が第3基準値以下のとき、前記排出弁及び前記水門の開きを絞り、前記センサが測定した不純物濃度が前記第2基準値より下のとき、前記排出弁を閉じ、かつ、前記排出弁を閉じてから所定の時間経過後に前記水門を閉じる。
この構成により、不純物濃度を常に飽和濃度より小さく、かつ、液体の温度を一定の値以上に維持することができるので、撥水粒子層を通過する水蒸気量の低下を抑制でき、かつ、液体を気化するまでに要する時間が徒に延びることを抑制できる。それより、淡水化効率の低下を抑制することができる。
なお、これらの包括的または一部の具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータで読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、各実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
[基本構成の淡水化装置]
以下、実施の形態に係る淡水化システムを説明する前に、基本構成の淡水化装置10及びその淡水化処理を、図面を参照しながら説明する。図1は、基本構成における淡水化装置10の構成を示す断面図である。
図1に示す淡水化装置10は、水槽(water tank)11と、撥水粒子層(water−repellent particle layer)13と、液化層(depoliticizing layer)14とを備えている。水槽11、撥水粒子層13、及び液化層14は、上から下に向かって順に位置している。
ここで、水槽11は、側面が容器12の上側側壁12aによって囲まれ、底面が撥水粒子層13によって覆われた、液体を貯める空間(貯液層)を有する。淡水化装置10では、水槽11に貯められた液体(液体層15)は気化し水蒸気となる。水蒸気は撥水粒子層13を通過する。通過した水蒸気は、液化層14で液化して水(淡水)となる。
以下、各構成の詳細について説明する。
<水槽11>
水槽11は、平面視(上面視)において矩形又は円形など任意の形状でよい。水槽11は、側面が容器12の上側側壁12aで形成され、底面が撥水粒子層13の上面で形成されている。
ここで、容器12について説明する。図1に示す容器12は、鉛直方向に沿って立設された下側側壁12bと、下側側壁12bと接続され、かつ、上向きに広がるように傾斜した上側側壁12aと、下側側壁12bと接続された底板12cとを有する。上側側壁12aは上向きに広がるように傾斜することは必須ではなく、下側側壁12bと同様に、鉛直方向に沿って立設されても良い。ただし、上側側壁12aは、水槽11に液体を導入する場合の液体の流路にも相当する場合があり、水槽11に導入される液体のエネルギーを低減するために、上向きに広がるように傾斜していることが望ましい。
容器12は、水槽11の上面以外の面を、上側側壁12aと下側側壁12bと底板12cとで囲むように形成されている。
容器12の下部は、後述する撥水粒子層13と液化層14との側部を下側側壁12bですべて囲こむとともに、液化層14の底面を底板12cで保持する。容器12は、液化層14中に淡水化された淡水を保持可能としている。
下側側壁12b及び上側側壁12aは、それぞれ、撥水性を有する材料で構成されている。下側側壁12b及び上側側壁12aの例は、それぞれ、金属板コンクリート、防水シート、又は、粘土などである。
このように、容器12は、有底筒体形状であって、下側の開口と比べて上側の開口が大きい筒体形状の上側側壁12aと、上側の開口が上側側壁12aの下側の開口に当接する筒体形状の下側側壁12bと、下側側壁12bの下側の開口を塞ぐ底板12cとを備え、内部に、水槽11、撥水粒子層13及び液化層14が位置している。なお、容器12は、有底筒体形状に限らず、例えば、地面に掘られた凹部であって、この凹部に、水槽11、撥水粒子層13及び液化層14が位置する構成であってもよい。また、下側側壁12b及び上側側壁12aは、撥水性に限らず、防水性であってもよい。
水槽11に注がれた(導入された)液体は、水槽11に液体層15を形成する。つまり、撥水粒子層13の上面でかつ容器12の内部(上側側壁12aの空間)に液体層15を形成する。
なお、淡水化装置10は、水槽11に液体を導入するための導入通路を有していても良い。一方、淡水化装置10が導入通路を有さない場合には、水槽11の開口(容器12の開口)から、液体が水槽11内に導入されていても良い。ここで、水槽11に導入される液体は、一例として透明又は透光性を有している。
水槽11に注がれて液体層15を形成している液体は、撥水粒子層13及び上側側壁12aが撥水性を有するため、液化層14に流れ落ちない。すなわち、水槽11に注がれた液体は、液体層15として、周囲が上側側壁12aで囲まれた撥水粒子層13の上面上に積み重ねられて維持されている。液体層15の高さ(液体層15の液面の高さ)の例は、1mmから50cmである。液体層15の高さが高すぎると(例えば、1mmよりも高いと)、後述するように液体を加熱するのに時間がかかり、大きな熱容量が必要となり、液体の淡水化の効率が悪くなる。一方、低すぎると(例えば、50cmよりも低いと)、液体の淡水化の効率が悪すぎる。このため、この数値範囲内であれば、淡水化の効率を良好な状態で保つことができる。
このように、水槽11は、側面が容器の上側側壁12aで形成され、底面が撥水粒子層13で形成され、淡水化装置10の外部から導入された液体を液体層15として保持する。
なお、水槽11は、水槽11の液体層15を加熱するヒーターを有していても良い。その場合、例えば、ヒーターは、水槽11の上側側壁12aに配置される。
<撥水粒子層13>
撥水粒子層13は、水槽11の下に位置している。撥水粒子層13の上面が水槽11の底面を形成する。水槽11に液体が注がれた場合、撥水粒子層13は、液体層15の下面に接して位置する。図1に示すように、撥水粒子層13の側面は下側側壁12bで囲まれていても良い。
撥水粒子層13は、少なくとも複数の撥水粒子を含む。各撥水粒子は、粒子と粒子表面を被覆している撥水膜とを備える。撥水粒子とは、粒子表面が撥水性を有する粒子である。
撥水粒子層13は、多数の撥水粒子が密集することで形成されている。すなわち、1つの撥水粒子の表面は、複数の他の撥水粒子の表面に接している。各撥水粒子は、粒子と粒子表面を被覆している撥水膜とを備え、撥水性を有する。このとき、撥水粒子層13は、互いに接触している撥水粒子間に、液体から加熱により蒸発した水蒸気が通過可能な隙間を有する。撥水粒子層13は、複数の撥水粒子を含むため、撥水粒子層13の内部に、液体の浸入を低減することができる。
撥水粒子層13の側面は、下側側壁12bで全周囲が囲まれていても良い。下側側壁12bで囲まれることにより、液体が撥水粒子層13の内部へ浸入するのを低減できる。撥水粒子層13を形成する複数の撥水粒子も撥水性を有するため、液体が撥水粒子層13の内部への浸入を低減できるため、下側側壁12bは必須の構成ではない。
粒子とは、礫、砂、シルト、及び、粘土を含む。礫とは、2mmより大きく75mm以下の粒子径を有する粒子である。砂とは、0.075mmより大きく2mm以下の粒子径を有する粒子である。シルトとは、0.005mmより大きく0.075mm以下の粒子径を有する粒子である。粘土とは、0.005mm以下の粒子径を有する粒子である。
撥水膜は、各粒子の表面を被覆している。撥水膜は、化学式−(CF−によって表されるフッ化炭素基を具備することが望ましい。nは自然数である。望ましいnは2以上20以下である。
撥水膜は、共有結合により粒子と結合していることが望ましい。以下の化学式(I)は、望ましい撥水膜を表す。
Figure 0005617064
ここで、Qは水素又はフッ素である。m1及びm2は、それぞれ、独立して、0又は1以上の自然数である。nは2以上20以下である。
撥水粒子を製造する方法の一例が以下、説明される。
まず、化学式CX−(CHm1−(CF−(CHm2−SiXによって表される界面活性剤が、非水系溶媒に溶解され、界面活性剤溶液を調製する。Xはハロゲンであり、好ましくは塩素である。
次に、乾燥雰囲気下において、界面活性剤溶液に複数の粒子が浸漬され、複数の撥水粒子を得る(特許文献;米国特許第5270080号明細書(特公平07−063670号公報に対応)参照)。
また、撥水膜の材料の例は、クロロシラン系材料、又は、アルコキシシラン系材料などである。クロロシラン系材料の例は、ペプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラハイドロデシルトリクロロシラン、又はノルマルオクタデシルジメチルクロロシランである。アルコキシシラン系材料の例は、ノルマルオクタデシルトリメトキシシラン、又はノナフルオロヘキシルトリエトキシシランである。
撥水粒子層13は、水槽11及び液化層14の間で熱伝導を低減するように、低い熱伝導性を有することが望ましい。水槽11では液体を加熱することにより水蒸気化するため、水槽11は所定の温度以上(例えば、40℃以上80℃以下)を有する。液化層14は水蒸気を液化するため、液化層14は所定の温度以下(例えば、40℃以下)を有する。少なくとも水槽11の温度と液化層14の温度との差が10℃以上である。水槽11の温度と液化層14の温度は大きく異なり、水槽11と液化層14との間の熱伝導性が高い場合には、淡水化の効率が下がる場合がある。
撥水粒子層13は複数の撥水粒子が密集して形成されているため、複数の粒子間に空気などが存在する。よって、撥水粒子層13は、一様な素材で形成された膜などよりも、低い熱伝導を有する。
撥水粒子層13の厚みの例は、5mm以上30cm以下である。
撥水粒子層13があまりにも薄いと(厚みが5mm未満であると)、水槽11に注がれた水が液化層14に流れ落ち得る。一方、撥水粒子層13があまりにも分厚いと(厚みが30cmを越えると)、後述する水蒸気が撥水粒子層13の隙間を通過しづらくなる。
<液化層14>
液化層14は、撥水粒子層13の下に位置している。液化層14は、撥水処理をしていない粒子を含む複数の粒子で形成しても良い。又は、液化層14は、下側側壁12b及び底板12cで囲われた空間としても良い。
液化層14は、下側側壁12bで側部の全周囲が囲まれているとともに、底部は底板12cで覆われて、容器12により、淡水16を保持可能としても良い。
撥水粒子層13から撥水粒子層13の隙間を通過して液化層14に到達した水蒸気は、液化層14で液化し、液体の水(淡水16)となる。詳細は後述する。
液化層14は、必要に応じて冷却されている。
冷却の例としては、以下のような方法が考えられる。液化層14の少なくとも一部が土壌中(地中)に配置されることにより、液化層14が冷却されている。例えば、液化層14と撥水粒子層13との界面の高さを地表の高さと同じにして、液化層14を撥水粒子層13よりも低い温度にする。
また、液化層14が冷却部を有していても良い。
このように、液化層14は、撥水粒子層13の下に位置し、撥水粒子層13を通過した水蒸気を冷却することにより液化する。ここで、液化層14は所定の温度以下(例えば、15℃以下)である。
なお、淡水化装置10は、液化層14と撥水粒子層13との界面には、撥水粒子層の撥水粒子が液化層14へと落ちにくくするための、例えばメッシュ等の支持層を有しても良い。
[基本構成の淡水化システム]
以上のように構成された淡水化装置10は、装置として実現できるだけでなく、システムとしても実現することができる。以下、基本構成における淡水化システムの一例について、図2を用いて説明する。
図2は、基本構成における淡水化システムの構成の一例を示す断面図である。
図2に示す淡水化システム20は、例えば、海水から淡水を得るシステムであり、上述した淡水化装置10と、水門22とを備える。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
水門22は、開閉することにより、淡水化装置10の外部から水槽11への液体の導入を開始する又は停止する。より具体的には、水門22は、導入通路21に設けられており、導入通路21を介して水槽11に導入する液体の量(導入量)を調整する。
図2に示す例では、水門22は、水槽11と液体が溜められている外部槽23との間の液体の流量を調整する。水門22は、開くことにより、外部槽23から導入通路21を介して水槽11に液体を導入する。水門22は、閉まることにより、外部槽23から導入通路21を介しての水槽11への液体の導入を停止する。なお、水門22は、例えばユーザ等により開閉されてもよいし、例えば制御装置等により、開閉が制御されるとしてもよい。
外部槽23は、例えば、海、海から導入した海水を溜める前処理槽、又は、別途供給されている塩水が溜められている槽である。
以上のように構成された淡水化システム20では、水門22を設けることで、水流を調整することができる。
[淡水化方法]
以下、以上のように構成された基本構成における淡水化装置10または淡水化システム20による淡水化処理について説明する。
<淡水化の処理>
図3は、淡水化装置10の淡水化処理の工程を示すフロー図である。
まず、水槽11に液体を導入し、撥水粒子層13の上に液体(液体層15)を配置する(S101)。ここで、液体は、例えば塩水である。
なお、図3に示す淡水化システム20で淡水化処理を行う場合、外部槽23から水門22及び導入通路21を介して水槽11に液体を注ぎ、撥水粒子層13の上面に液体層15を形成する。
次いで、撥水粒子層13の上に配置された液体を加熱することにより蒸発させて水蒸気を生成する(S102)。詳細には、水槽11に貯められた液体(液体層15)を一定以上の温度まで加熱すると、液体は水蒸気となる。
なお、この一定の温度は、液体の種類及び気圧に基づいて、飽和蒸気圧曲線に応じて決まる温度である。例えば液体が塩水の場合、一定の温度は50度以上60度以下である。液体層15の加熱は、例えば太陽光により行われるとしてもよし、水槽11がヒーターを有する場合には、ヒーターにより行われるとしてもよい。また、加熱された物体を水槽11の液体層15に供給することにより、行われるとしてもよい。
次いで、液化層14で水蒸気を液化することにより、淡水を得る(S103)。
詳細には、水槽11において加熱により液体から蒸発した水蒸気は、上方向だけでなく、下方向にも移動する。下方向に移動する水蒸気は、撥水粒子層13における撥水粒子間の隙間を通り抜け、液化層14に到達すると、液化層14で液化し、液体の水となる。つまり、水槽11において加熱により液体から蒸発した水蒸気は、液化層14において冷却され、液体の水になる。
このようにして、淡水化装置10(または淡水化システム20)の淡水化処理は行われる。
なお、液体の水とは、水槽11に注がれた液体に含まれる固体、及び、溶解している不純物が低減された水であり、典型的には淡水(蒸留水)である。液体に溶解している不純物は、例えばイオンである。
(本発明に至った知見)
しかしながら、上述した基本構成における淡水化装置10および淡水化システム20では、時間が経過するにしたがって、つまり塩などの不純物が混入または溶解している液体を蒸発させるにしたがって、液体中の不純物が析出し、この析出した不純物によって淡水化効率が低下する。具体的には、水槽11の中の液体が例えば海水の場合、海水を蒸発させるにしたがって、海水塩分濃度(撥水粒子層13の上部の海水濃度)が上昇し、飽和塩分濃度になると塩が撥水粒子層13上に析出してしまうので、淡水化効率が低下する。
したがって、淡水化装置10において、淡水化効率を維持しようとするならば、不純物濃度を常に飽和濃度より小さくする必要がある。
そこで、本発明者らは、淡水化効率の低下を抑制するために、不純物濃度を常に飽和濃度より小さくすることのできる発明を創作するに至った。
以下では、不純物濃度を常に飽和濃度より小さくすることのできる本実施の形態の淡水化装置10A及び淡水化システム20Aについて説明する。
[淡水化システム]
図4は、本実施の形態における淡水化システムの構成の一例を示す断面図である。図5Aは、センサの設置位置の一例を示す断面図であり、図5Bはセンサの設置位置の一例を示す上面図である。なお、図1及び2と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図4に示す淡水化システム20Aは、液体から淡水を得る淡水化装置10Aと、温度センサ17と、濃度センサ18と、排出弁27と、水量制御装置28とを備える。
本実施の形態では、淡水化システム20Aは、さらに、導入通路21と、水門22と、外部槽23と、排出通路26とを備える。
淡水化装置10Aは、水槽11Aと、撥水粒子層13と、液化層14とを備え、液体から淡水を得る。淡水化装置10Aは、淡水化装置10Aに液体を供給するための導入通路21と接続されている。導入通路21は、液体を外部槽23から導入するための通路である。
<水槽11A>
水槽11Aは、上述の基本構成と同様に、側面が上側側壁12aで形成され、底面が撥水粒子層13の上面で形成されている。水槽11Aは、上側側壁12a及び撥水粒子層13で囲まれた液体を貯める空間を有する。水槽11Aの側面の一部には、導入通路21が接続されている。また、上側側壁12aの上部端の一部が、導入通路21と接続されていても良い。
水槽11Aは、側面に、液体が排出される排出通路26を有する。排出通路26は、水槽11Aの側面において、導入通路21の位置と対向する位置に配置されることが望ましい。つまり、排出通路26は、水槽11Aの液体を貯める空間を挟んで、導入通路21と対向する位置に配置される。
これにより、水槽11Aの液体はゆるやかに水槽11A中を流動し、排出通路26から排出される。ここで、排出通路26は、水槽11Aの液体口でもよく、水槽11Aの液体の一部がゆるやかに流動しながら排出されるようになっていればその形態は問わない。なお、その他については、基本構成で説明したのと同様であるため、詳細な説明は省略する。
<撥水粒子層13>
撥水粒子層13は、水槽11Aの下に位置し、複数の撥水粒子で構成されている。水槽11Aに含まれる液体が所定以下の高さを有する場合には、液体は、撥水粒子層13を通過できない。一方、水槽11Aの液体が気化することにより発生する水蒸気は、撥水粒子層13を通過する。詳細については、基本構成で説明したのと同様であるため、説明は省略する。
<液化層14>
液化層14は、撥水粒子層13の下に位置する。液化層14は、撥水粒子層13を通過した水蒸気を液化することにより淡水を得る。詳細については、基本構成で説明したのと同様であるため、説明は省略する。
<温度センサ17>
温度センサ17は、水槽11A内に設置され、水槽11Aに貯められた液体の温度を測定する。例えば、温度センサ17は、図5Aに示すように、撥水粒子層13よりも上の位置、かつ、水槽11Aの底の位置に設置されている。これにより、撥水粒子層13と水槽11Aの界面近傍にある液体(液体層15)の温度を測定できる。このような温度センサ17の測定結果を用いることで、後述する水量制御装置28は、撥水粒子層13と水槽11Aの界面近傍にある液体(液体層15)の温度を一定の値以上に維持することができ、液体を気化するまでの要する時間が延びるのを抑制することができる。それにより、撥水粒子層13を通過する水蒸気量の低下を抑制できる。
また、温度センサ17は、図5A及び図5Bに示すように、排出弁27の位置よりも水門22から液体が導入される位置に近い水槽11A内の位置に設置されている。これにより、水槽11A内でもっとも温度が低くなる可能性の位置の液体の温度を測定できる。このような温度センサ17の測定結果を用いることで、後述する水量制御装置28は、水槽内の液体全体の温度を一定の値以上に維持することができるので、液体を気化するまでの要する時間が延びるのを抑制することができる。それにより、淡水化効率の低下を抑制できる。
<濃度センサ18>
濃度センサ18は、水槽11A内に設置され、水槽11Aに貯められた液体の濃度を測定する。例えば、濃度センサ18は、図5Aに示すように、撥水粒子層13よりも上の位置、かつ、水槽11Aの底の位置に設置されている。これにより、濃度センサ18は、撥水粒子層13と水槽11Aの界面近傍にある液体(液体層15)の濃度を測定できる。このような濃度センサ18の測定結果を用いることで、後述する水量制御装置28は、撥水粒子層13と水槽11Aの界面近傍にある液体(液体層15)の濃度を飽和濃度以上とならないようにすることができる。それにより、撥水粒子層13を通過する水蒸気量の低下を抑制できる。
また、濃度センサ18は、図5A及び図5Bに示すように、水門22から水槽11Aへ液体が導入される位置よりも、排出弁27の位置に近い水槽11A内の位置に設置されている。好ましくは、水槽11A内で、排出弁27の位置にもっとも近い場所に設置される。これにより、水槽11A内でもっとも濃度が高くなる可能性のある排出弁の近傍にある液体の不純物濃度を測定できる。このような濃度センサ18の測定結果を用いることで、後述する水量制御装置28は、水槽11A内の液体全体の不純物濃度を常に飽和濃度より小さくすることができるので、淡水化効率の低下を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、温度センサ17と濃度センサ18とは、別体のセンサとして説明したが、それに限らない。温度センサ機能と濃度センサ機能とを有する一体のセンサとして構成されてもよい。その場合、水槽11Aに貯められた液体の温度及び液体の不純物濃度を測定するセンサは、撥水粒子層13よりも上の位置、かつ、水槽11Aの底の位置に少なくとも設置される。
<導入通路21>
導入通路21は、外部槽23と水槽11Aとの間に接続され、外部槽23の液体を水槽11Aに導く。
導入通路21は、外部槽23からの液体を水槽11Aに導くために、外部槽23(具体的には水門22)から水槽11Aに向かう方向に下向きに傾斜していることが望ましい。つまり、導入通路21及び外部槽23(水門22)の接続部分が導入通路21及び水槽11Aとの接続部分よりも相対的に高い位置に配置されるように、導入通路21が形成されることが望ましい。導入通路21が下向きに傾斜していることにより、図4に示す下向きの方向に、液体が流れる。
なお、導入通路21に所定以上の量の液体が導入することにより、液体を水槽11Aに向かって導く場合には、導入通路21は傾斜を有していなくても良い。
<水門22>
水門22は、開閉することにより、淡水化装置10の外部(ここでは外部槽23)から水槽11Aへの液体の導入を開始する又は停止する。より具体的には、水門22は、導入通路21に設けられており、導入通路21を介して水槽11に導入する液体の量(導入量)を調整する。
水門22は、図2に説明したのと同様に、水槽11Aと液体が溜められている外部槽23との間の液体の流量を調整する。水門22は、後述する水量制御装置28により、開閉が制御される。なお、水門22は、水量制御装置28以外に例えばユーザ等によっても開閉される。その他の詳細については、基本構成で説明したのと同様であるため、説明は省略する。
<排出通路26>
排出通路26は、水槽11Aに接続され、水槽11Aに貯められた液体を外部に排出する。
排出通路26は、水槽11Aの液体を外部に排出するために、水槽11Aから外部に向かう方向に下向きに傾斜していることが望ましい。つまり、排出通路26及び水槽11Aの接続部分が排出通路26及び外部との接続部分よりも相対的に高い位置に配置されるように、排出通路26が形成されることが望ましい。排出通路26が下向きに傾斜していることにより、図4に示す下向きの方向に、液体が流れる。
なお、排出通路26に所定以上の量の水槽11Aの液体を導入することにより、液体を外部に向かって導く場合には、排出通路26は傾斜を有していなくても良い。
<排出弁27>
排出弁27は、開閉することにより、水槽11Aから外部への液体の排出を開始する又は停止する。具体的には、排出弁27は、排出通路26に設けられており、排出通路26を介して外部に排出する液体の量(排出量)を調整する。
排出弁27は、水槽11Aから外部へ排出する液体の流量を調整する。排出弁27は、後述する水量制御装置28により、開閉が制御される。
<水量制御装置28>
水量制御装置28は、制御部の一例であり、センサ(温度センサ17及び濃度センサ18)の測定結果に基づいて、水槽11Aに導入または排出する液体の量を制御する。
図6は、実施の形態における水量制御装置の構成の一例を示す図である。
水量制御装置28は、図6に示すように、調整部281と、判定部282とを備える。
判定部282は、温度センサ17と濃度センサ18の測定結果を常にモニターしており、濃度センサ18が測定した不純物濃度が、飽和濃度より低い値である第1基準値以上、第1基準値より低い第2基準値以上、第2基準値より下であるかを判定する。また、判定部282は、温度センサ17が測定した温度が第3基準値以下であるかを判定する。
調整部281は、排出弁27と水門22との開閉および開の絞り(開度)を調整する。具体的には、調整部281は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第1基準値以上のとき、排出弁27を開き、かつ、排出弁27を開いてから所定の時間経過後に水槽11Aへ液体を導入する水門22を開く。また、調整部281は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第1基準値より低い第2基準値以上であり、かつ、温度センサ17が測定した温度が第3基準値以下のとき、排出弁27及び水門22の開きを絞る。また、調整部281は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第2基準値より下のとき、排出弁27を閉じ、かつ、排出弁27を閉じてから所定の時間経過後に水門22を閉じる。
なお、水量制御装置28は、センサ(温度センサ17及び濃度センサ18)の測定結果に加えて、入力部(不図示)を利用してユーザ等から入力された情報に応じて、水門22や排出弁27等の開閉を制御しても良い。ここで、入力部は、例えばタッチパネル、キーボード、カーソル、マイクなどである。また、入力部に対してユーザ等により入力される情報は、例えば水門22を開ける指示を示す情報、又は、水門22を閉める指示を示す情報である。
図7は、本実施の形態における水量制御装置28のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
水量制御装置28は、図7に示すように、例えばCPU2811、RAM2812、ROM2814、受信部2815、及び、バス2818で構成される。
CPU2811は、RAM2812に格納されているプログラム2813を実行する。プログラム2813には、例えば後述する図8に示される処理手順が記述されている。なお、プログラム2813は、ROM2814に格納されるとしてもよい。
受信部2815は、アンテナ2817と受信回路2816とを有し、水門等の開閉を指示する情報を受信する。例えば、ユーザ等が入力部に情報を入力した場合、入力部が有するアンテナから情報が送信される。その場合、水量制御装置28では、送信された情報を、アンテナ2817で受信し、受信回路2816で受け付ける。
受信回路2816とCPU2811とは、互いにバス2818で接続されており、相互にデータの授受できる。受信部2815すなわち受信回路2816で受け付けた情報は、バス2818を経由してCPU2811に送られる。
[水量制御方法]
以下、上記のように構成された淡水化システム20Aの水量制御処理について、図8および図9を用いて説明する。
図8は、実施の形態における淡水化システムの水量制御処理の工程を示すフロー図である。水量制御装置28は、温度センサ17と濃度センサ18の測定結果を常にモニターしている。
まず、水量制御装置28は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が飽和濃度より低い値である第1基準値以上か否かを判定する(S201)。
水量制御装置28は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第1基準値以上であるとき(S201でYES)、排出弁27を開き(S202)、かつ、排出弁27を開いてから所定の時間経過後に水槽11Aへ液体を導入する水門22を開く(S203)。なお、水量制御装置28は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第1基準値以上でないとき(S201でNO)、S201に戻り、S201の処理を再度行う。
次に、水量制御装置28は、温度センサ17が測定した温度が第3基準値以下であるかを判定する(S204)。具体的には、水量制御装置28は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第1基準値より低い第2基準値以上であり、かつ、温度センサ17が測定した温度が第3基準値以下のときであるかを判定する。なお、S204において、水量制御装置28は、温度センサ17が測定した温度が第3基準値以上であるとき(S204でNo)、S206へ処理へと進む。
水量制御装置28は、温度センサ17が測定した温度が第3基準値以下であるとき(S204でYES)、排出弁27及び水門22の開きを絞り、排出流量及び導入流量をダウンさせる(S205)。具体的には、水量制御装置28は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第1基準値より低い第2基準値以上であり、かつ、温度センサ17が測定した温度が第3基準値以下のとき、排出弁27及び水門22の開きを絞る。
次に、水量制御装置28は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第2基準値より下であるかを判定する(S206)。
水量制御装置28は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第2基準値より下のとき(S206でYES)、排出弁27を閉じ(S207)、かつ、排出弁27を閉じてから所定の時間経過後に水門22を閉じる(S208)。
なお、S206において、水量制御装置28は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第2基準値より下でないとき(S206でNo)、S201に戻り、S201からの処理を再度行う。
図9は、実施の形態における淡水化システムの水量制御処理時の不純物濃度変化、液体温度変化等を示す図である。
図8で説明したフローを、図9に示す例を用いて具体的に説明する。
まず、時間t1より前の状態では、水門22及び排出弁27は閉まっているため、水槽11Aの液体の不純物濃度は徐々に高くなっており、液体の温度も徐々に高まっている。液面高さは、液体の気化以外で液体の導入および排出がなく、略一定である。
次に、時間t1において、水量制御装置28は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第1基準値以上であると判定すると(S201でYES)、まず排出弁27を開く(S202)。このとき、液体の温度は、水門22が閉まっているので温度の低い新しい液体が導入されないため、さらに高まる傾向にある。また、液面は、排出弁27より排出が開始されるので、低くなる傾向にある。水槽11Aの液体の不純物濃度は、水槽11Aの液体が排出されているものの、新しい液体が導入されたわけではないので、変化はない。
次に、水量制御装置28は、所定の時間経過後の時間t2において、水槽11Aへ液体を導入する水門22を開く(S203)。
このとき、液体の温度は、水門22が開き温度の低い新しい液体(外部槽23の液体)が導入されはじめるため、低くなる傾向にある。また、液面は、排出弁27より排出され、かつ、水門22により液体が導入されるので、時間t2での液面高さを維持する傾向にある。水槽11Aの液体の不純物濃度は、水槽11Aの液体が排出されて、かつ水門22が開いていることで新しい液体が導入されているので、低くなる傾向にある。
なお、排出弁27を開いてから所定の時間経過後に水門22を開くのは、水槽11の高濃度の液体を早期に排出することで、液体の入れ替え時間を短縮化するためである。
次に、時間t3において、水量制御装置28は、温度センサ17が測定した温度が第3基準値以下であると判定すると(S204でYES)、排出弁27及び水門22の開きを同時に絞り、排出流量及び導入流量をダウンさせる(S205)。
このとき、液体の温度は、水門22が開き温度の低い新しい液体(外部槽23の液体)が導入されたままであるので、低くなる傾向にあるが、水門22の開きを絞ったため、温度の低くなる勾配が緩和される。これは、水槽11A内の液体の温度を一定の値以上に維持するためにされる措置である。また、液面は、排出弁27の排出量と水門22の液体導入量を維持していることから、時間t2での液面高さを維持する傾向にある。水槽11Aの液体の不純物濃度は、水門22と排出弁の開きが絞られたものの、水槽11Aの液体が排出されて、かつ水門22を介して新しい液体が導入されている。そのため、時間t2〜時間t3より鈍くなるものの時間t3以降でも低くなる傾向にある。
次に、時間t3において、水量制御装置28は、温度センサ17が測定した温度が第3基準値以下であると判定すると(S204でYES)、排出弁27及び水門の開きを同時に絞り、排出流量及び導入流量をダウンさせる(S205)。
次に、時間t4において、水量制御装置28は、濃度センサ18が測定した不純物濃度が第2基準値より下のとき(S206でYES)、まず排出弁27を閉じる(S207)。
このとき、液体の温度は、排出弁27が閉まっているものの水門22は開いており新しい液体が導入されるので、さらに低くなる傾向にある。また、液面は、排出弁27の排出が停止されるので、高まる傾向にある。水槽11Aの液体の不純物濃度は、水槽11Aの液体の排出が停止されているものの、新しい液体が導入されているので、さらに低くなる傾向にある。
次に、水量制御装置28は、所定の時間経過後の時間t5において、水門22を閉じる(S208)。
このとき、液体の温度は、水門22も閉じ新しい液体が導入されないので、高くなる傾向にある。また、液面は、排出弁27の排出が停止され、かつ、水門22を介しての液体の導入が停止されているので、時間t5での液面高さを維持する傾向にある。水槽11Aの液体の不純物濃度は、排出弁27及び水門22が閉まっていることから、徐々に高まる傾向にある。
なお、排出弁27を閉じてから所定の時間経過後に水門22を閉じるのは、時間t1〜時間t2の間に、先に排出弁27を開けて水槽11Aの液体が減った分を補うためである。
なお、時間t1〜時間t2の時間と、時間t4〜時間t5の時間とは、排出量及び導入量が一定ならば同じとなるが、異なるならば、水槽11Aの液体が減った分を補う時間だけ差の時間を調整すればよい。
また、時間t1で排出弁27が開いたときに、onアラームを鳴らすとしてもよいし、時間t5で水門22が閉じたときにoffアラームを鳴らすとしてもよい。これにより、淡水化システム20Aのユーザに対して、水槽11Aの液体の濃度調整を知らせることができる。
以上のように、本発明の一態様に係る水量制御方法及び淡水化システムによれば、不純物濃度を常に飽和濃度より小さくすることのでき、かつ、液体の温度も一定の値以上を維持することができるので、撥水粒子層を通過する水蒸気量の低下を抑制でき、かつ、液体を気化するまでに要する時間が徒に延びることを抑制できる。それにより、淡水化効率の低下を抑制することができる。
なお、淡水化システムは、図4に示す例に限られない。以下、淡水化システムの別の例を説明する。
図10は、本実施の形態における淡水化システムの別の一例を示す断面図である。なお、図4と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図10に示す淡水化システム20Bは、図4に示す淡水化システム20Aと比較して、フタ19を有している。その他の構成については、淡水化装置10と同様のため、説明を省略する。
フタ19は、水槽11Aに設けられ、水槽11A(上側側壁12a)の開口を覆う。フタ19は、淡水化装置10Bの液体層15を太陽光により加熱する場合には、透明の部材で形成される。淡水化装置10Bはフタ19を有することにより、水槽11Aから上方向に逃げる水蒸気を低減できるだけでなく、水槽11Aの開口から混入する不純物を低減できる。
なお、水槽11Aと撥水粒子層13との間に、液体又は水蒸気を通過させることができる膜などの構成が配置されていても良い。また、撥水粒子層13と液化層14との間に、水蒸気を通過させることができる膜などの構成が配置されていても良い。
また、塩水から淡水を得る例を主に説明しているが、塩水の場合に限られない。例えば、塩水の代わりに化学物質が溶解した排水等から蒸留水(淡水)を得る場合にも同様に、液体に溶解した化学物質を低減することができる。したがって、上述の淡水化装置10、10A及び10Bは、液体に溶解している不純物を除去できる。
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係る水量制御方法及び淡水化システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本発明は、海水を淡水化する又は塩として析出可能な不純物を蒸留する水量制御方法及び淡水化システムなどに利用することができる。
10、10A、10B 淡水化装置
11、11A 水槽
12 容器
12a 上側側壁
12b 下側側壁
12c 底板
13 撥水粒子層
14 液化層
15 液体層
16 淡水
17 温度センサ
18 濃度センサ
19 フタ
20、20A、20B 淡水化システム
21 導入通路
22 水門
23 外部槽
26 排出通路
27 排出弁
28 水量制御装置
281 調整部
282 判定部
2811 CPU
2812 RAM
2813 プログラム
2814 ROM
2815 受信部
2816 受信回路
2817 アンテナ
2818 バス

Claims (6)

  1. 淡水化システムの水量制御方法であって、
    前記淡水化システムは、
    液体を貯める空間を有する水槽と、
    前記水槽の下に位置し、かつ、複数の撥水粒子で構成される撥水粒子層と、
    前記撥水粒子層の下に位置し、前記撥水粒子層を通過した水蒸気を液化することにより淡水を得る液化層と、
    前記水槽に貯められた液体の温度、及び、前記液体の不純物濃度を測定するセンサと、
    前記センサの測定結果に基づいて、前記水槽に導入または排出する液体の量を制御する制御部とを備え、
    前記水量制御方法は、
    前記センサが測定した不純物濃度が飽和濃度より低い値である第1基準値以上のとき、前記制御部が前記水槽の液体を排出する排出弁を開き、かつ、前記排出弁を開いてから所定の時間経過後に前記水槽へ液体を導入する水門を開く工程と、
    前記センサが測定した不純物濃度が前記第1基準値より低い第2基準値以上であり、かつ、前記センサが測定した温度が第3基準値以下のとき、前記制御部が前記排出弁及び前記水門の開きを絞る工程と、
    前記センサが測定した不純物濃度が前記第2基準値より下の場合、前記制御部が前記排出弁を閉じ、かつ、前記排出弁を閉じてから所定の時間経過後に前記水門を閉じる工程と、を含む、
    水量制御方法。
  2. 前記センサは、前記撥水粒子層よりも上の位置、かつ、前記水槽の底の位置に設置されている、
    請求項1に記載の水量制御方法。
  3. 前記センサは、前記水槽に貯められた液体の温度を測定する温度センサと前記水槽に貯められた液体の不純物濃度を測定する濃度センサとで構成され、
    前記濃度センサは、前記水門から前記水槽へ液体が導入される位置よりも、前記排出弁の位置に近い前記水槽内の位置に設置されている、
    請求項1または2に記載の水量制御方法。
  4. 前記温度センサは、前記排出弁の位置よりも前記水門から液体が導入される位置に近い前記水槽内の位置に設置されている、
    請求項3に記載の水量制御方法。
  5. 前記水量制御方法は、さらに、
    前記撥水粒子層の上に配置された前記液体を加熱することにより蒸発させて水蒸気を生成する工程と、
    前記液化層で前記水蒸気を液化することにより、前記淡水を得る工程とを含む、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の水量制御方法。
  6. 液体を貯める空間を有する水槽と、前記水槽の下に位置し、かつ、複数の撥水粒子で構成される撥水粒子層と、前記撥水粒子層の下に位置し、前記撥水粒子層を通過した水蒸気を液化することにより淡水を得る液化層とを備える淡水化装置と、
    前記水槽に貯められた前記液体の温度及び前記液体の不純物濃度を測定するセンサと、
    前記水槽に貯められた液体を排出するための排出弁と、
    前記センサの測定結果に基づいて、前記水槽に導入または排出する液体の量を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記センサが測定した不純物濃度が飽和濃度より低い値である第1基準値以上のとき、前記排出弁を開き、かつ、前記排出弁を開いてから所定の時間経過後に前記水槽へ液体を導入する水門を開き、
    前記センサが測定した不純物濃度が前記第1基準値より低い第2基準値以上であり、かつ、前記センサが測定した温度が第3基準値以下のとき、前記排出弁及び前記水門の開きを絞り、
    前記センサが測定した不純物濃度が前記第2基準値より下のとき、前記排出弁を閉じ、かつ、前記排出弁を閉じてから所定の時間経過後に前記水門を閉じる、
    淡水化システム。
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