JP5614954B2 - 燃焼器とタービン部との連通構造、および、ガスタービン - Google Patents
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Description
上述のガスタービンにおいては、作動流体である空気が、回転軸により回転駆動された圧縮機に吸入されて圧縮され、圧縮された空気が燃焼器に導入される。燃焼器では燃料が圧縮空気に混合され、混合気が燃焼されることにより、高温高圧の燃焼ガスが発生する。燃焼ガスは周囲を流れる圧縮空気等と混合され高温ガスとなり、燃焼器からタービン部に吐出され、タービン部を回転駆動させている。
非特許文献1では、ホットストリークと、タービン1段静翼と、タービン1段動翼と、が数において1対1対1の関係にある場合において、タービン1段静翼にホットストリークを衝突させることにより、タービン1段動翼における正圧面のガス温度を低下させる技術が開示されている。
その結果、タービン1段動翼における正圧面のガス温度が低くなる。
本発明の燃焼器とタービン部との連通構造は、回転軸まわりに複数配置され、圧縮機から供給された圧縮空気、および、燃料ノズルから供給された燃料を混合して燃焼させることにより燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼ガスおよび前記圧縮空気を含む高温ガスを、前記回転軸まわりに複数配置されたタービン静翼およびタービン動翼からなるタービン段を順次通過させることにより回転駆動力を発生させるタービン部と、の連通構造であって、前記タービン静翼のうちの前記燃焼器に最も近いタービン1段静翼、および、前記燃焼器の少なくとも一方における前記回転軸まわりの位置は、前記高温ガスの流れのうちの平均ガス温度よりも温度が高い領域であるホットストリークと衝突する前記タービン1段静翼の枚数が最も多くなるように調節されていることを特徴とする。
2k+1≦w/p<2k+2 (k=0,1,2,・・・) ・・・(1)
2k≦w/p<2k+1 (k=0,1,2,・・・) ・・・(2)
図1は、本実施形態のガスタービンの構成を説明する模式図である。
本実施形態では、図1に示すように、本発明のガスタービン1を、発電機Gを駆動するものに適用して説明するが、ガスタービン1により駆動される対象は、発電機Gに限定されるものではなく、他の機器であってもよく特に限定するものではない。
圧縮機2には、圧縮機2に流入する大気の流量を調節する入口案内翼(図示せず)や、流入した大気を圧縮する1段動翼(図示せず)、および1段静翼(図示せず)など、が設けられている。
燃焼器3は、図1および図2に示すように、圧縮機2により圧縮された空気、および、外部から供給された燃料を混合させ、燃焼させることにより、燃焼ガスを生成するものである。
燃焼器3には、図2に示すように、空気入口31と、燃料ノズル32aおよび燃料ノズル32bと、尾筒33と、が主に設けられている。
なお、空気入口31としては、公知の形状を用いることができ、特に限定するものではない。
なお、燃料ノズル32aおよび燃料ノズル32bとしては、公知の形状を用いることができ、特に限定するものではない。
タービン部4には、図3に示すように、燃焼器3に最も近いタービン1段静翼(タービン静翼)4SVと、その下流側に配置されたタービン1段動翼(タービン動翼)4RBと、が設けられている。
さらに、タービン1段動翼4RBには、周囲を流れる高温ガスの熱からタービン1段動翼4RBを保護する冷却空気が供給されている。
本実施形態におけるガスタービン1では、燃焼器3からタービン部4に流入する高温ガス流れのうちの温度が高い領域であるホットストリークHSの幅wが、複数のタービン1段静翼4SVにおける前縁LE間の周方向の距離であるピッチpに対して、以下の式(1)の条件を満たしている。
2k+1≦w/p<2k+2 (k=0,1,2,・・・) ・・・(1)
そのため、ホットストリークHSにおける高温ガスは、周囲の高温ガスと比較して燃料が燃焼した燃焼ガスの比率が高くなり、周囲を流れる高温ガスよりも温度が高くなる。その一方で、ホットストリークHSの周囲における高温ガスは、ホットストリークHSにおける高温ガスと比較して、圧縮空気の比率が高くなり、ホットストリークHSにおける高温ガスよりも温度が低くなる。
なお、回転軸5としては、公知の構成を用いることができ、特にその構成を限定するものではない。
このとき、圧縮空気が、尾筒33の周囲から内部に流入するとともに、尾筒33に沿って流れ、尾筒33を燃焼ガスの高熱から保護する。
このとき、ホットストリークHSにおける高温ガスは、タービン1段動翼4RBの正圧面PSから離れた位置を流れる。そのため、タービン1段動翼4RBの正圧面PSの近傍における高温ガスの温度が低くなる。
図4に示すように、静止した絶対系から見た場合に、タービン1段動翼4RBに対する高温ガスの流れ方向は、高温ガスの流速が速い場合AFであっても、遅い場合ASであっても大きな変化はない。
ここで、図4における4RBSは、タービン1段動翼4RBの回転速度を示すものである。
領域Z1は、図5に示すように、タービン1段動翼4RBの正圧面PSである。
図6における横軸は、ホットストリークHSに対するタービン1段静翼4SVの周方向における相対位置(クロッキング・ポジション)φを示している。ここで、図3を参照しながらφについて説明すると、φは、タービン1段静翼4SVにおける周方向の間隔であるピッチをpとし、ホットストリークHSの中心CLからタービン1段静翼4SVの前縁LEまでの周方向の距離をyとすると、以下の式(3)により表される値である。
φ = y/p ・・・(3)
その結果、φが0.3から0.6までの範囲内の値の場合のホットストリークHSは、φが0.0から0.1までの範囲内の値、または、0.9から1.0までの範囲内の値の場合と比較して、正圧面PSから離れた位置を流れ、領域Z1における温度が低くなることとなる。
なお、上述の実施形態のように、ホットストリークHSの幅wとタービン1段静翼4SVのピッチpとが、上述の式(1)の関係を満たしていてもよいし、上述の式(2)の関係をみたしていてよく、特に限定するものではない。
言い換えると、燃焼器出口のガス温度分布(ホットストリークHSの幅w)は特に限定するものではない。
このようにφの値を0.0から0.1までの範囲内の値、または、0.9から1.0までの範囲内の値とすることにより、奇数枚のタービン1段静翼4SVに、一つのホットストリークHSを衝突させることができる。そのため、一つのホットストリークHSを偶数枚のタービン1段静翼4SVに対して衝突させる場合と比較して、一つのホットストリークHSをより多くのタービン1段静翼4SVに衝突させることができる。
例えば、本発明を上記の実施形態に適用したものに限られることなく、これらの実施形態を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定するものではない。
2 圧縮機
3 燃焼器
4 タービン部
5 回転軸
32a,32b 燃料ノズル
4SV タービン1段静翼(タービン静翼)
4RB タービン1段動翼(タービン動翼)
Claims (5)
- 回転軸まわりに配置され、圧縮機から供給された圧縮空気、および、燃料ノズルから供給された燃料を混合して燃焼させることにより複数の高温ガスをそれぞれ発生させる複数の燃焼器と、
前記複数の高温ガスを複数のタービン段を順次通過させることにより回転駆動力を発生させるタービン部とを備え、
前記複数のタービン段の各々は、前記回転軸まわりに配置された複数のタービン静翼および複数のタービン動翼から形成され、
前記複数の高温ガスに対応する複数のホットストリークのうちの一つの高温ガスに対応する一つのホットストリークの周方向の幅wが0より大きく、
前記複数のタービン段のうちの前記複数の燃焼器に最も近いタービン1段に形成される複数のタービン1段静翼、および、前記複数の燃焼器は、
前記幅wと前記複数のタービン1段静翼における前縁間の周方向の距離であるピッチpとが、以下の式(1):
2k+1≦w/p<2k+2 (k=0,1,2,・・・) ・・・(1)
を満たしている場合に、前記一つのホットストリークが前記複数のタービン1段静翼のうちの(2k+2)個のタービン1段静翼に衝突するように、前記回転軸まわりに位置し、
以下の式(2):
2k≦w/p<2k+1 (k=0,1,2,・・・) ・・・(2)
を満たしている場合に、前記一つのホットストリークが前記複数のタービン1段静翼のうちの(2k+1)個のタービン1段静翼に衝突するように、前記回転軸まわりに位置し、
前記一つのホットストリークは、前記一つの高温ガスの流れのうちの平均ガス温度よりも温度が高い領域であり、
前記平均ガス温度は、前記一つの高温ガスにおけるガス温度の平均値を示していることを特徴とする燃焼器とタービン部との連通構造。 - 前記式(1)の条件を満たしている場合に、前記一つのホットストリークの中心から前記(2k+2)個のタービン1段静翼のうちのあるタービン1段静翼の前縁までの周方向の距離yを、前記ピッチpで割った値φが、0.3から0.6までの範囲内の値であり、
前記式(2)の条件を満たしている場合に、前記一つのホットストリークの中心から前記(2k+1)個のタービン1段静翼のうちのあるタービン1段静翼の前縁までの周方向の距離yを、前記ピッチpで割った値φが、0.0から0.1までの範囲内の値、または、0.9から1.0までの範囲内の値であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼器とタービン部との連通構造。 - 前記値φは、
前記式(1)が満たされているときに、0.5であり、
前記式(2)を満たされているときに、0.0または1.0であることを特徴とする請求項2に記載の燃焼器とタービン部との連通構造。 - 前記複数のタービン1段静翼は、冷却されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の燃焼器とタービン部との連通構造。
- 空気を圧縮する圧縮機と、
該圧縮機から供給された圧縮空気、および、燃料ノズルから供給された燃料を混合して燃焼させ、燃焼ガスを発生させる燃焼器と、
前記燃焼ガスが有するエネルギの一部を、回転駆動力に変換するタービン部と、
前記タービン部から前記回転駆動力を前記圧縮機に伝達する回転軸と、
が設けられたガスタービンであって、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の燃焼器とタービン部との連通構造を有することを特徴とするガスタービン。
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