JP5614555B2 - スピンドル装置 - Google Patents

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開示の実施形態は、スピンドル装置に関する。
特許文献1には、ラジアル方向にエアを排出する多孔質ラジアル軸受、及び、スラスト方向にエアを排出する多孔質スラスト軸受、により支持されるスピンドルが、ハウジングの反負荷側に配置された電動モータによって回転駆動される、スピンドル装置が記載されている。
特開2009−68543号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、ラジアル軸受及びスラスト軸受が互いに別部材として離れて配置されているため、スピンドルの負荷側に連結される負荷から、上記2箇所の軸受までの間のスラスト方向距離が大きくなり、静圧軸受としての剛性の低下を招く。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、静圧軸受としての剛性を高めることができるスピンドル装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によればハウジングと、前記ハウジングの反負荷側に設けられたモータと、ディスクを有し、前記モータにより回転駆動される主軸と、前記主軸にラジアル方向から圧縮空気を供給するラジアル供給口、及び、前記ディスクにスラスト方向に沿って反負荷側から圧縮空気を供給する第1スラスト供給口、を備え、前記主軸を非接触で支持する第1支持部材と、前記ハウジングに設けられ、内周側に前記第1支持部材の外周部が固定される第1軸受部材と、を有し、前記第1支持部材は、前記主軸の外周部に位置するスリーブ部と、前記スリーブ部の負荷側に設けられたスラスト部と、を備えており、前記ラジアル供給口は、第1ラジアル供給口と、前記第1ラジアル供給口よりも負荷側に位置する第2ラジアル供給口とが、前記スリーブ部に設けられており、前記第1スラスト供給口は、前記スラスト部のうち、軸方向位置が前記第2ラジアル供給口よりも負荷側となる箇所に設けられており、前記ハウジングは、スラスト方向に貫通して圧縮空気を流通させる空気流通路を備えており、前記第1軸受部材は、前記空気流通路および前記第1ラジアル供給口と連通するラジアル通路と、前記空気流通路、前記第2ラジアル供給口、および前記第1スラスト供給口と連通するラジアル・スラスト通路と、を備えるスピンドル装置が適用される。
本発明のスピンドル装置によれば、静圧軸受としての剛性を高めることができる。
実施形態のスピンドル装置の全体構成を示す軸方向断面図である。 スピンドル装置の負荷側ラジアル・スラスト軸受部の第1支持部材を示す軸方向断面図及び右側面図である。 第1支持部材の斜視図である。 負荷側ラジアル・スラスト軸受部の第1支持部材及び第1軸受部材を示す軸方向半断面図及び右側面図である。 負荷側ラジアル・スラスト軸受部のスペーサ部の部分を示す軸方向断面図及び右側面図である。 比較例のスピンドル装置の全体構成を示す軸方向断面図である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<全体概略構成>
まず、本実施形態のスピンドル装置の全体構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、スピンドル装置1は、略円筒状のハウジング2内に収納した主軸(スピンドル)3と、ハウジング2の反負荷側(図1の左側)に設けられ主軸3を回転駆動するモータ4と、主軸3の反負荷側を圧縮空気によりラジアル方向に非接触に支持する反負荷側ラジアル軸受部5と、主軸3の負荷側(図1の右側)を圧縮空気によりラジアル方向及びスラスト方向に非接触に支持する負荷側ラジアル・スラスト軸受部6と、ラジアル軸受部5及びラジアル・スラスト軸受部6に圧縮空気を供給する空気流通路7とを、備えている。
空気流通路7は、ハウジング2内をスラスト方向(図1中左右方向)に貫通して設けられている。空気流通路7の反負荷側位置におけるハウジング2には、空気入口7aが設けられている。空気流通路7の負荷側は、ラジアル・スラスト軸受部6の第1軸受部材17(詳細には円板部17b。後述)及び第2軸受部材18を貫通して、ハウジング2の負荷側末端まで至っている。空気入口7aには図示しないコンプレッサー等の空気供給源が接続され、吸気供給源から供給された圧縮空気が空気流通路7に導入される。
モータ4は、主軸3の反負荷側に固定されたマグネットロータ4aと、ハウジング2の内側にマグネットロータ4aを囲むように設けられた筒状のステータ4bと、モータ出力軸4cと、を備えている。そして、モータ出力軸4cに、上記主軸3が連結されている。主軸3の負荷側端部は、ラジアル・スラスト軸受6から軸方向外方に延出している。主軸3のこの延び出した負荷側端部には、例えば工具等の適宜の負荷、(この例ではブレード9)が、フランジ8を介して取り付けられている。ブレード9は、例えば非晶質ダイヤを蒸着した刃先9aを有し、モータ4による主軸3の回転駆動により回転する。これにより、このスピンドル装置1は、例えば半導体ウエハを半導体チップに切断するダイシング工程において用いられる。
ラジアル軸受部5は、主軸3の反負荷側に設けられた直円筒形状の筒状部材11(スリーブ)と、ハウジング2に設けられ、内周側に筒状部材11の外周部が固定される軸受部材12とを備える。筒状部材11は、主軸3にラジアル方向から圧縮空気を供給するラジアル供給口13と、ラジアル供給口13よりも負荷側に位置するラジアル供給口14と、を有している。ラジアル供給口13,14は、筒状部材11の周方向に沿ってそれぞれ複数個設けられている。
軸受部材12は、空気流通路7と連通するとともに、ラジアル供給口13,14とラジアル方向にそれぞれ連通するラジアル通路30,30を有している。ラジアル通路30,30は、空気流通路7から導入した圧縮空気を、ラジアル供給口13,14へ導く。ラジアル供給口13,14に導かれた圧縮空気は、主軸3に対しラジアル方向から供給され、主軸3の反負荷側をラジアル方向に非接触に支持する。なお、ラジアル供給口13,14の内側には、主軸3に向けて供給する圧縮空気の流量を制御する図示しない絞り(オリフィス)が設けられている。
<ラジアル・スラスト軸受部の詳細>
ラジアル・スラスト軸受部6は、負荷側における主軸3の外周部に設けられた第1支持部材15及び第2支持部材16と、ハウジング2に設けられ、内周側に第1支持部材15の外周部が固定される第1軸受部材17と、ハウジング2に設けられ、内周側に第2支持部材16の外周部が固定される第2軸受部材18と、を備える。
<第1支持部材及び第1軸受部材>
第1支持部材15は、図2(a)、図2(b)、及び図3に示すように、主軸3の外周部に位置する直円筒形状のスリーブ部19と、スリーブ部19の負荷側に同一軸心で一体に設けられた略円板形状のスラスト部20と、から構成されている。
スリーブ部19は、主軸3にラジアル方向から圧縮空気を供給する第1ラジアル供給口21と、第1ラジアル供給口21よりも負荷側に位置する第2ラジアル供給口22とを有している。第1及び第2ラジアル供給口21,22は、スリーブ部19の周方向に沿ってそれぞれ複数個設けられている。
スラスト部20は、上記スリーブ部19よりも大径に構成されている。スラスト部20の反負荷側の面の周縁部には、環状の凹溝25が設けられている。スラスト部20には、主軸3に固定したディスク10にスラスト方向に沿って反負荷側から圧縮空気を供給する第1スラスト供給口23が周方向複数箇所に備えられている。各第1スラスト供給口23は、上記第2ラジアル供給口22よりも軸方向位置が負荷側となるようにスラスト部20に設けられており、上記凹溝25に連通している。
第1軸受部材17は、図4(a)、図4(b)、及び上記図1に示すように、スリーブ部19の外周部を囲む直円筒形状部17aと、スラスト部20の外周部を囲む円板部17bとからなり、円板部17bは直円筒形状部17aの負荷側に一体に設けられている。円板部17bは、直円筒形状部17aよりも大径の円形状であって、その下部が水平に切り欠かれた異形の円板に形成されている。
このとき、直円筒形状部17aには、空気流通路7と連通するとともに、上記第1ラジアル供給口21と連通する、ラジアル通路31が設けられている。また、円板部17bには、スラスト流路41を介し空気流通路7と連通するとともに、上記第2ラジアル供給口22及び凹溝25を介し上記第1スラスト供給口23と連通する、ラジアル・スラスト通路32が設けられている。
ラジアル通路31は、空気流通路7から導入した圧縮空気を上記第1ラジアル供給口21へ導く。ラジアル・スラスト通路32は、空気流通路7から導入した圧縮空気を、ラジアル方向に導入して分岐させる。そして、分岐後の一方の圧縮空気は、ラジアル・スラスト通路32にラジアル方向に連通する第2ラジアル供給口22へ導かれ、分岐後の他方の圧縮空気はラジアル・スラスト通路32にスラスト方向に連通する第1スラスト供給口23へ導かれる。
上記第1及び第2ラジアル供給口21,22に導かれた圧縮空気は、主軸3に対しラジアル方向から供給され、主軸3の負荷側をラジアル方向に非接触に支持する。なお、第1及び第2ラジアル供給口21,22の内側には、主軸3に向けて供給する圧縮空気の流量を制御する図示しない絞りが設けられている。上記第1スラスト供給口23に導かれた圧縮空気は、主軸3の負荷側に固定されたディスク10に対しスラスト方向に沿って反負荷側から供給され、主軸3の負荷側をスラスト方向に非接触に支持する。
なお、第1軸受部材17のうち、スラスト方向におけるラジアル通路21とラジアル・スラスト通路32との中間部には、冷却水通路35が備えられている。冷却水通路35は、図示しない冷却水供給源との間で循環される冷却水が流されることで、第1軸受部17の周囲領域を冷却することができる。
<第2支持部材及び第2軸受部材>
第2支持部材16は、図1に示すように、ディスク10の負荷側における主軸3の外周部に設けられ、上記スラスト部20と略同径の略円板形状を備えている。この第2支持部材16には、ディスク10に対しスラスト方向に沿って負荷側から圧縮空気を供給する、第2スラスト供給口24が周方向複数箇所に備えられている。これら第2スラスト供給口24に導かれた圧縮空気は、主軸3の負荷側に固定された上記ディスク10に対しスラスト方向に沿って負荷側から供給され、主軸3の負荷側をスラスト方向に非接触に支持する。
第2軸受部材18は、第2支持部材16の外周部を囲むような、第1軸受部材17の円板部17bと略同径の略円板形状を備えている。第2軸受部材18には、スラスト流路41(図4参照)を介し空気流通路7とラジアル方向に連通するとともに、上記第2スラスト供給口24とスラスト方向に連通する、転向通路34が備えられている。
このとき、第1軸受部材17の上記円板部17bと第2軸受部材18との間には、図5(a)、図5(b)、及び上記図1に示すように、略円板状又は略平板状のスペーサ部材26が介在配置されている。スペーサ部材26は、ディスク10の軸方向厚さ寸法と略同一の軸方向厚さ寸法を備えている。またスペーサ部材26には、上記スラスト流路41(図4参照)を介し空気流通路7に連通する、スラスト方向の貫通孔33が備えられている。貫通孔33は、空気流通路7及びスラスト流路41からスラスト方向に導入した圧縮空気を上記転向通路34へと導く。そして、上記転向通路34が、上記貫通孔33からの圧縮空気をラジアル方向に導入した後、その導入した圧縮空気を、反負荷側へのスラスト方向に転向させて、上記第2スラスト供給口24へ導く。第2スラスト供給口24に導かれた圧縮空気は、主軸3のディスク10に対しスラスト方向に沿って負荷側から供給されることで、主軸3の負荷側をスラスト方向に非接触に支持する。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のスピンドル装置1では、ハウジング2の反負荷側にモータ4が設けられ、駆動力が主軸3に伝達されることで主軸3が回転する。これにより、主軸3の負荷側に連結される適宜の負荷(この例ではブレード9)をモータ4の駆動力で回転させることができる。このとき、主軸3は、いわゆる静圧軸受によって非接触で支持される。すなわち、主軸3の負荷側を支持する負荷側ラジアル・スラスト軸受部6において、主軸3のラジアル方向の支持は、圧縮空気が第1及び第2ラジアル供給口21,22から主軸3へ供給されることによって行われる。また、主軸3のスラスト方向の支持は、圧縮空気が第1及び第2スラスト供給口23,24から主軸3に固定したディスク10へ供給されることによって行われる。
ここで、本実施形態では、上記第1及び第2ラジアル供給口21,22と第1スラスト供給口23とが、主軸3の外周部に位置する共通の1つの第1支持部材15に設けられている。これにより、それら2つのラジアル供給口21,22と第1スラスト供給口23とを、別の部材にそれぞれ設ける場合に比べ、上記負荷側に連結される負荷(この例ではブレード9)から、上記ラジアル供給口までの間のスラスト方向距離を小さくすることができる。以下、この効果を、比較例を用いてさらに詳細に説明する。
<比較例>
ここで、2箇所の軸方向位置にそれぞれ設けられた上記ラジアル供給口21,22と、1箇所の軸方向位置に設けられた上記第1スラスト供給口23とが、それぞれ別の部材に設けられる比較例を、図6を用いて説明する。図1と同等の部分には同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
図6において、この比較例によるスピンドル装置1Aでは、主軸3の負荷側を非接触に支持するラジアル・スラスト軸受部6において、第1支持部材15のスリーブ部19に上記ラジアル供給口21,22が設けられている。一方、スリーブ部19と小口部19aを介して設けられた別体のスラスト部27に、上記第1スラスト供給口23が設けられる。
上記のような構造により、この比較例では、第1軸受部材17に、第1ラジアル供給口21にラジアル方向に連通するラジアル通路31の他に、第2ラジアル供給口22にラジアル方向に連通する専用のラジアル通路36が設けられる。同様に、スラスト部27に、第1スラスト供給口23にスラスト方向に連通する専用のラジアル通路37が設けられる。この結果、上記負荷(ブレード9)から上記2箇所の軸方向位置のラジアル供給口21,22までの間のスラスト方向距離L1,L2が比較的大きくなる。
<実施形態のスラスト方向距離低減効果>
上記のような比較例に対し、本実施形態では、上記第1及び第2ラジアル供給口21,22と第1スラスト供給口23とが、主軸3の外周部に位置する共通の1つの第1支持部材15に設けられている。具体的には、第1支持部材15は、直円筒形状のスリーブ部19と、その負荷側に位置する略円板形状のスラスト部20と、を備えている。2箇所の軸方向位置に設けられる上記第1及び第2ラジアル供給口21,22は上記スリーブ19部に配置され、1箇所の軸方向位置に設けられる上記第1スラスト供給口23は上記スラスト部20に配置される。
そして、反負荷側の軸方向位置に設けられる上記第1ラジアル供給口21には、第1軸受部材17に設けられたラジアル通路31がラジアル方向に連通している。ハウジング2内に導入された圧縮空気は、空気流通路7から上記ラジアル通路31を介し上記第1ラジアル供給口21に導かれ、主軸3に対しラジアル方向から供給される。一方、負荷側の軸方向位置に設けられる上記第2ラジアル供給口22と、スラスト部20に設けられた上記第1スラスト供給口23とには、第1軸受部材17に設けられた共通のラジアル・スラスト通路32が連通している。ハウジング2内に導入された圧縮空気は、空気流通路7からラジアル・スラスト通路32に導入された後、ラジアル方向とスラスト方向とに分岐される。ラジアル方向に分岐された圧縮空気は、ラジアル・スラスト通路32に対しラジアル方向に連通した上記第2ラジアル供給口22に導かれ、上記同様、主軸3に対しラジアル方向から供給される。スラスト方向に分岐された圧縮空気は、ラジアル・スラスト通路32に対しスラスト方向に連通した上記第1スラスト供給口23に導かれ、ディスク10に対しスラスト方向から供給される。
上記のような構成及び圧縮空気の流れ構成とすることにより、本実施形態では、図1に示すように、上記負荷(ブレード9)から上記2箇所の軸方向位置の第1及び第2ラジアル供給口21,22までの間のスラスト方向距離L1′,L2′を、小さくすることができる。特に、共通の1つのラジアル・スラスト通路32での圧縮空気の流れをラジアル方向とスラスト方向とに分岐して供給口へと導くことにより、上記スラスト方向距離L1′,L2′を、別の通路を用いる上記比較例でのスラスト方向距離L1,L2よりも、それぞれ確実に小さくすることができる。この結果、上記第1及び第2ラジアル供給口21,22から上記負荷(ブレード9)までの支持スパンが短くなり、静圧軸受としての剛性を高めることができる。したがって、主軸3の回転安定性を向上することができ、回転時の振動や騒音を低減することができる。
また、上記のようにして主軸3を回転支持するとき、固定側である第1支持部材15と回転する主軸3との間には、熱が生じる。特に、第1支持部材15のうち、スラスト方向において主軸3との対面距離が長いスリーブ部19において熱が生じやすい傾向となる。そこで、本実施形態では特に、第1軸受部材17のうち、上記スリーブ部19の外周側に位置する領域となる、ラジアル通路31とラジアル・スラスト通路32との中間部に、冷却水通路35が設けられる。これにより、当該冷却水通路35を流れる冷却水により、当該通路35のラジアル通路31の側(言い替えれば反負荷側)とラジアル・スラスト通路32の側(言い替えれば負荷側)とを比較的均等に冷却することができる。この結果、当該第1軸受部材17の内周側に位置するスリーブ部19に対し、スラスト方向の広い領域に渡ってまんべんなく冷却を行うことができる。
また、本実施形態では特に、ハウジング2の負荷側に第2軸受部材18が設けられ、その内周側に第2支持部材16が設けられる。このとき、第2軸受部材18と第1軸受部材17との間に、スペーサ部材26が介在配置されている。これにより、それら第1軸受部材17及び第2軸受部材18のスラスト方向に沿った相対位置の位置決めを確実に行えるとともに、軸受部材を軸受部材17,18の分割構造とすることで組立性を向上することができる。
なお、以上既に述べた以外にも、上記実施形態による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、上記実施形態は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 スピンドル装置
2 ハウジング
3 主軸
4 モータ
5 反負荷側ラジアル軸受部
6 負荷側ラジアル・スラスト軸受部
7 空気流通路
9 ブレード(負荷)
10 ディスク
15 第1支持部材
16 第2支持部材
17 第1軸受部材
18 第2軸受部材
19 スリーブ部
20 スラスト部
21 第1供給口
22 第2供給口
23 第1スラスト供給口
24 第2スラスト供給口
25 凹溝
26 スペーサ部材
31 ラジアル通路
32 ラジアル・スラスト通路
33 貫通孔
34 転向通路
35 冷却水通路

Claims (3)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングの反負荷側に設けられたモータと、
    ディスクを有し、前記モータにより回転駆動される主軸と、
    前記主軸にラジアル方向から圧縮空気を供給するラジアル供給口、及び、前記ディスクにスラスト方向に沿って反負荷側から圧縮空気を供給する第1スラスト供給口、を備え、前記主軸を非接触で支持する第1支持部材と、
    前記ハウジングに設けられ、内周側に前記第1支持部材の外周部が固定される第1軸受部材と、を有し、
    前記第1支持部材は、
    前記主軸の外周部に位置するスリーブ部と、
    前記スリーブ部の負荷側に設けられたスラスト部と、を備えており、
    前記ラジアル供給口は、
    第1ラジアル供給口と、前記第1ラジアル供給口よりも負荷側に位置する第2ラジアル供給口とが、前記スリーブ部に設けられており、
    前記第1スラスト供給口は、
    前記スラスト部のうち、軸方向位置が前記第2ラジアル供給口よりも負荷側となる箇所に設けられており、
    前記ハウジングは、
    スラスト方向に貫通して圧縮空気を流通させる空気流通路を備えており、
    前記第1軸受部材は、
    前記空気流通路および前記第1ラジアル供給口と連通するラジアル通路と、前記空気流通路、前記第2ラジアル供給口、および前記第1スラスト供給口と連通するラジアル・スラスト通路と、を備える
    ことを特徴とするスピンドル装置。
  2. 前記第1軸受部材は、
    スラスト方向における前記ラジアル通路と前記ラジアル・スラスト通路との中間部に、冷却水通路を備えることを特徴とする請求項記載のスピンドル装置。
  3. 前記ディスクの負荷側における前記主軸の外周部に設けられ、前記ディスクに対しスラスト方向に沿って負荷側から圧縮空気を供給する第2スラスト供給口を備えた、第2支持部材と、
    前記空気流通路および前記第2スラスト供給口と連通する転向通路を備え、かつ、前記ハウジングに設けられるとともに内周側に前記第2支持部材の外周部が固定される、第2軸受部材と、
    前記第1軸受部材と前記第2軸受部材との間に介在配置され、前記転向通路と連通する貫通孔を備えたスペーサ部材と、
    をさらに有することを特徴とする請求項又は記載のスピンドル装置。
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