JP5613800B1 - 電力使用最適化支援システムおよび電力使用最適化支援方法 - Google Patents

電力使用最適化支援システムおよび電力使用最適化支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】様々な形態が想定される好適な電力使用形態を精度良く効率的に達成し、発電コストや電力料金を低減する。【解決手段】電力使用最適化支援システム100は、時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている所定数の電力需要家を特定し、電力需要家の情報を纏めたバスケットを生成して記憶装置101に格納する第1処理部111と、バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を時間帯毎に集計して時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、差異が所定基準以上である場合、新たな電力需要家を特定してバスケットに加えるか又はバスケットから電力需要家を除外する第2処理部112と、差異への関与度をバスケットにおける電力需要家毎に算定し、関与度に応じた時間帯別の使用電力量の変更を勧める誘導通知を該当電力需要家の端末に送信する第3処理部113とを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、電力使用最適化支援システムおよび電力使用最適化支援方法に関する。
昨今の環境意識の高まりや、恒常的な資源コスト高などに伴い、電力事業者において発電形態の最適化を図ろうとする動きが加速している。そうした中、いわゆるデマンドレスポンスは、需要家自らに需要抑制を促して、電力消費のピークカットや平準化を図る手法として注目されている。そこで、こうしたデマンドレスポンスに関する技術として、以下の技術が提案されている。
すなわち、短期間での電力負荷変動に容易に対応して確実に電力負荷の平準化が得られることを目的として、電力需給バランスが想定を超えた電力逼迫時には、契約電力に対して消費電力をスポット的に抑制する動機付けとして、電力料金の割引やその他特典を電力需要家に提供する電力負荷平準化方法(特許文献1参照)などが提案されている。また、分散型エネルギーコミュニティーにおいて、エネルギー供給コストの最小化を目的として、各需要者宅に設置された各負荷装置の、少なくとも単位時間当たりのエネルギー消費量の情報を蓄積する負荷情報データベースと、各需要者宅の負荷装置の運転状態を監視し、負荷データベースに蓄積された情報を基に、各需要者宅の負荷装置の時間帯別の実績エネルギー消費量の積算量と、各需要者宅の負荷装置によるエネルギー消費量を時間帯別に予測する需要予測装置で予測された予測エネルギー消費量の積算量の誤差が小さくなるように負荷装置を遠隔制御する制御手段とを有するエネルギー需要管理装置(特許文献2参照)なども提案されている。
特開2005−107901号公報 特開2007−129873号公報
ところが、デマンドレスポンスの考え方に応じて、例えば使用電力ピーク時に各需要家に使用電力量を抑制してもらうべく、需要予測と実際使用電力量との差異に基づくインセンティブの付与等を行うとしても、そもそも高精度の需要予測手法が確立されていないこともあって、効果の望みにくいインセンティブ付与を徒に繰り返す懸念もあり、精度良く効率的な使用電力量抑制を図ることが難しいという課題があった。電力事業者が需要家らに対して望む使用電力量の特性は、全時間帯に亘って平準化している場合のみならず、時期や時間帯、エリア等に応じて様々に異なるため、実際のところ上述の課題は更に複雑なものとなっている。
従って、そうした精度の期待しにくい電力使用形態に対応する電力事業者は、自身の望む最適な発電形態を達成しづらく、発電コスト低減を図ることも困難となる。一方、需要家にとっても、電力料金低減に効果的なインセンティブを獲得する機会が少なくなるか、或いは、デマンドレスポンスに応えきれないことによる電力事業者での発電コスト上昇に伴い、電力料金割引を受ける機会自体が減少するといった事態となる。
そこで本発明の目的は、様々な形態が想定される好適な電力使用形態を精度良く効率的に達成し、発電コストや電力料金の低減を可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の電力使用最適化支援システムは、電力の使用時間帯に応じた単位使用料金が規定された電力料金プランのうち、各電力需要家が電力事業者と契約した契約中電力料金プランの情報と、所定組織にとって好ましい使用電力量を時間帯別に規定した時間帯別電力使用基準値とを格納した記憶装置と、各電力需要家の施設に備わる電力量計を少なくとも含む外部装置と通信する通信装置と、前記時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている所定数の電力需要家を、前記契約中電力料金プランの情報に基づいて特定して、前記各時間帯について特定した所定数の電力需要家の情報を纏めたバスケットを生成して記憶装置に格納する第1処理と、前記第1処理の後、前記バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を、前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、前記時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異が所定基準以上である場合、当該差異を解消すべく、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている新たな電力需要家を、前記契約中電力料金プランの情報に基づいて特定して前記バスケットに加えるか、または、該当時間帯に関して格納されている所定数の電力需要家を前記バスケットから除外する第2処理と、前記第2処理の後、前記バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を、前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、前記時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異が所定基準以上である場合、前記差異への関与度を前記バスケットにおける電力需要家毎に算定し、算定した関与度に応じた、時間帯別の使用電力量の変更を勧める誘導通知を該当電力需要家の端末に送信する第3処理を実行する演算装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の電力使用最適化支援方法は、電力の使用時間帯に応じた単位使用料金が規定された電力料金プランのうち、各電力需要家が電力事業者と契約した契約中電力料金プランの情報と、所定組織にとって好ましい使用電力量を時間帯別に規定した時間帯別電力使用基準値とを格納した記憶装置と、各電力需要家の施設に備わる電力量計を少なくとも含む外部装置と通信する通信装置とを備える情報処理装置が、前記時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている所定数の電力需要家を、前記契約中電力料金プランの情報に基づいて特定して、前記各時間帯について特定した所定数の電力需要家の情報を纏めたバスケットを生成して記憶装置に格納する第1処理と、前記第1処理の後、前記バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を、前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、前記時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異が所定基準以上である場合、当該差異を解消すべく、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている新たな電力需要家を、前記契約中電力料金プランの情報に基づいて特定して前記バスケットに加えるか、または、該当時間帯に関して格納されている所定数の電力需要家を前記バスケットから除外する第2処理と、前記第2処理の後、前記バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を、前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、前記時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異が所定基準以上である場合、前記差異への関与度を前記バスケットにおける電力需要家毎に算定し、算定した関与度に応じた、時間帯別の使用電力量の変更を勧める誘導通知を該当電力需要家の端末に送信する第3処理と、を実行することを特徴とする。
本発明によれば、様々な形態が想定される好適な電力使用形態を精度良く効率的に達成し、発電コストや電力料金の低減が可能となる。
本実施形態の電力使用最適化支援システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態の電力使用最適化支援システムのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態における需要家端末のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態における電力事業者端末のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態における料金プランデータベースのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における契約情報データベースのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における使用履歴データベースのデータ構成例を示す図である。 本実施形態におけるインセンティブデータベースのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における対応履歴データベースのデータ構成例を示す図である。 本実施形態におけるバスケットデータベースのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における電力使用最適化支援方法のメインフロー例を示す図である。 本実施形態における電力使用最適化支援方法の処理手順例1を示すフロー図である。 本実施形態における電力使用最適化支援方法の処理手順例2を示すフロー図である。 本実施形態における電力使用最適化支援方法の処理手順例3を示すフロー図である。 本実施形態における電力使用最適化支援方法の処理手順例4を示すフロー図である。 他の実施形態の電力使用最適化支援システムのハードウェア構成例を示す図である。 他の実施形態における仮想料金プランデータベースのデータ構成例を示す図である。 他の実施形態における需要家情報データベースのデータ構成例を示す図である。 他の実施形態における季節調整情報データベースのデータ構成例を示す図である。 他の実施形態における電力使用最適化支援方法の処理手順例を示すフロー図である。 他の実施形態における画面例を示す図である。
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態の電力使用最適化支援システム100を含むネットワーク構成例を示す図である。図1に示す電力使用最適化支援システム100は、様々な形態が想定される好適な電力使用形態を精度良く効率的に達成し、発電コストや電力料金の低減を可能とするためのコンピュータシステムである。本実施形態では、電力使用最適化支援対象の電力需要家として一般家庭の各世帯を想定する。また、以降は電力需要家を需要家と称する。
この場合の各世帯の需要家施設10すなわち住居は、電力事業者が提供する系統電源1から分電盤11にて給電を受け、この分電盤11から配電する電力で各箇所の電気設備15を稼動させる一般的な受電及び配電の構成を備えている。需要家施設10内の電気設備15で消費された電力の量すなわち使用電力量は、分電盤11に備わる電力量計12により計測されている。また、本実施形態における分電盤11は通信機能を具備し、ネットワーク50を介して本実施形態の電力使用最適化支援システム100を実現するサーバ装置と通信可能に結ばれており、電力量計12により計測された使用電力量のデータを所定時間毎に電力使用最適化支援システム100に送信している。
なお、本実施形態の電力使用最適化支援システム100は、ネットワーク50を介して、上述の分電盤11の他、需要家端末200、および電力事業者端末300と通信可能に結ばれている。このうち、需要家端末200は、上述の需要家施設10に所在する需要家、すなわち一般家庭の構成員が所持する情報端末であり、具体的には携帯電話機やタブレット端末、或いはノートPC等を想定できる。この需要家端末200は、電力使用最適化支援システム100と協働するアプリケーションとしてアプリ210を保持しており、このアプリ210を実行して必要な機能を実装することとなる。
また、電力事業者端末300は、所定数の世帯(の情報)が投入されたバスケットにおける時間帯別の使用電力量が、時間帯別の電力使用目標値を規定した基準データ(時間帯別電力使用基準値)に適合する場合に、該当バスケット(が含む各世帯)に対するインセンティブデータを、電力使用最適化支援システム100に配信する情報処理装置である。なお、この電力事業者端末300は、時間帯別電力使用基準値の達成度の情報をインセンティブ付与理由の証明情報として電力使用最適化支援システム100から受信し、この証明情報を踏まえたインセンティブデータを電力使用最適化支援システム100に配信する。
なお、本実施形態の電力使用最適化支援システム100は、上述の分電盤11、需要家端末200、および電力事業者端末300を含んでいるとしてもよい。
本実施形態における電力使用最適化支援システム100のハードウェア構成は以下の如くとなる。図2は本実施形態における電力使用最適化支援システム100のハードウェア構成例を示す図である。電力使用最適化支援システム100は、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶装置で構成される記憶装置101、RAMなど揮発性記憶装置で構成されるメモリ103、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なう演算装置104、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置105、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置106、ネットワーク50と接続し需要家端末200や電力事業者端末300等の他装置との通信処理を担う通信装置107、を備える。上述の他装置との間でのみデータ授受を行う場合、電力使用最適化支援システム100は入力装置105および出力装置106を備えないとしてもよい。なお、記憶装置101内には、本実施形態の電力使用最適化支援システム100として必要な機能部たる第1処理部111〜第4処理部114を実装する為のプログラム102と、後述するデータベース125〜130が少なくとも記憶されている。
また、図3に示すように、本実施形態における需要家端末200のハードウェア構成は、一般的な情報処理端末と同様であり、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶装置で構成される記憶装置201、RAMなど揮発性記憶装置で構成されるメモリ203、記憶装置201に保持されるアプリ210をメモリ203に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種演算処理を行なう演算装置204、需要家からのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置205、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置206、ネットワークと接続し電力使用最適化支援システム100との通信処理を担う通信装置207、を備える。
また、図4に示すように、本実施形態における電力事業者端末300のハードウェア構成は、一般的な情報処理端末と同様であり、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶装置で構成される記憶装置301、RAMなど揮発性記憶装置で構成されるメモリ303、記憶装置301に保持されるプログラム302をメモリ303に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種演算処理を行なう演算装置304、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置305、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置306、ネットワークと接続し電力使用最適化支援システム100との通信処理を担う通信装置307を備える。また、記憶装置301においては、プログラム302の他、時間帯別の電力使用目標値を規定した基準データ325(時間帯別電力使用基準値)と、インセンティブデータ326が格納されている。このうち基準データ325は、当該電力事業者端末300から電力使用最適化支援システム100に送信され、電力事業者端末300と電力使用最適化支援システム100との間で共有されている。
続いて、本実施形態の電力使用最適化支援システム100が備える機能部について説明する。上述したように、以下に説明する機能部は、例えば電力使用最適化支援システム100が備えるプログラム102を実行することで実装されるものと言える。なお、電力使用最適化支援システム100は、記憶装置101において、電力事業者が規定した複数の電力料金プランの情報を格納した料金プランデータベース125と、各需要家における契約中電力料金プランの情報を格納した契約情報データベース126と、各需要家における時間帯毎の使用電力量の値を格納した使用履歴データベース127と、所定組織にとって好ましい使用電力量を時間帯別に規定した時間帯別電力使用基準値と、複数の需要家が投入されたバスケットにおける時間帯別の使用電力量が時間帯別電力使用基準値を満たす場合に、通信事業者や電力事業者等より該当バスケットの需要家に対して付与されるインセンティブの情報とを格納したインセンティブデータベース128と、誘導通知に応じた時間帯別の使用電力量の変更を行った需要家の履歴を格納した対応履歴データベース129、および、各バスケットに投入された所定数の需要家の情報を格納したバスケットデータベース130を保持しているものとする。
本実施形態の電力使用最適化支援システム100は、記憶装置101のインセンティブデータベース128にて保持する時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴(例:該当時間帯の単位使用料金が他時間帯と比較して最低)を有する電力料金プランで契約を行っている所定数の需要家を、契約情報データベース126における契約中電力料金プランの情報に基づいて特定して、各時間帯について特定した所定数の需要家の情報を纏めたバスケットを生成して記憶装置101のバスケットデータベース130に格納する第1処理部111を備える。
また、電力使用最適化支援システム100は、第1処理部111による処理の後、バスケットが含む各需要家における使用電力量の値を、電力量計12から取得して記憶装置101の使用履歴データベース127に格納すると共に、上述の時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異が所定基準以上である場合、当該差異を解消すべく、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている新たな需要家を、契約情報データベース126における契約中電力料金プランの情報に基づいて特定してバスケットに加えるか、または、該当時間帯に関して格納されている所定数の需要家をバスケットから除外する第2処理部112を備える。
また、電力使用最適化支援システム100は、第2処理部112による処理の後、バスケットが含む各需要家における使用電力量の値を、電力量計12から取得して記憶装置101の使用履歴データベース127に格納すると共に、上述の時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異が所定基準以上である場合、差異への関与度をバスケットにおける需要家毎に算定し、算定した関与度に応じた、時間帯別の使用電力量の変更を勧める誘導通知を該当需要家の端末すなわち需要家端末200に送信する第3処理部113を備える。
なお、電力使用最適化支援システム100における第1処理部111は、処理実行に先立ち、各需要家における時間帯毎の使用電力量の値を電力量計12から取得して記憶装置101の使用履歴データベース127に格納すると共に、当該取得した時間帯毎の使用電力量の値を、記憶装置101の料金プランデータベース125が保持する各電力料金プランに照合して、料金最低となる電力料金プランを特定する機能も備えている。また更に、第1処理部111は、特定した電力料金プランと、記憶装置101の契約情報データベース126が保持する該当電力需要家における契約中電力料金プランとが異なる場合、特定した電力料金プランへの契約変更を促す通知を需要家の需要家端末200に送信すると共に、電力事業者ないし該当需要家の需要家端末200より電力料金プランの更新通知を受けて、該当更新通知に応じて記憶装置101の契約情報データベース126における該当需要家における契約中電力料金プランの情報を更新する機能も備えている。
また、インセンティブデータベース128が格納する時間帯別電力使用基準値は、バスケットにおける時間帯別の使用電力量が、当該時間帯別電力使用基準値を満たす場合に、所定組織より該当バスケットの需要家に対してインセンティブが付与される基準を示す値である。具体的には、“時間帯A:15kwh”、“時間帯B:10kwh”、“時間帯C:7kwh”といった、時間帯と電力量の基準値とがセットになったレコードの集合体が、時間帯別電力使用基準値となる。また、インセンティブを付与する所定組織としては、上述の時間帯別電力使用基準値に沿った電力使用を好ましい事態と認識する電力事業者や、当該電力使用最適化支援システム100と需要家端末200との間のデータ通信発生に伴う料金を徴収する通信事業者などを想定する。
この場合、電力使用最適化支援システム100は、誘導通知に対応して該当需要家が時間帯別の使用電力量の変更を行った場合に獲得できるインセンティブの情報を、記憶装置101のインセンティブデータベース128から読み出し、これを誘導通知に含めて該当需要家端末200に送信する機能を備えているとすれば好適である。
また、電力使用最適化支援システム100は、誘導通知を送信して所定時間経過後、該当バスケットが含む各需要家における使用電力量の値を時間帯毎に集計し、当該集計値と上述の時間帯別電力使用基準値との差異を算定することで、時間帯別電力使用基準値の達成度を判定し、当該判定結果をインセンティブ付与理由の証明情報として事業者端末300に通知する機能を備えている。
この場合、電力使用最適化支援システム100は、上述の証明情報を踏まえたインセンティブデータ326を事業者端末300から受けて、誘導通知に対応して時間帯別の使用電力量の変更動作を行った需要家端末200に対し、インセンティブデータ326を配信する機能を備えている。
また、電力使用最適化支援システム100は、上述した誘導通知の送信後に、該当需要家における時間帯毎の使用電力量の値を電力量計12から取得して、使用履歴データベース127で保持する該当時間帯における過去の使用電力量との比較から、使用電力量の変更有無を判定し、誘導通知に応じた時間帯別の使用電力量の変更を行った需要家の履歴を記憶装置101の対応履歴データベース129に格納する機能を備えている。
この場合、電力使用最適化支援システム100は、誘導通知の送信に際し、記憶装置101の対応履歴データベース129に格納されている上述の履歴を基づいて、誘導通知に応じて使用電力量変更動作を行った頻度の高い順に所定数の需要家を特定し、該当需要家端末200に対して誘導通知を送信するとすれば好適である。
また、電力使用最適化支援システム100は、上述の第3処理部113での処理実行の後、バスケットが含む各需要家における使用電力量の値を、電力量計12から取得して記憶装置101の使用履歴データベース127に格納すると共に、上述の時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異の大きさに応じて、上述の第1処理部111、第2処理部112、および第3処理部113のいずれかに対し、処理の再実行を指示する第4処理部114を更に備えるとすれば好適である。
−−−データ構造例−−−
次に、本実施形態の電力使用最適化支援システム100が用いるデータベースにおけるデータ構造例について説明する。図5は本実施形態における料金プランデータベース125のデータ構成例を示す図である。料金プランデータベース125は、電力事業者が規定した複数の電力料金プランの情報を格納したデータベースであり、具体的には、料金プランIDをキーとして、該当電力料金プランの内容(例:時間帯別の料金単価、割引率等)が対応付けされたレコードの集合体となっている。
図6は本実施形態における契約情報データベース126のデータ構成例を示す図である。契約情報データベース126は、各需要家における契約中電力料金プランの情報を格納したデータベースであり、具体的には、需要家IDをキーとして、該当需要家が電力事業者と契約中である電力料金プランの料金プランIDが対応付けされたレコードの集合体となっている。
図7は本実施形態における使用履歴データベース127のデータ構成例を示す図である。使用履歴データベース127は、各需要家における時間帯毎の使用電力量の値を格納したデータベースであり、具体的には、需要家IDをキーとして、該当需要家における時間帯毎の使用電力量の値が対応付けされたレコードの集合体となっている。
図8は本実施形態におけるインセンティブデータベース128のデータ構成例を示す図である。インセンティブデータベース128は、所定組織にとって好ましい使用電力量を時間帯別に規定した時間帯別電力使用基準値と、複数の需要家が投入されたバスケットにおける時間帯別の使用電力量が時間帯別電力使用基準値を満たす場合に、通信事業者や電力事業者等より該当バスケット内の需要家に対して付与されるインセンティブの情報とを格納したデータベースである。具体的に、時間帯別電力使用基準値は、“時間帯A:15kwh”、“時間帯B:10kwh”、“時間帯C:7kwh”といった、時間帯と電力量の基準値とがセットになったレコードの集合体であり、インセンティブの情報は、上述の時間帯別電力使用基準値に沿った電力使用がバスケット内でなされた場合に付与される、ショッピング用のクーポンや電力料金割引の情報となる。
図9は本実施形態における対応履歴データベース129のデータ構成例を示す図である。対応履歴データベース129は、誘導通知に応じた時間帯別の使用電力量の変更を行った需要家の履歴を格納したデータベースであり、具体的には、需要家IDをキーとして、該当需要家において誘導通知に対応した使用電力量変更がなされた、該当時間帯と変更量、といったデータが対応付けされたレコードの集合体となっている。
図10は、本実施形態におけるバスケットデータベース130のデータ構成例を示す図である。バスケットデータベース130は、各バスケットに投入された所定数の需要家の情報を格納したデータベースであり、具体的には、バスケットIDをキーとして、該当バスケットに投入された需要家の需要家IDが対応付けされたレコードの集合体となっている。
−−−メインフロー例−−−
以下、本実施形態における電力使用最適化支援方法の実際手順について図に基づき説明する。図11は本実施形態における電力使用最適化支援方法のメインフロー例を示す図である。ここでは、電力使用最適化支援システム100が実行するメインフローについて説明する。この場合、電力使用最適化支援システム100は、第1処理部111による第1処理(s10)、第2処理部112による第2処理(s20)、第3処理部113による第3処理(s30)、および第4処理部114による第4処理(s40)を順次実行する。
なお、上述の第4処理部114は、第4処理(s40)において、バスケットが含む各需要家における使用電力量の値を電力量計12から取得して上述の時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計し、当該集計値と時間帯別電力使用基準値との差異の大きさを特定する。
上述の差異が、所定基準を越えた上に、その過大度が所定レベルを越えたものとなっていた場合(s40:差異過大)、第4処理部114は、上述の第1処理部111に対して第1処理(s10)の再実行を指示し、第1処理(s10)を再実行させる。当然、ここで再実行された第1処理に引き続き、第2処理(s20)、第3処理(s30)も再び実行されることになる。
他方、上述の差異が、所定基準を越え、その過大度が所定範囲内であった場合(s40:差異大)、第4処理部114は、上述の第2処理部112に対して第2処理(s20)の再実行を指示し、第2処理(s20)を再実行させる。当然、ここで再実行された第2処理に引き続き、第3処理(s30)も再び実行されることになる。
また、上述の差異が、所定基準を越え、その過大度が上述の所定範囲を下回るものであった場合(s40:差異小)、第4処理部114は、上述の第3処理部113に対して第3処理(s30)の再実行を指示し、第3処理(s30)を再実行させる。当然、ここで再実行された第3処理に引き続き、第4処理(s40)も再び実行されることになる。
一方、こうした第4処理部114は、第4処理において、上述の差異が所定基準以下であれば(s40:基準以下)、通信装置107ないし入力装置105における管理者由来の所定指示受付など所定のトリガー有無を判定する(s50)。所定のトリガーがあった場合(s50:y)、第4処理部114は以降の処理を終了する。他方、所定のトリガーが無かった場合(s50:n)、第4処理部114は処理をステップs40に戻し、第4処理自体を再実行する。
なお、第1処理(s10)、第2処理(s20)、第3処理(s30)、および第4処理(s40)の詳細についてはあらためて後述する。
−−−処理手順例1−−−
以下、本実施形態における電力使用最適化支援方法の実際手順について図に基づき説明する。図12は、本実施形態における電力使用最適化支援方法の処理手順例1を示すフロー図であり、上述の第1処理部111による第1処理(s10)の一部について示している。ここでまず、電力使用最適化支援システム100の第1処理部111は、各需要家の需要家施設10における使用電力量の計測値と該当需要家の需要家IDを、分電盤11ないしこの分電盤11に備わる電力量計12より、ネットワーク50を介して取得し、記憶装置101の使用履歴データベース127に格納する(s100)。なお、分電盤11ないし分電盤11に備わる電力量計12は、使用電力量の計測値および需要家IDを所定時間毎に電力使用最適化支援システム100に送信しているものとする。
続いて電力使用最適化支援システム100は、上述のステップs100で取得した、時間帯毎の使用電力量の値に基づいて、所定期間における時間帯毎の使用電力量の平均値を算定し、これを、記憶装置101の料金プランデータベース125が保持する各電力料金プランに適用し、各電力料金プランでの料金を算定する(s101)。
例えば、ある需要家が所定期間にて消費した使用電力量の平均が、“時間帯A”で“2kwh”、“時間帯B”で“0.8kwh”、“時間帯C”で“1.5kwh”、であったとする。また、電力料金プランAは、単位電力量あたりの料金が、“時間帯A”で“20円/kwh”、“時間帯B”で“12円/kwh”、“時間帯C”で“22円/kwh”、であったとする。同様に、電力料金プランBは、単位電力量あたりの料金が、“時間帯A”で“11円/kwh”、“時間帯B”で“23円/kwh”、“時間帯C”で“18円/kwh”、電力料金プランCは、単位電力量あたりの料金が、“時間帯A”で“15円/kwh”、“時間帯B”で“20円/kwh”、“時間帯C”で“17円/kwh”、であったとする。
上述の例であれば、各電力料金プラン適用時の電力料金は、電力料金プランA:2×20+0.8×12+1.5×22=82.6円、電力料金プランB:2×11+0.8×23+1.5×18=67.4円、電力料金プランC:2×15+0.8×20+1.5×17=71.5円、となる。
そこで電力使用最適化支援システム100は、ステップs101で算定した各電力料金プラン適用時の電力料金を比較し、料金最低となる電力料金プランを特定する(s102)。上述の例であれば、料金最低となる“電力料金プランB”を特定することになる。
続いて電力使用最適化支援システム100は、ステップs102で特定した電力料金プランと、該当需要家における現在契約中の電力料金プランとを比較し、相違しているか判定する(s103)。なお、需要家における現在契約中の電力料金プランは、記憶装置101の契約情報データベース126において、該当需要家の需要家IDをキーに検索を行うことで特定できる。
上述の判定の結果、該当需要家における契約中電力料金プランが、ステップs102で特定した電力料金プラン、すなわち料金最低となる電力料金プランと異なっていた場合(s103:y)、電力使用最適化支援システム100は、ステップs102で特定した電力料金プランへの契約変更を促す通知を、需要家端末200に送信する(s104)。なお、このステップs104の処理に先立ち、需要家における契約中電力料金プランが変更可能なプランであるか否かを判定し、変更可能であった場合にのみステップs104を実行するとしてもよい。この場合、変更可否についての情報が、料金プランデータベース125の各料金プランについて格納されていて、電力使用最適化支援システム100が該当情報を参照可能であるものとする。
ここで上述のステップs103に関する説明に戻る。該当需要家における契約中電力料金プランが、ステップs102で特定した電力料金プランと同じであった場合(s103:n)、電力使用最適化支援システム100は処理を終了する。
上述のステップs104の実行により、電力料金プランへの契約変更を促す通知を受信した需要家端末200では、該当通知をディスプレイ等に表示し、需要家の閲覧に供する。一方、需要家は該当通知を閲覧し、今までよりも電力料金が低減される事実を認識して、需要家端末200を利用し、電力事業者の事業者端末300に宛て、電力料金プランの変更申請を行うことになる。この時、需要家端末200は、電力料金プランの変更申請を電力使用最適化支援システム100にも送信するとすれば好適である。勿論、上述の通知を認識しても電力料金プラン変更を行わない需要家も存在するため、上述の通知の結果、全ての需要家が電力料金プラン変更を行うとは限らない。
続いて電力使用最適化支援システム100は、上述した変更申請を受けて所定のプラン変更処理を行った電力事業者の事業者端末300からのプラン更新完了の通知、ないし該当需要家端末200から上述の変更申請の通知を受けて、記憶装置101の契約情報データベース126における該当需要家における契約中電力料金プランの情報を更新する(s105)。ここまでで、各需要家に好適な電力料金プランの判定と通知、及びそれに伴うプラン変更に応じた契約中電力料金プランの情報更新の各処理について説明した。
−−−処理手順例2−−−
次に、需要家間の契約内容を跨った効率的な電力料金低減を図る具体的な処理について図に基づき説明する。図13〜15は、本実施形態における電力使用最適化支援方法の処理手順例2〜4を示すフロー図である。
この場合、電力使用最適化支援システム100における第1処理部111は、インセンティブデータベース128にて保持する時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている所定数の需要家を、契約情報データベース126における契約中電力料金プランの情報に基づいて特定する(s200)。なお、本実施形態では、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランとして、該当時間帯の単位使用料金が他時間帯と比較して最低となっている電力料金プランを一例として想定する。
また、第1処理部111は、上述のステップs200で各時間帯について特定した所定数の需要家の情報を纏めたバスケットを生成して記憶装置101に格納する(s201)。このステップs201における第1処理部111は、記憶装置101のバスケットデータベース130において、バスケットに一意に対応するレコードを生成し、このレコードに、各需要家の識別情報たる需要家IDを格納する。バスケットデータベース130におけるレコードがバスケットの実体である。
こうしたバスケット生成に関する処理(s200、s201)は、上述の第1処理(s10)に含まれる処理となる。
なお、上述のステップs200における第1処理部111は、例えば、インセンティブデータベース128の時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯、すなわち“時間帯A”、“時間帯B”、“時間帯C”について、料金プランデータベース125における各レコードが示す単位使用料金の値を抽出する。また、第1処理部111は、ここで抽出した単位使用料金の値が最低である料金プランを上述の時間帯毎に特定する。つまり、時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に、需要家にとって最も低コストで電力使用が行える料金プランを特定するのである。最も低コストで電力使用が行える料金プランを特定するということは、電力料金を抑制したい需要家にとって最も電力使用を集中させたいと望む時間帯(単位使用料金が最低となっている時間帯)を特定することと同義である。需要家は、この時間帯に電力使用を行えば電力料金を効率的に抑制できるため、他の時間帯における電力使用を回避する意識を当然備えることになり、その結果、時間帯別の電力の使用傾向が固定化されることになりやすい。
第1処理部111は、こうした処理を実行することにより、例えば、“時間帯A:プランB(11円/kwh)”、“時間帯B:プランC(10円/kwh)”、“時間帯C:プランB(18円/kwh)”などと、各時間帯について、単位使用料金の値が最低である料金プランを特定することになる。
また、第1処理部111は、上述のステップs200において、各時間帯について特定した単位使用料金の値が最低である料金プランで電力事業者と契約を結んでいる需要家を、契約情報データベース126にて所定数だけ特定する。ここで特定する需要家の所定数とは、例えば、予め規定されている時間帯別の需要家数の最適比率に応じたものとなる。1つのバスケットに投入すべき需要家の総数を「100」とした場合、時間帯Aは「60」、時間帯Bは「10」、時間帯Cは「30」、などと規定した最適比率である。また、この最適比率は、上述の第1処理(s10)〜第4処理(s40)を過去に繰り返し実行した結果、第4処理(s40)での判定対象である上述した「差異」が基準以下となった際に、第4処理部114が、該当バスケットにおける時間帯間での需要家の構成比率を記憶装置101に保持したものとしても好適である。この場合、当然ながら、第4処理部114は、最適比率の値を取得して記憶装置101に格納する機能を備える。
上述のステップs201の実行後すなわち第1処理の完了後、所定時間が経過した時点で、電力使用最適化支援システム100の第2処理部112は、第2処理の一部として、上述のバスケットが含む各需要家における使用電力量の値を、電力量計12から取得して記憶装置101の使用履歴データベース127に格納すると共に、上述の時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と時間帯別電力使用基準値との差異を算定する(s202)。第1処理部111による第1処理によって生成したバスケットにおいて、時間帯別電力使用基準値にフィットした電力使用が必ず行われるとは限らないため、第2処理部112による第2処理が必要となる。
上述の時間帯別電力使用基準値が、各時間帯と該当時間帯での使用電力量の基準値のセットであり、“時間帯A:150kwh”、“時間帯B:100kwh”、“時間帯C:70kwh”などとインセンティブデータベース128にて規定されていたとする。また、上述の集計の結果、バスケットに投入された各需要家における時間帯毎の平均的な使用電力量の集計値が、“時間帯A:124kwh”、“時間帯B:103kwh”、“時間帯C:70kwh”などと得られたとする。こうした場合、第2処理部112は、“時間帯A:−26kwh”、“時間帯B:+3kwh”、“時間帯C:0kwh”と、差異を算定することになる。
なお、上述の集計値を算定するに際しては、電力量計12から取得した値、或いは使用履歴データベース127の格納データから算定を行う場合のみならず、例えば、気象予報組織のサーバ等から取得した所定時期(未来)の気象予測データと、これまでの需要家の使用電力量の値(使用履歴データベース127で取得)とを、使用電力量予測のための適宜なアルゴリズム(従来技術によるものでよい)に与えて得た、将来のある期間に関する各需要家での時間帯別の使用電力量の値を集計するとしてもよい。この点は、後述する第3処理部113、第4処理部114による処理時にも同様となる。
また、時間帯別電力使用基準値とは、バスケット内での使用電力量が、この時間帯別電力使用基準値に沿った電力使用傾向となることを好ましい事態と認識する電力事業者や、当該電力使用最適化支援システム100と需要家端末200との間のデータ通信発生に伴う料金を徴収する通信事業者などが、電力使用最適化支援システム100の運営者や或いは需要家らと予め定めた値である。本実施形態の電力使用最適化支援システム100において採用する時間帯別電力使用基準値は、時間帯を跨って使用電力量の基準値が一定、すなわち平準なものではなく、時間帯毎に使用電力量の基準値が異なるものとなっている。こうした時間帯別電力使用基準値は、電力需要が高騰する真夏、電力需要が低迷しやすい春秋といった季節的要因や、冬期の電力需要が高い寒冷地区、夏季の電力需要が高い亜熱帯地区など気候エリア的要因、昼間の電力需要が高止まりしやすい工場地帯、朝と夕方の電力需要が急激な電力需要ピークを示しやすい住宅地など街区的要因など、様々な要因に応じて更に異なるため、時間帯を跨った使用電力量の平準化を図ればよいという単純なものではない。
ここでステップs202に続く処理について説明を戻す。続いて第2処理部112は、ステップs202で各時間帯に関して算定した差異を、所定基準と比較し、差異が所定基準以上であるか判定する(s203)。こうした場合、第2処理部112は、差異として得ている、“時間帯A:−26kwh”、“時間帯B:+3kwh”、“時間帯C:0kwh”の各値と、所定基準である“±5kwh”とを比較し、“時間帯A”について、所定基準を超えた大きな差異が生じていることを特定する。
なお、この所定基準は時間帯を跨って一定の値であってもよいし、時間帯別に異なる値であってもよい。例えば、温暖地の都心地区における真夏の午後2時など、電力需要が特段の高騰を示すような時間帯については、この所定基準が他の時間帯より厳しい値すなわち小さい値となっている例などが想定できる。逆に、例えば、温暖地の住宅街における5月始めの午前10時など、電力需要が低めになると予想される時間帯については、この所定基準が他の時間帯より緩やかな値すなわち大きな値となっている例などが想定できる。
ステップs203での判定の結果、差異が所定基準以上であった場合(s203:y)、第2処理部112は、その差異がマイナスかプラスか判定する(s204)。このステップs204の判定の結果、差異が“マイナス”、すなわち、バスケット内の使用電力量が時間帯別電力使用基準値を満たしていなかった場合(s204:マイナス)、第2処理部112は、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている新たな需要家を、契約情報データベース126における契約中電力料金プランの情報に基づいて特定してバスケットに加える(s205)。
この時、第2処理部112は、差異の大きさに応じた数の、新たな需要家を特定する。例えば、差異が“−20”以上の場合、新たに“5人”の需要家を特定し、差異が“−19〜−10”の間の場合、新たに“3人”の需要家を特定し、差異が“−9〜−5”の間の場合、新たに“1人”の需要家を特定する。こうした差異の大きさに応じて決まる、新たに加えるべき需要家数の情報は、記憶装置101にて予め保持しているものとする。上記の例であれば、“時間帯A”に関する差異“−26kwh”は、“−20”以上の場合に該当するため、第2処理部112は、新たに“5人”の需要家を特定し、バスケットに該当需要家の需要家IDを追記することになる。
他方、上述のステップs204の判定の結果、差異が“プラス”、すなわち、バスケット内の使用電力量が時間帯別電力使用基準値を越えてしまっている場合(s204:プラス)、第2処理部112は、該当時間帯に関してバスケットデータベース130の該当バスケットに格納されている所定数の需要家をバスケットから除外する(s206)。
この時、第2処理部112は、差異の大きさに応じた数の需要家をバスケットデータベース130の該当レコード内で特定する。例えば、差異が“+20”以上の場合、“5人”の需要家を特定し、差異が“+19〜+10”の間の場合、“3人”の需要家を特定し、差異が“+9〜+5”の間の場合、“1人”の需要家を特定する。こうした差異の大きさに応じて決まる、バスケットから除外すべき需要家数の情報は、記憶装置101にて予め保持しているものとする。
こうして第2処理部112は、上述の差異を解消すべく、新たな需要家を特定してバスケットに加えるか、または、該当時間帯に関して格納されている所定数の需要家をバスケットから除外する処理を実行する。他方、ステップs203での判定の結果、差異が所定基準を下回っていた場合(s203:n)、第2処理部112は処理をステップs207に進める。以上のステップs202〜s206は、第2処理部112による第2処理に該当する。
上述のステップs206までの完了後すなわち第2処理の実行後、所定時間が経過した時点で、電力使用最適化支援システム100の第3処理部113は、第3処理の一部として、バスケットが含む各需要家における使用電力量の値を、電力量計12から取得して記憶装置101の使用履歴データベース127に格納すると共に、上述の時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計し、ここで得た集計値と、時間帯別電力使用基準値との差異を算定する(s207)。第2処理部112による第2処理によってブラッシュアップしたバスケットにおいて、時間帯別電力使用基準値にフィットした電力使用が必ず行われるとは限らないため、第3処理部113による第3処理が必要となる。
続いて第3処理部113は、ステップs207で各時間帯に関して算定した差異を、所定基準と比較し、差異が所定基準以上であるか判定する(s208)。ここでの判定の結果、例えば“時間帯A”に関する差異が所定基準以上であった場合(s208:y)、第3処理部113は、該当“時間帯A”に関する差異への関与度をバスケットにおける需要家毎に算定する(s209)。他方、ステップs208での判定の結果、差異が所定基準より小さいものであった場合(s208:n)、第3処理部113は、処理を後述するステップs217に進める。
例えば、“バスケットA”に含まれている“需要家U001”における“時間帯A”の平均的使用電力量が“5kwh”で、“時間帯A”の差異のバスケット内の集計値が“30kwh”であった時、関与した割合を、“5/25=0.2”と算定できる。また、同じく“バスケットA”に含まれている“需要家U002”における“時間帯A”の平均的使用電力量が“2kwh”であった時、関与した割合を、“2/25=0.08”と算定できる。
第3処理部113は、上述のように各需要家について得た関与の割合に対し、“時間帯A:10ポイント/0.01”、“時間帯B:8ポイント/0.01”、“時間帯C:11ポイント/0.01”といった関与割合当たりの時間帯別の定数(インセンティブデータベース128におけるインセンティブの情報に該当)を乗算し、“需要家U001”の関与度を、“(0.2/0.01)×10=200ポイント、“需要家U002”の関与度を、“(0.08/0.01)×10=80ポイントなどと算定できる。
そこで電力使用最適化支援システム100は、算定した関与度に応じた、時間帯別の使用電力量の変更を勧める誘導通知を該当需要家端末200に送信する(s210)。この誘導通知の例としては、「時間帯Aでの電気の使用を控えめにして、別の時間帯での使用に移行すると、200ポイント程度のクーポンが獲得できます」といった情報を記載した電子メールやWEB画面上での通知が想定できる。当然ながら、電力使用最適化支援システム100は、こうした誘導通知の雛形や需要家端末200のアドレスを記憶装置101にて予め保持しており、時間帯の指定や電力使用の増減、獲得クーポンのポイント数(インセンティブの情報)、といった値を需要家毎に設定して、電子メール等の記載内容を生成するものとする。なお、上述したクーポンは、特にその適用先を限定するものではないが、一例としては、該当需要家の電力料金や通信料金に充当出来るものや、需要家の所在地域に存在する店舗にて購入代金として使用できるものとなる。
また、第3処理部113は、上述した誘導通知の送信後、該当需要家における時間帯毎の使用電力量の値を電力量計12から取得して、使用履歴データベース127で保持する該当時間帯における過去の使用電力量との比較から、使用電力量の変更有無を判定し(s211)、誘導通知に応じた時間帯別の使用電力量の変更を行った需要家の履歴を記憶装置101の対応履歴データベース129に格納する(s212)。
続いて第3処理部113は、上述の誘導通知を送信して所定時間経過後(s213:y)、該当バスケットが含む各需要家における使用電力量の値を時間帯毎に集計し、当該集計値と上述の時間帯別電力使用基準値との差異をあらためて算定し、該当バスケットにおける、時間帯別電力使用基準値の達成度を判定する(s214)。この達成度は、上述の差異が“0.1kwh以内であれば達成度:良好”、“0.2〜0.5kwh以内であれば達成度:普通”、“0.6kwh以上であれば達成度:不良”、といった判定基準(記憶装置101にて予め保持)と差異とを比較することで判定出来る。
第3処理部1130は、こうして得た判定結果を、インセンティブ付与理由の証明情報として事業者端末300に通知する(s215)。例えば、達成度が良好であれば、事業者端末300の管理者たる所定の事業者は、上述したポイント数(誘導通知の送信に際して電力使用最適化支援システム100が算定したポイント数)をそのままインセンティブデータとして付与すると判断できる。また、達成度が普通であれば、上述したポイント数に1以下の所定係数を乗じた値をインセンティブデータとして付与すると判断できる。一方、達成度が不良であればポイントを付与しないと判断できる。
こうして所定の判断を行った事業者は、事業者端末300を通じて、上述の証明情報を踏まえたインセンティブデータ326を電力使用最適化支援システム100に送信することとなる。
他方、電力使用最適化支援システム100の第3処理部113は、事業者端末300から送信されてきたインセンティブデータ326を受信し、誘導通知に対応して時間帯別の使用電力量の変更動作を行った需要家の需要家端末200に対し配信する(s216)。誘導通知に対応して時間帯別の使用電力量の変更動作を行った需要家は、上述のステップs212で、対応履歴データベース129に記録された需要家であり、電力使用最適化支援システム100は対応履歴データベース129にて該当需要家を特定する。
需要家端末200では、電力使用最適化支援システム100から配信されたインセンティブデータ、すなわち上述のポイントを受信し、これを適宜なインターフェイスを介して需要家の携帯端末やカード(磁気記録カードやICカード)に移動させる。需要家は、ポイント情報が入った携帯端末やカードを店舗に持参し、商品やサービスの購入代金に当てるなどして使用できる。或いは、電力需要家のWEBサイト等で需要家自身の料金管理画面などでポイントを入力し、電力料金の支払に充当する。
なお、電力使用最適化支援システム100は、上述のステップs210における誘導通知の送信に際し、記憶装置101の対応履歴データベース129に格納されている上述の履歴に基づいて、誘導通知に応じて使用電力量変更動作を行った頻度の高い順に所定数の需要家を特定し、該当需要家端末200に対して誘導通知を送信するとすれば好適である。誘導通知に対して素直に従って使用電力量変更動作を行いやすい需要家を特定し、その需要家の需要家端末200に対して誘導通知を送信するとすれば、効率的に上述の差異を低減させてポイントなどのインセンティブ獲得を促進させ、ひいてはバスケットにおける電力使用の傾向を時間帯別電力使用基準値へ効率的に適合させ、発電コストや電力料金の低減を図ることが出来る。
上述のステップs216までの完了後すなわち第3処理の実行後、所定時間が経過した時点で、電力使用最適化支援システム100の第4処理部114は、第4処理の一部として、バスケットが含む各需要家における使用電力量の値を、電力量計12から取得して記憶装置101の使用履歴データベース127に格納すると共に、上述の時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計し、ここで得た集計値と、時間帯別電力使用基準値との差異を算定する(s217)。第3処理部113による第3処理によって、時間帯別電力使用基準値により適合する電力使用形態となったバスケットであっても、その後も時間帯別電力使用基準値にフィットした電力使用が必ず行われるとは限らないため、第4処理部114による第4処理が必要となる。
上述のステップs217で得た差異が、所定基準を越えた上に、その過大度が所定レベルを越えたものとなっていた場合(s218:差異過大)、第4処理部114は、上述の第1処理部111に対して第1処理の開始ステップたるs200の再実行を指示し(s219)、ステップs200およびこれに引き続くステップs201の処理を再実行させる。
他方、上述の差異が、所定基準を越え、その過大度が所定範囲内であった場合(s218:差異大)、第4処理部114は、上述の第2処理部112に対して第2処理の開始ステップたる、s202の再実行を指示し(s220)、ステップs202およびこれに引き続く、s203〜s206の処理を再実行させる。
また、上述の差異が、所定基準を越え、その過大度が上述の所定範囲を下回るものであった場合(s218:差異小)、第4処理部114は、上述の第3処理部113に対して第3処理の開始ステップたる、s207の再実行を指示し(s221)、ステップs207およびこれに引き続くs208〜s216の処理を再実行させる。
一方、こうした第4処理部114は、第4処理において、上述の差異が所定基準以下であれば(s218:基準以下)、通信装置107ないし入力装置105における管理者由来の所定指示受付など所定のトリガー有無を判定する(s222)。所定のトリガーがあった場合(s222:y)、第4処理部114は以降の処理を終了する。他方、所定のトリガーが無かった場合(s222:n)、第4処理部114は処理をステップs217に戻し、第4処理自体を再実行する。
−−−他の実施形態−−−
図16は、他の実施形態の電力使用最適化支援システムのハードウェア構成例を示す図である。この実施形態の電力使用最適化支援システム100においては、図1〜15に基づき説明した上述の実施形態と同様の構成に加えて、仮想料金プランを需要家側に提示し、適宜な処理を行う機能、構成を備える。
この場合、電力使用最適化支援システム100の第1処理部111は、 時間帯別電力使用基準値(インセンティブデータベース128が保持)が規定する各時間帯について、特定した電力需要家(単位使用料金が他時間帯と比較して最低との特徴を有する電力料金プランで契約を行っている所定数の電力需要家。上述の実施形態におけるステップs200と同様の処理を実行して特定)の電力料金プランを適用した仮想料金プランの情報を生成し、これを記憶装置101の仮想料金プランデータベース131に格納する機能を更に備えている。また、第1処理部111は、生成した仮想料金プランの情報を、該当バスケットに含まれる各電力需要家の需要家端末200に送信する機能も更に備えている。
第1処理部111が生成した仮想料金プランデータベース131の例を図17に示す。図17にて示すように、仮想料金プランデータベース131は、各バスケット毎に、時間帯別(例えば時間帯A、21:00〜08:00)の料金プラン(例えば、“料金プランB”)のデータが対応付けされたレコードの集合体となっている。
また、この実施形態における電力使用最適化支援システム100の記憶装置101は、各需要家におけるメンバー構成に関する特徴を格納した需要家情報データベース132と、季節と需要家属性との対応関係に応じた、仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻の調整幅を規定した季節調整情報データベース133と、を更に保持している。
このうち需要家情報データベース132は、図18にて示すように、需要家IDをキーとして、該当需要家における特徴、例えば、夫婦共働き、単身者、学生有無といった属性について対応付けされたレコードの集合体となっている。また、季節調整情報データベース133は、図19にて示すように、需要家の属性毎(例えば、“需要家属性A”)に、季節に関して(例えば、“夏”)、仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻の調整幅の情報(例えば、“時間帯B:開始1時間早める”)を対応付けされたレコードの集合体となっている。
こうした構成を備える電力使用最適化支援システム100における第1処理部111は、仮想料金プランの情報を生成するに際し、該当バスケットに含まれる各電力需要家のIDをキーとして記憶装置101の需要家情報データベース132で検索を実行して、該当需要家の特徴を特定する機能を更に備えている。
この場合、第1処理部111は、上述のごとく特定した需要家の特徴と現季節(情報処理装置として電力使用最適化支援システム100が備えるカレンダー機能を用いて特定)とを、記憶装置101の季節調整情報データベース133に照合して、仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻の調整幅を特定し、当該調整幅に基づいて、仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻を調整する機能を更に備えている。例えば、「夫婦共稼ぎで学校に通う子供(学生)がいる」といった特徴を備える需要家は、盛夏においては朝(午前8時〜9時)の活動開始が早まりがちな傾向がある。そうした需要家を対象に、仮想料金プランにおける料金切替時刻を夜側(早朝側)に調整させると、お得な時間帯が早朝側にずれることに応じて、該当需要家においては、午前8時〜9時の使用電力量を自ずと低減させることになる。なお、例えば盛夏であれば夜間も電力消費は旺盛となりがちである、といった季節的な電力需要の傾向は他にも存在することを踏まえて、所定時間帯(例:深夜帯)の単位使用料金を適用する電力量に上限を設けるとしてもよい。
続いて、この実施形態における電力使用最適化支援方法の処理手順について説明する。図20は他の実施形態における電力使用最適化支援方法のその他の処理手順例を示すフロー図であり、図21は他の実施形態における画面例を示す図である。ここでは、仮想料金プランの生成と、当該仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻の調整処理についてのみ説明する。その他の処理については図1〜15に既に示した実施形態と同様である。
ここで電力使用最適化支援システム100の第1処理部111は、まず、上述のステップs200と同様の処理を実行し、時間帯別電力使用基準値(インセンティブデータベース128が保持)が規定する各時間帯について、特定した電力需要家の電力料金プランを適用した仮想料金プランの情報を生成し(s300)、これをメモリ103に一旦格納する(s301)。
また、第1処理部111は、メモリ103に一旦格納した仮想料金プランに対応する各バスケットに含まれる各電力需要家のIDをキーとして記憶装置101の需要家情報データベース132で検索を実行して、該当需要家の特徴を特定する(s302)。
この場合、第1処理部111は、ステップs302で特定した需要家の特徴と現季節(情報処理装置として電力使用最適化支援システム100が備えるカレンダー機能を用いて特定)とを、記憶装置101の季節調整情報データベース133に照合して、仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻の調整幅を特定する(s303)。
また、第1処理部111は、上述のステップs303で特定した調整幅に基づいて、該当仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻を調整し(s304)、当該調整を行った仮想料金プランの情報を、記憶装置101の仮想料金プランデータベース131に格納する(s305)。
次に第1処理部111は、ステップs305で仮想料金プランデータベース131に格納した仮想料金プランの情報を、当該仮想料金プランに対応する該当バスケットに含まれる各電力需要家の需要家端末200に送信する(s306)。需要家端末200では、電力使用最適化支援システム100から送信されてきた仮想料金プランの情報を受信し、適宜な出力装置206に表示する。需要家端末200の出力装置206における仮想料金プランの表示画面例について図21に示す。この図21における画面1000にて示すように、各時間帯ごとに単位使用料金の値が列挙された情報を需要家は閲覧出来る。従って、どの時間帯に電力使用を行えば最も経済的であるか、すなわち電力使用料金の低減が出来るか容易に認識できる。また、季節に応じて所定時間帯の開始ないし終了の時刻が調整された「お得」な料金プランに誘導されて、電力事業者の希望する使用傾向(例:より夜間側にシフト)に貢献した分について割引等のインセンティブが提供されるため、上述してきた「差異」を解消する効率が更に高まっていくことにつながる。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、様々な形態が想定される好適な電力使用形態を精度良く効率的に達成し、発電コストや電力料金の低減が可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態の電力使用最適化支援システムの演算装置は、前記第1処理において、前記時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、該当時間帯の単位使用料金が他時間帯と比較して最低との特徴を有する電力料金プランで契約を行っている所定数の電力需要家を、前記契約中電力料金プランの情報に基づいて特定して、前記各時間帯について特定した所定数の電力需要家の情報を纏めたバスケットを生成して記憶装置に格納するものである、としてもよい。
料金プランにおいて最も低コストで電力使用が行える時間帯は、電力料金を抑制したい需要家にとって最も電力使用を集中させたいと望む時間帯(単位使用料金が最低となっている時間帯)と同義である。そのため需要家は、この時間帯に電力使用を行えば電力料金を効率的に抑制できる故に、他の時間帯における電力使用を回避する意識を当然備えることになり、その結果、時間帯別の電力の使用傾向が固定化されることになりやすい。従って、時間帯別電力使用基準値に対しバスケットにおける電力使用の傾向を精度良くマッチさせるためには、こうした電力使用傾向の固定化は大きな意義を奏することとなる。
また、本実施形態の電力使用最適化支援システムにおいて、前記時間帯別電力使用基準値は、前記バスケットにおける時間帯別の使用電力量が、当該時間帯別電力使用基準値を満たす場合に、所定組織より該当バスケットの電力需要家に対してインセンティブが付与される基準を示す値であり、前記記憶装置は、前記インセンティブの情報を更に保持しており、前記演算装置は、前記誘導通知に対応して該当電力需要家が時間帯別の使用電力量の変更を行った場合に獲得できるインセンティブの情報を、前記記憶装置から読み出して前記誘導通知に含めて該当電力需要家の端末に送信するものである、としてもよい。
これによれば、インセンティブに関して認識した各電力需要家において、時間帯別の使用電力量の変更を行う動機付けが得られやすくなり、ひいては、バスケット内の電力需要家間で上述の差異を解消する効率が高まっていくことにつながる。これにより、該当バスケット全体の電力使用傾向が時間帯別電力使用基準値に精度良くマッチして、各電力需要家は、ショッピング代金や電力料金などに充当出来るインセンティブをより得やすくなり、効率的な電力料金低減が可能となる。
また、本実施形態の電力使用最適化支援システムにおいて、前記演算装置は、前記誘導通知を送信して所定時間経過後、該当バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を時間帯毎に集計し、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定することで、前記時間帯別電力使用基準値の達成度を判定し、当該判定結果をインセンティブ付与理由の証明情報として前記所定組織の端末に通知する処理と、前記証明情報を踏まえたインセンティブデータを前記所定組織の端末から受けて、前記誘導通知に対応して時間帯別の使用電力量の変更動作を行った電力需要家の端末に対し、インセンティブデータを配信する処理とを更に実行するものである、としてもよい。
これによれば、所定組織におけるインセンティブ付与可否の判断が効率化され、電力需要家へのインセンティブ付与が迅速なものとなり、ひいては、バスケット内の電力需要家間で上述の差異を解消する効率が更に高まっていくことにつながる。これにより、該当バスケット全体の電力使用傾向が時間帯別電力使用基準値に更に精度良くマッチして、各電力需要家は、ショッピング代金や電力料金などに充当出来るインセンティブをより得やすくなり、更に効率的な電力料金低減が可能となる。
また、本実施形態の電力使用最適化支援システムにおいて、前記記憶装置は、電力の使用時間帯に応じた単位使用料金が規定された電力料金プランのリストを更に保持しており、前記演算装置は、前記第1処理に先立ち、各電力需要家における時間帯毎の使用電力量の値を前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、当該取得した時間帯毎の使用電力量の値を、前記記憶装置が保持する各電力料金プランに照合して、料金最低となる電力料金プランを特定し、前記特定した電力料金プランと、前記記憶装置が保持する該当電力需要家における契約中電力料金プランとが異なる場合、前記特定した電力料金プランへの契約変更を促す通知を電力需要家の端末に送信すると共に、電力事業者ないし該当電力需要家の端末より電力料金プランの更新通知を受けて、該当更新通知に応じて記憶装置における該当電力需要家における契約中電力料金プランの情報を更新するものであるとしてもよい。
これによれば、バスケット生成に際し、料金面で好適な電力料金プランで契約した状態の電力需要家を特定対象の候補とすることが可能となり、時間帯別電力使用基準値への適合性と共に、電力需要家における経済性も配慮したバスケット生成が可能となる。
また、本実施形態の電力使用最適化支援システムにおいて、前記演算装置は、前記誘導通知の送信後に、該当電力需要家における時間帯毎の使用電力量の値を前記電力量計から取得して、該当時間帯における過去の使用電力量との比較から、使用電力量の変更有無を判定し、前記誘導通知に応じた時間帯別の使用電力量の変更を行った電力需要家の履歴を記憶装置に格納する処理を更に実行し、前記誘導通知の送信に際し、前記記憶装置に格納されている前記履歴を基づいて、誘導通知に応じて使用電力量変更動作を行った頻度の高い順に所定数の電力需要家を特定し、該当電力需要家の端末に対して誘導通知を送信するものであるとしてもよい。
これによれば、各電力需要家のうち、時間帯別の使用電力量の変更を行うモチベーションの高い者を選び出して誘導通知を送信することが可能となり、ひいては、バスケット内の電力需要家間で上述の差異を解消する効率が高まっていくことにつながる。これにより、該当バスケット全体の電力使用傾向が時間帯別電力使用基準値に精度良くマッチして、各電力需要家は、ショッピング代金や電力料金などに充当出来るインセンティブをより得やすくなり、更に効率的な電力料金低減が可能となる。
また、本実施形態の電力使用最適化支援システムにおいて、前記演算装置は、前記第3処理の後、前記バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を、前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、前記時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異の大きさに応じて、前記第1処理、前記第2処理、および前記第3処理のいずれかから処理を再実行するものであるとしてもよい。
これによれば、第3処理によっても上述の差異が所定基準以下にならず、例えば、その差異がある基準より一定程度以上に大きい場合、第2処理や第3処理を再実行するよりも、第1処理すなわちバスケットの再生成から行って、根本的に電力需要家選びから見直すことが可能となる。また、上述の差異がある基準より一定程度だけ大きい場合、第3処理を再実行するよりも、第2処理すなわちバスケットが含む電力需要家の増減を行って、差異解消を図ることが可能となる。或いは、上述の差異がある基準より一定程度以下だけ大きい場合、第3処理を再実行して使用電力量の微修正を促し、差異解消を効率的に図ることが可能となる。
また、本実施形態の電力使用最適化支援システムにおいて、前記演算装置は、前記第1処理において、 時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、前記特定した電力需要家の電力料金プランを適用した仮想料金プランの情報を生成して記憶装置に格納すると共に、当該仮想料金プランの情報を、該当バスケットに含まれる各電力需要家の端末に送信する処理を更に実行するものである、としてもよい。
これによれば、各需要家は、同じバスケットに投入されている他需要家の契約プランのうち、もっともお得なプランを各時間帯毎に設定した仮想的な料金プランを、あたかも該当需要家が契約した如く認識出来る。この場合、需要家に対する実請求額は従前通りであるが、仮想料金プランでの「お得」な料金プランに誘導されて、電力事業者の希望する使用傾向(例:夜間にシフト)に貢献した分について割引等のインセンティブが提供されるため、上述の仮想料金プランが示す内容での料金負担となる。従って、バスケット内の電力需要家間で上述の差異を解消する効率が更に高まっていくことにつながる。
また、本実施形態の電力使用最適化支援システムにおいて、前記記憶装置は、各需要家におけるメンバー構成に関する特徴を格納した需要家情報と、季節と需要家属性との対応関係に応じた、前記仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻の調整幅を規定した季節調整情報と、を更に保持しており、前記演算装置は、前記第1処理において、時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、前記特定した電力需要家の電力料金プランを適用した仮想料金プランの情報を生成するに際し、該当バスケットに含まれる各電力需要家の特徴を前記需要家情報から特定し、当該需要家の特徴と現季節とを前記季節調整情報に照合して、仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻の調整幅を特定し、当該調整幅に基づいて、仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻を調整する処理を更に実行するものである、としてもよい。
これによれば、季節的な電力需要の特性を踏まえて上述の差異を解消すべく調整され、他の季節とは所定時間帯の開始ないし終了の時刻が異なる「お得」な料金プランに誘導されて、電力事業者の希望する使用傾向(例:より夜間側にシフト)に貢献した分について割引等のインセンティブが提供されるため、上述の差異を解消する効率が更に高まっていくことにつながる。
1 系統電源
10 需要家施設
11 分電盤
12 電力量計
15 電気設備
50 ネットワーク
100 電力使用最適化支援システム
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信装置
111 第1処理部
112 第2処理部
113 第3処理部
114 第4処理部
125 料金プランデータベース
126 契約情報データベース
127 使用履歴データベース
128 インセンティブデータベース
129 対応履歴データベース
130 バスケットデータベース
131 仮想料金プランデータベース
132 需要家情報データベース
133 季節調整情報データベース
200 需要家端末
201 記憶装置
202 プログラム
203 メモリ
204 演算装置
205 入力装置
206 出力装置
207 通信装置
210 アプリ
300 電力事業者端末
301 記憶装置
302 プログラム
303 メモリ
304 演算装置
305 入力装置
306 出力装置
307 通信装置
325 基準データ(時間帯別電力使用基準値)
326 インセンティブデータ

Claims (10)

  1. 電力の使用時間帯に応じた単位使用料金が規定された電力料金プランのうち、各電力需要家が電力事業者と契約した契約中電力料金プランの情報と、所定組織にとって好ましい使用電力量を時間帯別に規定した時間帯別電力使用基準値とを格納した記憶装置と、
    各電力需要家の施設に備わる電力量計を少なくとも含む外部装置と通信する通信装置と、
    前記時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている所定数の電力需要家を、前記契約中電力料金プランの情報に基づいて特定して、前記各時間帯について特定した所定数の電力需要家の情報を纏めたバスケットを生成して記憶装置に格納する第1処理と、
    前記第1処理の後、前記バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を、前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、前記時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異が所定基準以上である場合、当該差異を解消すべく、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている新たな電力需要家を、前記契約中電力料金プランの情報に基づいて特定して前記バスケットに加えるか、または、該当時間帯に関して格納されている所定数の電力需要家を前記バスケットから除外する第2処理と、
    前記第2処理の後、前記バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を、前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、前記時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異が所定基準以上である場合、前記差異への関与度を前記バスケットにおける電力需要家毎に算定し、算定した関与度に応じた、時間帯別の使用電力量の変更を勧める誘導通知を該当電力需要家の端末に送信する第3処理を実行する演算装置と、
    を備えることを特徴とする電力使用最適化支援システム。
  2. 前記演算装置は、
    前記第1処理において、前記時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、該当時間帯の単位使用料金が他時間帯と比較して最低との特徴を有する電力料金プランで契約を行っている所定数の電力需要家を、前記契約中電力料金プランの情報に基づいて特定して、前記各時間帯について特定した所定数の電力需要家の情報を纏めたバスケットを生成して記憶装置に格納するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力使用最適化支援システム。
  3. 前記時間帯別電力使用基準値は、前記バスケットにおける時間帯別の使用電力量が、当該時間帯別電力使用基準値を満たす場合に、所定組織より該当バスケットの電力需要家に対してインセンティブが付与される基準を示す値であり、
    前記記憶装置は、
    前記インセンティブの情報を更に保持しており、
    前記演算装置は、
    前記誘導通知に対応して該当電力需要家が時間帯別の使用電力量の変更を行った場合に獲得できるインセンティブの情報を、前記記憶装置から読み出して前記誘導通知に含めて該当電力需要家の端末に送信するものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力使用最適化支援システム。
  4. 前記演算装置は、
    前記誘導通知を送信して所定時間経過後、該当バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を時間帯毎に集計し、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定することで、前記時間帯別電力使用基準値の達成度を判定し、当該判定結果をインセンティブ付与理由の証明情報として前記所定組織の端末に通知する処理と、
    前記証明情報を踏まえたインセンティブデータを前記所定組織の端末から受けて、前記誘導通知に対応して時間帯別の使用電力量の変更動作を行った電力需要家の端末に対し、インセンティブデータを配信する処理と、
    を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電力使用最適化支援システム。
  5. 前記記憶装置は、
    電力の使用時間帯に応じた単位使用料金が規定された電力料金プランのリストを更に保持しており、
    前記演算装置は、前記第1処理に先立ち、
    各電力需要家における時間帯毎の使用電力量の値を前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、当該取得した時間帯毎の使用電力量の値を、前記記憶装置が保持する各電力料金プランに照合して、料金最低となる電力料金プランを特定し、
    前記特定した電力料金プランと、前記記憶装置が保持する該当電力需要家における契約中電力料金プランとが異なる場合、前記特定した電力料金プランへの契約変更を促す通知を電力需要家の端末に送信すると共に、電力事業者ないし該当電力需要家の端末より電力料金プランの更新通知を受けて、該当更新通知に応じて記憶装置における該当電力需要家における契約中電力料金プランの情報を更新するものである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力使用最適化支援システム。
  6. 前記演算装置は、
    前記誘導通知の送信後に、該当電力需要家における時間帯毎の使用電力量の値を前記電力量計から取得して、該当時間帯における過去の使用電力量との比較から、使用電力量の変更有無を判定し、前記誘導通知に応じた時間帯別の使用電力量の変更を行った電力需要家の履歴を記憶装置に格納する処理を更に実行し、
    前記誘導通知の送信に際し、前記記憶装置に格納されている前記履歴を基づいて、誘導通知に応じて使用電力量変更動作を行った頻度の高い順に所定数の電力需要家を特定し、該当電力需要家の端末に対して誘導通知を送信するものである、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電力使用最適化支援システム。
  7. 前記演算装置は、
    前記第3処理の後、前記バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を、前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、前記時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異の大きさに応じて、前記第1処理、前記第2処理、および前記第3処理のいずれかから処理を再実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電力使用最適化支援システム。
  8. 前記演算装置は、
    前記第1処理において、 時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、前記特定した電力需要家の電力料金プランを適用した仮想料金プランの情報を生成して記憶装置に格納すると共に、当該仮想料金プランの情報を、該当バスケットに含まれる各電力需要家の端末に送信する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の電力使用最適化支援システム。
  9. 前記記憶装置は、
    各需要家におけるメンバー構成に関する特徴を格納した需要家情報と、季節と需要家属性との対応関係に応じた、前記仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻の調整幅を規定した季節調整情報と、を更に保持しており、
    前記演算装置は、
    前記第1処理において、時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、前記特定した電力需要家の電力料金プランを適用した仮想料金プランの情報を生成するに際し、該当バスケットに含まれる各電力需要家の特徴を前記需要家情報から特定し、当該需要家情報と現季節とを前記季節調整情報に照合して、仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻の調整幅を特定し、当該調整幅に基づいて、仮想料金プランにおける所定時間帯の開始ないし終了の時刻を調整する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項8に記載の電力使用最適化支援システム。
  10. 電力の使用時間帯に応じた単位使用料金が規定された電力料金プランのうち、各電力需要家が電力事業者と契約した契約中電力料金プランの情報と、所定組織にとって好ましい使用電力量を時間帯別に規定した時間帯別電力使用基準値とを格納した記憶装置と、各電力需要家の施設に備わる電力量計を少なくとも含む外部装置と通信する通信装置とを備える情報処理装置が、
    前記時間帯別電力使用基準値が規定する各時間帯について、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている所定数の電力需要家を、前記契約中電力料金プランの情報に基づいて特定して、前記各時間帯について特定した所定数の電力需要家の情報を纏めたバスケットを生成して記憶装置に格納する第1処理と、
    前記第1処理の後、前記バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を、前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、前記時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異が所定基準以上である場合、当該差異を解消すべく、該当時間帯の単位使用料金に所定特徴を有する電力料金プランで契約を行っている新たな電力需要家を、前記契約中電力料金プランの情報に基づいて特定して前記バスケットに加えるか、または、該当時間帯に関して格納されている所定数の電力需要家を前記バスケットから除外する第2処理と、
    前記第2処理の後、前記バスケットが含む各電力需要家における使用電力量の値を、前記電力量計から取得して記憶装置に格納すると共に、前記時間帯別電力使用基準値が規定する時間帯毎に集計して、当該集計値と前記時間帯別電力使用基準値との差異を算定し、当該差異が所定基準以上である場合、前記差異への関与度を前記バスケットにおける電力需要家毎に算定し、算定した関与度に応じた、時間帯別の使用電力量の変更を勧める誘導通知を該当電力需要家の端末に送信する第3処理と、
    を実行することを特徴とする電力使用最適化支援方法。
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