JP5612224B2 - プライマリ同期信号検出方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)の技術分野に関し、特にプライマリ同期信号(PSS)検出方法および装置に関する。
3GPP LTEは、次世代無線通信の主要技術の1つと目されている。LTEネットワークは3GPPによって標準化された技術であり、E−UTRAN(次世代ユニバーサル地上無線アクセス)とも呼ばれる。LTEシステムでは、ダウンリンク送信スキームとしてOFDMA(直交周波数分割多元接続)が採用され、ユーザ機器(UE)が基地装置(eNodeB)へアップリンク接続するための技術としてSC−FDMA(シングルキャリア周波数分割多元接続)が使用されている。
LTEシステムにおけるセル探索プロセスとは、UEとセル間の時間および周波数同期を実行してセルIDを検出するプロセスである。UEが周波数と同期情報とを迅速に取得できるようにするため、LTEシステムではプライマリ同期信号(PSS)およびセカンダリ同期信号(SSS)が設定されている。各セルは、プライマリ同期信号およびセカンダリ同期信号によって搬送されるセルID情報によって識別される。LTEシステムにおいては、ザドフ・チュー系列(以下、「ZC系列」という)を使用してPSS系列が生成され、セル群内の3個のセルが、それぞれ25、29、34の根を有する3つの系列群によって区別される。説明のため、図1に周波数領域のZC系列を図示する。図1に示すように、ZC系列は63の長さを有し、うちs直流(DC)搬送波を除く62個の副搬送波が変調される。中央の直流搬送波は、直流成分を避けるために変調されない。
このZC系列は自己相関特性に優れるが、相互相関特性はきわめて乏しい。これは換言すれば、ZC系列の自己相関値はきわめて高いが、その相互相関値は比較的低い、ということである。PSS系列の検出では、この特徴を利用して、非コヒーレント検出アルゴリズムが使用される。すなわち、具体的には、コヒーレント値のピークを検出することによってPSS系列が検出される。
図2は、従来技術によるPSS検出を示す図である。図2に示すように、受信機(すなわちユーザ機器UE)において、受信されたベクトルがフィルタによってフィルタリングされる。これにより、受信ベクトルの内容からPSSとの相関性が除去され、PSSへの他の副搬送波からの干渉が回避される。続いて、これにより得られた受信機ベクトルと3個のローカルZC系列との間のコヒーレント値が計算される。
PSSの場合は、ZC系列が有する固有な相関特性に基づいて、検出されたPSSがローカルZC系列に対して照合され、この時点でPSS根識別モジュールの出力に部分的なピークが出現する。このピークを使用することにより、受信機において受信ベクトルがどのPSS系列かを正確に決定でき、それによりセルIDが特定される。PSSが出現しない場合は、最大コヒーレント値の計算値は決定しきい値Tiを下回るため、この時点で系列の開始点インデックスθは+1となり、次の演算に入る。
このように、既存のPSS検出アルゴリズムでは、全3個のローカル系列が1つずつ受信系列と比較されて、受信ベクトルがいずれかのZC系列と一致するかどうかが判定される。さらに、ダウンリンク送信におけるPSS系列の送信頻度は5msに1度でさほど低いわけではないが、従来のスキームでは、PSSシンボルの誤検出を防止するために全ての受信シンボルを検出する必要がある。PSSの送信頻度は比較的少ないので、検出されるこれらのシンボルのほとんどはデータシンボルである。しかし、それでも依然として、3個のローカルZC系列を使用して受信したシンボルがいずれかのZC系列と一致するかどうかを判定する必要があるので、アルゴリズムは不一致の判定が得られるまで後続シンボルの検出を継続する。そのため、実際にはPSSアルゴリズムの検出演算のほとんどは、PSS系列ではなくこれらのデータシンボルに消費される。そのため、この種のPSS検出アルゴリズムは受信機でのデータ処理能力の多くを消費する非効率的な検出方式であり、UEからセルへのアクセス速度を大幅に低下させる原因となる。
上記のことから、当該技術においては改良型のPSS検出スキームが緊急に必要とされている。
本発明は、上記を鑑みて、従来技術の少なくとも一部を解決し、または少なくとも部分的に緩和することを目的として、プライマリ同期信号検出のための改良型解決法を提供する。
本発明の1つの態様によれば、プライマリ同期信号検出方法が提供される。当該方法は、プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するステップと、プライマリ同期信号を検出するために、中心対称前処理に基づき、ローカルプライマリ同期信号を使用して、受信ベクトルに対して非コヒーレント検出を実行するステップとを備える。
本発明の1つの実施例によれば、プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するステップは、プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルの長さを短縮することにより、前処理済み受信ベクトルを取得するステップを含む。本実施例においては、ローカルプライマリ同期信号は前処理済み受信ベクトルと同じ長さを有し、非コヒーレント検出は、ローカルプライマリ同期信号に基づき、前処理済み受信ベクトルに対して実行される。
本発明の他の実施例においては、受信ベクトルの長さを短縮することにより前処理済み受信ベクトルを取得するステップは、前処理済み受信ベクトルを取得するために受信ベクトル内の対称位置に対応するデータを付加するステップを含む。
本発明のさらに他の実施例によれば、プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するステップは、受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを検出するステップを含む。受信ベクトルが中心対称特性を有するとの判定が出された場合は、非コヒーレント検出が実行される。
さらに他の実施例によれば、受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを検出するステップは、受信ベクトル内の対称位置にある対応するデータのコヒーレント値の合計を対称値として計算する動作と、対称値に基づいて受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを判定するステップとを含む。
本発明のさらに他の実施例によれば、対称値に基づいて受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを判定するステップは、対称値が対称性検出しきい値を下回らないときに、受信ベクトルは中心対称特性を有すると判定するステップを含む。
さらに他の実施例によれば、プライマリ同期信号検出は、通信システムにおける周波数または領域検出の設定に応じて、周波数または時間領域において実行される。
本発明の第2の態様によれば、プライマリ同期信号検出装置が提供される。当該装置は、プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するように構成された中心対称前処理手段と、プライマリ同期信号を検出するために、中心対称前処理に基づき、ローカルプライマリ同期信号を使用して、受信ベクトルに対して非コヒーレント検出を実行するように構成された非コヒーレント検出手段とを備える。
さらに、本発明の第3の態様によれば、本発明の第2の態様による装置を備えるユーザ機器がさらに提供される。
本発明によれば、プライマリ同期信号の中心対称に基づいて受信ベクトルに対して前処理を実行することにより、PSS検出の計算の複雑性が著しく減少するため、PSS探索の速度とパフォーマンスが大幅に向上して、セル探索効率がさらに高まる。
本発明の上記およびその他の特徴は、添付図面を参照して示される各実施例の詳細な説明によってさらに明らかになるであろう。本発明の添付図面においては、同一の参照符号は同一もしくは類似の構成要素を示す。図面には以下の図が含まれる。
従来技術における周波数領域のZC系列を示す概略図である。 従来技術によるPSS検出のための技術的解決法を示す概略図である。 周波数領域のZC系列の中心対称と時間領域のZC系列の中心対称性を示す概略図である。 周波数領域のZC系列の中心対称と時間領域のZC系列の中心対称性を示す概略図である。 本発明の一実施例によるPSS検出方法の概略フローチャートである。 従来技術におけるPSS検出の原理を示す概略図である。 本発明の一実施例による中心対称前処理の原理を示す概略図である。 本発明の本実施例によるPSS検出の原理を示す概略図である。 本発明の本実施例によるPSS検出方法を示す概略図である。 本発明の他の実施例による中心対称前処理の実行原理を示す概略図である。 本発明の本実施例によるPSS検出方法を示す概略図である。 本発明のさらに他の実施例による中心対称前処理の実行方法を示す概略図である。 本発明による中央自己相関(CSC)方法のタイミングメトリック特性を示す概略図である。 本発明の一実施例によるPSS検出装置の概略ブロック図である。 従来技術の解決法と本発明の解決法によるシミュレーション結果である。
以下では、添付図面を参照し、好適な実施例を使用して、本発明により提供されるPSS検出方法および装置を詳細に説明する。なお、これらの実施例は、当業者による本発明の理解と実装を助けることのみを目的とし、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。
本発明においては、方法のステップを実行するための具体的な順序が示されているが、これらの方法は図示する順序を厳密に守って実行する必要はなく、ステップの性質によっては逆の順序で実行したり同時に実行したりすることができることに留意されたい。
また、本発明においては、[.]はベクトルまたは行列の転置を表し、[.]はベクトルまたは行列のエルミート転置を表し、[.]はベクトルまたは行列の複素共役を表す。
本発明を具体的に説明する前に、まず、ZC系列について詳細に説明する。図1に示すように、LTEシステムで使用されるZC系列は、長さが63で、良好な自己相関を有する系列である。周波数領域においては、ZC系列は以下の式で得られる。
Figure 0005612224
ここで、NZCはZC系列の長さで63に等しく、nは搬送波のインデックスであり、「exp()」はネイピアの底eを底とする指数関数を表す。
上記の式(1)に基づき、ZC系列内のNzc−1−n副搬送波の値は次の式で計算される。
Figure 0005612224
ここで、n=0,1,…,Nzc−1である。Nzcは奇数なので、Nzcは一般性を損なうことなくN=2B+1として表現され、従ってこの式はさらに次のように簡素化することができる。
Figure 0005612224
式(3)から、奇数の長さを有する全てのZC系列は中心対称特性を有し、M値から独立していることが明らかである。
図3Aに、周波数領域のZC系列の中心対称特性を示す。この図に示すように、ZC系列の副搬送波は、DC副搬送波(位置#(N−1)/2)を中央にして対称に分布している。すなわち、#0の副搬送波データは#N−1の副搬送波データと対称(等価)であり、#1の副搬送波データは#N−2の副搬送波データと対称であり、以下同様である。
さらに、時間領域のZC系列も同様の中心対称特性を有する。この中心対称特性は、フーリエ変換を経ることにより時間領域のZC系列の長さは2048に変化するのでやや異なる。しかし、この中心対称特性は、#0データを除去した後にも依然として残る。図3Bに、時間領域のZC系列の中心対称の概略図を示す。この図に示すように、#0データを除く他のデータは、依然として#N/2データを中央とする対称である。すなわち、#1データは#N−1データと対称であり、#2データは#N−2データと対称であり、以下同様である。従って、時間領域のZC系列の対称は以下の式で表される。
y(n)=y(N−n) 式(4)
ここで、Nはフーリエ変換の長さ(例:1024)を表し、nは1〜N/2−1に等しい。
従来のPSS検出スキームでは、PSS検出においてZC系列のコヒーレンス特性がフルに利用されていたが、ZC系列の中心対称はまだ重視されていなかった。本発明の発明者はこの問題に気づき、その解決に向けて研究を重ねてきた。本発明の発明者は、PSS検出に中心対称特性を適用すればPSS系列検出性能が大幅に向上すると確信する。
この目的のため、本発明はPSS検出のための改良された技術的解決法を提供する。この解決法は従来技術のPSS検出アルゴリズムよりも検出速度が速いため、「高速PSS検出スキーム」または「拡張PSS検出スキーム」と呼ぶこともできる。以下では、図4〜14を参照し、時間領域PSS検出演算を例にとって、この技術的解決法について詳細に説明する。
最初に、図4を参照する。図4は、本発明の一実施例によるPSS検出方法の概略フローチャートである。図4に示すように、まずステップS401において、プライマリ同期信号PSSの中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して対称前処理が実行される。
受信ベクトルがフィルタリングされた後、ベクトル前処理が実行され、これにより、プライマリ同期信号の中心対称性を利用して受信ベクトルの長さが短縮されて、前処理済み受信ベクトルが取得される。例えば、受信ベクトルの全ての有効な情報が維持され、かつ処理に必要なデータ量が短縮されるように、受信ベクトル内の対称位置の対応するデータが付加されて、前処理済み受信ベクトルが取得される。
この場合、ローカルに記憶されるプライマリ同期信号の長さ(すなわち、ZC系列3個分)は前処理済み受信ベクトルと同じ長さに維持される。このようにして、長さが短縮されたローカルプライマリ同期信号に基づいて、前処理済み受信ベクトルに対して非コヒーレントPSS検出を実行することができる。
事前にローカルに記憶された各プライマリ同期信号は、雑音や搬送波オフセットのない理想的な信号であり、その中央の直流部分と、前半または後半部分とを直接、短縮プライマリ同期信号とすることが可能である。言うまでもなく、前述したベクトル前処理演算と同様に、ローカルZC系列を前処理済み受信ベクトルと同じ長さに短縮することができる。しかし、ローカルZC系列は理想的な系列であるため、対称位置のデータは完全に等しい。こうした前処理は、実質的には、中央の直流部分と、前半または後半部分とを直接採用することと同じである。しかも、直接選択手法は、演算プロセスを含まないためより単純で直接的である。
このベクトル前処理手法により計算の複雑性の半分が軽減されるため、これを「AHC(Almost Half Complexity:複雑性半減)スキーム」と呼ぶこともできる。以下では、図5〜8を参照して、このAHCスキームについて詳細に説明する。
その上、ZC系列の中心対称性そのものに基づいて、受信ベクトルがPSS系列かどうかを判定できるため、大量な計算資源を消費するPSS根識別は、受信ベクトルがPSS系列であると判定されたときにのみ、さらに実行される。
上述したように、ZC系列は中心対称特性を有するため、受信ベクトルがPSS系列であれば、たとえ雑音および搬送波オフセットの影響を受けたとしても高い中心対称特性が維持される。そのため、まず受信ベクトルにおける中心対称特性の有無が検出される。このとき、例えば、受信ベクトルの自己相関値が計算される。具体的には、受信ベクトルの中心対称性を評価するための対称値として、受信ベクトル内の対称位置における対応するデータのコヒーレント値の合計が計算される。続いて、算出された対称値に基づいて、受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かが判定される。このために例えば対称性しきい値が設定され、対称値が対称性検出しきい値を下回らない場合に、受信ベクトルが中心対称特性を有すると判定される。対称性しきい値は、経験値としてもよいし、反復実験により決定してもよい。
上記のスキームにおいては、受信ベクトルに対してまず対称性検出演算(「中心自己相関演算(center self-correlation operation)」とも呼ばれる)が実行されるので、このスキームは「CSC(central self-connection:中心自己接続)スキーム」と呼ぶこともできる。以下では、図9〜12を参照して、このCSCスキームについて詳細に説明する。
ステップS402において、プライマリ同期信号を検出するために、ステップS401で実行された中心対称前処理に基づき、ローカルプライマリ同期信号を使用して、受信ベクトルに対して非コヒーレント検出が実行される。本発明の各実施例においては、非コヒーレント検出用のコヒーレント値は、従来技術で使用されるのと同じ方法で計算することができる。すなわち、照合演算は複素共役積演算を用いて実行される。
なお、受信ベクトルに対して前処理を実行する目的は、以降のPSS検出のために検出データを導出することなので、元の受信ベクトルのデータは実際にはこのプロセスによって変更されない点に留意されたい。
次に、図5を参照する。図5は、従来技術のPSS識別における演算を示す概略図である。図5に示すように、受信ベクトル内のデータは、ローカルZC系列内のそれぞれ対応する位置にあるデータで乗算された複素共役積である。従来技術のアルゴリズムは、以下の式で表される。
Figure 0005612224
ここで、SはローカルZC系列を表し、yは受信ベクトル(系列)であり、θはPSS検出の開始位置インデックスである。
式(5)から、各々の根はN個の複素共役積とN−1個の複素数加算演算を要する。25、29、34の根に対応する3個のZC系列がローカルに記憶されており、29と34の根を有するZC系列は互いに複素共役ZC系列なので、2個の系列のうち一方だけを検出すればよい。従って、従来のアルゴリズムにおいて実行する必要があるのは、2N個の複素共役積演算と2(N−1)個の複素数加算演算である。例えば時間領域PSS検出では、2×2048個の複素共役積演算と2×2046個の複素数加算演算が必要とされる。
本発明で採用する前処理手法は、従来のアルゴリズムに比較して、演算複雑性を大幅に低減させる。ここで、本発明の一実施例によるベクトル前処理演算(AHC演算)の原理を示す概略図である図6を参照する。この図に示すように、受信ベクトルは、#N/2を中央にして左右に展開され、その後1つずつ付加される。換言すれば受信ベクトル内の#N/2の後の個々のデータ(#N/2+1〜#N−1の点線部分)が、対称位置の対応するデータ(#N/2−1〜#1)にそれぞれ付加される。この演算は次のように表現される。
Y’(θ+n)=y(θ+n)+y(θ+N−n) 式(6)
ここで、yは受信ベクトル、nは1〜N/2−1、θはPSS検出の開始位置インデックスである。
図7に、上記のベクトル前処理後の、N/2+1の長さを有する前処理済みベクトルを示す。この処理済みの受信ベクトルは、依然として、元のベクトルの情報内容を全て含んでいる。図7に示すように、処理された受信ベクトルは、やはりN/2+1の長さを有する、ローカルZC系列で乗算された複素共役積であることもある。この場合は、PSS根識別が実行される。この複素共役積は以下の式で表される。
Figure 0005612224

ここで、
Figure 0005612224
はΩk,θで表すことができるので、以下のようになる。
Figure 0005612224
図8は、上記のAHC解決法を示す概略図である。図8に示すように、まず、受信ベクトルは、他の内容によるPSSへの影響を排除するためにフィルタでフィルタリングされ、その後、ベクトル前処理ユニットにおいて図6に示すベクトル前処理が受信ベクトルに対して実行され、N/2+1の長さを有する前処理済み受信ベクトルが取得される。続いて、前処理済み受信ベクトルが、同じくN/2+1の長さを有する、ローカルに記憶された3個のローカル系列と比較される。例えば、ここでは、そのコヒーレント値が式(7)を使用して計算される。次に、ピーク検出が実行される。ピークが検出された場合は、受信ベクトルが対応する根を有するZC系列と一致すると判定され、そのセルIDが、対応するセルへアクセスするセルIDとして決定される。
図8のプロセスは、一般に以下の式で表される。
Figure 0005612224
従って、本発明の方法によれば、所与のフーリエ変換長さ(LTEシステムでは2048)において、系列照合演算を実行する際に必要とされる複素共役演算は、各系列根につきN/2+1個のみである。さらに、この効果のコストはN/2個の加算演算のみであり、その複雑性は積演算のそれよりも遙かに低い。従って、本発明によるこのAHC解決法は、PSS検出における計算の複雑性を大幅に低減させて、UE機器の貴重な計算資源の消費量を削減するので、PSS検出の速度とパフォーマンスが向上し、セル探索効率も高まる。
図9は、本発明の他の実施例による、受信ベクトルに対する前処理の原理を示す概略図である。図9は、前述したCSCスキームにおける対称性検出の図である。図9に示すように、受信ベクトルは#N/2を中央にして左右に同様に展開され、複素共役積演算が1つずつ実行される。換言すれば、受信ベクトル内の#N/2の後の個々のデータ(すなわち、#N/2+1〜#N−1)が、対称位置の対応するデータ(#N/2−1〜#1)による複素共役積演算に付され、その結果が対称性を測定するための対称値として使用される。この演算は、以下の式で表される。
Figure 0005612224
その結果得られるM(θ)に基づき、ピークアルゴリズムまたはしきい値アルゴリズムを利用して、受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かが判定される。以降のPSS根識別演算は、受信ベクトルが対称特性を有すると判定された場合にのみ実行される。
図10は、本実施例によるPSS検出を示す概略図である。図10に示すように、まずこれまで同様に、他の内容によるPSSへの影響を排除するために、受信ベクトルがフィルタによってフィルタリングされ、その受信ベクトルに対して、図9を参照して説明した対称性検出演算が実行される。具体的には、受信ベクトルに対して自己相関演算が実行される。すなわち、式7に従って対称値が計算される。その後、算出された対称値が対称性判定しきい値Tcscと比較され、算出された対称値がしきい値Tcscを上回る場合は、受信ベクトルが中心対称特性を有していてPSS系列の特徴に適合するとみなされ、PSS系列が検出されたと判定される。算出された対称値がしきい値Tcscを上回らない場合は、PSS系列は検出されなかったと判定される。
PSSが検出されなかった場合は、系列開始点インデックスθが前進させられ、対称性検出が継続される。逆に、PSS系列が検出された場合は、PSS系列の開始位置が対称性検出プロセスで決定された
Figure 0005612224
値に基づいて決定される。そして、PSS系列と3個のローカルZC系列に対して照合演算が実行され、PSS根が識別される。
このCSCスキームによれば、PSS検出は2つの段階に分割される。第1段階では、受信ベクトルに対して最初に実行される演算は、PSS根検出ではなく、受信ベクトル自体の中心対称特性の検出である。ここで現在の受信ベクトルが強力な中心対称性を有することが判明したら、第2段階に移ってPSS根検出が実行される。そのため、このCSCスキームに基づけば、大量なデータシンボルに対してPSS根検出が実行されることはないため、UEの貴重な計算資源の消費が節減され、PSS検出の速度と効率が高まる。
図11は、CSC方法によるタイミングメトリック特性の図である。図11に示すように、M(θ)においてピークが出現すると、受信機(すなわち、UE)においてPSSが検出されたと判定される。この時点のPSS系列の開始位置は、ピーク位置と初期位置θとの対応関係に基づいて決定することができる。
また、CSCアルゴリズムは、本発明のAHCアルゴリズムと組み合わせて使用することも、あるいは従来技術と組み合わせて使用することも可能であることにも留意されたい。
さらに、上記では本発明を主に時間領域のPSS演算と組み合わせて紹介してきたが、本発明の方法は周波数領域でも実行できることは、当業者によって理解されることにも留意されたい。但し、周波数領域で実行される場合には、受信データを時間領域から周波数領域に変換するために、離散フーリエ変換を実行する必要がある。本発明のPSS検出は、周波数領域では全ての受信データに対してフーリエ変換を実行する必要があり、ある程度の計算資源が余分に消費されるため、時間領域で実行されるのが望ましいことに留意されたい。
図12に、本発明の他の実施例を示す。図12に示すように、システム内にモードスイッチが設定される。このモードスイッチは、システム内で周波数領域のPSS検出と時間領域のPSS検出のどちらを実行するかに関する設定または選択に応じて、受信ベクトルを時間領域演算ユニットまたは周波数領域演算ユニットのいずれかに切り替える。また、前述したように、周波数領域演算ユニットは、離散フーリエ変換ユニットをさらに備える点が、時間領域演算ユニットとは異なる。
本発明はさらに、PSS検出装置も提供する。以下では、これについて、図13を参照して詳細に説明する。図13は、本発明の一実施例によるPSS検出装置の概略ブロック図である。図13に示すように、装置1300は、プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するように構成された中心対称前処理手段1301と、プライマリ同期信号を検出するために、中心対称前処理に基づき、ローカルプライマリ同期信号を使用して、受信ベクトルに対して非コヒーレント検出を実行するように構成された非コヒーレント検出手段1302とを備える。
本発明による一実施例においては、中心対称前処理手段1301はさらに、プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルの長さを短縮することにより、前処理済み受信ベクトルを取得するように構成されたベクトル前処理手段1303を備える。本実施例においては、ローカルプライマリ同期信号は前処理済み受信ベクトルと同じ長さを有し、非コヒーレント検出手段1302は、ローカルプライマリ同期信号に基づいて、前処理済み受信ベクトルに対して非コヒーレント検出を実行するように構成される。
本発明の他の実施例においては、ベクトル前処理手段1303はさらに、前処理済み受信ベクトルを取得するために、受信ベクトルの対称位置に対応するデータを付加するように構成される。
本発明によるさらに他の実施例においては、中心対称前処理手段1301はさらに、受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを検出するように構成された対称性検出手段1304を備える。本実施例においては、非コヒーレント検出手段は、受信ベクトルが中心対称特性を有するとの判定が出されると、非コヒーレント検出を実行するように構成される。
本発明のさらに他の実施例においては、対称性検出手段1304はさらに対称値計算手段1305と対称性判定手段1306とを備える。対称値計算手段1305は、対称値として、受信ベクトル内の対称位置にある対応するデータのコヒーレント値の合計を計算するように構成される。対称性判定手段1306は、対称値に基づいて、受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを判定するように構成される。
さらに他の実施例においては、対称性判定手段1306は、対称値が対称性検出しきい値を下回らないときに、受信ベクトルは中心対称特性を有すると判定するように構成される。
またさらに他の実施例によれば、プライマリ同期信号検出は、通信システムにおける周波数または領域検出の設定に応じて、周波数領域または時間領域において実行される。
なお、装置1300を構成する個々の手段の動作は、実質的には前述した方法の各ステップに対応することに留意されたい。従って、装置1300内の個々の手段の詳細な動作については、図4〜12を参照して記述された本発明の方法の上記説明を参照されたい。
さらに、本発明のさらに他の態様によれば、図13を参照して説明された、本発明によるPSS検出装置1300を備えるユーザ機器がさらに提供される。
本発明の発明者は、本発明による時間領域PSS検出方法と従来の方法の複雑性を比較した。表1に比較結果を示す。
Figure 0005612224
上記の表から、AHCスキームの計算の複雑性は従来スキームの約半分に減少し、AHCと組み合わせたCSCスキームの計算の複雑性は従来スキームの約1/4に減少することが分かる。
図14に、正規化周波数オフセットを0.1(1.5kHzに相当)に設定して行った、従来技術と本発明の解決法のパフォーマンスの比較に関するシミュレーション結果を概略的に示す。図14は、各セルを示すためにZC系列の様々な組み合わせを利用して、同期または非同期シナリオにおけるAHC、従来スキームおよびCSCスキームのパフォーマンスを示す。この図に示すように、AHCアルゴリズムはシステムパフォーマンスに影響しないため、そのパフォーマンス曲線は従来アルゴリズムのパフォーマンス曲線とまったく同じである。さらに、同期シナリオおよび(PSS1、PSS2、PPS1)との組み合わせによるAHC/従来モードを除き、他のAHC/従来モードのパフォーマンスはほぼ同じである。
図14から、AHCスキームは従来の非コヒーレントアルゴリズムにおいて得られるのとまったく同じ精度を達成することは明らかである。CSCスキームでは、AHCに比較して、計算の複雑性は約50%削減されるが、そのために精度が犠牲になっている。さらに、同期シナリオでのパフォーマンスは、非同期シナリオで得られるパフォーマンスを常に上回っている。その理由は、非同期送信シナリオにおいては、目的セルによって送信されたPSSはインターリングセル(interring cells)からのデータシンボルによって影響され、受信されたPSSのSINRはこの種の干渉により確実に劣化されるのに対し、同期送信シナリオの場合には、異なるセルから送信されたPSSは互いに重なり合って1つのUEに同時に受信されるため、受信機でその効果が積み重なってCSC検出性能が向上するからである。
上記では受信ベクトル自体の自己相関値を解決することに基づく対称性の判定について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、当該技術において既知かまたは将来開発される任意の適切な方法を採用できることに留意されたい。さらに、上記のしきい値判定を参照して中心対称性を実行することはほんの一例であり、本発明はこれに限定されず、これ以外の例えばピ―ク検出手法など他の適切な方法を採用することも可能である。
またさらに、コヒーレント値と対称値の計算用として特定の式を示したが、本発明はこれに限定されず、当該技術において既知かまたは将来開発される任意の適切な方法を採用して本発明を実装できることに留意されたい。本発明は、これらの式の一部の項目を無視して実行することもできる。例えば、式(8)の場合は、#0データと#N/2データの処理を無視してもよい。
さらに、本発明は時間領域PSS演算の技術的解決法について主に記述し、周波数領域PSS演算については詳細に記述していないが、当業者であればその知識と本発明の教示に基づいて周波数領域PSS演算を容易に実装することができる。
加えて、本発明の実施例は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせとして実装することが可能である。ハードウェア部分は専用の論理回路を使用して実装でき、ソフトウェア部分はメモリに格納して、マイクロプロセッサや専用設計のハードウェア等の適切な命令実行システムによって実行することができる。当該技術の通常の知識を有する当業者は、上記の方法およびシステムは例えばコンピュータ可読命令を用いて、あるいはプロセッサ制御コード内に実装することができ、当該コードは、磁気ディスク、CD、DVD−ROMなどのベアラメディア、読み取り専用メモリ(ファームウェア)などのプログラム可能メモリ、または光もしくは電子信号ベアラなどのデータベアラに格納して提供されることを理解できる。本実施例の装置およびその構成要素は、超大規模集積回路やゲートアレイなどのプログラム可能ハードウェア装置、論理チップやトランジスタなどの半導体、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはプログラマブル論理装置のハードウェア回路によって実装することも、各種プロセッサによって実行されるソフトウェアによって実装することも、あるいは上記のハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実装することもできる。
以上、本発明について現在検討されている実施例を参照して述べてきたが、本発明は開示された実施例に限定されないことは理解されるであろう。本発明では、付記された請求項の精神と範囲に含まれる様々な変更態様や等価な配置をも内包することが意図されている。付記された請求項の範囲は最も広義な説明であり、変更態様、等価な構造および機能を全て含む。
さらに、上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これに限定されない。
(付記1)
プライマリ同期信号検出方法であって、
プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するステップと、
プライマリ同期信号を検出するために、中心対称前処理に基づき、ローカルプライマリ同期信号を使用して、受信ベクトルに対して非コヒーレント検出を実行するステップと
を含むことを特徴とするプライマリ同期信号検出方法。
(付記2)
前記プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するステップは、
プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルの長さを短縮することにより、前処理済み受信ベクトルを取得するステップを含み、
前記ローカルプライマリ同期信号は前処理済み受信ベクトルと同じ長さを有し、非コヒーレント検出は、ローカルプライマリ同期信号に基づき、前処理済み受信ベクトルに対して実行されることを特徴とする付記1に記載のプライマリ同期信号検出方法。
(付記3)
前記受信ベクトルの長さを短縮することにより前処理済み受信ベクトルを取得するステップは、前処理済み受信ベクトルを取得するために受信ベクトル内の対称位置に対応するデータを付加するステップを含むことを特徴とする付記2に記載のプライマリ同期信号検出方法。
(付記4)
前記プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するステップは、受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを検出するステップを含み、
前記受信ベクトルが中心対称特性を有すると判定された場合、非コヒーレント検出が実行されることを特徴とする付記1から付記3の何れかに記載のプライマリ同期信号検出方法。
(付記5)
前記受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを検出するステップは、
受信ベクトル内の対称位置にある対応するデータのコヒーレント値の合計を対称値として計算するステップと、
前記対称値に基づいて受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを判定するステップとを含むことを特徴とする付記4に記載のプライマリ同期信号検出方法。
(付記6)
前記対称値に基づいて受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを判定するステップは、
前記対称値が対称性検出しきい値を下回らないときに、受信ベクトルは中心対称特性を有すると判定するステップを含むことを特徴とする付記5に記載のプライマリ同期信号検出方法。
(付記7)
前記プライマリ同期信号検出は、通信システムにおける周波数または領域検出の設定に応じて、周波数または時間領域において実行されることを特徴とする付記1に記載のプライマリ同期信号検出方法。
(付記8)
プライマリ同期信号検出装置であって、
プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するよう構成される中心対称前処理手段と、
プライマリ同期信号を検出するために、中心対称前処理に基づき、ローカルプライマリ同期信号を使用して、受信ベクトルに対して非コヒーレント検出を実行するよう構成される非コヒーレント検出手段と
を備えることを特徴とするプライマリ同期信号検出装置。
(付記9)
前記中心対称前処理手段は、
前記プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するよう構成されるベクトル前処理手段を備え、
前記ローカルプライマリ同期信号は前処理済み受信ベクトルと同じ長さを有し、前記非コヒーレント検出手段は、ローカルプライマリ同期信号に基づき、前処理済み受信ベクトルに対して前記非コヒーレント検出を実行することを特徴とする付記8に記載のプライマリ同期信号検出装置。
(付記10)
前記ベクトル前処理手段は、
前処理済み受信ベクトルを取得するために受信ベクトル内の対称位置に対応するデータを付加することを特徴とする付記9に記載のプライマリ同期信号検出装置。
(付記11)
前記中心対称前処理手段は、
受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを検出する対称性検出手段を備え、
前記非コヒーレント検出手段は、前記受信ベクトルが中心対称特性を有すると判定された場合、非コヒーレント検出を実行することを特徴とする付記8から付記10の何れかに記載のプライマリ同期信号検出装置。
(付記12)
前記対称性検出手段は、
受信ベクトル内の対称位置にある対応するデータのコヒーレント値の合計を対称値として計算する対称値計算手段と、
前記対称値に基づいて受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを判定する対称性判定手段とを備えることを特徴とする付記11に記載のプライマリ同期信号検出装置。
(付記13)
前記対称性判定手段は、
前記対称値が対称性検出しきい値を下回らないときに、受信ベクトルは中心対称特性を有すると判定することを特徴とする付記12に記載のプライマリ同期信号検出装置。
(付記14)
前記プライマリ同期信号検出は、通信システムにおける周波数または領域検出の設定に応じて、周波数または時間領域において実行されることを特徴とする付記8に記載のプライマリ同期信号検出装置。
(付記15)
付記8から付記14の何れかに記載の装置を備えることを特徴とするユーザ機器。
1300:装置
1301:中心対称前処理手段
1304:対称性検出手段
1305:対称値計算手段
1306:対称性判定手段
1303:ベクトル前処理手段
1302:非コヒーレント検出手段

Claims (9)

  1. プライマリ同期信号検出方法であって、
    プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するステップと、
    プライマリ同期信号を検出するために、中心対称前処理に基づき、ローカルプライマリ同期信号を使用して、受信ベクトルに対して非コヒーレント検出を実行するステップと
    を含み、
    前記プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するステップは、受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを検出するステップを含み、
    前記受信ベクトルが中心対称特性を有すると判定された場合、非コヒーレント検出が実行されることを特徴とするプライマリ同期信号検出方法。
  2. 前記プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するステップは、
    プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルの長さを短縮することにより、前処理済み受信ベクトルを取得するステップを含み、
    前記ローカルプライマリ同期信号は前処理済み受信ベクトルと同じ長さを有し、非コヒーレント検出は、ローカルプライマリ同期信号に基づき、前処理済み受信ベクトルに対して実行されることを特徴とする請求項1に記載のプライマリ同期信号検出方法。
  3. 前記受信ベクトルの長さを短縮することにより前処理済み受信ベクトルを取得するステップは、前処理済み受信ベクトルを取得するために受信ベクトル内の対称位置に対応するデータを付加するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載のプライマリ同期信号検出方法。
  4. 前記受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを検出するステップは、
    受信ベクトル内の対称位置にある対応するデータのコヒーレント値の合計を対称値として計算するステップと、
    前記対称値に基づいて受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを判定するステップとを含むことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のプライマリ同期信号検出方法。
  5. 前記対称値に基づいて受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを判定するステップは、
    前記対称値が対称性検出しきい値を下回らないときに、受信ベクトルは中心対称特性を有すると判定するステップを含むことを特徴とする請求項に記載のプライマリ同期信号検出方法。
  6. 前記プライマリ同期信号検出は、通信システムにおける周波数または領域検出の設定に応じて、周波数または時間領域において実行されることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のプライマリ同期信号検出方法。
  7. プライマリ同期信号検出装置であって、
    プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルに対して中心対称前処理を実行するよう構成される中心対称前処理手段と、
    プライマリ同期信号を検出するために、中心対称前処理に基づき、ローカルプライマリ同期信号を使用して、受信ベクトルに対して非コヒーレント検出を実行するよう構成される非コヒーレント検出手段と
    を備え、
    前記中心対称前処理手段は、受信ベクトルが中心対称特性を有するか否かを検出するように構成された手段を備え、
    前記非コヒーレント検出手段は、前記受信ベクトルが中心対称特性を有すると判定された場合、非コヒーレント検出を実行することを特徴とするプライマリ同期信号検出装置。
  8. 前記中心対称前処理手段は、
    前記プライマリ同期信号の中心対称性を利用して、受信ベクトルの長さを短縮することにより、前処理済み受信ベクトルを取得するよう構成されるベクトル前処理手段を備え、
    前記ローカルプライマリ同期信号は前処理済み受信ベクトルと同じ長さを有し、前記非コヒーレント検出手段は、ローカルプライマリ同期信号に基づき、前処理済み受信ベクトルに対して前記非コヒーレント検出を実行することを特徴とする請求項に記載のプライマリ同期信号検出装置。
  9. 前記ベクトル前処理手段は、
    前処理済み受信ベクトルを取得するために受信ベクトル内の対称位置に対応するデータを付加することを特徴とする請求項に記載のプライマリ同期信号検出装置。
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