JP5610173B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、移動通信デバイス及び移動通信ネットワークに関し、限定はしないが、特に、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)標準規格又はその均等物若しくは派生物に従って動作する移動通信デバイス及び移動通信ネットワークに関する。本発明は、限定はしないが、特に、UTRANのロングタームエボリューション(LTE)(発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)と呼ばれる)に関連する。
本出願は、2011年7月25日に出願された英国特許出願第1112752.9号を基礎としており、この英国特許出願の優先権の利益を主張する。この英国特許出願の開示は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
3GPP標準化プロセスの一部として、20MHzを超えるシステム帯域幅の場合のダウンリンク動作は、種々の周波数にある複数のコンポーネントキャリアのアグリゲーションに基づくものと決定された。そのようなキャリアアグリゲーションを用いて、連続的なスペクトルを有するシステム、及び連続的なスペクトルを有しないシステムの両方における動作をサポートすることができる(例えば、非連続的なシステムは800MHz、2GHz及び3.5GHzのコンポーネントキャリアを含む場合がある)。従来の移動デバイスは、単一の、後方互換性があるコンポーネントキャリアを用いてのみ通信できる場合があるが、更に進んだマルチキャリア対応端末であれば、複数のコンポーネントキャリアを同時に使用することができる。
キャリアアグリゲーションは、複数のキャリアを用いて異なる電力クラスのセル間、及びオープンアクセスセルとクローズド加入者グループ(CSG)セルとの間の干渉を管理できるようになるので、システム帯域幅が連続的であり、20MHzを超えない場合であっても、異機種ネットワーク(HetNet)において特に利益をもたらすことができる。或る特定の電力クラスのセル(マクロ/ピコ/CSG)にキャリアを排他的に専用化することによって、長期のリソース分割を実行することができる。
さらに、同じ場所を占めるか、又は重なり合う地理的エリアにおいて同じ周波数のコンポーネントキャリア上で動作する、異なるセル間で干渉を管理する必要があることから、拡張キャリアが開発された(拡張キャリアは、従来のデバイスとの後方互換性はない)。拡張キャリアは、キャリアアグリゲーションに基づくHetNet動作及びスペクトル効率改善のためのツールとして用いることができる。マルチキャリア対応基地局は、その基地局のキャリアのうちの少なくとも1つを拡張キャリアとして動作させることができ、拡張キャリア上では、制御チャネル(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のようなリソーススケジューリング情報を搬送するチャネル)、共通基準信号(CRS)(セル固有基準信号と呼ばれる場合もある)及び他の情報を送信することはできない。より具体的には、拡張キャリアは、以下のいずれかを送信するために用いることはできない。
・物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)
・物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)
・物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)
・物理ブロードキャストチャネル(PBCH)
・一次同期信号(PSS)
・二次同期信号(SSS)、又は
・共通基準信号/セル固有基準信号(CRS)
それゆえ、拡張キャリアは、単一のキャリア(スタンドアローンキャリア)として動作できないが、コンポーネントキャリアセットの一部でなければならないキャリアを含み、セット内のキャリアの少なくとも1つがスタンドアローン対応キャリアであり、拡張キャリアのためのスケジューリング情報(及び他の制御情報)を送信するために用いることができる。
したがって、第1の基地局がコンポーネントキャリアを拡張キャリアとして動作させているとき、別の基地局は、第1の基地局と概ね同じ地理的エリアにおいて、同じ周波数のコンポーネントキャリアを、制御チャネル、CRS及び他のそのような情報をより確実に送信するように動作させることができ、第1の基地局によって動作する拡張キャリア上には対応する制御チャネル、CRS及び他のそのような情報が存在しないので、著しい干渉は生じない。
しかしながら、拡張キャリアが用いられる通信システムでは、スタンドアローン(従来の)コンポーネントキャリアからのクロスキャリアスケジューリングによって、制御チャネル(PDCCH)ブロッキングが増加する可能性があり、制御チャネル(PDCCH)容量がシステム性能の制限要因になる可能性がある。これは、複数のコンポーネントキャリア上でリソースをスケジューリングするために必要とされる制御チャネルシグナリングが増えるためである。
それゆえ、本発明は、上記の問題を克服するか、少なくとも緩和する移動通信システム、移動通信デバイス、通信ノード及び関連する方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、セルラ通信システム内の複数の移動通信デバイスと通信するための通信装置であって、少なくとも1つの通信セルを動作させる手段と、前記少なくとも1つのセル内の複数の通信デバイスのそれぞれと複数のサブフレームを通信する手段とを備え、各サブフレームはそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含み、通信する手段は、サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において第1の基準信号パターン(「シーケンス」と呼ばれる場合もある)を持つ第1の制御チャネルを通信し、かつサブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域において第2の基準信号パターン(シーケンス)を持つ第2の制御チャネルを通信するように動作可能であり、第2の基準信号パターン(シーケンス)は第1の基準信号パターン(シーケンス)とは異なる、通信装置が提供される。
少なくとも1つの通信セルを動作させる手段は、第1のコンポーネントキャリアを用いて第1のセルを動作させ、かつ第2のコンポーネントキャリアを用いて第2のセルを動作させるように動作可能とすることができ、第1のサブフレームは第1のコンポーネントキャリアを用いて与えることができ、第2のサブフレームは第2のコンポーネントキャリアを用いて与えることができる。
第2のコンポーネントキャリアは拡張キャリアとして動作させることができる。第1のコンポーネントキャリアはスタンドアローンキャリアとして動作させることができる。通信する手段は、第2の制御チャネルを特定の通信デバイスの方向に空間的に集中させるように動作可能とすることができる。
通信する手段は、第1の制御チャネルを少なくとも1つのセルの全体にわたって無指向性で送信するように動作可能とすることができる。
通信装置は、特定の通信デバイスが第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信すべきであるか、又は第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信すべきであるかを判断する手段を更に備えることができる。
判断する手段は、通信デバイスの場所に基づいて、特定の通信デバイスが第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信すべきであるか、又は第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信すべきであるかを判断するように動作可能とすることができる。
判断する手段は、更なる通信装置に対する通信デバイスの場所に基づいて、特定の通信デバイスが第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信すべきであるか、第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信すべきであるかを判断するように動作可能とすることができる。
判断する手段は、更なる通信装置からの通信デバイスの距離を表すパラメータの測定結果に基づいて、更なる通信装置に対する通信デバイスの場所を判断するように動作可能とすることができる。
更なる通信装置からの通信デバイスの距離を表すパラメータは、更なる通信装置によって送信される信号の基準信号受信電力(RSRP)を含むことができる。
判断する手段は、特定の通信デバイスから所定のメッセージが受信された場合に、特定の通信デバイスが第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信すべきであると判断するように動作可能とすることができる。
判断する手段は、特定の通信デバイスから更なるメッセージが受信された場合に、特定の通信デバイスが第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信すべきであると判断するように動作可能とすることができる。
判断する手段は、特定の通信デバイスから受信される測定報告に応じて、特定の通信デバイスが第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信すべきであるか、又は第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信すべきであるかを判断するように動作可能とすることができる。
通信装置は複数の分散アンテナを備えることができる。
通信する手段は、複数のアンテナのうちのいずれかを用いて、第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを通信するように動作可能とすることができる。
通信する手段は、複数のアンテナのうちの少なくとも1つを含むが、全てではない、サブセットを用いて、第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを通信するように動作可能とすることができる。
通信する手段は、複数のアンテナのうちの少なくとも1つを含むが、全てではない、サブセットを用いて、サブフレームのうちの第3のサブフレームにおいて第3の基準信号パターンを持つ制御チャネルを通信するように動作可能とすることができ、第3の基準信号パターンは第1の基準信号パターン及び第2の基準信号パターンとは異なることができる。
通信する手段は、複数のサブフレームを含む無線フレームを通信するように動作可能とすることができ、各サブフレームはそれぞれ異なるサブフレーム位置を有し、通信する手段は、無線フレーム内の、少なくとも1つのサブフレーム位置を含む第1の組のサブフレーム位置から選択されたサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを通信するように動作可能とすることができ、かつ無線フレーム内の、少なくとも1つのサブフレーム位置を含む第2の組のサブフレーム位置から選択されたサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを通信するように動作可能とすることができ、第1の組のサブフレーム位置は第2の組のサブフレーム位置と同じサブフレーム位置を含まない。
第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルは、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームのサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて通信することができず、かつ/又はオールモーストブランクサブフレーム(ABS)のサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて通信することができない。
第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルは、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)のサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて通信することができる。第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルは、オールモーストブランクサブフレーム(ABS)のサブフレームにおいて通信することができる。
第1及び又は第2の制御チャネルを用いて通信される制御情報は、通信デバイスのためのリソース割当てを表すことができる。各基準信号パターンは復調基準信号パターン「DMRS」を含むことができる。
本発明の一態様によれば、セルラ通信システムの通信装置と通信するための通信デバイスであって、通信装置によって動作する少なくとも1つの通信セルにおいて該通信デバイスを登録する手段と、通信装置から複数のサブフレームを受信する手段であって、各サブフレームはそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含み、受信する手段は、サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信し、かつサブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域において第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルするように動作可能であり、第2の基準信号パターンは第1の基準信号パターンとは異なることができる、受信する手段と、第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈し、かつ第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈する手段と、を備える、通信デバイスが提供される。
受信する手段は、第1の周波数帯の第1のコンポーネントキャリア上で第1のサブフレームを受信し、かつ第2の周波数帯の第2のコンポーネントキャリア上で第2のサブフレームを受信するように動作可能とすることができる。第2のコンポーネントキャリアは拡張キャリアとして動作させることができる。第1のコンポーネントキャリアはスタンドアローンキャリアとして動作させることができる。
前記受信する手段は、前記通信デバイスの方向に空間的に集中した無線ビームにおいて前記第2の制御チャネルを受信するように動作可能とすることができる。
受信する手段は、少なくとも1つのセルの全体にわたって無指向性で送信される無線通信において第1の制御チャネルを受信するように動作可能とすることができる。
通信デバイスは、更なる通信装置からの通信デバイスの距離を表すパラメータを測定する手段を更に備えることができる。
更なる通信装置からの通信デバイスの距離を表すパラメータは、更なる通信装置によって送信される信号の基準信号受信電力(RSRP)を含むことができる。
通信デバイスは、更なる通信装置からの通信デバイスの距離を表す前記パラメータの測定の結果に応じて、セルを動作させる通信装置に所定のメッセージを送信する手段を更に備えることができる。
所定のメッセージは、測定の結果を含む測定報告を含むことができる。
所定のメッセージは、更なる通信装置の、及び/又は更なる通信装置によって動作するセルの識別情報を表す情報を含むことができる。
通信デバイスは、パラメータを所定のしきい値と比較する手段を更に備えることができる。
送信する手段は、比較が、パラメータがしきい値よりも高くなったことを示す場合には、所定のメッセージを送信するように動作可能とすることができる。
送信する手段は、比較が、パラメータがしきい値未満になったことを示す場合には、更なる所定のメッセージを送信するように動作可能とすることができる。
受信する手段は、複数のサブフレームを含む無線フレームを受信するように動作可能とすることができ、各サブフレームは無線フレーム内の異なるそれぞれのサブフレーム位置を持ち、受信する手段は、無線フレーム内の、少なくとも1つのサブフレーム位置を含む第1の組のサブフレーム位置から選択されたサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信するように動作可能とすることができ、かつ無線フレーム内の、少なくとも1つのサブフレーム位置を含む第2の組のサブフレーム位置から選択されたサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信するように動作可能とすることができ、第1の組のサブフレーム位置は第2の組のサブフレーム位置と同じサブフレーム位置を含まない。
第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルは、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームのサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて受信されず、かつ/又はオールモーストブランクサブフレーム(ABS)のサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて受信することができない。第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルは、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)のサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて受信することができる。第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルは、オールモーストブランクサブフレーム(ABS)のサブフレームにおいて受信することができる。
第1及び又は第2の制御チャネルを用いて通信される制御情報は、通信デバイスのためのリソース割当てを表すことができる。
基準信号パターンは復調基準信号パターン「DMRS」を含むことができる。
本発明の一態様によれば、通信装置によって実行される、セルラ通信システム内の複数の移動通信デバイスと通信する方法であって、少なくとも1つの通信セルを動作させ、少なくとも1つのセル内の複数の通信デバイスのそれぞれと、各々がそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含む複数のサブフレームを通信し、サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において、第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを用いて制御情報を通信し、サブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域において、第1の基準信号パターンとは異なる第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを用いて制御情報を通信する、方法が提供される。
本発明の一態様によれば、通信デバイスによって実行される、セルラ通信システムの通信装置と通信するための方法であって、通信装置によって動作する少なくとも1つの通信セルにおいて通信デバイスを登録し、通信装置から、各々がそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含む複数のサブフレームを受信し、サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において、第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信し、第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈し、サブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域において、第1の基準信号パターンとは異なる第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信し、第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈する、方法が提供される。
本発明の一態様によれば、上述の通信装置又は通信デバイスを実現するようにプログラマブルプロセッサをプログラミングするように動作可能な命令を含むコンピュータプログラムが提供される。
本発明の一態様によれば、セルラ通信システム内の複数の移動通信デバイスと通信するための通信装置であって、少なくとも1つの通信セルを動作させる手段と、少なくとも1つのセル内の複数の通信デバイスのそれぞれと複数のサブフレームを通信する手段とを備え、各サブフレームはそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含み、通信する手段は、サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを用いて制御情報を通信し、かつサブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域及びデータ領域のうちの一方において第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを用いて制御情報を通信するように動作可能とすることができ、第2の基準信号パターンは第1の基準信号パターンとは異なる、通信装置が提供される。
本発明の一態様によれば、セルラ通信システムの通信装置と通信するための通信デバイスであって、通信装置によって動作する少なくとも1つの通信セルにおいて該通信デバイスを登録する手段と、通信装置から複数のサブフレームを受信する手段であって、各サブフレームはそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含み、該受信する手段は、サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信し、かつサブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域及びデータ領域のうちの少なくとも一方において第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信するように動作し、第2の基準信号パターンは第1の基準信号パターンとは異なる、受信する手段と、第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈し、かつ第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈する手段と、を備える、通信デバイスが提供される。
本発明の一態様によれば、セルラ通信システム内の複数の移動通信デバイスと通信するための通信装置であって、少なくとも1つの通信セルを動作させる手段と、少なくとも1つのセル内の複数の通信デバイスのそれぞれと複数のサブフレームを通信する手段とを備え、通信する手段は、セル全体にわたって、第1の制御チャネルを用いて制御情報を無指向性で通信し、かつ制御情報が向けられる通信デバイスに向かって空間的に集中する方向において、第2の制御チャネルを用いて制御情報を通信するように動作可能である、通信装置が提供される。
本発明の一態様によれば、セルラ通信システムの通信装置と通信するための通信デバイスであって、通信デバイスは、通信装置によって動作する少なくとも1つの通信セルにおいて通信デバイスを登録する手段と、通信装置から複数のサブフレームを受信する手段であって、該受信する手段は、セル全体にわたって通信装置によって第1の制御チャネルを無指向性で受信し、かつ通信デバイスに向かって空間的に集中する方向に送信された第2の制御チャネルを受信するように動作可能とする、受信する手段と、第1の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈し、かつ第2の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈する手段と、を備える、通信デバイスが提供される。
本発明の一態様によれば、セルラ通信システム内の複数の移動通信デバイスと通信するための通信装置であって、少なくとも1つの通信セルを動作させるように構成されるセルコントローラと、少なくとも1つのセル内の複数の通信デバイスのそれぞれと複数のサブフレームを通信するように動作可能なトランシーバとを備え、各サブフレームはそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含み、トランシーバは、サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを用いて制御情報を通信し、かつサブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域及びデータ領域のうちの少なくとも一方において第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを用いて制御情報を通信するように更に動作可能であり、第2の基準信号パターンは第1の基準信号パターンとは異なる、通信装置が提供される。
本発明の一態様によれば、セルラ通信システムの通信装置と通信するための通信デバイスであって、通信装置によって動作する少なくとも1つの通信セルにおいて該通信デバイスを登録するように動作可能なセル登録モジュールと、通信装置から複数のサブフレームを受信するように動作可能なトランシーバであって、各サブフレームはそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含み、該送受信機は、サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信し、かつサブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域及びデータ領域のうちの少なくとも一方において第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信するように更に動作可能であり、第2の基準信号パターンは第1の基準信号パターンとは異なる、トランシーバと、第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈し、かつ第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈するように動作可能なプロセッサと、を備える、通信デバイスが提供される。
本発明の態様は、上記で示した、又は特許請求の範囲において記載される態様及び可能な形態において記述されるような方法を実行するようにプログラマブルプロセッサをプログラムするように、かつ/又は特許請求の範囲のいずれかの請求項において記載される装置を提供するように適切に構成されたコンピュータをプログラムするように動作可能である、その上に記憶された命令を有するコンピュータ可読記憶媒体のようなコンピュータプログラム製品にまで及ぶ。
本明細書(特許請求の範囲を含む)において開示され、かつ/又は図面において示される各特徴は、開示され、かつ/又は図示される任意の他の特徴から独立して(又はそれらと組み合わせて)本発明に組み込まれる場合がある。詳細には、限定はしないが、特定の独立請求項に従属する請求項のうちのいずれかの特徴は任意の組み合わせにおいて、又は個々に、その独立請求項に取り込まれる場合がある。
次に、本発明の実施形態を、例として、添付の図面を参照しながら説明する。
通信システムを示す概略図である。 図1の通信システムの場合のコンポーネントキャリアのための可能なサブフレーム構成を示す図である。 図1の通信システム内の復調基準信号のためのリソースグリッドの簡略化された図である。 図1の通信システムのための第1の基地局の簡略化されたブロック図である。 図1の通信システムのための第2の基地局の簡略化されたブロック図である。 図1の通信システムのための移動通信デバイスの簡略化されたブロック図である。 図1の通信システムの動作を示す簡略化された流れ図である。 別の通信システムを示す概略図である。 図8の通信システムの場合のコンポーネントキャリアのための可能なサブフレーム構成を示す図である。 図8の通信システムの場合のコンポーネントキャリアのための別の可能なサブフレーム構成を示す図である。 別の通信システムを示す概略図である。 図10の通信システムの場合のコンポーネントキャリアのための可能なサブフレーム構成を示す図である。 別の通信システムを示す概略図である。 図13の通信システムのための無線フレームを示す図である。 図13の通信システムの場合のコンポーネントキャリアのための幾つかの可能なサブフレーム構成を示す図である。 別の通信システムを示す概略図である。 図16の通信システムの場合のコンポーネントキャリアのための幾つかの可能なサブフレーム構成を示す図である。
概説
図1は、移動(セルラ)通信システム1を概略的に示しており、そのシステムでは、複数の移動通信デバイス3−1〜3−7のうちのいずれかのユーザが、複数の基地局5−1、5−2及び5−3のうちの1つ又は複数を介して、他のユーザと通信することができる。図1に示されるシステムでは、図示される各基地局5は、マルチキャリア環境において動作することができる発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)基地局である。
図1において、5−1を付された基地局は、いわゆる「マクロ」基地局を含み、コンポーネントキャリアセットのそれぞれのコンポーネントキャリア(CC)C1、C2を用いて、地理的に相対的に大きな複数の「マクロ」セル7、8を動作させる。この実施形態では、マクロ基地局5−1は、コンポーネントキャリアC1を一次セル(PCell)7が提供される一次コンポーネントキャリアとして動作させ、コンポーネントキャリアC2を二次セル(SCell)8が提供される二次コンポーネントキャリアとして動作させる。PCell7はSCell8よりも地理的に大きなカバレッジを有する。PCell7とSCell8とのサイズの違いは設計による場合があるか(例えば、コンポーネントキャリアC2のために低い送信電力を用いる結果として)、又は一次キャリアC1及び二次キャリアC2に異なる程度に影響を及ぼす1つ又は複数の無線環境要因から生じる場合がある(例えば、高い周波数の二次キャリアC2よりも、低い周波数の一次キャリアC1に及ぼす影響が小さい経路損失)。
図1に示される他の基地局5−2及び5−3はそれぞれ、いわゆる「ピコ」基地局を含み、周波数に関してマクロ基地局5−1によって用いられるコンポーネントキャリアに対応するコンポーネントキャリア(CC)C1、C2を持つコンポーネントキャリアセットを用いて、複数の「ピコ」セル9−2、9−3、10−2、10−3を動作させる。各ピコ基地局5−2、5−3は、コンポーネントキャリアC2においてそれぞれのピコ一次セル(PCell)9−2、9−3を動作させ、コンポーネントキャリアC1においてそれぞれのピコ二次セル(SCell)10−2、10−3を動作させる。したがって、ピコPCell9は、マクロSCell8と実質的に同じ周波数帯を共用し、ピコSCell10は、マクロPCell7と実質的に同じ周波数帯を共用する。図1に示されるように、ピコセル9、10を提供するために用いられるキャリアC1、C2の電力は、この例のピコPCell9の地理的カバレッジがピコSCell10の地理的カバレッジと概ね同じ場所を占めるように設定される。
ピコセル9、10を提供するために用いられる電力は、マクロセル7、8のために用いられる電力に比べて低く、それゆえ、ピコセル9、10はマクロセル7、8に比べて小さい。図1に示されるように、この例では、各ピコセル9、10の地理的カバレッジはマクロPCell7の地理的カバレッジ内に完全に入り、マクロSCell8の地理的カバレッジと部分的に重なり合う。
図2を参照すると、セルごとのコンポーネントキャリアのためのサブフレーム構成が示されており、マクロPCell7と各ピコSCell10との間に相対的に高い通信干渉が生じる可能性があることが明らかになる。マクロPCell7及びピコSCell10は同じ場所を占める地理的領域内で動作し、共通のコンポーネントキャリア周波数を用いるので、干渉のリスクが高い。さらに、ピコ基地局5−2、5−3によって用いられる電力に比べてマクロ基地局5−1によって用いられる電力が相対的に高いので、各ピコSCell10によってカバーされる地理的エリアにおいて、マクロ基地局5−1からの通信信号の強度が、それぞれのピコ基地局5−2、5−3からの通信信号に匹敵する場合がある。マクロSCell8と各ピコPCell9との間に幾らかの干渉が生じる可能性もあるが、そのような干渉は相対的に小さく、かつマクロSCell8及びピコPCell9が重なり合う相対的に小さな地理的領域に限定される可能性が高い。
干渉の問題を緩和するために、マクロSCell8のために用いられるコンポーネントキャリアC2は、送信することができる情報の性質が限定される拡張キャリアとしてマクロ基地局5−1によって動作する。具体的には、そのコンポーネントキャリアは、拡張キャリアとして動作するときに、以下のうちのいずれかを送信するために用いることはできない。
・物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)
・物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)
・物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)
・物理ブロードキャストチャネル(PBCH)
・一次同期信号(PSS)
・二次同期信号(SSS)、又は
・共通基準信号/セル固有基準信号(CRS)
マクロ基地局5−1は、PCell7のためのキャリアC1を、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を持つスタンドアローンキャリアとして動作させ、そのチャネルはその自らのコンポーネントキャリアC1のリソースをスケジューリングするために用いることができる(矢印Xによって示される)。コンポーネントキャリアC1のPDCCHを用いて、マクロSCell8において動作するときに移動通信デバイス3によって通信のために用いられることになるコンポーネントキャリアC2のリソースをスケジューリングする(「クロスキャリアスケジューリング」)こともできる(矢印Yによって示される)。PDCCHはセル全体を通して無指向性で送信される。
各ピコSCell10のために用いられるそれぞれのコンポーネントキャリアC1も、関連するピコ基地局5−2、5−3によって拡張キャリアとして動作する。ピコPCell9ごとに用いられるそれぞれのコンポーネントキャリアC2は、関連するピコ基地局5−2、5−3によって、その自らのコンポーネントキャリアC2内のリソースをスケジューリングするための関連するPDCCHを持つスタンドアローンキャリアとして動作する(矢印X’によって示される)。このPDCCHも、関連するピコPCell19において動作するときに、移動通信デバイス3によって通信のために用いられることになるコンポーネントキャリアC1のリソースをクロスキャリアスケジューリングするために用いることができる(矢印Y’によって示される)。
図1及び図2に示されるように、この実施形態では、従来のPDCCHが拡張キャリア上で与えられないが、マクロSCell8の拡張コンポーネントキャリアC2を用いて、専用のビームフォームド物理ダウンリンク制御チャネル(BFed PDCCH)4−1、4−2、4−5が与えられる。BFed PDCCH4−1、4−2、4−5は指向性であり、特定の移動通信デバイス3のためのマクロSCell8のための拡張コンポーネントキャリアC2のリソースをスケジューリングするために選択的に用いることができる(矢印Zによって示される)。BFed PDCCHは、周波数選択性スケジューリングとともに用いられ、そのスケジューリングでは、移動通信デバイスは、システム帯域幅の周波数領域において各リソースブロック(RB)又はRBのグループのチャネル品質インジケータ(CQI)のようなチャネル状態情報(CSI)報告し、基地局は、端末ごとのBFed PDCCHをスケジューリングするのに用いるべき最良のリソースブロックを選択する。
この例示的な実施形態では、ピコSCell10−2、10−3の拡張コンポーネントキャリアC1のためにBFed PDCCHは与えられない。代わりに、図2に示されるように、各ピコ基地局5−2、5−3は、それぞれの拡張コンポーネントキャリアC1を、全くPDCCH無しのコンポーネントキャリアとして動作させる。
したがって、マクロ基地局5−1によって動作する一次コンポーネントキャリアC1のPDCCHは、マクロSCell8内に位置するが、マクロSCell8と同じコンポーネントキャリアC2上で動作するピコPCell9−2に地理的に極めて近接している、移動通信デバイス3−7のためのリソースをスケジューリングするために用いることができる(例えば、矢印Yによって示される)。したがって、マクロSCell8及びピコPCell9−2は、同じコンポーネントキャリア周波数帯(C2)を用いて動作しているが、セルごとの制御情報は異なるそれぞれのコンポーネントキャリア周波数帯を用いて送信されるので、マクロSCell8とピコPCell9−2との間の干渉は回避される。
マクロSCell8のための拡張コンポーネントキャリアC2のBFed PDCCH4−1、4−2、4−5を選択的に用いて、マクロSCell8内で動作しているが、ピコPCell9−2、9−3のうちの1つに地理的に近接していないそれぞれの移動通信デバイス3−1、3−2、3−5のためのリソースをスケジューリングすることができる。したがって、干渉がそれほど大きなリスクでない場合、干渉に著しく影響を及ぼすことなく、マクロPCell7のために用いられるコンポーネントキャリアC1のPDCCHの容量を保存することができるので好都合である。
制御チャネル容量がそれほど問題でない更に小さなピコセルの場合、各ピコ基地局5−2、5−3によって動作するそれぞれのコンポーネントキャリアC2のPDCCHは、それぞれのピコSCell10−2、10−3内に位置する任意の移動通信デバイス3−3、3−4のためのリソースのクロスキャリアスケジューリングのために用いることができる。上記のように、ピコセルは完全に、マクロPCell7によってカバーされる領域内に地理的に完全に配置される。したがって、各ピコ基地局5−2、5−3によって動作するコンポーネントキャリアC1のためのBFed PDCCHが存在しないことによって、存在していればマクロPCellのコンポーネントキャリアC1のPDCCHとの間で結果として生じる可能性があった干渉が回避される。
ビームフォームド物理ダウンリンク制御チャネル(BFed PDCCH)
次に、BFed PDCCHの可能な実施態様を更に詳細に説明する。
BFed PDCCH4−1、4−2、4−5のビームフォーミングは、信号の送信機及び受信機が複数のアンテナを有する多入力多出力(MIMO)に基づく通信システムの場合に適している、マルチレイヤビームフォーミング手法を用いて達成される。ビームフォーミングは、プリコーディング技法を用いて達成され、その技法では、複数のアンテナからそれぞれ送信される各信号ストリームの電力が、対象となる方向(例えば、BFed PDCCHが向けられる移動通信デバイスの方向)において集中し、信号レベルを最大にするように、各信号ストリームの位相(そしておそらく利得)が独立して重み付けされる。同様に、干渉が問題となる可能性がある方向(例えば、ピコセル9、10の方向)を含む、他の方向において、各信号ストリームの電力は最小限に抑えられる。
ビームフォーミングを成功させるために、移動通信デバイス3によって測定され、マクロ基地局5−1に報告されるチャネル状態情報(CSI)に基づいて、チャネルの状態が解析される。CSIはランクインジケータ(RI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、チャネル品質インジケータ(CQI)等の情報を含む。この情報に基づいて、適当なタイプのビームフォーミングが選択される。例えば、完全なCSIが確実に入手可能である場合、統計的固有ベクトルビームフォーミング技法を用いることができる。入手可能なCSIが更に限られる状況では、補間技法を用いて、ビームフォーミングのためのCSIを推定することができる。CSIが入手可能でない状況では、例えば、受信された信号の統計データ、又は端末から受信されたアップリング信号から、基地局においてCSIをブラインド推定することができる。
図3は、図1の通信システム1のための直交周波数分割多重(OFDM)サブフレーム30のためのリソースグリッドを示しており、そのリソースグリッドにおいて、BFed PDCCHが与えられる。図示されるリソースグリッドは、リソースブロック(RB)対のためのものであり、各RBが、例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術標準規格(TS)36.211 V10.2.0のセクション6.2において記述され、その標準規格の図6.2.2.1に図示されるリソースグリッドに類似のリソースグリッドを有する。
図3に示されるように、BFed PDCCH送信はサブフレーム30の制御領域31内の1組のリソース要素35において提供される。制御領域31はサブフレーム30の第1のスロットの最初の3つのOFDMシンボルのリソース要素35を含み、1つのリソースブロック(RB)の全12サブキャリア周波数に及ぶ。第1のスロットの残りのリソース要素35及び第2のスロットのリソース要素35は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)が送信されるデータ領域33を形成する。図に示されるように、データ領域33及び制御領域31においてそれぞれ、1組のUE固有PDSCH復調基準信号(DMRS)及びUE固有BFed PDCCH DMRSが与えられる。
BFed PDCCHのためのDMRSパターンは従来のPDCCHのために用いられるパターンとは異なる。図3に示されるDMRSパターンでは、アンテナポート7及び8のためのPDSCH DMRSが、均等に分布した3つのサブキャリア周波数の、第1のスロットの最後の2シンボルのそれぞれ、及び第2のスロットの最後の2シンボルのそれぞれのリソース要素35において送信される。アンテナポート9及び10のためのPDSCH DMRSも、均等に分布した3つのサブキャリア周波数の、第1のスロットの最後の2シンボルのそれぞれ、及び第2のスロットの最後の2シンボルのそれぞれのリソース要素35(ポート7及び8のために用いられるリソース要素とは異なる)において送信される。アンテナポートx1及びx2のためのBFed PDCCH DMRSは、均等に分布した3つのサブキャリア周波数の、第1のスロットの最初の2シンボルのそれぞれのリソース要素35において送信される。アンテナポートx3及びx4のためのBFed PDCCH DMRSは、均等に分布した3つのサブキャリア周波数の、第1のスロットの最初の2シンボルのそれぞれのリソース要素35(ポートx1及びx2のために用いられるリソース要素とは異なる)において送信される。
マクロ基地局
図4は、図1に示されるマクロ基地局5−1の主要構成要素を示すブロック図である。マクロ基地局5−1は、複数のアンテナ433を介して移動通信デバイス3との間で信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路431を備える、E−UTRANマルチキャリア対応基地局から成る。また、基地局5−1は、ネットワークインターフェース435を介して、コアネットワークとの間で信号を送受信するように動作可能である。トランシーバ回路431の動作は、メモリ439に記憶されたソフトウェアに従ってコントローラ437によって制御される。
ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム441、通信制御モジュール442、コンポーネントキャリア管理モジュール443、測定管理モジュール445、制御チャネル管理モジュール446、方向判断モジュール447、リソーススケジューリングモジュール448及びビームフォーミングモジュール449を含む。
通信制御モジュール442は、そのコンポーネントキャリアセットのコンポーネントキャリア(CC)C1、C2上の移動通信デバイス3との通信を制御するように動作可能である。コンポーネントキャリア管理モジュール443は、コンポーネントキャリアC1、C2の使用を、詳細には、マクロPCell7及びマクロSCell8の構成及び動作、並びに拡張キャリアとしてのSCell8のための二次コンポーネントキャリアC2の動作を管理するように動作可能である。測定管理モジュール445は、移動通信デバイス3と通信して、移動通信デバイス3を構成し、CSIの測定を開始し、移動通信デバイス3から受信された測定報告を受信し、解析して、ビームフォーミングのためにチャネル状態を評価する。方向判断モジュール447は、基地局5−1が移動通信デバイス3から受信するアップリンク信号から、ビームフォーミングのために、基地局5−1に対する移動通信デバイス3の方向位置を判断する。リソーススケジューリングモジュール448は、マクロセル7、8において動作している移動通信デバイス3によって用いられることになる一次及び拡張コンポーネントキャリアC1、C2のリソースをスケジューリングするための役割を担う。ビームフォーミングモジュール449は、指向性「ビーム」の形成を管理し、そのビームを介して、BFed PDCCH4−1、4−2、4−5がそれぞれの移動通信デバイス3−1、3−2、3−5に与えられる。
この例示的な実施形態では、制御チャネル管理モジュール446は、移動通信デバイス3から受信されたトリガメッセージに基づいて、マクロSCell8の拡張キャリアC2のリソースをスケジューリングするのにどの制御チャネルを使用すべきかを判断する。これらのトリガメッセージは、移動通信デバイスがピコ基地局5−2、5−3の範囲内にあること、又は移動通信デバイス3がもはやピコ基地局5−2、5−3の範囲内にないことを示す。
具体的には、移動通信デバイス3が、ピコ基地局5−2、5−3の範囲内にあることを示すトリガメッセージを発行しなかった場合、又はもはやピコ基地局5−2、5−3の範囲内にないことを示すトリガメッセージを発行した場合には、制御チャネル管理モジュール446は、移動通信デバイス3が拡張キャリアC2上で与えられるBFed PDCCHを介して、マクロPCell8の拡張キャリアC2のためのリソーススケジューリングを受信すべきであると判断する。
移動通信デバイス3が、ピコ基地局5−2、5−3の範囲内にあることを示すトリガメッセージを発行した場合には、制御チャネル管理モジュール446は、移動通信デバイス3がマクロPCell7の一次コンポーネントキャリアC1上で与えられるPDCCHを介して、マクロSCell8の拡張キャリアC2のためのリソーススケジューリングを受信すべきであると判断する。
上記の説明では、理解するのを容易にするために、基地局5−1は、幾つかの別個のモジュールを有するものとして説明される。これらのモジュールは、或る特定の応用形態の場合、例えば、本発明を実施するために既存のシステムが変更された場合には、このようにして設けられてもよいが、他の応用形態、例えば、最初から本発明の特徴を念頭に置いて設計されるシステムでは、これらのモジュールはオペレーティングシステム又はコード全体の中に組み込むことができるので、これらのモジュールは別個の実体として区別可能でない場合もある。
ピコ基地局
図5は、図1に示されるピコ基地局5−2、5−3の主要構成要素を示すブロック図である。各ピコ基地局5−2、5−3は、少なくとも1つのアンテナ533を介して移動通信デバイス3との間で信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路531を備える、E−UTRANマルチキャリア対応基地局から成る。また、基地局5−2、5−3は、ネットワークインターフェース535を介して、コアネットワークとの間で信号を送受信するように動作可能である。トランシーバ回路531の動作は、メモリ539に記憶されたソフトウェアに従ってコントローラ537によって制御される。
ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム541、通信制御モジュール542、コンポーネントキャリア管理モジュール543、セルタイプ識別子モジュール547及びリソーススケジューリングモジュール548を含む。
通信制御モジュール542は、そのコンポーネントキャリアセットのコンポーネントキャリア(CC)C1、C2上の移動通信デバイス3との通信を制御するように動作可能である。コンポーネントキャリア管理モジュール543は、コンポーネントキャリアC1、C2の使用を、詳細には、ピコPCell9及びピコSCell10の構成及び動作、並びに拡張キャリアとしてのSCell10のための二次コンポーネントキャリアC1の動作を管理するように動作可能である。セルタイプ識別子モジュール547は、基地局5−2、5−3によって制御されるセルをピコセル9、10として識別するための情報を与える。この情報は、ピコPCell9のカバレッジエリアの中に(又は近くに)来る移動通信デバイス3に与えられる。この例示的な実施形態では、例えば、セルタイプ識別子モジュール547は、自らが制御するセルをピコセルであると識別する情報をブロードキャストする。リソーススケジューリングモジュール548は、ピコセル9、10において動作している移動通信デバイス3によって用いられることになる一次及び拡張コンポーネントキャリアC2、C1のリソースをスケジューリングするための役割を担う。
上記の説明では、理解するのを容易にするために、基地局5−2、5−3は、幾つかの別個のモジュールを有するものとして説明される。これらのモジュールは、或る特定の応用形態の場合、例えば、本発明を実施するために既存のシステムが変更された場合には、このようにして設けられてもよいが、他の応用形態、例えば、最初から本発明の特徴を念頭に置いて設計されるシステムでは、これらのモジュールはオペレーティングシステム又はコード全体の中に組み込むことができるので、これらのモジュールは別個の実体として区別可能でない場合もある。
移動通信デバイス
図6は、図1に示される移動通信デバイス3の主要構成要素を示すブロック図である。各移動通信デバイス3は、マルチキャリア環境において動作することができる移動(又は「セル」)電話を含む。移動通信デバイス3は、少なくとも1つのアンテナ653を介して、基地局5との間で信号を送受信するように動作可能であるトランシーバ回路651を備える。トランシーバ回路651の動作は、メモリ659内に記憶されたソフトウェアに従ってコントローラ657によって制御される。
ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム661、通信制御モジュール662、測定モジュール665及びセル識別モジュール667、セル近接検出モジュール668、及びリソース決定モジュール669を含む。
通信制御モジュール662は、関連するコンポーネントキャリア(CC)C1、C2上の基地局5との通信を管理するように動作可能である。測定モジュール665は、移動通信デバイス3を構成するために基地局5−1から測定構成情報を受信し、CSIの測定を行う。測定モジュール665は、(例えば、マクロセル7、8のための)CSIの測定の性能を管理し、関連する測定報告を生成し、生成された報告をマクロ基地局5−1に送信する。また、測定モジュール665は、移動通信デバイス3がピコセルに近接していることを判断する際に用いるために、ピコセル9、10のための基準信号受信電力(RSRP)も決定する。セル識別モジュール667は、移動通信デバイス3が入るか、又は地理的に近づくセルのタイプを、そのセルを制御する基地局5−2、5−3によって与えられる情報から判断するように動作可能である。この例示的な実施形態では、例えば、セル識別モジュール667は、ピコ基地局5−2、5−3によってブロードキャストされるセルタイプを識別するための情報を受信し、受信された情報からセルタイプをピコセルであると識別するように動作可能である。
セル近接検出モジュール668は、ピコPCell9からのRSRPの測定値を用いて、そのRSRP測定値を所定の「トリガ」しきい値663と比較することによって、移動通信デバイス3がピコPCell9に近接していることを判断する。RSRPがトリガしきい値よりも高いことによって、ピコPCell9の一次キャリア(C1)上のPDCCHとマクロSCell8の拡張キャリアC2上のBFed PDCCHとの間に関連する制御チャネル干渉のリスクがあるほど移動通信デバイス3がピコPCell9に十分に近い地理的場所にいることが示されるように、トリガしきい値が設定される。
それゆえ、RSRP測定値がしきい値を超える場合には、移動通信デバイス3は、そこではマクロSCell8の拡張キャリアC2上で送信される任意のBFed PDCCHとピコPCell9の拡張キャリアC2上で送信されるPDCCHとの間に干渉のリスクがあるほどピコセルに十分に近い(又はピコセル内にある)とみなされる。トリガしきい値663を超えるとき、セル近接検出モジュール668は、マクロ基地局5−1へ、移動通信デバイスがピコ基地局5−2、5−3の範囲内にあることを示すメッセージをトリガする。RSRP測定値がトリガしきい値663未満に降下するとき、セル近接検出モジュール668は、マクロ基地局5−1へ、移動通信デバイスがもはやピコ基地局5−2、5−3の範囲内にないことを示すメッセージをトリガする。
リソース決定モジュール669は、PDCCH及び/又はBFed PDCCHを適切に復号化することによって、通信のために移動通信デバイス3によって用いるためにスケジューリングされるリソースを決定する。
上記の説明では、理解するのを容易にするために、通信デバイス3は、幾つかの別個のモジュールを有するものとして説明される。これらのモジュールは、或る特定の応用形態の場合、例えば、本発明を実施するために既存のシステムが変更された場合には、このようにして設けられてもよいが、他の応用形態、例えば、最初から本発明の特徴を念頭に置いて設計されるシステムでは、これらのモジュールはオペレーティングシステム又はコード全体の中に組み込むことができるので、これらのモジュールは別個の実体として区別可能でない場合もある。
動作
図7は、通信中に移動通信デバイス(MCD)3によって用いるためのリソースをスケジューリングするための通信システム1の通常の動作を示す流れ図である。
図7では、関連する制御チャネル間干渉のリスクがほとんどないほどピコPCell9から十分に離れている地理的場所において、移動通信デバイス3がマクロ基地局5−1のSCell8内で動作し始めるときに、例示的な動作シナリオが(S1において)始まる。S2において、基地局5−1は、基地局に対する移動通信デバイス3の方向を判断し、判断された方向においてその移動通信デバイス3のためのBFed PDCCHをビームフォーミングする際に用いるのに適したプリコーディング行列(プリコーディングベクトルとも呼ばれる)を識別する。マクロ基地局5−1は、(S3において)BFed PDCCHを介してキャリア内スケジューリングを用いてマクロSCell8の拡張キャリアC2のためのリソースをスケジューリングする。
この例では、S4において、各ピコ基地局は、自らをピコ基地局5−2、5−3であると識別するための情報をブロードキャストし、移動通信デバイス3は(S5において)、このブロードキャストされた識別情報から、基地局5−2、5−3がピコ基地局であると判断する。移動通信デバイス3は、ピコ基地局5−2、5−3から受信する基準信号を識別し、その後、(S6において)所定のトリガしきい値に対するこれらの基準信号の基準信号受信電力(RSRP)をモニタする。
この例では、RSRPがトリガしきい値よりも低いままであるとき、ループL1を介してステップS2〜S6のプロセスが繰り返される。RSRPがトリガしきい値より大きくなるとき、S7において、移動通信デバイス3は、マクロ基地局5−1に「トリガ」メッセージを送信して、制御チャネル干渉が著しいリスクになるほど、ピコ基地局5−2、5−3の十分な範囲内にあることを示す。トリガメッセージを受信すると、マクロ基地局5−1は、その移動通信デバイス3のためのBFed PDCCHをもはや使用すべきではないと判断し、S8において、マクロPCellの一次コンポーネントキャリアC1のPDCCHを介してクロスキャリアスケジューリングを用いてマクロSCell8の拡張キャリアC2のためのリソースをスケジューリングする。
移動通信デバイス3は、(ループL2を介して)S6において所定のトリガしきい値に対するピコ基地局5−2、5−3からの基準信号の基準信号受信電力(RSRP)をモニタし続ける。RSRPがトリガしきい値よりも大きいままであるとき、ループL4を介して、ステップS8のプロセスが繰り返される。RSRPがトリガしきい値未満に降下するとき、移動通信デバイスは、(ループL4を介してS9において)マクロ基地局5−1に別の「トリガ」メッセージを送信し、制御チャネル干渉が著しいリスクであるほど、もはやピコ基地局5−2、5−3の十分な範囲内にないことを示す。更なるトリガメッセージを受信すると、マクロ基地局5−1は、その移動通信デバイス3のためのBFed PDCCHを再び使用し始めることができると判断し、(S2において)適切な方向を見つけてビームフォーミングした後に、(S3において)マクロSCellの拡張コンポーネントキャリアC2のBFed PDCCHを介してキャリア内スケジューリングを用いて、マクロSCell8の拡張キャリアC2のためのリソースをスケジューリングする。
マクロPCell及びピコPCellが同じキャリアを使用する通信システムにおける応用
図8は、更なる移動(セルラ)通信システム81を概略的に示す。通信システム81は図1の通信システムに類似であり、対応する部分は同じ参照番号を付与される。
通信システム81では、複数の移動通信デバイス3−1〜3−9が、複数の基地局5−1、5−2及び5−3のうちの1つ又は複数を介して他のユーザと通信することができる。図8に示されるシステムでは、図示される各基地局5はマルチキャリア環境において動作することができる発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)基地局である。
図8において、5−1が付される基地局はマクロ基地局から成り、コンポーネントキャリアセットのそれぞれのコンポーネントキャリア(CC)C1、C2を用いて複数の地理的に相対的に大きなマクロセル7、8を動作させる。この実施形態では、マクロ基地局5−1は、コンポーネントキャリアC1を一次セル(PCell)7が提供される一次コンポーネントキャリアとして動作させ、コンポーネントキャリアC2を二次セル(SCell)8が提供される二次コンポーネントキャリアとして動作させる。PCell7は、SCell8よりも大きな地理的カバレッジを有する。
図8に示される他の基地局5−2、5−3はそれぞれ「ピコ」基地局から成り、周波数に関してマクロ基地局5−1によって用いられるコンポーネントキャリアに対応するコンポーネントキャリア(CC)C1、C2を持つコンポーネントキャリアセットを用いて、複数の「ピコ」セル9−2、9−3、10−2、10−3を動作させる。この例示的な実施形態では、図1に示される実施形態とは異なり、各ピコ基地局5−2、5−3は、コンポーネントキャリアC1においてそれぞれのピコ一次セル(PCell)9−2、9−3を動作させ、コンポーネントキャリアC2においてそれぞれのピコ二次セル(SCell)10−2、10−3を動作させる。
したがって、図1のシステムとは異なり、ピコPCell9は、マクロPCell7と実質的に同じ周波数帯を共用し、ピコSCell10は、マクロSCell8と実質的に同じ周波数帯を共用する。各ピコセル9、10の地理的カバレッジは、マクロPCell7の地理的カバレッジ内に完全に入る。しかしながら、ピコセル9及び10とマクロSCell8との間の重なりは相対的に小さい。
図9を参照すると、セルごとのコンポーネントキャリアのためのサブフレーム構成が示されており、マクロPCell7のPDCCHと各ピコPCell9のPDCCHとの間に相対的に高い通信干渉が生じる可能性があることが明らかになる。しかしながら、この例示的な実施形態では、この干渉は、時間領域解決策を用いることによって回避され、その解決策によれば、マクロ基地局5−1は或る一定のサブフレームにおいてのみPDCCHを送信し、ピコ基地局5−2、5−3は、基地局5−1によって用いられるサブフレームと時間的に重ならない他のサブフレームにおいてPDCCHを送信する。
より具体的には、マクロ基地局5−1は、無線フレームの第1の所定の1組のサブフレーム(この例では、偶数を付されたサブフレーム)を用いてPDCCHを送信し、各ピコ基地局5−2、5−3は、無線フレームの第2の所定の1組のサブフレーム(この例では、奇数を付されたサブフレーム)を用いてそれぞれのPDCCHを送信する。したがって、マクロ基地局5−1及びピコ基地局5−2、5−3によって与えられるPDCCHは重ならないので、制御チャネル間干渉のリスクが回避される。特定の基地局5がPDCCHを送信しないサブフレームは、その基地局によってデータ(例えば、PDSCH)送信のためにも使用されず、したがって、オールモーストブランクサブフレーム(ABS)と呼ばれる。しかしながら、これらのABSは、共通/セル固有基準信号(CRS)を送信するために用いることができる。
マクロSCell8と各ピコSCell10との間で干渉が生じる可能性は相対的に小さい。
各基地局5は、そのPCell7、9のためのキャリアC1を、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を持つスタンドアローンキャリアとして動作させ、そのチャネルは、自らのコンポーネントキャリアC1のリソースをスケジューリングするために用いることができる(矢印X及びX’によって示される)。また、各コンポーネントキャリアC1のPDCCHを用いて、対応するSCell8、10において動作しているときに移動通信デバイス3によって通信のために用いられることになるコンポーネントキャリアC2のリソースをスケジューリングすることもできる(「クロスキャリアスケジューリング」)(例えば、矢印Yによって示される)。
SCell8、10ごとに用いられるそれぞれのコンポーネントキャリアC2は、BFed PDCCH4−1、4−2、4−3、4−5、4−8を提供することができる(上記のような)拡張キャリアとして、関連する基地局5によって動作する。BFed PDCCH4−1、4−2、4−3、4−5、4−8は指向性であり、特定の移動通信デバイス3のためにSCell8、10ごとの拡張コンポーネントキャリアC2のリソースをスケジューリングするために選択的に用いることができる(例えば、矢印Z及びZ’によって示される)。また、各拡張コンポーネントキャリアC2のBFed PDCCHを用いて、対応するPCell7、9において動作しているときに移動通信デバイス3によって通信のために用いられることになる関連する一次コンポーネントキャリアC1のリソースをスケジューリングすることもできる(「クロスキャリアスケジューリング」)(例えば、矢印W’によって示される)。
SCell8、10ごとの拡張コンポーネントキャリアC2のBFed PDCCH4−1、4−2、4−3、4−5、4−8を選択的に用いて、対応するSCell8、10内で動作しているそれぞれの移動通信デバイス3−1、3−2、3−3、3−5、3−8のためのリソースをスケジューリングすることができる。したがって、BFed PDCCHが地理的に局所化されるので、マクロSCell8及びピコSCell10が重なり合う領域内の干渉のリスクは大きく低減される。BFed PDCCHのためのDMRSパターンはレガシーPDCCHのために用いられるパターンとは異なる。
図10は、図8のシステムの場合のコンポーネントキャリアのための別の可能なサブフレーム構成を示す。図10に示される構成では、SCell8、10ごとに用いられるコンポーネントキャリアC2を用いて提供されるサブフレームの制御領域は、BFed PDCCHが提供されるBFed PDCCH領域と、PDCCH又はBFed PDCCHが提供されないPDCCH無し領域とに分割される。それらの領域は概ね等しいサイズを有し、マクロSCell8のためのBFed PDCCH領域がピコSCell10のためのBFed PDCCH領域と重ならないように分割され、それにより、制御チャネル間干渉の小さなリスクを更に低減する。
ピコ基地局のみがBFed PDCCHを使用する通信システムにおける応用
図11は更なる移動(セルラ)電気通信システム111を概略的に示しており、図12は、図11のシステムのためのコンポーネントキャリアのための可能なサブフレーム構成を示す。通信システム111は図8の通信システムに類似であり、対応する部分は同じ参照番号を付与される。
その通信システムは、ピコ基地局5−2、5−3のみがBFed PDCCHを提供することを除いて、図8に示される通信システムと基本的に同じであるが、図8のシステムとは違って、マクロ基地局5−1は、マクロPCell7のための一次コンポーネントキャリアC1において与えられるPDCCHを介してマクロSCell8のための全てのリソーススケジューリングを提供する(例えば、図12の矢印Yによって示される)。
より具体的には、各基地局5は、そのPCell7、9のためのキャリアC1を、PDCCHを持つスタンドアローンキャリアとして動作させ、PDCCHは、自らのコンポーネントキャリアC1のリソースをスケジューリングするために用いることができる(矢印X及びX’によって示される)。各コンポーネントキャリアC1のPDCCHを用いて、対応するSCell8、10において動作している移動通信デバイス3によって通信のために用いられることになるコンポーネントキャリアC2のリソースをスケジューリングすることもできる(「クロスキャリアスケジューリング」)(例えば、矢印Yによって示される)。
SCell8、10ごとに用いられるそれぞれのコンポーネントキャリアC2は、上記のように、拡張キャリアとして関連する基地局5によって動作する。しかしながら、マクロSCell8のための用いられるコンポーネントキャリアC2はPDCCH又はBFed PDCCHを与えられないので、一次コンポーネントキャリアC1上で与えられるPDCCHを用いてのみスケジューリングすることができる。関連する基地局5−2、5−3によって動作するピコSCell10ごとに用いられるコンポーネントキャリアC2には、BFed PDCCH4−3、4−8を与えることができる。
BFed PDCCH4−3、4−8は指向性であり、特定の移動通信デバイス3のためにピコSCell10ごとの拡張コンポーネントキャリアC2のリソースをスケジューリングするために選択的に用いることができる(例えば、矢印Z’によって示される)。また、ピコSCell10ごとの拡張コンポーネントキャリアC2のBFed PDCCHを用いて、移動通信デバイス3によって通信のために用いられることになる関連する一次コンポーネントキャリアC1のリソースをスケジューリングすることもできる(「クロスリソーススケジューリング」)(例えば、矢印W’によって示される)。
したがって、ピコSCell10ごとの拡張コンポーネントキャリアC2のBFed PDCCH4−3、4−8を選択的に用いて、対応するSCell10内で動作しているそれぞれの移動通信デバイス3−3、3−8のためのリソースをスケジューリングすることができる。したがって、マクロSCell8及びピコSCell10が重なり合う領域内の制御チャネル間干渉のリスクは大きく低減される。
シングルキャリア通信システムにおける応用
図13は更なる移動(セルラ)通信システム131を概略的に示しており、図14は、図13のシステム131のための無線フレームの構成を示しており、図15は図13のシステムのための幾つかの可能なサブフレーム構成を示す。通信システム131は、上記で説明された通信システムに類似であり、対応する部分は同じ参照番号を付与される。図13に示されるシステムにおいて、図示される各基地局5は、シングルキャリア環境において動作することができる発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)基地局である。
図13に示されるシステム131と上記のシステムとの主な違いは、通信システム131がシングルコンポーネントキャリアシステムであり、より進んだ移動通信デバイスをBFed PDCCHを用いて都合良くスケジューリングできるようにしながら、従来の移動通信デバイス(例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリース8、9及び10標準規格によって定義される従来の移動通信デバイス)が通常通りにシステムを使用できるように構成されていることである。
図13において、5−1が付された基地局はマクロ基地局から成り、シングルコンポーネントキャリアC1(例えば後方互換又は「従来の」コンポーネントキャリア)を用いて地理的に相対的に大きなマクロセル7を動作させる。図13に示される他の基地局5−2、5−3はそれぞれピコ基地局から成り、マクロ基地局5−1によって用いられるコンポーネントキャリアと同じ周波数のコンポーネントキャリアC1を用いて、ピコセル9−2、9−3を動作させる。
ピコセル9を提供するために用いられる電力は、マクロセル7のために用いられる電力に比べて低く、それゆえ、ピコセル9はマクロセル7に比べて小さい。図13に示されるように、この例では、各ピコセル9の地理的カバレッジは、マクロセル7の地理的カバレッジ内に完全に入る。
図14を参照すると、通信システム113のための無線フレーム140の構成が示される。図14に見られるように、かつ当業者には容易に理解されるように、各無線フレームは10個のサブフレーム142、144を含むE−UTRA無線フレームから成り、サブフレームの数はマルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)のために予約される。図14では、MBSFNのために予約されるサブフレームはMBSFNサブフレーム144と呼ばれる。
従来の移動通信デバイスがシステム131において通信に成功できるようにするために、非MBSFNサブフレーム142は、(例えば、関連する3GPPリリース8、9又は10標準規格において定義されるような)従来のPDCCHを持つ従来のE−UTRAサブフレームから成る。したがって、旧式(例えば、リリース8、9及び10)の移動通信デバイスは、非MBSFNサブフレーム142において従来のPDCCHを都合良くモニタすることができる。
MBSFNサブフレーム144は、上記のように、対応する新たなDMRSパターンを有するBFed PDCCHを用いて構成される。図13に示されるような、新型(例えば、リリース11以降)の移動通信デバイス3は、非MBSFNサブフレーム142において従来のPDCCH、MBSFNサブフレーム144においてBFed PDCCHの両方を都合良くモニタすることができる。
図15を参照すると、図13のシステムのためのMBSFNサブフレーム構成に対して幾つかの異なるオプションがある(図15において(a)〜(c)を付される)。第1のオプション(a)では、マクロ基地局5−1及びピコ基地局5−2、5−3の両方のMBSFNサブフレーム144がBFed PDCCHを与えられる。このオプションは、簡単であり、ビームフォームド制御チャネル4−1、4−2、4−3、4−5、4−8をピコセル9及びマクロセル7の両方において使用できるという利点を有する。
第2のオプション(b)では、マクロ基地局5−1及びピコ基地局5−2、5−3の両方のMBSFNサブフレーム144が、分割されたBFed PDCCH領域及びPDCCH無し領域(図10を参照しながら説明されたとの同様)を設けられる。それらの領域は概ね同じサイズを有し、マクロセル7のためのBFed PDCCH領域がピコセル8のためのBFed PDCCH領域と重ならないように分割される。このオプションは干渉のリスクを低減し、ビームフォームド制御チャネル4−1、4−2、4−3、4−5、4−8をピコセル9及びマクロセル7の両方において使用できるようにする。
第3のオプション(c)では、ピコ基地局5−2、5−3のMBSFNサブフレーム144がBFed PDCCH領域を設けられ、一方、マクロ基地局5−1のMBSFNサブフレーム144は設けられない。このオプションは干渉のリスクを低減し、ピコセル9においてビームフォームド制御チャネル4−3、4−8を都合良く使用できるようにする(このオプションの場合、マクロ基地局5−1は図13において示される、4−1、4−2、4−5が付されたビームフォームド制御チャネルを使用しない)。
分散アンテナシステムにおける応用
図16は、移動(セルラ)通信システム161を概略的に示しており、複数の移動通信デバイス3−1〜3−5のうちのいずれかのユーザが、マクロ基地局、並びにその基地局にあるローカルアンテナ15−0及び地理的に分散して配置された複数のアンテナ15−1、15−2及び15−3を介して、他のユーザと通信することができる。各分散アンテナ15−1〜15−3は基地局に(例えば、光ファイバーリンクによって)接続され、基地局5はアンテナ15を介して受信及び送信を制御する。基地局5は、各アンテナ15を介して通信するために共通のセル識別情報を使用し、それゆえ、アンテナ15のうちのいずれかによってサービングされている移動通信デバイス3は、単一のセル内で動作しているかのようにふるまう。
図16では、基地局は、第1のコンポーネントキャリアC1上で単一の「共通」一次セル(PCell)7を実効的に動作させ、その一次セルは、異なるそれぞれのアンテナ15−0〜15−3を用いてそれぞれ提供される複数の一次サブセル7−0〜7−3を含む。基地局は、第2のコンポーネントキャリアC2上で実効的な二次セル(SCell)8を動作させ、その二次セルは、異なるそれぞれのアンテナ15−0〜15−3を用いてそれぞれ提供される複数の二次サブセル8−0〜8−3を含む。
図示される例では、ローカルアンテナ15−0を介して動作する「ローカル」又は「マスタ」一次サブセル7−0は、ローカルアンテナ15−0を介して動作する「ローカル」又は「マスタ」二次サブセル8−0よりも大きな地理的カバレッジを有する。分散アンテナ15−1〜15−3を介して動作する「分散」サブセル7−1〜7−3及び8−1〜8−3のそれぞれの地理的カバレッジは、ローカル一次サブセル7−0の地理的カバレッジ内に完全に入り、ローカル二次サブセル8−0の地理的カバレッジと部分的に重なり合う。分散サブセル7−1〜7−3及び8−1〜8−3を提供するために用いられるキャリアC1、C2の電力は、(この例の)分散一次サブセル7−1〜7−3の地理的カバレッジが、分散二次サブセル8−1〜8−3の地理的カバレッジと実質的に同一の場所を占めるように設定される。図示される例では、分散アンテナ15−2を用いて提供される分散サブセル7−2、8−2は、他の分散アンテナ15−1、15−3を用いてそれぞれ提供される分散サブセル7−1、7−3、8−1、8−3と部分的に重なり合う。それゆえ、それらが互いに重なり合う場所で、サブセル7と8との間に相対的に高い制御チャネル間干渉が生じる可能性があることは明らかである。
この例示的な実施形態では、一次コンポーネントキャリアC1上のPDCCH間干渉は、PDCCHを通信するために用いられるサブフレームを時間領域において適切に分離することによって回避することができる(例えば、上記のように他のサブフレームのためにABSを用いる)。
図17を参照すると、分散セルの場合のコンポーネントキャリアのためのサブフレーム構成が示されており、重なり合う分散二次サブセル8−1〜8−3のためのそれぞれのサブフレームの制御領域において、それぞれ異なるそれぞれのDMRS系列を持つ異なる制御チャネル(DMRSベースPDCCH)を与えることによって、二次キャリアC2上の制御チャネル間干渉が回避される。異なるDMRSベースPDCCHのために選択されるDMRS系列は実質的に直交するように選択される。
図17に示されるように、アンテナ15−1及び15−3を介して提供される重なり合わない二次サブセル8−1及び8−3において通信されるサブフレームの制御領域では、第1のDMRS系列を持つDMRSベースPDCCH(DMRSベースPDCCH1)が与えられる。他の二次サブセル8−1及び8−3と重なり合う、アンテナ15−2を介して提供される二次サブセル8−2において通信されるサブフレームの制御領域では、第2のDMRS系列を持つDMRSベースPDCCH(DMRSベースPDCCH2)が与えられ、それにより、二次サブセル8が重なり合う領域において制御チャネル間干渉を回避するのを助ける。
それゆえ、各DMRSベースPDCCHの構造は、先行する例のBFed PDCCHの構造に類似である。しかしながら、この実施形態では、新たなPDCCHは単一のアンテナから送信され、ビームフォーミングされるのではなく、無指向性である。それゆえ、DMRSベースPDCCHの構造は、単一のアンテナポートから送信されるようなBFed PDCCHに類似である。
他の変更形態及び代替形態
上記で詳細な実施形態を説明した。当業者であれば理解するように、上記の実施形態及び変形形態に対し、これらの実施形態及び変形形態において具現化される本発明から依然として利益を受けながら、複数の変更及び代替を行うことができる。
マクロ基地局及びピコ基地局5をそれぞれ、異なる基地局5の特に関係のある特徴を際立たせるために、異なる1組のモジュール(図4及び図5に示される)を特に参照しながら説明してきたが、マクロ基地局及びピコ基地局5は類似しており、他の基地局に対して説明されたモジュールのうちの任意のものを含むことができることは理解されよう。例えば、各ピコ基地局5−2、5−3は図4を参照しながら説明されたような、測定管理モジュール445、方向判断モジュール447、及び/又はビームフォーミングモジュール449を含んでもよい。同様に、マクロ基地局5−1は、図5を参照しながら説明されたような、セルタイプ識別子モジュール547を含んでもよい。
通信システム1はマクロ基地局又はピコ基地局として動作する基地局5に関して説明されるが、同じ原理は、フェムト基地局、基地局機能の要素を提供する中継ノード、ホーム基地局(HeNB)又は他のそのような通信ノードとして動作する基地局にも当てはまる場合があることは理解されよう。
上記の実施形態では、セルタイプ識別子モジュールが、ピコセル9、10として基地局5−2、5−3によって制御されるセルを識別するための情報を提供するものとして説明されており、この情報はピコPCell9のカバレッジエリア内に入るか、又近づく移動通信デバイス3にブロードキャストされる。基地局5−2、5−3によって提供されるセルを識別するための情報は、特定のセルタイプ識別子情報要素、又はセルタイプを導出することができるセル識別情報(セルID)のような任意の適切な情報を含む場合があることは理解されよう。例えば、ピコ基地局ではなく、HeNBが低電力セル9、10を動作させる場合には、HeNBによって提供されるセル識別情報と、HeNBに割り当てられたことがわかっているセルIDの範囲とを比較することから、セルタイプを識別することができる。
さらに、上記の説明では、特定のセルが、制御チャネル干渉がリスクであるピコセルであるか否かを判断するのは移動通信デバイスであるが、マクロ基地局がこれを果たすこともできる。例えば、マクロ基地局は、BFed PDCCHを用いて構成された任意の移動通信デバイスに、RSRP測定を実行し、その結果を所定のしきい値(例えば、説明したような「従来の」しきい値と同様)と比較するように命じることができる。その結果が、そのしきい値よりも高いことがわかった場合には、移動通信デバイスは、その測定値が関連するセルのためのセル識別情報(例えば、セルID)とともに、その測定値を基地局に単に報告する。その報告を受信すると、マクロ基地局(そのカバレッジエリア内のピコセルのためのセルIDを識別する情報にアクセスできる)は、そのカバレッジエリア内のピコセルに近い移動通信デバイスのためにBFed PDCCHを用いるのを避けることができる。HeNBの場合には、マクロ基地局は、そのセルIDに基づいて、それらのHeNBを識別することができるので、マクロ基地局は、識別されたHeNBセルに近い移動通信デバイスのためのBFed PDCCHを用いるのを避けることができる。
図1を参照しながら説明された実施形態を参照すると、ピコSCell10−2、10−3の拡張コンポーネントキャリアC1のためにBFed PDCCHは与えられないが、マクロPCell7のPDCCHとピコSCell9のBFed PDCCHとの間に干渉が生じる可能性があることと引きかえではあるものの、そのようなBFed PDCCHを与えることができる可能性があることは理解されよう。また、上記で非常に詳細に説明されてきたとは言えないが、任意の通信システムのBFed PDCCHは、そのシステムのコンポーネントキャリアのために制御チャネルが提供されるか否かにかかわらず、任意のコンポーネントキャリアのためのクロスキャリアスケジューリングのために使用できる可能性があることも理解されよう。
BFed PDCCHのための特定のDMRSパターンを説明してきたが、従来のPDCCHのために用いられるパターンとは異なる任意の適したDMRSパターンを用いることができる。
所定のトリガしきい値は再構成可能にできることは理解されよう。さらに、トリガしきい値は、例えば、支配的な無線条件に基づいて自動的に又は半自動的に変更できるようにするために、適応的にすることができる。しきい値、及びトリガメッセージのタイミングは実施態様によって異なる場合がある。種々の状況の場合の最適なしきい値は、シミュレーションに基づいて到達することができる。
流れ図が別個の順次的なブロックを示すが、これは明確にすることだけを目的としており、それらのステップの多くは任意の論理的な順序において行うことができ、繰り返すことができ、省略することができ、かつ/又は他のステップと並行して行うことができることは理解されよう。例えば、図7の流れ図のステップS4を参照すると、ピコ基地局は、図示される他のステップと並行して、識別情報を周期的にブロードキャストすることができる。同様に、ステップS4及びS5は、ループL1及びL4の反復の度に繰り返される必要はない。さらに、移動通信デバイス3は、受信された基準信号のRSRPを、他のステップと並行して絶えずモニタすることができる。
ビームフォームドPDCCHを与えることが詳細に説明されてきたが、拡張キャリア上の送信から故意に省略された他の情報も拡張キャリアでビームフォーミングして与えることができることは理解されよう。例えば、拡張キャリア上で、新たなビームフォームド物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(BFed PHICH)を与えることもできる。
用いられた用語はビームフォームドPDCCH(BFed PDCCH)を参照するが、新たなビームフォームドPDCCH、及び/又は変更されたDMRSを持つPDCCH(例えば、「プリコーデッドPDCCH」、「DMRSベースPDCCH」、「コードブック・ベース・ビームフォーミングPDCCH」)を参照するために任意の類似の用語を適切に用いることができる。
ビームフォーミングはコードブックに基づくことができ、(それぞれのアンテナからの送信を重み付けするための)「プリコーディング」ベクトルが1組の所定のプリコーディングベクトル(「コードブック」)から選択される。この場合、移動通信デバイスは、使用されるプリコーディングベクトルを知っているか、又は通知される。ビームフォーミングはコードブックに基づかない場合もあり、その場合、ネットワークは送信機において任意のビームフォーミングを適用し、移動通信デバイスは、適用されたビームフォーミングの性質を判断するための直接の手段を持たない。この場合、同じビームフォーミングが適用された移動通信デバイス固有基準信号を送信して、ビームフォーミングされた送信によって経験されるチャネルを推定できるようにする。ピコ基地局及びマクロ基地局はそれぞれ、異なるビームフォーミング技法を用いることもできる(例えば、ピコ基地局はコードブック・ベース・ビームフォーミングを用いてよく、又は/かつマクロ基地局は非コードブック・ベース・ビームフォーミングを用いてよく、その逆も同様である)。
図13を参照しながら説明された例では、BFed PDCCHは、無線フレームのMBSFNサブフレームにおいて与えられるものとして説明され、一方、従来のPDCCHは他のサブフレーム内に配置された。MBSFNサブフレームを用いることは実施態様を簡単にする上で好都合であるが、任意の適切な所定のサブフレーム(例えば、ABSサブフレーム)を用いもよいことは理解されよう。例えば、特に好都合なシナリオでは、BFed PDCCH送信のために用いられるサブフレームはMBSFNサブフレームを使用し、そのサブフレームはABSサブフレームとしても構成される。MBSFNサブフレームは3GPP、リリース8移動通信デバイスのために標準化されており、ABSサブフレームは3GPP、リリース10移動通信デバイスのために標準化されているので、この利点が生じる。したがって、後方互換性のために、リリース8移動通信デバイスはMBSFNサブフレームを解釈することができ、リリース10移動通信デバイスは、MBSFN及びABSの両方のサブフレームを解釈することができる。したがって、新たなBFed制御チャネルをオールモーストブランクサブフレーム(ABS)用に構成されたサブフレームのサブセットとして搬送するMBSFNサブフレームを有することは、従来のリリース10移動通信デバイスは、データを搬送しないABSサブフレームとしてそれらのサブフレームを実効的に無視することができ、リリース8移動通信デバイスはそれらのサブフレームをMBSFNサブフレームとして処理することができ、上記の実施形態の場合に説明されたような新型の移動通信デバイスは、それらのサブフレームを、サブフレームを搬送するBFed PDCCHとして処理することができることを意味する。
さらに、図13を参照しながら説明された例では、マクロ基地局5−1及びピコ基地局5−2、5−3が、BFed PDCCHがスケジューリングされることになるときに関する情報を交換する協調スケジューリングを用いることによって、それらの基地局5によって送信されるBFed PDCCH間の衝突を回避することができる。
図13を参照しながら説明された例の更に別の進んだ変形形態では、マクロ基地局5−1及びピコ基地局5−2、5−3はBFed PDCCHのために同じリソースを用いることができ、その場合、マクロ基地局5−1とピコ基地局5−2、5−3との間で交換されるCSI情報に基づいて、直交する通信ストリームが適用される。
上記の例示的な実施形態では、新たなDMRSパターンを持つ新たな各制御チャネルは、サブフレームの制御領域において与えられるものとして説明されてきた。これは特に有益であるが、本発明によって提供される利点の多くから依然として利益を享受しながら、サブフレームのデータ領域において制御チャネルを与えることができるか、又は一部を制御領域において、一部をデータ領域において与えることができることは理解されよう。しかしながら、既存のPDCCHのために標準的に予約される領域を再利用することは技術的に難しいとわかるので、そうすることは不本意である可能性があるにもかかわらず、制御領域において新たなDMRSを持つ新たな制御チャネルを設けることは、データ領域とは対照的に、幾つかの著しい利点を与える。第一に、例えば、移動通信デバイスは、データ領域より前に制御領域を調べるので、制御領域として予約されるサブフレームの領域において制御チャネルを復号化する方が、データ領域として予約されるサブフレームの領域において制御チャネルを復号化することよりも著しく迅速である。第二に、同様の理由から、制御領域として予約されるサブフレームの領域において制御チャネルを復号化する方が、データ領域として予約されるサブフレームの領域において制御チャネルを復号化することよりも、使用する電池電力が少ない。さらに、制御チャネルによってデータリソースが割り当てられないとき、制御領域内に制御チャネルを有することによって、移動通信デバイスはデータ領域を完全に無視できるようになり、そのような構成から電力及び速度に関する利点が得られる。
上記の例示的な実施形態では、移動電話ベースの通信システムを説明した。当業者であれば理解するように、本出願において説明されるシグナリング技法は、他の通信システムにおいて用いることができる。他の通信ノード又はデバイスには、例えば、携帯情報端末、ラップトップコンピュータ、ウェブブラウザ等のようなユーザデバイスを含めることができる。当業者であれば理解するように、上述された中継システムが移動通信デバイスのために用いられることは必須ではない。システムを用いて、基地局のカバレッジを、移動通信デバイスとともに、又はその代わりに、1つ又は複数の固定の演算デバイスを有するネットワークにおいて拡張することができる。
上記の例示的な実施形態では、基地局5及び移動通信デバイス3は、それぞれトランシーバ回路部を備える。通常、この回路部は専用ハードウェア回路によって形成される。しかしながら、幾つかの例示的な実施形態では、トランシーバ回路部の一部を、対応するコントローラによって実行されるソフトウェアとして実装することができる。
上記の例示的な実施形態では、複数のソフトウェアモジュールを説明した。当業者であれば理解するように、それらのソフトウェアモジュールは、コンパイル済みの形式又は未コンパイルの形式において与えることができ、コンピュータネットワークを介して信号として、又は記録媒体において基地局又は中継局に供給することができる。さらに、このソフトウェアの一部又は全部によって実行される機能は、1つ又は複数の専用のハードウェア回路を用いて実行することもできる。
種々の他の変更は当業者には明らかであり、ここでは、これ以上詳しくは説明しない。

Claims (48)

  1. セルラ通信システム内の複数の移動通信デバイスと通信するための通信装置であって、
    少なくとも1つの通信セルを動作させる手段と、
    前記少なくとも1つのセル内の複数の通信デバイスのそれぞれと複数のサブフレームを通信する手段とを備え、
    各サブフレームはそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含み、
    前記通信する手段は、
    前記サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを通信し、かつ
    前記サブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域において第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを通信するように動作可能であり、前記第2の基準信号パターンは前記第1の基準信号パターンとは異なり、
    前記第2の制御チャネルは、前記第2の基準信号パターンと関連付けられた第1の一対のアンテナポートと、更なる基準信号パターンと関連付けられた第2の一対のアンテナポートとを使用して通信され、前記更なる基準信号パターンは前記第2の基準信号パターンとは異なる、通信装置。
  2. 前記少なくとも1つの通信セルを動作させる手段は、第1のコンポーネントキャリアを用いて第1のセルを動作させ、かつ第2のコンポーネントキャリアを用いて第2のセルを動作させるように動作可能であり、前記第1のサブフレームは前記第1のコンポーネントキャリアを用いて与えられ、前記第2のサブフレームは前記第2のコンポーネントキャリアを用いて与えられる、請求項に記載の通信装置。
  3. 前記第2のコンポーネントキャリアは拡張キャリアとして動作する、請求項に記載の通信装置。
  4. 前記第1のコンポーネントキャリアはスタンドアローンキャリアとして動作する、請求項2又は3に記載の通信装置。
  5. 前記通信する手段は、前記第2の制御チャネルを特定の通信デバイスの方向に空間的に集中させるように動作可能である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信装置。
  6. 前記通信する手段は、前記第1の制御チャネルを前記少なくとも1つのセルの全体にわたって無指向性で送信するように動作可能である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の通信装置。
  7. 特定の通信デバイスが前記第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信すべきであるか、又は前記第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信すべきであるかを判断する手段を更に備える、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の通信装置。
  8. 前記判断する手段は、前記通信デバイスの場所に基づいて、前記特定の通信デバイスが前記第1の基準信号パターンを持つ前記第1の制御チャネルを受信すべきであるか、又は前記第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルを受信すべきであるかを判断するように動作可能である、請求項に記載の通信装置。
  9. 前記判断する手段は、更なる通信装置に対する前記通信デバイスの場所に基づいて、前記特定の通信デバイスが前記第1の基準信号パターンを持つ前記第1の制御チャネルを受信すべきであるか、前記第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルを受信すべきであるかを判断するように動作可能である、請求項に記載の通信装置。
  10. 前記判断する手段は、前記更なる通信装置からの前記通信デバイスの距離を表すパラメータの測定結果に基づいて、前記更なる通信装置に対する前記通信デバイスの前記場所を判断するように動作可能である、請求項に記載の通信装置。
  11. 前記更なる通信装置からの前記通信デバイスの距離を表す前記パラメータは、前記更なる通信装置によって送信される信号の基準信号受信電力(RSRP)を含む、請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記判断する手段は、前記特定の通信デバイスから所定のメッセージが受信された場合に、前記特定の通信デバイスが前記第1の基準信号パターンを持つ前記第1の制御チャネルを受信すべきであると判断するように動作可能である、請求項7乃至11のいずれか一項に記載の通信装置。
  13. 前記判断する手段は、前記特定の通信デバイスから更なる所定のメッセージが受信された場合に、前記特定の通信デバイスが前記第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルを受信すべきであると判断するように動作可能である、請求項7乃至12のいずれか一項に記載の通信装置。
  14. 前記判断する手段は、前記特定の通信デバイスから受信される測定報告に応じて、前記特定の通信デバイスが前記第1の基準信号パターンを持つ前記第1の制御チャネルを受信すべきであるか、又は前記第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルを受信すべきであるかを判断するように動作可能である、請求項7乃至13のいずれか一項に記載の通信装置。
  15. 前記通信装置は複数の分散アンテナを備える、請求項1又は2に記載の通信装置。
  16. 前記通信する手段は、前記複数のアンテナのうちのいずれかを用いて、第1の基準信号パターンを持つ前記第1の制御チャネルを通信するように動作可能である、請求項15に記載の通信装置。
  17. 前記通信する手段は、前記複数のアンテナのうちの少なくとも1つを含むが、全てではない、サブセットを用いて、第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルを通信するように動作可能である、請求項15又は16に記載の通信装置。
  18. 前記通信する手段は、前記複数のアンテナのうちの少なくとも1つを含むが、全てではない、サブセットを用いて、前記サブフレームのうちの第3のサブフレームにおいて第3の基準信号パターンを持つ制御チャネルを通信するように動作可能であり、前記第3の基準信号パターンは前記第1の基準信号パターン及び前記第2の基準信号パターンとは異なる、請求項15、16又は17に記載の通信装置。
  19. 前記通信する手段は、複数のサブフレームを含む無線フレームを通信するように動作可能であり、各サブフレームはそれぞれ異なるサブフレーム位置を持ち、前記通信する手段は、
    無線フレーム内の、少なくとも1つのサブフレーム位置を含む第1の組のサブフレーム位置から選択されたサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて第1の基準信号パターンを持つ前記第1の制御チャネルを通信するように、かつ
    無線フレーム内の、少なくとも1つのサブフレーム位置を含む第2の組のサブフレーム位置から選択されたサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルを通信するように動作可能であり、
    前記第1の組のサブフレーム位置は前記第2の組のサブフレーム位置と同じサブフレーム位置を含まない、請求項に記載の通信装置。
  20. 第1の基準信号パターンを持つ前記第1の制御チャネルは、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームのサブフレーム位置以外のサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて通信され、かつ/又はオールモーストブランクサブフレーム(ABS)のサブフレーム位置以外のサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて通信される、請求項1又は19に記載の通信装置。
  21. 第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルは、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)のサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて通信される、請求項1、19又は20に記載の通信装置。
  22. 第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルは、オールモーストブランクサブフレーム(ABS)のサブフレームにおいて通信される、請求項1又は19乃至21のいずれか一項に記載の通信装置。
  23. 前記第1及び又は前記第2の制御チャネルを用いて通信される制御情報は、通信デバイスのためのリソース割当てを表す、請求項1乃至22のいずれか一項に記載の通信装置。
  24. 前記各基準信号パターンは復調基準信号パターン「DMRS」を含む、請求項1乃至23のいずれか一項に記載の通信装置。
  25. セルラ通信システムの通信装置と通信するための通信デバイスであって、
    前記通信装置によって動作する少なくとも1つの通信セルにおいて該通信デバイスを登録する手段と、
    前記通信装置から複数のサブフレームを受信する手段であって、
    各サブフレームはそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含み、
    該受信する手段は、
    前記サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信し、かつ
    前記サブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域において第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルするように動作可能であり、該第2の基準信号パターンは該第1の基準信号パターンとは異なり、前記第2の制御チャネルは、前記第2の基準信号パターンと関連付けられた第1の一対のアンテナポートと、更なる基準信号パターンと関連付けられた第2の一対のアンテナポートとを使用して通信され、前記更なる基準信号パターンは前記第2の基準信号パターンとは異なる、受信する手段と、
    前記第1の基準信号パターンを持つ前記第1の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈し、かつ前記第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈する手段と、
    を備える、通信デバイス。
  26. 前記受信する手段は、第1の周波数帯の第1のコンポーネントキャリア上で前記第1のサブフレームを受信し、第2の周波数帯の第2のコンポーネントキャリア上で前記第2のサブフレームを受信するように動作可能である、請求項25に記載の通信デバイス。
  27. 前記第2のコンポーネントキャリアは拡張キャリアとして動作する、請求項26に記載の通信デバイス。
  28. 前記第1のコンポーネントキャリアはスタンドアローンキャリアとして動作する、請求項26又は27に記載の通信デバイス。
  29. 前記受信する手段は、前記通信デバイスの方向に空間的に集中した無線ビームにおいて前記第2の制御チャネルを受信するように動作可能である、請求項25乃至28のいずれか一項に記載の通信デバイス。
  30. 前記受信する手段は、前記少なくとも1つのセルの全体にわたって無指向性で送信される無線通信において前記第1の制御チャネルを受信するように動作可能である、請求項25乃至29のいずれか一項に記載の通信デバイス。
  31. 更なる通信装置からの前記通信デバイスの距離を表すパラメータを測定する手段を更に備える、請求項25乃至30のいずれか一項に記載の通信デバイス。
  32. 前記更なる通信装置からの前記通信デバイスの距離を表す前記パラメータは、前記更なる通信装置によって送信される信号の基準信号受信電力(RSRP)を含む、請求項31に記載の通信デバイス。
  33. 前記更なる通信装置からの前記通信デバイスの距離を表す前記パラメータの前記測定の結果に応じて、前記セルを動作させる前記通信装置に所定のメッセージを送信する手段を更に備える、請求項31又は32に記載の通信デバイス。
  34. 前記所定のメッセージは、前記測定の前記結果を含む測定報告を含む、請求項33に記載の通信デバイス。
  35. 前記所定のメッセージは、前記更なる通信装置の、及び/又は前記更なる通信装置によって動作するセルの識別情報を表す情報を含む、請求項33又は34に記載の通信デバイス。
  36. 前記パラメータを所定のしきい値と比較する手段を更に備える、請求項33、34又は35に記載の通信デバイス。
  37. 前記送信する手段は、前記比較が、前記パラメータが前記しきい値よりも高くなったことを示す場合には、前記所定のメッセージを送信するように動作可能である、請求項36に記載の通信デバイス。
  38. 前記送信する手段は、前記比較が、前記パラメータが前記しきい値未満になったことを示す場合には、更なる所定のメッセージを送信するように動作可能である、請求項36又は37に記載の通信デバイス。
  39. 前記受信する手段は、複数のサブフレームを含む無線フレームを受信するように動作可能であり、各サブフレームは前記無線フレーム内の異なるそれぞれのサブフレーム位置を持ち、前記受信する手段は、
    無線フレーム内の、少なくとも1つのサブフレーム位置を含む第1の組のサブフレーム位置から選択されたサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信し、かつ
    無線フレーム内の、少なくとも1つのサブフレーム位置を含む第2の組のサブフレーム位置から選択されたサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信するように動作可能であり、
    前記第1の組のサブフレーム位置は前記第2の組のサブフレーム位置と同じサブフレーム位置を含まない、請求項25に記載の通信デバイス。
  40. 第1の基準信号パターンを持つ前記第1の制御チャネルは、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームのサブフレーム位置以外のサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて受信され、かつ/又はオールモーストブランクサブフレーム(ABS)のサブフレーム位置以外のサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて受信される、請求項25又は39に記載の通信デバイス。
  41. 第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルは、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)のサブフレーム位置にあるサブフレームにおいて受信される、請求項25、39又は40に記載の通信デバイス。
  42. 第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルは、オールモーストブランクサブフレーム(ABS)のサブフレームにおいて受信される、請求項25又は39乃至41のいずれか一項に記載の通信デバイス。
  43. 前記第1及び又は前記第2の制御チャネルを用いて通信される制御情報は、前記通信デバイスのためのリソース割当てを表す、請求項25乃至42のいずれか一項に記載の通信デバイス。
  44. 前記各基準信号パターンは復調基準信号パターン「DMRS」を含む、請求項25乃至43のいずれか一項に記載の通信デバイス。
  45. 通信装置によって実行される、セルラ通信システム内の複数の移動通信デバイスと通信する方法であって、
    少なくとも1つの通信セルを動作させ、
    前記少なくとも1つのセル内の複数の通信デバイスのそれぞれと、各々がそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含む複数のサブフレームを通信し、
    前記サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において、第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを用いて制御情報を通信し、
    前記サブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域において、前記第1の基準信号パターンとは異なる第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを用いて制御情報を通信し、前記第2の制御チャネルは、前記第2の基準信号パターンと関連付けられた第1の一対のアンテナポートと、更なる基準信号パターンと関連付けられた第2の一対のアンテナポートとを使用して通信され、前記更なる基準信号パターンは前記第2の基準信号パターンとは異なる、方法。
  46. 通信デバイスによって実行される、セルラ通信システムの通信装置と通信するための方法であって、
    前記通信装置によって動作する少なくとも1つの通信セルにおいて前記通信デバイスを登録し、
    前記通信装置から、各々がそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含む複数のサブフレームを受信し、
    前記サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において、第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを受信し、
    第1の基準信号パターンを持つ前記第1の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈し、
    前記サブフレームのうちの第2のサブフレームの制御領域において、前記第1の基準信号パターンとは異なる第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを受信し、前記第2の制御チャネルは、前記第2の基準信号パターンと関連付けられた第1の一対のアンテナポートと、更なる基準信号パターンと関連付けられた第2の一対のアンテナポートとを使用して通信され、前記更なる基準信号パターンは前記第2の基準信号パターンとは異なり、
    第2の基準信号パターンを持つ前記第2の制御チャネルにおいて通信される制御情報を解釈する、
    方法。
  47. 請求項1乃至24のいずれか一項に記載の通信装置、又は請求項25乃至44のいずれか一項に記載の通信デバイスを実現するようにプログラマブルプロセッサをプログラミングするように動作可能な命令を含むコンピュータプログラム。
  48. セルラ通信システム内の複数の移動通信デバイスと通信するための通信装置であって、
    少なくとも1つの通信セルを動作させる手段と、
    前記少なくとも1つのセル内の複数の通信デバイスのそれぞれと複数のサブフレームを通信する手段とを備え、
    各サブフレームはそれぞれの制御チャネルを通信するための制御領域を規定する複数の通信リソースと、それぞれのデータチャネルを通信するためのデータ領域を規定する複数の通信リソースとを含み、
    前記通信する手段は、
    前記サブフレームのうちの第1のサブフレームの制御領域において第1の基準信号パターンを持つ第1の制御チャネルを用いて制御情報を通信し、かつ
    前記サブフレームのうちの第2のサブフレームの前記制御領域及びデータ領域のうちの一方において第2の基準信号パターンを持つ第2の制御チャネルを用いて制御情報を通信するように動作可能であり、前記第2の基準信号パターンは前記第1の基準信号パターンとは異なり、前記第2の制御チャネルは、前記第2の基準信号パターンと関連付けられた第1の一対のアンテナポートと、更なる基準信号パターンと関連付けられた第2の一対のアンテナポートとを使用して通信され、前記更なる基準信号パターンは前記第2の基準信号パターンとは異なる、通信装置。
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