JP5608687B2 - 薬物送達デバイス - Google Patents

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Description

本発明はニードルアセンブリの近位端及びプランジャの遠位端が真空連結になり得るように構成される薬物送達デバイスに関する。
既存の薬物送達デバイスの問題点の1つは、例えば、後退可能な針を有する安全な注射器は、針がプランジャによって後退可能となるように、注射器のプランジャを針又はニードルアセンブリと如何にして連結するかである。
多くの薬物送達デバイス、特に、後退可能な針を有する安全な注射器は、プランジャが針又はニードルアセンブリを押す場合、一部が他部にはめ込み(snap into)、及び両部分が機械的に連結されるような方法で構築されている。この場合、プランジャの内側及びニードルアセンブリの内側は、機械的複合物であるキーロック原理又はスナップオーバ原理で形成されなければならない。
本発明の一実施態様は、第一の開口部及び第二の開口部を有する本体ユニット、遠位端が本体ユニットの内側に位置するように配置されたプランジャを含む薬物送達デバイスに関し、ここで、プランジャは本体ユニットに対して遠位方向に可動であり、近位端及び遠位端を備えたニードルアセンブリは針を含み、ここで、ニードルアセンブリの近位端及びプランジャの遠位端は、真空連結になるように構成されている。
この発明に関連して、与えられたエレメントによって形成される定義された領域における圧力が、このエレメントの周囲の圧力と比較して低下していく「真空連結」によって理解される。
例えば、注射器、好ましくは、安全注射器であってもよい薬物送達デバイスは、本体ユニットを含む。本体ユニットは、薬物送達デバイスの主本体、自動注射器用カートリッジ、又は、例えば、円筒状に形成可能な、例えば、ペン型薬物送達デバイスであってもよい。本体ユニットは2つの開口部、第一の開口部及び第二の開口部を有し、それは、好ましくは本体ユニットの反対側に位置する。薬物送達デバイスは、更に、例えば、本体ユニットの外端に位置するプランジャの近位端を押すことによって、それが遠位方向に移動することができるように本体ユニットに対して配置されているプランジャを含む。薬物送達デバイスは、更に、ニードルアセンブリを含み、それによって、針それ自身は、ニードルアセンブリの一部である。針は外面及び内面を含み、それによって、内面は、液体がそれを通じて流入することができるチャンネルを形成している。ニードルアセンブリは近位端及び遠位端を有し、ここで、ニードルアセンブリの近位端は本体ユニットの内側に位置する。 ニードルアセンブリの近位端及びプランジャの遠位端は、それらが真空連結になることができるように構成されている。真空連結とは、これら2つの部分が一緒に押された場合、この2つの部分の間に空間があり、この空間の内部の圧力が、これら2つの部分及び空間の外部の圧力に比べて低下することを意味する。プランジャそれ自身が真空連結になるように形成され、又はプランジャが真空連結になることができる追加の部分を含む真空連結手段になるように、プランジャは構成されている。
別の実施態様において、プランジャの遠位端は、第一の連結エレメントを有し、それは、プランジャそれ自身の遠位端が連結エレメントとして形成され、又は連結エレメントがプランジャの遠位端に装着されることを意味する。
別の実施態様において、プランジャの遠位端は柔軟性材料を含む第一の連結エレメントを有する。
この第一の連結エレメントは、特に、ニードルアセンブリの近位端と真空連結になるように形成される。このために、第一の連結エレメントは柔軟性材料で作られ、それは、例えば、ゴム、又はゴムを含む材料で作られてもよい。この第一の連結エレメントは、少なくともエレメントの部分が変形可能であるように形成される。
別の実施態様において、ニードルアセンブリは、その近位端に位置する第二の連結エレメントを有する。
ニードルアセンブリの近位端は、本体ユニットの内側にあり、そして、プランジャの方向に向いている。好ましくは、第二の連結エレメントは、プランジャの第一の連結エレメントに向いている。好ましくは、第一の及び第二の連結エレメントは、互いに、それらの形状及びそれらの材料に適合している。従って、これら2つのエレメントは、2つの部品、ニードルアセンブリ、及びプランジャが、いかなるスナップ機構なしでも、強力に連結することができるように、強力な真空連結になることである。
別の実施態様において、少なくとも1つの第一の及び第二の連結エレメントは、栓(bung)である。
別の施態様において、第一のエレメントは栓である。
栓は、真空連結になるための理想的な必要条件である。それらは、柔軟性材料で作られ、変形可能であり、そして、それらは凹面状の表面を有するような方法で形成することができる。
別の実施態様において、第二の連結エレメントは栓である。
栓は、真空連結になるための理想的な必要条件である。それらは、特に、別の栓との真空連結になることができる。
別の実施態様において、少なくとも1つの第一の及び第二の連結エレメントは、弾性的であり、そして、それぞれの他のエレメントに対して凹面状である。
別の実施態様において、第一の連結エレメントは、真空連結になる側に凹面状に形成される。
凹面状に形成された第一の連結エレメントは、例えば、凹面状、凸面状、又は平面状に形成できるであろう他の連結エレメントと真空連結になることができる。凹面形体は、真空連結になるための連結エレメント用の柔軟性材料との組み合わせにおいて理想的である。
別の実施態様において、第二の連結エレメントは、弾性的で、それぞれの他のエレメントに対して凹面状である。
第二の連結エレメントは、例えば、第一の連結エレメントのように、柔軟性で、凹面状に形成できるであろう。これらの2つの連結エレメントを一緒に押すことによって、空間はこれら2つの連結エレメントの間で形成される。少なくとも流体の一部、例えば、液体、及び/又は、空気を空間から除去することによって、2つの連結エレメントの周囲と比較して、空間の圧力が低下することを観察することができる。
別の実施態様において、第一及び第二の連結エレメントは、他のエレメントに対して弾性的で、そして、凸面状である。
第二の連結エレメントは、また、特に、第一の連結エレメントが凸面状に形成される場合には、凸面状に形成されることができるであろう。同様に、他の方法では、第一の連結エレメントは、凸面状に形成され、そして、第二の連結エレメントは、凸面状に形成されることも可能である。凸面及び凹面の連結エレメントの組み合わせは、また、両連結エレメントが互いに押される場合、それらは真空連結になることを可能にする。
別の実施態様において、第一の及び第二の連結エレメントの少なくとも1つは、硬質で、平面状である。
第一の連結エレメントが凹面状に形成され、そして、柔軟性材料で作られている場合、第二の連結エレメントが、硬質で、平面状であることは、特別に可能である。それ故、凹面状に形成された第一の連結エレメントが、硬質で、平面状の第二の連結エレメントを押し、そして、第一の連結エレメントが柔軟性材料で作られる場合、第一の連結エレメントがその形状を平面状、又はほぼ平面状の形体に変更し得る。凸面状に形成された第一の連結エレメントを硬質で、平面状の第二の連結エレメントに押し付けることによって、2つの連結エレメント間の空間の体積が減少する。少なくとも一部の流体、例えば、液体、及び/又は、空気が、空間から、例えば、針を通して、又は連結エレメント間で形成されたシールを通過した漏洩によって、除去される場合、その時、1つ又は両方の連結エレメントの弾性的性質が、空間にその元の体積に戻る傾向を生じさせるので、空間内の圧力は低下する。従って、2つの連結エレメント間の空間の圧力は、空間の外側の圧力及び2つの連結エレメント間の圧力と比較して低下し、それ故に、真空連結が形成される。
別の実施態様において、第一の及び第二の連結エレメントは、一緒に押されることによって、ニードルアセンブリをプランジャと組み合わせた真空連結になる。
互いに押されることによって、2つの連結エレメントは、真空連結になり、それによって、ニードルアセンブリ及びプランジャは、キーロック機構のようなスナップ機構無しで組み合わせられる。それ故、ニードルアセンブリ及びプランジャは、端部で複雑な形状を含む複雑な部品を形成することなく連結することができるであろう。好ましくは、真空連結は2つの栓の間で形成される。
別の実施態様において、ニードルアセンブリは、プランジャが後退するとき、少なくとも一部は本体ユニット内に引き戻されるよう構成されている。
ニードルアセンブリは、ニードルアセンブリの後退力に対する抵抗は、真空連結の力より低い方法で構成されている。
従って、針及びニードルアセンブリは、薬物送達デバイスの最終使用後に、例えば、本体ユニット内に引き戻すことができ、それによって、例えば、針の遠位端での傷害リスクが低下する。
別の実施態様において、薬物送達デバイスは、ニードルアセンブリがプランジャと真空連結になり、そして、ニードルアセンブリがデバイス内に引き戻されるとき、針が本体ユニットに対して移動しないように構成されている。
ニードルアセンブリ及び針は、本体ユニットの内部に、例えば、それらが一旦後退位置まで戻ると、遠端端には移動できないような方法で配置することができるであろう。針及びニードルアセンブリは、プランジャが、更に、ニードルアセンブリの近位端に押されるとき、本体ユニットに対して遠位方向には移動できない。これは、傷害、例えば、針突き刺し傷害のリスクを低下させる。
別の実施態様において、針の近位端は、第二の連結エレメントと心合わせする。
針の近位端が第二の連結エレメントと心合わせする場合、例えば、平面状の第二の連結エレメントが形成し得る。この平面状の第二の連結エレメントは、容易に、例えば、凹面状に形成された第一の連結エレメントと真空連結になることができる。
別の実施態様において、針の近位端が、第二の連結エレメントからプランジャの方向に突出している。
また、ニードルアセンブリの近位端がこの方法で形成されるならば、プランジャの内側に位置する第一の連結エレメントは、第二の連結エレメントと真空連結になることができることが可能である。例えば、第一の連結エレメントは、第二の連結エレメントから突出している針のその部分と直接に第二の連結エレメントと真空連結になり、又は、第一の連結エレメントは、本体ユニットに近接した外側に位置する第二の連結エレメントのその部分と真空連結を形成できるであろう。
別の実施態様において、第一の連結エレメントは、針の近位端と密閉状態にシールするよう構成されている
第一の連結エレメントは、それが針の端部と直接真空連結になり得る方法で形成できるか、又は第二の連結エレメントと真空連結になり、そして、更に、針の端部と密閉状態にシールする方法で形成できる。第一の連結エレメントが、針の端部と密閉状態にシールするような方法で構成されている場合、例えば、空気のようなガスが、針チャンネルを通して外部から、第一の及び第二の連結エレメント間の空間に入り込むことは不可能である。例えば、2つの連結エレメント間の空間に空気が入り込むことが可能ならば、2つの連結エレメント間の空間内の圧力は上昇し、そして、真空連結の力は低下するであろう。
別の実施態様において、第一の連結エレメントは、第二の連結エレメントと真空連結になるように構成されている。
第一の及び第二の連結エレメントは、これら2つのエレメントが真空連結になることが可能なように互いに適合されている。
別の実施態様において、ニードルユニットは、本体ユニットに対して取り外し可能ではない。
本体ユニットに対して取り外し可能ではないということは、ニードルユニットが本体ユニットから離脱することができないことを意味するが、それは、また、ニードルユニットが本体ユニットに装着することができないことも意味する。ニードルユニットと本体ユニットは、従って、一部を形成するが、本体ユニットに対して針を備えたニードルユニットを移動させることは可能である。これは、例えば、ニードルユニット及びプランジャが真空連結した後、ニードルユニットが、プランジャによって、本体内へ引き戻されることを可能とする。
別の実施態様において、第二の連結エレメントは、当初は、本体ユニットの内面に接触する位置に位置し、そして、それが、もはや、本体ユニットの内面と接触しない位置へ近位方向に移動する。
別の実施態様においては、第二の連結エレメントは、当初は、本体ユニットの内面に接触する位置に位置し、そして、それが、もはや、本体ユニットの内面に接触しない位置へ、本体ユニットに対して近位方向に可動である。
本体ユニットが低下した内径を備えた部分を有し、ここで、第二の連結エレメントが初期位置に位置し、そして、第二の連結エレメントが本体ユニット内へ近位的に移動する場合、それはもはや、本体ユニットと接触しない位置に到達できる。第二の連結エレメントの直径は、本体ユニットの主直径のそれより小さい。従って、一旦第二の連結エレメントが、低下した内径のセクションと接触することを止めたとき、本体ユニットは、第二の連結エレメント及び針の近位移動に対して更なる抵抗を示さない。
更なる実施態様において、薬物送達デバイスは薬剤を含む。薬剤は、カートリッジ内に事前充填できるか、又は、薬物送達デバイスが注射器として設計されている場合、注射器内に事前充填できるであろう。
本明細書で使用する用語「薬物」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む薬学的処方品を意味し、
ここで一実施態様において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daの分子量を有し、及び/又は、ペプチド、蛋白質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、抗体、酵素、抗体、ホルモン若しくはオリゴヌクレオチド、又は上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈又は肺血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、癌、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症、及び/又は、リューマチ性関節炎などの血栓塞栓症の処置、及び/又は、予防に有用であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置、及び/又は、予防のため、少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリン、又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、又はその類似体若しくは誘導体、又はエキセジン−3又はエキセジン−4、若しくはエキセジン−3又はエキセジン−4の類似体若しくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、例えば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;ヒトインスリンであり、ここで、B28位におけるプロリンは、Asp、Lys、Leu、Val又はAlaで代替され、そして、B29位において、Lysは、Proで代替されてもよく;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、及びDes(B30)ヒトインスリンである。
ヒトインスリン誘導体は、例えば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイル ヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン; B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル) ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、例えば、エキセンジン−4(1−39)、配列HHis−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2のペプチドを意味する。
エキセンジン−4誘導体は、例えば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);又は
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
ここで、基−Lys6−NH2は、エキセンジン−4誘導体のC−末端と結合してもよく;
又は以下の配列のエキセンジン−4誘導体;
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
H−desAsp28 Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
desMet(O)14,Asp28,Pro36,Pro37,Pro38 エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5,desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25, Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
又は前述のエキセンジン−4誘導体のいずれか1つの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物;
から選択される。
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(ホリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン (ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に表示されているような脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は規制活性ペプチド及びそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、例えば、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、又は超低分子量ヘパリン、若しくはそれらの誘導体などのグルコアミノグリカン、又は上述の多糖類のスルホン化された、例えば、ポリスルホン化形態、及び/又は、薬学的に許容可能なそれらの塩がある。ポリスルホン化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウム塩がある。
薬学的に許容される塩は、例えば、酸付加塩及び塩基塩がある。酸付加塩としては、例えば、HCl又はHBr塩がある。塩基塩は、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属、例えば、Na+、又は、K+、又は、Ca2+から選択されるカチオン、又は、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)を有する塩であり、ここで、R1〜R4は互いに独立に、水素;場合により置換されたC1−C6アルキル基;場合により置換されたC2−C6アルケニル基;場合により置換されたC6−C10アリール基、又は場合により置換されたC6−C10ヘテロアリール基である。薬学的に許容される塩の更なる例は、“Remington's Pharmaceutical Sciences”17編、Alfonso R.Gennaro(編集),Mark Publishing社,Easton, Pa., U.S.A.,1985 及び Encyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容可能な溶媒和は、例えば、水和物である。
次の図は、本発明の薬物送達デバイスの幾つかの実施態様を説明するためのものである。
針の実施態様の模式的断面図を示す。 薬物送達デバイスの実施態様の模式的断面図を示す。 薬物送達デバイスの切り抜き部の実施態様の模式的断面図を示す。 薬物送達デバイスの切り抜き部の実施態様の模式的断面図を示す。 切り抜き部における薬物送達デバイスの別の実施態様の模式的断面図を示す。 切り抜き部における薬物送達デバイスの別の実施態様の模式的断面図を示す。 6つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの実施態様の模式的断面図を示す。 6つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの実施態様の模式的断面図を示す。 6つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの実施態様の模式的断面図を示す。 6つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの実施態様の模式的断面図を示す。 6つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの実施態様の模式的断面図を示す。 6つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの実施態様の模式的断面図を示す。 3つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの別の実施態様の模式的断面図を示す。 3つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの別の実施態様の模式的断面図を示す。 3つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの別の実施態様の模式的断面図を示す。 第一の、及び/又は、第二の連結エレメントの実施態様の模式図を示す。 3つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの別の実施態様の模式的断面図を示す。 3つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの別の実施態様の模式的断面図を示す。 3つの異なった使用段階における薬物送達デバイスの別の実施態様の模式的断面図を示す。
図1は針9の実施態様の模式的断面図を示す。針9はチャンネル11を形成している内面10を含む。更にその上、針9は外面12及び遠位端14を含む。遠位端14は、好ましくは、先端が鋭くとがっている。針の近位端13は、好ましくは、平坦である。
図2は薬物送達デバイス1の一実施態様の模式的断面図を示す。薬物送達デバイス1は、本体ユニット2及びニードルアセンブリ8を含む。ニードルアセンブリ8は、ニードルアセンブリ8の近位端に配置されている第二の連結エレメント16が本体ユニット2内に位置し、そして針9が第二の開口部4を通して本体ユニット2から抜け出すような方法で本体ユニット2に対して位置する。薬物送達デバイス1は、更に、プランジャ5を含み、それによって、遠位端7は、本体ユニット2の内側に位置し、そして、プランジャ5の近位端6は、本体ユニット2の外側に位置する。プランジャ5は、その遠位端7で位置する第一の連結エレメント15を含む。それ故、第一の連結エレメント15及び第二の連結エレメント16は、互いに面するように配置されている。プランジャ5は、第一の連結エレメント15が第二の連結エレメント16の方へ移動することができるように、本体ユニット2に対して遠位方向に可動である。更にその上、第一の連結エレメント15が、第二の連結エレメント16を押すことができよう。これら2つの連結エレメント15、16を押すことによって、これら2つの連結エレメントが真空連結になることができる。真空連結になった後、プランジャは、本体ユニットに対して近位方向に移動することができ、そして、本体ユニット2の内部へニードルアセンブリ8を引き戻すことができよう。
図3a/bは、薬物送達デバイスの部分の実施態様の模式的断面図を断面で示す。2つの図は、本体ユニット2、左側の針9のセクション、及び右側のプランジャ5のセクションを示す。針9の近位端に位置する第二の連結エレメント16が示されている。第二の連結エレメント16は、この実施態様において平面状に形成されている。針9の近位端は、この実施態様において、第二の連結エレメント16と心合わせしている。プランジャ5の内側に位置する第一の連結エレメント15は、この実施態様において凹面状に形成されている。第一の連結エレメント15は、好ましくは、柔軟性材料で作られ、例えば、それは栓であってもよい。図3bは、プランジャ5が本体ユニット2に対して遠位方向に動かされるときの状況を示している。第一の連結エレメント15及び第二の連結エレメント16は互いに接触し、そして、針9の近位端は、第一の連結エレメント15の表面に対して面シールによって密閉状態に、又はほぼ密閉状態にシールする。これは第一の及び第二の連結エレメント間の真空連結を形成する。従って、プランジャ5及びニードルアセンブリ8は、真空連結によって係合される。
図4a/bは、薬物送達デバイスの部分の別の実施態様を断面で示す。セクションは、前の本体ユニット2の図3a/bと同様に、左側に針9を備えたニードルアセンブリの近位端、及び右側にプランジャ5の遠位端を示す。この実施態様において、針9は、第二の連結エレメント16から突出している。第一の連結エレメント15は、針9の端部と密閉状態にシールすることができるように形成される。図4bは、プランジャ5が本体ユニット2に対して遠位方向に動かされるときの状況を示している。2つの連結エレメント15、16が、互いに接触している。第一の連結エレメント15の内部は、針9の端部と密閉状態に、又はほぼ密閉状態にシールする。第一の連結エレメント15の外部は、第二の連結エレメント15と真空連結を形成する。第一の連結エレメント15の内部は、いかなるガス、例えば、空気も、針9を通って外部から、2つの連結エレメント15、16間の空間へ動かされないことを確実にし、それが2つの連結エレメント15、16間のガス圧力を上昇させ、従って、真空連結を低下させ、弱くすることになる。針9の端部と第一の連結エレメント15間の密閉状態の、又はほぼ密閉状態のシールの形成は、図3bで示す通り、針9の端部を受け入れるために設計されている連結エレメント15の内部によって、又は第一の連結エレメント15の表面に突き刺す針9の端部によって達成し得る。
また、針9が第二の連結エレメント16と心合わせする可能性のある実施態様がある。
図5a〜5fは、6つの異なった使用段階において、注射器である薬物送達デバイス1の実施態様の模式的断面図を示す。
図5aは、近位側で第一の開口部3、及び遠位側で第二の開口部4を備えた本体ユニット2を含む薬物送達デバイス1の実施態様の模式的断面図を示す。薬物送達デバイス1は、更に、針9及び第二の連結エレメント16を含むニードルアセンブリ8を含む。薬物送達デバイス1は、更に、遠位端7及び近位端6を備えたプランジャ5を含む。プランジャ5の近位部分はスリーブ18で取り囲まれている。スリーブ18は、スナップアーム21を含む。スリーブ18とプランジャ5の間に位置する、加圧条件下で事前に圧縮されたスプリング19がある。プランジャ5はその遠位端7で第一の連結エレメント15を含む。液体17は、第一の連結エレメント15と第二の連結エレメント16の間に位置し、例えば、事前充填された注射器の場合、液体には薬物を含むことがあり得る。図5aは薬物送達デバイスを示し、それは、例えば、注射器、好ましくは、その出発位置では安全注射器であり得る。
図5bは、図5aで示した薬物送達デバイスの中間段階の使用における薬物送達デバイス1の模式的断面図を示す。図5bにおいて、プランジャ5は本体ユニット2に対して遠位方向に押される。プランジャ5は、第一の及び第二の連結エレメント15、16が初めて接触するまで押される。
図5cは図5aで示した薬物送達デバイス1の中間段階の使用における薬物送達デバイス1の模式的断面図を示す。更にプランジャ5を遠位方向に押すことによって、今、第一の及び第二の連結エレメント15、16が変形を始める。事前に凹面状である第一の及び第二の連結エレメント15、16の接面は、今、第二の連結エレメント16の場合、遠位方向に押され、第一の連結エレメント15の場合、近位方向に押される。スリーブスナップアーム21は、プランジャロッドアーム22を内側に押す。プランジャロッドアーム22は、スリーブラッチ機構23を内側に押す。
図5dは図5aで示した薬物送達デバイス1の中間段階における薬物送達デバイス1の模式的断面図を示す。第一の及び第二の連結エレメント15、16は、今、それらが真空連結になり得るまで、一緒に押された。針9の近位端が密閉状態又はほぼ密閉状態のシールを形成する第一の連結エレメント15の表面に突き刺す。スリーブスナップアームは本体ユニット2の凹部に封鎖する。従って、スリーブ18は、今、本体ユニット2と連結し、そして、本体ユニット2に対して、もはや、移動できなくなる。プランジャ5のプランジャロッドラッチアーム22は、スリーブラッチ機構23から離れて変形状態に留まる。
図5eは図5aで示した薬物送達デバイスの更なる中間段階の使用における薬物送達デバイス1の模式的断面図を示す。プランジャ5の近位端6から圧力を除去することによって、今、第一の及び第二の連結エレメント15、16は、第一の及び第二の連結エレメント15、16間の空間の体積が増加する元の凹面形状に戻る傾向にある。第一の及び第二の連結エレメント15、16は、未だ、それらの境界領域に接触し、そして、周囲に対して内側を密閉状態にシールする。針9の近位端は、第一の連結エレメント15の表面に埋め込まれ、そして、密閉状態に、又はほぼ密閉状態にシールする。このため、いかなるガス又は液体も、第一の及び第二の連結エレメント15、16間の空間に入り込めない。従って、第一の及び第二の連結エレメント15、16の元の凹面形状へ戻る傾向は、それらの間で形成される真空連結を発生させる。この真空連結を通して、ニードルアセンブリ8はプランジャ5に連結する。
図5fは図5aで示した薬物送達デバイスの更なる使用段階における薬物送達デバイスの模式的断面図を示す。図5fにおいて、プランジャ5は、事前に応力を受けたスプリング19によって本体ユニット2に対して近位方向に引き戻された。全ての針9が本体ユニット2内に位置するまで針9は引き戻された。末端位置において、遠位端7はスリーブ18と接触する。プランジャロッドスナップアーム25は、スリーブ18の遠位端表面の孔を通して通過するので、内側に変形する。プランジャロッドスナップアーム25がスリーブ18における孔から離れると、プランジャロッドスナップアーム25は、スリーブ18に対して、後部位置にプランジャ5を封鎖するために外側に曲がり、そして、針9を遠位方向へこれ以上移動することを阻止する。今、末端位置において、全てのニードルアセンブリ8及び全ての針9は本体ユニット2内に位置する。今、薬物送達デバイス1の使用者は針9による傷害から保護される。
図6a〜6cは、3つの異なった使用段階における薬物送達デバイス1の別の実施態様の模式的断面図を示す。
図6aで示す薬物送達デバイス1の実施態様は、その遠位端で第二の開口部及びその近位端で第一の開口部3を含む。薬物送達デバイスは、更に、針9及び第二の連結エレメント16を含むニードルアセンブリ8を含む。更に、薬物送達デバイス1は、近位端6及び遠位端7を備えたプランジャ5を含む。プランジャの遠位端7において、第一の連結エレメントが位置する。第一の及び第二の連結エレメント15、16の間で、例えば、薬物を含むことができる液体17が位置する。第二の連結エレメント16と第二の開口部4の間で、スプリング19が位置する。スプリング19と第二の連結エレメント16の間で、スプリング保持体20があり、それは、スプリング保持体20が外れるまでスプリング19を事前に圧縮された加圧状態に維持する。スプリング保持体20は、スプリング保持体20のラッチ機構の本体ユニット2の内側表面からの突起部26との係合によって本体ユニットに相対する位置に保持される。
図6bは中間段階の使用における薬物送達デバイスの模式的断面図を示す。使用のこの段階において、プランジャは、第一の及び第二の連結エレメントが接触するまでまで近位方向に押された。第二の連結エレメント16がスプリング保持体20に対して押され、それは、突起部26から外れ、そして圧縮されたスプリング19を放出するような方法で変形する。この実施態様において、第一の及び第二の連結エレメント15、16間の真空連結は、後退スプリング19の近位位置に起因して、針9の後退のためには必要ではない。しかし、第二の連結エレメント16の形状の変化は、スプリング保持体20の放出を引き起こすために必要とされる。
図6cは薬物送達デバイス1の使用の最終段階の断面図を概略的に示す。プランジャ5は、今度は、ニードルアセンブリ8全体及び針9全体が本体ユニット2によって完全に収納されるまでそれらが本体ユニット2に対して後退移動してしまうまで、スプリング19によって近位方向に押し戻された。更なる機構(図示されていないが)は、針9の近位方向の移動とそれに続くプランジャ5の更なる圧迫を避けるために使用できる。例えば、機構は、後退した針を第二の開口部4と意図的に心ずれさせることを含む。
図7は連結エレメントの実施態様の模式的図を示す。図7で示す連結エレメントは、例えば、第一の連結エレメント15用、及び/又は、第二の連結エレメント16用として使用できる。図で示されたこの実施態様において、連結エレメントは栓である。栓は、例えば、ゴムで作ることができる。
図8a〜cは、薬物送達デバイスの部分の実施態様の概略の断面図を示す。3つの図は、低下した内径27の部分を含む本体ユニット2、左側の針9の部分及び右側のプランジャ5の部分を示す。針9の近位端に位置する第二の連結エレメント16を示す。第二の連結エレメント16は、この実施態様において、平面状に形成される。第二の連結エレメント16は、第一の連結エレメント15の直径、及び本体ユニット2の主内部直径と比較してより小さい直径に形成される。針9の近位端は、この実施態様において第二の連結エレメント16と心合わせする。プランジャ5の内側に位置する第一の連結エレメント15は、この実施態様においては、凹面状に形成される。第一の連結エレメント15は、好ましくは、柔軟性材料で作られ、それは、例えば、栓であってもよい。
図8bは、プランジャ5が本体ユニット2に対して遠位方向に移動するときの状況を示す。今、第一の連結エレメント15及び第二の連結エレメント16が互いに接触し、そして、針9の近位端は、第一の連結エレメント15の表面に対して面シールで、密閉状態に、又はほぼ密閉状態にシールされる。これは、第一の及び第二の連結エレメント15、16間の真空連結を形成する。従って、プランジャ5及びニードルアセンブリ8は、今、真空連結手段によって係合される。
図8cは、プランジャ5がその後本体ユニット2に対して近位方向に移動するときの状況を示す。真空連結が、針9のニードルアセンブリ8及び第二の連結エレメント16を、本体ユニット2内に針を引き戻す近位方向に移動させる。第二の連結エレメント16が近位方向に本体ユニット2内に直ちに移動するので、縮小した内部直径27を有する本体ユニット2の部分ともはや接触しない位置に到達する。第二の連結エレメント16の直径は、本体ユニットの主直径より小さい。従って、第二の連結エレメント16が低下した直径部分27と接触しなくなると、本体ユニット2は、第二の連結エレメント16及び針9の近位移動に対して更なる抵抗性を示さない。これは、例えば、図3a/bで示す実施態様と比較して、針9を本体ユニット2内へ引き戻すのに必要な力が大きく低下する意義のある利点を提供する。この力の低下の更なる利点は、第一の及び第二の連結エレメント15、16間の真空連結に対して作用する力が、今、なくなることである。これは真空連結が失敗するリスクを有意に減少させる。
参照リスト
1)薬物送達デバイス;
2)本体ユニット;
3)第一の開口部;
4)第二の開口部;
5)プランジャ;
6)近位端;
7)遠位端;
8)ニードルアセンブリ;
9)針;
10)内面;
11)チャンネル;
12)外面;
13)近位端;
14)遠位端;
15)第一の連結エレメント;
16)第二の連結エレメント;
17)液体;
18)スリーブ;
19)スプリング;
20)スプリング保持体;
21)スリーブスナップアーム;
22)プランジャロッドラッチアーム;
23)スリーブラッチ機構;
24)凹部;
25)プランジャロッドスナップアーム;
26)突起部;
27)縮小した内部直径部分;

Claims (12)

  1. 第一の開口部(3)及び第二の開口部(4)を有する本体ユニット(2);
    −遠位端(7)が本体ユニットの内部に位置するように配置されるプランジャ(5)、ここでプランジャ(5)は、本体ユニット(2)に対して遠位方向に可動であり、プランジャ(5)の遠位端(7)が第一の連結エレメント(15)を有し
    針(9)を含む、近位端(13)及び遠位端(14)を備えるニードルアセンブリ(8)、ここでニードルアセンブリ(8)は、その近位端(13)に位置する第二の連結エレメント(16)を有する
    を含む、薬物送達デバイス(1)であって、
    第一の及び第二の連結エレメント(15、16)の内少なくとも1つが、弾性的であり、そして凹面状であり、
    ここで第一の連結エレメント(15)および第二の連結エレメント(16)が真空連結になるよう構成される
    ことを特徴とする、上記薬物送達デバイス(1)
  2. 第一の及び第二の連結エレメント(15、16)の内少なくとも1つが栓である請求項記載の薬物送達デバイス(1)。
  3. 第一の及び第二の連結エレメント(15、16)の内1つが、弾性的であり、そして凸面状である請求項1又は2に記載の薬物送達デバイス(1)。
  4. 第一の及び第二の連結エレメント(15、16)の内少なくとも1つが、硬質で、平面状である請求項1又は2に記載の薬物送達デバイス(1)。
  5. 第一の及び第二の連結エレメント(15、16)が、一緒に圧迫されることによって、ニードルアセンブリ(8)をプランジャ(5)と組み合わせて真空連結になる請求項のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
  6. プランジャ(5)が後退するとき、ニードルアセンブリ(8)が少なくとも部分的に本体ユニット(2)内に引き戻されるよう構成される請求項記載の薬物送達デバイス(1)。
  7. 薬物送達デバイス(1)は、ニードルアセンブリ(8)がプランジャ(5)と真空連結になるとき、針(9)が本体ユニット(2)に対して動かないように構成される請求項又はに記載の薬物送達デバイス(1)。
  8. 針(9)の近位端が第二の連結エレメント(16)と心合わせされる請求項のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
  9. 針(9)の近位端が、プランジャ(5)の方向に第二の連結エレメント(16)から突出する請求項のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
  10. 第一の連結エレメント(15)が、針(9)の近位端で密閉状態でシールするよう構成される請求項のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
  11. 第二の連結エレメント(16)が、当初、本体ユニット(2)の内面と接触する位置に位置し、そして、本体ユニット(2)に対して近位方向に、本体ユニット(2)の内面と、もはや、接触しない位置まで可動である請求項1〜10のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
  12. 薬物を含む請求項1〜11のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(1)。
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