JP5608205B2 - 測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、Yファクタ法により被測定物の雑音指数の測定を行う測定装置に関する。
雑音指数(Noise Figure)は、無線機や送受信機が熱雑音下で弱い信号を処理する性能を評価する際に用いる重要なパラメータの1つである。このような雑音指数は、例えば、スペクトラムアナライザを用いてYファクタ法により測定されている。
Yファクタ法は、被測定物に既知の大きさのノイズソースを接続し、そのノイズソースをオンにした時とオフにした時とに得られる出力パワーに対する入力パワーの比率であるYファクタを用いて、被測定物の雑音指数を測定する方法である。
そのようなYファクタ法を用いる従来の測定方法としては、入力として測定信号TESTをDUTに加える工程であって、測定信号TESTが同時に第1の周波数帯域内に第1の電力PHと第2の周波数帯域内に第2の電力PCを有し、DUTが測定信号TESTに応じて出力信号OUTPUTを発生するようにし、出力信号OUTPUTが第1の周波数帯域内に第3の電力PHOと第2の周波数帯域内に第4の電力PCOを有しているものと、出力信号OUTPUTの第3の電力PHOと第4の電力PCOを計測する工程と、ノイズ因子を第1の電力PHと第2の電力PCと第3の電力PHOと第4の電力PCOのそれぞれの値の組み合わせとして算出する工程とを有する測定方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特表2002−528724号公報
しかしながら、従来の測定装置は、測定装置自体の残留スプリアスを考慮せずそれの対応が想定されていないため、被測定物の雑音指数を測定する測定処理を実行しているときに、測定装置自体の残留スプリアスの存在により被測定物の雑音指数を正確に測定できない場合があるという課題を有していた。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたもので、測定処理を実行しているときに、残留スプリアスの影響を考慮しなくても、被測定物の正確な雑音指数を測定することが可能な測定装置を提供することを目的とする。
本発明の測定装置は、既知の過剰雑音比を有するノイズソースを用いてYファクタ法により被測定物(20)の雑音指数を測定する測定処理と、該測定処理の実行前に、既知の過剰雑音比を有するノイズソースを用いてYファクタ法により校正値を取得する校正処理とを実行する測定装置(10)であって、前記測定処理および前記校正処理の何れかの実行指示と前記雑音指数を測定するための測定周波数とが入力される入力操作部(17)と、前記入力操作部に前記校正処理の実行が指示されたときには、前記測定周波数において前記測定装置の前記雑音指数を測定し、測定した前記測定装置の前記雑音指数を校正値として用いて前記測定装置の校正を行い、前記入力操作部に前記測定処理の実行が指示されたときには、前記測定周波数において前記被測定物の前記雑音指数の測定を行う測定管理部(11)と、前記測定管理部が前記校正処理を実行しているときに、前記測定周波数における前記雑音指数が残留スプリアスの影響を受けているか否かを判断する残留スプリアス判断部(14)と、前記残留スプリアス判断部が、前記入力操作部により入力された前記測定周波数における前記雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていると判断したときに、前記測定周波数を所定の周波数分増加または減少させた周波数が測定周波数となるように前記測定周波数をシフトする測定周波数シフト部(15)とを備え、前記測定管理部は、前記シフトした測定周波数における前記測定装置の雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていないと前記残留スプリアス判断部が判断したときに、前記シフトした測定周波数を、前記被測定物の前記雑音指数を測定するための測定周波数として保存することを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の測定装置は、校正処理を実行しているときに、測定周波数における雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていると判断すると、測定周波数を所定の周波数分増加または減少させた周波数が測定周波数となるように測定周波数をシフトし、シフトした測定周波数における測定装置の雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていないと判断したときに、シフトした測定周波数を、被測定物の雑音指数を測定するための測定周波数とするため、測定処理を実行しているときに、残留スプリアスの影響を考慮しなくても、被測定物の正確な雑音指数を測定することができる。
なお、本発明の測定装置では、所定の周波数分が測定装置の分解能に相当してもよい。
この構成により、本発明の測定装置は、所定の周波数分が測定装置の分解能に相当するため、測定装置の測定の確度を下げることなく正確な雑音指数を測定することができる。
なお、本発明の測定装置では、残留スプリアス判断部が、測定管理部が測定した測定装置の測定周波数における雑音指数を所定の閾値と比較することによって、測定周波数における雑音指数が残留スプリアスの影響を受けているか否かを判断するようにしてもよい。
この構成により、本発明の測定装置は、測定周波数における雑音指数を所定の閾値と比較するため、所定の正確な雑音指数を測定することができる。
また、本発明の測定装置を用いた測定方法は、既知の過剰雑音比を有するノイズソースを用いてYファクタ法により被測定物(20)の雑音指数を測定する測定処理と、該測定処理の実行前に、既知の過剰雑音比を有するノイズソースを用いてYファクタ法により校正値を取得する校正処理とを実行する測定装置(10)を用いた測定方法であって、前記測定処理および前記校正処理の何れかの実行指示と前記雑音指数を測定するための測定周波数とが入力される入力ステップと、前記入力ステップにおいて前記校正処理の実行が指示されたときには、前記測定周波数において前記測定装置の前記雑音指数を測定し、測定した前記測定装置の前記雑音指数を校正値として用いて前記測定装置の校正を行い、前記入力ステップにおいて前記測定処理の実行が指示されたときには、前記測定周波数において前記被測定物の前記雑音指数の測定を行う測定ステップと、前記測定ステップにおいて前記校正処理を実行しているときに、前記測定周波数における前記雑音指数が残留スプリアスの影響を受けているか否かを判断する残留スプリアス判断ステップと、前記残留スプリアス判断ステップにおいて、前記入力ステップで入力された前記測定周波数における前記雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていると判断したときに、前記測定周波数を所定の周波数分増加または減少させた周波数が測定周波数となるように前記測定周波数をシフトする測定周波数シフトステップとを含み、前記測定ステップにおいて、前記シフトした測定周波数における前記測定装置の雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていないと前記残留スプリアス判断ステップで判断されたときに、前記シフトした測定周波数を、前記被測定物の前記雑音指数を測定するための測定周波数として保存することを特徴とする。
この構成により、本発明の測定装置を用いた測定方法は、校正処理を実行しているときに、測定周波数における雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていると判断すると、測定周波数を所定の周波数分増加または減少させた周波数が測定周波数となるように測定周波数をシフトし、シフトした測定周波数における測定装置の雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていないと判断されたときに、シフトした測定周波数を、被測定物の雑音指数を測定するための測定周波数とするため、測定処理を実行しているときに、残留スプリアスの影響を考慮しなくても、被測定物の正確な雑音指数を測定することができる。
なお、本発明の測定装置を用いた測定方法では、所定の周波数分が、測定装置の分解能に相当するようにしてもよい。
この構成により、本発明の測定装置を用いた測定方法は、所定の周波数分が測定装置の分解能に相当するため、測定装置の測定の確度を下げることなく正確な雑音指数を測定する。
なお、本発明の測定装置を用いた測定方法では、残留スプリアス判断ステップにおいて、前記測定ステップで測定した前記測定装置の前記測定周波数における雑音指数を所定の閾値と比較することによって、前記測定周波数における前記雑音指数が残留スプリアスの影響を受けているか否かを判断するようにしてもよい。
この構成により、本発明の測定装置を用いた測定方法は、測定周波数における雑音指数を所定の閾値と比較するため、所定の正確な雑音指数を測定することができる。
本発明によると、測定処理を実行しているときに、残留スプリアスの影響を考慮することなく、被測定物の正確な雑音指数を測定することが可能な測定装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る測定装置のブロック図である。 図1に示す測定装置の入力操作部によって指定される測定周波数の一例を示す図である。 図1に示す測定装置に格納されている周波数範囲および閾値のリストの一例を示す図であり、(a)はリストの一例で、(b)はそれをグラフ化したものである。 図1に示す測定装置の校正処理の動作の一例を示すフローチャートである。 図4に示すフローチャートに沿って、図1に示す測定装置の校正処理を実行した際の測定結果を示すリストの一例を示す図であり、(a)は最初の測定結果で、(b)はその測定結果およびリストの閾値をグラフ化したものである。 図4に示すフローチャートに沿って図1に示す測定装置の校正処理を実行した際の測定結果を示すリストの一例を示す図であり、(a)は特定の測定周波数を再測定した測定結果を含む測定結果を示すもので、(b)はその再測定結果およびリストの閾値をグラフ化したものである。 図1に示す測定装置の校正処理を実行した際の残留スプリアスと分解能帯域幅(RBW)との関係を説明するための概念図である。図7(a)は、分解能帯域幅内に残留スプリアスが存在する場合を示し、図7(b)は、測定周波数から1分解能帯域幅分に相当する周波数分増加させた位置に測定周波数をシフトした場合を示す。 図1に示す本発明の一実施の形態の測定装置を用いて被測定物の雑音指数の測定処理を実行する際の構成を説明するためのブロック図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の測定装置10のブロック構成を示す。測定装置10は、例えば、被測定物における信号の高調波レベルの測定、デバイスのひずみ測定、送信機などの送信波の測定、変調波のチャネルパワーの測定、変調の周波数と変調度の測定、変調に関する障害の解析、信号の高調波レベルの測定などを行うことができるもので、例えば、スペクトラムアナライザが該当する。
また、測定装置10は、被測定物の雑音指数を測定するための測定処理および自己の校正処理のいずれも実行できるもので、測定装置10の全体的な処理を統括する制御部として機能する測定管理部11を備える。
測定管理部11は、残留スプリアス判断部14、測定周波数シフト部15および記憶部19を備える。また、測定管理部11には、パラメータ管理部16、入力操作部17、表示部18およびN/Sコントローラ(ノイズソースコントローラ)12が接続されている。測定処理または校正処理の実行の指示は、入力操作部17から入力することができる。
測定管理部11の動作の概略を述べると、測定管理部11は、入力操作部17から校正処理の実行の指示が入力されると、測定装置10自体の雑音指数の測定を行い、その測定結果を記憶部19に保存する。
その後、測定管理部11は、入力操作部17から測定処理の実行の指示が入力されると、被測定物の雑音指数の測定を行い、その測定結果を記憶部19に保存する。その測定処理の際に、測定管理部11は、記憶部19に記憶されている校正処理の実行の結果を用いて測定処理の実行の結果を補正して、被測定物のみの雑音指数を得る。
残留スプリアス判断部14は、詳しくは後述する通り、測定管理部11が校正処理を実行して測定装置10自体の雑音指数の測定をするときに、その測定結果に基づいて、測定周波数に残留スプリアスが存在するか否かを判断する。
なお、残留スプリアスは、主に高調波から成り交流信号に含まれる周波数成分であり、システム設計に起因する。測定周波数に残留スプリアスが存在する状態で被測定物の雑音指数の測定が行われると、測定装置は、その残留スプリアスの存在により被測定物の雑音指数を正確に測定できない。
このため、測定周波数シフト部15は、残留スプリアス判断部14が、特定の測定周波数に残留スプリアスが存在すると判断すると、その特定の測定周波数を所定の周波数分増加する。その増加した周波数は新たな測定周波数になる。
なお、本明細書では、測定周波数シフト部15が、測定周波数を所定の周波数分増加することを測定周波数をシフトするという。また、測定周波数のシフトは、所定の周波数分の増加のみならず減少によっても行われる。
パラメータ管理部16は、測定処理および校正処理の実行による雑音指数の測定のために、測定ポイントの測定周波数のリストを示すテーブルを格納する。
測定ポイントにおける測定周波数およびポイント数は、測定装置10の使用者が、被測定物10の雑音指数の測定の目的や求める確度等を考慮して決定し、入力操作部17によって入力してパラメータ管理部16のテーブルに格納する。
そのパラメータ管理部16に格納した測定ポイントの測定周波数のリストのテーブルの一例を図2に示す。図2に示すテーブルは、4ポイントを測定する場合として、その測定ポイントの測定周波数が、1GHz、2GHz、3GHzおよび4GHzであることを示す。
また、パラメータ管理部16は、測定周波数の属する所定の周波数帯域内の表示平均雑音レベルを閾値としてリストにまとめたテーブルを有する。閾値は、測定装置10の測定の分解能の相違等によって変更される。
閾値は、測定装置10の使用者が入力操作部17によって入力してパラメータ管理部16のテーブルに格納する。また、閾値は、測定管理部11が、測定装置10の本体構成を示すデータに基づいて生成してパラメータ管理部16のテーブルに格納するようにしてもよい。
表示部18は、例えば、縦軸に信号強度を表し横軸に周波数を表す表示画面を備えていて(図示せず)、測定管理部11で測定した結果を表示することができる。例えば、表示部18は、表示画面に、測定の結果に係る信号強度を、画面の左端の測定可能周波数の最低周波数から画面の右端の最高周波数までの掃引により連続的に表示することができる。
Yファクタ法により測定処理を実行する際には、被測定物とN/S(ノイズソース)22とが直列に接続された状態で被測定物の雑音指数の測定が行われる。図1では、ノード20a,20bの間は短絡されているが、測定処理を実行する際には、被測定物がノード20a,20bの間に挿入される。
N/S22は、ENR(過剰雑音比)が保証されたもので、例えば5dBから20dBから選択されたものが使用される。
言い換えると、N/S22は、Yファクタ法により測定処理および校正処理を実行したときに、ノイズソースをオンにした時とオフにした時との相対的なノイズレベルを保証するもので出力値の上限や下限の絶対的な値を保証するものではない。
また、N/S22には、N/Sコントローラ12が接続されている。N/Sコントローラ12は、N/S22のオン/オフの切換えの制御を行う。N/Sコントローラ12が、N/S22をオンにすると、N/S22から過剰雑音比である所定のノイズレベルの信号が測定管理部11に供給され、N/S22をオフにすると、その過剰雑音比を含まないノイズレベルの信号が測定管理部11に供給される。
図1には、N/S22を測定管理部11に接続した状態を示すが、常時接続するのではなく、測定の際にN/S22を測定管理部11に接続するようにしてもよい。また、Yファクタ法ではなく他の測定方法を実行する場合には、測定方法に応じてN/S22を測定管理部11から取り除くことができる。
この実施の形態では、測定管理部11が、例えば、図3(a)に示すように、測定周波数が、1GHz以上で2GHz未満の帯域内にある場合、2GHz以上で3GHz未満の帯域内にある場合、3GHz以上で4GHz未満の帯域内にある場合および4GHz以上で5GHz未満の帯域内にある場合に、閾値として、それぞれ、−140dBm、−130dBm、−160dBmおよび−155dBmを生成する。これらは、入力操作部17によってパラメータ管理部16のテーブルに入力される。
図3(b)には、図3(a)のテーブルに示す値をグラフとして示す。そのグラフにおいて、短い横線は、各周波数帯域およびその帯域内での閾値を表すもので、その横線の端部にある黒丸はその端部の周波数を帯域内に含み、白丸はその周波数を含まないことを意味する。
例えば、測定周波数が、1GHzを含むそれ以上の値で2GHzを含まないそれ未満の帯域内にある場合には、それを表す短い横線が、−140dBmの閾値であることを示している。図3(b)のグラフから明らかなように、閾値は、連続するものではなく、周波数帯域によって異なる。
そのリストの閾値は、各測定対象となる装置を実験することにより、それらの閾値を超えた場合には残留スプリアスが存在することを確認した結果に基づいて予め定めたもので、校正の対象となる装置ごとに測定周波数の帯域内での閾値は異なる場合がある。
また、パラメータ管理部16には、既定の分解能帯域幅(RBW)の値が格納されている。分解能帯域幅は、測定装置10のノイズレベルを測定する周波数の1単位の範囲を示す。その幅が狭くなると、測定の精度を高めることができるが、その帯域内に測定信号がヒットする確率が小さくなるため測定時間が長くなってしまう。
一方、分解能帯域幅を広くとると、測定時間は短くなるが、測定精度が低くなってしまう。このため、これらのトレードオフでその値は定められて予め格納される。
分解能帯域幅は、詳しくは後述するように、特定の測定ポイントの測定周波数に残留スプリアスが存在することが判明したときには、測定周波数シフト部15が、分解能帯域幅分だけ測定周波数を増加させて測定ポイントをシフトさせる。測定装置10は、そのシフトさせたポイントにおいて再度ノイズレベルの測定を行う。
その分解能帯域幅分の測定周波数のシフトの回数は、1から2程度である。これにより、残留スプリアスを回避することができ、被測定物の雑音指数の測定をするにあたって製品のシステム設計による残留スプリアスの影響を考慮する必要がなくなる。
この実施の形態では、分解能帯域幅は、4MHzに設定しているが、これに限定されるものではない。
図4に基づいて、測定装置10が校正処理を実行するときの動作を説明する。その際、校正処理を実行したときに得る測定結果のリストおよびグラフを示す図5および図6を参照する。
図4に示す動作の開始前に、まず、測定装置10の使用者が、図1に示すように測定管理部11にN/S22を直結し、次に、入力操作部17から測定ポイントに応じた測定周波数を入力する。
測定周波数の値は測定装置10の使用者によってパラメータ管理部16のテーブルに格納される。本実施の形態では、図2に示すように、テーブルには、測定周波数として、1GHz、2GHz、3GHzおよび4GHzが格納される。
次に、校正処理の測定が開始されると、測定管理部11が、パラメータ管理部14のテーブルに格納されている測定周波数をパラメータFに設定(ステップS41)する。
続いて、測定管理部11が、パラメータ管理部16のテーブルから測定周波数の中の1GHzを測定周波数Fとして読み出す(ステップS42)。
測定周波数Fが読み出されると、測定管理部11が、測定周波数のテーブルから読み出した測定周波数Fの1GHzにおいて測定装置10のノイズレベルの測定を行う(ステップS43)。
その測定は、パラメータ管理部16に格納されている既定の分解能帯域幅において行われる。また、その際、N/Sコントローラ12が、N/S22をオン/オフに切り換えながら、測定管理部11に所定のノイズ信号を含む入力信号と所定のノイズ信号を含まない入力信号とを供給し、測定管理部11がそれぞれの場合の測定値を得る。
測定が完了すると、測定管理部11は、N/S22がオンの場合およびオフの場合の測定値からYファクタを求め、所定の式から測定周波数1GHzにおける測定装置10の雑音指数を求める。求めた雑音指数は、測定結果として測定管理部11の記憶部19に記憶される。
この実施の形態では、測定周波数1GHzにおける雑音指数は、図5(a)に示すように、−150dBmである。その雑音指数は、図5(b)において測定周波数1GHzのポイントにおいて「×」で示す。
次に、残留スプリアス判断部14が、その測定結果と閾値とを比較する(ステップS44)。
具体的には、残留スプリアス判断部14が、測定管理部11の記憶部から、測定結果の−150dBmを読み出し、また、パラメータ管理部14に格納されている周波数範囲と閾値とのテーブルから、現測定時点の測定周波数の属する帯域における閾値を読み出す。ここでは、測定周波数は1GHzなので、図3(a)に示す閾値の−140dBmが読み出される。
残留スプリアス判断部14は、次に、その読み出した閾値の−140dBmと、測定結果の−150dBmとを比較する(ステップS44)。
その比較では、残留スプリアス判断部14は、測定結果の−150dBmは閾値の−140dBmよりも小さいと判断する。これは、図5(b)に示すように、測定周波数の1GHzにおいて、閾値の−140dBmよりも「×」で示す測定結果の−150dBmが下に位置していることからも明らかである。
このように、測定結果が閾値より小さい場合には、測定管理部11が、その測定を行った測定周波数をパラメータ管理部16に保存する(ステップS45)。この場合、測定管理部11は、測定の際に測定周波数を読み出したパラメータ管理部16のテーブルのリストを上書きする。ただし、測定管理部11が、パラメータ管理部16に別にテーブルを設けて校正後の測定周波数を保存するようにしてもよい。
次に、測定管理部11が、次の測定周波数があるか否かを判断する(ステップS46)。ここでは、パラメータ管理部16の測定周波数のテーブルには、次のパラメータとして2GHzが存在するので、測定管理部11は測定を継続する。つまり、図4のフローチャートでは、動作はステップS42に戻る。
次に、測定管理部11が、図2に示すリストに示された測定周波数の次のパラメータ、つまり、2GHzを、測定周波数Fとして、パラメータ管理部16に格納されているテーブルから読み出す(ステップS42)。
次に、測定管理部11が、測定周波数のテーブルから読み出した2GHzにおいてノイズレベルの測定を行う(ステップS43)。この際にも、N/Sコントローラ12がN/S22をオン/オフに切り換えながら、測定管理部11に所定のノイズ信号を含む入力信号または所定のノイズ信号を含まない入力信号を供給し、測定管理部11がそれぞれの場合の測定値を得る。また、これらの測定は、パラメータ管理部16に格納されている既定の分解能帯域幅において行われる。
測定が完了すると、測定管理部11は、N/S22がオンの場合およびオフの場合の測定値からYファクタを求め、所定の式から測定周波数2GHzにおける測定装置10の雑音指数を求める。求めた雑音指数は、測定結果として測定管理部11の記憶部19に記憶される。
この実施の形態では、測定周波数2GHzのポイントの雑音指数は、図5(a)に示すように、−140dBmである。この測定結果は、図5(b)では、測定周波数2GHzのポイントにおいて「×」で示す。
次に、残留スプリアス判断部14が、その測定結果と閾値とを比較する(ステップS44)。
具体的には、残留スプリアス判断部14が、測定管理部11の記憶部から、測定結果の−140dBmを読み出し、また、パラメータ管理部14に格納されている周波数範囲と閾値とのテーブルから、現測定時点の測定周波数の属する帯域における閾値を読み出す。ここでは測定周波数は2GHzなので、残留スプリアス判断部14は、図3(a)に示す閾値の−130dBmを読み出す。
残留スプリアス判断部14が、次に、その読み出した閾値の−130dBmと、測定結果の−150dBmとを比較する(ステップS44)。
その比較では、残留スプリアス判断部14は、測定結果の−140dBmは閾値の−130dBmよりも小さいと判断する。これは、図5(b)において、測定周波数の2GHzにおいて、閾値の−130dBmよりも測定結果の−140dBmが下に位置していることからも明らかである。
このように、測定結果が閾値より小さい場合には、測定管理部11が、その測定を行った測定周波数をパラメータ管理部16に保存する(ステップS45)。この場合、測定管理部11は、測定の際に測定周波数を読み出したパラメータ管理部16のテーブルのリストを上書きする。ただし、測定管理部11は、別にテーブルを設けて校正後の測定周波数を保存するようにしてもよい。
次に、測定管理部11が、次の測定周波数があるか否かを判断する(ステップS46)。ここでは、測定管理部11の測定周波数のテーブルには、次のパラメータとして3GHzが存在するので、測定管理部11は測定を継続する。つまり、図4のフローチャートでは、動作はステップS42に戻る。
次に、測定管理部11が、図2に示すリストに示された測定周波数の次のパラメータ、つまり、3GHzを、測定周波数Fとして、パラメータ管理部16に格納されているテーブルから読み出す(ステップS42)。
次に、測定管理部11が、測定周波数のテーブルから読み出した3GHzにおいてノイズレベルの測定を行う(ステップS43)。この際にも、N/Sコントローラ12がN/S22をオン/オフに切り換えながら、測定管理部11に所定のノイズ信号を含む入力信号または所定のノイズ信号を含まない入力信号を供給し、測定管理部11がそれぞれの場合の測定値を得る。また、測定は、パラメータ管理部16に格納されている既定の分解能帯域幅において行われる。
測定が完了すると、測定管理部11は、N/S22がオンの場合およびオフの場合の測定値からYファクタを求め、所定の式から測定周波数3GHzにおける測定装置10の雑音指数を求める。求めた雑音指数は、測定結果として測定管理部11の記憶部19に記憶される。
この実施の形態では、測定周波数3GHzのポイントの雑音指数は、図5(a)に示すように、−155dBmである。その測定結果は、図5(b)では、測定周波数3GHzのポイントにおいて、矢印Aで示す「×」の値になる。
次に、残留スプリアス判断部14が、その測定結果と閾値とを比較する(ステップS44)。
具体的には、残留スプリアス判断部14が、測定管理部11の記憶部から、測定結果の−155dBmを読み出し、また、パラメータ管理部14に格納されている周波数範囲と閾値とのテーブルから、現測定時点の測定周波数の属する帯域における閾値を読み出す。ここでは、測定周波数は3GHzなので、図3(a)に示す閾値の−160dBmが読み出される。
残留スプリアス判断部14が、次に、その読み出した閾値の−160dBmと、測定結果の−155dBmとを比較する(ステップS44)。
その比較では、残留スプリアス判断部14が、測定結果の−155dBmは閾値の−160dBmよりも大であると判断する。これは、図5(b)において、測定周波数の3GHzにおいて、閾値の−160dBmよりも矢印Aで示す「×」の測定結果の−155dBmが上に位置していることからも明らかである。
このように、測定結果が閾値より大である場合には、残留スプリアス判断部14は、測定周波数に残留スプリアスが存在すると判断し、測定周波数シフト部15がそれに応答して測定周波数を分解能帯域幅だけシフトさせる。
ただし、シフトさせる回数には制限を設けているため、シフトの前に、現状を確認する。具体的には、まず、測定管理部11が、分解能帯域幅を測定周波数に加算した回数が2以下であるか否かを判断する(ステップS47)。
なお、本実施の形態では、まだ、測定周波数はシフトしていないので、分解能帯域幅を測定周波数に加算した回数はゼロである。
分解能帯域幅を測定周波数に加算した回数が2以下の場合、すなわち、分解能帯域幅を測定周波数に加算していないか、または加算した回数が1若しくは2の場合には、測定管理部11は次の動作に移行する。
次の動作では、測定周波数シフト部15が、現在の測定を行った測定周波数を1分解能帯域幅だけシフトさせる(ステップS48)。
ここで、測定周波数を1分解能帯域幅だけシフトさせるということは、測定周波数に1分解能帯域幅の周波数を加算すること、言い換えると、測定周波数を1分解能帯域幅に相当する周波数だけ増加させることを意味する。
なお、この実施の形態では、測定周波数シフト部15が分解能帯域幅を測定周波数に加算するシフトを示したが、測定周波数シフト部15が分解能帯域幅を測定周波数から減算した周波数のポイントに測定ポイントをシフトさせるようにしてもよい。
また、1分解能帯域幅は、パラメータ管理部14から読み出される。本実施の形態では、1分解能帯域幅は4MHzである。
測定周波数を1分解能帯域幅分だけシフトするために、測定周波数シフト部15は、その測定周波数に1分解能帯域幅に相当する周波数を加算した周波数を測定周波数Fとする(ステップS48)。
具体的には、ここでは、測定周波数シフト部15は、測定周波数の3GHzに1分解能帯域幅の4MHzを加算したものを測定周波数Fとする。
次に、測定管理部11は、測定周波数Fの3GHz+4MHzにおいて、ノイズレベルの測定を行う(ステップS43)。この際にも、N/Sコントローラ12がN/S22をオン/オフに切り換えながら、測定管理部11に所定のノイズ信号を含む入力信号または所定のノイズ信号を含まない入力信号を供給し、測定管理部11は、それぞれの場合の測定値を得る。また、測定管理部11は、パラメータ管理部16に格納されている既定の分解能帯域幅において測定を行う。
測定が完了すると、測定管理部11は、N/S22がオンの場合およびオフの場合の測定値からYファクタを求め、所定の式から測定周波数3GHz+4MHzにおける測定装置10の雑音指数を求める。求めた雑音指数は、測定結果として測定管理部11の記憶部19に記憶される。
この実施の形態では、測定周波数Fの3GHz+4MHzにおける雑音指数は、図6(a)に示すように、−161dBmである。この測定結果は、図6(b)では、測定周波数3GHz+4MHzのポイントにおいて矢印Bで示す「×」の位置ある。
測定管理部11の測定が完了すると、その測定結果が、測定管理部11の記憶部に記憶される。
次に、残留スプリアス判断部14が、その測定結果と閾値とを比較する(ステップS44)。
具体的には、残留スプリアス判断部14が、測定管理部11の記憶部から、測定周波数が3GHz+4MHzにおいて、測定結果の−140dBmを読み出し、また、パラメータ管理部14に格納されている周波数範囲と閾値とのテーブルから、現測定時点の測定周波数の属する帯域における閾値を読み出す。ここでは、残留スプリアス判断部14は、測定周波数は3GHz+4MHzなので、図3(a)に示す閾値の−160dBmを読み出す。
残留スプリアス判断部14は、次に、その読み出した閾値の−160dBmと、N/S22が測定結果の−161dBmとを比較する(ステップS44)。
その比較で、残留スプリアス判断部14は、測定結果の−161dBmは閾値の−160dBmよりも小さいと判断する。これは、図6(b)において、測定周波数の3GHz+4MHzにおいて、閾値の−160dBmよりも、矢印Bの「×」で示す測定結果の−161dBmが下に位置していることから明らかである。
このように、測定結果が閾値より小さい場合には、測定管理部11が、その測定を行った測定周波数をパラメータ管理部16に保存する(ステップS45)。この場合、測定管理部11は、測定の際に測定周波数を読み出したパラメータ管理部16のテーブルのリストを上書きする。ただし、測定管理部11は、別にテーブルを設けて校正後の測定周波数を保存するようにしてもよい。
その結果、ここでは、測定周波数の「3GHz」が、「3GHz+4MHz」によって上書きされて置き換えられる。すなわち、測定管理部11が測定処理を実行するときに、「3GHz」の周波数は測定周波数ではなくなり、「3GHz+4MHz」が測定周波数の測定ポイントとなる。
次に、測定管理部11が、次の測定周波数があるか否かを判断する(ステップS46)。ここでは、測定管理部11の測定周波数のテーブルには、次のパラメータとして4GHzが存在するので、測定管理部11は測定を継続する。つまり、図4のフローチャートでは、動作はステップS42に戻る。
次に、測定管理部11が、図2に示すリストに示された測定周波数の次のパラメータ、つまり、4GHzを、測定周波数Fとして、パラメータ管理部16に格納されているテーブルから読み出す(ステップS42)。
次に、測定管理部11が、測定周波数のテーブルから読み出した4GHzにおいてノイズレベルの測定を行う(ステップS43)。この際にも、N/Sコントローラ12がN/S22をオン/オフに切り換えながら、測定管理部11に所定のノイズ信号を含む入力信号または所定のノイズ信号を含まない入力信号を供給し、測定管理部11は、それぞれの場合の測定値を得る。また、測定管理部11は、パラメータ管理部16に格納されている既定の分解能帯域幅において測定を行う。
測定が完了すると、測定管理部11は、N/S22がオンの場合およびオフの場合の測定値からYファクタを求め、所定の式から測定周波数4GHzにおける測定装置10の雑音指数を求める。求めた雑音指数は、測定結果として測定管理部11の記憶部19に記憶される。
この実施の形態では、測定周波数4GHzのポイントの雑音指数は、図5(a)に示すように、−160dBmである。その測定結果は、図5(b)において測定周波数4GHzのポイントにおいて「×」で示す。
次に、残留スプリアス判断部14が、N/S22がオンの場合の測定結果と閾値とを比較する(ステップS44)。
具体的には、残留スプリアス判断部14が、測定管理部11の記憶部から、その測定結果の−160dBmを読み出し、また、パラメータ管理部14に格納されている周波数範囲と閾値とのテーブルから、現測定時点の測定周波数の属する帯域における閾値を読み出す。ここでは、測定周波数は4GHzなので、図3(a)に示す閾値の−155dBmを読み出す。
残留スプリアス判断部14が、次に、その読み出した閾値の−155dBmと、測定結果の−160dBmとを比較する(ステップS44)。
その比較では、残留スプリアス判断部14は、測定結果の−160dBmは閾値の−155dBmよりも小さいと判断する。これは、図5(b)に示すように、測定周波数の4GHzにおいて、閾値の−155dBmよりも「×」で示す測定結果の−160dBmが下に位置していることからも明らかである。
このように、測定結果が閾値より小さい場合には、測定管理部11が、その測定を行った測定周波数をパラメータ管理部16に保存する(ステップS45)。この場合、測定管理部11は、測定の際に測定周波数を読み出したパラメータ管理部16のテーブルのリストを上書きする。ただし、測定管理部11は、別にテーブルを設けて校正後の測定周波数を保存するようにしてもよい。
次に、測定管理部11が、次の測定周波数があるか否かを判断する(ステップS46)。パラメータ管理部16の測定周波数のテーブルには次の測定周波数が存在しないので、測定管理部11の校正処理の動作は終了する。
一方、閾値が測定結果以下の場合には(ステップS47のNOの場合)に、分解能帯域幅を測定周波数に加算した回数が3以上である場合、つまり、測定周波数は既に2分解能帯域幅分だけシフトされているが、その測定周波数のポイントにおける測定においてもまだ測定結果が閾値と同等またはそれより大となった場合には、測定装置10に不具合が存在する可能性が高いため、測定管理部11は測定を中止し(ステップS49)校正処理は終了する。
以上が、測定装置10の校正処理を実行した場合の動作である。このように、校正処理には、校正のために測定結果として雑音指数を求めて記憶部19に記憶させることと、測定周波数をシフトさせて新たな測定ポイントを測定周波数とする測定周波数のテーブルを準備することとが含まれる。
図7は、測定装置10の校正の際の残留スプリアスと分解能帯域幅(RBW)との関係を説明するための概念図である。図中、横方向は右が正方向の周波数を示し、縦方向は上が正方向のdBを示す。
図7(a)は、破線のポイントにある測定周波数が残留スプリアス82であり、分解能帯域幅84内に残留スプリアス82が存在する場合を示す。この状態では、測定周波数における測定結果が、表示平均雑音レベルの閾値を越えることになり、この測定周波数においてはこの測定装置10による被測定物の測定は正確に行うことができない。
図7(b)は、測定周波数を、残留スプリアスの周波数から1分解能帯域幅分に相当する周波数分だけ増加した周波数を測定周波数(破線で示す)とした状態を示す。新たな測定周波数の分解能帯域幅84には、二点鎖線で示す周波数の残留スプリアス82は存在していない。このように1分解能帯域幅分だけ測定周波数のポイントを移動させただけなので、測定の確度は低下しない。
図8は、図1に示す測定装置10を用いて、被測定物(DUT)20の雑音指数を測定する際の構成の一例を示す。なお、DUT20の測定をするにあたって、測定装置10は、図4に沿って説明した校正処理を実行している。
DUT20が測定される際には、DUT20がノード20a,20bの間に接続されて、DUT20およびN/S22が直列に測定管理部11に接続される。
次に、パラメータ管理部16に格納されていて上書きされた測定周波数のテーブルに示された測定周波数の順に被測定物の雑音指数を求める測定が行われる。この測定の際、測定周波数には残留スプリアスは現れないので、測定装置10の測定の際には、残留スプリアスを考慮する必要はない。
測定の際に、測定周波数ごとに、N/Sコントローラ12が、N/S22のオン/オフの切換えの制御を行う。N/Sコントローラ12が、N/S22をオンにすると、N/S22から所定のノイズレベルの信号がDUT20に供給され、N/S22をオフにすると、その所定のノイズレベルを含まない信号がDUT20に供給される。
その測定による測定値からYファクタが求められ、所定の式からDUT20および測定装置10の合計の雑音指数が求められる。一方、測定管理部11の記憶部19には、各測定周波数における測定装置10の校正用の雑音指数が記憶されている。
したがって、その合計の雑音指数Fと測定装置10の校正用の雑音指数F2とを用いて以下の式から、測定装置10は、DUT20の雑音指数F1を求める。
合計F=F1+(F2−1)/G
ここで、GはDUTのゲインである。
上記のように、校正処理を実行した段階で、測定装置10の雑音指数が求められており、また、測定周波数に残留スプリアスが存在する場合には、その測定周波数が、分解能に相当する周波数分測定ポイントをシフトしたポイントにある新たな測定周波数に置き換えられている。
このため、校正処理後に測定処理を実行することにより、測定装置10の雑音指数を含まない校正後のDUT20のみの雑音指数が求められる。
上記の実施の形態では、測定周波数に残留スプリアスが存在する場合に、その測定周波数が測定装置10の分解能に相当する周波数分シフトしたものと置き換えられた。ただし、測定周波数が置き換えられたものまたは置き換えられないものと区別することなく、新たな測定周波数のリストが作成されるように測定装置10を構成してもよい。
このように本実施の形態によると、測定装置10のシステム設計による残留スプリアスの影響を考慮しなくてもDUT20の正確な雑音指数を測定することができる。また、本実施の態様によると、分解能帯域幅分だけ測定周波数のポイントを移動させるだけの簡易な方法により残留スプリアスを回避することができる。
10 測定装置
11 測定管理部
12 N/Sコントローラ(ノイズソースコントローラ)
14 残留スプリアス判断部
15 測定周波数シフト部
16 パラメータ管理部
17 入力操作部
18 表示部
19 記憶部
20 DUT(被測定物)
22 N/S(ノイズソース)

Claims (6)

  1. 既知の過剰雑音比を有するノイズソースを用いてYファクタ法により被測定物(20)の雑音指数を測定する測定処理と、該測定処理の実行前に、既知の過剰雑音比を有するノイズソースを用いてYファクタ法により校正値を取得する校正処理とを実行する測定装置(10)であって、
    前記測定処理および前記校正処理の何れかの実行指示と前記雑音指数を測定するための測定周波数とが入力される入力操作部(17)と、
    前記入力操作部に前記校正処理の実行が指示されたときには、前記測定周波数において前記測定装置の前記雑音指数を測定し、測定した前記測定装置の前記雑音指数を校正値として用いて前記測定装置の校正を行い、前記入力操作部に前記測定処理の実行が指示されたときには、前記測定周波数において前記被測定物の前記雑音指数の測定を行う測定管理部(11)と、
    前記測定管理部が前記校正処理を実行しているときに、前記測定周波数における前記雑音指数が残留スプリアスの影響を受けているか否かを判断する残留スプリアス判断部(14)と、
    前記残留スプリアス判断部が、前記入力操作部により入力された前記測定周波数における前記雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていると判断したときに、前記測定周波数を所定の周波数分増加または減少させた周波数が測定周波数となるように前記測定周波数をシフトする測定周波数シフト部(15)とを備え
    前記測定管理部は、前記シフトした測定周波数における前記測定装置の雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていないと前記残留スプリアス判断部が判断したときに、前記シフトした測定周波数を、前記被測定物の前記雑音指数を測定するための測定周波数として保存することを特徴とする測定装置。
  2. 前記所定の周波数分は、前記測定装置の分解能に相当することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記残留スプリアス判断部は、前記測定管理部が測定した前記測定装置の前記測定周波数における雑音指数を所定の閾値と比較することによって、前記測定周波数における前記雑音指数が残留スプリアスの影響を受けているか否かを判断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の測定装置。
  4. 既知の過剰雑音比を有するノイズソースを用いてYファクタ法により被測定物(20)の雑音指数を測定する測定処理と、該測定処理の実行前に、既知の過剰雑音比を有するノイズソースを用いてYファクタ法により校正値を取得する校正処理とを実行する測定装置(10)を用いた測定方法であって、
    前記測定処理および前記校正処理の何れかの実行指示と前記雑音指数を測定するための測定周波数とが入力される入力ステップと、
    前記入力ステップにおいて前記校正処理の実行が指示されたときには、前記測定周波数において前記測定装置の前記雑音指数を測定し、測定した前記測定装置の前記雑音指数を校正値として用いて前記測定装置の校正を行い、前記入力ステップにおいて前記測定処理の実行が指示されたときには、前記測定周波数において前記被測定物の前記雑音指数の測定を行う測定ステップと、
    前記測定ステップにおいて前記校正処理を実行しているときに、前記測定周波数における前記雑音指数が残留スプリアスの影響を受けているか否かを判断する残留スプリアス判断ステップと、
    前記残留スプリアス判断ステップにおいて、前記入力ステップで入力された前記測定周波数における前記雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていると判断したときに、前記測定周波数を所定の周波数分増加または減少させた周波数が測定周波数となるように前記測定周波数をシフトする測定周波数シフトステップとを含み、
    前記測定ステップにおいて、前記シフトした測定周波数における前記測定装置の雑音指数が残留スプリアスの影響を受けていないと前記残留スプリアス判断ステップで判断されたときに、前記シフトした測定周波数を、前記被測定物の前記雑音指数を測定するための測定周波数として保存することを特徴とする測定装置を用いた測定方法。
  5. 前記所定の周波数分は、前記測定装置の分解能に相当することを特徴とする請求項4に記載の測定装置を用いた測定方法。
  6. 前記残留スプリアス判断ステップにおいて、前記測定ステップで測定した前記測定装置の前記測定周波数における雑音指数を所定の閾値と比較することによって、前記測定周波数における前記雑音指数が残留スプリアスの影響を受けているか否かを判断することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の測定装置を用いた測定方法。
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