JP5606362B2 - メッキ用バレル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、メッキ処理を行うメッキ用バレル装置に関する。
電子部品等、寸法の小さい被メッキ物であるワークにメッキを施すものの1つに、ワークが収納されたバレルと、バレル内に設けられた電極とを備え、バレルをメッキ液に浸漬し、メッキ液内の電極と、バレル内の電極間に電圧を印加するとともに、バレル軸と同一軸心又はバレル軸に対して傾斜した回転軸回りにバレルを回転駆動させることにより、バレル内のワークに対してメッキ処理を行うメッキ用バレル装置が従来公知である。
また、このようなメッキ用バレル装置の一種として、バレル軸上で対向する一対の対向パネルを、バレル軸回りに並べられた複数の棒状の連結フレームによって連結固定することにより、角柱状のバレルフレームを構成し、隣合う連結フレームの対向面に、バレル軸方向に沿って延びる係止溝をそれぞれ形成し、隣合う連結フレーム間に嵌め込まれる周壁パネルを設け、隣合う連結フレーム間への周壁パネルの嵌め込みにあたって、周壁パネルの連結フレーム側両端部を、該隣合う連結フレームの係止溝にそれぞれ嵌合して挿入した特許文献1に示すメッキ用バレル装置が公知になっている。
昭58−181899号公報(第1−2図)
上記文献のメッキ用バレル装置は、バレルフレームを構成する棒状の連結フレームに形成された係止溝によって、周壁パネルがバレルフレームに取付けられるため、周壁パネルを、バレルフレーム側に取付けるための部材を別途用意する必要が無く、部品点数が減少して、コストを低く抑えることが可能になる一方で、係止溝に挿入される周壁パネル端部と、該係止溝との間に隙間が形成され、この隙間によって、周壁パネルにガタが生じ、これによって、メッキ処理の質が低下する場合がある他、強度も低下する。そして、周壁パネルを、バレルフレームに接着等できない場合、この問題は特に顕著になる。
本発明は、方形状の周壁パネルの両端部を、隣合う連結フレームの係止溝にそれぞれ挿入することにより、隣合う連結フレームの間に周壁パネルを嵌め込んだメッキ用バレル装置において、周壁パネルのガタを低減させ、メッキ処理の質を向上させるとともに、取付け強度も向上させたメッキ用バレル装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、第1に、バレル軸Y上で対向する一対の対向パネル2,2を、バレル軸Y回りに並べられた複数の棒状の連結フレーム3A,3Bによって連結固定することにより、角柱状のバレルフレーム4を構成し、隣合う連結フレーム3A,3Bの対向面に、バレル軸Y方向に沿って延びる係止溝22をそれぞれ形成し、隣合う連結フレーム3A,3B間に嵌め込まれる周壁パネル7を設け、隣合う連結フレーム3A,3B間への周壁パネル7の嵌め込みにあたって、周壁パネル7の連結フレーム3A,3B側両端部を、該隣合う連結フレーム3A,3Bの係止溝22,22にそれぞれ嵌合して挿入したメッキ用バレル装置であって、前記係止溝22の対向する両側面を、互いに並行になるように形成し、周壁パネル7の連結フレーム3A,3B間への嵌め込み時係止溝22に挿入された周壁パネル7端部と、該係止溝22の側面との境界をなす互いの接触又は近接面に、該面同士がずれる係止溝22の窪み方向への周壁パネル7の移動を規制する規制部を設け、該規制部を、上記境界に形成されてバレル軸Y方向に沿う挿入部24と、該挿入部23に嵌合して挿入される規制棒23とによって構成したことを特徴としている。
第2に、前記挿入部23を断面視で円形に形成し、前記規制棒24を丸棒状に形成したことを特徴としている。
第3に、バレル軸Y上で対向する一対の対向パネル2,2を、バレル軸Y回りに並べられた複数の棒状の連結フレーム3A,3Bによって連結固定することにより、角柱状のバレルフレーム4を構成し、隣合う連結フレーム3A,3Bの対向面に、バレル軸Y方向に沿って延びる係止溝22をそれぞれ形成し、隣合う連結フレーム3A,3B間に嵌め込まれる周壁パネル7を設け、隣合う連結フレーム3A,3B間への周壁パネル7の嵌め込みにあたって、周壁パネル7の連結フレーム3A,3B側両端部を、該隣合う連結フレーム3A,3Bの係止溝22,22にそれぞれ嵌合して挿入したメッキ用バレル装置であって、前記係止溝22の対向する両側面を、互いに並行になるように形成し、周壁パネル7の連結フレーム3A,3B間への嵌め込み時に係止溝22に挿入された周壁パネル7の端部と、該係止溝22の側面との境界をなす互いの接触又は近接面には、該面同士がずれる係止溝22の窪み方向への周壁パネル7の移動を規制する規制部を設け、該規制部は、周壁パネル7端部及び係止溝22の上記境界における互いの接触又は近接面に、それぞれ形成されて互いが凹凸嵌合する一対の嵌合部7b,22bから構成されたことを特徴としている。
第4に、前記規制部が、係止溝22における周壁パネル7外面に近接又は接触する側の側面側に形成されたことを特徴としている。
上記構成によれば、周壁パネルの連結フレーム間への嵌め込み時、係止溝に挿入された周壁パネル端部と、該係止溝との境界をなす互いの接触又は近接面に、該面同士がずれる方向への周壁パネルの移動を規制する規制部を設けたため、該移動の規制によって、周壁パネルのガタが抑制され、メッキ処理の質が向上し、取付け強度も高まる。
本発明を適用したメッキ用バレル装置の要部構成を示す側断面図である。 本発明を適用したメッキ用バレル装置の要部構成を示す平面図である。 本発明を適用したメッキ用バレル装置の要部構成を示す正面図である。 (A)は周壁パネルの構成を示す説明図であり、(B)は規制棒の構成を示す説明図である。 (A),(B)は、それぞれ周壁パネルを横フレーム間に差込む状態を示す要部側面図及び要部斜視図である。 周壁パネルが横フレームの係止溝に嵌合された状態を示す断面図である。 (A)はサイドフレームに横フレームを組付ける状態を示す説明図であり、(B)は(A)の要部斜視図である。 本発明の別実施形態を示す要部断面図である。
以下図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1乃至3は、本発明を適用したメッキ用バレル装置の要部構成を示す側断面図、平面図及び正面図である。メッキ用バレル装置は、角柱状(図示する例では、六角柱状)に形成されたバレル1と、バレル1内に設けられた電極であるカソード(図示しない)と、該バレル1を真横方向の回転軸X回りに回転自在に支持する支持機構(図示しない)と、バレル1の一部又は全部が浸漬されるメッキ液内に設けられた電極であるアノード(図示しない)と、カソードとアノードとの間に電圧を印加する電源装置(図示しない)とを備えている。
バレル1は、メッキ液に浸漬しても腐食し難く且つ電気を通さない絶縁体である合成樹脂(さらに具体的には、ポリプロピレン)等によって各種部材が構成されている。なお、図示する例では、この角柱状のバレル1の軸であるバレル軸Yは、上述した回転軸Xと同一軸心となるが、回転軸Xに対して、バレル軸Yを所定角度だけ傾斜させてもよい。
内部に微小サイズの被メッキ物であるワーク(図示しない)を収納したバレル1を、メッキ液に浸漬させ、アノードとカソードの間に電圧を印加し、回転軸X回りに回転駆動させならが、ワークに対してメッキ処理を行う。このように、メッキ処理中に、バレル1を回転駆動させることにより、ワークがバレル1内で攪拌され、ワーク同士の重なりや、貼付きが防止されるため、質の良いメッキ処理を行うことが可能になる。
次に、図1乃至6に基づいて、バレル1の構成を詳述する。
バレル1は、バレル軸Y上で平行に対向する一対のサイドフレーム(対向パネル)2,2と、一対のサイドフレーム2,2間に架設固定され且つバレル軸Yの軸回りに所定間隔毎に3つ以上(図示する例では6つ)配置された棒状の横フレーム(連結フレーム)3A,3A,3B,3B,3B,3Bとによって、角柱状のバレルフレーム4を構成しており、角柱状をなすバレルフレーム4における複数の側面の1つに開口パネル6が嵌め込み固定されるとともに、その他の側面にそれぞれ各別に周壁パネル7が嵌め込み固定されている。
上記各サイドフレーム2は、合成樹脂製であって、バレル軸Y方向に対して直行する円盤状に成形され、該円盤状のサイドフレーム2の中心に、バレル軸Yが位置している。こ一対のサイドフレーム2,2の互いに対向する面と反対側の面である非対向面の中心部には、回転軸X及びバレル軸Yと同一軸心となる筒状の軸受部8,8が、互いに遠ざかる向きに延設されるようにして、それぞれ設けられている。
具体的には、各サイドフレーム2の中心部には、両端が開放された筒状をなす軸受部8,8が挿通された状態で、設けられており、この筒状の各軸受部8の内周側には、支持機構側の支持軸(図示しない)を挿入する挿入部8aが形成されている。
そして、支持機構に設けられた回転軸Xと同一軸心状の一対の支持軸(図示しない)を、それぞれ軸受部8,8の挿入部8a,8aに挿入することにより、バレル1が回転軸Xの軸回りに回転自在に支持される。言換えると、該支持構造によって、上述した回転軸Xが形成される。また、一方のサイドフレーム2には、回転軸X上に中心が位置する円形の伝動ギア2aが、重ね合せあわされるように一体的に設けられており、この伝動ギヤ2aに動力をギヤ伝動することにより、バレル1が回転駆動される。
上記横フレーム3A,3Bは、合成樹脂製であって、バレル軸Yと平行に形成されており、開口側横フレーム3Aと、周壁側横フレーム3Bとの2種類が用意されている。
上述の開口側横フレーム3Aは、一対設けられ、この一対の横フレーム3A,3A間に、バレル軸Y方向が長手方向となる方形枠状に形成されて中央側全体が開口した合成樹脂製の前記開口パネル6嵌め込み固定されている。
具体的には、一対の開口側横フレーム3A,3Aの互いに向い合う端面には、互いに遠ざかる方向に凹む嵌め込み溝9,9がそれぞれ形成され、開口パネル6の幅方向両端部が、該一対の嵌め込み溝9,9にそれぞれ嵌合挿入されるようにして、該開口パネル6を、バレル軸Y方向に沿って、該一対の開口側横フレーム3A,3A間に差込むことにより、この開口パネル6が一対の開口側横フレーム3A,3A間に嵌め込まれる。
また、この開口パネル6の開口部分からワークの出し入れが行われる他、開口パネル6への閉塞蓋11の着脱によって、この開口部分が開閉される。閉塞蓋11は、合成樹脂製部材によって一体的に成形され、多数の円状の孔が穿設されることにより構成される方形状の通液窓11aが複数設けられている。
ちなみに、開口側横フレーム3Aには、該開口パネル6の開口面に対して垂直方向外側に突出する延出部12が、全長方向の全体に亘り形成されている。この対向する一対の延出部12,12と、左右のサイドフレーム2,2と、閉塞蓋11とには、開口パネル6の開口部分が閉塞蓋11によって閉塞された状態でロックするロック機構13が設けられている。
このロック機構13は、具体的には、プレート状の複数のロック部材14,16を閉塞蓋11に回動可能に取付け、サイドフレーム2及び延出部12にロック部材14,16が挿脱されるロック孔2b,12aをそれぞれに穿設し、ロック部材14,16毎に該ロック部材14,16を所定の回動位置で固定する固定部材17を設けることにより構成されている。
さらに詳しく説明すると、合成樹脂製のロック部材14,16は、一対のサイドフレーム2側にそれぞれ1個づつ設けられた端側ロック部材14,14と、一対の端側ロック部材14,14の間に挟まれた中央側ロック部材16との2種類がある。各端側ロック部材14は、近い側のサイドフレーム2及び一対の対向する延出部12にそれぞれ延びるT字状に形成される。中央側ロック部材16は、一対の延出部12に延びる直線状に形成されている。これらのロック部材14,16の形状に対応して、各延出部12には、3つロック孔12aが穿設され、各サイドフレーム2には1つロック2bが穿設されている。
そして、ロック部材14,16を一方側(ロック側)に回動すると、該ロック部材14の延出部分がそれぞれロック孔12a,12a,2bに、該回動方向から挿入され、さらに、そこから所定回動位置(ロック位置)までロック部材14,16をロック側に回動させると、ロック孔12a,12aの端面に当接するとともに、このようにしてロック位置に回動された端側ロック部材14,16を、他方側(ロック解除側)に回動すると、3つの延出部分がそれぞれロック孔12a,12a,2bから抜出す回動位置(ロック解除位置)まで回動される。
そして、合成樹脂製の固定部材17によって、上記ロック位置に位置する各ロック部材14,16を該回動位置で固定すると、閉塞蓋11が、一対の延出部12,12及び一対のサイドフレーム2,2に囲繞されるように嵌め込み固定されることにより、開口パネル6の開口部分が閉塞蓋11によって閉塞された状態でロックされる一方で、固定部材17による固定を解除して各ロック部材14,16を、ロック解除位置まで回動させると、閉塞蓋11を、上記嵌め込み位置から取外し可能なロック解除状態になる。
ちなみに、上記構成を実現すべく、延出部12の各ロック孔12a,12aは、挿脱されるロック部材14,16のロック位置から、接線方向ロック解除側に延びるように形成されている。
また、各端側ロック部材14のサイドフレーム2側に延出した部分には、開口パネル6に対して進退する押圧部材18がネジ係合されており、押圧部材18のネジ締めによって、閉塞蓋11が開口パネル6側に押圧されるとともに、ネジ締め解除によって、閉塞蓋11の開口パネル6への押圧が解除される。この一対の押圧部材18,18の押圧によって、閉塞蓋11が、反返り無く、バレルフレーム4の1つの側面側に嵌め込み固定される。
図4(A)は周壁パネルの構成を示す説明図であり、(B)は規制棒の構成を示す説明図であり、図5(A),(B)は、それぞれ周壁パネルを横フレーム間に差込む状態を示す要部側面図及び要部斜視図であり、図6は、周壁パネルが横フレームの係止溝に嵌合された状態を示す断面図である。
周壁パネル7は、一対のサイドフレーム2,2の一方から他方に至る距離よりも若干長い全長を有するとともに、嵌め込み対象である一対の横フレーム3A,3B(隣合う開口側横フレーム3Aと周壁側横フレーム3B、或いは隣合う周壁側横フレーム3B,3B同士)の間の距離よりも若干広い幅を有する方形板状に成形された合成樹脂製部材である。
周壁パネル7には、全体に亘り複数(具体的には多数)の円状の孔19が形成され、通液性が確保されており、周壁パネル7外面(バレル軸Yから遠い側の面)の幅方向両端部には、全長方向全体に亘り、バレル軸Yと平行な凹部7a,7aが、それぞれ形成されている。この各凹部7aは、断面視半円状に形成されている。
一方、上述の周壁側横フレーム3Bは、方形状の断面を有する四角柱状に成形され、周壁側横フレーム3Bにおける4つの側面の1つは、バレル軸Y側(バレルフレーム4内)に向けられ、且つ該バレル軸Y(バレルフレーム4内の中央部)に向かって盛上った円弧面21によって構成されている。
また、隣合う開口側横フレーム3Aと周壁側横フレーム3Bにおける互いの対向端面(対向面)には、相互に遠ざかる側に窪んだ断面視方形状の係止溝22,22が、バレル軸Y方向と平行に、全長方向全体に亘り、それぞれ凹設されている。これに加えて、隣合う周壁側横フレーム3B,3B同士における互いの対向端面(対向面)にも、相互に遠ざかる側に窪んだ断面視方形状の係止溝22,22が、バレル軸Y方向と平行に、全長方向全体に亘り、それぞれ凹設されている。
上記の各係止溝22は、さらに具体的には、底面と、周壁パネル7外面に近接又は接触する面である外側側面(側面)と、周壁パネル7内面(バレル軸Yに近い側の面)に近接又は接触する面である内側側面(側面)とによって構成されている。この各係止溝22の外側側面には、上述した凹部7aと同一形状を有してバレル軸Yと平行に延びる凹部22aが、係止溝22の全長方向全体に亘り形成されている。
このような構成によって、隣合う横フレーム3A,3B(開口側横フレーム3Aと周壁側横フレーム3B、或いは、隣合う周壁側横フレーム3A,3A同士)は、係止溝22,22の底面が互いに平行に対向し、該一対の係止溝22,22に、周壁パネル7の幅方向両端部(連結フレーム側両端部)が嵌合挿入されるようにして、該周壁パネル7を、隣合う横フレーム3A,3Bの間に、バレル軸Y方向の沿って、スライド挿入することにより、該隣合う横フレーム3A,3B間に、周壁パネル7を嵌め込む。
この周壁パネル7の横フレーム3A,3B間への嵌め込み時、係止溝22の半円弧面状の凹部22aと、周壁パネル7の半円弧面状の凹部7aとが、断面視で係止溝22外側側面と、周壁パネル7外面との境界を挟んで対称箇所に位置するように、該凹部7a,22aが配置構成され、これによって、この2つの凹部7a,22によって断面視円形の挿入孔(挿入部)23が形成される。この挿入孔23は、前記の構成により、周壁パネル7及び横フレーム3A,3Bの全長方向全体に亘り形成され、この挿入穴23は、円柱状(丸棒上)の合成樹脂製の規制棒24が、嵌合状態で挿入される。
このようにして、周壁パネル7と係止溝22の境界に形成された挿入孔23に、規制棒24が嵌合挿入されると、周壁パネル7が、自身の幅方向への移動が規制された状態で、隣合う横フレーム3A,3Bの間に、安定的に嵌め込み固定される。
すなわち、挿入孔23と、規制棒24とは、係止溝22に挿入された周壁パネル7の端部と、該係止溝22との境界をなす互いの接触又は近接面(具体的には、周壁パネル7外面と、係止溝22の外側側面)に設けられ、且つ、この面同士がずれる方向(具体的には、周壁パネル7の幅方向)への周壁パネル7の移動を規制する規制部を構成している。
また、この際、横フレーム3A,3Bの全長と、周壁パネル7の長手方向の長さと、規制棒24の全長とは同一又は略同一に設定され、係止溝22も横フレーム3A,3Bの一端から他端に至る長さに設定され、2種類の凹部7a,22aも、周壁パネル7及び係止溝22の全長方向全体に亘り形成されている。このため、周壁パネル7の全長方向両端と、横フレーム3A,3Bの全長方向両端と、規制棒24の全長方向両端とは、全て、揃えられた状態で、バレル1の組立が完了する。
次に、図5及び7に基づいて、バレル1の組立工程について説明する。
図7(A)はサイドフレームに横フレームを組付ける状態を示す説明図であり、(B)は(A)の要部斜視図である。まず、一方のサイドフレーム2への各横フレーム3A,3Bの組付作業を行う。
なお、各サイドフレーム2における他方のサイドフレーム2との対向面には、横フレーム3A,3Bの一端側及び周壁パネル7の一端側を嵌合させて位置決めする嵌合溝26が凹設されている。この嵌合溝26はバレル1の断面形状に沿う多角形状に形成される。この多角形の嵌合溝26の各頂点部分には、横フレーム3A,3Bの一端側を嵌合させるフレーム嵌合部26aが形成されるとともに、各辺部分には、開口パネル6及び周壁パネル7の一端側を嵌合させるパネル嵌合部26bが形成されており、この2種類の嵌合部26a,26bは、同一深さに設定されている。
そして、一方のサイドフレーム2の各フレーム嵌合部26aに、対応する各横フレーム3A、3Bの一端側を嵌合挿入して位置決めした状態で、ボルト27を、嵌合溝26が形成されていない面から該サイドフレーム2に挿通させ、このようにしてサイドフレーム2に挿通された該ボルト27を、横フレーム3A、3Bの上記一端側に形成された軸方向のネジ孔28に挿入してネジ係合させ、締付固定することにより、各横フレーム3A,3Bが、該サイドフレーム2に取付固定される。
続いて、図5に示すように、隣合う開口側横フレーム3A,3A間に、バレル軸Y方向の沿って開口パネル6を、差込み挿入するとともに、隣合う開口側横フレーム3Aと周壁側横フレーム3Bとの間、並びに、隣合う周壁側横フレーム3B,3B同士との間、バレル軸Y方向の沿って周壁パネル7を差込み挿入する。
続いて、この開口パネル6及び各周壁パネル7の一端側が、前記一方のサイドフレーム2の対応する各パネル嵌合部26bに嵌合挿入される位置までスライドさせることにより、隣合う横フレーム3A,3B間に、開口パネル6及び各周壁パネル7が嵌め込まれる。この際、隣接する周壁パネル7,7同士の内面は、横フレーム3Bの円弧面によって、滑らかに連接され、メッキ処理時の作業の質を向上させる。
続いて、係止溝22と周壁パネル7によって形成された各挿入孔23に、規制棒24の全体をぴったりと嵌合挿入し、必要に応じて、通電時の抵抗熱等により規制棒24を溶融させ、樹脂溶接を行うか、或いは、規制棒24全体を挿入穴23に嵌合挿入した直後の状態のまま、次の工程に進む。
続いて、他方サイドフレーム2の嵌合溝26の各フレーム嵌合部26a及びパネル嵌合部26bに、開口パネル6の他端側と、各周壁パネル7の他端側と、各横フレーム3A,3Bの他端側とを、嵌合させ、最後に、前記の場合と同様に、ボルト27及びネジ孔28を利用して、各横フレーム3A,3Bを該他方のサイドフレーム2に取付固定することにより、バレル1及びバレルフレーム4の全体の輪郭が定まり、全体の組付作業が略完了する。ちなみに、必要に応じて、各部材の継ぎ目を、合成樹脂による溶接によって、滑らかに接合させる。
次に、図8に基づき、本発明の別実施形態について、上述の例と異なる点を説明する。
図8は、本発明の別実施形態を示す要部断面図である。同図に示す通り、周壁パネル7外面に、バレル軸Y方向に対して平行な凹状嵌合部(嵌合部)7bを形成する一方で、係止溝22の外側側面に、バレル軸Y方向に対して平行な凸状嵌合部(嵌合部)22bを形成している。ちなみに、この凸状嵌合部22bは、周壁パネル7の嵌め込み固定時、周壁パネル7の凹状嵌合部7bが位置する箇所に形成されている。
そして、周壁パネル7の端部を、バレル軸Y方向に沿って、係止溝22にスライド挿入すると、凹状嵌合部7bと凸状嵌合部22bが凹凸嵌合し、周壁パネル7の幅方向への移動が規制されて状態になる。すなわち、周壁パネル7及び係止溝22の嵌合部7a,22bによって、周壁パネル7の幅方向への移動を規制する上述の規制部を構成している。
なお、この一対の嵌合部7b,22bの凹凸を逆にしてもよい。すなわち、周壁パネル7側の嵌合部7bを凸状に形成し、係止溝22側の嵌合部22bを凹状に形成してもよい。
1 バレル
2 サイドフレーム(対向パネル)
2a 伝動ギヤ
2b ロック孔
3A 開口側横フレーム(連結フレーム,横フレーム)
3B 周壁側横フレーム(連結フレーム,横フレーム)
4 バレルフレーム
6 開口パネル
7 周壁パネル
7a 凹部
7b 凹状嵌合部(嵌合部)
8 軸受部
8a 挿入部
9 嵌め込み溝
11 閉塞蓋
11a 通液窓
12 延出部
12a ロック孔
13 ロック機構
14 端側ロック部材(ロック部材)
16 中央側ロック部材(ロック部材)
17 固定部材
18 押圧部材
19 孔
21 円弧面
22 係止溝
22a 凹部
22b 凸状嵌合部(嵌合部)
23 挿入孔(挿入部)
24 規制棒
26嵌合溝
26a フレーム嵌合部
26b パネル嵌合部
27 ボルト
28 ネジ孔
X 回転軸
Y バレル軸

Claims (4)

  1. バレル軸(Y)上で対向する一対の対向パネル(2),(2)を、バレル軸(Y)回りに並べられた複数の棒状の連結フレーム(3A),(3B)によって連結固定することにより、角柱状のバレルフレーム(4)を構成し、隣合う連結フレーム(3A),(3B)の対向面に、バレル軸(Y)方向に沿って延びる係止溝(22)をそれぞれ形成し、隣合う連結フレーム(3A),(3B)間に嵌め込まれる周壁パネル(7)を設け、隣合う連結フレーム(3A),(3B)間への周壁パネル(7)の嵌め込みにあたって、周壁パネル(7)の連結フレーム(3A),(3B)側両端部を、該隣合う連結フレーム(3A),(3B)の係止溝(22),(22)にそれぞれ嵌合して挿入したメッキ用バレル装置であって、前記係止溝(22)の対向する両側面を、互いに並行になるように形成し、周壁パネル(7)の連結フレーム(3A),(3B)間への嵌め込み時係止溝(22)に挿入された周壁パネル(7)端部と、該係止溝(22)の側面との境界をなす互いの接触又は近接面に、該面同士がずれる係止溝(22)の窪み方向への周壁パネル(7)の移動を規制する規制部を設け、該規制部を、上記境界に形成されてバレル軸(Y)方向に沿う挿入部(23)と、該挿入部(23)に嵌合して挿入される規制棒(24)とによって構成したメッキ用バレル装置。
  2. 前記挿入部(23)を断面視で円形に形成し、前記規制棒(24)を丸棒状に形成した請求項1記載のメッキ用バレル装置。
  3. バレル軸(Y)上で対向する一対の対向パネル(2),(2)を、バレル軸(Y)回りに並べられた複数の棒状の連結フレーム(3A),(3B)によって連結固定することにより、角柱状のバレルフレーム(4)を構成し、隣合う連結フレーム(3A),(3B)の対向面に、バレル軸(Y)方向に沿って延びる係止溝(22)をそれぞれ形成し、隣合う連結フレーム(3A),(3B)間に嵌め込まれる周壁パネル(7)を設け、隣合う連結フレーム(3A),(3B)間への周壁パネル(7)の嵌め込みにあたって、周壁パネル(7)の連結フレーム(3A),(3B)側両端部を、該隣合う連結フレーム(3A),(3B)の係止溝(22),(22)にそれぞれ嵌合して挿入したメッキ用バレル装置であって、前記係止溝(22)の対向する両側面を、互いに並行になるように形成し、周壁パネル(7)の連結フレーム(3A),(3B)間への嵌め込み時に係止溝(22)に挿入された周壁パネル(7)の端部と、該係止溝(22)の側面との境界をなす互いの接触又は近接面には、該面同士がずれる係止溝(22)の窪み方向への周壁パネル(7)の移動を規制する規制部を設け、該規制部は、周壁パネル(7)端部及び係止溝(22)の上記境界における互いの接触又は近接面に、それぞれ形成されて互いが凹凸嵌合する一対の嵌合部(7b),(22b)から構成されたメッキ用バレル装置。
  4. 前記規制部が、係止溝(22)における周壁パネル(7)外面に近接又は接触する側の側面側に形成される請求項1乃至3の何れかに記載のメッキ用バレル装置。
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