JP5603118B2 - 水中変電所 - Google Patents

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本発明は、多数の異なった海上エネルギー/電力の生成装置によって発生するエネルギー/電力の出力を取り入れるように、および変電所から陸上のポイントまたは施設にエネルギー/電力をさらに効率的に伝送するために、エネルギー/電力の出力を組み合わせ、それらを処理するように設計されている海上水中変電所に関する。
代替エネルギー源に対する需要の高まりにより、海上発電が着実に増加している。海上電力発生源は、海上風および/または海洋波力および/または潮汐力に応答するものにより異なる場合がある。後に続く議論では、電力の生成および取入れに言及することになる。しかし、本明細書における教示は、任意の形態のエネルギー発生に適用可能とすることができる。
一連(「一群」)の異なったエネルギー/電力発生器が海上位置に配設可能である。それぞれの発電機の出力を別々に伝送することは、それぞれの出力を処理(および/または変換)するという観点において、ならびにそれぞれの出力を伝送および配信する費用において非効率的である。様々な海上発生源によって海上で生成されるエネルギー/電力を集約するため、およびエネルギー/電力を陸上に配置された中心施設またはグリッドに伝送するためには、インフラが必要である。例えば、電気ケーブルの費用や電力損失を抑えるために、多数の発電機の電力出力を集約し、変換して、ならびに電圧出力を高振幅電圧に変圧(ブースト)して、伝送することが望ましい。また、様々なエネルギー出力(例えば、電圧出力)が、陸上グリッドへの共通の処理装備(例えば、1つのメイン・ケーブル)を通じて処理されるように構成することが望ましい。
海面据付け型の変電所に対する熟考がなされた。しかし、様々な海上発電源の出力を相互接続することは、その環境に特有の問題を呈する。具体的には、海洋環境、ならびに海面上のあらゆるものと関連する縦揺れおよび動きから、すべての接続部や構成要素を保護する必要性がある。出願人の発明は、海面据付け型の変電所と比較して、海中変電所が水面での要素および動きからの保護、ならびにより大きな安全性をもたらすという認識に部分的に帰する。しかし、様々な状態の下で様々な電力生成装置を接続し、遮断するための、および効率的に電力を陸地に伝送するための準備がなされる必要がある。そのため、出願人はまた、本発明を実施する変電所が、過酷な環境状態を克服することができるように頑強である必要があり、また一方、(好ましくは遠隔から行われる)動作またはメンテナンスに対して最小限の留意が必要であるということも認識した。
出願人の発明は、海上風、波および潮汐応用の開発に使用するための海上応用に従来のグリッド・インフラの拡張を可能にするUnderwater Substation Pod(USP)についての新規システムに向けられる。この新規システムは、メンテナンス要求を抑えて、長期的な費用効果の高いソリューションを確実にするための構築、配置および回収の方法論、ならびに装置およびシステムを含む。
本発明の1つの態様により、一連の海上発電装置が、海上の位置に配置可能である。例示の目的のために、これらの発電装置は、電気出力を生成する波エネルギー変換器(WEC)であると見なされることになる。WECすべてに比較的便利な位置における海上で、一連のWECの出力を一緒に集約することが望ましい。本発明の1つの態様により、海中変電所ポッド(USP)が、異なったWECの電気的に生成される出力を受け取るために、およびその出力を処理し、標準化するために備えられ、その出力は、次いで組み合わせ可能である。適切な場合には、組み合わせられた出力は、より高い電圧を生成するように変換(および変圧)されて、陸地に伝送可能である。出力を組み合わせること、およびより高い電圧への変圧後、結果得られるものを伝送することは、伝送損失を最小限にし、電圧を伝送するために必要なケーブルの数を抑える。本発明により、このUSPは、海底上に据え付けられ、遠隔から制御される動作を含むように、およびたとえあるとしても、ごくわずかの移動部品が使用されるので、耐用年数が長いように設計されている。また、この設備は、より高い信頼性をもたらすために、高度な冗長性を有するように設計可能である。変電所の建造およびUSPの配置や回収のための方法論、ならびにフル制御システムも含まれる。
添付の図面においては、同様の参照文字が同様の構成要素を示す。
海中変電所(「USP」)を海底に固定するためのコンクリート・ベースを有する本発明を実施するUSPの等角投影図である。 USPを海底に固定するための埋込みダガーを有する本発明を実施するUSPの等角投影図である。 本発明により、変電所内のステップアップ変圧器の入力への一連のWEC出力の結合を示す簡略化されたブロック図である。 本発明を実施するUSPにおいて使用するための冗長制御および計測を示す簡略化されたブロック図である。 ケーブル終端部およびUSP内への入口部を示す等角投影図である。 USPの構築の段階を示す等角投影図である。 コンクリート・ベース・オプションを使用して、USPの部品を配置し、設置する際に使用するための位置ピンの等角投影図である。 USPを海底に固定するための埋込みダガーの等角投影図である。
本発明を実施する海中変電所ポッド(USP)10が図1Aに示されている。上述のように、USPは、多数の異なった海上エネルギー/電力の生成装置によって発生するエネルギー/電力の出力を取り入れるように、および変電所から陸上のポイントまたは施設にエネルギー/電力をさらに効率的に伝送するために、そのエネルギー/電力の出力を組み合わせ、それらを処理するように設計されている。本明細書においてはポッドとも呼ばれるUSP10は、海底上(水中)に据え付けられるように設計されている。ポッドの機械的な構造は、コンクリート・ベース112、コンクリート・バラスト・ブロック116により取り付けられている外フレーム114、および円筒形容器20を含み、その容器は外フレーム114内でネスト化された変電所の電気装備を含む。USP10は、それの自然重量に加えて、フレームのそれぞれの側にあてがわれたコンクリート・バラスト・ブロック116の自然重量による重力と、それが取り付けられているコンクリート・ベースとによって下方へ保持される。
代替としては、コンクリート・ベース112は、図1Bに示されるように、かつ図5Bにさらに詳述されるように、ポッドを海底に固定するために、埋込みダガー512と置き換え可能である。ダガーは、ある深さ、例えば1メートルまで、USPの重量を受けて海底内に貫入するように、したがって、潮汐または波の運動によって誘発されるいずれの動きにも耐える水平保持力をもたらすように設計されている。船舶アンカーまたはその他によっていずれかのケーブルが偶発的に思わぬ障害にぶつかった場合には、これらのダガーは、低電圧(LV)ケーブル裂断力の強度を超えた強度でUSPを定位置に保持することになり、思わぬ障害がUSPの移動につながらないことを確実にする。ダガーは、取外し可能であり、したがって、海中に実際に配置される前には、フレームの下側にだけ取り付けられる。ダガー512は、押さえられる力に釣り合う厚さの柔らかい鋼板でできていることが可能であり、腐食防止のためにペイント可能である。
図1A、1B、3および4に示されるように、フレーム114に取り付けられているケーブル終端板118は、隔壁23正面に延在する。WECとポッド10の間のそれぞれのケーブルは、終端固定具を用いて板118上に終端処理されるそれの外装(被覆)を有することが可能であり、その場合、内部導体および光ファイバが次いで、隔壁23上に取り付けられている「ペネトレータ」に延びていることが可能であり、それぞれのペネトレータ(Pi)は、容器の外部から内部チャンバ22に水密接続をもたらす。
円筒形容器20は、外壁を有し、内部チャンバ22を含み、その中に図2に示される装備が含まれる。図2に示されるように、容器20の一方の端部には、人のアクセス・ハッチ21があり、容器の他方の端部には、(また、図1Aおよび1Bにも示される)全直径ボルト締めフランジ23があり、それにより、変電所の構築中に、人および/またはロボットが電気構成要素に完全にアクセスできるようになり、USP10が水から揚がっているとき、それをメンテナンスすることが可能になる。人のアクセス・ハッチ21は、小規模な検査に対してより容易なアクセスを可能にするが、USPが水から揚がっている場合に限る。人のアクセス・ハッチ21および全直径フランジ23は、2重のOリングで形成され、USPの設計深さに相応の外部圧力に耐えるように設計されている。USP10内の圧力は、標準電気構成要素の使用を可能にするために大気圧に保たれる。乾燥した空気または窒素は、容器の内部チャンバを満たすために使用可能である。容器20内の圧力は、標準構成要素の使用を可能にするために、通常の大気圧で確定および保持可能である。これは、ある種の圧力では、標準構成要素は意図されたように動作することが不可能であるという問題を認識して行われる。大気圧以外の圧力でチャンバを動作させるには、特別に設計された構成要素を使用することが必要になり、それは、チャンバ22の内部に設置される装備の費用を著しく増大させ、その利用可能性を低下させることになる。これらの問題は、通常の大気圧でチャンバを保つことによって解決される。しかし、これには、チャンバが気密性であることが必要である。したがって、漏れが生じているか、ならびにどんな予防処置および/または修正処置を取るべきかを判断するために、チャンバ内の圧力をモニタリングする必要があり得る。
図2を参照すると、一連(「一群」)の波エネルギー変換器(WEC1からWECN)が示されている。WECの電気/電力の出力は、対応するそれぞれのケーブル(LV1からLVN)を介して、それぞれの水密性カプラ(WTC1からWTCN)に結合されており、それらのカプラは次いで、対応するそれぞれのケーブル(L1からLN)を介して、隔壁23上に取り付けられたそれぞれの水密性コネクタ(「ペネトレータ」)P1からPNに結合されている。2ステージ相互接続があることに留意されたい、すなわち、それぞれのWEC(例えば、WEC1)は、対応する水密性カプラ(例えば、WTC1)に、カプラに対して接続および遮断を可能にする実質的な遊びを有する第1の可撓ライン(例えば、LV1)を介して結合されている。これは、水面で電気接続部をWECに形成することを容易にし、したがって、水中で対合可能なコネクタ、ならびにそれらの接続部を形成するために必要な取付け車両および装備の必要性を取り除く。次いで、それぞれのWTC(例えば、WTC1)を隔壁上に配置された対応するペネトレータ(例えば、P1)に接続するケーブル(例えば、L1)がある。それぞれのペネトレータは次いで、容器20の外部からチャンバ22の内部に水密性接続をもたらす。外部容器20から容器20のチャンバ22内に延在するペネトレータは、それぞれの回路ブレーカ(CB1からCBN)に、チャンバ内で順々に接続される。したがって、USP10内には、一列の回路ブレーカがあり、それぞれの回路ブレーカは、それの入力(一方の)側で、対応するWECからの電力を搬送する個別の「比較的」低い電圧ケーブルによって給電される。
回路ブレーカの出力(他方の)側は次いで、電圧プロセッサ24に接続されており、そのプロセッサは、回路ブレーカの出力側で電圧を直接的に、またはさらなる処理後に組み合わせて、ステップアップ(ブースト)変圧器26の入力に印加するために使用される。
特定の実施形態においては、WECはすべて、グリッドまたはユーティリティに品質同期AC電力をもたらし、WEC出力を組み合わせることは、一般に、このようなタイプの発生システムにより行われるように、変圧器26の入力に回路ブレーカおよび導体を介して単にそれらを同期すること、ならびにそれらを接続することによって達成される。変圧器26のステップアップ(高電圧)出力は、(3相電力を搬送することが可能である)海中高電圧(HV)ケーブル28に直接的に給電される。
図2においては、回路ブレーカは、より高い電圧側では使用されず、構成要素の数を抑え、したがって信頼性を高める。しかし、変電所出力端部において伝送を中断することが望ましい場合には、回路ブレーカが加えられ得る。変圧器26は、それの入力にいずれの因数によっても印加される電圧を引き上げるように設計可能であり、その因数は、陸上グリッドおよび/または任意の選択された出力ポイントに結合するのに適している変圧器の電圧出力をもたらすことになる。伝送されている電力の電圧を引き上げることは、ライン内の電力損失を抑えるために行われる。例として、WECからの出力の振幅は、数百ボルトの範囲内にあってよく、一方、変圧器26からの出力の振幅は、10、20であっても、または100倍より大きくてもよい。概して、変圧器26は、電圧を所望のレベルにブーストすることのできる任意の装置であってよい。
回路ブレーカ(C1からCBN)は、移動部品を必要としない機械的なタイプまたは固体の装置であってよい。回路ブレーカは、WECと、比較的より低い電圧導体との間に配置され、遠隔制御によって完全に動作可能であるように設計可能である。図2に示されるように、回路ブレーカは、コントローラ30によって制御可能であり、そのコントローラに、陸地コントローラおよび/またはWECからの制御信号を含む様々な制御信号が印加される。制御信号は、高電圧および低電圧の電力ケーブル(HVおよびLV1〜LVN)に沿って延びていることが可能である光ファイバ(例えば、202、204)を介して、コントローラ30に結合可能である。回路ブレーカは、故障状態が生じた場合、もしくはメンテナンスをする必要がある場合、または所定のシステム状態(例えば、給電の遮断、もしくは給電部の1つの側にケーブル故障があった場合)に応答して、動作するために使用されるように設計可能である。WEC出力をより低い電圧の導体に組み合わせるための通常の電気的な同期動作は、WECの内部の回路ブレーカによって実行されることになる。陸上グリッドへの変電所出力の同期化は、陸上回路ブレーカによって実行可能であり、その回路ブレーカは、USPが据え付けられ、作動すると、通常は閉状態のままになる。
電気ケーブル接続
(3相電力を搬送するのに適していることが可能である)電気ケーブルはすべて、USPの固定式ドーム型端部23上に取り付けられ、容器20の外部から内部に延在している密閉型水密性ケーブル接続ポイント(「ペネトレータ」)を通って配列される。設計の一部として、ケーブル接続固定具は、建造中、ドーム型端部の中に溶接される。これらは、それぞれのケーブルの端部に工場で取り付けられるケーブル終端部を受けるために寸法を補正するように設計されている。終端部は次いで、それぞれのケーブル接続固定具内に取り付けられ、密閉される。これらの終端部はすべて、製造時に、深さ設計圧力に対して圧力試験される。それぞれのより低い電圧のケーブル(LV1〜LVNおよび対応するケーブルL1〜LN)は、個別のケーブル接続固定具まで、およびその固定具を抜けて延びる(より低い電圧のケーブルのすべての位相が1つの貫入部を介して入っても、または位相ごとに1つの貫入部があってもよい)。より高い電圧のケーブル(HV)もまた、図3に示される実施形態においてケーブル接続固定具を有し、より高い電圧のケーブルのそれぞれの位相(28A、28B、28C)は、別個に入る/出ることが可能である。すべてのケーブルは、ケーブル接続固定具に入る前に、機械的な終端処理および張力緩和の手段を有する。
ビルドアップ
フレーム114は、まず固定式ドーム型端部が取り付けられて製造される。電気的スキッドがビルドアップされ、試験され、次いで、完全なスキッドがフレーム内に挿入され、すべてのケーブル接続部が形成されることを可能にする。これは、必要に応じて、インライン接続部を陸地まで導くのに、または形成するのに適切な長さのケーブルを外部に含むことになる。電気的接続部が内部で試験されると、圧力容器20の残りの「葉巻形チューブ」(円筒形)部分は、備えられた支持レールを使用して摺動される。ドーム型端部23を完全に定位置で容器20に接続/密閉するフランジ継ぎ手が、ボルトで締められ、継ぎ手内に含まれる2重Oリングによって密閉されると、他の機械的接続部が形成される(図4を参照のこと)。
配置
図1Aに示されるように、配置の際、USP10は、例えば、配置前に一緒にボルトで締められる6個の部分で形成される大きなコンクリート・ベース112上に設置される。このベースは、それが使用されるべき海上の一連のまたは一群のWECに対して便宜上、配置された海底の調査エリア上に置かれる。USP10は、コンクリート・ベース上に形成された位置「ピラミッド」510上にガイド・ラインを使用して、ベース上に降ろされる(図1Aおよび図5Aを参照のこと)。その後の回収では、変電所は、単にコンクリート・ベースから離して引き上げられ、その場合、後に再配置され、コンクリート・ベースは、概して、定位置に残される。
代替としては、USPは、個別のコンクリート・ベースを使用せずに、海底上に直接的に配置できるようにするために、それのベース上に埋込みダガー512が装備可能である(図1Bおよび図5Bを参照のこと)。
USP10が海底上の定位置にあると、ケーブル接続部は、必要に応じて、形成されることになる。いずれの場合にも、事前に終端処理され、水面に引き上げるほど長いケーブルの長さにより、接合部または接続部が、WECまたは他の発生装置に接続するように形成されることが可能になる。その後、接続部は、海底に戻るように元に降ろされる。より高い電圧のケーブルは、ケーブル接続固定具を使用することによって配置される直前に、水面でUSPに接続されることになる。
制御および通信
USP10の制御システム/電子機器部は、より高い電圧のケーブル内に含まれても、または個別に、かつ独立してそこから延びてもよい光ファイバ(図2の202)、または他の通信手段を介して陸地に接続される。光ファイバ・ネットワークは、動作のすべての様相のフル遠隔制御とモニタリングとを可能にする。より低い電圧のケーブルもまたそれぞれ、より低い電圧のケーブル内に含まれても、または個別に、かつ独立してそこから延びてもよい光ファイバ(図2の204)、または他の通信手段を搬送することが可能である。光ファイバとコントローラ30の間の接続部はまた、WEC(ブイ)または他の発電装置のフル遠隔制御とモニタリングとを可能にする。
上述のように、回路ブレーカは、より低い電圧のケーブルにいずれかの故障が生じた場合、動作可能である。図2においては、より高い電圧のケーブル内または変圧器内に故障が生じた場合、保護回路が、全ケーブルおよびUSPを遮断するために、陸地ポイントに存在することが可能である。あるいは、保護回路は、変電所に備えられてもよい。
USPのすべての様相のフル遠隔モニタリングと制御とは、制御システムによってもたらされる。これらの様相は、故障保護装置(例えば、回路ブレーカ、保護継電器など)、環境モニタリング装置(例えば、温度、湿度、漏れの検知など)、およびUSP配向(例えば、傾斜モニタ)の制御とモニタリングとを含むが、それらに限定されない。
すべての故障保護装置は、故障状態のとき、適切な処置が取られることを確実にするために、遠隔から動作可能およびモニタリング可能であり、個々のWEC(ブイ)は、メンテナンスが必要な場合、分離可能である。
多くの異なったセンサ(例えば、図2の環境センサ33、故障センサ35、および配向センサ36)は、USP10内のいくつかの異なった環境および故障の状態をモニタリングするために、ならびにUSPの動作に影響をもたらす可能性のある状態(例えば、漏れ、および漏れ率)の早期警戒をもたらすために備えられることが可能である。予防的メンテナンスは、予定外のダウン時間を最小限にするためにスケジューリング可能である。センサ33、35および/または36は、USPが海底上に適切に設置されることを確実にするために、およびUSPまたはブイ群の動作に影響をもたらす可能性がある位置変化をモニタリングするために、配向センサを含むことが可能である。
(図2Aに示される)冗長制御システムおよびセンサが、海中変電所に対して、より高い信頼性をもたらすように含まれることが可能である。冗長プロセッサ(30A、30B)、センサ(35A、35B、33A、33B)、ならびに冗長電源および分割LVバス・スキーム(または、図示していない他の分離手段)は、故障が制御システムまたは電源のうちの1つに生じたとすると、他の制御システムおよびUSP制御機能の大部分が、動作した状態のままになり、WEC(ブイ群)の半分が、オンラインの状態のままになることを確実にするために備えられることが可能である。
制御システムおよび保護スキームは、「ブラック・スタート」、すなわちUSP内に電池、または補助電源なしに、USPを開始する性能を可能にするように設計されている。
冷却
ステップアップ変圧器26は、放射と、放熱器と、直接伝導との組合せにより、USPの内壁に対して受動的に冷却されるように設計されている。熱は、その場合、容器20の壁を通じて、および周囲の海水内に伝導される。設計は、USP内の温度が制御構成要素の長寿命相応のレベルにとどまることを確実にする。これらは、変圧器から、USPの他の端部内のより高感度な電子構成要素への熱の伝達を制限するために、「熱壁」により変圧器を熱的に分離することによって、さらに保護される。

Claims (16)

  1. 海上に配置され、変電所の外部に配置された一連のそれぞれ独立した発電装置(WEC1−WECN)によって発生する電力を受け取って処理するための水中変電所であって、
    外面および内部チャンバを有する容器(20)と、
    当該水中変電所を水域の海底上に選択的に設置し、維持するための前記容器の前記外面に結合されている手段(512)と、
    前記発電装置のそれぞれによって発生する電力を、前記変電所の外部に配置された対応する水密性接続部(WTC1−WTCN)に結合するための第1の結合手段(LV1−LVN)、及び前記容器の外面に沿って配置され、前記容器の外面から前記内部チャンバ内に延在する密閉型水密性接続部(P1−PN)(「ペネトレータ」と称する)に前記水密性接続部を結合する第2の結合手段(L1−LN)と、
    前記一連の発電装置によって発生する電力を組み合わせ、処理するための、および効率的に陸上施設への伝送に適している出力を生成するための前記内部チャンバ内の電力処理手段(CB1−CBN、24、30)とを備え、
    前記電力処理手段は、入力ポートおよび出力ポートを有し、高電圧ケーブル(28)を介して陸地に伝送するための前記入力ポートにおいて印加される前記電圧の振幅を引き上げるための電圧ブースト手段(26)を含む、水中変電所。
  2. 前記電力処理手段は、前記ペネトレータと前記電圧ブースト手段(24、26)の前記入力ポートとの間で結合され、前記発電装置の出力を、前記電圧ブースト手段の入力ポートから選択的に接続し、遮断するための制御可能な接続/遮断手段(CB1−CBN)を有する電圧処理手段と、
    前記制御可能な接続/遮断手段の接続及び遮断を選択的に遠隔から制御して、前記電圧ブースト手段の前記入力ポートに印加される前記発電装置の出力を制御するための前記制御可能な接続/遮断手段に結合されている制御手段(30)と
    を含む、請求項1に記載の水中変電所。
  3. 前記電圧ブースト手段は変圧器(26)であり、
    前記電圧処理手段は、前記制御可能な接続/遮断手段(CB1−CBN)と前記変圧器(26)の入力ポートとの間に結合される電圧プロセッサ(24)を含む、請求項2に記載の水中変電所。
  4. 前記チャンバ内の標準構成要素の使用を可能にするために、前記内部チャンバ内の圧力を大気圧に維持するための手段を含む、請求項2に記載の水中変電所。
  5. 前記変圧器は、周囲の水域と接触している前記容器の前記外面に前記変圧器を熱的に結合することによって冷却される、請求項3に記載の水中変電所。
  6. 前記一連の発電装置は、波エネルギー変換器(WEC)であり、
    前記容器は、人員専用路が設けられている前端部(21)と、前記ペネトレータが接続される隔壁となる後端部(23)とを含む円筒形状を有して形成されている、請求項3に記載の水中変電所。
  7. 前記接続/遮断手段は、固体の装置から成る回路ブレーカである、請求項3に記載の水中変電所。
  8. 前記変電所は、モジュール構成要素を使用して形成されている、請求項1に記載の水中変電所。
  9. 前記発電装置のそれぞれは、対応する水密性接続部に第1のケーブルを介して接続され、
    前記対応する水密性接続部は、対応するペネトレータに第2のケーブルを介して接続され、
    前記第1のケーブルおよび前記第2のケーブルの長さは、前記周囲の水域に沿って適した位置にある前記水密性接続部にそれぞれ連結可能に選択される、請求項1に記載の水中変電所。
  10. 電圧プロセッサと、コントローラと、前記コントローラ、前記電圧プロセッサ、および前記電圧ブースト手段に信号を選択的に供給するための光ファイバ手段とが含まれる、請求項2に記載の水中変電所。
  11. 選択された故障および環境状態を感知し、処理するために前記コントローラに供給するための複数のセンサ(33、35、36)をさらに含む、請求項10に記載の水中変電所。
  12. 前記水中変電所を水域の海底上に選択的に設置し、維持するための前記容器の前記外面に結合されている手段は、位置ピンを含む、請求項1に記載の水中変電所。
  13. 前記水中変電所を水域の海底上に選択的に設置し、維持するための前記容器の前記外面に結合されている手段は、埋込みダガー(512)を含む、請求項1に記載の水中変電所。
  14. 海上に配置され、変電所の外部に配置された一連のそれぞれ独立した発電装置によって発生する電力を受け取って処理するための水中変電所であって、
    外面および内部チャンバを有し、水域の海底に固定されるようになされている容器と、
    前記変電所の外部に配置された前記発電装置よって発生する電力を、前記容器の外面に配置され、前記容器の前記外面から前記内部チャンバ内に延在している密閉型水密性接続部(「ペネトレータ」と称する)に結合するための手段と、
    前記一連の発電装置によって発生する電力を組み合わせ、処理するための、および効率的に陸上施設に伝送するのに適している出力を生成するための前記内部チャンバ内の電力処理手段とを備え、
    前記電力処理手段は、
    (a)入力ポートおよび出力ポートを有し、高電圧ケーブルを介して陸上に伝送するための前記入力ポートに印加される電圧の振幅を引き上げるための電圧ブースト手段と、
    (b)前記ペネトレータと前記電圧ブースト手段の入力ポートとの間に結合され、前記発電装置の出力を、前記電圧ブースト手段の入力ポートから選択的に接続し、遮断するための制御可能な接続/遮断切り替え手段を有する電圧処理手段と、
    (c)前記制御可能な接続/遮断切り替え手段の接続および遮断を選択的に遠隔から制御して、前記電圧ブースト手段の入力ポートに印加される前記発電装置の出力を制御するための前記制御可能な接続/遮断切り替え手段に結合される電圧プロセッサを含む制御手段と
    を備える、水中変電所。
  15. 海上に配置され、変電所の外部に配置された一連のそれぞれ独立した発電装置によって発生する電力を受け取って処理するための水中変電所であって、
    外面および内部チャンバを有し、水域の海底に固定されるようになされている容器と、
    前記一連のそれぞれ独立した発電装置によって発生する電力を第1の組の密閉型水密性コネクタに結合するための第1の組のケーブル、および前記第1の組に対応しており、ペネトレータと呼ばれる、前記容器の前記外面から前記内部チャンバ内に延在している前記第1の組の密閉型水密性コネクタと第2の組の水密性コネクタとの間に接続されている第2の組のケーブルと、
    前記第1の組の密閉型水密性コネクタおよび電圧ブースト手段の間に結合される制御可能な接続/遮断手段と、前記一連のそれぞれ独立した発電装置によって発生する電力を組み合わせ、処理するための、および効率的に陸上施設に伝送するのに適している出力を生成するための前記電圧ブースト手段とを含む前記内部チャンバ内の電力処理手段と
    を備える水中変電所。
  16. 前記第1の組の密閉型水密性コネクタは、前記発電装置の接続および遮断を容易にするために、前記水域面に引き上げ可能である、請求項15に記載の水中変電所。
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